JP5170375B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、コアと1層又は複数層のカバーを有するゴルフボールに関し、更に詳述すると、飛び性能を良好に維持しつつ、良好な打球感と優れた耐擦過傷性とを兼ね備えたゴルフボールに関する。
近年より、ゴルフボールのカバー材にはアイオノマー樹脂が広く用いられている。アイオノマー樹脂は、エチレン等のオレフィンと、アクリル酸、メタクリル酸あるいはマレイン酸のような不飽和カルボン酸からなるイオン性共重合体の酸性基を、部分的にナトリウム、リチウム、亜鉛、マグネシウム等の金属イオンで中和したものであり、特に、耐久性、反発性などの面で優れた性質を有し、ゴルフボールカバー材のベース樹脂として好適なものである。
現在、アイオノマー樹脂は、カバー材樹脂の主流を占めており、上記特性が付与されたゴルフボールが製造されているが、ユーザーからは、常に高反発で飛行特性に優れたゴルフボールが求められている。このような改良の一例として、米国特許第6653382号明細書及び米国特許第6777472号明細書には、カバー材として、アクリル酸アルキルエステルのような第三成分を基材樹脂に配合することが記載されている。しかしながら、基材樹脂に配合されるオレイン酸は不飽和脂肪酸であるために、熱により酸化され易くなり色の変化が大きくなりカバー材料としては使用し難い。また、オレイン酸の配合により基材樹脂の硬度を低下させてカバー材の硬度として適した硬度に調整することは非常に困難であった。
また、打感を重視するために低硬度のアイオノマーをカバー材に用いることも提案されている。しかしながら、低硬度のアイオノマーを使用すると、ボールの初速度が低下してしまったり、耐擦過傷性が悪くなるおそれがある。
米国特許第6653382号明細書 米国特許第6777472号明細書
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、飛び性能のみならず、柔軟性をボールに与え、心地良い打球感を付与するとともに、更に優れた耐擦過傷性を付与したゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、コアと1層又は複数層のカバーを有するゴルフボールにおいて、上記カバーを構成する少なくとも1層を、(a)ベース樹脂100質量部と、(b)分岐型飽和脂肪酸又はその誘導体1〜40質量部とを必須成分とする混合物を成形して得られた材料にて形成することにより、ボール反発性を良好に維持しつつ、良好な打感及び優れた耐擦過傷性の両特性を付与することを知見し、本発明をなすに至ったものである。
即ち、ゴルフボールに柔軟性と高擦過傷性を付与するために、カバー材料に通常の直鎖型の飽和脂肪酸を添加した場合、アイオノマー樹脂等のベース樹脂の硬度を小さくすることは困難であった。また、オレイン酸等の不飽和脂肪酸をカバー材料に添加した場合には、射出成形等の成形工程で発生した熱により酸化されて材料の色が極端に黄色くなってしまう問題があった。本発明では、上記のとおり、(a)ベース樹脂100質量部に対して、(b)分岐型飽和脂肪酸又はその誘導体1〜40質量部を配合することにより、柔軟な打感及び優れた耐擦過傷性を有し、かつ変色の少ない白色度の高い外観を有したゴルフボールを提供するものである。
従って、本発明は、下記のゴルフボールを提供する。
〔1〕コアと1層又は複数層のカバーを有するゴルフボールにおいて、上記カバーを構成する少なくとも1層が、(a1)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は(a3)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物からなり、そのショアD硬度が50以上である(a)ベース樹脂100質量部と、(b)イソステアリン酸、イソアラキン酸、又はこれらの誘導体1〜40質量部と、上記(a)及び(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物とを必須成分とする混合物を成形して得られた材料にて形成されることを特徴とするゴルフボール。
〔2〕上記混合物を成形して得られたカバーのショアDが、上記(a)ベース樹脂のショアD硬度よりも8以上13以下の範囲で低くなる〔1〕記載のゴルフボール。
〔3〕上記カバーの材料として用いられる(a)ベース樹脂が、(a3)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物であって、Znイオン中和物とNaイオン中和物とを混合したものである〔1〕又は〔2〕記載のゴルフボール。
