JP5172652B2 - 低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法 - Google Patents

低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法 Download PDF

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本発明は、冶金業の溶融材料の粒状化処理に関する。特に高温の溶融マットと冶金スラグとを粒状化する方法に関する。
“ダブルフラッシュ”精練(フラッシュ溶錬(フラッシュ溶融精錬とも言う)とフラッシュ転炉(フラッシュ空気精錬とも言う)とを含む精練)による銅の精錬技術は、環境保護が可能で、且つ効率の高い銅精錬のプロセスである。この方法の普及と発展に伴って、高温溶融マットと冶金スラグの粒状化が、銅精錬工程中の緊急且つ必要な課題となっている。現在採用されているマット粒状化の方法の基本的な工程として、加圧された冷水で高温溶融マットに直接水焼入れを行う方法が知られている。この方法では、高温溶融マットは水と直接接触するので、急速に蒸発膨張すると同時に、再度化学反応を生じる。即ち、水焼入れ過程に爆破現象が発生する(これを一般にマットブラスティング、又はパンクと呼ぶ)。
マットの爆破現象は、下記のマイナスの影響を引き起こす。第1の問題点は、作業の安全をひどく脅かすという点である。第2の問題点は、騒音が発生するという点である。第3の問題点は、化学反応による生成物の中のSO或いはHSが水焼入れの水質を悪化させると共に、設備への腐蝕を発生させる。第4の問題点は、細目のマットが多く生じるために、このマットの一部分が水の中に循環して設備を摩損し、更に一部分が空へ排出した蒸気に一緒に大気中に漂って損失する。更にこのマットが、環境を汚染する。
溶融マットの粒状化工程の原理を以下に詳細に説明する。以下に示すマット粒状化の方法は、高温の溶融マットを加圧された冷水によって水焼入れする。一般に工業利用されるマットの主な成分は、CuSとFeSであるので、高温溶融状態で水と直接接触して、次の反応を発生する。
(数1)
1. CuS+2HO= Cu+SO2(g)+2H2(g),
△G=354343−315.06T,J
2. FeS+HO= FeO+H(g)
△G=91211.2−123.6T,J
3. 3FeS+4HO= Fe+3H(g)+H2(g)
△G=247777−454.1T,J
生成した可燃性ガスであるHSとHがまた空気の中の酸素と反応する。
(数2)
4. 2H+O=2HO,
△G=−503921+117.36T,J
5. HS+O=2HO+ SO2(g)
△G=1125161.3+389.5T,J
上記の反応は、熱を放出し、容量を増加する反応であって、高温の状況で反応の速度が極めて速い。反応が激しく進行するために熱エネルギーを放出する速度が極めて速く、システムが有効な時間以内にエネルギーを発散出すことが困難な場合には、局部の温度の激烈な上昇が発生する。それと同時に、高温な溶融マットが水と接触して、水が急速に気化膨張を引き起こす。気化膨張と反応とで瞬間的に生み出した高圧ガスの拡散が間に合わない場合、気体を圧縮する過程で巨大な圧力が出る。この圧力がガスを極めて速く拡散させると、高温高圧の気流が瞬間にエネルギーを放出する現象、即ち爆破現象を発生させる。
爆破現象は、作業現場の近傍で110dbを越える騒音を発生させる。マットの温度が上昇するに伴って、騒音は更に著しくなる。生み出された衝撃波が、溶融マットと冷却固化した砂状のマットとを分列させ離散させる役割を持ち、これらのマットを細かい粒状に形成する。これらのマットの一部は収集が困難となり、これらの細かいマットは強い気流によって外部に流れ、材料の流失と環境汚染を引き起こす。又、反応の産物中のSO又はHSがシステムの水質を酸化させるために、設備へ腐蝕が発生する虞がある。水質を保証するためには、大量のアルカリを補充する必要がある。
本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法を提供することである。本発明によって水焼入れ過程中の爆破現象を克服でき、水焼入れ過程中の化学反応を阻止することができる。又、騒音の汚染を減少させ、しかもプロセスが簡単で、操作が便利であるという長所がある。このように本発明により、マットの水焼入れ過程中に存在する種々の問題を解決できる。
