JP5145646B2 - Run flat tire - Google Patents
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Description
本発明はランフラットタイヤに関し、さらに詳しくは、非パンク走行時における乗心地性及び操縦安定性の向上を図りながら、パンク走行時における耐久性を向上させるようにしたランフラットタイヤに関する。 The present invention relates to a run-flat tire, and more particularly, to a run-flat tire that improves durability during puncturing while improving riding comfort and steering stability during non-puncturing.
従来、パンクしてもそのまま一定距離を安全に走行可能にしたランフラットタイヤとして、タイヤサイドウォール部に横断面形状が三日月状の硬質ゴム層を配置したものが広く知られている。この種のランフラットタイヤは、タイヤがパンクしてゼロプレッシャーになったとき、サイドウォール部に配置した三日月状の硬質ゴム層が車両の負荷荷重を支えて走行するようになっている。 2. Description of the Related Art Conventionally, as a run flat tire that can safely travel a fixed distance even after puncturing, a tire rubber having a crescent-shaped hard rubber layer disposed on a tire sidewall is widely known. In this type of run-flat tire, when the tire is punctured and becomes zero pressure, a crescent-shaped hard rubber layer disposed on the sidewall portion runs while supporting the load of the vehicle.
しかしながら、この種のランフラットタイヤは、上述するように左右両側の硬質ゴムによって車両荷重を支えるため、パンク走行時には、図3に例示するようにトレッド部4の幅方向中央部がバックリングしてサイドウォール部3の上方域までが巻き込まれるように接地するため、サイドウォール部3の上方域のゴムが発熱を生じ、破壊に至るという問題がある。
However, since this type of run-flat tire supports the vehicle load with the hard rubber on both the left and right sides as described above, the center portion in the width direction of the tread portion 4 buckles as illustrated in FIG. Since the grounding is performed so that the region up to the upper side of the
この対策として、トレッド部に配置した2層のベルト層の外周側にタイヤ赤道面に対して実質上直交する多数のコードからなるタイエレメントを配置して、トレッド部における幅方向の圧縮剛性を高めることにより、バックリング現象を抑制するようにした提案(特許文献1参照)がある。 As a countermeasure, a tie element composed of a large number of cords substantially orthogonal to the tire equatorial plane is disposed on the outer peripheral side of the two belt layers disposed in the tread portion to increase the compression rigidity in the width direction in the tread portion. Thus, there is a proposal for suppressing the buckling phenomenon (see Patent Document 1).
しかしながら、この提案では、タイエレメントを2層のベルト層よりも接地側に配置しているため、トレッド剛性が大幅に高くなり過ぎること、さらにはコーナリングパワーの荷重依存性が低下することから、非パンク走行時における乗心地性や操縦安定性(特に、レーンチェンジ性能)が低下するという問題があった。
本発明の目的は、上述する従来の問題点を解消するもので、非パンク走行時における乗心地性や操縦安定性の向上を図りながら、同時にパンク走行時における耐久性も向上させるようにしたランフラットタイヤを提供することにある。 An object of the present invention is to solve the above-described conventional problems, and to improve the riding comfort and handling stability during non-puncturing while simultaneously improving the durability during puncturing. It is to provide a flat tire.
上記目的を達成するための本発明のランフラットタイヤは、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、サイドウォール部における前記カーカス層のタイヤ内側に横断面形状が略三日月状の硬質ゴム層を配置すると共に、トレッド部における前記カーカス層の外周側にコード方向を層間で交差させた少なくとも2層のベルト層を有するランフラットタイヤにおいて、前記ベルト層の層間にタイヤ周方向に対するコード角度が実質的に90°であるベルト補強層を配置すると共に、該ベルト補強層をタイヤ幅方向に対して複数に分割するようにしたことを要旨とするものである。 In order to achieve the above object, a run flat tire according to the present invention has a carcass layer mounted between a pair of left and right bead portions, and a hard rubber having a substantially crescent cross-sectional shape inside the tire of the carcass layer in a sidewall portion. In a run flat tire having at least two belt layers in which a cord direction is crossed between layers on the outer peripheral side of the carcass layer in the tread portion, a cord angle with respect to the tire circumferential direction is between the belt layers. The gist of the invention is that a belt reinforcement layer that is substantially 90 ° is disposed and that the belt reinforcement layer is divided into a plurality of parts in the tire width direction .
