JP5138396B2 - 生産プロセス異常検知方法および生産プロセス異常検知システム、上記生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びに上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

生産プロセス異常検知方法および生産プロセス異常検知システム、上記生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びに上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は生産プロセス異常検知方法および生産プロセス異常検知システムに関し、より詳しくは、生産品に対して処理を施す製造工程と上記製造工程を経た生産品の検査を行う検査工程とを含む生産プロセスにおいて異常が発生したことを検出する生産プロセス異常検知方法および生産プロセス異常検知システムに関する。
また、この発明は、上記生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
また、この発明は、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
半導体ウェハや液晶ディスプレイなどの複数の生産品を順次処理する生産プロセスでは、データ収集装置が設置され、このデータ収集装置によって収集されたデータが各種の分析手段により分析されて、生産プロセスにおける異常の検出や長期的な傾向の監視が行われている。一つの有効なデータ監視手法として、収集したデータを時間の経過の順番に並べたトレンドデータによる監視手法がある。例えば特許文献1(特開平11−212630号公報)では、このトレンドデータをグラフ表示し、そのトレンドグラフをより細かく読み取ることを可能にして、分析の精度を上げようとする手法が示されている。また、特許文献2(特開平5−133778号公報)では、プラント状態の推移について、基準値からの偏差のトレンドを監視することで、プラントの監視を行う手法が示されている。
特開平11−212630号公報 特開平5−133778号公報
このような生産プロセスに対して異常検出を行う場合、前述したトレンドデータによる監視手法のような、各検査項目毎にデータを個別に監視する手法では、各検査項目に関して個別に発生する異常を検出できるが、複数の検査項目に関連して発生する異常を検出できないという問題がある。複数の検査項目に関連して発生する異常を見極めるために、複数の生産品にわたって時系列に並んでいるデータ同士を単に組み合わせて比較すると、データが多岐にわたって種類が多いため、手順も煩雑となる。このことは、生産プロセスにおける工程数や検査項目数が多くなればなるほど、深刻になる。
生産プロセスにおける異常発生を検出するために、主成分分析などの統計的手法を用いたデータ分析方法も知られている。しかし、そのような統計的手法を用いたデータ分析方法では、計算の処理量が多くなるし、さらに、分析結果がデータの検査項目と直接結びつかず、分析結果を生産プロセスに反映させるたには高い技能と経験が必要となる。このため、そのような統計的手法を用いたデータ分析方法は運用の難易度が高く、異常発生を検出して速やかに生産プロセスへフィードバックするのが難しい。
そこで、この発明の課題は、複数の生産品を順次処理する生産プロセスにおいて、複数の検査項目に関連して発生する異常であっても、異常が発生したことを簡便に検出できるとともに、異常発生が検出されたとき、その検出結果を生産プロセスへ迅速かつ容易にフィードバックできる生産プロセス異常検知方法および生産プロセス異常検知システムを提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。
また、この発明の課題は、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明者は、生産プロセスに含まれた各工程は互いに物理的な関係を持っており、互いに変化(異常発生を含む。)の影響を受ける、ということに考察を及ぼした。例えば図1(A)に模式的に示すように、或る生産プロセス101は製造工程102と検査工程103とを含んでいるものとする。この図1(A)に示す通常時(異常発生が無い時)の状態aでは、製造工程102に含まれた各詳細工程(「組立A」、「組立B」、「組立C」で表す。)と検査工程103における各検査項目(「検査D」、「検査E」、「検査F」で表す。)とが例えば矢印106で示されるような物理的な関係を有している。ここで、生産プロセス101の一部が外乱などの影響を受けて、例えば図1(B)に示す状態bのように、組立Aと検査Dとの関係107が切れ、検査Fから検査Eに対して新たな関係108ができたとする。このように生産プロセス101の状態が変化したときに、生産プロセス101に異常が発生したと考えられる。この結果、生産プロセス101を経た生産品に不良品が発生することになる。本発明は、本発明者によるこのような考察に基づいて創作された。
上記課題を解決するため、この発明の生産プロセス異常検知方法は、