本発明の、低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法は、溶融マットをシュート(落とし樋)から流出させる工程と、噴気装置によって溶融マットにガスを噴射する工程と、噴射されたガスがシュートから流れ出した溶融マットを無数の液滴に分散させる工程と、前記ガスが空中で分散させた液滴を半溶融状態(半熔態状態)又は固体の銅粒に冷却する工程と、銅粒が下降する過程で加圧された冷水で水焼入れ処理を行う工程と、最後に銅粒と共に加圧された冷水が冷却槽に入って、更に冷却される工程と、これによって得られた砂状のマットが脱水運送システムで次の工程に運送される工程とを備えていることを特徴とする。尚、ここで言う半溶融状態(半熔態状態)とは、固体の状態と溶解して液状になっている状態のマットが共存している状態のことを言う。
本発明の課題を解決する更なる手段として、次の発明が好適に利用できる。前記の噴気装置が分散ノズルであって、この分散ノズルはシュートの直下の位置に取り付けられる。溶融マットはシュートによって、先ず粒状化器に導入される。ノズルからのガスによって粒状化器の中に溶融マットを分散させる。分散後の溶融マットは、加圧された冷水によって水焼入れ処理が行われる。この後、冷却槽の中に、冷却されて得られた砂状のマットが脱水運送システムで次の工程に運送される。
本発明のマット粒状化方法においては、冷却槽の中に可動式ノズルが取り付けられており、この可動式ノズルが加圧された冷水を噴出して動いて熱交換を行い、生み出された蒸気が空気の排出煙突によって、大気の中に排出されることを特徴とする。
溶融マットに噴射されるガスは、溶融マットと反応しない加圧したガスで、加圧したガスが低圧の飽和蒸気であることが好ましい。ガスの圧力は0.2MPa以上3.0MPa以下であることが好ましい。
シュートの底に清掃装置が取り付けられており、清掃装置が油圧シリンダーであることが好ましい。清掃装置は気動装置又は電動装置であることが好ましい。
本発明によって、低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法が提供される。本発明のマット粒状化方法は、水焼入れ過程中の爆破現象を克服でき、水焼入れ過程中の化学反応を阻止することができ、騒音が低下しており、且つプロセスが簡単で、操作が簡便である。
本発明の積極的且つ具体的な効果を以下に示す。先ず第1に、水焼入れの過程中の化学反応を阻止し、気化膨張を弱めて、爆破現象の発生を防止し、騒音を低下させることができる。具体的には、工場現場のデシベルを80db以下に降下することができ、作業環境を向上させることができる。第2に、生成される砂状のマットの品質が良好となる。粒状マットは、粒径1〜5mmが85重量%以上(85%を含む)であり、200目(スクリーンメッシュ)の粒状マットが重量1%(1%を含む)以下となる。第3に、プロセスが簡便であり、且つ操作が便利であり、安全であり、信頼性が高く、設備への投資が少額となる。
本発明が提出した低騒音マット粒状化の技術は水焼入れ過程の化学反応を阻止し、気化膨張を弱めて、爆破現象の発生を防止して、騒音汚染を下げるものである。高温溶融マットが出銅シュートから排出された後、空中で水と接触する前に、低圧飽和蒸気或いは圧縮ガスによって、溶融マットを無数の零細な液滴に分散し、溶融マットの熱の分散する表面積を増加させて、熱の分散する時間を延長させる。そして空中でマット液滴の表面固化或いは表面温度を1200℃に下げさせて、雛形粒となったマットを加圧された冷水で槽に落とし、冷却と収集とを行う。
前記の反応方式の第1、第2、第3式の中のΔGは、マットの温度が反応の方向と速度に極めて大きく影響する。マットの温度の降下に従って、△Gが増加することが明らかである。熱力学の見地から見て、温度の降下は反応の進行に不利である。動力学の見地から見て、温度の降下は反応の速度を遅くさせ、化学反応を阻害することさえ可能となる。マットが水と接触する前に、マットの分散と温度の降下が行われるので、化学反応の進行を阻止することができる。それと同時に、マットが分散させた後攪拌される水中に落ちることで、相対的な水の総量を増加させることができ、局部の気化膨張によって爆破が発生することを有意に減少させることができる。
