JP5155710B2 - 文書群分析支援装置 - Google Patents
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ユーザの操作により、情報を入力する入力部と、
文書を識別する文書識別情報と、文書の項目を定める文書項目情報と、前記項目ごとに記述された内容とを含む文書の集合である文書群と、
前記文書の項目ごとに、前記内容に基づいて定まる特徴語と、前記特徴語と前記文書群の各文書との第1の関連度とを関連付けた項目インデックス情報と、
を記憶する記憶部と、
前記文書群の全部または一部の文書を対象にして、当該文書の前記内容を解析することにより前記特徴語を抽出し、前記抽出した特徴語に係る前記第1の関連度を算出する処理部と、
前記入力部から文書単位で前記処理部による結果を表示する指示が入力されたとき、前記対象となる文書を所定の順位で配置するとともに、前記処理部により抽出した特徴語を所定の順位で配置し、前記処理部により算出された前記第1の関連度を、前記配置された文書および前記配置された特徴語に対応するように配置して表示する表示部と、
を有することを特徴とする。
図1は、本実施形態に係る文書群分析支援装置の構成例を示す図である。
図1に示すように、文書群分析支援装置1は、処理部2、記憶部3、レコードDB(Date Base)4、表示部5および入力部6を有してなる。
処理部2は、情報の処理を行う機能を有し、レコードDB4に格納されているレコードに対し、情報検索を行う検索処理部22と、情報検索の結果を表示部5に表示させる表示処理部21とを有する。さらに、表示処理部21は、論理演算処理部211と、強調表示処理部212とを有してなる。論理演算処理部211は、後記して説明するように、取得したレコード番号に対し、AND処理や、OR処理などの論理演算処理(例:クラスタリング、特徴語の抽出方法の処理)を行う機能を有する。強調表示処理部212は、後記して説明するように、選択された特徴語や、関連度に付す色彩等を強調表示する等の処理を行う機能を有する。
レコードDB4には、検索元のデータである各レコードが保持されている。レコードについては、図2を参照して後記する。
レコードインデックス情報32(文書インデックス情報)は、図3を参照して後記する。
また、本実施形態では、レコードDB4や、記憶部3を、文書群分析支援装置1内に設けた形態としたが、これに限らず、レコードDB4や、記憶部3に格納されている各種インデックス情報31や、レコードインデックス情報32のうち、少なくとも1つを文書群分析支援装置1と異なる装置であり、文書群分析支援装置1と通信可能な記憶装置としてもよい。
また、表示部5や、入力部6を、文書群分析支援装置1と通信可能であり、文書群分析支援装置1とは異なる少なくとも1台のPCとしてもよい。このようにすることで、後記するクエリの入力や、特徴語の選択などを、遠隔のPCから入力し、その結果を当該遠隔のPCに表示させることが可能となる。
図2では、レコードの一例として、ノートPC(Personal Computer)の不良が発生するごとに作成されるノートPCの不良報告のレコードを示す。
レコード1000は、製品名1001、タイトル1002、状況1003、原因1004、対策1005、発生日1006、発生日データ1007の項目(文書項目情報)ごとにデータが記入されている。また、レコード1000毎に、レコード1000の識別子としてのレコード番号1008(文書識別情報)が付されている。
状況1003は、ノートPCの不良が発生した状況に関するデータである。原因1004は、ノートPCにおける不良の原因に関するデータである。対策1005は、当該不良に施した対策に関するデータである。
図1のレコードDB4には、このようなレコードが、ノートPCの不良ごとに、多数保持されている。つまり、文書の電子データであるレコードが集積され、文書群として保持されている。
図3に示すインデックス情報は、例えば、文献1に記載の技術(検索処理)によって出力される情報であり、(a)は、各種インデックス情報の一例としての状況インデックス情報であり、(b)は、レコードインデックス情報の例である。
図3(a)に示す状況インデックス情報は、図2の状況1003における文を形態素解析し、状況1003における各単語である特徴語と、この特徴語が生じるレコードとの関連性を記述したものである。
特徴語ID2011は、検索処理において、抽出された特徴語に対し、一意に付されるIDであり、特徴語名称2012は、当該特徴語の名称である。
品詞番号2013は、品詞ごとに付される番号である。例えば、図2(a)における品詞番号2013における「2」は、該当する特徴語が「名詞」であることを示す。
レコード番号2014は、図2で説明したレコード1000に対し、一意に付される番号である。
