JP5195581B2 - スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体 - Google Patents

スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5195581B2
JP5195581B2 JP2009082636A JP2009082636A JP5195581B2 JP 5195581 B2 JP5195581 B2 JP 5195581B2 JP 2009082636 A JP2009082636 A JP 2009082636A JP 2009082636 A JP2009082636 A JP 2009082636A JP 5195581 B2 JP5195581 B2 JP 5195581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission rate
scheduling
lowest
transmission
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009082636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010239237A (ja
Inventor
孝志 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009082636A priority Critical patent/JP5195581B2/ja
Publication of JP2010239237A publication Critical patent/JP2010239237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5195581B2 publication Critical patent/JP5195581B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、無線データ通信におけるスケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体に関わり、特に、プロポーショナル・フェアネス(比例公平性)の原理に基づくスケジューリングを行うスケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
基地局と複数の無線局との間の上りマルチキャリア信号を構成するサブキャリアを複数の無線局に割り当てるスケジューリング方法として、例えば、特許文献1の特開2005−27306号公報「無線パケット・データ・システムでスケジューラ性能を改善する方法および装置」においては、IEEE802.16e規格(モバイルWiMax)が定義しているHARQ(Hybrid Automatic Repeat request:ハイブリッド自動再送要求)の使用を強く意識したスケジューリング方法を提案しており、再送の効果を考慮して、スループットの有効レートを計算し、有効レートからさらに将来の伝送データレートを計算して、伝送の優先順位を決める方式を提案している。
また、特許文献2の特開2004−40786号公報「スケジューリング方法」においては、データ伝送を受信する複数の無線局のスケジューリングに優先順位を付けて、優先順位付けされたスケジューリングに基づいて複数の無線局間で次のデータ伝送を行う無線局を割り当てる方法を提案している。
図5は、従来の一般的な無線通信システムの概念を示す概念図であり、1つの基地局10と複数の無線局20,30,40とから構成されている例を示している。基地局10の主導で通信を行う場合、基地局10は無線リソースをどのように各無線局20,30,40に割り当てるかを決める。これは、“スケジューリング”と呼ばれている。無線リソースとしては、無線伝送方式の如何により、周波数帯域幅や、時間長、拡散符号などがある。
スケジューリング方法のうち、無線局間の通信の公平性を達成する方法として、プロポーショナル・フェアネス(比例公平性)の基準(例えば、非特許文献1のIEEE802.16m−08/004,“Project 802.16m Evaluation Methodology Document”,2008/03/04,p.138−139)が知られている。プロポーショナル・フェアネスの基準では、各無線局について次の式(1)によって割り当て指標を計算し、割り当て指標の高い無線局から順に無線リソースを割り当てる。
Figure 0005195581
式(1)の右辺の分子は、その無線局に無線リソースを割り当てたときに達成が期待できる「瞬時伝送レート」である。式(1)の右辺の分母は、その無線局のそれまでの「平均伝送レート」をα乗したものである。αの値は割り当て方針によって決定される。
式(1)に示すように、「平均伝送レート」と比較して「瞬時伝送レート」が高いほど、その無線局を優先してスケジューリングする。なお、式1の右辺の「瞬時伝送レート」は、受信信号の品質に基づいて計算される。例えば、無線局から基地局への上りリンクでは、基地局は各無線局からの受信信号の品質を測定し、それぞれの受信品質に基づいて適用可能な伝送モードを判定し、その伝送モードにおいて単位時間に達成することができる伝送レートを「瞬時伝送レート」とする。
無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合の基地局と無線局との構成を図6と図7にそれぞれ示す。つまり、図6は、無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合の基地局の関連部位の一般的なブロック構成を示すブロック構成図であり、図7は、無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合の無線局の関連部位の一般的なブロック構成を示すブロック構成図である。
