JP5157721B2 - 画像データの分布モデル更新装置、画像処理装置、画像データの分布モデル更新方法およびプログラム - Google Patents

画像データの分布モデル更新装置、画像処理装置、画像データの分布モデル更新方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置に関する。特に、分布モデルを更新してその分布モデルに基づいて画像データにおける動体または不動体を検知する画像処理装置、画像データの分布モデル更新装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
画像データにおいて時間経過に応じて新たに加わって静止した物体、または、画像データから消失した物体(以下、これらの物体を不動体という。)を検知する技術や、画像データにおいて移動する動体を検知または追尾する技術が提案されている。これら動体や不動体の検知等を行う技術として、混合ガウス分布モデル(GMM:Gaussian Mixture Modeling)が知られている。この混合ガウス分布モデルは、複数のガウス分布を混合してモデル化するものであり、画像データからn項の分布モデルを生成して、順次更新していくものである。そのn項分布モデル(例えば、2項分布モデルであれば、"k=0の分布モデル"と"k=1の分布モデル"が存在する。)が有する各々の平均や重みを用いることにより、動体や不動体の検知等を行うことができる。
時刻tにおける画素が輝度Xtとなる確率P(Xt)は、一般に、次式のように表される。
Figure 0005157721
ただし、kは正規分布の数である。また、wi,tは時刻tにおけるi番目の正規分布の重みである。また、μi,tは時刻tにおけるi番目の正規分布の平均である。また、Σi,tは時刻tにおけるi番目の正規分布の共分散である。また、ηは確率密度関数である。ここで、確率密度関数ηは次式のような正規分布を表す。
Figure 0005157721
このとき、共分散行列Σk,tは次式を仮定する。
Σk,t=σk 2
この混合ガウス分布モデルを用いる方法では、各画素の輝度は、k個(kは正の整数)の正規分布の何れに属するかが判定される。例えば、4個の輝度正規分布を用意し、各画素の輝度がこれら4個の輝度正規分布の何れに属するかが判定される。
ある画素の輝度Xtが、例えば、その輝度正規分布の平均値μkに対して正負それぞれσkの範囲内にあるか否かが判定され、範囲内にあればその輝度正規分布に属していると判定され、範囲外であればその輝度正規分布に属していないと判定される。もし、何れの輝度正規分布にも属しない旨判定された場合には、k個の輝度正規分布のうち重みが最も小さい輝度正規分布の平均値μを、その際の画素の輝度Xtに置換する。
このようにして、画素毎に、輝度Xtが属した輝度正規分布の重みが大きくなるように、輝度Xtが属さなかった輝度正規分布の重みが小さくなるように、輝度正規分布の重みwk,tが更新される。例えば、画素の輝度Xtが属した輝度正規分布の重みwk,tは、次式により更新される。
k,t=(1−α)wk,t-1+α
一方、例えば、画素の輝度Xtが属さなかった輝度正規分布の重みwk,tは、次式により更新される。
k,t=(1−α)wk,t-1
ただし、重みwk,tの更新式において、αは重みの更新速度であり、0≦α≦1である。
また、輝度正規分布の平均μtおよび分散σtは、それぞれ次式により更新される。
μt=(1−ρ)μt-1+ρXt
σt 2=(1−ρ)σt-1 2+ρ(Xt−μtT(Xt−μt
ただし、これら更新式において、ρは、次式により表される。
ρ=αη(Xt|μk,σk
このようにして、ある一定フレーム以上、または、ある一定以上の分布モデルの重みが得られるまで、複数の輝度正規分布の重みが更新される。そして、そのような分布モデルの重みが得られた際の、最も重みの重い輝度正規分布の平均が、静止した状態の画像部分の画素の輝度を示すことになる。したがって、重みが最も重い輝度正規分布の平均の変化に注目すれば、動体の影響をなるべく受けずに、物が移動して停止している状態を画素毎に検知することができる。これにより、画素毎の検知結果を位置的に統合して画像部分の塊として不動体を検知することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−331306号公報(図17)
上述の混合ガウス分布モデルでは、1項分の分布モデルとして、色成分を考慮しない輝度の平均と、分散と、重みの3つが用いられる。このような輝度信号のみを用いた分布モデルでは、近い輝度を有する物体同士を検知することが困難となる。すなわち、極端に明るいシーン、暗いシーンおよび輝度変化の少ないシーンにおける検知精度が問題となる。これに対して、色成分毎に信号レベルの平均と、分散と、重みの3つを想定した場合には、必要なデータ容量が大きくなってしまい、メモリ領域および処理装置の負荷が増大するという問題がある。また、複数の色成分のそれぞれに対する分布モデルの相関を維持しながらn項の分布モデルの更新を行うことは一般に困難である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、混合ガウス分布モデルを用いた動体または不動体の検知処理における検知精度を向上させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、時系列に連続する画像データに関して、複数の色成分毎の信号レベルの平均と、複数の色成分全体の信号レベル分布の分散と、複数の色成分全体の信頼度とを示す複数の分布モデルについて、対象となる画像データが何れの分布モデルに属するかを判定する判定部と、上記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も上記信頼度の高い分布モデルの上記平均と上記分散と上記信頼度とを更新するとともにそれ以外の分布モデルについては上記信頼度を更新する更新部とを具備する画像データの分布モデル更新装置、その処理方法およびプログラムである。