JP5158378B2 - 移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法 - Google Patents

移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法 Download PDF

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Description

本発明は移動通信ネットワークに関し、排他的ではないが特に3GPP規格、又はその均等物若しくは派生物に従って動作するネットワークに関する。本発明は、移動通信ネットワークでのデータパケットの管理にも関する。
この出願は、2006年8月22日に出願された英国特許出願第0616682.1号及び2006年10月3日に出願された英国特許出願第0619524.2号を基礎とする優先権を主張し、これらの特許出願の開示の全てをここに取り込む。
移動通信ネットワークでは、ユーザ機器(UE)が基地局間でハンドオーバするための要件が存在する。3GPPでは、近年、ソースeNodeBからターゲットeNodeBへのハンドオーバ(HO)について制御プレーン(Cプレーン)で定義される手順が提案された。当然ながら、当業者ならば3G通信に適用される様々な頭字語に馴染みがあろうが、一般の読み手のために用語集が添付されている。
Handover of downlink user plane data for RT services, www.3gpp.org - /ftp/tsg ran/WG3 Iu/TSGR3 51 bis/docs/ R3-060454. zip http://www.3qpp.org/ftp/tsq_ran/WG3_Iu/TSGR3_53/docs/R3-061088.zip
当業者による理解を効率的にするために、本発明を3Gシステムの文脈の中で詳細に説明するが、ハンドオーバの原理は、移動装置又はユーザ機器(UE)がいくつかの他の装置(eNodeBに相当する)のうちの1つと通信し、システムの対応する要素が必要に応じて変更される他のシステム、例えばCDMAシステム又は無線システムに適用することも可能である。
現行の3GPPハンドオーバの提案(例えば、Handover of downlink user plane data for RT services, www.3gpp.org - /ftp/tsg ran/WG3 Iu/TSGR3 51 bis/docs/ R3-060454. zip(非特許文献1)に記載のような)では、リアルタイムサービスの場合、ハンドオーバ実行中に少数のみのダウンリンク(DL)データパケットをソースeNodeBからターゲットeNodeBに転送しなければならないことが指摘されてきた。これは、最悪の場合、単一データパケット損失又は送出遅延に繋がる恐れがある。一般に、これらの事象のいずれかが許容される場合があり、当然ながらデータ損失がないことが望ましいが、動作制約を鑑みて不可避であると考えられてきた。一般に、サービスに応じて異なるメカニズムを適用するのではなく、ハンドオーバ実行段階中にリアルタイムサービス及び非リアルタイムサービスの両方に対してユーザデータをソースeNodeBからターゲットeNodeBに転送すべきであることは合意されている。
本発明によれば、必ずしも複雑なシグナリングを行うことなく、又は大幅なオーバヘッド若しくは遅延をさらに追加せずに、データ損失をハンドオーバ中に実際に回避することができることが提案されている。本発明は、明示的な制御信号を必要とせずに暗黙的なシグナリングによってデータ損失を回避(又は少なくとも低減)することができるという認識に基づく。
本出願人は、近年、ロスレスHO手順を提案した。この提案は、http://www.3qpp.org/ftp/tsq_ran/WG3_Iu/TSGR3_53/docs/R3-061088.zip(非特許文献2)に記載されている。提案されたシステムでは、ソースeNodeBがHOコマンド送信前にデータ送信を停止するが、データ受信は継続し、UEはHOコマンドを受信した後、データ送信を停止する。HOコマンド送信後、ソースeNodeBにおいてUEへの送信のためにアクセスゲートウェイから受信されたDLデータはバッファリングされ、UEがターゲットeNodeBとの通信リンクを確立すると、さらなる送出のためにターゲットeNodeBに送信される。本願は、ソースeNodeBにおいてデータのバッファリングを管理することができる方法を説明する。完全を期すために、ロスレスハンドオーバに対する当初の提案の説明も提供される。
本発明の第1の態様によれば、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、ハンドオーバ中に、受信したユーザデータパケットを、移動通信装置に送信する前にターゲットノードにバッファリングすることを含む、方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、移動通信システムのターゲットノードであって、当該ターゲットノードは、
ソースノードからターゲットノードへの移動装置のハンドオーバを要求するハンドオーバ要求を受信する手段と、
ハンドオーバ応答を送信する手段と、
ハンドオーバ中に、移動装置に送信するユーザデータパケットを受信する手段と、
ハンドオーバ完了後、ユーザデータパケットを移動装置に送信する手段と、
ハンドオーバ中に、移動装置に送信する前に、受信したユーザデータパケットをバッファリングする手段と、
を備える、ターゲットノードが提供される。
本発明の第3の態様によれば、移動通信システムのターゲットノードであって、当該ターゲットノードは、
ソースノードからターゲットノードへの移動装置のハンドオーバを要求するハンドオーバ要求を受信するように動作可能な第1の受信器と、
ハンドオーバ応答を送信するように動作可能な第1の送信器と、
ハンドオーバ中に、移動装置に送信するユーザデータパケットを受信するように動作可能な第2の受信器と、
ハンドオーバ完了後、ユーザデータパケットを移動装置に送信するように動作可能な第2の送信器と、
ハンドオーバ中に、移動装置に送信する前に、受信したユーザデータパケットをバッファリングするように動作可能なバッファと、
を備える、ターゲットノードが提供される。
本発明の第4の態様によれば、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、当該方法は、ソースノードでのハンドオーバ応答の受信に応答して、ユーザ装置からのアップリンクユーザデータパケットの受信を継続しながら、移動通信装置へのダウンリンクユーザデータパケットの転送を停止すること、及びハンドオーバコマンドを移動装置に送信することを含む、方法が提供される。
本発明の第5の態様によれば、移動通信システムのソースノードであって、当該ソースノードは、
ダウンリンクデータパケットを移動通信装置に転送する手段と、
移動通信装置からアップリンクユーザデータパケットを受信する手段と、
ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを示すハンドオーバ応答を受信する手段と、
上記ハンドオーバ応答の受信に応答して、上記受信する手段がユーザ装置からアップリンクユーザデータパケットを受信を継続しながら、上記転送する手段が上記ダウンリンクユーザデータパケットの移動通信装置への転送を停止するように、上記転送する手段を制御する手段と、
上記転送する手段が上記ダウンリンクユーザデータパケットの転送を停止した後、ハンドオーバコマンドを移動装置に送信する手段と、
を備える、ソースノードが提供される。
本発明の第6の態様によれば、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、ハンドオーバ中に、ハンドオーバユーザデータパケットがソースノードからターゲットノードに転送され、当該方法は、第1のインタフェースを介してソースノードから転送されたデータパケットをターゲットノードで受信すること、及び第2のインタフェースを介して外部ソースからデータパケットを受信すること、データパケットが受信されるインタフェースに基づいて、移動通信装置に送信するデータパケットを順序付けることを含む、方法が提供される。
本発明の第7の態様によれば、通信ネットワークのターゲットノードであって、当該ターゲットノードは、
ソースノードからターゲットノードへの移動装置のハンドオーバ中に、ソースノードからダウンリンクユーザデータパケットを受信する第1のインタフェースと、
外部ソースから移動装置のユーザデータパケットを受信する第2のインタフェースと、
データパケットが受信されるインタフェースに基づいて、移動通信装置に送信するデータパケットを順序付ける手段と、
を備える、ターゲットノードが提供される。
本発明の第8の態様によれば、電気通信システムのソースノードにおいて実行される通信方法であって、当該方法は、
移動通信装置に送信するサービスデータユニット(SDU)を受信すること、
SDUのコピーをSDU管理バッファに記憶すること、
SDUを連結・分割ユニットに渡すことであって、プロトコルデータユニット(PDU)を生成する、渡すこと、
移動通信装置に送信するPDUを送信バッファに記憶すること、
SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信が移動通信装置によって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信すること、
フィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去すること、及び
ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバ中に、上記SDU管理バッファに記憶されているSDUに応じて、移動通信装置のSDUをターゲットノードに転送すること、
を含む、方法が提供される。
本発明の第9の態様によれば、電気通信システムのソースノードであって、当該ソースノードは、
移動通信装置に送信するサービスデータユニット(SDU)を受信する手段と、
SDUのコピーを記憶するSDU管理バッファと、
SDUからプロトコルデータユニット(PDU)を生成する連結・分割ユニットと、
PDUを移動通信装置に送信する前に記憶する送信バッファと、
SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信が移動通信装置によって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信する手段と、
フィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去する手段と、
当該ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバ中に、上記SDU管理バッファに記憶されているSDUに応じて、移動通信装置のSDUをターゲットノードに転送する手段と、
を備える、ソースノードが提供される。
本発明の第10の態様によれば、電気通信システムの移動通信装置において実行される通信方法であって、当該方法は、
電気通信システムのソースノードに送信するサービスデータユニット(SDU)を受信すること、