図6に示す基地局は、基地局受信アンテナ11、基地局送信アンテナ12、受信器13、スケジューラ装置14、送信器15より構成される。基地局受信アンテナ11では、無線信号を受信する。受信器13では、基地局受信アンテナ11で受信した無線信号より各無線局の受信品質を測定し、スケジューラ装置14へ通知する。また、受信器13では、各無線局から送信されたデータを復調して受信データとして出力する。スケジューラ装置14では、受信器13より通知された各無線局の受信品質を基にスケジューリングを行い、その結果をスケジューリング情報として送信器15に出力する。送信器15では、スケジューラ装置14より入力されたスケジューリング情報を無線信号に変換し、基地局送信アンテナ12より送信する。
図7に示す無線局は、無線局送信アンテナ21、無線局受信アンテナ22、送信器23、受信器24より構成される。無線局受信アンテナ22では、無線信号を受信する。受信器24では、無線局受信アンテナ22で受信した無線信号より基地局が送信したスケジューリング情報を復調する。送信器23では、復調されたスケジューリング情報にしたがって送信データを無線信号に変換し、無線局送信アンテナ21より送信する。
なお、基地局で測定する各無線局の受信品質としては、干渉信号電力と雑音電力との和に対する希望信号電力の比(SINR:Signal to Interference and Noise Ratio:信号電力対干渉雑音電力比)、あるいは、干渉電力を実効的な雑音電力に換算し、希望信号電力との比をとった実効SNR(Signal to Noise Ratio:信号電力対雑音電力比)を用いる。
無線の伝送モードとしては、データ変調方式と、誤り訂正符号の符号化率との組み合わせ(MCS:Modulation and Coding Scheme:変調・コーディング方式)を考えることができる。変調・コーディング方式MCSとして、受信品質に対する誤り率特性が異なるものを段階的に複数設定することができる。この様子を図8に示す。図8では、誤り率特性としてブロック誤り率(BLER:Block Error Rate)を示している。
つまり、図8は、信号電力対干渉雑音電力比SNRに対するブロック誤り率BLERの特性を示す特性図であり、横軸は、雑音電力に対する希望信号電力の比(SNR)である。図8において、変調・コーディング方式MCSは、SNRが低い方から、MCS1、MCS2、MCS3、とする。一般的なブロック誤り率BLERの目標値である“0.1”以下を達成する実効SNRを、MCS1では“r1”以上、MCS2では“r2”以上、MCS3では“r3”以上、とする。一般的に、低いSNRでブロック誤り率が低減する変調・コーディング方式MCSほど瞬時の伝送レートは低い。各変調・コーディング方式MCSでの瞬時伝送レートを、MCS1は“R1”、MCS2は“R2”、MCS3は“R3”とすると、R1<R2<R3の関係にある。
図6に示す基地局のスケジューラ装置14において、実効SNRに基づいて瞬時伝送レートを計算するときの特性の例を図9に示す。図9は、従来の一般的な技術において、実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の特性を示す特性図であり、従来技術による割り当て指標を算出する際の瞬時伝送レートの特性を示している。
図9に示すように、実効SNRが“r1”未満では、最低の変調・コーディング方式MCSであるMCS1での伝送は保証されないため、瞬時伝送レートは“0”とする。実効SNRが“r1”以上“r2”未満の範囲では、MCS1での伝送が保証できるため、瞬時伝送レートはMCS1に対応する“R1”とする。実効SNRが“r2”以上“r3”未満の範囲では、MCS2での伝送が保証できるため、瞬時伝送レートはMCS2に対応する“R2”とする。以下同様にして、実効SNRと瞬時伝送レートとの対応を決めることができる。
特開2005−27306号公報(第5−7頁) 特開2004−40786号公報(第8−10頁)
IEEE802.16m−08/004,"Project 802.16m Evaluation Methodology Document",2008/03/04,(Appendix F,pp.138−139)
前述のように、図9の特性図に基づいて、瞬時伝送レートを求めた場合、測定された実効SNRが、最低の変調・コーディング方式MCSつまり最低伝送モードに対応する実効SNR“r1”未満の場合、瞬時伝送レートは0であるため、式(1)で計算される割り当て指標は0となる。その結果、実効SNRが“r1”未満の無線局はスケジューリングされることがなく、データ通信の機会がない。
かくのごとき事態を回避するため、図9の代わりに、図10に示すような特性図とすることも考えられる。図10は、従来の一般的な技術として実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の図9に代わる特性を示す特性図である。図10では、実効SNRが“r1”未満であっても、瞬時伝送レートを、最低の変調・コーディング方式MCSである最低伝送モードMCS1に対応する“R1”とする。この結果、実効SNRが“r1”未満の無線局に対してもスケジューリングされる機会を与えることができる。
しかしながら、実効SNRが“r1”未満の無線局の誤り率は、他の無線局より高く、平均伝送レートは、瞬時伝送レート“R1”に見合うだけには上がらない。すなわち、式(1)の右辺の分子が、実際の受信品質以上に大きいため、当該無線局が選択され易くなり、その分、他の無線局の割り当て機会が奪われる。したがって、無線リソースを無駄に使うことになり、全無線局の平均の伝送レートが低下する結果を招くことになる。
(本発明の目的)
本発明の目的は、前述のような問題点を解消し、伝搬条件の悪い無線局にもスケジューリングの機会を与えながら、無線リソースが無駄に使われることがないスケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明によるスケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体は、次のような特徴的な構成を採用している。下記(1)及び(4)なる番号は請求項の項番号にそれぞれ対応している。
