JP5097274B2 - Arq対応のマルチホップネットワークにおいて使用される方法および装置 - Google Patents

Arq対応のマルチホップネットワークにおいて使用される方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、マルチホップ無線ネットワーク、及びそのようなネットワークにおける無線局に関し、より詳細には、複数のリンクを介する同期された伝送をサポートするARQ対応のマルチホップネットワークにおける伝送に関する。
(優先権)
本特許出願は、2007年11月2日に出願した「Synchronized Multi−Link Transmission in an ARQ−Enabled Multi−Hop Wireless Network」という名称の対応する米国特許仮出願第60/985,162号明細書の優先権を主張し、第60/985,162号明細書を参照により組み込む。
(関連出願)
本出願は、本発明の法人譲受人に譲渡された、2008年9月16日に出願された「A METHOD FOR ARQ−ENABLED PRE−TRANSMISSIONS IN MULTICAST AND BROADCAST SERVICES OF RELAY NETWORKS UTILIZING THE IDLE PERIODS」という名称の同時係属出願、米国特許出願第12/211,611号明細書と関連する。
図1は、例示的なマルチホップ無線ネットワークを示す。図1を参照すると、マルチホップ無線ネットワークが、外部ネットワークからの/へのパケットの伝送に関して局がどのように機能するかに応じて、BS(基地局)、RS(中継局)、及びSS(加入者局)に分類されることが可能な、いくつかの無線局を備える。図1のSS101のようなSS(加入者局)は、移動型であっても、そうでなくてもよい。加入者局は、移動型である場合、ときとして、MS(移動局)として表される。
ダウンリンクでは、基地局102が、外部ネットワークのパケットをマルチホップネットワークに導入する一方で、加入者局101が、これらのパケットを消費又は終端する。アップリンクでは、加入者局が、パケットを発信する一方で、基地局102が、これらのパケットを外部ネットワークに導入する。RS1、RS2、又はRS3などの中継局が、基地局102と加入者局101の間のパス上に存在し、アップリンク又はダウンリンクのためにパケットを中継する。本明細書では、加入者局には、電話機、ラップトップ、デスクトップ、PDAなどが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。
1つ又は複数のスイッチ及び/又はルータ(図示せず)を介して、基地局101は、有線ネットワーク又は無線ネットワークであることが可能な外部ネットワーク(図示せず)に接続される。外部ネットワークは、やはり、マルチホップ無線ネットワークであることが可能である。
マルチホップ無線ネットワークにおいて、無線リンクは、アクセスリンク、中継リンク、又はアクセスリンクと中継リンクの両方の役割をすることが可能である。図1を参照すると、無線リンクは、このリンクを介して伝送されるパケットが、このリンクに接続された加入者局によって受信される、又は送信される場合、アクセスリンクの役割をする。無線リンクは、このリンクを介して伝送されるパケットが、基地局又は中継局によって受信されて、伝送される場合、中継リンクの役割をする。無線リンクは、このリンクを介して伝送されるパケットが、中継局と加入者局の両方によって受信される場合、中継リンクとアクセスリンクの両方の役割をする。
基地局のカバレッジは、アンテナ、障害物、チャネル条件などに応じて、様々な形状をとることが可能である。基地局及び中継局の位置及び展開に依存して、加入者局は、他の1つ又は複数の無線局のカバレッジ内に存在することが可能である。
マクロダイバーシティを使用して受信性能を向上させるのに、複数のリンクを介する伝送が、しばしば、同期される。例えば、加入者局の受信性能を向上させるのに、加入者局に関連する複数のアクセスリンクにおける伝送が、同期されることが可能である。伝送は、特定の局へのユニキャスト伝送であること(ソフトハンドオフ及び協調的通信の場合のように)、又は複数の局へのマルチキャスト伝送又はブロードキャスト伝送であることが可能である(マルチキャストサービス及びブロードキャストサービスの場合のように)。別の例として、中継局又は基地局の受信性能を向上させるのに、その中継局、又はその基地局に関連する複数の中継リンクにおける伝送が、同期されることが可能である。同期された複数リンクにおける伝送は、アップリンク(基地局に向かう方向における)又はダウンリンク(加入者局に向かう方向における)であることが可能である。以降、本明細書では、本発明の関連技術及び実施形態が、ダウンリンクであるアクセスリンクにおける同期された伝送に関して説明される。したがって、一般に、同期されたリンクは、アクセスリンク、中継リンクなどであり得るものの、アクセスリンクであるものと想定される。また、一般に、同期された伝送に関するパケットは、基地局、中継局、及び加入者局のいずれによって生成されることも、消費されることも可能であり、更にこれらのパケットは、ダウンリンク方向又はアップリンク方向で伝送され得るものの、基地局によって導入され、ダウンリンク方向で配信され、加入者局によって消費されるものと想定される。しかし、本発明は、そのような想定が必ずしも成立しない可能性がある一般的な事例に容易に拡張され得ることに留意されたい。
複数の送信機(各送信機は、基地局又は中継局である)から複数の信号を受信すると、加入者局は、選択組合せ及び最大比組合せなどのダイバーシティ組合せを適用して、向上した信号を得ることができる。
同期された伝送は、同期された伝送が行われるべきアクセスリンクに至るパス上で遅延制御を要求する。パスにおける中継局の数の違い、各リンクにおける伝搬遅延の違い、各中継局内の処理遅延の違い、及びチャネルステータスの違いのため、パス上の遅延は、必ずしも互いに同一ではない可能性がある。したがって、同期された伝送に関する伝送時間は、一般に、すべてのパスにおける遅延のなかで最長の遅延を考慮に入れることによって決定される。最長の遅延を被るパス以外のパス上のパケット伝送に関して、複数のリンクにおける伝送が同期されるべく、人工的な遅延が導入されなければならない。マルチキャストサービス及びブロードキャストサービスに関する同期された伝送方法は、知られている。1つのそのような方法において、各中継局が、その中継局の処理遅延を基地局に能力パラメータとして報告する。次に、基地局が、マルチキャスト及びブロードキャストのサービス区域におけるすべての中継局の最大の累積遅延を、ツリーにおける、これらの中継局の位置、及びこれらの中継局の個々の処理遅延に基づいて、算出する。次に、基地局は、最大累積遅延の値、及び各中継局の累積遅延に基づいて、各中継局に関して、要求される待機時間Wiを算出し、各中継局に、その中継局の待機時間を通知する。同期されたマルチキャスト伝送及びブロードキャスト伝送が必要な場合、基地局は、中継ダウンリンク上のデータを、プレ伝送として最大累積遅延と等しいフレームの数だけ前送りしてから、アクセスリンクを介して、このデータを伝送する。マルチキャスト及びブロードキャストの区域における各中継局は、その中継局が中継ダウンリンク上で受信するデータを前送りする。最後に、基地局が、最大累積遅延と等しいフレームの数だけ待ち、更に各中継局が、その中継局の指定された待機時間、Wiだけ待った後、基地局及び中継局は、アクセスリンクを介してデータを同期で伝送する。しかし、この特定のアプローチは、無線リンクにおけるチャネル誤りを全く考慮しない。リンクにおいて伝送されるパケットに関してチャネル誤りが生じた場合、そのリンクからの順方向パスにおけるすべての中継局及びアクセス局が、そのパケットを正しく受信することができず、このため、そのパケットは、同期された伝送に利用できない。
マルチキャスト及びブロードキャストのサービスに関する別の同期された伝送方法において、各中継局が、その中継局の処理遅延を能力パラメータとして基地局に報告し、次に、基地局が、マルチキャスト及びブロードキャストのサービス区域におけるすべての中継局の最大累積遅延を、前述した同期された伝送方法の場合と同様に、ツリーにおける、これらの中継局の位置、及びこれらの中継局の個々の処理遅延に基づいて、算出するが、対照的に、この同期された伝送方法において、基地局は、最大累積遅延、及び他の基地局情報に基づいて、それぞれの同期されたデータバーストに関して、アクセスリンク上のターゲット伝送フレームを決定する。中継リンク上でARQが使用可能にされる場合、基地局は、中継リンク上のARQ再送による遅延に適応するようにターゲット伝送フレームを選択することが可能である。基地局は、各パケットにターゲット伝送フレームのフレーム番号を含める。中継局は、そのパケットを、ターゲット伝送フレームでアクセスリンクを介して加入者局に伝送する。中間中継局は、そのパケットに関する中継接続に関するQoSパラメータの制約に基づいて、そのパケットを、中間中継局の下位の中継局に中継する。加入者局に関する接続セットアップ中、ホップごとのQoS構成などの、適切な特性を有する中継パスが利用可能でない場合、基地局が、ホップごとのQoS構成などの、要求される特性を有する新たな中継パスの作成を開始することができる。既存の中継パス上の構成するホップごとの接続のいずれのQoSパラメータも、基地局によって変更されることが可能である。
また、この同期された伝送方法において、中継局が、パケットを、そのパケットのターゲット伝送フレームにおいて伝送できなかった場合、中継局は、その失敗を基地局に知らせる。中継局は、フレーム単位で、そのパケットの着信の遅れの時間を含める。更に、中継局は、中継局が、パケットのターゲット伝送フレームに対する中継データ早期着信レポートしきい値より早くパケットが着信したと判定した場合、基地局に早期着信情報を供給することが可能である。早期着信を検出すると、中継局は、パケットが伝送されるのを待った、しきい値を超えるフレームの数を含める。中継データ早期着信レポートしきい値が、0に設定されると、早期着信報告は、使用不可にされる。
