JP5112164B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、屋外あるいは半屋外の駐車場などにおいて、年中昼夜を通して車両(自動車)等の監視対象を撮像する撮像装置に関する。
たとえば、屋外あるいは半屋外の駐車場における車両監視装置において、年中昼夜を通して車両(自動車)の撮像を行なう撮像装置は、画像全体もしくは画像中央部の明るさを基に露出制御を行なうか、撮像する監視対象の輝度情報が一定の基準範囲内となるように帰還的に露出制御を行なうことで、明るさを調整するのが一般的である。
なお、車両のナンバプレートの輝度値(白部分)を基に撮像装置の絞り制御を行なうナンバプレート読取装置が公知である(たとえば、特許文献1参照)。
特開平2−294800号公報
しかし、現状の露出条件をベースに明るくしたり暗くしたりして適正な基準範囲に調整するという露出制御方法は、撮像環境の明るさと露出条件との絶対的な対応関係をもたないため、今よりは明るくなる(暗くなるといった)相対的な制御となってしまい、急激な明るさ変動に対して過敏に反応し、制御過多となる確率が高く、適切な露出制御ができない場合がある。
なお、公知技術である特許文献1の技術は、明るさに対して上限値、下限値を設け、絞りを帰還的に制御して適正な明るさに調整するものであるが、調整方法については、適正な絞り制御との表現があるだけで定量的な表現はない。
そこで、本発明は、たとえば、屋外あるいは半屋外の駐車場などにおいて年中昼夜を通して車両等の監視対象を撮像する場合、常に安定した良好な画像を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、監視対象を撮像する、外部から露出制御条件を可変可能な撮像手段と、前記監視対象の画像の全明るさ範囲を複数に分割して、それぞれの範囲に対して最適なシャッタスピード、最適な絞り値、最適なゲインのいずれかを露出制御条件として設定する露出制御条件設定手段と、前記撮像手段により撮像された画像から当該画像の明るさを測定する明るさ測定手段と、この明るさ測定手段により測定された明るさに応じて、前記露出制御条件設定手段により設定された複数の露出制御条件の中から最適な1つの露出制御条件を選択し、この選択した露出制御条件に応じて前記撮像手段の露出制御条件を可変制御する露出制御条件可変手段とを具備している。
また、本発明の撮像装置は、監視対象を撮像する、外部から露出制御条件を可変可能な撮像手段と、この撮像手段の撮像環境下の明るさの最小値と最大値、ぶれてはならない距離すなわち監視対象がシャッタが開いている時間に進む距離に関する上限値、被写界深度、および、前記監視対象の移動速度、S/N、閾値マージンの条件を指定する条件指定手段と、この条件指定手段により指定された明るさの最小値と最大値に基づき露出制御条件の切換段階を決定する切換段階決定手段と、この切換段階決定手段により決定された切換段階、および、前記条件指定手段により指定された条件に基づき、前記切換段階決定手段により決定された切換段階ごとに最適な露出制御条件を決定する露出制御条件決定手段と、前記撮像手段により撮像された画像から当該画像の明るさを測定する明るさ測定手段と、この明るさ測定手段により測定された明るさに応じて、前記露出制御条件決定手段により決定された複数の露出制御条件の中から最適な1つの露出制御条件を選択し、この選択した露出制御条件に応じて前記撮像手段の露出制御条件を可変制御する露出制御条件可変手段とを具備している。
本発明によれば、監視対象の画像の全明るさ範囲を複数に分割して、それぞれの範囲に対して最適な露出制御条件を設定し、測定された実際の明るさに応じて、最適な1つの露出制御条件を適用させることで、たとえば、屋外あるいは半屋外の駐車場などにおいて年中昼夜を通して車両等の監視対象を撮像する場合、常に安定した良好な画像を得ることができる撮像装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置、たとえば、屋外の駐車場における車両監視装置において年中昼夜を通して車両(自動車)の撮像を行なう撮像装置の構成を示すものである。