(1)基地局と複数の無線局それぞれとの間のデータ伝送として達成が期待できる伝送レートの期待値を参照にしてスケジューリングするスケジューリング方法であって、前記データ伝送を行う伝送モードのうち、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、前記最低伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで伝送レートの期待値を算出し、算出した該伝送レートの期待値に基づいてスケジューリングを行うスケジューリング方法。
(4)基地局と複数の無線局それぞれとの間のデータ伝送として達成が期待できる伝送レートの期待値を参照にしてスケジューリングするスケジューラ装置であって、前記データ伝送を行う伝送モードのうち、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、前記最低伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで伝送レートの期待値を算出し、算出した該伝送レートの期待値に基づいてスケジューリングを行うするスケジューラ装置。
本発明のスケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を奏することができる。
伝搬条件の悪い無線局についても、スケジューリングの機会を与えながら、かつ、無線リソースが無駄に使われることがないスケジューリングを行うことができる。その理由は、所要受信品質が最低となる最低伝送モード(最低変調・コーディング方式MCS)よりも受信品質が悪い領域においては、無線信号の受信品質と最低伝送モードにおける誤り率特性とに応じて伝送レートの期待値(瞬時伝送レート)を細かいステップで計算することによって、受信品質が悪い領域に該当する無線局に対しても、受信品質に応じて、スケジューリングするようにしているからである。
本発明に係るスケジューラ装置のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示すスケジューラ装置の瞬時伝送レート算出器の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示すスケジューラ装置の瞬時伝送レート算出器において実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の特性を示す特性図である。 図1に示すスケジューラ装置の瞬時伝送レート算出器において実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の図3とは異なる特性を示す特性図である。 従来の一般的な無線通信システムの概念を示す概念図である。 無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合の基地局の関連部位の一般的なブロック構成を示すブロック構成図である。 無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合の無線局の関連部位の一般的なブロック構成を示すブロック構成図である。 信号電力対干渉雑音電力比SNRに対するブロック誤り率BLERの特性を示す特性図である。 従来の一般的な技術において実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の特性を示す特性図である。 従来の一般的な技術として実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の図9に代わる特性を示す特性図である。
以下、本発明によるスケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施例について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるスケジューリング方法、スケジューラ装置について説明するが、かかるスケジューリング方法をコンピュータにより実行可能なスケジューリング用プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、スケジューリング用プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、伝送モードのうち、所要受信品質が最も低い最低伝送モード(最低の変調・コーディング方式MCS)よりも伝搬条件が悪い無線局について、無線信号の受信品質に応じて、最低伝送モードで決まる伝送レートの期待値よりもさらに細かいステップで伝送レートの期待値を計算し、計算した伝送レートの期待値に応じてスケジューリングを行い、当該無線局に対してもスケジューリングの機会を与えることを特徴としている。
而して、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、最低伝送モードで決まる伝送レートの期待値よりもさらに細かいステップで伝送レートの期待値を計算して、プロポーショナル・フェアネス(比例公平性)の原理に基づく判定処理を行うことによって、そのような無線局についても、より適切にスケジューリングの判定を行うことができ、スケジューリングの機会を与えることができる。
(実施形態の構成例)
次に、本発明の実施形態の構成の一例について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係るスケジューラ装置のブロック構成の一例を示すブロック構成図であり、無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合を例にとって基地局側に配置するスケジューラ装置の構成例を示している。図1に示すスケジューラ装置60は、各無線局の受信品質に基づいて瞬時伝送レートを算出する瞬時伝送レート算出器61と、算出した瞬時伝送レートに基づいて割り当て指標を算出する割り当て指標算出器62とをスケジューリングの対象となる無線局ごとに対応して配置するとともに、各無線局ごとに算出された割り当て指標に基づいて、各無線局のスケジューリングを行うスケジューリング結果を出力する判定器63を備えている。
