次に、本発明を実施するための最良の形態について、図1乃至図5を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、上記ライブ型コンテンツ及び非ライブ型コンテンツのいずれをも配信し得る階層ツリー型の上記配信システムに対して、本発明を適用した場合の実施形態である。
また、図1は実施形態に係る配信システムを構成する各装置の接続態様の一例を示す図であり、図2は当該配信システムに対してノードが新たに参加する場合の動作を一般的に例示する図である。更に、図3は当該配信システムからノードが脱退する場合の動作を例示する図であり、図4及び図5は当該配信システムにおける実施形態に係る支援ノードによる配信速度向上のための支援動作を示す図である。更にまた図6は、当該配信システムにおけるノード間入れ換え動作の態様を例示する図である。
(I)実施形態に係る配信システムとしての全体構成等
先ず、実施形態に係る配信システムの概要構成及び機能について図1を用いて説明する。
図1に示すように、実施形態に係る配信システムSは、例えばインターネット等のネットワーク(現実世界の物理ネットワーク)を用いて構成されるものである。このとき、当該物理ネットワーク10として具体的には、例えば図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)5、ISP(Internet Service Provider)6、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)7、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)8、ルータ(図示せず)及び通信回線(例えば電話回線や光ケーブル等であり、上記アクセスラインに相当する)9等を含む物理ネットワーク10を用いることができる。なおここで、図1の下部枠101内において、各通信回線9に対応する実線の太さは、各通信回線9の帯域の広さ(例えば、データ転送速度)を表している。
一方、実施形態に係る配信システムSは、配信されるコンテンツにおける配信単位に相当し且つ複数連続するパケットの配信元である放送局1と、複数のノード2と、により構成されている。そして、配信システムSは、図1の下部枠101内に示すような物理ネットワーク10を基礎として、各ノード2が物理的な通信回線9を介して(論理的に)接続され、図1の上部枠100内に示すように構成されている。
より具体的に配信システムSでは、放送局1を頂点(最上位)として、複数のノード2は通信回線9を介した物理ネットワーク10により、相互に物理的に接続されている。そして、これら各ノード2が、当該物理ネットワーク10を基礎として、複数の階層(図1の例では四階層以上)を含む論理的な階層ツリー構造を有する論理ネットワークシステム(物理ネットワーク10上に論理的に構成される論理ネットワークシステム)を形成している。この構成において、コンテンツの配信時には、上記連続する複数のパケットが、当該論理ネットワークシステムにおける上流(上位階層)から下流(下位階層)の方向へ各ノード2により中継されつつ配信される。
次に上記放送局1は、実際には、放送対象たる上記コンテンツに相当するコンテンツデータを蓄積するハードディスクドライブ等からなる記録装置や、その配信を制御する制御装置、或いは、物理ネットワーク10に対するコンテンツデータ等の入出力を制御するインターフェース装置等を含んだ放送局装置として実現されるものである。
また、上記ノード2は、実際には上述したように各家庭に設置されているインターネット接続可能なパーソナルコンピュータや、いわゆるセットトップボックス等のノード装置として実現されるものである。
図1において、上部枠100内に示されるノード2は、配信システムSに参加しているノード2である。そして、当該配信システムSに参加するためには、未参加のノードが、後述する如く接続先紹介サーバ3(図1下部枠101内参照)に対して参加要求メッセージを送信し、当該接続先紹介サーバ3により参加権限があることを認証される必要がある。
この接続先紹介サーバ3は、配信システムSに参加している放送局1及び各ノード2の所在情報(例えば、IP(Internet Protocol)アドレス及びポート番号(待ち受けポート番号)等)と、配信システムSにおける放送局1とノード2及び各ノード2間のトポロジ(論理ネットワークシステムとしての接続態様)を示すトポロジ情報と、後述する実施形態に係るADSL環境ノード比率情報と、を、各配信システム毎に夫々管理している。
ここで、「ADSL環境ノード比率」とは、実施形態に係る上記配信システムに含まれている全てのノード2のうち、ADSL環境ノードたるノード2が占める比率(割合)を言う。また「ADSL環境ノード比率情報」とは、上記ADSL環境ノード比率を示す情報をいい、接続先紹介サーバ3において生成されて蓄積/管理されているものである。
そして、当該接続先紹介サーバ3は、未参加のノードからの参加要求に対して上記認証(参加認証)を行った後、上記ADSL環境ノード比率情報やトポロジ情報等を参照しつつ、当該ノードに対して、参加の際の接続先となる既参加のノード2(当該ADSL環境ノード比率情報やトポロジ等を考慮して選定される参加済のノード2)の所在情報を通知する。
これにより、当該所在情報の通知を受けた(新規参加の)ノードは、当該所在情報に基づいて参加済のノード2との接続を確立し、これによって実施形態に係る配信システムSに参加する。
なお、配信システムSに係る各配信システムにおける階層ツリー状のトポロジは、各ノード2に直接接続される下流側のノード2の最大接続可能数、バランス(対称性)や上記ADSL環境ノード比率等を考慮して決定される。また、これらに加えて、例えばノード2間のローカリティ(物理ネットワーク10上における近接度(ホップ数(介在するルータ数)が少ないほど高い)等)を考慮して決定されるものでもよい。
更に、参加済のノード2の電源がオフとなった場合又は当該ノード2に対する通信状態が不良等になった場合等においては、当該ノード2は配信システムSから脱退する。これにより、当該脱退したノード2に直接接続されていた下流側のノード2等は、接続先紹介サーバ3から新たな接続先となる他の参加済のノード2の所在情報を取得して接続を確立する必要がある。なお、以下の説明では、当該新たな接続先への接続変更を、適宜「接続換え」と称する。
更にまた、上記階層ツリー状のトポロジは、一般的には放送局1毎、換言すれば放送チャンネル毎に形成される。すなわち、図1の上部枠100内では、一つの放送チャンネルのみ示している(但し、一つの放送局1で複数の放送チャンネルによる放送を賄う場合もある)。そして、例えば参加済のノード2においてそのユーザにより放送チャンネルが切り換えられた場合には、当該ノード2は、その切り換え後の放送チャンネルにおける参加済の他のノード2の所在情報を接続先紹介サーバ3から取得して接続を確立する。
(II)実施形態に係る配信ステムの構成及び当該配信システムへの参加動作等
次に、実施形態に係る配信システムSにおけるトポロジの構成並びに当該配信システムSに対する新規参加の場合の動作について、より具体的に図2を用いて説明する。
例えば図2に示す新たなノードNが新規にいずれかの配信システムに参加する場合、当該ノードNは、先ず接続先紹介サーバ3に対して上記参加要求に係る上流ノード紹介要求メッセージMG1を送信する。そして、接続先紹介サーバ3により上記参加認証等が実行され、対応する参加許可の情報と共に直近上流側のノード2となる(配信システムSに参加済の)ノード2(図2に例示する場合はノード2b)の所在情報を含む上流ノード候補メッセージMG2が送信されてくると、新規参加のノードNは、当該所在情報により示される既参加のノード2(2b)に対して接続要求メッセージMG3を送信する。これにより、当該ノード2(2b)から接続許可応答メッセージMG4を取得することで、ノードNは、当該ノード2(2b)の直近下流側に接続され、配信システムSへの当該ノードNの参加動作が完了する。
