JP5165308B2 - 除草剤組成物 - Google Patents
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ジクロベニル(DBN)原体90%にホワイトカーボン(塩野義製薬(株))10%を加えて良く混合し、この混合物を空気圧縮型粉砕機(Co−Jet System α mark III;セイシン企業(株))で乾式粉砕し、平均粒子径約3ミクロンの微粉砕品を得た。
同様にイマゾスルフロン原体90%にホワイトカーボン(塩野義製薬(株))10%を加えて良く混合し、この混合物を空気圧縮型粉砕機(Co−Jet System α mark III;セイシン企業(株))で乾式粉砕し平均粒子径約3ミクロンの微粉砕品を得た。
次にジクロベニル微粉砕品39.5%、イマゾスルフロン微粉砕品39.5%に活性剤ソルポール5039(POEアルキルアリルエーテルサルフェート;東邦化学工業(株))3%、ソルポール5050(ジアルキルエステルスルホネート;東邦化学工業(株))1%、勝光山クレー17%を加えて、V型ブレンダーに投入して回転速度50rpmで60分間混合させて水和剤を得た。
粉末物であるジクロベニル(DBN)原体36%、イマゾスルフロン原体36%、勝光山クレー5%、珪藻土3%、水溶性無機物としてクエン酸3%、酸化第二鉄1%、活性剤ソルポール5160(アルケニルスルホネート、リン酸塩配合;東邦化学工業(株))6%、サンエキスP201H(リグニンスルホン酸;日本製紙ケミカル(株))1%を仕込み卓上型双腕ニーダー(PNV−5型;(株)入江商会)を約50rpmで回転させ粉末物を十分に混合し、水分量として9%の水道水を加えて十分に練り合い、しっとり団子状になったらニーダーより取り出してドームグランDG−L1型(不二パウダル(株))に0.7mm径のドームダイスクリーンをセットして押し出し造粒を行い、Wet状粒剤をバット上に広げて60分間自然乾燥した後、整粒して粒長を整えた粒剤を循環式乾燥機で約60℃、3時間乾燥し、篩振とう機300−MM2形(筒井理化学機(株))台上に1000ミクロンと500ミクロンの受け皿を重ねてセットし、振とうさせて1000ミクロン以上および500ミクロン以下の塊、異物、粉末物を除去し、歩留率95%の顆粒水和剤を得た。
水道水39.08%に、プロピレングリコールを5%加え、更にソルポール3742(POEアルキルアリルエーテルサルフェート塩配合;東邦化学工業(株))3%、防菌防黴剤のProxel−GXL(アビシア(株))0.02%、消泡剤のPronal−XE300 (東邦化学工業(株))0.5%を加え、次に粉末物であるイマゾスルフロン原体26%、ジクロベニル(DBN)原体26%、更に沈降防止剤であるビーガム(三昌(株))0.2%、キサンタンガム(大日本住友製薬(株))0.2%を加えてHOMO−MIXER(特殊機化工業(株))で5000rpmの回転速度で約1時間混合攪拌した懸濁分散液を密閉型湿式粉砕機(ダイノミル;シンマルエンタープライゼム(株))で湿式粉砕して平均粒子径3ミクロンの水性懸濁分散液のフロアブル剤を得た。
ジクロベニル(DBN)原体90%にホワイトカーボン(塩野義製薬(株))10%を加えて良く混合し、この混合物を空気圧縮型粉砕機(Co−Jet System α mark III;セイシン企業(株))で乾式粉砕し、平均粒子径約3ミクロンの微粉砕品を得た。
このジクロベニル微粉砕品55.5%に活性剤ソルポール5039(POEアルキルアリルエーテルサルフェート;東邦化学工業(株))3%、ソルポール5050(ジアルキルエステルスルホネート;東邦化学工業(株))1%、勝光山クレー40.5%を加えて、V型ブレンダーに投入して回転速度50rpmで60分間混合させて水和剤を得た。
上記水和剤の調製と同じ操作にて、ただしジクロベニル原体の替わりにクロロチアミド原体を用いて水和剤を得た。
イマゾスルフロン原体90%にホワイトカーボン(塩野義製薬(株))10%を加えて良く混合し、この混合物を空気圧縮型粉砕機(Co−Jet System α mark III;セイシン企業(株))で乾式粉砕し、平均粒子径約3ミクロンの微粉砕品を得た。
