JP5200429B2 - 映像配信システムおよび映像配信システムにおける配信サービス最適化手法 - Google Patents

映像配信システムおよび映像配信システムにおける配信サービス最適化手法 Download PDF

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Description

本発明は、旅客機における映像配信システムなど、複数の映像を異なるサービスで提供するシステムにおいて、サービスの品質を最適化するための映像配信システムおよび映像配信システムにおける配信サービス最適化手法に関する。
近年、ネットワーク技術を利用した映像配信サービスが盛んに構築され、提供されている。このようなサービスにおいては、映像配信サービス事業者が、事業者自身によりネットワーク構築を行うか、またはネットワークサービス事業者から帯域回線を契約して、サービス利用者への映像配信サービスを行う方法により提供されている。さらに、IFE(In−Flight entertainment)といわれる航空機映像配信サービスのように、航空機内に有線・無線の閉域ネットワークを構築して、乗客に映像配信サービスを行うような映像配信サービスの提供も開始されている。
さらに、同じ映像配信技術でも、ビデオ・オン・デマンド(VОD)とブロードキャスト、マルチキャスト配信といった転送方式や制御方式が異なる映像配信サービスをネットワークに多重化して転送することで利用者の利便性が向上する。また、サービス利用者に対する優先権の付与や映像コンテンツの特性によって、配信サービスを定義することで、サービスの差別化を図ることも考えられている。
これまでも、サービス品質を最適化するための各種の手法が提案されている。例を挙げると、サービス内の利用状況を監視し、利用率に応じて映像コンテンツの映像品質および利用帯域を向上させることで、サービス利用者全体の利便性を向上させる手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、サービス内の利用状況に応じて映像コンテンツの映像制御および帯域制御をする際、映像コンテンツの映像特性を考慮した映像制御を実施することで、映像品質を保証した帯域制御を可能にする手法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−84238号公報 特開2003−235025号公報
しかしながら、旅客機における映像配信システムのように、VODとブロードキャストのように異なる映像配信サービスで複数の番組を同時に提供するシステムの場合、従来提案されていたような単一サービスの帯域制御や映像制御を用いるだけでは、各サービスの配信方法や優先度の違いを考慮した制御ができないという問題が残されていた。
すなわち、例えば、VODをブロードキャストより優先させたい場合には、あらかじめVODの利用最大帯域を大きく設定してブロードキャストの利用最大帯域は小さく設定することが考えられる。しかしながら、VODの利用率が少ない状態で帯域に余裕が生じても、上述したようなこれまで提案された手法ではこの余剰分の帯域を動的にブロードキャストに割り当てることはできず、小さい帯域のまま配信を行うため帯域を有効利用できないという問題である。
また、例えば、VODとブロードキャストが同一の優先度の場合には、VODの利用率が多くて、利用最大帯域を越える場合が生じて、VOD映像の映像品質を変換するなどして使用帯域を減らす必要がある。しかしながら、上述したようなこれまで提案された手法ではVOD側しか制御することできず、同一の優先度であるブロードキャストとの間に品質に偏りが生じてしまうという問題もある。
本発明は上述したような従来の手法の課題を解決するためになされたものであり、複数の映像サービスについて利用状況や優先度に応じて映像配信品質を最大化する帯域制御ならびに映像制御を行うことにより、総合的に最適化された映像配信サービスシステムおよび映像配信システムにおける配信サービス最適化手法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の映像配信システムは、ネットワークと、前記ネットワークに接続される複数の映像受信端末、システム制御装置および配信サーバとにより構成され、前記映像受信端末は、複数の映像チャネルがあり、さらに映像チャネルごとに映像コンテンツが割り当てられた映像配信サービスを受信し、前記システム