JP5160521B2 - Synthetic segment - Google Patents
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Description
本発明は、シールド工法の覆工構造体として使用されるセグメントであって、特に鋼材とコンクリートとの複合構造とされる合成セグメントに関する。 The present invention relates to a segment used as a lining structure for a shield method, and more particularly to a composite segment having a composite structure of steel and concrete.
地下にシールド機によってトンネルを構築するシールド工法においては、シールド機による掘進に伴って、円弧状のセグメントを周方向及びトンネル軸方向に相互に連結することにより、筒状のトンネルが構築される。 In the shield construction method in which a tunnel is constructed with a shield machine underground, a cylindrical tunnel is constructed by interconnecting arc-shaped segments in the circumferential direction and the tunnel axis direction as the shield machine digs.
シールド工法に用いられるセグメントとしては、RCセグメント(鉄筋コンクリート製セグメント)、鋼製セグメント、鋼材とコンクリートとの複合構造とされる合成セグメントの3種類が知られている。 As a segment used for the shield method, three types are known: an RC segment (a reinforced concrete segment), a steel segment, and a composite segment having a composite structure of steel and concrete.
前記RCセグメントは、コスト性及び防食性の点から多用されているセグメントであるが、大きい曲げや剪断が掛かる場合でも、配筋やコンクリートの打設性から配筋できる鉄筋量が制約されるため(概ね引張鉄筋比1.2%程度)、実際には部材厚を厚くすることでしか対処できない。また、急曲線部ではシールド機のジャッキ反力によって、過大な押付け力が作用し、コンクリートに割れやカケが生じるなどの問題があった。これに対して、前記合成セグメントは、製作コストは上がるものの、薄肉化が可能であり、掘削径の縮小や掘削土量の低減、工期短縮等が可能となるなどの利点を有するものとなる。 The RC segment is a segment that is frequently used from the viewpoint of cost and anticorrosion properties, but even when large bending or shearing is applied, the amount of reinforcing bars that can be placed is limited due to the placement of the reinforcement and concrete. (Generally about 1.2% of the tensile reinforcement ratio) In reality, it can only be dealt with by increasing the member thickness. Further, in the sharp curve portion, there is a problem that an excessive pressing force acts due to the jack reaction force of the shield machine, and the concrete is cracked or chipped. On the other hand, the synthetic segment has an advantage that the manufacturing cost is increased, but the thickness can be reduced, and the drilling diameter can be reduced, the amount of excavated soil can be reduced, and the construction period can be shortened.
前記合成セグメントは、最も簡易な構造としては、下記特許文献1に示されるように、主桁、継手板、スキンプレートからなる鋼殻内に鉄筋を配筋した後、コンクリートを充填した構造のものであるが、かかる合成セグメントの場合は、土圧及び水圧に対して、鋼殻と内部の鉄筋コンクリートとが一体化して抵抗しないなどの問題があった。
As the simplest structure, the synthetic segment has a structure in which a reinforcing bar is placed in a steel shell composed of a main girder, a joint plate, and a skin plate, and then concrete is filled, as shown in