本発明に係る低騒音で環境保護が図られるマット粒状化の方法と装置とを以下に説明する。本発明のプロセスフロー図を図2に示し、マット粒状化に用いられる装置を図3に示す。溶融マットはシュート9から流出される。最初に、噴気装置によって溶融マットにガスが噴出される。噴出したガスがシュート9から流れ出した溶融マットを無数の微細な液滴に分散する。ここで生成される微細な液滴は、0.07mm〜8mmの好ましい粒径のものが多く含まれる。それと同時に、前記ガスは空中で分散させた微細な液滴を半溶融状態又は固体の銅粒に冷却する。銅粒は、これに続く下降過程において、加圧された冷水で水焼入れ処理を施される。最後に、銅粒と加圧された冷水が冷却槽に入り、更に冷却させる。これによって得た砂状のマットは、脱水運送システムで次の工程に運ばれる。
上記で説明した噴気装置は、分散ノズル11である。分散ノズル11は、シュート9の下部に取り付けられているが、溶融マット流の下方の両側と上方とに取り付けてもよい。ただし、全ての噴気装置は、溶融マットが加圧された冷水と接触する前に、先ず加圧した飽和蒸気又は圧縮ガスによって溶融マットを分散させ、予備的に冷却させることを保証するように配置される。ガス分散と溶融マットの予冷却の効果を確保するために、溶融マットがシュート9によって、先ず粒状化器に導入されて、ガスが分散ノズル11によって粒状化器の中に溶融マットを分散させる。分散後の溶融マットが加圧された冷水によって水焼入れ処理をされた後、冷却槽の中で冷却され、これによって得た砂状のマットが脱水運送システムで次の工程に運ばれる。
熱交換を早める目的、及び半溶融状態のマット粒の再結合を防止する目的で、冷却槽の中に可動式ノズル12が取り付けられている。可動式ノズル12は、加圧された冷水を噴出して、動きながら熱交換を行う。熱交換で生み出した蒸気は空気の排出煙突によって、大気の中に排出される。
上記で説明したガスは、溶融マットと反応しない加圧したガスであって、加圧したガスが低圧の飽和蒸気であり、圧縮ガスであることが好ましい。
繰り返しの試験と検討を行った結果、低圧の飽和蒸気と圧縮ガスの圧力が0.2MPa〜3.0MPaである場合に、溶融銅液への分散と予冷却の効果が最もよいということが明らかとなった。
一定の時間マットの粒状化を行った後には、シュート9の出口に掛柱現象が出ることがある。すなわち、シュート9の出口に氷柱のような銅柱が形成して、正常の生産に影響する場合がある。このため、シュート9の底に清掃装置10が取り付けられている。清掃装置は油圧シリンダーであることが好ましい。シュート9の出口に掛柱現象がひどい場合には、油圧シリンダーを起動して、シュート9の出口に掛かった銅柱を割り出して、正常な生産を行うことができる。
より詳細な通常の生産工程を以下に説明する。溶融マットが排出口から排出された後、シュート9によって粒状化器の中に導入される。飽和蒸気又は圧縮ガスが、レギュレーターブロック3によって0.2MPa〜1.6MPaに減圧されて供給される。マットの流量によって飽和蒸気又は圧縮ガスの流量が調節される。例えば、マットの流量が0.3トン/min〜10トン/minで、マットの温度が1150℃〜1350℃である場合、レギュレーターバルブ5によって飽和蒸気又は圧縮ガスの流量が500Nm/hr〜5000Nm/hrに制御されて、最終的にシュート9の下部に取り付けた分散ノズル11によって噴出される。粒状化器の中で、溶融マットの分散と予冷却が行われる。生成される粒状マットの粒径は、1〜5mmが85重量%以上であり、200目の粒状マットが重量1%以下となる。分散したマットが冷却槽の中で冷却され、冷却槽の中に加圧された冷水によって動き、熱交換が進行する。水圧は0.1MPa〜0.7MPaに制御される必要がある。水に対するスラグの重量比は、1:5〜1:20である事が好ましい。発生した蒸気は、空気の排出煙突によって、大気の中に排出される。産出された砂状のマットは、脱水運送システムで次の工程に運ばれる。
以下に、溶融マットを液滴に分散させる噴気装置である分散ノズルの構成例を、図を参照しつつ詳細に説明する。分散ノズルは、以下に示すように多孔板、単孔板、径の変更が可能な伸縮パイプ、多岐に分岐したパイプを備えることができる。
