JP5202416B2 - 目封止ハニカム構造体及びその製造方法 - Google Patents

目封止ハニカム構造体及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、ハニカム構造体及びその製造方法に関する。より詳しくは、切り欠き部が形成された目封止ハニカム構造体及びその製造方法に関するものである。
従来より、内燃機関、ボイラー、化学反応機器、及び燃料電池用改質器等の触媒作用を利用する触媒用担体や、排ガス中の微粒子、特にディーゼル微粒子の捕集フィルタ(ディーゼルパティキュレートフィルタ:以下、「DPF」ということがある)等に、セラミックスからなるハニカム構造体が用いられている。
このような目的に使用されるハニカム構造体は、一般に、多孔質の隔壁によって区画された流体の流路となる複数のセルを有し、特に、微粒子捕集フィルタとして用いられる場合には、端面が市松模様状を呈するように、隣接するセルが互いに反対側の流通端面において目封止された構造を有する。このような構造を有するハニカム構造体において、被処理流体は流入孔側端面が封止されていないセル、即ち流出孔側端面が封止されているセルに流入し、多孔質の隔壁を通って隣のセル、即ち、流入孔側端面が封止され、流出孔側端面が封止されていないセルから排出される。この際、隔壁がフィルタとなり、例えば、DPFとして使用した場合には、ディーゼルエンジンから排出されるスート(スス)等の粒子状物質(パティキュレート・マター:以下「PM」ということがある)が隔壁に捕捉され隔壁上に堆積する。
ディーゼル機関においては、上記のようなハニカム構造体は、通常、DPFとしてエンジン下流側の排ガスの流路中に配設され、エンジンから排出される排ガスを通過させ浄化する機能を果たす。この時、排ガス上流側から流れてくる、流路内壁の錆等の剥れ、溶接屑、組み付け時に流路に入り込んだゴミ等の固体、或いは凝縮水のような液体が、排ガスと共に高速で流路の内壁、或いは流路中に配設されたハニカム構造体に衝突することにより、これらを破損せしめることがある。特に固体の異物は、エンジン振動によりDPFの流入孔側端面において跳ねるため、DPFの目封止部等をえぐり、捕集効率の低下を招くことがある。この作用は通常エロージョンと呼ばれ、流路及びハニカム構造体の長期耐久性を維持する観点から、大きな問題となっていた。
エロージョン問題解決のため、従来、破損を受ける恐れのある流路内壁或いはハニカム構造体の上流側に、金網やじゃま板を設け、異物が直接高速で衝突することを防ぐ工夫がなされてきたが、固体や液体の異物を十分なレベルまで除去することができず、長期耐久性を確保するには至らなかった。即ち、排ガスの流れの上流側から飛来してきた異物により、流路内壁表面の損傷やハニカム構造体の破損が発生することがあった。そこで、より確実に流路内の異物を除去し、浄化装置の耐久性を強化することのできる工夫が求められており、例えば、特許文献1には、ハニカム構造体の上流側の流路上に、排ガスの流れ変更手段及び異物捕集部を設けた流路が開示されている。
特開平9−206526号公報
上記特許文献1に開示されたガス流路は、排ガスの流れ変更手段により排ガスの流れを流路の外周方向へ向け、流路内壁に設置された、排ガスの上流方向に向いた開口部を有するポケット状の異物捕集部によって、排ガス中の異物を物理的に捕集するものであり、流路内を異物が跳ねることによるエロージョン問題に対して効果を奏するものであるが、排ガスの流路を流れ方向に長く設計する必要があり、排ガス浄化装置全体が大きくなってしまうという問題があった。また、流路径を変えずにポケットをつけると、流路断面が小さくなるため圧力損失が上がり、エンジン出力低下の懸念があり、流路径を大きくしてポケットをつけると、流路断面が大きくなり、車両床下搭載時の最低地上高確保のため、車高を上げなくてはならなくなる。車体への搭載スペースに制約がある点を考えると、排ガス浄化装置は可能な限り小さく設計されることが望ましく、特許文献1に開示された流路はその意味で十分とは言えなかった。
本発明者らは、上記課題解決のため鋭意検討した結果、多孔質の隔壁によって区画された流体の流路となる複数のセルを有し、端面が市松模様状を呈するように、隣接するセルが互いに反対側となる一方の流通端面において目封止された構造を有する目封止ハニカム構造体において、流体の流入孔側端部の一部に切り欠き部を有し、切り欠き部を構成する所定のセルの流入孔側端面にも目封止が施された構成とすることによって、切り欠き部がエロージョン抑制に効果的に働き、且つ、切り欠き部の体積分の省スペースを実現することが可能であることに想到した。
更に本発明者らは、目封止ハニカム構造体に切り欠き部を形成することによって副次的に引き起こされる諸問題についても鋭意検討を行った。例えば、切り欠き部の形成された変則的な形状の目封止ハニカム構造体をDPFとして用いる場合には、DPFをコンテナへ搭載する際に、キャニング衝撃への耐性が求められる。また、上記のような切り欠き部を有するDPFに排ガスが流れ込む際には、切り欠き部において排ガスの乱流が起こるため、結果として、DPF内のスートの堆積量に不均一が生じ、再生時のクラック発生等につながることが懸念される。
本発明はかかる諸問題に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、エロージョン抑制効果及びサイズダウンを両立させた排ガス浄化装置において用いられ、十分な強度を有すると共に、形状加工に起因する浄化性能及び再生限界の低下が抑えられ、原料収率やコストの面でも優れた目封止ハニカム構造体及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、流体の流入孔側端部の外周部の一部に切り欠き部を有する目封止ハニカム構造体において、切り欠き部を構成する所定のセルの流入孔側目封止深さを、所定の大きさに構成することによって上記問題を解決できることに想到し、本発明を完成させた。即ち、本発明によれば、十分な浄化性能と強度を備え、所望の端部形状を有する目封止ハニカム構造体及びその製造方法、即ち、以下の目封止ハニカム構造体及びその製造方法が提供される。
[1] 多孔質の隔壁により区画された流体の流路となる複数のセルを有し、隣接するセルが互いに反対側となる一方の流通端面において目封止されることによって目封止部の形成されたディーゼルパティキュレートフィルタ用の目封止ハニカム構造体であって、前記流体の流入孔側端部の外周部の一部に切り欠き部を有し、前記切り欠き部を構成する所定のセルにおいても、前記隣接するセルが互いに反対側となる前記一方の流通端面において目封止されることによって前記目封止部が形成されており、前記切り欠き部を構成する前記所定のセルの前記流入孔側端面に形成された前記目封止部は、目封止ハニカム構造体の前記切り欠き部以外の部分を構成する残余のセルの前記流入孔側端面に形成された前記目封止部よりもその平均深さの大きい深目封止部である目封止ハニカム構造体。