図1において、撮像手段としての画像入力部11は、駐車場において監視対象としての車両(自動車)の画像を撮像するもので、レンズ機構12、絞り機構13、撮像素子14、および、撮像素子14の出力信号を増幅する増幅部15を有して構成される。撮像素子14は、電子シャッタ機能を持ち、外部から内部のレジスタ値を変えることによって、シャッタスピードを可変する機能を有している。
照明手段としての照明部16は、たとえば、LEDアレイからなる面照明手段であり、ストロボ光を照射する機能を有している。撮像制御部17は、画像入力部11内の撮像素子14の電子シャッタと照明部16のストロボ光を同時に動作させる制御を行なう。
なお、照明部16は、監視対象周辺の明るさの最小値を確保するために追加するものであり、本発明の基本構成ではない。たとえば、最も暗い場合でも使用する撮像素子14の感度が良くて良好な画像が得られる場合においては、照明部16は必ずしも必要としない。
画像入力部11および照明部16は、たとえば、図2に示すように配設されている。すなわち、図2は、たとえば、屋外の駐車場における入場部付近を模式的に示していて、31は車両(自動車)、32は車両31の通行を制御する入場ゲート装置、33は駐車券を発行する駐車券発行機であり、これらが撮像視野に入るように画像入力部11が設置されているとともに、当該撮像視野を照明するように照明部16が設置されている。なお、図2の例では、入場ゲート装置32に向かう車両31の後方から撮像および照明するように画像入力部11および照明部16が設置されている。
露光制御部18は、A/D変換部19、画像収集部20、画像処理部21、露出制御パラメータ演算部22、および、全体的な制御を司るCPU23を有して構成される。
A/D変換部19は、画像入力部11(増幅部15)からの画像(以降、入力画像ともいう)をデジタルデータに変換して、画像収集部20へ送るもので、本実施の形態では、たとえば、10ビット(最大1023)のA/D変換器を用いている。
画像収集部20は、たとえば、公知の移動体検出の技術を用いることによって、入力画像内に車両31を検出すると、1フレーム分の画像を当該画像収集部20内の図示しないメモリに格納する。なお、公知の移動体検出の技術を用いなくても、駐車券発行機33から車両検知信号が得られる場合は、その車両検知信号を用いることも可能である。
画像処理部21は、画像収集部20で収集された画像から監視対象である車両31を切出し、切出した車両31の輝度値を求める。具体的には、たとえば、図3に示すように、あらかじめ車両のない場合の画像(図3(a))を内部の図示しないメモリに格納しておき、この車両なしの画像と収集した画像(図3(b))との差分画像(図3(c))を演算することによって車両31を検出し、検出した車両31のドア部分31aの輝度平均値を求め、それを車両31の輝度値とする(図3(d))。
露出制御パラメータ演算部22は、図4に示すように、過去一定時間(たとえば、600秒)以内に画像処理部21にて得られた車両31の輝度値を加算して平均した後、その平均輝度値を用いて後述する図5のような考え方にしたがって適切な露出制御パラメータを選択する。
図5は、図2に示す適用環境における照度の変化を表わしたものである。夜中は、日射がないため、撮像装置内蔵の照明部のみの明るさ(数千lx)になる。日の出時間以降は、太陽光の照度が大きくなり、真夏の晴天時は一般には10万lxとなり、照明に比べて数十倍の明るさになる。監視対象の画像の明るさはいつでも同じである必要はなく、最低限の明るさを確保し、かつ、白飛びしない範囲であればよい。
複数の露出制御パラメータ(ここでは異なる値のシャッタスピード)を適用した場合の適切な画像が得られる照度範囲を、照度の高い方から低い方に向かってA,B,Cの範囲とする。範囲Cに露出制御パラメータ3を適用すると、数千lxの環境下においても最低限の明るさの画像が収集できるし、範囲Aに露出制御パラメータ1を適用すると、10万lxでも画像が明るすぎない。
このように、画像入力部11のダイナミックレンジを最大限に活用することによって、照明のみの明るさから真夏の晴天時までの明るさを数段階の明るさ範囲に分割し、それぞれの範囲に対して、露出制御条件(ここでは撮像素子14のシャッタスピード)を対応させることが原理的に可能である。
この対応関係に基づいた露出制御方法の具体例について、図6を参照して説明する。動作原理として以下の(1)〜(3)にしたがうものとする。
(1)明るさの最小値での輝度を全階調の約2割「200」にする。