〔4〕上記カバーのうち最外層が、上記(a)成分及び(b)成分を必須成分とする混合物を成形して得られた材料にて形成される〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載のゴルフボール。
本発明のゴルフボールによれば、飛び性能を良好に維持しつつ、軟らかな心地良い打球感と優れた耐擦過傷性とを兼ね備えたものであり、そのうえ、変色の少ない白色度の高い外観を呈するものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、コアと1層又は複数層のカバーを有するものであり、コアは1層のみならず、必要により、2層以上に構成することもできる。
コアの材質としては、通常の方法により、加硫条件、配合比等を調節することにより得られるゴム組成物が用いられる。通常、コアの配合には基材ゴム、架橋剤、共架橋剤、不活性充填剤等が含まれる。この場合、基材ゴムとしては従来からソリッドゴルフボールに用いられている天然ゴム及び/又は合成ゴムを使用することができ、例えば、シス構造を少なくとも40%以上有する1,4−ポリブタジエンが用いられる。所望により該ポリブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム等を適宜配合することができる。架橋剤としてはジクミルパーオキサイドやジ−t−ブチルパーオキサイドのような有機過酸化物等が例示される。また、共架橋剤としては特に制限されず、不飽和脂肪酸の金属塩、特に、炭素原子数3〜8の不飽和脂肪酸(例えばアクリル酸、メタアクリル酸等)の亜鉛塩やマグネシウム塩が例示される。更に、不活性充填剤としては酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛等が例示される。なお、ソリッドコアの材質については、上記のゴム組成物以外にも、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーを用いることができる。
上記ソリッドコアについては、上記各成分を含有するゴム組成物を、公知の方法で加硫硬化させることによりソリッドコアを製造することができ、例えばバンバリーミキサーやロール等の混練機を用いて混練し、コア用金型にて圧縮成形又は射出成形し、成形体を過酸化物や共架橋剤が作用するのに十分な温度、例えば過酸化物としてジクミルパーオキサイドを用い、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合には、通常約130〜170℃、特に150〜160℃で10〜40分、特に12〜20分の条件にて適宜加熱することにより、成形体を硬化させて製造することができる。
また、上記ソリッドコアの硬さについては、特に制限されるものではなく、適宜調整することができ、また硬度分布として、コア中心からコア表面までほぼ同等の硬さであってもよいし、コア中心とコア表面との間に硬度差があってもよく、いずれの場合でもよい。
なお、上記ソリッドコアの直径は好ましくは25mm以上、特に36mm以上とすることが好ましく、一方、上限としては好ましくは42mm以下、特に24mm以下とすることが好ましい。また、重さは好ましくは20g以上、より好ましくは27g以上、好ましくは32g以下、より好ましくは30g以下である。
本発明では、1又は2層以上からなるカバーのうち少なくとも1層が、ベース樹脂100質量部と、分岐型飽和脂肪酸又はその塩1〜40質量部とを配合したカバー材料にて形成されるものである。
上記(a)成分であるベース樹脂としては、通常、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーが用いられるが、このうち、上記(a)成分であるベース樹脂が、下記の(a1)及び/又は(a3)から選ばれる1種または2種以上である。
(a1)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体
(a3)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物
ここで、上記(a)成分中のオレフィンは、炭素数2以上が好ましく、上限として、好ましくは8以下、特に6以下のものが好ましく、具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等が挙げられ、特にエチレンであることが好ましい。
