以下、添付した図面を参照して本発明を詳細に説明する。
本発明は、SUPLネットワークにおいて実現できる。しかし、本発明は、他のタイプの通信仕様に準拠した通信システムにおいて採択できる。以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
本発明は、SUPLに基づく位置追跡(位置情報)システムにおいて、サーバ及び端末が位置追跡に関連するトリガ情報を管理する場合に関するエリアベース位置追跡(エリア関連位置追跡)(例えば、端末が特定位置に移動するか、特定エリア内に続けて位置しているか、特定エリアから移動する場合)手順を提供する。
本発明によるエリアベース位置追跡は、周期的に又は予め保存されたトリガ情報に基づいて該当イベントが発生すると、トリガ情報、すなわち、エリアイベント情報に定義されている該当エリアにSETが現在属しているか否かを判断するためにSLP又はSETが位置追跡手順を開始し、該当エリアに属すると、該当イベントを報告する場合を示す。ここで、エリアイベントとは、端末が特定エリアに移動するか、前記特定エリアから移動するか、又は前記エリア内に存在することを確認することにより、前記該当イベントが発生したことを示す用語である。また、前記エリアは、本発明で言及する「特定エリア」に対応し、前記エリアイベントを定義する情報を示す。
一般に、SUPLに基づく位置情報システムにおいて提供される位置サービスは、ネットワークによるサービス(すなわち、ネットワーク開始ケース(Network−initiated case))とSETによるサービス(すなわち、SET開始ケース(SET−initiated case))とに分類される。また、前記位置サービスは、前記SETがホームネットワークのH−SLPと直接メッセージを交換して位置追跡手順を行うプロキシモードと、SETがH−SLP内のSLC(SUPL Location Center)及びSPC(SUPL Positioning Center)とメッセージを交換して位置追跡手順を行うノンプロキシモードとに区分される。
本発明は、トリガ情報を管理する主体によって、周期的な位置追跡をネットワークトリガケース(Network−triggered case)又はSETトリガケース(SET−triggered case)に区分し、その区分されたサービスをネットワークによるサービス(すなわち、ネットワーク開始ケース)とSETによるサービス(すなわち、SET開始ケース)に区分して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのネットワークトリガケース及びネットワーク開始ケースを示す。ここで、前記SLPは、ネットワーク側に該当し、ターゲットSET(以下、SETという)は、端末側に該当する。
外部のLCSクライアントからエリアベース位置追跡が要求されると、SUPLエージェントは、SLPにMLP(Mobile Location protocol) TLRR(Triggered Location Reporting Request)メッセージを利用してエリアベース位置追跡を要求する(S10)。
前記MLP TLRRメッセージは、ms−id、client−id、QoP、及びtlrr_eventなどのパラメータを含む。前記ms−idは、位置追跡のターゲット(SET)を示し、前記Qopは、位置追跡精度(例えば、時間的な遅延及び空間的な精度)を示し、前記tlrr_eventは、エリアイベント情報、すなわち、エリアベース位置追跡の特性(例えば、位置追跡のターゲット(例えば、端末)が特定エリアに移動するか、特定エリアから移動するか、特定エリア内に位置しているかなど)と特定エリア(例えば、特定エリア名や正確な位置値など)を示す。
また、前記MLP TLRRメッセージは、付加的に位置追跡値のタイプ(現在値、又は、現在値の計算もしくは追跡が難しい場合は直近に追跡した値を示す)に関連するパラメータ、及び位置要求が複数である場合、各位置追跡要求に対する優先度を設定するためのパラメータをさらに含むことができる。
前記MLP TLRRメッセージを受信したSLPは、ルックアップテーブルを利用してターゲットSETがSUPLをサポートしているか否かを確認し、ルーティング情報を利用してターゲットSETが現在SUPLローミングされているか否かを確認する(S11)。
確認の結果、前記SETが前記SUPLをサポートし、現在ローミングされていない場合、前記SLPは、前記SETにSUPL初期化(SUPL INIT)メッセージを送信して前記SETとSUPL手順を開始する(S12)。ここで、前記SUPL INITメッセージは、WAP(wireless application protocol) Push、SMS(short message service)トリガ、又はSIP(Session Initiation Protocol) Push、UDP/IPなどの形式で送信される。
前記SUPL INITメッセージは、少なくともsession−id、SLP mode、SUPL mode、使用される位置追跡方法(posmethod)などを含む。ここで、前記SLP modeは、SLPの動作モード(すなわち、プロキシモード又はノンプロキシモード)を示し、前記SUPL modeは、位置追跡のタイプ(例えば、即時の位置追跡、周期的な位置追跡、エリアベース位置追跡など)を示す。また、前記SLPは、段階S11を行う前に前記SETのプライバシーを確認できるが、ユーザに位置情報に関連する通知が必要な場合は、前記SUPL INITメッセージ内に通知パラメータをさらに含める。
従って、前記SLPは、前記SUPL INITメッセージ内にエリアベーストリガ情報を含んで伝送する。このパラメータは、前記ターゲットSETにエリアベース位置追跡に関する情報及びSLPにより該当位置追跡が行われる(すなわち、ネットワークトリガケース)ことを通知する。
前記SUPL INITメッセージを受信したSETは、前記SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(すなわち、3GPP又は3GPP2)にデータ接続を要求する(S13)。一旦、データ接続が設定されると、前記SETは、前記SUPL INITメッセージにより伝送されたトリガ情報を保存した後、SUPL開始(SUPL START)メッセージを前記SLPに送信する(S14)。ここで、前記SETは、前記SUPL STARTメッセージ内にSET能力情報を含んで伝送する。
前記SLPは、MLP TLRA(Triggered Location Reporting answer)メッセージを用いることにより前記SUPLエージェントに前記該当位置追跡要求に対する確認(すなわち、位置追跡ができるか否か)を伝送し(S15)、SUPL応答(SUPL RESPONSE)メッセージにより前記SUPL STARTメッセージに対する応答を前記SETに伝送する(S16)。ここで、前記SUPL RESPONSEメッセージをSUPLトリガ(SUPL TRIGGER)メッセージに替えてもよい。この場合、段階S16は行われない。
その後、前記SLPは、前記保存されたトリガ情報を利用して前記該当イベントが発生したか否かを確認するために、すなわち、前記端末の位置が前記イベント発生に関連する位置に該当しているか否かを周期的に確認するために、前記SETに前記SUPL TRIGGERメッセージを送信して位置追跡の開始を前記SETに通知する(S17)。前記SETは、前記SLPに前記SUPL位置初期化(SUPL POS INIT)メッセージを送信して実際の位置追跡関連手順を開始する(S18)。ここで、前記SUPL POS INITメッセージは、少なくともセッションID、基地局IDなどを示す位置識別子(Location Identifier :lid)、バージョン、及びSET能力情報(Capabilities)などを含む。
前記SLP及び前記SETは、実際の位置追跡を行うためにメッセージを連続的に交換し、前記SLP又は前記SETは、前記連続的なメッセージにより前記SETの位置を計算する(S19)。好ましくは、前記SLPと前記SET間で交換されるメッセージは、セッションIDと、位置追跡に使用するプロトコル(RRLP、RRC、又はTIA−801)などを含む。また、前記SETは、前記SLPと実際の位置値を正確に計算せずに、SUPL REPORTメッセージによりlidのみを報告することができる。
前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。図1の実線で示す部分は、SETアシストモードで行われる位置追跡を示す。しかしながら、前記位置追跡がSETベースモードで行われる場合、前記SETは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SLPに前記計算された位置値(すなわち、posresult)を伝送する(S20)(点線で表示)。
前記位置追跡(位置計算)が完了すると、前記SLPは、前記計算されたSETの位置が予め保存されたエリアイベント情報と一致するか否かを判断する。判断の結果、前記SETの位置値が前記予め保存されたエリアイベント情報と一致する場合、前記SLPは、MLP TLREPメッセージにより該当位置追跡値をSUPLエージェントに伝送し(S21)、一致しない場合、周期的に以下のような位置追跡手順を行う。
すなわち、次のエリアベース位置追跡周期となると、前記SLPは、再びSUPL TRIGGERメッセージを前記SETに送信して位置追跡の開始を通知し(S22)、前記SETは、前記SLPにSUPL POS INITメッセージを送信して実際の位置追跡関連手順を開始する(S23)。その後、前記SLPと前記SETは、前記SETの位置を計算するために、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換する(S24)。ここで、位置追跡(位置計算)がSETベースモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージにより前記SETから前記計算された位置値を受信する(S25)。また、前記SETは、前記SLPと実際の位置値を正確に計算せずに、SUPL REPORTメッセージによりlidのみを報告することができる。
従って、前記SUPL TRIGGERメッセージ、SUPL POS INITメッセージ、SUPL POS手順、及びSUPL REPORTメッセージにより前記SETが存在する位置が把握されると、前記SLPは、再び前記SETの位置が予め保存されたエリアイベント情報と一致しているか否かを判断する。判断の結果、前記SETの位置値が前記予め保存されたエリアイベント情報と一致する場合(すなわち、該当イベントが発生した場合)、前記SLPは、MLP TLREPメッセージにより前記エリアベース位置追跡値を前記SUPLエージェントに伝送し(S26)、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPL手順(又は、SUPLセッション)の終了を通知する(S27)。また、前記SUPL ENDメッセージを受信したSETは、前記SLPとのIP接続を解除し、位置追跡セッションに関連する全てのリソースを解除する。
一方、図1において、SUPL START及びSUPL RESPONSEメッセージは省略できるので、この場合、MLP TLRAメッセージは、SUPL POS INITメッセージの後に送信できる。
前記エリアベース位置追跡の周期が長い場合、前記位置サーバは、毎周期の終わりに前記端末にSUPL ENDメッセージを送信することにより1周期に対する位置追跡を終了する。
図2は、本発明の第2実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのネットワークトリガケース及びSET開始ケースを示す。
まず、SUPLエージェントがエリアベース位置追跡を要求すると、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(例えば、3GPP又は3GPP2)にデータ接続を要求する(S30)。