このイマゾスルフロン微粉砕品44.5%に活性剤ソルポール5039(POEアルキルアリルエーテルサルフェート;東邦化学工業(株))3%、ソルポール5050(ジアルキルエステルスルホネート;東邦化学工業(株))1%、勝光山クレー51.5%を加えて、V型ブレンダーに投入して回転速度50rpmで60分間混合させて水和剤を得た。
茨城県つくば市にある慣行管理されているコウライシバ地内よりコウライシバをホールカッターにより抜き取った。コウライシバの地上部をはさみで刈り取った後、プラスチック製5号鉢に移植し、周囲に川砂を充填した。
被験植物の種子として、スズメノカタビラおよびタチイヌノフグリを用意し、各種10粒をコウライシバ上の所定の場所に播種し、適当量の川砂にて覆土した。
薬剤処理は、ポットを作製した当日に行い、ハロスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、イマゾスルフロンの各市販製剤およびクロロチアミド、ジクロベニル(DBN)の市販製剤を用い、それぞれ所定の濃度に水で希釈して散布液を調製し、200ml/m2の散布水量でポット内に均一になるよう電動ハンドスプレイヤー(電池式噴霧器IR−3000;アイリスオーヤマ(株))を用い散布した。
生育管理は、定法に従って行った。調査は、薬剤処理18、40日後に各種雑草に対する防除効果、およびコウライシバに対する薬害程度を観察することにより、各種有効成分の有効性を調査した。
結果は、表1に示す通りである(各製剤成分使用量の単位;AI)。なお、表1中に示すハロスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、イマゾスルフロンの各製剤成分の最大使用量は、各製剤成分を単独で用いる場合の通常使用量である。クロロチアミド、ジクロベニル(DBN)はそれぞれ単独で用いる場合、通常使用量は200AIである。
スルホニルウレア系除草剤のみでは、スズメノカタビラおよびタチイヌノフグリを防除できないが、スルホニルウレア系除草剤とジクロベニル、クロロチアミドを混合することにより、スズメノカタビラおよびタチイヌノフグリに対しそれぞれ単独で用いるよりも高い防除効果を示し、相乗効果を発現し的確に防除できることが判った。
0:無処理区同様除草効果は観察されない。
2:無処理区に対し20%程度の防除効果を示す。
4:無処理区に対し40%程度の防除効果を示す。
6:無処理区に対し60%程度の防除効果を示す。
8:無処理区に対し80%程度の防除効果を示す。
10:完全枯死
0:無処理区同様(影響なし)
2:僅かな薬害症状有り
4:薬害症状が観察されるが実用上問題ないと判断される程度
6:薬害症状が観察され実用できないと判断される程度
8:薬害症状は甚大であり実用できないと判断される程度
10:薬害症状により完全に枯死している程度
茨城県つくば市にある慣行管理されているコウライシバ地内よりコウライシバをホールカッターにより抜き取った。コウライシバの地上部をはさみで刈り取った後、プラスチック製5号鉢に移植し、周囲に川砂を充填した。
被験植物の種子として、スズメノカタビラおよびタチイヌノフグリを用意し、各種10粒をコウライシバ上の所定の場所に播種し、適当量の川砂にて覆土した。生育管理は、定法に従って行った。
薬剤処理は、スズメノカタビラを1葉期まで生育させたのち行い、ハロスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、イマゾスルフロンの各市販製剤およびクロロチアミド、ジクロベニル(DBN)の市販製剤を用い、それぞれ所定の濃度に水で希釈して散布液を調製し、200ml/m2の散布水量でポット内に均一になるよう電動ハンドスプレイヤー(電池式噴霧器IR−3000;アイリスオーヤマ(株))を用い散布した。
調査は、薬剤処理17、47日後に各種雑草に対する防除効果、およびコウライシバに対する薬害程度を観察することにより、各種有効成分の有効性を調査した。
結果は、表2に示す通りである(各製剤成分使用量の単位;AI)。
スルホニルウレア系除草剤のみでは、スズメノカタビラおよびタチイヌノフグリを防除できないが、スルホニルウレア系除草剤とジクロベニル、クロロチアミドを混合することにより、スズメノカタビラおよびタチイヌノフグリに対しそれぞれ単独で用いるよりも高い防除効果を示し、相乗効果を発現し的確に防除できることが判った。