生産品に対して処理を施す製造工程と上記製造工程を経た生産品の検査を行う検査工程とを含む生産プロセスにおいて異常が発生したことを検出する生産プロセス異常検知方法であって、
上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品のうち第1の生産品群と第2の生産品群とについて、それぞれ上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、上記相関係数の時間変化に基づいて上記生産プロセスに異常が発生したか否かを判断することを特徴とする。
ここで「異常」とは、前述の通常時の状態aから状態bの変化のように、生産プロセスにそれまでの状態から何らかの変化が起きる現象のことを意味する。
また、各「生産品群」には、生産品が複数であるものだけでなく、生産品が単数であるものも含まれる。「生産品」は、仕掛品だけでなく、完成品をも含む。
この発明の生産プロセス異常検知方法では、上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品のうち第1の生産品群と第2の生産品群とについて、それぞれ上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、上記相関係数の時間変化に基づいて上記生産プロセスに異常が発生したか否かを判断する。上記相関係数は単なる数値であるから、複数の生産品にわたって時系列で並んでいるデータを単に組み合わせて処理する場合や主成分分析などの統計的手法を用いる場合に比して、計算の処理量が少なくなる。したがって、複数の検査項目に関連して発生する異常を簡便に検出できる。また、上記相関係数が異常発生の指標としてデータの検査項目に直結しているので、異常発生が検出されたとき、その検出結果を生産プロセスへ迅速かつ容易にフィードバックできる。
一実施形態の生産プロセス異常検知方法では、
上記第1の生産品群と第2の生産品群を、上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品の中から予め指定された処理時間単位または又は予め指定された処理数単位で順次選定し、
選定された生産品群毎に、上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、
上記各生産品群について上記相関係数を算出する度に、第1の生産品群に対して算出した相関係数と第2の生産品群に対して算出した相関係数との差分をそれぞれ対応する相関係数同士の間で上記時間変化として算出し、いずれかの対応する相関係数同士の間で上記差分の絶対値が予め設定された第1の閾値以上であるときに異常が発生したと判断することを特徴とする。
この一実施形態の生産プロセス異常検知方法では、複数の検査項目に関連して発生する異常をさらに簡便に検出できる。
一実施形態の生産プロセス異常検知方法では、
上記第1の生産品群と第2の生産品群を、上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品の中から予め指定された処理時間単位または又は予め指定された処理数単位で順次選定し、
選定された生産品群毎に、上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、
或る生産品群についての上記相関係数を基準として所定の記憶部に記憶し、
上記各生産品群について上記相関係数を算出する度に、上記記憶部に記憶された基準としての相関係数と今回算出した相関係数との差分をそれぞれ対応する相関係数同士の間で上記時間変化として算出し、いずれかの対応する相関係数同士の間で上記差分の絶対値が予め設定された第1の閾値以上であるときに異常が発生したと判断することを特徴とする。
この一実施形態の生産プロセス異常検知方法では、複数の検査項目に関連して発生する異常をさらに簡便に検出できる。
一実施形態の生産プロセス異常検知方法は、上記いずれかの対応する相関係数同士の間で上記差分の時間変化の絶対値が予め設定された第2の閾値以上であるか否かを判断し、上記差分の時間変化の絶対値が上記第2の閾値以上であるときに異常が発生したと判断することを特徴とする。
この一実施形態の生産プロセス異常検知方法では、上記差分の時間変化の絶対値が上記第2の閾値以上であるときに異常が発生したと判断する。したがって、例えば上記差分の絶対値が上記第1の閾値未満であっても、上記第1の閾値以上になりそうな状態を異常が発生したと判断して検出できる。
一実施形態の生産プロセス異常検知方法は、上記異常が発生したと判断したとき、その判断の基礎になった上記相関係数に関する検査項目を所定の表示部に表示することを特徴とする。
この一実施形態の生産プロセス異常検知方法では、上記異常が発生したと判断したとき、その判断の基礎になった上記相関係数に関する検査項目を所定の表示部に表示する。したがって、異常発生が検出されたとき、ユーザ(作業者やメンテナンス担当者を含む。)は、その表示部に表示された表示内容を見ることによって、上記異常が発生したという判断の基礎になった上記相関係数に関する検査項目を容易に認識できる。したがって、異常発生の検出結果を生産プロセスへさらに容易にフィードバックできる。
この発明の生産プロセス異常検知システムは、
