JP5198004B2 - ウェブサーバおよびウェブ表示端末 - Google Patents
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Description
このウェブサーバは、ユーザの属性に応じたウェブページ間の関連を示す関連情報を保持し、ウェブ表示端末からウェブページの取得要求を受信すると、取得要求されたウェブページだけでなく、取得要求元のユーザの属性と関連情報に基づいて特定される別のウェブページも送信する。
このウェブサーバは、ウェブ表示端末からウェブページの取得要求を受信すると、取得要求されたウェブページだけでなく、このウェブ表示端末のユーザが過去において当該ウェブページを取得要求した後に取得要求したことがある別のウェブページも送信する。
このウェブサーバは、ウェブ表示端末からウェブページの取得要求を受信すると、取得要求されたウェブページだけでなく、過去において当該ウェブページが取得要求された後に取得要求されることが多かった別のウェブページも送信する。
このウェブ表示端末は、ウェブページのアドレスが指定されると、指定されたアドレスのウェブページを取得して画面表示させる。また、ウェブページの取得要求履歴を参照し、過去においてこのウェブページの取得要求後に取得要求した別のウェブページも取得する。
ウェブシステム310においては、ウェブサーバ100a、100b、100cなどの複数のウェブサーバ(以下、単に「ウェブサーバ100」とよぶ)が、ウェブ表示端末200a、200b、200cなどの複数のウェブ表示端末(以下、単に「ウェブ表示端末200」とよぶ)とインターネット300を介して接続されている。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。図9に示すウェブ表示端末200の機能ブロック図についても同様である。
ここでは、各部の機能を中心として説明し、それらの連携、データ構造、作用については、図3以降に関連して詳述する。
通信部110は、ウェブ表示端末200との通信を担当する。データ処理部120は、通信部110やデータ保持部130から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部120は、通信部110とデータ保持部130の間のインタフェースの役割も果たす。データ保持部130は、各種データを保持するための記憶領域である。
通信部110は、ページ送信部112と要求受信部116を含む。要求受信部116は、ウェブ表示端末200からページリクエストを受信する。ページ送信部112は、要求されたウェブページをウェブ表示端末200に送信する。ページ送信部112に含まれる推奨送信部114は、「推奨メッセージ」とよばれるデータをウェブ表示端末200に送信する。推奨メッセージについては、「推奨型」に関連して後述する。
データ処理部120は、関連ページ特定部122と更新処理部124を含む。関連ページ特定部122は、明示リクエストされるウェブページ(以下、「指定ページ」という)に対して関連するウェブページ(以下、「関連ページ」という)を特定する。関連ページの特定方法として、「A.ユーザ属性型」、「B.ユーザ要求履歴型(S)」、「C.統計要求履歴型」、「D.ユーザ要求履歴型(C)」の4種類の考え方を開示するが、詳しくは後述する。更新処理部124は、各ウェブページに対するアクセスに応じてデータ保持部130の各種データを更新する。詳しくは後述する。
データ保持部130は、ページ保持部132、ユーザ属性保持部134、関連情報保持部136、要求履歴保持部138および統計履歴保持部140を含む。
ページ保持部132は、さまざまなウェブページのデータをURLと対応づけて保持する。
なお、データ保持部130に含まれるデータの全部または一部は、ウェブサーバ100とは異なる外部のデータベースに保持されてもよい。この場合、ウェブサーバ100は、外部のデータベースから適宜必要な範囲にてデータを取得し、ハードディスクやメモリ、キャッシュ等に一時的に保持して処理することにより、本実施例と同等の機能を発揮させることができる。
変形例として、要求履歴保持部138と統計履歴保持部140は、外部装置から送信される要求履歴情報や統計履歴情報を保持してもよい。あるいは、要求履歴保持部138や統計履歴保持部140は、要求履歴情報や統計履歴情報を所与の情報として保持してもよい。