(2)輝度が全階調の約8割「800」以上になったら1段速いシャッタスピードに切換える。
(3)輝度が全階調の約2割「200」以下の場合は1段遅いシャッタスピードに切換える。
晴天の日、昼に向かって徐々に明るくなる場合について考える。図6において、左の矢印41は太陽が昇っていき明るさが増していく方向を示している。その右にある模式化した四角形42,43,44が、露出制御の説明をするためのグラフである。ここでは四角形42→43→44の順で明るさに対応する。
最暗時に監視対象が画像入力部11の出力で輝度値が「200」であるところから開始する。日が昇り、4倍相当の輝度値「800」になったときに、四角形43のシャッタスピード領域に切換わる。この場合、シャッタスピードが「1/100」から「1/400」になるため、輝度値は「1/4」になり、「800」→[200]程度となる。
さらに、日射が強くなると、四角形42のゾーンになるが、切換わりはシャッタスピードが「1/400」から「1/1600」であるため、輝度値は「1/4」となり、「800」→「200」程度となる。それ以降は、4倍の日射となっても輝度値が「800」であり、画像入力部11の最大階調(1023)までは余裕がある。
逆に、暗くなる場合についても、四角形42のゾーン(シャッタスピード「1/1600」)にて輝度値が「200」以下になった場合は、四角形43のゾーン(シャッタスピード「1/400」)に切換わり、輝度値は4倍で「800」程度となる。
このように、3段階のシャッタスピードの切換えで1倍〜64倍の明るさ領域に対して、最適なシャッタスピードを割り当てることができる。
ただし、実際の運用においては、上記の切換え閾値に対し、多少のマージンを考慮する必要がある。たとえば、シャッタスピードが「1/1600」から「1/400」への切換時に閾値を輝度値「200」とすると、切換えに伴い輝度値は「200」から「800」となるが、上限閾値が「800」であるため、切換直後に「1/400」から「1/1600」へ切換わる可能性もあり、同様なことが繰り返し続くと発振現象となる危険性がある。そこで、本実施の形態では、閾値の上限値、下限値をそれぞれ「180」、「850」とした。それにより、シャッタスピードの切換時にヒステリシスを持たせることができる。
次に、このような構成において図7に示すフローチャートを参照して動作を説明する。
図2に示したような適用環境において、画像収集部20が画像入力部11からの入力画像内に車両31を検出すると、たとえば、図3(b)に示すような1フレーム分の画像を図示しないメモリに格納する(ステップS1,S2)。
画像処理部21は、画像収集部20で収集された画像(図3(b))とあらかじめ登録された車両のない画像(図3(a))との差分画像(図3(c))を演算することによって車両31を切出す(ステップS3)。
その後、切出した車両31の例えばドア部分31aの平均輝度を算出する(ステップS4)。本実施の形態において、ドア部分31aの平均輝度は各画素値の総和を画素数にて平均したものであり、下記数1のように計算される。
Figure 0005112164
ここで、上記数1のCijに図3(d)の各数値を入れて計算すると、平均輝度は「663」となる。新規に輝度値が計算された後、画像処理部21内の図示しないバッファメモリに輝度値Dtとして追加格納される。その様子を図4に示す。ここで、tは輝度平均処理の時刻にかかわる変数であり、現在よりも何分前(何秒前)に輝度平均の算出が終了したかを表している。また、図4は、たとえば、1台目〜5台目までの車両31に対する輝度値を示している。
次に、露出制御パラメータ演算部22は、たとえば、下記数2に示す計算式により、過去10分(600秒)以内の輝度値(図4の例の場合は1台目〜4台目までの輝度値)を加算して、その平均化を行なう(ステップS5)。図4の例の場合、平均輝度値は「614」となる。
Figure 0005112164
次に、露出制御パラメータ演算部22は、上記のようにして求めた平均輝度値を用いて、適切な露出制御パラメータを選択する露出制御パラメータ切換判定処理を行なう(ステップS6)。
本実施の形態では、露出制御条件として撮像素子14のシャッタスピードを用いる。シャッタスピードを使用するメリットは、被写界深度などといった光学的特性が変わらないことである。シャッタスピードの設定範囲では調整不能な場合や微妙な明るさ調整が必要な場合は絞りを露出制御条件として採用したり、S/Nがあまり問題にならない場合には増幅部15のゲインを露出制御条件として採用したりすることも可能である。