図2は、送信機に関する例示的なARQ状態図を示す。パケットが送信される際、ARQ状態は、「未解決」状態に遷移する。ACKが、ARQ_RETRY_TIMEOUT内で受信されると、ARQ状態は、「完了」状態に遷移する。ARQ_RETRY_TIMEOUTが、ACKを受信することなしに満了した場合、又はNACKが、受信機から受信された場合、そのパケットが、再送される一方で、ARQ状態は、「未解決」から「再送待機中」に遷移し、次に、「再送待機中」から「未解決」に遷移する。ARQ状態が「未解決」状態又は「再送待機中」状態にある間にARQ_BLOCK_LIFETIMEが満了した場合、そのパケットは、破棄される。したがって、パケットは、ARQ_BLOCK_LIFETIMEの後、正しく送信される、又は破棄されることが可能であり、パケットが破棄される場合、最も長い遅延が生じる。ARQ_BLOCK_LIFETIMEは、寿命が満了するまでに1つ又は複数の再送が行われ得るように選択される。
ARQ対応のマルチホップ無線ネットワークにおける同期されたマルチリンク伝送のための方法及び装置が、本明細書で開示される。一実施形態において、上記方法は、複数のホップへのパケットのプレ伝送を実行し、基地局及びネットワークにおける複数のホップが、無線通信システムにおける1つ又は複数の移動局にパケットを同期して伝送可能にするステップと、ネットワークにおいてパスを形成する1つ又は複数のホップのセットにて、パス全体に関する同期された伝送時間までの残り時間がしきい値より大きい場合、パケットの1回又は複数回の再送を実行するステップと、を含む。
本発明は、後段で与えられる詳細な説明、及び本発明の様々な実施形態の添付の図面から、より完全に理解されるが、詳細な説明、及び添付の図面は、本発明を、それらの特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきではなく、説明及び理解のみを目的としている。
マルチホップネットワークを示す図である。 送信機に関するARQ状態図である。 再送プロセスの一実施形態を示す流れ図である。 スケジューリングプロセスの一実施形態を示す流れ図である。 トポロジ例を示す図である。 別のトポロジ例を示す図である。 基地局によって実行されるパケットを扱うためのプロセスの一実施形態を示す流れ図である。 フレームフォーマットの一実施形態を示す図である。 送信機においてARQを実行するためのプロセスの一実施形態に関する流れ図である。 送信機に関するARQ状態図の一実施形態を示す図である。 中継局によって実行されるパケットを扱うための処理の一実施形態を示す流れ図である。 同期された伝送にパケットが間に合うかどうかを判定するためのプロセスの一実施形態を示す流れ図である。 局の一実施形態を示すブロック図である。
不必要に大きい遅延を生じさせることなしに、ARQ対応のマルチホップネットワークにおいて同期されたマルチリンク伝送を可能にするための方法及び装置が、説明される。
以下の説明において、多数の詳細が、本発明のより徹底的な説明を与えるように示される。しかし、本発明は、これらの特定の詳細なしに実施されてもよいことが当業者には明白であろう。その他、よく知られた構造及びデバイスは、本発明を不明瞭にするのを避けるため、詳細にではなく、ブロック図形態で示される。
以下の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する操作のアルゴリズム及び記号表現の点で提示される。これらのアルゴリズム的な説明及び表現は、データ処理技術分野の業者が、他の同業者に自らの作業の内容を最も効率的に伝えるのに使用する手段である。アルゴリズムは、この場合、また一般的にも、所望される結果につながるステップの自己矛盾のない系列と考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を要求するステップである。通常、必然的にではないものの、これらの量は、格納される、転送される、組み合わされる、比較される、更にそれ以外で操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形態をとる。ときとして、主に一般的な用法の理由で、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、項、数などと呼ぶことが便利であることが判明している。
しかし、これら、及び類似する用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、これらの量に付けられた便利なラベルに過ぎないことに留意されたい。特に明記しない限り、以下の説明から明白なとおり、この説明の全体にわたって、「処理すること」又は「算出すること」又は「計算すること」又は「判定すること」又は「表示すること」などの用語を利用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ内、及びメモリ内の物理(電気的)量として表されるデータを操作して、コンピュータシステムメモリ内、若しくはコンピュータシステムレジスタ内、又は他のそのような情報格納デバイス、情報伝送デバイス、又は情報表示デバイスの内部で物理量として同様に表される他のデータに変換する、コンピュータシステム、又は類似した電子コンピューティングデバイスのアクション及びプロセスを指すものと理解される。
また、本発明は、本明細書の動作を実行するための装置にも関する。この装置は、要求される目的のために特別に構築されることが可能であり、或いはコンピュータの中に格納されたコンピュータプログラムによって選択的に活性化される、又は再構成される汎用コンピュータを備えることが可能である。そのようなコンピュータプログラムは、フレキシブルディスク、光ディスク、CD−ROM、及び光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、ROM(読み取り専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、EPROM、EEPROM、磁気カード若しくは光カード、又は電子命令を格納するのに適した任意のタイプの媒体などの、ただし、以上には限定されず、更にそれぞれがコンピュータシステムバスに結合されたコンピュータ可読記憶媒体の中に格納されることが可能である。本明細書で提示されるアルゴリズム及び表示は、いずれの特定のコンピュータ又は他の装置にも本来的に関連しない。様々な汎用システムが、本明細書の教示によるプログラムとともに使用されることが可能であり、或いは要求される方法ステップを実行する、より特化した装置を構築することが好都合であると判明する可能性がある。様々なこれらのシステムに関する要求される構造は、以下の説明から明白となろう。更に、本発明は、いずれの特定のプログラミング言語に関しても説明されない。様々なプログラミング言語が、本明細書で説明される本発明の教示を実施するのに使用されることが可能であることが理解されよう。
マシン可読媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形態の情報を格納するため、又は伝送するための任意の機構を含む。例えば、マシン可読媒体には、読み取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、電気形態、光形態、音響形態、又はその他の形態の伝搬される信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)などが含まれる。
(概略)
リンクの特定のセット(本明細書で同期されたリンクと呼ばれる)を介する同期された伝送をサポートするARQ(自動再送要求)対応のマルチホップネットワークにおける伝送のための装置及び方法が、説明される。図3Aは、再送プロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム上、又は専用マシン上で実行されるような)、又はハードウェアとソフトウェアの組合せを備えることが可能な処理ロジックによって実行される。
図3Aを参照すると、プロセスは、処理ロジックが、ホップへのパケットのプレ伝送を実行して、基地局と、ネットワークにおけるそれらの複数のホップが、無線通信システムにおける1つ又は複数の移動局にパケットを同期で伝送することを可能にすることから始まる(処理ブロック311)。次に、処理ロジックは、ネットワークにおいてパスを形成する1つ又は複数のホップのセットにおいて、そのパス全体に関する同期された伝送時間までに残っている時間が、しきい値より大きい場合、パケットの1回又は複数回の再送を実行する(処理ブロック312)。一実施形態において、このしきい値は、順方向パス上のリンクに関するリンク再送遅延、順方向パス上のリンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常の順方向パス遅延、及びそのパスに関するパス再送予算から成るグループの中の1つ又は複数に基づいて決定される。別の実施形態において、このしきい値は、0である。更に別の実施形態において、このしきい値は、通常の順方向の通常のパス遅延である。更に別の実施形態において、しきい値は、通常の順方向パス遅延と、順方向パスにおける1つ又は複数のリンクに関する1つ又は複数のリンク再送遅延の合計である。更なる実施形態において、このしきい値は、通常の順方向パス遅延と、順方向パスにおける1つ又は複数のリンクに関するARQブロック寿命の合計である。
一実施形態において、この方法は、同期されたリンクを介するパケットの同期された伝送時間を算出すること、及びそのような事例において、ネットワークにおいてパスを形成する1つ又は複数のホップのセットにおいて、そのパス全体に関する同期された伝送時間までに残っている時間が、しきい値より大きい場合、そのパス上のリンクの少なくとも1つのリンク上でARQに従って、パス上の任意の2つの局の間でパケットを再送することによって、パケットの1回又は複数回の再送を実行することを更に含む。
