JP5204716B2 - 映像検索装置及び映像検索プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、映像を検索する装置に関し、特に、スポーツニュース等の編集映像における所定のシーンに対応した本編映像のシーンを検索する技術に関する。
例えば、野球のシーンを紹介するスポーツニュースには、野球の試合を撮影した映像(試合本編映像)からその試合のキーとなる複数の「ハイライトシーン」を選定し、これらを短く編集して放映するものが多い。つまり、スポーツニュースは、試合のキーとなる「ハイライトシーン」によって構成されるのが一般的である。
このため、スポーツニュースを視聴する視聴者は、スポーツニュースのシーンのみでは満足することができず、そのシーンに対応した試合本編映像をじっくり視聴したいと要望する場合があり得る。この視聴者の要望を実現するためには、視聴者がじっくり視聴したいと望むスポーツニュースのシーンを試合本編映像の中から特定する映像検索装置が必要になる。
このような映像検索装置として、所望の映像を検索するために、映像をシーンに分割し、シーンを構成する先頭フレームの節点(基準点)の近傍領域をフレーム毎に追跡することにより、節点を分類して特徴量を生成する技術が知られている(特許文献1を参照)。この特徴量を用いて検索処理が行われる。
また、映像を構成するフレームを所定領域のブロックに分割し、ブロックの画像から代表的な画像を選択し、この代表的な画像から検索参照画像を描画する技術が知られている(特許文献2を参照)。この検索参照画像を用いて検索処理が行われる。また、分割したブロックの画像毎に色特徴及びテクスチャ特徴を抽出し、これらの特徴に重み付けをすることで映像間の類似度を計算する技術も知られている(特許文献3を参照)。
また、例えば、野球の得点シーン、イニングの変わり目等のイベントを判別する装置として、映像をシーンに分割し、シーンに含まれる複数のフレームの特徴量を計算し、この特徴量と、予め設定されたイベントの種類毎の数値データとに基づいて、シーンにおけるイベントの種類を特定する技術が知られている(特許文献4を参照)。また、投球シーンの開始点を検出するために、映像のフレームから芝及び土の領域を抽出して特徴量を計算し、この特徴量と、予め設定された投球シーンの特徴量との間の類似度を計算し、類似度に基づいて投球シーンの開始点のフレームを特定する技術が知られている(特許文献5を参照)。
特開2004−280669号公報 特開2002−140331号公報 特開2003−216649号公報 特開2005−332206号公報 特開2009−20621号公報
このような従来の映像検索装置は、スポーツニュースにおける所定のシーンから算出した特徴量と、試合本編映像における各シーンから算出した特徴量とに基づいて、スポーツニュースと試合本編映像との間でシーンの対応付けを行い、スポーツニュースのシーンに対応した試合本編映像のシーンを特定する。これにより、視聴者は、スポーツニュースの中の所望するシーンを、試合本編映像によりじっくり視聴することができる。
しかしながら、スポーツニュースの各シーンは、試合本編映像をそのまま用いて制作されているのではなく編集が施されている。このため、スポーツニュースのシーンと試合本編映像のシーンとの間で特徴量を単純に比較する映像検索装置では、スポーツニュースのシーンに対応した試合本編映像のシーンを特定することが困難である。これは、スポーツニュースは、試合本編映像から選定した連続するショットがそのまま使用されて構成される場合に加え、試合本編映像から選定した連続する2つのショットの間に1または2程度の映像カットが挿入されて構成される場合もあり、ショット間の比較に加え、挿入された映像カットに対する処理が必要になるからである。尚、スポーツニュースの構成パターンの詳細については後述する。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、編集映像における所定のシーンに対応した本編映像のシーンを、確実かつ効率的に検索することが可能な映像検索装置及び映像検索プログラムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明による映像検索装置は、本編映像の特徴量、及び前記本編映像の連続したショットを含む編集映像の特徴量に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを検索する映像検索装置において、前記本編映像におけるフレーム間の類似度に基づいてショット切替点を検出し、前記ショット切替点の直前の第1本編ショット及び直後の第2本編ショットからなるショットセットを抽出し、前記第1本編ショットの特徴量及び前記第2本編ショットの特徴量をそれぞれ計算する本編映像前処理部と、前記編集映像における所定のショットである第1編集ショットの特徴量、及び該第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量をそれぞれ計算する編集映像計算部と、前記第1本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第1本編ショットと前記第1編集ショットとの間の第1の類似度を計算し、前記第2本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第2本編ショットと前記複数の編集ショットとの間の第2の類似度をそれぞれ計算し、前記第1の類似度及び第2の類似度に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを特定する検索処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による映像検索装置は、前記検索処理部が、前記第1本編ショットの特徴量と第1編集ショットの特徴量とに基づいて両ショットの類似度を計算し、前記類似度が所定の閾値よりも高い第1本編ショットを含むショットセットを、候補ショットセットとして選定する候補ショットセット選定部と、前記候補ショットセットに含まれる第2本編ショットの特徴量と、前記第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第2本編ショットと前記複数の編集ショットとの間の類似度をそれぞれ計算し、全ての前記候補ショットセットにおける前記計算した類似度のうち、最も類似度が高い候補ショットセットを特定し、前記特定した候補ショットセットに含まれる第1本編ショットを、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットとして特定する最終特定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による映像検索装置は、前記検索処理部が、フレームが分割された領域をブロックとした場合に、連続した所定数のフレームに渡る前記ブロック毎の特徴量に基づいて、前記第1の類似度及び第2の類似度を計算する、ことを特徴とする。