[2] 前記深目封止部は、目封止ハニカム構造体の軸方向と垂直な方向において目封止ハニカム構造体の中心側から外周側に向かってその深さが漸増するように構成された、傾斜目封止部である前記[1]に記載の目封止ハニカム構造体。
[3] 前記多孔質の隔壁により区画された前記流体の流路となる前記複数のセルを有し、前記隣接するセルが互いに反対側となる前記一方の流通端面において目封止されることによって前記目封止部の形成された複数のハニカムセグメントが、接合材層を介して一体的に接合されてなる前記[1]又は[2]に記載の目封止ハニカム構造体。
[4] 前記切り欠き部は、前記複数のハニカムセグメントのうち、一つ以上の所定のハニカムセグメントの軸方向長さが、残余のハニカムセグメントである長セグメントの軸方向長さよりも短く構成され、短セグメントとされることによって、ハニカムセグメント単位で形成された前記[3]に記載の目封止ハニカム構造体。
[5] 前記切り欠き部は、目封止ハニカム構造体の軸方向と垂直な方向の断面において、その直行する2方向が、複数の前記長セグメントに囲まれて形成された前記[4]に記載の目封止ハニカム構造体。
[6] 前記切り欠き部を形成する一つ以上の前記短セグメントの前記流入孔側端面に形成された前記深目封止部における、短セグメント平均目封止深さDs(avg)と、複数の前記長セグメントの前記流入孔側端面に形成された前記目封止部における、長セグメント平均目封止深さDl(avg)との関係が、1.1≦Ds(avg)/Dl(avg)≦3.0を満たし、且つ、2.0mm≦Ds(avg)≦15.0mmである前記[4]又は[5]に記載の目封止ハニカム構造体。
] 前記[4]〜[]のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法であって、前記深目封止部を備える前記短セグメントとされる予定の少なくとも一つのハニカムセグメントと、前記目封止部を備える複数の前記長セグメントとを、積層、接合し、ハニカムセグメント積層体を得る、ハニカムセグメント積層体形成工程と、前記ハニカムセグメント積層体の外周を加工する、外周加工工程と、前記短セグメントとされる予定の前記少なくとも一つのハニカムセグメントの深目封止部形成側端部を、所定の長さまで切削することで、前記切り欠き部を形成する、切り欠き部形成工程とを含む目封止ハニカム構造体の製造方法。
] 前記[4]〜[]のいずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造方法であって、前記深目封止部を備え、あらかじめ軸方向長さが前記長セグメントよりも短く形成された少なくとも一つの前記短セグメントと、前記目封止部を備える複数の前記長セグメントとを、積層、接合し、ハニカムセグメント積層体を得る、ハニカムセグメント積層体形成工程と、前記ハニカムセグメント積層体の外周を加工する、外周加工工程とを含む目封止ハニカム構造体の製造方法。
本発明の目封止ハニカム構造体においては、流体の流入孔側端部に所望の切り欠き部を形成することが可能である。また、本発明の目封止ハニカム構造体の製造方法によれば、製造時の破損や強度低下の問題、また、使用時の破損や再生限界低下等の問題も改善される。
従来の目封止ハニカム構造体の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 従来の目封止ハニカム構造体の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の目封止ハニカム構造体の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の目封止ハニカム構造体の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の目封止ハニカム構造体を搭載した排ガス浄化装置の一実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の目封止ハニカム構造体を搭載した排ガス浄化装置の別の実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の目封止ハニカム構造体を搭載した排ガス浄化装置の更に別の実施形態を模式的に示す断面図である。 排ガス浄化装置に搭載された本発明の目封止ハニカム構造体の一実施形態に排ガスが流れ込む様子を模式的に示す断面図である。 排ガス浄化装置に搭載された本発明の目封止ハニカム構造体の別の実施形態に排ガスが流れ込む様子を模式的に示す断面図である。 傾斜目封止部形成側端部切削前の目封止ハニカム構造体を模式的に示す軸方向における部分断面図である。 傾斜目封止部形成側端部切削後の目封止ハニカム構造体を模式的に示す軸方向における部分断面図である。 本発明の目封止ハニカム構造体の一実施形態を切り欠き部形成方向から見た模式的正面図である。 本発明の目封止ハニカム構造体の別の実施形態を切り欠き部形成方向から見た模式的正面図である。 ハニカムセグメントを積み上げる工程を模式的に示す工程図である。 ハニカムセグメント積層体の一実施形態を模式的に示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
図1及び図2は、従来の目封止ハニカム構造体の各実施形態を模式的に示す斜視図であり、図3及び図4は、本発明の目封止ハニカム構造体の各実施形態を模式的に示す斜視図である。また、図5A〜図5Cは、本発明の目封止ハニカム構造体を搭載した排ガス浄化装置の各実施形態を模式的に示す断面図である。図6Aは、排ガス浄化装置に搭載された本発明の目封止ハニカム構造体の一実施形態に排ガスが流れ込む様子を模式的に示す断面図であり、図6Bは、排ガス浄化装置に搭載された本発明の目封止ハニカム構造体の別の実施形態に排ガスが流れ込む様子を模式的に示す断面図である。尚、図5A〜図5Cにおいては、排ガスの流れが矢印によって示されており、図中向かって左側が排ガスの流入孔側であり、図中向かって右側が排ガスの流出孔側となる。
