JP5101253B2 - ランダムエラー発生装置、m系列発生回路及びその設計方法 - Google Patents

ランダムエラー発生装置、m系列発生回路及びその設計方法 Download PDF

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Description

本発明は、指定された誤り率を有し、かつそのエラー分布が光通信や電気通信で発生する雑音等に起因するエラー分布に近似するランダムエラー信号を出力するランダムエラー発生装置、このランダムエラー発生装置内に組込まれたM系列発生回路及びその設計方法に関する。
一般の電気信号ケーブルを用いたデジタル通信網や光ファイバケーブルを用いた光通信網に組込まれた各種通信機器に対する各種試験を実施する試験装置においては、試験対象の通信機器に対して、この通信機器の実際の使用状況に合致した試験信号を入力して、この通信機器の応答動作を評価する。このような通信機器に対する評価試験の一つの種類として、測定対象の通信機器に送出する試験信号として、実際の使用状況に合致した故意にエラーを含ませた試験信号を採用する。そして、通信機器が、試験信号に含まれるエラーの発生率(誤り率)Eがどの程度まで正常に動作するかを評価する。
この試験信号にランダムにエラーを含ませるランダムエラー発生装置の一例が特許文献1に提案されている。この特許文献1にはこのランダムエラー発生装置の詳細構成が明確に記載されていないが、明細書、図面から、ランダムエラー発生装置は図15、図16に示す構成を有すると推定できる。
M(最大長周期)系列発生回路1は、図16にその1例を示すように、直列接続されたm段のレジスタ2と1個又は複数の排他的論理和ゲート3とで構成され、外部のクロック回路4から各レジスタ2にクロック(CLK)が印加されると、出力端子5から(2m―1)の周期を有するデジタル直列信号であるPN(擬似ランダム)信号を出力する。
また、クロック(CLK)が入力される毎に、m個の各レジスタ2に記憶されている各ビットデータを並列に出力する。M系列発生回路1から並列に出力された各ビットデータは比較器6の一方の入力端子(X端子)に印加される。この比較器6の他方の入力端子(Y端子)には基準値設定回路7で操作者にて操作入力された並列mビットの基準値が入力される。
比較器6は、一方の入力端子(X端子)に印加された並列m個のビットデータを一つの数値Aとして取込む。同様に、他方の入力端子(Y端子)に印加された並列mビットの基準値Bも一つの数値として取込む。そして、比較器6は、一方の入力端子(X端子)から取込んだ数値Aが他方の入力端子(Y端子)から取込んだ基準値B以下の場合、エラービットとなるラムダムエラー信号aを出力する。
基準値Bはこのランダムエラー発生装置から出力されるランダムエラー信号aのエラー発生率(誤り率)Eに対応して設定される。例えば、誤り率Eが0.004(0.4%)で、X端子の取り得る値Aが1〜1000の場合においては、基準値Bを「4」に設定する。数値Aが4以下になる確率は4/1000となるので、誤り率Eが0.004のラムダムエラー信号aが得られる。
特開2002−330192号公報
しかしながら、図15、図16に示すランダムエラー発生装置においても、まだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、例えば、図15に示す直列接続されたm個のレジスタ2が組込まれたM系列発生回路1において、このM系列発生回路1からクロックに同期して出力端子5から順次出力されるデータの系列(データ列)は、排他的論理和ゲート3の設置数、設置位置に応じて変化する。そして、出力される系列(データ列)における同一データ列の繰り返しを示す周期も変化する。そして、最大長周期(2m―1)が得られる系列も複数存在する。
すなわち、周知のように、M(最大長周期)系列は、2元の拡大ガロア体GF(Galois Field)(2)における零元「0」を除く全ての元が原始元αをべき乗して得られる下記の周期系列で示される。
α0、α1、α2、α3、…、
ここで、原始元αとは、ガロア体GF(p)の零元「0」を除く全ての元がαのべき乗によって生成される特別な元を示す。
ガロア素体GF(p)を拡大して得られるガロア体を拡大ガロア体GF(pm)と言う。但し、pは素数、mは2以上の正整数である。ガロア素体GF(p)は拡大ガロア体GF(pm)の基礎体と言われている。ガロア基礎体GF(p)の元を係数とする多項式を「ガロア基礎体GF(p)上の多項式」と呼ぶ。この多項式は、ガロア基礎体GF(p)がGF(2)の場合の元は[0,1]であるから、ガロア基礎体GF(2)上の前記元(b0、b1、b2、b3、…bm)を係数とするm次の多項式
q(x)=bmm+bm-1m-1+、…、+b1x+b0
で表せる。したがって、この多項式は、(2m+1)個存在する。
ガロア基礎体GF(2)上のm次多項式q(x)の根とは、q(x)=0を満たすxである。多項式q(x)がガロア基礎体GF(p)の元とする根を持たない場合、その多項式q(x)はガロア基礎体GF(p)上で既約であると言う。あるいは、多項式q(x)はガロア基礎体GF(p)上の既約多項式であると言う。
例えば、ガロア基礎体GF(p)がGF(2)の場合、
多項式q(x)=x3+x+1
は、ガロア基礎体GF(p)上の既約多項式である。これは、ガロア基礎体GF(2)の元である「0」と「1」を多項式q(x)に代入して容易に確かめることができる。
例えば、x=0、x=1を上式に代入すると、
q(0)=03+0+1≠0、
q(1)=13+1+1=1≠0
となるから、多項式q(x)の根は「0」でも、「1」でもない。よって、この場合の多項式q(x)はガロア体GF(2)の上で既約多項式である。
そして、この既約多項式のなかの最大長周期(2m―1)を有す多項式を原始多頂式p(x)と定義している。
多頂式が既約多項式p(x)であるためにはその多項式の項数は奇数でなければならないことは容易に証明できる。そして、図9、図10に示すように、次数mが高くなると、この最大長周期(2m―1)が得られる原始多項式p(x)も複数存在する。そして、原始多項式p(x)の根である元が前述した原始元αとなる。
しかし、従来のM系列発生回路1においては、回路構成を簡素化するために、最小の項数(3項又は5項)の原始多項式p(x)を採用することが多い。図16に示すM系列発生回路1においては、下記に示すように、採用された原始多項式p(x)は3項で構成されている。
p(x)=x10+x3+1
専門書や文献等に記載されている原始多項式は3項式または5項式であることが多い。
しかし、このようなM系列発生回路1によって生成される疑似乱数の確率分布は前述した自然に発生する雑音の発生確率分布に比較して大きな差異があり、下記の(a)、(b)、(c)に示す特性的に改良すべき点がある。
(a) シフトレジスタによって構成されるM系列発生回路1では1クロック(CLK)の入力に対してシフトレジスタの内容が元の内容を左又は右に1ビット分シフトしただけのものになる確率が高いので、エラービットが生じると、同一エラービットが複数クロックに亘って、継続する可能性が高い。特に、生成多項式として項数の少ない原始多頂式p(x)を選んでいる場合に発生しやすい。