また、本発明による映像検索装置は、前記編集映像が、前記本編映像の連続した2つのショットに基づいて構成され、前記2つのショットに基づいて構成されたそれぞれのショットの間に、所定数の他のショットが挿入されており、前記編集映像計算部が、前記本編映像の連続した2つのショットに基づいて構成されたそれぞれのショットの特徴量、及び前記所定数の他のショットの特徴量を計算する、ことを特徴とする。
また、本発明による映像検索装置は、前記本編映像を野球の試合映像とし、前記第1本編ショット及び第1編集ショットを投球ショットとする、ことを特徴とする。
また、本発明による映像検索プログラムは、本編映像の特徴量、及び前記本編映像の連続したショットを含む編集映像の特徴量に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを検索するプログラムであって、コンピュータに、前記本編映像におけるフレーム間の類似度に基づいてショット切替点を検出するステップと、前記ショット切替点の直前の第1本編ショット及び直後の第2本編ショットからなるショットセットを抽出するステップと、前記第1本編ショットの特徴量及び第2本編ショットの特徴量をそれぞれ計算するステップと、前記編集映像における所定のショットである第1編集ショットの特徴量、及び該第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量をそれぞれ計算するステップと、前記第1本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第1本編ショットと前記第1編集ショットとの間の第1の類似度を計算するステップと、前記第2本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第2本編ショットと前記複数の編集ショットとの間の第2の類似度をそれぞれ計算するステップと、前記第1の類似度及び第2の類似度に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを特定するステップと、を実行させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、編集映像における所定のショットに対応した本編映像のショットを、本編映像から抽出した第1本編ショットと、第1編集ショット(所定のショット)との間の類似度、及び、本編映像から抽出した第2本編ショットと第2編集ショット等との間のそれぞれの類似度から特定するようにした。この場合、編集映像が、本編映像の連続した2つのショットに基づいて構成され、これらの2つのショットの間に挿入された所定数の他のショットを含む場合であっても、すなわち、編集映像が、本編映像の連続した2つのショットのうちの先のショット、挿入された他のショット(複数の場合もあり得る)、及び本編映像の連続した2つのショットのうちの後のショットによって構成された場合であっても(例えば、後述する図1(2)パターンB)、本編映像の第2本編ショットと、本編映像の連続した2つのショットのうちの後のショットに対応する編集映像の編集ショットとの間の類似度も計算される。計算された類似度が最も高い本編映像のシーンが検索対象のシーンとなる。これにより、編集映像における所定のシーンに対応した本編映像のシーンを確実にかつ効率的に検索することができる。したがって、視聴者は、編集映像の中で所望するシーンを、試合本編映像によりじっくり視聴することができる。
試合本編映像の投球ショット及び打球ショットを用いたスポーツニュース編集映像の構成パターンA,Bを説明する図である。 本発明の実施形態による映像検索装置の構成を示すブロック図である。 所定の映像区間における画像特徴ベクトルの概念図である。 スポーツニュース編集映像における投球ショット及び第2〜第4ショットの画像特徴ベクトルを説明する図である。 候補ショットセット選定部の処理を説明するフローチャートである。 試合本編映像の投球ショットとスポーツニュース編集映像の投球ショットとの間の類似度を説明する図である。 最終特定部の処理を説明するフローチャートである。 試合本編映像の第2ショットとスポーツニュース編集映像の第2〜第4ショットとの間の類似度を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。以下の実施形態では、野球の試合本編映像、及びその試合本編映像を編集したスポーツニュース編集映像を例として説明する。また、映像検索装置は、スポーツニュース中の野球映像における所定の投球ショット及び打球ショットを含むシーンについて、そのシーンに対応した野球の試合本編映像におけるシーンを検索するものとする。尚、本発明は、検索対象の映像を野球映像のみに限定するものでなく、他の映像にも適用がある。また、本発明は、検索対象のシーンを、野球映像の投球ショット及び打球ショットを含むシーンのみに限定するものではなく、例えば、投球ショット及び捕球ショットのシーン、打球ショット及び捕球ショットのシーン、得点シーン等にも適用がある。
図1は、試合本編映像の投球ショット及び打球ショットを用いたスポーツニュース編集映像の構成パターンA,Bを説明する図である。野球の試合本編映像では、ピッチャーがボールを投げてバッターがそのボールを打つというシーンに対し、ピッチャーが投球を行う一連の動作である投球ショットの映像と、ピッチャーからのボールをバッターが打つ一連の動作である打球ショットの映像との並びが使用される。このような投球ショットと打球ショットとの並び(ショットセット)が複数存在する試合本編映像を編集することにより、スポーツニュース編集映像が制作される。