一実施形態において、同期されたリンクを介するパケットの同期された伝送時間は、伝送時間オフセット、及びパケットのリンク伝送時間に基づいて算出される。そのような事例において、一実施形態では、方法は、通常のリンク遅延、及び基地局から、同期されたリンクに関連するアクセス局に至る各パス上の各中継リンクに関するリンク再送遅延を算出すること、通常のリンク遅延、及びリンク再送遅延に基づいて、伝送時間オフセットを算出すること、及び基地局にパケットが着信すると、次の中継リンクを介するパケットのリンク伝送時間を算出することを更に含む。一実施形態において、伝送時間オフセットは、すべてのパスに関するパス遅延予算の間で最大値をとることに基づいて、算出される。一実施形態において、伝送時間オフセットを算出する際に、基地局からアクセス局に至る各パスに関するパス遅延予算が、通常のパス遅延とパス再送予算の合計に基づいて、算出される。一実施形態において、次の中継リンクを介するパケットのリンク伝送時間は、パケット着信時間、基地局のパケット処理時間、及びパケットのQoS(サービス品質)プロビジョニングの1つ又は複数に基づく。別の実施形態において、リンクに関するリンク再送遅延は、そのリンクを介するARQ再送に要求される時間に基づく。更に別の実施形態において、次の中継リンクを介するパケットのリンク伝送時間は、基地局にパケットが着信すると、算出される。
一実施形態において、伝送時間オフセットを算出する際に、基地局からアクセス局に至る各パスごとのパスに関する通常のパス遅延が、そのパス上のリンクに関するすべての通常のリンク遅延の合計に基づいて、算出される。別の実施形態において、基地局からアクセス局に至るパス上の各無線局に関する通常の順方向パス遅延が、無線局及びアクセス局からのリンクに関する通常のリンク遅延の合計に基づいて、算出される。
一実施形態において、基地局からアクセス局に至る各パスに関するパス再送予算が、伝送時間オフセットを算出する際に、そのパス上のリンクに関するリンク再送遅延に基づいて、算出される。別の実施形態において、パス再送予算は、パス上のリンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常のパス遅延、及び他のパスに関するパス再送予算から成るグループの中の1つ又は複数に基づく。更に別の実施形態において、パスに関するパス再送予算は、基地局からアクセス局に至るパス上のリンクのリンク再送遅延に適応するのに十分なだけ大きいが、そのパスのリンク再送遅延の合計より小さい。
一実施形態において、図3Aのプロセスは、パケットを、そのパケットの同期された伝送時間において伝送することを更に含む。
一実施形態において、図3Aのプロセスは、ARQ対応のリンクにおいてパケットを破棄することを更に含む。このことは、そのパス全体に関する同期された伝送時間までに残っている時間が、しきい値より小さい場合、送信局が、そのパケットに関するARQ破棄メッセージを受信局に送信することによって、行われる可能性がある。一実施形態において、パケットを破棄することは、送信局からパケットに関するARQ破棄メッセージを受信した際に、受信局が、そのパケットを破棄すること、及びそのARQ破棄メッセージに関する肯定応答を送信することを含む。別の実施形態において、パケットを破棄することは、局が、そのパケットに関連付けられたARQ窓を前方に送ることを含む。更に別の実施形態において、リンクにおけるパケットを破棄することは、そのパケットに関してARQブロック寿命が満了し、更にパスに関するパス再送予算が、基地局からアクセス局に至るパス上のリンクのリンク再送遅延に適応するのに十分なだけ大きいが、そのパスにおけるすべてのリンクに関するARQブロック寿命の合計より小さい場合、行われる。更に別の実施形態において、リンクにおけるパケットを破棄することは、パケットの再送の回数が、そのリンクの再試行限度を超え、更にパスに関するパス再送予算が、基地局からアクセス局に至るパス上のリンクのリンク再送遅延に適応するのに十分なだけ大きいが、再送の再試行限度回数に要求される時間の合計より小さい場合、行われる。
図3Bは、同期されたマルチリンク伝送に関して使用されることが可能である様々な遅延パラメータを算出するためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム上、又は専用マシン上で実行されるような)、又はハードウェアとソフトウェアの組合せを備えることが可能な処理ロジックによって実行される。このプロセスは、集中型で、又は分散型で実行されることが可能である。一実施形態において、基地局における集中型スケジューラが、このプロセス全体を実行する。別の実施形態において、スケジューラは、複数の無線局に分散され、図3Bにおける動作のいくつか、又はすべてが、分散型で基地局、中継局、又は加入者局によって実行される。そのような事例において、無線局によって実行される動作の結果は、必要な場合はいつでも、他の無線局と交換される。
以降、理解を容易にするため、本発明の実施形態は、特に明記しない限り、集中型スケジューラに関連して説明される。また、図1に示されるマルチホップネットワークが、参照される。
図3Bを参照すると、スケジューラは、マルチリンク同期された伝送のためのネットワークトポロジを決定する(処理ブロック301)。このトポロジは、マルチホップネットワークのトポロジと同一であることが可能である。例えば、マルチリンク同期された伝送が、ブロードキャスト伝送である場合、基地局、及びマルチホップネットワークにおけるすべての中継局は、アクセスリンクを介して、マルチリンク同期された伝送に参加し、したがって、それらのトポロジは、同一である。他方、このトポロジは、加入者局の位置、基地局及び中継局のカバレッジ、伝送のタイプ(伝送がユニキャストであるか、マルチキャストであるか、又はブロードキャストであるか)などに応じて、マルチホップネットワークのトポロジのサブセットであってもよい。
図4は、図1に示されるマルチホップネットワークから構築された例示的なネットワークトポロジを示す。この例では、同期されたマルチリンク伝送を受信する1つだけの加入者局402しか存在せず、更に加入者局402は、2つの中継局、RS1及びRS2のカバレッジ内にある。加入者局402に至る2つのアクセスリンク、すなわち、中継局、RS1からの1つのリンク、及び中継局、RS2からの他方のリンクが、存在する。また、アクセスリンクに至る2つの中継パスが存在し、各パスは、1つの中継リンクを備える。
図5は、図1に示されるマルチホップネットワークから構築された別の例示的なネットワークトポロジを示す。図4の前の例とは異なり、この例における加入者局502は、3つの中継局、RS1、RS2、及びRS3のカバレッジ内にある。それぞれがこの3つの中継局の1つからの、加入者局502に至る3つのアクセスリンクが、存在する。また、基地局501からアクセスリンクに至る3つの中継パスも存在する。以降、これらの中継パス、及びパス上のリンクは、説明のために以下のとおりインデックスが付けられる。基地局501から中継局RS1、RS2、及びRS3に至る中継パスは、それぞれ、第1のパス、第2のパス、及び第3のパスとインデックスが付けられる。同様に、各パスのリンクは、基地局501に接続されたリンクから始めて、インデックスが付けられる。第1のパスは、基地局501及び中継局RS1からの1つだけのリンクを備え、このリンクは、第1のパスの第1のリンクとインデックスが付けられる。第2のパスもやはり、基地局501及び中継局RS2からの1つだけのリンクを備え、このリンクも同様にインデックスが付けられることが可能である。他方、第3のパスは、2つのリンクを備え、1つのリンクは、基地局501から中継局、RS2に至り(第3のパスの第1のリンクとインデックスが付けられる)、他方のリンクは、中継局、RS2から中継局、RS3に至る(第3のパスの第2のリンクとインデックスが付けられる)。
第2のパス(基地局501から中継局RS2に至る中継パス)は、第3のパス(基地局501から中継局RS3に至る中継パス)のサブパスであることに留意されたい。図5に関する限り、別の中継パスのサブパスにおける中継パスを考慮する必要は全くなく、もたらされる遅延パラメータは、そのような考慮をしても、しなくても変化しない。したがって、スケジューリング例に関しては、2つだけの中継パスが考慮される。
図3Bを再び参照すると、処理ロジックが、中継パス上の各リンクに関するリンクごとの遅延パラメータを算出する(処理ブロック302)。一実施形態において、リンクごとの遅延パラメータは、2つの異なるパラメータセットを含む。遅延パラメータの1つのセットは、リンク上でARQが使用可能にされるかどうかにかかわらず、パケットの初期伝送が経験する遅延と関係する。一実施形態において、この遅延パラメータセットは、アドレスマッチング、パケット分類、及びルーティングなどのパケット処理遅延、スケジューリング遅延、リンクの伝搬遅延、パケット伝送遅延、並びに中継が特定のプロセスを実行する場合にパケットの処理及び伝送に要求される他の処理遅延を含むが、マルチリンク伝送を同期するのに与えられる人工的遅延は含まない。他方の遅延パラメータセットは、ARQが使用可能にされる場合のパケットの再送に要求される遅延と関係する。一実施形態において、この遅延パラメータセットは、受信機がACK又はNACKを送信する遅延、送信機が、再送(例えば、図2のARQ_RETRY_TIMEOUT)を開始するまでに待つ遅延、及びパケットを処理し、再送するのに要求される遅延を含む。リンク上でARQが使用可能にされない場合、これらのパラメータのセットは、必要なく、或いは適切なデフォルトの値に設定されることが可能である。
一実施形態において、パスiの各リンクjに関して、初期伝送と関係する遅延が組み合わされて、パケット伝送の成功に要求される時間を示す、通常のリンク遅延
Figure 0005097274

