JP5148577B2 - 非毒性の粘膜アジュバント - Google Patents
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Description
本発明は、生物にワクチンを投与するために有用なアジュバントに関する。特に、本発明のアジュバントは、ワクチンを粘膜表面へ送達し、分泌応答および全身的免疫応答を誘起させ得る。
現在のワクチン接種技術は、大部分が専ら全身的なワクチン接種技術に基づいている。この技術では、ワクチンは、ワクチン接種される被験体に注射される。特定の生/弱毒化ワクチン(例えば、セービンポリオワクチン)が経口服用され得るのみである。
。全身的ワクチン接種は、分泌免疫応答の誘起には効果的でない。これは、しばしば被験体に腸または肺などの粘膜表面を横切って侵入する病原体に対する免疫を考慮した場合、無視できない欠点である。
、大腸菌熱不安定性毒素(LT1およびLT2)、Pseudomonasの内毒素A、ボツリヌス菌C2およびC3毒素、ならびにC.perfringens、C.spiriforma、およびC.difficile由来の毒素は、ヒトにおいて強力な毒素である。これらの毒素は、モノマーで、酵素的に活性なAサブユニット(これは、GTP結合タンパク質のADPリボシル化を招く)、および非毒性のBサブユニット(これは、標的細胞の表面上のレセプターに結合し、そして細胞膜を横切ってAサブユニットを送達する)から構成される。CTおよびLTの場合、Aサブユニットは標的細胞の細胞内cAMPレベルを上昇させることが知られているが、Bサブユニットはペンタマーであり、そしてGM1ガングリオシドレセプターに結合する。
に起因するアジュバントの効果が、H-2制限されないことに留意した。しかし、CTBに対する免疫応答が、H-2制限されることが公知である(ElsonおよびEalding,Eur.J.Immunol.1987;17: 425-428)。さらに、主張されたアジュバント効果は、既にCTBに対して免疫した個体にさえも観察された。
およびHolmgren,Immunology 1986; 59: 301-308; Lyckeら, Eur.J.Immunol. 1992; 22:2277-2281)。組換えCTBでの実験(Holmgrenら,Vaccine 1993; 11: 1179-1183)は、主張された効果が専らではない場合、主にCTB調製物への低レベルのCTの混入に起因し得ることを確証した。
(項目1)非毒性の粘膜アジュバントを第2の抗原とともに混合して含有する薬学的組成物。
(項目2) 項目1に記載の組成物であって、前記非毒性の粘膜アジュバントが細菌のADPリボシル化毒素の無毒化された変異体である、組成物。
(項目3) 項目2に記載の組成物であって、前記非毒性の粘膜アジュバントがCTまたはLTの無毒化された変異体である、組成物。
(項目4) 項目2または3に記載の組成物であって、前記非毒性の粘膜アジュバントが、1またはそれより多いアミノ酸の付加、欠失、または置換を、ホロトキシンのAサブユニットに含有する、組成物。
(項目5) 前記非毒性の粘膜アジュバントがLTK7である、項目4に記載の組成物。
(項目6) 項目2から5のいずれかに定義される非毒性の変異体の、粘膜投与のための組成物の調製における粘膜アジュバントとしての使用。
(項目7) 前記組成物がワクチンである、項目6に記載の使用。
(項目8) 前記ワクチンが、予防または治療適用での使用のためである、項目7に記載の使用。
(項目9) 前記組成物がさらに第2の抗原を含有する、項目6から8のいずれかに記載の使用。
(項目10) 被験体の疾患を防止または処置するための方法であって、該被験体に、項目2から5のいずれかに定義される非毒性の変異体とともにアジュバント化した免疫学的有効量の抗原を、該被験体の粘膜表面と該アジュバント化抗原とを接触させることにより投与する工程を包含する、方法。
(項目11) 項目10に記載の方法であって、項目1から5のいずれかに記載の組成物の投与を包含する、方法。
(項目12) 前記アジュバント化抗原が、経口または鼻内に投与される、項目10または11に記載の方法。
(項目13) 同時に別々に、または連続して投与するための非毒性の粘膜アジュバントおよび第2の抗原。
(項目14) 単一の媒体、キャリア、または粒子中に組み合わせて同時に投与するための非毒性の粘膜アジュバントおよび第2の抗原。
(項目15) アジュバント化ワクチンを製造するための方法であって、
a)毒素を無毒化するために、部位特異的変異誘発を、細菌のADPリボシル化毒素のAサブユニットに行う、工程;および
b)粘膜アジュバントとして機能するように、該無毒化された毒素を、第2の抗原と結合させる工程、
を包含する、方法。
発明の要旨
従って、経口または鼻内のような粘膜表面に投与された場合、抗原の免疫原性を増大させるために使用され得る活性な粘膜アジュバントの必要が残されたままである。
性とアジュバント活性とは分離し得ることが発見されている。このような毒素の完全に非毒性の変異体が、粘膜アジュバントとして活性であることが示されている。
び自己抗原を包含する。代表的には、抗原は、タンパク質、ポリペプチド、またはペプチド抗原であるが、他の抗原性構造(例えば、核酸抗原、炭水化物抗原、および全体または弱毒化または不活化生物(例えば、細菌、ウイルス、または原生動物))は、除外されない。本発明はさらに、以下の工程を包含するアジュバント化ワクチンの製造方法を提供する:
a)毒素を無毒化するために、細菌のADPリボシル化毒素のAサブユニットにおいて、部位特異的変異誘発を行う工程;および
b)粘膜アジュバントとして機能させるように、無毒化した毒素を第2の抗原と結合させる工程。
本発明は、以下に例示するためだけに、以下の図を参照して記載されている:
細胞結合活性を有するホロトキシンとしてなおも組み合わせ得る、非毒性のLT変異体を構築するために、部位特異的変異誘発を用いて、LTのAサブユニットの7位のアルギニン残基をリジンで置換した。LTK7と名付けた、変異タンパク質を精製し、そしていくつかのアッセイでADP-リボシルトランスフェラーゼおよび毒性活性について試験した。LTK7は、なおもGM1ガングリオシドレセプターを結合し得たが、出版されたデータと一致して、酵素活性の完全な消失を示した(Lobetら,Infect.Immun.1991; 59: 2870-2879)。さらに、LTK7は、野生型のLTの107毒性単位と同等の用量を試験した場合でさえ、マウスの回腸係蹄アッセイおよびY1細胞におけるインビトロで不活性であった(表1)。
