JP5124041B2 - ガスタービン装置 - Google Patents

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本発明は3種以上のガスを混合してなる混合ガスを燃焼器の燃料ガスとして用いるガスタービン装置に関する。
3種以上のガスを混合してなる混合ガスを燃焼器の燃料ガスとして用いるガスタービン装置の例としては、一般に各種のカロリーの異なる低カロリーガスを同時に複数使用可能な低カロリーガス専焼ガスタービン装置が知られている。この低カロリーガス専焼ガスタービン装置は例えば製鉄所で使用されている。製鉄所では鉄鋼製品の製造過程において高炉ガス(Bガス)、コークス炉ガス(Cガス)、転炉ガス(Lガス)などの各種の副生ガスが発生するが、これらの副生ガスは可燃性成分を含んでいる。このため、製鉄所では前記副生ガスをガスタービン装置の燃料ガスなどに使用することによって前記副生ガスの有効利用が図っている。
前記副生ガスは発生量の変動が大きいため、ガスタービン装置の燃料ガスとして用いる場合には単独では用いずに複数のガス種を混合した混合ガスとして用いられる。また、前記混合ガスに更に天然ガス(LNG)などを混合してカロリー調整が行われることもある。
このような複数種の副生ガスと天然ガスを混合した混合ガスを燃焼器の燃料ガスとして用いるガスタービン装置の具体例としては、例えば下記の特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示されたガスタービン装置では、図4に示すように高炉ガスとコークス炉ガスと天然ガスとを混合部51で混合し、この混合ガスを燃料ガスとしてガスタービン52の燃焼器へ供給する。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては前述の特許文献1の他、特許文献2も挙げられる。この特許文献2にはガスタービンから排出された燃焼ガスの一部を空気圧縮機に供給して再利用するガスタービン装置の例が開示されている。
特開2004−27975号公報 特許第2954456号公報
複数種のガスを混合してガスタービン装置の燃料ガスに用いる場合、これら複数種のガスが均一に混合されていないと、混合ガスのカロリーが均一にならずに燃焼ムラが生じるおそれがある。このため、複数種のガスを混合してガスタービン装置の燃料ガスに用いる場合には、これら複数種のガスをできるだけ均一に混合する必要があるが、上記特許文献1に開示された従来のガスタービン装置では均一混合に関する工夫については特にみられない。
更には、複数種のガスを均一に混合した混合ガスを生成したとしても、その後に前記混合ガス中の水素や酸素が遊離して水素塊や酸素塊が発生する可能性があり、水素塊や酸素塊が発生すると爆発の危険性が高まる。特に混合ガスをガス圧縮機で圧縮してから燃焼器に供給する方式のガスタービン装置においては、前記水素塊や前記酸素塊も圧縮されるため、更に爆発する可能性が高くなる。
従って本発明は上記の事情に鑑み、3種以上のガス(例えばブタンガスやプロパンガスなどのような単独のガスや、高炉ガスや転炉ガスなどのような複数種のガスが混合されたガスのうちの3種以上のガス)を均一に混合した混合ガスを生成することができ、更には前記混合ガス中の水素濃度及び酸素濃度を監視して爆発を防止することもできるガスタービン装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明のガスタービン装置は、燃料ガス供給装置から供給される燃料ガスを空気圧縮機から供給される圧縮空気とともに燃焼器で燃焼し、このときに発生する燃焼ガスによってガスタービンを回転駆動する構成のガスタービン装置において、
前記燃料ガス供給装置は複数の混合器を有しており、これらの混合器で3種以上のガスを、比重の軽いものから順に混合して又は比重の重いものから順に混合して混合ガスを生成し、この混合ガスを前記燃料ガスとして前記燃焼器に供給する構成とし、
且つ、前記燃料ガス供給装置は、
前記混合ガス中の水素濃度及び酸素濃度を検出する水素・酸素センサと、
緊急放出弁と、