そして、配信システムSにおいて新たにノード2が参加した以降は、対応する放送局1から配信されるコンテンツに相当するコンテンツデータが、当該配信システムS内を階層ツリーに沿って順次上流側から下流側に中継されることにより、各ノード2に対するコンテンツの配信が実行される。
(III)実施形態に係る配信システムからの脱退動作
次に、実施形態に係る配信システムSからのノード2の脱退動作について、図3を用いて説明する。
なお、図3は、例えばその電源スイッチがオフとされたこと等の理由により、配信システムSからノード2eが脱退する場合を例示している。更に、以下の説明では、脱退するノード2eの直近下流に接続されているノード2j及び2kに対する動作が異なる二種類の脱退動作について、夫々図3(a)及び図3(b)を用いて説明する。
当該脱退動作においては、図3に例示するように、脱退するノード2eは、当該ノード2eに対するコンテンツの供給元である上流のノード(図3に示す場合はノード2b)に対して、データ送信停止要求メッセージMG5及び接続解除要求メッセージMG6を夫々送信する。
そして、当該二つの要求メッセージを夫々受信したノード2bは、今まで実行していたコンテンツ中継動作を停止する。その後、ノード2bは、上記コンテンツの配信停止動作と並行してノード2b内のノード管理情報からノード2eに係る情報を削除することで、当該ノード2eとの接続を断とする。これらにより、当該ノード2bから脱退するノード2eへのコンテンツの配信は停止される。ここで、脱退するノード2eの直近下流側に他のノード(図3に例示する場合は、ノード2j及び2k)が接続されていた場合には、以下に説明する二つの方法のうちいずれかを用いて、当該下流側のノード2に対するコンテンツの配信経路の復元動作を行う。
すなわち、当該復元動作の第一例として、配信システムSを構成している各ノード2(ノード2j及び2kを含む)は、それに対応する直近上流側に接続されているノード2からのコンテンツの配信状態を常時監視している。そして、コンテンツの配信状態が悪化したこと(図3(a)において「×」マークにて示す)を契機として直近上流側のノード2(2e)が脱退したものと見なし、当該ノード2(2e)との接続を断とし、新たな他の上流ノード2との接続換え動作(図2参照)を開始する。
次に、当該復元動作の第二例としては、いわゆるイベント通知方式がある。このイベント通知方式においては、配信システムSに参加している各ノード2は図3(a)に例示するタイムアウト方式の如き監視動作は実行していない。そして、ノード2eが配信システムSとしてのトポロジから脱退する際、上記データ送信停止要求メッセージMG5及び接続解除要求メッセージMG6を夫々送信すると共に、直近下流に接続されているノード2j及び2kに対して、自身が脱退する旨の脱退報告メッセージMG7を夫々送信する。そして、当該ノード2j及び2kは、直近上流側にあったノード2eからの上記脱退報告メッセージMG7を夫々受信すると、当該ノード2eとの接続状態を断とし、新たな他の上流ノード2との接続換え動作(図2参照)を開始する。
以上夫々説明した動作により、配信システムSにおいてノード2eが脱退した後も、その直近下流にあったノード2j及び2kに対するコンテンツの配信が継続されることとなる。
(IV)本発明の原理及び実施形態に係る階層ツリーの構造等について
次に、本発明の原理及び実施形態に係る階層ツリーの構造等について図4乃至図6を用いて説明する。
先ず、本発明の原理及び実施形態に係る階層ツリーの構造について図4を用いて説明する。
上述した課題を解決すべく、本発明では、支援サーバ40の管理下にあり且つADSL環境ノードよりも高速なコンテンツデータの中継が可能な回線に接続された既定数以上の光ファイバ環境ノードである支援ノード2sa、2sb、2sc、…、と、当該支援サーバ40と、により、配信システムSとは別個の支援システムSPを予め構成しておく。ここで、当該支援ノード2sa、2sb、2sc、…、におけるアクセスラインとしては、例えば、回線速度が数ギガbps程度の光ファイバ回線であることが好ましい。
なお、以下の説明では、支援ノード2sa、2sb、2sc、…、を一般的に言う場合、単に支援ノード2sptと称し、また支援ノード2spt以外の光ファイバ環境ノードを、以下単に中継可能ノードと称する。
そして、配信システムSのトポロジを管理する上記接続先紹介サーバ3と支援サーバ40との協働により、当該トポロジの変動に応じて当該支援ノード2sptを配信システムSに追加したり、或いは配信システムSから脱退させる制御を動的に行う。このとき、当該制御は、例えば、配信されるコンテンツが上記ライブ型コンテンツであるか、非ライブ型コンテンツであるか、に基づいて動的に行われる。
より具体的には、いずれのチャンネル(配信システムS)にも参加していない状態にある上記支援ノード2sptのいずれかを、図4に例示するように支援サーバ40の管理下で配信システムSとは別個に支援システムSP内に蓄積しておく。
そして、ライブ型コンテンツの配信開始に当たり、接続先紹介サーバ3は、配信システムSの管理者によって予め登録されているコンテンツに関する事前登録情報、又は現在のトポロジの態様等に応じて、支援システムSP内のいずれかの支援ノード2sptを配信システムSに追加する旨の追加要求メッセージを、支援サーバ40に送信する。これにより支援サーバ40は、当該追加要求メッセージに対応して支援ノード2sptのいずれかを配信システムS内の上流側に、元のノード2に代えて参加させる(図4「支援」矢印参照)。
一方、ライブ型コンテンツの配信が終了したとき、接続先紹介サーバ3は、当該ライブ型コンテンツの配信中に配信システムSに参加させていた支援ノード2sptを当該配信システムSから開放(脱退)させて元の支援システムSP内に戻す旨の開放要求メッセージを支援サーバ40に送信する。これにより支援サーバ40は、当該開放要求メッセージに対応して、配信システムSに参加させていた支援ノード2sptを元の支援システムSP内に戻す(図4「支援終了」矢印参照)。
以上の動作を接続先紹介サーバ3と支援サーバ40との協働により実行することで、高い中継能力が必要とされるライブ型コンテンツの配信に当たって、配信システムS全体における必要な中継能力を担保することができる。
これに加えて本発明では、支援ノード2sptが配信システムSにおいて不要となった場合に、支援システムSP内に戻して次の(他の配信システムSに対する)支援に備えさせるように動的な制御を行う。これにより、各配信システムS毎に独自に支援ノード2sptを確保/維持しておく必要がなくなり、コンテンツ配信事業全体としての効率的且つ低コストの運営に資することができる。
次に、実施形態における、当該支援ノード2sptの配信システムSへの参加数の決定方法について、具体的に図5を用いて説明する。なお図5は、配信システムSへの支援ノード2sptの参加必要数を算出するためのシミュレーション結果の一例である。
(A)ライブ型コンテンツの配信前における支援ノードの参加
