JP5201737B2 - 移動通信端末、端末制御システム及び端末制御方法 - Google Patents
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Description
また、例えば飛行機への搭乗に際し、ゲート通過時に通信端末におけるマナーモードの設定を第三者である航空会社の意思で行った場合、その後に必ず解除を航空会社の責任で行う必要があるなど、通信端末の動作制御を第三者が担うことで不都合が生じる場合もある。
また、前記通知情報送信部および前記実行部による処理は、OMA−DM(Open Mobile Alliance − Device Management)プロトコルに従って実行されるようになっていてもよい。
本構成では、このような標準化された移動通信端末制御技術を利用することで必要な機能の開発などを行う必要がなく、導入コストが低減される等のメリットがあり、本発明に係る端末制御システムの導入が容易となる。
この構成によれば、移動通信端末は、非接触タグや無線基地局などからの無線通信による制御指示を受けつつ、その制御についての実行可否や優先度等について、サーバ装置にて確認してから実行することができる。これにより、ユーザが意図しない制御がなされる可能性が低くなる。
この構成によれば、移動通信端末は、非接触タグや無線基地局などからの無線通信による制御指示を受けつつ、その制御についての実行可否や優先度等について、サーバ装置にて確認してから実行することができる。これにより、ユーザが意図しない制御がなされる可能性が低くなる。
(端末制御システムの概要)
まず、本実施形態に係る端末制御システムの概要について説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る端末制御システムの概要を示す図である。なお、図1は非接触タグから端末制御がなされる場合を示し、図2は無線基地局から端末制御がなされる場合を示す。
図1において、非接触タグ120には、移動通信端末100に対する制御として「電源OFF」の制御を示す制御情報があらかじめ書き込まれている。ここで、移動通信端末100が非接触タグ120に近接すると、非接触タグ120から移動通信端末100に対して、無線通信により、「電源OFF」を示す制御情報が送信される。移動通信端末100は、この制御情報を受信すると、非接触タグ120より電源OFFの通知を受けた旨をコアNW(ネットワーク)110に通知する(SS1)。
なお、ポップアップ画面130aを表示した場合は、その後のユーザによる操作、すなわち、「Yes」又は「No」の選択操作によって、電源がOFF又はONのままとなる。
図2は、所定の移動体通信事業者の無線基地局140を用いた場合を示している。無線基地局140は、例えば、会社の建物内の天井などに設置される。この無線基地局140から送信される電波に、移動通信端末100に対する制御として「カメラ使用抑止」の制御を示す制御情報(カメラ使用抑止情報)が含まれているとする。ここで、移動通信端末100がこの電波を介してこの制御情報を受信すると、無線基地局140よりカメラ使用抑止の通知を受けた旨をコアNW110に通知する(SS3)。なお、無線基地局140からの制御情報は、例えば、携帯電話機が位置登録を行うために必要なエリア情報等が含まれる「報知情報」が無線基地局140から送信される際に、この報知情報に含まれる等して送信される。
なお、ポップアップ画面130bを表示した場合は、その後のユーザによる操作、すなわち、「Yes」又は「No」の選択操作によって、カメラ機能がOFF又はON可能となる。
次に、本実施形態に係る端末制御システムの構成について説明する。図3は、端末制御システムの構成例を示す図である。
図3に示す端末制御システムは、移動通信端末100と、xGSN310と、GW(ゲートウェイ)320と、OMA−DMサーバ330と、加入者収容DB(データベース)340と、機体番号管理装置350と、DMサービス操作端末360と、から構成される。また、移動通信端末100は、上述したように非接触タグ120や無線基地局140から移動通信端末100に対する制御を示す制御情報を無線通信にて受信する。
(移動通信端末の構成)
移動通信端末100は、可搬型の端末装置であり、具体的には、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型オーディオプレーヤー、ノート型パソコン等が該当する。また、本実施形態においては、移動通信端末100はOMA−DMプロトコルが実装された端末を想定している。移動通信端末100は、非接触タグ120や無線基地局140からの制御情報を受信し、その制御情報に示される制御について、後述するOMA−DMサーバ330に問い合わせる機能を有する(図1のSS1、図2のSS3)。より具体的には、制御情報を受信した旨を示す通知情報を送信する。