本発明によれば、コード方向を交差させた少なくとも2層のベルト層の層間にタイヤ周方向に対してコード角度を実質的に90°とするベルト補強層を配置したので、トレッド剛性の極端な増大を抑えながら、ベルト層全体としての幅方向の面外剛性を確保することにより、非パンク走行時における乗心地性及び操縦安定性を向上させると共に、ランフラット耐久性を向上させることができる。 According to the present invention, the belt reinforcing layer having a cord angle of substantially 90 ° with respect to the tire circumferential direction is disposed between at least two belt layers intersecting with each other in the cord direction. By securing the out-of-plane rigidity in the width direction of the entire belt layer while suppressing the increase, it is possible to improve riding comfort and handling stability during non-puncturing and to improve run-flat durability.
さらに、パンク走行時におけるトレッド部の動きが低減されるため、サイドウォール部の負担を軽減することが可能になるため、サイドウォール部に配置する硬質ゴム層を縮小化することにより、軽量化を図りながら、非パンク走行時における乗心地性を一層向上させることができる。
しかも、本発明では、ベルト補強層をタイヤ幅方向に対して複数に分割して配置したので、ベルト層全体としての周方向の面外剛性と幅方向の面外剛性とのバランスを適正化して、非パンク走行時における乗心地性及び操縦安定性と、パンク走行時における耐久性とをバランスよく向上させることができる。
Furthermore, since the movement of the tread part during puncturing is reduced, it becomes possible to reduce the burden on the side wall part. Therefore, by reducing the hard rubber layer arranged on the side wall part, the weight can be reduced. While being planned, it is possible to further improve the riding comfort during non-puncture traveling.
Moreover, in the present invention, since the belt reinforcing layer is divided into a plurality of portions in the tire width direction, the balance between the out-of-plane rigidity in the circumferential direction and the out-of-plane rigidity in the width direction is optimized as the entire belt layer. In addition, it is possible to improve the riding comfort and handling stability during non-puncturing and the durability during puncturing in a well-balanced manner.
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤの概要を示す断面図、図2は本発明の実施形態による空気入りタイヤのトレッド部を示す断面図である。
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
Figure 1 is a cross-sectional view, cross-sectional view showing a tread portion of a pneumatic tire according to the implementation form of FIG. 2 according to the present invention showing the outline of air-filled tire of the present invention.
図1において、ランフラットタイヤ1は左右一対のビード部2、2と、これらビード部2、2からそれぞれ半径方向外側に延びるサイドウォール部3、3と、これらサイドウォール部3、3の半径方向外側同士を連ねる円筒状のトレッド部4とを備えている。
In FIG. 1, the run flat tire 1 includes a pair of left and
左右一対のビード部2、2間にはカーカス層5が装架され、サイドウォール部3におけるカーカス層5の内側には横断面形状が略三日月状の硬質ゴム層6を配置すると共に、トレッド部4におけるカーカス層5の外周側にはコードの方向を層間で交差させた少なくとも2層(図では2層)のベルト層7、8が配置されている。
A
2層のベルト層7、8の間には、タイヤ周方向に対するコード角度を実質的に90°とするベルト補強層9が配置されている。ベルト層7、8及びベルト補強層9を構成するコードには、スチールコード又は高強度かつ高弾性率の有機繊維コードが使用される。また、ベルト補強層9を構成するコードのタイヤ周方向に対するコード角度は90°に設定されるが±10°の変動幅が許容される。なお、図中の10は高速走行時におけるベルト層7、8の拡径を抑制するためのタイヤ周方向に延びるナイロンなどの有機繊維コードからなるベルトカバー層を示しており、タイヤの要求特性によっては配置しない場合がある。また、ベルトカバー層10はベルト層7、8の全幅を覆うように配置する場合もある。
Between the two
このように構成されたランフラットタイヤ1は、ベルト層7,8の間にタイヤ周方向に対してコード角度を実質的に90°とするベルト補強層9を配置したので、トレッド剛性の極端な増大を抑えながら、ベルト層全体としての幅方向の面外剛性を確保することにより、非パンク走行時における乗心地性及び操縦安定性を向上させると共に、ランフラット耐久性を向上させることができる。