上述したライブ型コンテンツの配信に当たっては、一般のノード2(中継可能ノードとADSL環境ノードの双方を含む)が特定時刻(例えば当該コンテンツの配信開始の十分程度前)から一斉に配信システムSへの参加を開始する特性があることが、実験的或いは経験的に知られている。そして、このときのノード2の新規参加特性が、下記式(1)及び図5(a)により示されるいわゆるロジスティック曲線を用いてモデル化して近似できることが、やはり実験的に判明している。
ここで、上記式(1)において、「N」はノード2の配信システムSにおける参加数であり、「K」は当該参加数の最大値であり、「t」は時刻であり、「t0」は時刻の予め設定された初期値であり、「r」は予め定められた増加率であり、「k」は予め定められた定数である。また、図5(a)において、当該ライブ型コンテンツの実際の配信開始時刻は22時00分である。
このことを踏まえて本発明では、上記ロジスティック曲線に基づく参加特性のモデル化によりライブ型コンテンツの配信開始時前後における新規参加特性を近似した場合において、図5(a)に例示される理論値と観測値との誤差を考慮し、中継可能ノードの参加特性モデル(第一モデル)と、ADSL環境ノードの参加特性モデル(第二モデル)と、を予めシミュレーションする(下記式(2)参照及び図5(b)参照)。そして、当該シミュレーションの結果に基づき、ライブ型コンテンツの配信開始前までに配信システムSに参加完了させておくべき支援ノード2sptの参加数を予めシミュレーションにより求めておく。このとき、当該シミュレーションの方法として具体的には、当該第二モデルとして得られる新規参加曲線により示されるADSL環境ノードの参加数が、当該第一モデルとして得られる新規参加曲線により示される中継可能ノードの参加数を任意の(全ての)時刻において上回らないように、当該中継可能ノードの参加数に上乗せされる支援ノード2sptの参加数を求めるのである(図5(b)参照)。
ここで、上記式(2)において、「Nt_ADSL」はある時刻tにおけるADSL環境ノードの配信システムSにおける総参加数であり、「Nt_FTTH」はある時刻tにおける中継可能ノードの配信システムSにおける総参加数である。また、「ε
t」は参加モデルとしての誤差因子であり、「σ」は参加ノード数の理論値と観測値との間の誤差のばらつき(具体的には、過去の運用実績等に基づいて得られたRMS(Root Mean Square)等を用いる)である。更に、「n
t」はある時刻tにおいて配信システムSに参加している全ノード数である。更にまた、図5(b)において、その横軸は当該コンテンツの配信開始時刻を「0:00」とした場合の経過時刻であり、正数は配信開始からの経過時間を、負数は配信開始までの残り時間を示している。
これらにより、配信システムSの管理者は、配信システムSにおける安定したコンテンツの配信等に必要となる、当該シミュレーションで得た支援ノード2sptの数量を接続先紹介サーバ3に事前に通達して登録させる。これにより接続先紹介サーバ3及び支援サーバ40は、ライブ型コンテンツの配信開始時刻数分前までには、当該登録された数分だけの支援ノード2sptを支援システムSPから配信システムSに参加させように制御する。
一方、当該ライブ型コンテンツの配信終了時刻の数分後以降には、接続先紹介サーバ3及び支援サーバ40が配信システムSに参加中の支援ノード2sptに対して当該配信システムSからの脱退指示メッセージを送信し、当該支援ノード2sptを支援システムSPに戻す。
(B)非ライブ型コンテンツの配信における支援ノードの参加
上記ライブ型コンテンツに対し、上記非ライブ型コンテンツのようなノード2の参加集中が想定し難いコンテンツでは、一般のノード2が任意の時刻に配信システムSに対して参加又は脱退する特性があり、上述した如き特定のモデルでその参加の態様を近似することは困難であると言われている。
そこで本発明では、ライブ型コンテンツの配信開始時において上述したような特定のモデルで近似して得られた数量の支援ノード2sptを配信システムSに事前参加させておくだけでなく、接続先紹介サーバ3が現在のトポロジに参加中の全ノード2におけるADSL環境ノードが占める比率を定期的に監視する。
そして、当該監視中においてその比率が予め設定された第一閾値を上回った場合(すなわち、ADSL環境ノードの割合が多くなった場合)に、接続先紹介サーバ3及び支援サーバ40は、支援システムSP内の支援ノード2sptを配信システムSに参加させる。一方、当該監視中において、その比率が上記第一閾値よりも低く予め設定されている第二閾値を下回った場合(すなわち、中継可能ノードの割合が多くなり過ぎた場合)に、接続先紹介サーバ3及び支援サーバ40は、配信システムSに参加中の支援ノード2sptを脱退させて元の支援システムSPへ帰還させる。
ここで、上記第一閾値は、例えば40%とするのが好適であり、また上記第二閾値は、例えば30%とするのが好適である。
以上説明した一連の動作が実行されることにより、ライブ型コンテンツの配信開始直前においては、例えば図4に例示するように、当該コンテンツの配信過程の要所に、上記シミュレーションにより求められた数の支援ノード2sptが接続されることになる。図4に示す例では、支援ノード2sa、2sb、2sc、2sd、2se及び2sfと、中継可能ノードとしての光ファイバ環境ノードたるノード2g、2h、2j、2k、2m、2n、2o、2p、2q、2r、2s、2t、2u、2v、2w及び2xと、ADSL環境ノードたるノード2aa、2bb、2cc、2dd、2ee及び2ffと、が、放送局1を頂点として全体として階層ツリー構造を形成して論理的に接続されている。
そして、高い中継機能を有する支援ノード2sptが配信システムSの要所に参加することで、ライブ型コンテンツであっても円滑に下流側への配信が行われることになるのである。
(C)ADSL環境ノードと中継可能ノードとの接続関係について
次に、配信システムSにおけるADSL環境ノードと中継可能ノードとの接続関係について、図6を用いて説明する。
特に上記ライブ型コンテンツの配信開始時においては、中継機能が低いADSL環境ノードが当該コンテンツを中継すべき階層ツリー内の位置に接続されることを防止する必要がある。そこで本発明に係る配信システムSでは、中継可能ノードたる光ファイバ環境ノードとADSL環境ノードとを比較したとき、後者をできるだけ配信システムSにおける下流側末端の位置に接続するように、そのトポロジを接続先紹介サーバ3が制御する。
ここで、中継可能ノードたる光ファイバ環境ノードが配信システムSに新規参加しようとする場合、接続先紹介サーバ3は、上述したようにこれを配信システムSに参加させるべく、上記上流ノード候補メッセージMG2を光ファイバ環境ノードに送信する。このとき、図6左に例示するように、配信システムSの下流側末端に接続されているADSL環境ノードたる例えばノード2aaに対して当該ノードNから上記接続要求メッセージMG3(図2参照)が送信されることがある。この場合、当該ADSL環境ノードであるノード2aaは、図6右に例示される如く、配信システムSのトポロジにおける現在の自身の接続位置と、新たに接続されるノードNの接続位置と、を入れ換える動作を実行する。この入れ換え動作により、ADSL環境ノードたるノード2aaが常に当該トポロジの下流側末端へ接続される態様となり、配信システムSとしてADSL環境ノードがコンテンツの中継機能を担うことが防止されることとなる。
以上夫々説明した実施形態に係る動作が配信システムSとして実行されることで、配信システムSとして必要十分な配信速度を維持しつつ、ライブ型コンテンツを含むコンテンツの配信を円滑に受けることができる。具体的には、ADSL環境ノードに対するコンテンツの入力速度の最大値(例えば2メガbps)に近い値を維持しつつ、且つ中継可能ノードがる光ファイバ環境ノードに対してもその配信速度の高速性を滅殺させることなくコンテンツの配信を実行することができる。