図3は、関連情報保持部136のデータ構造図である。
指定ページ欄142は指定ページを示す。ユーザ属性欄144はユーザ属性を示す。同図においては、ユーザの年齢を「20歳以下」の未成年層、「21歳以上30歳以下」の若年層、「31歳以上60歳以下」の壮年層、「61歳以上」の老年層の4つの年齢層に分類している。
このように、関連情報においては、ユーザ属性ごとに、ある指定ページが明示リクエストされたとき、新たに明示リクエストされる可能性が高いウェブページが関連づけられる。
このように、ユーザ属性と指定ページの組合せから将来的に要求される可能性が高い関連ページを予測しておき、ユーザによって実際に取得要求される前に関連ページを送信しておくことにより、表示ページの切り換え時における通信待ち時間の発生を抑制できる。
また、資産情報に基づいて関連情報を特定してもよい。たとえば、あるユーザ「02」がA社の株式保有者である場合、ユーザ「02」はA社に関するウェブページに興味を持つ可能性が高いと考えられる。一例として、A社株の株式分割を伝えるウェブページと、A社株保有者というユーザ属性に対する関連ページとして対応づけてもよい。また、資産情報に基づいて関連ページを特定する場合、ユーザの資産内容が変化するごとに動的に関連情報を変化させることができる。
たとえば、所定期間において、未成年層ユーザがウェブページAを明示リクエストした後、ウェブページB、C、D、Eを明示リクエストした回数がそれぞれ30回、25回、15回、5回であるとする。この場合、未成年層と指定ページAの組合せについての関連ページは、その取得回数が所定回数、たとえば、10回以上であるウェブページB、C、Dとして特定されてもよい。このように回数についての閾値条件を設定し、ユーザ属性に応じた各ウェブページの取得要求実績に基づいて関連ページを特定してもよい。
あるいは、ウェブページB、C、D、Eのうち取得回数の多い順に上位数ページ、たとえば、上位2ページを関連ページとして特定してもよい。上記例の場合、未成年層と指定ページAについての関連ページはウェブページB、Cとなる。
ウェブページB=30÷(30+25+15+5)=40%
ウェブページC=25÷(30+25+15+5)=約33%
ウェブページD=15÷(30+25+15+5)=20%
ウェブページE=5÷(30+25+15+5)=約7%
となる。関連ページ特定部122は、この確率が所定確率、たとえば、35%以上となるウェブページを関連ページとして特定してもよい。この場合、ウェブページBのみが関連ページとなる。
このように、指定ページの取得要求後に取得要求された回数に関して定められる条件の成否に基づいて、関連ページを特定してもよい。これは、後に説明するユーザ要求履歴型(S)、統計要求履歴型、ユーザ要求履歴型(C)についても同様である。
まず、ウェブ表示端末200のユーザは、URLの指定やハイパーリンクのクリックにより、取得対象のウェブページを指定する(S10)。指定されたウェブページが既に保持されている場合、いいかえればローカルストレージにキャッシュされているときには(S12のY)、ウェブサーバ100にアクセスすることなく指定ページを読み出して表示させる(S20)。一方、キャッシュされていないときには(S12のN)、ウェブ表示端末200は明示リクエストをウェブサーバ100に送信する(S14)。
図5は、要求履歴保持部138のデータ構造図である。
ユーザ欄150はユーザIDを示す。日付欄152は、アクセス日時を示す。要求履歴欄154は、ユーザごとのウェブページの取得要求履歴を示す。
同図においてS10からS22までに示す処理の内容は、図4において同一の符号を付して説明した処理の内容と同等である。
図7は、統計履歴保持部140のデータ構造図である。
指定ページ欄160は指定ページを示す。次回ページ欄162は、指定ページの直後に取得要求されるウェブページ(以下、「次回ページ」とよぶ)を示す。次々回ページ欄164は、次回ページの次に取得要求されるウェブページ(以下、「次々回ページ」とよぶ)を示す。
同図においてS10からS22までに示す処理の内容は、図4において同一の符号を付して説明した処理の内容と同等である。
変形例として、ウェブ表示端末200からの暗黙リクエストを受けてから関連ページを送信するとしてもよい。以下、このような関連ページ送信方法を「推奨型」とよぶことにし、既述した関連ページ送信方法を「能動型」として区別する。