多孔板24を備える分散ノズルの構成を、図4に示す。図4(a)は、分散ノズルの正面図であり、図4(b)は、分散ノズルの上面図である。給気管22は、フランジ部21によって図示されない給気系統に接続されている。多孔板24は、給気管22に設けられたフランジ部との突合せ接合または溶接によって固定されている。給気管22は円形または方形に成型された金属製のパイプであり、先端が閉止板23によって閉鎖されている。給気管22と閉止板23とはフランジの突合せ接合または溶接によって固定されている。多孔板24に設けられている複数の噴気孔25は円形、楕円形、方形のいずれかの形状を備えている。噴気孔25の直径及び個数は、飽和蒸気又は圧縮ガスの必要な流量によって決定される。また噴気孔25の間隔はシュート9の底部形状及び流れ出す溶融マットの厚みによって決定される。例えばシュート9の底部形状が弧形であって、シュート9の底部に対応する溶融マットの厚みが厚い場合には、溶融マットを分散させるガスの流量を増大させるために、シュート9の底部に対応する噴気孔25の間隔を小さくし、且つ噴気孔25の直径を大きくする。噴出した飽和蒸気又は圧縮ガスが分散したマットの前で発散し過ぎないために、多孔板24の厚みは一般的に20〜50mmとされる。
単孔板34を備えた分散ノズルの構成を、図5に示す。図5(a)は、分散ノズルの正面図であり、図5(b)は、分散ノズルの上面図である。給気管32は、フランジ部31によって図示されない給気系統に接続されている。単孔板34は、給気管32に設けられたフランジ部との突合せ接合または溶接によって固定されている。給気管32は円形または方形に成型された金属製のパイプであり、先端が閉止板33によって閉鎖されている。給気管32と閉止板33とはフランジの突合せ接合または溶接によって固定されている。単孔板34の中央に設けられている単一の噴気孔35は楕円形又は方形のいずれかの形状を備えている。噴気孔35の寸法(一辺の長さ又は径)は、飽和蒸気又は圧縮ガスの必要な流量によって決定される。噴気孔35が楕円形である場合、楕円の弧度はシュート9の底部形状及び流れ出す溶融マットの厚みによって決定される。例えばシュート9の底部形状が弧形であって、シュート9の底部に対応する溶融マットの厚みが厚い場合には、溶融マットを分散させるガスの流量を増大させるために、シュート9の底部に対応する噴気孔35の楕円の弧度を大きくする。噴出した飽和蒸気又は圧縮ガスが分散したマットの前で発散し過ぎないために、単孔板34の厚みは一般的に20〜50mmとされる。
径の変更が可能な伸縮パイプ44を備える分散ノズルの構成を、図6に示す。図6(a)は、分散ノズルの正面図であり、図6(b)は、分散ノズルの上面図である。給気管42は、フランジ部41によって図示されない給気系統に接続されている。伸縮パイプ44は、給気管42に設けられたフランジ部との突合せ接合または溶接によって固定されており、伸縮パイプ44の内部を貫通する噴気孔45が給気管42に連通している。給気管42は円形または方形に成型された金属製のパイプであり、先端が閉止板43によって閉鎖されている。給気管42と閉止板43とはフランジの突合せ接合または溶接によって固定されている。噴気孔45の断面形状は楕円形又は方形のいずれかの形状を備えている。噴気孔45の内径寸法(一辺の長さ又は径)は、飽和蒸気又は圧縮ガスの必要な流量によって決定し、変更される。伸縮パイプ44の噴気孔45の断面形状が楕円形である場合、楕円の弧度はシュート9の底部形状及び流れ出す溶融マットの厚みによって決定され、変更することができる。例えばシュート9の底部形状が弧形であって、シュート9の底部に対応する溶融マットの厚みが厚い場合には、溶融マットを分散させるガスの流量を増大させるために、シュート9の底部に対応する噴気孔45の楕円の弧度を大きくする。噴出した飽和蒸気又は圧縮ガスが分散したマットの前で発散し過ぎないために、伸縮パイプ44の長さは一般的に20〜100mmとされる。
複数に分岐した多岐管パイプ54を備える分散ノズルの構成を、図7に示す。図7(a)は、分散ノズルの正面図であり、図7(b)は、分散ノズルの上面図である。給気管52は、フランジ部51によって図示されない給気系統に接続されている。多岐管パイプ54は、給気管52に設けられたフランジ部との突合せ接合または溶接によって固定されており、多岐管パイプ54内部に貫通する噴気孔55が給気管52に連通している。給気管52は円形または方形に成型された金属製のパイプであり、先端が閉止板53によって閉鎖されている。給気管52と閉止板53とはフランジの突合せ接合または溶接によって固定されている。多岐管パイプ54の内部を貫通する噴気孔55の断面形状は円形、楕円形又は方形のいずれかの形状を備えている。