JP5108845B2 - シミュレーション装置、bgpシミュレーション方法およびそのプログラム - Google Patents

シミュレーション装置、bgpシミュレーション方法およびそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、IP(Internet Protocol)ネットワークのシミュレーション技術に関する。
IPネットワークの運用において、ルータの増設時や、ルータのメンテナンスのためのトラフィックの迂回時等に、パラメータの一時的な変更作業が必要となる。このとき、事前にパラメータ変更の影響をコンピュータ上で再現するネットワークシミュレータを利用することで、事前に手順ミスや設計ミスを発見できる。
一方で、IPネットワークでは、さまざまなルーティングプロトコルが運用されているが、設定や運用が最も複雑なプロトコルがBGP(Border Gateway Protocol)である。BGPは、インターネットを構成する各組織(ISP(Internet Services Provider)や企業等)のネットワークを相互に接続し、経路情報を交換するプロトコルであり、設定や運用が複雑であるうえ、設定ミスがネットワークに対して大きな影響を及ぼす可能性がある。
上記のような状況において、BGPの振る舞いをコンピュータ上で再現するBGPシミュレーション技術が研究されている(非特許文献1参照)。BGPシミュレーション技術は、本来ルータが交換するBGPメッセージをコンピュータ上でシミュレートする技術である。この技術において、同じルータに、同じ宛先アドレスに対する複数の経路情報が存在した場合、その経路情報それぞれのBGP属性値(例えば、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMED)を用いて経路情報の優劣判断を実施して、最優先の経路情報(ベストパス)を決定するものである。しかし、シミュレーション装置が一経路ごとにBGPメッセージによる経路広告を追いかけていたのでは、経路数が数万〜数十万という大規模なネットワークのBGPシミュレーションに多大な時間を要するという課題があった。
これに対して、経路情報のBGP属性値のうち、AS(Autonomous System)内で変化しないBGP属性値を比較することにより、BGPメッセージのシミュレーションを省略して、高速にベストパスを求める手法が提案されている(非特許文献2参照)。この手法では、経路情報それぞれのBGP属性値の比較のみでベストパスを決める。つまり、同じ宛先アドレスの経路情報が複数あったとき、まず、経路情報それぞれのLocal Preferenceの値を比べ、Local Preferenceの値が最も大きい経路情報を選択する。次に、Local Preferenceの値も同じであれば、AS_PATH長を比べ、AS_PATHに記載されるAS番号の個数が最も小さい経路情報を選択する。さらに、AS_PATH長も同じであれば、ORIGINの値を比べ、その値が最も小さい経路情報を選択する。さらに、ORIGINの値も同じであれば、MEDの値を比べ、その値が最も小さい経路情報を選択する。このようにすることで、ベストパスの計算のため、前記したような一経路ごとにBGPメッセージによる経路広告を追いかけるようなシミュレーションを行う必要がない。
Bruno Quoitin, Steve Uhlig, "Modeling the Routing of an Autonomous System with C-BGP," IEEE Network, November/December 2005, pp.12-19 小島,井上,塩本,「BGPシミュレーション高速化方式の一検討」,08年信学会総合大会,B-6-62,2008年3月
しかし、同じ宛先アドレス(D)に対し、複数の経路情報があった場合、その経路情報それぞれのBGP属性値(Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMED)が同じ値であり、ベストパスが決定できない場合もある。このような場合において、ネットワークが、自ルータからのコストが最も小さいルータを経由する経路をベストパスとして選択するClosest Exit Routingと呼ばれる設計法がある。この設計法は、例えば、同じ宛先アドレス(D)に対して、自ルータが東京にあれば、そのルータは、東京の接続点経由の経路をベストパスとして決定し、自ルータが大阪にあれば、そのルータは、大阪の接続点経由の経路をベストパスとして決定するものである。このような設計法を用いるネットワークにおいては、前記したBGP属性値の比較により各ルータのベストパスが決定できなかった場合、BGPメッセージの振る舞いをコンピュータ上で再現するBGPシミュレーションを行わなくてはならない。よって、シミュレーションに時間を要するという問題があった。