SDUのコピーをSDU管理バッファに記憶すること、
SDUを連結・分割ユニットに渡すことであって、プロトコルデータユニット(PDU)を生成する、渡すこと、
ソースノードに送信するPDUを送信バッファに記憶すること、
SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信がソースノードによって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信すること、
フィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去すること、
ソースノードからステータスリポートを受信すること、
当該ステータスリポートの受信の後に、ソースノードからハンドオーバコマンドを受信すること、及び
ターゲットノードへのハンドオーバ完了後、受信したステータスリポートを使用することであって、いずれのSDUを連結・分割ユニットに渡して、ターゲットノードに送信するPDUを形成するかを制御する、使用すること、
を含む、方法が提供される。
本発明の第11の態様によれば、移動通信装置であって、当該移動通信装置は、
電気通信システムのソースノードに送信するサービスデータユニット(SDU)を受信する手段と、
SDUのコピーを記憶するSDU管理バッファと、
SDUからプロトコルデータユニット(PDU)を生成する連結・分割ユニットと、
PDUをソースノードに送信する前に記憶する送信バッファと、
SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信がソースノードによって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信する手段と、
フィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去する手段と、
ソースノードからステータスリポートを受信する手段と、
ステータスリポートを受信した後、ソースノードからハンドオーバコマンドを受信する手段と、
ターゲットノードへのハンドオーバ完了後、受信したステータスリポートを使用する手段であって、いずれのSDUを連結・分割ユニットに渡して、ターゲットノードに送信するPDUを形成するかを制御する、使用する手段と、
を備える、装置が提供される。
本発明の第12の態様によれば、電気通信ノードのソースノードによって実行される方法であって、当該方法は、
移動通信装置に送信するダウンリンクユーザデータパケットをバッファにバッファリングすること、
ダウンリンクユーザデータパケットを移動通信装置に送信すること、
移動通信装置のターゲットノードへのハンドオーバを示すハンドオーバ応答を受信すること、及び
RLCステータスリポート又はHARQフィードバック情報に応じて、ユーザデータパケットを上記バッファから上記ターゲットノードに選択的に転送すること、
を含む、方法が提供される。
本発明の第13の態様によれば、電気通信システムのソースノードにおいて実行される通信方法であって、当該方法は、
移動通信装置に送信するサービスデータユニット(SDU)を受信すること、
SDUのコピーをSDU管理バッファに記憶すること、
SDUを連結・分割ユニットに渡すことであって、プロトコルデータユニット(PDU)を生成する、渡すこと、
移動通信装置に送信するPDUを送信バッファに記憶すること、
SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信が移動通信装置によって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信すること、
フィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去すること、及び
ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバ中に、RLCステータスリポート又はHARQフィードバック情報に応じて、移動通信装置のSDUをターゲットノードに選択的に転送すること、
を含む、方法が提供される。
本発明の第14の態様によれば、電気通信ノードのソースノードであって、当該ソースノードは、
移動通信装置に送信するダウンリンクユーザデータパケットをバッファリングするバッファと、
ダウンリンクユーザデータパケットを移動通信装置に送信する手段と、
移動通信装置のターゲットノードへのハンドオーバを示すハンドオーバ応答を受信する手段と、
RLCステータスリポート又はHARQフィードバック情報に応じて、ユーザデータパケットを上記バッファから上記ターゲットノードに選択的に転送する手段と、
を備える、ソースノードが提供される。
本発明の第15の態様によれば、電気通信システムのソースノードであって、当該ソースノードは、
移動通信装置に送信するサービスデータユニット(SDU)を受信する手段と、
SDUのコピーを記憶するSDU管理バッファと、
プロトコルデータユニット(PDU)を生成する連結・分割ユニットと、
移動通信装置に送信するPDUを記憶する送信バッファと、
SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信が移動通信装置によって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信する手段と、
フィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去する手段と、
当該ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバ中に、RLCステータスリポート又はHARQフィードバック情報に応じて、移動通信装置のSDUをターゲットノードに選択的に転送する手段と、
を備える、ソースノードが提供される。
本発明の第16の態様によれば、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、当該方法は、
ソースノードにおいて、ターゲットノードからのハンドオーバ応答の受信に応答して、ステータスパケットを移動通信装置に送信すると共に、当該ステータスパケットの送信の後に、ソースノードから移動通信装置へのダウンリンクユーザデータの送信を停止すること、及び
移動通信装置において、ソースノードからのハンドオーバコマンドの受信に応答して、ステータスパケットをソースノードに送信すると共に、当該ステータスパケットの送信の後に、移動通信装置からソースノードへのアップリンクユーザデータの送信を停止すること、
を含む、方法が提供される。
本発明の第17の態様によれば、電気通信システムのソースノードであって、当該ソースノードは、
移動通信装置からアップリンクユーザデータパケットを受信する手段と、
ダウンリンクユーザデータパケットを移動通信装置に送信する手段と、
ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを示すハンドオーバ応答を受信する手段と、
上記ハンドオーバ応答の受信に応答して、移動通信装置から受信したアップリンクデータパケットを示すステータスリポートを生成する手段と、
生成されたステータスリポートを移動通信装置に送信する手段と、
上記ステータスリポートを送信した後、ソースノードから移動通信装置へのダウンリンクユーザデータの送信を停止する手段と、
を備える、ソースノードが提供される。
本発明の第18の態様によれば、移動通信装置であって、
電気通信システムのソースノードからダウンリンクユーザデータパケットを受信する手段と、
アップリンクユーザデータパケットを上記ソースノードに送信する手段と、
電気通信システムのターゲットノードへのハンドオーバを示すハンドオーバコマンドをソースノードから受信する手段と、
上記ハンドオーバコマンドの受信に応答して、受信されたダウンリンクユーザデータパケットを示すステータスパケットを生成する手段と、
ステータスリポートをソースノードに送信する手段と、
上記ステータスリポートを送信した後、移動通信装置からソースノードへのアップリンクユーザデータパケットの送信を停止する手段と、
を備える、装置が提供される。
本発明の第19の態様によれば、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、当該方法は、ソースノードで実行され、
ステータスパケットを移動通信装置から受信すること、及び
受信したステータスパケットに含まれる情報に応じて、ユーザデータパケットをターゲットノードに転送すること、
を含む、方法が提供される。
本発明の第20の態様によれば、電気通信システムのソースノードであって、当該ソースノードは、
ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを示すハンドオーバ応答をターゲットノードから受信する手段と、
上記ハンドオーバ応答の受信に応答して、ソースノードから移動通信装置へのダウンリンクユーザデータの送信を停止する手段と、
上記ダウンリンクユーザデータの送信を停止した後、ハンドオーバコマンドを上記移動通信装置に送信する手段と、
移動通信装置からステータスパケットを受信する手段と、
受信したステータスパケットに含まれる情報に応じて、ユーザデータパケットをターゲットノードに転送する手段と、
を備える、ソースノードが提供される。
第21の態様によれば、ノードが、ハンドオーバが進行中であることを「認識」するとき、ユーザデータ送信はシグナリングオーバヘッドをさらに必要とせずに暗黙的に停止する。この解決策は、実行すべき従来のシグナリング動作の原理から離れ、制御プレーン(Cプレーン)動作及びユーザプレーン(Uプレーン)動作に関連して従来のノードに対する変更を必要とするが、考察した利点を有する。
好ましくは、データパケットはハンドオーバ中にソースノードからターゲットノードに転送され、これによって、外部ソースからターゲットノードに再送信する必要が回避される。
好ましくは、パケットは、送信前にターゲットノードにおいて順序付けられる。順序付けは、ターゲットノードがパケットを受信するためのインタフェースに基づいて暗黙的なシグナリングのさらなる関連使用によってより効率的且つ簡潔にすることができることが分かっている。これは、第22の態様において独立して提供することができる。
好ましくは、ダウンリンクパケットは、ターゲットノードでバッファリングされる。これは、最小の遅延でパケットを転送するという従来の原理に逆らうように見えるかもしれないが、遅延が小さく、ボイスオーバIP等の時間が重視されるサービスであっても、その純益が有利であり得ることが分かっている。この特徴は、第23の態様において独立して提供することができる。
好ましくは、ダウンリンク動作をサスペンドすることに加えて、アップリンク動作も暗黙的にサスペンドされ、これは第24の態様において独立して提供される。
好ましくは、アップリンクパケットは移動装置においてバッファリングされる。第23の態様のように、これは、最小の遅延でパケットを転送するという従来の原理に逆らうように見えるかもしれないが、遅延が小さく、ボイスオーバIP等の時間が重視されるサービスであっても、その純益が有利であり得ることが分かっている。この特徴は、第25の態様において独立して提供することができる。