レコードとの関連度2015は、特徴語と、レコード(文書)との関連の度合いを示す値である。例えば、情報2001より、特徴語「読み込み」は、レコード番号「0」、「1」・・・「7」のレコードと関連があり、それぞれのレコードと特徴語との関連度は、符号2015で記述されている値である(このレコード番号が付されているレコードに、特徴語「読み込み」が現れる)。また、情報2002より、特徴語「製品C」は、レコード番号「0」、「1」・・・「5」のレコードと関連があり、それぞれのレコードと特徴語との関連度は、符号2015で記述されている値である(このレコード番号が付されているレコードに、特徴語「製品C」が現れる)。関連度2015は、特徴語名称2012に記述されている特徴語が、レコード番号2014を有するレコード中に現れる頻度を示しており、例えば、tf−idf(term frequency-inverted document frequency)法などが用いられる。この関連度の算出は、論理演算処理部211が実行する。
関連度2023は、レコード番号2021を有するレコード1000と、レコード番号2022を有するレコード1000との間の関連の度合いを示している。2つのレコード1000間に関連があるとは、2つのレコード1000間に同一の特徴語が現れることである。関連度2023が高いとは、2つのレコード1000間で共通に現れる特徴語の数が多いことであり、関連度2023が低いとは、2つのレコード1000間で共通に現れる特徴語の数が少ないことである。関連度2023は、文献1に記載の技術を用いた検索処理を行うことにより算出される。この関連度の算出は、論理演算処理部211が実行する。
また、情報2004を参照すると、情報2004で対象となっているレコード番号2021「1」は、レコード番号「0」、「4」・・・「133」(レコード番号2022参照)を有するレコード1000と関連があり、それぞれのレコードとの関連度は、符号2023に記述されている。
レコードインデックス情報32は、後記するクラスタリングで用いる情報である。
表示部5における文書群の一覧表示について説明する。図4は、文書群の一覧表示の画面例を図示したものである。この画面例では、文書単位で一覧表示を行い、図4における検索結果表示画面3000は、クエリ表示エリア3100、文書一覧表示エリア3200および特徴語表示エリア3300を有している。
文書群の一覧を表示する手法の1つであるクラスタ表示について説明する。図5は、クラスタ表示の画面例を図示したものである。クラスタ表示とは、関連性の高い要素のグループを枠で囲み、さらに関連性の高い要素を枠で囲んで表示する表示方法である。このクラスタ表示は、文書表示方式3216の文書単位のラジオボタンを入力部6から操作したときに実行される。実行するのは、論理演算処理部211であって、情報検索結果のクラスタリングが行われる。その結果が、検索結果表示画面3000のうちクラスタ表示エリア3400に表示される。
まず、各エレメント間の距離をすべて算出する。ここで、エレメントとは、特徴語や、レコードなどクラスタリングの対象となる要素のことである。本実施形態では、文書のクラスタリングを行うので、要素とはレコード(文書)のことである。また、エレメント間の距離は、次のように算出される。すなわち、対象がレコードの場合、レコードに含まれる特徴語の重要度(例えば、tf−idf法などで算出)を要素としたベクトルを算出し、このベクトルのCOS角(つまり、正規化したベクトルの内積)を算出し、このCOS角の値(内積)を距離とする。この算出された値が、レコードインデックス情報(図3(b)参照)の値として保持される。
本実施形態における表のソートは、前記のようにクラスタリングによる文書のソートだけでなく、入力部6の操作による特徴語のソートや自動ソート等も可能である。以下、その詳細について説明する。
ここで、(1):特徴語wiと文書d1との関連度が0以上であり、かつ、特徴語wiと文書d2との関連度が0であるとき、d1とd2の順番を入れ替えることなくループを抜ける。
また、(2):特徴語wiと文書d1との関連度が0であり、かつ、特徴語wiと文書d2との関連度が0を超えるとき、d1とd2の順番を入れ替えてループを抜ける。
また、(3):(1)にも(2)にも該当せずに全ての特徴語wiでループが終了したときは、判定2に進む。
ここで、(4):特徴語wiと文書d1との関連度が、特徴語wiと文書d2との関連度以上であるとき、d1とd2の順番を入れ替えることなくループを抜ける。
また、(5):特徴語wiと文書d1との関連度が、特徴語wiと文書d2との関連度を下回るとき、d1とd2の順番を入れ替えてループを抜ける。
このようにして、関連度の高い文書が上側に来るように入れ替えられる。
以上で、文書ソートの処理手順について説明を終了する。