そこで、本発明は、前記した問題を解決し、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおいて、高速なシミュレーションを実現することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、BGP(Border Gateway Protocol)により経路情報を交換するルータを備えるAS(Autonomous System)内において、ルータが選択する最適経路を計算するシミュレーション装置であって、ASのルータ間の接続状態およびルータ間を接続するリンクのコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部と、入力部経由で、シミュレーション対象のAS内に広告される経路情報の入力を受け付ける経路情報受信部とを備える構成とした。そして、ASのトポロジ情報を参照して、ルータそれぞれが受信する経路情報を示した経路情報リストを作成し、この経路情報リストの中から、ルータそれぞれの宛先アドレスごとの最適経路を選択する最適経路選択部と、ルータそれぞれの宛先アドレスごとに、その宛先アドレスへの最適経路を示した最適経路情報を作成し、この作成した最適経路情報を出力部経由で出力する最適経路情報作成部とを備える構成とした。そして、この最適経路選択部は、経路情報リストに示される経路情報のうち、同じ宛先アドレスに関する経路情報が複数あるとき、その経路情報それぞれに付加されるBGP属性値のうち、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDについて、(1)Local Preference、(2)AS_PATH長、(3)ORIGIN、(4)MEDの順に値を比較し、その結果、最も優先度の高い経路情報の経路を、当該ルータにおける前記宛先アドレスへの最適経路として選択する最適経路計算部を備える構成とした。また、本発明のシミュレーション装置の経路情報選択部は、経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値を計算する場合において、自らのルータが広告元となっている経路情報について、IGPコストの合計値を計算するとき、その値を0とする。
このようにすることで、シミュレーション装置は、各ルータがBGPメッセージにより交換する経路情報を個別にシミュレートすることなく、このルータそれぞれにおいて選択される最適経路を計算することができる。つまり、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおいても、高速なシミュレーションを実現することができる。なお、BGPの仕様に定義されるBGP属性値のうち、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDは、AS内における当該ルータの位置に関係なく、これらの値の大小関係のみで最適経路が判断できる属性値である。また、最適経路選択において、このLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDは、優先的に比較される属性値である。すなわち、シミュレーション装置は、経路情報に付された属性値の大小関係で最適経路が分かるものについては、この属性値を用いて最適経路を推測する。つまり、シミュレーション装置は、まず、経路情報それぞれのLocal Preferenceの値を比べ、Local Preferenceの値が最も大きい経路情報を選択する。次に、Local Preferenceの値も同じであれば、AS_PATH長を比べ、AS_PATHに記載されるAS番号の個数が最も小さい経路情報を選択する。さらに、AS_PATH長も同じであれば、ORIGINの値を比べ、その値が最も小さい経路情報を選択する。さらに、ORIGINの値も同じであれば、MEDの値を比べ、その値が最も小さい経路情報を選択する。つまり、シミュレーション装置は、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDの4つの属性値比較で優劣がつく場合にBGPシミュレーションに要する時間の短縮を図ることができる。
なお、これらの属性値のうち、Local PreferenceおよびMEDは、自ASから外部ASへの出力トラフィックでどちらの経路を優先するかを示した属性値である。各ルータにおいて、このLocal Preferencの値が高いものの方が最適経路として選択される。また、MEDについては、その値が低い方の値が最適経路として選択される。また、ORIGINは、経路を最初に広告したルータが、AS内部にあるか(属性値「0」)、AS外部にあるか(属性値「1」)、それ以外か(属性値「2」)を示した属性値であり、各ルータにおいて、その値が小さいもの(つまり、AS内部から広告された経路)が最適経路として選択される。さらに、AS_PATHは、自ASに到達するまでに経由したASのAS番号のリストであり、各ルータにおいてAS_PATHに示されるASの数がより少ない経路が最適経路として選択される。なお、これらの属性値の意味と大小関係による優先度とはBGPの仕様で決められているものである。
そして、前記したシミュレーション装置の最適経路選択部は、最適経路計算部において、複数の経路情報それぞれのLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであるとき、トポロジ情報を参照して、経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値を計算する。そして、同じ宛先アドレス宛の経路情報の中から、IGPコストの合計値が最も小さくなるNEXT_HOP属性値を持つ経路情報を選択する経路情報選択部を備える構成とした。