次に、上記実施形態に係る配信システムSに属する放送局1、各ノード2(支援ノード2sptを含む)、接続先紹介サーバ3及び支援サーバ40夫々の具体的な構成及び動作について、実施例として図7乃至図14を用いて説明する。
なお、図7は実施例に係る放送局1の細部構成を示すブロック図であり、図8は実施例に係るADSL環境ノード及び中継可能ノードの細部構成を共通的に示すブロック図であり、図9は実施例に係る接続先紹介サーバ3の細部構成を示すブロック図である。また図10は実施例に係る支援システムSPにおける物理的な接続関係を示すブロック図であり、図11は実施例に係る支援ノード2spt及び支援サーバ40夫々の細部構成を示すブロック図である。更に図12は当該放送局1において実行される実施例に係る動作を示すフローチャートであり、図13は当該接続先紹介サーバ3において実行される実施例に係る動作を示すフローチャートであり、図14は当該支援サーバ40において実行される実施例に係る動作を示すフローチャートである。なお、配信システムSに参加後の支援ノード2sptを含む各ノード2における動作は、例えば上記特許文献1における図3、図4、図6、図7、図8、図11及び図12に例示される従来のものと同一であるので、細部の説明は省略する。
始めに、実施例に係る放送局1の概要構成及び概要動作について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、実施例に係る放送局1は、参加数算出手段としての制御部11、記憶部12、暗号化用アクセラレータ13、エンコーダ部14、通信部15及び入力部16を備えて構成され、これらの構成要素は、バス17を介して相互に接続されている。
このとき、制御部11は、演算機能を有するCPU、作業用RAM(Random Access Memory)並びに各種データ及びプログラム(OS(Operating System)及び各種アプリケーションを含む)を記憶するROM(Read Only Memory)等から構成されている。また、記憶部12は、上記コンテンツデータ(パケット)を記憶保存するためのHDD(Hard Disc Drive)等から構成されている。更に、暗号化用アクセラレータ13は、暗号鍵を用いてコンテンツデータを暗号化するために用いられる。
一方、エンコーダ部14は、コンテンツデータを規定のデータ形式へ変換する。また、通信部15は、通信回線9を介してノード2等との間のコンテンツや各種メッセージの通信制御を行う。更に、入力部16は、例えば、キーボード又はマウス等からなり、使用者(オペレータ)からの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える。
以上の構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶されたプログラムを実行することにより放送局1全体を統括制御し、後述する実施例に係る放送局1としての各動作を実行する。これに加えて、制御部11は、通常の動作として、記憶部12に記憶保存されたコンテンツデータを、エンコード部14を用いてデータ形式を変換した後、暗号鍵を用いて暗号化用アクセラレータ13により暗号化させる。その後、制御部11は、当該コンテンツデータを所定のデータ量に分割して連続する複数の上記パケットを生成し、これを通信部15を介してノード2(図1乃至図4に示す例では、ノード2a及び2b)に対してストリーム配信する。
また、制御部11は、当該コンテンツデータの配信先を、記憶部12に記憶された接続態様(トポロジ)テーブルを参照して決定する。このトポロジテーブルには、少なくとも、放送局1と接続されるノード2(換言すれば、コンテンツデータの配信先であるノード2)のIPアドレス及びポート番号が夫々記述されている。
次に、支援ノード2sptを除く、実施例に係るADSL環境ノード及び中継可能ノードの概要構成及び概要動作について、図8を用いて説明する。なお、実施例に係るADSL環境ノード及び中継可能ノードは、夫々が接続されるアクセスラインがADSLであるか或いは光ファイバであるかの点以外は、基本的に同一の構成を備える。
図8に示すように、実施例に係るADSL環境ノード及び中継可能ノードは、制御部21と、記憶部22と、バッファメモリ23と、復号化アクセラレータ24と、デコーダ部25と、映像動作部26と、表示部27と、音声動作部28と、スピーカ29と、通信部29aと、入力部29bと、ICカードスロット29cと、を備えて構成されている。そして、これらの構成要素はバス29dを介して相互に接続されている。
このとき、制御部21は、演算機能を有するCPU、作業用RAM、各種データ及びプログラム(OS及び各種アプリケーションを含む)を記憶するROM等から構成されている。また、記憶部22は、各種データ及びプログラム等を記憶するHDD等から構成されている。更にバッファメモリ23は、受信したコンテンツデータを一時的に蓄積(記憶)する。
一方、復号化アクセラレータ24は、バッファメモリ23に蓄積された暗号化されたコンテンツデータを復号鍵を用いて復号化する。また、デコーダ部25は、復号化されたコンテンツデータに含まれるビデオデータ及びオーディオデータ等をデコード(データ伸張等)して再生する。更に、映像動作部26は、当該再生されたビデオデータ等に対して所定の描画動作を施し映像信号として出力する。
他方、表示部27は、CRT(Cathode Ray Tube)又は液晶ディスプレイ等からなり、映像動作部26から出力された映像信号に基づき対応する映像を表示する。また、音声動作部28は、上記再生されたオーディオデータをアナログ音声信号にD(Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する。更に、スピーカ29は、当該音声動作部28から出力された音声信号を音波として出力する。
また、通信部29aは、通信回線9を介して放送局1や他のADSL環境ノード又は中継可能ノード等との間の通信制御を行う。更に、入力部29bは、例えば、マウス、キーボード及び操作パネル或いはリモコン等からなり、使用者(視聴者)からの各種指示に対応する指示信号を制御部21に対して出力する。そして、ICカードスロット29cは、ICカード29eに対する情報の読み書きを行う。
ここで、ICカード29eは、耐タンパ性があり、例えば、配信システムSの運営者等からADSL環境ノード又は中継可能ノードの使用者に配布されるものである。このとき、当該耐タンパ性とは、非正規な手段による機密データの読み取りを防ぎ、簡単に解析できないようにタンパリング対策が施されていることを言う。このICカード29eは、CPUからなるICカードコントローラ、耐タンパ性のある不揮発性メモリ、例えば、EEPROM(Electrical Erasable and Programmable ROM)等を備えて構成されている。当該不揮発性メモリには、ユーザID、暗号化されたコンテンツデータを復号化するための復号鍵及びデジタル証明書等が記憶されている。ここで、当該デジタル証明書は、ADSL環境ノード及び中継可能ノードが配信システムSに参加する際に、上述した上流ノード紹介要求メッセージMG1(当該ADSL環境ノード又は中継可能ノードの所在情報が含まれる)と共に接続先紹介サーバ3に送信される。
一方、バッファメモリ23は、例えばFIFO(First In First Out)形式のリングバッファメモリから構成されており、制御部21の制御下、受信ポインタにより示される記憶領域に通信部29aを通じて受信されたコンテンツデータを一時的に蓄積する。