例えば、図10に、従来のM系列発生回路1に採用されている、次数(段数)m=3から次数m=32までの原始多項式p(x)の例を示す。この図10における各次数mにおける原始多頂式p(x)は、前述した、図9で示す該当次数mにおける複数の原始多頂式p(x)のなかから、項数が最小である原始多項式p(x)である。
ところで、項数が奇数の最小項数の多項式は、図10に示すように、3項式であるが、任意の次数(段数)mに対して3項式の原始多頂式p(x)が必ず存在するとは言えない。例えば、次数(段数)m=8の場合、最小項数の原始多項式p(x)は5項式である。
p(x)=x8+x7+x2+x+1
いずれにせよ、項数が最小である原始多項式p(x)を選んでいる。
このように、採用する原始多項式p(x)の項数が少ないと、例えば図16に示すM系列発生回路1における先頭のレジスタ2へ後段の各レジスタ2から排他的論理和ゲート3を介して帰還されるビットデータの数が少なくなる。
その結果、このM系列発生回路1からクロック(CLK)に同期して順次出力される最大長周期(2m―1)のビットデータ列に、「1」又は「0」の同一値が連続する確率が高くなる。したがって、目標とするよりランダムなエラー分布が得られない。
(b) M(最大長周期)系列発生回路1において、次数(段数)mを大きくした、周期そのものを長くすることだけでは、このM(最大長周期)系列発生回路1で生成される疑似乱数の確率分布を前述した自然に発生する雑音の発生確率分布に近づけることはできない。
確かに、最大長周期系列の周期を長くすることは確率分布の特性を改善するための必要条件ではあるが、周期がある値を越えると、長周期化の発生確率分布の特性向上に対する寄与率は低下する。
例えば、127段(m=127)のシフトレジスタを用いたM系列発生回路1においては、周期(2127―1)≒1.7×1038の周期系列が得られるが、この周期1.7×1038は事実上無限長に等しい。しかし、実際の試験測定に際しては比較的短い試験時間においても、確率分布特性が優れていることが要求される。このような要求に対しては周期系列の周期を長くすることだけでは対応できないことは明らかである。
このように、従来のM系列発生回路1、及びランダムエラー発生装置においては、回路規模を最小化でき、かつ高速動作が可能である長所を有する反面、出力されるランダムエラー信号の確率分布特性、および確率過程特性はまだ向上の余地がある。
(c) 図1に示すM系列発生回路1においては、このM系列回路1をコンピュータのアプリケーションプログラム上で実現する場合においては、各レジスタ2に入出される各データを前述した原始多項式p(x)を含むガロア体乗算で求めているが、クロック回路4から出力される1クロック(CLK)のみで、このガロア体乗算を実施できない。
すなわち、図16のM系列発生回路1においては、この10段(次数m=10)のシフトレジスタからなるM系列発生回路1においては、各レジスタ2はクロックに応じて前段のレジスタ2のデータを取込むので、図10、図16における次数m=10における3項式の
原始多項式p(x)=x10+x3+1
のガロア体乗算が完結しない。図16においては、レジスタ2の段数m(=10)回のクロック(CLK)が必要である。したがって、図16のM系列発生回路1を含むランダムエラー発生装置の高速性能が低下することになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回路規模を過度に大きく設定することなく、光通信や電気通信において発生する雑音等に起因するエラー分布に近似するより一層ランダムなランダムエラー信号を出力するランダムエラー発生装置、このランダムエラー発生装置内に組込まれたM系列発生回路、及びこのM系列発生回路の設計方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを他のレジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路と、このM系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータが一端に入力され、この入力された複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるランダムエラー信号を出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置である。
そして、M系列発生回路においては、レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)である。
そして、クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、生成元(αk)が他端に入力され、複数のビットデータと生成元(αk)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、各排他的論理和ゲートを構成するガロア体乗算部を備えている。
このように構成されたランダムエラー発生装置に組込まれたm個のレジスタを有したM系列発生回路においては、最大長周期(2m―1)が実現できる次数mの2元の拡大ガロア体GF(2)における複数の原始多項式p(x)のうちの項数が多い原始多項式p(x)を採用している。前述したように、従来のM系列発生回路に採用される原始多項式p(x)は、項数が少ない原始多項式p(x)を採用していた。
しかし、本発明においては、項数が多い原始多項式p(x)を採用している。両者を比較すると、最大長周期(2m―1)が等しい条件においては、項数が多い原始多項式p(x)ほど、M系列発生回路における各レジスタへ自己を含む各レジスタから排他的論理和ゲートを介して帰還されるビットデータの数が多くなる。その結果、このM系列発生回路からクロック(CLK)に同期して順次出力される最大長周期(2m-1)のビットデータ列に、「1」又は「0」の同一値が連続する確率が低くなる。したがって、目標とするよりランダムなエラー分布が得られる。
さらに、本発明においては、クロックが入力する毎に毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータと、生成元(αk)との間でガロア体乗算を行う。また、1番目からm番目までの1つ(j番目)のレジスタに自己を含む各レジスタから帰還される各ビットデータに対してガロア体乗算される各べき乗値は、従来の原始元αのべき乗値(α1、α2、…、αm)ではなくて、原始元αに対する指定べき乗値αkの各べき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)である。したがって、1番目からm番目までの各レジスタに入力されるビットデータ値がより一層ランダムになる。
このような構成のM系列発性回路が組込まれたランダムエラー発生装置においては、M系列発性回路は、クロックが入力される毎に、M系列発性回路のm個の各レジスタに記憶されている各ビットデータを並列に出力する。M系列発生回路から並列に出力された各ビットデータは比較器の一方の入力端子に印加される。この比較器の他方の入力端子には基準値が入力される。
比較器は、一方の入力端子から取込んだ各ビットデータの数値が他方の入力端子から取込んだ基準値以下の場合、エラービットとなるラムダムエラー信号を出力する。
したがって、このランダムエラー発生装置は指定された誤り率を有した、より一層ランダムなラムダムエラー信号を出力する。