このようにすることで、シミュレーション装置が、同じ宛先アドレスの経路情報(BGPメッセージ)それぞれのLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDの比較により、ベストパスが決定できなかった場合でも、外部のASへの宛先に対して最も近い自ASの出口となるルータを経由する経路情報を最適経路(ベストパス)として選択することができる。これにより、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおいても、高速なシミュレーションを実行できる。
ここで、自らが経路情報の広告元となるルータとは、自AS内のASBR(他のASとの境界ルータ、Autonomous System Border Router)である。よって、このルータが広告元となって広告する経路情報は、e(external)BGP経路の経路情報である。従って、この経路情報に関するNEXT_HOP属性値に示されるルータとは、他のASから受信したeBGP経路の広告元のルータであり、このルータへのIGPコストの合計値を0としておけば、シミュレーション装置は、必ずこのeBGP経路を広告したルータへの経路を選択する。よって、各ルータのベストパスとして、BGPの仕様どおり、iBGP経路の経路情報よりも、eBGP経路の経路情報を優先的に選択することになる。
また、本発明のシミュレーション装置の最適経路選択部は、最適経路計算部において、同じ宛先アドレスに関する経路情報それぞれのLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであり、かつ、経路情報それぞれのIGPコストの合計値も同じであると判断された場合、トポロジ情報を参照して、経路情報ごとに、当該経路情報が広告されるAS内のルータをトレースすることで、ルータそれぞれが選択する最適経路をシミュレーションするシミュレーション部を備える構成とした。
このようにすることで、シミュレーション装置は、同じ宛先アドレスに関する経路情報のBGP属性値のうちLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであり、かつ、経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値も同じである場合でも、シミュレーションを行うことで最適経路(ベストパス)を選択することができる。
また、本発明は、BGPシミュレーション方法を、コンピュータである前記シミュレーション装置に実行させるためのプログラムとした。
このようなプログラムによれば、一般的なコンピュータに本発明のBGPシミュレーション方法を実行させることができる。
本発明によれば、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおける、高速なシミュレーションを実現することができる。
本実施の形態の概要を説明するために引用したネットワーク構成図である。 本実施の形態のシミュレーション装置の処理手順を示した図である。 本実施の形態のシミュレーション装置のブロック図である。 図3のBGPベストパス選択プロセス情報を示した図である。 図2のS4の処理の詳細を示した図である。 図3の経路情報リストを例示した図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態の概要を説明する。ここで、IPネットワーク内の各ルータは、Closest Exit Routingに基づき最適経路(ベストパス)を選択するものとする。なお、以下の説明において、シミュレーション装置は、いわゆるBGPシミュレーション(シミュレーション)のうち、主に、IPネットワーク内の各ルータにおいて選択されるベストパスの推測を行うものとして説明する。
ここでは、本実施の形態のシミュレーション装置が、図1に示すIPネットワークを対象として、シミュレーションを実行する場合を例に説明する。このIPネットワークは、AS1(1A,1B)を備え、AS1Aは、ルータ2(ルータ2A,2B,2C,2D)を備える。AS1Bは、ルータ2(2E,2F)を備える。ここでは、AS1Aを自AS(シミュレーションの対象のAS)とする。また、このルータ2間にはBGPメッセージ(経路情報)を交換するためのBGPピアが確立されている。なお、このAS1Aのルータ2C,2Dは、他ASとの境界ルータ(ASBR)であり、このルータ2C,2Dは、AS1Bから、P1,P2という経路情報の広告を受けているものとする。ここでは、このP1,P2の宛先アドレスは、AS1Bに存在する同じ宛先アドレス(D)を示すものとする。
このようなIPネットワークにおけるBGPシミュレーションを実行するとき、シミュレーション装置は、図2に示すような処理を実行する。すなわち、まず、シミュレーション装置は、シミュレーションの対象となるAS1内のトポロジ情報(どのルータ2とどのルータ2がリンク接続され、BGPピアが確立されているか、また、それぞれのリンクのコストの値はいくらかを示した情報)を記憶部に記憶しておく。そして、シミュレーション装置は、入力装置等から、シミュレーションの対象となるAS1内の各ルータ2に広告される経路情報(図1のP1,P2等)の入力を受け付ける(S1)。なお、この経路情報には、パケットの宛先アドレス(D)と、この宛先アドレスへのNEXT_HOP(NEXT_HOP属性値)と、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMED等のBGP属性値を含むものである。