一旦、データ接続が設定されると、前記SETは、前記SLPにSUPL STARTメッセージを送信してエリアベース位置追跡(すなわち、特定エリアに移動するか、特定エリアから移動する場合)手順を開始する(S31)。ここで、前記SETは、SUPL STARTメッセージ内にエリアイベント情報を示すreport_criteriaパラメータを挿入し、エリアベース位置追跡の特性(例えば、位置追跡ターゲット(例えば、端末)が特定エリアに移動するか、特定エリアから移動するか、特定エリア内に位置するかなど)及び前記特定エリア情報(例えば、特定エリア名や正確な位置値など)などを前記SLPに伝送する。
前記SUPL STARTメッセージを受信した前記SLPは、エリアイベント情報を保存し、ルーティング情報を利用して前記SETが現在SUPLローミングされているか否かを確認する(S32)。確認の結果、前記SETが現在ローミングされていない場合は、前記SETにSUPL STARTメッセージに対する応答としてSUPL RESPONSEメッセージを送信する(S33)。
その後、前記SLPは、前記保存されたトリガ情報を利用して該当イベントが発生したか否かを確認するために、すなわち、端末の位置がイベント発生に関連する位置に該当するか否か周期的に確認するために、SUPL TRIGGERメッセージを利用して前記SETに位置追跡の開始を通知し(S34)、前記SETは、前記SLPにSUPL位置初期化メッセージ(SUPL POS INIT)を送信して実際の位置追跡関連手順を開始する(S35)。ここで、位置追跡が最初に発生した場合は、SUPL TRIGGERメッセージを前記SUPL RESPONSEメッセージに替えることもできる。
前記SLP及び前記SETは、実際の位置追跡を行うために連続的にメッセージを交換する。前記SLP又は前記SETは、前記連続的なメッセージを利用することにより前記SETの位置を計算する(S36)。ここで、前記SLPは、前記SETと実際の位置値を正確に計算せずに、SUPL REPORTメッセージによりlidのみを報告することができる。
前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。図2において実線で示す部分は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。前記位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに前記計算された位置値を伝送する(S37)(点線表示)。前記位置追跡が完了すると、前記SLPは、計算されたSETの位置が保存されたエリアイベント情報と一致しているか否かを確認することにより該当イベントが発生したか否かを判断する。
次の位置追跡周期となると、前記SLPと前記SETは、前述したように、SUPL TRIGGERメッセージ、SUPL POS INITメッセージ、SUPL POS手順、及びSUPL REPORTメッセージを交換して位置追跡を再実行する(S38〜S41)。ここで、前記SLPは、前記SETと実際の位置値を正確に計算する代わりに、SUPL REPORTメッセージによりlidのみを報告することができる。
前述したような一連のエリアベース位置追跡手順が全て終了すると、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPL手順(又は、SUPLセッション)の終了を通知し(S42)、前記SETは、前記SLPとのIP接続を解除するとともに、位置追跡セッションに関連する全てのリソースを解除する。
図3は、本発明の第3実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、第3実施形態は、第2実施形態に比べてエリアベース位置追跡の周期が相対的に長い。
図3に示すように、エリアベース位置追跡の周期が長い場合、前記SLPは、SUPL ENDメッセージを利用して毎周期の終わりに1周期に対する位置追跡を終了し(すなわち、SUPLセッションは維持し、SUPL接続のみを解除する)(S58)、次の周期の開始点で再びSUPL TRIGGERメッセージを利用して次の周期の位置追跡を行う(S59)。ここで、段階S50〜S57は、番号のみが異なり、図2の段階S30〜S37と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
すなわち、1周期に対するエリアベース位置追跡手順が終了すると(S57)、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信して1周期に対するSUPL POS接続を解除する(S58)。次に、前記SLPは、SUPL TRIGGERメッセージを前記SETに送信して次の周期の位置追跡が行われることを前記SETに通知する(S59)。ここで、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(例えば、3GPP又は3GPP2)にデータ接続を要求する。
従って、該当イベントが発生すると、前記SLPと前記SETは、SUPL POS INITメッセージ、SUPL POS手順、及びSUPL REPORTメッセージを交換して該当周期の位置追跡を行う(S60〜S62)。また、一連のエリアベース位置追跡手順が全て終了すると、前記SLPは、SUPL ENDメッセージを前記SETに送信してSUPL手順が全て終了したことを通知する(S63)。
図4は、本発明の第4実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図である。本発明の第4実施形態は、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースを示し、特に、位置追跡がSETベースモードで行われるケースである。
外部のLCSクライアントからエリアベース位置追跡が要求されると、前記SUPLエージェントは、前記SLPにMLP TLRRメッセージを利用してエリアベース位置追跡を要求する(S70)。前記MLP TLRRメッセージは、ms−id、client−id、QoP、及びtlrr_eventなどのパラメータを含む。ここで、前記ms−idは、位置追跡ターゲット(SET)を示し、前記QoPは、位置追跡精度を示し、前記tlrr_eventは、エリアイベント情報、すなわち、エリアベース位置追跡の特性及び特定エリアを示す。また、前記MLP TLRRメッセージは、位置追跡値のタイプに関するパラメータ、及び位置追跡要求が複数である場合の各位置追跡要求に対する優先度設定のためのパラメータをさらに含むことができる。
前記MLP TLRRメッセージを受信した前記SLPは、ルックアップテーブルを利用して前記SETが前記SUPLをサポートしているか否かを確認し、ルーティング情報を利用して前記SETが現在SUPLローミングされているか否かを確認する(S71)。確認の結果、前記SETが前記SUPLをサポートし、現在ローミングされていない場合、前記SLPは、前記SETにSUPL INITメッセージを送信して前記SETとSUPL手順を開始する(S72)。ここで、前記SUPL INITメッセージは、例えば、WAP Push、SMSトリガ、SIP push、又はUDP/IPなどの形式で伝送される。
前記SUPL INITメッセージは、少なくともsession−id、SLP mode、SUPL mode、及びposmethodなどのパラメータを含む。ここで、前記SLP modeは、SLPの動作モード(例えば、プロキシモード又はノンプロキシモード)を示し、前記SUPL modeは、位置追跡のタイプ(例えば、即時の位置追跡、周期的な位置追跡、エリアベース位置追跡)を示す。前記SLPは、段階S71を行う前に前記SETのプライバシーを確認することができるが、ユーザに位置追跡に関連する通知が必要な場合は、前記SUPL INITメッセージ内に通知パラメータをさらに含める。
また、前記SLPは、SUPL INITメッセージ内にreport_criteriaパラメータを含めて伝送するが、前記パラメータにより外部のLCSクライアントから受信したエリアベース位置追跡に関するトリガ情報、すなわち、エリアイベント情報を前記SETに伝送する。すなわち、前記SLPは、エリアベース位置追跡を発生させるトリガ情報を前記SETに伝達する(すなわち、SETトリガケース)。前記SETは、該当イベントが発生すると実際の位置追跡が実行できるようにする。
前記SUPLエージェントからMLP TLRRメッセージを利用して伝送された特定エリア(例えば、ソウル又は新吉1洞)は、実際にネットワーク上のセルidとして表現されていないため、必要な場合、前記SLPは、前記特定エリアをセルidのようなネットワークパラメータに変換してSUPL INITメッセージにより伝送する。また、前記SLPは、SUPL INITメッセージを利用して前記MLP TLRRメッセージにより伝送された特定エリア名などをそのまま伝送し、前記SETが認知できるネットワークパラメータなどに変換した値は別途の提供プロトコル(provisioning protocol)で伝送できる。
前記SUPL INITメッセージを受信した前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(例えば、3GPP又は3GPP2)とデータ接続を設定する(S73)。前記データ接続が設定されると、前記SETは、SUPL INITメッセージにより伝送されたトリガ情報(すなわち、エリアイベント情報)を保存した後、SUPL STARTメッセージを前記SLPに送信する(S74)。ここで、前記SETは、SUPL STARTメッセージ内にSET能力情報を含んで伝送する。
前記SLPは、MLP TLRAメッセージによりSUPLエージェントに該当位置追跡要求に対する確認(すなわち、位置追跡ができるか否か)を伝送し(S75)、SUPL STARTメッセージに対する応答として前記SETにSUPL RESPONSEメッセージを送信する(S76)。
その後、周期的に前記SLPによる位置値計算に必要な情報(すなわち、アシスタンスデータ)、例えば、A−GPSを使用する場合に衛星の現在軌道、現在位置で端末により受信できる衛星信号が属する衛星の数のように、前記SETが実際に位置追跡のために測定する必要のあるデータを迅速に処理するために、前記SLPにより伝達される情報が必要であれば、前記SETは、SUPL POS INITメッセージをSLPに送信して位置追跡手順を開始する(S77)。ここで、前記SLPと前記SET間のTCP/IP接続がSUPL RESPONSEメッセージ送信後に終了した場合、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを送信する前にデータ接続を再設定しなければならない。
従って、前記SLPと前記SETは、実際の位置追跡を行うために連続的にメッセージを交換する(すなわち、SUPL POS手順実行)。前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。
図4は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。従って、前記SETは、前記SUPL POS手順が終了すると、計算された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較することにより、エリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生した場合、前記SETは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記計算された位置値を前記SLPに伝送し(S79)、前記SLPは、前記SETから受信した位置追跡値をMLP TLREPメッセージを利用して前記SUPLエージェントに伝送する(S80)。ここで、前記SETは、SUPL REPORTメッセージのtrigger_eventパラメータに、前記該当イベントの特性(例えば、SETが特定エリアに移動するか、特定エリアから移動するか、又は特定エリア内にある場合)を示す情報を含めて前記SLPに伝送する。