In the run-flat tire 1 configured as described above, the belt reinforcing layer 9 having a cord angle of substantially 90 ° with respect to the tire circumferential direction is disposed between the
さらに、パンク走行時におけるトレッド部4の動きが低減されるため、サイドウォール部3の負担を軽減することが可能になるため、サイドウォール部3に配置する硬質ゴム層6を縮小化することにより、軽量化を図りながら、非パンク走行時における乗心地性を一層向上させることができる。
Furthermore, since the movement of the tread portion 4 during puncturing is reduced, the burden on the
なお、図1では、トレッド部4におけるカーカス層5の外周側に2層のベルト層7,8を配置した場合を示したが、トレッド部4に配置するベルト層の数はこれに限られることはない。3層以上のベルト層を配置した場合にあっても、これらのうちの少なくとも2層のベルト層の間に上述するベルト補強層9を配置するようにすればよい。
In the Figure 1, the case of arranging the
また、図1では、2層のベルト層7,8の間に配置するベルト補強層9がタイヤ幅方向に連続した一体ものの形態により構成されている場合を示したが、本発明のランフラットタイヤ1では、ベルト補強層9を、図2に示すように、タイヤ幅方向に複数(図では9a、9bの2つ)に分割して配置している。これにより、ベルト層全体としての周方向の面外剛性と幅方向の面外剛性とのバランスを適正化して、非パンク走行時における乗心地性及び操縦安定性と、パンク走行時における耐久性とをバランスよく向上させることができる。
Further, in FIG. 1, but the belt reinforcing layer 9 disposed between the two
本発明において、2層のベルト層7,8の間に配置するベルト補強層9の幅W3はベルト最大幅W1の30〜80%、好ましくは35〜75%に設定するとよい。ベルト補強層9の幅W3がベルト最大幅W1の30%未満ではパンク走行時におけるバックリング抑制効果が十分には得られずランフラット耐久性の向上効果が不足することになり、80%超では非パンク走行時における乗心地性の向上効果が十分には得られなくなる。
In the present invention, the width W3 of the belt reinforcing layer 9 disposed between the two
なお、図2に示す本発明のランフラットタイヤ1では、ベルト補強層9の幅W3は、分割されたそれぞれのベルト補強層9(図2の9a、9b)の幅の総和(図2のWa+Wb)が適用される。 In the run flat tire 1 of the present invention shown in FIG. 2 , the width W3 of the belt reinforcing layer 9 is the sum of the widths of the divided belt reinforcing layers 9 (9a and 9b in FIG. 2) (Wa + Wb in FIG. 2). ) Applies.
本発明におけるベルト補強層9は、そのタイヤショルダーSh側の端末9e、9eが最小幅を有するベルト層8の端末8e、8eよりもタイヤ幅方向の内側に位置するように配置するとよい。これにより、ベルト層8の端末8e、8e近傍におけるセパレーションを抑制し、ベルト部4の耐久性の低下を防止することができる。
The belt reinforcing layer 9 in the present invention is preferably arranged so that the
上述する場合において、ベルト補強層9の端末9eと最小幅を有するベルト層8の端末8eとの間には5mm以上、好ましくは10mm以上の間隔を設けるようにするとよい。さらに、図2の実施形態のように、ベルト補強層9をタイヤ幅方向に2つに分割する場合には、左右のベルト補強層9a、9bの間隔Woを、ベルト最大幅W1の1/2程度の間隔になるように調整するとよい。これにより、トレッド部4に形成される主溝の位置やトレッドパターンなどの影響を受けることなしに、パンク走行時における優れたバックリング抑制効果を確保することができる。
In the case described above, an interval of 5 mm or more, preferably 10 mm or more may be provided between the
本発明のランフラットタイヤ1におけるベルト層7、8及びベルト補強層9を構成するコードには、上述するように、スチールコードにより構成するほか、軽量化の観点から、高強度かつ高弾性率の有機繊維コードが使用される。高強度かつ高弾性率の有機繊維コードとしては、例えば、アラミド繊維、ポリケトン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、又はこれらを含む複合繊維などが挙げられる。しかしながら、最も好ましい形態としては、パンク走行時におけるバックリング抑制効果を確実に確保する観点から、ベルト補強層9を構成するコードにスチールコードを使用するとよい。
As described above, the cords constituting the
さらに、ベルト層7、8及びベルト補強層9にスチールコードを使用する場合には、ベルト補強層9を構成するスチールコードの素線径をベルト層7、8を構成するスチールコードの素線径より大径にすることが好ましい。さらに好ましくは、ベルト補強層9を構成するスチールコードの素線径をベルト層7、8を構成するスチールコードの素線径の1.1〜1.3倍になるように調整するとよい。これにより、非パンク走行時における乗心性を実質的に維持しながら、ランフラット耐久性を確実に向上させることができる。
Further, when steel cords are used for the