前記水素・酸素センサで検出した前記水素濃度及び酸素濃度が設定値以上になったときに前記緊急放出弁を作動させて前記混合ガスを放出させる制御装置と、
を有する構成としたことを特徴とする。
また、第2発明のガスタービン装置は、第1発明のガスタービン装置において、
前記燃料ガス供給装置は、前記水素・酸素センサよりも下流側で、前記緊急放出弁による前記混合ガスの放出を行なう構成としたことを特徴とする。
また、第3発明のガスタービン装置は、第1又は第2発明のガスタービン装置において、前記混合ガスを圧縮して前記燃焼器へ供給するガス圧縮機を有しており、
前記燃料ガス供給装置は、このガス圧縮機の上流側で、前記緊急放出弁による前記混合ガスの放出を行なう構成としたことを特徴とするガスタービン装置。
第1発明のガスタービン装置によれば、燃料ガス供給装置から供給される燃料ガスを空気圧縮機から供給される圧縮空気とともに燃焼器で燃焼し、このときに発生する燃焼ガスによってガスタービンを回転駆動する構成のガスタービン装置において、前記燃料ガス供給装置は複数の混合器を有しており、これらの混合器で3種以上のガスを、比重の軽いものから順に混合して又は比重の重いものから順に混合して混合ガスを生成し、この混合ガスを前記燃料ガスとして前記燃焼器に供給する構成とした特徴としているため、比重の軽いものから順に混合する場合と比重の重いものから順に混合する場合の何れでも、比重の近いものから順次に混合されることになる。このため、3種以上のガスが均一に混合された混合ガスの生成が可能となり、この均一混合ガスが燃焼器の燃料ガスとして用いられることによって燃焼ムラの発生が防止され、安定した燃焼が可能となる。
また、第1発明のガスタービン装置は、前記燃料ガス供給装置は、前記混合ガス中の水素濃度及び酸素濃度を検出する水素・酸素センサと、緊急放出弁と、前記水素・酸素センサで検出した前記水素濃度及び酸素濃度が設定値以上になったときに前記緊急放出弁を作動させて前記混合ガスを放出させる制御装置とを有する構成としたことを特徴としているため、混合ガス中の水素や酸素が遊離して水素塊や酸素塊が発生することによって当該混合ガスの水素濃度及び酸素濃度の高くなったときには、当該混合ガスが燃焼器に供給される前に当該混合ガスの水素濃度及び酸素濃度が設定値以上になったことを検知して当該混合ガスを放出することができる。このため、爆発の危険性が低減されて安全なガスタービン装置の操業が可能となる。
また、第2発明のガスタービン装置によれば、第1発明のガスタービン装置において、前記燃料ガス供給装置は、前記水素・酸素センサよりも下流側で、前記緊急放出弁による前記混合ガスの放出を行なう構成としたことを特徴としているため、上流側の水素・酸素センサで検知された水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスに対して、より確実に下流側で緊急放出弁による混合ガスの放出を行うことができる。
また、第3発明のガスタービン装置によれば、第1又は第2発明のガスタービン装置において、前記混合ガスを圧縮して前記燃焼器へ供給するガス圧縮機を有しており、前記燃料ガス供給装置は、このガス圧縮機の上流側で、前記緊急放出弁による前記混合ガスの放出を行なう構成としたことを特徴としており、水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスがガス圧縮機に流入する前に緊急放出弁による混合ガスの放出が行われるため、ガス圧縮機を有するガスタービン装置に対しても確実に爆発の危険性を低減することができる。
本発明の参考例に係るガスタービン装置の構成図である。 本発明の実施の形態例1に係るガスタービン装置の構成図である。 本発明の実施の形態例2に係るガスタービン装置の構成図である。 従来のガスタービン装置の構成図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
<参考例>
図1は本発明の参考例に係るガスタービン装置の構成図である。図1に示すように、本参考例のガスタービン装置はガスタービンと蒸気タービンとを稼動させて発電を行うコンバインド発電装置であり、ガスタービン1と蒸気タービン5と燃焼器2と空気圧縮機3と発電機4とガス圧縮機6と排熱回収ボイラ7と燃料ガス供給装置8とを有している。