表1
** この研究
>> 表に示す最高濃度で試験した場合に、LT-K7がなおも酵素学的に非活性または非毒性
であったことを意味する。
<< 実際の差違は、示した数よりも大きいことを示し、この数は試験した差違を表す。
Claims (33)
- 非毒性の粘膜アジュバントを第2の抗原とともに混合して含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体Aサブユニットを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であるが、ただし該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。
- 分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための組成物の調製における粘膜アジュバントとしての変異体Aサブユニットを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素の使用方法であって、ただし該粘膜アジュバントが、百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、使用方法であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、使用方法。
- 前記組成物がワクチンである、請求項2に記載の使用方法。
- 前記ワクチンが、予防適用または治療適用での使用のためのワクチンである、請求項3に記載の使用方法。
- 前記組成物が、さらに第2の抗原を含有する、請求項2〜4のいずれかに記載の使用方法。
- ワクチンの製造の間における請求項1において定義される粘膜アジュバントの使用方法。
- 前記ワクチンが、経口投与または鼻腔内投与のためのワクチンである、請求項6に記載の使用方法。
- 同時に、別々に、または連続して投与するための非毒性の粘膜アジュバントおよび第2の抗原を含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体Aサブユニットを有す
る無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であるが、ただし該非毒性の粘膜アジュバントが、百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。 - 単一の媒体、キャリアまたは粒子と組み合わせて、同時に投与するための非毒性の粘膜アジュバントおよび第2の抗原を含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体サブユニットAを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であるが、ただし該非毒性の粘膜アジュバントが、百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。
- 分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のためのアジュバント化ワクチンを製造するための方法であって、以下の工程:
a)毒素を無毒化するために、細菌のADPリボシル化毒素のAサブユニットにおいて部位特異的変異誘発を行う工程;および
b)粘膜アジュバントとして機能するように、該無毒化された毒素を、第2の抗原と結合させる工程、
を包含し、ただし該非毒性の粘膜アジュバントが、百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、方法であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、方法。 - 前記抗原が、ウイルス抗原および細菌抗原からなる群より選択される、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 請求項11に記載の薬学的組成物であって、前記抗原が、インフルエンザウイルス抗原、HSV抗原、HIV抗原、CMV抗原、HCV抗原、HDV抗原、ポリオウイルス抗原、HAV抗原、EBV抗原、VZV抗原、およびRSV抗原からなる群より選択される、ウイルス抗原である、薬学的組成物。
- 前記抗原が、インフルエンザ抗原、HIV抗原、HCV抗原、およびRSV抗原からなる群より選択される、請求項12に記載の薬学的組成物。
- 前記抗原が、インフルエンザ抗原である、請求項12に記載の薬学的組成物。
- 前記抗原が、Helicobacter pylori抗原、連鎖球菌抗原、髄膜炎菌A抗原、髄膜炎菌B抗原、および髄膜炎菌C抗原からなる群より選択される細菌抗原である、請求項11に記載の薬学的組成物。
- 非毒性の粘膜アジュバントを第2の抗原とともに混合して含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、ここで該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体Aサブユニットを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素を含み、ここで該第2の抗原がウイルス抗原であり、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。
- 請求項16に記載の薬学的組成物であって、前記ウイルス抗原が、HSV抗原、HIV抗原、CMV抗原、HCV抗原、HDV抗原、HAV抗原、EBV抗原、およびVZV抗原からなる群より選択される、薬学的組成物。
- 前記ウイルス抗原が、HIV抗原およびHCV抗原からなる群より選択される、請求項17に記載の薬学的組成物。
- 非毒性の粘膜アジュバントを第2の抗原とともに混合して含有する、分泌免疫応答および
