JP5174613B2 - ブロードキャストシステムおよびブロードキャスト方法 - Google Patents

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本発明は、複数のコンピュータに対してデータを一斉に送信することができるブロードキャストシステム、ブロードキャスト方法、コンピュータシステムに同ブロードキャスト方法を実行させるコンピュータプログラム、同コンピュータプログラムを格納したコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、本発明に係るブロードキャスト方法等は、エージェントプログラムを介することによって、ブローカから複数のセグメントに対してUDPブロードキャストを実行可能にするものである。
UDPブロードキャストは、ネットワークインフラに与える負担を最小限に抑えながら複数のコンピュータに対してデータを一斉送信することができるものであるが、通常、UDPブロードキャストはセグメント同士を接続するルータによって遮断されているために、送信元コンピュータと受信先コンピュータは同一のセグメント上に存在する必要があるという制約を受ける。
特開2004−282199号公報(特許文献1)は、このような制約に対する解決手段の1つを開示するものである。同公報によれば、ルータによって相互に遮断されている複数のセグメント(サブネットワーク)が存在する状況において、1つのセグメント内におけるブロードキャストを他のセグメントにおいてもブロードキャストするために、ブロードキャストリレーを用いる。すなわち、ブロードキャスト・リレーAは、サブネットワークA内のネットワーク全体ブロードキャストに対して、そのパケットの送信先アドレスを、サブネットワークBに属するブロードキャスト・リレーBのアドレスに変更したパケットを生成し、それをサブネットワークAに出力する。ブロードキャスト・リレーBは、自分宛てのパケットに対し、ローカル・ブロードキャストとしてのサブネットワークB専用のブロードキャストを生成し、サブネットワークBに出力する。
特開2004-328719号公報(特許文献2)も特許文献1同様に、セグメントの境界を越えてブロードキャストを中継するシステムに関する発明を開示しており、同システムは、サブネット境界を越えてサブネットブロードキャストをブリッジするためのシステムであって、第1のサブネットを発信元とする第1のブロードキャストメッセージを受信するように適合されたレシーバと、第1のブロードキャストメッセージを第2のサブネットに送信するように適合されたリピータと、第1のサブネット以外のサブネットを発信元とする第2のブロードキャストメッセージを第1のサブネット上でブロードキャストするように適合されたレプリケータとを備える。
特開2004−282199号公報 特開2004−328719号公報
上記特許文献1に記載されたシステムの場合、ブロードキャストリレーを用いることによって1つのセグメント内でブロードキャストされた情報を他のセグメント内でブロードキャストすることが可能になるが、いわばセグメントの境界を越えてブロードキャストを順次伝達する方法なので、1つのブロードキャスト要求元から複数のセグメントに対して一斉にブロードキャストを送る要請には適合していない。すなわち、ブロードキャストリレーが不調の場合には、それ以降のセグメントへのブロードキャスト伝達は行われないことになる。また、セグメント内でのブロードキャストはセグメントごとに設けられたブロードキャストリレーによるので、ブロードキャストリレーが不調であれば当該セグメントへのブロードキャストは行われないことになるという問題がある。
特許文献2に記載されたシステムの場合、第1のブロードキャストメッセージが、第2のサブネットから第1のサブネットに送り返されず、かつ/または第1のブロードキャストメッセージが、第1のサブネット上で再ブロードキャストされない点において上記特許文献1に記載されたシステムと異なるが、特許文献1に記載のシステムについて上述した課題を有する点に関しては、特許文献1に記載のシステムと同様である。
本発明は、上記の課題を解決し、ブロードキャスト要求元から複数のセグメントに対していっせいにブロードキャストすることを可能にし、さらに、当該ブロードキャストが各セグメントに対して確実に行われることを担保することを目的とする。本発明が解決する、さらに別の課題と本発明によって得られる効果は、明細書の記載全体を通じて明らかにする。
本発明は、それぞれが少なくとも1つのエージェントを有する、少なくとも1つのセグメントと、
前記セグメントに対してユニキャストでデータ送信可能なブローカと、
ブロードキャスト要求元とを含むネットワークにおけるブロードキャスト方法であって、