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示すスケジューラ装置60の動作の一例について説明する。スケジューラ装置60は、前述のように、各無線局の受信品質情報を入力として、瞬時伝送レート算出器61にて瞬時伝送レートを計算する。割り当て指標算出器62では、瞬時伝送レート算出器61で計算した瞬時伝送レートを用いて、過去のスケジューリング結果も参照し、例えば前述した式(1)により割り当て指標を計算する。判定器63では、各無線局に対応する割り当て指標算出器62それぞれが出力する割り当て指標を基に、無線局のスケジューリングを行う。判定器63の判定結果が、スケジューラ装置60によるスケジューリング結果として、スケジューラ装置60から出力される。
ここで、割り当て指標算出器62および判定器63は、従来技術のものをそのまま適用することができるため、それぞれの動作については、これ以上の説明は省略し、以下では、スケジューラ装置60の瞬時伝送レート算出器61の動作についてさらに説明する。
図2は、図1に示すスケジューラ装置60の瞬時伝送レート算出器61の動作の一例を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、無線局の受信品質と、所要受信品質が最低の変調・コーディング方式MCSである最低伝送モードMCS1に対応する実効SNR“r1”とを比較する(ステップS10)。無線局の受信品質が“r1”以上に良好であれば(ステップS10のNO)、ステップS11に進み、従来技術と同様に、無線局の受信品質と各変調・コーディング方式MCSに対応する実効SNR“r1”、“r2”、“r3”とを比較して、受信品質がどの実効SNRの範囲にあるかに応じて、瞬時伝送レートを判定して出力する(ステップS11)。
一方、無線局の受信品質が“r1”未満に劣化している場合は(ステップS10のYES)、ステップS12に進み、所要受信品質が最低の変調・コーディング方式MCSである最低伝送モードMCS1の誤り率特性と無線局の受信品質とに応じて、“0”と最低伝送モードMCS1に対応する瞬時伝送レート(伝送レートの期待値)“R1”との中間の瞬時伝送レートを算出する(ステップS12)。
以上のような動作を行うことにより、瞬時伝送レート算出器61において算出される瞬時伝送レートは、図3のような特性になる。図3は、図1に示すスケジューラ装置60の瞬時伝送レート算出器61において実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の特性を示す特性図である。図3に示すように、所要受信品質が最低の変調・コーディング方式MCSである最低伝送モードMCS1の実効SNR“r1”未満の無線局についても、受信品質に応じて、伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで、伝送レートの期待値を、瞬時伝送レートとして割り当てるスケジューリング結果を出力することを可能としている。
(本発明の他の実施形態)
図2に示すフローチャートのステップS12において算出する瞬時伝送レートとしては、例えば、次の数式(式)(2)を用いても良い。
Figure 0005195581
式(2)において、BLER(SNR)は、所要受信品質が最低の変調・コーディング方式MCSである最低伝送モードMCS1の場合の図8におけるブロック誤り率特性である。式(2)より、SNR<r1の領域においては、瞬時伝送レートは、図3のような特性となる。
また、図3の特性を、SNR<r1の領域において、図4のように、複数の領域に分割して近似するようにしても良い。図4は、図1に示すスケジューラ装置60の瞬時伝送レート算出器61において実効SNRに対する瞬時伝送レートを計算する際の図3とは異なる特性を示す特性図であり、SNR<r1の領域における図3の特性を複数の領域に分割して近似している場合を示している。
なお、前述の実施形態においては、無線局から基地局へ向かう上りリンクのスケジューリングを行う場合を例にとって基地局側に配置するスケジューラ装置の場合について説明したが、基地局から無線局へ向かう下りリンクについても、全く同様のスケジューリング方法を適用することが可能である。
下りリンクの場合、一般的には、無線局は、基地局からの受信信号の受信品質に対応する変調・コーディング方式MCSの番号を基地局に通知し、基地局において、無線局から通知されてきた変調・コーディング方式MCSの番号に基づいて瞬時伝送レートを判定してスケジューリングを行うことになる。ここで、本発明の場合は、受信品質の実効SNRが“r1”未満の領域においては、無線局は、MCSの番号ではなく、例えば、図4の特性図に示すように、MCSの番号よりも細かいステップで刻んだ領域のいずれかに対応するより細かな精度の伝送レートの番号を、基地局に通知するようにし、該通知を受け取った基地局においては、伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで、伝送レートの期待値を、瞬時伝送レートとして割り当てて、スケジューリングを行うことができる。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本発明に係る実施形態によれば、伝搬条件の悪い無線局についても、スケジューリングの機会を与えながら、かつ、無線リソースが無駄に使われることがないスケジューリングを行うことができる。その理由は、所要受信品質が最低の変調・コーディング方式MCSである最低伝送モードMCS1よりも受信品質が悪い領域においては、無線信号の受信品質と最低伝送モードにおける誤り率特性とに応じて伝送レートの期待値(瞬時伝送レート)を細かいステップで計算することによって、受信品質が悪い領域に該当する無線局に対しても、受信品質に応じて、スケジューリングするようにしているからである。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)及び(4)に加え、次のような構成として表現できる。下記(2)−(3)及び(5)−(9)なる番号は、請求項の項番号にそれぞれ対応している。
(2)前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、無線信号の受信品質と前記最低伝送モードの誤り率特性とに基づいて計算する上記(1)のスケジューリング方法。