そこで、下記特許文献2では、 主桁、継手板、スキンプレート、及び開口部を有する縦リブを備えた鋼殻に、棒状鋼材を縦リブに交差して設置し、中詰めコンクリートを充填してなる合成セグメントにおいて、主桁を所定の取り付け位置に仮置きしたスキンプレート上に縦リブを組み込み溶接し、その後棒状鋼材を縦リブ内に挿通し、スキンプレート、縦リブ、棒状鋼材からなる部材を形成し、最後に当該部材を主桁、継手板からなる外殻とスキンプレート及び縦リブを溶接にて一体成型し、形成された外殻内部にコンクリートを打設した合成セグメントが提案されている。
Therefore, in
また、下記特許文献3では、セグメントの継手面にセグメント間で係合してこれらを結合する埋め込み金具を設け、該金具とセグメント本体の主構造材とを溶接またはボルトにより結合した合成セグメントであって、前記主構造材として多数の突起あるいは縞状の凸条付き鋼板を用いた合成セグメントが提案されている。
Also, in
更に、下記特許文献4では、トンネルの周方向に沿って設置された主桁板と、トンネルの軸方向に沿って設置された継手板と、当該主桁板および継手板の地山側に設置された背板とからなる鋼殻内に複数の主補強材とせん断補強材を設置し、かつコンクリートを充填してなる合成セグメントにおいて、前記主補強材は前記トンネルの周方向に沿って設置され、当該主補強材の端部は前記継手板に、当該主補強材の端部と前記継手板の内側部にそれぞれ形成された係合部と定着部とを係合して定着され、前記係合部と前記定着部はそれぞれ断面略T字状と断面略リップ溝状に形成されてなる合成セグメントが提案されている。ここで、前記主補強材としては、鉄筋、異形鉄筋、孔開き鋼板、縞付き鋼板、菱目突起付き鋼板が用いられている。
Furthermore, in the following
下記特許文献5では、鋼殻2が、略円弧状に湾曲して外周面の対向する二辺に設けた一対の第一鋼材と、略円弧状に湾曲して内周面の対向する二辺に設けた一対の第二鋼材とを備え、第一及び第二鋼材の木端面がそれぞれ外部に露出すると共にシール溝を形成した合成セグメント(第1合成セグメント)と、更に第一及び第二鋼材の内側に、連結又は分離して第三鋼材と第四鋼材を配置するとともに、これら第三鋼材及び第四鋼材をラチスで連結し、鋼殻の内部にコンクリートを打設し、外周面にスキンプレートを溶接した合成セグメント(第2合成セグメント)が提案されている。
In the following
しかしながら、上記特許文献2に示された合成セグメントのように、棒状部材(鉄筋)を主鋼材として配筋するものは、配置本数が多く製作に多くの時間と手間が掛かるとともに、鋼材重量も嵩み、製作費が増大するなどの問題があった。
However, as in the synthetic segment shown in
上記特許文献3では、突起或いは縞状の凸条付きの鋼板を主鋼材として使用するものであるが、断面剛性が低く、セグメント厚が大きくなってしまう問題があった。
In
更に、上記特許文献4は、鋼殻内に主補強材とせん断補強材とを設置し、前記主補強材が継手板に結合されているため、鋼材とコンクリートとの一体化を図り得るものである。しかしながら、主補強材とスキンプレートとを繋ぐように厚さ方向に配置されるせん断補強材の設置に多くの手間と時間が掛かり、製作費が増大するなどの問題があった。
Furthermore, the above-mentioned
上記特許文献5に示された、所謂ビルトアップ構造の第1合成セグメントは、鋼材使用量を低減できるため製造コストを低減化できるようになるが、第1及び第2鋼材とコンクリートとの付着(一体性)が確保できず、構造的に見ると外力に対する耐力が不十分である。また、配力筋方向の耐力も確保し得ていない。また、第2合成セグメントは、第一及び第二鋼材の内側に、連結又は分離して第三鋼材と第四鋼材を配置するとともに、それぞれをラチス材などの接続部材によって連結した構造であるため、コンクリートとの一体性は確保されるとともに、構造的耐力は十分とされるが、第三及び第四鋼材の鋼材量が多くなり、主桁としてリング間継手面の全面を覆う鋼材を使用した場合と鋼材量が大差無くなってしまい、製造コストの低減は実質的に見込めないなどの問題があった。
The first synthetic segment of the so-called built-up structure shown in
そこで本発明の主たる課題は、鋼材とコンクリートとの複合構造とされる合成セグメントにおいて、特に製作コストが廉価で経済性に優れるとともに、鋼材とコンクリートとの一体化を図ることにより、鋼材とコンクリートとの強度特性を十分に発揮できるとともに、十分な薄肉化が可能な合成セグメントを提供することにある。 Therefore, the main problem of the present invention is that, in a composite segment having a composite structure of steel and concrete, the production cost is particularly low and the economy is excellent, and by integrating the steel and concrete, the steel and concrete can be integrated. It is an object of the present invention to provide a synthetic segment capable of sufficiently exhibiting the strength characteristics and capable of sufficiently thinning.