すなわち、ベルト補強層9を構成するスチールコードの素線径を太くすると共に、スチールコードのワイヤ本数を減らしてワイヤ使用量を同等にすることにより、ランフラット耐久性を向上させることができる。また、ベルト補強層9を構成するスチールコードの素線径を太くすると共に、スチールコードのワイヤ本数及びワイヤ使用量を減らして剛性を同等にすることにより、軽量化を図ることができる。 That is, the run-flat durability can be improved by increasing the wire diameter of the steel cord constituting the belt reinforcing layer 9 and reducing the number of wires of the steel cord to equalize the amount of wire used. Further, the steel cord constituting the belt reinforcing layer 9 is made thicker, and the weight can be reduced by reducing the number of wires of the steel cord and the amount of wire used to equalize the rigidity.
上述する値が1.1倍未満ではベルト層全体としての幅方向の面外剛性を確保することが難しくなるため、ランフラット耐久性の向上効果が低下することになり、1.3倍超では幅方向の面外剛性が高くなり過ぎるため、非パンク走行時の乗心地性の向上効果が低下し易くなる。 If the above-mentioned value is less than 1.1 times, it becomes difficult to secure the out-of-plane rigidity in the width direction as the entire belt layer, so the effect of improving the run-flat durability is reduced. Since the out-of-plane rigidity in the width direction becomes too high, the effect of improving riding comfort during non-puncture traveling tends to decrease.
本発明のランフラットタイヤ1は、パンク走行時におけるトレッド部4の動きが低減されるため、サイドウォール部3の負担を軽減することが可能になる。したがって、サイドウォール部3に配置する硬質ゴム層6の形態を縮小して軽量化を図ると共に、非パンク走行時における乗心性を向上させることができる。
In the run-flat tire 1 of the present invention, the movement of the tread portion 4 during puncture traveling is reduced, so that the burden on the
すなわち、本発明のランフラットタイヤ1では、硬質ゴム層6のタイヤ径方向の高さHをタイヤ断面高さSHの50〜90%、好ましくは60〜85%に設定した上で、硬質ゴム層6の厚さを薄肉化することができる。硬質ゴム層6を薄肉化する目安としては、硬質ゴム層6のタイヤ径方向の高さHとタイヤ幅方向の最大厚さDとの比H/Dが8〜20となるように調整するとよい。
That is, in the run flat tire 1 of the present invention, the
これにより、ランフラット耐久性を実質的に維持しながら、非パンク走行時における乗心性を確実に向上させることができる。したがって、特に非パンク走行時における乗心性を重視する場合には、上述するH/Dの値が8〜20となるように調整するとよい。H/Dが8未満では硬質ゴム層6の肉厚が大き過ぎるため、軽量化とは逆行することになると共に乗心地性の向上効果が低下することになり、H/Dが20超では硬質ゴム層6の肉厚が薄くなり過ぎて、ランフラット耐久性の向上効果が低下することになる。
As a result, it is possible to reliably improve rideability during non-puncturing while substantially maintaining run-flat durability. Therefore, in particular, when emphasis is placed on rideability at the time of non-puncture traveling, the above-described H / D value may be adjusted to 8-20. If the H / D is less than 8, the thickness of the
上述するように、本発明のランフラットタイヤは、コード方向を互いに層間で交差させた2層のベルト層の間にタイヤ周方向に対するコード角度を実質的に90°とするベルト補強層を配置すると共に、このベルト補強層をタイヤ幅方向に対して複数に分割するようにしたことにより、非パンク走行時における乗心地性や操縦安定性の向上を図りながら、パンク走行時における耐久性も向上させるようにしたもので、特に氷雪路面での走行性能を高めるためにトレッド剛性を低く設計するスタッドレスタイヤに対して好ましく適用される。 As described above, in the run-flat tire of the present invention, the belt reinforcing layer having a cord angle with respect to the tire circumferential direction of substantially 90 ° is disposed between the two belt layers in which the cord directions intersect each other. At the same time, the belt reinforcement layer is divided into a plurality of portions in the tire width direction, thereby improving the riding comfort and handling stability during non-puncturing and improving the durability during puncturing. In particular, the present invention is preferably applied to a studless tire that is designed to have low tread rigidity in order to improve running performance particularly on icy and snowy road surfaces.