制御装置は、前記映像配信サービスの操作および前記映像配信サービス内容の変更をするための制御コマンドを前記配信サーバに送信し、前記配信サーバは、通信部と、複数の映像番組を少なくとも2つの異なる前記映像配信サービスを用いて同時に配信する映像配信部と、前記映像配信サービスの設定を変更する配信制御部と、映像品質を変換する映像変換部と、前記映像配信サービスの利用状況を記録するサービス情報記録部と、前記映像コンテンツを管理する映像記録部と、前記映像記録部に管理される映像コンテンツに関する情報を管理する映像情報記録部とを備える映像配信システムであって、前記映像コンテンツに関する情報は少なくとも映像コンテンツのビットレートであり、前記映像変換部は、前記映像配信サービスの利用状況及び前記映像情報記録部に管理されるビットレートに基づいて、前記ネットワークの帯域内に収まるように各映像コンテンツのビットレートを算出し、その算出したビットレートで映像コンテンツを再エンコードして、再エンコードされた映像コンテンツを前記通信部から前記ネットワークを介して配信する構成を有している。
また、本発明の映像配信システムは、映像配信システムの環境設定に関するシステム全体情報とサービスの設定情報のリストであるサービスリストを備え、サービスリストが映像配信サービスの優先度を設定する情報を含み、映像変換部は、優先度の高い前記配信サービスに使われる映像コンテンツをよりビットレートが高くなるように変換することも可能である。
また、本発明の映像配信システムは、サービス情報記録部は、各サービスの映像コンテンツ内のチャンネルに関する情報であるチャンネルリストを備え、チャンネルリストは、配信される映像コンテンツの優先度を設定する情報を含み、映像変換部は、優先度の高い配信サービスに使われる映像コンテンツをよりビットレートが高くなるように変換することも可能である。
これらの構成により、VOD映像配信やブロードキャスト映像配信といった複数の映像サービスについて利用状況や優先度に応じて映像配信品質を最大化する帯域制御ならびに映像制御を行って、総合的に最適化された映像配信サービスシステムを実現することができる。
本発明によれば、映像配信システムにおいて、システムが利用可能な帯域に応じて、全映像配信サービス品質を最適化することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳しく説明する。
(実施の形態)
本発明の実施の形態では、より高品質サービスの提供を実現するため、サービス品質の最適化の基準として、サービス利用者の利便性を向上させることを指標とする。例えば、VODの場合は映像コンテンツの映像品質の向上やコンテンツ接続率の増加が、また、ブロードキャストの場合はVODと同様な映像コンテンツの映像品質の向上に加えて配信チャネル数の増加が、サービス利用者の利便性向上につながる。
最初に、本発明の実施の形態における映像配信システムの構成について図1、図2を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における映像配信システムの構成を示すブロック図、図2は本発明の実施の形態における映像配信システムで用いる配信サーバに備わる映像情報記録部が管理するコンテンツリストの一具体例を示す説明図である。
図1に示したように、本発明の実施の形態における映像配信システム100は、ネットワーク300と、ネットワーク300に接続されている配信サーバ200、映像受信端末400(実際には、n個の映像受信端末400、400、・・・、400が備わるが、ここでは代表して映像受信端末400と記す)システム制御装置500とで構成されている。
まず、ネットワーク300はユニキャスト、ブロードキャストならびにマルチキャスト機能に準じる配信制御を有する接続回線であり、後述する各装置とは有限の帯域で接続されている。このネットワーク300に接続される装置の1つである配信サーバ200は、映像受信端末400からの映像送信要求やシステム制御装置500からの制御コマンドを受信し、各サービスの利用状況を観測して、全サービスに最適化を施したVOD映像ストリームおよびブロードキャスト映像ストリームを配信する装置である。同じく、ネットワーク300に接続される装置である映像受信端末400は、サービス利用者が映像サービスを受信するときに使用する装置であり、配信サーバ200から配信されるブロードキャスト映像ストリームを受信して表示再生する。また、映像受信端末400は、配信サーバ200に対して映像送信要求を送信し、配信サーバ200から配信されるVOD映像ストリームを受信して表示再生する機能を有している。ネットワーク300に接続される装置で残るシステム制御装置500は、サービス提供者が使用する装置であり、映像サービスの操作やサービス内容の変更をするための制御コマンドを配信サーバに送信する機能を有している。なお、システム制御装置500と配信サーバ200とを一体化する形態も考えられる。