前記ブローカは、前記各セグメントについて1台の現用エージェントを選出し、該現用エージェントの正常動作を確認し、該現用エージェントに異常があれば同セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出し、前記ブロードキャスト要求元からのブロードキャスト要求に応じて前記各セグメントの現用エージェントにブロードキャスト要求を中継し、
前記現用エージェントは、前記ブローカからのブロードキャスト要求を受け、該現用エージェントを含むセグメント内の他のコンピュータに対してブロードキャストを行うブロードキャスト方法を提示する。
本明細書に於いてエージェントとは、データの送受信を行って必要な処理を実行する装置一般を意味しており、クライアントコンピュータ、サーバコンピュータ、送受信装置、記憶装置、読取装置、測定装置、観測装置等その名称を問わない。本明細書に於いてセグメントとは、ルータを介さずに相互に接続されている一群のエージェントまたはルータを介して外部と接続されたネットワーク領域の意味で用いる。サブネットワークと称する場合もある。セグメントからセグメント外へのデータ送受信はルータを介することが必要である。ユニキャストとは、単一の送信相手に対するデータ送信の意味である。これに対してブロードキャストは、ネットワーク上の全てのノードに対して同時に同じデータを送信すること意味で用いる。ただし、本明細書では、記載の煩雑さを避けるために、特定の複数の相手に対してデータを送信するマルチキャストもブロードキャストに含めて記載する。さらに、ユニキャストと称した場合、複数の相手に対してユニキャスト送信する意味におけるマルチキャストも含むものとする。ブロードキャスト要求元は、他のネットワークに対してブロードキャストをブローカに要求するプログラム、サービス等である。
ブローカは、ブロードキャスト要求元のブロードキャスト要求を現用エージェントに中継する機能を有する装置一般を指し、クライアントコンピュータ、サーバコンピュータ、送受信装置等の名称を問わない。また、ブローカはブロードキャスト要求元と別体である必要はなく、ハードウェア又はソフトウェアとしてブロードキャスト要求元と一体化しているものであっても良い。
現用エージェントとは、前記エージェントのうちセグメント内で基本的に1つ選出されたものであって、ブローカからのブロードキャスト要求を受け、セグメント内でのブロードキャストを実行する。現用エージェントと他のエージェントは、エージェントとして選出されているか否かの相違以外には相違している必要はない。ブローカによる現用エージェントの正常動作確認は、ブロードキャスト中継時に行われてもよいし、それ以外の時点で例えば定期的に行われるものであっても良い。
上記構成からなるブロードキャスト方法によった場合、ブロードキャスト要求を複数のセグメントに属する複数のエージェントに対して速やかに、かつ確実に実行することができる。
前記ブローカは、ブロードキャスト要求元からのブロードキャスト要求を現用エージェントに中継する際に、現用エージェントの異常を検出した際は、当該現用エージェントを含むセグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出して、選出された現用エージェントに対してブロードキャスト要求を中継するものであってもよい。
当該方法によって、現用エージェントの異常に起因してブロードキャストがセグメント内で実行されない事象の発生を防止することができる。
前記ブローカによる現用エージェントの異常検出は、現用エージェントからの応答が所定時間以内に受け取れない場合に異常と判断するものであっても良い。当該所定時間を短く設定することによって(例えば、3秒)、現用エージェントの異常時に速やかに同セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出する対処が可能になる。
前記ブローカは、現用エージェントとは異なるエージェントから、現用エージェントが応答していない旨の通知を受けた際は、現用エージェントに変えて当該セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出するものであってもよい。
現用エージェントとは異なるエージェントによる現用エージェントの応答チェックを定期的あるいは所定の事象ごとに行うことにすれば、ブロードキャスト中継の発生前に異常のある現用エージェントを正常な現用エージェントによって置き換えることが可能になる。
さらに、前記現用エージェントはブローカからのヘルスチェックを受けて応答をブローカに返すと共に、セグメント内の他のエージェントに対して生存通知を送信し、セグメント内の現用エージェント以外のエージェントが現用エージェントは機能していないと認識した場合は、ブローカにその旨を通知するものであってもよい。