が生成される。同様に、パスiの各リンクjに関して、再送と関係する遅延が組み合わされて、リンク上で一巡のARQパケット再送に要求される時間を示す、リンク再送遅延
Figure 0005097274

が生成される。一実施形態において、パスiのリンクjに関してARQが使用不可にされる場合、リンク再送遅延
Figure 0005097274

は、0に設定される。
次に、処理ロジックが、各中継パスに関するパスごとの遅延パラメータを算出する(処理ブロック303)。この場合も、パスごとの遅延パラメータは、少なくとも2つの異なるパラメータを含む。本明細書でパスiの通常のパス遅延、
Figure 0005097274

として表される1つのパラメータは、パス上のリンクのいずれにおいても再送なしに、基地局から、パスの他方の終端の中継局まで伝送されることに成功したパケットが経験する遅延と関係する。一実施形態において、パスの通常のパス遅延は、パス上のすべてのリンクの通常のリンク遅延の合計として算出される。例えば、第i番のパスの通常のパス遅延は、
Figure 0005097274

であり、ただし、Lは、第i番のパス上のすべてのリンクのセットである。
パスiのパス再送予算、
Figure 0005097274

として本明細書に表される他方の遅延パラメータは、パケットを再送するのに使用されることが可能な時間と関係する。再送のための合計時間が、パス再送予算を超えない限り、再送は、任意の回数、そのパスの任意のリンクで行われることが可能である。このことは、確保された再送時間が、いくつかの仕方で複数のリンクによって共有されることを可能にする。また、このことは、複数のリンクによる確保された再送時間の適切な共有を実施することによって、品質向上(再送を介する)と、パケット伝送の遅延との間でトレードオフを行うことができる柔軟性を与える。
一実施形態において、パスのパス再送予算は、そのパス上のリンクに関するリンク再送遅延に基づいて、算出される。一実施形態において、パスiのパス再送予算、
Figure 0005097274

は、以下のとおり、適切に加重されたリンク再送遅延を合計することによって算出される。すなわち、
Figure 0005097274

ただし、Lは、第i番のパス上のすべてのリンクのセットである。
加重パラメータ、ai,jは、第i番のパスの第j番のリンク上の再送の回数を示す負でない実数である。この数は、必ずしも整数ではなく、更にこの数は、確率論的に算出されることが可能である。例えば、ai,jは、以下のとおり、再送確率を考慮した再送の平均回数として算出されることが可能である。すなわち、
Figure 0005097274

ただし、kは、再送の回数であり、更にpi,j,kは、第i番のパスの第j番のリンク上のk回の再送の確率である。別の実施形態において、パスiのパス再送予算、
Figure 0005097274

は、図2のARQ_BLOCK_LIFETIMEなどの、適切に加重されたARQパラメータを合計することによって、算出される。一実施形態において、パス再送予算は、以下のとおり、算出される。すなわち、
Figure 0005097274

ただし、Lは、第i番のパス上のすべてのリンクのセットである。ARQ_BLOCK_LIFETIMEi,jは、送信機が、パケットを破棄するまでに、ACKを受信することなしに待つ可能性がある最大時間を示す、第i番のパスの第j番のリンクのARQパラメータである。一実施形態において、加重パラメータ、bi,jは、1以下である負でない実数である。より具体的には、一実施形態において、bi,jは、送信機のARQタイマが、ACKを受信することなしにARQ_BLOCK_LIFETIMEi,jに達する確率によって決まる。
すべてのjに関して、ai,j=RETRY_LIMITi,jである場合、又はすべてのjに関して、bi,j=1である場合、パス再送予算、
Figure 0005097274

は、パケットが、パス上の各リンクにおいて、ARQ機構によって許される最大回数で再送される最悪ケースシナリオに適応するのに十分なだけ大きい。いくつかのjに関して、ai,j<RETRY_LIMITi,jである場合、又はいくつかのjに関して、bi,j<1である場合、パス再送予算、
Figure 0005097274

は、或るシナリオ(例えば、パス再送予算が、上流のリンクにおけるリンクによって使い果たされる)において要求される再送の回数に適応しない可能性がある。すべてのjに関して、ai,j=0である場合、又はすべてのjに関して、bi,j=0である場合、パスi上で再送は全く行われ得ない。
一実施形態において、加重パラメータai,j及びbi,jは、以下、すなわち、パス上のリンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、ARQ機構、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常のパス遅延、及び他のパスに関するパス再送予算の1つ又は複数を考慮して、算出される。例えば、リンクのチャネル状態が不良である場合、そのリンクの加重パラメータが、或るパケットロス要件を満たすように高められることが可能である。高められたai,j及びbi,jは、より多くの回数の再送、並びにパケットが破棄されるまでの、より長い待機時間を許す(ARQ機構によって許される限度内で)。別の例として、基地局に近い、又は多数の中継局及び加入者局にサービスを提供するリンクの加重パラメータが、高められることが可能である。このリンクを介する伝送の成功が重要であるのは、このリンクが、トポロジのルートに配置されており、このため、他の多数のリンクに影響を及ぼすためである。更に別の例として、加重パラメータは、パスの全体的な遅延要件を満たすように低減されることが可能である。通常のパス遅延、及び他のパスに関するパス再送予算が知られている場合、それらの情報が使用されることも可能である。例えば、通常のパス遅延と、パスmに関するパス再送予算との合計が、パスnのそのような合計より大きい場合、パスnに関するパス再送予算が、その差分だけ増加されることが可能である。
一実施形態において、各パスのパス遅延予算、Dが、以下のとおり、通常のパス遅延、及びパス再送予算に基づいて、算出される。すなわち、
Figure 0005097274

本明細書に関して、パス遅延予算は、パケットが、基地局からアクセス局に至るパス内で伝送される間に、そのパケットによって消費され得る合計時間である。この時間のいくらかは、パケットの初期伝送によって消費される一方で、この時間の別のいくらかは、再送によって消費される。図3Bを再び参照すると、処理ロジックが、TTxOffとして表される伝送時間オフセットを算出する(処理ブロック304)。一実施形態において、処理ロジックは、以下のとおり、すべてのパスのパス遅延予算のなかで最大の値をとることによって、伝送時間オフセットを算出する。
Figure 0005097274

ただし、Pは、ネットワーク上、又はトポロジ上のすべてのパスのセットである。
最大のパス遅延予算を伝送時間オフセットとしてとることによって、すべてのパスのパス再送予算に対して、少なくとも適応がなされる。第1に、最大のパス遅延予算を有するパスに、パス再送予算によって予算が立てられたのと全く同一である、再送のために使用されることが可能な、確保された時間が割り当てられる。他方、最大より小さいパス遅延予算を有するパスには、パス再送予算によって予算が立てられたのより多くの、確保された時間が割り当てられる。更なる信頼性に有利なように、この大きい確保された時間を利用するのに、パスのパス再送予算、並びに他のリンクごとの遅延パラメータ及びパスごとの遅延パラメータが、オプションの処理ブロック305及び306において調整されることが可能であり、ブロック305及び306においてそれぞれ、必要な場合、処理ロジックが、パスごとの遅延パラメータを調整し、必要な場合、処理ロジックが、リンクごとの遅延パラメータを調整する。
別の実施形態において、伝送時間オフセットは、すべてのパスのパス遅延予算のなかで最大の値より小さい値をとることによって、算出される。
Figure 0005097274