また、移動通信端末100は、この通知情報に対する返信(図1のSS2、図2のSS4)をOMA−DMサーバ330から受信し、その返信の指示に従って制御の実行を行う機能を有する。また、OMA−DMサーバ330から強制的に電源がOFFされる等の制御を受ける場合もある。
また、図4(a)に示すように、移動通信端末100は、制御情報受信部101と、通知情報送信部102と、実行部103と、を有する。また、図4(b)に示すように、移動通信端末100は、さらに第二実行部104を有していてもよい。各部の動作については、後述する。
xGSN310は、SGSN(Serving General packet radio service Support Node)とGGSN(Gateway General packet radio service Support Node)の統合ノードであり、パケット交換処理を実行する。具体的には、例えば、移動通信端末100がウェブサイトの閲覧や電子メールの送受信等のデータ通信を行うと、xGSN310では、移動通信端末100から送信されるIP(Internet Protocol)パケットを別のIPパケットで包む、いわゆるカプセリング等の処理を実行する。
GW320は、メール配信やウェブアクセス用のゲートウェイ装置である。xGSN310とOMA−DMサーバ330との間でパケットデータの仲介を行う。
(OMA−DMサーバの構成)
OMA−DMサーバ330は、OMA−DMプロトコルが実装されたサーバ装置である。移動通信端末100から非接触タグ120等からの制御についての問い合わせを受ける機能を有する(図1のSS1、図2のSS3)。
そして、問い合わせを受けた制御について、実行の可否や他の制御との優先度等を判断して、移動通信端末100が実行すべき制御に関する情報である実行情報を移動通信端末100に送信する(図1のSS2、図2のSS4)。
この管理情報は、図4(a)及び図4(b)においてはOMA−DMサーバ330の内部に記憶されていることを想定しているが(管理情報保持部331)、外部の加入者収容DB340に保持されるようになっていてもよい。この場合、OMA−DMサーバ330は、加入者収容DB340から管理情報を読み込んで実行情報送信部332における処理に利用する。なお、管理情報の具体例、OMA−DMサーバ330の各部の動作については、後述する。
図3に戻り、加入者収容DB340は、上述した管理情報を保持する機能を有する。なお、上述したように、OMA−DMサーバ330が内部に管理情報保持部331を有する場合には、この加入者収容DB340は不要である。
(機体番号管理装置の構成)
機体番号管理装置350は、各移動通信端末の現在の制御状態を保持する機能を有する。OMA−DMサーバ330では、移動通信端末100が非接触タグ120等から受けた制御と、機体番号管理装置350に保持されている移動通信端末100の現在の制御状態とを比較して、非接触タグ120等から受けた制御が現在の制御状態よりも優先度の高い制御であるかを判断する。そして、非接触タグ120等から受けた制御のほうが、優先度が高いと判断した場合には、移動通信端末100に対して制御を実行するための実行情報を送信する。
なお、加入者収容DB340と同様に、OMA−DMサーバ330が内部に管理情報を保持する場合には、この管理情報の一部として各移動通信端末の現在の制御状態を保持していてもよい。その場合、機体番号管理装置350は不要である。
加入者収容DB340に保持されている管理情報の追加、変更、削除等の操作を行うための端末である。この操作は、主に移動体通信事業者のオペレータ等によってなされるが、移動通信端末100のユーザからの要求に応じて設定がなされるようになっていてもよい。そうすることにより、ユーザの要望に応じた制御設定も可能となる。
ここで、移動通信端末100のより具体的な構成について説明する。図5は、移動通信端末100の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、移動通信端末100は、CPU(Central Processing Unit)501、不揮発性記憶装置502、RAM(Random Access Memory)503、無線通信インタフェース504、アンテナ505、非接触タグ入力インタフェース506、等を備えている。
また、無線通信インタフェース504は、アンテナ505にて受信した無線基地局140の電波から制御情報を抽出する処理等を行うためのインタフェースである。なお、抽出された制御情報は、RAM503や不揮発性記憶装置502に記憶される(図示しない)。
また、非接触タグ入力インタフェース506は、非接触タグに書き込まれている制御情報を非接触にて読み取るタグリーダとして機能するインタフェースである。なお、読み取られた制御情報は、RAM503や不揮発性記憶装置502に記憶される(図示しない)。