ここで、(1):文書diと特徴語w1との関連度が0以上であり、かつ、文書diと特徴語w2との関連度が0であるとき、w1とw2の順番を入れ替えることなくループを抜ける。
また、(2):文書diと特徴語w1との関連度が0であり、かつ、文書diと特徴語w2との関連度が0を超えるとき、w1とw2の順番を入れ替えてループを抜ける。
また、(3):(1)にも(2)にも該当せずに全ての文書diでループが終了したときは、判定2に進む。
ここで、(4):文書diと特徴語w1との関連度が、文書diと特徴語w2との関連度以上であるとき、w1とw2の順番を入れ替えることなくループを抜ける。
また、(5):文書diと特徴語w1との関連度が、文書diと特徴語w2との関連度を下回るとき、w1とw2の順番を入れ替えてループを抜ける。
このようにして、関連度の高い特徴語が左側に来るように入れ替えられる。
以上で、特徴語ソートの処理手順について説明を終了する。
このようにして、関連度の高い文書が上側に、関連度の高い特徴語が左側に来るように入れ替えられる。
以上で、両ソートの処理手順について説明を終了する。
以上で、文書グループ順の処理手順について説明を終了する。
表示部5における文書群の一覧表示の他の表示について説明する。図10は、文書群の一覧表示の画面例を図示したものである。この画面例では、グループ単位で一覧表示を行う。つまり、文書のクラスタリングが既に行われて、それにより生成したグループの表示を行う。文書一覧表示エリア3200において表示する表3220が、図5の表3210と異なる。クエリ表示エリア3100、特徴語表示エリア3300、およびクラスタ表示エリア3400については、図5のそれらと同一であるため、それらの説明を省略する。
グループに属する特徴語の抽出方法およびその特徴語のスコアの算出方法について説明する。本実施形態において、特徴語抽出方法3219により選択できる抽出方法は、「AND」、「OR」、「平均値」および「差分」の4つである。
なお、「差分」の論理演算処理を行うとき、スコアの算出は「平均値」のスコアとしたが、代わりに「AND」や「OR」によるスコアを用いて「差分」の論理演算処理を行っても良い。また、特徴語を表示するか否かを判別するための閾値を予め、または、所定の演算により定めておき、その閾値以上のスコアを有する特徴語を表示するように処理しても良い。
表示部5における文書群の一覧表示の他の表示について説明する。図12は、文書群のツリー表示の画面例を図示したものである。この画面例では、グループ単位でツリー表示を行う。つまり、文書のクラスタリングが既に行われて、それにより生成したグループのツリー表示を行う。文書一覧表示エリア3200において表示する表3230が、図5の表3210と異なる。クエリ表示エリア3100、特徴語表示エリア3300、およびクラスタ表示エリア3400については、図5のそれらと同一であるため、それらの説明を省略する。
フォルダを折りたたみ、ツリーの表示内容を変えるときの処理内容について説明する。図13は、フォルダを折りたたむ前の文書群のツリー表示の画面例を図示したものである。
あるフォルダに含まれる文書を別のフォルダに移動するときの処理内容について説明する。図15は、文書を移動させる前の文書群のツリー表示の画面例を図示したものである。「4」というフォルダの文書を「3」というフォルダに移動させる処理について説明する。
前記ツリー表示の処理手順について詳細に説明する。図18は、Tree表示を開始するときの処理手順を図示したフローチャートである。図19は、Tree描画処理を開始するときの処理手順を図示したフローチャートである。図20は、Treeの要素選択時(つまり、リンククリック時)の処理を開始するときの処理手順を図示したフローチャートである。図21は、Treeの要素のopen/close切り替え時の処理を開始するときの処理手順を図示したフローチャートである。図22は、特徴語描画処理を開始するときの処理手順を図示したフローチャートである。各処理の主体は、論理演算処理部211である。
以上で、Tree表示を開始するときの処理手順の説明を終了する。
以上で、Tree描画処理を開始するときの処理手順の説明を終了する。
以上で、Treeの要素選択時の処理を開始するときの処理手順の説明を終了する。
以上で、Treeの要素のopen/close切り替え時の処理を開始するときの処理手順の説明を終了する。
以上で、特徴語描画処理を開始するときの処理手順の説明を終了する。
本実施形態により、以下の効果を奏する。すなわち、文書単位で特徴語および関連度を一覧表示したり、グループ単位で特徴語を一覧表示したり、グループ単位でツリー表示するので、文書群に含まれる大量の情報を素早く、かつ、正確に読むことができるような表示を実現することができる。
2 処理部
3 記憶部
4 レコードDB
5 表示部
6 入力部