図1(1)は、試合本編映像の投球ショット及び打球ショットをそのまま用いることにより、スポーツニュース編集映像が構成される例(パターンA)である。スポーツニュース編集映像の投球ショットは、試合本編映像における投球ショットのフレームのうち、打球ショットとの間の切れ目から遡って所定の映像区間のフレームが切り出されて構成される。スポーツニュース編集映像の打球ショットは、試合本編映像における打球ショットのフレームのうち、投球ショットとの間の切れ目から数えて所定の映像区間のフレームが切り出されて構成される。このパターンAのスポーツニュース編集映像は、投球ショット及び打球ショットを、切れ目を挟んでそのまま連続して並べたものとなる。
図1(2)は、試合本編映像の投球ショット及び打球ショットに加えて他のショットも用いることにより、スポーツニュース編集映像が構成される例(パターンB)である。スポーツニュース編集映像の投球ショットは、試合本編映像における投球ショットのフレームのうちの、所定の映像区間のフレームが切り出されて構成される。スポーツニュース編集映像の打球ショットは、試合本編映像における打球ショットのフレームのうちの、所定の映像区間のフレームが切り出されて構成される。また、スポーツニュース編集映像の投球ショットと打球ショットとの間に、1または2程度のショット数の他の映像が挿入されている。このパターンBのスポーツニュース編集映像は、投球ショット、他の映像のショット及び打球ショットを順番に並べたものとなる。
ここで、スポーツニュース編集映像における所定のシーンに対応した試合本編映像のシーンを検索する場合を想定する。スポーツニュース編集映像が図1(1)のパターンAにより構成されている場合、スポーツニュース編集映像の投球ショット及び打球ショットの並びは、投球ショットに続く次のショットが打球ショットであるから、試合本編映像における投球ショット及び打球ショットの並びと同じである。したがって、スポーツニュース編集映像の投球ショットと試合本編映像の投球ショットとの間で映像の類似度を比較すると共に、スポーツニュース編集映像における投球ショットの次のショット(打球ショット)と、試合本編映像における投球ショットの次のショット(打球ショット)との間で映像の類似度を比較することにより、試合本編映像のシーンを特定することができる。
しかしながら、スポーツニュース編集映像が図1(2)のパターンBにより構成されている場合、挿入されたショットの数が1のときは、投球ショットに続く次のショットが打球ショットではなく他のショットであり、その次のショットが打球ショットである。また、挿入されたショットの数が2のときは、投球ショットに続く次のショット及びその次のショットが打球ショットではなく他のショットであり、さらに次のショットが打球ショットである。このように、スポーツニュース編集映像がパターンBにより構成されている場合、パターンAと同様の処理では、スポーツニュース編集映像の投球ショット及び打球ショットと試合本編映像の投球ショット及び打球ショットとを対応付けることができず、試合本編映像のシーンを特定することができない。
そこで、本発明は、パターンAだけでなくパターンBの場合であっても、スポーツニュース編集映像における所定のシーンに対応した試合本編映像のシーンを特定するために、スポーツニュース編集映像における投球ショット(第1ショット)及び第2ショットだけでなく第3ショット及び第4ショット等も用いて、スポーツニュース編集映像のショットと試合本編映像のショットとの間で映像の類似度を比較することを特徴とする。尚、以下の実施形態では、パターンBが2つの他のショットが挿入された構成となっており、スポーツニュース編集映像において検索対象のショット数を4としているが、本発明はこの数に限定されるものではない。スポーツニュース編集映像における検索対象のショット数は、スポーツニュース編集映像において投球ショットと打球ショットとの間に挿入される他のショットの数に応じて決定される。例えば、挿入される他のショットの数が1の場合、スポーツニュース編集映像において検索対象のショット数を3とすればよく、また、挿入される他のショットの数が3の場合、スポーツニュース編集映像において検索対象のショット数を5とすればよい。さらに、挿入される他のショットの数が0の場合、すなわちパターンAの場合、スポーツニュース編集映像において検索対象のショット数を2とすればよい。
〔映像検索装置〕
図2は、本発明の実施形態による映像検索装置の構成を示すブロック図である。この映像検索装置1は、試合本編映像dが格納された記憶部11、スポーツニュース編集映像が格納された記憶部12、本編映像前処理部21、編集映像ベクトル計算部22及び検索処理部23を備えている。検索処理部23は、候補ショットセット選定部24及び最終特定部25を備えている。ここで、d=1〜Dであり、dは試合本編映像ファイルを示す番号(ID)、Dは蓄積された試合本編映像ファイルの数をそれぞれ示す。スポーツニュース編集映像を視聴する視聴者により、試合本編映像でじっくり視聴したいと所望する投球ショット及び打球ショットを含むシーンが指定されると、映像検索装置1は、そのシーンに対応する試合本編映像のシーンを検索する。尚、映像検索装置1は、試合本編映像d及びスポーツニュース編集映像を外部から入力するようにしてもよい。
(本編映像前処理部)
まず、本編映像前処理部21について説明する。本編映像前処理部21は、記憶部11から試合本編映像d(d=1〜D)を読み出し、試合本編映像dのそれぞれの映像に対してショット切替点(ショットの切れ目)を検出し、その切替点を境にして映像をショット分割する。具体的には、本編映像前処理部21は、試合本編映像dを構成するフレームを所定数のブロックに分割し、分割したブロック毎の画像特徴ベクトルを計算し、前後のフレームにおける各ブロックの画像特徴ベクトルの類似度を計算する。そして、計算した類似度が所定の閾値よりも低いフレームの境目を、映像をショット分割するための切替点として検出する。また、計算した類似度が所定の閾値以上となるフレーム群を、一つのショットとして設定する。この切替点検出手法は既知であり、詳細については、例えば、特開2006−270301号公報を参照されたい。
そして、本編映像前処理部21は、ショット分割した映像の切替点を跨いだ2つのショットについて、切替点の直前のショットが投球ショットであるか否かを、画像の類似性によって判定する。具体的には、本編映像前処理部21は、予め投球ショットの映像を用いて投球ショットリファレンスを生成しておき、切替点の直前のショットの画像特徴ベクトルと、予め生成された投球ショットリファレンスの画像特徴ベクトルとを比較して類似度を計算する。そして、その類似度が所定の閾値以上の場合に、切替点を跨いだ2つのショットは、投球ショット及び第2ショットであると判定し、そのショットの組み合わせ(ショットセット)に番号kを付す。ここで、k=1,・・・,K(d)であり、K(d)は、試合本編映像dの中で検出した投球ショット及び第2ショットのショットセット(以下、1−2ショットセットという。)の数を示す。このように、本編映像前処理部21は、試合本編映像dの中から、切替点を跨いだ投球ショット及び第2ショットの組み合わせである1−2ショットセットkを抽出する。ここで、第2ショットは、必ずしも打球ショットであるとは限らない。