排ガス浄化装置においてDPFとして用いられる目封止ハニカム構造体としては、従来、例えば図1に示すように、あらかじめ所望の形状に一体成形され、多孔質の隔壁6により区画された流体の流路となる複数のセル5を有し、隣接するセル5が互いに反対側となる流通端面において目封止され、目封止部25の形成された目封止ハニカム構造体10aや、図2に示すように、多孔質の隔壁6によって区画された流体の流路となる複数のセル5を有し、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止されることによって目封止部25の形成されたハニカムセグメント1が、接合材層3を介して複数個一体的に接合され、所望の形状に成形された目封止ハニカム構造体10b等、軸方向端面に凹凸のない円筒形状の目封止ハニカム構造体10が用いられていた。
一方、本発明の目封止ハニカム構造体は、図3及び図4に示すように、多孔質の隔壁6により区画された流体の流路となる複数のセル5を有し、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止され、目封止部25の形成されたディーゼルパティキュレートフィルタ用の目封止ハニカム構造体であって、流体の流入孔側端部の外周部の一部に切り欠き部2を有し、切り欠き部2を構成する所定のセル5aにおいても、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止されることによって目封止部25の形成された目封止ハニカム構造体20である。
図5Aに示す排ガス浄化装置110では、コンテナ15内のハニカム触媒体9の後段に、切り欠き部2の形成された目封止ハニカム構造体20がDPF8として設置されている。この時DPF8は、排ガス浄化装置110が車体に搭載された際に、切り欠き部2が排ガスの流れの上流側に面し、且つ排ガス浄化装置110の下側(地面側)を向くように位置決めされることが好ましい。排ガス流れの上流側から流れて来る固体や液体の異物は、重力に従って、排ガス浄化装置110の下側に下りて行く。そのため、コンテナ15の内壁及びDPF8の流入孔側端面11は、特にその下側に損傷が集中しやすい。切り欠き部2を下側に向けてDPF8を設置することによって、コンテナ15の下部に異物を跳ねさせるスペースができ、DPF8の流入孔側端面11に異物が直接衝突する頻度を低減すると共に、衝突時の衝撃を軽減する効果がある。即ち、本発明の目封止ハニカム構造体20を用いれば、従来のように、排ガス浄化装置の流路上に金網や異物捕集ポケット等の余分な設備を備えなくとも、エロージョンによるDPF8の耐久性悪化を抑制することができ、排ガス浄化装置における省スペース化、省コスト化を実現することができる。
図5Bに示す排ガス浄化装置120では、コンテナ15のハニカム触媒体9の後段に、切り欠き部2の形成された目封止ハニカム構造体20がDPF8として設置されており、更に、排ガスと共に上流から流れ込みDPF8の破損の原因となる異物を捕集するための異物捕集ポケット13が設けられている。即ち、排ガス浄化装置120では、DPF8の切り欠き部2を、異物を異物捕集ポケット13へと逃がす誘導路として機能させている。このような構成とすることによって、流れ込む多くの異物を、DPF8の流入孔側端面11に衝突させることなく、異物捕集ポケット13へと回収することができる。この時DPF8は、図5Aに示す排ガス浄化装置110と同様、排ガス浄化装置120が車体に搭載された際に切り欠き部2が排ガス流れの上流側に面し、且つ排ガス浄化装置120の下側(地面側)を向くように位置決めされることが好ましい。
また、本発明の目封止ハニカム構造体20は、限られたスペース内においてエロージョン抑制効果を発揮するだけでなく、図5Cに示すように、特殊な形状のコンテナ15にも対応可能であるという利点を有する。例えば車体下部のように、利用できるスペースに制約がある場合には、排ガス浄化装置そのものを小さく設計すると同時に、車体に搭載後の排ガス浄化装置の周辺にデッドスペースを発生させないことも、省スペースの有効な手立てである。即ち、車体へ排ガス浄化装置を搭載させる際に、排ガス浄化装置のコンテナ形状をあらかじめ搭載箇所の空間形状に合わせて変形させておけば、無駄な空間が発生せず、限られたスペースを最大限に活用することができるが、そのためには、コンテナ形状にあわせた形状のハニカム構造体が必要となり、本発明の目封止ハニカム構造体20が好適に用いられる。
しかしながら、本発明の目封止ハニカム構造体20を、図5Cに示すような所望の形状を有する排ガス浄化装置130にDPF8として用いる場合には、コンテナ15内にDPF8を搭載する際に、切り欠き部2を構成する所定のセル5aの流入孔側端面11の近傍に大きな荷重がかかり、流入孔側に目封止部25を有するセル5aと、流出孔側に目封止部25を有する隣接するセル5aとの界面に応力集中が起こり、クラックが発生することがある。そこで、本発明者らは、図6Aに示すように、切り欠き部2を構成する所定のセル5aの流入孔側端面11に形成された目封止部25が、目封止ハニカム構造体20の切り欠き部2以外の部分を構成する残余のセル5bの流入孔側端面11に形成された目封止部25よりもその平均深さの大きい深目封止部23となるよう、目封止ハニカム構造体20を設計した。即ち、本発明の目封止ハニカム構造体20においては、所定のセル5aの流入孔側端面11の目封止深さを通常よりも大きくすることによって、該端部の機械的強度を高め、その結果、上記したようなキャニング衝撃によるクラックの発生を回避することが可能となった。
また、通常、このような切り欠き部2を有する目封止ハニカム構造体20においては、流入する排ガスが切り欠き部の角部14付近で乱流を起こし、結果として、排ガスが切り欠き部の角部14を避けるようにして流れ込むため、切り欠き部の角部14の下流側に位置するセル5には、排ガスが流れ込み難くなる。従って、該セル5を区画する隔壁6へのPMの堆積が少なくなり、例えば、図4に示す様な、複数のセグメントからなる目封止ハニカム構造体20bにおいては、短セグメント1a内におけるPMの堆積量が不均一になることがある。また、上記の様な、切り欠き部の角部14の下流側に位置するセル5にPMの堆積が少ないという状況は、同時に、該短セグメント1aと、該短セグメント1aに隣接する長セグメント1bとの間に、PMの堆積量の不均一を生じさせることにもなる。その結果、堆積したPMを燃焼させてフィルタの再生処理を行う際に、堆積PM量の差から生じる熱応力の偏在が、過酷な運転環境の下では、短セグメント内外におけるクラックの発生へとつながる可能性がある。