そして、配信サーバ200は、VOD映像配信部201、ブロードキャスト映像配信部202、通信部203、配信制御部204、映像変換部205、サービス情報記録部210、映像記録部220、および映像情報記録部230といった構成要素を備えており、これらの構成要素について、次に説明する。
配信サーバ200に備わるVOD映像配信部201およびブロードキャスト映像配信部202は、映像変換部205により変換された映像データを入力として、映像受信端末400に向けての配信方式として通信部203に対して、VOD配信あるいはブロードキャスト配信を実行する。通信部203は、VOD映像配信部201およびブロードキャスト映像配信部202からの映像ストリームをネットワーク300に対して送信し、また、映像受信端末400からの映像送信要求やシステム制御装置500からの制御コマンドを受信して配信制御部204に転送する。配信制御部204は、VOD映像配信部201およびブロードキャスト映像配信部202の起動や停止などの動作制御を行うとともに、また、サービスの動作制御に応じてサービスの最適化を満たすようサービス情報を更新し、この最適化処理により算出された映像変換係数を映像変換部205に出力する。この最適化処理については後述する。
また、映像変換部205は、配信制御部204からの映像変換係数を用いて、映像記録部220に管理されている映像データを変換して、VOD映像配信部201あるいはブロードキャスト映像配信部202に出力する機能を有しているが、この変換処理についても後述する。
一方、サービス情報記録部210は、システム環境やシステム内の各サービスの情報やサービス内の情報を管理する。そして、映像記録部220は、MPEGなどの映像圧縮技術でデータ圧縮された映像コンテンツを複数管理し、映像変換部205からの要求に応じて映像コンテンツのデータを出力する。また、映像情報記録部230は、映像記録部220が管理する映像コンテンツに関する情報を含むコンテンツリスト231を管理する。このコンテンツリスト231は、例えば図2に例を示すような、コンテンツ名およびビットレートの情報を含む。なお、映像情報記録部230は、映像記録部220と一体化した形態であってもよい。
次に、本発明の実施の形態における映像配信システム100を構成する配信サーバ200に備わるサービス情報記録部210について、図3、図4、図5および図6を用いて説明する。図3は本発明の実施の形態における映像配信システムに備わるサービス情報記録部の概略構成を示す図、図4はサービス情報記録部を構成するシステム全体情報の一具体例を示す説明図、図5はサービス情報記録部を構成するサービスリストの一具体例を示す説明図、図6はサービス情報記録部を構成するサービスリストに備わるチャネルリスト213の一具体例を示す説明図である。
図3において、本発明の実施の形態における映像配信システム100を構成している配信サーバ200の構成要素の1つであるサービス情報記録部210には、システム全体情報211と、サービスリスト212とをさらに含んでいる。
まず、このサービス情報記録部210に含まれるシステム全体情報211は、映像配信システム100の環境設定に関する情報を含んでいる。例えば、図4に具体例としてテーブルで示すような、システムが許容する最大ネットワーク帯域、現在利用されているサービス数、サービス全体が使用している総ネットワーク帯域のデフォルト値、サービス全体の最適化を満たす総ネットワーク帯域などのデータを含み、これらの情報が管理されている。