また、別の発明は、上記ランダムエラー発生装置におけるM系列発生回路は、レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)である。また、クロックが入力する毎に並列出力される複数のビットデータと生成元(αk)との間のガロア体乗算によって、各レジスタに記憶されたビットデータの排他的論理和ゲートを介した各レジスタに対する帰還路が定まる。
また、別の発明は、複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力する複数のM系列発生回路と、この複数のM系列発生回路における各M系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータがそれぞれ入力され、それぞれ入力された複数のビットデータのデータ位置を入れ替えるデータ位置入替回路と、このデータ位置入替回路でデータ位置が入れ替えられた複数のビットデータが一端に入力され、この入力された複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるビットデータを出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置である。そして、各M系列発生回路は、上述した発明におけるM系列発生回路とほぼ同じ構成である。
このように構成されたランダムエラー発生装置においては、複数のM系列発生回路が組込まれており、各M系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータは、データ位置入替回路によって、そのデータ位置が全部のM系列発生回路のビットデータに亘って入替えられた後、比較器の一端に入力される。したがって、クロックに同期して、比較器の一端に入力される並列のビットデータからなる数値が先のクロックにおける数値と同一値になることがより確実に防止できる。
さらに、複数のM系列発生回路で先の発明の1台のM系列発生回路とほぼ同等の周期を実現している。この場合、ほぼ同等の周期を得るための回路構成が簡素化される。
また、別の発明は、それぞれ互いに素の関係を有したm(m=2以上の正整数)個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力する複数のM系列発生回路と、この複数のM系列発生回路における各M系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータが全部のM系列発生回路のビットデータに亘って並列に一端に入力され、この入力された全部のM系列発生回路に亘る複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるビットデータを出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置である。そして、各M系列発生回路は、上述した発明におけるM系列発生回路とほぼ同じ構成である。
このように構成されたランダムエラー発生装置においては、上述した発明のランダムエラー発生装置におけるデータ位置入替回路が除去され、各M系列発生回路から出力された複数のビットデータが比較器の一端に全部のM系列発生回路に亘って並列に入力される。
この場合、各M系列発生回路のレジスタの個数mは互いに素の関係に維持されているので、各M系列発生回路から出力される複数のビットデータのデータ列で形成される符号列の周期が互いに異なるので、比較器の一端に入力される全部のM系列発生回路に亘る複数のビットデータのデータ列で形成される符号列の周期を長くできる。
さらに別の発明は、上述した発明のランダムエラー発生装置に組込まれたM系列発生回路における最大長周期(2m―1)がメルセンヌ素数となるような、レジスタ数mが素数に設定されている。また、選択された原始多項式の項数はレジスタ数mの半数程度に設定されている。さらに、指定べき乗値αkのべき乗kは最大長周期(2m―1)の1/3程度に設定されている。
このようにレジスタ数mを、素数であるとともに、最大長周期(2m―1)が素数であるメルセンヌ素数になる値に設定する。図9に、各レジスタ数m(次数m)と、メルセンヌ素数との関係を示す。「素数」と「メルセンヌ素数」との両方を満たすレジスタ数m(次数m)は
「2、3、5、7、13、17、19、31、61、89、107、127」
の合計12個存在する。この12個のうちの1つを選択することによって、周期が前記最大長周期(2m―1)である原始多項式p(x)を確実に選択できる。
さらに、項数がレジスタ数mの半数程度の原始多項式p(x)を選択することによって、良好なランダム特性を維持した状態で、回路構成を簡素化できる。
さらに、別の発明は、上述した発明のランダムエラー発生装置に組込まれたM系列発生回路に対して、各レジスタに擬似乱数値を初期設定する初期設定部を備えている。このように、各レジスタに擬似乱数値を初期設定することによって、各レジスタから並列に出力されるビットデータのランダム性をより一層向上できる。
さらに別の発明は、上述した構成を有するM系列発生回路である。
さらに、別の発明は、複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを他のレジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路である。
そして、この発明におけるM系列発生回路は、レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の多項式のうちの項数が多い多項式の一つの根eを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(ek)を生成元(ek)として生成される巡回群{(e1k)、(e2k)、(e3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)以内である。
さらに、クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、生成元(ek)が他端に入力され、複数のビットデータと生成元(ek)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、各排他的論理和ゲートを構えている。
このように構成されたM系列発生回路においては、採用する多項式(生成多項式)は原始多項式p(x)に限定せずに、一つの多項式を生成多項式として採用する。したがって、実際のM系列発生回路から出力されるビットデータの周期が最大長周期(2m―1)に、必ずしも一致するとは限らない。しかしながら、レジスタの数mを任意に設定できる設計の自由度を確保できる。
さらに、別の発明は、M系列発生回路の設計方法である。すなわち、原始多項式p(x)を採用し、複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路の設計方法において、
レジスタの個数m(m=正整数)を3以上に選択設定するレジスタ個数選択ステップと、この選択された数mを次数mとする2元の拡大ガロア体GF(2)における次数mの全部の原始多項式をデータベースから検索する原始多項式検索ステップと、この検索された複数の原始多項式のうち一つの原始多項式p(x)を選択する原始多項式選択ステップと、