それに対して、前記確認の結果、エリアイベントが発生していない場合、前記SETは、以下のように周期的に位置追跡手順を行う。この場合、前記段階S79及びS80は行われない。
すなわち、次のエリアベース位置追跡周期となると、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信して位置追跡の開始を通知し(S81)、前記SLPと連続的なメッセージを交換してSUPL POS手順を行う(S82)。
前記SUPL POS手順が終了すると、前記SETは、計算された位置値をエリアイベント情報に設定されている実際の位置値と比較する。比較の結果、前記計算された位置値が実際の位置値と一致する場合(すなわち、エリアイベントが発生した場合)、前記SETは、該当位置追跡値と発生したイベントのタイプをSUPL REPORTメッセージを利用して前記SLPに伝送する(S83)。
従って、前記SLPは、前記SETから受信した位置追跡値をMLP TLREPメッセージを利用してSUPLエージェントに伝送し(S84)、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPL手順(又は、SUPLセッション)の終了を通知する(S85)。
一方、図4において、SUPL START及びSUPL RESPONSEメッセージは省略できるので、この場合、MLP TLRAメッセージはSUPL POS INITメッセージの後に送信されてもよい。
図5は、本発明の第5実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、第5実施形態は、第4実施形態に比べてエリアベース位置追跡の周期が相対的に長い。
図5に示すように、エリアベース位置追跡の周期が長い場合、前記SLPは、SUPL ENDメッセージを利用して毎周期の終わりに1周期に対する位置追跡を終了し(すなわち、SUPLセッションでなくSUPL接続を解除する)(S100)、次の周期の開始点で前記SUPL STARTを再使用して次の周期の位置追跡を行う(S102)。ここで、段階S90〜S99は、図4の段階S70〜S79と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
すなわち、1周期に対するエリアベース位置追跡手順が終了することによりエリアイベントが発生すると、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信して1周期に対するSUPL POS接続を解除した後(S100)、MLP TLREPメッセージを利用して前記SUPLエージェントに該当エリアベース位置追跡値を伝送する(S101)。エリアイベントが発生していない場合、前記段階S99及びS101は行われない。
その後、次のエリアベース位置追跡周期となると、前記SETは、SUPL STARTメッセージを利用して前記解除されたSUPL POS接続を開放(接続)し、前記SLPに次の周期の位置追跡が行われることを通知する(S102)。図5において、SUPL START及びSUPL RESPONSEメッセージは省略できるので、この場合、MLP TLRAメッセージはSUPL POS INITメッセージの後に送信され、段階S102で、SUPL STARTメッセージの代わりにSUPL POS INITメッセージが使用される。
従って、次のエリアベース位置追跡周期となると、前記SLPと前記SETは、SUPL POS INITメッセージ、SUPL POS手順、並びにSUPL REPORT及びMLP TLREPメッセージを連続的に交換して位置追跡を行い、該当位置値をSUPLエージェントに伝送する(S104〜S107)。また、一連のエリアベース位置追跡手順が全て終了すると、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPL手順が終了したことを通知する(S108)。
図6は、本発明の第6実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図である。本発明の第6実施形態は、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースであり、特に、位置追跡がSETアシストモードで行われる。
図6に示すように、段階S110〜S118の動作は、図4の段階S70〜S78の動作と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
従って、SUPL POS手順が終了すると(S118)、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに前記計算された位置値を伝送し(S119)、前記SETは、前記計算された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生した場合、前記SETは、SUPL TRIGGERメッセージ内に前記計算された位置値と該当イベントの特性を示すtrigger_eventパラメータを含めて前記SLPに伝送し(S120)、前記SLPは、前記SETから受信した位置追跡値をMLP TLREPメッセージを利用して前記SUPLエージェントに伝送する(S121)。
それに対して、前記確認の結果、エリアイベントが発生していない場合、前記SETは、周期的に以下のような位置追跡手順を行う。この場合、段階S120及びS121は行われない。
すなわち、次のエリアベース位置追跡周期となると、前記SETは、前記SLPにSUPL POS INITメッセージを再送信して位置追跡の開始を通知し(S122)、前記SLPと実際の位置追跡を実施するための連続的なメッセージを交換してSUPL POS手順を行う(S123)。
前記SUPL POS手順が終了すると、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに前記計算された位置値を伝送し(S124)、前記SETは、前記計算された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生した場合、前記SETは、SUPL TRIGGERメッセージ内に前記計算された位置値とともに該当イベントの特性を示すtrigger_eventパラメータを含めて前記SLPに伝送する(S125)。
従って、前記SLPは、MLP TLREPメッセージを利用して前記SETから受信した位置追跡値を前記SUPLエージェントに伝送し(S126)、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPL手順(又は、SUPLセッション)の終了を通知する(S127)。
一方、図6において、SUPL START及びSUPL RESPONSEメッセージは省略できるので、この場合、MLP TLRAメッセージはSUPL POS INITメッセージの後に送信されてもよい。
図7は、本発明の第7実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図である。第7実施形態は、SUPL INITメッセージのサイズの制約により、前記SLPがreport_criteriaをSUPL INITメッセージを利用して伝送することができない場合、新しいSUPL TRIGGER REQUESTメッセージを利用して前記report_criteriaを伝送する場合を示す。
すなわち、本発明の第7実施形態は、第4実施形態にSUPL TRIGGER REQUEST及びSUPL TRIGGER RESPONSEメッセージが追加された点が異なり、それ以外の過程は番号が異なるだけで第4実施形態と同様である。
従って、前述した段階S130〜S134が行われると、前記SLPは、前記SETが該当情報によってエリアベース位置追跡を準備し、別途にユーザ確認を行うようにするために、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージによりエリアベース位置追跡のためのトリガ情報(すなわち、エリアイベント情報)を前記SETに伝送する(S135)。前記SETは、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージにより伝送されたエリアイベント情報を保存した後、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージに対する応答としてSUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを送信する(S136)。
しかし、図4とは異なり、図7に示すように、前記SLPは、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを前記SETから受信した後にMLP TLRAメッセージを前記SUPLエージェントに送信する(S137)。これは、前記SLPがSUPL TRIGGER REQUESTメッセージにエリアベース位置追跡に関連するトリガ情報を含めて前記SETに伝送し、前記SETからSUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにより応答を受信するため、前記SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを受信してはじめてエリアベース位置追跡に関連するトリガ情報がSETに全て伝送されたことを認知できるためである。しかし、前記SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージは省略でき、この場合、前記SLPは、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージを送信した後、直ちにMLP TLRAメッセージを前記SUPLエージェントに送信する。
SUPL INITメッセージは、SMSにより送信することもできる。従って、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージは、前記SMS内にreport_criteriaパラメータを全て含むことができない場合に前記report_criteriaパラメータを別途に伝送するためのメッセージであり、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージは、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージに対する応答メッセージである。従って、図4においては、SUPL STARTメッセージとSUPL RESPONSEメッセージを全て省略できたが、図7においては、エリアベース位置追跡に関連するトリガ情報をSUPL TRIGGER REQUESTメッセージにより送信し、SUPL TRIGGER RESPONSEを受信する場合、前記SETは、SUPL INITに含まれている周期的な位置追跡に対する前記SLPからの同意を得るために、まずSUPL STARTメッセージを前記SLPに送信する必要がある。従って、SUPL RESPONSEメッセージのみが省略できる。
また、本発明の第7実施形態も、エリアベース位置追跡のための周期が長い場合は、周期毎に前記SETにより前記SUPLセッションを開放(接続)できるように手順を修正できる。この場合、毎位置追跡周期のSUPL POS INITメッセージの前にSUPL STARTメッセージ及びSUPL RESPONSEメッセージを追加する。SUPL REPORTメッセージが使用(要求、送信)されない場合は、SUPL POS手順後にSUPL ENDメッセージを追加する。SUPL REPORTメッセージが使用される場合は、SUPL REPORTメッセージ後にSUPL ENDメッセージを追加する。
図5及び図7は、位置追跡(すなわち、位置計算)がSETベースモードで行われる場合のみを示す。位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、図6に示すように、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して計算された位置値を前記SETに伝送し、前記SETは、該当イベントが発生したか否かを確認した後、該当イベントが発生した場合、SUPL TRIGGERメッセージを利用して該当イベントが発生したことを前記SLPに通知する。