この場合にも、ブローカからの現用エージェントのヘルスチェックを定期的あるいは所定の事象ごとに行えば、ブロードキャスト中継の発生前に以上のある現用エージェントを正常な現用エージェントによって置き換えることが可能になる。
前記ブロードキャスト要求元から前記ブローカへのブロードキャスト要求および前記ブローカから前記現用エージェントへのブロードキャスト要求中継はTCPユニキャストによって行い、該現用エージェントからセグメント内の他のエージェントへのブロードキャストはUDPブロードキャストによって行うのが好ましい。
ここでTCPはトランスミッションコントロールプロトコル(Transmission Control Protocol)の略、UDPはユーザデータプロトコル(User Data Protocol)の略である。TCPはパケットシーケンスチェックによる欠損パケット再送などのエラー訂正機能を有しデータ転送の信頼性が高いのに対して、UDPは送達確認などを行わないためにデータ送信の信頼性はTCPに劣るが高速でのデータ送信により好適である。これらのデータ送信方式を上記のように組み合わせることによって、データ送信の信頼性と高速性を両立させることが可能になる。
本発明は、また、それぞれが少なくとも1つのエージェントを有する、少なくとも1つのセグメントと、
前記セグメントに対してユニキャストでデータ送信可能なブローカと、
ブロードキャスト要求元とを含み、
前記ブローカは、前記各セグメントについて1台の現用エージェントを選出し、該現用エージェントの正常動作を確認し、該現用エージェントに異常があれば同セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出し、前記ブロードキャスト要求元からのブロードキャスト要求に応じて前記各セグメントの現用エージェントにブロードキャスト要求を中継し、
前記現用エージェントは、前記ブローカからのブロードキャスト要求を受け、該現用エージェントを含むセグメント内の他のコンピュータに対してブロードキャストを行うよう構成されたブロードキャストシステムに関するものである。
本発明は、さらに、それぞれが少なくとも1つのエージェントを有する、少なくとも1つのセグメントと、
前記セグメントに対してTCPユニキャストでデータ送信可能なブローカと、
ブロードキャスト要求元とを含むネットワークに対して、
前述した方法を実行させるコンピュータソフトウェアおよび当該コンピュータソフトウェアを格納したコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
発明を実施するための形態
以下に、実施例に基づき本発明を実施するための形態について記載する。添付の図面および実施例に関する記載は、本発明の理解を助けるために例示するものであって、本発明はこれらの図面および実施例の記載によって限定されるものではないことは言うまでもない。
図1は、本発明に基づくブロードキャストシステムの構成を示す概念図である。ブロードキャスト要求元1からブローカ100に対してブロードキャスト要求10がTCPユニキャストで送付されると、ブローカ100は、要求されたブロードキャストを、対象セグメント200、300毎の現用エージェント210、310にTCPユニキャストで送付する20、30。各セグメントでは、ブローカ100からのブロードキャスト要求を受けた現用エージェント210、310がそれぞれのセグメント内の他のエージェント220、230、320、330に対してUDPブロードキャストによって送付する。ブロードキャスト要求元1はブローカ100に対して、全てのセグメントにブロードキャストを送付するように要求することもできるし、特定のセグメントにブロードキャストするように要求することもでき、ブローカ100はブロードキャスト要求元1の要求に従う。
図2は、エージェントが起動した際にブローカ100によって現用エージェントとして登録される動作について説明した図である。まず、セグメントB300において起動したエージェント310は、(1)自らのIPアドレス(192.168.2.14)およびネットワークアドレス(192.168.2.0)をブローカ100にTCPユニキャストで通知する。次に、(2)ブローカ100は通知されたセグメントBのネットワークアドレスのエントリが管理情報110に存在するか確認し、存在しなければエントリを追加する。次に、(3)ブローカ100は、IPアドレスのエージェントエントリを追加し、セグメントBのネットワークエントリからリンクする。(4)さらに、ブローカ100は追加応答をエージェント310に対して通知する。(5)その後は、ブローカ100は新たに追加した現用エージェント310に対してのみヘルスチェックを実施する。