この原始多項式選択ステップで選択された原始多項式の根の1つである元αをデータベースから求める原始元算出ステップと、2元の拡大ガロア体GF(2m)を原始元αのべき乗の級数で表現した場合の2乗以上(k≧2)の指定べき乗値αkを選択する指定べき乗値選択ステップと、
この指定べき乗値選択ステップで選択された指定基準べき乗値αkの前記1番からm番までの各レジスタに帰還される各データ値にガロア体乗算する各指定基準べき乗値αkのべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)を算出するべき乗値算出ステップと、
クロックが入力する毎に、各レジスタに帰還されるビットデータ値に対してべき乗値(αk)をガロア体乗算するガロア体乗算部を設定するガロア体乗算部設定ステップと、
べき乗値算出ステップで算出された各レジスタに対応するべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)の桁各レジスタに対応する桁の値が「1」の場合に、該当レジスタからビットデータを前記桁が示すレジスタへガロア体乗算部としての排他的論理和ゲートを介して帰還させる帰還路を作成する帰還路作成ステップとを備えている。
このように構成されたM系列発生回路の設計方法においては、上述したM系列発生回路とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
さらに、この発明のM系列発生回路の設計方法においては、レジスタのデータと指定べき乗値(αk)をガロア体乗算するガロア体乗算部におけるガロア体乗算の定義により、図12(a)、(b)に示すように、2元のガロア体GF(2)においては、加算は実計算の排他的論理和(XOR)に相当て、乗算は実計算の論理積(AND)に相当する。
したがって、各べき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)の各レジスタに対応する桁の値が「1」の場合にのみ、該当レジスタからビットデータを桁が示すレジスタへガロア体乗算部としての排他的論理和ゲートを介して帰還させる帰還路を形成すればよい。
本発明のランダムエラー発生装置、M系列発生回路、及びM系列発生回路の設計方法においては、回路規模を過度に大きく設定することなく、光通信や電気通信において発生する雑音等に起因するエラー分布に近似するより一層ランダムなランダムエラーを実現できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるM系列発生回路が組込まれたランダムエラー発生装置の概略構成図である。図15に示す従来のランダムエラー発生装置と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
M(最大長周期)系列発生回路11は、m個(m:2以上の正整数)のレジスタ12とガロア体乗算部13とで構成されている。初期値設定部14は、このM系列発生回路11の起動時に0番から(m―1)番までの各レジスタ12に擬似乱数を構成する各1ビットの非零の初期値を設定する。指定べき乗値設定部15は、このM系列発生回路11で採用されている次数mの原始多項式p(x)の根の一つである原始元αを指定べき乗kした値である指定べき乗値αkをガロア体乗算部13の一端に印加している。この指定べき乗値αkは2進のmビット構成である。
ガロア体乗算部13は、クロック回路16からクロック(CLK)が入力される毎に、各レジスタ12から出力されるビットデータ値(=変数)に対して指定べき乗値設定部15から印加されている指定べき乗値(αk)(=定数)をガロア体乗算して、ガロア体乗算結果を各レジスタ12に書込む。
また、このM系列発生回路11は、クロック回路16からクロック(CLK)が入力される毎に、m個の各レジスタ12に記憶されている各ビットデータを並列に出力する。M系列発生回路11から並列に出力された各ビットデータは比較器6の一方の入力端子(X端子)に印加される。この比較器6の他方の入力端子(Y端子)には基準値設定回路7で操作者にて操作入力された並列mビットの基準値が入力される。
比較器6は、一方の入力端子(X端子)に印加された並列m個のビットデータを一つの数値Aとして取込む。同様に、他方の入力端子(Y端子)に印加された並列mビットの基準値Bも一つの数値として取込む。そして、比較器6は、一方の入力端子(X端子)から取込んだ数値Aが他方の入力端子(Y端子)から取込んだ基準値B以下の場合、エラービットとなるラムダムエラー信号aを出力する。基準値Bはこのランダムエラー発生装置から出力されるランダムエラー信号aのエラー発生率(誤り率)Eに対応して設定される。したがって、このランダムエラー発生装置から指定された誤り率を有するラムダムエラー信号aが得られる。
このように構成されたランダムエラー発生装置に組込まれたM系列発生回路11のガロア体乗算部13を実際の回路素子に置き換えると、M系列発生回路11は図2に示す構成となる。すなわち、クロックが入力する毎に、各レジスタ12に記憶された各ビットデータを自己を含む各レジスタ12に排他的論理和ゲート17を介して帰還させる。
次に、上述したガロア体乗算部13におけるガロア体乗算で図2に示すm個のレジスタ12及び複数の排他的論理和ゲート17が組込まれたM系列発生回路11を実現する具体的計算手順を図3を用いて説明する。
クロック(CLK)が入力される毎に、各レジスタ12から出力されるビットデータ値をv(x)(=変数)とし、指定べき乗値設定部15から印加されている指定べき乗値(αk)をc(x)(=定数)とし、各レジスタ12に帰還されるビットデータをガロア体乗算の乗算結果y(x)とする。そして、この場合の各値v(x)、c(x)、y(x)を多項式で示すと下式となる。
v(x)=vm-1m-1+vm-2m-2+…+v1x+v0
c(x)=cm-1m-1+cm-2m-2+…+c1x+c0
y(x)=ym-1m-1+ym-2m-2+…+y1x+y0
y(x)=c(x)・v(x)
ここで、全ての多項式の各次の係数は基礎ガロア体GF(2)の元であり、c(x)は定数であるので、基礎ガロア体GF(2)上において、下記係数列は既知である。
m-1,cm-2,…+c1,c0
したがって、
0c(x),x1c(x),x2c(x),x3c(x),…、xm-1(x)
を予め計算して、求めておくことができる。
実施形態における生成多項式の各元は多項式表現が可能であるので、c(x)は、例えば、生成多項式f(x)=x4+x+1で生成されるガロア体GF(16)の元として、さらに、c(x)=xとすると、下記の(4×4)の行列Tが得られる。
Figure 0005101253
この行列Tを基に、y(x)=c(x)・xの結果を与えるy(x)の各係数y0、y1、y2、…、ym-1を求めることができる。例えば、y(x)の0次の係数y0は、上記右側の行列Tにおける右端の第4列の最終行の3行の「1」を見て、y0=v3の式を得る。同様に、y(x)の1次の係数y1は、上記右側の行列Tにおけるの第3列の最終行の3行の「1」と先頭行(0行)の「1」を見て、y1=v3+v0の式を得る。このように、y(x)の各係数y0〜y3をv(x)係数v0〜v3で簡素化して表現できる。
0=v3、y1=v3+v0、y2=v1、y3=v2