尚、本編映像前処理部21は、切替点の直後のショットが打球ショットであるか否かについても、画像の類似性によって判定するようにしてもよい。具体的には、本編映像前処理部21は、予め打球ショットの映像を用いて打球ショットリファレンスを生成しておき、切替点の直後のショットの画像特徴ベクトルと、予め生成された打球ショットリファレンスの画像特徴ベクトルとを比較して類似度を計算する。そして、前述した切替点の直前の投球ショットの類似度が所定の閾値以上であり、かつ、その切替点の直後の打球ショットの類似度が所定の閾値以上である場合に、切替点を跨いだ2つのショットは、投球ショット及び第2ショット(打球ショット)であると判定し、そのショットの組み合わせに番号kを付して、1−2ショットセットkを抽出する。これにより、1−2ショットセットkを絞り込むことができるから、一層効率的な検索処理を実現することができる。
本編映像前処理部21は、試合本編映像dの1−2ショットセットkについて、投球ショット及び第2ショットをフレームに分解する。このとき、投球ショットの先頭フレーム番号をt10 (d, k)、投球ショットの長さ(フレーム数)をT1(d, k)、第2ショットの先頭フレーム番号をt20 (d, k)(=t10 (d, k)+T1(d, k))、第2ショットの長さ(フレーム数)をT2(d, k)とする。
本編映像前処理部21は、1−2ショットセットkにおける投球ショットの各フレームt(t=t10 (d, k),・・・,t10 (d, k)+T1(d, k)−1)をM×N個にブロック分割し、各ブロック(i,j)の画像特徴ベクトルv1(d)(t,i,j)を計算する。ここで、i=1,・・・,M、j=1,・・・,Nであり、M,Nは予め設定された値である。すなわち、画像特徴ベクトルv1(d)(t,i,j)は、試合本編映像dのフレームtにおけるブロック(i,j)の画像特徴を示すデータである。例えば、画像特徴ベクトルv1(d)(t,i,j)は、そのブロック(i,j)内におけるRGBの画素値の平均値、または、そのブロック(i,j)内における輝度の平均値が用いられる。
本編映像前処理部21は、1−2ショットセットkにおける第2ショットの各フレーム画像t(t=t20 (d, k),・・・,t20 (d, k)+T2(d, k)−1)についてもM×N個にブロック分割し、各ブロック(i,j)の画像特徴ベクトルv2(d)(t,i,j)を計算する。
このようにして本編映像前処理部21により計算された、1−2ショットセットkの投球ショットにおけるブロック(i,j)毎の画像特徴ベクトルv1(d)(t,i,j)、及び第2ショットにおけるブロック(i,j)毎の画像特徴ベクトルv2(d)(t,i,j)は、検索処理部23に出力される。
(編集映像ベクトル計算部)
次に、編集映像ベクトル計算部22について説明する。編集映像ベクトル計算部22は、記憶部12からスポーツニュース編集映像を読み出し、スポーツニュース編集映像のうちの、視聴者により指定されたシーンの投球ショット及び打球ショットを含む第wショット(w=1は投球ショット、w=2,3,4は、それぞれ第2ショット、第3ショット及び第4ショットを示し、第4ショットは打球ショットを示す。)について、最終フレームからTフレーム分遡ったフレームtwqを先頭フレームとし、フレームtwqから最終フレームまでのフレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(twq)を計算する。尚、フレーム数Tの映像区間は、第wショットのそれぞれの区間内であればどこでもよい。
図3は、所定の映像区間における画像特徴ベクトルの概念図である。図3を参照して、編集映像ベクトル計算部22の計算処理について具体的に説明する。編集映像ベクトル計算部22は、スポーツニュース編集映像に対し視聴者により指定されたシーンの投球ショット及び打球ショットを含む第wショット(w=1〜4)の映像において、フレームt0(=wq)を先頭フレームとしてそのショットのt0+T−1(最終フレーム)までの連続したT枚のフレームをM×N個にブロック分割する。そして、編集映像ベクトル計算部22は、T枚の各フレームtにおける各ブロック(i,j)の画像特徴ベクトルv(t,i,j)を計算し、各ブロック(i,j)において、画像特徴ベクトルv(t,i,j)をT枚分足し合わせ、その値をTで除算しV’(i,j)を計算する。
そして、編集映像ベクトル計算部22は、V’(i,j)を全てのブロックについて並べたV(t0)=(V’(1,1),V’(2,1),・・・,V’(i,j),・・・,V’(M,N))をこの映像区間(フレームt0〜フレームt0+T−1)の画像特徴ベクトルとして計算する。すなわち、編集映像ベクトル計算部22は、視聴者により指定されたシーンの投球ショット及び打球ショットを含む第wショット(w=1〜4)について、所定のフレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(twq)を計算する。
図4は、スポーツニュース編集映像における投球ショット及び第2〜第4ショットの画像特徴ベクトルを説明する図である。図4に示すように、編集映像ベクトル計算部22は、投球ショット(w=1)について、フレームt1qから最終フレームまでのフレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(t1q)を計算する。同様に、編集映像ベクトル計算部22は、第2〜第4ショット(w=2〜4)について、フレームt2q〜t4qから最終フレームまでのフレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(t2q)〜V(t4q)をそれぞれ計算する。