本発明の目封止ハニカム構造体においては、所定のセル5aの流入孔側端面11に形成された深目封止部23は、目封止ハニカム構造体20の軸方向と垂直な方向において目封止ハニカム構造体20の中心側から外周側に向かってその深さが漸増するように構成された、傾斜目封止部24となっている。このような構造とすることによって、切り欠き部2を構成する所定のセル5aのそれぞれのフィルタ長さに差異を設けることとなり、各セル5aへの流入抵抗を調整することが可能となる。その結果、各セル5aにおけるPMの堆積を均一にさせることが可能となる。即ち、切り欠き部の中心側にある角部14を避けて外周側へと流れ込みがちな排ガスを、均一な流れへと整流することができる。
本発明の目封止ハニカム構造体20としては、例えば、図3に示すように、あらかじめ所望の形状に成形され、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止され、目封止部25の形成された一体型の目封止ハニカム構造体であって、流体の流入孔側端部の一部に切り欠き部2を有し、前記切り欠き部2を構成する所定のセル5aにおいても、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止されている一体型の目封止ハニカム構造体20aがある。
また、図4に示すように、多孔質の隔壁6によって区画された流体の流路となる複数のセル5を有し、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止され、目封止部25の形成された複数のハニカムセグメント1(1a,1b)が接合材層3を介して一体的に接合され、所望の形状に成形された接合型の目封止ハニカム構造体であって、流体の流入孔側端部の一部に切り欠き部2を有し、切り欠き部2を構成する所定のセル5においても、隣接するセル5が互いに反対側となる一方の流通端面において目封止されている接合型の目封止ハニカム構造体20bがある。
特に、図4に示すような接合型の目封止ハニカム構造体20bにおいては、切り欠き部2は、複数のハニカムセグメント1のうち、一つ以上の所定のハニカムセグメントの軸方向長さが、残余のハニカムセグメントである長セグメント1bの軸方向長さよりも短く構成され、短セグメント1aとされることによって、ハニカムセグメント単位で形成されることが好ましい。ハニカムセグメント単位で切り欠き部2を形成することによって、切り欠き部2を囲む長セグメント1bにおいて、その側面が剥き出しになることがなく、実質的に切り欠き部2が接合材層3に面する構成となり、切り欠き部2の形成に起因する、目封止ハニカム構造体20の強度低下を防止することができる。
また、本発明の目封止ハニカム構造体20bにおいて、切り欠き部2は、必要とされる切り欠き部2の大きさに応じて、単独(一つ)の短セグメント1aによって形成されていてもよく、また、複数(二つ以上)の短セグメント1aによって形成されていてもよい。図9A及び図9Bは、本発明の目封止ハニカム構造体の各実施形態を切り欠き部形成方向から見た模式的正面図である。図9Aは、切り欠き部2が単独(一つ)の短セグメント1aから形成されている様子を示し、図9Bは切り欠き部2が複数(二つ)の短セグメント1aから形成されている様子を示す。いずれの場合においても、切り欠き部2は、目封止ハニカム構造体20bの軸方向と垂直な方向の断面において、その直行する2方向が、複数の長セグメント1bに囲まれて形成されている。複数の短セグメント1aが、目封止ハニカム構造体20bの周方向及び径方向に連なって切り欠き部2を形成する場合には、傾斜目封止部24は、該当する複数の短セグメント1aのすべてにまたがって、段階的に傾斜するよう形成される。尚、図9A及び図9Bにおいては、作図の都合上、セル5、隔壁6、深目封止部23、及び目封止部25は図から捨象した。
本発明の目封止ハニカム構造体20の全体の形状としては、排ガス浄化フィルタとして好適な、円筒形状、オーバル形状等所望の形状であって、排ガスの流入孔側端部に切り欠き部2を有する形状とすることができる。
また、一体成形された目封止ハニカム構造体20a、及び接合成形された目封止ハニカム構造体20bを構成するハニカムセグメント1の材料としては、セラミックが好ましく、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、コージェライト、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材料、リチウムアルミニウムシリケート、チタン酸アルミニウム、鉄−クロム−アルミニウム系合金からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。特に、図4に示す目封止ハニカム構造体20bのように、複数のハニカムセグメント1(1a,1b)が接合材層3を介して一体的に接合される場合には、これらの材料の中でも、炭化珪素又は珪素−炭化珪素系複合材料がより好ましい。炭化珪素は、熱膨張率が比較的大きいため、炭化珪素を骨材として一体成形されるハニカム構造体は、大きなものを形成すると使用時に熱衝撃により欠陥が生じることがあったが、複数のハニカムセグメント1が接合材層3を介して一体的に接合された構造においては、炭化珪素の膨張収縮が接合材層3により緩衝され、ハニカムセグメント1の欠陥の発生を防止することができるためである。
また、接合材層3の材料としては、無機繊維、コロイダルシリカ、粘土、SiC粒子、有機バインダ、発泡樹脂等の充填材を水等の分散媒に分散させてスラリー状にしたものを用いることができる。
本発明の目封止ハニカム構造体20bにおいては、特に、切り欠き部2を形成する一つ以上の短セグメント1aの流入孔側端面11に形成された深目封止部23における、短セグメント平均目封止深さDs(avg)と、複数の長セグメント1bの流入孔側端面11に形成された目封止部25における、長セグメント平均目封止深さDl(avg)との関係が、1.1≦Ds(avg)/Dl(avg)≦3.0を満たし、且つ、2.0mm≦Ds(avg)≦15.0mmであることが好ましい。Ds(avg)/Dl(avg)<1.1、又はDs(avg)<2.0mmであると、短セグメント1aの流入孔側端面11における目封止部25が十分な深さを有さず、キャニング衝撃に耐え得るだけの機械的強度を備えることができないため好ましくない。また、3.0<Ds(avg)/Dl(avg)、又は15.0mm<Ds(avg)であると、短セグメント1aの流入孔側端面11における目封止部25が、各セル5の内部空間に対して占める比率が大きくなり、相対的に、フィルタとして機能する隔壁面積を確保することができなくなり、圧力損失等に繋がるため好ましくない。