このとき、制御部21は、それに含まれるCPUが記憶部22等に記憶されたプログラムを読み出して実行することによりADSL環境ノード又は中継可能ノード全体を統括制御し、後述する実施例に係る各動作を実行する。これに加えて、制御部21は、通常の動作として、上流から配信されてきた複数のパケットを通信部29aを通じて受信してバッファメモリ23に書き込み、且つ、当該バッファメモリ23に蓄積されているパケット(一定時間過去に受信されたパケット)を読み出して通信部29aを通じて下流のADSL環境ノード又は中継可能ノードに送信(中継)する。一方、バッファメモリ23は、再生ポインタにより示される当該バッファメモリ23の記憶領域に蓄積されているパケットを読み出し、バス29dを介して復号化アクセラレータ24やデコーダ部25に出力する。
なお、上記プログラムは、例えば、ネットワーク10上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM(Compact disc - ROM)等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
次に、実施例に係る接続先紹介サーバ3の概要構成及び概要動作について、図9を用いて説明する。
図9に示すように、実施例に係る接続先紹介サーバ3は、参加制御手段及び脱退制御手段としての制御部35と、記憶部36と、通信部37と、を備えて構成され、これらの構成要素は、バス38を介して相互に接続されている。
このとき、制御部35は、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラム(OS及び各種アプリケーションを含む)を記憶するROM等から構成されている。また、記憶部36は、後述する各種データ等を記憶保存するためのHDD等から構成されている。更に、通信部37は、ネットワーク10を通じてADSL環境ノード等との間の情報の通信制御を行う。
この構成において、記憶部36内には、配信システムSに参加している放送局1並びに各ノード2の所在情報が、上記端末管理データベース36Aとして蓄積・記憶されている。また記憶部36内には同様に、配信システムSにおける放送局1とノード2及び各ノード2間のトポロジ情報がトポロジデータベース36Bとして蓄積・記憶されている。これらに加えて、記憶部36には、配信システムSにその時点で属しているADSL環境ノードの数を基準とした上記ADSL環境ノード比率情報36Cが、更新されつつ記憶される。
そして、制御部35は、それに含まれるCPUが記憶部36等に記憶されたプログラムを実行することにより接続先紹介サーバ3全体を統括制御し、上記記憶されているADSL環境ノード比率情報を用いつつ後述する実施例に係る各動作を実行する。
これに加えて、制御部35は、通常の動作として、未参加のノード2、例えば、図2に例示するノードNから上記上流ノード紹介要求メッセージMG1が送信されてきたとき、上述した認証動作(例えば参加要求に付加されたデジタル証明書の有効性の判定動作等)を行う。そして、当該認証が有効であったならば、当該ノードNの所在情報とデジタル証明書のダイジェストとを、例えば、デジタル証明書を所定のハッシュ関数でハッシュ化したハッシュ値を上記端末データベース36Aに記憶する。
また、制御部35は、上記認証が有効であった場合に、上記上流ノード紹介要求メッセージMG1を送信してきたノードNに対して、接続先候補となる複数の上流ノード2の所在情報及び階層レベル情報(当該上流ノード2が、どの配信システムの第何階層に存在するかを示す情報)を含む上記上流ノード候補メッセージMG2を、通信部37を通じて送信する。そして、当該上流ノード候補メッセージMG2を受信したノードNにおいては、接続先候補となる複数の上流ノード2の第1配信システムS1又は第2配信システムS2内でのネットワーク近接度が比較される。これにより、最も近い位置に存在するノード2(上流ノード)が選定されて、当該ノード2との間で上記接続要求メッセージMG3及び接続許可応答メッセージMG4の授受が為されて接続が確立される。その後、当該接続が確立された上流ノード2の所在情報が接続先紹介サーバ3に対して送信(返信)される。これに対して、制御部35は、当該ノードNに関するトポロジ情報を、対応する上記トポロジデータベース36Bに記憶する。
次に、実施例に係る支援システムSP並びに支援ノード2spt及び支援サーバ40の細部構成及び細部動作について、図10及び図11を用いて説明する。
先ず、図10を用いて、実施例に係る支援システムSPの細部構成及び動作について説明する。なお図10は、例えば配信システムSについての図4とは異なり、支援システムSPにおける各支援ノード2spt及び支援サーバ40間の物理的な接続関係を示すブロック図である。
図10に例示するように、実施例に係る支援システムSPは、配信システムSを構成する物理ネットワーク10(図1参照)とは別個に、例えば配信システムSの管理者が所有する建物内に物理的に構成されている。具体的に当該支援システムSPは、支援ノード2sptたる例えば支援ノード2sa等が夫々スイッチングハブHBを介してルータRTに接続されている。そして当該ルータRTには、支援サーバ40も接続されており、このルータRTがインターネット等のネットワークNTを介して上記配信システムSたる物理ネットワーク10に接続されている。このとき、各支援ノード2sptとスイッチングハブHBとの間、各スイッチングハブHBとルータRTとの間、支援ノード40とルータRTとの間、及びルータとネットワークNTとの間は、夫々、上述したように回線速度が数ギガbps程度の光ファイバ回線で接続されている。
この構成において、支援サーバ40は、ルータRT及びネットワークNTを介して実施例に係る接続先紹介サーバ3及びADSL環境ノード又は中継可能ノードと接続され、更にルータRT及び各スイッチングハブHBを介して支援システムSP内の各支援ノード2sptと接続されることで、後述する実施例に係る各動作を実行する。
次に、実施例に係る支援ノード2sptの概要構成及び概要動作について、図11(a)を用いて説明する。
図11(a)に示すように、実施例に係る支援ノード2sptは、制御部51と、記憶部52と、バッファメモリ53と、通信部54と、を備えて構成されている。そして、これらの構成要素はバス55を介して相互に接続されている。なお、支援ノード2sptは、配信システムS内に参加してコンテンツデータの中継機能のみを担うものであるため、例えばADSL環境ノード等の如きデコーダ部や復号化アクセラレータ或いは映像処理部屋音声処理部等は備えていない。
この構成において、制御部51は、演算機能を有するCPU、作業用RAM、各種データ及びプログラム(OS及び各種アプリケーションを含む)を記憶するROM等から構成されている。また、記憶部52は、各種データ及びプログラム等を記憶するHDD等から構成されている。更にバッファメモリ53は、受信したコンテンツデータを一時的に蓄積(記憶)する。
一方、バッファメモリ23は、例えばFIFO形式のリングバッファメモリから構成されており、支援ノード2sptが配信システムSに参加している間において制御部51の制御下、受信ポインタにより示される記憶領域に通信部54を通じて受信されたコンテンツデータを一時的に蓄積する。