以下、ステップS6の露出制御パラメータ切換判定処理について図8に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、現在のシャッタスピードをチェックし(ステップS11)、現在のシャッタスピードが例えば「1/100」であった場合、数2で求めた平均輝度値はあらかじめ設定されている所定の閾値よりも大きいかを比較する(ステップS12)。ここで、上記閾値は、たとえば、上限を「850」、下限を「180」とする。
ステップS12における比較の結果、閾値よりも小さい場合、なにもせずに当該処理を終了し、閾値よりも大きい場合、シャッタスピードを「1/400」にする(ステップS13)。図4の例では平均輝度値が「614」であり、下限「180」よりも大きいため、シャッタスピードを「1/400」に切換える。具体的には、たとえば、RS422などの通信手段を用いて画像入力部11内の撮像素子14のシャッタスピードのレジスタ値を書換えればよい。その後、後で詳細を説明する輝度データ修正係数算出、更新処理を行なう(ステップS14)。
ステップS11におけるチェックの結果、現在のシャッタスピードが例えば「1/1600」であった場合、数2で求めた平均輝度値はあらかじめ設定されている所定の閾値よりも小さいかを比較する(ステップS15)。
ステップS12における比較の結果、閾値よりも大きい場合、なにもせずに当該処理を終了し、閾値よりも小さい場合、シャッタスピードを「1/400」にする(ステップS16)。図4の例では平均輝度値が「614」であり、下限「180」よりも大きいため、なにもせずに当該処理を終了する。その後、後で詳細を説明する輝度データ修正係数算出、更新処理を行なう(ステップS17)。
ステップS11におけるチェックの結果、現在のシャッタスピードが例えば「1/400」であった場合、数2で求めた平均輝度値はあらかじめ設定されている所定の閾値よりも大きいかを比較する(ステップS18)。
ステップS18における比較の結果、閾値よりも大きい場合、シャッタスピードを「1/1600」にする(ステップS19)。図4の例では平均輝度値が「614」であり、下限「180」よりも大きいため、シャッタスピードを「1/1600」に切換える。その後、後で詳細を説明する輝度データ修正係数算出、更新処理を行なう(ステップS20)。
ステップS18における比較の結果、閾値よりも小さい場合、数2で求めた平均輝度値はあらかじめ設定されている所定の閾値よりも小さいかを比較する(ステップS21)。この比較の結果、閾値よりも大きい場合、なにもせずに当該処理を終了し、閾値よりも小さい場合、シャッタスピードを「1/100」にする(ステップS22)。図4の例では平均輝度値が「614」であり、下限「180」よりも大きいため、なにもせずに当該処理を終了する。その後、後で詳細を説明する輝度データ修正係数算出、更新処理を行なう(ステップS23)。
以下、ステップS14,S17,S20,S23における輝度データ修正係数算出、更新処理について図9を参照して説明する。
たとえば、図9(a)に示すように、シャッタスピードの切換直後に輝度値「610」が計算されたとする。それまでの輝度値は全て(150)であるとする。ここで、平均輝度値を計算する場合、輝度値の修正をしない場合は、下記数3となり、
Figure 0005112164
下限閾値の「180」よりも小さい値であるため、ステップS18→S21→S22をとおり、シャッタスピードが「1/100」に切換わる。
しかし、現状値は「610」程度であるため、4倍の明るさとなると「1023(10ビット)」を超えてしまい、画像は白飛び(飽和)になる。そのような不具合を防止するため、シャッタスピードの修正を下記数(4)により演算する。
更新輝度値=(輝度値)×(更新後のシャッタスピード)/(更新前のシャッタスピード)……(4)
図9(b)に示すように、更新輝度値を「600(=150×4)」とすれば、平均輝度値は「601」となり、妥当な値を得ることができる。このような一連の動作を行なうことによって、一年中適切な監視対象の画像を得ることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図10は、第2の実施の形態に係る撮像装置、たとえば、屋外の駐車場における車両監視装置において年中昼夜を通して車両(自動車)の撮像を行なう撮像装置の構成を示すものである。