21 表示処理部
211 論理演算処理部
212 強調表示処理部
31 各種インデックス情報
32 レコードインデックス情報
Claims (4)
- ユーザの操作により、情報を入力する入力部と、
文書を識別する文書識別情報と、文書の項目を定める文書項目情報と、前記項目ごとに記述された内容とを含む文書の集合である文書群と、
前記文書の項目ごとに、前記内容に基づいて定まる特徴語と、前記特徴語と前記文書群の各文書との第1の関連度とを関連付けた項目インデックス情報と、
を記憶する記憶部と、
前記文書群の全部または一部の文書を対象にして、当該文書の前記内容を解析することにより前記特徴語を抽出し、前記抽出した特徴語に係る前記第1の関連度を算出する処理部と、
前記入力部から文書単位で前記処理部による結果を表示する指示が入力されたとき、前記対象となる文書を所定の順位で配置するとともに、前記処理部により抽出した特徴語を所定の順位で配置し、前記処理部により算出された前記第1の関連度を、前記配置された文書および前記配置された特徴語に対応するように配置して表示する表示部と、
を有する文書群分析支援装置であって、
前記処理部は、
第1の文書と前記第1の文書よりも下位側に配置されている第2の文書とを入れ替えるための文書用評価関数を用いることで、前記表示部に表示されているすべての特徴語のうち1つに注目した場合、前記第1の文書に係る前記第1の関連度が、前記第2の文書に係る前記第1の関連度を下回るとき、前記第1の文書と前記第2の文書とを入れ替える機能を有し、
前記表示部は、
前記入力部から、前記配置がなされた、一の特徴語を上位側に配置する指示が入力されたとき、当該特徴語に係る前記第1の関連度が高い文書ほど、より上位側に配置するように表示すること
を特徴とする文書群分析支援装置。 - ユーザの操作により、情報を入力する入力部と、
文書を識別する文書識別情報と、文書の項目を定める文書項目情報と、前記項目ごとに記述された内容とを含む文書の集合である文書群と、
前記文書の項目ごとに、前記内容に基づいて定まる特徴語と、前記特徴語と前記文書群の各文書との第1の関連度とを関連付けた項目インデックス情報と、
を記憶する記憶部と、
前記文書群の全部または一部の文書を対象にして、当該文書の前記内容を解析することにより前記特徴語を抽出し、前記抽出した特徴語に係る前記第1の関連度を算出する処理部と、
前記入力部から文書単位で前記処理部による結果を表示する指示が入力されたとき、前記対象となる文書を所定の順位で配置するとともに、前記処理部により抽出した特徴語を所定の順位で配置し、前記処理部により算出された前記第1の関連度を、前記配置された文書および前記配置された特徴語に対応するように配置して表示する表示部と、
を有する文書群分析支援装置であって、
前記処理部は、
第1の特徴語と前記第1の特徴語よりも下位側に配置されている第2の特徴語とを入れ替えるための特徴語用評価関数を用いることで、前記表示部に表示されているすべての文書のうち1つに注目した場合、前記第1の特徴語に係る前記第1の関連度が、前記第2の特徴語に係る前記第1の関連度を下回るとき、前記第1の特徴語と前記第2の特徴語とを入れ替える機能を有し、
前記表示部は、
前記入力部から、前記配置がなされた、一の文書を上位側に配置する指示が入力されたとき、当該文書に係る前記第1の関連度が高い特徴語ほど、より上位側に配置するように表示すること
を特徴とする文書群分析支援装置。 - 前記記憶部は、
文書ごとに、当該文書と、当該文書以外の文書との第2の関連度とを関連付けた文書インデックス情報を記憶し、
前記処理部は、
前記文書群の全部または一部の文書を対象にして、当該文書に含まれる前記特徴語に基づいて前記第2の関連度を算出するとともに、前記文書インデックス情報に基づいて文書に対するクラスタリングを行い、
前記表示部は、
前記入力部から、文書のクラスタの階層構造に対応するように文書を配置する指示が入力されたとき、前記クラスタリングにより求められた、文書のクラスタの階層構造に対応するように文書を、文書単位で配置するように表示すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書群分析支援装置。 - 前記記憶部が記憶する文書群の文書は、
前記文書項目情報において、当該文書のタイトルを項目として有するとともに、前記タイトルの内容を含み、
前記表示部は、
前記入力部から文書のタイトルを表示する指示が入力されたとき、前記配置された文書に対し、当該文書のタイトルも併せて配置するように表示すること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の文書群分析支援装置。
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