JP5204855B2 - 制御局、移動局及び移動通信システム - Google Patents

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Description

所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能な移動局と、第1アクセスネットワークの転送路を経由して複数のフローの通信を行うパスが設定されている制御局等に関する。
従来から、移動通信システムにおいて、移動局が異なるネットワーク間(例えば、3GPP規格のネットワークと、WLANとの間等)においてハンドオーバする制御について、様々な手法が知られている。
ここで、従来の移動通信ネットワークにおける移動制御(ハンドオーバ)については、例えば非特許文献1や非特許文献2に定められている。そこで、図11を用いて、従来の移動通信システムについて説明する。図11の移動通信システム9は、非特許文献1に記載される移動通信システムの形態である。
図11の移動通信システム9では、コアネットワークに対して、複数のアクセスネットワーク(アクセスネットワークA、アクセスネットワークB)が接続されている。また、UE(User Equipment;移動局)910が、アクセスネットワークを介してコアネットワークに接続されている。UE910は、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBのどちらを経由しても、コアネットワークに接続可能である。
ここで、アクセスネットワークAは、QoSが設定可能な通信路であり、例えば3GPPの規格により定められているネットワークである。そして、アクセスネットワークAには、UE910が接続されるeNB(基地局)950が配置されている。UE910は、eNB950と、ゲートウェイSGW940(Serving GW)を介してコアネットワークに接続される。
さらに、UE910への通信データを転送するPGW(Packet Data Gateway:制御局)920がコアネットワークに設置されている。PGW920は、アクセスネットワークAとはSGW940を介して接続されている。
さらに、コアネットワークにはUE910から転送路確立の要求を受付け、eNB950、SGW940を介したUE910とPGW920との間の転送路であるEPSベアラを確立する手続きを主導するMME(Mobility Management Entity:管理局)930が設置されている。EPSベアラは、アクセスネットワークAを介したUE910とPGW920間の転送路である。
一方、アクセスネットワークBには、UE910が接続するAR(Access Router;アクセスルータ)960が設置され、UE910はAR960を介してコアネットワーク内のPGW920との間でDSMIPv6(Dual-Stack MIPv6)に基づく転送路を確立して接続される(例えば、非特許文献3参照)。
UE910はDSMIPv6の転送路又はEPSベアラのいずれかの転送路によってPGW920と接続される。通信相手となるUEにおいても同様に転送路が確立されており、UE間の通信はそれぞれの通信路によってPGW920を介した通信を行う。
また、UE910が、アクセスネットワークBを介したDSMIPv6の転送路によって送受信していた通信を、アクセスネットワークAを介したベアラの転送路へ切り替えて継続して通信を行う場合に関するハンドオーバ手続きが規定されている。
TS23.402 Architecture enhancements for non-3GPP accesses TS23.401 General Packet Radio Service(GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access Mobile IPv6 Support for Dual Stack Hosts and Routers, draft-ietf-mext-nemo-v4traversal-05.txt
従来の移動通信システム(パケット通信システム)は、通信路の伝送能力は低速であり、アプリケーションも広帯域通信を必要不可欠とするものはなかった。そのため、アプリケーションごとに、アプリケーションが必要とする帯域を割り当てた通信路を提供するような複雑な制御をする必要はなかった。
ここで、様々な伝送能力の異なるアクセスネットワーク技術の開発により、従来例に示したように、コアネットワークは異なる無線アクセスシステム技術による複数のアクセスネットワークを収容するようになってきた。無線アクセス技術にはそれぞれ特性があり、伝送能力が大きいものの電波到達範囲が小さく、ホットスポットのようにスポット的な接続に利用されるものや、伝送能力は小さいものの電波到達範囲が大きく、広域サービスに利用されるもの等がある。これらにより、移動通信端末はより伝送能力の大きい無線アクセスがサービスされるエリアでは広帯域通信を行うことができ、その他のエリアに移動した場合でも低速ではあるものの、通信を継続することができるようになっている。
しかしながら、近年においてはインターネットの爆発的な普及によりアプリケーションは多様化し、WEBアクセスやFTPなど帯域を一定以上確保しなくてもよいものや、音声通信のように大きな帯域は必要としないものの、最低限の帯域を必要とするものや、映像配送などの大きな帯域を保証しないと動作が困難なものなど、様々なものが一般的になってきた。
