JP4412236B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

この発明は、時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した物体(画像部分)または画像中から消失した物体(画像部分)を検出するための画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
カメラから得た映像を基に、画像処理により、監視領域内に新たに加わって静止した状態の物体や監視領域内から消失した物体(画像部分)(以下、不動体という)を検出する画像処理装置が従来から提案されている。
例えば、特許文献1(特許第2913882号)には、路上に現れた障害物や落下物を検知する方法や装置が提案されており、順次更新される基準背景画像と撮影画像のとの差分の正負符号の変化で、路上物体の発生と消滅を判定し検出している。
ところで、基準背景画像の更新方法としては、種々のものがあるが、その1つとして指数平滑法がある。この指数平滑法は、時刻tにおける背景画像をB、入力画像をC、平滑定数α(0≦α≦1)とすると、背景画像Bを、図17に示す式(1)に示すようにして更新する方法である。
この指数平滑法においては、平滑定数αの値を大きくすることで入力画像の影響を小さくでき、入力画像に移動体が撮影された場合にもその影響を小さくできる。ただし、移動体が多い場合はかなり影響が残ってしまうという問題がある。
この問題を改善することができる基準背景画像の更新方法として、重み付き混合正規分布を用いる方法がある。この重み付き混合正規分布を用いる方法は、1画素毎に、輝度の時間的な変化を検出するもので、次のようなものである。
現在(時点t)の画素の輝度Xの確立P(X)は、一般に、図17に示す式(2)のように表わすことができる。式(2)における確立密度関数ηは、図17に示す式(3)のように表わすことができる。このとき、共分散行列Σk,iは、図17に示す式(4)と仮定している。
この重み付き混合正規分布を用いる方法においては、各画素の輝度は、k個(kは正の整数)の正規分布のいずれに属するかを探す。例えば、1画素の輝度データが8ビットで現される画像データの場合、図18(A)に示すような4個の輝度正規分布を用意し、各画素の輝度が、当該4個の輝度正規分布のどれに属するかを探す。
ある画素の輝度Xが、例えば、その輝度正規分布の平均値μ±2σ以内の値であるか否か判定し、以内であれば当該輝度正規分布に属していると判定し、以外であれば当該輝度正規分布に属していないと判定する。もしも、いずれの輝度正規分布にも属さないときには、k個の輝度正規分布のうち後述する重みが最も小さい輝度正規分布の平均値μを、そのときの画素の輝度Xに置き換える。
そして、画素毎に、当該画素の輝度Xが属した輝度正規分布の重みを大きく、属さなかった輝度正規分布の重みは小さくするように、各輝度正規分布の重みωk、tを更新する。すなわち、例えば、画素の輝度Xが属した輝度正規分布の重みωk、tは、図17に示す式(5)にしたがって更新し、また、属さなかった輝度正規分布の重みωk、tは、図17に示す式(6)にしたがって更新する。なお、式(5)および式(6)において、αは重みの更新速度であり、0≦α≦1である。
そして、各輝度正規分布の平均値μと分散σは、図17に示す式(7)、式(8)、式(9)に基づいて、更新される。
以上により、各画素毎について、複数個の輝度正規分布のそれぞれの重みωk、tの情報が、図18(B)に示すように更新されてゆく。この方法で得られた一番重みの重い輝度正規分布の平均値は、基本的に移動体を除いた静止した状態の画像部分の画素の輝度を示すことになる。
したがって、重みが一番大きい輝度正規分布の平均値の変化に注目すれば、移動体の影響をかなり受けずに、物が移動してなくなった状態と、物が移動して停止している状態を画素毎に検知することができる。そして、画素毎の検知結果を位置的に統合して画像部分の塊として不動体を検出することができる。
上記の特許文献は、次の通りである。
特許2913882号公報
しかしながら、上述した重み付き混合正規分布を用いて背景画像の更新を行なう方法において、単に、重みが一番大きい輝度正規分布の平均値の変化を注目して不動体を検知しようとした場合には、例えば風による木の揺れや水面の揺らぎのように、頻繁に輝度が変化する場合には、当該輝度の変化により頻繁に不動体が検知されてしまう誤検知を生じてしまう問題がある。
この問題について、複数個の輝度正規分布のうち、重みの大きさが上位となる2つ正規分布の重みの推移を参照しながら、さらに説明する。
例えば、カメラによる撮影監視領域に車が入ってきて停止した場合、停車した画像領域の、或る1画素の輝度を時間方向に注目すると、はじめ背景の輝度であったのが、車の輝度に変化するものとなる。このような状況で、上述した重み付き混合正規分布を算出したときの、上位2つの重みの推移を図19に示す。
図19において、f1(w1_t, m1_t)は、時刻tで、重みw1_tと輝度(輝度正規分布の平均値)m1_tとを持つ背景を表し、f2(w2_t,m2_t)は、時刻tで、重みw2_tと輝度(輝度正規分布の平均値)m2_tとを持つ車を表している。重みも、輝度(輝度正規分布の平均値)も、前述した式(5)、式(6)、式(7)により時間tの経過に伴って更新される。
図19に示すように、最初は、背景の重みw1_tが大きく、停車すると徐々に車の重みw2_tが増し、それに伴い背景の重みw1_tが減り、最終的には車の重みw2_tが最大になる。したがって、重みが一番大きい輝度正規分布の平均値(輝度)の変化、すなわち、図19の場合であれば、m1_tとm2_tの差を検知すれば、注目画素の部分が背景から停止している車に変化したことがわかる。
次に、車が監視領域内を通過した場合について、重みの大きさが上位となる2つ輝度正規分布の重みの推移を図20に示す。図19と同様に、f1(w1_t,m1_t)は背景を、f2(w2_t, m2_t)は車を、それぞれ表している。
この図20に示すように、車が通過している最中は、注目画素の部分については、車の重みは増し、背景の重みは減少するが、車が通過した後、注目画素の部分が背景に戻れば、その重みもすぐに元の状態に戻る。この場合は、車の通過速度が低速でない限り、重みが一番大きい分布は変化がないので、注目画素の輝度変化はなかったことになる。
したがって、重みが一番大きい輝度正規分布の平均値(画素の輝度値)の変化に注目すれば、移動体の影響をかなり受けずに、監視領域において、物が移動してなくなった状態と、物が移動して停止している状態を検知することができる。
しかしながら、木の揺れや水面の揺らぎの場合のように、同じくらいの頻度で輝度が変化する場合には、重みの大きさが上位となる2つ輝度正規分布の重みの推移は、図21に示すようになり、重みが一番大きい輝度正規分布が絶えず入れ替わり、誤検知の原因となる。
この発明は、以上の点にかんがみ、上述のような誤検知を防止して、不動体の検知を可能にする画像処理装置および方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明による画像処理装置においては、
時系列方向に連続した画像を取り込む画像取り込み手段と、
前記画像取り込み手段で取り込んだ画像の1または複数画素ごとに、当該1または複数の画素の輝度が、輝度に関する複数個の輝度分布のいずれに属するかを判定し、属すると判定された輝度分布についての重みを漸増すると共に、その他の輝度分布についての重みを漸減するようにして、前記複数個の輝度分布の重みを算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された前記輝度分布の重みに基づいて、前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態を、前記1または複数の画素の輝度が所定の範囲内で安定している安定クラス、前記1または複数の画素の輝度が前記複数個の輝度分布のいずれに属するかが確定できない不安定クラスおよび前記安定クラスと前記不安定クラスとの中間状態である中間クラスを少なくなくとも含む複数のクラスに分類するクラス分類手段と、
前記1または複数の画素毎に、前記クラス分類手段によって分類されたクラスの時間的遷移を判別するクラス遷移判別手段と、
前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態が前記安定クラスにあるとされたときに前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値を、前記1または複数の画素の基準輝度値として取得し、時間変化に応じて更新する基準輝度値更新手段と、
前記クラス遷移判別手段で判別された前記クラスの時間的遷移が、前記不安定クラスから、前記中間クラスを経由して前記安定クラスになった時点を輝度変化検出タイミングとし、当該輝度変化検出タイミングにおいて、前記複数個の輝度分布中の前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値と、前記基準輝度値とを比較して、前記1または複数画素について輝度の変化があったかどうかを検出する輝度変化検出手段と、