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、両側面部にトンネル周方向に沿って配置される主桁と、両端部で主桁の端部同士を連結するとともに、トンネル軸方向に沿って配置される継手板とを配置し、コンクリートを打設充填してなる合成セグメントにおいて、
前記主桁は、外周面側に配置された外周側鋼材と、内周面側に配置された内周側鋼材とに分離された分割主桁とされるとともに、前記主桁に隣接する位置であってかつコンクリート内部に、トンネル周方向に沿って主鋼材が配置され、
前記主桁と主鋼材とは分離して配置され、前記分割主桁を構成する外周側鋼材と内周側鋼材とが、その背面側においてトンネル周方向に所定の間隔で配置されるとともに、板面をトンネル周方向に対面させて配向され、平面視でコ字状を成し凹状切欠き部を外側に向けて配向した鋼板からなる帯板のみによって直接的に連結されていることを特徴とする合成セグメントが提供される。
In order to solve the above-mentioned problem, as the present invention according to
The main girder is a divided main girder separated into an outer peripheral side steel material arranged on the outer peripheral surface side and an inner peripheral side steel material arranged on the inner peripheral surface side, and at a position adjacent to the main girder. And the main steel material is arranged along the tunnel circumferential direction inside the concrete,
The main girder and the main steel material are arranged separately, and the outer peripheral side steel material and the inner peripheral side steel material constituting the divided main girder are arranged at predetermined intervals in the tunnel circumferential direction on the back side, and a plate oriented plane so as to face the tunnel circumferential direction, and characterized in that it is directly connected by a concave notch forms a U-shape when viewed strip made of oriented steel sheet outward only A composite segment is provided.
上記請求項1記載の発明において、主桁は外周面側に配置された外周側鋼材と、内周面側に配置された内周側鋼材とに分離された分割主桁とされるとともに、前記主桁に隣接する位置であってかつコンクリート内部に、トンネル周方向に沿って主鋼材が配置され、前記主桁と主鋼材とは分離して配置されている。
そして、これら外周側鋼材と内周側鋼材とが、その背面側においてトンネル周方向に所定の間隔で配置されるとともに、板面をトンネル周方向に対面させて配向され、平面視でコ字状を成し凹状切欠き部を外側に向けて配向した鋼板からなる帯板のみによって直接的に連結された構造とするものである。
In the invention according to the first aspect, together with the main beam is and the outer steel disposed on the outer peripheral surface, the divided main beam separated into an inner peripheral side steel which is disposed on the inner peripheral surface side, the A main steel material is disposed along the circumferential direction of the tunnel at a position adjacent to the main beam and inside the concrete, and the main beam and the main steel material are separately disposed.
The outer peripheral side steel material and the inner peripheral side steel material are arranged at a predetermined interval in the tunnel circumferential direction on the back side, and oriented with the plate surface facing the tunnel circumferential direction, and are U-shaped in plan view. And a structure in which the concave notch is directly connected only by a strip made of a steel plate oriented outward.
従って、主桁が分割主桁とされることにより鋼材使用量が低減でき、製作コストを削減できるようになる。また、分割された主桁をトンネル周方向に所定の間隔で配置されるとともに、板面をトンネル周方向に対面させて配向され、平面視でコ字状を成し凹状切欠き部を外側に向けて配向した鋼板からなる帯板によって相互に連結するため、前記帯板の板面がコンクリート支圧面として機能するようになり、斜材を有しなくても、曲げモーメントに抵抗する構造系として成立するようになるとともに、コンクリートとの一体性が十分に確保できるようになるため、コンクリートと主桁とによる協働作用によって確実に外力に抵抗し得る構造となる。さらに、外周側及び内周側にそれぞれ鋼材が配置されているため、運搬や組立時にコンクリートの割れやカケを防止できるようになる。 Therefore, the amount of steel used can be reduced by making the main girder a divided main girder, and the production cost can be reduced. The divided main girders are arranged at a predetermined interval in the circumferential direction of the tunnel and oriented with the plate surface facing the circumferential direction of the tunnel, forming a U-shape in plan view and the concave notch portion on the outside Since the strips are connected to each other by strips made of steel plates oriented toward each other, the plate surfaces of the strips function as concrete bearing surfaces, and as a structural system that resists bending moment even without diagonal materials In addition to being established, the integrity with the concrete can be sufficiently secured, so that a structure capable of reliably resisting external force by the cooperative action of the concrete and the main girder is obtained. Furthermore, since steel materials are respectively arranged on the outer peripheral side and the inner peripheral side, it is possible to prevent cracking and chipping of concrete during transportation and assembly.