アプリケーションに対してその特性に応じた伝送路を確保することができれば、帯域がさほど必要でないアプリケーションに対して大きすぎる帯域の転送路を提供することも防ぐことができるし、帯域の大きく必要とするアプリケーションに対しては、必要とする帯域を割り当てることもでき、効率のよい帯域の活用を行うことができる。
上述した従来技術では、図11のようにアクセスネットワークAを介してEPSベアラで通信を行っているUE910が、アクセスネットワークBにハンドオーバする場合、アクセスネットワークBを介したDSMIP転送路を確立し、UE910のすべての通信はEPSベアラの転送路からDSMIPv6の転送路へ切り替えて通信を継続する。
ここで、UE910はEPSベアラの通信路で複数のフローの通信をおこなっている状況を想定することができる。フローとは、アプリケーションや通信相手で識別することができる通信種別であり、例えば音声通信やWEBアクセスといったアプリケーションは異なるフローとして識別することができる。
従来のハンドオーバでは、UE910及びPGW920ではフローに対して通信路が管理されておらず、UE910のすべてのフローはハンドオーバにおいて同時に通信路を切り替えてハンドオーバする必要があった。具体的には、音声通信のフロー1とWEBアクセスのフロー2をアクセスネットワークA(EPSベアラ)で通信している状態からハンドオーバする場合、アクセスネットワークBを介した通信路であるDSMIPv6転送路を確立し、UE910とPGW920においてフロー1およびフロー2の転送路をベアラ転送路からDSMIPv6の転送路に切り替えることでハンドオーバを行っていた。つまり、ベアラの転送路とDSMIPv6の転送路を同時に保持することができなかった。
アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBは、例えばLTEや無線LANなど、異なるアクセスシステムによって構築することができ、伝送速度やQoSの有無など性能が異なる。一方で、アプリケーションはそれぞれの性質により求める伝送速度やQoSの必要性など特性が異なる。そのため、フローに応じてより適したアクセスネットワークが異なるが、従来ではフローに対して伝送路を管理する手段がないために一括してハンドオーバされ、特定のフローのみをハンドオーバさせるといったことができなかった。
また、コアネットワークは複数のアクセスシステムを収容するようになってきており、フロー単位のハンドオーバ手続きは、今後のネットワークシステムの拡張に対してより柔軟性のある方法であることが必須である。具体的には、現在収容が想定されるLTEや無線LANのアクセスネットワークに加えて、今後新たに開発される無線アクセス技術によるアクセスネットワークを収容しようとした場合にも適用可能な方法である必要がある。
したがって、個々のアクセスネットワークの無線アクセス技術それぞれに拡張を必要とする方法ではなく、複数の無線アクセス技術のうちのひとつの無線アクセス技術によるハンドオーバ手続きを行うことで、より拡張性のあるフローのハンドオーバを実現することができるが、従来技術ではこれらの点も考慮されていなかった。
上述した課題に鑑み、本発明が目的とするところは、移動局がハンドオーバする場合に、複数のフローのうち特定のフローを選択して異なる転送路にハンドオーバさせることができる制御局等を提供することである。
上述した課題に鑑み、本発明の制御局は、
所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能な移動局と、複数のフローの通信を行う制御局において、
前記移動局との間に、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路と、前記第2アクセスネットワークを介した転送路を確立し、
前記移動局が通信を行うフロー毎に、前記第1アクセスネットワークを介した転送路か、前記第2アクセスネットワークを介して転送路かのいずれかに対応づけて複数のフローの通信を行う通信手段と、
前記通信手段を用いて通信を行っている状態において、前記第1のアクセスネットワークを介したベアラ転送路を用いて通信を行う複数のフローのうち、前記移動局によって選択された前記第2アクセスネットワークの転送路へ切り替えを要求するフローを識別する情報を含む特定ベアラ変更要求を、前記移動局から前記第1アクセスネットワークを介して受信する特定ベアラ変更要求受信手段と、
前記特定ベアラ変更要求に含まれるフローの通信を、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路から前記第2アクセスネットワークを介した転送路に切り替える切り替え手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の制御局において、前記特定ベアラ変更要求に含まれているフロー以外については、前記第1アクセスネットワークに設定されたベアラ転送路を用いて通信を継続することを特徴とする。
また、本発明の制御局において、前記特定ベアラ変更要求には、転送路を示す送受信部識別子を更に含んでおり、
前記切り替え手段は、前記特定ベアラ変更要求に含まれる送受信部識別子に対応する転送路が前記第2アクセスネットワークに確立されている場合に、前記特定ベアラ変更要求に含まれるフローの通信前記第2アクセスネットワークを介した転送路に切り替えることを特徴とする。
本発明の移動局は、
所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能であり、制御局と複数のフローの通信を行う移動局において、