ただし、Pは、ネットワーク上、又はトポロジ上のすべてのパスのセットである。
このことは、例えば、図3Bの処理ブロック303における加重パラメータを算出する間、基地局から加入者局に至る全体的な遅延要件が、考慮されず、そのパスの、もたらされるパス遅延予算が、全体的な遅延要件より大きい場合、生じる可能性がある。
伝送時間オフセットより大きいパス遅延予算を有するパスに関して、パス再送予算、並びに他のパスごとの遅延パラメータ及びリンクごとの遅延パラメータは、調整されたパス遅延予算に、伝送時間オフセット内で適応が行われ得るように、オプションの処理ブロック305及び306において調整されなければならない。これらのパラメータが調整される場合、パス再送予算によって予算が立てられた再送に、伝送時間オフセット内で対応がなされることが確実にされる。調整が行われない場合、予算が立てられた再送に、対応がなされない可能性がある。伝送時間オフセットより小さいパス遅延予算を有するパスに関して、パス再送予算、並びに他のパスごとの遅延パラメータ及びリンクごとの遅延パラメータが、更なる再送に適応するように、オプションの処理ブロック305及び306において調整されることも可能である。
伝送時間オフセットは、通常、少なくとも、パス上のリンクを介するパケットの初期伝送のための時間に適応するように、いずれのパスの通常のパス遅延未満ではない。
Figure 0005097274

ただし、Pは、ネットワーク上、又はトポロジ上のすべてのパスのセットである。
前述したとおり、伝送時間オフセットを算出した後、処理ロジックは、オプションとして、パスごとの遅延パラメータを調整する(処理ブロック305)。処理ブロック304を参照して説明されるとおり、この調整は、1つ又は複数のパスのパス再送予算を増加することも、減少させることも可能である。
一実施形態において、パス再送予算及びパス遅延予算は、伝送時間オフセット、通常のパス遅延、並びに実際的なスケジューリング限度を考慮して遅延パラメータを微調整するオプションのリンクパラメータである、各パスの第1のリンクのリンクスケジューリングマージン、
Figure 0005097274

に基づいて、調整される。例えば、調整されたパス遅延予算、
Figure 0005097274

は、伝送時間オフセット及びリンクスケジューリングマージンに基づいて獲得され、調整されたパス再送予算、
Figure 0005097274

は、以下のとおり、調整されたパス遅延予算と通常のパス遅延の差に基づいて、獲得される。すなわち、
Figure 0005097274

処理ブロック306において、処理ロジックは、処理ブロック305を実行した結果に基づいて、リンクごとのパス遅延パラメータを調整する。一実施形態において、調整されたパス遅延予算、及び調整されたパス再送予算が、処理ブロック305において低減されるパスに関して、そのパス上のリンクのリンクごとの遅延パラメータは、再送のために消費される時間がより少ないことが可能であるように調整される。例えば、パスiのリンクjに関して、以下のリンクパラメータ、すなわち、リンク再送遅延、
Figure 0005097274

、加重パラメータ、ai,j、bi,j、ARQパラメータ、ARQ_BLOCK_LIFETIMEi,j、RETRY_LIMITi,jなどの1つ又は複数が、低減されることが可能である。別の実施形態において、調整されたパス遅延予算、及び調整されたパス再送予算が、処理ブロック305において増加されるパスに関して、そのパス上のリンクのリンクごとの遅延パラメータは、再送のために消費される時間がより多いことが可能であるように調整される。例えば、パスiのリンクjに関して、以下のリンクパラメータ、すなわち、リンク再送遅延
Figure 0005097274

、加重パラメータ、ai,j、bi,j、ARQパラメータ、ARQ_BLOCK_LIFETIMEi,j、RETRY_LIMITi,jなどの1つ又は複数が、増加されることが可能である。
これらの調整の範囲は、同期されたマルチリンク伝送の合計の遅延の増加又は減少が全くないように、伝送時間オフセットによって制限されることに留意されたい。
図6は、パケットが基地局によって受信される際に、パケットを扱うためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム上、又は専用マシン上で実行されるような)、又はハードウェアとソフトウェアの組合せを備えることが可能な処理ロジックによって実行される。
図6を参照すると、基地局における処理ロジック(例えば、受信機ユニット)が、パケットを受信する(処理ブロック601)。オプションとして、処理ロジック(例えば、パケットクラシファイア)が、そのパケットに関連する要件を識別するように、そのパケットを分類する(処理ブロック602)。そのような要件には、当技術分野でよく知られている、QoS、ARQ、同期されたマルチリンク伝送、ルーティング、トポロジ、電力節約モードなどが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。パケットは、当技術分野でよく知られた仕方で、PHYヘッダ、PHYトレーラ、MACヘッダ、MACトレーラ、IPヘッダ、IPトレーラ、TCP/UDPヘッダ、TCP/UDPトレーラ、或いはプロトコルユニットの任意の種類のヘッダ、トレーラ、又は本体の値に従って分類されることが可能である。一実施形態において、これらの要件は、受信されたパケットを含む順次パケットのセットに関連付けられ、更にパケットのセットは、本明細書で、接続、サービスフロー、ストリームと呼ばれる。この処理ブロックにおけるパケット分類は、接続、サービスフロー、及びストリームの識別であることが可能である。
パケット分類の後、基地局における処理ロジック(例えば、スケジューラ)が、トポロジ及びルーティングによって決定された1つ又は複数の中継リンクを介する伝送のためにパケットをスケジュールする(処理ブロック603)。これらの中継リンクは、すべてのパスのすべての第1のリンクを含む。一実施形態において、パスi上の第1の中継リンクのスケジュールされた中継伝送時間が、QoS要件、調整された、若しくは調整されていないパス遅延パラメータ、リンクスケジューリングマージン、ARQステータス、及びARQ窓に基づいて、決定される。トポロジに応じて、パケットは、複数の中継リンクを介する複数回、伝送されるようにスケジュールされることが可能である。例えば、図5のトポロジを参照すると、基地局501が、2つの中継リンクに関連し、したがって、パケットは、両方の中継リンクを範囲に含むマルチキャスト伝送又はブロードキャスト伝送が可能でない限り、2回、スケジュールされる。
一実施形態では、フレームベースのマルチホップネットワークにおいて、パケットスケジューリングは、フレームの決定、及び、オプションとして、パケットが伝送されるべきフレーム内の位置の決定を含む。例えば、802.16などの、フレームベースのOFDMネットワークにおいて、パケットは、例えば、フレーム番号が5であるフレーム内で伝送されるようにスケジュールされることが可能であり、更にそのフレーム内で、パケットは、副搬送波のセット、及びOFDMシンボル時間のセットを使用して伝送されることが可能である。代替として、ネットワーク(又は少なくとも、基地局、及びトポロジの一部である中継局)が、共通基準クロックに同期される場合、スケジュールされた伝送時間が、共通基準クロックの点で表されることが可能である。
一実施形態において、パケットが、複数回、スケジュールされる場合、そのパケットはまず、最大の(調整されていない)パス遅延予算を有するパスを介して伝送され、次に、リンクスケジューリングマージンの小さい方から順番に、その他のパスを介して伝送される。好ましくは、第1の伝送と他方のパスの伝送の差は、そのパスに関連するリンクスケジューリングマージンを超えない。このことは、パケットが、パスに応じて、異なるフレーム内で、又は異なる基準時間で伝送される場合でさえ、図3Bによって算出された伝送時間オフセットが、適用可能であり得ることを確実にする。
図6を再び参照すると、中継リンクを介する伝送をスケジュールした後、基地局における処理ロジック(例えば、スケジューラ)が、そのパケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされているかどうかを判定する(処理ブロック604)。この動作は、パケットのいくつかが、同期されたマルチリンク伝送を要求しない場合、ネットワークにおいて必要である。ネットワークにおいて配信されるすべてのパケットが、同期された伝送を要求する場合、この動作は、必要なく、スケジューラは、処理ブロック603から処理ブロック605に直接に進むことが可能である。処理ブロック604における判定は、処理ブロック602の分類に応じて、単純明快である可能性がある。例えば、処理ブロック602において、パケットは、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされた接続に分類されていることが可能である。そのような場合、そのパケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が、使用可能にされる。
パケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされる場合、プロセス(及び基地局)は、基地局における処理ロジックが、スケジュールされた中継伝送時間、伝送時間オフセット、他のパス若しくはリンクの調整された、若しくは調整されていない遅延パラメータに基づいて、同期された伝送時間、TStxを算出する。一実施形態において、例えば、最大のパス遅延予算を有するパスiで、このパスのスケジュールされた中継伝送時間、例えば、Tltx,i,lが、使用される。例えば、
Stx=Tltx,i,l+TTxOff
別の実施形態において、同期された伝送時間は、スケジュールされた中継伝送時間、及び調整されたパス遅延予算に基づいて、算出される。例えば、
Figure 0005097274