第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、露出制御パラメータ決定部24および外部制御インタフェイス25が追加された点にあり、その他は第1の実施の形態と同様であるので同一符号を付して説明は省略し、異なる点についてだけ説明する。
外部制御インタフェイス25は、当該撮像装置の外部からアクセスするための機能であり、たとえば、パーソナルコンピュータを接続することで実現される。パーソナルコンピュータの画面からキーボードなどを用いて、撮像環境の「解像度a」、監視対象の移動速度である「対象速度b」、「最大明るさc」、「最小明るさd」、「被写界深度e」、「S/N f」、「閾値マージンg」などの条件を入力(指定)する。
露出制御パラメータ決定部24は、画像入力部11のシャッタスピード(撮像素子14)、絞り(絞り機構13)、ゲイン(増幅部15)のうちから、外部制御インタフェイス25から送られた各条件の基に最適な露出制御パラメータの組合わせを選択する。
以下、露出制御パラメータ決定部24の動作について図11に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、外部制御インタフェイス25を介してパーソナルコンピュータから入力された各条件を読込む(ステップS31)。
入力(指定)された明るさ最大値cおよび明るさ最小値dは、露出制御パラメータの最大の切換段階を決定するパラメータである。そこで、当該撮像装置の解像度を10ビット(1023階調Max)とし、必要とされる最低輝度をL、最大輝度をHをとして、下記数(5)により、露出制御パラメータの切換数(段階数)を求める(ステップS32)。
最低段階数=log(H/L)(明るさ最大値)/(明るさ最小値)……(5)
このように、(H/L)を底とする明るさ最大値と明るさ最小値との比の対数となる。実際の段階数は整数であるので、上記数式により得られた値を切り上げによって整数に丸めた値とする。
ここで、最低輝度L、最大輝度Hは露出制御パラメータ決定部24に保管されると仮定しているが、外部制御インタフェイス25において値を調整するという構成も可能である。
入力(指定)された解像度a、対象速度bは、シャッタスピードの最大時間を決定するパラメータであり、これらを用いてシャッタスピードの最大値を決定する(ステップS33)。これは、対象速度(V)が速いとぶれが起こり、解像度が保障できないためである。ここでは、解像度の定義として「ぶれてはならない距離(D)」を入力するものとする。シャッタスピードをSとすると、ぶれる距離とはシャッタが開いている時間に進む距離であり、下記数(6)で表わされる。
ぶれる距離=V×S……(6)
この値がDよりも小さいことが、シャッタスピードの条件であり、下記数(7)で表わされる。
S<D/V……(7)
また、被写界深度は絞り(F)値と関係がある。F値が大きいと被写界深度が浅くなるため、位置ずれによるピントのぼけが起きるためである。被写界深度とF値との関係を示すテーブルデータを辞書として露出制御パラメータ決定部24内に備えていて、これを用いて与えられた被写界深度を満たすために必要なF値の最小値を決定する(ステップS34)。
また、S/Nについても、ゲインが上がればS(信号)に対するN(ノイズ)が大きくなり、S/Nが低くなる傾向にあるため、ゲイン最大値を決定する(ステップS35)。ゲインとS/Nとの関係を示すテーブルデータを辞書として露出制御パラメータ決定部24内に備えていて、これを用いて最大のゲインを算出する。
次に、このようにして決定した各値を用いて露出制御条件を決定する(ステップS36)。すなわち、「最低段階数」、「シャッタスピード最大値」、「絞り最小値」、および、「ゲイン最大値」を条件に露出制御パラメータを決定する。その手順としては、「最大輝度と最低輝度との比(H/L)」を露出制御パラメータ間(たとえば、切換シャッタスピード)の比とするラインナップの検索を行ない、上記4つの条件を基に露出制御パラメータを求める。
以下、具体的な数値を基に詳細な説明を行なう。