前記制御局との間に、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路と、前記第2アクセスネットワークを介した転送路を確立し、
前記移動局が通信を行うフロー毎に、前記第1アクセスネットワークを介した転送路か、前記第2アクセスネットワークを介して転送路かのいずれかに対応づけて複数のフローの通信を行う通信手段と、
前記通信手段を用いて通信を行っている状態において、前記第1のアクセスネットワークを介したベアラ転送路を用いて通信を行う複数のフローのうち、前記移動局によって選択された前記第2アクセスネットワークの転送路へ切り替えを要求するフローを識別する情報を含む特定ベアラ変更要求を、前記第1アクセスネットワークを介して前記制御局に送信する特定ベアラ変更要求送信手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の移動通信システムは、
所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能な移動局と、複数のフローの通信を行う制御局とを備えた移動通信システムにおいて、
前記移動局と前記制御局は、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路と、前記第2アクセスネットワークを介した転送路を確立し、
前記移動局が通信を行うフロー毎に、前記第1アクセスネットワークを介した転送路か、前記第2アクセスネットワークを介して転送路かのいずれかに対応づけて複数のフローの通信を行う通信手段を備え、
前記移動局は、
前記通信手段を用いて通信を行っている状態において、前記第1のアクセスネットワークを介したベアラ転送路を用いて通信を行う複数のフローのうち、前記移動局によって選択された前記第2アクセスネットワークの転送路へ切り替えを要求するフローを識別する情報を含む特定ベアラ変更要求を、前記第1アクセスネットワークを介して前記制御局に送信する特定ベアラ変更要求送信手段を備え、
前記制御局は、
前記移動局からフローの情報を含む特定ベアラ変更要求を受信する特定ベアラ変更要求受信手段と、
前記特定ベアラ変更要求に含まれるフローの通信を、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路から前記第2アクセスネットワークを介した転送路に切り替える切り替え手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の送受信部を備える移動通信端末が、複数のアクセスネットワークを介してコアネットワークに複数の転送路を確立して接続する。移動通信端末はアプリケーションごとに転送路を選択してハンドオーバすることができ、アプリケーションの必要帯域などの特性に応じて転送路を切り替えて通信を行うことができる。
さらに、ハンドオーバを行うための制御情報の送受信は、複数あるアクセスネットワークのうち一つのアクセスネットワークを介して行うことができる。これにより、コアネットワークが異なる移動制御手法が必要となるアクセスネットワークを複数接続した際にも、アクセスネットワークごとの移動制御手法に対して新たなハンドオーバのための拡張をする必要がないため、より拡張性の高い方法でハンドオーバをおこなうことができる。
本実施形態における移動通信システムの概略を説明するための図である。 本実施形態におけるUE(移動局)の構成について説明するための図である。 本実施形態におけるPGWの構成について説明するための図である。 本実施形態におけるフロー管理表のデータ構成の一例を説明するための図である。 本実施形態におけるDSMIP転送路管理表のデータ構成の一例を説明するための図である。 本実施形態における通信路確立手続きについて説明するための図である。 本実施形態におけるハンドオーバ手続きについて説明するための図である。 本実施形態における処理の流れを説明するための図である。 本実施形態におけるフロー管理表のデータ構成の一例を説明するための図である。 変形例におけるDSMIP転送路管理表のデータ構成の一例を説明するための図である。 従来の移動通信システムの概略を説明するための図である。
続いて、本発明を適用した場合の移動通信システムの実施形態について、図を用いて詳細に説明する。
[1.ネットワーク構成]
まず、本実施形態におけるネットワーク構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明を適用した場合における移動通信システム1の概略を説明するための図である。本図に示すように、移動通信システムは、コアネットワークに、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBが接続されている。ここで、アクセスネットワークAとアクセスネットワークBは、異なる無線アクセスシステムに基づくネットワークであるとし、例えば、アクセスネットワークAとしては、3GPP規格のアクセスシステムであるLTEを用いたネットワークとし、アクセスネットワークBの一例としては無線LANなどを用いたnon−3GPPのアクセスシステムによるネットワークとする。
まず、UE10(移動局:User Equipment)は複数の無線アクセスネットワークを介してコアネットワークに接続されている。アクセスネットワークAには、UE10が接続する基地局(eNB50)を備え、コアネットワークとゲートウェイ(SGW40)を介して接続されている。