図8は、本発明の第8実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びSET開始ケースを示す。
まず、前記SUPLエージェントからエリアベース位置追跡が要求されると、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(例えば、3GPP又は3GPP2)にデータ接続を要求する(S150)。
一旦、データ接続が設定されると、前記SETは、前記SLPにSUPL STARTメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S151)。ここで、前記SETは、前記SUPL STARTメッセージにtlrr_eventパラメータを挿入し、エリアベース位置追跡の特性及び特定エリア情報などを設定して前記SLPに伝送する。
例えば、前記特定エリア情報は「ソウル」、「新吉1洞」などの行政区域上のエリア名又は公知のエリア名である可能性が高く、特定位置情報は、緯度/経度に関する情報又はx、y、z座標などで表現される。従って、前記SETは、前記SLPから前記SETが該当エリアに移動したことを認知できるネットワークパラメータ(例えば、セルid)を受信するために、前記特定エリア情報及び/又は特定位置情報を前記SLPに伝送しなければならない。その理由は、前記SLPのみがエリアベース位置追跡に関連するエリアを構成するセルidを認知しているためである。
前記SUPL SRARTメッセージを受信した前記SLPは、ルーティング情報を利用して前記SETが現在SUPLローミングされているか否かを確認し(S152)、前記SETがローミングされていない場合は、前記SETに前記SUPL STARTメッセージに対する応答としてSUPL RESPONSEメッセージを送信する(S153)。
前記SLPは、SUPL RESPONSEメッセージ内にreport_criteriaパラメータを含んで伝送する。前記SLPは、前記SETから受信したエリアベース位置追跡要求に関するトリガ情報を含んで前記SETに伝送する。すなわち、前記SLPは、該当イベントが発生すると前記SETが実際のエリアベース位置追跡手順を行うようにするために、エリアベース位置追跡を発生させるトリガ情報を前記SETに伝達する(すなわち、SETトリガ)。例えば、特定エリアに関連する位置追跡の場合、前記SETから受信した特定エリア情報(例えば、ソウル又は新吉1洞)が実際のネットワーク上のセルidを使用して表現されていないため、前記SLPは、該当エリアをセルidなどのネットワークパラメータに変換した後、前記SETに伝送する。また、前記SETが認知できるネットワークパラメータに変換された値は、SUPL RESPONSEだけでなく、別途の提供プロトコルを利用して伝送できる。
エリアベース位置追跡周期になると、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S154)。ここで、前記SLPと前記SET間のTCP/IP接続がSUPL RESPONSEメッセージの送信後に解除された場合、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを送信する前にデータ接続を再設定する必要がある。
前記SETは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを前記SLPと連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S155)。ここで、前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。図8は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。しかし、前記位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに計算された位置値を伝送する(S156)。
従って、前記SETは、計算された位置値が前記SLPから提供されたエリアイベント情報(例えば、セルid)と一致しているか否かを判断してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生した場合、前記SETは、前記計算された位置値を前記SUPLエージェントに提供する。
その後、次のエリアベース位置追跡周期になると、前記SLPと前記SETは、前述したように、SUPL POS INITメッセージ、SUPL POS手順、及びSUPL REPORTメッセージを利用して該当周期の位置追跡を行って前記SETの位置値を計算する(S157〜S159)。前述したような一連のエリアベース位置追跡手順が全て終了すると、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPL手順の終了を通知し(S160)、前記SETは、前記SLPとのIP接続を解除するとともに位置追跡セッションに関連する全てのリソースを解除する。
図9は、本発明の第9実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、第9実施形態は、第8実施形態に比べてエリアベース位置追跡の周期が相対的に長い。
すなわち、エリアベース位置追跡の周期が長い場合、位置サーバは、毎周期の終わりにSUPL ENDメッセージを端末に送信し、1周期に対する位置追跡を終了する(176)。ここで、1周期に対する位置追跡を終了し、次の周期に対する位置追跡を開始すると、前記SETは、2番目の周期に対するエリアベース位置追跡の開始をSUPL開始メッセージにより通知する(S177)。ここで、前記2番目の周期から送信されるSUPL STARTメッセージには以前の周期値だけ減少した周期値(例えば、回数)が含まれる。
従って、本発明の第9実施形態は、段階S177の後に位置追跡周期毎に前記SETがSUPL STARTメッセージを前記SLPに送信してエリアベース位置追跡手順を開始する点が第8実施形態と異なり、それ以外の過程は番号が異なるだけで第8実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
前述したように、エリアイベントが発生したか否かを確認するためにはSETの現在位置が計算される必要がある。しかし、前記SETがトリガ情報(エリアイベント情報)に規定されたエリアから非常に遠く離れている場合、前記SETと前記SLP間の周期的位置追跡セッションは、大きな意味がない。この場合、前記SETがターゲットエリアに接近するまでは、前記SETの概略的な(coarse)位置追跡によりエリアイベントを処理できる。
従って、セルidを利用して概略的な位置追跡が行われる場合、エリアベース位置追跡サービスは基本的に次の3段階を行う。
1)特定エリアのセルidがSETに伝送される。
2)伝送された複数のセルidと現在のターゲットSETのセルidとを比較する。
3)前記セルidの1つが現在SETが位置するセルidと一致すると、前記SETが位置追跡セッションを周期的に開始する。以下、図10〜図13をこのような観点から説明する。
図10は、本発明の第10実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースを示す。本発明の第10実施形態は、セルidを利用して前記SETの概略的な位置追跡(すなわち、位置計算)を行った後、その計算された前記SETの位置がエリアイベント情報に規定された位置に該当するときにのみ周期的なエリアベース位置追跡を行う。ここで、前記SLPはネットワーク側に該当し、前記SETは端末側に該当する。
図10に示すように、外部のLCSクライアントがエリアベース位置追跡を要求すると、前記SUPLエージェントは、MLP TLRRメッセージを利用して前記SLPにエリアベース位置追跡を要求する(S190)。前記MLP TLRRメッセージは、ms−id、client−id、QoP、及びtlrr_eventなどのパラメータを含む。ここで、ms−idは、位置追跡のターゲットを示し、QoPは、位置追跡精度を示し、tlrr_eventは、エリアイベント情報、すなわち、エリアベース位置追跡の特性と特定エリアを示す。
前記MLP TLRRメッセージを受信した前記SLPは、ルックアップテーブルを利用して前記SETが前記SUPLをサポートしているか否かを確認した後、前記SETが現在SUPLローミングされているか否かを確認する(S191)。確認の結果、前記SETがSUPLをサポートし、現在ローミングされていない場合、前記SLPは、前記SETにSUPL INITメッセージを送信して前記SETとSUPL手順を開始する(S192)。ここで、前記SUPL INITメッセージは、WAP Push、SMSトリガ、SIP Push、UDP/IPなどの形式で送信される。
前記SUPL INITメッセージは、少なくともsession−id、SLP mode、SUPL mode、及びposmethodなどのパラメータを含む。ここで、前記SLP modeは、SLPの動作モード(すなわち、プロキシモード又はノンプロキシモード)を示し、前記SUPL modeは、位置追跡のタイプ(例えば、即時の位置追跡、周期的な位置追跡、エリアベース位置追跡)を示す。また、前記SLPは、SUPL INITメッセージ内にreport_criteriaパラメータを含めて送信し、前記パラメータにより外部のLCSクライアントから受信したエリアベース位置追跡に関するトリガ情報、すなわち、エリアイベント情報を前記SETに送信する。すなわち、前記SLPは、エリアベース位置追跡を発生させるトリガ情報を前記SETに伝送し、前記SETで該当イベントが発生すると、実際の位置追跡手順を行わせる。
前記SUPL INITメッセージを受信したSETは、前記SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(例えば、3GPP又は3GPP2)とデータ接続を設定する(S193)。
データ接続が設定されると、前記SETは、SUPL INITメッセージにより伝送されたエリアイベント情報を保存し、session−id、lid、及びSET capability情報が含まれるSUPL TRIGGER STARTメッセージを前記SLPに送信する(S194)。
前記SUPL TRIGGER STARTメッセージを受信した前記SLPは、MLP TLRAメッセージによりSUPLエージェントに前記位置追跡要求に対する確認を伝送し(S195)、SUPLエージェントにより要求された特定エリアに属するセルを判断し、その判断されたセルに該当するセルidを保存するとともに、前記セルidをSUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを利用して前記SETに伝送する(S196)。
前記SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにより複数のセルidを受信した前記SETは、現在SETが位置するセルidと前記複数のセルidとを比較し、前記SETのセルidと一致するセルidが存在するか否かを確認する(S197)。このような比較は、前記SETの概略的な位置追跡(すなわち、位置計算)により前記SETがターゲットエリアに接近しているか否かを確認するために行われる。
比較の結果、複数のセルidの1つが現在のSETのセルidと一致する場合、前記SETは、SETが現在ターゲットエリアに接近していることを認知し、周期的なエリアベース位置追跡を開始する。すなわち、前記SETは、エリアベース位置追跡周期でSUPL POS INITメッセージをSLPに送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S198)。