また、本発明の目封止ハニカム構造体20bにおいては、切り欠き部2を形成する一つ以上の短セグメント1aのうち、目封止ハニカム構造体20bの軸方向と垂直な方向の断面において、その直行する2側面が、それぞれ長セグメント1bに接する短セグメント1aにおける、長セグメント1bに最も近く位置する複数の傾斜目封止部24の平均深さである短セグメント中心側平均目封止深さDs(in)と、切り欠き部2を形成する一つ以上の短セグメント1aにおける、目封止ハニカム構造体20bの外周に最も近く位置する複数の傾斜目封止部24の平均深さである短セグメント外周側平均目封止深さDs(out)との関係が、1.1≦Ds(out)/Ds(in)≦3.0を満たすことが好ましい。
上記のような構成とすると、目封止の深いセル5aにおいては、流入孔側目封止部がセル5aの内部空間に対して占める比率が大きくなり、相対的に、フィルタとして機能する隔壁面積が減少する。また、目封止の浅いセル5aにおいては、流入孔側目封止部がセル5aの内部空間に対して占める比率が小さくなり、相対的に、フィルタとして機能する隔壁面積を広く確保することができる。即ち、目封止の深いセル5aにおいては、流入孔側目封止部の下流側端部から流出孔側目封止部の上流側端部までの距離が短いため、フィルタ面積が減少することとなり、目封止の浅いセル5aにおいては、流入孔側目封止部の下流側端部から流出孔側目封止部の上流側端部までの距離が長いため、フィルタ面積を十分に確保することができる。
フィルタ面積の大小は、ガスの流入抵抗に影響を及ぼし、フィルタ面積の大きい方が流入抵抗は低く、フィルタ面積の小さい方が流入抵抗は高くなる。例えば、目封止構造を有するハニカム構造体20をDPF8として用いる際における、ガスの流路断面積という観点から見ると、DPF8の上流に比べ、DPF8の入口では、その流路断面積が大きく低下し、ガスの流速が急上昇する。そのため、DPF8の流入孔側目封止部における圧力損失は大きく、ガスがDPF8の流入孔側端面11から透過性を有する隔壁6に到達するまでの距離を決める流入孔側目封止部の深さは、圧力損失の大きな支配因子となる。
所望の流入抵抗分布を設計する方法としては、セル形状及びセル面積を変化させる方法があるが、押出成形機の口金を設計変更する必要があるため、コスト面での問題が生じる。一方、本発明の目封止ハニカム構造体においては、セル形状及びセル面積が同一であっても、流入孔側の目封止深さを調整すること、即ち、流入孔側目封止部の下流側端部から流出孔側目封止部の上流側端部までの距離、及び、流入孔側端面11から隔壁6までの距離を調整することによって流入抵抗を調節することができるので、所望の流入抵抗分布を容易に設計することが可能となり、好ましい。
上記の様な構造を採用することによって、構造上排ガスの流れ込み難い、切り欠き部の角部14の下流側に位置する各セル5への排ガスの流入量と、相対的に排ガスの流れ込み易い外周側の各セル5への排ガスの流入量とが適正に調節され、短セグメント1a内における不均一な排ガスの流れ込みが調節され、結果としてPMの堆積不均一を防ぐことができる。Ds(out)/Ds(in)<1.1であると、上記流入抵抗に大きな差をつけることができず、排ガス流入量の調節が十分にできないため、短セグメント1a内でのPMの堆積不均一を防ぐことができず、再生時に生じる温度勾配に起因するクラック発生の防止効果を得られないため好ましくない。また、3.0<Ds(out)/Ds(in)であると、上記流入抵抗の差が大きくなり過ぎるため、逆に、外周側のセル5に排ガスが流れ込みにくくなり、排ガスの流入量を均一に調整することができなくなるため好ましくない。尚、ここで短セグメント中心側平均目封止深さDs(in)とは、該当する短セグメントの流入孔側端面11の、長セグメントと接する2辺に沿ってL字型に配置された複数の傾斜目封止部24の平均深さを指し、短セグメント外周側平均目封止深さDs(out)とは、切り欠き部2を形成するすべての短セグメント1aにおいて、目封止ハニカム構造体20bの外周に沿って略円弧状に配置された、潰れや欠けの無い複数の傾斜目封止部24の平均深さを指す。
本発明の目封止ハニカム構造体20のうち、図4に示すような、切り欠き部2がハニカムセグメント単位で形成された接合型の目封止ハニカム構造体20bは、図7及び図8に示すように、短セグメント1aとされる予定の深目封止部23の形成されたハニカムセグメント1を、目封止部25の形成された複数の長セグメント1bへ接合した後、傾斜目封止部24の形成されたハニカムセグメント1の傾斜目封止部形成側端部(切り欠き部形成予定部)を所定の長さまで切削することで、製造することができる。即ち、上記の目封止ハニカム構造体20bの製造方法は、深目封止部23を備える短セグメント1aとされる予定の少なくとも一つのハニカムセグメント1と、目封止部25を備える複数の長セグメント1bとを、積層、接合し、ハニカムセグメント積層体30を得る、ハニカムセグメント積層体形成工程と、ハニカムセグメント積層体30の外周を加工する、外周加工工程と、短セグメント1aとされる予定の少なくとも一つのハニカムセグメント1の深目封止部形成側端部(切り欠き部形成予定部)を、所定の長さまで切削することで、切り欠き部2を形成する、切り欠き部形成工程とを含む。尚、図7は傾斜目封止部形成側端部切削前の目封止ハニカム構造体を模式的に示す軸方向における部分断面図であり、図8は、傾斜目封止部形成側端部切削後の目封止ハニカム構造体を模式的に示す軸方向における部分断面図である。図7及び図8に示すように、いずれのハニカムセグメント1(1a,1b)においても、隣接するセル5は互いに反対側となる流通端面において目封止されており、流出孔側端面12においては、ハニカムセグメント1(1a,1b)ごとの目封止深さの差異は無く、一定の深さを持つ目封止部25が形成されている。
まず、乾燥後のハニカムセグメント1の一方の端面(流体の流入孔側端面11)にマスクテープを貼着させ、目封止部形成予定箇所にのみ、レーザーによって孔を開け、長セグメント1bとなるものに関しては、ハニカムセグメント1のマスクの施された側の端部(流入孔側端部)を0.5〜2.0mmの範囲の深さの目封止スラリーに所定の時間浸漬させ、所望の深さの目封止部25を形成する。短セグメント1aとなるものに関しては、長セグメント1bとなるものと同様にして、ハニカムセグメント1の流入孔側端部を所定の深さの目封止スラリーに浸漬させ、深目封止部23を形成する。この時、浸漬させる目封止スラリーの深さ及び浸漬時間は、求める目封止ハニカム構造体20bの切り欠き部2の深さに応じて、適宜決定することができる。また、深目封止部23に所望の傾斜をつけ、傾斜目封止部24とする場合には、ハニカムセグメント1の流入孔側端部を目封じスラリーの液面に対して傾斜させて浸漬すればよい。傾斜の角度は、求める傾斜目封止部24の傾斜の程度に応じて、適宜決定することができる。別の傾斜目封止部形成方法としては、各セル5aごとに所望の目封止深さを確保するため、他方の端面(流体の流出孔側端面12)においてスラリーの吸上げ圧を調整する方法がある。ここで、1つの目封止ハニカム構造体20bを形成するために、短セグメント1aとされる予定のハニカムセグメント1を複数個用いる場合には、傾斜目封止部24が、該当する複数のハニカムセグメント1のすべてにまたがって段階的に傾斜するよう、各ハニカムセグメント1の目封止部形成時に、目封止スラリーへの浸漬深さ及び浸漬傾斜角度を調整する。