コアネットワークには、他の移動局から送信される移動局宛への通信データを転送するGW(PGW20)が設置され、SGW40と接続されている。さらに、コアネットワークにはUE10から転送路確立の要求を受付け、eNB50、SGW40を介したUE10とPGW20間の転送路であるベアラ(EPSベアラ)を確立する手続きを主導する管理装置(MME30)が設置されている。EPSベアラは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW20との間のQoSをサポートした転送路である。
アクセスネットワークBには、UE10が接続するアクセスルータ(AR60)が設置され、UE10はAR60を介してコアネットワーク内のPGW20との間でDSMIPv6に基づく転送路を確立して接続される。
アクセスネットワークAは例えば携帯電話網の通信規格団体である3GPPの定める無線アクセスネットワークであるLTE(Long Term Evolution)などであり、アクセスネットワークBは無線LANやWiMAXなどのアクセスネットワークである。さらに、コアネットワークは3GPPの定めるSAE(System Architecture Evolution)に基づくものである。
以上のように、本実施形態におけるパケット通信を利用した移動通信システムでは、UE10はアクセスネットワークAを介したQoSをサポートしたベアラによる転送路と、アクセスネットワークBを介したDSMIPv6の基づく転送路によってコアネットワークに接続されることとなる。
[2.装置構成]
続いて、各装置構成について図を用いて簡単に説明する。なお、SGW40、MME30、eNB50及びAR60に関してはSAEにおける従来の装置と同様であるため構成の詳細説明を省略する。
[2.1 UEの構成]
まず、移動局であるUE10の構成について図2のブロック図を用いて説明する。ここで、UE10の具体的な一例として、複数のアクセスネットワークを介してコアネットワークに同時接続する携帯端末や、PDA等の端末が想定される。
図2に示すように、UE10は、制御部100と、第1送受信部110と、第2送受信部120と、記憶部130と、ベアラ確立処理部140と、DSMIPv6処理部150と、パケット送受信部160とを備えて構成されている。
制御部100は、UE10を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部130に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより処理を実現する。
第1送受信部110及び第2送受信部120は、UE10が、各アクセスネットワークに接続するための機能部である。第1送受信部110は、アクセスネットワークAに接続するための機能部であり、第2送受信部120は、アクセスネットワークBに接続するための機能部である。第1送受信部110及び第2送受信部120には、それぞれ外部アンテナが接続されている。
記憶部130は、UE10の各種動作に必要なプログラム、データ等を記憶する機能部である。さらに、記憶部130は、アプリケーションを識別するフロー情報と送信する転送路を対応づけて記憶するフロー管理表132を記憶する。パケット送受信部160がデータを送信する場合に、フロー管理表132が参照され、フロー毎に転送路を選択し、転送路に対応した送受信部から送信されることとなる。
ここで、フロー管理表のデータ構成の一例を図4(a)に表す。図4(a)に示すように、フロー(例えば、「フロー1(TFT1,FlowID1)」)と、転送路(例えば、「EPSベアラ2」)とが対応づけて記憶されている。
ベアラ確立処理部140は、アクセスネットワークAを介したPGW20との通信路であるEPSベアラをSGW40を経由して確立するための処理を実行する機能部である。
DSMIPv6処理部150は、アクセスネットワークBを介してコアネットワークと接続するDSMIPv6に基づく転送路を確立するための機能部である。また、パケット送受信部160は、具体的なデータ(パケット)を送受信する機能部である。上位層から受け取ったデータを、パケットとして分解し送信する。また、受信したパケットを上位層に渡す機能を実現する。
[2.2 PGWの構成]
次に、本実施形態におけるPGW20の構成について図3をもとに説明する。PGW20は、制御部200と、送受信部210と、記憶部230と、ベアラ確立処理部240と、DSMIPv6処理部250と、パケット送受信部260とを備えて構成されている。
送受信部210は、ルータもしくはスイッチに有線接続され、パケットの送受信を行う機能部である。例えば、ネットワークの接続方式として一般的に利用されているEthernet(登録商標)などにより送受信する。
記憶部230は、PGW20の各種動作に必要なプログラム、データ等を記憶する機能部である。さらに、記憶部230は、アプリケーションを識別するフロー情報と送信する転送路を対応づけて記憶するフロー管理表232と、UE10におけるDSMIP転送路と送受信部識別子とを対応づけているDSMIP転送路管理表234とを記憶する。パケット送受信部260がデータを送信する場合に、フロー管理表232が参照され、フロー毎に転送路を選択し、転送路に対応した送受信部から送信されることとなる。
ここで、フロー管理表のデータ構成の一例を図4(b)に表す。図4(b)に示すように、フロー(例えば、「フロー1(TFT1,FlowID1)」)と、転送路(例えば、「EPSベアラ2」)とが対応づけて記憶されている。