上述した諸態様の特に有利な特徴は、アップリンクデータ送信及びダウンリンクデータ送信を別個にサスペンドすることを容易にすることである。したがって、従来の提案とは逆に、ソースノードは送信をサスペンドするが、ユーザデータの受信を継続することができるため、搬送中のパケットは失われない。これは、第26の態様において独立して提供することができる。
特徴のそれぞれを独立して提供して利点を提供することができ、例えば、アップリンクパケットをサスペンドせずに、又は異なるメカニズムを使用してアップリンクパケットをサスペンドすることによって、ダウンリンクパケットをサスペンドしてもよく、この逆も同様であるが(これは、ユーザ機器又は基地局のうちの一方のみを変更するほうが容易な場合に有利であり得る)、アップリンクデータ及びダウンリンクデータ両方の暗黙的サスペンドを提供することが特に有利である。同様に、ハンドオーバ中のデータパケットのバッファリングはそれ自体でエアインタフェースの使用を改善することができ、パケットの暗黙的な順序付けは処理を簡易化することができるが、ターゲットノードでのバッファリング及び暗黙的順序付けを含む上述の密に相互関連するが独立した諸特徴がすべて揃うことによって、わずかなオーバヘッドでデータ損失を回避するための高効率的なメカニズムが提供される。
第27の態様によれば、本発明は、電気通信システムにおいて実行される通信方法であって、当該方法は、移動通信装置に送信するサービスデータユニット(SDU)を受信すること、SDUのコピーをSDU管理バッファに記憶すること、SDUを連結・分割ユニットに渡すことであって、プロトコルデータユニット(PDU)を生成する、渡すこと、移動通信装置に送信するためにPDUを送信バッファに記憶すること、SDU管理バッファから除去することができるSDUを識別するフィードバックメッセージを、非肯定応答モード(UM)データの場合、当該SDUに対応するPDUが送信バッファから転送されたとき、又は肯定応答モード(AM)データの場合、当該SDUに対応するPDUの受信が移動通信装置によって肯定応答されたときに、SDU管理バッファに送信すること、及びフィードバックメッセージの受信に応答して、識別されたSDUをSDU管理バッファから除去することを含む、方法を提供する。
この方法は、通信ネットワークのノード又は携帯電話等のユーザ機器で実行することができる。ノードで実行され、且つノードがターゲットノードからハンドオーバ応答を受信する場合、ソースノードは、移動通信装置へのユーザデータパケットの転送を停止し、SDU管理バッファに記憶されたSDUをターゲットノードに転送する。
好ましくは、ソースノードは、ユーザデータパケットの移動通信装置への転送を停止した後、移動通信装置からのユーザデータパケットの受信を継続する。受信データパケットが、任意のAM PDUに対する肯定応答を含み、且つ適切であれば、別のフィードバックメッセージがSDU管理バッファに送信されて、SDUが、ターゲットノードに転送される前にSDU管理バッファから除去される。
ソースノードから転送され、ターゲットノードで受信されたSDUは、ソースノードからターゲットモードへのハンドオーバが完了した後、移動通信装置に送信される。
AMモードデータの場合、フィードバックメッセージは、PDU再送信バッファ及び管理エンティティがSDUに対応するすべてのPDUの肯定応答受信を受信した後、PDU再送信バッファ及び管理エンティティからSDU管理バッファに送信される。
UMモードデータの場合、フィードバックメッセージは、SDUに対応するすべてのPDUが送信バッファから転送された後、送信バッファによってSDU管理バッファに送信される。
第28の態様によれば、本発明は、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、当該方法は、
ソースノードにおいて、ターゲットモードからのハンドオーバ応答の受信に応答して、ステータスパケットを移動通信装置に送信すると共に、当該ステータスパケットの送信の後に、ソースノードから移動通信装置へのダウンリンクユーザデータの送信を停止すること、及び
移動通信装置において、ソースノードからのハンドオーバコマンドの受信に応答して、ステータスパケットをソースノードに送信すると共に、当該ステータスパケットの送信の後に、移動通信装置からソースノードへのアップリンクユーザデータの送信を停止すること、
を含む、方法を提供する。
この方法は、上記第27の態様の方法に加えて実施してもよく、又はその方法と別個に実施してもよい。
一実施の形態では、ソースノードが移動通信装置から受信するステータスパケットに含まれる情報は、ソースノードからターゲットノードに転送される、ソースノードによって保持されるユーザデータパケットの選択に使用される。
第29の態様によれば、本発明は、ソースノードからターゲットノードへの移動通信装置のハンドオーバを容易にする方法であって、当該方法は、ソースノードで実施され、ターゲットノードからのハンドオーバ応答の受信に応答して、
ソースノードから移動通信装置へのダウンリンクユーザデータの送信を停止すること、
上記ダウンリンクユーザデータの送信停止後、ハンドオーバコマンドを上記移動通信装置に送信すること、
ステータスパケットを移動通信装置から受信すること、及び
受信したステータスパケットに含まれる情報に応じてユーザデータパケットをターゲットノードに転送すること、
を含む、方法を提供する。
この方法は、上述した第28及び第29の態様の方法に加えて実施してもよく、又はこれらとは別個に実施してもよい。
理解しやすいように、本発明を3G eNodeB間でハンドオーバする文脈の中で説明するが、諸原理は異なるネットワークのノード間、例えば3Gネットワークと別のネットワークとの間のハンドオーバに拡張可能である。
本発明は、開示される全方法に対して、対応する機器で実行される対応するコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品、機器自体(ユーザ機器、ノード、又はそれらの構成要素)、及び機器を更新する方法を提供する。
これより、本発明の例示的な実施の形態を、添付図面を参照して例として説明する。
本発明の例示的な第1の実施形態を適用可能な移動通信システムを示す概略図である。 例示的な第1の実施形態による基地局を示す概略図である。 例示的な第1の実施形態による移動通信装置を示す概略図である。 関連するハンドオーバプロセスを示す図である。 例示的な第1の実施形態による変更されたハンドオーバプロセスを示す図である。 本発明の例示的な第2の実施形態を適用可能な1つのタイプの移動通信システムを示す概略図である。 図6に示すシステムの一部を成す基地局を示す概略図である。 図6に示すシステムの一部を成す移動通信装置を示す概略図である。 移動通信装置と基地局との間の通信の制御に使用される通信ソフトウェアの一部を成すプロトコルスタックの一部を示す図である。 関連するハンドオーバプロセスを示す図である。 変更されたハンドオーバプロセスを示す図である。 ハンドオーバプロセス中の肯定応答モードデータパケットのバッファリングを管理する外部ARQエンティティの動作を示す図である。 ハンドオーバプロセス中の非肯定応答モードデータパケットのバッファリングを管理する外部ARQエンティティの動作を示す図である。
図1〜図5を参照して、本発明の例示的な第1の実施形態をこれより説明する。
図1は、携帯電話(MT)3−0、3−1、及び3−2のユーザが基地局5及び通信ネットワーク7を介して他のユーザ(図示せず)と通信することができる移動(セルラ)通信システム1を概略的に示す。この実施形態(すなわち、本発明の例示的な第1の実施形態)では、基地局5は、携帯電話3に送信すべきデータが複数のサブキャリアに変調される直交周波数分割多元接続(OFDMA)技法を使用する。携帯電話3のサポートされる帯域幅及び携帯電話3に送信されるデータ量に応じて、異なるサブキャリアが各携帯電話3に割り当てられる。この実施形態では、基地局5は、基地局の帯域幅にわたって動作している携帯電話3の均一分布を維持しようと試みるためにデータを各携帯電話3に搬送するために使用されるサブキャリアも割り当てる。
基地局
図2は、この実施形態において使用される基地局5の主要構成要素を示すブロック図である。図示のように、基地局5は、1つ又は複数のアンテナ23を介して(上述したサブキャリアを使用して)携帯電話3と信号を送受信するように動作可能であると共に、ネットワークインタフェース25を介して電話網7と信号を送受信するように動作可能である送受信回路21を備える。送受信回路21の動作は、メモリ29内に記憶されているソフトウェアに従ってコントローラ27によって制御される。このソフトウェアは、特に、オペレーティングシステム31及びダウンリンクスケジューラ33を含む。ダウンリンクスケジューラ33は、携帯装置3との通信において送受信回路21が送信すべきユーザデータパケットをスケジュールするように動作可能である。ソフトウェアはハンドオーバモジュール35も含み、その動作を以下に説明する。
携帯電話
図3は、図1に示す各携帯電話3の主要構成要素を概略的に示す。図示のように、携帯電話3は、1つ又は複数のアンテナ73を介して基地局5と信号を送受信するように動作可能な送受信回路71を備える。図示のように、携帯電話3は、携帯電話3の動作を制御し、送受信回路71に接続されると共に、ラウドスピーカ77、マイクロホン79、ディスプレイ81、及びキーパッド83に接続されるコントローラ75も備える。コントローラ75は、メモリ85内に記憶されているソフトウェア命令に従って動作する。図示のように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム87を含む。この実施形態では、メモリはアップリンクデータバッファ89も提供する。ハンドオーバプロセスを制御するソフトウェアはハンドオーバモジュール91によって提供され、その動作を以下に説明する。
上述の説明において、理解しやすくするために、基地局及び移動装置は両方とも、本発明の諸特徴のうちの特定の特徴を実装する別個のハンドオーバモジュールをそれぞれ有するものとして説明される。例えば、既存のシステムが本発明を実施するように変更された特定の用途の場合、特徴はこのように提供することができるが、他の用途、例えば、本発明の特徴を最初から念頭に置いて設計されたシステムでは、ハンドオーバ特徴をオペレーティングシステム全体又はコードに組み込むことができ、したがって、ハンドオーバモジュールが離散エンティティとして認識可能でなくてもよい。
関連するハンドオーバプロトコルの説明
本発明の諸特徴をさらに詳細に説明する前に、図4を参照して、関連するハンドオーバプロトコルを要約することが有用であろう。制御プレーンに関連するシグナリングフローは、さらなる考察の基礎として解釈される。シグナリングシーケンスについてのTR25.912からの説明も含まれる。
1)ソースeNodeB内のUEコンテキストは、接続確立時又は最後のTA更新時に提供されるローミング制限に関する情報を含む。
2)ソースeNodeBエンティティは、エリア制限情報に従ってUE測定手順を構成する。ソースeNodeBエンティティによって提供される測定は、UEの接続モビリティを制御する機能を支援することができる。