これにより、複数の色成分毎の信号レベルの平均を用いて複数の色成分に対する検知精度を向上させながら、分散および信頼度をまとめることにより分布モデルのデータ容量の増大を抑止するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記更新部は、上記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も上記信頼度の高い分布モデルの上記平均を上記分散または上記信頼度に基づいて更新する平均更新部を備えてもよい。これにより、分布モデルの平均を更新させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記更新部は、上記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も上記信頼度の高い分布モデルの上記分散を上記対象となる画像データの複数の色成分の信号レベルと上記平均との差分に基づいて更新する分散更新部を備えてもよい。これにより、分布モデルの分散を更新させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記更新部は、上記複数の分布モデルの上記信頼度を直近信頼度として更新する直近信頼度更新部を備えてもよい。これにより、分布モデルの直近信頼度を更新させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記更新部は、上記複数の分布モデルの上記信頼度を経験的信頼度として更新する経験的信頼度更新部を備えてもよい。これにより、分布モデルの経験的信頼度を更新させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、オフセット領域を含む上記画像データにおいて上記オフセット領域を除く有効領域のみにアクセスするアクセス部をさらに具備してもよい。これにより、オフセット領域を含む画像データに効率良くアクセスさせるという作用をもたらす。
また、本発明の第2の側面は、時系列に連続する画像データに関して、複数の色成分毎の信号レベルの平均と、複数の色成分全体の信号レベル分布の分散と、複数の色成分全体の信頼度とを示す複数の分布モデルについて、対象となる画像データが何れの分布モデルに属するかを判定する判定部と、上記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も上記信頼度の高い分布モデルの上記平均と上記分散と上記信頼度とを更新するとともにそれ以外の分布モデルについては上記信頼度を更新する更新部と、上記更新された分布モデルに基づいて上記画像データにおける動体または不動体を検知する検知部とを具備する画像処理装置、その処理方法およびプログラムである。これにより、分布モデルに基づいて動体または不動体を検知する際、複数の色成分毎の信号レベルの平均を用いて複数の色成分に対する検知精度を向上させながら、分散および信頼度をまとめることにより分布モデルのデータ容量の増大を抑止するという作用をもたらす。
本発明によれば、混合ガウス分布モデルを用いた動体または不動体の検知処理における検知精度を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像処理装置100の一構成例を示す図である。この画像処理装置100は、レンズ111と、撮像素子112と、アナログ信号処理装置113と、デジタル信号処理装置120と、タイミング制御装置130とを備える。また、この画像処理装置100は、CPU140と、メモリ150と、ハードディスク装置160と、DMA制御装置170と、画像表示装置180と、分布モデル更新装置200とを備える。これらデジタル信号処理装置120、タイミング制御装置130、CPU140、メモリ150、ハードディスク装置160、DMA制御装置170および画像表示装置180は、バス109により相互に接続される。
レンズ111は、被写体からの光を集光する光学系である。撮像素子112は、レンズ111によって集光された光を電気信号に変換する光電変換素子である。この撮像素子112は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーなどにより実現される。
アナログ信号処理装置113は、撮像素子112によって光電変換された電気信号に対して、アナログ信号処理を施すものである。このアナログ信号処理としては、例えば、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)、自動ゲイン制御(AGC:Automatic Gain Control)などが例示される。また、このアナログ信号処理装置113では、アナログ信号処理の後にA/D(Analog to Digital)変換が行われ、デジタル信号が生成される。
デジタル信号処理装置120は、アナログ信号処理装置113によってデジタル信号に変換された信号に対して、デジタル信号処理を施すものである。これにより、時系列に連続する画像データが順次生成される。このデジタル信号処理としては、例えば、ホワイトバランスやガンマ変換などが例示される。
タイミング制御装置130は、撮像の際の、アナログ信号処理装置113およびデジタル信号処理装置120などにおける処理のタイミングを制御するものである。
CPU(Central Processing Unit)140は、画像処理装置100の全体の制御を行うものである。また、このCPU140は、分布モデル更新装置200によって更新された分布モデルに基づいて、動体または不動体の検知処理などを行う。なお、CPU140は、特許請求の範囲に記載の検知部の一例である。
メモリ150は、デジタル信号処理装置120によってデジタル信号処理を施された画像データ、CPU140の作業領域、分布モデルなどを保持するメモリである。ハードディスク装置160は、画像データなどを記録する装置である。