前記輝度変化検出手段で前記輝度の変化があったと検出されたときに、その変化のあった前記1または複数画素の前記画像中の位置を識別するための情報と、当該変化があった時間の情報とを記憶する変化検出記憶手段と、
を備え、前記変化検出記憶手段に記憶された情報に基づいて、時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した画像部分または画像中から消失した画像部分を検出することを特徴とする。
この発明においては、算出手段は、1または複数の画素について、複数個の輝度分布のそれぞれの重みを算出する。クラス分類手段は、算出手段で算出された前記輝度分布の重みに基づいて、安定クラス、中間クラス、不安定クラスを少なくとも含む複数のクラスに分類する。
クラス遷移判別手段は、1または複数の画素毎に、クラス分類手段によって分類されたクラスの時間的遷移を判別し、判別されたクラスの時間的遷移が、不安定クラスから、中間クラスを経由して安定クラスになった時点を輝度変化検出タイミングとする。
輝度変化検出手段は、前記輝度変化検出タイミングにおいて、複数個の輝度分布中の重みが最大である輝度分布の代表輝度値と、1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態が安定クラスにあるとされたときに重みが最大である輝度分布の代表輝度値からなる基準輝度値とを比較して、前記1または複数画素について輝度の変化があったかどうかを検出する。
変化検出記憶手段は、輝度変化検出手段で輝度の変化があったと検出されたときに、その変化のあった1または複数画素の画像中の位置を識別するための情報と、当該変化があった時間の情報とを記憶する。そして、その記憶された情報に基づいて、時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した画像部分または画像中から消失した画像部分が検出される。
この発明においては、単に、重みが一番大きい輝度分布の平均値の変化を注目するのではなく、不安定クラスから、中間クラスを経由して安定クラスになった時点の輝度変化を検出するようにするので、木の揺れや水面の揺らぎの場合のように、同じくらいの頻度で輝度が変化する場合は、不動体の輝度の変化とは検出されなくなり、誤検知が防止される。
この発明によれば、画像中の不動体を検出する場合において、木の揺れや水面の揺らぎの場合のように、同じくらいの頻度で輝度が変化する場合を誤検知することなく、不動体を検知することができる。
以下、この発明による画像処理装置および方法の実施形態を、図を参照しながら説明する。
以下に説明する実施形態は、前述した重み付き混合正規分布を用いて背景画像を更新することにより、監視カメラで撮影した監視領域の画像中から不動体を検出する画像処理装置および方法の場合である。したがって、この実施形態では、輝度分布の代表輝度値は、当該分布における輝度の平均値とされる。
図2は、実施形態の画像処理装置を含む監視カメラシステムの構成例を示すブロック図であり、これは監視領域における不動体の検出装置を構成するものである。
図2おいて、監視カメラ11は、監視領域を撮影するのに適当な場所に設置されたも
ので、この監視カメラ11で撮像された監視領域の画像の輝度情報Yが、A/D変換器1
2に供給されて、例えば1画素が、3原色信号R,G,Bのデータからなるデジタル画像
信号DYとされる。このデジタル画像信号DYは、画像処理装置の実施形態としての画像
処理部13に供給される。
この画像処理部13は、この実施形態では、コンピュータにより構成されている。すなわち、画像処理部13は、この例では、CPU(Central Processing Unit)100に対して、システムバス101を介して、プログラムROM(Read Only Memory)102と、ワークエリア用RAM(Random Access Memory)103と、I/Oポート104および105と、メモリインタフェース106とが接続されて構成されている。
そして、A/D変換器12からのデジタル画像信号DYがI/Oポート104を通じてシステムバス101に取り込まれる。また、この画像処理部13からの不動体検知出力が、I/Oポート105を通じて不動体検知報知部14に供給される。この不動体検知報知部14は、画像処理部13からの不動体検知出力が不動体を検知したことを示すものであるときに、例えばアラーム音を鳴らしたり、表示部に報知メッセージを表示したりすることにより、不動体の検知をユーザに報知するようにする。
また、メモリインタフェース106には、画像メモリ15が接続されている。この画像メモリ15には、画像処理部13が後述する不動体検知のための画像処理の過程で作成された画像データが一時的に記憶される。
ROM102には、後述する不動体検知のための画像処理を実行するためのプログラムが記憶されており、CPU100は、このプログラムにしたがって、RAM103をワークエリアとして用いて、前記画像処理を実行する。
この実施形態における不動体検知のための画像処理においては、基本的には、上述した重み付き混合正規分布を算出して、背景画像を更新すると共に、一番重みの大きい輝度正規分布の平均値としての輝度の変化を検出することにより、不動体を検出するものであるが、以下の点で、従来の方法とは異なる。
すなわち、この実施形態では、一番重みが大きい輝度正規分布が交替したときの全てにおいて輝度の変化を検出するのではなく、背景画像の輝度として確実に変化していると予想されるタイミングにおいてのみ、画素の輝度の変化を検出するようにする。
このため、この実施形態では、重み付き混合正規分布算出手段で算出された輝度正規分布の重みに基づいて、画素の輝度の時間的な変化状態を、当該画素の輝度が所定の範囲内で安定している安定クラス、当該画素の輝度が複数個の輝度正規分布のいずれに属するかが確定できない不安定クラスおよび安定クラスと不安定クラスとの中間状態である中間クラスを少なくなくとも含む複数のクラスに分類する。この例では、安定クラスと、中間クラスと、不安定クラスとの3クラスに分類するようにする。
そして、分類したクラスの時間的な遷移を判別し、クラスの時間的遷移が、不安定クラスから、中間クラスを経由して安定クラスになったとき、その安定クラスの適当な時点を輝度変化検出タイミングとし、当該輝度変化検出タイミングにおいて、複数個の輝度正規分布中の重みが最大である輝度正規分布の代表輝度値である輝度平均値と、それまでの当該画素の輝度である基準輝度値とを比較して、当該画素について、輝度の変化があったかどうかを検出する。そして、その輝度の変化の検出出力に基づいて、不動体の検知を行なうようにする。
クラス分類の方法としては、複数個の分布の重みの大きさの関係に基づいてクラスを分ける方法など、種々の方法が考えられるが、この実施形態では、重みの大きさの上位2つの輝度正規分布の重みの関係、特にこの例では、上位2つの輝度正規分布の重みの比に基づいてクラス分類する方法を用いる。この実施形態では、上位2つの輝度正規分布の重みのうち、重みの大きさが大きい方をwb、小さい方をwsとしたときに、
比r=wb/ws ・・・式(10)
であらわされる比rの値に基づいてクラス分類する。
この場合、比r=1および1近傍のときには、画素の輝度は、上位2つの輝度正規分布のどちらに属するかが不安定な状態であるので、不安定クラスとする。
そして、比rが所定値以上であれば、上位2つの輝度正規分布の重みに大きな違いがあり、いずれの輝度正規分布に画素の輝度が属するかは安定に判定できるので、安定クラスとする。そして、安定クラスと、不安定クラスとの中間の状態は、中間クラスとする。
比rの値に対する各クラス分けのための閾値は、例えば試行錯誤により決定される。この例では、例えば、
不安定クラス ; 1≦r<1.1〜1.2
中間クラス ; 1.1〜1.2≦r<1.5
安定クラス ; 1.5≦r
・・・・式(11)
とする。
前述した図19の例の監視領域に車が入ってきて停止した場合における上位2つの重みの推移に関連して、上記の3つのクラスを示すと、図3に示すようなものとなる。この実施形態では、上位2つの重みの大きさについて交替があり、画素の輝度についてのクラス遷移を見たときに、不安定クラス→中間クラス→安定クラスの順に遷移するときに、その安定クラスの適当な時点を輝度変化検出タイミングとする。
図3の例では、不安定クラス→中間クラス→安定クラスの順に遷移して安定クラスになった時点t2の後の、安定クラスを所定時間継続した後の時点t3を、輝度変化検出タイミングとする。時点t2ではなく、安定クラスを所定時間継続した後の時点t3とするのは、安定クラスになって後、すぐに中間クラスに戻ってしまうようなものを検知対象から外すためである。
そして、当該輝度変化検出タイミングにおいて、複数個の輝度正規分布中の重みが最大である輝度正規分布の代表輝度値である輝度平均値を、当該安定クラスにある画素の輝度値、つまり変化後の画素の輝度値として検出する。
そして、検出した画素の輝度値(以下、これを変化後輝度値という)と、変化前の当該画素の輝度値(以下、これを基準輝度値という)とを比較して、輝度値に有意差があれば、つまり、画素の変化後輝度値と基準輝度値とが、異なる輝度正規分布に属するものであると判定されたときには、当該画素は背景から他の物(不動体)に変化したとして検知する。