また、サービス情報記録部210のもう1つの構成要素であるサービスリスト212は、各サービスの設定情報のリストである。例えば、図5に具体例としてテーブルで示すような、サービス名、サービスの種別、サービスの優先度、サービスの最大利用者数、現在のサービス利用者数、サービスの利用率、サービス内のチャネル数、サービスネットワーク帯域(変換前)、サービスネットワーク帯域(変換後)、サービス変換フィルタなどの情報データを含んでいる。サービスリスト212に登録される映像配信サービスは、配信方法の違いや対象利用者のクラスなどで分類されるので、サービス名欄にあるような区分が考えられる。サービス種別にはVODあるいはブロードキャストが入り、それぞれVOD映像配信部201とブロードキャスト映像配信部202のどちらが映像配信を行うかを示している。サービス優先度はサービスの利便性を優先的に向上させるための値であり、サービス内容や過去のサービス利用頻度、あるいはサービスの料金体系などにより設定することができる。サービスネットワーク帯域(変換前)はサービスに割り当てられるネットワーク帯域のデフォルト値であり、サービス内の映像チャネルが使用しうるネットワーク帯域の総和が入る。サービスネットワーク帯域(変換後)はサービス全体の最適化を満たすよう制御された総ネットワーク帯域である。サービス変換フィルタは、サービス全体の最適化を満たすための帯域制御に用いるための係数値である。この係数値の算出方法については後述する。
また、サービスリスト212はサービスごとにチャネルリスト213を備えている。このチャネルリスト213は、サービス内の各映像チャネルに関する情報のリストである。例えば図6に具体例としてテーブルで示すような、チャネル名、コンテンツ名、チャネルネットワーク帯域(変換前)、チャネルネットワーク帯域(変換後)、チャネル変換フィルタなどのデータを含み、これらの情報が管理されている。チャネルリスト213に登録される映像チャネルは、サービスが配信している映像ストリームごとに用意される。コンテンツ名には映像記録部220で管理されている映像コンテンツ名が記載される。チャネル優先度は映像チャネルの品質を優先的に向上させるための値であり、サービス提供者の意向や過去の視聴率、あるいはチャネル試聴料金などにより設定することができる。チャネルネットワーク帯域(変換前)は映像チャネルが使用するネットワーク帯域のデフォルト値であり、使用する映像コンテンツのビットレートが入る。チャネルネットワーク帯域(変換後)はサービスの最適化を満たすよう制御されたネットワーク帯域である。チャネル変換フィルタは、サービスの最適化を満たすための帯域制御および映像制御に用いるための係数値である。この係数値の算出方法についても後述する。
続いて、上述のように説明した本発明の実施の形態における映像配信システム100における、特に配信サーバ200の各構成を利用したサービス最適化処理の方法、手順について、図7、図8、図9、図10および図11を用いて説明する。図7は本発明の実施の形態における映像配信システムを構成する配信サーバで実行されるサービス最適化処理に関するフローチャート、図8は配信サーバで実行されるサービス最適化処理におけるサービス変換フィルタ制御のプロセスを説明するフローチャート、図9は配信サーバで実行されるサービス最適化処理におけるチャネル変換フィルタ制御のプロセスを説明するフローチャート、図10はチャネル変換フィルタ制御により生成される映像変換パラメータの一具体例を示す説明図、図11は異なる映像品質を有するコンテンツ郡においてコンテンツ種別IDを有するコンテンツリストの一具体例を示す説明図である。
図7において、本発明の実施の形態における映像配信システム100を構成する配信サーバ200で実行されるサービス最適化処理は、「チャネル変換フィルタ制御」、「チャネル変換フィルタ制御」、「映像変換処理」の3種類の最適化処理で構成されている。このうち「サービス変換フィルタ制御」と「チャネル変換フィルタ制御」とは配信制御部204で実行される制御であって、具体的には、配信サーバ200に備わるサービス情報記録部(210)内の情報が配信制御部204にロードされ(ステップS10)、配信制御部204において「サービス変換フィルタ制御」が行われ(ステップS11)、さらに「チャネル変換フィルタ制御」が行われる(ステップS12)。これにより、全サービスの最適化を満たす帯域制御および映像制御のための変換係数(変換パラメータ)の算出制御が行われた上で、算出された各変換パラメータを映像変換部205に送信する(ステップS13)という一連の処理が行われる。ここで算出された変換パラメータが後述する映像変換パラメータ214である。なお、ステップS12における「チャネル変換フィルタ制御」の処理は、ステップS11の「サービス変換フィルタ制御」の処理とステップS13の各変換パラメータを映像変換部205に送信する処理までの間で各サービスについて実行される。