DMA(Direct Memory Access)制御装置170は、メモリ150内の領域間、または、メモリ150とハードディスク装置160との間のDMA転送を制御するコントローラである。このDMA制御装置170は、開始アドレスおよび転送量の設定に従って、CPU140を介することなく直接メモリ間転送を行う。
画像表示装置180は、メモリ150またはハードディスク装置160内の画像データを表示する装置であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などにより実現される。
分布モデル更新装置200は、混合ガウス分布モデルにおける分布モデルを更新する装置である。この分布モデル更新装置200は、メモリ150に保持される画像データおよび更新モデルを読み出して、更新モデルの更新処理を行い、更新モデルをメモリ150に書き込む。
図2は、本発明の実施の形態における分布モデル300の一例を示す図である。本発明の実施の形態における分布モデル300は、R値平均310と、G値平均320と、B値平均330と、分散340と、直近信頼度350と、経験的信頼度360とを備える。
R値平均310、G値平均320およびB値平均330は、複数の色成分毎の信号レベルの平均をそれぞれ示すものである。R値平均310は赤(R:Red)の信号レベルの平均を示す。G値平均320は緑(G:Green)の信号レベルの平均を示す。B値平均330は青(B:Blue)の信号レベルの平均を示す。ここでは、色成分としてRGBの3色を用いているが、これ以外の色成分を用いるようにしてもよい。
分散340は、複数の色成分全体の信号レベル分布の分散を示すものである。すなわち、ここでは、分散340はRGBの各色成分を一つにまとめた画像データに対する分散を示す。平均(310乃至330)については色成分毎に分けている一方で、分散340を一つにまとめることにより、画像データと分布モデルとの対応関係を明確にしている。
このように、本発明の実施の形態における分布モデルでは、平均については色成分毎に分けられ(310乃至330)、分散340については一つにまとめられている。これにより、分布モデルのデータ容量の増大を抑えながら、複数の色成分のデータを用いて検知精度を向上させることを可能としている。
直近信頼度350は、現在から所定期間過去に遡った直近の入力に対する信頼度を示すものである。図3は、本発明の実施の形態における直近信頼度350の一例を示す図である。時間tを横軸に、対応する時刻における直近信頼度350を縦軸に、それぞれ示している。分布モデルに含まれると判断された場合を「真」、分布モデルに含まれないと判断された場合を「偽」とする。「真」であれば、そのときの直近信頼度350に応じて、直近信頼度350は増加される。ただし、最大値Maxを超えて増加することはないものとする。一方、「偽」であれば、そのときの直近信頼度350に応じて、直近信頼度350は減少される。ただし、最小値0を下回ることはないものとする。
経験的信頼度360は、更新開始時からの経験的な信頼度を示すものである。図4は、本発明の実施の形態における経験的信頼度360の一例を示す図である。時間tを横軸に、対応する時刻における経験的信頼度360を縦軸に、それぞれ示している。図3と同様に、分布モデルに含まれると判断された場合を「真」、分布モデルに含まれないと判断された場合を「偽」とする。「真」であれば、一定の割合または一定の値が経験的信頼度360において増加される。ただし、最大値Maxを超えて増加することはないものとする。一方、「偽」であれば、直近信頼度350は変化しない。すなわち、経験的信頼度360は、更新開始時から減少せずに単調増加する。
信頼度は主に複数の分布モデルに含まれると判定された入力画像データにおいて、複数の分布モデルのうち最も含まれる確率の高い分布モデルを選択するために用いられるものである。本発明の実施の形態では、上述のように直近信頼度350および経験的信頼度360が設けられている。直近信頼度350は、背景技術において説明した「重み」に相当する値であり、数フレーム前から現フレームまでの入力に基づいて算出した、各分布モデルに入力画像が含まれる確率を示す。一方、経験的信頼度360は、分布モデルの更新開始フレームから現フレームまでに同一分布モデルに含まれた回数をカウントした値である。この経験的信頼度360は信頼度の衰退がないため、直近信頼度350に比べて信頼度の成長が早く、ノイズの影響を受けることなく信頼度を向上させることが可能である。また、この経験的信頼度360を用いることにより、物体が一時的に置かれた場合や、動体が一時的に停止した場合などに、以前存在していた物体であることを素早く認識することができる。これは、一定期間存在していた物体または背景の前に、一時的に別の物体が置かれ、数フレーム後にその一時的に置かれた物体がなくなり、再度当初の物体または背景が出現するような場合である。
この分布モデル300において、R値平均310、G値平均320およびB値平均330は、例えば、11ビットの固定小数点形式であり、小数点以下の有効桁を3桁とする。また、分散340は、例えば、11ビットの固定小数点形式であり、小数点以下の有効桁を6桁とする。また、直近信頼度350は、例えば、11ビットの固定小数点形式であり、小数点以下の有効桁を10桁とする。また、経験的信頼度360は、例えば、9ビットの固定小数点形式であり、小数点以下の有効桁が0桁の整数とする。この例によれば、分布モデル300の1項当りのビット数は64ビットになる。なお、経験的信頼度360は、分布モデル300から省くことが可能であり、R値平均310、G値平均320、B値平均330、分散340および直近信頼度350により分布モデル300を構成してもよい。
図5は、本発明の実施の形態における分布モデル更新装置200の一構成例を示す図である。この分布モデル更新装置200は、制御バスI/F211と、データバスI/F212と、装置制御部220と、データリード部230と、分布モデル更新制御部240と、分布モデル判定選択部250とを備える。また、この分布モデル更新装置200は、分布モデル更新部260と、分布モデル信頼度ソート部270と、データライト部280とをさらに備える。