燃料ガス供給装置8で生成された混合ガスaは、燃料供給ライン9を介してガス圧縮機6へ流入し、ここで圧縮された後、燃料供給ライン10を介して燃焼器2へ燃料ガスとして供給される。燃焼器2では燃料ガス供給装置8から供給される燃料ガス(混合ガスa)を、空気圧縮機3から供給される圧縮空気bとともに燃焼する。このときに発生する燃焼ガスcがガスタービン1に供給されてガスタービン1を回転駆動する。
ガスタービン1から排出された燃焼ガス(排ガス)cは排気ライン(煙道)12を流通し、排気ライン12に設けられた排熱回収ボイラ7で給水dと熱交換されて熱回収された後、煙突13から放散される。一方、給水dは排熱回収ボイラ7で燃焼ガス(排ガス)cとの熱交換により加熱されて水蒸気eとなる。この水蒸気eが蒸気ライン14を介して蒸
気タービン5に供給されることにより蒸気タービン5が回転駆動される。蒸気タービン5から排出された水蒸気eは図示しない復水器で復水され、再び給水dとして利用される。
ガスタービン1、蒸気タービン5、空気圧縮機3、発電機4及びガス圧縮機6は同一の回転軸11上に配置されており、空気圧縮機3、発電機4及びガス圧縮機6はガスタービン1及び蒸気タービン5によって回転駆動される。このため、空気圧縮機3では外気(空気)gを吸入して圧縮し、この圧縮空気bを前述の如く燃焼器2へ供給する。発電機4では発電し、この発電電力を製鉄所内や製鉄所外の図示しない電力系統に送電する。ガス圧縮機6では混合ガスaを吸入して圧縮し、この圧縮混合ガスaを前述の如く燃焼器2へ供給する。
そして、本参考例の特徴である燃料ガス供給装置8は、2つの混合器15,16を有しており、これらの混合器15,16で3種の第1ガスI,第2ガスII及び第3ガスIIIを、比重の軽いものから順に混合して又は比重の重いものから順に混合して混合ガスaを生成し、この混合ガスaを前述の如くガス圧縮機6を介して燃焼器2に供給する構成となっている。
詳述すると、第1混合器15の入口側には流量調整弁17を備えた燃料供給ライン18の下流端と、流量調整弁19を備えた燃料供給ライン20の下流端とが接続される一方、第1混合器15の出口側には燃料供給ライン21の上流端が接続されている。また、第2混合器16の入口側には燃料供給ライン21の下流端と、流量調整弁22を備えた燃料供給ライン23の下流端とが接続される一方、第2混合器16の出口側には燃料供給ライン9の上流端が接続されている。
従って、燃料ガス供給装置8では、まず、第1混合器15において、流量調整弁17で流量調整されながら燃料供給ライン18を介して供給される第1ガスIと、流量調整弁19で流量調整されながら燃料供給ライン20を介して供給される第2ガスIIとが混合されて混合ガスfが生成される。続いて、第2混合器16において、流量調整弁22で流量調整されながら燃料供給ライン23を介して供給される第3ガスIIIと、燃料供給ライン21を介して供給される前記混合ガスfとが混合されて混合ガスaが生成される。
しかも、第1ガスIと第2ガスIIと第3ガスIIIは、これらの比重の大小関係が、第1ガスI<第2ガスII<第3ガスIII、又は、第1ガスI>第2ガスII>第3ガスIIIとなるように選択されている。このため、第1ガスIと第2ガスIIと第3ガスIIIは、比重の軽いものから順に混合されるか、又は、比重の重いものから順に混合されることになる。表1に各ガス種の比重を示す。これらのガス種から、例えば製鉄所の副生ガスである高炉ガス及びコークス炉ガスと天然ガス(LNG)を用いるとすると、比重の重いものから順に混合する場合には第1ガスIが高炉ガス、第2ガスIIが天然ガス、第3ガスIIIがコークス炉ガスとなり、比重の軽いものから順に混合には第1ガスIがコークス炉ガス、第2ガスIIが天然ガス、第3ガスIIIが高炉ガスとなる。
Figure 0005124041