また、不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸であることが好ましい。
更に、不飽和カルボン酸エステルとしては、上述した不飽和カルボン酸の低級アルキルエステルが好適で、具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル等を挙げることができ、特にアクリル酸ブチル(n−アクリル酸ブチル、i−アクリル酸ブチル、tert−アクリル酸ブチル)であることが好ましい。
本発明の(a1)成分のランダム共重合体は、上記成分を公知の方法に従ってランダム共重合させることにより得ることができる。ここで、ランダム共重合体中に含まれる不飽和カルボン酸の含量(酸含量)は、2質量%以上が好ましく、より好ましくは6質量%以上、更に好ましくは8質量%以上、上限として、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは18質量%以下であることが推奨される。酸含量が少ないと反発性が低下する可能性があり、多いと加工性が低下する可能性がある。
本発明の(a3)成分のランダム共重合体の中和物は、上記ランダム共重合体中の酸基を部分的に金属イオンで中和することによって得ることができる。ここで、酸基を中和する金属イオンとしては、例えば、Na+、K+、Li+、Zn++、Cu++、Mg++、Ca++、Co++、Ni++、Pb++等が挙げられるが、好ましくはNa+、Li+、Zn++、Mg++等が好適に用いられ、更に好ましくはZn++であることが推奨される。これら金属イオンのランダム共重合体の中和度は特に限定されるものではない。このような中和物は公知の方法で得ることができ、例えば、上記ランダム共重合体に対して、上記金属イオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物及びアルコキシド等の化合物を使用して導入することができる。
本発明の(a1)成分のランダム共重合体としては、例えば、ニュクレルAN4311、同AN4318、同1560(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)等が、また(a3)成分のランダム共重合体の中和物としては、例えば、ハイミラン1554、同1557、同1601、同1605、同1706、同1855、同1856、同AM7315、同AM7316、同AM7317、同AM7318、同AM7331(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン6320、同7930、同8120、同8150、同8220、同9150(いずれもデュポン社製)等が挙げられる。
本発明は、ベース樹脂として上記(a)成分のランダム共重合体及び/又はその中和物を1種単独で又は両成分を併用配合して使用することができるが、両成分を併用配合する場合の配合比は特に制限されるものではない。
本発明では、上述したように、(a)成分であるベース樹脂として、(a1)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は(a3)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物を用いる。その理由は、本発明では、柔軟な打感や優れた耐擦過傷性をボールに与えるためには、(a)成分である上記2元系共重合体の金属イオン中和物に対して、後述する分岐型の飽和脂肪酸を用いることが必要であるが、3元系共重合体よりも2元系共重合体の方がカバー材料全体を可塑化させ易い。
上記(a)成分の共重合体又は金属イオン中和物のショアD硬度は50以上である。(a)成分はカバー材料のベース樹脂となり、それ故、ベース樹脂の材料硬度は、ボールの硬さや耐久性、耐擦過傷性に大きなウエイトを占めるため、ショアD硬度を上記範囲内と設定されることが好適である。
本発明において、(b)成分として分岐型飽和脂肪酸又はその誘導体が用いられる。この分岐型飽和脂肪酸の1分子中の炭素数は、好ましくは5以上、より好ましくは6以上であり、更に好ましくは7以上であることが好ましい。また、上限としては好ましくは40以下、より好ましくは30以下であることが推奨される。