(3)前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、前記最低伝送モードの誤り率特性を複数の領域に分割した領域それぞれに対応付けて計算する上記(2)のスケジューリング方法。
(5)前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、無線信号の受信品質と前記最低伝送モードの誤り率特性とに基づいて計算する上記(4)のスケジューラ装置。
(6)前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、前記最低伝送モードの誤り率特性を複数の領域に分割した領域それぞれに対応付けて計算する上記(5)のスケジューラ装置。
(7)基地局と複数の無線局それぞれとの間のデータ伝送として達成が期待できる伝送レートの期待値を参照にしてスケジューリングするスケジューラ装置であって、各無線局からの信号の受信品質に基づいて前記伝送レートの期待値を算出する瞬時伝送レート算出手段と、該瞬時伝送レート算出手段が算出した前記伝送レートの期待値に基づいて各無線局のスケジューリングの割り当て指標を計算する割り当て指標算出手段と、該割り当て指標算出手段が計算した各無線局のスケジューリングの前記割り当て指標に基づいて無線局のスケジューリングを判定する判定手段とから構成され、前記瞬時伝送レート算出手段は、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、前記最低伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで伝送レートの期待値を算出するスケジューラ装置。
(8)上記(1)ないし(3)のいずれかのスケジューリング方法をコンピュータによって実行可能なプログラムとして実施しているスケジューリング用プログラム。
(9)上記(8)のスケジューリング用プログラムをコンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
10 基地局
11 基地局受信アンテナ
12 基地局送信アンテナ
13 受信器
14 スケジューラ装置
15 送信器
20,30,40 無線局
21 無線局送信アンテナ
22 無線局受信アンテナ
23 送信器
24 受信器
60 スケジューラ装置
61 瞬時伝送レート算出器
62 割り当て指標算出器
63 判定器

Claims (9)

  1. 基地局と複数の無線局それぞれとの間のデータ伝送として達成が期待できる伝送レートの期待値を参照にしてスケジューリングするスケジューリング方法であって、前記データ伝送を行う伝送モードのうち、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、前記最低伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで伝送レートの期待値を算出し、算出した該伝送レートの期待値に基づいてスケジューリングを行うことを特徴とするスケジューリング方法。
  2. 前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、無線信号の受信品質と前記最低伝送モードの誤り率特性とに基づいて計算することを特徴とする請求項1に記載のスケジューリング方法。
  3. 前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、前記最低伝送モードの誤り率特性を複数の領域に分割した領域それぞれに対応付けて計算することを特徴とする請求項2に記載のスケジューリング方法。
  4. 基地局と複数の無線局それぞれとの間のデータ伝送として達成が期待できる伝送レートの期待値を参照にしてスケジューリングするスケジューラ装置であって、前記データ伝送を行う伝送モードのうち、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、前記最低伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで伝送レートの期待値を算出し、算出した該伝送レートの期待値に基づいてスケジューリングを行うことを特徴とするスケジューラ装置。
  5. 前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、無線信号の受信品質と前記最低伝送モードの誤り率特性とに基づいて計算することを特徴とする請求項4に記載のスケジューラ装置。
  6. 前記最低伝送モードより伝搬条件が悪い無線局について算出する前記伝送レートの期待値を、前記最低伝送モードの誤り率特性を複数の領域に分割した領域それぞれに対応付けて計算することを特徴とする請求項5に記載のスケジューラ装置。
  7. 基地局と複数の無線局それぞれとの間のデータ伝送として達成が期待できる伝送レートの期待値を参照にしてスケジューリングするスケジューラ装置であって、各無線局からの信号の受信品質に基づいて前記伝送レートの期待値を算出する瞬時伝送レート算出手段と、該瞬時伝送レート算出手段が算出した前記伝送レートの期待値に基づいて各無線局のスケジューリングの割り当て指標を計算する割り当て指標算出手段と、該割り当て指標算出手段が計算した各無線局のスケジューリングの前記割り当て指標に基づいて無線局のスケジューリングを判定する判定手段とから構成され、前記瞬時伝送レート算出手段は、所要受信品質が最も低い最低伝送モードよりも伝搬条件が悪い無線局については、前記最低伝送モードで決まる伝送レートよりも細かいステップで伝送レートの期待値を算出することを特徴とするスケジューラ装置。
  8. 請求項1ないし3のいずれかに記載のスケジューリング方法をコンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とするスケジューリング用プログラム。
  9. 請求項8に記載のスケジューリング用プログラムをコンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。