このとき、制御部51は、それに含まれるCPUが記憶部52等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより支援ノード2spt全体を統括制御し、後述する実施例に係る各動作を実行する。これに加えて、制御部51は、通常の動作として、上流から配信されてきた複数のパケットを通信部54を通じて受信してバッファメモリ53に書き込み、且つ、当該バッファメモリ53に蓄積されているパケット(一定時間過去に受信されたパケット)を読み出して通信部54を通じて下流のADSL環境ノード又は中継可能ノードに送信(中継)する。
なお、上記プログラムは、例えば、ネットワーク10上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
次に、実施例に係る支援サーバ40の概要構成及び概要動作について、図11(b)を用いて説明する。
図11(b)に示すように、実施例に係る支援サーバ40は、参加手段としての制御部45と、記憶部46と、通信部47と、を備えて構成され、これらの構成要素は、バス48を介して相互に接続されている。
このとき、制御部45は、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラム(OS及び各種アプリケーションを含む)を記憶するROM等から構成されている。また、記憶部46は、後述する各種データ等を記憶保存するためのHDD等から構成されている。更に、通信部47は、ネットワーク10を通じてADSL環境ノード等との間の情報の通信制御を行う。
この構成において、記憶部46内には、支援システムSPに属する支援ノード2spt、ルータRT及び各スイッチングハブHB夫々の所在情報が、支援ノード管理データベース46Aとして蓄積・記憶されている。
そして、制御部45は、それに含まれるCPUが記憶部46等に記憶されたプログラムを実行することにより支援サーバ40全体を統括制御し、上記記憶されている所在情報を用いつつ後述する実施例に係る各動作を実行する。
これに加えて、制御部35は、配信システムS内の接続先紹介サーバ3から後述する支援ノード追加要求メッセージを受け取った場合、当該支援ノード追加要求メッセージに基づいて配信システムSに参加する支援ノード2sptに対して、その接続先となる配信システムS内の上流ノード2の所在情報及び階層レベル情報を含む図示しない参加指示メッセージをルータRT及びスイッチングハブHBを介して送信する。
そして、当該参加指示メッセージを受信した支援ノード2sptにおいては、接続先となる上記上流ノード2との間で上記接続要求メッセージMG3及び接続許可応答メッセージMG4の授受が為されて接続が確立される。その後、配信システムS内で接続が確立された支援ノード2sptの所在情報が接続先紹介サーバ3に対して送信(返信)されてそのトポロジデータベース36B内に記憶される。
次に、上述した構成を備える放送局1、支援サーバ40並びに接続先紹介サーバ3における実施例に係る動作について、具体的に図12乃至図14を用いて説明する。なお、配信システムS内における各ノード2(支援ノード2sptを含む)の動作は、上述したように例えば上記特許文献1に開示された従来のものと同一であるので、細部の説明は省略する。
(A)実施例に係る放送局の動作
次に、実施例に係る放送局1における動作について、具体的に図12を用いて説明する。
当該実施例に係る放送局1においては、図12に示すように、放送局1としての電源スイッチがオンとされると、制御部11は、最初に放送局1内に記憶されているプログラムや各構成部材夫々を初期化し、各ノード2に対するコンテンツの送信や接続先紹介サーバ3からのメッセージ等の受信を可能とする(ステップS1)。
次に、当該初期化が完了すると制御部11は、配信システムSの(即ち放送局1の)管理者により、配信システムSとしてのコンテンツの配信を開始する旨の操作が当該放送局1の入力部16において実行されたか否かを確認する(ステップS2)。この入力部16における操作には、配信を開始するコンテンツが、上記ライブ型コンテンツなのか、非ライブ型コンテンツなのかを示すための識別情報の入力操作が含まれている。
そして制御部11は、配信開始が指示された(ステップS2;YES)コンテンツがライブ型コンテンツであるか否かを上記識別情報に基づいて判定する(ステップS3)。これにより制御部11は、配信されるコンテンツが当該ライブ型コンテンツである場合(ステップS3;YES)、上記管理者の更なる入力操作により、当該ライブ型コンテンツの配信についての予想参加集中時刻と最大参加人数の各々を、パラメータとして夫々認識する(ステップS4)
その後制御部11は、上記認識したパラメータ等を上記式(1)及び式(2)に当て嵌めることで、そのライブ型コンテンツの配信を安定的に実行/継続するために配信システムSに参加させることが必要な支援ノード2sptの数を算出する(ステップS5)。
次に制御部11は、配信するライブ型コンテンツの当該配信元たる放送局1を配信システムSのトポロジ内に登録することを要求する図示しない登録要求メッセージを、接続先紹介サーバ3に送信する(ステップS6)。この登録要求メッセージには、ステップS5の動作により算出された支援ノード2sptの数を示す情報に加えて、配信されるコンテンツがライブ型コンテンツである旨のフラグが含まれている。
そして、制御部11は、ステップS2において配信要求されたライブ型コンテンツのパケットの配信システムS内への配信を開始する(ステップS7)。
その後制御部11は、放送局1における上記電源スイッチがオフとされたか否かを確認する(ステップS8)。そして、オフとされていないとき(ステップS8;NO)、制御部11は上記ステップS2に戻って上述してきた一連の動作を繰り返す。一方、ステップS8の判定において、電源スイッチがオフとされたとき(ステップS8;YES)、制御部11は放送局1としての主電源をオフとし、放送局1としての動作を終了する。
一方、上記ステップS3の判定において、配信されるコンテンツが当該ライブ型コンテンツでない場合(ステップS3;NO)、制御部11は、配信する非ライブ型コンテンツの当該配信元たる放送局1を配信システムSのトポロジ内に登録することを要求する図示しない登録要求メッセージを、接続先紹介サーバ3に送信する(ステップS9)。このステップS9の動作として送信される登録要求メッセージには、上記ステップS6の動作として送信される登録要求メッセージとは異なり、配信されるコンテンツがライブ型コンテンツである旨のフラグや、上記ステップS5の動作により算出された支援ノード2sptの数を示す情報は含まれていない。
そして、制御部11は、ステップS2において配信要求された非ライブ型コンテンツのパケットの配信システムS内への配信を開始し(ステップS10)、その後上記ステップS8の動作に移行する。
他方、上記ステップS2の動作において、コンテンツの配信を開始する旨の操作が入力部16において実行されない場合(ステップS2;NO)、次に制御部11は、配信システムSにおいてそれまで配信されていたコンテンツの配信を停止する旨の操作が入力部16において実行されたか否かを確認する(ステップS11)。
そして制御部11は、配信停止が指示された場合(ステップS11;YES)、パケットの配信システムS内への配信を停止し(ステップS12)、その後上記ステップS8の動作に移行する。
更に上記ステップS11の判定において、コンテンツの配信を停止する旨の操作が為されていると判断されないとき(ステップS11;NO)、制御部11は次に、各ノード2からの上記接続要求メッセージMG3或いは接続解除要求メッセージMG6が送信されてきているか否かを確認する(ステップS13)。