ここで、OMA−DMサーバ330のより具体的な構成について説明する。図6は、OMA−DMサーバ330の構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、OMA−DMサーバ330は、CPU601、不揮発性記憶装置602、RAM603、ネットワークインタフェース604、等を備えている。
不揮発性記憶装置602には、管理情報610、実行情報送信モジュール620が保持されている。実行情報送信モジュール620は、実行情報送信部332を実現するためのモジュールである。また、図4(a)及び図4(b)に示したように管理情報を加入者収容DB340から読み込む場合には、管理情報610は、後述するネットワークインタフェース604を介して取得され、RAM603や不揮発性記憶装置602に記憶される(図示しない)。
「制御レベル」は、実行可能な制御の優先度を示す。また、「制御レベル」のA、B、・・・、Fは、制御内容720を示す。ここでは、Aはカメラ使用抑止、Bはマナーモード設定、Cはワンセグ使用抑止、Dはウェブ閲覧抑止、Eは音声発信抑止、Fはメール発信抑止、を示す。
なお、ネットワークインタフェース604は、外部の装置等と接続するためのインタフェースであり、有線又は無線の通信インタフェースである。具体的には、光ファイバ、同軸ケーブル、無線等により通信を行うためのインタフェースである。
次に、図8及び図9を用いて、本実施形態に係る端末制御システムの動作について説明する。なお、図8及び図9は非接触タグ120から制御を受ける場合について示しているが、無線基地局140から制御を受ける場合も同様の動作となる。また、図8及び図9は、一例として、移動通信端末100は法人契約している端末であって、会社の建物の通用口や玄関などに設置されている非接触タグ120から、出社時や退社時に制御を受ける場合を想定している。また、例えば、建物の各階のエレベータホール等に設けられていれば、各階ごとに異なる制御が可能である。
まず、非接触タグ120から移動通信端末100に対してOMA−DM制御の指示がなされ、制御情報が制御情報受信部101にて受信される(S801)。次に、移動通信端末100において制御判断がなされる(S803)。ここで、制御判断とは、通知情報送信部102からOMA−DMサーバ330に対して通知情報を送信する前に行う処理である。この制御判断についての詳細は、後に図9にて説明する。
まず、非接触タグ120から移動通信端末100に対してOMA−DM制御の指示がなされ、制御情報が制御情報受信部101にて受信される(S801)。この処理は、図8にて示したとおりである。また、このOMA−DM制御とは、例えば、法人契約している企業等の社員が携帯している移動通信端末100に対して、出社時にマナーモードの設定をしたり、ワンセグ使用を禁止したりするような制御である。
移動通信端末100が法人契約している端末である場合には、移動通信端末100の内部にて、OMA−DMプロトコルに対して、受信したOMA−DM制御が通知され(S903)、これをトリガーとして、OMA−DMプロトコルが起動される(S905)。
さらに、OMA−DMサーバ330の実行情報送信部332から、移動通信端末100に対して、実行すべき制御についての実行情報が送信されることで実行指示がなされる(S919)。この実行情報は、移動通信端末100の実行部103にて受信される。
なお、上記において、ステップS913の後、OMA−DMサーバ330から加入者収容DB340に対して端末制御状態の確認がなされる旨を説明したが、制御の実行の可否のみを判断する場合には、この処理は実行されなくともよい。
また、本実施形態において、図9中のステップS901、S903、S905、S907、S813及びS911は、本発明における「通知情報送信ステップ」に対応する。また、ステップS913、S915、S917及びS919は、本発明における「実行情報送信ステップ」に対応する。また、ステップS921は、本発明における「実行ステップ」に対応する。
上記の実施形態においては、移動通信端末100が受けたOMA−DM制御が、OMA−DMサーバ330が許容する制御であるか不明な場合にOMA−DMサーバ330に通知情報を送信することとなっているが、OMA−DMサーバ330が許容する制御であった場合にのみ、OMA−DMサーバ330へ通知情報を送信するようになっていてもよい。これにより、例えば第三者が移動通信端末100の制御を行うことで不都合が生じない制御である場合にのみOMA−DMサーバ330に通知情報を送信し、不都合が生じる制御については移動通信端末100にてその制御を拒否することができる。
(まとめ)
以上説明したように、本発明によれば、移動通信端末のユーザの自律的アクション無しに非接触タグや無線基地局などからの無線通信による制御によって移動通信端末を制御しつつ、ユーザが意図しない制御がなされることを防止することが可能である。
101 制御情報受信部
102 通知情報送信部
103 実行部
104 第二実行部
110 コアNW
120 非接触タグ