従って、前記SETと前記SLPは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S199)。ここで、前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われる(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(SETベースモード)。図10は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。しかし、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに計算された位置値を伝送する(S200)。
前記SETの位置値が取得されると、前記SETは、前記取得された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生していない場合、段階S201及びS202を再び行って新しい位置値を計算する。ここで、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに計算された位置値を伝送する(S203)。
その後、前記SETは、前記計算された新しい位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを再び比較し、その2つの位置値が一致してエリアイベントが発生すると(S204)、前記SETは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記新しい位置値(すなわち、位置追跡値)を前記SLPに伝送する(S205)。従って、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPLセッションを終了させ(S206)、前記SETから受信した位置追跡値をMLP TLREPメッセージを利用してSUPLエージェントに送信する(S207)。
図11は、本発明の第11実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースを示す。本発明の第11実施形態においては、前記SLPがエリアベース位置追跡のための初期周期情報を計算して前記SETに伝送し、前記SETが前記初期周期情報によって位置追跡を行った後、前記SETの位置によって初期周期情報を変更する。
図11に示すように、段階S210〜S213の動作は、図10の段階S190〜S193の動作と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
一旦、データ接続が設定されると(S213)、前記SETは、SUPL INITメッセージにより伝送されたエリアイベント情報を保存し、session−id、lid、及びSET capability情報が含まれるSUPL TRIGGER STARTメッセージを前記SLPに送信する(S214)。
前記SUPL TRIGGER STARTメッセージを受信した前記SLPは、MLP TLRAメッセージによりSUPLエージェントに前記位置追跡要求に対する確認を伝送し(S215)、SUPLエージェントが要求した特定エリアとSETの現在位置(すなわち、lidを利用して概略的に推定された位置)間の相対距離を計算し、前記計算された相対距離に基づいてエリアベース位置追跡の初期周期(initial period)を計算する。前記計算された初期周期は、SUPL RESPONSEメッセージにより前記SETに伝送され(S216)、前記lidは、位置識別子(location(position) identifier)を示す。
SUPL RESPONSEメッセージによりエリアベース位置追跡の初期周期を受信した前記SETは、周期的な位置追跡セッションを開始し(S217)、該当初期周期で前記SLPにSUPL POS INITメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S218)。
従って、前記SETと前記SLPは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S219)。ここで、前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(SETベースモード)。図10は、SETベースモードで行われる位置追跡を示し、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに計算された位置値を伝送する(S220)。
前記SETの位置値が計算されると、前記SETは、前記計算された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生していない場合、前記SETは、前記計算された位置値と要求されたエリア間の相対距離を再び計算することにより、エリアベース位置追跡の周期を変更する(S221)。
その後、前記SETは、前記新しく計算されたエリアベース位置追跡の周期で前記SLPにSUPL POS INITメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する。ここで、前記変更された位置追跡周期が前記SLPに伝送される(S222)。従って、前記SETと前記SLPは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S223)。ここで、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して計算された位置値を前記SETに伝送する(S224)。
その後、前記SETは、前記計算された新しい位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを再び比較する。前記2つの位置値が一致し、エリアイベントが発生すると(S225)、前記SETは、新しい位置値をSUPL REPORTメッセージを利用して前記SLPに伝送する(S226)。従って、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPLセッションを終了させ(S227)、MLP TLREPメッセージを利用して前記SETから受信した位置追跡値を前記SUPLエージェントに送信する(S228)。
図12は、本発明の第12実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びSET開始ケースを示す。本発明の第12実施形態は、第10実施形態と同様に、セルidを利用して前記SETの概略的な位置追跡を行った後、計算されたSETの位置がエリアイベント情報に規定された位置に該当するときにのみ周期的なエリアベース位置追跡を行う。
図12に示すように、前記SUPLエージェントからエリアベース位置追跡が要求された場合、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていないと、パケットデータネットワークとデータ接続を設定する(S230)。
一旦、データ接続が設定されると、前記SETは、前記SLPにSUPL TRIGGER STARTメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S231)。ここで、前記SETは、前記SUPL TRIGGER STARTメッセージにtlrr_eventパラメータを含め、エリアベース位置追跡のタイプ及び特定エリア情報などを設定して前記メッセージを前記SLPに送信する。
前記SUPL TRIGGER STARTメッセージを受信したSLPは、前記特定エリアに属しているセルを判断した後、該当セルに該当するセルidを保存し、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを利用して前記セルidを前記SETに伝送する(S232)。前記SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにより複数のセルidを受信したSETは、現在SETが位置するセルidと前記受信したセルidとを比較し、前記SETのセルidと一致するセルidが存在するか否かを確認する(S233)。このような比較は、前記SETの概略的な位置追跡により前記SETがターゲットエリアに接近しているか否かを確認するために行われる。
前記複数のセルidのうち1つが前記現在のセルidと一致すると、前記SETは、SETが現在ターゲットエリアに接近していると認知し、周期的なエリアベース位置追跡を開始する。すなわち、前記SETは、エリアベース位置追跡周期でSUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S234)。
従って、前記SETと前記SLPは、実際の位置追跡を実施するためのメッセージを連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S235)。ここで、前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信された測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得されたアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。図12は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。しかし、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して計算された位置値を前記SETに伝送する(S236)。
前記SETの位置値が取得されると、前記SETは、前記取得された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生していない場合、前述した段階S237及びS238を再び行って新しい位置値を計算する。ここで、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して計算された位置値を前記SETに伝送する(S239)。
その後、前記SETは、前記計算された新しい位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを再び比較する。前記2つの位置値が一致し、エリアイベントが発生すると(S240)、前記SETは、新しい位置追跡値をSUPL REPORTメッセージにより前記SLPに伝送し(S241)、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPLセッションを終了させる(S242)。
図13は、本発明の第13実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びSET開始ケースを示す。本発明の第13実施形態は、第11実施形態と同様に、前記SLPがエリアベース位置追跡のための初期周期情報を計算して前記SETに伝送し、前記SETは、前記初期周期情報によって位置追跡を行った後、前記SETの位置によって初期周期情報を変更させる。
図13に示すように、前記SUPLエージェントがエリアベース位置追跡を要求すると、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワークとデータ接続を設定する(S250)。前記データ接続が設定されると、前記SETは、前記SLPにSUPL TRIGGER STARTメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S251)。ここで、前記SETは、前記SUPL TRIGGER STARTメッセージにtlrr_eventパラメータを挿入し、エリアベース位置追跡の特性及び特定エリア情報などを設定して前記SLPに伝送する。
前記SUPL TRIGGER STARTメッセージを受信した前記SLPは、前記SUPLエージェントが要求したエリアと前記SETの現在位置(すなわち、lidを利用して概略的に推定された位置)間の相対距離を計算し、前記計算された相対距離に基づいてエリアベース位置追跡の初期周期を計算する。前記計算された周期は、SUPL RESPONSEメッセージを利用して前記SETに伝送される(S252)。