前記帯板として、平面視でコ字状を成し凹状切欠き部を外側に向けて配向した鋼板を使用するため、セグメントの側面との距離を確保し、厚み不足によるコンクリートの割れ等を防止できるようになる。 As the strip, a steel plate that is U-shaped in plan view and oriented with the concave notch facing outwards ensures distance from the side of the segment and prevents cracking of the concrete due to insufficient thickness. become able to.
請求項2に係る本発明として、前記継手板は、外周面側に配置された外周側鋼材と、内周面側に配置された内周側鋼材とに分離された分割継手板とされる請求項1記載の合成セグメントが提供される。
As the present invention according to
上記請求項2記載の発明は、継手板についても、外周面側に配置された外周側鋼材と、内周面側に配置された内周側鋼材とに分離された分割継手板とするものである。これにより、更なる鋼材使用量の低減を図ることができる。
The invention according to
請求項3に係る本発明として、前記帯板同士をトンネル軸方向に配置された鉄筋又は鋼材により連結してある請求項1〜2いずれかに記載の合成セグメントが提供される。
As the present invention according to
上記請求項3記載の発明は、帯板同士をトンネル軸方向に配置された鉄筋又は鋼材により連結するようにしたものである。帯板同士をトンネル軸方向に配置された鉄筋又は鋼材により連結することで、よりコンクリートの一体性が確保されるようになるとともに、配力筋方向の耐力が確保されるようになる。
In the invention described in
請求項4に係る本発明として、前記主桁及び継手板の外周側鋼材の外面及び内周側鋼材の外面にシール溝を形成してある請求項1〜3いずれかに記載の合成セグメントが提供される。
The synthetic segment according to any one of
上記請求項4記載の発明は、主桁及び継手板の外周側鋼材の外面及び内周側鋼材の外面にシール溝を形成するようにしたものである。これにより、合成セグメント間の隙間をシールし、漏水等を防止することができる。
In the invention described in
請求項5に係る本発明として、前記主桁及び継手板の外周側鋼材と内周側鋼材との間のコンクリート面にシール溝を形成してある請求項1〜3いずれかに記載の合成セグメントが提供される。
The synthetic segment according to any one of
上記請求項5記載の発明は、主桁及び継手板の外周側鋼材と内周側鋼材との間のコンクリート面にシール溝を形成するようにしたものである。これによって、分割主桁へのシール加工を省略することができるとともに、コンクリート打設によって簡単にシール溝を形成することが可能となる。
In the invention described in
請求項6に係る本発明として、鉄筋をトンネル周方向に沿って配置してある請求項1〜5いずれかに記載の合成セグメントが提供される。
As the present invention according to
上記請求項6記載の発明は、鉄筋をトンネル周方向に沿って配置したものである。鉄筋を配置することによって、セグメントの高耐力化や薄肉化が可能となる。
Invention described in
請求項7に係る本発明として、前記形鋼からなる主鋼材を前記継手板と連結してある請求項1記載の合成セグメントが提供される。
As the present invention according to
上記請求項7記載の発明は、前記形鋼からなる主鋼材を前記継手板と連結するものである。主鋼材を継手板に連結することで、継手板の剛性が向上し、トンネル周方向の応力伝達がスムーズとなる。 Invention of the seventh aspect, the main steel material made of the shaped steel is intended for coupling with the joint plate. By connecting the main steel material to the joint plate, it improves the rigidity of the joint plate, stress transfer tunnel circumferential direction becomes smooth.
請求項8に係る本発明として、前記主桁と継手板との外面側を覆うようにスキンプレートが設置されている請求項1〜7いずれかに記載の合成セグメントが提供される。
As a present invention according to
上記請求項8記載の発明は、前記主桁と継手板との外面側を覆うようにスキンプレートが設置されている合成セグメントとするものである。この場合は、前記主桁と、前記継手板と、スキンプレートとからなる鋼殻内にコンクリートを充填する。
The invention according to
以上詳説のとおり本発明によれば、鋼材とコンクリートとの複合構造とされる合成セグメントにおいて、特に製作コストが廉価で経済性に優れるようになる。また、鋼材とコンクリートとの一体化を図ることにより、鋼材とコンクリートとの強度特性を十分に発揮できるとともに、十分な薄肉化が可能となる。 As described above in detail, according to the present invention, in the composite segment having a composite structure of steel and concrete, the production cost is particularly low and the economy is excellent. In addition, by integrating the steel material and the concrete, the strength characteristics of the steel material and the concrete can be sufficiently exhibited, and the thickness can be sufficiently reduced.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1に示されるように、シールド機によってトンネルを構築するシールド工法においては、シールド機による掘進に伴って、円弧状のセグメントS1〜S9を周方向及びトンネル軸方向に相互に連結することにより、筒状のトンネルが構築される。 As shown in FIG. 1, in the shield method of building a tunnel with a shield machine, the arc-shaped segments S1 to S9 are connected to each other in the circumferential direction and the tunnel axis direction along with the excavation by the shield machine. A cylindrical tunnel is constructed.