生産品に対して処理を施す製造工程と上記製造工程を経た生産品の検査を行う検査工程とを含む生産プロセスにおいて異常が発生したことを検出する生産プロセス異常検知システムであって、
上記検査工程で収集されたデータを記憶する記憶部と、
上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品のうち第1の生産品群と第2の生産品群とについて、上記記憶部から上記検査工程で得られたデータを読み出し、それぞれ上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、上記相関係数の時間変化に基づいて上記生産プロセスに異常が発生したか否かを判断する判定部を備えたことを特徴とする。
この発明の生産プロセス異常検知システムでは、上記判定部が、上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品のうち第1の生産品群と第2の生産品群とについて、それぞれ上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、上記相関係数の時間変化に基づいて上記生産プロセスに異常が発生したか否かを判断する。上記相関係数は単なる数値であるから、複数の生産品にわたって時系列で並んでいるデータを単に組み合わせて処理する場合や主成分分析などの統計的手法を用いる場合に比して、計算の処理量が少なくなる。したがって、複数の検査項目に関連して発生する異常を簡便に検出できる。また、上記相関係数が異常発生の指標としてデータの検査項目に直結しているので、異常発生が検出されたとき、その検出結果を生産プロセスへ迅速かつ容易にフィードバックできる。
また、上記生産プロセス異常検知システムは、上記検査工程で得られたデータを上記判定部が上記記憶部から読み出すためのデータの取得条件や、上記判定部が演算処理を行うための演算条件を入力する入力装置を備えるのが望ましい。
また、上記生産プロセス異常検知システムは、上記判定部による判断の結果を出力する出力装置を備えるのが望ましい。この出力装置は、上記異常が発生したという判断の基礎になった上記相関係数に関する検査項目等を表示する表示部として働いても良い。
この発明のプログラムは、上記生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明の記録媒体は、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態の生産プロセス異常検知方法が適用されるべき生産プロセス(全体を符号200で示す。)を模式的に示している。この生産プロセス200は、大別して、生産品に対して組み立て、調整などの処理を行う製造工程201と、製造工程を経た生産品の検査を行う検査工程204とから成っている。
製造工程201は、生産品に対して順次実行される複数の詳細工程(「組立A」、「組立B」、「調整C」で表す。)を含んでいる。さらに、処理能力を高めるために、「組立A」には、この組立Aの処理をそれぞれ実行可能な複数の組立装置A1,A2,…,Anが備えられている。同様に、「組立B」には、この組立Bの処理をそれぞれ実行可能な複数の組立装置B1,B2,…,Bnが備えられている。また、「調整C」には、この調整Cの処理をそれぞれ実行可能な複数の調整装置C1,C2,…,Cnが備えられている。生産品は、「組立A」については複数の組立装置A1,A2,…,Anのいずれか一つ、「組立B」については複数の組立装置B1,B2,…,Bnのいずれか一つ、また、「調整C」については複数の調整装置C1,C2,…,Cnのいずれか一つによって処理されて、次工程である検査工程204へ進む。
検査工程204では、生産品に対して複数の検査項目(「検査D」、「検査E」、「検査F」で表す。)についての検査が順次実行される。さらに、処理能力を高めるために、「検査D」については、この検査をそれぞれ実行可能な複数の検査装置D1,D2,…,Dnが用いられる。同様に、「検査E」については、この検査をそれぞれ実行可能な複数の検査装置E1,E2,…,Enが用いられる。また、「検査F」については、この検査をそれぞれ実行可能な複数の検査装置F1,F2,…,Fnが用いられる。生産品は、「検査D」については複数の検査装置D1,D2,…,Dnのいずれか一つ、「検査E」については複数の検査装置E1,E2,…,Enのいずれか一つ、また、「検査F」については複数の検査装置F1,F2,…,Fnのいずれか一つによって検査を受ける。
各検査項目「検査D」、「検査E」、「検査F」毎に検査データの許容範囲が設定されている。例えば「検査D」についての検査データが許容範囲内である生産品は次の「検査E」へ進む一方、「検査D」についての検査データが許容範囲から逸脱したものは不良品として処理される。同様に、「検査E」についての検査データが許容範囲内である生産品は次の「検査F」へ進む一方、「検査D」についての検査データが許容範囲から逸脱したものは不良品として処理される。そして、「検査F」についての検査データが許容範囲内である生産品は合格品として取り扱われる一方、「検査F」についての検査データが許容範囲から逸脱したものは不良品として処理される。