この実施形態のような不動体の検出方法によれば、前述の図20に示した風による木の揺れや水面の揺らぎのように、頻繁に輝度が変化する場合における上位2つの重みの推移は、図4に示すように、不安定クラスと中間クラスを繰り返すようなものとなり、輝度変化検出タイミングは発生しないので、誤検出を防止することができる。
ここで、基準輝度値は、図3の時点t3で得た変化後輝度値を、そのまま用いることが考えられるが、それでは、その後、長時間、安定クラスになっているときには、基準輝度値が古いものとなってしまう。
また、時点T3で得た輝度値を、常に基準輝度値にしてしまうと、短時間だけ滞在(停止)して移動したような物も不動体として検出してしまう。これは、前述の木の揺れや水面の揺らぎの場合と同様な場合において、前述した時点t3の輝度変化検出タイミングが発生してしまうような場合をも、排除することをも狙っている。
すなわち、常に、輝度変化検出タイミングで得た変化後輝度値を基準輝度値に更新したときには、図5に示すように、僅かな時間だけ、安定クラスになり、その後、不安定クラスに移行するような滞在時間の短い物があった場合、次の輝度変化検出タイミングにおいて移動後の背景と、移動した物との輝度を比較することになり、不動体として検出してしまうことになる。つまり、図5の例では、時点t3と、時点t6とが輝度変化検出タイミングとなるが、時点t3と時点t6とでは、最大の重みが属する分布が異なるので、時点t6でも不動体を検出してしまうのである。
この実施形態では、変化後輝度値を得る輝度変化検出タイミングと、基準輝度値を更新するタイミングとを異ならせるとともに、滞在時間が短い物のときには、基準輝度値を更新しないことで、基準輝度値に滞在時間が短い物の輝度値を反映させず、滞在時間が短い物が入ってくる前の背景の基準輝度値のままとすることにより、当該滞在時間が短い物が不動体として検出されないようにしている。
そして、この実施形態では、基準輝度値は、注目画素の輝度が交替する直前の輝度値を取得して、できるだけ最新の基準輝度値を用いることができるようにする。このため、この実施形態では、安定クラスから中間クラスを経て、不安定クラスになった時点を更新タイミングとし、当該更新タイミングのときに、重みが最も大きい輝度正規分布の平均値を、基準輝度値として取得することにより基準輝度値を更新するようにする。図3の例の場合には、更新タイミングは、時点t1である。
そして、滞在時間が短い物のときに、基準輝度値を更新しないようにする方法は、この実施形態では次のようにする。すなわち、輝度変化検出タイミングで変化後輝度値を取得した時点から、つまり、画素の輝度値が変化した時点から、予め定めた所定時間(指定滞在時間)を経過するまでは、次の輝度更新タイミングでの基準輝度値の更新は禁止するようにする。この実施形態では、これにより、滞在時間の短い物を不動体として検出しないようにしている。
すなわち、図5においては、安定クラスから中間クラスを経由して不安定クラスになる時点t1が、基準輝度値の更新タイミングとなり、重みがその時点で最大である輝度正規分布の平均値を基準輝度値として取得して更新する。
図5の例においては、時点t1の後、輝度変化検出タイミングの時点t3で重みが最大になる輝度正規分布の平均値を取得することで、変化後輝度値を取得し、基準輝度値と比較することにより、監視領域内に何等かの物が入ってきたことを認識する。しかし、後述するように、この実施形態では、単に監視領域内に何等かの物が入ってきた段階では、不動体を検出した旨の出力は出力せず、前記監視領域内に入ってきた物が、指定滞在時間以上、監視領域内に滞在したときに不動体を検出した旨の出力を出力する。
次に、この時点t3の後、次に安定クラスから中間クラスを経由して不安定クラスになる時点t4が、前記時点t3から前記指定滞在時間よりも短いときには、この時点t4での基準輝度値は更新しないようにする。このため、基準輝度値は、時点t1で更新された背景の輝度値となっており、監視領域内に新たに入ってきた物の輝度値とはならない。
したがって、時点t4の後、次に不安定クラスから中間クラスを経由して安定クラスになる輝度変化検出タイミングの時点t6では、入ってきた物がなくなって、元の背景に戻った画素の輝度値が変化後輝度値として取得される。このとき取得された変化後輝度値は背景の輝度値である。そして、前述したように、そのときの基準輝度値は背景の輝度値となっている。したがって、時点t6で比較される変化後輝度値と基準輝度値とは同じ背景の輝度値となり、不動体は検出されない。
以上のことを実現する画像処理部13における不動体検知の処理機能を、機能ブロックで表わした機能構成図を、図1に示す。この図1の処理は、後述する不動体検知処理のうちの画素単位の検知処理に対応するものである。
すなわち、輝度信号取込手段111は、A/D変換器12からの画素単位のデジタル輝度信号DYを受信して取り込み、取り込んだ画素の輝度値を重み付き混合正規分布算出手段112に送る。
重み付き混合正規分布算出手段112は、前述したように、取り込んだ画素の輝度値が複数個の輝度正規分布のいずれに属するかを判定し、前記複数個の輝度正規分布のそれぞれについての重みを更新すると共に、平均値を更新する。そして、重み付き混合正規分布算出手段112は、その算出結果(少なくとも各分布の重みおよび平均値(平均輝度値))を上位重み抽出手段113に供給する。
上位重み抽出手段113は、複数個の輝度正規分布のうち、重みの大きさが上位2個の分布の重みをクラス分類手段114に供給すると共に、重みが最大である分布の平均輝度値を基準輝度値更新手段115および変化後輝度値検出手段116に供給する。
クラス分類手段114は、重みの大きさが上位2個の分布の重みを用いて、前述した式(10)および式(11)に基づいて、現時点における画素の輝度の変化状態についてクラス分類し、その分類結果のクラスの情報をクラス遷移判別手段117に供給する。
クラス遷移判別手段117は、クラス分類手段114からのクラスの情報の時間的な遷移を判別する。そして、クラス遷移判別手段117は、この実施形態では、判別したクラス遷移に基づいて、基準輝度値の更新タイミング信号Sstおよび輝度変化検出タイミング信号Schを生成する。
図6に、上位2つの重みの比に基づいて、画素の輝度の状態を安定クラス、中間クラス、不安定クラスの3つのクラスに分類したときの遷移状態を示す。
この図6では、便宜上、安定クラスをA、中間クラスをB、不安定クラスをCとし、遷移状態を表す値、遷移状態値をSTATE_Xとする。ここで、遷移状態値STATE_XにおけるXは、不安定クラスCになったときには、C(STATE_C)となるが、その他の時には、前のクラスの状態を考慮した値とされる。
すなわち、STATE_AおよびSTATE_Bは、初期状態がAクラスおよびBクラスの場合の遷移状態値である。初期状態がCクラスのときにも遷移状態値は、STATE_Cとなる。STATE_BAは、AクラスからBクラスに遷移したとき、または、BクラスからAクラスに遷移したときの遷移状態値である。STATE_CBは、BクラスからCクラスに遷移したとき、または、CクラスからBクラスに遷移したときの遷移状態値である。さらに、STATE_CBAは、AクラスからBクラス、さらにCクラスに遷移したとき、または、CクラスからBクラス、さらにAクラスに遷移したときの遷移状態値である。
初期状態の遷移状態値をSTATE_Aとし、例えば安定→中間→不安定と遷移した場合、遷移状態値はSTATE_AからSTATE_BA、さらにSTATE_Cと変化する。
また、例えば、STATE_Aは、最大重みの分布が変わらず、変化がないことを示す。また、STATE_CBAは、重みの大きさが2番目から最大に変化した分布であることを示し、いままで、監視領域中に在った物がなくなったか、新たに静止状態のものが監視領域内に入ったことを表している。
したがって、不動体を検知するタイミング、つまり、輝度変化検出タイミングは、この実施形態では、遷移状態値がSTATE_CBAであるときとする。そして、この実施形態では、安定性を上げるため、クラス遷移判別手段117は、遷移状態値がSTATE_CBAになったときに即座に輝度変化検出タイミングとするのではなく、STATE_CBAの状態がある所定時間継続したときを輝度変化検出タイミングとして、輝度変化検出タイミング信号Schを生成し出力する。
例えば、この実施の形態では、輝度変化検出(不動体検出)は、監視カメラ11からの画像信号の毎フレームではなく、例えば4フレームごとに行なうようにしており、STATE_CBAの状態が、例えば30回(4秒)続いた後を、輝度変化検出タイミングとする。例えば、図3の例について説明すると、時点t2は遷移状態値がSTATE_CBAになった時刻であり、輝度変化検出タイミングは、時点t3である。
また、クラス遷移判別手段117は、基準輝度値を更新するタイミングを、上位2つの重みの関係が不安定クラスであって、かつ、前回の遷移状態値が、かつて安定したクラスに属していたことを示すSTATE_BAかSTATE_CBAの場合とする。そして、クラス遷移判別手段117は、この基準輝度値の更新タイミングの時点で、基準輝度値の更新タイミング信号Sstを生成する。この更新タイミングの時点は、図3の例であれば、時点t1のタイミングである。