3)おそらく追加のRRM固有情報によって支援される、UE及びソースeNodeBからの測定結果に基づいて、ソースeNodeBは、UEをターゲットeNodeBによって制御されるセルにハンドオーバすると判断する。
4)ソースeNodeBは、ハンドオーバ要求をターゲットeNodeBエンティティに発行し、ターゲット側でハンドオーバの準備をするために必要な情報を渡す。ターゲットeNodeBは要求される資源を構成する。
5)ターゲットeNodeBが資源を認可することができる場合、アドミッション制御がターゲットeNodeBによって実行され、ハンドオーバが成功する可能性を高める。
6)ハンドオーバ準備がターゲット側で終了し、UEがターゲット側に向けて無線経路を再構成するための情報が、ソースeNodeBに渡される。
A)ステップ7)〜12)は、ハンドオーバ提供中のデータトスの回避を意味する。
7)ソースeNodeBエンティティは、ハンドオーバを実行するようにUEに命令し、ターゲット側の無線資源情報が含まれる。
8)UEはターゲット側で同期を得る。
9)UEは、セルへのアクセスに成功すると、ハンドオーバが完了したことのインジケーションをターゲットeNodeBに送信する。
10)UEがセルを変更したことがMME/UPEに通知される。UPEは、データ経路をターゲット側に切り替え、任意のUプレーン/TNL資源をソースeNodeBに向けて解放することができる。
11)MME/UPEは、ハンドオーバ完了ACKメッセージを使用してハンドオーバ完了メッセージを確認する。
12)ターゲットeNodeBは、ソース側での資源の解放をトリガする。ターゲットeNodeBは、メッセージ9を受信後、このメッセージを直接送信することができる。
13)資源解放メッセージを受信すると、ソースeNodeBは、UEコンテキストに関連して無線及びCプレーンに関連する資源を解放することができる。ソースeNodeBは、実施依存メカニズムが、データ転送を停止することができ、Uプレーン/TNL資源を解放することができると判断するまで、データ転送の実行を継続するべきである。
14)新しいセルが新しい追跡エリアのメンバである場合、UEはMME/UPEに登録する必要があり、次にMME/UPEはターゲット側のエリア制限情報を更新する。
以下の説明は、肯定応答モードRLCに主に適用されるが、LTEの外部ARQエンティティはすべての態様においてRLCと同一であるわけではない。VoIP及びストリーミング等のリアルタイムアプリケーションに利用される非肯定応答モードRLCエンティティの仕様も、肯定応答モードエンティティと比較して異なる処理が適用される場合は常に明らかにされる。
コンテキスト及びデータを転送して、eNodeB間ロスレスハンドオーバをサポートするために、本発明者らは、ソースeNodeBがハンドオーバ中にデータ伝送ステータスをそれ自体とターゲットデータeNodeBとの間で同期可能であることが望ましいことを理解した。これから、本発明者らは、データフローが望ましくは、ユーザプレーンデータの中断時間が最小になることを考慮して、ハンドオーバ実行段階中の適切な時点に停止されるべきであると結論付けた。しかし、追加のシグナリングを通じてデータ伝送を停止すると、全体ハンドオーバ時間を増大させる可能性があり、これは問題であるため、この所望要件を満たすことは容易ではない。本発明者らは、ユーザデータ転送プロセス内にハンドオーバプロセスの何らかの「実現(realisation)」を内蔵するように従来の構成を変更することによって、ハンドオーバ実行時にデータ送信をソースeNodeB及びUE(一方又は両方、好ましくは両方)において暗黙的に停止可能なことを理解した。望ましいさらなる特徴は、利用される転送がRLC SDUベースか、それともRLC PDUベースかに関わりなく、ターゲットENB又はUEによって無線で伝送される複製パケット数が最小化されることである。
本発明者らは、図4のシグナリングシーケンスを図5に示すように変更することを提案し、図5は、本発明者らが提案するDL及びULでのデータ送信を停止するタイミングを示すと共に、説明される変更シーケンスの詳細を示す。以下に、このデータフロー停止手法がLTEの高速ロスレスハンドオーバの達成をどのように容易にするかを説明する。
図5を参照して、LTE内アクセスモビリティサポートのための情報フローを説明する。
1)ソースeNodeB内のUEコンテキストは、接続確立時又は最後のTA更新時に提供されたローミング制限に関する情報を含む。
2)ソースeNodeBエンティティは、エリア制限情報に従ってUE測定手順を構成する。ソースeNodeBエンティティによって提供される測定は、UEの接続モビリティを制御する機能を支援することができる。
3)おそらく追加のRRM固有情報によって支援される、UE及びソースeNodeBからの測定結果に基づいて、ソースeNodeBは、UEをターゲットeNodeBによって制御されるセルにハンドオーバすると判断する。
4)ソースeNodeBは、ハンドオーバ要求をターゲットeNodeBエンティティに発行し、ターゲット側でハンドオーバの準備をするために必要な情報を渡す。ターゲットeNodeBは要求される資源を構成する。
5)ターゲットeNodeBが資源を認可することができる場合、アドミッション制御がターゲットeNodeBによって実行され、ハンドオーバが成功する可能性を高める。
6)ハンドオーバ準備がターゲット側で終了し、UEがターゲット側に向けて無線経路を再構成するための情報が、ソースeNodeBに渡される。
7)このステップは以下のサブステップから成る。
a.HOコマンドを下位レイヤに提出する前に、eNB内のRRCエンティティは、RLCエンティティがいずれのRLC PDUも下位レイヤに提出しないように、RLC UPエンティティにDL送信を停止するように命令する。UL受信は継続することができる。受信側エンティティがUM RLCエンティティの場合、SDUを含むすべてのPDUが受信されるとすぐにSDUが再び組み立てられて上位レイヤに転送される。AM RLCエンティティに関しては、ピギーバックACK/NACKフィードバックがAMD PDU内に見つけられる場合、これはAM RLCエンティティの送信側にある再送信バッファ及び管理ユニットに送出され、明確に肯定応答されたAMD PDUがバッファからパージされる。
b.ソースeNBエンティティはHOを実行するようにUEに命令し、ターゲット側の無線資源情報が含まれる。
c.UE内のRRCエンティティは、HOコマンドを受信すると、RLC UPエンティティにUL送信を停止するように命令する。UEは、この後、ターゲットeNodeBにおいてL1/L2シグナリングを即座に開始する。
d.ユーザプレーンデータ送信は両方向で停止するため、ソースeNodeBは、ソースeNBとターゲットeNBとの間でデータ伝送ステータスを正確に同期させることができ、この後、DL SDU転送を随時開始することができる。
8)UEはターゲット側において同期を得る。
9)UEは、セルへのアクセスに成功すると、ハンドオーバが完了したというインジケーションをターゲットeNodeBに送信する。
10a)ハンドオーバ完了を下位レイヤに提出した後、UE内のRRCエンティティは、RLC UPエンティティにUL UPトラフィックを再開するように命令する。
10b)eNodeB内のRRCエンティティは、ハンドオーバ完了を受信すると、RLCエンティティにDLトラフィックを再開するように命令する。eNodeBは、ソースeNodeBから受信した転送DLパケットの送信を開始する。
11)UEがセルを変更したことがMME/UPEに通知される。UPEは、データ経路をターゲット側に切り替え、任意のUプレーン/TNL資源をソースeNodeBに向けて解放することができる。
12)MME/UPEは、ハンドオーバ完了ACKメッセージを使用してハンドオーバ完了メッセージを確認する。
13)ターゲットeNodeBは、ソース側での資源の解放をトリガする。ターゲットeNodeBは、メッセージ9を受信後、このメッセージを直接送信することができる。
14)資源解放メッセージを受信すると、ソースeNodeBは、UEコンテキストに関連して無線及びCプレーンに関連する資源を解放することができる。ソースeNodeBは、実施依存メカニズムが、データ転送を停止することができ、Uプレーン/TNL資源を解放することができると判断するまで、データ転送の実行を継続するべきである。
15)新しいセルが新しい追跡エリアのメンバである場合、UEはMME/UPEに登録する必要があり、次にMME/UPEはターゲット側のエリア制限情報を更新する。
上記に示したデータフローを停止する正確なタイミングは、本発明者らが考案した以下の(別個の)要件を満たす助けとなる。
I.リアルタイムサービス及び非リアルタイムサービスの両方に対して統一されたロスレスハンドオーバメカニズム
II.ユーザプレーンデータの最小中断時間
III.eNodeB及びUEによる複製パケット送信の最小化
要件Iは、DLデータパケットをバッファリングし、ソースeNodeBからターゲットeNodeBに転送することが可能なRLCエンティティを有することによって満たされる。UEでは、UL送信が停止されてからUEがターゲットeNodeBに切り替えられるまで、RLCエンティティがアプリケーションによって生成されたデータパケットをバッファリングすることができる。これには、UEが従来のUEには存在しないバッファリングを提供することが要求されるが、実施にそれ程問題はないであろう。データフローを暗黙的に停止することによって、ソースeNodeBは、データ伝送ステータスをソースeNodeBとターゲットeNodeBとの間で同期させることができる。これは、ソースeNodeBが、AM RBの送信バッファ及び再送信バッファ並びにUM RBの送信バッファ内のデータに基づいて(これらはデータフローが停止した後、静止したままであるため)、ターゲットeNodeBに転送する必要のあるDL SDUがいずれであるかを正確に知ることができるためである。
要件IIに関しては、UL方向並びにDL方向でのデータフロー停止に関わる明示的な(追加の)シグナリングがないため、ユーザプレーンデータの中断時間の増大はない。
さらに、DLデータが停止される時点は、中断時間が最小になるように本発明による考慮事項に従って最適になるように選択される。eNodeBがDLデータのスケジュールを継続する場合、UEは、ハンドオーバコマンドを受信してすぐにターゲットセルと同期しようと試みるため、これらのデータパケットを首尾良く受信又はこれらのデータパケットに対して肯定応答することができなくなる。最終的には、これらのパケットをターゲットeNodeBに転送する必要があり、ターゲットeNodeBを通じて再び送信する必要があり、これはエアインタフェース帯域幅の非効率な使用に繋がる。従来の考えによれば、VoIP等のリアルタイムサービスの場合、データ停止がサービスにとって有害であると論じられ得るが、本発明者らは、eNodeBがDLパケットの送信を継続する場合、UEが、ターゲットセルと同期しようと試みている間にDLパケットを受信することができないときにDLパケットを回復することができるメカニズムがなく、これは実際に少なくとも問題であり得ることを認めた。しかし、本発明者らは、データフローが停止され、パケット転送メカニズムが利用される場合、DLでのパケット損失をなくす可能性があり、UEへのデータパケット送出遅延があり得るが、これによって破棄される可能性があるパケット数は最悪の場合でもたった1つであることを認めた。しかし、これらはプレイアウトバッファを通じて補償することができる。