図6中の例えば表側部602に示すように、検査項目「検査D」、「検査E」、「検査F」には、それぞれ複数の詳細項目が含まれている。「検査D」の詳細項目は「検査DA」,…,「検査DF」と表されている。同様に、「検査E」の詳細項目は「検査EA」,…,「検査EH」と表されている。また、「検査F」の詳細項目は「検査FA」,…,「検査FG」と表されている。
図3は、本発明の一実施形態の生産プロセス異常検知システム(全体を符号300で示す。)の概略構成を示している。
この生産プロセス異常検知システム300は、概ね、各検査装置毎に設けられたデータ収集装置302と、記憶部としての記憶装置303と、判定部としての演算装置306と、入力装置310と、表示部として働く出力装置311とを備えている。
データ収集装置302,302,…は、生産プロセス200内の各検査装置D1,D2,…,Dn;E1,E2,…,En;F1,F2,…,Fnからそれぞれ検査データを収集する。各データ収集装置302は、収集した検査データを、生産品を特定するシリアル番号(以下「生産品ID」と呼ぶ。)と対応づけて、逐次記憶装置303に送付する。
記憶装置303は、各検査装置からデータ収集装置302を介して送られてきた検査データ305を、生産品IDと対応づけて逐次記憶する。これらの記憶された検査データ305は、演算装置305によって読み出される。記憶装置303は、この例ではハードディスクドライブによって構成されている。
演算装置305には、相関係数算出部307と、トレンド分析部308と、異常発生判定部309とが備えられている。相関係数算出部307は、図2中の検査工程204における互いに異なる検査項目(この例では上述の詳細項目)で得られたデータ同士の相関係数を算出する。この相関係数算出部307によって算出された相関係数は、記憶装置303に相関係数データ304として蓄積される。トレンド分析部308は、相関係数算出部307が算出した相関係数の時間変化(トレンド)を分析する。異常発生判定部309は、トレンド分析部308による分析結果に基づいて、生産プロセス200に異常が発生したか否かを判断する。なお、これらの演算装置305による処理については、後に詳述する。演算装置305は、この例では所定のプログラムを実行するCPU(中央演算処理ユニット)によって構成されている。
入力装置310は、具体的にはキーボードやマウスからなり、ユーザ(作業者やメンテナンス担当者を含む。)が各種条件パラメータ等を入力するのに用いられる。例えば、ユーザは、入力装置310を通して、検査工程204で得られたデータを演算装置305が記憶装置303から読み出すためのデータの取得条件、演算装置305が演算処理を行うための演算条件、および出力装置311での出力表示に関する条件等を入力することができる。
出力装置311は、この例では表示部としての液晶表示装置からなり、演算装置305による演算の結果や判断の結果を、表示画面に表示する。ユーザはこの出力装置311の表示内容を見て、生産プロセス200内に異常が発生したこと等を知ることができる。
(第1の生産プロセス異常検知方法)
図4は、生産プロセス異常検知システム300による異常検出のフローを示している。
この異常検出フローを開始する前に、予め、ユーザは入力装置310を介して、相関係数を計算すべき2つ以上の検査項目(この例では上述の詳細項目)と、相関係数を計算すべきタイミングとを設定する。
相関係数を計算すべき検査項目としては、全ての詳細項目を選択しても良い。この例では、各検査項目「検査D」、「検査E」、「検査F」についてそれぞれ全ての詳細項目を選択する。そして、互いに異なる詳細項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出するものとする。1回の相関係数の算出後には、図6に示すような形式の相関係数データテーブル601が得られる。相関係数データテーブル601の表側部602、表頭部603には、それぞれ、「検査D」の詳細項目「検査DA」,…,「検査DF」、「検査E」の詳細項目「検査EA」,…,「検査EH」、また、「検査F」の詳細項目「検査FA」,…,「検査FG」が並んでいる。セル部604の各セル604aには算出された相関係数の値が格納される。なお、同じ詳細項目で得られたデータ同士については相関係数を考えないので、対角線上のセル604dには値が入らない。
相関係数を計算すべきタイミングとしては、生産品数が100個、1000個のような一定の生産品数Nについての検査データが得られる度に、相関係数を計算するように設定しても良い。または、1時間毎や1日毎のような一定の期間Tが経過する度に、その期間T内に検査を行った検査データについて相関係数を計算するように設定しても良い。いずれにしても、相関係数を計算すべきタイミングは、相関係数を計算するのに必要な検査データの個数が蓄積されるように設定される。この例では、データ取得の経過時間が1日分経過してデータが蓄積されたタイミングで、相関係数を計算するものとした。
さて、生産プロセス200が稼動すると、図4のステップS401で、各検査装置毎に設けられたデータ収集装置302によって、記憶装置301に検査データ305が蓄積される。
次のステップS402では、演算装置305は、相関係数を計算すべきタイミングであるかどうかを判断する。