ただし、クラス遷移判別手段117は、前述した滞在時間の短い物を不動体として検出しないようにするために、更新タイミングの時点と判定される時点であっても、前回の輝度変化検出タイミング信号Schの生成時点から指定滞在時間以上経過していないときには、基準輝度値の更新タイミング信号Sstは生成せず、基準輝度値は更新しないようにする。
このために、この実施形態では、基準輝度値の更新を許可するかどうかを示すフラグ(以下、更新フラグという)を用意する。この更新フラグは、初期状態では「false(=偽)」として、更新を許可する状態とする。すなわち、更新タイミング時点において、この更新フラグを参照し、更新フラグが「false」の時には、更新タイミング信号Sstを生成して出力することを許可する。
そして、この実施形態では、基準輝度値を更新タイミングで更新したときに、つまり、更新タイミング信号Sstを出力したときに、更新フラグを「true(=真)」として、更新の禁止状態にする。クラス遷移判別手段117は、更新フラグが「true」の状態のときには、更新タイミング信号Sstを出力しない。
クラス遷移判別手段117では、検出すべき不動体の指定滞在時間以上、更新フラグが「true」の状態が継続したときには、「false」に戻して、更新タイミング信号Sstの出力を許可するようにする。また、クラス遷移判別手段117は、画素の輝度変化がないと判断できるときに、更新フラグを「true」から「false」の状態に戻すようにしても良い。
以上のようにして、クラス遷移判別手段117は、基準輝度値の更新タイミング信号Sstを生成して、生成した基準輝度値の更新タイミング信号Sstを基準輝度値更新手段115に供給する。基準輝度値更新信号手段115は、この基準輝度値の更新タイミング信号Sstにより、重みが最大である輝度正規分布の平均値を、基準輝度値として取得して更新する。
また、クラス遷移判別手段117は、上述のようにして生成した輝度変化検出タイミング信号Schを変化後輝度値検出手段116に供給する。変化後輝度値検出手段116は、この輝度変化検出タイミング信号Schにより、重みが最大である輝度正規分布の平均値を、変化後輝度値として取得する。
そして、基準輝度値更新手段115で更新された基準輝度値が比較手段118に供給されると共に、変化後輝度値検出手段116で取得された変化後輝度値が比較手段118に供給される。さらに、クラス遷移判別手段117からの輝度変化検出タイミング信号Schが、比較タイミング信号として比較手段118に供給される。
比較手段118では、変化後輝度値検出手段116で取得された変化後輝度値と、基準輝度値更新手段115で更新された基準輝度値とが比較されて、両者に有意差があるかどうか判定され、その比較判定結果が不動体検知判定手段119に供給される。
不動体検知判定手段119では、比較手段118からの比較判定結果を受けて、当該比較判定結果が前記変化後輝度値と基準輝度値との間に有意差があることを示しているときに、そのときの時間例えばフレーム番号を不動体検知時間として保存する。そして、比較判定結果が前記変化後輝度値と基準輝度値との間に有意差があることを示している状態が、その後継続しているときには、予め定められた時間後、不動体の検知を報知するように、画像処理部13から不動体検知報知部14に不動体検知出力が供給されて、この不動体検知報知部14により例えばアラームが発せられる。
前述した図3および図5の場合について、上述した画像処理部13における処理動作をさらに説明する。
例えば、図3において、初期状態t=t0では更新フラグ=false、基準輝度値をm1_t0とする。図3に示す時点t=t1では、更新フラグ=falseであり、上位2つの重みの関係から、画素の輝度の状態は不安定クラスであり、かつ、前回の遷移状態値がSTATE_BAなので、更新タイミング信号Sstが発生し、基準輝度値を、m1_t0からm1_t1に更新し、更新フラグ=trueにする。
そして、時点t=t3では、輝度変化検出タイミング信号Schが発生するので、基準輝度値m1_t1と変化後輝度値m2_t3とを比較して、画素の輝度値の変化を検知する。このとき、基準輝度値m1_t1と変化後輝度値m2_t3との間には、有意差があるので、画像処理部13は、そのときの時間例えばフレーム番号を検知時間として保存しておく。そして、画像処理部13は、その後変化がなければ,指定時間後アラームを出す。
次に、指定した滞在検知時間に満たないで、一旦静止したものが移動した場合の図5の場合における処理動作について述べる。
図5において、前述したように、f1(w1_t, m1_t)は道路についての、f2(w2_t, m2_t)は車についての、重みの変化を示す。 初期状態t0では、更新フラグを「false」、 基準輝度値をm1_t0とする。
図5においては、時点t1では、上位2つの重みの関係は、不安定クラスの状態で、前回の遷移状態値がSTATE_BAなので、基準輝度値をm1_t0からm1_t1に更新し、更新フラグを「trueに」する。
そして、時点t3で、基準輝度値m1_t1と、変化後輝度値m2_t3とを比較して、画素の輝度の変化を検知する。次の時点t4では、前の輝度変化検出タイミング時点t3から指定滞在時間以内であるので、更新フラグは「false」に戻ることなく、「true」のままである。このため、この時点t4では、基準輝度値の更新は行われない。
したがって、このときには次の輝度変化検出タイミングである時点t6では、基準輝度値m1_t1と、当該時点t6での変化後輝度値m1_t6とを比較するので、画素の輝度は変化無しと検出される。このようにして、図6の場合のように、指定滞在時間よりも短い時間停止で移動してしまう物の場合には、指定した滞在検知時間に満たないと検出されて、不動体検知結果のアラームは報知されない。
以上は図1の機能ブロック図についての説明であるが、実際的には、この実施の形態では、画像処理部13におけるソフトウエア処理により、上述の不動体検知の画像処理がなされる。以下、このソフトウエア処理による画像処理を、フローチャートを参照しながら説明する。なお、以下に示す各フローチャートの各ステップの処理は、cpu100が、ROM102に格納されている処理プログラムにしたがって、RAM103をワークエリアとして使用して実行するものである。
図7は、画像処理部13における画像処理の全体の流れを示すフローチャートである。まず、初期化を実行したかどうかを判断するための初期化フラグを「false」に設定して、処理を開始する。
そして、入力データとして監視カメラ11からの、入力画像の情報と時間を計測するためのフレーム番号とを取り込む(ステップS1)。
次に、初期化フラグが「false」であるか否か判別し(ステップS2)、初期化フラグが「false」であるの場合は、“初期化”を実行する(ステップS8)。このステップS8の“初期化”についての処理の流れを、図8のフローチャートに示す。
このステップS8の“初期化”では、使用するメモリと変数の初期化を行なう(ステップS21)。図8において、nは、輝度正規分布の平均値と重みの数(したがって、輝度正規分布の数)を示し、例えばn=4としている。kは、k番目の分布の平均値と重みを示している。また、iは、画素番号を示しており、0≦i<M(=画像サイズに応じた画素数の最大値)である。
そして、この実施形態では、メモリに記憶する変数データおよびフラグ情報は、
・分布の平均値を示す:平均[n][i](ただし、0≦i<M)、
・重みを示す:重み[n][i](ただし、0≦i<M)、
・遷移状態値がSTATE_CBAになってから、それを継続している時間を示す:継続カウント数f_counter[i](ただし、0≦i<M)、
・基準輝度値を示す:基準輝度値[i](ただし、0≦i<M)、
・輝度変化を検知したときの時間:検知時間[i](ただし、0≦i<M)、
・輝度変化の有無を示すフラグ:検知フラグ[i](ただし、0≦i<M)、
・基準輝度の更新可能の有無を示すフラグ:更新フラグ[i](ただし、0≦i<M)、
・上位2個の重みの遷移状態値を示す:state[i](ただし、0≦i<M)、
・基準輝度の更新時間を示す:更新時間[i](ただし、0≦i<M)、
とされている。
そして、このステップS21の初期化処理においては、図8に示すように、全画素(0≦i<M)に対し、平均[0][i]は入力画像の画素iの輝度値を初期値とし、重み[0][i]は最大値WEIGHT_MAX例えば1.0とする。また、平均[k][i](k=1, 2,・・・,n−1)は0、重み[k][i](k=1, 2,・・・,n−1)は0、継続カウント数f_counter[i]は0、基準輝度値[i]は0、検知時間[i]は0、検知フラグ[i]は「false」、更新フラグ[i]は「false」、更新時間[i]は0、をそれぞれ初期値とする。
入力画像には、移動体が含まれている場合があるので、この段階では最大重みの分布の平均値:平均[0][i]に移動体が含まれている場合がある。このため、このまま不動体の検知処理を始めると、移動体の画素が背景に変化したことを検知してしまうので、最大重みを示す分布の平均値が、移動体でなくなるように“前準備処理”を行なう必要がある。そのため、ステップS21の次にはステップS22に進み、そのときに使用する前準備カウンタと前準備フラグを初期化する。すなわち、前準備カウンタを0に、前準備フラグを「false」に設定する。