制御バスI/F(Interface)211は、バス109における制御バス201との間のやりとりを行うインターフェースである。データバスI/F212は、バス109におけるデータバス202との間のやりとりを行うインターフェースである。
装置制御部220は、分布モデル更新装置200全体を制御するものである。この装置制御部220は、内部に制御レジスタ221を備えており、分布モデル更新装置200の各部を制御するための制御情報を保持する。
データリード部230は、データバスI/F212および信号線231を介してメモリ150から画像データおよび分布モデルを読み出すものである。読出しの際に必要な開始アドレスおよび処理画素数は、信号線227を介して装置制御部220から供給される。データリード部230は、分布モデルの処理に必要なデータが揃い次第、分布モデル判定選択部250および分布モデル更新部260に信号線239を介して転送する。
分布モデル更新制御部240は、分布モデルの更新に必要な制御を行うものである。分布モデルの更新に必要なパラメータは信号線228を介して装置制御部220から供給される。この分布モデル更新制御部240は、パラメータを分布モデル判定選択部250および分布モデル更新部260に信号線249を介して供給する。この分布モデル更新制御部240によりパラメータを設定することにより、分布モデルの更新に用いられるアルゴリズムや制御パラメータを切り替えることができ、状況に応じた検知精度を得ることが可能となる。
分布モデル判定選択部250は、n項の分布モデルに画像データが含まれるか否かを判定して、最も信頼度の高い分布モデルを選択するものである。n項の分布モデルのうち少なくとも1項の分布モデルに画像データが含まれると判定された場合には、分布モデル判定選択部250は、最も信頼度の高い分布モデルのインデックス情報を、信号線259を介して分布モデル更新部260に出力する。一方、何れの分布モデルにも画像データが含まれないと判定された場合には、分布モデル判定選択部250は、その旨を示す制御情報を、信号線259を介して分布モデル更新部260に出力する。
分布モデルに画像データが含まれるか否かの判定は、以下の判定式により行われる。
X=(|R値入力−R値平均|<R値閾値)&
(|G値入力−G値平均|<G値閾値)&
(|B値入力−B値平均|<B値閾値)
上式においてXが「真」であれば、その分布モデルに画像データが含まれることを意味する。ここで、R値入力、G値入力およびB値入力は、入力された画像データのRGB値を示す。また、R値平均、G値平均およびB値平均は、分布モデルのR値平均310、G値平均320およびB値平均330を示す。すなわち、RGBの全ての色成分において分布モデルの平均と画像データとの差が一定範囲内に収まっていれば、分布モデルに画像データが含まれると判定される。
また、R値閾値、G値閾値およびB値閾値は、判定閾値モードによって異なる。判定閾値モードは、装置制御部220から供給されるパラメータの一つである。判定閾値モードがモードAである場合においては、各閾値は以下のようになる。
R値閾値=分散+R閾値オフセット
G値閾値=分散+G閾値オフセット
B値閾値=分散+B閾値オフセット
ここで、分散は、分布モデルの分散340である。また、R閾値オフセット、G閾値オフセットおよびB閾値オフセットは、装置制御部220から供給されたパラメータの一つである。一方、判定閾値モードがモードBである場合においては、各閾値は以下のようになる。
R値閾値=R閾値オフセット
G値閾値=G閾値オフセット
B値閾値=B閾値オフセット
このような判定がn項の分布モデルのそれぞれについて行われ、その判定結果に基づいて最も信頼度の高い分布モデルが選択される。ただし、何れの分布モデルにも画像データが含まれないと判定された場合には、その旨を示す制御情報が出力される。ここで用いられる信頼度は、装置制御部220から供給されたパラメータの一つである信頼度選択モードに従って選択された、直近信頼度350または経験的信頼度360の何れか一方である。
なお、分布モデル判定選択部250は、特許請求の範囲に記載の判定部の一例である。
分布モデル更新部260は、n項の分布モデルを更新して、その更新結果を分布モデル信頼度ソート部270に供給するものである。最も信頼度が高いものとして選択された分布モデルについては、R値平均310、G値平均320、B値平均330、分散340、直近信頼度350および経験的信頼度360の全てが更新される。一方、それ以外の分布モデルは、直近信頼度350および経験的信頼度360のみが更新される。また、何れの分布モデルにも画像データが含まれないと判定された場合には、n項の分布モデルの中で最も信頼度の低い分布モデルが初期化される。この場合の初期化は、入力された画像データおよび装置制御部220から供給されるパラメータに基づいて行われる。具体的には、初期化対象の分布モデルのR値平均310、G値平均320およびB値平均330には、それぞれ入力画像データのRGB値が初期化データとして設定される。また、分散340および直近信頼度350には、装置制御部220から供給されるパラメータによって与えられる分散初期値および重み初期値がそれぞれ設定される。また、経験的信頼度360には、この分布モデルに含まれる画像データが1つ存在することを示すために、初期値として「1」が設定される。なお、分布モデル更新部260は、特許請求の範囲に記載の更新部の一例である。
この分布モデル更新部260は、分布モデル平均更新部261と、分布モデル分散更新部262と、平均分散更新レートテーブル263と、分布モデル直近信頼度更新部264と、分布モデル経験的信頼度更新部265とを備えている。
分布モデル平均更新部261は、分布モデルのR値平均310、G値平均320およびB値平均330を更新するものである。これら平均の更新は次式により行われる。
R値平均=(R値入力×平均分散更新レート)
+(R値平均×(1024−平均分散更新レート))
G値平均=(G値入力×平均分散更新レート)
+(G値平均×(1024−平均分散更新レート))
B値平均=(B値入力×平均分散更新レート)
+(B値平均×(1024−平均分散更新レート))