同様に、UEは、ターゲットセルと同期を得ようと試みている間にULでの送信を継続する場合、ソースeNodeBから肯定応答を受信することができないことがあり、UEは、UL方向においてこれらのAM RLCパケットをターゲットeNodeBに再送信する必要がある場合があり、エアインタフェース帯域幅の非効率な使用に繋がる。リアルタイムサービスの場合、UEがターゲットセルと同期を得ようと試みている間にUL方向において送信したパケットは、ULでの無線電波不良状況に起因して失われる恐れがあり、データフローが停止されない場合には回復することができない。したがって、遅延をプレイアウトバッファによって受信側で補償可能としながら、ハンドオーバ実行中に、リアルタイムサービスに対してであってもULデータフローを停止することによってULでのいかなるパケット損失も回避することが有利である。
さらに、ハンドオーバコマンドがeNodeBによって送信された後、データ送信がUL及びDLの両方向で継続される場合、ソースeNodeBでの送信バッファ及び再送信バッファ内のパケットの動的な性質によって、データ伝送ステータスのソースデータeNodeBとターゲットデータeNodeBとの間での同期は複雑化し、結果として、NRTサービスにロスレスハンドオーバを保証するために、複製パケットがターゲットeNodeBによってDLにおいて、またUEによってULにおいて再送信されることになり、エアインタフェース帯域幅の非効率な使用に繋がる。非効率なエアインタフェース帯域幅の使用があるが、ターゲットeNB及びUEはロスレスHOを保証することができる。しかし、UMモードを使用するVoIP等のリアルタイムサービスの場合、ソースによって送信され、ターゲットに正しく受信されないデータパケットは失われることになり、回復することができない。したがって、RT及びNRTの両サービスに対して統一してデータフローを停止することによって、NRTベアラに対するエアインタフェースのより良好な資源利用及びRTサービスの場合でのデータ損失の回避が助けられる。
データフローを停止する明確な時間を有することの別の利点は、ソースeNodeBからX2インタフェースで転送されたDLデータパケットがまずUEに送信され、その後、AGWから受信したデータがS1インタフェースでUEに送信される場合、ターゲットeNodeBでの簡易化された暗黙的再順序付けを達成することができることである。
上記考察から、中断時間及び複製パケットの送信を最小に抑えることを目指しながら、eNodeB間ロスレスハンドオーバをサポートするために、RT及びNRTの両サービスに対してハンドオーバ実行中にULデータ送信及びDLデータ送信を停止することが望ましいように見える。
本明細書において、中断時間及び複製パケットの送信を最小に抑えることを目指し、コンテキスト転送を簡易化すると共に、ターゲットeNodeBでの再順序付けをしながら、eNodeB間ロスレスハンドオーバをサポートするメカニズムを詳細に開示する。
3GPP用語集
LTE−(UTRANの)長期発展型
eNB−E−UTRANNodeB
UE−ユーザ機器−移動通信装置
DL−ダウンリンク−基地局から移動装置へのリンク
UL−アップリンク−移動装置から基地局へのリンク
MME−モビリティ管理エンティティ
UPE−ユーザプレーンエンティティ
HO−ハンドオーバ
RLC−無線リンク制御
RRC−無線資源制御
SDU−サービスデータユニット
PDU−プロトコルデータユニット
TA−追跡エリア
UP−ユーザプレーン
TNL−トランスポートネットワークレイヤ
S1インタフェース−AGWとeNBとの間のインタフェース
X2インタフェース−2つのeNB間のインタフェース
図6〜図13を参照して、本発明の例示的な第2の実施形態を以下に説明する。
概観
図6は、携帯電話(MT)3−0、3−1、及び3−2のユーザが基地局5−1又は5−2のうちの一方及び電話網7を介して他のユーザ(図示せず)と通信することができる移動(セルラ)通信システム1を概略的に示す。この実施形態(すなわち、本発明の例示的な第2の実施形態)では、基地局5は、携帯電話3に送信すべきデータが複数のサブキャリアに変調される直交周波数分割多元接続(OFDMA)技法を使用する。携帯電話3のサポートされる帯域幅及び携帯電話3に送信されるデータ量に応じて、異なるサブキャリアが各携帯電話3に割り当てられる。この実施形態では、基地局5は、基地局の帯域幅にわたって動作している携帯電話3の均一分布を維持しようとしてデータを各携帯電話3に搬送するために使用されるサブキャリアも割り当てる。携帯電話3がソース基地局(例えば、基地局5−1)のセルからターゲット基地局(例えば、基地局5−2)に移動すると、ハンドオーバプロセスを制御するために、ハンドオーバ(HO)手順(プロトコル)が、ソース基地局5、ターゲット基地局5、及び携帯電話3において実行される。
基地局
図7は、この実施形態において使用される各基地局5の主要構成要素を示すブロック図である。図示のように、各基地局5は、1つ又は複数のアンテナ23を介して(上述したサブキャリアを使用して)携帯電話3と信号を送受信するように動作可能であると共に、ネットワークインタフェース25を介して電話網7と信号を送受信するように動作可能である送受信回路21を備える。送受信回路21の動作は、メモリ29内に記憶されているソフトウェアに従ってコントローラ27によって制御される。このソフトウェアは、特に、オペレーティングシステム31及びダウンリンクスケジューラ33を含む。ダウンリンクスケジューラ33は、携帯装置3との通信において送受信回路21が送信すべきユーザデータパケットをスケジュールするように動作可能である。ソフトウェアはハンドオーバモジュール35も含み、その動作を以下に説明する。
携帯電話
図8は、図6に示す各携帯電話3の主要構成要素を概略的に示す。図示のように、携帯電話3は、1つ又は複数のアンテナ73を介して基地局5と信号を送受信するように動作可能な送受信回路71を備える。図示のように、携帯電話3は、携帯電話3の動作を制御し、送受信回路71に接続されると共に、ラウドスピーカ77、マイクロホン79、ディスプレイ81、及びキーパッド83に接続されるコントローラ75も備える。コントローラ75は、メモリ85内に記憶されているソフトウェア命令に従って動作する。図示のように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム87を含む。この実施形態では、メモリはアップリンクデータバッファ89も提供する。ハンドオーバプロセスを制御するソフトウェアはハンドオーバモジュール91によって提供され、その動作を以下に説明する。
上述の説明において、理解しやすくするために、基地局5及び移動装置3は両方とも、携帯電話3がソース基地局からターゲット基地局に移動する際に、ハンドオーバ手順を制御する別個のハンドオーバモジュールをそれぞれ有するものとして説明される。例えば、既存のシステムが本発明を実施するように変更された特定の用途の場合、特徴はこのように提供することができるが、他の用途、例えば、本発明の特徴を最初から念頭に置いて設計されたシステムでは、ハンドオーバ特徴をオペレーティングシステム全体又はコードに組み込むことができ、したがって、ハンドオーバモジュールが離散エンティティとして認識可能でなくてもよい。
関連するハンドオーバプロトコルの説明
以下の説明では、UTRANの長期発展型(LTE)で使用される用語を使用する。したがって、基地局を変更している携帯電話3はUEと呼ばれ、ソース基地局5−1はソースeModeBと呼ばれ、ターゲット基地局5−2はターゲットeNodeBと呼ばれる。LTEに使用されるプロトコルエンティティは、LTEの下では外部ARQエンティティと呼ばれる無線リンク制御(RLC)エンティティを除き、UMTSで使用される名称と同じ名称を有する。LTEの外部ARQエンティティは、UMTSのRLCエンティティの機能と略同じ(であるが、同一ではない)機能を有する。
図9は、UE及びeNodeBで使用されるプロトコルスタックの部分(下位の3つのレイヤ)を示す。第1のレイヤは、無線通信チャネルを介してデータの実際の伝送を担う物理レイヤ(L1)である。この上には、2つのサブレイヤ、すなわちエアインタフェースへのアクセス制御を担う媒体アクセス制御レイヤ(L2/MAC)と、データパケットの連結及び分割、パケットの肯定応答、及び必要な場合のデータパケット再送信を担う外部ARQレイヤ(L2/OARQ)とに分割される第2のレイヤ(L2)がある。第2のレイヤの上には、eNodeBとUEとの間のエアインタフェースに使用される無線資源の制御を担う無線資源制御(RRC)レイヤ(L3/RRC)がある。図示のように、L2/外部ARQレイヤは、Cプレーンデータの伝送管理に使用されるいくつかの外部ARQエンティティ95及びUプレーンデータの伝送管理に使用されるいくつかの外部ARQエンティティ97を含む。
図10は、TR25.912に規定されるハンドオーバを制御する関連する制御プレーン(Cプレーン)シグナリングシーケンスを示す。図示のように、シーケンスは以下のように進む。
1)ソースeNodeB内のUEコンテキストは、接続確立時又は最後のTA(追跡エリア)更新時に提供されたローミング制限に関する情報を含む。
2)ソースeNodeBエンティティは、エリア制限情報に従ってUE測定手順を構成する。ソースeNodeBエンティティによって提供される測定は、UEの接続モビリティを制御する機能を支援することができる。
3)おそらく追加の無線資源管理(RRM)固有情報によって支援される、UE及びソースeNodeBからの測定結果に基づいて、ソースeNodeBは、UEをターゲットeNodeBによって制御されるセルにハンドオーバすると判断する。
4)ソースeNodeBは、ハンドオーバ要求をターゲットeNodeBエンティティに発行し、ターゲット側でハンドオーバの準備をするために必要な情報を渡す。ターゲットeNodeBは要求される資源を構成する。
5)ターゲットeNodeBが資源を認可することができる場合、アドミッション制御がターゲットeNodeBによって実行され、ハンドオーバが成功する可能性を高める。
6)ハンドオーバ準備がターゲット側で終了し、UEがターゲット側に向けて無線経路を再構成するための情報が、ソースeNodeBに渡される。
7)ソースeNodeBエンティティは、ハンドオーバを実行するようにUEに命令し、この命令にはターゲット側の無線資源情報が含まれる。
8)UEはターゲット側で同期を得る。
9)UEは、セルへのアクセスに成功すると、ハンドオーバが完了したことのインジケーションをターゲットeNodeBに送信する。
10)モビリティ管理エンティティ(MME)/ユーザプレーンエンティティ(UPE)(AGWでの2つの論理エンティティであり、MMEはプレーン管理用であり、UPEはUプレーン管理用である)。これらは両方とも1つのノード内にあってよく、AGWは、UEがセルを変更したことを通知されるものと仮定する。UPEは、データ経路をターゲット側に切り替え、ユーザプレーン(Uプレーン)資源又はトランスポートネットワークレイヤ(TNL)資源をソースeNodeBに向けて解放することができる。
11)MME/UPEは、ハンドオーバ完了ACKメッセージを使用してハンドオーバ完了メッセージを確認する。