前述したように駐車場における車両監視を例にとって説明する。外部制御インタフェイス25から、解像度a=10cm、対象速度b=10km、最大明るさ=100000lx、最小明るさ=1000lx、被写界深度=1m、S/N=50db、閾値マージン=20(10ビット中)が入力されたものとする。また、最大輝度値H=800、最小輝度値L=200は、露出制御パラメータ決定部24内のメモリに保管されているとして説明する。
前述したように、外部制御インタフェイス25の入力を読取った後(ステップS31)、段階数の演算処理3を行なう(ステップS32)。前記数(5)に当てはめると、最低段階数は
log(10000/100)=3.32
となり、4段階の制御を行なえばよい。
また、シャッタスピード最大値の決定(ステップS33)は、前記数(6)に当てはめると、
S<3cm/(1000000cm/(60分×60秒))=1/92
となる。
また、絞りF値の最大値決定(ステップS34)は、被写界深度との対応表(テーブルデータ)から、F=5.6以上であるとする。さらに、ゲイン最大値決定(ステップS35)は、S/Nとの対応表テーブルデータ)から、3dbであるとする。
これらの結果を用いて露出制御条件として、シャッタ制御にするか、絞り制御にするか、ゲイン制御にするか、を決定する(ステップS36)。ここで、本事例の撮像装置の準備している露出制御パラメータを下に全て羅列する。この中から露出制御パラメータ間の明るさ比が4倍となるように段階を4つピックアップする。
シャッタスピード:「1/60」、「1/125」、「1/250」、「1/500」、「1/1000」、「1/2000」、「1/4000」、「1/8000」、「1/16000」
絞り値:「1.4」、「2.0」、「2.8」、「4.0」、「5.6」、「8.0」、「11」、「16」、「22」、「32」
ゲイン:「1」、「3」、「6」
シャッタスピードは「1/92」以下が条件のため、「1/125」、「1/500」、「1/2000」、「1/8000」の4段階で露出制御処理を実現できる。
絞り値はF=5.6以上のため、「5.6」、「11」、「22」と3段階しかラインナップがない。ここで(絞り値の比が2倍の場合は、明るさ比が4倍になる。)
ゲインは3db以上のため、3db(2倍)の次の段階の値がみつからない。(8倍は18db程度)
このような検索を行なうことによって、本事例ではシャッタスピードを露出制御条件とし、露出制御パラメータは「1/125」、「1/500」、「1/2000」、「1/8000」の4つとすることを決定する。また、閾値マージンが「20」のため、輝度下限「200」、輝度上限「800」にマージンを演算し、閾値下限=「180(200−20)」、閾値上限「820(800+20)」とする。これらのテーブル(シャッタ制御テーブル)を作成し(ステップS37)、それを露出制御テーブルとして露出制御部18内に設けられた図示しない不揮発メモリに書込み(ステップS38)、露出制御パラメータ決定の処理を終了する。
絞りを露出制御条件とした場合も、同様にテーブル(絞り制御テーブル)を作成し(ステップS39)、また、ゲインを露出制御条件とした場合も、同様にテーブル(ゲイン制御テーブル)を作成し(ステップS40)、それを露出制御テーブルとして露出制御部18内に設けられた図示しない不揮発メモリに書込み(ステップS38)、露出制御パラメータ決定の処理を終了する。
このように、撮像環境下の明るさの最小値と最大値、閾値のマージンや対象物の速度、被写界深度などを指定することによって、最適な露出制御パラメータを自動的に決定することができる。
以上説明したように上記実施の形態によれば、撮像環境下の明るさの最小値と最大値とを設定し、その最小値における対象画像の最低輝度を確保し、かつ、最大値においても対象画像が適切な輝度となるという条件のもと、全明るさ範囲を複数範囲に分割して、それぞれの範囲に対して最適な1つの露出制御条件をあらかじめ割り当て、測定された実際の明るさに応じて最適な1つの露出制御条件を適用させることで、年中、24時間、常に安定した良好な画像が取得できる。
また、短期的には急激な明るさ変動に対しても安定な露出制御が可能となるとともに、長期的な再現性があり、信頼性が高い撮像装置を提供できる。さらに、真夏の昼から曇天の夜まで適切な画像が得られる。