推奨型の場合、ウェブ表示端末200の側で関連ページの取得要求タイミングを制御できるというメリットがある。ウェブ表示端末200は、推奨メッセージを受信すると、ネットワークインタフェースやCPUの処理負荷に鑑みて、自らにとって都合のいいタイミングにて暗黙リクエストを送信すればよい。より具体的には、CPUの使用率やメモリの使用率、ネットワークインタフェースにおける受信パケット数等が所定値以下であることを条件として暗黙リクエストを送信してもよい。また、推奨メッセージが示す関連ページを既にローカルストレージに保持しているときには、暗黙リクエストを送信する必要はない。このような場合には、関連ページの送信プロセスそのものを発生させなくて済むというメリットもある。
ユーザ要求履歴型(C)による関連ページ特定方法は、ユーザ要求履歴型(S)の関連ページ特定方法と基本的な考え方において共通である。上述したユーザ要求履歴型(S)の場合、ウェブサーバ100はユーザごとの取得要求履歴に応じて関連ページを特定した。これに対して、ユーザ要求履歴型(C)では、ウェブ表示端末200がユーザによるウェブページの取得要求履歴に応じて関連ページを特定する。
ウェブ表示端末200は、ユーザインタフェース処理部210、通信部230、データ処理部220およびデータ保持部240を含む。
ユーザインタフェース処理部210は、ユーザインタフェース処理全般を担当する。通信部230は、ウェブサーバ100との通信を担当する。データ処理部220は、ユーザインタフェース処理部210や通信部230、データ保持部240から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部220は、ユーザインタフェース処理部210、通信部230およびデータ保持部240の間のインタフェースの役割も果たす。データ保持部240は、各種データを保持するための記憶領域である。
ユーザインタフェース処理部210は、ページ指定部212、ページ選択部214、ページ表示部216および履歴表示部218を含む。
ページ指定部212は、ユーザから指定ページのアドレスの入力を受け付ける。ページ表示部216は、指定ページを画面表示させる。ページ選択部214は、図10に関連して詳述する履歴表示画面250において、関連ページを選択するためのユーザの入力を受け付ける。履歴表示部218は、履歴表示画面250を画面表示させる。
通信部230は、ページ要求部232、ページ取得部234および推奨受信部236を含む。
ページ要求部232は、ページリクエストをウェブサーバ100に送信する。ページ取得部234は、ウェブサーバ100からウェブページを受信する。推奨受信部236は、ウェブサーバ100から推奨メッセージを受信する。推奨受信部236の機能は、ユーザ属性型、ユーザ要求履歴型(S)、統計要求履歴型のいずれかが推奨型のときには必要であるが、それ以外、たとえば、ユーザ要求履歴型(C)やユーザ属性型の能動型の場合などでは必須構成ではない。
データ保持部240は、要求履歴保持部242とページキャッシュ部244を含む。要求履歴保持部242は、図5の要求履歴保持部138のデータ構造と同様のデータ構造にて、ウェブ表示端末200のユーザによるウェブページの取得要求履歴を示す要求履歴情報を保持する。ページキャッシュ部244は、関連ページ等、ウェブサーバ100から受信したウェブページを保持する。既に述べた「ローカルストレージ」に相当する。
データ処理部220は、関連ページ特定部222と更新処理部224を含む。関連ページ特定部222は、要求履歴情報を参照して、指定ページに対する関連ページを特定する。関連ページの特定方法については、ユーザ要求履歴型(S)に関して、特に図5に関連して説明した内容と同様である。更新処理部224は、ウェブページが取得要求されるごとに要求履歴情報を更新する。
同図においてS10からS22までに示す処理の内容は、図4において同一の符号を付して説明した処理の内容と同等である。
ユーザ要求履歴型(C)による関連ページ特定方法によれば、ユーザによるウェブページの取得要求履歴に応じて将来的に取得が予想される関連ページをあらかじめ受信しておくことにより、ページ切り換えの快適性を向上させることができる。図10に示すシーケンスの場合においても、S18にて指定ページを表示させているときにバックグラウンドで関連ページの取得・保持が実行されるため、ユーザは関連ページ取得処理を意識する必要はない。また、ユーザ要求履歴型(C)の場合、既存のウェブサーバに特段の機能追加が不要であるため、ウェブシステム310に導入しやすいというメリットがある。