相関係数を計算すべきタイミングであれば、次のステップS403で、演算装置305の相関係数算出部307は、蓄積されている検査データを用いて、各検査項目「検査D」、「検査E」、「検査F」についての互いに異なる全ての詳細項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数をそれぞれ計算する。この例では、図6に示した相関係数データテーブル601の各セル(対角線上のセル604dを除く。以下同様。)に相関係数の値を格納する。この相関係数データテーブル601を、「今回の相関係数データテーブル」と呼ぶ。得られた各セルの相関係数の値は、図5中に例示するように、出力装置311の表示画面500の上半分(相関係数表示エリア)504に、図6の相関係数データテーブル601と対応するマトリックス形式で表示される。相関係数表示エリア504の表側部502、表頭部503には、それぞれ、「検査D」の詳細項目「検査DA」,…,「検査DF」、「検査E」の詳細項目「検査EA」,…,「検査EH」、また、「検査F」の詳細項目「検査FA」,…,「検査FG」が並んでいる。実際の表示画面500では、セルの値に応じて、セルの下地の色分けがなされている(図5中では、便宜上、白黒でセルの背景の種類を変えて表示されている。)。この例では、セル504a,504b,…,504hのように、セルの値が0.10ずつ異なる毎に、セルの下地の色分けがなされている。
図4のステップS404では、前回(今回の計算の1回前を指す。)の計算で得られた相関係数、つまり前回の相関係数データテーブルを呼び出す。
次のステップS405では、演算装置305のトレンド分析部308は、相関係数の時間変化を知るために、前回の相関係数データテーブルと今回の相関係数データテーブルとの間で、対応するセルに格納された相関係数同士の差分をそれぞれ計算する。
次のステップS406では、演算装置305の異常発生判定部309は、ステップS405で得られた各セルの相関係数の差分の絶対値(図4中に「|相関係数の差分|」と表す。)が、ユーザによって予め設定された第1の閾値(これを「TH1」とする。)よりも大きいか否かをそれぞれ判断する。或るセルの相関係数の差分の絶対値が第1の閾値TH1よりも大きければ(ステップS406でYES)、そのセルに対応する検査項目(詳細項目)は状態が変化した、つまり、異常が発生したと判断する。そしてステップS407へ進む(後述)。
一方、各セルの相関係数の差分の絶対値が第1の閾値TH1未満であれば(ステップS406でNO)、ステップS408で、演算装置305のトレンド分析部308は、各セル毎に、相関係数の直近M回の差分の値に基づいて、線形近似により、上記差分の時間変化を表す1次近似式の傾きを求める。続いて、ステップS409で、演算装置305の異常発生判定部309は、各セルの1次近似式の傾きの値がユーザによって予め設定された第2の閾値(これを「TH2」とする。)よりも大きいか否かをそれぞれ判断する。或るセルの1次近似式の傾きの絶対値が第2の閾値TH2よりも大きければ(ステップS409でYES)、そのセルに対応する検査項目(詳細項目)は異常が発生したと判断する。これにより、上記差分の絶対値が第1の閾値TH1未満であっても、上記第1の閾値以上になりそうな状態を異常が発生したと判断して検出できる。そして、ステップS407へ進む(後述)。いずれのセルの1次近似式の傾きの絶対値も第2の閾値TH2未満であれば(ステップS409でNO)、異常が発生していないと判断して、ステップS410に進んで演算装置305は、出力装置311の表示画面500に分析結果、つまり今回の相関係数データテーブルを表示させる制御を行う。
ステップS407では、演算装置305は、出力装置311の表示画面500に今回の相関係数データテーブルを表示させるとともに、異常が発生した相関係数に関する検査項目(詳細項目)を出力装置311の表示画面500に表示させる制御を行う。図5中の例では、各セルのうちのうち前回の数値からの差分の絶対値が大きいセル504w,504x,504y,504zについて、他のセルに比して枠を太く表示する強調表示がなされている。
この表示内容を見ることによって、ユーザは、これらのセル504w,504x,504y,504zに対応する検査項目(詳細項目)に関して異常が発生したことを容易に認識できる。したがって、ユーザは、通常の検査データのトレンドの表示で異常を確認することに比べ、重要なデータを見逃すことなく、より少ないデータで状況を確認でき、生産プロセス200で発生している問題を把握できる。したがって、ユーザは、異常発生の検出結果を生産プロセスへ迅速かつ容易にフィードバックできる。
また、上記相関係数は単なる数値であるから、複数の生産品にわたって時系列で並んでいるデータを単に組み合わせて処理する場合や主成分分析などの統計的手法を用いる場合に比して、演算装置306の計算の処理量が少なくなる。したがって、この異常検出フローによれば、複数の検査項目に関連して発生する異常を簡便に検出できる。