JP2009082636A 2009-03-30 2009-03-30 スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体 Expired - Fee Related JP5195581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009082636A JP5195581B2 (ja) 2009-03-30 2009-03-30 スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009082636A JP5195581B2 (ja) 2009-03-30 2009-03-30 スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010239237A JP2010239237A (ja) 2010-10-21
JP5195581B2 true JP5195581B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=43093225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009082636A Expired - Fee Related JP5195581B2 (ja) 2009-03-30 2009-03-30 スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5195581B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5661575B2 (ja) * 2011-08-08 2015-01-28 株式会社Nttドコモ 無線通信システム,基地局装置および無線リソース割当方法
CN103369684B (zh) * 2013-07-18 2016-06-01 北京北方烽火科技有限公司 一种基于载波聚合的资源调度方法及装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3530118B2 (ja) * 2000-08-29 2004-05-24 松下電器産業株式会社 基地局装置および無線通信方法
JP2004187237A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基地局装置およびパケット送信スケジューリング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010239237A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8619563B2 (en) Method and apparatus for interference management in a wireless communication system
EP2130317B1 (en) Adaptive modulation in a wireless network
US8355360B2 (en) Method and apparatus for allocating downlink power in an orthogonal frequency division multiplexing communication system
JP4431630B2 (ja) 移動通信システム、基地局装置および移動局装置
US20100002642A1 (en) Radio communication apparatus, system and method
US20090323641A1 (en) Radio communication mobile station device and mcs selection method
US20090305715A1 (en) Channel quality reporting in a wireless communication system
EP3427422B1 (en) Radio link adaptation in radio communication systems
US8432866B1 (en) Channel quality
JP5007294B2 (ja) 無線基地局
US8666439B2 (en) Scheduler, radio base station apparatus including the scheduler, and scheduling method
JP4734404B2 (ja) 無線基地局及び通信制御方法
JP2010154102A (ja) 無線基地局及び通信制御方法
JP2008054106A (ja) 無線通信システム
KR20100037883A (ko) 광대역 무선통신 시스템에서 상향링크 스케줄링 우선순위 결정 장치 및 방법
KR100952492B1 (ko) 이동통신시스템 및 이를 위한 무선리소스할당방법 및기지국
JP6060160B2 (ja) チャネル品質指標の判定
JP5195581B2 (ja) スケジューリング方法、スケジューラ装置、スケジューリング用プログラムおよびプログラム記録媒体
JP2013201575A (ja) 通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム
JP5094577B2 (ja) 基地局および無線リソース割り当て方法
WO2010150897A1 (ja) 閾値算出方法及び無線基地局
JP5683724B2 (ja) Lte無線通信システムの基地局における送信電力制御方法及び基地局
JP5324335B2 (ja) 無線基地局及び補正値算出方法
KR100958300B1 (ko) 변조 및 코딩 레벨 선택 방법들과 장치들
JP2009017075A (ja) 移動通信システム、基地局装置および移動通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120210

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5195581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees