JP5097694B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、描画されないオブジェクト図形を間引くことにより描画処理の高速化を図る画像形成装置に関する。
プリンタやスキャナなどの画像形成装置においては、プロセッサの高速化、メモリの大容量化、データ圧縮技術の向上等によって処理速度が格段に向上している。
しかしながら、ハイエンドの画像形成装置は高価であるため利用者は限定的であり、現実には、高速化のメリットを受ける者は極めて少ないのが現状である。
このため、描画前に形成される中間リスト(ディスプレイリスト)の記憶領域を減少させることによってビットマップ処理の速度向上を目的とした画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
このような画像処理装置によれば、従来の装置構成を踏襲しつつ高速化を実現することが可能となっている。
図7は、特許文献1に係る画像形成装置に用いられる従来の描画処理を説明するための説明図である-。
同図に示すように、特許文献1に記載される画像処理装置は、先に描画される図形701の描画領域が、後に描画される図形702の描画領域に包含される場合には、中間リスト記憶手段から図形701の中間リストを削除するようにしている。
つまり、描画対象を減らすことによって高速化を図るものである。
特開2001−88367号公報(第1頁、第1図)
しかしながら、以上のような画像処理装置においては、中間リストのすべてについて包含の有無を判定する必要があるため以下の問題が発生していた。
すなわち、対比する中間リストの数に比例して必要な処理数が相乗的に増加するため、中間リストの数が多い場合には処理速度が低下する現象が生じていた。
例えば、図8は、従来の描画処理における問題を説明するための説明図である。
ここで、同図に示す中間リストにおいては、図形801、図形802、・・・図形807の順に描画順序が設定されているものとする。
このため、例えば、図形802に関しては、その図形が図形801を完全に包含するか否かの判定を行う。
また、図形803に関しては、その図形が図形801や図形802を完全に包含するか否かの判定を行う。
したがって、n個の図形を描画する場合には、上記の包含判定をn・(n−1)/2回行う必要がある。
しかも、中間リストにおいては、対象図形が複雑な場合、演算の都合上、単純なプリミティブ図形に分割されるため、判定回数はさらに増加することとなる。
例えば、中間リストの一図形が図形803のような星形である場合、図形803a〜図形803eのそれぞれについて包含判定を行う必要があるため、その分処理負担が増えることとなる。
このように、描画処理の負担を軽減するために実施していた描画処理の簡略化が、その前処理にあたる判定処理によって負担が嵩み、かえって描画速度を低下させるものとなっていた。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、オブジェクトリストの中から描画に不要なオブジェクト図形を効果的に導き出し、予め削除することによって、従来陥っていた描画速度の低下を防ぎ、円滑な描画処理を実現する画像形成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、印刷データに含まれる一以上のオブジェクト図形よりオブジェクトリストを作成し、を所定の描画順序にしたがって記憶するオブジェクトリスト作成手段と、先に描画されるオブジェクト図形と後に描画されるオブジェクト図形とを対比し、前記後に描画されるオブジェクト図形に前記先に描画されるオブジェクト図形が包含される場合に当該先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除するオブジェクトリスト削除手段と、前記オブジェクトリスト削除手段により削除されなかった前記オブジェクトリストに対応するオブジェクト図形にもとづき画像形成を行う画像形成手段と、を備えた構成としてある。
本発明の画像形成装置によれば、描画負担を軽減し描画速度を向上させることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の好ましい実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る画像形成装置は、描画対象となる印刷データから抽出したオブジェクト図形より作成したオブジェクトリストを、その印刷データに記述されている印刷命令にもとづき所定の描画順序にしたがって記憶することによって、オブジェクト図形を順次リスト構造でつないでいく。
そして、画像形成装置は、このオブジェクトリストにもとづいてディスプレイリスト(オブジェクト図形をプリミティブ図形に分割したもの)を作成し、ビットマップ処理を経て描画を行うようにしている。
したがって、ディスプレイリストを作成する前段階で前記オブジェクトリストを作成する点で従来の画像形成装置とは異なり、また、このオブジェクトリストを利用して描画処理の簡略化を行うことが本実施形態の画像形成装置の特徴となっている。
そこで、まず、本実施形態に係るオブジェクトリストについて図1及び図2を参照しながら以下説明を行う。
オブジェクトリストはオブジェクト図形の属性をコード化したものである。ここで、属性としては図形描画に必要な位置座標、幅、高さ、描画命令コードなどがあり、オブジェクトリストには対応するオブジェクト図形の描画に必要な情報が含まれることになる。従って、オブジェクト図形は対応するオブジェクトリストに基づいて描画される。
図1は、本実施形態に係るオブジェクトリストを対応するオブジェクト図形の描画順序にもとづき表した模式図である。
すなわち、図1(a)に示すように、オブジェクト図形の描画の順に、(n−1)番目のオブジェクトリスト101→n番目のオブジェクトリスト102→(n+1)番目のオブジェクトリスト103といったように各オブジェクトリストが時系列に記憶されている。
ここで、本実施形態において、先に描画されるオブジェクト図形が、後に描画されるオブジェクト図形に包含される場合の処理について例をあげて説明する。
図2は、本実施形態において一のオブジェクト図形が他のオブジェクト図形に包含される場合の処理を説明するための説明図である。
ここで、図2(a)は、先に描画されるオブジェクト図形201(三角形)が、その後に描画されるオブジェクト図形202(台形)に包含される例を示したものである。
同図に示すように、オブジェクト図形201とオブジェクト図形202をともに描画する場合、オブジェクト図形201は、オブジェクト図形202よって上書きされるため、実際には図2(b)左図に示すようにオブジェクト図形201は表示されることはない。
したがって、このような場合、オブジェクト図形201を描画対象から除外しても描画上何ら問題はなく、これによってビットマップ処理など描画処理の省略化が可能となる。
一方、混色や透過が設定されている場合は、図2(b)右図のように包含されるオブジェクト図形を表示させる必要があるためこのような省略化はできない。
ただし、このような特殊図形は、予め上記省略化の対象外としておくことでその前処理となる包含判定の負担軽減に役立てることができる(第二実施形態参照)。
本実施形態の画像形成装置は、このような原理を利用するものであり、図1に示すように、先に描画されるオブジェクト図形102が後に描画されるオブジェクト図形103に包含される場合には、オブジェクト図形102に対応するオブジェクトリストを削除する。このことによって、オブジェクト図形102を描画対象から除外して、描画処理の高速化を図るものである(図1(b)参照)。
次に、本発明の第一実施形態に係る画像形成装置の構成について図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示したブロック図である。図3より、本実施形態にかかる画像形成装置は、プリントデータ受信記憶部301、PDL解析部302、オブジェクトリスト作成部303、オブジェクトリスト削除部304、ディスプレイリスト作成部305及びページラスタライズ部306を有する。これらの各構成部は、画像形成装置に設けられたCPU(Central Processing Unit)等の制御部が所定のプログラムを実行することにより、実現される。
プリントデータ受信記憶部301は、ホストコンピュータ等から受信した印刷データをメモリ等の記憶部にバッファリングするものである。
PDL解析部302は、プリントデータ受信記憶部301によってバッファリングされた印刷データを所謂インタープリタによって解析するものである。具体的には、印刷データからオブジェクト図形を抽出するとともに、各オブジェクト図形に設定されている属性を抽出する。
オブジェクトリスト作成部303は、PDL解析部302によって解析され抽出されたオブジェクト図形の属性に基づいてオブジェクトリストを作成し、所定の描画順序にしたがってメモリ等の記憶部に記憶する。(本発明のオブジェクトリスト作成手段に相当する。)。
オブジェクトリスト削除部304は、先に描画されるオブジェクト図形が後に描画されるオブジェクト図形によって包含されるか否かを判定(以下、この判定を包含判定と記述する。)する。包含判定の結果、先に描画されるオブジェクト図形が後に描画されるオブジェクト図形によって包含される場合には、先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除する処理を行うものである(本発明のオブジェクトリスト削除手段に相当する。)。
ディスプレイリスト作成部305は、オブジェクトリストに対応するオブジェクト図形を効率よくページラスタライズするために、オブジェクト図形を簡易な形(プリミティブ図形)に分割してディスプレイリストとして格納しておくものである。
ページラスタライズ部306は、ディスプレイリストに格納されてある図形データをビットマップ化して画像形成するものである(本発明の画像形成手段に相当する。)。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置によれば、印刷データから描画対象となる複数のオブジェクト図形が抽出され、オブジェクトリストが作成される。
そして、作成されたオブジェクトリストに対応するオブジェクト図形について包含判定が行われる。
この結果、先に描画されるオブジェクト図形が後に描画されるオブジェクト図形に包含される場合には、先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストが削除されるようになっている。
また、このような包含判定は、従来のようにプリミティブ図形単位で行われるのではなく、オブジェクト図形単位で行われる。
このため、ビットマップ処理などの描画速度の向上が図られ、利便性に優れた画像形成装置を実現することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置について説明を行う。
本実施形態に係る画像形成装置は、大まかには第一実施形態と同様であるが、オブジェクトリスト作成部303が、各オブジェクト図形のバウンディングボックス領域を算出し(本発明のバウンディングボックス領域算出手段としての動作)、更に最大矩形領域を算出し(本発明の最大矩形領域算出手段としての動作)、オブジェクトリスト削除部304がこれらの領域について包含判定を行う点で異なる。
具体的には、先に描画されるオブジェクト図形のバウンディングボックス領域が後に描画されるオブジェクト図形の最大矩形領域に包含される場合に、オブジェクトリスト削除部304が先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除することによって描画処理の簡略化を図るものである。
図4は、本実施形態に係るバウンディングボックス領域、最大矩形領域及びこれらを用いた包含判定を説明するための説明図である。
まず、バウンディングボックス領域とは、オブジェクト図形の全体を包含する最小の矩形領域をいう。
例えば、図4(a)左図に示すように、オブジェクト図形401を対象とした場合、このオブジェクト図形401に外接する最小の矩形領域402をバウンディングボックス領域という。
一方、最大矩形領域とは、各辺が交差せず、かつ、凹部及び凸部が存在しないオブジェクト図形の内部に形成される領域であって、オブジェクト図形を形成する2つの平行辺とその端点を垂足とした垂線によって形成される矩形領域をいう。
例えば、図4(a)右図に示すように、オブジェクト図形403を対象とした場合、このオブジェクト図形403に内接する矩形領域404を最大矩形領域という。
したがって、図4(b)に示す例のように、2つの平行辺を有しないオブジェクト図形、辺同士が交差しているオブジェクト図形、凹部や凸部を有しているオブジェクト図形等は、最大矩形領域を有さないオブジェクト図形であり包含判定の対象外図形として処理する。つまり、このような対象外図形は、予め包含判定の処理対象から除外することによって本実施形態に係る包含判定の負担を抑えるようにしている。
このようにして求めたバウンディングボックス領域と最大矩形領域の位置情報は、予めメモリ等に記憶しておくことにより、後の包含判定やその判定に応じたオブジェクトリストの削除に活用される。
例えば、図4(c)に示すように、先に描画されるオブジェクト図形401(三角形)のバウンディングボックス領域402と、その後に描画されるオブジェクト図形403(台形)の最大矩形領域404を比較し、図4(c)左図のようにバウンディングボックス領域402が最大矩形領域404によって完全に包含される場合には、オブジェクト図形401に対応するオブジェクトリストを削除する。
一方、図4(c)右図のように、バウンディングボックス領域402が最大矩形領域404に完全に包含されていない場合には、バウンディングボックス領域402に対応するオブジェクトリストを削除の対象から除外する。
このように、バウンディングボックス領域及び最大矩形領域を利用することにより、領域特定や包含判定に係る負担を軽減することができ、ひいては描画処理を高速化することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の動作手順について図5を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである。
図5に示すように、まず、画像形成装置は、プリントデータ受信記憶部301が、図示しないホストコンピュータ等から印刷データを受信する(S501)。
そして、PDL解析部302が、受信した印刷データに記述してある描画命令を解釈する(S502)。具体的には、印刷データを構成するオブジェクト図形やその属性データ(位置情報など)を取得する。
次に、オブジェクトリスト作成部303は、取得したオブジェクト図形の位置決定や拡大・縮小、変形などの変換処理を行った後、そのオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを作成し、メモリ上に記憶させておく(S503)。
ここで、オブジェクトリスト削除部304は、オブジェクトリストに対応するオブジェクト図形が、包含判定の対象外となりうる特殊図形か否かを判定する(S504)。具体的には、オブジェクト図形が混色あるいは透過の対象か否かを判定する。
ステップS504の結果、処理対象のオブジェクト図形が混色・透過の対象でない場合(S504:NO)、オブジェクトリスト作成部303は、そのオブジェクト図形の位置情報にもとづき、そのオブジェクト図形のバウンディングボックス領域を算出する(S505)。オブジェクトリスト作成部303は、求めたバウンディングボックス領域を、オブジェクト図形に対応づけてオブジェクトリストに付加して記憶させておく。
ステップS505に続き、オブジェクトリスト作成部303は、各オブジェクト図形の位置情報にもとづき、そのオブジェクト図形の最大矩形領域を算出する(S506)。オブジェクトリスト作成部303は、求めた最大矩形領域を、オブジェクト図形に対応づけてオブジェクトリストに付加して記憶させておく。
なお、ステップS504の結果、処理対象のオブジェクト図形が透過や混色の対象である場合(S504:YES)、オブジェクトリスト作成部303は、他のオブジェクト図形を包含する対象としての包含判定の対象外であることを識別しうる符号等を、そのオブジェクト図形に対応づけてオブジェクトリストに付加して記憶させておく(S507)。
具体的には、他のオブジェクト図形を包含する対象ではないことを示すフラグ等をそのオブジェクトリストに付しておくようにする。
なお、オブジェクト図形が透過や混色の対象である場合でも、他のオブジェクト図形に包含されうることは言うまでもない。
また、ステップS503〜ステップS507までの処理はページ排出命令が実行されるまで繰り返して実行される。
次いで、オブジェクトリスト削除部304は、描画順序のi番目(但しi=2,・・・,オブジェクト図形の数を示す。)に位置するオブジェクト図形が他のオブジェクト図形を包含する対象か否かを判定する(S508)。
具体的には、i番目のオブジェクト図形が、ステップS507で包含判定の対象外であることを識別しうる符号等を付加したオブジェクトリストに対応するものではない場合は、i番目のオブジェクト図形が他のオブジェクト図形を包含する対象であると判定する。
ステップS508の結果、i番目のオブジェクト図形が他のオブジェクト図形を包含する対象である場合(S508:YES)、オブジェクトリスト削除部304は、j番目(但しj=1,・・・,i-1)のオブジェクト図形がi番目のオブジェクト図形に包含される対象か否かを判定する(S509)。(第二実施形態においては、ステップS507の結果にかかわらず、j番目のオブジェクト図形はi番目のオブジェクト図形に包含される対象であると判定される。(第一実施形態においても同様である。))
ステップS509の結果、j番目のオブジェクト図形がi番目のオブジェクト図形に包含される対象であると判定された場合(S509:YES)、オブジェクト削除部304は、j番目のオブジェクト図形のバウンディングボックス領域Bとi番目のオブジェクト図形の最大矩形領域Rを比較する(ステップS510)。
なお、ステップS508においてi番目のオブジェクト図形が他のオブジェクト図形を包含する対象ではないと判定された場合(S508:NO)、包含判定を行わず次のオブジェクト図形についてループ3の処理を進める。また、ステップS509においてj番目のオブジェクト図形が他のオブジェクト図形に包含される対象ではないと判定された場合(S509:NO)、包含判定を行わず次のオブジェクト図形についてループ4の処理を進める。
ステップS510を受けて、オブジェクトリスト削除部304は、最大矩形領域Rがバウンディングボックス領域Bを包含するか否かを判定する(ステップS511)。
この結果、バウンディングボックス領域Bが、最大矩形領域Rに包含されると判定された場合(S511:YES)、オブジェクトリスト削除部304は、j番目のオブジェクト図形をオブジェクトリストから削除する(ステップS512)。
一方、ステップS511の結果、バウンディングボックス領域Bが、最大矩形領域Rに包含されないと判定された場合(S511:NO)、包含判定を行わず次のオブジェクト図形についてループ4の処理を進める。
ループ3及びループ4のそれぞれについて、処理対象となる全てのオブジェクト図形についての処理が完了すると、ステップS513に進む。
ステップS513では、ディスプレイリスト作成部305が、オブジェクトリストに対応するオブジェクト図形にもとづいてディスプレイリストを作成する。
そして、ページラスタライズ部306が、ディスプレイリストの図形データに対してビットマップ処理を施すことによって、所望の描画処理が完了することとなる(S514)。
以上、第二実施形態の画像形成装置は、第一実施形態と同様、描画対象となる各オブジェクト図形を求め、オブジェクト図形の包含が認められる場合には、包含されるオブジェクト図形を描画対象から除外する、すなわちそのオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除することによって描画速度を向上することを基本としている。
しかしながら、第二実施形態の画像形成装置によれば、単に描画対象となるオブジェクト図形そのものの比較を行うのではなく、簡単な矩形領域を基準として比較を行う点で第一実施形態とは異なる。
すなわち、オブジェクト図形に近似する単純な矩形領域に置き換えることによって領域認識や包含判定に係る演算処理を簡易かつ迅速に実施できるようにしている。
また、最大矩形領域を有しないオブジェクト図形、混色・透過が設定されているオブジェクト図形など、特定のオブジェクト図形については包含判定の対象外として処理の負担を軽減するようにしている。
このため、本実施形態の画像形成装置によれば、第一実施形態に比べより高速な描画処理を可能としている。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る画像形成装置について説明を行う。
本実施形態に係る画像形成装置は、基本的な構成は前述の各実施形態と同様であるが、本発明の領域面積算出手段が、バウンディングボックス領域の面積、あるいは、最大矩形領域の面積を求め、所定の基準値と比較することによって対象とするオブジェクト図形を絞り込む点に特徴を有している。
具体的には、上述の各実施形態における包含判定の前段階において以下に示すプロセスを組み込むことによって本実施形態を実現するものである。
図6は、本発明の第三実施形態に係る画像形成装置において行われる包含判定の前処理の手順を示したフローチャートである。
まず、オブジェクトリスト削除部303は、処理対象となるオブジェクト図形の最大矩形領域が所定の基準値より大きいか否かを判定する(S601)。
例えば、基準値としては、ページ領域の50%や80%等を設定する。
ステップS601の結果、最大矩形領域が所定基準値より大きい場合(S601:YES)、オブジェクトリスト削除部303は、そのオブジェクト図形が、他のオブジェクト図形を包含しうる対象であり、かつ、他のオブジェクト図形に包含されうる対象として記憶部に記憶させておく(S602)。
一方、ステップS601において、最大矩形領域が所定基準値より大きくない場合(S601:NO)、オブジェクトリスト削除部303は、そのオブジェクト図形は、他のオブジェクト図形を包含する対象から除外することを記憶部に記憶させておく(S603)。
ステップS603に続き、オブジェクトリスト削除部303は、そのオブジェクト図形のバウンディングボックス領域が所定の基準値より大きいか否かを判定する(S604)。
例えば、基準値としては、ページ領域の10%や5%等を設定する。
ステップS604の結果、バウンディングボックス領域が所定基準値より大きい場合(S604:YES)、オブジェクトリスト削除部303は、そのオブジェクト図形は、他のオブジェクト図形に包含される対象から除外することを記憶部に記憶させておく(S605)。
一方、ステップS604において、バウンディングボックス領域が所定基準値より大きくない場合(S604:NO)、オブジェクトリスト削除部303は、そのオブジェクト図形は、他のオブジェクト図形に包含されうる対象であることを記憶部に記憶させておく(S606)。
なお、上述したステップS601〜S606の処理は、前述した図5のフローチャートのステップS506の直後に組み込むものとする。そして、ステップS601〜S606で記憶させた内容に応じて、ステップS508及びステップS509の判定を行う。他の手順については第二実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以上、本実施形態に係る画像形成装置によれば、上述の前処理を組み込むことによって、さらに対象となるオブジェクト図形の数を抑えることができる。
このため、包含判定の負担を抑え描画をさらに円滑に処理することが可能となる。
以上、本発明の画像形成装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明にかかる画像形成装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明の画像形成装置は、プリンタ装置のみならず、コピー機、ファクシミリ、スキャナといった種々の画像処理装置であってもよい。
また、これらの画像処理装置に接続されたパーソナルコンピュータ等にプログラムをインストールすることによって、本発明の画像形成装置を構成しても良い。
さらに、オブジェクトリストを作成するステップ、オブジェクトリストからディスプレイリストを作成するステップ、ディスプレイリストをビットマップ化するステップを並列に処理することによってさらに高速化することができる。
本発明は、プリンタ装置、コピー機、複合機等の画像形成装置に好適に利用することができる。
本実施形態に係るオブジェクトリストを構成する各オブジェクト図形を描画順序にもとづき表した模式図である。 本実施形態において一のオブジェクト図形が他のオブジェクト図形に包含される場合の処理を説明するための説明図である。 本発明の第一実施形態に係る画像形成装置の構成を示したブロック図である。 本発明の第一実施形態に係るバウンディングボックス領域、最大矩形領域及びこれらを用いた包含判定を説明するための説明図である。 本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである(前段)。 本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである(後段)。 本発明の第三実施形態に係る画像形成装置において行われる包含判定の前処理の手順を示したフローチャートである。 従来の描画処理を説明するための第一の説明図である。 従来の描画処理における問題を説明するための説明図である。
符号の説明
301 プリントデータ受信記憶部
302 PDL解析部
303 オブジェクトリスト作成部
304 オブジェクトリスト削除部
305 ディスプレイリスト作成部
306 ページラスタライズ部

Claims (7)

  1. 印刷データに含まれる一以上のオブジェクト図形よりオブジェクトリストを作成し、所定の描画順序にしたがって記憶するオブジェクトリスト作成手段と、
    前記一以上のオブジェクト図形の最大矩形領域をそれぞれ算出する最大矩形領域算出手段と、
    前記一以上のオブジェクト図形のバウンディングボックス領域をそれぞれ算出するバウンディングボックス領域算出手段と、
    先に描画されるオブジェクト図形と後に描画されるオブジェクト図形とを対比し、前記後に描画されるオブジェクト図形に前記先に描画されるオブジェクト図形が包含される場合に、当該先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除するオブジェクトリスト削除手段と、
    前記オブジェクトリスト削除手段により削除されなかったオブジェクトリストに対応するオブジェクト図形にもとづき画像形成を行う画像形成手段と、を備え
    前記オブジェクトリスト削除手段は、
    後に描画されるオブジェクト図形の最大矩形領域に先に描画されるオブジェクト図形のバウンディングボックス領域が包含される場合に、当該先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除するとともに、
    後に描画されるオブジェクト図形のうち前記最大矩形領域が所定の基準値より小さいオブジェクト図形を、前記対比の対象となる後に描画されるオブジェクト図形から除外することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記オブジェクトリスト削除手段は、先に描画されるオブジェクト図形のうち前記バウンディングボックス領域が所定の基準値より大きいオブジェクト図形を、前記対比の対象となる先に描画されるオブジェクト図形から除外する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 印刷データに含まれる一以上のオブジェクト図形よりオブジェクトリストを作成し、所定の描画順序にしたがって記憶するオブジェクトリスト作成手段と、
    前記一以上のオブジェクト図形の最大矩形領域をそれぞれ算出する最大矩形領域算出手段と、
    前記一以上のオブジェクト図形のバウンディングボックス領域をそれぞれ算出するバウンディングボックス領域算出手段と、
    先に描画されるオブジェクト図形と後に描画されるオブジェクト図形とを対比し、前記後に描画されるオブジェクト図形に前記先に描画されるオブジェクト図形が包含される場合に、当該先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除するオブジェクトリスト削除手段と、
    前記オブジェクトリスト削除手段により削除されなかったオブジェクトリストに対応するオブジェクト図形にもとづき画像形成を行う画像形成手段と、を備え、
    前記オブジェクトリスト削除手段は、
    後に描画されるオブジェクト図形の最大矩形領域に先に描画されるオブジェクト図形のバウンディングボックス領域が包含される場合に、当該先に描画されるオブジェクト図形に対応するオブジェクトリストを削除するとともに、
    先に描画されるオブジェクト図形のうち前記バウンディングボックス領域が所定の基準値より大きいオブジェクト図形を、前記対比の対象となる先に描画されるオブジェクト図形から除外することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記オブジェクトリスト削除手段は、後に描画されるオブジェクト図形のうち前記最大矩形領域を有さないオブジェクト図形を前記対比の対象における前記後に描画されるオブジェクト図形から除外する請求項1乃至3のいずれか一項記載の画像形成装置。
  5. 前記最大矩形領域は、各辺が交差せず、かつ、凹部及び凸部が存在しないオブジェクト図形の内部に形成される領域であって、当該オブジェクト図形を形成する2つの平行辺とその端点を垂足とした垂線によって形成される矩形領域である請求項乃至4のいずれか一項記載の画像形成装置。
  6. 前記バウンディングボックス領域は、オブジェクト図形の全体を包含する最小の矩形領域である請求項乃至5のいずれか一項記載の画像形成装置。
  7. 前記オブジェクトリスト削除手段は、後に描画されるオブジェクト図形のうち混色又は透過が設定されているオブジェクト図形を、前記対比の対象となる後に描画されるオブジェクト図形から除外する請求項1乃至のいずれか一項記載の画像形成装置。
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