これらのセグメントS1〜S9として、本発明に係る合成セグメントが好適に使用される。 As these segments S1 to S9, the synthetic segments according to the present invention are preferably used.
前記合成セグメントSは、図1〜図3に示されるように、両側面部にトンネル周方向に沿って配置される主桁1,1と、両端部で主桁1,1の端部同士を連結するとともに、トンネル軸方向に沿って配置される継手板2,2と、前記主桁1,1と継手板2,2との外面側を覆うように設置されるスキンプレート3とからなる鋼殻K内にコンクリートCを充填してなるものである。
As shown in FIGS. 1 to 3, the composite segment S connects the
以下、更に具体的に詳述する。 This will be described in more detail below.
前記主桁1は、図5(A)にも示されるように、外周面側に配置された外周側鋼材1Aと、内周面側に配置された内周側鋼材1Bとに分離された分割主桁とされるとともに、これら外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとがトンネル周方向に所定の間隔で配置されるとともに、板面をトンネル周方向に対面させて配向された帯板4,4…によって相互に連結されている。前記帯板4は、平面視でコ字状を成す鋼板とされ、前記外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとの背面側において、これらを溶接等によって堅固に連結する。
As shown in FIG. 5A, the
前記主桁1には、外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとの間に、トンネル周方向に間隔を空けてリング間継手5が設けられる。具体的には、図4に示されるように、一方側の側面に雄継手5Aが設けられ、他方側の側面に雌継手5Bが設けられ、雄継手5Aと雌継手5Bとの結合によりトンネル軸方向に合成セグメントSが結合される。
The
前記外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとの間のコンクリート面には、上下2段で凹状のシール溝4a、4bが形成されている。合成セグメントSをシールド機内で組み立てる際、前記シール溝4a、4bにシール材が充填されることにより漏水等が防止されるようになっている。
On the concrete surface between the outer
一方、継手板2についても、図5(B)に示されるように、外周面側に配置された外周側鋼材2Aと、内周面側に配置された内周側鋼材2Bとに分離された分割継手板とされる。前記外周側鋼材2Aと内周側鋼材2Bとの間のコンクリートには、トンネル周方向にセグメントを接続する継手が設けられるとともに(図示省略)、上下2段で凹状のシール溝4c、4dが形成されている。
On the other hand, as shown in FIG. 5 (B), the
前記主桁1の外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとは、トンネル周方向に所定の間隔で、トンネル半径方向に沿って配置されるとともに、板面をトンネル周方向に対面させて配向された帯板4,4…によって相互に連結される。前記帯板4としては、矩形状の鋼板を用いることも可能であるが、図6(B)にも示されるように、平面視でコ字状を成し凹状切欠き部kを外側に向けて配向した鋼板を用いるのが望ましい。コ字状とすることで、セグメントの側面との距離を確保し、厚み不足によるコンクリートの割れ等を防止できるようになる。
The outer circumferential
例えば、前記外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとを連結する部材として、ラチス部材を用いた場合には、しっかりと剛結に連結することが可能であるが、鋼材使用量が多くなるとともに、製作に手間が掛かるなどの問題が発生することになる。これに対して、本形態例のように、板面をトンネル周方向に対面させて配向した帯板4,4…によって連結した場合には、帯板4のみの連結で済むため鋼材使用量を大幅に低減できるようになるとともに、帯板4,4が中間に充填されるコンクリートの支圧面として機能するようになるため、斜材を有しなくても、曲げモーメントに抵抗する構造系として成立するようになる。また、コンクリートとの一体性が確保できるようになり、コンクリートと主桁とによる協働作用によって確実に外力に抵抗し得る構造となる。
For example, when a lattice member is used as a member for connecting the outer peripheral
トンネル軸方向に対面する帯板4,4は、図6(B)にも示されるように、内周面寄り位置に、トンネル軸方向に配置された鉄筋6(又は鋼材)により連結される。これによって更にコンクリートの一体性が確保されるようになるとともに、配力筋方向の耐力が確保されるようになる。前記鉄筋6の端部は、コ字状に屈曲させることにより、定着代を確保するとともに、リング間継手5からの応力が円滑に伝達されるようにするのが望ましい。
As shown in FIG. 6B, the
また、スキンプレート3と前記鉄筋6との間の空間には、形鋼からなる主鋼材及び/又は鉄筋をトンネル周方向に沿って配置するのが望ましい。図示例では、図6に示されるように、H形鋼からなる主鋼材7を中央及び左右位置に計3本配置するとともに、図7に示されるように、6本の主筋8Aとこれらを囲むスターラップ筋8Bとからなる鉄筋籠8が2つ配置されている。前記主鋼材7の両端部は、平板9によって継手板2を構成する外周側鋼材2Aと内周側鋼材2Bとに夫々連結されている。形鋼からなる主鋼材又は鉄筋をセグメント内部に配置することによりセグメントの強度増大が図れ、薄肉化が可能になる。