ただし、Pは、ネットワーク上、又はトポロジ上のすべてのパスのセットである。
一実施形態において、伝送時間オフセット、及び他の遅延パラメータは、処理ブロック605を実行すると、又は実行する前に、利用可能にされる。例えば、伝送時間オフセットは、パケットに関連する接続が作成された際に、図3Bのスケジューリングプロセスを使用して算出されていることが可能である。代替として、伝送時間オフセットは、パケットが着信した後、処理ブロック605において処理されている際に、算出されてもよい。
同期された伝送時間が、算出された後、スケジュールされた中継伝送時間において、基地局における処理ロジック(例えば、送信機)が、そのパケット、及び情報を、同期された伝送時間に送信する(処理ブロック606)。一実施形態において、パケットと情報は、例えば、同一のフレーム内、同一のバースト内、又は同一のメッセージ内で一緒に送信される。図7は、パケットと情報が単一のフレームの中に含められる例示的なフレームフォーマットを示す。図7を参照すると、このフレームフォーマットは、ヘッダ711、パケット702、同期された伝送時間703、オプションのセクション704(例えば、同期された伝送に関係ない可能性があるが、そのフレームの未使用のスペースを利用するように載せられることが可能な他のメッセージ又は他のパケットを格納する)、及びトレーラ705を含む。パケットが、複数の中継リンクを介する伝送のためにスケジュールされる場合、パケットは、処理ブロック603で行われたスケジューリング判定に応じて、複数回、伝送されることが可能である。パケットが伝送されるリンク上でARQが使用可能にされる場合、パケットの伝送後、ARQ機構の一実施形態が、開始され、更に図6のパケット処理と並行に実行されていることが可能である。
図8は、送信機に関する例示的なARQ機構の一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム上、又は専用マシン上で実行されるような)、又はハードウェアとソフトウェアの組合せを備えることが可能な処理ロジックによって実行される。
図8を参照すると、処理ロジックが、例えば、図6の処理ブロックにおいて提示されるパケット処理に応じて、パケットを伝送する(処理ブロック801)。処理ロジックは、1つ又は複数のARQ状態遷移が、本明細書で説明されるARQに従って生じるようにして(処理ブロック802)、パケット伝送の成功(更に、プロセスが、処理ブロック803に遷移すること)、又は処理ブロック804の一環としてパケットが破棄されるパケット伝送の失敗をもたらす。同期されたマルチリンク伝送が考慮されない任意のARQスキームが、保留中のパケットが破棄される状態にARQ状態が遷移する事象を追加することによって、本明細書で説明されるARQに適合されることが可能である。一実施形態において、この事象は、同期された伝送時間に間に合うようにパケットがアクセス局に到達する可能性が低い状況として定義される。そのような事象において、ARQプロセスを継続する、又は下位の中継局、及び順方向パス上に存在するアクセス局にパケットを配信することに全くメリットはない。したがって、パケットは、不必要なパケット再送を減らすために破棄されることが可能である。新たな状態遷移は、そのような観察を捕捉し、この事象が生じた場合、パケットは、処理ブロック804で破棄される。この事象が生じない限り、ARQ状態は、通常のARQに従って(例えば、図2の状態図に従って)遷移することが可能であり、更にARQ状態遷移は、通常のARQに従って生じて、パケット伝送の成功(処理ブロック803)、又はパケットが破棄されるパケット伝送の失敗(処理ブロック804)をもたらす。
処理ブロック804においてパケットが破棄されると、基地局は、そのパケットを破棄するよう受信機に指示する、そのパケットに関するARQ破棄メッセージを送信する(処理ブロック805)。このメッセージを受信すると、受信機は、そのパケットを破棄し、更に、一実施形態では、ARQ破棄メッセージに応答して肯定応答メッセージを送信する。次に、送信機と受信機の両方が、そのパケットに関連付けられたARQ窓を前方に送ることが可能である。このことは、パケットが破棄された場合でさえ、2つのARQ状態(送信機、例えば、基地局の状態と、受信機の状態)が同期していることを確実にする。
図8で、本発明の一実施形態による例示的な事象、及び関連する状態遷移が、示される。一実施形態において、この事象は、同期された伝送時間、現在時刻、並びに伝送しきい値と本明細書で呼ばれるパラメータに基づいて、定義される。例えば、この事象は、同期された伝送時間までに残っている時間が、伝送しきい値未満である場合、生じる。このしきい値は、以下、すなわち、パス上のリンクに関するリンク再送遅延、パス上のリンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常のパス遅延、及びそのパスに関するパス再送予算の1つ又は複数に基づいて、決定されることが可能である。
一実施形態において、伝送しきい値は、単に0に設定される。そのような事例において、その事象が生じた場合、つまり、現在時刻が、同期された伝送時間を過ぎた場合、そのパケットは、同期された伝送時間を既に逸している。したがって、ARQプロセスを継続する、又はパケットを転送する必要性は、全く存在しない。
別の実施形態において、しきい値は、基地局及びアクセス局からのリンクに関する通常のリンク遅延の合計である、通常のパス遅延に設定される。図5のトポロジ例における第1のパスを考慮されたい。そのような事例において、その事象が生じた場合、このことは、現在時刻が、同期された伝送時間を過ぎてはいなかったが、同期された伝送時間までに残っている時間が、通常のパス遅延を考慮して十分でないことを意味する。したがって、ARQプロセスを継続する、又はそのパケットを転送する必要は、全くない。更に別の実施形態において、しきい値は、通常のパス遅延と、そのパスにおける1つ又は複数のリンクを介する再送にかかる妥当な時間の合計に設定される。一実施形態において、この妥当な時間は、そのパス上のリンクに関するリンク再送遅延、そのパス上のリンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常のパス遅延、及びそのパスに関するパス再送予算、調整された、若しくは調整されていないリンク若しくはパスの遅延パラメータに基づいて、算出される。一実施形態において、この妥当な時間は、チャネル誤りが予期されるパスにおける1つ又は複数のリンクに関する1つ又は複数のリンク再送遅延であることが可能である。別の例として、この妥当な時間は、チャネルステータスが、非常に不良であり、ARQブロック寿命が満了する可能性があるような、1つ又は複数のリンクに関するARQブロック寿命であることが可能である。
図9は、本発明の一実施形態による、事象及び状態遷移を組み込むように変更された、図2の例示的なARQ状態図の一実施形態を示す。この実施形態において、事象は、中継伝送時間TItx、同期された伝送時間TStx、及び伝送しきい値Tthに基づいて値が獲得されるタイマの満了によって、識別される。例えば、中継伝送時間TItxにパケットを伝送した後、タイマTTimerが、以下の式によって得られる値に設定される。
Timer=TStx−TItx−Tth
図2の例示的なARQ状態図は、AQR_BLOCK_LIFETIMEの後に満了する、パケット破棄のためのタイマを有するため、本明細書で説明される技術は、TTimerとARQ_BLOCK_LIFETIMEの小さい方を、パケット破棄のための新たなタイマ値としてとることによって、組み込まれることが可能である。図6を再び参照すると、基地局が、そのパケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされていないと判定した場合、プロセスは、処理ブロック607に遷移し、基地局における処理ロジック(例えば、送信機)が、処理ブロック603で算出された、スケジュールされた中継伝送時間に中継リンクを介して、そのパケットを送信する。そのパケットは、処理ブロック603で行われたスケジューリング決定に従って、1回、又は複数回、送信されることが可能である。また、そのパケットが送信される中継リンク上でARQが使用可能にされている場合、そのパケットが送信された後、ARQ機構が開始される。同期されたマルチリンク伝送は、そのパケットに対して使用可能にされていないため、ARQ機構は、本明細書で説明されるARQでなくてもよいことに留意されたい。例えば、図2の例示的なARQが、処理ブロック607で使用されてもよい。
そのパケットを送信した後、処理ロジック(例えば、基地局スケジューラ)が、基地局がそのパケットのためのアクセスリンクの役割をするかどうかを判定する(処理ブロック608)。図4及び図5の例示的なトポロジにおいて、基地局は、アクセスリンクの役割をしない。そのような事例において、基地局は、処理ブロック611に進み、パケットの処理は、終了する。この判定は、パケットごとに行われる必要はない可能性があるが、図6にはそのように示される。例えば、この判定が、基地局の動作中ずっと、又は接続の寿命中、変化しない場合、基地局は、動作全体に関して1回、又は接続の寿命に関して1回、基地局がアクセスリンクの役割をするかどうかを判定することができ、他の回に、処理ブロック608を飛ばすことができる。
基地局が、そのパケットに関してアクセスリンクの役割をする場合、プロセスは、処理ロジック(例えば、基地局スケジューラ)が、処理ブロック605で算出された、同期された伝送時間にパケットの伝送をスケジュールする、処理ブロック609に遷移する。次に、処理ロジック(例えば、基地局送信機)が、処理ブロック609でスケジュールされたとおり、アクセスリンクを介してそのパケットを送信する(処理ブロック610)。一実施形態において、そのパケットは、以下に説明される中継局のパケット処理に従って、他のすべてのアクセスリンク(すなわち、同期されたリンク)にも同時に送信される。
図10は、中継局によって受信されたパケットを処理するためのプロセスの一実施形態の流れ図である。このプロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム上、又は専用マシン上で実行されるような)、又はハードウェアとソフトウェアの組合せを備えることが可能な処理ロジックによって実行される。
図10を参照すると、中継局における処理ロジックが、パケットを受信する(処理ブロック1001)。同期された伝送時間は、基地局が、同期された伝送時間をパケットと一緒に伝送している場合、処理ロジックがパケットを受信する時点で入手できることも可能である。同期された伝送時間が別個に伝送されている場合、同期された伝送時間は、中継局が処理ブロック1006に達する前に入手できなければならない。
パケットを受信した後、オプションとして、処理ロジックが、そのパケットに関連する要件を識別するようにパケットを分類する(処理ブロック1002)。図6の処理ブロック602の場合と同様に、これらの要件には、QoS、ARQ、同期されたマルチリンク伝送、ルーティング、トポロジ、及びARQが含まれることが可能であり、更にパケット分類は、接続、サービスフロー、及びストリームの識別であることが可能である。
パケットを受信し、任意のパケット分類を実行した後、中継局における処理ロジックが、その中継局が局を通るすべてのパスに関するパスの終端であるかどうかを判定する(処理ブロック1003)。例えば、図5のトポロジ例の中継局、RS2は、第2のパスの終端であるが、第3のパスの終端ではない。他方、RS3(及びRS1も)は、1つだけのパスが、その局を通っており、そのパスの終端である。図10には示されないものの、この判定は、パケットごとに行われなくてもよい可能性がある。例えば、この判定が、中継局の動作中ずっと、又は接続の寿命中、変化しない場合、中継局は、動作全体に関して1回、又は接続の寿命に関して1回、処理ブロック1003を実行することができ、他の回に、処理ブロック1003を飛ばすことができる。
その中継局が、すべてのパスに関するパスの終端である場合、パケットの中継に関する処理(すなわち、処理ブロック1004〜1009)は、必要なく、したがって、処理ブロック1010に進み、必要な場合、アクセスリンクとして処理する。
終端ではない場合、プロセスは、処理ブロック1004に遷移する。
処理ブロック1004で、中継局における処理ロジックが、トポロジ、ルーティングなどによって決定されるとおり、次の中継リンクを介する、そのパケットの伝送をスケジュールする。この処理は、図6の処理ブロック603と基本的に同一であるが、基地局に関する情報ではなく、中継局に関する情報が使用されることだけが異なる。一実施形態において、第i番のパスの第j番のリンクにおける中継局は、基地局のトポロジ及びリンクスケジューリングマージンを使用するのではなく、中継局に関係のあるトポロジ、及びリンクスケジューリングマージン、
Figure 0005097274

