JP5125483B2 - 処理システム - Google Patents
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Description
[A.構成]
図1は、本発明の一実施形態であるセキュリティシステム1が設置される部屋の平面図である。図1に示す保管室2には書類等が保管されており、その周囲は壁に囲まれている。この保管室2の壁の外側は廊下3となっている。保管室2の壁の一部には、開閉自在のドア4が設けられ、このドア4を介して外部空間である廊下3に出入りができるようになっている。ドア4は壁に対してヒンジで接続されている左右2枚のパネルを有し、これらの左右のパネルは廊下3側に開くことができるようになっている。
ドア4の左右のパネルのヒンジ接続部付近には、保管室2の室内に向かって延びる対向した2枚のパネル100a−1,パネル100a−2(以下、これらを区別しないときには単にパネル100aという)を有したゲート100が設けられており、保管室2を退出する利用者は、必ずこのパネル100aの間を通過するようになっている。
なお、本実施形態において、交流電源103は、常時励磁コイル101に交流電流を流しているため、ゲート100のパネル100aで挟まれた空間には常に交番磁界が形成されている。
なお、検知コイル102に流れる電流は、検知コイル102を貫通する磁束が単位時間あたり急激に変化するほど大きな電流が流れる。なお、検知部104の詳細については後述する。
図6は、大バルクハウゼン効果を説明するための図である。大バルクハウゼン効果は、図6(a)に示すようなB−H特性、つまりヒステリシスループがほぼ長方形で保持力(Hc)が比較的小さな材料、例えば、Co−Fe−Ni−B−Siからなるアモルファス磁性体を、交番磁界中においた際に急峻な磁化反転が起きる現象である。このため、励磁コイルに交流電流を流して交番磁界を発生させ、その交番磁界中に磁性体を置くと、磁化反転時に、励磁された磁性体の近傍に配置した検知コイルにパルス状の電流が流れることとなる。例えば、励磁コイルにより図6(b)の上段に示すような波形の交番磁界を発生させた場合、検知コイルには、図6(b)の下段に示すような波形のパルス電流が流れることとなる。ただし、検知コイルに流れる電流には、交番磁界によって誘導される交流電流も含まれており、パルス電流は、この交流電流に重畳されて検出されることとなる。
図7は、検知部104の機能的構成を示した図である。検知コイル102−1の出力は、図7の中央に破線枠で示す検知部104−1のHPF1041−1、アンプ1042−1、ADC1043−1を介して出力されるようになっており、検知コイル102−2の出力は、図7の下部に破線枠で示す検知部104−2のHPF1041−2、アンプ1042−2、ADC1043−2を介して出力されるようになっている。なお、上述したとおり、検知コイル102−1と検知コイル102−2がそれぞれ出力する波形信号は、図6(b)の上段に示すような波形の交番磁界によって誘導される電流に図6(b)の下段に示すような波形のパルス電流が重畳された電流の波形信号である。
アンプ1042による応答は2次比例要素を持つ。一般に、2次のステップ応答を示す伝達関数G(s)は次式(3)で表される。
また、上記のROM302には、検知部104により検出された用紙が、磁性体付用紙P1であるか否かを、CPU301が判断するために用いられる閾値Rxが記憶されている。
なお、本実施形態において、第2給紙トレイ241には何も書かれていない白紙の磁性体付用紙P1を収納し、第1給紙トレイ240には何も書かれていない白紙の用紙P0を収納する。
次に、実施形態の動作について説明する。保管室2内にいる利用者により、キャビネット5に収納されているファイルから磁性体付用紙P1が取り出され、ドア4から退出する動作について下記に説明する。
図14は、図13に示した複数の波形信号における、相関係数R(t)を示す図である。このように、異なる振幅を有する波形信号であっても、基準波形v(t)との相関係数R(t)においては、略一致する。そして、相関係数R(t)が、正弦波に相似した周期関数であることがわかる。
詳細に説明すると、まず、固定レンズ490により、固定レンズ490の撮像方向にあるドア4周辺のエリアを撮像し、撮像された像はCCDセンサ450上に結像される。CCDセンサ450により結像された像は、アナログ信号として画像処理部451に出力される。CCDセンサ450は、たとえば毎秒30フレームについてこの動作を行う。画像処理部451は、供給されたアナログ信号をデジタルの画像データに変換し、この画像データをレコーダ402に出力して記憶させる。
以上の処理により、磁性体付用紙P1を持ってゲート100を通過してゆく利用者の映像が動画として撮像される。
この結果、重要度の高い書類が持ち出されるときだけ、利用者の像が記憶されることになり、無駄な記憶容量を要しない。
これにより、複写機200により磁性体付用紙P1が原稿としてコピーされた場合は、その複写物も原稿と同様にして、磁性体付用紙P1に複写されることになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。また、これらの形態を適宜組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態では、磁性体ワイヤ10がすきこまれた用紙を検出したが、検出する対象は用紙に限らない。例えば、磁性体ワイヤ10が付加された物品やプライスタグ、IDカードや複数の用紙を綴じるファイルなどを検出してもよい。また、上述した各実施形態では、検知部104の出力信号に基づいて撮像の状態や、複写用紙の選択などを制御したが、動作はこれに限らず、CPU301が算出する相関係数R(t)に基づいて予め設定された所定の動作を選択して行うようにしてもよい。このような動作としては、電話による通報や、複写の許可・禁止の判断などが考えられる。
さらに、このような動作としては、これらのセキュリティに関連した動作ではなく、単に検出したことを報知するなどの、セキュリティに関連しない動作も考えられる。例えば、工場において、磁性体ワイヤ10を挿入した磁性体付用紙P1を製造する際に、製造した磁性体付用紙P1が正確に検出されるか否かをテストするときには、この動作としては、単なる報知で足りる。要するに、交番磁界中に置かれた磁性体を検出することが必要な種々の処理において、検知装置によって出力された検出信号に応じて予め定められた動作行うのであれば、どのような動作であってもよい。
図1の端末装置300には、破線で示したように、ネットワークを介して通知装置500が接続されている。この通知装置500は、一般公衆ネットワークを介して通信可能なモデム機能を有する。通知装置500は、端末装置300の制御に基づいて、一般公衆ネットワークを介して通知先の電話番号に呼び出し信号を送り、電話が通話状態になると、予め記憶されている音声データを送信する。通知装置500は、通知先の電話番号として警備員が保有する携帯電話の電話番号を記憶しており、音声データとして予め「重要書類が持ち出されました」というデータを記憶している。
Claims (1)
- 交番磁界を発生する交番磁界発生手段と、
発生した前記交番磁界により励磁された磁性体による当該交番磁界中の磁界変化を検知し、検知した磁界変化に対応した信号を出力する検知手段と、
前記検知手段によって出力された信号を増幅して、過渡応答波形を表す波形信号を出力する増幅手段と、
前記増幅手段によって出力される波形信号のうち、前記交番磁界の特定の位相の範囲に対応する波形信号が表す過渡応答波形と、予め記憶された過渡応答波形の基準波形との相関係数を、前記基準波形と前記過渡応答波形との位相差に対応する時間の関数として求め、求めた相関係数を一致度として算出する算出手段と、
前記特定の位相の範囲に対応する時間において前記算出手段が算出した一致度が閾値以上となる時刻が存在する場合には、前記磁性体を検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、
を具備する検知装置と、
前記検知装置によって出力された検出信号に応じて予め定められた動作を行う動作手段と、
を具備することを特徴とする処理システム。
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JP2007330763A JP5125483B2 (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 処理システム |
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