ただし、平均分散更新レートは、装置制御部220から供給されたパラメータの一つである分布モデル更新モードに応じて、平均分散更新レートテーブル263から読み出されるものである。この例では、平均分散更新レートは、11桁の固定小数点形式で、小数点以下10桁の有効桁を有するものとする。すなわち、11桁の「1.0000000000」により表される「1024」が平均分散更新レートの最大値とすると、「1024−平均分散更新レート」の部分において0乃至1024の整数が生成される。
分布モデル更新モードがモードAである場合においては、平均分散更新レートfn(σ,sub)は次式により表される。ここで、Round関数は、小数点以下を四捨五入する関数である。また、σは分散340であり、subはR値入力、G値入力およびB値入力とR値平均、G値平均およびB値平均の各々の差分絶対値の最大値、最小値、中間値または平均値である。分散σおよび差分subは、それぞれ0乃至31の値をとる。すなわち、分散σおよび差分subを0乃至31に変動させて平均分散更新レートfn(σ,sub)を求め、その値を平均分散更新レートテーブル263に保持しておく。これにより、分布モデルの更新時には、分散σおよび差分subによって平均分散更新レートテーブル263を索引することにより、平均分散更新レートfn(σ,sub)を参照することができる。
Figure 0005157721
一方、分布モデル更新モードがモードBである場合においては、平均分散更新レートfn(cnt)は次式により表される。ここで、RoundDown関数は、小数点以下を切り捨てる関数である。また、カウントcntは経験的信頼度360であり、rateは更新係数である。この更新係数rateは、更新曲線をフレキシブルに変更するためのものであり、平均分散更新レート算出時にCPU140によって設定される値である。この更新係数rateを変更することにより、平均分散更新レートの増減値を適切な値に定めることができる。カウントcntおよび更新係数rateは、それぞれ0乃至1023の値をとる。すなわち、設定された1つの更新係数rateの値に対して、カウントcntを0乃至1023に変動させて平均分散更新レートfn(cnt)を求め、その値を平均分散更新レートテーブル263に保持しておく。これにより、分布モデルの更新時には、カウントcntによって平均分散更新レートテーブル263を索引することにより、平均分散更新レートfn(cnt)を参照することができる。
Figure 0005157721
ここでは、平均分散更新レートを求めるための2種類の方法について説明した。モードAにおける平均分散更新レートfn(σ,sub)は、入力画像データRGBと分布モデルの平均RGBの差分値を用いた更新レートであり、現フレームにおける入力データの差分に依存している。数式からも明らかなように、これは分布モデルとしての本来の性質を示している。一方、モードBの平均分散更新レートfn(cnt)は、分布モデル更新開始時からの信頼度を用いた更新レートであり、時間軸に依存している。そのため、これは動体検出に適した更新レートであると考えられる。この二つ平均分散更新レートを適宜使い分けることによって、画像差分と時間軸の何れに重きをおいて分布モデルの更新を行うかを選択することができる。
なお、分布モデル平均更新部261は、特許請求の範囲に記載の平均更新部の一例である。
分布モデル分散更新部262は、分布モデルの分散340を更新するものである。この分散の更新は次式により行われる。
分散=(差分値×平均分散更新レート)
+(分散×(1024−平均分散更新レート))
ここで、差分値は、上述の差分subの値に、装置制御部220から供給されたパラメータの一つである差分値倍率を乗じたものである。差分値倍率としては、例えば「1.0」、「1.5」、「2.0」、「2.5」または「3.0」の値がパラメータとして設定される。この差分値倍率を用いることにより、更新曲線をフレキシブルに変更することが可能となる。また、平均分散更新レートは、平均の更新に使用されたものと同様であり、分布モデル更新モードに応じて平均分散更新レートテーブル263から読み出されるものである。
なお、この分布モデル分散更新部262における分散340の更新の際には、更新後の値が最大値および最小値に規定される範囲内に収まるよう制限されることが望ましい。分散340が狭過ぎると該当する画素データが存在しなくなってしまい、広がり過ぎると全ての画素データが該当してしまうからである。なお、分布モデル分散更新部262は、特許請求の範囲に記載の分散更新部の一例である。
平均分散更新レートテーブル263は、上述の平均分散更新レートfn(σ,sub)またはfn(cnt)の値をテーブル形式で保持するものである。すなわち、平均分散更新レートは、CPU140により事前に算出され、平均分散更新レートテーブル263に保持される。そして、平均310乃至330または分散340の更新の際に、分散σおよび差分値sub、または、経験的信頼度cntをキーとして、平均分散更新レートテーブル263が索引される。これにより、処理の高速化および回路面積の削減を図ることができる。
分布モデル直近信頼度更新部264は、分布モデルの直近信頼度350を更新するものである。直近信頼度350の更新は、以下のように行われる。まず、分布モデルに含まれると判定された場合には、次式のようになる。
直近信頼度=(直近信頼度×(1024−信頼度更新レート))+信頼度更新レート
一方、分布モデルに含まれないと判定された場合には、次式のようになる。
直近信頼度=(直近信頼度×(1024−信頼度更新レート))
このように、入力された画像データが含まれる確率が最も高い分布モデルの信頼度は成長(増加)し、それ以外の分布モデルの信頼度は衰退(減少)していく。なお、信頼度更新レートは、装置制御部220から供給されたパラメータの一つである。この信頼度更新レートを用いることにより、更新曲線をフレキシブルに変更することが可能となる。
なお、分布モデル直近信頼度更新部264は、特許請求の範囲に記載の直近信頼度更新部の一例である。