本参考例のガスタービン装置によれば、燃料ガス供給装置8から供給される燃料ガスを空気圧縮機3から供給される圧縮空気bとともに燃焼器2で燃焼し、このときに発生する燃焼ガスcによってガスタービン1を回転駆動する構成のガスタービン装置において、燃料ガス供給装置8は2つの混合器15,16を有しており、これらの混合器15,16で3種の第1ガスI、第2ガスII及び第3ガスIIIを、比重の軽いものから順に混合して又は比重の重いものから順に混合して混合ガスaを生成し、この混合ガスaを燃料ガスとして燃焼器2に供給する構成であるため、比重の軽いものから順に混合する場合と比重の重いものから順に混合する場合の何れでも、比重の近いものから順次に混合されることになる。このため、3種の第1ガスI、第2ガスII及び第3ガスIIIが均一に混合された混合ガスaの生成が可能となり、この均一混合ガスaが燃焼器2の燃料ガスとして用いられることによって燃焼ムラの発生が防止され、安定した燃焼が可能となる。
なお、本発明は3種のガス(例えばブタンガスやプロパンガスなどのような単独のガスや、高炉ガスや転炉ガスなどのような複数種のガスが混合されたガスうちの3種のガス)を混合する場合に限定するものではなく、3種以上のガス(例えばブタンガスやプロパンガスなどのような単独のガスや、高炉ガスや転炉ガスなどのような複数種のガスが混合されたガスのうちの3種以上のガス)を混合する場合にも適用することができる。
<実施の形態例1>
図2は本発明の実施の形態例1に係るガスタービン装置の構成図である。なお、図2において図1(参考例)と同様の部分については図1と同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図2に示すように、本実施の形態例1の燃料ガス供給装置8では、上記参考例の燃料ガス供給装置8(図1)と同様の構成に加えて、更に水素・酸素センサ31,39と緊急放出弁32と制御装置33と希釈ガス混合装置34とを有している。
水素・酸素センサ31は第2混合器16の下流側で燃料供給ライン9に設けられており、混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度を検出する。緊急放出弁32は水素・酸素センサ31よりも下流側において燃料供給ライン9に設けられた三方弁であり、通常は混合ガスaをガス圧縮機6側へ流通させて燃焼器2へ供給させる一方、混合ガスa中の水素濃度や酸素濃度が高い緊急時には流通方向を切り換えて混合ガスaを燃料供給ライン9から放出する。
希釈ガス混合装置34は希釈ガス供給ライン35に上流側から順に通風機36、ガス冷却器37及び流量調整弁38を配置した構成となっている。また、希釈ガス供給ライン35の上流側は、排熱回収ボイラ7の下流側で排気ライン12に接続され、希釈ガス供給ライン35の下流側は、緊急放出弁32の下流側で燃料供給ライン9に接続されている。従って、通風機36が作動すると、排気ライン12を流れる燃焼ガス(排ガス)cの一部が、希釈ガス供給ライン35に導入され、ガス冷却器37で冷却され、且つ、流量調整弁38で流量調整されて混合ガスaに希釈ガスとして混合される。このとき混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が、前記燃料ガスaの一部(希釈ガス)に希釈されて低減する。なお、図示例では燃料供給ライン9と希釈ガス供給ライン35の接続部が混合部となっているが、ここに混合器を設けて混合ガスaと燃焼ガス(排ガス)cを混合するようにしてもよい。水素・酸素センサ39は緊急放出弁32の下流側で混合ガスaと燃焼ガス(排ガス)cとが混合する前記接続部(混合部)の直後からガス圧縮機6に入るまでの間で燃料供給ライン9に設けられており、混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度、或いは混合ガスaと燃焼ガス(排ガス)cとの混合ガス中の水素濃度及び酸素濃度を検出する。