このようにして編集映像ベクトル計算部22により計算された、スポーツニュース編集映像の中から視聴者により指定されたシーンの投球ショット及び打球ショットを含む第wショットについての、フレームtwqから最終フレームまでのフレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(twq)は、検索処理部23に出力される。
(候補ショットセット選定部)
次に、検索処理部23の候補ショットセット選定部24について説明する。候補ショットセット選定部24は、本編映像前処理部21から、試合本編映像の1−2ショットセットにおける投球ショットの画像特徴ベクトルv1(d)(t,i,j)を入力すると共に、編集映像ベクトル計算部22から、スポーツニュース編集映像において視聴者により指定されたシーンの投球ショット(w=1)における画像特徴ベクトルV(t1q)を入力する。そして、候補ショットセット選定部24は、試合本編映像の投球ショットに対し、所定のフレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(t0)を算出し、スポーツニュース編集映像の投球ショットにおける画像特徴ベクトルV(t1q)との間の類似度S1(d)(t0)を算出し、候補ショットセット(d(n),k(n))を選定する。以下、具体的に説明する。
図5は、候補ショットセット選定部24の処理を説明するフローチャートである。図6は、試合本編映像の投球ショットとスポーツニュース編集映像の投球ショットとの間の類似度を説明する図である。候補ショットセット選定部24は、試合本編映像の番号d=1を設定し(ステップS501)、試合本編映像dにおける1−2ショットセットの番号k=1を設定し(ステップS502)、試合本編映像dにおける先頭フレームの番号t0=t10 (d, k)を設定する(ステップS503)。ここで、フレームt10 (d, k)は、試合本編映像dの1−2ショットセットkにおける投球ショットの先頭フレームを示す。
候補ショットセット選定部24は、試合本編映像dの投球ショットについて、フレームtにおけるブロック(i,j)の画像特徴ベクトルv1(d)(t,i,j)のうち、フレームt0〜t0+Tの映像区間におけるブロック(i,j)のv1(d)(t,i,j)(t=t0,・・・,t0+T−1)を用いて、この映像区間の画像特徴ベクトルV(t0)を計算する(ステップS504)。計算手法は、編集映像ベクトル計算部22による計算と同様である。
候補ショットセット選定部24は、図6に示すように、スポーツニュース編集映像の投球ショット(w=1)についての所定の映像区間における画像特徴ベクトルV(t1q)と、ステップS504にて計算した試合本編映像の投球ショットについての所定の映像区間における画像特徴ベクトルV(t0)との間の類似度S1(d)(t0)を計算する(ステップS505)。
候補ショットセット選定部24は、ステップS505にて計算した類似度S1(d)(t0)と、予め設定された閾値S1thとを比較する(ステップS506)。類似度S1(d)(t0)が閾値S1thよりも大きいと判定した場合(ステップS506:Y)、現在処理中の「試合本編映像dの1−2ショットセットk」を「候補ショットセット」の集合(d(n),k(n))に追加し(ステップS507)、ステップS508へ移行する。一方、類似度S1(d)(t0)が閾値S1thよりも大きくないと判定した場合(ステップS506:N)、ステップS508へ移行する。これにより、スポーツニュース編集映像の投球ショットに類似する試合本編映像の投球ショットを含む1−2ショットセットの情報(試合本編映像のIDであるd及び1−2ショットセットの番号であるk)が、候補ショットセット(d(n),k(n))に設定される。nは、設定された順番を示す番号である。
候補ショットセット選定部24は、試合本編映像dにおける先頭フレームの番号t0をインクリメントし(ステップS508)、その先頭フレームの番号t0とt10 (d, k)+T1(d, k)−Tとを比較する(ステップS509)。t10 (d, k)は投球ショットの先頭フレームの番号を示し、T1(d, k)は投球ショットの長さ(フレーム数)を示し、Tは処理単位のフレーム数を示す。すなわち、先頭のフレーム番号t0が、最終フレームから遡ってTフレーム分前のフレーム番号よりも大きいか否かを判定する。言い換えると、その試合本編映像dの1−2ショットセットkにおける投球ショットについて、その映像区間内におけるTフレーム数毎のステップS504からステップS508までの処理が、その先頭フレームt10 (d, k)から最終フレームに渡って全て完了したか否かを判定する。
候補ショットセット選定部24は、ステップS509において、先頭フレームの番号t0がt10 (d, k)+T1(d, k)−Tよりも大きいと判定した場合(ステップS509:Y)、すなわち、投球ショットの映像区間内におけるTフレーム毎の処理が全て完了したと判定した場合、ステップS510へ移行する。一方、先頭フレームの番号t0がt10 (d, k)+T1(d, k)−Tよりも大きくないと判定した場合(ステップS509:N)、すなわち、投球ショットの映像区間内におけるTフレーム毎の処理が全て完了していないと判定した場合、ステップS508にて設定した先頭のフレーム番号t0からTフレーム分の処理を行うため、ステップS504へ移行する。これにより、次のフレーム番号t0を先頭にした処理が行われる。
候補ショットセット選定部24は、試合本編映像dにおける1−2ショットセットの番号kをインクリメントし(ステップS510)、その1−2ショットセットの番号kとK(d)とを比較する(ステップS511)。K(d)は試合本編映像dから抽出された1−2ショットセットの数を示す。すなわち、その試合本編映像dにおける全ての1−2ショットセットの投球ショットについて、ステップS503からステップS510までの処理が完了したか否かを判定する。
候補ショットセット選定部24は、ステップS511において、1−2ショットセットの番号kがK(d)よりも大きいと判定した場合(ステップS511:Y)、すなわち、その試合本編映像dにおける全ての1−2ショットセットについて処理が完了したと判定した場合、ステップS512へ移行する。一方、1−2ショットセットの番号kがK(d)よりも大きくないと判定した場合(ステップS511:N)、すなわち、その試合本編映像dにおける全ての1−2ショットセットについて処理が完了していないと判定した場合、ステップS510にて設定した1−2ショットセットkの処理を行うため、ステップS503へ移行する。これにより、次の番号の1−2ショットセットkについて処理が行われる。