これにより、当該接続要求メッセージMG3或いは接続解除要求メッセージMG6のいずれかが送信されてきていると判断したとき(ステップS13;YES)、制御部11は、先ず接続要求メッセージMG3が送信されてきているときは、当該接続要求メッセージMG3に対応して当該下流側の他のノード2の所在情報を記憶部12に記憶されているノード管理情報内に追加(登録)することで当該下流側の他のノード2に対する接続動作を実行する(ステップS14)。一方、接続解除要求メッセージMG6を受信しているとき、制御部11は、当該接続解除要求メッセージMG6に対応して下流側の他のノード2の所在情報を記憶部11内の上記ノード管理情報から削除することで当該下流側の他のノード2の削除動作を実行する(ステップS14)。その後、制御部11は、上記ステップS8の動作に移行して当該動作を繰り返す。
他方、ステップS13の判定において、接続要求メッセージMG3或いは接続解除要求メッセージMG6のいずれも受信していないとき(ステップS13;NO)、制御部11は、下流側に接続されているいずれかのノード2から図示しないデータ送信開始要求メッセージ又はデータ送信停止要求メッセージMG5を受信しているか否かを確認する(ステップS15)。
そして、当該データ送信開始要求メッセージ又はデータ送信停止要求メッセージMG5を受信しているとき(ステップS15;YES)、制御部11は、先ずデータ送信開始要求メッセージを受信しているときは、当該データ送信開始要求メッセージに応答して通常のコンテンツデータとしてのパケットを下流側の他のノード2に送信する(ステップS16)。一方、データ送信停止要求メッセージMG5を受信しているとき、制御部11は、下流側の他のノード2に対するコンテンツデータとしてのパケットの送信を停止する(ステップS16)。その後、制御部11は、上記ステップS8の動作に移行して当該動作を繰り返す。
最後に、ステップS15の判定において、データ送信開始要求メッセージ又はデータ送信停止要求メッセージMG5のいずれも受信していないとき(ステップS15;NO)、制御部11は、上記ステップS8の動作に移行して当該動作を繰り返す。
(B)実施例に係る接続先紹介サーバの動作
次に、実施例に係る接続先紹介サーバ3における動作について、具体的に図13を用いて説明する。
実施例に係る接続先紹介サーバ3においては、先ず、図13に示すように、接続先紹介サーバ3としての電源スイッチがオンとされると、制御部35は、接続先紹介サーバ3内に記憶されているプログラムや各構成部材夫々を初期化し、各ノード2や放送局1からのメッセージの受信を可能とする(ステップS20)。
そして、当該初期化が完了すると、制御部35は、新たな放送局1からの登録要求メッセージを受信したか否かを確認する(ステップS21)。そして当該登録要求メッセージを受信すると(ステップS21;YES)、制御部35は、新たな放送局1の所在情報を端末管理データベース36A内に登録し(ステップS22)、また新しいチャンネルの情報等を対応するトポロジデータベース36B内に登録する(ステップS23)。
次に制御部35は、受信した登録要求メッセージに上記ライブ型コンテンツである旨のフラグが含まれているか否かを確認する(ステップS24)。これにより制御部35は、当該フラグが含まれている場合には(ステップS24;YES)、それと共に登録要求メッセージに含まれているはずの支援ノード2sptの参加必要数を示す情報を参照し、それに示されている必要数の支援ノード2sptを配信システムSに参加させる旨の図示しない支援ノード追加要求メッセージを上記支援サーバ40に送信する(ステップS25)。これにより、当該支援ノード追加要求メッセージを受信した支援サーバ40の動作により、当該必要数の支援ノード2sptが配信システムS内に新たに参加することとなる。
一方、上記ステップS24の判定において、受信した登録要求メッセージにライブ型コンテンツである旨のフラグが含まれていない場合(ステップS24;NO)、制御部35は、接続先紹介サーバ3としてのサービスを停止するか否かを確認する(ステップS40)。ステップS40の確認において、停止する場合(ステップS40;YES)、制御部35は、そのまま接続先紹介サーバ3の電源をオフとして動作を終了する。一方、ステップS40の確認において、引き続き当該サービスを継続する場合(ステップS40;NO)、制御部35は、上記ステップS21に戻って上述した一連の動作を繰り返す。
他方、上記ステップS21の判定において、放送局1からの登録要求メッセージを受信していないとき(ステップS21;NO)、制御部35は次に、既存の放送局1からの削除要求メッセージを受信したか否かを確認する(ステップS26)。そして当該削除要求メッセージを受信すると(ステップS26;YES)、制御部35は、当該放送局1の所在情報等を上記端末管理データベース36A内から削除し(ステップS27)、更に該当するチャンネル情報を対応する上記トポロジデータベース36B内から削除する(ステップS28)。
その後制御部35は、現在配信システムSに参加している支援サーバ2sptを元の支援システムSPに戻す旨の図示しない支援ノード開放要求メッセージを上記支援サーバ40に送信する(ステップS29)。これにより、当該支援ノード開放要求メッセージを受信した支援サーバ40の動作により、配信システムSに参加中の支援ノード2sptが支援システムSP内に戻されることとなる。そして制御部35は、上記ステップS40の動作に移行する。
他方、上記ステップS26の判定において、削除要求メッセージも受信していないとき(ステップS26;NO)、次に制御部35は、新たに配信システムSに参加するノード2からの上記上流ノード紹介要求メッセージMG1又は接続換え動作が実行されるノード2からの上記上流ノード紹介要求メッセージMG1(図2参照)を受信したか否かを制御部35において確認する(ステップS30)。
これにより、当該上流ノード紹介要求メッセージMG1を受信しているとき(ステップS30;YES)、制御部35は次に、配信システムS内に当該ノード2を接続させるべく、対応するトポロジデータベース36B内から当該上流ノード紹介要求メッセージMG1を送信してきたノード2をその下流側に接続することが可能なノード2(例えば、図2の例ではノード2b)の候補を検索する(ステップS31)。その後制御部35は、検索された候補に該当するノード2の所在情報等を、上記上流ノード候補メッセージMG2として要求元のノード2へ返信し(ステップS32)、上記ステップS40の動作に移行する。
他方、上記ステップS30の判定において、上流ノード紹介要求メッセージMG1も受信していないとき(ステップS30;NO)、制御部35は、いずれかのノード2から図示しない参加報告メッセージ又は図示しない脱退報告メッセージを受信したか否かを確認する(ステップS33)。
そして、当該参加報告メッセージ又は脱退報告メッセージを受信したとき(ステップS33;YES)、制御部35は、当該受信した報告メッセージの内容に基づいて配信システムSにおけるトポロジの変更があったと判断し、夫々の当該内容に基づいてトポロジデータベース36Bを更新する(ステップS34)。なお、当該参加報告メッセージには、当該参加報告メッセージを送信したノード2がADSL環境ノードであるか又は光ファイバ環境ノードを示す情報が含まれているので、制御部35は、当該情報を付加して各データベースを更新する。
次に制御部35は、配信システムSにおけるそのタイミングでのADSL環境ノード比率に相当するADSL環境ノード比率情報36Cを、上記更新された(ステップS34)トポロジデータベース36Bの内容に基づいて算出して記憶部36に記憶させる(ステップS35)。