また、(b)成分として分岐型飽和脂肪酸又はその誘導体を用いたのは、通常の直鎖型飽和脂肪酸(例えば、ステアリン酸(炭素数18))に比べて、カバー基材樹脂への硬度低下効果が大きく得られ、軟らかい打球感をカバーに付与することが容易に可能であるからである。また、分岐型飽和脂肪酸は通常は液状であり、分子運動性が高くかつ不飽和結合を持たない。本発明では、上記の材料を使うことにより、熱に対して非常に安定した状態でベース樹脂を可塑化することができる。また、オレイン酸等の不飽和脂肪酸では、熱により酸化され易くなり色の変化が大きくなりカバー表面が大きく劣化する問題があり、これに対して、分岐型飽和脂肪酸又はその誘導体を用いてカバー表面が変色し難く、白色度が大きく劣化する問題は生じない。
(b)成分の分岐型飽和脂肪酸として、具体的には、イソステアリン酸(炭素数18)及び/又はイソアラキン酸(炭素数20)であり、これらを単独で又は2種以上併用することができる。
また、(b)成分として、分岐型飽和脂肪酸の酸基に含まれるプロトンを置換したもの、即ち、分岐型飽和脂肪酸誘導体を採用することができ、このような脂肪酸誘導体としては、金属イオンにより置換した金属せっけんが例示できる。金属せっけんに用いられる金属イオンとしては、例えば、Li+、Ca++、Mg++、Zn++、Mn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Sn++、Pb++、Co++が挙げられ、特にCa++、Mg++、Zn++が好ましい。
上記(b)成分の配合量は、(a)成分100質量部に対して1質量部以上であり、好ましくは5質量部以上、更に好ましくは10質量部以上である。この配合量より少ないと、アイオノマー樹脂の硬度を所望の硬度まで低下させることができなくなる場合がある。また、上限値として、(a)成分100質量部に対して40質量部以下、好ましくは35質量部以下、更に好ましくは30質量部以下である。この配合量を超えると、樹脂への取り組みが困難となり、またブリードし易くなる。
なお、本発明では、上述したように、(b)成分として、不飽和脂肪酸を配合したものであるが、その配合量は上述したように比較的少ないものであり、成形不良等の障害にはならないものと考える。
本発明では、上記(a)、(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物を配合することができるが、必ずしも必須成分として用いられるものではない。上記の塩基性無機金属化合物を配合することにより、アイオノマー樹脂中の未中和のカルボキシル基や(b)成分中のカルボキシル基を中和し、金属塩を形成させる。これにより、架橋が強固なものとなり、耐擦過傷性が向上するものと考えられる。また、塩基性無機金属化合物を用いて、上記(a)成分及び(b)成分中の酸基を中和することにより、反発性能と成形性能とを自由に調節することが可能である。
ここで、塩基性無機金属化合物に使われる金属イオンとしては、例えば、Li+、Na+、K+、Ca++、Mg++、Zn++、Al+++、Ni+、Fe++、Fe+++、Cu++、Mn++、Sn++、Pb++、Co++等が挙げられ、無機金属化合物としては、これら金属イオンを含む塩基性無機充填剤、具体的には、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム等が挙げられるが、特に、アイオノマー樹脂との反応性の高い水酸化カルシウムを好適に使用することができる。
上記塩基性無機金属化合物の配合量は、上記(a)成分100質量部に対して好ましくは1質量部以上であり、より好ましくは1.2質量部以上、更に好ましくは1.5質量部以上である。この配合量より少ないと、中和度が不足し、十分な反発性が得られない場合がある。また、上限値として、(a)成分100質量部に対して好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下、更に好ましくは6質量部以下である。
上記(a)(b)成分の混合物には、他の材料を適宜配合してもよいが、いずれにしても、混合物としてのメルトマスフローレート(JIS−K7210(試験温度190℃、試験荷重21N(2.16kgf)にて測定))を好ましくは1.0g/10min以上、更に好ましくは1.5g/10min以上にする必要があり、上限としては好ましくは8g/10min以下、更に好ましくは5g/10min以下であることが推奨される。加熱混合物のメルトマスフローレートが少ないと加工性が著しく低下してしまう。
上記混合物には、必要に応じて種々の添加剤を調整することにより得ることができるが、例えば、カバー材として使用する場合、上記混合物に、更に、顔料、分散剤、老化防止剤、酸化防止剤、熱劣化防止剤、光安定剤などを加えることができる。ここで、酸化防止剤としては(1)パーオキシラジカル補足効果のあるフェノール系、アミン系化合物などの一次酸化防止剤、(2)過酸化物分解効果のあるリン化合物、硫黄などからなる二次酸化防止剤が挙げられる。また、熱劣化防止剤としては炭素ラジカル補足効果のあるフェノール系、アミン系などが挙げられる。更に、光安定剤としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、トリアジン系、シアノアクリレート系、ヒンダードアミン系などの化合物が挙げられる。