一方、3種類の最適化処理のうちの残る「映像変換処理」は映像変換部205で実行される制御処理であり、具体的には、図7の右側に示すように、配信制御部204から送られた各変換パラメータを映像変換部205で受信し(ステップS14)、算出された変換パラメータに基づいた帯域制御および映像制御が行われ、映像変換処理が実行される(ステップS15)。これらの一連の最適化処理は、例えば、1日、1ヶ月のような長期的な周期や、あるいはサービス情報記録部210が保持している情報の変更ごとに実施するなど、サービスの最適化を行う周期に合わせて実施するが、配信サーバ200の性能を考慮して、サービス提供者によって設定することが可能となる。
まず、最初の最適化処理である「サービス変換フィルタ制御」について図8に示すサービス変換フィルタ制御によるサービスの変換係数(変換パラメータ)を算出するフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。図8において、サービス変換フィルタ制御では、図5に示したサービスリスト212におけるサービスネットワーク帯域(変換前)、サービス優先度、サービス利用率、および図4に示したシステム全体情報211におけるシステム最大ネットワーク帯域といった各データを用いて、サービスリスト212におけるサービス変換フィルタを算出する(ステップS20)。サービス変換フィルタは、図8のステップS20に示したように、条件式として式1から式3を満たす最大値とする。ここで、式1はシステム最大ネットワーク帯域よりも各サービスネットワーク帯域の総和が小さいことを示し、式2はサービス変換フィルタの取りうる値の範囲を示し、式3はサービス変換フィルタがサービス優先度とサービス利用率により定まる値であることを示すものである。
これにより、各サービスに対し、サービス優先度やサービス利用率に適したネットワーク帯域を割り当てることが可能である。なお、ブロードキャストの場合、サービス利用率の値は映像受信端末400が視聴利用状況の報告を配信サーバ200に周期的に送付する機能があり、その利用状況の平均値を利用するなどにより、ブロードキャストの利用率を反映することができる。また、サービス変換フィルタの取りうる値を有限個としてもよいが、その場合は式3について一定値の近似値を取るとする。近似値の範囲はサービス提供者により指定することが可能である。また、優先度の値が特定の値以上の場合はサービス変換フィルタの値を最大値に設定するなどの条件を入れてもよい。
上述したサービス変換フィルタ制御においては、その後、ステップS20で算出したサービス変換フィルタを用いて、サービスリスト212の各サービスネットワーク帯域(図5参照)およびシステム全体情報211の総ネットワーク帯域(変換後)(図4参照)を算出する(ステップS21、およびステップS22)処理が行われる。これらの処理により各サービスに割り当てられるネットワーク帯域が登録されることになる。
次に「チャネル変換フィルタ制御」について図9に示すチャネル変換フィルタ制御による映像チャネルの変換係数を算出するフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。図9において、チャネル変換フィルタ制御では、図6に示したチャネルリスト213におけるチャネルネットワーク帯域(変換前)、チャネル優先度、および図5に示したサービスリスト212において対象となるサービスネットワーク帯域(変換後)を用いて、図6に示したチャネルリスト213におけるチャネル変換フィルタを算出する(ステップS30)。チャネル変換フィルタは、図9のステップS30に示したように、条件式として式4から式6を満たす最大値とする。ここで、式4はサービスの利用できるネットワーク帯域よりも各チャネルネットワーク帯域の総和が小さいことを示し、式5はチャネル変換フィルタの取りうる値の範囲を示し、式6はチャネル変換フィルタがチャネル優先度により定まる値であることを示すものである。
これにより、サービス変換フィルタ制御により帯域制御されたサービスにおいて、各チャネルに対してチャネル優先度に適したネットワーク帯域を割り当てることが可能である。なお、チャネル変換フィルタの取りうる値を有限個としてもよいが、その場合は式6について一定値の近似値を取るとする。近似値の範囲はサービス提供者により指定することが可能である。また、優先度の値が特定の値以上の場合はチャネル変換フィルタの値を最大値に設定するなどの条件を入れてもよい。