更に、いずれのハニカムセグメント1においても、隣接するセル5が互いに反対側となる流通端面において目封止されるよう、他方の端面(流体の流出孔側端面12)にもマスクテープを貼着させ、目封止部形成予定箇所にのみ、レーザーによって孔を開け、流出孔側端部を、0.5〜2.0mmの範囲の深さの目封止スラリーに所定の時間浸漬させ、所望の深さの目封止部25を形成する。この様にして、所望の深さ及び傾斜の目封止部25及び深目封止部23を有する複数のハニカムセグメント1を用意する。尚、短セグメント1aとなるハニカムセグメント1についても、長セグメント1bとなるハニカムセグメント1についても、流出孔側端面12においては、同様の深さの目封止部25を形成することが好ましい。
次に、それぞれのハニカムセグメント1の、各接合面に接合材を塗布し、各ハニカムセグメント1を所望の個数及び組み合わせに従って積み上げ、各ハニカムセグメント1の両端が揃うように互いに接合した後、加圧、乾燥し、ハニカムセグメント積層体30を得る。図10は、ハニカムセグメントを積み上げる工程を模式的に示す工程図である。この時、次に説明する切り欠き部2が、最終的に得られる目封止ハニカム構造体20bの外周端部に形成されるよう、短セグメント1aとなるハニカムセグメント1をハニカムセグメント積層体30の角部に配置することが好ましい。また、短セグメント1aとなるハニカムセグメント1を配置する際には、得られる短セグメント1aが所望の深目封止部23を有する構造となるよう、ハニカムセグメント積層体の断面方向における向きを調整することが好ましい。
次いで、得られたハニカムセグメント積層体30に必要に応じて外周加工を施し、更に、傾斜目封止部24の形成されたハニカムセグメント1の傾斜目封止部形成側端部(切り欠き部形成予定部)を、傾斜目封止部24が所定の深さ残るようエンドミル26にて切削することによって切り欠き部2を形成し、所望の目封止ハニカム構造体20bを得る。このような製造方法においては、接合、外周加工までは、従来の目封止ハニカム構造体10の製造方法における技術を用いることができるため好ましい。尚、この時、エンドミル26による切削は、接合材層3に沿って行われるため、切削時のハニカムセグメント1の破損及び切削後のハニカムセグメント1(1a、1b)の強度低下等の問題は発生しない。
また、本発明の接合型の目封止ハニカム構造体20bは、短セグメント1aとして、深目封止部23を備え、あらかじめ軸方向長さが長セグメント1bよりも短く形成された少なくとも一つの短セグメント1aを、目封止部25を備える複数の長セグメント1bへ接合し、必要に応じてその外周を加工することでも製造することができる。
まず、あらかじめ所定の長さに作製された短セグメント1a及び長セグメント1bの各接合面に接合材を塗布し、図10に示す様に、順次所望の個数及び組み合わせに従って積み上げ、流出孔側端面12が揃うように互いに接合した後、加圧、乾燥し、ハニカムセグメント積層体30を得る。この時、切り欠き部2が、最終的に得られる目封止ハニカム構造体20bの外周端部に形成されるよう、例えば、図11に示す様に、短セグメント1aをハニカムセグメント積層体30の角部に配置することが好ましい。尚、図11は、ハニカムセグメント積層体の一実施形態を模式的に示す斜視図である。
次いで、得られたハニカムセグメント積層体30に必要に応じて外周加工を施し、所望の目封止ハニカム構造体20bを得る。このような製造方法においては、切削等の後工程を必要としないため、原料収率及びコストの点で好ましい。尚、この時、短セグメント1aは、あらかじめ短セグメント1aに適した軸方向長さに形成してもよいが、長セグメント1bとなるものと同じ軸方向長さのハニカムセグメント1に傾斜目封止部24を深めに形成し、傾斜目封止部形成側端部(切り欠き部形成予定部)を、ハニカムセグメント1全体が短セグメント1aに適した軸方向長さとなるように切断することで作製してもよい。
一方、本発明の目封止ハニカム構造体20のうち、一体成形によって形成される一体型(モノリス型)の目封止ハニカム構造体20aは、上述した接合型の目封止ハニカム構造体20bのようにセグメント単位での切り欠き部2の形成が不可能であるため、以下の製造方法によって作製される。即ち、あらかじめ所望のセル形状、隔壁厚さ、セル密度を有する口金を用いて押出成形されたハニカム成形体の切り欠き部形成予定部の所定のセル5に、深目封止部23を形成し、切り欠き部形成予定部以外の部分の所定のセル5に通常の目封止部25を形成し、更に切り欠き部形成予定部を所定の深さまで切削することによって製造することができる。
より詳しくは、まず、乾燥後のハニカム成形体の一方の端面(流体の流入孔側端面11)にマスクテープを貼着させ、目封止部形成予定箇所のうち切り欠き部形成予定部に相当する部分にのみ、レーザーによって孔を開け、ハニカム成形体のマスクの施された側の端部(流入孔側端部)を十分な深さの目封止スラリーに所定の時間浸漬させ、深目封止部23を形成する。この時、浸漬させる目封止スラリーの深さ及び浸漬時間は、求める目封止ハニカム構造体20aの切り欠き部2の深さに応じて、適宜決定することができる。更に、深目封止部23に所望の傾斜をつけ、傾斜目封止部24とする場合には、ハニカム成形体の流入孔側端部を目封じスラリーの液面に対して傾斜させて浸漬すればよい。
更に、切り欠き部形成予定部以外の目封止部形成予定箇所である残余の目封止部形成予定箇所にレーザーによって孔を開け、ハニカム成形体の該端部を0.5〜2.0mmの範囲の深さの目封止スラリーに所定の時間浸漬させ、所望の深さの目封止部25を形成する。また、隣接するセル5が互いに反対側となる流通端面において目封止されるよう、他方の端面(流体の流出孔側端面12)にもマスクテープを貼着させ、目封止部形成予定箇所にのみ、レーザーによって孔を開け、流出孔側端部を、0.5〜2.0mmの範囲の深さの目封止スラリーに所定の時間浸漬させ、目封止部25を形成する。