制御装置33では、水素・酸素センサ31で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が第1設定値(爆発限界よりも低く設定された値)以上になったときに希釈ガス混合装置34を作動させる。即ち、通風機36を起動させるとともに流量調整弁38を開けて流量調整を開始させる。その結果、前述の如く燃焼ガス(排ガス)cの一部が希釈ガスとして混合ガスaに混合させる。また、制御装置33では、水素・酸素センサ31で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が前記第1設定値よりも高値の第2設定値(爆発限界よりも低く設定された値)以上になったときに緊急放出弁32を作動させて(緊急放出弁32の流通方向を切り換えて)、混合ガスaを放出させる。或いは、制御装置33では、水素・酸素センサ39で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が前記第1設定値以上になったときに希釈ガス混合装置34を作動(通風機36を起動させるとともに流量調整弁38を開けて流量調整を開始)させ、水素・酸素センサ39で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が前記第2設定値以上になったときに緊急放出弁32を作動させて(緊急放出弁32の流通方向を切り換えて)、混合ガスaを放出させるようにしてもよい。
本実施の形態例1のガスタービン装置のその他の構成については、上記参考例(図1)のガスタービン装置と同様である。
本実施の形態例1のガスタービン装置によれば、上記参考例と同様の作用効果が得られ、しかも、燃料ガス供給装置8は、混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度を検出する水素・酸素センサ31(又は39)と、水素濃度及び酸素濃度を希釈するための希釈ガスを混合ガスaに混合する希釈ガス混合装置34と、水素・酸素センサ31(又は39)で検出した水素濃度及び酸素濃度が第1設定値以上になったときに希釈ガス混合装置34を作動させて希釈ガスを混合ガスaに混合させる制御装置33とを有する構成としたため、混合ガスa中の水素や酸素が遊離して水素塊や酸素塊が発生したとしても、この水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスaが燃焼器2に供給される前に当該混合ガスaの水素濃度及び酸素濃度が設定値以上であることを検知し、希釈ガスで当該混合ガスaの水素濃度及び酸素濃度を希釈して低減することができる。このため、混合ガスaの水素濃度及び酸素濃度を爆発限界以下に抑えて安全なガスタービン装置の操業が可能となる。
また、本実施の形態例1のガスタービン装置によれば、希釈ガス混合装置8は、ガスタービン1から排出された燃焼ガス(排ガス)cの一部を希釈ガスとして混合ガスaに混合する構成としており、希釈ガスとして燃焼ガスが有効利用され、窒素ガスなどを必要としないため、効率的で安価なガスタービン装置を実現することができる。
また、本実施の形態例1のガスタービン装置によれば、燃料ガス供給装置8は、混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度を検出する水素・酸素センサ31(又は39)と、緊急放出弁32と、水素・酸素センサ31(又は39)で検出した水素濃度及び酸素濃度が第2設定値以上になったときに緊急放出弁32を作動させて混合ガスaを放出させる制御装置33とを有する構成としたため、混合ガスa中の水素や酸素が遊離して水素塊や酸素塊が発生することによって当該混合ガスaの水素濃度及び酸素濃度の高くなったときには、当該混合ガスaが燃焼器2に供給される前に当該混合ガスaの水素濃度及び酸素濃度が第2設定値以上になったことを検知して当該混合ガスaを放出することができる。このため、爆発の危険性が低減されて安全なガスタービン装置の操業が可能となる。
また、本実施の形態例1のガスタービン装置によれば、燃料ガス供給装置8は、水素・酸素センサ31よりも下流側で、希釈ガス混合装置34による希釈ガスの混合、及び、緊急放出弁32による混合ガスaの放出を行なう構成としたため、上流側の水素・酸素センサ31で検知された水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスaに対して、より確実に下流側で希釈ガス混合装置34による希釈ガスの混合、及び、緊急放出弁32による混合ガスaの放出を行うことができる。