そして、シミュレーション装置は、シミュレーション対象のAS1のトポロジ情報等を用いてAS1内の各ルータ2が受信する経路情報をシミュレーションする。そして、そのシミュレーション結果から各ルータ2において受信する経路情報を示した経路情報リストを作成し、その経路情報におけるLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDを用いて、各ルータ2におけるベストパス(最適経路)を選択する(S2)。つまり、各ルータ2において、同じ宛先アドレスの経路情報が複数あれば、BGPの仕様に則り、経路情報のBGP属性値を(1)Local Preference、(2)AS_PATH長、(3)ORIGIN、(4)MEDの順に値を比較し、その結果、最も優先度の高い経路情報の経路を、このルータ2における宛先アドレスへのベストパスとして選択する。ここで、シミュレーション装置は、AS1内の全ルータでベストパスが1つに決定できれば(S3のYes)、S7へ進み、ベストパスが1つに決定できなければ(S3のNo)、S4へ進む。
ここで、シミュレーション装置は、トポロジ情報を参照して、各ルータ2が受信する経路情報のNEXT_HOP属性値に示されるルータ2(ASBR)までのIGPコスト比較により、ルータ2ごとのベストパスを選択する(S4)。つまり、ルータ2が受信する経路情報に、同じ宛先アドレス宛の経路情報が複数あったとき、シミュレーション装置は、この経路情報のNEXT_HOP属性値に示されるルータ2(ASBR)までのIGPコストの合計値を計算し、そのIGPコストの合計値が最も小さい経路情報をベストパスとして選択する。これにより、シミュレーション装置は、各ルータ2のベストパスをシミュレーションするとき、当該ルータ2から最も近い(コストが小さい)ルータ2をNEXT_HOPとする経路情報を選択できる。つまり、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおける、各ルータ2のベストパスのシミュレーションを実行できる。ここで、シミュレーション装置がAS1内の全ルータでベストパスが1つに決定できれば(S5のYes)、S7へ進む。一方、シミュレーション装置が、AS1内のいずれかのルータ2についてベストパスが1つに決定できなければ(S5のNo)、S6へ進む。そして、S6で、シミュレーション装置は、トポロジ情報と、S1で受信した経路情報とを用い、非特許文献1記載の技術に基づき、BGPメッセージごとのシミュレーションを実施して、AS1内の全ルータのベストパスを決定する(S6)。そして、シミュレーション装置は、決定したベストパスを出力する(S7)。つまり、シミュレーション装置は、AS1内のルータ2ごとに、このルータ2のベストパスを示したベストパス情報を作成し、外部装置等へ出力する。
このようにすることで、シミュレーション装置は、AS1内に広告される経路情報のLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDを比較することで、各ルータ2の宛先アドレスごとのベストパスを決定する。一方、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDを比較してもベストパスが決定できなかった場合、IGPコストの合計値が最も小さい経路をベストパスとして決定する。したがって、シミュレーション装置はClosest Exit Routingを用いるネットワークについても、各ルータ2のベストパスのシミュレーションを高速に行うことができる。
<構成>
次に、図3を用いてシミュレーション装置の構成を説明する。シミュレーション装置10は、シミュレーション対象のAS1のトポロジ情報と、このAS1内に広告される経路情報(前記したP1,P2等)とに基づき、このAS1内の各ルータ2の選択するベストパスをシミュレーションする。このシミュレーション装置10は、入力部11、処理部12、記憶部13および出力部14を備える。入力部11は、トポロジ情報、経路情報等の入力を受け付ける。処理部12は、入力されたトポロジ情報と経路情報に基づき、AS1内の各ルータ2の選択するベストパスをシミュレーションする。記憶部13は、処理部12がベストパスをシミュレーションするときに参照する各種情報を記憶する。出力部14は、処理部12によりシミュレーションされたベストパスを示すベストパス情報を出力する。
入力部11および出力部14(入出力部)は、入出力インタフェースや通信インタフェースから構成される。また、処理部12は、このシミュレーション装置10が備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。さらに、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。なお、処理部12の機能をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、処理部12の機能を実現するためのプログラムが格納される。