分布モデル経験的信頼度更新部265は、分布モデルの経験的信頼度360を更新するものである。経験的信頼度360の更新は、以下のように行われる。まず、分布モデルに含まれると判定された場合には、次式のようになる。
経験的信頼度=経験的信頼度+1
一方、分布モデルに含まれないと判定された場合には、次式のようになる。
経験的信頼度=経験的信頼度
すなわち、分布モデルに含まれないと判定された場合には経験的信頼度の更新は行われない。
なお、分布モデル経験的信頼度更新部265は、特許請求の範囲に記載の経験的信頼度更新部の一例である。
分布モデル信頼度ソート部270は、n項の分布モデルを信頼度の高い順にソートするものである。このソートは、その後の処理の際の便宜のためであり、更新処理において必須の処理ではない。この分布モデル信頼度ソート部270によってソートされたn項の分布モデルは、データライト部280に供給される。このソートに用いられる信頼度は、背景技術において説明した「重み」に相当する値であり、本発明の実施の形態においては直近信頼度350を意味する。
データライト部280は、更新後にソートされたn項の分布モデルを、信号線289からデータバスI/F212を介してメモリ150に書き込むものである。
図6は、本発明の実施の形態における装置制御部220から供給されるパラメータの内容例を示す図である。このパラメータには、処理対象画素数510と、画像データ開始アドレス520と、分布モデル開始アドレス530と、更新後分布モデル開始アドレス540と、判定閾値モード610と、信頼度選択モード620と、R閾値オフセット630と、G閾値オフセット640と、B閾値オフセット650と、信頼度更新レート710と、分布モデル更新モード720と、差分値倍率730と、分散初期値740と、重み初期値750とが含まれる。
処理対象画素数510は、検知処理の対象となる画像データの画素数を示すものである。画像データ開始アドレス520は、検知処理の対象となる画像データのメモリ150における開始アドレスを示すものである。分布モデル開始アドレス530は、更新前の分布モデルのメモリ150における開始アドレスを示すものである。更新後分布モデル開始アドレス540は、更新後の分布モデルのメモリ150における開始アドレスを示すものである。
判定閾値モード610は、分布モデル判定選択部250において分布モデルの判定に用いられる閾値のモードを示すものである。上述の例では、この判定閾値モード610がモードAを示している場合には分散を加味した閾値が利用され、モードBを示している場合には分散を加味しない閾値が利用されることを想定している。
信頼度選択モード620は、分布モデル判定選択部250において分布モデルの選択に用いられる信頼度のモードを示すものである。上述の例では、この信頼度選択モード620に基づいて、直近信頼度350または経験的信頼度360の何れか一方が信頼度として選択され、その選択された信頼度が最も高い分布モデルが選択される。
R閾値オフセット630、G閾値オフセット640およびB閾値オフセット650は、分布モデルに画像データが含まれるか否かの判定の際に用いられる閾値のオフセットである。
信頼度更新レート710は、分布モデル直近信頼度更新部264において分布モデルの直近信頼度350を更新するための更新レートである。
分布モデル更新モード720は、分布モデル300における平均(R値平均310、G値平均320およびB値平均330)または分散340を更新する際のモードを示すものである。上述のように、本発明の実施の形態においては、モードAおよびBの何れかを想定している。
差分値倍率730は、分散を更新する際、差分値を求めるために差分subの値に乗ぜられる倍率である。
分散初期値740は、分布モデル更新部260において分散340を初期化する際の初期値である。重み初期値750は、分布モデル更新部260において直近信頼度350を初期化する際の初期値である。
これらパラメータは、CPU140によって装置制御部220の制御レジスタ221に設定される。そして、装置制御部220によって、信号線227乃至229を介して分布モデル更新装置200の各部に供給される。
図7は、本発明の実施の形態における分布モデル更新装置200の処理手順例を示す図である。まず、CPU140によって装置制御部220の制御レジスタ221にパラメータが設定される(ステップS911)。そして、このパラメータに従って、データリード部230によって、画像データおよび分布モデルデータがメモリ150から読み出される(ステップS912)。
そして、分布モデル判定選択部250によって、n項の分布モデルのそれぞれに画像データが含まれるか否かの判定が行われる(ステップS913)。なお、ステップS913は、特許請求の範囲に記載の判定手順の一例である。n項の分布モデルのうち少なくとも1項の分布モデルに画像データが含まれると判定された場合(ステップS914)、分布モデル判定選択部250によって、最も信頼度の高い分布モデルが選択される(ステップS915)。ただし、何れの分布モデルにも画像データが含まれないと判定された場合には(ステップS914)、分布モデル判定選択部250は、その旨を示す制御情報を出力するだけで、分布モデルの選択は行わない。
最も信頼度の高い分布モデルについては、分布モデル平均更新部261によって、R値平均310、G値平均320およびB値平均330が更新される(ステップS916)。また、分布モデル分散更新部262によって、分散340が更新される(ステップS917)。
そして、分布モデル直近信頼度更新部264によって、分布モデルの直近信頼度350が更新される(ステップS918)。また、分布モデル経験的信頼度更新部265によって、分布モデルの経験的信頼度360が更新される(ステップS919)。分布モデルに画像データが含まれると判定されたか否かによって、これら直近信頼度350および経験的信頼度360の更新後の値が異なる。
なお、ステップS914乃至S919は、特許請求の範囲に記載の更新手順の一例である。
その後、分布モデルは、分布モデル信頼度ソート部270によって信頼度の高い順にソートされ(ステップS921)、データライト部280によってメモリ150に書き込まれる(ステップS922)。