候補ショットセット選定部24は、試合本編映像のIDであるdをインクリメントし(ステップS512)、その試合本編映像dとDとを比較する(ステップS513)。Dは試合本編映像ファイルの数を示す。すなわち、全ての試合本編映像dについて、ステップS502からステップS512までの処理が完了したか否かを判定する。
候補ショットセット選定部24は、ステップS513において、試合本編映像のIDであるdがDよりも大きいと判定した場合(ステップS513:Y)、すなわち、全ての試合本編映像dについて処理が完了したと判定した場合、処理を終了する。一方、試合本編映像のIDであるdがDよりも大きくないと判定した場合(ステップS513:N)、すなわち、全ての試合本編映像dについて処理が完了していないと判定した場合、ステップS512にて設定した試合本編映像dの処理を行うため、ステップS502へ移行する。これにより、次の試合本編映像dについて処理が行われる。
このように、候補ショットセット選定部24は、試合本編映像d毎、試合本編映像dから抽出された1−2ショットセット毎、及び、投球ショットの映像区間内で先頭フレームから最終フレームまでの間で指定したTフレーム毎に処理を行い、スポーツニュース編集映像の投球ショットと試合本編映像の投球ショットとの間で類似度を計算し、候補ショットセット(d(n),k(n))の集合{(d(1),k(1)),・・・,(d(Nss),k(Nss))}を選定し、最終特定部25に出力する。これにより、候補ショットセット選定部24は、試合本編映像から抽出された1−2ショットセットkのうち、スポーツニュース編集映像の投球ショットに類似する投球ショットを含む1−2ショットセットを、候補ショットセット(d(n),k(n))として選定することができる。ここで、(d(n),k(n))は、映像d(n)のk(n)番目の1−2ショットセットであり、Nssは候補ショットセットの数である。
(最終特定部)
次に、検索処理部23の最終特定部25について説明する。最終特定部25は、本編映像前処理部21から、試合本編映像の1−2ショットセットにおける第2ショットの画像特徴ベクトルv2(d)(t,i,j)を入力すると共に、編集映像ベクトル計算部22から、スポーツニュース編集映像において視聴者により指定されたシーンの第2〜第4ショット(w=2〜4)における画像特徴ベクトルV(t2q)〜V(t4q)をそれぞれ入力する。また、候補ショットセット選定部24から、試合本編映像とスポーツニュース編集映像との間の投球ショットにおいて類似度が高いと判定された候補ショットセット(d(n),k(n))を入力する。そして、最終特定部25は、試合本編映像の第2ショットに対し、フレーム数Tの映像区間における画像特徴ベクトルV(t0)を算出し、スポーツニュース編集映像の第2〜第4ショットにおける画像特徴ベクトルV(t2q)〜V(t4q)との間の類似度S2(d)(t0)〜S4(d)(t0)を算出し、候補ショットセット(d(n),k(n))の中から、最も類似度の高いショットセットを特定し、試合本編映像ID、映像区間の開始点(開始フレームの番号)及び終了点(終了フレームの番号)を出力する。以下、具体的に説明する。
図7は、最終特定部25の処理を説明するフローチャートである。図8は、試合本編映像d(n)の第2ショットとスポーツニュース編集映像の第2〜第4ショットとの間の類似度を説明する図である。最終特定部25は、類似度の最大値SMAX=0.0を設定し(ステップS701)、候補ショットセットの番号n=1を設定し(ステップS702)、候補ショットセット(d(n),k(n))の第2ショットにおける先頭フレームの番号t0=t20 (d(n), k(n))を設定する(ステップS703)。
最終特定部25は、試合本編映像d(n)の第2ショットについて、フレームtにおけるブロック(i,j)の画像特徴ベクトルv2(d(n))(t,i,j)のうち、フレームt0〜t0+Tの映像区間におけるブロック(i,j)のv2(d(n))(t,i,j)(t=t0,・・・,t0+T−1)を用いて、この映像区間の画像特徴ベクトルV(t0)を計算する(ステップS704)。計算手法は、編集映像ベクトル計算部22による計算と同様である。
最終特定部25は、図8に示すように、スポーツニュース編集映像の第2〜第4ショット(w=2〜4)についての所定の映像区間における画像特徴ベクトルV(t2q)〜V(t4q)と、ステップS704にて計算した試合本編映像d(n)の第2ショットについての所定の映像区間における画像特徴ベクトルV(t0)との間の類似度S2(d(n))(t0)〜S4(d(n))(t0)をそれぞれ計算する(ステップS705)。
最終特定部25は、ステップS705にて計算した類似度S2(d(n))(t0)〜S4(d(n))(t0)の中から最大値S(d(n))(t0)を設定する(ステップS706)。
最終特定部25は、類似度の最大値SMAXとステップS706にて設定した類似度S(d(n))(t0)とを比較する(ステップS707)。類似度の最大値SMAXが類似度S(d(n))(t0)よりも小さいと判定した場合(ステップS707:Y)、SMAX=S(d(n))(t0),dMAX=d(n),tMAX=t0を設定する。すなわち、ステップS706にて設定した類似度S(d(n))(t0)を最大値SMAXに、候補ショットセットd(n)を最適ショットセットdMAXに、先頭フレームt0を最適先頭フレームtMAXにそれぞれ設定する(ステップS708)。そして、ステップS709へ移行する。一方、類似度の最大値SMAXが類似度S(d(n))(t0)よりも小さくないと判定した場合(ステップS707:N)、ステップS709へ移行する。これにより、試合本編映像d(n)における候補ショットセット(d(n),k(n))の第2ショットと、スポーツニュース編集映像における第2〜第4ショットとの間で、最も類似度の高い試合本編映像のIDであるdMAX及び先頭フレームの番号tMAXを設定することができる。
最終特定部25は、試合本編映像d(n)における先頭フレームの番号t0をインクリメントし(ステップS709)、その先頭フレームの番号t0とt20 (d(n), k(n))+T2(d(n), k(n))−Tとを比較する(ステップS710)。t20 (d(n), k(n))は第2ショットの先頭フレームの番号を示し、T2(d(n), k(n))は第2ショットの長さ(フレーム数)を示し、Tは処理単位のフレーム数を示す。すなわち、先頭のフレーム番号t0が、最終フレームから遡ってTフレーム分前のフレーム番号よりも大きいか否かを判定する。言い換えると、その試合本編映像d(n)の1−2ショットセットk(n)における第2ショットについて、その映像区間内におけるTフレーム数毎のステップS704からステップS709までの処理が、その先頭フレームt20 (d(n),k(n))から最終フレームに渡って全て完了したか否かを判定する。