図2の左上にはセグメントA200に3つのエージェント210(192.168.1.20)、220(192.168.1.13)、230(192.168.1.15)が含まれることを示している。同図の右枠内上方には、セグメントAのネットワークエントリに関しては、エージェント230(192.168.1.15)が現用エージェントとして登録されており、他のエージェントは数珠繋ぎにリンクして待機状態であることが示されている。
図3は、セグメント内で2台目以降のエージェントが起動した際の動作を示す図である。(1)起動したエージェント320は、自分のIPアドレス及びネットワークアドレスをブローカ100にTCPユニキャストで通知してエージェント追加要求を行う。(2)ブローカ100は、当該アドレスがエントリ管理情報110に存在するか否かを確認し、存在すればエントリの追加は行わないが、(3)存在しなければエージェント追加要求にしたがってエージェントのエントリを追加し、既存のネットワークエントリのリンクをたどって最後尾とリンクを設定する。(4)ブローカ100は追加応答をエージェント320にTCPユニキャストで通知する。
図4は、現用エージェントでないエージェント230(192.168.1.13)がエージェントとしての機能を終了する際の動作について説明した図である。まず、(1)終了するエージェント230は、自己のIPアドレス(192.168.1.13)及びネットワークアドレス(192.168.1.0)とをブローカ100にTCPユニキャストで通知してエージェント削除要求を行う。これに対して、(2)ブローカ100は、格納されているネットワークアドレスを基にネットワークエントリをたどって格納されたIPアドレス(192.168.1.13)をエージェントエントリから削除し、現用エージェント220(192.168.1.15)から直接エージェント210(192.168.1.20)がリンクされるようにリンクの設定を修正する。次に、(3)ブローカ100は削除応答をエージェント230にTCPユニキャストで通知する。(4)削除応答を受けたエージェント230は動作を終了する。ブローカ100からの削除応答がタイムアウトした場合、エージェント230は強制終了するように設定してもよい。
これに対して、図5は、現用エージェント230が終了する場合の動作を説明した図である。(1)終了するエージェント230は、自己のIPアドレス(192.168.1.15)及びネットワークアドレス(192.168.1.0)とをブローカ100にTCPユニキャストで通知してエージェント削除要求を行う。これに対して、(2)ブローカ100は、格納されているネットワークアドレスを基にネットワークエントリをたどって格納されたIPアドレス(192.168.1.15)をエージェントエントリから削除し、ネットワークアドレスにリンクするエージェントエントリの次のエージェント220(192.168.1.13)を自動的に現用エージェントに選出する。次に、(3)ブローカ100はエージェント230にTCPユニキャストで削除応答を通知する。(4)削除応答を受けたエージェント230は動作を終了する。ブローカ100からの削除応答がタイムアウトした場合、エージェントは強制終了するように設定してもよい。その後は、(5)ブローカ100は新しく現用エージェントとなったエージェント220に対してのみヘルスチェックを実施する。
図6は、例えば所定の時間間隔(例えば60秒)毎に行われる、現用エージェントに対するヘルスチェック動作を説明した図である。まず、(1)ブローカ100はセグメント(ネットワーク)200、300毎の現用エージェントを検索する。次に、(2)ブローカ100は検索したエージェント230に対してエージェント生存確認要求をTCPユニキャストで通知する。(3)生存確認を受けたエージェント230は、同エージェントが属するセグメントの他のエージェント210,220に対して生存通知をUDPブロードキャストで通知する。また、(4)生存確認を受けたエージェント230は、ブローカ100に対して生存確認応答をTCPユニキャストで通知する。さらに、(5)生存告知を受けた他のエージェント210、220は、それぞれ保持している現用エージェント生存告知タイムスタンプを更新する。
現用エージェント230からの生存確認応答が受信できない等の異常が発生した場合は、上述の現用エージェントが終了する場合の動作と同様の動作によって障害のある現用エージェント230をエージェントエントリから削除し、エージェントエントリ上の次のエージェントを現用エージェントとして再度ヘルスチェックを実施する。前述のタイムアウト時間を短く設定することで異常の検出を遅滞なく行うことができる。