の部分を使用する。パスi上の第j番の中継リンクのスケジュールされた中継伝送時間は、説明のため、本明細書ではTltx,i,jと表される。
伝送をスケジュールした後、中継局における処理ロジックが、そのパケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされているかどうかを判定する(処理ブロック1005)。一実施形態において、このことは、基地局が、図6の処理ブロック604において、この判定をするのと同一の仕方で実行される。
そのパケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされている場合、プロセスは、中継局における処理ロジックが、同期された伝送時間にそのパケットが間に合うかどうかを判定する処理ブロック1006に遷移する。中継局が、複数のアクセス局に至る複数のパス上にある場合、処理ロジックは、各パスを別々に考慮する。一実施形態において、第i番のパスの第j番のリンク上の中継局が、同期された伝送時間Tstx、スケジュールされた中継伝送時間Tltx,i,j、及び伝送しきい値Tth,i,jに基づいて、パスiに関してパケットが間に合っていることを判定する。図11に示される一実施形態において、中継局は、同期された伝送時間Tstxが、伝送しきい値Tth,i,jだけ中継伝送時間Tltx,i,jより大きい場合、そのパケットが間に合っていると判定する。
このしきい値は、以下、すなわち、順方向パス上のリンクに関するリンク再送遅延、順方向パス上のリンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常の順方向パス遅延、及びその順方向パスに関するパス再送予算の1つ又は複数に基づいて、決定されることが可能である。
一実施形態において、伝送しきい値は、単に0に設定される。そのような事例において、中継伝送時間が、同期された伝送時間の後にスケジュールされる場合、パケットは、同期された伝送時間を既に逸している。
したがって、パケットは、間に合っていないと判定される。
別の実施形態において、このしきい値は、中継局及びアクセス局からのリンク(つまり、順方向パスにおけるリンク)に関する通常のリンク遅延の合計である、通常の順方向パス遅延に設定される。図5のトポロジ例における第3のパスを考慮されたい。そのような事例において、しきい値は、第3のパスの第2のリンクの通常のリンク遅延である、中継局から見たパス3の通常の順方向パス遅延に設定される。同期された伝送時間が、第3のパスの第2のリンクの通常のリンク遅延だけ中継伝送時間より大きいのでない限り、パケットは、同期された伝送に間に合うようにアクセスリンク(RS3)に到達しない可能性がある。
更に別の実施形態において、このしきい値は、通常の順方向パス遅延と、その順方向パスにおける1つ又は複数のリンクを介する再送にかかる妥当な時間との合計に設定される。この妥当な時間は、リンクに関するリンク再送遅延、リンクのチャネル特性、マルチホップネットワークのトポロジ、遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、通常の順方向パス遅延、及びそのパスに関するパス再送予算、及び調整された、若しくは調整されていないリンク若しくはパスの遅延パラメータに基づいて、算出されることが可能である。図5のトポロジ例に関して、一実施形態では、この妥当な時間は、第3のパスの第2のリンクを介する1つ又は複数のリンク再送遅延であることが可能である。
別のパスのサブパスであるパスが存在する場合、処理ブロック1005は、そのサブパスに関してだけ実行されることが可能である。このことは、サブパスが、2つのパスのうちより短い方であるためであり、更にパケットが、或るパスに関して間に合っている場合、そのパケットは、そのパケットが他方のパスに関して間に合っているかどうかにかかわらず、次の中継リンクを介して伝送される必要がある。2つのパスが、いずれの中継リンクも共有していない場合、処理ブロック1005は、その2つのパスのそれぞれに関して独立に実行されることが可能である。処理ブロック1005の結果に応じて、後続の処理ブロック、処理ブロック1007又は1008が、独立に実行されることも可能である。例えば、パケットは、或るパスに関して間に合っている一方で、別のパスに関しては間に合っていないことが可能である。そのような事例において、そのパケットは、間に合っているパスだけを介して伝送される。
パケットが、或るパスに関して間に合っている場合、中継局における処理ロジックは、そのパケット及び情報を、中継リンクを介して、同期された伝送時間に伝送する(処理ブロック1008)。図6の処理ブロック606の場合と同様に、パケット及び情報は、例えば、同一のフレーム内、同一のバースト内、又は同一のメッセージ内で一緒に伝送されることが可能である。パケットが、複数の中継リンクを介して伝送されるようにスケジュールされる場合、そのパケットは、処理ブロック1004で行われたスケジューリング決定に従って複数回、伝送されることが可能である。パケットが伝送されるリンク上でARQが使用可能にされている場合、パケットの伝送の後、本明細書で説明されるARQ機構が、開始され、更に後続のパケット処理と並行に実行されていることが可能である。図6に関連して示される本発明の実施形態の任意のARQが、中継局によって使用されることも可能である。伝送の後、中継局は、処理ブロック1010に進む。
パケットが、パスに関して間に合っていない場合、中継局における処理ロジックは、そのパスを介するスケジュールされたパケット伝送を取り消し(処理ブロック1007)、処理ブロック1013に進む。そのパケットは、同期された伝送時間までにアクセスリンクに到達する可能性が低いため、そのパケットを伝送する必要はない。この場合も、このことは、不必要なパケット伝送を減らす、本明細書で説明される技術の別の態様である。
パケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされていない場合、プロセスは、処理ロジックが、処理ブロック1004でスケジュールされた中継伝送時間に中継リンクを介して、そのパケットを伝送する、処理ブロック1009に遷移する。パケットは、処理ブロックで行われたスケジューリング決定に従って、1回又は複数回、伝送されることが可能である。また、パケットが伝送される中継リンク上でARQが使用可能にされている場合、パケットの伝送後、ARQ機構が開始されるが、そのパケットに関して、同期されたマルチリンク伝送が使用可能にされていないため、このARQ機構は、前述したARQ機構でなくてもよい。
次に、処理ロジックは、その中継局が、そのパケットに関してアクセスリンクの役割をするかどうかを判定する(処理ブロック1010)。中継局がアクセスリンクの役割をしない場合、プロセスは、処理ブロック1013に遷移し、そのパケットの処理は、終了する。
中継局が、そのパケットに関してアクセスリンクの役割をする場合、プロセスは、処理ロジックが、基地局から受信された、同期された伝送時間に、そのパケットの伝送をスケジュールする、処理ブロック1011に遷移する。次に、処理ロジックは、処理ブロック1011においてスケジュールされたアクセスリンクを介して、そのパケットを伝送する(処理ブロック1012)。基地局、及び他のすべてのアクセス局が、それらの同期されたリンクを介して同時に、そのパケットを伝送することに留意されたい。
図12は、局の一実施形態のブロック図である。一実施形態において、局は、前出の図6で説明されるとおりに動作する基地局である。図12を参照すると、基地局1200が、受信機1201、パケットクラシファイア1202、スケジューラ1203、及び送信機1204を備える。受信機1201が、パケットを受信する。パケットクラシファイア1202が、そのパケットに関連する要件を識別するようにパケットを分類する。このことは、オプションである。これらのパケットは、バッファメモリ1210の中に格納される。次に、スケジューラ1203が、図6に関連して前述したとおり、1つ又は複数の中継リンク及び/又はアクセスリンクを介して伝送されるように、そのパケットをスケジュールする。伝送時間が、算出された後、スケジュールされた伝送時間に、送信機1204が、それらの中継リンク及び/又はアクセスリンクを介して、同期された伝送時間に、そのパケット及び/又はその情報を送信する。制御ユニット(図示せず)が、これらのユニットのそれぞれを制御することに留意されたい。局は、中継局であり、更に図10において前述したとおり動作することが可能であることに留意されたい。
本発明の代替形態及び変形形態が、以上の説明を読んだ後、当業者には間違いなく明白となろうが、例として示され、説明されるいずれの特定の実施形態も、限定するものと考えられることは全く意図していないことを理解されたい。したがって、様々な実施形態の詳細について述べていることは、特許請求の範囲を限定することは意図しておらず、請求項自体は、本発明に不可欠と見なされる特徴だけを記載する。