前記SUPL RESPONSEメッセージを利用してエリアベース位置追跡の初期周期を受信した前記SETは、周期的な位置追跡セッションを開始する(S253)。前記SETは、該当位置追跡の初期周期で前記SLPにSUPL POS INITメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S254)。
従って、前記SETと前記SLPは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S255)。ここで、前記SETの位置追跡は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得されたアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。図13は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。しかし、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して計算された位置値を前記SETに伝送する(S256)。
前記SETの位置値が計算されると、前記SETは、前記計算された位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する。確認の結果、エリアイベントが発生していない場合、前記SETは、前記計算された位置値と要求されたエリア間の相対距離を再び計算し、エリアベース位置追跡の周期を変更する(S257)。
その後、前記SETは、前記新しく計算されたエリアベース位置追跡の周期で前記SLPにSUPL POS INITメッセージを送信してエリアベース位置追跡手順を開始する。ここで、前記変更された位置追跡周期が前記SLPに伝送される(S258)。従って、前記SETと前記SLPは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換してSUPL POS手順を行うことにより、前記SETの位置を計算する(S259)。ここで、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して計算された位置値を前記SETに伝送する(S260)。
その後、前記SETは、前記計算された新しい位置値とエリアイベント情報に設定されている実際の位置値とを再び比較する。前記2つの位置値が一致し、エリアイベントが発生していない場合(S261)、前記SETは、SUPL REPORTメッセージを利用して新しい位置追跡値を前記SLPに伝送し(S262)、前記SLPは、前記SETにSUPL ENDメッセージを送信してSUPLセッションを終了させる(S263)。
前述したように、本発明の第1〜第13実施形態は、エリアベース位置追跡が周期と関連して行われるケースについて説明している。しかし、エリアベース位置追跡は必ずしも周期と関連して行われるわけではない。すなわち、前記エリアベース位置追跡は、前記SETの位置値がエリアイベント情報に設定されている実際の位置値と一致する場合にのみ(すなわち、予め保存されたトリガ情報に基づいて該当イベントが発生した場合にのみ)行われるようにすることができる。その後、図14〜図16は、特定周期に関係なく行われるエリアベース位置追跡の多様なタイプを示す。
図14は、本発明の第14実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースを示す。
外部LCSクライアントがエリアベース位置追跡を要求すると、前記SUPLエージェントは、MLP TLRRメッセージを利用して前記SLPにエリアベース位置追跡を要求する(S270)。前記MLP TLRRメッセージは、ms−id、client−id、QoP、及びtlrr_eventなどのパラメータを含む。
前記MLP TLRRメッセージを受信した前記SLPは、ルックアップテーブルを利用して前記SETがSUPLをサポートしているか否かを確認し、ルーティング情報を利用して前記SETが現在SUPLローミングされているか否かを確認する(S271)。確認の結果、前記SETがSUPLをサポートし、現在ローミングされていない場合、前記SLPは、前記SETにSUPL INITメッセージを送信して前記SETとSUPL手順を開始する(S272)。ここで、前記SUPL INITメッセージは、WAP Push、SMSトリガ、SIP Push、及びUDP/IPなどの形式で伝送できる。
前記SUPL INITメッセージは、少なくともsession−id、posmethod、report_criteria、SLP mode、SUPL modeなどのパラメータを含む。ここで、前記SLP modeは、前記SLPの動作モードを示し、前記SUPL modeは、位置追跡のタイプを示す。前記SLPは、段階S271を行う前に前記SETのプライバシーを確認することができる。前記ユーザが位置情報に関する通知を必要とする場合、前記SUPL INITメッセージ内に通知パラメータをさらに含める。
また、前記SLPは、SUPL INITメッセージ内にreport_criteriaパラメータを含めて伝送する。前記SLPは、前記report_criteriaパラメータを利用して外部のLCSクライアントから受信したエリアベース位置追跡に関するトリガ情報(すなわち、エリアイベント情報)を前記SETに伝送する。すなわち、前記SLPは、エリアベース位置追跡を発生させるトリガ情報を前記SETに伝送する(すなわち、SETトリガケース)。前記SETは、該当イベントが発生すると、実際の位置追跡手順を行わせる。
例えば、エリアベース位置追跡の場合、前記SLPは、エリアベース位置追跡の特性を区分するパラメータ及び特定エリアなどを特定メッセージに含めて送信する。ここで、「ソウル」、「新吉1洞」などの特定エリア名は、前記SETユーザが該当エリアに移動するとき、該当SETユーザに位置追跡に同意するか否かを問い合わせるために使用されるパラメータであり、プライバシー確認に関連している。
しかし、エリアベース位置追跡の場合、前記SUPLエージェントからMLP TLRRメッセージを利用して送信された特定エリア情報(例えば、ソウル又は新吉1洞)は、実際にネットワーク上のセルidで表現されていないため、前記SLPは、前記特定エリア情報をセルidのようなネットワークパラメータに変換して伝送する。また、前記SLPは、MLP TLRRメッセージを利用して伝送された特定エリア名をSUPL INITメッセージを利用してそのまま伝送する。前記SLPは、前記SETが認知できるネットワークパラメータ(すなわち、セルid)に変換した値を別途の提供プロトコルにより伝送することもできる。
前記SUPL INITメッセージを受信した前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワークとデータ接続を設定する(S273)。前記データ接続が設定されると、前記SETは、SUPL INITメッセージにより受信したトリガ情報を保存した後、SUPL STARTメッセージを前記SLPに送信する(S274)。
前記SLPは、MLP TLRAメッセージを利用して前記SUPLエージェントに該当位置追跡要求に対する確認(すなわち、位置追跡ができるか否か)を伝送し(S275)、前記SUPL STARTメッセージに対する応答としてSUPL RESPONSEメッセージを前記SETに送信する(S276)。ここで、前記SUPL INITメッセージを利用して前記MLP TLRRメッセージにより送信された特定エリア名(すなわち、ユーザが認知できる名前)がそのまま伝送された場合、前記SLPは、前記SETが認知できるネットワークパラメータに変換した値、例えばセルid又はshape情報をSUPL RESPONSEメッセージを利用して前記SETに伝送する。
その後、前記SETは、SET自身が位置するセルidが前記トリガ情報に含まれるセルidと一致しているか否かを確認することにより、エリアイベントが発生したか否かを確認する。前記SETが位置するセルidが前記トリガ情報に含まれるセルidと一致してエリアイベントが発生したと確認された場合(すなわち、前記SETがエリアイベント情報に規定されたエリアに移動した場合)、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信して位置追跡手順を開始する(S277)。ここで、前記SLPと前記SET間のTCP/IP接続がSUPL RESPONSEメッセージの後に終了した場合、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを送信する前にデータ接続を再設定しなければならない。
前記SLPと前記SETは、実際の位置追跡を行うために連続的なメッセージを交換してSETの位置を計算する(S278)。前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得されたアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。前記位置追跡がSETベースモードで行われる場合、前記SETは、SUPL REPORTメッセージにより計算された位置値を前記SLPに伝送する(S279)。
従って、前記SLPは、SLP自身が計算したか、又は前記SETから受信した位置値をMLP TLREPメッセージにより前記SUPLエージェントに伝送する(S280)。
また、図14において、SUPL START及びSUPL RESPONSEメッセージは省略でき、この場合、MLP TLRAがSUPL POS INITメッセージ後に送信されてもよい。しかし、SUPL INITメッセージ内の特定エリア関連情報は、前記SLPにより伝送された前記特定エリア名などをそのまま伝送し、前記SETが認知できるネットワークパラメータ(すなわち、セルid又はshape情報)に変換した値をSUPL RESPONSEメッセージに含めて送信する場合は、SUPL RESPONSEメッセージを省略できない。
図15は、本発明の第15実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースを示す。第15実施形態は、SUPL INITメッセージのサイズ制約によって前記SLPがreport_criteriaをSUPL INITメッセージを利用して伝送できない場合、新しいSUPL TRIGGER REQUESTメッセージにより前記report_criteriaを伝送する。従って、第15実施形態は、第14実施形態とほぼ同一であり、SUPL TRIGGER REQUEST及びSUPL TRIGGER RESPONSEメッセージが追加される点が異なる。
まず、エリアベース位置追跡を開始するための段階S290〜S294が行われる場合、前記SLPは、前記SETが該当情報によるエリアベース位置追跡を準備するとともに、別途にユーザ確認を行うことを可能にするために、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージを利用してエリアベース位置追跡に関する情報を前記SETに伝送する(S295)。前記SETはSUPL TRIGGER REQUESTメッセージにより送信されたトリガ情報を保存した後、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージに対する応答としてSUPL TRIGGER RESPONSEを送信する(S296)。