その後制御部35は、当該新たに記憶されたADSL環境ノード比率が上記第一閾値を上回ったか否かを確認する(ステップS36)。そして、ADSL環境ノード比率が第一閾値を上回っている場合(ステップS36;YES)、制御部35は、当該上回っている程度に応じて予め設定されている数の支援ノード2sptを配信システムSに参加させる旨の上記支援ノード追加要求メッセージを上記支援サーバ40に送信し(ステップS37)、その後上記ステップS40の動作に移行する。これにより、当該支援ノード追加要求メッセージを受信した支援サーバ40の動作により、必要数の支援ノード2sptが配信システムS内に新たに参加することとなる。
一方、上記ステップS36の判定においてADSL環境ノード比率が第一閾値を上回っていない場合(ステップS36;NO)、制御部35は次に、新たに記憶された(ステップS35)ADSL環境ノード比率が上記第二閾値を下回ったか否かを確認する(ステップS38)。そして、ADSL環境ノード比率が第二閾値を下回っている場合(ステップS38;YES)、制御部35は、当該下回っている程度に応じて予め設定されている数の支援ノード2sptを配信システムSに返還する旨の上記支援ノード開放要求メッセージを上記支援サーバ40に送信し(ステップS39)、その後上記ステップS40の動作に移行する。これにより、当該支援ノード開放要求メッセージを受信した支援サーバ40の動作により、当該支援ノード開放要求メッセージに示される数の支援ノード2sptが配信システムから支援システムSP内に戻されることとなる。
他方、上記ステップS33の判定において参加報告メッセージ又は脱退報告メッセージのいずれも受信していないとき(ステップS33;NO)、又は上記ステップS38の判定においてADSL環境ノード比率が第二閾値を下回っていない場合(ステップS38;NO)、のいずれかにおいては、制御部35は、その後上記ステップS40の動作に移行する。
(C)実施例に係る支援サーバの動作
最期に、実施例に係る支援サーバ40における動作について、具体的に図14を用いて説明する。
実施例に係る支援サーバ4においては、先ず、図14に示すように、支援サーバ40としての電源スイッチがオンとされると、制御部45は、支援サーバ40内に記憶されているプログラムや各構成部材夫々を初期化し、接続先紹介サーバ3からの支援ノード追加要求メッセージ等の受信を可能とする(ステップS50)。
そして、当該初期化が完了すると、制御部45は、接続先紹介サーバ3から新たな支援ノード追加要求メッセージを受信したか否かを確認する(ステップS51)。そして当該支援ノード追加要求メッセージを受信すると(ステップS51;YES)、制御部45は、配信システムSにおいて現在使用されていない(換言すれば、配信システムSに現在参加していない)支援ノード2sptに対して、配信システムSに参加する旨の指示メッセージを送信する(ステップS52)。これにより、当該指示メッセージを受信した支援ノード2sptと配信システムS内の接続先紹介サーバ3との間で上記上流ノード紹介要求メッセージMG1等の授受が実行され、当該支援ノード2sptが配信システムS内に新たに参加することとなる。
その後制御部45は、支援サーバ40としてのサービスを停止するか否かを確認する(ステップS53)。ステップS53の確認において、停止する場合(ステップS53;YES)、制御部45は、そのまま支援サーバ40の電源をオフとして動作を終了する。一方、ステップS53の確認において、引き続き当該サービスを継続する場合(ステップS53;NO)、制御部45は、上記ステップS51に戻って上述した一連の動作を繰り返す。
一方、上記ステップS51の判定において、支援ノード追加要求メッセージを受信していないとき(ステップS51;NO)、制御部45は次に、接続先紹介サーバ3から新たな支援ノード開放要求メッセージを受信したか否かを確認する(ステップS54)。そして当該支援ノード開放要求メッセージを受信すると(ステップS54;YES)、制御部45は、配信システムSに参加中であり且つ当該支援ノード開放要求メッセージにより示される支援ノード2sptに対して、配信システムSから脱退する旨の指示メッセージを送信する(ステップS55)。これにより、当該指示メッセージを受信した支援ノード2sptと配信システムS内の上流ノード2等との間で上記データ送信停止要求メッセージMG5等の授受が実行され、当該支援ノード2sptが配信システムSから脱退して支援システムSP内に戻ってくることとなる。その後制御部45は、上記ステップS53に移行して上述した動作を繰り返す。
他方、上記ステップS54の判定において、支援ノード開放要求メッセージも受信していないとき(ステップS54;NO)、制御部45は、そのまま上記ステップS53に移行して上述した動作を繰り返す。
以上夫々説明したように、実施形態及び実施例に係る配信システムSに含まれる放送局1及び接続先紹介サーバ3並びに支援サーバ40等の動作によれば、ライブ型コンテンツの配信開始に当たり、当該ライブ型コンテンツの中継用として当該配信開始前に支援ノード2sptを配信システムSに参加させてライブ型コンテンツの中継機能を担わせることで、中継能力が低いADSL環境ノードがライブ型コンテンツの中継ノードとなることを抑制でき、高い中継機能が要求されるライブ型コンテンツの配信を支障なく実行させることができる。
従って、高い中継機能が要求されるライブ型コンテンツの配信を支障なく実行させることで、配信システムSとしての信頼性及び安定性を向上させることができる。
また、ライブ型コンテンツの配信前におけるノード2の予測増加数に基づいて予め設定されている想定方法を用いて算出された数の支援ノード2sptが事前参加することとなるので、当該支援ノード2sptを無駄なく配信システムSに参加させてライブ型コンテンツの配信を中継させることができる。
更に、支援ノード2sptの事前参加数を、ライブ型コンテンツの配信開始時刻を少なくとも含む時間に対応したロジスティック曲線を用いた近似による想定方法により算出するので、より無駄なく支援ノード2sptを配信システムSに参加させてライブ型コンテンツの配信を中継させることができる。
更にまた、ライブ型コンテンツの配信が終了することでその中継用の支援ノード2sptが不要となったとき、当該不要となった支援ノード2sptを配信システムSから脱退させて支援システムSP内に戻すので、当該支援ノード2sptを他の配信システムSとの間で共有することができることとなり、配信システムS全体としての運営コスト等を削減することができる。
また、支援サーバ40により統括される支援システムSP内において支援ノード2sptを待機させるので、必要な支援ノード2sptを配信システムSに迅速に新規参加させることができる。
なお、上述した実施形態及び実施例では、通信回線9の種類が光ファイバ回線とADSL回線の二種類である場合について説明したが、これ以外に、コンテンツの配信速度が異なる二種類の有線回線の間で、配信速度が高い方を実施形態に係る光ファイバ環境ノードと同様に扱い、一方配信速度が相対的に低い方を実施形態に係るADSL環境ノードと同様に扱うのが好適である。
更に、図12に示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを、実施例に係る放送局1内の制御部11として活用することも可能である。
更にまた、図13に示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを、実施例に係る接続先紹介サーバ3内の制御部35として活用することも可能である。
また、図14に示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを、実施例に係る支援サーバ40内の制御部45として活用することも可能である。