Claims (26)

  1. 同期されたリンクの特定のセット経由での同期された伝送をサポートするARQ(自動再送要求)対応のマルチホップネットワークにおいて使用される方法であって、
    複数のホップへのパケットのプレ伝送を実行し、基地局及び前記ネットワークにおける前記複数のホップが、無線通信システムにおける1つ又は複数の移動局に、パケットを同期して伝送可能にするステップと、
    前記ネットワークにおいてパスを形成する1つ又は複数のホップのセットにて、パス全体に関する同期された伝送時間までの残り時間がしきい値より大きい場合、前記パケットの1回又は複数回の再送を実行するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記方法は、
    前記同期されたリンク経由のパケットの前記同期された伝送の伝送時間を算出するステップ、を更に含み、
    パケットの1回又は複数回の再送を実行するステップは、
    前記パス全体に関する同期された伝送時間までの残り時間がしきい値より大きい場合、パス上の複数のリンクのうち少なくとも1つのリンク上のARQに従って、当該パス上の任意の2つの局の間でパケットを再送すること、を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記同期されたリンク経由のパケットの前記同期された伝送の伝送時間を算出するステップは、パケットの伝送時間オフセット及びリンク伝送時間に基づいて行われる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法は、
    前記基地局から、同期されたリンクに関連付けられたアクセス局に至る各パス上の中継リンクそれぞれについて、通常のリンク遅延及びリンク再送遅延を算出するステップと、
    前記通常のリンク遅延及び前記リンク再送遅延に基づいて、前記伝送時間オフセットを算出するステップと、
    前記基地局にパケットが着信したときに、次の中継リンク経由のパケットのリンク伝送時間を算出するステップと、
    を更に含む請求項3に記載の方法。
  5. 前記次の中継リンク経由のパケットのリンク伝送時間を算出するステップは、
    パケット着信時間、前記基地局のパケット処理時間、及び前記パケットのQoS(サービス品質)プロビジョニング、のうち1つ又は複数に基づいて行われる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記次の中継リンク経由のパケットのリンク伝送時間を算出するステップは、
    前記基地局にパケットが着信したときに行われる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記方法は、
    前記同期された伝送時間にパケットを送信するステップ、を更に含む請求項1に記載の方法。
  8. 前記方法は、
    前記パス全体に関する同期された伝送時間までの残り時間がしきい値より小さい場合、送信局がパケットに関するARQ破棄メッセージを受信局に送信することによって、ARQ対応のリンクにおいてパケットを破棄するステップ、を更に含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記方法は、
    前記受信局が、パケットに関するARQ破棄メッセージを前記送信局から受信したときに、前記パケットを破棄し、前記ARQ破棄メッセージに対する肯定応答メッセージを送信するステップ、を更に含む請求項8に記載の方法。
  10. パケットを破棄することは、局が、前記パケットに関連するARQウインドウを前方に送ることを含む請求項1に記載の方法。
  11. 前記しきい値は、
    順方向パス上のリンクに関するリンク再送遅延、
    前記順方向パス上のリンクのチャネル特性、
    前記マルチホップネットワークのトポロジ、
    遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、
    通常の順方向パス遅延、並びに、
    パスに関するパス再送予算、
    から成るグループにおける1つ又は複数に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
  12. 前記しきい値は、0である請求項1に記載の方法。
  13. しきい値は、通常の順方向のパス遅延である請求項1に記載の方法。
  14. 前記しきい値は、通常の順方向パス遅延と、順方向パスにおける1つ又は複数のリンクにおけるリンク再送遅延との合計である請求項1に記載の方法。
  15. 前記しきい値は、通常の順方向パス遅延と、順方向パスにおける1つ又は複数のリンクにおけるARQブロック寿命との合計である請求項1に記載の方法。
  16. リンクに関するリンク再送遅延の算出は、前記リンク経由でのARQ再送に要求される時間に基づいて行われる、請求項1に記載の方法。
  17. 前記方法は、
    前記伝送時間オフセットを算出する際に、前記基地局からアクセス局に至る各パスについて、当該パス上のリンクに関するすべての通常のリンク遅延の合計に基づいて、当該パスに関する通常のパス遅延を算出するステップ、を更に含む請求項3に記載の方法。
  18. 前記方法は、
    前記伝送時間オフセットを算出する際に、前記基地局からアクセス局に至る各パスについて、当該パス上のリンクに関するリンク再送遅延に基づいて、パス再送予算を算出するステップ、を更に含む請求項3に記載の方法。
  19. 前記パス再送予算は、
    パス上のリンクのチャネル特性、
    前記マルチホップネットワークのトポロジ、
    遅延要件及び/又はパケットロス要件を含むQoS要件、
    通常のパス遅延、並びに、
    他のパスに関するパス再送予算
    から成るグループにおける1つ又は複数に基づく請求項18に記載の方法。
  20. パスに関するパス再送予算は、
    前記基地局から前記アクセス局に至る当該パス上のリンクのリンク再送遅延に適応するのに十分に大きいが、当該パスのリンク再送遅延の合計よりも小さい、請求項18に記載の方法。
  21. 前記方法は、
    パケットに関してARQブロック寿命が満了し、且つ、パスに関するパス再送予算が、前記基地局からアクセス局に至るパス上のリンクのリンク再送遅延に適応するのに十分に大きいものの、前記パスにおけるすべてのリンクに関する前記ARQブロック寿命の合計よりも小さい場合に、該リンクにおけるパケットを破棄するステップ、を更に含む請求項1に記載の方法。
  22. 前記方法は、
    パケットの再送の回数がリンクの再試行限度を超え、且つ、パスに関するパス再送予算が、前記基地局からアクセス局に至る前記パス上のリンクのリンク再送遅延に適応するのに十分に大きいものの、再送の再試行限度回数に要求される時間の合計よりも小さい場合に、該リンクにおけるパケットを破棄するステップ、を更に含む請求項1に記載の方法。
  23. 前記方法は、
    前記伝送時間オフセットを算出する際に、前記基地局からアクセス局に至る各パスについて、通常のパス遅延とパス再送予算との合計に基づいて、前記パスに関するパス遅延予算を算出するステップ、を更に含む請求項3に記載の方法。
  24. 前記伝送時間オフセットを算出することは、すべてのパスに関するパス遅延予算のうち最大の値をとることに基づく請求項3に記載の方法。
  25. 前記基地局からアクセス局に至るパス上の各無線局に関する通常の順方向パス遅延を算出することは、前記無線局及び前記アクセス局からのリンクに関する通常のリンク遅延の合計に基づく請求項1に記載の方法。
  26. 請求項1〜25の何れか一項に記載の方法を実行するための装置。
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