しかし、第14実施形態とは異なり、第15実施形態において、前記SLPは、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを前記SETから受信した後、MLP TLRAメッセージを前記SUPLエージェントに送信する(S297)。この段階S297は、前記SLPがSUPL TRIGGER REQUESTメッセージにエリアベース位置追跡に関するトリガ情報を含めて前記SETに伝送し、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージの応答として前記SETからSUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを受信するため、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを受信した後にのみエリアベース位置追跡に関するトリガ情報が前記SETに全て伝送されたと認知できる。しかし、前記SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージは省略されてもよい。この場合、前記SLPは、SUPL TRIGGER REQUESTメッセージを送信した後、直ちにMLP TLRAをSUPLエージェントに送信する。
前記SUPL INITメッセージは、SMSでも送信できる。従って、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージは、前記SMSにreport_criteriaパラメータを全て含むことができない場合、前記report_criteriaパラメータを別途に伝送するためのメッセージであり、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージは、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージに対する応答メッセージである。
特定エリア名を前記SETが認知できるネットワークパラメータに変換した値(例えば、セルid又はshape情報)を別途に伝送する必要がある場合、該当値をSUPL TRIGGER REQUESTメッセージ内に含めて伝送できる。また、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージ内の特定エリア関連情報は、MLP TLRRメッセージにより伝送された特定エリア名などをそのまま伝送し、前記SETが認知できるネットワークパラメータに変換した値(例えば、セルid又はshape情報)は、SUPL RESPONSEメッセージ内に含まれて伝送できる。
従って、図14においては、SUPL STARTメッセージとSUPL RESPONSEメッセージを省略することできる。しかし、図15においては、エリアベース位置追跡に関するトリガ情報をSUPL TRIGGER REQUESTメッセージを利用して伝送し、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージを受信すると、前記SETは、SUPL INITメッセージに含まれているエリアベース位置追跡に対する同意を得るために、まずSUPL STARTメッセージを前記SLPに送信する。従って、SUPL RESPONSEメッセージのみが省略できる。しかし、前記SUPL TRIGGER REQUESTメッセージを利用して特定エリア情報(すなわち、MLP TLRRメッセージにより送信された特定エリア名)をそのまま伝送し、SUPL RESPONSEメッセージを利用して前記特定エリア名をネットワークパラメータに変換した値(例えば、セルid又はshape情報)を伝送する場合、前記SUPL RESPONSEメッセージは省略できない。
その後の段階S298〜S302は、段階S276〜S280と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
図16は、本発明の第16実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びSET開始ケースを示す。
図16に示すように、前記SUPLエージェントがエリアベース位置追跡を要求すると、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワークにデータ接続を要求する(S310)。
前記データ接続が設定されると、前記SETは、前記SLPにSUPL STARTメッセージを送信してエリアベース位置追跡を要求する(S311)。ここで、前記SETは、エリアベース位置追跡の特性を区分するためのパラメータ、特定エリアなどを設定するためにSUPL STARTメッセージにtlrr_eventパラメータを挿入し、前記メッセージを前記SLPに伝送する。特に、エリアベース位置追跡の場合、前記SETは、実際に前記SETが認知できないネットワークパラメータを前記SLPから受信するために、tlrr_eventパラメータに特定エリアを表示して前記SLPに伝送する。例えば、端末が実際に伝送する特定エリア情報(例えば、ソウル、新吉1洞)は、一般に行政区域上のエリア名又は周知のエリア名である可能性が高い。該当名は、実際のネットワーク上のセルidとして表現されていない。
従って、前記SETは、前記SLPが特定エリア情報を前記SET自身が該当エリアに移動していると認知できるセルidのようなネットワークパラメータに変換し、前記SETに前記変換されたネットワークパラメータを伝送するために、前記特定エリア情報を前記SLPに伝送しなければならない。また、前記SETが特定エリアの緯度/経度に関する情報を正確に認知しているため、該当エリア情報を緯度/経度又は座標x、y、zで伝送しても、実際の端末が移動中に該当特定エリアに移動したことを認知できる該当エリアのセルidを受信するために、前記SETは、正確な位置情報を前記SLPに伝送した後、該当エリアのセルidを前記SLPから受信する。これは、前記SLPのみがエリアベース位置追跡に関連するエリアを構成するセルidを認知しているためである。
前記SUPL SRARTメッセージを受信した前記SLPは、ルーティング情報を利用して前記SETがSUPLローミングされているか否かを確認し(S312)、前記SETがローミングされていない場合は、前記SUPL STARTメッセージに対する応答としてSUPL RESPONSEメッセージを前記SETに送信する(S313)。
前記SLPは、SUPL RESPONSEメッセージ内にreport_criteriaパラメータを含んで伝送する。前記パラメータは、前記SETから受信したエリアベース位置追跡要求に関連するエリアイベント情報を含んで前記SETに伝送される。すなわち、前記SLPは、該当イベントが発生すると前記SETで実際の位置追跡手順が行われるようにするために、エリアベース位置追跡を発生させるトリガ情報を前記SETに伝送する。特に、エリアベース位置追跡の場合、前記SUPLエージェントからMLP TLRRメッセージを利用して送信された特定エリア情報(例えば、ソウル又は新吉1洞)は、実際にネットワーク上のセルidとして表現されていないため、前記SLPは、前記特定エリアをセルidのようなネットワークパラメータに変換して前記SETに伝送する。また、前記SLPは、SUPL INITメッセージを利用して前記MLP TLRRメッセージにより送信された特定エリア名をそのまま伝送する。前記SETが認知できるネットワークパラメータ(例えば、セルid)に変換された値は、別途の提供プロトコルにより伝送される。
その後、前記保存されたトリガ情報に基づいて特定イベントが発生すると(すなわち、SETが該当エリアに移動すると)、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信してエリアベース位置追跡手順を開始する(S314)。ここで、前記SETは、event_triggerパラメータを利用して発生したイベントを前記SLPに通知する。ここで、前記SLPと前記SET間のTCP/IP接続がSUPL RESPONSEメッセージ後に終了した場合、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを送信する前にデータ接続を再設定する必要がある。
従って、前記SETは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを前記SLPと連続的に交換して前記SETの位置を計算する(S315)。ここで、前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる。図16は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。しかし、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージを利用して前記SETに計算された位置値を伝送する(S316)。
図17は、本発明の第1実施形態によるエリアベース位置追跡手順を示す図であり、SETアシストモードのSETトリガケース及びネットワーク開始ケースを示す。
図17に示すように、外部のLCSクライアントがエリアベース位置追跡を要求すると、前記SUPLエージェントは、MLP TLRRメッセージを前記SLPに送信する(S320)。
前記MLP TLRRメッセージは、ms−id、client−id、QoP、及びtlrr_eventなどのパラメータを含む。前記ms−idは、ターゲットSETを示し、前記QoPは、位置追跡精度(例えば、時間的な遅延及び空間的な精度)を示し、前記tlrr_eventは、エリアベース位置追跡の特性(例えば、ターゲットSET(例えば、端末)が特定エリアに移動するか、特定エリアから移動するか、特定エリア内に位置するかなど)と特定エリア(例えば、特定エリア名や正確な位置値など)のような位置追跡に関する多様な条件情報を示す位置追跡関連トリガパラメータを示す。
MLP TLRRメッセージは、位置追跡値のタイプに関連するパラメータ(現在値又は直近に取得した値を表現)及び位置追跡要求が複数である場合、各位置追跡要求に優先度を設定するパラメータをさらに含む。
前記MLP TLRRメッセージを受信した前記SLPは、ルックアップテーブルを利用してターゲットSETがSUPLをサポートしているか否かを確認し、ルーティング情報を利用してターゲットSETが現在SUPLローミングされているか否かを確認する(S321)。
確認の結果、前記SETがSUPLをサポートし、現在ローミングされていない場合、前記SLPは、前記SETにSUPL INITメッセージを送信して前記SETとSUPL手順を開始する(S322)。ここで、前記SUPL INITメッセージは、WAP push、SMS(short message service)トリガ、SIP(Session Initiation Protocol) push、UDP/IPなどの形式で伝送できる。
前記SUPL INITメッセージは、少なくともsession−id、トリガタイプインジケータ(例えば、エリアイベント)、SLP mode(プロキシモード又はノンプロキシモード)、使用する位置追跡方法(すなわち、posmethod)などを含む。また、前記SLPは、前記段階S321を行う前に前記SETのプライバシーを確認することができる。ユーザに位置情報に関連する通知が必要である場合、前記SUPL INITメッセージ内に通知パラメータをさらに含める。
このように、前記SLPは、前記SUPL INITメッセージ内にトリガタイプパラメータを含んで伝送する。このパラメータは、前記SETにエリアベース位置追跡が要求され、前記SLP(すなわち、ネットワークトリガケース)により該当位置追跡が行われることを通知するために利用される。
前記SUPL INITメッセージを受信した前記SETは、前記SLPがプロキシモードを使用することを認知し、前記SLPとセキュリティIP接続を設定する。前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワーク(すなわち、3GPP又は3GPP2)とデータ接続を設定する(S323)。一旦、データ接続が設定されると、前記SETは、SUPL TRIGGER STARTメッセージを前記SLPに送信してエリアイベントトリガセッションを開始する(S324)。ここで、前記SUPL TRIGGER STARTメッセージは、少なくともsession−id、lid、及びSET能力情報を含む。