以下、処理部12の詳細と、記憶部13に記憶される情報の詳細を説明する。
処理部12は、情報受信処理部(経路情報受信部)121と、ベストパス(最適経路)選択部122と、ベストパス(最適経路)情報作成部123とを備える。
情報受信処理部121は、入力部11経由でトポロジ情報、経路情報を受信すると、これらの情報をトポロジ情報131、経路情報132として、記憶部13に記憶する。
ベストパス選択部122は、トポロジ情報131、経路情報132およびBGPベストパス選択プロセス情報134(後記)を参照して、シミュレーション対象のAS1内の各ルータ2において選択されるベストパスのシミュレーションを行う。
このようなベストパス選択部122は、ベストパス(最適経路)計算部1221と、経路情報選択部1222と、シミュレーション部1223とを備える。
ベストパス計算部1221は、シミュレーション対象のAS1のトポロジ情報131を参照して、ルータ2それぞれが受信する経路情報を示した経路情報リスト133を作成する。そして、この経路情報リスト133に示される経路情報のうち、同じ宛先アドレスに関する経路情報が複数あるとき、その経路情報それぞれに付加されるBGP属性値のうち、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDについて、(1)Local Preference、(2)AS_PATH長、(3)ORIGIN、(4)MEDの順に値を比較し、その結果、最も優先度の高い経路情報の経路を、当該ルータ2における宛先アドレスへの最適経路として選択する。なお、このように(1)Local Preference、(2)AS_PATH長、(3)ORIGIN、(4)MEDの順に値を比較し、その結果、最も優先度の高い経路情報の経路を、当該ルータ2における宛先アドレスへのベストパスとして選択することについては、BGPベストパス選択プロセス情報134(後記)に記憶されているルールに基づき行われる。
経路情報選択部1222は、ベストパス計算部1221において、複数の経路情報それぞれのLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであるとき、つまり、これらのBGP属性値の比較によりベストパスが選択できなかったとき、以下の処理を行う。すなわち、経路情報選択部1222は、トポロジ情報131を参照して、経路情報リスト133に示される経路情報について、その経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータ2(宛先アドレス(D)宛にパケットを送信するときの自ASの出口となるASBR)へのIGPコストの合計値を計算する。つまり、当該経路情報を持つルータ2が、当該経路情報に示される宛先アドレスへパケットを送信するとき、そのパケットが経由するASBRまでのコストがどの程度かを計算する。この計算結果は、前記した経路情報リスト133(図6参照)における当該経路情報のIGPコストの欄に記録しておく。図6に例示する経路情報リスト133に示されるIGPコストの合計値は、図1に示すIPネットワークのネットワークトポロジに基づき計算された値である。経路情報選択部1222は、これらの同じ宛先アドレス宛の経路情報の中から、IGPコストの合計値が最も小さくなるNEXT_HOP属性値を持つ経路情報を選択する。これにより、シミュレーション装置10は、当該ルータ2の受信する経路情報に、同じ宛先アドレスの経路情報が複数ある場合において、その中で、最もIGPコストが小さい(つまり、自ルータから近い)ルータ2(NEXT_HOP)をベストパスとして選択する。つまり、Closest Exit Routingに即したシミュレーションを、高速に行うことができる。
なお、経路情報選択部1222は、IGPコストの合計値を計算する場合において、自ルータが広告元となっている経路情報について、IGPコストの合計値を計算するとき、その値を0とする。これにより、経路情報選択部1222は、同じ宛先アドレスの経路情報が複数あった場合において、この経路情報のLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDが同じ場合でも、BGPの仕様どおり、iBGP経路の経路情報よりも、eBGP経路の経路情報を優先的に選択することになる。
シミュレーション部1223は、ベストパス計算部1221において、同じ宛先アドレスに関する経路情報のLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであり、かつ、経路情報それぞれのIGPコストの合計値も同じであると判断されたとき、以下の処理を行う。すなわち、シミュレーション部1223は、トポロジ情報131と、BGPベストパス選択プロセス情報134とを参照して、経路情報ごとに、当該経路情報が広告されるAS1内のルータ2間のBGPピアをトレースし、各ルータ2が選択するベストパスをシミュレーションする。ここでのシミュレーションは、例えば、前記した非特許文献1に記載の技術を用いる。
ベストパス選択部122は、前記したベストパス計算部1221、経路情報選択部1222またはシミュレーション部1223により各ルータ2のベストパスを決定すると、このベストパスを示した情報をベストパス情報作成部123へ出力する。