このことは、生成多項式f(x)で表現されるガロア体GF( )の各元の行列Tが定まれば、各レジスタ12にどのレジスタ12の出力を帰還すべきかが一義的に定まることを意味する。言い換えれば、レジスタ12にどのレジスタ12からのビットデータを帰還させるかは、指定べき乗値設定部15から印加されているmビット構成の指定べき乗値(αk)の各桁の「1」又は「0」の値によって定まる。
さらに、前記多項式v(x)、y(x)を、各要素がそれぞれの係数であり、かつ要素数が4であるそれぞれの行ベクトルV、Yで表す。
V=[v3210
Y=[y3210
これにより、上述したガロア体乗算「 y(x)=c(x)・v(x) 」の乗算結果y(x)は、下記に示すように、要素数4の行ベクトルVと4×4の行列Tとの積で要素数4の行ベクトルですことが可能である。
Y=V×T
次に、元αの指定べき乗値kで得られる生成元(αk)が定数としてガロア体演算部13へ入力される場合を考える。この場合、拡大ガロア体GF(2m)の一つの多項式f(x)の根の一つがαであるので、このαを多項式形式で表現すると、「1」又は「0」の要素数mの行となる。
α=[am-1m-2 … a10
α2は、このαにαを掛けることによって求める。このようにして、先に求めた値を順番に掛けていって、生成元(αk)の「1」又は「0」の要素数mの行を求める。
αk=[am-1m-2 … a10
そして、変数×定数のm×mのガロア体乗算が必要であるので、前述した手法で、各べき乗値αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1の各多項式形式で表現された「1」又は「0」の要素数mの行を算出する。その結果、前述した(m×m)の行列Tが得られる。
具体的には、図4に示すように、指定べき乗値(αk)のさらにべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)のmビット(m桁)のデータ一覧テーブル20に前述した手法で算出した(m×m)の行列Tの各値を書込む・
そして、0番から(m―1)番までの各レジスタに帰還される各ビットデータ値にガロア体乗算する各指定べき乗値αkの各べき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)の各レジスタに対応する桁の値が「1」の場合に、該当レジスタ12からビットデータを桁が示すレジスタ12へガロア体乗算部としての排他的論理和ゲート17を介して帰還させる帰還路18が形成される。
次に、コンピュータ上で実際に作成したM系列発生回路を図5、図6、図7を用いて説明する。
この実施形態のM系列発生回路においては、図6、図7に示すように、Q0〜Q12の合計13個(m=13)のレジスタ12、同じく各レジスタ12に自己を含む各レジスタ12からビットデータが帰還される排他的論理和ゲート17が組込まれた複数の帰還路18が組込まれている。
このM系列発生回路においては、レジスタ12の数mは、図9において、m=13(素数)に設定され、最大長周期(2m―1)は8191であり、この値はメルセンヌ素数である。そして、この次数m=13の2元の拡大ガロア体GF(2)の原始多項式p(x)の数は、630個存在するが、この630個の原始多項式p(x)のうち、項数が多い5項数の下記に示す原始多項式p(x)を採用している。
p(x)=x13+x5+x2+x+1
そして、この原始多項式p(x)の根の一つである、最大mビット構成の原始元αの指定べき乗kを107に設定している(k=107)。したがって、このM系列発生回路内におけるガロア体乗算部13に印加する指定べき乗値(αk)は、(α107)となる。
この指定べき乗値(αk)の各べき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)である各べき乗値(α107、α107+1、α107+2、…、α107+12)のそれぞれ多項式形式で表現した値である各ビットデータ(13桁)を算出して、図5(a)のデータ一覧テーブル20に書込む。
そして、先頭のレジスタ12(Q0)に帰還路18が形成されるレジスタ12は、各べき乗値(α107、α107+1、α107+2、…、α107+12)の各ビットデータの最下位桁が「1」である各べき乗0、1、…、12に対応する番号のレジスタ12である。この例では、図5(b)に示す検索結果テーブル21に示すように、Q0、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q10、Q11、Q12の合計10個のレジスタ12である。
さらに、2番目のレジスタ12(Q1)に帰還路18が形成される、レジスタ12は、各べき乗値(α107、α107+1、α107+2、…、α107+12)の各ビットデータの最下位桁から2番目の桁が「1」である各べき乗0、1、…、12に対応する番号のレジスタ12である。
同様に、最下位から2番目のレジスタ12(Q11)に帰還路18が形成される、レジスタ12は、各べき乗値(α107、α107+1、α107+2、…、α107+12)の各ビットデータの最下位桁から12番目の桁が「1」である各べき乗0、1、…、12に対応する番号のレジスタ12である。この例では、検索結果テーブル21に示すように、Q0、Q6、Q8の合計3個のレジスタ12のみである。
図6、図7は、図5(b)に示す検索結果テーブル21に登録されている帰還路18が形成されるレジスタ12相互間に実際に帰還路18を記載したM系列発生回路の実回路図である。
このように、ガロア体乗算部13を採用することにより、M系列発生回路の設計処理速度が上昇して、効率的に回路設計を実施できる。
さらに、このM系列発生回路の各レジスタ12は、図16に示すシフトレジスタ構成ではなくて、独立している。よって、一つのデータを計算するのに、1クロックで実施しているので、ランダムエラー信号作成の高速化を図ることが可能である。
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態に係わる、図6、図7に示すM系列発生回路の設計者が行う設計手順を示す流れ図である。
先ず、ステップS1にて、レジスタ12の個数m(m=正整数)を選択設定する。具体的には、図9、図10の一覧テーブルを参照して、レジスタ数mを、素数であるとともに、最大長周期(2m―1)が素数であるメルセンヌ素数になる値に設定する。具体的には、「素数」と「メルセンヌ素数」との両方を満たす前述した「2、3、5、7、13、17、19、31、61、89、107、127」の合計12個のうちの1つを選択する。さらに、項数が比較的多い例えば5項式の原始多項式p(X)を複数個、2元の拡大ガロア体GF(2)で実現できるレジスタ数m(次数)を選択する。この例では、m=13を選択設定している。
次に、この選択された数mを次数mとする2元の拡大ガロア体GF(2)における次数mの複数の原始多項式p(x)を図示しないデータベースから検索する。このデータベースには、図11の原始多項式一覧表22に示すように、各次数mに対して存在する全ての原始多項式p(x)が書込まれている(S2)。この例では、図9に示すように、m=13においては、630個の原始多項式p(x)が存在する。
原始多項式p(x)の個数λ(m)は、オイラーのφ関数を用いて、次式で示される。
λ(m)=φ(2m―1)/m