また、本実施の形態例1のガスタービン装置によれば、混合ガスaを圧縮して燃焼器2へ供給するガス圧縮機6を有しており、燃料ガス供給装置8は、このガス圧縮機6の上流側で、希釈ガス混合装置34による希釈ガスの混合、及び、緊急放出弁32による混合ガスaの放出を行なう構成としており、水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスaがガス圧縮機6に流入する前に希釈ガス混合装置34による希釈ガスの混合、及び、緊急放出弁32による混合ガスaの放出が行われるため、ガス圧縮機6を有するガスタービン装置に対しても確実に爆発の危険性を低減することができる。
<実施の形態例2>
図3は本発明の実施の形態例2に係るガスタービン装置の構成図である。なお、図3において図1(参考例)及び図2(実施の形態例1)と同様の部分については図1及び図2と同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本実施の形態例2の燃料ガス供給装置8では、上記参考例の燃料ガス供給装置8(図1)と同様の構成に加えて、更に水素・酸素センサ31,39と緊急放出弁32と再混合器41と制御装置42とを有している。
再混合器41は水素・酸素センサ31及び緊急放出弁32よりも下流側において燃料供給ライン9に設置されており、第2混合器16で生成された混合ガスaを攪拌して再混合する。水素・酸素センサ39は再混合器41の直後からガス圧縮機6に入るまでの間で燃料供給ライン9に設けられており、混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度を検出する。制御装置42では、水素・酸素センサ31で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が第1設定値(爆発限界よりも低く設定された値)以上になったときに再混合器41を作動させて混合ガスaを再混合させる。また、制御装置42では、水素・酸素センサ31で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が前記第1設定値よりも高値の第2設定値
(爆発限界よりも低く設定された値)以上になったときに緊急放出弁32を作動させて(緊急放出弁32の流通方向を切り換えて)、混合ガスaを放出させる。或いは、制御装置42では、水素・酸素センサ39で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が前記第1設定値以上になったときに再混合器41を作動させて混合ガスaを再混合させ、水素・酸素センサ39で検出した混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度が前記第2設定値以上になったときに緊急放出弁32を作動させて(緊急放出弁32の流通方向を切り換えて)、混合ガスaを放出させるようにしてもよい。
本実施の形態例2のガスタービン装置のその他の構成については、上記参考例及び実施の形態例1(図1,図2)のガスタービン装置と同様である。
本実施の形態例2のガスタービン装置によれば、上記参考例と同様の作用効果が得られるとともに、緊急放出弁32に関しては上記実施の形態例1と同様の作用効果が得られ、しかも、燃料ガス供給装置8は、混合ガスa中の水素濃度及び酸素濃度を検出する水素・酸素センサ31(又は39)と、この水素・酸素センサ31(又は39)で検出した水素濃度及び酸素濃度が第1設定値以上になったときに再混合器41を作動させて混合ガスaを再混合させる制御装置42とを有する構成としたため、混合ガスa中の水素や酸素が遊離して水素塊や酸素塊が発生したとしても(比重分離を起こしても)、この水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスaが燃焼器2に供給される前に当該混合ガスaの水素濃度及び酸素濃度が第1設定値以上であることを検知し、当該混合ガスaが燃焼器2に供給される前に当該混合ガスaを再混合器2で攪拌して再混合することにより、再度、均一混合状態にすることができる。このため、爆発の危険性が低減されて安全なガスタービン装置の操業が可能となる。
なお、再混合器41は、上記の如く水素・酸素センサ31(又は39)の検知信号に基づいて制御装置42が再混合器41を作動させる場合に限定するものでなく、常時、連続的に或いは間欠的に作動するようにしてもよい。