上述したチャネル変換フィルタ制御においては、その後、ステップS30で算出したチャネル変換フィルタを用いて、チャネルリスト213の各チャネルネットワーク帯域(変換後)を算出する(ステップS31、図4参照)処理が行われる。この処理により各チャネルに割り当てられるネットワーク帯域が登録されることになる。そして、チャネル変換フィルタとチャネル名を用いて、図10に例を示すような映像変換パラメータ214を生成する(ステップS32)処理が行われる。
次に、図7の右側に示したステップS15の「映像変換処理」について今一度説明する。映像変換部205は、図10に示すような映像変換パラメータ214を配信制御部204より受信し、映像記録部220からの各チャネル用の映像データをこの映像変換パラメータ214内のチャネル変換フィルタを用いてトランスコードする。
そして、本発明の実施の形態における映像配信システム100を構成する配信サーバ200で実行されるサービス最適化処理でのトランスコードの例として、ビットレートの異なる映像データへの再エンコードが挙げられる。すなわち、配信サーバ200に備わる映像変換部205は映像記録部220からの映像データを一定量蓄積し、元々のコンテンツビットレートにチャネル変換フィルタの値を掛けたビットレートで再エンコードする。また、トランスコードの別の例として、フレームの削減処理が挙げられる。すなわち、映像変換部205は映像記録部220からの映像データを一定量蓄積し、元々のコンテンツビットレートにチャネル変換フィルタの値を掛けたビットレートに合うよう、配信する予定の映像フレームを削除する処理である。
また、映像データを抽出する対象の映像コンテンツを切り替えることによる映像変換を可能としてもよい。具体的には、映像記録部220に同じ内容で映像品質の異なる映像コンテンツ群を複数管理させ、映像情報記録部230のコンテンツリスト231に図11に示すように映像コンテンツの内容と対応するコンテンツ種別IDを管理させるものである。この処理は、各映像チャネルについて、同じIDをもつ映像コンテンツに切り替えることで映像変換部205が映像変換を行うものである。
さらに従来技術のように、映像コンテンツの映像特性を考慮した映像変換を適応させることも考えられる。例えば、図6に示したようなチャネルリスト213のテーブルにおいて映像特性を反映するコンテンツ名に対応するチャネル名を考慮して映像変換を適応させる処理を行うものである。少し具体的に述べると、ニュースやショッピング情報などのコンテンツは、映像の品質をコマ送りなどで落としても、音声情報やテキスト情報が途切れることなく高スループットで受信される映像特性であることが重要であり、また、映画やスポーツ中継などでエンターテイメント的価値を有する映像特性のコンテンツでは、多少処理品質を落としてでも、通信網での品質劣化変動に耐えて、受信時の映像品質変動を小さくすることが重要であるといった対象となるコンテンツの映像特性を考慮した映像変換を適応させて、ステップS15における映像変換処理を映像変換部205で実行するものである。
上記で、図7から図11を用いて説明したように、本発明の実施の形態における映像配信システム100を構成する配信サーバ200で実行されるサービス最適化処理、すなわち、配信制御部204において「サービス変換フィルタ制御」、「チャネル変換フィルタ制御」を経て算出された変換パラメータを受けて、映像変換部205における「映像変換処理」を経て変換されるというサービス最適化の処理をされた映像データは、VOD映像配信部201あるいはブロードキャスト映像配信部202に渡され、映像ストリームとしてネットワーク300を介して配信される。
以上説明したように本発明の実施の形態における映像配信システムでは配信サービス最適化手法により、例えば、VOD映像配信やブロードキャスト映像配信といった複数の映像サービスについて利用状況や優先度に応じて映像配信品質を最大化する帯域制御ならびに映像制御を行って、総合的に最適化された映像配信サービスシステムを実現することができる。
本発明にかかる映像配信システムおよび配信サービス最適化手法は、複数の映像配信サービスを提供する映像配信システムにおいて、全サービス利用者に対し最適化された映像サービスを提供できるという優れた効果を有し、旅客機内などの複数の映像配信サービスを提供する映像配信システムに有用である。