さらに、セグメントBの現用エージェント320に対して上記同様のヘルスチェック動作を実行する。
図7は、ブローカ100が保持する情報をリフレッシュする動作を説明したものである。リフレッシュ動作は所定の時間間隔(例えば1時間)で実行されるのが好ましい。まず、(1)各エージェントは、それぞれ自己のIPアドレス及びネットワークアドレスをブローカ100にTCPユニキャストで通知してエージェント生存通知を行う。(2)ブローカ100は、生存通知タイムスタンプをエージェント毎に保持しており、エージェント生存通知を契機にこのタイムスタンプを更新する。該当するネットワークエントリやエージェントエントリが存在しない場合は「エージェント起動時の動作(当該セグメントで最初のエージェント起動)」または「エージェント起動時の動作(当該セグメントで2台目以降のエージェント起動)」と同様の処理を行ない、エントリを更新する。(3)ブローカ100は定期的にタイムスタンプをチェックし、所定時間(例えば2時間)以上タイムスタンプが更新されないエージェントは異常が発生したものとして、当該エージェントをエージェントエントリから削除し、リンクを再設定する。
図7では、本来実行されるはずのエージェント生存通知がエージェント220からブローカ100に届かない場合を例示した。その結果、ブローカ100が有するエージェント生存通知のタイムスタンプが所定時間以上更新されないことになり、ブローカ100は、エージェントエントリからエージェント220のアドレス(192.168.1.13)を削除して、エージェント210から直接エージェント230にリンクするよう設定を変更する。
図8は、ブロードキャスト要求元1がブロードキャスト先のネットワーク200、400を指定してブロードキャストを要求する場合の動作を示す図である。(1)ブロードキャスト要求元1は、ブローカ100にブロードキャスト先ネットワークアドレス(複数可)と配信内容をTCPユニキャストで通知する。これに対して、(2)ブローカ100は、管理情報110に格納されたブロードキャスト先ネットワークアドレスの現用エージェントを検索し、(3)検索したエージェント230、420に配信内容をTCPユニキャストで通知する。現用エージェントの異常を早期検出するためにはTCP接続タイムアウトは短く設定する(例えば、3秒以内)。その理由は、例えば緊急地震速報の運用には迅速性が要求されるのに対して、TCP接続タイムアウトは一般には1分程度もかかることがありえるからである。(4)ブロードキャスト要求を受けた現用エージェント230、420はそれぞれセグメントAとセグメントCのエージェントに対して配信内容をブロードキャストする。(5)エージェント230、420はブロードキャスト応答をブローカ100にTCPユニキャストで通知する。(6)ブローカ100は、ブロードキャスト要求を中継した全てのエージェント230、420からの応答を待ち合わせ(当然のことながら、応答のタイムアウトも考慮する)、ブロードキャスト要求元1にブロードキャスト応答をTCPユニキャストで通知する。
図9は、ネットワークアドレスを指定して緊急地震速報の一斉通知(ブロードキャスト)要求が出された場合を例に動作を説明した図である。緊急地震速報処理システム(ブロードキャスト要求元)1は、関連拠点のネットワークアドレス、設備機器、耐震性に関する情報をあらかじめ保持しており、緊急地震速報を受信すると、そのデータを解析して各拠点の予測震度を取得する。緊急地震速報処理システムは、さらに、(1)あらかじめ保持している社内インフラ情報から、大きな震度が予想される拠点(福岡支社)のネットワークアドレス(192..168.3.0)を取得して、ブローカ100に対してネットワークアドレスを指定して当該支社に対するブロードキャスト要求(例えば「震度5弱の地震に注意!」)を発行する。(3)ブローカ100はブロードキャスト要求に従い、大きな震度が予想される拠点(福岡支社)の現用エージェント420に対してブロードキャスト要求を中継する。(4)拠点(福岡支社)の現用エージェント420はこのブロードキャスト要求を受けて、福岡支社セグメント400内でブロードキャストする。また、同時に各コンピュータがブロードキャスト内容(例えば「震度5弱の地震に注意!」)をポップアップ表示してもよい。
図10は、上記同様のブロードキャスト要求がネットワークアドレスの指定無しで行われた場合の動作を示す図である。(1)ブロードキャスト要求元1はブローカ100に配信内容をTCPユニキャストで通知するが、同通知にはブロードキャストすべき対象のアドレスは含まれていない。(2)ブローカ100は全てのセグメントの現用エージェントについてネットワークアドレスを検索し、(3)検索された現用エージェントに対してTCPユニキャストでブロードキャスト内容を通知する。それ以降の手順は、上記ネットワークアドレスを指定した場合と同様である。