また、上記の材料中には、打撃時のフィーリングを改善するために上記必須成分に加え、種々の非アイオノマー熱可塑性エラストマーを配合することができ、このような非アイオノマー熱可塑性エラストマーとして、例えば、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等が挙げられ、特にオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマーの使用が好ましい。
また、上記混合物の混合方法については、特に制限はないが、例えば、加熱温度150〜250℃、混合機として、例えば、混練型二軸押出機、バンバリー、ニーダー等のインターナルミキサーなどを用いて混練することができる。この場合、上記必須成分(a),(b)成分以外の各種添加剤を配合する方法について制限はなく、上記必須成分と共に配合して同時に加熱混合する方法、上記必須成分を予め加熱混合をした後、任意の添加剤を加えて更に加熱混合する方法等を挙げることができる。特に、同方向回転二軸押出機を用いた場合は、不飽和脂肪酸はプランジャー式ポンプなどを用いて二軸押出機の各ベント口から注入してもよい。塩基性無機金属化合物はサイドフィードを用いて任意の場所より投入してもよい。
本発明におけるカバーを得るには、例えば、ボールの種類に応じて予め作製した単層又は2層以上の多層コアを金型内に配備し、上記混合物を加熱混合溶融し、射出成形することにより、コアの周囲に所望のカバーを被覆する方法等を採用できる。この場合、カバーの製造は、優れた熱安定性、流動性、成形性が確保された状態で作業でき、これにより、最終的に得られたゴルフボールは、反発性が高く、そのうえ、打感が良く、耐擦過傷性に優れている。また、カバーの形成方法は、上記のほかに、例えば、本発明のカバー材により予め一対の半球状のハーフカップを成形し、このハーフカップでコアを包んで120〜170℃、1〜5分間、加圧成形する方法などを採用することもできる。
本発明において、カバーは、1層に限られず、2層以上の多層構造に形成してもよい。例えば、カバーが1層の場合、その厚さは0.5〜3mm、カバーが2層の場合、外層カバーの厚さは0.5〜2.0mm、内層カバーの厚さは0.5〜2.0mmの範囲であることが好ましい。多層構造の場合には、本発明のカバー材を多層構造の内側に用いても、最外層カバーに用いてもよいが、本発明においては、最外層に好適に用いることができる。即ち、上記カバーが2層以上に形成される場合は、良好な打感が得られ、かつ耐擦過傷性を一層優れたものにするために、最外層の主材料として上記(a)及び(b)成分を含む混合物の成形物を適用することが好適である。
また、上記カバーを構成する各層(カバー層)のショアD硬度は、下限として、好ましくは40以上、特に45以上、上限として、好ましくは65以下、特に63以下であることが好ましい。
なお、上記カバーの最外層の表面には、多数のディンプルが形成され、更にカバー上には下地処理、スタンプ、塗装等種々の処理を行うことができ、特に本発明のカバー材で形成されたカバーにこのような表面処理を施す場合、カバー表面の成形性が良好であるため作業性を良好にして行うことができる。
本発明は、上記混合物を成形して得られた材料を少なくとも1層のカバー層に使用されるゴルフボールであり、ゴルフボールの種類としては、要するに、コアと少なくとも1層のカバー層を有するものであれば特に制限されるものではなく、例えば、図1に示されるように、コアをカバーで被覆したツーピースやスリーピースソリッドゴルフボールや、そのほか、3層構造以上のマルチピースゴルフボール等のソリッドゴルフボール、更には、糸巻きコアに単層又は2層以上の多層構造のカバーを被覆した糸巻きゴルフボールに使用することができる。なお、図1のゴルフボールGでは、符号1が単層のコア,符号2が単層カバーを有する2層構造を示し、カバーの表面には多数のディンプルDが形成されたものである。
本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成することができる。また、本発明のゴルフボールは、ヘッドスピード30〜40m/sのアマチュアゴルファーやヘッドスピード45m/sのプロゴルファーを問わずあらゆる競技プレイヤーに好適に適用可能である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜9,比較例1〜6〕