この検索された複数の原始多項式p(x)のうちの一つの原始多項式p(x)を選択する。この例では、630個の原始多項式p(x)のうち、5項数の1個の下記の原始多項式p(x)を選択する(S3)。
p(x)=x13+x5+x2+x+1
この選択した原始多項式p(x)の根の一つである原始元αを算出する。具体的には、典型的な原始多項式p(x)の各根である各原始元αは予め算出されていて、コンピュータのデータベースに記憶されており、このデータベースから一つの原始元αを選択する(S4)。
前記2元の拡大ガロア体GF(2)を原始元αのべき乗の下記に示す級数で表現した場合の2乗以上(k≧2)の指定べき乗値(αk)を選択する(S5)。
(α1k)、(α2k)、(α3k)、…
このべき乗kは最大長周期(2m―1)の1/3程度が望ましいが、この例では、最大長周期(2m―1)=8191に対して、約1/20のk=107に設定されている。このように、クロック(CLK)に同期して、順次乗算されるデータを原始元αでなくて指定べき乗値(αk)とすることにより、各レジスタ12に各クロック毎に書込まれるビットデータをよりランダムにできる。
この選択された指定基準べき乗値(αk)の0番から(m―1)番までの各レジスタ12に帰還される各データ値にガロア体乗算する各指定基準べき乗値αkのべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)を算出する。そして、図4、図5(a)に示すように、データ一覧テーブル20に書込む(S6)。
図1に示すように、クロック(CLK)が入力する毎に、各レジスタ12に帰還されるビットデータ値に対してべき乗値(αk)をガロア体乗算するガロア体乗算部13を設定する(S7)。
そして、前述したように、データ一覧テーブル20に記載された各レジスタ12に対応するべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)の各レジスタに対応する桁の値が「1」の場合に、該当レジスタからビットデータを桁が示すレジスタ12へガロア体乗算部13としての排他的論理和ゲート17を介して帰還させる帰還路18を作成する(S8)。
その結果、図2、図6、図7に示すM系列発生回路が設計された。
なお、本発明は上述した第1、第2実施形態のM系列発生回路に限定されるものではない。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態のM系列発生回路においては、レジスタ12の数m(m=2以上の正整数)を次数mとする2元の拡大ガロア体GF(2)の複数の多項式のうちの項数が多い多項式の根の一つである元eの2以上(k≧2)の指定べき乗値(ek)をさらにべき乗して配列した周期系列{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)以内である。
このように構成された第3実施形態のM系列発生回路においては、採用する多項式(生成多項式)は原始多項式p(x)に限定しない。したがって、実際におけるM系列発生回路から出力されるビットデータの周期が最大長周期(2m―1)に、必ずしも一致するとは限らない。しかしながら、レジスタの数mを任意に設定できる。
(第4実施形態)
図13は、本発明の第4実施形態に係わるランダムエラー発生装置の概略構成を示す図である。図1に示す第1実施形態のランダムエラー発生装置と同一部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
この第4実施形態のランダムエラー発生装置においては、n台のM系列発生回路231、232、…、23nが設けられている。各M系列発生回路231、232、…、23nは、第1実施形態のM系列発生回路11とほぼ同一構成であり、異なるところは、レジスタ数mがそれぞれ異なる値m1、m2、…、mnに設定されていることである。
さらに、べき乗値設定部241、242、…、24nが、各M系列発生回路231、232、…、23n内のガロア体乗算部13に印加するべき乗値(αk)のべき乗kは、各M系列発生回路231、232、…、23n毎に異なる値k=k1、k2、…、kmに設定されている。
また、初期値設定部251、252、…、25nが、各M系列発生回路231、232、…、23n内の各レジスタ12に初期設定する擬似乱数値も各M系列発生回路231、232、…、23n毎に異なる値に設定される。さらに、各M系列発生回路231、232、…、23nには、一つのクロック回路16から共通のクロック(CLK)が印加される。
各M系列発生回路231、232、…、23nはクロック回路16からクロック(CLK)が入力される毎に、それぞれ、m1、m2、…、mnビット構成の並列ビットデータを出力して、データ位置入替回路26の入力部26aへ送出する。このデータ位置入替回路26の入力部26aには、各M系列発生回路231、232、…、23nから出力される各並列ビットデータのビット数m1、m2、…、mnを加算したビット数m=m1+m2+、…、+mnの入力端子を有する。
一方、データ位置入替回路26の出力部26bにも入力部26aと同数であるm個の出力端子が設けられている。そして、データ位置入替回路26は、入力部26aの合計m個の各入力端子における出力部26bの出力端子の接続先はランダムに割振られている。
したがって、このデータ位置入替回路26は、入力部26aに入力された合計mビットのデータ位置をランダムに入れ替えて出力部26bから出力する。したがって、このデータ位置入替回路26からクロック(CLK)に同期して出力されるmビットデータのランダム性が向上する。
このデータ位置入替回路26の出力部26bから出力された並列mビットデータは比較器6一方の入力端子(X端子)に印加される。この比較器6の他方の入力端子(Y端子)には基準値設定回路7で操作者が操作入力された並列mビットの基準値が入力される。比較部6は、一方の入力端子(X端子)から取込んだ数値Aが他方の入力端子(Y端子)から取込んだ基準値B以下の場合、エラービットとなるラムダムエラー信号aを出力する。
このように構成された第4実施形態のランダムエラー発生装置においては、各M系列発生回路231、232、…、23nにおけるレジスタ数は互いに異なる値に設定されているので、各M系列発生回路231、232、…、23n毎に出力されるビットデータ列の周期が異なる。さらに、データ位置入替回路26で全部のM系列発生回路231、232、…、23nのビットデータのデータ位置を全部のM系列発生回路231、232、…、23nに亘って入れ替えているので、このランダムエラー発生装置から出力されるラムダムエラー信号aのランダム性をより一層向上できる。
さらに、この第4実施形態においては、n台のM系列発生回路231、232、…、23nで図1に示した1台のM系列発生回路11とほぼ同等の周期を実現している。この場合、ほぼ同等の周期を得るための回路構成が簡素化される。
すなわち、一般に、M系列発生回路の回路構成の規模は、レジスタの数(次数m)のほぼ二乗に比例することが実験的にも理論的にも実証されている。理由はガロア体上の乗算がほぼ次数mの二乗に比例する回路規模を要するからである。例えば、M系列発生回路11で次数m=30の最大長周期(2m―1)を実現する場合は302×K(定数)=900×Kの回路規模が必要である。