履歴表示部218は、ユーザから指示されると要求履歴情報を図11に示す態様にて画面表示させる。履歴表示画面250には所定期間、たとえば、1日分の要素履歴情報が画面表示される。アイコン260a〜260fは、それぞれウェブページを特定するためのページIDである。
たとえば、2007年6月19日において、ウェブ表示端末200のユーザは、アイコン260aに示されるウェブページ(以下、「ページa」と表記する)を表示させた後、ページb、c、dと順番に表示させ、いったんページaに戻った後、今度はページe、fの順に表示させたとする。履歴表示画面250においては、このような表示順序を反映したかたちにてアイコン260が並んで表示される。
更新処理部224は、ウェブページの表示切り換えが発生するごとに要求履歴情報を更新する。
また、ユーザがアイコン260上にて左クリックすると、ページ選択部214は対象となるアイコン260を特定し、履歴表示部218は該当アイコン260上にチェックマークをつける。同図においては、ページbとページfにチェックマークがつけられている。チェックマークは、将来的に関連ページとして特定されるべきウェブページを明示的に指定するために付与される。同図に示す例の場合、ページaに対してはページb、fが関連ページとして明示指定される。また、ページeに対してはページfが関連ページとして明示指定される。
ウェブサーバ100やウェブ表示端末200によれば、ユーザ属性、ユーザごとのウェブページの取得要求履歴、あるいは、統計的なウェブページ取得要求傾向に基づいて、将来的に取得される可能性が高い関連ページを先読みできる。この先読みがヒットするほど、ウェブページ切り換え時における通信待ち時間の発生を抑制しやすくなる。
Claims (3)
- ウェブブラウザを搭載したウェブ表示端末と通信ネットワークを介して接続され、
ウェブページを保持するページ保持部と、
ウェブ表示端末のユーザの属性として、ユーザ属性情報を保持するユーザ属性保持部と、
ウェブ表示端末から、ウェブページの取得要求を受信する要求受信部と、
取得要求されたウェブページである指定ページを取得要求元のウェブ表示端末に送信するページ送信部と、
指定ページと、指定ページに関連づけられているウェブページであって指定ページが取得要求された場合にその次に取得要求される可能性が高いウェブページである関連ページとの組み合わせがユーザの属性ごとに示された関連情報を保持する関連情報保持部と、
前記取得要求元のウェブ表示端末のユーザについてのユーザ属性情報と前記関連情報に基づいて、前記ページ送信部において送信した指定ページに関連づけられている関連ページを特定する関連ページ特定部と、を備え、
前記ページ送信部は、前記指定ページに加えて、前記特定された関連ページも前記取得要求元のウェブ表示端末に送信することを特徴とするウェブサーバ。 - 前記ページ送信部は、前記関連ページの送信に際しては、前記特定された関連ページを示す推奨メッセージを前記取得要求元のウェブ表示端末に送信し、前記推奨メッセージに対する応答メッセージを受信したことを条件として前記関連ページを送信することを特徴とする請求項1に記載のウェブサーバ。
- 表示対象となるウェブページのアドレスを指定するためのユーザによる入力を検出するページ指定部と、
通信ネットワークを介して、前記指定されたアドレスのウェブページを指定ページとして取得するページ取得部と、
指定ページを画面表示させるページ表示部と、
ウェブページの取得要求履歴を示す要求履歴情報を保持する要求履歴保持部と、
前記要求履歴情報を参照し、過去に取得要求されたウェブページのページIDを取得要求順に並べて画面表示させる履歴表示部と、
ユーザによるページIDの選択を検出するページ選択部と、
前記要求履歴情報を参照し、過去において前記指定ページの取得要求後に取得要求したウェブページのうち、ユーザにより選択されたページIDに対応するウェブページを将来的に取得要求される可能性が高いウェブページである関連ページとして特定する関連ページ特定部と、を備え、
前記ページ取得部は、前記指定ページに加えて、前記特定された関連ページも取得することを特徴とするウェブ表示端末。
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