12)ターゲットeNodeBは、ソース側での資源の解放をトリガする資源解放メッセージをソースeNodeBに送信する。ターゲットeNodeBは、メッセージ9を受信後、このメッセージを直接送信することができる。
13)資源解放メッセージを受信すると、ソースeNodeBは、UEコンテキストに関連して無線及び制御プレーン(Cプレーン)に関連する資源を解放することができる。ソースeNodeBは、実施依存メカニズムが、データ転送を停止することができ、Uプレーン/TNL資源を解放することができると判断するまで、ターゲットeNodeBへのデータ転送の実行を継続するべきである。
14)新しいセルが新しい追跡エリアのメンバである場合、UEはMME/UPEに登録する必要があり、次にMME/UPEはターゲット側のエリア制限情報を更新する。
以下の説明は、データパケットの受信が受信機によって肯定応答される肯定応答モード(AM)無線リンク制御(RLC)に主に適用されるが、外部ARQエンティティ(LTEのRLCと等価)はすべての態様においてRLCと同一であるわけではない。VoIP及びストリーミング等のリアルタイムアプリケーションに利用される非肯定応答モード(UM)外部ARQエンティティの仕様も、肯定応答モードエンティティと比較して異なる処理が適用される場合は常に明らかにされる。
コンテキスト及びデータを転送して、eNodeB間ロスレスハンドオーバをサポートするために、本発明者らは、ソースeNodeBがハンドオーバ中にデータ伝送ステータスをそれ自体とターゲットeNodeBとの間で同期可能であることが望ましいことを理解した。これから、本発明者らは、データフローが望ましくは、ユーザプレーンデータの中断時間が最小になることを考慮して、ハンドオーバ実行段階中の適切な時点に停止されるべきであると結論付けた。しかし、追加のシグナリングを通じてデータ送信を停止すると、全体ハンドオーバ時間を増大させることになるように、問題であるため、この所望要件を満たすことは容易ではない。本発明者らは、ユーザデータ転送プロセス内にハンドオーバプロセスの何らかの「実現」を内蔵するように関連する手法を変更することによって(Cプレーンにおいてのみ実行される)、ハンドオーバ実行時にデータ送信をソースeNodeB及びUE(一方又は両方、好ましくは両方)において暗黙的に停止可能であることを理解した。さらなる望ましい特徴は、利用される転送が外部ARQサービスデータユニット(SDU)ベースか、それとも外部ARQプロトコルデータユニット(PDU)ベースかに関わりなく、ターゲットeNodeB又はUEによって無線で伝送される複製パケット数が最小化されることである。
本発明者らは、図10のシグナリングシーケンスを図11に示すように変更することを提案し、図11は、提案されるダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)でのUプレーンデータ送信を停止するタイミングを示すと共に、説明される変更シーケンスの詳細を示す。以下に、このデータフロー停止手法がLTEの高速ロスレスハンドオーバの達成をどのように容易にするかを説明する。
図11を参照して、LTE内アクセスモビリティサポートのための情報フローを説明する。
1)ソースeNodeB内のUEコンテキストは、接続確立時又は最後のTA更新時に提供されたローミング制限に関する情報を含む。
2)ソースeNodeBエンティティは、エリア制限情報に従ってUE測定手順を構成する。ソースeNodeBエンティティによって提供される測定は、UEの接続モビリティを制御する機能を支援することができる。
3)おそらく追加のRRM固有情報によって支援される、UE及びソースeNodeBからの測定結果に基づいて、ソースeNodeBは、UEをターゲットeNodeBによって制御されるセルにハンドオーバすると判断する。
4)ソースeNodeBは、ハンドオーバ要求をターゲットeNodeBエンティティに発行し、ターゲット側でハンドオーバの準備をするために必要な情報を渡す。ターゲットeNodeBは要求される資源を構成する。
5)ターゲットeNodeBが資源を認可することができる場合、アドミッション制御がターゲットeNodeBによって実行され、ハンドオーバが成功する可能性を高める。
6)ハンドオーバ準備がターゲットeNodeBで終了し、UEがターゲットeNodeBに向けて無線経路を再構成するための情報が、ソースeNodeBに渡される。
7)このステップは以下のサブステップから成る。
a.HOコマンドを下位プロトコルレイヤに提出する前に、ソースeNodeB内の無線資源制御(RRC)エンティティ96は、外部ARQユーザプレーン(UP)エンティティ97が下位プロトコルレイヤにいずれの外部ARQ PDUも提出しないように、これらの外部ARQエンティティ97にDL送信を停止するように命令する。UL受信は継続するべきである。受信側パケットがUM外部ARQ PDUの場合、外部ARQエンティティは、SDUを含むすべてのPDUが受信されるとすぐにSDUを再び組み立てて上位レイヤにSDUを転送する。AM外部ARQ PDUに関しては、ピギーバックACK/NACKフィードバックがAMD PDU内に見つけられる場合、これはAM外部ARQエンティティの送信側にある再送信バッファ及び管理ユニットに送出され、確実に肯定応答されたAMD PDUのバッファがパージされる。
b.ソースeNodeB RRCエンティティ96はHOを実行するようにUEに命令し、ターゲット側の無線資源情報がコマンドに含まれる。
c.UE内のRRCエンティティ96は、HOコマンドを受信すると、外部ARQ UプレーンエンティティにUL送信を停止するように命令する。UEは、この後、ターゲットeNodeBにおいてL1/L2シグナリングを即座に開始する。
d.ユーザプレーンデータ送信は両方向で停止するため、ソースeNodeBは、ソースeNodeBとターゲットeNodeBとの間でデータ伝送ステータスを正確に同期させることができ、この後、(ソースeNodeBからターゲットeNodeBへの)DL SDU転送を随時開始することができる。
8)UEはターゲット側において同期を得る。
9)UEは、セルへのアクセスに成功すると、ハンドオーバが完了したというインジケーションをターゲットeNodeBに送信する。
10a)ハンドオーバ完了を下位レイヤに提出した後、UE内のRRCエンティティ96は、外部ARQ Uプレーンエンティティ97にUL Uプレーントラフィックを再開するように命令する。
10b)eNodeB内のRRCエンティティ96は、ハンドオーバ完了を受信すると、外部ARQ Uプレーンエンティティ97にDLトラフィックを再開するように命令する。ターゲットeNodeBは、ソースeNodeBから受信した転送DLパケットの送信を開始する。
11)UEがセルを変更したことがMME/UPEに通知される。UPEは、データ経路をターゲットeNodeBに切り替え、Uプレーン/TNL資源を任意のソースeNodeBに向けて解放することができる。
12)MME/UPEは、ハンドオーバ完了ACKメッセージを使用してターゲットeNodeBへのハンドオーバ完了メッセージを確認する。
13)ターゲットeNodeBは、ソース側での資源の解放をトリガする。ターゲットeNodeBは、メッセージ9を受信後、このメッセージを直接送信することができる。
14)資源解放メッセージを受信すると、ソースeNodeBは、UEコンテキストに関連して無線及びCプレーンに関連する資源を解放する。ソースeNodeBは、実施依存メカニズムが、データ転送を停止することができ、Uプレーン/TNL資源を解放することができると判断するまで、データ転送の実行を継続する。
15)新しいセルが新しい追跡エリアのメンバである場合、UEはMME/UPEに登録する必要があり、次にMME/UPEはターゲットeNodeBのエリア制限情報を更新する。
上記に示したデータフローを停止する厳密なタイミングは、本発明者らが考案した以下の(別個の)要件を満たす助けとなる。
I.リアルタイムサービス及び非リアルタイムサービスの両方に対して統一されたロスレスハンドオーバメカニズム
II.ユーザプレーンデータの最小中断時間
III.eNodeB及びUEによる複製パケット送信の最小化
要件Iは、DLデータパケットをバッファリングし、ソースeNodeBからターゲットeNodeBに転送することが可能な外部ARQエンティティ97を有することによって満たされる。UEでは、UL送信が停止されてからUEがターゲットeNodeBに切り替えられるまで、外部ARQエンティティ97がアプリケーションによって生成されたデータパケットをバッファリングすることができる。これには、UEが従来のUEには存在しないバッファリングを提供することが要求されるが、実施にそれ程問題はないであろう。データフローを暗黙的に停止することによって、ソースeNodeBは、データ伝送ステータスをソースeNodeBとターゲットeNodeBとの間で同期させることができる。これは、ソースeNodeBが、AM無線ベアラ(RB)の送信バッファ及び再送信バッファ並びにUM RBの送信バッファ内のデータに基づいて(これらはデータフローが停止した後、静止したままであるため)、ターゲットeNodeBに転送する必要のあるDL SDUがいずれであるかを正確に知ることができるためである。
要件IIに関しては、UL方向並びにDL方向でのデータフロー停止に関わる明示的な(追加の)シグナリングがないため、ユーザプレーンデータの中断時間の増大はない。
さらに、DLデータが停止される時点は、中断時間が最小になるような本発明による考慮事項に従って最適になるように選択される。ソースeNodeBがDLデータのスケジュールを継続する場合、UEは、ハンドオーバコマンドを受信してすぐにターゲットセルと同期しようと試みるため、これらのデータパケットを首尾良く受信又はこれらのデータパケットに対して肯定応答することができなくなる。最終的には、これらのパケットをターゲットeNodeBに転送する必要があり、ターゲットeNodeBを通じて再び送信する必要があり、これはエアインタフェース帯域幅の非効率な使用に繋がる。従来の考えによれば、VoIP等のリアルタイムサービスの場合、データ停止がサービスにとって有害であると論じられ得るが、本発明者らは、ソースeNodeBがDLパケットの送信を継続する場合、UEが、ターゲットセルと同期しようと試みている間にDLパケットを受信することができないときにDLパケットを回復することができるメカニズムがなく、これは実際に少なくとも問題であり得ることを認めた。しかし、本発明者らは、データフローが停止され、パケット転送メカニズムが利用される場合、DLでのパケット損失をなくす可能性があり、UEへのデータパケット送出遅延があり得るが、これによって破棄される可能性があるパケット数は最悪の場合でもたった1つであることを認めた。しかし、これはプレイアウトバッファを通じて補償することができる。
同様に、UEは、ターゲットセルと同期を得ようと試みている間にULでの送信を継続する場合、ソースeNodeBから肯定応答を受信することができないことがあり、UEは、UL方向においてこれらのAMパケットをターゲットeNodeBに再送信する必要がある場合があり、エアインタフェース帯域幅の非効率な使用に繋がる。リアルタイム(RT)サービスの場合、UEがターゲットeNodeBと同期を得ようと試みている間にUL方向においてUEが送信したパケットは、ULでの無線電波不良状況に起因して失われる恐れがあり、データフローが停止されない場合には回復することができない。したがって、遅延をプレイアウトバッファによって受信側で補償可能としながら、ハンドオーバ実行中に、リアルタイムサービスに対してであってもULデータフローを停止することによってULでのいかなるパケット損失も回避することが有利である。