DSMIP転送路管理表234は、後述するUE10から受信された特定ベアラ変更要求に含まれている送受信部識別子と、転送路とを対応づけて記憶しているテーブルである。例えば、図5に示すように、送受信部識別子が「第2送受信部」を示す場合、転送路としてはDSMIP転送路(アクセスネットワークB)を介して通信を行うと判定する。ここで、送受信部識別子の具体的な例としては、UE10のEUI64などに基づいて作成されるリンクローカルアドレスのインターフェース識別情報等を利用しても良い。
ベアラ確立処理部240は、アクセスネットワークAを介したUE10との通信路であるEPSベアラをSGW40を経由して確立するための処理を実行する機能部である。
DSMIPv6処理部250は、アクセスネットワークBを介してUE10と接続するDSMIPv6に基づく転送路を確立するための機能部である。また、パケット送受信部260は、具体的なデータ(パケット)を送受信する機能部である。
[3.通信路確立手続き]
次に、図1に示すネットワークにおいて、UE10がアクセスネットワークBを介してコアネットワークに接続し、DSMIPv6の通信路を確立するためのUE10、AR60及びPGW20の手続きについて、図6のシーケンス図を用いて説明する。ここで、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路確立手続きを、アクセスネットワークAに接続する第1送受信部110を用いて行い、アクセスネットワークBを介して転送路確立手続きは接続する第2送受信部120を用いて行う。
(1)まず、UE10は、従来手法に従いアタッチ要求をMME30へ送信する(S100)。アタッチ要求にはUE10を認証し、アクセスを許可するためのUE10の識別情報を含む。また、接続するPGW20を識別するためのアクセスポイントネーム(APN)を含んでいる。
(2)アタッチ要求を受信したMME30は従来手法に従い、UE10、eNB50間との手続きにより、認証およびアクセスの許可の処理を実行する(S102)。MME30は、アタッチ情報に含まれるUE10の加入者識別情報などにより認証およびアクセスの許可行う。
(3)MME30は、接続を許可されたUE10に対して、デフォルトEPSベアラ(EPSベアラ1)の確立処理を実行する(S104)。手続きは従来手続きに従い、UE10、eNB50、MME30、SGW40及びPGW20間の制御メッセージの送受信により手続きが行われる。デフォルトEPSベアラは特定のフローの要求するQoSレベルを満たす転送路ではなく、UE10とPGW20との間での通信を可能にするための転送路である。
(4)UE10がアクセスネットワークBからローカルIPアドレスを取得するための認証手続きを行う(S106)。手続きはDMIPv6の従来手法のとおり、UE10−AR60の間の手続きと、AR60−PGW20の間の手続きとの組み合わせで行われる。AR60は、UE10の在圏エリアに設置され、UE10が接続するアクセスルータであり、PGW20はあらかじめUE10の保持する情報によって選択されるものである。認証および接続許可は、UE10の識別情報や加入者情報などのプロファイルから、事業者のポリシーに基づいてPGW20又はAR60によって行われる。
(5)認証され、アクセスが許可されたUE10は、DMIPv6の従来手法のとおり、AR60からLocal IPアドレスが割り当てられる(S108)。割り当てられるLocal IPアドレスは、IPv4又はIPv6アドレスであり、DSMIPv6のCare−of−Address(CoA)として使用される。割り当て方法としては、例えばインターネットにおいて広く使用されているDHCPやステートレスIPアドレス割り当て手続きに基づいて行われることとする。
(6)UE10とPGW20との間でDSMIPv6の制御メッセージを暗号化して送受信するためのセキュリティアソシエーションのセットアップを行う(S110)。手続きは、例えばDMIPv6の従来手法にしたがって、IKEv2、EAPに基づいて行うこととする。このステップにおいて、PGW20はUE10へIPv6アドレスもしくはIPv6ネットワークプレフィックスを通知する。
UE10は、割り当てられたIPv6アドレスをHomeAddress(HoA)とする。ネットワークプレフィックスを割り当てられた場合には、そのネットワークプレフィックスに基づいてHoAを生成する。この手続きによって、UE10はPGW20へ暗号化した制御メッセージを用いて安全に位置登録処理を行うことができるようになる。
(7)UE10は、DSMIPv6に定められる位置登録要求をPGW20へ送信する(S112)。メッセージには、UE10の識別情報、UE10のHoAおよび位置情報となるCoAを含む。また、UE10はDSMIPv6に基づいて本メッセージによってIPv4アドレスのHoAの割り当てを要求することもできる。さらに、メッセージには送受信部識別情報を含める。本実施形態では第2送受信部を示す送受信部識別情報を含めて送信する。
(8)PGW20は、DSMIPv6転送路を確立し、UE10へ位置登録応答を送信する(S114)。位置登録応答にはHoA、CoAを含み。ステップ4の要求によってはIPv4アドレスのHoAを割り当てることができる。また、位置登録応答を受信したUE10においても転送路確立処理を完了する。さらに、PGW20は位置登録要求に記載された送受信部識別情報と確立した転送路を対応づけて管理する。本実施形態では、図5のように、DSMIP転送路と第2送受信部を対応づけて管理する。