なお、図4のステップS401〜S410の処理は、生産プロセス200が稼働している間、逐次繰り返される(S411)。図5中の例では、表示画面500の下半分(トレンド表示エリア)505に、各セルのうちのうち前回の数値からの差分の絶対値が大きいセルに対応する検査項目(詳細項目)に関して、相関係数のトレンドが表示されている。トレンド表示エリア505のグラフ表示部506には、検査日毎の相関係数の時間変化がグラフ表示されている。また、凡例欄507には、グラフ表示されている検査項目(詳細項目)が表示されている。
次に、上述の異常検出フローによる2つの異常検出事例について述べる。
(異常検出事例1)
例えば図7(A)に模式的に示すように、或る生産プロセス701は製造工程702と検査工程703とを含んでいるものとする。この図7(A)に示す通常時(異常発生が無い時)の状態aでは、製造工程702に含まれた各詳細工程(「組立A」、「組立B」、「組立C」で表す。)と検査工程703における各検査項目(「検査D」、「検査E」、「検査F」で表す。)とが例えば矢印706で示されるような物理的な関係を有している。双方向の矢印704は工程間に強い相関関係があることを示している。ここで、生産プロセス701の一部が外乱などの影響を受けて、例えば図7(B)に示す状態bのように、検査Dと検査Eの間の関係707が切れたとする。このように検査Dと検査Eの間の関係707が切れると、お互いの相関がなくなるため、検査Dと検査Eとで得られたデータ同士の相関係数が0に近くなる。上述の異常検出フローによれば、この変化を相関係数の変化として捉えることで、異常検出が可能である。
実際に生産プロセス200を監視していたところ、検査項目DDと検査項目EGで得られたデータの分布が、図8(a)(異常検出直前)から図8(b)(異常検出時)に示すように変化した現象が発生した。上述の異常検出フローによれば、検査項目DDと検査項目EGで得られたデータ同士の相関係数が、前回は−0.5であったのに対して今回は−0.08へ変化していた。そして、相関係数の差分が異常検出の閾値TH1として設定していた0.15を超えたため、異常発生として検出された。
ユーザがこの検査項目DDと検査項目EGに関して生産プロセス200内で異常発生の原因を調査したところ、調整工程C内で意図しない手順変更がなされていたことが確認された。これが異常発生の原因であった。この意図しない手順変更のせいで、これまで或る程度の相関のあった検査項目DDと検査項目EGの関係が影響を受けて、相関が無くなったのである。この原因調査の結果、調整工程C内での手順は元に戻され、異常は解消された。
(異常検出事例2)
次に、検査項目EBと検査項目FDで得られたデータの分布が図9(a)(異常検出直前)から図9(b)(異常検出時)に示すように変化した現象が発生した。図9中のReb,Rfdはそれぞれ検査項目EBと検査項目FDにおける許容範囲を示している。この事例は、データの分布だけでは異常発生の有無を判断しにくい。しかし、上述の異常検出フローによれば、検査項目EBと検査項目FDで得られたデータ同士の相関係数が、前回は−0.05であったのに対して今回は−0.24へ変化していた。そして、相関係数の差分が異常検出の閾値TH1として設定していた0.15を超えたため、異常発生として検出された。
ユーザがこの検査項目EBと検査項目FDに関して生産プロセス200内で異常発生の原因を調査したところ、検査Eの検査装置E1,E2,…,En間に装置差が生じていることが確認された。これが異常発生の原因であった。これは、検査装置は均一であることが前提とされているため、検査項目EBと検査項目FDで得られたデータ同士の間には本来相関があまり無いのであるが、装置差が大きくなることで、データの分布に変化が現れたのである。この原因調査の結果、検査Eの検査装置E1,E2,…,Enは均一に戻され、異常は解消された。
上記2つの事例では、上述の異常検出フローによって、生産プロセス200における異常発生を迅速かつ容易に検出することができた。また、異常発生の原因になった相関係数に関する2つの検査項目が示された。したがって、ユーザは2つの検査項目を手がかりとして異常の原因を迅速かつ容易に確認できた。したがって、ユーザは、その検出結果を生産プロセスへ迅速かつ容易にフィードバックできた。
なお、上記2つの事例について、従来の手法では、図8や図9のデータをグラフ化して随時監視するか、図8や図9のデータをトレンドグラフで監視することになる。しかしながら、その場合、計測データを全て使用するため、取り扱うデータ量が多くなり、生産プロセスの監視担当者の運用時における負荷が高い。これに対して、上述の異常検出フローによれば、上記相関係数は単なる数値であるから、扱うデータ量が少ない。したがって、演算装置306の計算の処理量が少なくなるとともに、監視担当者の負荷も減少する。
(第2の生産プロセス異常検知方法)
図10は、生産プロセス異常検知システム300による、図4のフローとは別の異常検出のフローを示している。
この異常検出フローを開始する前に、予め、ユーザは入力装置310を介して、相関係数を計算すべき2つ以上の検査項目(この例では上述の詳細項目)と、相関係数を計算すべきタイミングとを設定する。この例では、第1の生産プロセス異常検知方法におけるのと同様に、各検査項目「検査D」、「検査E」、「検査F」についてそれぞれ全ての詳細項目を選択し、互いに異なる詳細項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出するものとする。また、データ取得の経過時間が1日分経過してデータが蓄積されたタイミングで、数値である相関係数を計算するものとする。
