JP5188112B2 - Pipe carrier and method of laying pipe using the carrier - Google Patents
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Description
本発明は、管の搬送具およびその搬送具を用いた管の敷設方法に関する。 The present invention relates to a pipe carrier and a pipe laying method using the pipe carrier.
新管を既設の管路の内部に挿入し、その管路の内部を推進させて敷設する、パイプインパイプ工法が知られている(特許文献1)。パイプインパイプ工法では、新管として、既設の管路よりも1口径小さいものが用いられる。この場合に、新管の挿入推進力は、既設の管路の内面の状況によって大きく変化する。たとえば、既設の管路が上水道に供されていたものであって、その内面に砂等が堆積している場合には、新管との摩擦が大きくなるため、新管を挿入推進させるために大きな力が必要になる。 A pipe-in-pipe method is known in which a new pipe is inserted into an existing pipe line, and the inside of the pipe line is propelled and laid (Patent Document 1). In the pipe-in-pipe method, a new pipe having a diameter smaller than that of an existing pipe is used. In this case, the insertion force of the new pipe varies greatly depending on the condition of the inner surface of the existing pipe. For example, if existing pipes were provided for water supply and sand etc. are accumulated on the inner surface, friction with the new pipe will increase, so that the new pipe will be inserted and propelled. Great power is required.
パイプインパイプ工法に用いられる新管として、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、受口と挿口とが管軸方向の推進力を伝達可能に接合された構成の管継手を有したものがある。このような新管を用いる場合には、既設の管路への新管の挿入推進力を大きくし過ぎると、管継手を構成する受口や挿口に破損が生じるおそれがある。したがって、あまり大きな推進力を作用させることはできない。よって、パイプインパイプ工法における推進距離つまり新管の敷設長さが、短く限定されることがある。
本発明は、パイプインパイプ工法などにおいて管を容易に軸心方向に移動させることができるようにすることを目的とする。 An object of the present invention is to make it possible to easily move a pipe in the axial direction in a pipe-in-pipe method or the like.
この目的を達成するため本発明の管の搬送具は、車輪を支持したホルダと、管の外周に巻き付けられるとともに前記ホルダを管の外面に縛り付けることができるチェーン又はワイヤロープとを有し、前記ホルダは、前記チェーン又はワイヤロープの長さ方向に沿って位置調節が可能であることを特徴とする。
また、ホルダがチェーン又はワイヤロープの長さ方向に沿った所定位置に位置決め可能であることを特徴とする。
Conveyance member of the tube of the present invention to achieve this purpose, possess a holder supporting the wheel, and a chain or wire rope can tie the holder to the outer surface of the tube with wound around the outer periphery of the tube, the The position of the holder can be adjusted along the length direction of the chain or wire rope .
The holder can be positioned at a predetermined position along the length direction of the chain or the wire rope.
本発明の管の敷設方法は、上記の搬送具を装着した管をパイプインパイプ工法で敷設することを特徴とする。 The pipe laying method of the present invention is characterized by laying a pipe on which the above-mentioned carrier is mounted by a pipe-in-pipe method.
本発明の搬送具によれば、ホルダを管の外面に縛り付けるだけで、このホルダに設けられた車輪によって管を水平方向に支持することができ、したがって車輪を用いて管を容易に軸心方向に移動させることができる。このため、このような搬送具を備えた管を、パイプインパイプ工法によって既設の管路の内部に容易に挿入して敷設することができる。 According to the transport device of the present invention, the tube can be supported in the horizontal direction by the wheel provided on the holder simply by tying the holder to the outer surface of the tube, and therefore the tube can be easily axially used using the wheel. Can be moved to. For this reason, the pipe | tube provided with such a conveyance tool can be easily inserted and installed in the inside of the existing pipe line by a pipe-in-pipe construction method.