UEはEPSベアラの確立手続きを、アクセスネットワークAに接続する第1送受信部110を用いて行い、DSMIP転送路の確立手続きをアクセスネットワークBに接続する第2送受信部120を用いて行う。なお、上述の説明では、デフォルトEPSベアラ確立手続き後にDSMIP転送路を確立するとしたが、DSMIP転送路をはじめに確立し、その後デフォルトEPSベアラを確立してもよい。その際は、S106からS114を実行した後、S100からS104を実行すればよい。
(9)UE10はデフォルトベアラを確立した後、特定ベアラ生成要求をMME30へ送信する(S116)。メッセージにはフロー識別情報およびQoSレベルが含まれている。フロー識別情報は、アプリケーションを識別することができる情報であり、IPアドレス、ポート番号およびプロトコル番号で構成されるTraffic Flow Template(TFT)を用いることができる。また、UE10とPGW20とであらかじめTFTと、TFTを特定するフローIDとを保持しあうことにより、フロー情報にフローIDを用いることもできる。これにより、UE10はハンドオーバを要求するフローと、フローに対応するQoSレベルとを通知する。
(10)MME30は、特定ベアラ生成要求をUE10から受信し、特定EPSベアラ(EPSベアラ2)の確立処理を実行する(S118)。手続きは従来手続きに従い、UE10,eNB50、MME30、SGW40及びPGW20間の制御メッセージの送受信により手続きが行われる。特定EPSベアラは、UE10の要求する特定のフローの要求するQoSレベルを満たす転送路であり、UE10とPGW20との間で通信を可能にするための転送路である。
ステップS116及びS118により、UE10はアプリケーションが必要とする通信品質を保証する転送路を確立し、その転送路によって通信を行うことができる。したがって、TFT1、TFT2のデータ送受信が開始される(ステップS120)。
ここで、複数のアプリケーションに対して単一の特定EPSベアラを割り当てることができる。その際のステップS116における特定ベアラ生成要求は、単一の特定ベアラ生成要求メッセージに複数のTFTを含めることでも要求できるし、それぞれのTFT毎に特定ベアラ生成要求メッセージを送信してもよい。本実施形態では、TFT1およびTFT2を単一の特定ベアラ生成要求に含んで送信している。結果、生成した特定EPSベアラ2でTFT1およびTFT2で識別されるアプリケーションデータの送受信を開始することができる。
ここで、図2及び図3で説明したように、UE10及びPGW20は、転送路とフローの対応を管理するフロー管理表を記憶している。PGW20では、TFT1で識別されるフロー1の転送路がEPSベアラ2であることを対応づけて保持する。さらに、TFT2で識別されるフロー2の転送路がEPSベアラ2であることを対応づけて保持する(図4(b))。UE10においても同様に、TFT1で識別されるフロー1の転送路がEPSベアラ2であることを対応づけて保持する。さらに、TFT2で識別されるフロー2の転送路がEPSベアラ2であることを対応づけて保持する(図4(a))。
[4.ハンドオーバ手続き]
次に、図7を用いてハンドオーバ手続きを説明する。ハンドオーバ時の初期状態としては、前述した通信路確立手続きにより、EPSベアラ2によってTFT1およびTFT2で識別されるアプリケーションが通信中の状態を想定する。そこで、通信中の複数のフローのうち、TFT1のアプリケーションのみをDSMIP転送路(アクセスネットワークB)にハンドオーバさせる手続きを示す。
(1)UE10はPGW20を介してTFT1及びTFT2で識別されるアプリケーションのデータを送受信中である(S200)。
(2)UE10は、MME30へ特定ベアラ変更要求を送信する(S202)。制御情報には、ハンドオーバさせたいアプリケーションを識別するTFTと、DSMIP転送路へハンドオーバさせることを示す情報として送受信部識別子を含んで送信する。具体的には、TFT1と第2送受信部を示す送受信部識別子を付与して送信する。
(3)MME30は、UE10から送信された特定ベアラ変更要求をSGW40へ転送する(S204)。
(4)SGW40は、MME30から送信された特定ベアラ変更要求をPGW20へ転送する(S206)。PGW20はSGW40から送信される特定ベアラ変更要求を受信する。ここで、PGW20は、特定ベアラ変更要求に基づいて特定ベアラ変更要求受信処理を実行する。以下、図8の処理フローを用いて説明する。
まず、特定ベアラ変更要求に含まれる送受信部識別子を基に、図5のDSMIP転送路管理表234を参照する。そして、送受信部識別子に対応するDSMIP転送路が存在することを確認する(図8のステップS10)。本実施形態では、送受信部識別情報として「第2送受信部」が含まれており、この「第2送受信部」に対応して転送路(本実施形態においては、DSMIP転送路)が存在することを確認する。また、当該DSMIP転送路へTFT1をハンドオーバすることを要求されていることを確認する。
ここで、転送路(本実施形態においては、DSMIP転送路)が無いと判定された場合には、エラーの通知を行い処理を終了する(ステップS10;転送路がない→ステップS22)。この場合、TFT1の通信は引き続きEPSベアラ2で継続して行われることとなる。
他方、転送路があると判定された場合には(ステップS10;転送路がある)、制御情報に示されるTFTがこれまで通信していたEPSベアラを確認する(ステップS12)。ここで、ベアラがない場合には、エラー通知を行い処理を終了する(ステップS12;ベアラがない→ステップS22)。この場合、TFT1の通信は引き続きEPSベアラ2で継続して行われることとなる。なお、本実施形態では、TFT1がEPSベアラ2で通信していたことが確認される。