これに対して、それぞれ、次数m1=13、次数m2=17の2台のM系列発生回路23で構成した場合(m=m1+m2=30)の合計の回路規模は、
132K+172K=(169+289)K=458×K
となり、回路規模を大幅に縮小できる。
なお、複数のM系列発生回路23を並列使用してより長い周期の周期系列を生成する場合、実際に実現される合成の周期は各M系列発生回路23の周期の最小公倍数になるので、各M系列発生回路23の次数m1、m2の関係を互いに素の関係に設定することが望ましい。
(第5実施形態)
図14は、本発明の第5実施形態に係わるランダムエラー発生装置の概略構成を示す図である。図13に示す第4実施形態のランダムエラー発生装置と同一部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
この第5実施形態のランダムエラー発生装置においては、図13に示す第4実施形態のランダムエラー発生装置におけるデータ位置入替回路26が除去されている。さらに、各M系列発生回路231、232、…、23nのレジスタの個数m1、m2、…、mnは互いに素の関係に維持されている。
そして、各M系列発生回路231、232、…、23nはクロック回路16からクロック(CLK)が入力される毎に、それぞれ、m1、m2、…、mnビット構成の並列ビットデータを出力して、比較器6の一方の入力端子(X端子)に印加される。この比較器6の一方の入力端子(X端子)は、各M系列発生回路231、232、…、23nから出力される各並列ビットデータのビット数m1、m2、…、mnを加算したビット数m=m1+m2+、…、+mnの端子を有する。
一方、この比較器6の他方の入力端子(Y端子)には基準値設定回路7で操作者が操作入力された並列mビットの基準値が入力される。比較部6は、一方の入力端子(X端子)から取込んだ数値Aが他方の入力端子(Y端子)から取込んだ基準値B以下の場合、エラービットとなるラムダムエラー信号aを出力する。
このように構成された第5実施形態のランダムエラー発生装置においては、各M系列発生回路231、232、…、23nにおけるレジスタ数は互いに素の関係に設定されているので、各M系列発生回路231、232、…、23n毎に出力されるビットデータ列の周期が互いに異なる。したがって、比較器6の一方の入力端子(X端子)に入力される全部のM系列発生回路231、232、…、23nに亘る複数のビットデータのデータ列の周期を長くできるので、このエラー発生装置から出力されるラムダムエラー信号aのランダム性を十分向上できる。
本発明の第1実施形態に係わるM系列発生回路が組込まれたランダムエラー発生装置の概略構成図 同実施形態装置に組込まれたM系列発生回路の概略回路図 同M系列発生回路の動作原理図 同M系列発生回路を設計するための指定べき乗値(αk)のデータ一覧テーブルを示す図 同じく同M系列発生回路を設計するための指定べき乗値(αk)、及び選択された各レジスタの一覧テーブルを示す図 設計されたM系列発生回路の一部を示す実回路図 同じく設計されたM系列発生回路の一部を示す実回路図 本発明の第2実施形態に係わるM系列発生回路の設計方法を示す流れ図 2元の拡大ガロア体GF(2)における次数mと原始多項式数との関係を示す図 2元の拡大ガロア体GF(2)における各次数mの原始多項式を示す図 同じく2元の拡大ガロア体GF(2)における各次数mの原始多項式を示す図 2元のガロア体における加算と乗算の定義を示す図 本発明の第4実施形態に係わるランダムエラー発生装置の概略構成図 本発明の第5実施形態に係わるランダムエラー発生装置の概略構成図 従来のランダムエラー発生装置の概略構成図 同従来のランダムエラー発生装置に組込まれたM系列発生回路の概略構成図
符号の説明
6…比較器、7…基準値発生回路、11,231〜23n…M系列発生回路、12…レジスタ、13…ガロア体乗算部、14…初期値設定部、15…指定べき乗値設定部、16…クロック回路、17…排他的論理和ゲート、18…帰還路、20…データ一覧テーブル、21…検索結果テーブル、22…原始多項式一覧表、26…データ位置入替回路

Claims (9)

  1. 複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路と、このM系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータが一端に入力され、この入力された複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるランダムエラー信号を出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置であって、
    前記M系列発生回路は、
    前記レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)であり、
    前記クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、前記生成元(αk)が他端に入力され、前記複数のビットデータと前記生成元(αk)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を前記各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、前記各排他的論理和ゲートを構成するガロア体乗算部を備え
    たことを特徴とするランダムエラー発生装置。
  2. 複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路と、このM系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータが一端に入力され、この入力された複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるランダムエラー信号を出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置であって、
    前記M系列発生回路は、
    前記レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)であり、
    前記クロックが入力する毎に並列出力される複数のビットデータと前記生成元(αk)との間のガロア体乗算によって、各レジスタに記憶されたビットデータの前記排他的論理和ゲートを介した各レジスタに対する帰還路が定まる
    ことを特徴とするランダムエラー発生装置。
  3. 複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力する複数のM系列発生回路と、この複数のM系列発生回路における各M系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータがそれぞれ入力され、それぞれ入力された複数のビットデータのデータ位置を入れ替えるデータ位置入替回路と、このデータ位置入替回路でデータ位置が入れ替えられた複数のビットデータが一端に入力され、この入力された複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるビットデータを出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置であって、