前記SUPL TRIGGER STARTメッセージを受信すると、前記SLPは、エリアイベントトリガセッションで使用される位置追跡方法を選択し、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにsession−id、posmethod、及びトリガパラメータ(trigger_params)を含めて前記SETに送信する(S325)。前記トリガパラメータは、前記位置追跡に対するエリアイベントトリガパラメータを示し、前記エリアイベントトリガに関連するパラメータの一部である。
例えば、前記トリガパラメータは、エリアイベントの特性及び特定エリアを示すトリガ条件情報を含む。前記エリアイベントの特性は、前記SETが特定エリアに移動するか、特定エリアから移動するか、又は特定エリア内に位置するかを表示するために使用される。また、前記SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージは、前記エリアイベントトリガセッションを示すエリアの位置識別子(位置id)を含む。好ましくは、前記位置idは、SUPLエージェントが位置追跡を要求したエリアに属するセルid、MCC、MNC、もしくはLACなどのネットワーク上で実際の位置エリアを示す情報、又はスクランブリングコード番号を示す。特に、WCDMAの場合、前記位置idは、プライマリスクランブリングコード番号を示す。
また、前記SLPは、前記SUPLエージェントにMLP TLRRメッセージにより位置追跡要求の受諾を通知する(S326)。
SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにより前記位置idを受信する場合、前記SETは、トリガ条件を満たしているときにのみSUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信する。
例えば、前記トリガ条件を満たしているか否かは、現在のSETの位置idとSLPから受信した位置idとを比較して確認することができる。すなわち、前記SETは、現在SETが位置するセルidと受信された複数のセルidとを比較し、SETのセルidと一致するセルidが存在するか否かを確認する。
前記トリガパラメータに含まれるエリアイベントの特性が、前記SETが特定エリアに移動すること、又は特定エリア内に位置することを示す場合、前記SETは、前記SLPから受信した位置idの少なくとも1つが前記SETの位置idと一致するときにのみ周期的な位置追跡を開始する。逆に、エリアイベントの特性が、前記SETが前記特定エリアから移動することを示す場合、前記SETは、受信された位置idが前記SETの位置idと一致しないときにのみ周期的な位置追跡を開始する。
この比較は、前記SETの概略的な位置追跡により前記SETがSUPLエージェントにより要求されたエリアに接近しているか否かを確認するために行われる。
トリガ条件を満たす位置idを比較して確認した結果、前記SETは、SET自身が前記要求されたエリアに接近するように移動していることを確認し、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信して位置追跡セッションを開始する(S327)。前記SUPL POS INITメッセージは、少なくともsession−id及び位置id(lid)を含む。
前記SLPと前記SETは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換して前記SETの位置を計算する(S328)。好ましくは、前記SLPと前記SET間で交換されたメッセージは、session id、位置追跡に使用されるプロトコル(例えば、RRLP、RRC又はTIA−801)などを含む。前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。本実施形態において、位置追跡がSETアシストモードで行われ、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージにより前記計算された位置値(すなわち、posresult)を前記SETに伝送する(S329)。位置追跡がSETベースモードで行われる場合、SUPL REPORTメッセージは必要ない。
従って、前記SLPから前記SETの位置値(すなわち、posresult)を受信すると、前記SETは、前記トリガ条件を満たすか否か、すなわち、エリアイベントが発生したか否かを確認するために、前記計算された位置値とトリガパラメータに規定された特定エリアの位置値とを比較する(S330)。
前記比較によって、前記SETの位置値がトリガパラメータに規定された位置値と一致する場合(すなわち、エリアイベントが発生した場合)、前記SETは、次の段階S335の動作を行う。前記2つの値が一致しない場合、前記SETは、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信して位置追跡セッションの開始を前記SLPに再び通知する(S331)。その後、前記SLPと前記SETは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換して前記SETの位置を計算し(S332)、SUPL REPORTメッセージにより前記SETに前記計算された位置値(すなわち、posresult)を伝送する(S333)。
前記SETは、前記SLPからSETの位置値(posresult)を受信すると、計算された位置値とトリガパラメータに規定された特定エリアの位置値とを比較してエリアイベントが発生したか否かを確認する(S334)。比較の結果、エリアイベントが発生していない場合、前記SETは、段階S21〜S23と同一の段階を繰り返して行う。前記2つの値が一致する場合、前記SETは、SUPL REPORTメッセージを前記SLPに送信する(S335)。前記SUPL REPORTメッセージは、少なくともsession−idとエリアイベントが発生する位置値(すなわち、posresult)を含む。
従って、前記SLPは、MLP TLREPメッセージによりSUPLエージェントにエリアベース位置追跡値を伝送し(S336)、前記SUPL ENDメッセージを前記SETに送信して前記位置追跡セッションの終了を通知する(S337)。前記SUPL ENDメッセージを受信した前記SETは、前記SLPとIP接続を解除し、前記位置追跡セッションに関連する全てのリソースを解除する。
図18は、本発明の第2実施形態によるエリアベース位置追跡手順であり、ノンローミングプロキシモードのSETトリガケース及びSET開始ケースを示す図である。
図18に示すように、前記SET内のSUPLエージェントがエリアイベントトリガサービスを要求すると、前記SETは、SET自身と特定ネットワーク間にいかなるデータ接続も設定されていない場合、パケットデータネットワークとデータ接続を設定する(S340)。
データ接続が設定されると、前記SETは、ホームネットワークから提供されたデフォルトアドレスを利用してH−SLPとセキュリティIP接続を設定し、SUPL TRIGGER STARTメッセージを前記SLPに送信して位置追跡セッションを開始する(S341)。前記SUPL TRIGGER STARTメッセージは、少なくともsession−id、トリガタイプインジケータ(例えば、エリアイベント)、lid、SET能力情報、及びトリガパラメータ(trigger_params)を含む。
前記トリガパラメータは、位置追跡に関連するエリアイベントトリガパラメータを示し、前記エリアイベントトリガに関連するパラメータの一部である。
前記トリガパラメータは、複数のトリガ条件情報、例えば、エリアイベントの特性と特定エリアを含む。前記エリアイベントの特性は、前記SETが特定エリアに移動するか、特定エリアから移動するか、又は特定エリア内に位置するかを示す多様な条件情報を含む。
前記SUPL TRIGGER STARTメッセージを受信した前記SLPは、前記トリガパラメータ内の特定エリアに属するセルを判断し、その該当エリアの位置識別子(位置id)を保存するとともに、SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにより前記SETに前記位置idを伝送する(S342)。好ましくは、前記位置idは、SUPLエージェントが位置追跡を要求したエリアに属するセルids、MCC、MNC、もしくはLACなどのネットワーク上で実際の位置エリアを示す情報、又はスクランブリングコード番号を示す。特に、WCDMAの場合、前記位置idは、プライマリスクランブリングコード番号に該当する。
SUPL TRIGGER RESPONSEメッセージにより前記位置idを受信した前記SETは、イベントトリガ条件を満たしている場合、SUPL POS INITメッセージを送信する。すなわち、前記SETは、現在のSETの位置idと受信された位置idとを比較する(S343)。例えば、前記SETは、現在SETが位置するセルidと受信された複数のセルidとを比較することにより、前記SETが位置するセルidと一致するセルidが存在するか否かを確認する。
トリガパラメータに含まれるエリアイベントの特性が、前記SETが特定エリアに移動するか、特定エリア内に位置することを示す場合、前記SETは、前記SLPから受信した位置idの少なくとも1つがSETの位置idと一致するときにのみ周期的な位置追跡を開始する。逆に、エリアイベントの特性が、前記SETが特定エリアから移動することを示す場合、前記SETは、受信された位置idがSETの位置idと一致しないときにのみ周期的な位置追跡を開始する。この比較は、前記SETの概略的な位置追跡により前記SETがSUPLエージェントにより要求されエリアに接近しているか否かを確認するために行われる。
比較の結果、前記受信された位置idの少なくとも1つが前記SETの現在位置idと一致する場合、前記SETは、前記要求されたエリアに接近していると認知し、SUPL POS INITメッセージを前記SLPに送信して位置追跡セッションを開始する(S344)。前記SUPL POS INITメッセージは、少なくともsession−idと位置識別子(lid)を含む。
前記SLPと前記SETは、実際の位置追跡を行うためのメッセージを連続的に交換して前記SETの位置を計算する(S345)。ここで、前記SETの位置追跡(すなわち、位置計算)は、前記SETから受信した測定値に基づいて前記SLPにより行われるか(すなわち、SETアシストモード)、前記SLPから取得したアシスタンスに基づいて前記SETにより行われる(すなわち、SETベースモード)。図18の実施形態は、SETベースモードで行われる位置追跡を示す。位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージにより計算された位置値を前記SETに伝送する(S346)。
前記SETの位置値を計算するとき、前記SETは、前記トリガ条件を満たしているか、すなわち、エリアイベントが発生したか否かを確認するために、前記計算された位置値とトリガパラメータに規定された特定エリアの位置値とを比較する(S347)。比較の結果、トリガ条件を満たしていない場合、前記SETは、段階S348及びS349を行うことにより新しい位置値を計算する。ここで、位置追跡がSETアシストモードで行われる場合、前記SLPは、SUPL REPORTメッセージにより前記計算された位置値を前記SETに伝送する(S350)。
前記SETが新しい位置値を計算すると、前記計算された新しい位置値とトリガパラメータに規定された特定エリアの位置値とを比較してトリガ条件を満たしているか(すなわち、エリアイベントが発生したか)否かを確認する(S351)。トリガ条件を満たしている場合、前記SETは、内部エージェントに前記計算された新しい位置値を報告し、SUPL ENDメッセージを前記SLPに送信する(S352)。
本発明の精神や基本的な特性から外れない限り多様な形態で本発明を実現することができ、前述した実施形態は前述した詳細な記載内容によって限定されるのではなく、添付された請求の範囲に定義された本発明の精神や範囲内で広く解釈されるべきであり、本発明の請求の範囲内で行われるあらゆる変更及び変形、並びに請求の範囲の均等物は本発明の請求の範囲に含まれる。