さらに、ハンドオーバコマンドがソースeNodeBによって送信された後、データ送信がUL及びDLの両方向で継続される場合、ソースeNodeBでの送信バッファ及び再送信バッファ内のパケットの動的な性質によって、データ伝送ステータスのソースデータeNodeBとターゲットデータeNodeBとの間での同期は複雑化し、結果として、非リアルタイム(NRT)サービスにロスレスハンドオーバを保証するために、複製パケットがターゲットeNodeBによってDLにおいて、またUEによってULにおいて再送信されることになり、エアインタフェース帯域幅の非効率な使用に繋がる。しかし、UMモードを使用するVoIP等のリアルタイムサービスの場合、ソースeNodeBによって送信され、ターゲットeNodeBに正しく受信されないデータパケットは失われることになり、回復することができない。したがって、RT及びNRTの両サービスに対して統一してデータフローを停止することによって、NRTベアラに対するエアインタフェースのより良好な資源利用及びRTサービスの場合でのデータ損失の回避が助けられる。
データフローを停止する明確な時間を有することの別の利点は、ソースeNodeBからX2インタフェースで転送されたDLデータパケットがまずUEに送信され、その後、アクセスゲートウェイ(AGW)から受信したデータがS1インタフェースでUEに送信される場合、ターゲットeNodeBでのデータパケットの簡易化された暗黙的再順序付けを達成することができることである。
上記考察から、中断時間及び複製パケットの送信を最小に抑えることを目指しながら、eNodeB間ロスレスハンドオーバをサポートするために、RT及びNRTの両サービスに対してハンドオーバ実行中にULデータ送信及びDLデータ送信を停止することが望ましいように見える。
外部ARQ要件
上述のロスレス/シームレスハンドオーバをサポートするために、外部ARQエンティティは以下の諸要件を有しなければならない。
SDUレベルバッファ管理
eNodeB間ハンドオーバ中にターゲットeNodeBとの新しいリンクレイヤ(L2)接続を再確立すると、ソースeNodeB並びにUEの外部ARQエンティティは、送信バッファ及び再送信バッファから未処理の外部ARQ PDUをフラッシュする。未処理の無線フレームのフラッシュは、エンドツーエンドアプリケーションの性能に顕著な影響を与える。
この実施形態では、LTE内eNodeB間ハンドオーバ中のパケット損失を最小限に抑えるか、又はなくすために、外部ARQエンティティ97は、新しいSDUバッファ管理エンティティをAMモードデータパケット及びUMモードデータパケットの両方に対して維持する。図12は、AMモードデータパケットに対するこの新しいSDUバッファ管理エンティティ101を示し、図13は、UMモードデータパケットに対するこの新しいSDUバッファ管理エンティティ103を示す。図12に示すように、SDUバッファ管理エンティティ101は、入来する各AM SDUをバッファリング(各AM SDUのコピーを記憶)してから、外部ARQレイヤ内の連結・分割エンティティ105に送信する。次に、分割されたパケット(PDU)がマルチプレクサ107に出力され、それと同時に、PDU再送信バッファ・管理エンティティ109にコピーされる。連結・分割エンティティ105から受信されたPDU又は再送信を必要とするPDUは、次に、マルチプレクサ107を通じて送信バッファ111に渡され、下位レイヤ(L2/MAC)に提出される。受信側端末から受信した肯定応答は、PDU再送信バッファ・管理エンティティ109によって受信され、肯定応答されていないPDUの再送信を制御するために使用される。PDU再送信バッファ・管理エンティティ109は、SDUに帰属するすべてのセグメントがピア装置のARQレイヤに首尾良く送出されたことを暗黙的に示すことができると、新しいインタフェース113を通じてフィードバックトリガ(そのSDUを識別する)をSDUバッファ管理エンティティ101に提供する。例えば、eNodeB内のPDU再送信・バッファ管理エンティティ109は、SDUに帰属するすべてのセグメントが受信側UE内のARQレイヤによって首尾良く受信されたと判断することができる場合にこのフィードバックトリガを送信する。このフィードバックトリガを受信すると、SDUバッファ管理エンティティ101は、フィードバックトリガ内に含まれる情報を使用して、そのバッファに記憶されている対応するSDUをフラッシュ(除去)する。
同様に、図13に示すように、入力されたUMモードデータパケットは、SDUバッファ管理エンティティ103によってコピー及びバッファリングされ、それから、連結・分割エンティティ105に渡され、連結及び分割処理されてPDUになる。次に、これらのPDUは送信バッファ111に出力され、下位レイヤ(L2/MAC)に提出される。SDUに帰属するすべてのPDUがMACに提出されて送信されると、送信バッファ111は、(新しいインタフェース115を介して)そのSDUを識別するフィードバックトリガをSDUバッファ管理エンティティ103に送信する。これに応答して、SDUバッファ管理エンティティ103はそのSDUをそのバッファからフラッシュする。
HO中にARQエンティティを停止するとき、DL送信の停止直前にSDUが送信された場合、AMデータのPDU再送信・バッファ管理エンティティ109及びUMデータの送信バッファエンティティ111は、フィードバックもSDUバッファ管理エンティティ101/103に送信する。このようにして、SDUバッファ管理エンティティ101/103は、完全にはUEにまだ送信されていないSDUのみを含むようにSDUバッファを更新することができる。
ネットワーク側において、ソースeNodeB内のSDUバッファ管理エンティティ101/103は、未送出DL SDU(SDUバッファ管理エンティティ101/103)のみをターゲットeNodeBに転送して、ダウンリンクパケット損失ゼロ及び複製パケットの送信最小化を保証する。ソースeNodeB内のSDUバッファ管理エンティティ101/103は、(X215インタフェースを介して確立されたトンネルを経由して)バッファリングされたパケットのターゲットeNodeBへの転送を、そうするコマンドをRRCレイヤ(L3)から受信すると開始する。
UEにおいて、SDUバッファ管理エンティティ101/103は、HOの完了後(すなわち、HO完了メッセージの送信後)、ULでのデータフローが再開され次第、バッファリングされたパケットをターゲットeNodeBに送信して、アップリンクパケット損失ゼロ及び複製パケットの送信最小化を保証する。
外部ARQエンティティの単方向停止
データ送信はハンドオーバ実行時にソースeNodeB及びUEにおいて停止されるため、搬送中のデータパケットが停止されたRLCエンティティによって破棄されることになり、(従来のREL 6 RLCエンティティのように)両方向でのユーザプレーンデータ転送のサスペンドがデータ損失に繋がることを強調しておく必要がある。したがって、ハードハンドオーバがあるLTEシステムの場合、外部ARQエンティティ(RLC)は送信を停止すべきだが、パケットの受信を継続して、いかなるデータ損失も回避すべきである。
HOコマンドを下位レイヤに提出する前に、ソースeNodeB内のRRCエンティティ96は、外部ARQ UプレーンエンティティにDL送信を停止するように命令する。UL受信は継続するべきである。受信されるPDUがUM外部ARQ PDUの場合、外部ARQエンティティは、SDUを含むすべてのPDUが受信されるとすぐにSDUを再び組み立てて上位レイヤに転送する。AM外部ARQ PDUに関しては、ピギーバックACK/NACKフィードバックがAMD PDUに見つけられる場合、これはAM外部ARQエンティティの送信側にある再送信バッファ・管理エンティティ109に送出され、明確に肯定応答されたAMD PDUがバッファからパージされる。同様に、HOコマンドを受信すると、UE内のRRCエンティティ96は、外部ARQ UプレーンエンティティにUL送信を停止するように命令する。したがって、この機能は、RRCエンティティ96からの、データフローを停止する必要がある方向を示すプリミティブ(コマンド)を必要とする。
外部ARQエンティティ停止前のステータスPDUの送信
コンテキスト及びデータを転送すると共に、eNodeB間ロスレスHOをサポートするために、ソースeNodeBはHO中にデータ伝送ステータスをそれ自体とターゲットデータeNodeBとの間で同期する。これは、ユーザプレーンデータの中断時間が最小になることを考慮して、HO実行段階中の適切な時点でデータフローを停止することによって容易になる。一実施形態では、ソースeNodeB及びUE内の外部ARQエンティティは、適切な方向でのデータフローを停止する前に、(その装置が何の受信に成功したかを示す)ステータスリポートを他方に送信する。このステータスメッセージは、装置が何を受信したかのみを示す簡単なレポートであってよい。これによって、ソースeNodeB及びUEは、HO実行中に、送信停止前の正確なデータ送信ステータス(すなわち、他方が何を受信したか、したがって何をまだ送信する必要があるのか)を知ることができる。したがって、HO後、エアインタフェースを介して複製パケットをいずれも送信する必要なく、データ送信を再開することができる。
この機能は、データ送信を停止する前に、外部ARQエンティティ97にステータスPDUを送信するように命令するRRCエンティティ96からのプリミティブ(コマンド)を必要とする。
3GPP用語集
LTE−(UTRANの)長期発展型
eNodeB−E−UTRANノードB
AGW−アクセスゲートウェイ
UE−ユーザ機器−移動通信装置
DL−ダウンリンク−基地局から移動装置へのリンク
UL−アップリンク−移動装置から基地局へのリンク
AM−肯定応答モード
UM−非肯定応答モード
MME−モビリティ管理エンティティ
UPE−ユーザプレーンエンティティ
HO−ハンドオーバ
RLC−無線リンク制御
RRC−無線資源制御
RRM−無線資源管理
SDU−サービスデータユニット
PDU−プロトコルデータユニット
TA−追跡エリア
Uプレーン−ユーザプレーン
TNL−トランスポートネットワークレイヤ
S1インタフェース−アクセスゲートウェイとeNodeBとの間のインタフェース
X2インタフェース−2つのeNodeB間のインタフェース
以下は、本発明を現在提案されている3GPP LTE標準規格において実施することができる方法の詳細な説明である。種々の特徴が重要又は必要であるとして説明されるが、これは、例えば、標準規格によって課される他の要件に起因して、提案されている3GPP LTE標準規格に対しての場合のみであり得る。したがって、このような文章は本発明を制限するものとして決して解釈されるべきではない。
1.導入
RRCシグナリングとUプレーンデータの一時停止/再開との間を調整して、ロスレス/シームレスLTE内ハンドオーバを達成する制御プレーンシグナリングのシグナリングの流れが[1]において考察される。ロスレス/シームレスハンドオーバを達成するためには、外部ARQエンティティが満たす必要がある特定の諸要件がある。