さらに、この第2の生産プロセス異常検知方法では、異常検出フローを開始する前に、生産プロセス200において既に蓄積されている検査項目で得られた検査データ同士の相関係数の中で、生産プロセス200が異常を起こすことなく安定稼動していた時点の相関係数を選択して、基準の相関係数データとして記憶装置303に記憶させる。この例では、第1の生産プロセス異常検知方法におけるのと同様に、相関係数データを図6に示した相関係数データテーブル601の形式で記憶させるものとし、この時点で記憶させた相関係数データテーブルを「基準の相関係数データテーブル」と呼ぶ。
さて、生産プロセス200が稼動すると、図10中のステップS1001からS1003までは、第1の生産プロセス異常検知方法におけるステップS401からS403までと同様に処理を行う。これにより、今回の相関係数データテーブルを得る。
次のステップS1004では、演算装置305は、記憶装置303から基準の相関係数データテーブルを呼び出す。
次のステップS1005では、演算装置305のトレンド分析部308は、相関係数の時間変化を知るために、基準の相関係数データテーブルと今回の相関係数データテーブルとの間で、対応するセルに格納された相関係数同士の差分をそれぞれ計算する。
次のステップS1006では、演算装置305の異常発生判定部309は、ステップS1005で得られた各セルの相関係数の差分の絶対値(図10中に「|相関係数の差分|」と表す。)が、ユーザによって予め設定された第1の閾値(これを「TH1」とする。)よりも大きいか否かをそれぞれ判断する。或るセルの相関係数の差分の絶対値が第1の閾値TH1よりも大きければ(ステップS1006でYES)、そのセルに対応する検査項目(詳細項目)は状態が変化した、つまり、異常が発生したと判断する。そしてステップS1007へ進む(後述)。いずれのセルの相関係数の差分の絶対値も第1の閾値TH1未満であれば(ステップS1006でNO)、異常が発生していないと判断する。そして、ステップS1008に進んで、演算装置305は、出力装置311の表示画面500に分析結果、つまり今回の相関係数データテーブルを表示させる制御を行う。
ステップS1007では、演算装置305は、出力装置311の表示画面500に今回の相関係数データテーブルを表示させるとともに、異常が発生した相関係数に関する検査項目(詳細項目)を出力装置311の表示画面500に表示させる制御を行う。
この表示内容を見ることによって、ユーザは、それらの検査項目(詳細項目)に関して異常が発生したことを容易に認識できる。したがって、ユーザは、通常の検査データのトレンドの表示で異常を確認することに比べ、重要なデータを見逃すことなく、より少ないデータで状況を確認でき、生産プロセス200で発生している問題を把握できる。したがって、ユーザは、異常発生の検出結果を生産プロセスへ迅速かつ容易にフィードバックできる。
また、上記相関係数は単なる数値であるから、複数の生産品にわたって時系列で並んでいるデータを単に組み合わせて処理する場合や主成分分析などの統計的手法を用いる場合に比して、演算装置306の計算の処理量が少なくなる。したがって、この異常検出フローによれば、複数の検査項目に関連して発生する異常を簡便に検出できる。
なお、図10のステップS1001〜S1008の処理は、生産プロセス200が稼働している間、逐次繰り返される(S1009)。
上述の例では、安定稼動時の検査データから得られた相関係数データを異常発生の有無の判断の基準としたが、これに限られるものではない。生産プロセス200の立上げ時点など、本発明を適用する生産プロセス200にとって基準となる時点の検査データを用いて基準となる相関係数を設定してもよい。
また、上述の例では、各詳細工程(「組立A」、「組立B」、「調整C」)や各検査項目(「検査D」、「検査E」、「検査F」)に、それぞれその工程や検査の処理を実行可能な複数の装置が設けられているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、或る工程に1台の装置しかない場合でも、本発明は適用可能である。
なお、上述の生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして構築しても良い。
また、そのようなプログラムをCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配布できるようにしても良い。上記プログラムを汎用コンピュータにインストールすることで、汎用コンピュータによって上記生産プロセス異常検知方法を実行することが可能である。
