JP5176191B2 - 光信号処理回路 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1では、制御光に対して非線形屈折率変化を示す半導体光導波路を、マッハツェンダー干渉計型の2つの光路に、対称に配置した構造の光ゲートスイッチ素子を提案している。半導体光導波路における非線形屈折率変化の緩和時間(スイッチオフ時間)は、キャリアの緩和時間により数ナノ秒に制限される。このため、特許文献1の素子では、ピコ秒オーダーの高速動作を実現するため、光の干渉を利用して、遅い緩和成分を打ち消し、高速ゲートスイッチ動作を実現している。しかしながら、2つの光路に配置した半導体光導波路の特性を一致させることが困難であり、特性の違いを補償する回路が必要になるなどの問題があった。
しかしながら、制御光による屈折率変化に起因する光の位相変化は数ナノ秒の緩和を伴うため、1つの半導体光導波路のみで光ゲートスイッチ素子を実現しても、位相変調・制御素子として高速動作させることは困難である。
なお、この明細書中で用いる「光信号処理回路」は、「光位相変調回路と、この光位相変調回路を用いた、光強度変調を位相変調に変換する回路、強度変調を差動位相変調に変換する回路、差動位相変調信号を再生する光信号再生回路、干渉を利用する光ゲートスイッチ回路」を含む概念の回路を意味する。
波長λpのクロック信号光または連続光であり且つTE偏光であるプローブ光を入力し分岐した前記プローブ光を出力する第1の光方向性結合器(1d)と、
波長λcの強度変調データ信号光であり且つTM偏光である制御光と前記第1の光方向性結合器(1d)の分岐出力した一方の前記プローブ光を結合し出力する第2の光方向性結合器(1e)と、
前記第2の光方向性結合器(1e)の出力を入力し、単一または多重量子井戸構造の半導体素子であり、前記量子井戸のサブバンド間遷移に共鳴するTM偏光の制御光を吸収して、TE偏光であるプローブ光に対する屈折率変化を引き起こし、制御光でプローブ光の位相を変調した光を出力する光位相変換素子(2)と、
前記第1の光方向性結合器(1d)から前記第2の光方向性結合器(1e)と前記光位相変調素子(2)を介して出力する第1の光路と、前記第1の光方向性結合器(1d)から可変光減衰器(8)と光位相シフタ(9)を介して出力する第2の光路の出力光を入力し結合して出力する第3の光方向性結合器(1f)と、
前記第1の光方向性結合器(1d)の分岐出力した他方の前記プローブ光を入力し、前記2光路のそれぞれを通った両プローブ光の強度を等しくなるように調整し出力する前記可変光減衰器(8)と、
前記可変光減衰器(8)の出力を入力し、制御光を入力しない場合の、非対称マッハツェンダー干渉計(10)の前記第1の光方向性結合器(1d)から分岐した光路を通過した2つのプローブ光の位相差がπになるようにその位相を調整し第3の光方向性結合器(1f)へ出力する前記光位相シフタ(9)と
からなる前記非対称マッハツェンダー干渉計(10)と、
前記非対称マッハツェンダー干渉計(10)の出力のプローブ光から残留している制御光を除去して出力する光バンドパスフィルタ(3)を
備えた光ゲートスイッチ回路であって、
前記非対称マッハツェンダー干渉計(10)は、
前記制御光を入力しないときに前記プローブ光を出力せず、
前記強度変調データ信号光を制御光として入力したときに、前記制御光により前記プローブ光の位相変調を引き起こさせ、干渉により位相変調を強度変調に変換し、光スイッチとして動作することを特徴とする。
特許文献3の光ゲートスイッチ回路においては、制御光により光ファイバの非線形屈折率変化が高速に応答するものの、長さ数100mから数kmの光ファイバを必要とするため、信号遅延、タイミング調整が困難、小型化・集積化には不向きなどの問題がある。これに対して、本発明の光信号処理回路は、半導体素子により実現できるため、信号遅延やタイミング調整の問題は解消され、小型化と、他の半導体素子との集積化ができるようになる。
強度変調・差動位相変調変換回路6は、制御光を入力する光方向性結合器1aを基点として、光方向性結合器1cまでの光路を2光路設ける。一方は、1ビット遅延素子5を介する光路であり、他方は、光方向性結合器1b、光位相変調素子2aを介する光路である。光方向性結合器1cは、光位相変調素子2b、光バンドパスフィルタ3を介して出力される。光方向性結合器1cと、光位相変調素子2bと、光バンドパスフィルタ3とは図1記載の光位相変調回路4と同一のものである。