最終特定部25は、ステップS710において、先頭フレームの番号t0がt20 (d(n), k(n))+T2(d(n), k(n))−Tよりも大きいと判定した場合(ステップS710:Y)、すなわち、第2ショットの映像区間内におけるTフレーム毎の処理が全て完了したと判定した場合、ステップS711へ移行する。一方、先頭フレームの番号t0がt20 (d(n), k(n))+T2(d(n), k(n))−Tよりも大きくないと判定した場合(ステップS710:N)、すなわち、第2ショットの映像区間内におけるTフレーム毎の処理が全て完了していないと判定した場合、ステップS709にて設定した先頭のフレーム番号t0からTフレーム分の処理を行うため、ステップS704へ移行する。これにより、次のフレーム番号t0を先頭にした処理が行われる。
最終特定部25は、候補ショットセットの番号nをインクリメントし(ステップS711)、その候補ショットセットの番号nとNssとを比較する(ステップS712)。Nssは候補ショットセットの数を示す。すなわち、全ての候補ショットセット(d(n),k(n))の第2ショットについて、ステップS703からステップS711までの処理が完了したか否かを判定する。
最終特定部25は、ステップS712において、候補ショットセットの番号nがNssよりも大きいと判定した場合(ステップS712:Y)、すなわち、全ての候補ショットセット(d(n),k(n))について処理が完了したと判定した場合、ステップS713へ移行する。一方、候補ショットセットの番号nがNssよりも大きくないと判定した場合(ステップS712:N)、すなわち、全ての候補ショットセット(d(n),k(n))について処理が完了していないと判定した場合、ステップS711にて設定した候補ショットセット(d(n),k(n))の処理を行うため、ステップS703へ移行する。これにより、次の番号の候補ショットセット(d(n),k(n))について処理が行われる。
最終特定部25は、試合本編映像dMAXの映像区間tMAX〜tMAX+Tを含むショットセット(dMAX,kMAX)を特定する(ステップS713)。これにより、スポーツニュース編集映像の投球ショット、及び第2〜第4ショットのうちのいずれかのショットのショットセットと、試合本編映像の候補ショットセット(d(n),k(n))との間で、最も類似度の高いショットセット(dMAX,kMAX)が特定される。
最終特定部25は、スポーツニュース編集映像における所定の投球ショット及び打球ショットを含むシーンに対応する試合本編映像dのシーンとして、試合本編映像ID=dMAX、映像区間の開始点=t10 (dMAX, kMAX)(試合本編映像dMAXのショットセット(dMAX,kMAX)における投球ショットの開始フレーム番号)及び映像区間の終了点=t10 (dMAX, kMAX+1)−1(ショットセット(dMAX,kMAX)の次のショットセット(dMAX,kMAX+1)における投球ショットの直前フレーム番号)を出力する(ステップS714)。
このように、最終特定部25は、候補ショットセット毎、及びスポーツニュース編集映像における第2〜第4ショットの映像区間内で先頭フレームから最終フレームまでのTフレーム毎に処理を行い、候補ショットセット(d(n),k(n))の集合{(d(1),k(1)),・・・,(d(Nss),k(Nss))}の中から、スポーツニュース編集映像における第2〜第4ショットのいずれかのショットと最も類似度の高い第2ショットを含むショットセット(dMAX,kMAX)を特定する。これにより、最終特定部25は、スポーツニュース編集映像における所定の投球ショット及び打球ショットを含むシーンに対応する試合本編映像のシーンを特定することができる。
以上のように、本発明の実施形態による映像検索装置1によれば、本編映像前処理部21は、試合本編映像のショット切替点を検出し、このショット切替点の直前のショットが投球ショットであるか否かを、予め設定された投球ショットリファレンスとの間で画像の類似性によって判定し、切替点を跨いだ投球ショット及び第2ショットの組み合わせである1−2ショットセットkを抽出するようにした。これにより、投球ショットに絞り込んだ1−2ショットセットkを対象にして検索が行われるから、全てのショット切替点の前後のショットを対象にして検索を行う場合に比べ、効率的な検索処理を実現することができる。
また、本発明の実施形態による映像検索装置1によれば、編集映像ベクトル計算部22は、スポーツニュース編集映像のうちの、視聴者により指定されたシーンの投球ショット及び打球ショットを含む第wショット(w=1〜4)について、画像特徴ベクトルV(twq)を計算するようにした。つまり、スポーツニュース編集映像の第1ショット(w=1)である投球ショットに加えて、打球ショットを含む第2〜第4ショット(w=2〜4)も検索対象とした。これにより、投球ショットと打球ショットとの間に他の1〜2ショットが挿入される図1(2)に示したパターンBの構成であっても、スポーツニュース編集映像における所定の投球ショット及び打球ショットを含むシーンに対応した試合本編映像のシーンを、確実に特定することができる。
また、本発明の実施形態による映像検索装置1によれば、候補ショットセット選定部24は、試合本編映像の投球ショットと、スポーツニュース編集映像の投球ショットとの間の類似度S1(d)(t0)を算出し、類似度S1(d)(t0)の高いショットセットを、候補ショットセット(d(n),k(n))として選定するようにした。これにより、投球ショットが類似する候補ショットセット(d(n),k(n))を対象にして最終特定部25により検索が行われるから、全てのショットセットkを対象にして検索を行う場合に比べ、効率的な検索処理を実現することができる。