生産プロセスにおける工程間の関係の変化を模式的に示す図である。 この発明の一実施形態の生産プロセス異常検知方法を適用すべき生産プロセスを模式的に示す図である。 この発明の一実施形態の生産プロセス異常検知システムの概略構成を示す図である。 第1の生産プロセス異常検知方法による異常検出フローを示す図である。 上記異常検出フローによって出力装置の表示画面に表示された異常検出結果を示す図である。 上記異常検出フローによって記憶装置に記憶される相関係数データテーブルの形式を示す図である。 生産プロセスにおける工程間の関係の変化を模式的に示す別の図である。 生産プロセスにおいて異常検出直前と異常検出時に得られた検査データの分布を例示する図である。 生産プロセスにおいて異常検出直前と異常検出時に得られた検査データの別の分布を例示する図である。 第2の生産プロセス異常検知方法による異常検出フローを示す図である。
200 生産プロセス
201 製造工程
204 検査工程
302 データ収集装置
303 記憶装置
306 演算装置
307 相関係数算出部
308 トレンド分析部
309 異常発生判定部
310 入力装置
311 出力装置

Claims (8)

  1. 生産品に対して処理を施す製造工程と上記製造工程を経た生産品の検査を行う検査工程とを含む生産プロセスにおいて異常が発生したことを検出する生産プロセス異常検知方法であって、
    上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品のうち第1の生産品群と第2の生産品群とについて、それぞれ上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、上記相関係数の時間変化に基づいて上記生産プロセスに異常が発生したか否かを判断することを特徴とする生産プロセス異常検知方法。
  2. 請求項1に記載の生産プロセス異常検知方法において、
    上記第1の生産品群と第2の生産品群を、上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品の中から予め指定された処理時間単位または又は予め指定された処理数単位で順次選定し、
    選定された生産品群毎に、上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、
    上記各生産品群について上記相関係数を算出する度に、第1の生産品群に対して算出した相関係数と第2の生産品群に対して算出した相関係数との差分をそれぞれ対応する相関係数同士の間で上記時間変化として算出し、いずれかの対応する相関係数同士の間で上記差分の絶対値が予め設定された第1の閾値以上であるときに異常が発生したと判断することを特徴とする生産プロセス異常検知方法。
  3. 請求項1に記載の生産プロセス異常検知方法において、
    上記第1の生産品群と第2の生産品群を、上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品の中から予め指定された処理時間単位または又は予め指定された処理数単位で順次選定し、
    選定された生産品群毎に、上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、
    或る生産品群についての上記相関係数を基準として所定の記憶部に記憶し、
    上記各生産品群について上記相関係数を算出する度に、上記記憶部に記憶された基準としての相関係数と今回算出した相関係数との差分をそれぞれ対応する相関係数同士の間で上記時間変化として算出し、いずれかの対応する相関係数同士の間で上記差分の絶対値が予め設定された第1の閾値以上であるときに異常が発生したと判断することを特徴とする生産プロセス異常検知方法。
  4. 請求項2または3に記載の生産プロセス異常検知方法において、
    上記いずれかの対応する相関係数同士の間で上記差分の時間変化の絶対値が予め設定された第2の閾値以上であるか否かを判断し、上記差分の時間変化の絶対値が上記第2の閾値以上であるときに異常が発生したと判断することを特徴とする生産プロセス異常検知方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか一つに記載の生産プロセス異常検知方法において、
    上記異常が発生したと判断したとき、その判断の基礎になった上記相関係数に関する検査項目を所定の表示部に表示することを特徴とする生産プロセス異常検知方法。
  6. 生産品に対して処理を施す製造工程と上記製造工程を経た生産品の検査を行う検査工程とを含む生産プロセスにおいて異常が発生したことを検出する生産プロセス異常検知システムであって、
    上記検査工程で収集されたデータを記憶する記憶部と、
    上記生産プロセスで順次処理される複数の生産品のうち第1の生産品群と第2の生産品群とについて、上記記憶部から上記検査工程で得られたデータを読み出し、それぞれ上記検査工程における互いに異なる検査項目で得られたデータ同士の間で数値である相関係数を算出し、上記相関係数の時間変化に基づいて上記生産プロセスに異常が発生したか否かを判断する判定部を備えたことを特徴とする生産プロセス異常検知システム。
  7. 請求項1から5までのいずれか一つに記載の生産プロセス異常検知方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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