強度変調・差動位相変調変換回路6は、図3の強度変調・差動位相変調変換回路と同一のものである。波長λCの制御光は差動位相変調された光パルス信号とし、波長λPのプローブ光は制御光に同期し、制御光と同じビットレートを有するクロック信号とする。制御光を差動位相復調回路7に入力し、強度変調信号に変換する。
差動位相復調回路7は、例えば、制御光の1ビット分の遅延を有するマッハツェンダー干渉計等により実現できる。
光ゲートスイッチ回路は、非対称マッハツェンダー干渉計10の出力側に光バンドパスフィルタ3を接続した構造を有する。
非対称マッハツェンダー干渉計10は、プローブ光を入力する光方向性結合器1dを基点として、光方向性結合器1e、光位相変調素子2を介して光方向性結合器1fに接続される光路と、可変光減衰器8、光位相シフタ9を介して光方向性結合器1fに接続される光路とを有し、光方向性結合器1eには制御光が入力される構成を有する。光方向性結合器1fは光バンドパスフィルタ3に接続される。
実験に用いた光位相変調素子は、InGaAs/AlAs/AlAsSb結合量子井戸構造を有し、組成と構造は非特許文献1に記載されている。
図7の各波形は、アイパターン(Eye Pattern)を呈する。このアイパターンは、サンプリングデータを時間軸上で重ね合わせた特性を備え、中央の空白の部分が広いほうが良質であり、振幅が位相変化の大きさに対応している。特性上、9.93pJの強度レベルのプローブ光が最も良質である。
2,2a、2b 光位相変調素子
3 光バンドパスフィルタ
4 光位相変調回路
5 1ビット遅延素子
6 強度変調・差動位相変調変換回路
7 差動位相復調回路
8 可変光減衰器
9 光位相シフタ
10 非対称マッハツェンダー干渉計
11 能動モード同期光ファイバレーザー
12 シンセサイザ
13 光強度変調器
14 符号発生器
15 光ファイバ増幅器
16a、16b、16c 偏光制御器
17 光サーキュレータ
18 波長可変レーザー
19 差動群遅延素子
20 偏光子
Claims (1)
- 波長λpのクロック信号光または連続光であり且つTE偏光であるプローブ光を入力し分岐した前記プローブ光を出力する第1の光方向性結合器と、
波長λcの強度変調データ信号光であり且つTM偏光である制御光と前記第1の光方向性結合器の分岐出力した一方の前記プローブ光を結合し出力する第2の光方向性結合器と、
前記第2の光方向性結合器の出力を入力し、単一または多重量子井戸構造の半導体素子であり、前記量子井戸のサブバンド間遷移に共鳴するTM偏光の制御光を吸収して、TE偏光であるプローブ光に対する屈折率変化を引き起こし、制御光でプローブ光の位相を変調した光を出力する光位相変換素子と、
前記第1の光方向性結合器から前記第2の光方向性結合器と前記光位相変調素子を介して出力する第1の光路と、前記第1の光方向性結合器から可変光減衰器と光位相シフタを介して出力する第2の光路の出力光を入力し結合して出力する第3の光方向性結合器と、
前記第1の光方向性結合器の分岐出力した他方の前記プローブ光を入力し、前記2光路のそれぞれを通った両プローブ光の強度を等しくなるように調整し出力する前記可変光減衰器と、
前記可変光減衰器の出力を入力し、制御光を入力しない場合の、非対称マッハツェンダー干渉計の前記第1の光方向性結合器から分岐した光路を通過した2つのプローブ光の位相差がπになるようにその位相を調整し第3の光方向性結合器へ出力する前記光位相シフタと
からなる前記非対称マッハツェンダー干渉計と、
前記非対称マッハツェンダー干渉計の出力のプローブ光から残留している制御光を除去して出力する光バンドパスフィルタを
備えた光ゲートスイッチ回路であって、
前記非対称マッハツェンダー干渉計は、
前記制御光を入力しないときにはプローブ光を出力せず、
前記強度変調データ信号光を制御光として入力したときには、前記制御光により前記プローブ光の位相変調を引き起こさせ、干渉により位相変調を強度変調に変換し、光スイッチとして動作することを特徴とする光ゲートスイッチ回路。
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