タイヤサイズ(225/45R17)、ベルト補強層の仕様及びその配置位置を除くタイヤ構造(図1)を共通にして、ベルト補強層を構成するコードの材質、タイヤ周方向に対する角度、ベルト補強層の形態、配置位置、幅及びその幅のベルト最大幅に対する比率、をそれぞれ表1のように異ならせた従来タイヤ(従来例)、比較タイヤ(比較例1、2)及び本発明タイヤ(実施例1〜5)をそれぞれ製作した。 The tire size (225 / 45R17), the specification of the belt reinforcement layer and the tire structure (Fig. 1) excluding the position of the belt reinforcement layer are used in common, the material of the cord constituting the belt reinforcement layer, the angle with respect to the tire circumferential direction, the belt reinforcement layer form, the conventional tire (conventional example) having different as position, width and table 1, respectively, ratio, the the belt maximum width of the width, compared tires (Comparative examples 1 and 2) and the present invention tires (example 1 -5 ) were produced.
なお、各タイヤにおいて、ベルト層のコードをスチールコードとし、ベルト層及びベルト補強層を構成するスチールコード及びその打ち込み数をそれぞれ同一(構造:1×6、素線径:0.25mm、打ち込み数:38本/50mm)にすると共に、実施例6におけるベルト補強層のアラミドコードの引っ張り強度をベルト層のスチールコードの引っ張り強度と同等にした。さらに、サイドウォール部に配置した硬質ゴム層のタイヤ径方向高さHを75mm、タイヤ幅方向の最大厚さDを10.7mmとした。 In each tire, the cord of the belt layer is a steel cord, and the steel cord constituting the belt layer and the belt reinforcing layer and the number of driving thereof are the same (structure: 1 × 6, strand diameter: 0.25 mm, number of driving) : 38 pieces / 50 mm), and the tensile strength of the aramid cord of the belt reinforcing layer in Example 6 was made equal to the tensile strength of the steel cord of the belt layer. Further, the height H in the tire radial direction of the hard rubber layer disposed in the sidewall portion was 75 mm, and the maximum thickness D in the tire width direction was 10.7 mm.
これら8種類のタイヤについて、以下に示す試験方法により、非パンク走行時における乗心地性及び操縦安定性、パンク走行時における耐久性 (以下、ランフラット耐久性という)をそれぞれ評価し、その結果を表1に併記した。 These eight types of tires were evaluated for ride comfort and handling stability during non-puncture driving and durability during puncture driving (hereinafter referred to as run-flat durability) using the test methods shown below. This is also shown in Table 1.
〔乗心地性〕
各タイヤをリム(17×8JJ)に組み込み、空気圧200kPaを充填して、排気量2500ccの後輪駆動車両の前後4輪に装着し、平坦な路面と不整路面とからなるテストコースを平均時速50km/hで走行させ、3名のテストドライバーによる官能評価を行なった。その結果を、従来例を100とする指数により表示した。数値が大きいほど乗心地性が優れていることを示す。
[Ride comfort]
Each tire is mounted on a rim (17 x 8 JJ), filled with air pressure of 200 kPa, mounted on the front and rear wheels of a 2500cc rear-wheel drive vehicle, and a test course consisting of flat and irregular road surfaces is averaged at 50km / h The vehicle was run at / h, and sensory evaluation was performed by three test drivers. The result was displayed by the index | exponent which sets the prior art example to 100. The larger the value, the better the riding comfort.