次に、ベアラがあることが確認されると(ステップS12;ベアラがある)、特定ベアラ変更要求にしたがって、制御情報に含まれるTFTで識別されるアプリケーションをEPSベアラ2からDSMIP転送路へパスを切り替える(ステップS14)。本実施形態においては、TFT1をDSMIP転送路に切り替えて送受信を開始する。
次に、パスを切り替えた後、EPSベアラ2で通信を行っている他のアプリケーションがあるかどうかを、すなわちTFTがあるか否かを確認する(ステップS16)。
ここで、ステップS14において他のアプリケーションがあると判定された場合には(ステップS16;TFTあり)、ハンドオーバさせるアプリケーションを識別するTFTに対する転送路の情報を削除する(ステップS18)。本実施形態では、TFT2がEPSベアラ2で通信しており、このように他のアプリケーションが通信中の場合には、EPSベアラ2の削除手続きを行わず、PGW20では、TFT1をEPSベアラ2へ送信するためのTFT1とEPSベアラ2の対応情報を削除する(ステップS18)。
他方、ベアラに通信中の他のフローが無い場合は、当該EPSベアラ2自体を削除する(ステップS20)。削除手続きは、従来手法に従い、SGW40、MME30及びUE10間で制御情報を送受信することで行う。以下、再度図7の処理に戻って説明する。
(5)UE10及びPGW20は、DSMIP転送路でTFT1のデータ送受信を開始する(図7のS208)。
(6)従来の手法に従い、EPSベアラ2の開放手続きを行う(ステップS210)。
(7)TFT2のデータ送受信は引き続きEPSベアラ2で継続して行う(S212)。
以上により、EPSベアラによって通信を行っていた複数のアプリケーションうち、UE10の選択したアプリケーションのみをDSMIP転送路に切り替えて通信を行うことができる。また、その他のアプリケーションは引き続きEPSベアラで継続して通信を行うことができる。切り替えの要求には、DSMIPに基づく制御メッセージを用いることなく、アクセスネットワークAの制御情報に基づく特定ベアラ変更要求に新たにTFTと送受信部識別子を付与することよってハンドオーバ要求を行うことができる。
この場合におけるフロー管理表132の状態を図9(a)に、フロー管理表232の状態を図9(b)に示す。図9に示すように、フロー1(TFT1)についてはDSMIP転送路を介して通信を行い、フロー2(TFT2)についてはEPSベアラ2を介して通信を行うこととなる。
本実施形態では、アクセスネットワーク1のみの変更にとどめてハンドオーバを行うことができる。これは、アクセスネットワーク2で確立する転送路がDSMIP転送路ではなく、他の移動管理手続きによって確立された場合にも同様の手法でハンドオーバができるため、より高い汎用性を有する方法である。
以上により、UE10はアクセスネットワークAを介した通信路で通信していた特定のフローのみを、アクセスネットワークBを介した通信路へハンドオーバさせることができる。さらに、その際のハンドオーバ手続きはアクセスネットワークAに基づく制御情報によって行うことができる。
逆に、DSMIP転送路で通信中のフロー2(TFT2)をEPSベアラ2を介して通信させるようにハンドオーバさせるためには、図5のようにDSMIP転送路に対して第2送受信部を対応づけていたように、EPSベアラ2に対して第1送受信部を対応付けて管理しておき、UE10は特定ベアラ変更要求にフロー情報と送受信部識別子を含めて送信し、転送路をEPSベアラ2に切り替えることもできる。転送路の切替手続きおよび各装置の処理は、既に説明したEPSベアラ2からDSMIP転送路へのハンドオーバ時と同様の方法で行うことができる。
[5.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
また、上述した実施形態では、DSMIP転送路を識別するための情報としてUE10の送受信部識別子を用いるよう説明したが、他の例として転送路IDを用いることもできる。その際には、図6のステップS112の位置登録要求を受信したPGW20は、確立するDSMIP転送路に対して転送路IDを定め、ステップS114の位置登録応答に含んでUE10へ応答することで転送路IDを決定してもよいし、UE10が転送路IDを定め、ステップS112の位置登録要求に転送路IDを含めてPGW20へ送信することで決定してもよい。その場合、UE10及びPGW20は、図5に示したDSMIP転送路管理表ではなく、図10に示すようにDSMIP転送路と割り当てた転送路IDを対応付けて管理することとなる。
UE10は、ハンドオーバ手続きのハンドオーバ要求である特定ベアラ変更要求を送信する際、TFTと転送路IDを送信して変更を要求する。その他の手続きにおいては、前述した手続きにおいて、送受信部識別子を転送路IDを置き換えることによって同様に行うことができる。
また、送受信部識別子は、アクセスネットワークを識別する情報であってもよい。アクセスネットワークがそれぞれ異なる無線アクセスシステムに基づいて構成されている場合には、LTEやWiMAXなど、それぞれのアクセスシステムを示す情報を用いてもよいし、アクセスネットワークがそれぞれ異なる事業者で運用されている場合には、事業者コードを用いてもよい。
その場合、UE10は、ハンドオーバ手続きのハンドオーバ要求である特定ベアラ変更要求を送信する際、TFTとアクセスネットワーク識別子を送信して変更を要求する。その他の手続きにおいては、前述した手続きにおいて、送受信部識別子をアクセスネットワーク識別子に置き換えることによって同様に行うことができる。