また、本発明の実施形態による映像検索装置1によれば、最終特定部25は、候補ショットセット(d(n),k(n))における試合本編映像の第2ショットと、スポーツニュース編集映像の第2〜第4ショットとの間の類似度S2(d)(t0)〜S4(d)(t0)をそれぞれ算出し、類似度S2(d)(t0)〜S4(d)(t0)が最も高いショットセットを特定し、試合本編映像ID、映像区間の開始点(開始フレームの番号)及び終了点(終了フレームの番号)を出力するようにした。これにより、スポーツニュース編集映像における所定のシーンに対応した試合本編映像のシーンを、確実にかつ効率的に検索することができる。したがって、視聴者は、編集映像の中で所望するシーンを、試合本編映像によりじっくり視聴することができる。
尚、映像検索装置1は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによって構成される。映像検索装置1に備えた本編映像前処理部21、編集映像ベクトル計算部22及び検索処理部23の各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもできる。
1 映像検索装置
11,12 記憶部
21 本編映像前処理部
22 編集映像ベクトル計算部
23 検索処理部
24 候補ショットセット選定部
25 最終特定部

Claims (6)

  1. 本編映像の特徴量、及び前記本編映像の連続したショットを含む編集映像の特徴量に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを検索する映像検索装置において、
    前記本編映像におけるフレーム間の類似度に基づいてショット切替点を検出し、前記ショット切替点の直前の第1本編ショット及び直後の第2本編ショットからなるショットセットを抽出し、前記第1本編ショットの特徴量及び前記第2本編ショットの特徴量をそれぞれ計算する本編映像前処理部と、
    前記編集映像における所定のショットである第1編集ショットの特徴量、及び該第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量をそれぞれ計算する編集映像計算部と、
    前記第1本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第1本編ショットと前記第1編集ショットとの間の第1の類似度を計算し、前記第2本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第2本編ショットと前記複数の編集ショットとの間の第2の類似度をそれぞれ計算し、前記第1の類似度及び第2の類似度に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを特定する検索処理部と、を備えたことを特徴とする映像検索装置。
  2. 請求項1に記載の映像検索装置において、
    前記検索処理部は、
    前記第1本編ショットの特徴量と第1編集ショットの特徴量とに基づいて両ショットの類似度を計算し、前記類似度が所定の閾値よりも高い第1本編ショットを含むショットセットを、候補ショットセットとして選定する候補ショットセット選定部と、
    前記候補ショットセットに含まれる第2本編ショットの特徴量と、前記第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第2本編ショットと前記複数の編集ショットとの間の類似度をそれぞれ計算し、全ての前記候補ショットセットにおける前記計算した類似度のうち、最も類似度が高い候補ショットセットを特定し、前記特定した候補ショットセットに含まれる第1本編ショットを、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットとして特定する最終特定部と、を備えたことを特徴とする映像検索装置。
  3. 請求項1または2に記載の映像検索装置において、
    前記検索処理部は、フレームが分割された領域をブロックとした場合に、連続した所定数のフレームに渡る前記ブロック毎の特徴量に基づいて、前記第1の類似度及び第2の類似度を計算する、ことを特徴とする映像検索装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の映像検索装置において、
    前記編集映像は、前記本編映像の連続した2つのショットに基づいて構成され、前記2つのショットに基づいて構成されたそれぞれのショットの間に、所定数の他のショットが挿入されており、
    前記編集映像計算部は、前記本編映像の連続した2つのショットに基づいて構成されたそれぞれのショットの特徴量、及び前記所定数の他のショットの特徴量を計算する、ことを特徴とする映像検索装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の映像検索装置において、
    前記本編映像を野球の試合映像とし、前記第1本編ショット及び第1編集ショットを投球ショットとする、ことを特徴とする映像検索装置。
  6. 本編映像の特徴量、及び前記本編映像の連続したショットを含む編集映像の特徴量に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを検索するプログラムであって、コンピュータに、
    前記本編映像におけるフレーム間の類似度に基づいてショット切替点を検出するステップと、
    前記ショット切替点の直前の第1本編ショット及び直後の第2本編ショットからなるショットセットを抽出するステップと、
    前記第1本編ショットの特徴量及び第2本編ショットの特徴量をそれぞれ計算するステップと、
    前記編集映像における所定のショットである第1編集ショットの特徴量、及び該第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量をそれぞれ計算するステップと、
    前記第1本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第1本編ショットと前記第1編集ショットとの間の第1の類似度を計算するステップと、
    前記第2本編ショットの特徴量と前記第1編集ショットに続く連続した複数の編集ショットの特徴量とに基づいて、前記第2本編ショットと前記複数の編集ショットとの間の第2の類似度をそれぞれ計算するステップと、
    前記第1の類似度及び第2の類似度に基づいて、前記編集映像における所定のショットに対応した前記本編映像のショットを特定するステップと、を実行させることを特徴とする映像検索プログラム。
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