このように、本発明の実施の形態によれば、色成分毎の平均(310乃至330)と一つにまとめられた分散340を用いることにより、分布モデルのデータ容量の増大を抑えながら、検知精度を向上させることができる。
次に本発明の実施の形態の変形例について説明する。
図8は、本発明の実施の形態の第1の変形例におけるメモリ150のイメージ例を示す図である。画像データには、画像のブレなどに対応するために、撮像後に有効領域を切り出すことを前提として、周囲にオフセット領域が設けられる場合がある。例えば、図8(a)のように、1ライン当りN画素の画像データにおいて、上部の「m0」ラインおよび下部の「m1」ラインがオフセット領域となる。また、各ラインの左側の「n0」画素および右側の「n1」画素がオフセット領域となる。これらオフセット領域を除いた「n」画素×「m」ラインの領域が画像データの有効領域となる。
この場合、メモリ150においては、図8(b)のようにオフセット領域のデータと有効領域のデータが交互に記憶される。したがって、オフセット領域を考慮せずにメモリ150内のデータを扱うと、本来必要な有効領域のデータだけでなくオフセット領域のデータをも転送することになる。そこで、本発明の実施の形態では、オフセット領域を考慮して、メモリ150において有効領域のみをアクセスする。
すなわち、データリード部230は、最初のオフセット領域の「N×m0+n0」画素をスキップして、有効領域のライン#0の「n」画素にアクセスする。そして、次のオフセット領域の「n0+n1」画素をスキップして、有効領域のライン#1の「n」画素にアクセスする。そして、これを繰り返して、最後の有効領域のライン#(m−1)の「n」画素にアクセスすると、処理を終了する。これにより、メモリ150において有効領域のデータのみにアクセスすることができる。
同様の制御をデータライト部280においても行うことにより、メモリ150において有効領域のデータのみにライトすることができる。
この場合のオフセット領域に関する情報は、次図に示すように、パラメータとして制御レジスタ221に保持しておくことができる。そして、データリード部230によるリード時、および、データライト部280によるライト時に、それぞれ信号線227および229を介して供給することにより、リードおよびライトの際にオフセット領域を考慮したアクセスが可能になる。
なお、この変形例におけるデータリード部230およびデータライト部280は、特許請求の範囲に記載のアクセス部の一例である。
図9は、本発明の実施の形態の第1の変形例におけるパラメータの内容例を示す図である。この第1の変形例におけるパラメータは、図6に示したものに加えて、画像入力オフセット550と、分布モデル入力オフセット560と、分布モデル出力オフセット570とが追加されている。
画像入力オフセット550は、オフセット領域が設けられた画像データを入力する際のオフセット領域に関する情報を示すものである。分布モデル入力オフセット560は、オフセット領域が設けられた分布モデルを入力する際のオフセット領域に関する情報を示すものである。分布モデル出力オフセット570は、オフセット領域が設けられた分布モデルを出力する際のオフセット領域に関する情報を示すものである。
画像入力オフセット550、分布モデル入力オフセット560および分布モデル出力オフセット570のそれぞれに含まれるオフセット領域に関する情報としては、図8における「N」、「m0」、「m1」、「n0」、「n1」の5つのデータを保持することができる。ただし、「m0」および「m1」については、「N×m0」および「N×m1」としてのみ使用されるため、演算処理に要する負荷を軽減するために、「N×m0」、「N×m1」、「n0」、「n1」の4つのデータを保持するようにしてもよい。
図10は、本発明の実施の形態の第2の変形例におけるメモリ150の構成例を示す図である。この例では、メモリ150には2つのバッファ#A151および#B152が設けられている。バッファ#A151と#B152との間の転送は、DMA制御装置170が行う。
分布モデル更新装置200は、バッファ#A151を用いて分布モデルの更新を行う。そして、分布モデルの更新が数フレーム分実行された後に、DMA制御装置170は分布モデルのバッファ#A151におけるコピーをバッファ#B152に生成する。CPU140は、そのバッファ#B152に生成された分布モデルを用いて動体または不動体の検知処理を行う。これにより、分布モデル更新装置200による分布モデルの更新と、CPU140による検知処理とをパイプライン制御により実行することができる。
このとき、分布モデル更新装置200は、更新の終了したn項の分布モデルデータを、更新後分布モデル開始アドレス540の示す領域に書き込む。分布モデルの信頼度がある一定レベルに達するまでの間、上述の更新処理が数フレーム分、行われる。そして、分布モデルの信頼度がある一定レベルを超えた際、CPU140はそのn項分布モデルの更新結果を用いて検知処理を開始して、その検知結果に応じた処理を行う。CPU140が検知処理を実行している間も分布モデル更新装置200は次のフレーム画像を用いてn項分布モデルデータの更新を行う。このようにCPU140が主に検知処理を、分布モデル更新装置200がn項分布モデルデータの更新をそれぞれ独立して行うことにより、処理性能の向上を実現することができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、上述のように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