多岐管パイプ54の分岐の数及び噴気孔55の内径寸法(一辺の長さ又は径)は、飽和蒸気又は圧縮ガスの必要な流量によって決定される。パイプ54の分岐の配置は、シュート9の底部形状及び流出する溶融マットの厚みによって決定される。例えばシュート9の底部形状が弧形であって、シュート9の底部に対応する溶融マットの厚みが厚い場合には、溶融マットを分散させるガスの流量を増大させるために、シュート9の底部に対応する多岐管パイプ54の分岐の配置間隔を小さくし、且つ噴気孔55の内径寸法を大きくする。噴出した飽和蒸気又は圧縮ガスが分散したマットの前で発散し過ぎないために、多岐管パイプ54の分岐の長さは一般的に20〜100mmとされる。
複数に分岐した多岐管パイプ54の代わりに、複数のパイプを給気管52に接合して分散ノズルを構成することができる。
本発明に詳細に説明しない技術内容については、公知な技術を適用することができる。
従来のマット粒状化方法のプロセスフローである。 本発明のマット粒状化方法のプロセスフローである。 本発明の原理を示す図である。 多孔板21を備えた分散ノズルの正面図と上面図である。 単孔板31を備えた分散ノズルの正面図と上面図である。 径の変更が可能な伸縮パイプ44を備えた分散ノズルの正面図と上面図である。 複数に分岐した多岐管パイプ54を備えた分散ノズルの正面図と上面図である。
符号の説明
1 第一圧力計
2 安全弁
3 レギュレーターブロック
4 第二圧力計
5 レギュレーターバルブ
6 流量計
7 手動バルブ
8 ニューマチックバルブ
9 シュート(落とし樋)
10 清掃装置
11 分散ノズル
12 可動式ノズル
21,31,41,51 フランジ部
22,32,42,52 給気管
23,33,43,53 閉止板
24 多孔板
25,35,45,55 噴気孔
34 単孔板
44 伸縮パイプ
54 多岐管パイプ

Claims (5)

  1. 溶融マットをシュートから流出させる工程と、
    噴気装置によって前記溶融マットにガスを噴射する工程と、
    噴射された前記ガスがシュートから流出した前記溶融マットを無数の液滴に分散させる工程と、
    前記ガスが空中で分散させた前記液滴を半溶融状態又は固体の銅粒に冷却する工程と、
    前記銅粒が下降する過程で、加圧された冷水で水焼入れ処理を行う工程と、
    前記銅粒が加圧された冷水と共に冷却槽に入り、更に冷却される工程と、
    得られた砂状のマットが脱水運送システムで次の工程に運送される工程と、
    を備えており、
    前記ガスが溶融マットと反応しない加圧したガスであって、
    この加圧したガスが飽和蒸気であることを特徴とする低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法。
  2. 前記噴気装置が分散ノズルであって、前記分散ノズルが前記シュートの下に取り付けられており、
    前記溶融マットが前記シュートによって、先ず粒状化器に導入され、前記ノズルからのガスが前記粒状化器の中で前記溶融マットを分散させ、
    分散後の前記溶融マットが加圧された冷水によって水焼入れ処理を行われ、
    前記冷却槽の中の前記処理によって得られた冷却された砂状のマットが、脱水運送システムで次の工程に運送されることを特徴とする請求項1に記載の低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法。
  3. 前記冷却槽の中に可動式ノズルが取り付けられており、
    前記可動式ノズルが加圧された冷水を噴出し、移動しながら熱交換を行い、発生した蒸気は空気の排出煙突によって、大気の中に排出されることを特徴する請求項2に記載の低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法。
  4. 前記ガスの圧力が0.2MPa以上3.0MPa以下であることを特徴とする請求項 から3のいずれかに記載の低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法。
  5. 前記シュートの底に清掃装置が設けられており、
    前記清掃装置は油圧シリンダーであることを特徴する請求項に記載の低騒音で環境保護が図られるマット粒状化方法。
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