ベストパス情報作成部123は、ベストパス選択部122により出力された各ルータ2のベストパスの情報を示すベストパス情報を作成し、出力部14経由で出力する。
次に、記憶部13を説明する。記憶部13は、経路情報132と、トポロジ情報131と、経路情報リスト133と、BGPベストパス選択プロセス情報134とを記憶する。
経路情報132は、前記したとおり、シミュレーションの対象となるAS1内に広告される経路情報(図1のP1,P2等)を示した情報である。なお、この経路情報132は、宛先アドレス(D)と、この宛先アドレスへのNEXT_HOPと、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMED等のBGP属性値とを含む。
トポロジ情報131は、シミュレーションの対象となるAS1のルータ2の識別情報や、そのAS1内におけるルータ2がどのルータ2とリンク接続されているか、どのルータ2とBGPピアを確立しているか、それぞれのリンクのコストの値はいくらか、等を示した情報である(図1参照)。
経路情報リスト133は、シミュレーションの対象となるAS1内のルータ2ごとに、当該ルータ2において受信される経路情報を示した情報である(図6)。図6に例示する経路情報リスト133は、ルータ2A〜2Dにおいて受信される経路情報を示したものである。例えば、図1に示すIPネットワークにおいて、ルータ2C,2Dから広告された経路情報P1,P2は、AS1A内のすべてのルータ2(ルータ2A〜2D)に到達する。よって、図6に例示するように、ルータ2A〜2Dに対して、宛先アドレス「D」の経路情報(図1に示す経路情報P1,P2に相当)が記録される。なお、この経路情報リスト133のIGPコストの欄は、ベストパス計算部1221が経路情報リスト133を作成した段階では空欄で、経路情報選択部1222がIGPコストを計算したときに記録される。ここでIGPコストの値が記録されると、経路情報選択部1222は、このIGPコストの値を参照して、ルータ2ごとのベストパスを選択する。例えば、ルータ2Aの経路情報として、符号601に示す経路情報(NEXT_HOP=2C)と、符号602に示す経路情報(NEXT_HOP=2D)とが記録されていた場合において、これらの経路情報を比べると、符号601に示す経路情報の方がIGPコストの値が小さい。よって、符号601に示す経路情報の方が選択される。
BGPベストパス選択プロセス情報134は、各ルータ2において複数の経路情報の中からベストパスを選択するときのルールを示した情報である。図4の各ルールに付された数字は、このルールの適用の優先順位を示す。つまり、ベストパス計算部1221は、経路情報が複数あったとき、このBGPベストパス選択プロセス情報134を参照して、1.Local Preferenceの最も大きい経路を優先する、2.AS_PATH長が最も短い経路を優先する、3.ORIGINが最も小さい経路を優先する、4.MEDが最も小さい経路を優先(同じAS1からのみ経路のみ比較対象とする)…という順にルールを適用し、各ルータ2において選択されるベストパスを判断する。つまり、1のルールでベストパスが決定できなければ、2のルールでベストパスを決定し、2のルールでベストパスが決定できなければ、3のルールでベストパスを決定する…というように順次ルールを適用してベストパスを決定する。なお、このBGPベストパス選択プロセス情報134に示されるルールの適用順は、BGPを実装した各ルータ2においてベストパスの選択に用いられるルールの適用順と同じである。
次に、再度、図2を用いてシミュレーション装置10の処理手順を説明する。まず、シミュレーション装置10の情報受信処理部121は、入力部11経由で、トポロジ情報の入力を受け付け、記憶部13にトポロジ情報131として記憶しておく。そして、入力部11経由でシミュレーション対象のAS1内に広告される経路情報の入力を受け付ける(S1)。次に、ベストパス計算部1221は、トポロジ情報131と、S1で入力された経路情報のLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDとを用いて、AS1内の各ルータ2が受信する経路情報をシミュレーションする。そして、AS1内のルータ2ごとに、当該ルータ2の受信する経路情報を示した経路情報リスト133を作成すると、BGPベストパス選択プロセス情報134に基づき、その経路情報におけるLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDを用いて、各ルータ2におけるベストパス(最適経路)を選択する(S2)。ここで、ベストパス計算部1221は、AS1内の全ルータでベストパスが1つに決定できれば(S3のYes)、S7へ進み、いずれかのルータ2でベストパスが1つに決定できなければ(S3のNo)、経路情報選択部1222は、トポロジ情報131および経路情報リスト133を参照して、各ルータ2が受信する経路情報における、NEXT_HOP(ASBR)までのIGPコスト比較により、ルータ2ごとのベストパスを選択する(S4)。つまり、ルータ2が受信する経路情報に、同じ宛先アドレス宛の経路情報が複数あったとき、経路情報選択部1222は、この経路情報のNEXT_HOP(ASBR)までのIGPコストの合計値を計算し、そのIGPコストの合計値が最も小さい経路情報の経路をベストパスとして選択する。ここで、AS1内の全ルータでベストパスが1つに決定できれば(S5のYes)、S7へ進む。一方、AS1内のいずれかのルータ2でベストパスが1つに決定できなければ(S5のNo)、S6へ進む。そして、シミュレーション部1223は、トポロジ情報131、S1で受信した経路情報をもとに、非特許文献1記載の技術に基づき、BGPメッセージごとのシミュレーションを実施して、各ルータ2のベストパスを決定する(S6)。そして、ベストパス情報作成部123は、決定したベストパスを出力部14経由で出力する(S7)。つまり、ベストパス情報作成部123は、決定したベストパスを示したベストパス情報を作成し、外部装置等へ出力する。