全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、ここで該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体Aサブユニットを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素を含み、ここで該第2の抗原がH.pylori抗原であり、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。 - 分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための組成物の調製における、無毒化された細菌のADPリボシル化毒素およびウイルス抗原の使用方法であって、ここで非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、使用方法であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、使用方法。
- 請求項20に記載の使用方法であって、前記ウイルス抗原が、HSV抗原、HIV抗原、CMV抗原、HCV抗原、HDV抗原、HAV抗原、EBV抗原、およびVZV抗原からなる群より選択される、方法。
- 前記ウイルス抗原が、HIV抗原およびHCV抗原からなる群より選択される、請求項21に記載の使用方法。
- 分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための組成物の調製における、無毒化された細菌のADPリボシル化毒素およびH.pylori抗原の使用方法であって、ここで、非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、使用方法であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、使用方法。
- 前記組成物がワクチンである、請求項20または23に記載の使用方法。
- 前記ワクチンが、予防適用または治療適用での使用のためのワクチンである、請求項24に記載の使用方法。
- 前記ワクチンが、経口投与または鼻腔内投与のためのワクチンである、請求項24に記載の使用方法。
- 同時に、別々に、または連続して投与するための非毒性の粘膜アジュバントおよびウイルス抗原を含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体Aサブユニットを有する、無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であるが、ただし、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。
- 同時に、別々に、または連続して投与するための非毒性の粘膜アジュバントおよびH.pylori抗原を含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体Aサブユニットを有する、無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であるが、ただし、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。
- 単一の媒体、キャリアまたは粒子と組み合わせて、同時に投与するための、非毒性の粘膜アジュバントおよびウイルス抗原を含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体サブユニットAを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であるが、ただし、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7
でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。 - 単一の媒体、キャリアまたは粒子と組み合わせて、同時に投与するための、非毒性の粘膜アジュバントおよびH.pylori抗原を含有する、分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のための薬学的組成物であって、該非毒性の粘膜アジュバントは、変異体サブユニットAを有する無毒化された細菌のADPリボシル化毒素であることを特徴とし、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、薬学的組成物であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、薬学的組成物。
- 分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のためのアジュバント化ワクチンを製造するための方法であって、以下の工程:
a)毒素を無毒化するために、細菌のADPリボシル化毒素のAサブユニットにおいて部位特異的変異誘発を行う工程;および
b)粘膜アジュバントとして機能するように、該無毒化された毒素を、ウイルス抗原と結合させる工程、
を包含し、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、方法であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、方法。 - 分泌免疫応答および全身的免疫応答を誘起させるための粘膜投与のためのアジュバント化ワクチンを製造するための方法であって、以下の工程:
a)毒素を無毒化するために、細菌のADPリボシル化毒素のAサブユニットにおいて部位特異的変異誘発を行う工程;および
b)粘膜アジュバントとして機能するように、該無毒化された毒素を、H.pylori抗原と結合させる工程、
を包含し、該非毒性の粘膜アジュバントが百日咳毒素の非毒性の二重変異体形態でもLT−K7でもない、方法であって、該細菌のADPリボシル化毒素が、コレラ毒素(CT)または大腸菌熱不安定性毒素(LT)から選択される、方法。 - 前記抗原が、徐放性のマイクロスフェア中に封入される、請求項1、8、9、11〜19、または27〜30のいずれかに記載される薬学的組成物。
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