この点に関して、LTE内ハンドオーバの場合にロスレス/シームレスHOをサポートするためのこれらの外部ARQ諸要件を考察する。
2.考察
ロスレス/シームレスハンドオーバをサポートするためには、外部ARQエンティティが以下の諸要件をサポートする必要がある。
2.1 SDUレベルバッファ管理
eNodeB間ハンドオーバ中にターゲットeNBとの新しいリンクレイヤ接続を再確立すると、ソースeNB並びにUEの外部ARQレイヤは、送信バッファ及び再送信バッファから未処理のRLC PDUをフラッシュして除外する。未処理の無線フレームのフラッシュは、エンドツーエンドアプリケーションの性能に顕著な影響を与える。
LTE内eNB間ハンドオーバ中のパケット損失を最小限に抑えるか、又はなくすために、外部ARQエンティティは、図12に示すように新しいSDUバッファ管理エンティティをAMモード及びUMモードの両方に対して維持する必要がある。SDUバッファ管理エンティティは、入力されたPDCPパケットを、外部ARQレイヤ内の分割エンティティに送信する前にバッファリングする。
図12の新しいインタフェース113を経由してのAMモードでのPDU再送信・バッファ管理エンティティからSDUバッファ管理エンティティへのフィードバックは、SDUに帰属するすべてのセグメントがピア装置のARQレイヤに首尾良く送出されたことを暗黙的に示すことができたときに送信される。例えば、eNB PDU再送信・バッファ管理エンティティは、SDUに帰属するすべてのセグメントがUE ARQレイヤによって首尾良く受信されたと判断することができたときにこのトリガを送信する。SDUバッファ管理エンティティは、PDU再送信・バッファ管理エンティティトリガによって示されたときに、この情報を使用して、バッファに記憶されているSDUをフラッシュする。
同様に、UMモード外部ARQエンティティの場合、送信バッファエンティティは、SDUに帰属するすべてのPDUが送信のためにMACに提出されると、図13に示す新しいインタフェース115を経由してフィードバックをSDUバッファ管理エンティティに送信する。SDUバッファ管理エンティティはそれに従ってバッファをフラッシュすべきである。
HO中にARQエンティティを停止すると、AMの場合にはPDU再送信・バッファ管理エンティティ、UMの場合には送信バッファが、SDUバッファを更新することができるようにフィードバックをSDUバッファ管理エンティティにも送信する。
ネットワーク側において、SDUバッファ管理エンティティは、未送出DL SDUのみをソースeNBからターゲットeNBに転送して、ダウンリンクパケット損失ゼロ及び複製パケットの送信最小化を保証する。X2インタフェースを介して確立されたトンネルを経由して、バッファリングされたパケットのソースeNBからターゲットeNBへの転送の開始をSDUバッファ管理エンティティに示すように、RRCレイヤからの新しいプリミティブを定義する必要がある。
UEにおいて、SDUバッファ管理エンティティは、HO完了後(すなわち、HO完了を送信した後)にULでのデータフローが再開されると、ターゲットeNBを通じてバッファリングされたパケットを送信して、アップリンクパケット損失ゼロ及び複製パケットの送信最小化を保証する。
2.2 外部ARQエンティティの単方向停止
ハンドオーバ実行時にデータ送信をソースeNB及びUEにおいて停止する必要があるため、従来のREL 6 RLCエンティティのように両方向でのユーザプレーンデータ転送をサスペンドすると、搬送中のデータパケットが停止されたRLCエンティティによって破棄されるため、データ損失に繋がることを強調しておく必要がある。したがって、ハードハンドオーバがあるLTEシステムの場合、外部ARQエンティティが送信を停止するが、パケットの受信を継続して、いかなるデータ損失も回避する必要がある。
HOコマンドを下位レイヤに提出する前に、eNB内のRRCエンティティは、外部ARQエンティティUPエンティティにDL送信を停止するように命令する。UL受信は継続することができる。受信側エンティティがUM外部ARQエンティティの場合、SDUを含むすべてのPDUが受信されるとすぐにSDUを再び組み立ててそれらを上位レイヤに転送する。AM外部ARQエンティティに関しては、ピギーバックACK/NACKフィードバックがAMD PDUに見つけられる場合、これはAM外部ARQエンティティの送信側にある再送信バッファ・管理ユニットに送出され、明確に肯定応答されたAMD PDUがバッファからパージされる。同様に、HOコマンドを受信すると、UE内のRRCエンティティは、外部ARQエンティティUPエンティティにUL送信を停止するように命令する。
したがって、この機能は、RRCからの、データフローを停止する必要がある方向を示すプリミティブを必要とする。
2.2 外部ARQエンティティ停止前のステータスPDU送信
コンテキスト及びデータを転送して、eNB間ロスレスHOをサポートするために、ソースeNBはHO中にデータ伝送ステータスをそれ自体とターゲットデータeNBとの間で同期することができる。そしてこれには、ユーザプレーンデータの中断時間が最小になることを考慮して、HO実行段階中の適切な時点でデータフローを停止すべきであることを必要とする。外部ARQエンティティが、特定の方向でのデータフローを停止する前にステータスリポートを送信する場合、ソースeNB及びUEは、HO実行中に、送信停止前の正確なデータ送信ステータスを知ることができる。HO後、エアインタフェースを介して複製パケットをいずれも送信する必要なく、データ送信を再開することができる。
この機能は、データ停止前に、外部ARQエンティティにステータスPDUを送信することを指示するプリミティブを必要とする。
3.結論
本明細書において、複製パケットの送信を最小に維持することを目指して、ロスレス/シームレスeNB間ハンドオーバをサポートするために必要な外部ARQ機能を詳細に考察した。外部ARQ機能要件を本考察から取り、ステージ2 TSフォーム本明細書に含めることが提案されている。
4.参照
[1]R2-060XXX Intra LTE Lossless/Seamless Handover
[2]R2-062725, E-UTRAN Stage 2 v004

Claims (11)

  1. LTE通信ネットワークにおいて実行され、移動通信装置がソースノードからターゲットノードへハンドオーバする方法であって、
    前記ターゲットノードにおいて、前記ソースノードからX2インタフェースを介して転送されたダウンリンクユーザデータパケットを、受信するステップと、
    前記ターゲットノードにおいて、外部ソースからS1インタフェースを介してダウンリンクユーザデータパケットを、受信するステップと、
    ハンドオーバ中に、前記受信したユーザデータパケットを、前記移動通信装置に送信する前にバッファリングするステップと、
    前記データパケットが受信され前記インタフェースである前記X2インタフェース或いは前記S1インタフェースに基づいて、前記ターゲットノードにおいて前記ダウンリンクデータパケットを順序付けるステップと、
    前記ソースノードから前記ターゲットノードへのハンドオーバの完了後、前記順序付けられたダウンリンクデータパケットを前記ターゲットノードから前記移動通信装置に送信するステップとを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記順序付けるステップは、前記S1インタフェースから前記データパケットを受信する前に、前記X2インターフェースから受信した前記データパケットが前記ターゲットノードによって前記移動通信装置に送信されるように実行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記S1インタフェースを介して外部ソースから前記データパケットを受信するステップは、コアネットワークから前記データパケットを受信するステップであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 3GPP型ネットワークのeNodeBによって実行されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ハンドオーバ要求を受信するステップ、及びハンドオーバ応答を送信するステップを含み、前記バッファリングするステップは、前記ハンドオーバ応答の送信とハンドオーバの完了との間に実行されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. LTE通信ネットワークにおいて、移動通信装置がソースノードからターゲットノードへハンドオーバする際の前記ターゲットノードであって、該ターゲットノードは、
    ソースノードから転送されたダウンリンクユーザデータパケットを、受信するX2インタフェースと、
    外部ソースからダウンリンクユーザデータパケットを受信するS1インタフェースと、
    ハンドオーバ中に、前記受信したユーザデータパケットを、前記移動通信装置に送信する前にバッファリングするバッファと、
    前記データパケットが受信され前記インタフェースである前記X2インタフェース或いは前記S1インタフェースに基づいて、前記ダウンリンクデータパケットを順序付ける手段と、
    前記ソースノードから前記ターゲットノードへのハンドオーバの完了後、前記順序付けられたダウンリンクデータパケットを前記移動通信装置に送信する手段とを含むことを特徴とするターゲットノード。
  7. 前記順序付ける手段は、前記S1インタフェースから前記データパケットを受信する前に、前記X2インターフェースから受信した前記データパケットが前記ターゲットノードによって前記移動通信装置に送信されるように順序付けを実行することを特徴とする、請求項6に記載のターゲットノード。
  8. 前記S1インタフェースは、コアネットワークから前記データパケットを受信するものであることを特徴とする、請求項6又は7に記載のターゲットノード。
  9. 3GPP型ネットワークのeNodeBであることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載のターゲットノード。
  10. ハンドオーバ要求を受信し、ハンドオーバ応答を送信する手段を含み、前記バッファは、前記ハンドオーバ応答の送信とハンドオーバの完了との間に前記パケットをバッファすることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項に記載のターゲットノード。
  11. 命令を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム記録媒体であって、前記命令は、通信ネットワークの1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、該1つ又は複数のプロセッサに、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム記録媒体。
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