9月に栃木県佐野市にある慣行の生育管理を行っているコウライシバ圃場内にスズメノカタビラ、タチイヌノフグリ、ミミナグサを播種し、スズメノカタビラ1葉期に前記した実施例1、2および比較例1、2、3の水和剤を水で希釈して調製した液を電動ハンドスプレイヤー(電池式噴霧器IR−3000;アイリスオーヤマ(株))を用いて試験区内に均一に散布した。なお、セイヨウタンポポは、自然発生で観察調査を行った。
調査は、薬剤処理30日後に中間調査を実施し各雑草に対する除草効果およびコウライシバに対する薬害程度を観察し、120日後に各種雑草に対する除草効果を調査することにより秋冬発生の芝地内1年生イネ科雑草および1年生広葉雑草に対する有効性を調査した。なお、120日後のコウライシバは冬枯れ状態のため薬害程度が観察できなかった。
結果は、表3に示す通りである。
スルホニルウレア系除草剤は、スズメノカタビラ、タチイヌノフグリ、セイヨウタンポポを防除することはできないが、本発明の混合剤であるスルホニルウレア系除草剤とジクロベニル、クロロチアミドを混合することにより、スズメノカタビラ、およびタチイヌノフグリ、およびセイヨウタンポポに対し90%程度以上の防除効果を示し、相乗効果を発現し適確に防除できることが判った。
5月に茨城県下妻市にある慣行の生育管理を行っているコウライシバおよびヒメクグ、チドメグサの発生している圃場内を各区1m×1mに区画した。
なお、オオアレチノギクおよびセイヨウタンポポは、自然発生で観察調査を行った。
前記した実施例1、2および比較例1、2、3の水和剤を水で希釈して調製した液を電動ハンドスプレイヤー(電池式噴霧器IR−3000;アイリスオーヤマ(株))を用いて試験区内に均一に散布した。
調査は、薬剤処理30、60日後に各種雑草に対する防除効果およびコウライシバに対する薬害程度を観察することにより行い、本発明混合製剤の有効性を調査した。
結果は、表4に示す通りである。
スルホニルウレア系除草剤のイマズスルフロンは、ヒメクグ、オオアレチノギクを防除することは可能であるが、チドメグサおよびセイヨウタンポポを完全に防除することはできない。一方、本発明の混合剤であるスルホニルウレア系除草剤とジクロベニル、クロロチアミドを混合することによりヒメクグおよびオオアレチノギクはもとよりチドメグサおよびセイヨウタンポポに対し90%程度以上の防除効果を示し、相乗効果を発現し的確に防除できることが判った。
Claims (6)
- スルホニルウレア系除草剤と、ジクロベニルまたはクロロチアミドの中から選択される1種または2種とを除草剤有効成分として含有する除草剤組成物において、前記スルホニルウレア系除草剤が、イマゾスルフロン、ハロスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロンの中から選択される1種であることを特徴とする除草剤組成物。
- 前記スルホニルウレア系除草剤がイマゾスルフロンであることを特徴とする、請求項1記載の除草剤組成物。
- 前記除草剤組成物の製剤形態が、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤の中から選択される製剤形態であることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の除草剤組成物。
- スルホニルウレア系除草剤および、ジクロベニルまたはクロロチアミドの中から選択される1種または2種を含有する芝地用除草剤において、前記スルホニルウレア系除草剤が、イマゾスルフロン、ハロスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロンの中から選択される1種であることを特徴とする芝地用除草剤。
- 前記スルホニルウレア系除草剤がイマゾスルフロンであることを特徴とする、請求項4記載の芝地用除草剤。
- 日本芝の芝生内にて生育している雑草を防除するために、スルホニルウレア系除草剤としてイマゾスルフロン、ハロスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロンの中から選択される1種と、ジクロベニルまたはクロロチアミドの中から選択される1種または2種とを除草剤有効成分として含有する除草剤組成物を使用し、日本芝に対し薬害なく、雑草を防除する雑草防除方法。
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