図11は、全ての対象エージェントによるメッセージのポップアップ表示を行わせることを目的として全社一斉通知システムが作動した場合の動作を示す図である。まず、(1)全社一斉通知システム(ブロードキャスト要求元)1が、ブローカ100に対してネットワークアドレスを指定せずに全セグメントに対するブロードキャスト要求を発行する。(2)ブローカ100は、ネットワークエントリ110から全ての現用エージェントのアドレスを取得して、(3)全てのネットワークアドレスの現用エージェント220、320、420に対してブロードキャスト要求を中継する。(4)各ネットワークの現用エージェントはこのブロードキャスト要求を受け、それぞれが所属するネットワーク200、300、400にブロードキャストする。ブロードキャストを受けたPC等の機器は、配信内容を画面にポップアップ表示することで全社一斉通知を行う。ポップアップの内容は、緊急を要するものであってもよいし、例えば「今日は定時退社日です」というような、一般的なものであってもよい。通知は、ポップアップでなく、音声告知、ブザー、警告等の点灯などの方法であってもよい。
図12は、ブロードキャスト中継時に現用エージェントの異常が発見された場合の動作を示す図である。(1)ブロードキャスト要求元1のブロードキャスト要求に基づき、(2)ブローカ100はエージェントエントリ110からブロードキャスト対象ネットワーク200の現用エージェント230のアドレスを取得し、(3)当該現用エージェント230に対してTCPユニキャストでブロードキャスト要求を送付する。現用エージェント230の異常によってTCP接続タイムアウトになった場合、(4)ブローカ100は、異常を検出した現用エージェント230のエントリ(192.168.1.15)を削除し、リンクの再設定を行ない、(5)新たな現用エージェント220に対してブロードキャストの内容をTCPユニキャストで通知する。新たな現用エージェント220にも異常があれば、さらに次のエージェントを現用エージェントとする。(6)ブロードキャストを受けた新たな現用エージェントは、自セグメントに配信内容をブロードキャストする。以降の手順は記述の通りである。
図13は、現用エージェントの異常を他のエージェントからブローカ100に通知された場合の動作を示す図である。(1)エージェント220は同エージェントが属するセグメント200の現用エージェント230からの生存告知を受けることで現用エージェントの生存を認識しているが(「現用エージェントヘルスチェック」参照) 生存告知が一定時間(例えば150秒)以上通知されない場合、現用エージェント230に問題が発生したと認識し、自分のIPアドレス(192.168.1.20)およびネットワークアドレス(192.168.1.0)をブローカ100にTCPユニキャストで通知する(現用エージェント異常通知)。ただし、他のエージェントからの異常通知との衝突によるネットワーク負荷を避けるため、各エージェントが現用エージェントの異常を通知するまでの待機時間はランダムに設定する。ランダム値を発生させるためのシードはエージェントのIPアドレスやMACアドレスなどユニーク値を用いることで、衝突の確率を少なくすることができる。(2)上記の現用エージェント異常通知を受けたブローカ100は、当該現用エージェント230をエージェントエントリから削除し、次にリンクされたエージェント220のIPアドレスを現用エージェントして設定する。以後、(3)ブローカ100は新たに現用エージェントとして設定されたエージェント220に対してのみヘルスチェックを実施する。
以上、具体的な事例をあげて本発明に係るシステムの動作を説明したが、上記の実施例は説明の簡潔さのために具体例を挙げて記載したものであって、本発明の技術思想が上記の実施例に限定されるものでないことは冒頭に記載したとおりである。
本発明に基づくブロードキャストシステムの構成を示す概念図 エージェントが起動した際にブローカによって現用エージェントとして登録される動作について説明した図 セグメント内で2台目以降のエージェントが起動した際の動作を示す図 現用エージェントでないエージェントがエージェントとしての機能を終了する際の動作について説明した図 現用エージェント(192.168.1.15)が終了する場合の動作を説明した図 現用エージェントに対するヘルスチェック動作を説明した図 ブローカが保持する情報のリフレッシュ動作を説明した図 ブロードキャスト要求元がブロードキャスト先のネットワークを指定してブロードキャストを要求する場合の動作を示す図 ネットワークアドレスを指定して緊急地震速報の一斉通知要求が出された場合の動作を説明した図 ブロードキャスト要求がネットワークアドレスの指定無しで行われた場合の動作を示す図 全社一斉通知システムが作動した場合の動作を示す図 ブロードキャスト中継時に現用エージェントに異常が発見された場合の動作を示す図 現用エージェントの異常を他のエージェントからブローカに通知された場合の動作を示す図