    前記各M系列発生回路は、
    前記レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)であり、
    前記クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、前記生成元(αk)が他端に入力され、前記複数のビットデータと前記生成元(αk)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を前記各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、前記各排他的論理和ゲートを構成するガロア体乗算部を備え、
    たことを特徴とするランダムエラー発生装置。
  4. それぞれ互いに素の関係を有したm(m=2以上の正整数)個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力する複数のM系列発生回路と、この複数のM系列発生回路における各M系列発生回路からクロックに同期して並列出力された複数のビットデータが全部のM系列発生回路のビットデータに亘って並列に一端に入力され、この入力された全部のM系列発生回路に亘る複数のビットデータを一つの数値として取込み、この数値が他端に入力された指定誤り率に対応する基準値以下のときエラービットとなるビットデータを出力する比較器とを備えたランダムエラー発生装置であって、
    前記各M系列発生回路は、
    前記レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)であり、
    前記クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、前記生成元(αk)が他端に入力され、前記複数のビットデータと前記生成元(αk)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を前記各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、前記各排他的論理和ゲートを構成するガロア体乗算部を備え、
    たことを特徴とするランダムエラー発生装置。
  5. 前記最大長周期(2m―1)がメルセンヌ素数となるような、前記レジスタ数mが素数に設定されており、前記選択された原始多項式の項数は前記レジスタ数mの半数程度に設定され、前記指定べき乗値αkのべき乗kは前記最大長周期(2m―1)の1/3程度に設定されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載のランダムエラー発生装置。
  6. 前記各レジスタに擬似乱数値を初期設定する初期設定部を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のランダムエラー発生装置。
  7. 複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路であって、
    前記レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の原始多項式のうちの項数が多い原始多項式p(x)の一つの根αを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(αk)を生成元(αk)として生成される巡回群{(α1k)、(α2k)、(α3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)であり、
    前記クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、前記生成元(αk)が他端に入力され、前記複数のビットデータと前記生成元(αk)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を前記各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、前記各排他的論理和ゲートを構成するガロア体乗算部を備え
    たことを特徴とするM系列発生回路。
  8. 複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路であって、
    前記レジスタの数m(m=2以上の正整数)を次数mとするガロア体GF(2)の複数の多項式のうちの項数が多い多項式の一つの根eを2以上(k≧2)の指定べき乗値kでべき乗して得られる元(ek)を生成元(ek)として生成される巡回群{(e1k)、(e2k)、(e3k)、…、}の周期が最大長周期(2m―1)以内であり、
    前記クロックが入力する毎に各レジスタから並列出力される複数のビットデータが一端に入力され、前記生成元(ek)が他端に入力され、前記複数のビットデータと前記生成元(ek)との間のガロア体乗算を行い、そのガロア体乗算結果を前記各レジスタに対する各帰還ビットデータとして当該各レジスタへ並列出力する、前記各排他的論理和ゲートを構成するガロア体乗算部を備え
    たことを特徴とするM系列発生回路。
  9. 複数個のレジスタを有し、クロックが入力する毎に、各レジスタに記憶された各ビットデータを各レジスタに排他的論理和ゲートを介して帰還させると共に当該各ビットデータを並列に出力するM系列発生回路の設計方法において、
    前記レジスタの個数m(m=正整数)を3以上に選択設定するレジスタ個数選択ステップと、
    この選択された数mを次数mとする2元の拡大ガロア体GF(2)における次数mの複数の原始多項式をデータベースから検索する原始多項式検索ステップと、
    この検索された複数の原始多項式のうち一つの原始多項式p(x)を選択する原始多項式選択ステップと、
    この原始多項式選択ステップで選択された原始多項式の根の一つである原始元αをデータベースから求める原始元算出ステップと、
    前記2元の拡大ガロア体GF(2)を原始元αのべき乗の級数で表現した場合の2乗以上(k≧2)の指定べき乗値αkを選択する指定べき乗値選択ステップと、
    この指定べき乗値選択ステップで選択された指定基準べき乗値αkの前記1番からm番までの各レジスタに帰還される各データ値にガロア体乗算する各指定基準べき乗値αkのべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)を算出するべき乗値算出ステップと、
    前記クロックが入力する毎に、前記各レジスタに帰還されるビットデータ値に対して前記べき乗値(αk)をガロア体乗算するガロア体乗算部を設定するガロア体乗算部設定ステップと、
    前記べき乗値算出ステップで算出された各レジスタに対応するべき乗値(αk、αk+1、αk+2、…、αk+m-1)の各レジスタに対応する桁の値が「1」の場合に、該当レジスタからビットデータを前記桁が示すレジスタへガロア体乗算部としての排他的論理和ゲートを介して帰還させる帰還路を作成する帰還路作成ステップと
    を備えたことを特徴とするM系列発生回路の設計方法。
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