なお、前記実施の形態では、屋外の駐車場における車両監視装置において年中昼夜を通して車両の撮像を行なう撮像装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、半屋外あるいは屋内の駐車場における車両監視装置において年中昼夜を通して車両の撮像を行なう撮像装置であっても同様に適用できる。
また、前記実施の形態では、屋外の駐車場における車両監視装置において年中昼夜を通して車両の撮像を行なう撮像装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、道路を走行する車両のナンバプレートを読取るナンバプレート読取装置において年中昼夜を通して車両の撮像を行なう撮像装置であっても同様に適用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を概略的に示すブロック図。 画像入力部および照明部の具体的な配設例を示す模式図。 画像処理部の動作を説明するための図。 露出制御パラメータ演算部における処理を説明するための図。 図2に示す適用環境における照度の変化を表わした概念図。 露出制御方法の具体例について説明する図。 全体的な動作を説明するフローチャート。 露出制御パラメータ切換判定処理を説明するフローチャート。 輝度データ修正係数算出、更新処理を説明する図。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を概略的に示すブロック図。 露出制御パラメータ決定部の動作を説明するフローチャート。
符号の説明
11…画像入力部(撮像手段)、12…レンズ機構、13…絞り機構、14…撮像素子、15…増幅部、16…照明部、17…撮像制御部、18…露光制御部、19…A/D変換部、20…画像収集部、21…画像処理部、22…露出制御パラメータ演算部、23…CPU、24…露出制御パラメータ決定部、25…外部制御インタフェイス、31…車両(自動車)、32…入場ゲート装置、33…駐車券発行機。

Claims (2)

  1. 監視対象を撮像する、外部から露出制御条件を可変可能な撮像手段と、
    前記監視対象の画像の全明るさ範囲を複数に分割して、それぞれの範囲に対して最適なシャッタスピード、最適な絞り値、最適なゲインのいずれかを露出制御条件として設定する露出制御条件設定手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像から当該画像の明るさを測定する明るさ測定手段と、
    この明るさ測定手段により測定された明るさに応じて、前記露出制御条件設定手段により設定された複数の露出制御条件の中から最適な1つの露出制御条件を選択し、この選択した露出制御条件に応じて前記撮像手段の露出制御条件を可変制御する露出制御条件可変手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 監視対象を撮像する、外部から露出制御条件を可変可能な撮像手段と、
    この撮像手段の撮像環境下の明るさの最小値と最大値、ぶれてはならない距離すなわち監視対象がシャッタが開いている時間に進む距離に関する上限値、被写界深度、および、前記監視対象の移動速度、S/N、閾値マージンの条件を指定する条件指定手段と、
    この条件指定手段により指定された明るさの最小値と最大値に基づき露出制御条件の切換段階を決定する切換段階決定手段と、
    この切換段階決定手段により決定された切換段階、および、前記条件指定手段により指定された条件に基づき、前記切換段階決定手段により決定された切換段階ごとに最適な露出制御条件を決定する露出制御条件決定手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像から当該画像の明るさを測定する明るさ測定手段と、
    この明るさ測定手段により測定された明るさに応じて、前記露出制御条件決定手段により決定された複数の露出制御条件の中から最適な1つの露出制御条件を選択し、この選択した露出制御条件に応じて前記撮像手段の露出制御条件を可変制御する露出制御条件可変手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
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