目封止処理後のハニカム成形体である目封止ハニカム成形体に、必要に応じて外周加工を施し、切り欠き部形成予定部を、深目封止部23が所定の深さ残るようエンドミル26にて切削することで、所望の目封止ハニカム構造体20aを得ることができる。尚、この時、流出孔側端面12においては、セル5ごとの目封止深さの差異は無く、一定の深さを持つ目封止部25が形成されている。
本発明の目封止ハニカム構造体の製造方法によれば、用途や目的に応じて、所望の位置及び大きさに切り欠き部の形成された目封止ハニカム構造体を得ることができる。そのような目封止ハニカム構造体をDPFとして用いると、浄化装置内の限られたスペースにおいてエロージョン抑制効果を発揮するほか、特殊な形状のコンテナにも対応可能である等、車載用フィルタとして、様々な効果を発揮する。更に、本発明の目封止ハニカム構造体の製造方法によれば、十分な強度を有し、形状加工に起因する浄化性能及び再生限界の低下が抑えられ、原料収率やコストの面でも優れた目封止ハニカム構造体を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
長セグメントとして、軸方向に垂直な方向における断面形状が一辺の長さ36.2mmの正方形であり、軸方向長さが152.4mmである14個のハニカムセグメントを用意した。これらの長セグメントにおいては、隣接するセルの互いに反対側となる一方の端面に目封止部が形成されており、長セグメント平均目封止深さDl(avg)は5[mm]であった。また、短セグメント用セグメントとして、軸方向に垂直な方向における断面形状が一辺の長さ36.2mmの正方形で、軸方向長さが152.4mmである2個のハニカムセグメントを用意した。これらの短セグメント用セグメントにおいては、隣接するセルの互いに反対側となる一方の端面に目封止部が形成されており、流入孔側端面における目封止深さは、短セグメント用セグメントの軸方向と垂直な断面方向において、セグメントの輪郭を構成する4辺のうち、所定の隣り合う2辺に接するセルでは最も目封止深さが小さく、残余の隣り合う2辺に接するセルでは最も目封止深さが大きくなるように傾斜して構成されていた。目封止深さが最も小さい2辺での平均目封止深さは19.8mm、最も大きい2辺での平均目封止深さは21.0mmであった。
次に、各ハニカムセグメントの隣接するハニカムセグメントとの接合面に接合材を塗布し、流入孔側端面が揃うよう互いに積み上げた。積み上げた合計16個のハニカムセグメントに外部より圧力を加え、全体を接合させた後、140℃にて2時間乾燥させることにより、ハニカムセグメント積層体を得た。この時、2個の短セグメント用セグメントは、ハニカムセグメント積層体の角部を形成するよう並列して配置された。また、各短セグメント用セグメントは、ハニカムセグメント積層体の断面方向において、最も目封止深さの小さい隣り合う2辺が中心側を向き、最も目封止深さの大きい隣り合う2辺が外周側を向くよう配置された。
得られたハニカムセグメント積層体の外周を円筒状に切削後、コーティング材を塗布し、700℃にて2時間乾燥硬化させ、直径143.8mm×長さ152.4mmの接合型の目封止ハニカム構造体を作製した。次に、得られた目封止ハニカム構造体の切り欠き部を有する目封止ハニカム構造体を得た。この様にして得られた目封止ハニカム構造体をDPFとして用い、圧力損失試験及びキャニング強度試験を行った。
(実施例2〜10,比較例1〜5)
目封止深さ構成要件を、それぞれ表1の通りとしたほかは、実施例1と同様にして、実施例2〜10及び比較例1〜5の目封止ハニカム構造体を作製した。得られた目封止ハニカム構造体をDPFとして用い、実施例1の場合と同様に圧力損失試験及びキャニング強度試験を行った。更に、実施例7〜10及び比較例4,5については、再生限界試験も行った。
(評価)
圧力損失試験:
上記再生限界試験と同様のエンジン条件である回転数1800rpm、トルク90Nmの定常状態にて、DPFの堆積PM量が、4.0[g/L]の時の圧力損失値を測定し、結果を表1に示した。尚、4[g/L]は、車両搭載時における一般的なPM堆積限界設定値である8.0[g/L]の中央値であり、PM堆積による圧力損失の走行燃費へ与える影響を評価する際に用いられる。PM堆積時の圧力損失値が13.0[kPa]を超えると、車両走行時の燃費が5%以上悪化し、車両としての商品性が著しく低下するため、圧力損失値は13.0[kPa]以下であることが必要である。
キャニング強度試験:
短セグメント上流部のコンテナ形状がDPFの切り欠き部に応じて異型となっている場合における、短セグメントの流入孔側目封止部近傍への偏加重を想定し、該部分の機械的強度を測定するため、DPFのキャニング強度試験を実施した。短セグメントの側面(短セグメントの長手方向に平行な面)を上向きにした状態で、DPFをVブロックに設置し、ぶれや転がりが発生しないよう固定した。次いで、DPFの外径と同径の凹形状を有する加圧治具が取り付けられた荷重試験機(島津製作所製、精密万能試験機オートグラフ)を用い、短セグメントの流入孔側目封止部近傍への加圧強度を徐々に上げていき、短セグメントの破壊される時の強度を測定し、結果を表1に示した。尚、異型キャニングを行う場合、破壊強度が9.0[MPa]以下である短セグメントにおいては、キャニング時に短セグメントの流入孔側目封止部とハニカム部との界面近傍にクラックの発生する可能性が高くなるため、短セグメントの破壊強度は、9.0[MPa]を超えることが必要である。
再生限界試験:
エンジンベンチにおいて、エンジン回転数を1800rpmm、エンジントルクを90Nmに保った状態でポストインジェクションを入れ、DPFに堆積したPMを燃焼させ、DPF前後の圧力損失が落ち始めたところでポストインジェクションを切り、エンジンをアイドル状態に切り替えた。この時、DPF入口ガスの酸素濃度が急上昇し、DPF流入ガス流量が低下する事からDPF内部温度が急上昇する。この試験モードにて順次堆積PM量を増加させていき、DPFにクラックが発生する堆積PM量である許容堆積PM量[g/L]をDPFの再生限界値とし、結果を表1に示した。許容堆積PM量が5.0[g/L]以下となると、車両走行時の再生インターバルが短くなることによって、車両燃費が5%以上悪化し、車両の商品性が著しく低下するため、許容堆積PM量は5.0[g/L]を超える値であることが必要である。尚、クラックの発生の有無については、端面クラック及びリングオフクラックについて光学顕微鏡にて観察した。
Figure 0005202416