以上のステップS21およびステップS22の処理が終了したら、最後に初期化フラグを、初期化が済んでいることを示す「true」に設定して(ステップS23)、この図7の初期化処理を終了する。
以上の初期化処理が終了したら、図7のステップS10に進む。このステップS10では、入力画像を、ズレ補正のためのズレ基準画像として保存する。すなわち、監視カメラは、固定されていても、振動などで、監視領域の画像がずれることがあるので、この実施形態では、そのズレ補正を行なうようにする。ステップS10では、このズレ補正のためのズレ基準画像を保存するもので、ここでは、その初期画像として、入力画像を保存するものである。
このズレ基準画像の更新は、不動体検知処理のたびに行なっても良いし、画像のズレを検知する画像ズレ検知手段を設けて、当該画像ズレ検知手段で画像ズレを検知したときは必ず更新するようにしてもよい。この実施形態では、後述するように、不動体検知処理のたびに、この例では4フレームおきのタイミングで、ズレ基準画像の更新を実行するようにする。このステップS10の後は、ステップS1に戻り、次の入力画像待ちになる。
そして、ステップS2で、初期化フラグが「true」であって、初期化が済んでいると判別したときには、“ずれ補正”(ステップS3)に進み、現入力画像と保存してあるズレ基準画像とでズレ量を求め、ズレていたら内部データを補正する。その後、“分布と重みの作成”(ステップS4)を行なう。
図9およびその続きである図10に、このステップS4の“分布と重みの作成”について処理のフローチャートを示す。前述もしたように、iは画素番号を示している。nは正規分布の平均値と重みの個数を示し、kはk番目の分布の平均値と重みを示すものとされている。このステップS4の“分布と重みの作成”では、各画素について、以下の処理を行なう。
先ず、入力画像の画素の1番目を処理対象画素[i]として指定する(ステップS31)。次に、処理対象画素[i]の輝度値と、分布の平均値[k][i](0≦k≦n−1)の差の絶対値が最小となるときのk=k_minを求め、そのときの差の絶対値を、処理対象画素[i]の3原色データr, G, Bのそれぞれについて、値subR、subG、subBとして求める(ステップS32)。
次に、処理対象画素[i]の輝度がいずれの分布にも属さない場合もあるので、それを判別するためのフラグflagを「false」(いずれの分布にも属していないことを示す)で初期化しておく(ステップS33)。次に、k=0として、最初の分布を指定する(ステップS34)。
そして、k=kminであるかどうか判別し(ステップS35)、そうでなければ、前述した式(6)により、そのk番目の重みを小さくする(ステップS39)。そして、図10のステップS41に進み、k=k+1として、次の分布を指定する。そして、指定後のkの値がn(分布の数の最大値)であるか否か判別し(ステップS42)、nでなければ、ステップS35に戻って、このステップS35以降の処理ステップを繰り返す。
ステップS35で、k=kminであると判別したときには、処理対象画素[i]の輝度は、このk_min番目の分布に属する可能性があるので、値subR、subG、subBのすべてが閾値th(例えばth=2σ)以内かどうかを調べる(ステップS36)。
ステップS36で、閾値th以内ではないと判別したときには、前述した式(6)により、そのk番目の重みを小さくする(ステップS39)。そして、図10のステップS41に進み、k=k+1として、次の分布を指定する。そして、指定後のkの値がn(分布の数の最大値)であるか否か判別し(ステップS42)、nでなければ、ステップS35に戻って、このステップS35以降の処理ステップを繰り返す。
ステップS36で、閾値th以内であると判別したときには、処理対象画素[i]の輝度は、その分布に属するとして、前述した式(5)および式(7)により重みと平均値の更新を行ない(ステップS37)、フラグflagを「true」にする(ステップS38)。このとき、平均値の更新は、画素データの3原色データR、G、Bについて、それぞれ独立に行っている。なお、分散σを更新させると、だんだん急峻な正規分布になり、閾値の幅が小さくなるため、この実施形態では、分散σは固定値(例えば8)としている。
そして、ステップS38の次には、図10のステップS41に進み、k=k+1として、次の分布を指定する。そして、指定後のkの値がn(分布の数の最大値)であるか否か判別し(ステップS42)、nでなければ、ステップS35に戻って、このステップS35以降の処理ステップを繰り返す。
そして、ステップS42において、k=nであると判別したときには、全ての分布についての処理が終了したので、フラグflagの状態を調べ(ステップS43)、フラグflagが「false」なら、どの分布にも属さなかったことになるので、その場合は、重みが一番小さいk=k_min2を求め、その平均[k_min2][i]に処理対象画素[i]の輝度値を代入し、重み[k_min2][i]をαとする(ステップS44)。
ステップS43で、フラグflagが「true」であると判別したとき、また、ステップS44の処理が終了した後は、ステップS45に進み、i=i+1として、次の画素を処理対象画素[i]を指定する。そして、指定された次の画素番号から全画素についての上記処理が終了したか否かを判別し(ステップS46)、全画素の処理が終了していないと判別したときには、ステップS3に戻り、このステップS3以降の処理を繰り返す。
また、ステップS46で、全画素の処理が終了したと判別したときには、この“分布と重みの作成”処理を終了する。
図7に戻り、上述したステップS4の“分布と重み作成”の処理が終了すると、図8のステップS23で説明した前準備フラグを調べることにより、前準備が終了したか否か判別する(ステップS5)。ステップS5で、前準備フラグが「false」であると判別したときには、“前準備”処理を行なう(ステップS9)。
前述したように、この実施形態では、分布の平均値の初期値として、入力画像の輝度をそのまま使用しているので、移動体が含まれている場合もある。そのため、いきなり不動体の検知を始めると、移動体がいなくなったことを検知してしまう。これを回避するためには、“分布と重みの作成”を繰り返し実行して、移動体に相当する画素の最大重みの分布の平均値を、移動体から背景に変化させる必要がある。
図11に、“前準備”についての処理のフローチャートの一例を示す。
まず、ステップS5で、前準備フラグが「false」であると判別したことを受けて、前述した“初期化”処理のステップS22で0に初期化した前準備カウンタのカウント値をインクリメントする(ステップS51)。
そして、前準備カウンタのカウント値が閾値Cth、例えば300となったか否か判別し(ステップS52)、前準備カウンタのカウント値が閾値Cthに満たないと判別したときには、この“前準備”処理を終了して、図7のステップS10に戻り、ズレ補正用の基準画像の更新を行ない、さらにステップS1に戻って、次の入力画像を待ち、上述したステップS1以降の処理を、前準備カウンタのカウント値が閾値Cthに等しくなるまで繰り返す。
ステップS52で、前準備カウンタのカウント値が閾値Cthに等しくなったと判別したときには、前準備”の最終処理として以下のことを行なう。
先ず、重み[k][i](0≦k≦n−1)の中から、大きさの大きい上位2つの重みに相当するk1、k2(k1≧k2)を求める(ステップS54)。次に、重み[k1][i]と重み[k2][i]とを比較し(ステップS55)、その比較結果を用いて、前述した3つのクラス(安定クラス、中間クラス、不安定クラス)に分ける。例えば、k1/k2≧1.5なら安定クラスとし、k1/k2<1.5かつk1/k2≧1.1なら中間クラスとし、その以外を不安定クラスとする。
そして、重み[k1][i]と重み[k2][i]との比較結果により、安定クラスに属するか否かを判別し(ステップS56)、安定クラスに属すると判別した場合は、状態遷移値state[i]をSTATE_Aとする(ステップS57)。また、ステップS56で、安定クラスに属しないと判別した場合は、重み[k1][i]と重み[k2][i]との比較結果により、中間クラスに属するか否かを判別し(ステップS58)、中間クラスに属すると判別した場合は、状態遷移値state[i]をSTATE_Bとする(ステップS59)。また、ステップS58で、中間クラスに属しないと判別した場合は、不安定クラスに属すると判別し、状態遷移値STATE[i]をSTATE_Cに設定する(ステップS60)。
ステップS57、ステップS59またステップS60の次には、ステップS61に進み、最大重みに相当するk1の分布の平均値:平均[k1][i]を、基準輝度値[i]とする。
次に、全画素について処理し終わったか否か判別し(ステップS62)、いまだ未処理の画素があれば、次の画素番号を指定して(ステップS63)、ステップS54に戻り、このステップS54以降の処理を繰り返す。ステップS62で、全画素についての処理が終了したと判別したときには、前準備フラグを「true」にして(ステップS64)、この“前準備”処理を終了する。
図7に戻り、上述したステップS9の“前準備”の処理が終了すると、ステップS10に戻って、ズレ補正用の基準画像の更新を行ない、次の入力画像待ちになる。