図1において、11、12は互いに接合された一対の管であり、パイプインパイプ工法によって既設の管路13の内部に挿入され水平方向に敷設される。一方の管11の端部には受口14が形成され、他方の管12の端部には、受口14の内部に先端部が挿入される挿口15が形成されている。管11、12を既設の管路13の内部に挿入するための推進力は、受口14と挿口15との間で伝達される。図示の例では、挿口15の外周に溶接ビード16が形成され、この溶接ビード16よりも受口14に近い位置における挿口15の外周にリング17が外ばめされている。そして、挿口15からの推進力が、溶接ビード16とリング17とを介して受口14の端部に伝達されるように構成されている。
In FIG. 1,
受口14の近傍における挿口15の外面には、車輪21を回転自在に支持したホルダ22が、縛り付け手段としてのリンクチェーン23によって、管12に縛り付けられて固定されている。車輪21を支持したホルダ22は、管12の周方向に沿った複数の位置に配置されており、それらの複数のホルダ22が、1つのリンクチェーン23によって管12に固定されている。
On the outer surface of the
図1〜図4に示すように、ホルダ22は鎖受け部25を有している。この鎖受け部25は、たとえば角管を輪切りにすることにより四角い形状に形成されたものであり、互いに向かい合う一対の壁部26、26と一対の側壁27、27とを有している。各壁部26には、その縁端28からの切込み部29、29が、それぞれ一対ずつ形成されている。各壁部26における一対の切込み部29、29どうしの間には、孔部30が形成されている。孔部30は壁部26の中心部に貫通状態で形成されており、各壁部26の縁端28は、孔部29から一方の側壁27に向かうにつれて徐々に壁部26の高さが低くなるように傾斜して形成されている。31はその傾斜部である。鎖受け部25は、傾斜部31が受口14に近い部分に位置した状態で、リンクチェーン23によって管12に固定されている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
リンクチェーン23は、線材33にて形成された小判形のリンク34が複数連結されたものである。鎖受け部25の一対の壁部26、26においてそれぞれ対応した位置に形成された一対の切込み部29、29は、それぞれ、リンクチェーン23における一つのリンク34を、このリンク34と両隣のリンク34、34との連結部35、35を除いてはめ込むことができるように構成されている。このようにリンク34が一対の壁部26、26にそれぞれ設けられた二つの切込み部29、29にわたってはめ込まれると、一対の連結部35、35がそれぞれ壁部26、26によって位置を規制されることで、鎖受け部25すなわちホルダ22を、リンクチェーン23の長さ方向に沿った所定の位置に位置決めすることが可能である。
The
そして、一対の壁部26、26における対応位置に形成された二つの切込み部29、29のうち、一方の切込み部29にはリンク34がはめ込まれ、他方の切込み部29には別のリンク34がはめ込まれる。二つの切込み部29、29にはめ込まれたリンク34、34どうしの間、すなわち一対の壁部26、26どうしの間には、さらに別の一つのリンク34が収容される。
Of the two
それぞれの壁部26の外表面に沿った位置には、外れ止め板36が設けられている。この外れ止め板36は、鎖受け部25の壁部26と同様の切込み部37と孔部38とを有する。鎖受け部25の切込み部29、29にリンクチェーン23のリンク34をはめ込んだ状態で、切込み部29、29の開口側から外れ止め板36を被せるようにして、その切込み部37に鎖受け部25とは反対側からリンクチェーン23のリンク34をはめ込み、それによって鎖受け部25の孔部30と外れ止め板36の孔部38との位置が揃うため、これらの孔部30、38にわたってボルト39を通し、ワッシャ40およびナット41を用いて締結することで、鎖受け部25と外れ止め板36とによって、リンクチェーン23の一つのリンク34を、鎖受け部25からの脱落を防止した状態で保持することができ、その結果、ホルダ22をリンクチェーン23の長さ方向に沿った所定位置に位置決めすることができる。
A
リンクチェーン23は鋼材などの金属材料にて形成されており、鎖受け部25も所定の力を受けるものであるために同様に金属材料にて形成されているべきである。これに対し、外れ止め板36は、リンクチェーン23や鎖受け部25ほどの力は受けないため、鎖受け部25よりも薄肉に形成されており、また金属以外のたとえば樹脂などの材料で形成することもできる。
Since the
鎖受け部25の一対の壁部26、26どうしの間において、この部分に位置するボルト39の軸部には、車輪21が、回転自在な状態で外ばめされている。車輪21は、ボルト39にて支持された状態で、その先端の部分がホルダ22からはみ出すように構成されている。この車輪21は、鋼材などの金属材料にて形成されていることが好適である。
Between the pair of
図5に示すように、リンクチェーン23は、1本のチェーンをU字形に配列したうえで、その長さ方向沿った適当位置にホルダ22が取り付けられた構成となっている。43は、U字を形成する折り返し湾曲部である。44、44は、U字を形成する一方および他方の端部である。
As shown in FIG. 5, the
図5および図6に示すように、リンクチェーン23の端部44、44には、連結具45が設けられている。すなわち、42はアングル材で、その一辺には、ホルダ22と同様に一対の切込み部46、46と孔部47とが形成されている。
As shown in FIGS. 5 and 6, a connecting
切込み部46、46には、ホルダ22と同様に、リンクチェーン23の端部44、44における一つのリンク34を、このリンク34と両隣のリンク34、34との連結部35、35を除いてはめ込むことができるように構成されている。
Similarly to the
孔部47には連結フック48が通されている。詳細には、連結フック48は、フック部49と外ねじ部50とを有し、外ねじ部50が孔部47に通されたうえで、この外ねじ部50にワッシャ51が外ばめされかつナット52がねじ合わされている。
A connecting