また、本実施の形態例2のガスタービン装置によれば、燃料ガス供給装置8は、水素・酸素センサ31よりも下流側で、再混合器41による混合ガスaの再混合を行なう構成としたため、上流側の水素・酸素センサ31で検知された水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスaに対して、より確実に下流側で再混合器41による混合ガスaの再混合を行なうことができる。
また、本実施の形態例2のガスタービン装置によれば、混合ガスaを圧縮して燃焼器2へ供給するガス圧縮機6を有しており、燃料ガス供給装置8は、このガス圧縮機6の上流側で、再混合器41による混合ガスaの再混合を行なう構成としており、水素濃度及び酸素濃度の高い混合ガスaがガス圧縮機6に流入する前に再混合器41による混合ガスaの再混合が行われるため、ガス圧縮機6を有するガスタービン装置に対しても確実に爆発の危険性を低減することができる。
なお、本実施の形態例2の構成に上記実施の形態例1の構成を組み合わせてもよい。
また、本発明は低カロリーガス専焼ガスタービン装置に限らず、3種以上のガスを混合した混合ガスを燃焼器の燃料ガスとして用いるガスタービン装置であれば適用することができる。
本発明は3種類以上のガス(例えばブタンガスやプロパンガスなどのような単独のガスや、高炉ガスや転炉ガスなどのような複数種のガスが混合されたガスのうちの3種以上のガス)を混合した混合ガスを燃焼器の燃料ガスとして用いるガスタービン装置に関するものであり、例えば製鉄所で発生する各種の副生ガスなどを混合した混合ガスを燃焼器の燃料ガスとして用いる場合に適用して有用なものである。
1 ガスタービン
2 燃焼器
3 空気圧縮機
4 発電機
5 蒸気タービン
6 ガス圧縮機
7 排熱回収ボイラ
8 燃料ガス供給装
9,10 燃料供給ライン
11 回転軸
12 排気ライン
13 煙突
14 蒸気ライン
15 第1混合器
16 第2混合器
17 流量調整弁
18 燃料供給ライン
19 流量調整弁
20,21 燃料供給ライン
22 流量調整弁
23 燃料供給ライン
31 水素・酸素センサ
32 緊急放出弁
33 制御装置
34 希釈ガス混合装置
35 希釈ガス供給ライン
36 通風機
37 ガス冷却器
38 流量調整弁
39 水素・酸素センサ
41 再混合器
42 制御装置
I 第1ガス
II 第2ガス
III 第3ガス
a 混合ガス(燃料ガス)
b 圧縮空気
c 燃焼ガス,排ガス
d 給水
e 水蒸気
f 混合ガス
g 外気(空気)

Claims (3)

  1. 燃料ガス供給装置から供給される燃料ガスを空気圧縮機から供給される圧縮空気とともに燃焼器で燃焼し、このときに発生する燃焼ガスによってガスタービンを回転駆動する構成のガスタービン装置において、
    前記燃料ガス供給装置は複数の混合器を有しており、これらの混合器で3種以上のガスを、比重の軽いものから順に混合して又は比重の重いものから順に混合して混合ガスを生成し、この混合ガスを前記燃料ガスとして前記燃焼器に供給する構成とし、
    且つ、前記燃料ガス供給装置は、
    前記混合ガス中の水素濃度及び酸素濃度を検出する水素・酸素センサと、
    緊急放出弁と、
    前記水素・酸素センサで検出した前記水素濃度及び酸素濃度が設定値以上になったときに前記緊急放出弁を作動させて前記混合ガスを放出させる制御装置と、
    を有する構成としたことを特徴とするガスタービン装置。
  2. 請求項1に記載のガスタービン装置において、
    前記燃料ガス供給装置は、前記水素・酸素センサよりも下流側で、前記緊急放出弁による前記混合ガスの放出を行なう構成としたことを特徴とするガスタービン装置。
  3. 請求項1又は2に記載のガスタービン装置において、
    前記混合ガスを圧縮して前記燃焼器へ供給するガス圧縮機を有しており、
    前記燃料ガス供給装置は、このガス圧縮機の上流側で、前記緊急放出弁による前記混合ガスの放出を行なう構成としたことを特徴とするガスタービン装置。
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