図7のステップS5において、前準備フラグが「true」であって、前準備が終了していると判別したときには、“不動体検知処理”のステップS6に進む。図12に、この“不動体検知処理”のフローチャートの一例を示す。
図12に示すように、この実施形態における“不動体検知処理”においては、先ず、“画素単位の検知”の処理を行なう(ステップS71)。図13に、この“画素単位の検知”の処理のフローチャートの一例を示す。
先ず、画素番号を示すiを、i=0と初期化して(ステップS81)、各画素に対して以下の処理を行なう。
次に、前回の状態遷移値を保存するために、前回の状態遷移値を示すpre_STATEにSTATE[i]を代入する(ステップS82)。重み[k][i](0≦k≦n−1)の中から、大きさの大きい上位2つの重みに相当するk1、k2(k1≧k2)を求める(ステップS83)。次に、重み[k1][i]と重み[k2][i]とを比較し(ステップS84)、その比較結果を用いて、前述した3つのクラス(安定クラス、中間クラス、不安定クラス)に分ける。前述したように、例えば、k1/k2≧1.5なら安定クラスとし、k1/k2<1.5かつk1/k2≧1.1なら中間クラスとし、その以外を不安定クラスとする。
前述したように、この実施形態では、基準輝度値は更新されると、更新フラグが「false」から「true」に変更され、更新フラグが「true」のときには、基準輝度値が更新できないようにされている。この実施形態では、基準輝度値の更新ができない状態が長時間続くのを避けるために、安全策として基準輝度値が更新された時間と、現在のフレーム番号から、基準輝度値が更新されてから現在までどれくらい経過しているかを判定し、その更新後経過時間が、指定滞在検知時間、例えば60分過ぎたら、基準輝度値の更新をできる状態にする。
つまり、更新フラグ[i]が「true」となっているかどうかを判別し(ステップS85)、更新フラグ[i]が「true」となっている場合は、更新時間[i](基準輝度値が更新された時間(時間はフレーム番号として取得))と現在のフレーム番号の差から更新後継続時間[i]を求め、その更新後継続時間[i]と閾値Tthとを比較して、更新後継続時間[i]が閾値Tthを超えているかどうかを判別する(ステップS86)。ステップS86で、更新後継続時間[i]が閾値Tthを超えていると判別したときには、更新フラグ[i]を「false」に設定する(ステップS87)。
なお、更新後継続時間は、検知時間[i](画素の変化があって、変化後輝度値が取得された時間(時間はフレーム番号として取得))と現在のフレーム番号の差から求めるようにしても良い。その場合には、あるものが監視領域内に入って停止してからの時間が、更新後継続時間として求められることになる。
ステップS85で更新フラグが「false」であると判別したとき、また、ステップS87で、更新フラグ[i]を「false」に設定した後には、ステップS84での比較結果を用いて、クラス分類をする。
すなわち、先ず、重み[k1][i]と重み[k2][i]との比較結果から、安定クラスに属するかどうか判別し(ステップS88)、安定クラスに属すると判別したときには、安定クラスの処理を行なう(ステップS89)。
また、ステップS88で、安定クラスに属しないと判別した場合は、重み[k1][i]と重み[k2][i]との比較結果により、中間クラスに属するか否かを判別し(ステップS90)、中間クラスに属すると判別した場合は、中間クラスの処理を行なう(ステップS91)。
また、ステップS90で、中間クラスに属しないと判別した場合は、不安定クラスに属すると判別し、不安定クラスの処理を行なう(ステップS92)。
ステップS89、ステップS91またステップS92の次には、ステップS93に進み、全画素について処理し終わったか否か判別し、いまだ未処理の画素があれば、次の画素番号を指定して(ステップS94)、ステップS81に戻り、このステップS81以降の処理を繰り返す。ステップS93で、全画素についての処理が終了したと判別したときには、この“画素単位の検知”処理を終了する。
図14に、ステップS89の安定クラスの処理の一例のフローチャートを示す。この安定クラスの処理においては、前回の状態遷移値pre_STATEを調べ、先ず、この前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBであるか否か判別する(ステップS101)。
ステップS101で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBであると判別された場合は、不安定クラスから中間クラスを経て安定クラスに遷移したことを示すSTATE_CBAに状態遷移値STATE[i]を更新し、画素[i]についての状態遷移値STATE_CBAの継続時間を計測する継続カウント値f_counter[i]を0に初期化する(ステップS104)。ここで、状態遷移値STATE_CBAの継続時間を計測するのは、一時停止してすぐに監視領域からなくなってしまうものを検知対象からはずすためである。
また、ステップS101で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBではないと判別された場合は、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Bであるか否か判別し(ステップS102)、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Bであると判別したときには、中間クラスから安定クラスに遷移したことを示すSTATE_BAに状態遷移値STATE[i]を更新する(ステップS105)。
また、ステップS102で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Bでないと判別したときには、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBAであるか否か判別し(ステップS103)、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBAであると判別したときには、画素[i]についての状態遷移値STATE_CBAの継続時間を計測する継続カウント値f_counter[i]をインクリメントする(ステップS106)。
そして、ステップS104、ステップS105、またはステップS106の次には、ステップS107に進み、継続カウント値f_counter[i]が閾値th_count、例えば30になったか否か判別する。
ステップS107で、継続カウント値f_counter[i]が閾値th_count未満であると判別したときには、この図14の安定クラスの処理を終了して、図13のフローチャートに戻る。
また、ステップS107で、継続カウント値f_counter[i]が閾値th_countと等しくなったと判別したときには、当該画素[i]の基準輝度値[i]と、最大重みk1に対応する輝度正規分布の平均値:平均[k1][i]とを比較して(ステップS108)、両者の間に有意差があるか否か判別する(ステップS109)。
ステップS109で、有意差があると判別したときには、つまり、画素[i]の輝度の変化があると判別すると、検知フラグ[i]を「true」にし、そのときのフレーム番号を、検知時間[i]として記憶保持する(ステップS110)。
ステップS109で、有意差がない、つまり、画素[i]の輝度に変化がないと判別すると、検知フラグ[i]は「false」にする(ステップS111)。ステップS110およびステップS111の後には、安定クラスの処理を終了して、図13のフローチャートに戻る。
次に、図15に、ステップS91の中間クラスの処理の一例のフローチャートを示す。この中間クラスの処理においては、前回の状態遷移値pre_STATEを調べ、先ず、この前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Cであるか否か判別する(ステップS121)。
ステップS121で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Cであると判別された場合は、不安定クラスから中間クラスに遷移したことを示すSTATE_CBに状態遷移値STATE[i]を更新する(ステップS122)。
また、ステップS101で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Cではないと判別された場合は、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Aであるか否か判別し(ステップS123)、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_Aであると判別したときには、安定クラスから中間クラスに遷移したことを示すSTATE_BAに状態遷移値STATE[i]を更新する(ステップS124)。
そして、ステップS122およびステップS124の後には、この中間クラスの処理を終了して、図13のフローチャートに戻る。