図5に示すようにU字形に配列されたリンクチェーン23に車輪21付きの複数のホルダ22を装着し、外れ止め板36を機能させたうえで、このリンクチェーン23を図1に示すように管12の挿口15の外周に巻き付け、U字の端部44、44を連結具45に掛けて、図6に示すように連結具45の連結フック48のフック部49をU字の折り返し湾曲部43に引っ掛ける。そのうえで、ナット52を操作することで、連結フック48により湾曲部43を所定の力で引っ張る。
As shown in FIG. 5, a plurality of
そうすると、図1に示すように、車輪21付きのホルダ22を複数装着したリンクチェーン23が、緊張された状態で挿口15の外周に固定される。すなわち、車輪21付きのホルダ22が、リンクチェーン23によって挿口15の外周に縛り付けられる。図7は、たとえば挿口13の周方向に沿った4箇所の位置に車輪21付きのホルダ22を装着したものを示す。
Then, as shown in FIG. 1, the
ホルダ22において、リンクチェーン23が緊張された状態となった後は、外れ止め板36はもはや機能を果たし終えた状態となっており、その後に破損などが生じても差し支えない。なお、連結具45においては、上記のように連結フック48のフック部49を折り返し湾曲部43に引っ掛けてナット52を操作することで、ただちにリンクチェーン23が緊張された状態となるため、ホルダ22で用いたような外れ止め板36を用いなくても、リンクチェーン23が離脱することはない。
In the
このような構成であると、ホルダ22は、車輪21を支持しかつリンクチェーン23により保持されて挿口15の外周に縛り付けられるだけのものであれば良いため、これを小形に構成することができる。このため、図1に示すように、車輪21が受口14の外周から径方向にわずかに突き出しただけの構成とすることができ、これを取り付けた管11、12として、既設の管路13よりも1口径小さいだけの管をパイプインパイプ工法で敷設することができる。このとき、ホルダ22の鎖受け部25の傾斜部31が受口14に近い位置に配置されていることで、図1に示すように、この鎖受け部25の端部が受口14の外面よりも径方向の外側に突き出さないようにすることができる。このため、既設の管路13に図示のような段差55が存在する場合にも、車輪21付きのホルダ22がこの段差55に引っ掛かるような事態の発生を防止することができる。
In such a configuration, the
なお、図1に示したものでは、外れ止め板36が傾斜部31よりも径方向の外側に突出しており、この外れ止め板36が段差55に当たる可能性がある。しかし、このとき外れ止め板36は上述のように機能を果たしきった後であり、段差55に当たって破損しても問題は生じない。また外れ止め板36は、傾斜部31を有した鎖受け部25よりも薄肉であるため、段差55に当たっても、上述のように破損等するだけであって、引っ掛かりが生じることはない。
In the case shown in FIG. 1, the
管11、12は、敷設時に既設管路13の内面に対して車輪21により支持されることになるため、新たな管11、12を小さな力で既設の管路13の内部に挿入することができる。また車輪21を有することで、既設の管路13の内面の状況にかかわらず、新たな管11、12の挿入力に大きな差が生じないようにすることができる。
Since the
車輪21付きのホルダ22は、その切込み部29にリンクチェーン23がはめ込まれることにより装着されているだけであるため、リンクチェーン23の長さ方向に沿った位置の調整や、リンクチェーン23に装着する個数の変更を任意かつ容易に行うことができる。図8は、図7の構成に代えて、挿口13の周方向に沿った6箇所の位置に車輪21付きのホルダ22を設けた例を示す。また図9は、リンクチェーン23を2本用いて連結具45を2箇所に設けた例を示す。このような図9の構成は、管12の口径が大きい場合などにおいて好ましく適用することができる。
Since the
なお、上述した本発明の管の搬送具は、パイプインパイプ工法に用いることができるほかに、他の状況において管を搬送する場合などにおいても用いることができる。 The above-described pipe transport tool of the present invention can be used not only for the pipe-in-pipe method but also for transporting the pipe in other situations.
また、上記においては、ホルダ22をリンクチェーン23にて管12に縛り付けて固定するものを説明したが、縛り付け手段としては、ワイヤロープやローラーチェーンなどの他のものを用いることも可能である。
In the above description, the
11 管
12 管
13 既設の管路
14 受口
15 挿口
21 車輪
22 ホルダ
23 リンクチェーン(鎖体)
45 連結具
11
45 connector
Claims (3)
管の外周に巻き付けられるとともに前記ホルダを管の外面に縛り付けることができるチェーン又はワイヤロープと
を有し、
前記ホルダは、前記チェーン又はワイヤロープの長さ方向に沿って位置調節が可能である
ことを特徴とする管の搬送具。 A holder that supports the wheel;
Possess a chain or wire rope can tie the holder to the outer surface of the tube with wound around the outer periphery of the tube,
The holder of the tube is characterized in that the position of the holder can be adjusted along the length direction of the chain or wire rope .
ことを特徴とする請求項1に記載の管の搬送具。 The pipe carrier according to claim 1.
パイプインパイプ工法で敷設することを特徴とする管の敷設方法。 A pipe laying method characterized by laying by a pipe-in-pipe method.
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