130a、130b ポップアップ画面
140 無線基地局
310 xGSN
320 GW
330 サーバ
331 管理情報保持部
332 実行情報送信部
340 加入者収容DB
350 機体番号管理装置
360 DMサービス操作端末
501 CPU
502 不揮発性記憶装置
503 RAM
504 無線通信インタフェース
505 アンテナ
506 非接触タグ入力インタフェース
510 制御情報受信モジュール
520 通知情報送信モジュール
530 実行モジュール
540 第二実行モジュール
601 CPU
602 不揮発性記憶装置
603 RAM
604 ネットワークインタフェース
610 管理情報
620 実行情報送信モジュール
Claims (4)
- 外部からの自端末に対する制御の実行に関して、サーバ装置に問い合わせを行う移動通信端末であって、
自端末に対する制御を示す情報である制御情報を、無線通信によって受信する制御情報受信部と、
前記制御情報の受信に基づいて、受信した前記制御情報が、前記サーバ装置が許容する制御を示す情報であるか否かを判断し、前記サーバ装置が許容する制御を示す情報ではない場合にのみ、前記制御情報を受信した旨を示す通知情報を前記サーバ装置に送信する通知情報送信部と、
前記通知情報送信部が前記通知情報を送信しない場合に、前記制御情報が示す制御を実行する第1の実行部と、
前記通知情報送信部が前記通知情報を送信した場合に、送信された前記通知情報に対する前記サーバ装置からの返信であって、自端末が実行すべき制御に関する情報である実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて制御を実行する第2の実行部と、
を有することを特徴とする移動通信端末。 - 前記通知情報送信部および前記実行部による処理は、OMA−DM(Open Mobile Alliance − Device Management)プロトコルに従って実行されることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。
- 外部からの自端末に対する制御の実行に関して問い合わせを行う移動通信端末と、前記移動通信端末からの問い合わせを受け付けるサーバ装置とを備えた端末制御システムであって、
前記移動通信端末は、
自端末に対する制御を示す情報である制御情報を、無線通信によって受信する制御情報受信部と、
前記制御情報の受信に基づいて、受信した前記制御情報が、前記サーバ装置が許容する制御を示す情報であるか否かを判断し、前記サーバ装置が許容する制御を示す情報ではない場合にのみ、前記制御情報を受信した旨を示す通知情報を送信する通知情報送信部と、
前記通知情報送信部が前記通知情報を送信しない場合に、前記制御情報が示す制御を実行する第1の実行部と、
前記通知情報送信部が前記通知情報を送信した場合に、送信された前記通知情報に対する前記サーバ装置からの返信であって、自端末が実行すべき制御に関する情報である実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて制御を実行する第2の実行部と、
を有し、
前記サーバ装置は、
前記移動通信端末に関する制御を管理する管理情報を保持する管理情報保持部と、
前記通知情報送信部から送信される前記通知情報と、前記管理情報と、に基づいて、前記実行情報を送信する実行情報送信部と、
を有する
ことを特徴とする端末制御システム。 - 外部からの自端末に対する制御の実行に関して問い合わせを行う移動通信端末と、前記移動通信端末からの問い合わせを受け付けるサーバ装置と、により実行される端末制御方法であって、
前記移動通信端末において、自端末に対する制御を示す情報である制御情報を、無線通信によって受信する制御情報受信ステップと、
前記移動通信端末において、前記制御情報の受信に基づいて、受信した前記制御情報が、前記サーバ装置が許容する制御を示す情報であるか否かを判断し、前記サーバ装置が許容する制御を示す情報ではない場合にのみ、前記制御情報を受信した旨を示す通知情報を送信する通知情報送信ステップと、
前記通知情報送信部が前記通知情報を送信しない場合に、前記制御情報が示す制御を実行する第1の実行ステップと、
前記サーバ装置において、前記移動通信端末が前記通知情報を送信した場合に、送信された前記通知情報と、自装置が保持する前記移動通信端末に関する制御を管理する管理情報と、に基づいて、前記移動通信端末が実行すべき制御に関する情報である前記実行情報を送信する実行情報送信ステップと、
前記移動通信端末において、前記サーバ装置から送信される実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて制御を実行する第2の実行ステップと、
からなることを特徴とする端末制御方法。
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