次に、図16に、図13のステップS92の不安定クラスの処理の一例のフローチャートを示す。この不安定クラスの処理においては、先ず、状態遷移値STATE[i]を、STATE_Cに更新する(ステップS131)。
そして、前回の状態遷移値pre_STATEを調べ、この前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBAまたはSTATE_BAであるか否か判別する(ステップS132)。
ステップS132で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBAまたはSTATE_BAであると判別したときには、基準輝度値[i]を更新するかどうかを調べる。すなわち、更新フラグが「false」であるか否か判別し(ステップS133)、更新フラグが「false」であると判別したときには、更新可能であるので、基準輝度値[i]を、最大重みk1に対応する輝度正規分布の平均値:平均[k1][i]に更新すると共に、更新後に、更新フラグを「true」に変更する。また、更新時間[i]として、当該フレーム番号を記憶保持する(ステップS134)。
ステップS132で、前回の状態遷移値pre_STATEがSTATE_CBAまたはSTATE_BAではないと判別したときには、ステップS135に進む。また、ステップS133で、更新フラグが「true」のとき、また、ステップS134の処理の後にも、ステップS135に進む。そして、ステップS135では、検知フラグを「false」にすると共に、状態遷移値STATE_CBAの継続時間を計測する継続カウント値f_counter[i]を0に初期化する。
ステップS135の後には、この不安定クラスの処理を終了して、図13のフローチャートに戻る。
図12に戻り、以上説明したような画素単位の検知処理が終了すると、画像処理部13は、画素単位で検知した検知領域をまとめるために検知フラグを基に、“ブロック化”処理を行なう(ステップS72)。
このブロック化処理は、例えば、縦×横=4×4画素の範囲を1つのブロックとした場合に、そのブロック範囲中に検知画素が半分以上あれば、そのブロック内の画素の全部を不動体として検知したことにし、反対に、前記ブロック範囲中の検知画素が半分未満ならば、そのブロック範囲内は不動体とは検知しなかったことにする。
ブロック範囲の動かし方は、1画素ずつずらしていくのでもいいし、例えば4画素飛ばしでも良い。
次に、“ブロック化”した検知領域に対して、ラベリングを行ない(ステップS73)、各検知領域の面積、外接四角形の位置などラベルデータを取得する(ステップS74)。
次に、ステップS74で取得したラベルデータを基に、面積や外接四角形の位置、大きさなどで、指定した閾値に満たないものや超えるものは、ノイズとして削除する(ステップS75)。
次に、時間差があって検出されたものは、接している場合でも別々の不動体として検知したいので、残った検知領域に対して、検知時間を基に、時間方向でのラベリングを行なう(ステップS76)。例えば1分以内の場合は、同じラベルとする。
次に、同じ検知物には同じID番号(識別番号)を付け、フレーム間の関係を明示する(ステップS77)。そして、指定された検知時間を越えて滞在した不動体に対して、位置、検知時間、滞在時間等のデータとともにアラームを出力する(ステップS78)。以上で、不動体検知処理を終了する。
図7に戻り、上述のようにして、“不動体検知”処理が終了すると、終了信号が出ているか調べて(ステップS7)、終了信号が出ていなければ、ステップS10に戻り、ズレ補正用の基準画像の更新を行ない、次の入力画像待ちになって上記の処理を繰り返す。また、ステップS7で、終了信号が出ていると判別したときには、この実施形態の処理を終了する。
[他の実施形態]
上述の説明では、基準輝度値は1個であったが、別の不動体検知方法として、基準輝度値を2種類持つ方法もある。
実際に処理を行なうと、長時間の不動体検知の間に天候の変化などにより、一度検知した対象物に対して、再度変化を検知してしまう場合がある。いま、時間方向でもラベリングをして、時間差があって検知された場合は、接していても区別をしているので1つの物体が細かく分かれてしまうことがある。
そこで、上述した“画素単位の検知”の安定クラスの処理において、画素の輝度の変化を検知する際に、更新フラグに従って作成した基準輝度値Y1とは別に、もう1つ基準輝度値Y2との比較を行なう。例えば、基準輝度値Y2は、更新フラグに関係なしに不安定クラスになったときの最大重みの分布の平均値とする。
例えば、道路に車が停車して、しばらくして車の輝度が変化した場合について考える。例えば、日が当たっている反射していた車の輝度が、日陰になったために、変化した場合などがこの例である。
この場合に、道路の輝度をI_road、 変化前の車の輝度I_car1、変化後の車の輝度I_car2とすると、I_roadを基準輝度値として処理を行なうと、I_roadとI_car1との輝度差から車が停車したことを検知し、その後、I_roadとI_car2との輝度差から変化を再検知し、検知時間を更新してしまう。すると、後に時間方向でラベリングしたときに、2つに別れてしまう。
そこで、基準輝度値Y2としてI_car1を設定し、I_car1とI_car2の輝度差を調べ、輝度差がないときは検知時間を更新しないようにする。つまり、画素の輝度の変化を検知する際に、基準輝度値Y1とは差があり、基準輝度値Y2とは差がない場合は、検知時間を更新しないようにして検知物が細かく分かれてしまうのを防ぐ。
[実施形態の効果]
上述したこの実施形態によれば、混合正規分布の上位2つの重みの関係を複数のクラスに分類し、そのクラスの遷移状態を見ることで、以下の要因により、移動体が混在する映像の中からより安定に長時間滞在している不動体を検知することができる。
・検知すべき不動体の前を移動体が通過してカメラから見えない状態が瞬時生じても影響を受けない。
・木の揺れや水面の揺らぎなどの影響が受けにくくなる。
・画素ごとに基準輝度の更新を適切なタイミングで行うことができる。
・ゆっくりした環境変化に追従できる。
・過去の画像データを大量に持たなくても長時間の不動体の検知が行える。
[その他の変形例]
以上の説明では、重み付き混合正規分布を用いた検知方法としたので、輝度分布は正規分布のみであったが、この発明は、輝度分布が正規分布でなくとも、上述と同様にして、各分布の重みを更新する方法のいずれにも適用可能である。上述の実施形態では各分布は正規分布であるので、各分布の代表輝度値は、平均値であったが、代表輝度値は、分布に応じたものでよいことはいうまでもない。
また、上述の実施形態では、不動体検知は、画素単位の輝度値で行なうようにしたが、複数の画素単位、例えば縦×横=2×2=4画素のブロック単位で、その4画素の平均値をブロック単位の輝度値として、上述と同様の処理を行なうようにすることもできる。
また、上述の実施形態では、クラス分類は、上位2個の重みの関係、例えば2個の重みの比に基づいて行なうようにしたが、これに限られるものではない。例えば、上位2個の重みの交替と、最上位の重みの大きさからクラス分類するようにしても良い。つまり、上位2個の重みの交替時点近傍を不安定クラスとし、また、最上位の重みが大きいときを安定クラスとし、不安定クラスと安定クラスの中間を中間クラスとするように分類することもできる。
この発明による画像処理装置の実施形態の機能ブロック図である。 この発明による画像処理装置の実施形態を用いた監視システムの構成例を示すブロック図である。 この発明による画像処理方法の実施形態の要部を説明するための図である。 この発明による画像処理方法の実施形態の要部を説明するための図である。 この発明による画像処理方法の実施形態の要部を説明するための図である。 この発明による画像処理方法の実施形態の要部を説明するための図である。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態における画像処理動作を説明するためのフローチャートである。 この発明による画像処理方法の実施形態に用いる重み付き混合正規分布を説明する際に用いる図である。 この発明による画像処理方法の実施形態に用いる重み付き混合正規分布を説明する際に用いる図である。 この発明による画像処理方法の実施形態に用いる重み付き混合正規分布を説明する際に用いる図である。 この発明による画像処理方法の実施形態に用いる重み付き混合正規分布を説明する際に用いる図である。 この発明による画像処理方法の実施形態に用いる重み付き混合正規分布を説明する際に用いる図である。
符号の説明
13…画像処理部、112…重み付き混合正規分布算出手段、114…クラス分類手段、115…基準輝度値更新手段、116…変化後輝度値検出手段、117…クラス遷移判別手段、118…比較手段、119…不動体検知判定手段

Claims (8)

  1. 時系列方向に連続した画像を取り込む画像取り込み手段と、