1 移動通信システム
10 UE
100 制御部
110 第1送受信部
120 第2送受信部
130 記憶部
132 フロー管理表
140 ベアラ確立処理部
150 DSMIPv6処理部
160 パケット送受信部
20 PGW
200 制御部
210 送受信部
230 記憶部
232 フロー管理表
234 DSMIP転送路管理表
240 ベアラ確立処理部
250 DSMIPv6処理部
260 パケット送受信部
30 MME
40 SGW
50 eNB

Claims (5)

  1. 所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能な移動局と、複数のフローの通信を行う制御局において、
    前記移動局との間に、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路と、前記第2アクセスネットワークを介した転送路を確立し、
    前記移動局が通信を行うフロー毎に、前記第1アクセスネットワークを介した転送路か、前記第2アクセスネットワークを介して転送路かのいずれかに対応づけて複数のフローの通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を用いて通信を行っている状態において、前記第1のアクセスネットワークを介したベアラ転送路を用いて通信を行う複数のフローのうち、前記移動局によって選択された前記第2アクセスネットワークの転送路へ切り替えを要求するフローを識別する情報を含む特定ベアラ変更要求を、前記移動局から前記第1アクセスネットワークを介して受信する特定ベアラ変更要求受信手段と、
    前記特定ベアラ変更要求に含まれるフローの通信を、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路から前記第2アクセスネットワークを介した転送路に切り替える切り替え手段と、
    を備えることを特徴とする制御局。
  2. 前記特定ベアラ変更要求に含まれているフロー以外については、前記第1アクセスネットワークに設定されたベアラ転送路を用いて通信を継続することを特徴とする請求項1に記載の制御局。
  3. 前記特定ベアラ変更要求には、転送路を示す送受信部識別子を更に含んでおり、
    前記切り替え手段は、前記特定ベアラ変更要求に含まれる送受信部識別子に対応する転送路が前記第2アクセスネットワークに確立されている場合に、前記特定ベアラ変更要求に含まれるフローの通信前記第2アクセスネットワークを介した転送路に切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御局。
  4. 所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能であり、制御局と複数のフローの通信を行う移動局において、
    前記制御局との間に、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路と、前記第2アクセスネットワークを介した転送路を確立し、
    前記移動局が通信を行うフロー毎に、前記第1アクセスネットワークを介した転送路か、前記第2アクセスネットワークを介して転送路かのいずれかに対応づけて複数のフローの通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を用いて通信を行っている状態において、前記第1のアクセスネットワークを介したベアラ転送路を用いて通信を行う複数のフローのうち、前記移動局によって選択された前記第2アクセスネットワークの転送路へ切り替えを要求するフローを識別する情報を含む特定ベアラ変更要求を、前記第1アクセスネットワークを介して前記制御局に送信する特定ベアラ変更要求送信手段と、
    を備えることを特徴とする移動局。
  5. 所定のQoSを保証するベアラ転送路が確立された第1アクセスネットワークと、第1アクセスネットワークと異なる転送路が確立された第2アクセスネットワークとに接続可能な移動局と、複数のフローの通信を行う制御局とを備えた移動通信システムにおいて、
    前記移動局と前記制御局は、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路と、前記第2アクセスネットワークを介した転送路を確立し、
    前記移動局が通信を行うフロー毎に、前記第1アクセスネットワークを介した転送路か、前記第2アクセスネットワークを介して転送路かのいずれかに対応づけて複数のフローの通信を行う通信手段を備え、
    前記移動局は、
    前記通信手段を用いて通信を行っている状態において、前記第1のアクセスネットワークを介したベアラ転送路を用いて通信を行う複数のフローのうち、前記移動局によって選択された前記第2アクセスネットワークの転送路へ切り替えを要求するフローを識別する情報を含む特定ベアラ変更要求を、前記第1アクセスネットワークを介して前記制御局に送信する特定ベアラ変更要求送信手段を備え、
    前記制御局は、
    前記移動局からフローの情報を含む特定ベアラ変更要求を受信する特定ベアラ変更要求受信手段と、
    前記特定ベアラ変更要求に含まれるフローの通信を、前記第1アクセスネットワークを介したベアラ転送路から前記第2アクセスネットワークを介した転送路に切り替える切り替え手段と、
    を備えることを特徴とする移動通信システム。
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