また、主鋼材7を継手板2に連結することにより継手板2の剛性が向上するとともに、トンネル周方向の応力伝達がスムーズとなる。
In the space between the
Further, by connecting the
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、主桁1の外周側鋼材1Aと内周側鋼材1Bとの間のコンクリート面に、上下2段で凹状のシール溝4a、4bを形成したが、図8に示されるように、外周側鋼材1Aの外面及び内周側鋼材1Bの外面にシール溝1a、1bを形成することも可能である。継手板2についても同様である。
(2)上記形態例では、前記主桁1,1と、前記継手板2,2と、前記主桁1,1と継手板2,2との外面側を覆うように設置されるスキンプレート3とからなる鋼殻K内にコンクリートCを充填したが、前記スキンプレート3を省略し、外面をコンクリート面とすることも可能である。
[Other examples]
(1) In the above embodiment, the
(2) In the above embodiment, the
S…合成セグメント、1…主桁、1A・2A…外周側鋼材、1B・2B…内周側鋼材、2…継手板、3…スキンプレート、4…帯板、5…リング間継手、6…鉄筋、7…主鋼材、8…鉄筋籠、9…平板、K…鋼殻 S ... Synthetic segment, 1 ... Main girder, 1A, 2A ... Outer steel, 1B / 2B ... Inner steel, 2 ... Joint plate, 3 ... Skin plate, 4 ... Strip plate, 5 ... Joint between rings, 6 ... Reinforcing bar, 7 ... Main steel, 8 ... Reinforcing bar, 9 ... Flat plate, K ... Steel shell
Claims (8)
前記主桁は、外周面側に配置された外周側鋼材と、内周面側に配置された内周側鋼材とに分離された分割主桁とされるとともに、前記主桁に隣接する位置であってかつコンクリート内部に、トンネル周方向に沿って主鋼材が配置され、
前記主桁と主鋼材とは分離して配置され、前記分割主桁を構成する外周側鋼材と内周側鋼材とが、その背面側においてトンネル周方向に所定の間隔で配置されるとともに、板面をトンネル周方向に対面させて配向され、平面視でコ字状を成し凹状切欠き部を外側に向けて配向した鋼板からなる帯板のみによって直接的に連結されていることを特徴とする合成セグメント。 The main girder arranged along the circumferential direction of the tunnel on both side surfaces and the ends of the main girder are connected to each other at both ends, and a joint plate arranged along the tunnel axial direction is arranged to cast concrete. In the synthetic segment filled,
The main girder is a divided main girder separated into an outer peripheral side steel material arranged on the outer peripheral surface side and an inner peripheral side steel material arranged on the inner peripheral surface side, and at a position adjacent to the main girder. And the main steel material is arranged along the tunnel circumferential direction inside the concrete,
The main girder and the main steel material are arranged separately, and the outer peripheral side steel material and the inner peripheral side steel material constituting the divided main girder are arranged at predetermined intervals in the tunnel circumferential direction on the back side, and a plate oriented plane so as to face the tunnel circumferential direction, and characterized in that it is directly connected by a concave notch forms a U-shape when viewed strip made of oriented steel sheet outward only The composite segment to be
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