下記表1に示すポリブタジエンを主成分とするコア材料を用いて、直径36.6mm、重量31.3g、たわみ変形量3.5mmに調整したソリッドコアを作成した。なお、この変形量の値は、コアに対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量を測定した値である。
Figure 0005170375
上記の配合についての詳細は下記のとおりである。
・ブタジエンゴム:商品名「BR730」(JSR社製)
・過酸化物(1):ジクミルパーオキサイド 商品名「パークミルD」(日本油脂社製

・過酸化物(2):1,1ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサンとシリカとの混合物 商品名「パーヘキサC40」(日
本油脂社製)
・老化防止剤 :商品名「ノクラックNS−6」(大内新興化学工業社製)
・ステアリン酸亜鉛:商品名「ジンクステアレートG」(日本油脂社製)
次に、表2に示す組成の中間層材料を、上記ソリッドコアを配備した金型内に厚さ1.55mmとなるように射出した。次いで、表3,4に示すカバー材を同方向回転二軸スクリュー押出機(スクリュー径32mm、L/D=32、モーター容量7.5kw、真空ベント付き)により200℃でミキシングし、その混合物を、中間層材料によって包囲されたコアを配備した金型内に射出し、カバー厚さ1.5mmとなるように、射出成形し、直径42.7mmのスリーピースソリッドゴルフボールを製造した。なお、いずれの例のゴルフボールの表面には、無黄変ウレタン樹脂系の塗料により塗装された。各例のゴルフボールについての諸特性(初速度、打感、耐擦過傷性等)を下記のとおり評価した。結果を表5(実施例)、表6(比較例)に併記する。
Figure 0005170375
上記の配合についての詳細は下記のとおりである。
・AM7331:Naイオン中和エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合
体のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社製)
・ダイナロン6100P:水添ポリマー(オレフィン系熱可塑性エラストマー)(JS
R社製)
・ベヘニン酸 :商品名「NAA−222S」(粉末)(日本油脂社製)
・水酸化カルシウム:商品名「CLS−B」(白石カルシウム社製)
・ステアリン酸カルシウム:商品名「ニッサンカルシウムステアレート」(日本油脂社
製)
・ステアリン酸亜鉛:商品名「ニッサンジンクステアレート」(日本油脂社製)
Figure 0005170375
Figure 0005170375
上記の配合についての詳細は下記のとおりである。
(I)商品名「ハイミラン1706」
三井デュポンポリケミカル社製 Znイオン中和 エチレン−メタクリル酸共重合体
のアイオノマー樹脂(ショアD硬度 64)
(II)商品名「ハイミラン1605」
三井デュポンポリケミカル社製 Naイオン中和 エチレン−メタクリル酸共重合体
のアイオノマー樹脂(ショアD硬度 65)
(III)商品名「ハイミラン1855」
三井デュポンポリケミカル社製 Znイオン中和 エチレン−メタクリル酸−アクリ
ル酸エステル共重合体のアイオノマー樹脂(ショアD硬度 55)
(IV)商品名「ハイミラン1601」
三井デュポンポリケミカル社製 Naイオン中和 エチレン−メタクリル酸共重合体
のアイオノマー樹脂(ショアD硬度 59)
(V)商品名「ハイミラン1557」
三井デュポンポリケミカル社製 Znイオン中和 エチレン−メタクリル酸共重合体
のアイオノマー樹脂(ショアD硬度 59)
(VI)商品名「AM7331」
三井デュポンポリケミカル社製 Naイオン中和 エチレン−メタクリル酸−アクリ
ル酸エステル共重合体のアイオノマー樹脂
(VII)ステアリン酸:商品名「NAA−180」(日本油脂社製)
(VIII)ベヘニン酸:商品名「NAA−222S」(粉末)(日本油脂社製)
(IX)オレイン酸:商品名「NAA−300」(日本油脂社製)
(X)イソステアリン酸−N:日産化学工業(株)製の側鎖高級脂肪酸
下記の化学構造式を有する。
Figure 0005170375
(XI)イソステアリン酸:日産化学工業(株)製の側鎖高級脂肪酸
下記の化学構造式を有する。
Figure 0005170375