このようにすることで、シミュレーション装置10は、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおける各ルータ2のベストパスのシミュレーションに要する時間を低減できる。
ここで、前記したS4の処理の詳細を図5を用いて説明する。経路情報選択部1222は、S2で作成した経路情報リスト133(図6参照)に示される各経路情報について、当該経路情報を受信するルータ2からNEXT_HOP属性に示されるルータ2までのIGPコストの合計値を参照して計算する(S11)。なお、このIGPコストは、例えば、OSPF(Open Shortest Path First)に用いられるダイクストラ法に基づき計算され、BGPピア間のコストはトポロジ情報131に示されるコスト値が参照される。そして、ここで計算したIGPコストの合計値は、経路情報リスト133のIGPコストの欄に記録される。ここで、各ルータから、それぞれの経路情報を広告したASBRまでのIGPコストの合計値が記録されるため、同じ経路情報であっても、ルータ2ごとに値が異なる。例えば、図1および図6に示すようにルータ2Aでは、NEXT_HOPであるルータ2CまでのIGPコストの合計値は「10」であるが、ルータ2Bから、NEXT_HOPであるルータ2CまでのIGPコストの合計値は「60」である。
なお、経路情報選択部1222は、自ルータがAS1内に広告した経路情報はIGPコストの合計値を「0」とする。例えば、符号603に示す経路情報を広告したルータ2Cは、ASBRであるので(図1参照)、IGPコストの合計値を「0」とする。このようにすることで、後記する図5のS12において、経路情報選択部1222が、経路情報リスト133に示される複数の経路情報からベストパスを選択するとき、必ず自ルータが広告元となっている経路情報が選択されることになる。これにより、例えば、ASBRであるルート2のベストパスをシミュレーションする場合において、このルータ2が、eBGPピアからの経路情報と、iBGPピアからの経路情報の両方の経路情報を受信しているとき、当該ルータ2のベストパスとして、BGPの仕様どおり、eBGPピアからの経路情報を優先的に選択することができる。
次に、経路情報選択部1222は、この経路情報リスト133に示されるルータ2ごとに、そのルータ2の同じ宛先アドレスの経路情報のIGPコストの合計値を比較し、最もIGPコストが小さい経路情報を、当該ルータ2のベストパスとして選択する(S12)。例えば、図1および図6のルータ2Aの宛先アドレス(D)の経路情報のうち、NEXT_HOP=2CまでのIGPコストの合計値は「10」であり、NEXT_HOP=2DまでのIGPコストの合計値は「70」である。よって、経路情報選択部1222は、ルータ2Aが受信する宛先アドレス(D)の経路情報のうち、符号601の経路情報(IGPコストの合計値「10」)をベストパスとして選択する。また、同様に他のルータ2が受信する経路情報についても、このIGPコストの合計値が最も小さい経路情報をベストパスとして選択し、図6に例示する経路情報リスト133において、ルータ2A〜2Dの宛先アドレス(D)のベストパスとして、ハッチング部分で示す経路情報を選択する。
シミュレーション装置10が以上のような処理を行うことで、Closest Exit Routingを用いるネットワークにおいて、高速なシミュレーションを実現することができる。
1(1A,1B) AS
2(2A〜2F) ルータ(ネットワーク装置)
10 シミュレーション装置
11 入力部
12 処理部
13 記憶部
14 出力部
121 情報受信処理部
122 ベストパス(最適経路)選択部
123 ベストパス(最適経路)情報作成部
131 トポロジ情報
132 経路情報
133 経路情報リスト
134 BGPベストパス選択プロセス情報
1221 ベストパス(最適経路)計算部
1222 経路情報選択部
1223 シミュレーション部

Claims (4)

  1. BGP(Border Gateway Protocol)により経路情報を交換するルータを備えるAS(Autonomous System)内において、前記ルータが選択する最適経路を計算するシミュレーション装置であって、
    前記ASのルータ間の接続状態および前記ルータ間を接続するリンクのコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部と、
    入力部経由で、シミュレーション対象のAS内に広告される経路情報の入力を受け付ける経路情報受信部と、