本発明の実施の形態における画像処理装置100の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における分布モデル300の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における直近信頼度350の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における経験的信頼度360の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における分布モデル更新装置200の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における装置制御部220から供給されるパラメータの内容例を示す図である。 本発明の実施の形態における分布モデル更新装置200の処理手順例を示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例におけるメモリ150のイメージ例を示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例におけるパラメータの内容例を示す図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例におけるメモリ150の構成例を示す図である。
符号の説明
100 画像処理装置
107 CPUバス
108 データバス
109 バス
111 レンズ
112 撮像素子
113 アナログ信号処理装置
120 デジタル信号処理装置
130 タイミング制御装置
150 メモリ
160 ハードディスク装置
170 DMA制御装置
180 画像表示装置
190 バスブリッジ
200 分布モデル更新装置
201 制御バス
202 データバス
220 装置制御部
221 制御レジスタ
230 データリード部
240 分布モデル更新制御部
250 分布モデル判定選択部
260 分布モデル更新部
261 分布モデル平均更新部
262 分布モデル分散更新部
263 平均分散更新レートテーブル
264 分布モデル直近信頼度更新部
265 分布モデル経験的信頼度更新部
270 分布モデル信頼度ソート部
280 データライト部
300 分布モデル

Claims (9)

  1. 時系列に連続する画像データに関して、複数の色成分毎の信号レベルの平均と、複数の色成分を一つにまとめた信号レベル分布の分散と、複数の色成分を一つにまとめた信頼度とを示す複数の分布モデルについて、対象となる画像データが何れの分布モデルに属するかを判定する判定部と、
    前記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も前記信頼度の高い分布モデルの前記平均と前記分散と前記信頼度とを更新するとともにそれ以外の分布モデルについては前記信頼度を更新する更新部と
    を具備する画像データの分布モデル更新装置。
  2. 前記更新部は、前記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も前記信頼度の高い分布モデルの前記平均を前記分散または前記信頼度に基づいて更新する平均更新部を備える
    請求項1記載の画像データの分布モデル更新装置。
  3. 前記更新部は、前記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も前記信頼度の高い分布モデルの前記分散を前記対象となる画像データの複数の色成分の信号レベルと前記平均との差分に基づいて更新する分散更新部を備える
    請求項1記載の画像データの分布モデル更新装置。
  4. 前記更新部は、前記複数の分布モデルの前記信頼度を直近信頼度として更新する直近信頼度更新部を備える
    請求項1記載の画像データの分布モデル更新装置。
  5. 前記更新部は、前記複数の分布モデルの前記信頼度を経験的信頼度として更新する経験的信頼度更新部を備える
    請求項1記載の画像データの分布モデル更新装置。
  6. オフセット領域を含む前記画像データにおいて前記オフセット領域を除く有効領域のみにアクセスするアクセス部をさらに具備する請求項1記載の画像データの分布モデル更新装置。
  7. 時系列に連続する画像データに関して、複数の色成分毎の信号レベルの平均と、複数の色成分を一つにまとめた信号レベル分布の分散と、複数の色成分を一つにまとめた信頼度とを示す複数の分布モデルについて、対象となる画像データが何れの分布モデルに属するかを判定する判定部と、
    前記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も前記信頼度の高い分布モデルの前記平均と前記分散と前記信頼度とを更新するとともにそれ以外の分布モデルについては前記信頼度を更新する更新部と、
    前記更新された分布モデルに基づいて前記画像データにおける動体または不動体を検知する検知部と
    を具備する画像処理装置。
  8. 時系列に連続する画像データに関して、複数の色成分毎の信号レベルの平均と、複数の色成分を一つにまとめた信号レベル分布の分散と、複数の色成分を一つにまとめた信頼度とを示す複数の分布モデルについて、対象となる画像データが何れの分布モデルに属するかを判定する判定手順と、
    前記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も前記信頼度の高い分布モデルの前記平均と前記分散と前記信頼度とを更新するとともにそれ以外の分布モデルについては前記信頼度を更新する更新手順と
    を具備する画像データの分布モデル更新方法。
  9. 時系列に連続する画像データに関して、複数の色成分毎の信号レベルの平均と、複数の色成分を一つにまとめた信号レベル分布の分散と、複数の色成分を一つにまとめた信頼度とを示す複数の分布モデルについて、対象となる画像データが何れの分布モデルに属するかを判定する判定手順と、
    前記対象となる画像データが属すると判定された分布モデルのうち最も前記信頼度の高い分布モデルの前記平均と前記分散と前記信頼度とを更新するとともにそれ以外の分布モデルについては前記信頼度を更新する更新手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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