(考察)
比較例1,2及び実施例1〜4より、Ds(avg)/Dl(avg)の値が大きくなるほど、加圧破壊強度の値が増し、短セグメントの流入孔側目封止部近傍により高い機械的強度を有するDPFとなることが分かった。更に、Ds(avg)/Dl(avg)の値が1.1未満であると、加圧破壊強度が9[MPa]未満となり、異型キャニングに適さないDPFとなることが分かった。一方、実施例4及び比較例2から、Ds(avg)/Dl(avg)の値が3.0を超えると、短セグメントの各セルに占める傾斜目封止部の割合が高くなるため、相対的に有効膜面積(ガスが透過できる総面積)が減少し、PM堆積時に圧力損失の顕著な増加を招くことが分かった。また、実施例5,6及び比較例3より、Ds(avg)の値が15.0[mm]を超えると、Ds(avg)/Dl(avg)の値が適正範囲内にあっても、比較例2の場合と同様の理由により、圧力損失の大きい、実使用に適さないDPFとなることが分かった。
比較例4,5及び実施例7〜10より、3.0を超えない範囲であれば、Ds(out)/Ds(in)の値が大きくなるほど、許容堆積PM量が増加し、再生限界により優れたDPFとなることが分かった。本来、切り欠き部の角部の下側に位置するセルには、剥離渦の発生に因り、排ガスが流れ込み難いものであるが、傾斜目封止部の有するセル流入抵抗調整効果によって、一定の範囲までであれば、各セルへの排ガス流入量の不均一化を調整し、PMの偏堆積が防止されることが分かった。更に、Ds(out)/Ds(in)の値が1.0以下であると、十分な流入抵抗調整効果が得られず、また、Ds(out)/Ds(in)の値が3.0を超えると、逆に、短セグメントの外周近傍のセルに排ガスが流れ込み難くなり、再びPMの偏堆積に起因する再生限界の悪化を引き起こすことが分かった。
本発明の目封止ハニカム構造体は、排ガス浄化装置内において、省スペース化を実現すると共にエロージョン抑制効果を持つDPFとして好適に用いることができ、また、本発明の目封止ハニカム構造体の製造方法によれば、所望の端部形状を有する目封止ハニカム構造体を容易に製造することができ、産業上の利用可能性は大なるものである。
1:ハニカムセグメント、1a:短セグメント、1b:長セグメント、2:切り欠き部、3:接合材層、5:セル、5a:所定のセル、5b:残余のセル:6:隔壁、8:DPF、9:ハニカム触媒体、10,10a,10b,20,20a,20b:目封止ハニカム構造体、11:流入孔側端面、12:流出孔側端面、13:異物捕集ポケット、14:切り欠き部の角部、15:コンテナ、23:深目封止部、24:傾斜目封止部、25:目封止部、26:エンドミル、30:ハニカムセグメント積層体、110,120,130:排ガス浄化装置。

Claims (8)

  1. 多孔質の隔壁により区画された流体の流路となる複数のセルを有し、隣接するセルが互いに反対側となる一方の流通端面において目封止されることによって目封止部の形成されたディーゼルパティキュレートフィルタ用の目封止ハニカム構造体であって、
    前記流体の流入孔側端部の外周部の一部に切り欠き部を有し、前記切り欠き部を構成する所定のセルにおいても、前記隣接するセルが互いに反対側となる前記一方の流通端面において目封止されることによって前記目封止部が形成されており、
    前記切り欠き部を構成する前記所定のセルの前記流入孔側端面に形成された前記目封止部は、目封止ハニカム構造体の前記切り欠き部以外の部分を構成する残余のセルの前記流入孔側端面に形成された前記目封止部よりもその平均深さの大きい深目封止部である目封止ハニカム構造体。
  2. 前記深目封止部は、目封止ハニカム構造体の軸方向と垂直な方向において目封止ハニカム構造体の中心側から外周側に向かってその深さが漸増するように構成された、傾斜目封止部である請求項1に記載の目封止ハニカム構造体。
  3. 前記多孔質の隔壁により区画された前記流体の流路となる前記複数のセルを有し、前記隣接するセルが互いに反対側となる前記一方の流通端面において目封止されることによって前記目封止部の形成された複数のハニカムセグメントが、接合材層を介して一体的に接合されてなる請求項1又は2に記載の目封止ハニカム構造体。
  4. 前記切り欠き部は、前記複数のハニカムセグメントのうち、一つ以上の所定のハニカムセグメントの軸方向長さが、残余のハニカムセグメントである長セグメントの軸方向長さよりも短く構成され、短セグメントとされることによって、ハニカムセグメント単位で形成された請求項3に記載の目封止ハニカム構造体。
  5. 前記切り欠き部は、目封止ハニカム構造体の軸方向と垂直な方向の断面において、その直行する2方向が、複数の前記長セグメントに囲まれて形成された請求項4に記載の目封止ハニカム構造体。
  6. 前記切り欠き部を形成する一つ以上の前記短セグメントの前記流入孔側端面に形成された前記深目封止部における、短セグメント平均目封止深さDs(avg)と、複数の前記長セグメントの前記流入孔側端面に形成された前記目封止部における、長セグメント平均目封止深さDl(avg)との関係が、
    1.1≦Ds(avg)/Dl(avg)≦3.0を満たし、
    且つ、2.0mm≦Ds(avg)≦15.0mmである請求項4又は5に記載の目封止ハニカム構造体。
  7. 請求項4〜のいずれか一項に記載の目封止ハニカム構造体の製造方法であって、
    前記深目封止部を備える前記短セグメントとされる予定の少なくとも一つのハニカムセグメントと、前記目封止部を備える複数の前記長セグメントとを、積層、接合し、ハニカムセグメント積層体を得る、ハニカムセグメント積層体形成工程と、
    前記ハニカムセグメント積層体の外周を加工する、外周加工工程と、
    前記短セグメントとされる予定の前記少なくとも一つのハニカムセグメントの深目封止部形成側端部を、所定の長さまで切削することで、前記切り欠き部を形成する、切り欠き部形成工程とを含む目封止ハニカム構造体の製造方法。
  8. 請求項4〜のいずれか一項に記載の目封止ハニカム構造体の製造方法であって、
    前記深目封止部を備え、あらかじめ軸方向長さが前記長セグメントよりも短く形成された少なくとも一つの前記短セグメントと、前記目封止部を備える複数の前記長セグメントとを、積層、接合し、ハニカムセグメント積層体を得る、ハニカムセグメント積層体形成工程と、
    前記ハニカムセグメント積層体の外周を加工する、外周加工工程とを含む目封止ハニカム構造体の製造方法。
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