(XII)イソアラキン酸:日産化学工業(株)製の側鎖高級脂肪酸
(XIII)水酸化カルシウム:商品名「CLS−B」(白石カルシウム社製)
(XIV)ステアリン酸マグネシウム:商品名「ニッサン マグネシウムステアレート」
(日本油脂社製)
(XV)青色顔料:商品名「Ultramarine Blue EP-62」(HOLLIDAY PIGMENTS社製)
(XVI)酸化チタン:商品名「タイペークR550」(石原産業社製)
Figure 0005170375
Figure 0005170375
〔カバー材料の諸物性の評価〕
メルトマスフローレート
JIS−K7210(試験温度190℃、試験荷重21N(2.16kgf))に従い測定した材料のメルトマスフローレート(またはメルトインデックス)。
カバー材の硬度
ASTM D−2240に準じて測定したショアD硬度を表した。
〔ボールの諸物性の評価〕
ボールのたわみ変形量(mm)
ゴルフボールに対して初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量(mm)をもとめた。
ボール初速(m/s)
ゴルフボール公認機関R&A(USGA)と同タイプの初速度計を使用し、R&A(USGA)ルールに従い測定したときの初速度(m/s)を測定した。
耐擦過傷性
ブリヂストン社製の製品名「X-WEDGE 03」(ロフト角52°)ノンメッキのものを打撃ロボットにセットし、フェイスをスクエアから約30°開き、ヘッドスピード(HS)を33m/sにて打撃。その表面状態を、3人のHDCP10以内のゴルファーが目視により観察し、下記の基準による評価により、その平均点数で表した。
5点:ボール表面が全く変化しないか、又はクラブフェース跡がわずかに残る
程度。
4点:クラブフェース跡がかなり残るが、カバー表面の毛羽立ちはない。
3点:表面が毛羽立ち、ささくれが目立つ。
2点:表面が毛羽立ち、亀裂がある。
1点:ディンプルが削り取られている。
色差
ボール表面の色の変化を色差計(形式MSC−IS−2DH:スガ試験機株式会社製)を用いて測定し、JIS−Z8701のLab表色に基づき、照射前と照射後のボールの色差ΔEを求めた。比較例4のゴルフボールの表面色(照射前の色の状態)を計測し、その数値との差を色差として表5,6中に記載した。
外観(白さ)
目視検査により、下記基準でボール表面の白さを評価した。
○:白い
△:白さが足りない
×:黄色い
表3〜6から、本実施例のゴルフボールは、比較例に比べて硬度が低い割には耐擦過傷性に優れていた。また、表5,6から、本実施例のゴルフボールは、ボール表面の色の変化が少なく、白色度が高く高品質な外観を呈することが分かった。これに対して、比較例2は、カバー硬度が低くカバーに柔軟性があり、耐擦過傷性も優れているものの、ボール表面が黄色みを帯びてしまい、ボール外観が悪かった。
ゴルフボールの内部構造(2層)を示す断面図である。

Claims (4)

  1. コアと1層又は複数層のカバーを有するゴルフボールにおいて、上記カバーを構成する少なくとも1層が、(a1)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体及び/又は(a3)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物からなり、そのショアD硬度が50以上である(a)ベース樹脂100質量部と、(b)イソステアリン酸、イソアラキン酸、又はこれらの誘導体1〜40質量部と、上記(a)及び(b)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物とを必須成分とする混合物を成形して得られた材料にて形成されることを特徴とするゴルフボール。
  2. 上記混合物を成形して得られたカバーのショアDが、上記(a)ベース樹脂のショアD硬度よりも8以上13以下の範囲で低くなる請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記カバーの材料として用いられる(a)ベース樹脂が、(a3)オレフィン−不飽和カルボン酸ランダム共重合体の金属イオン中和物であって、Znイオン中和物とNaイオン中和物とを混合したものである請求項1又は2記載のゴルフボール。
  4. 上記カバーのうち最外層が、上記(a)成分及び(b)成分を必須成分とする混合物を成形して得られた材料にて形成される請求項1、2又は3記載のゴルフボール。
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