    前記トポロジ情報を参照して、前記ルータそれぞれが受信する前記経路情報を示した経路情報リストを作成し、この経路情報リストの中から、前記ルータそれぞれの宛先アドレスごとの最適経路を選択する最適経路選択部と、
    前記ルータそれぞれの宛先アドレスごとに、その宛先アドレスへの最適経路を示した最適経路情報を作成し、この作成した最適経路情報を出力部経由で出力する最適経路情報作成部とを備え、
    前記最適経路選択部は、
    前記経路情報リストに示される経路情報のうち、同じ宛先アドレスに関する経路情報が複数あるとき、その経路情報それぞれに付加されるBGP属性値のうち、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDについて、(1)Local Preference、(2)AS_PATH長、(3)ORIGIN、(4)MEDの順に値を比較し、その結果、最も優先度の高い経路情報の経路を、当該ルータにおける前記宛先アドレスへの最適経路として選択する最適経路計算部と、
    前記最適経路計算部において、前記複数の経路情報それぞれのLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDの値がすべて同じであるとき、前記トポロジ情報を参照して、前記経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値を計算し、前記経路情報の中から、この計算したIGPコストの合計値が最も小さくなるNEXT_HOP属性値を持つ経路情報を選択する経路情報選択部とを備え
    前記経路情報選択部は、
    前記経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値を計算する場合において、自らのルータが広告元となっている経路情報について、前記IGPコストの合計値を計算するとき、その値を0とすることを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 前記最適経路選択部は、
    前記最適経路計算部において、同じ宛先アドレスに関する経路情報のLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであり、かつ、前記経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値も同じであると判断された場合、前記トポロジ情報を参照して、前記経路情報ごとに、当該経路情報が広告される前記AS内のルータをトレースすることで、前記ルータそれぞれが選択する最適経路をシミュレーションするシミュレーション部を備えることを特徴とする請求項に記載のシミュレーション装置。
  3. BGP(Border Gateway Protocol)により経路情報を交換するルータを備えるAS(Autonomous System)内において、前記ASのルータ間の接続状態および前記ルータ間を接続するリンクのコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部を備え、前記ルータが選択する最適経路を計算するシミュレーション装置が、
    入力部経由で、シミュレーション対象のAS内に広告される経路情報の入力を受け付けるステップと、
    前記トポロジ情報を参照して、前記ルータそれぞれが受信する前記経路情報を示した経路情報リストを作成するステップと、
    前記経路情報リストに示される経路情報のうち、同じ宛先アドレスに関する経路情報が複数あるとき、その経路情報それぞれに付加されるBGP属性値のうち、Local Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDについて、(1)Local Preference、(2)AS_PATH長、(3)ORIGIN、(4)MEDの順に値を比較し、その結果、最も優先度の高い経路情報の経路を、当該ルータにおける前記宛先アドレスへの最適経路として選択するステップと、
    前記複数の経路情報それぞれのLocal Preference、AS_PATH長、ORIGINおよびMEDがすべて同じであるとき、前記トポロジ情報を参照して、前記経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値を計算し、前記経路情報の中から、この計算したIGPコストの合計値が最も小さいNEXT_HOP属性値を持つ経路情報を選択するステップと、
    前記ルータそれぞれの宛先アドレスごとに、その宛先アドレスへの最適経路を示した最適経路情報を作成し、この作成した最適経路情報を出力部経由で出力するステップとを実行し、
    前記経路情報それぞれのNEXT_HOP属性値に示されるルータへのIGPコストの合計値を計算する場合において、自らのルータが広告元となっている経路情報について、前記IGPコストの合計値を計算するとき、その値を0とすることを特徴とするBGPシミュレーション方法。
  4. 請求項のBGPシミュレーション方法を、コンピュータである前記シミュレーション装置に実行させるためのプログラム。
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