本発明の実施の形態における映像配信システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における映像配信システムで用いる配信サーバに備わる映像情報記録部が管理するコンテンツリストの一具体例を示す説明図 本発明の実施の形態における映像配信システムに備わるサービス情報記録部の概略構成を示す図 サービス情報記録部を構成するシステム全体情報の一具体例を示す説明図 サービス情報記録部を構成するサービスリストの一具体例を示す説明図 サービス情報記録部を構成するサービスリストに備わるチャネルリストの一具体例を示す説明図 本発明の実施の形態における映像配信システムを構成する配信サーバで実行されるサービス最適化処理に関するフローチャート 配信サーバで実行されるサービス最適化処理におけるサービス変換フィルタ制御のプロセスを説明するフローチャート 配信サーバで実行されるサービス最適化処理におけるチャネル変換フィルタ制御のプロセスを説明するフローチャート チャネル変換フィルタ制御により生成される映像変換パラメータの一具体例を示す説明図 異なる映像品質を有するコンテンツ郡においてコンテンツ種別IDを有するコンテンツリストの一具体例を示す説明図
符号の説明
100 映像配信システム
200 配信サーバ
201 VOD映像配信部
202 ブロードキャスト映像配信部
203 通信部
204 配信制御部
205 映像変換部
210 サービス情報記録部
211 システム全体情報
212 サービスリスト
213 チャネルリスト
214 映像変換パラメータ
220 映像記録部
230 映像情報記録部
231 コンテンツリスト
300 ネットワーク
400 映像受信端末
500 システム制御装置

Claims (4)

  1. ネットワークと、前記ネットワークに接続される複数の映像受信端末、システム制御装置および配信サーバとにより構成され、
    前記映像受信端末は、複数の映像チャネルがあり、さらに映像チャネルごとに映像コンテンツが割り当てられた映像配信サービスを受信し、
    前記システム制御装置は、前記映像配信サービスの操作および前記映像配信サービス内容の変更をするための制御コマンドを前記配信サーバに送信し、
    前記配信サーバは、通信部と、複数の映像番組を少なくとも2つの異なる前記映像配信サービスを用いて同時に配信する映像配信部と、前記映像配信サービスの設定を変更する配信制御部と、映像品質を変換する映像変換部と、前記映像配信サービスの利用状況を記録するサービス情報記録部と、前記映像コンテンツを管理する映像記録部と、前記映像記録部に管理される映像コンテンツに関する情報を管理する映像情報記録部とを備える映像配信システムであって、
    前記映像コンテンツに関する情報は少なくとも映像コンテンツのビットレートであり、
    前記映像変換部は、前記映像配信サービスの利用状況及び前記映像情報記録部に管理されるビットレートに基づいて、前記ネットワークの帯域内に収まるように各映像コンテンツのビットレートを算出し、その算出したビットレートで映像コンテンツを再エンコードして、再エンコードされた映像コンテンツを前記通信部から前記ネットワークを介して配信することを特徴とする映像配信システム。
  2. 前記サービス情報記録部は、映像配信システムの環境設定に関するシステム全体情報とサービスの設定情報のリストであるサービスリストを備え、
    前記サービスリストが映像配信サービスの優先度を設定する情報を含み、
    前記映像変換部は、前記優先度の高い前記配信サービスに使われる映像コンテンツをよりビットレートが高くなるように変換することを特徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  3. 前記サービス情報記録部は、各前記サービスの映像コンテンツ内のチャンネルに関する情報であるチャンネルリストを備え、
    前記チャンネルリストは、配信される前記映像コンテンツの優先度を設定する情報を含み、前記映像変換部は、前記優先度の高い前記配信サービスに使われる映像コンテンツをよりビットレートが高くなるように変換することを特徴とする請求項2に記載の映像配信システム。
  4. 前記映像配信部は、VOD映像配信部およびブロードキャスト映像配信部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の映像配信システム。
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