Claims (8)

  1. それぞれが少なくとも1つのエージェントを有する、少なくとも1つのセグメントと、
    前記セグメントに対してユニキャストでデータ送信可能なブローカと、
    ブロードキャスト要求元とを含むネットワークにおけるブロードキャスト方法であって、
    前記ブローカは、前記各セグメントについて1台の現用エージェントを選出し、該現用エージェントの正常動作を確認し、該現用エージェントに異常があれば同セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出し、前記ブロードキャスト要求元からのブロードキャスト要求に応じて前記各セグメントの現用エージェントにブロードキャスト要求を中継し、現用エージェントとは異なるエージェントから、現用エージェントが応答していない旨の通知を受けた際は、現用エージェントに変えて当該セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出し、
    前記現用エージェントは、前記ブローカからのブロードキャスト要求を受け、該現用エージェントを含むセグメント内の他のコンピュータに対してブロードキャストを行うブロードキャスト方法。
  2. 前記ブローカは、ブロードキャスト要求元からのブロードキャスト要求を現用エージェントに中継する際に、現用エージェントの異常を検出した際は、当該現用エージェントを含むセグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出して、選出された現用エージェントに対してブロードキャスト要求を中継する請求項1に記載のブロードキャスト方法。
  3. 前記現用エージェントからの応答が所定時間以内に受け取れない場合に、前記ブローカは当該現用エージェントの異常が検出されたと判断する請求項2に記載のブロードキャスト方法。
  4. 前記現用エージェントはブローカからのヘルスチェックを受けて応答をブローカに返すと共に、セグメント内の他のエージェントに対して生存通知を送信し、セグメント内の現用エージェント以外のエージェントが現用エージェントは機能していないと認識した場合はブローカにその旨を通知する請求項1ないしの何れかに記載のブロードキャスト方法。
  5. 前記ブロードキャスト要求元から前記ブローカへのブロードキャスト要求および前記ブローカから前記現用エージェントへのブロードキャスト要求中継はTCPユニキャストによって行い、該現用エージェントからセグメント内の他のエージェントへのブロードキャストはUDPブロードキャストによって行う請求項1ないしの何れかに記載のブロードキャスト方法。
  6. それぞれが少なくとも1つのエージェントを有する、少なくとも1つのセグメントと、
    前記セグメントに対してユニキャストでデータ送信可能なブローカと、
    ブロードキャスト要求元とを含み、
    前記ブローカは、前記各セグメントについて1台の現用エージェントを選出し、該現用エージェントの正常動作を確認し、該現用エージェントに異常があれば同セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出し、前記ブロードキャスト要求元からのブロードキャスト要求に応じて前記各セグメントの現用エージェントにブロードキャスト要求を中継し、現用エージェントとは異なるエージェントから、現用エージェントが応答していない旨の通知を受けた際は、現用エージェントに変えて当該セグメント内の別のエージェントを現用エージェントに選出し、
    前記現用エージェントは、前記ブローカからのブロードキャスト要求を受け、該現用エージェントを含むセグメント内の他のコンピュータに対してブロードキャストを行うよう構成されたブロードキャストシステム。
  7. それぞれが少なくとも1つのエージェントを有する、少なくとも1つのセグメントと、
    前記セグメントに対してTCPユニキャストでデータ送信可能なブローカと、
    ブロードキャスト要求元とを含むネットワークに対して、
    請求項1ないしの何れかに記載された方法を実行させるコンピュータソフトウェア。
  8. 前記請求項に記載のコンピュータソフトウェアを格納したコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体。
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