    前記画像取り込み手段で取り込んだ画像の1または複数画素ごとに、当該1または複数の画素の輝度が、複数個の輝度分布のいずれに属するかを判定し、属すると判定された輝度分布についての重みを漸増すると共に、その他の輝度分布についての重みを漸減するようにして、前記複数個の輝度分布の重みを算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された前記輝度分布の重みに基づいて、前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態を、前記1または複数の画素の輝度が所定の範囲内で安定している安定クラスおよび前記1または複数の画素の輝度が前記複数個の輝度分布のいずれに属するかが確定できない不安定クラスおよび前記安定クラスと前記不安定クラスとの中間状態である中間クラスを少なくなくとも含む複数のクラスに分類するクラス分類手段と、
    前記1または複数の画素毎に、前記クラス分類手段によって分類されたクラスの時間的遷移を判別するクラス遷移判別手段と、
    前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態が前記安定クラスにあるとされたときに前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値を、前記1または複数の画素の基準輝度値として取得し、時間変化に応じて更新する基準輝度値更新手段と、
    前記クラス遷移判別手段で判別された前記クラスの時間的遷移が、前記不安定クラスから、前記中間クラスを経由して前記安定クラスになった時点を輝度変化検出タイミングとし、当該輝度変化検出タイミングにおいて、前記複数個の輝度分布中の前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値と、前記基準輝度値とを比較して、前記1または複数画素について輝度の変化があったかどうかを検出する輝度変化検出手段と、
    前記輝度変化検出手段で前記輝度の変化があったと検出されたときに、その変化のあった前記1または複数画素の前記画像中の位置を識別するための情報と、当該変化があった時間の情報とを記憶する変化検出記憶手段と、
    を備え、前記変化検出記憶手段に記憶された情報に基づいて、時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した画像部分または画像中から消失した画像部分を検出する画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記算出手段は、前記1または複数の画素ごとに、輝度に関する複数個の正規分布と前記重みからなる重み付き混合正規分布を算出するものであり、
    前記代表輝度値は、前記正規分布の平均輝度値である
    像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記クラス分類手段は、前記複数個の分類のうちの前記重みが大きい上位2個の分類についての前記重みの関係に基づいて、前記複数のクラスに分類する
    像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記重みが大きい上位2個の分類についての前記重みの関係は、前記上位2個の分類の前記重みの比である
    像処理装置。
  5. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記基準輝度値更新手段は、前記前記クラス遷移判別手段で前記輝度の時間的な変化状態が前記安定クラスから前記中間クラスを経由して前記不安定クラスではなくなったときに、前記基準輝度値を更新する
    像処理装置。
  6. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記輝度変化検出タイミングで前記輝度変化を検出してから所定時間以内は、前記基準輝度値の更新を禁止するようにした
    像処理装置。
  7. 画像取り込み手段と、算出手段と、クラス分類手段と、クラス遷移判別手段と、基準輝度値更新手段と、輝度変化検出手段と、変化検出記憶手段と、を有する画像処理装置の、
    前記画像取り込み手段が、時系列方向に連続した画像を取り込む画像取り込み工程と、
    前記算出手段が、前記画像取り込み工程で取り込んだ画像の1または複数画素ごとに、当該1または複数の画素の輝度が、複数個の輝度分布のいずれに属するかを判定し、属すると判定された輝度分布についての重みを漸増すると共に、その他の輝度分布についての重みを漸減するようにして、前記複数個の輝度分布の重みを算出する算出工程と、
    前記クラス分類手段が、前記算出工程で算出された前記輝度分布の重みに基づいて、前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態を、前記1または複数の画素の輝度が所定の範囲内で安定している安定クラス、前記1または複数の画素の輝度が前記複数個の輝度分布のいずれに属するかが確定できない不安定クラスおよび前記安定クラスと前記不安定クラスとの中間状態である中間クラスを少なくとも含む複数のクラスに分類するクラス分類工程と、
    前記クラス遷移判別手段が、前記1または複数の画素毎に、前記クラス分類工程によって分類されたクラスの時間的遷移を判別するクラス遷移判別工程と、
    前記基準輝度値更新手段が、前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態が前記安定クラスにあるとされたときに前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値を、前記1または複数の画素の基準輝度値として取得し、時間変化に応じて更新する基準輝度値更新工程と、
    前記輝度変化検出手段が、前記クラス遷移判別工程で判別された前記クラスの時間的遷移が、前記不安定クラスから、前記中間クラスを経由して前記安定クラスになった時点を輝度変化検出タイミングとし、当該輝度変化検出タイミングにおいて、前記複数個の輝度分布中の前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値と、前記基準輝度値とを比較して、前記1または複数画素について輝度の変化があったかどうかを検出する輝度変化検出工程と、
    前記変化検出記憶手段が、前記輝度変化検出工程で前記輝度の変化があったと検出されたときに、その変化のあった前記1または複数画素の前記画像中の位置を識別するための情報と、当該変化があった時間の情報とを記憶する変化検出記憶工程と、
    を含み、前記変化検出記憶工程に記憶された情報に基づいて、時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した画像部分または画像中から消失した画像部分を検出する画像処理方法。
  8. 時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した画像部分または画像中から消失した画像部分を検出するためにコンピュータを、
    時系列方向に連続した画像を取り込む画像取り込み手段、
    前記画像取り込み手段で取り込んだ画像の1または複数画素ごとに、当該1または複数の画素の輝度が、複数個の輝度分布のいずれに属するかを判定し、属すると判定された輝度分布についての重みを漸増すると共に、その他の輝度分布についての重みを漸減するようにして、前記複数個の輝度分布の重みを算出する算出手段、
    前記算出手段で算出された前記輝度分布の重みに基づいて、前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態を、前記1または複数の画素の輝度が所定の範囲内で安定している安定クラス、前記1または複数の画素の輝度が前記複数個の輝度分布のいずれに属するかが確定できない不安定クラスおよび前記安定クラスと前記不安定クラスとの中間状態である中間クラスを少なくなくとも含む複数のクラスに分類するクラス分類手段、
    前記1または複数の画素毎に、前記クラス分類手段によって分類されたクラスの時間的遷移を判別するクラス遷移判別手段、
    前記1または複数の画素の輝度の時間的な変化状態が前記安定クラスにあるとされたときに前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値を、前記1または複数の画素の基準輝度値として取得し、時間変化に応じて更新する基準輝度値更新手段、
    前記クラス遷移判別手段で判別された前記クラスの時間的遷移が、前記不安定クラスから、前記中間クラスを経由して前記安定クラスになった時点を輝度変化検出タイミングとし、当該輝度変化検出タイミングにおいて、前記複数個の輝度分布中の前記重みが最大である輝度分布の代表輝度値と、前記基準輝度値とを比較して、前記1または複数画素について輝度の変化があったかどうかを検出する輝度変化検出手段、
    前記輝度変化検出手段で前記輝度の変化があったと検出されたときに、その変化のあった前記1または複数画素の前記画像中の位置を識別するための情報と、当該変化があった時間の情報とを記憶する変化検出記憶手段、
    前記変化検出記憶手段に記憶された情報に基づいて、時間経過に応じて画像中に新たに加わって静止した画像部分または画像中から消失した画像部分の検出出力を出力する出力手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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