〔操縦安定性〕
上述した車両を、平坦な周回路面からなるテストコースを時速80〜250km/hで走行させ、レーンチェンジ時及びコーナリング時における操舵性と直進走行時における安定性との両面から、3名のテストドライバーによる官能評価を行なった。その結果を総合して、操縦安定性の評価として従来例を100とする指数により表示した。数値が大きいほど操縦安定性が優れていることを示す。
[Maneuvering stability]
The above-mentioned vehicle is run on a test course consisting of a flat circuit surface at a speed of 80 to 250 km / h, and three test drivers from the viewpoints of steering performance during lane change and cornering and stability during straight running The sensory evaluation was performed. The results were combined and displayed as an index with the conventional example being 100 as an evaluation of steering stability. The larger the value, the better the steering stability.
〔ランフラット耐久性〕
上述した車両に装着したタイヤのうち、後輪右側の空気圧をゼロ(0kPa)にして、楕円形の周回コースを平均時速90km/hの速度で反時計廻りに走行し、3名のテストドライバーにより、テストドライバーがタイヤ故障による異常騒音を感じ、走行を中止するまでの走行距離を測定し、その結果を従来例を100とする指数により表示した。数値が大きいほどランフラット耐久性が優れていることを示す。
[Run-flat durability]
Of the tires mounted on the vehicle described above, the air pressure on the right side of the rear wheel was set to zero (0 kPa), and the elliptical course was run counterclockwise at an average speed of 90 km / h. The test driver felt abnormal noise due to tire failure and measured the distance traveled until he stopped driving, and the result was displayed as an index with the conventional example as 100. The larger the value, the better the run flat durability.
表1より、本発明タイヤ(実施例3、4、5)は、従来タイヤに比較して、ランフラット耐久性を向上させながら、乗心地性及び操縦安定性を向上させていることがわかる。なお、本発明タイヤ(実施例1、2)は、ランフラット耐久性がやや低下しているが、この程度の低下は合格レベルであることを確認した。また、比較タイヤ(比較例2)は、ベルト補強層のコード角度がタイヤ周方向に傾斜しているため、従来タイヤに比較して、乗心地性及び操縦安定性の向上効果が十分得られず、加えてランフラット耐久性が合格レベルにまで達していないことを確認した。なお、比較タイヤ(比較例1)は、従来タイヤに比較して、ランフラット耐久性、乗心地性及び操縦安定性がそれぞれ向上しているが、乗心地性の向上効果が本発明タイヤ(実施例1〜5)に及ばなかったため、本発明タイヤから除外した。 From Table 1, it can be seen that the tires of the present invention ( Examples 3, 4, and 5 ) have improved ride comfort and handling stability while improving run-flat durability as compared with conventional tires. In the tires of the present invention ( Examples 1 and 2 ), the run-flat durability was slightly decreased, but it was confirmed that this level of decrease was an acceptable level. Further, in the comparative tire (Comparative Example 2) , since the cord angle of the belt reinforcing layer is inclined in the tire circumferential direction, the effect of improving riding comfort and driving stability is not sufficiently obtained as compared with the conventional tire. In addition, it was confirmed that the run-flat durability did not reach the acceptable level. The comparative tire (Comparative Example 1) has improved run-flat durability, riding comfort, and handling stability compared to the conventional tire. Excluded from the tires of the present invention because it did not reach Examples 1-5).
1 ランフラットタイヤ
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 トレッド部
5 カーカス層
6 硬質ゴム層
7、8 ベルト層
9 ベルト補助層
10 ベルトカバー層
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Run
Claims (7)
前記ベルト層の層間にタイヤ周方向に対するコード角度が実質的に90°であるベルト補強層を配置すると共に、該ベルト補強層をタイヤ幅方向に対して複数に分割するようにしたランフラットタイヤ。 A carcass layer is mounted between a pair of left and right bead portions, a hard rubber layer having a substantially crescent cross-sectional shape is disposed inside the tire of the carcass layer in the sidewall portion, and the outer peripheral side of the carcass layer in the tread portion In the run flat tire having at least two belt layers in which the cord directions are crossed between the layers,
A run-flat tire in which a belt reinforcing layer having a cord angle with respect to the tire circumferential direction of substantially 90 ° is disposed between the belt layers, and the belt reinforcing layer is divided into a plurality of portions in the tire width direction .
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