JP5089389B2 - 移植における免疫応答の予防および治療のための肝臓間質細胞 - Google Patents
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Description
本発明は、移植物の宿主による拒絶を減少させるか、または阻止するのに有効な量の肝臓の間質細胞(LSC)を用いてレシピエントを治療することにより、レシピエントにおける移植物に対する免疫応答を減少させる方法を含む。本発明はまた、LSCを用いる治療による、外来組織による宿主に対する免疫応答、すなわち、移植片対宿主疾患の低減を誘導する方法も含む。LSCを、移植の前、移植と同時に、または移植の後に投与することができる。
上記の概要、ならびに以下の発明の詳細な説明は、添付の図面と共に読む場合により良く理解されるであろう。本発明を例示する目的で、目下好ましい実施形態を図面中に示す。しかしながら、本発明は、示された正確な処置および手段に限定されるものではないことが理解されるべきである。
(図面の簡単な説明については別節を参照)
本発明は、肝臓由来の間質細胞(LSC)が新規な免疫学的特性を有し、従って、それらがレシピエント自身の免疫系による移植物に対する免疫応答を減少させること、および/もしくは排除することにより、例えば、生体適合性格子またはドナーの組織、臓器もしくは細胞などの移植物の移植において有用であり得るという発見に関する。以下により十分に記載するように、LSCは移植物の同種異系移植片拒絶の阻止および/または予防において役割を果たす。
本明細書で用いる以下の用語の各々は、本節において関連づけた意味を有する。
本発明は、肝臓間質細胞(LSC)を、異なる個体から取得したT細胞(同種異系T細胞)と接触させた場合、該同種異系T細胞は増殖しないという発見に関する。先行技術の定説は、T細胞を任意の他の細胞と混合した場合、T細胞の増殖が確実に起こることを示唆している。この現象は混合リンパ球反応(MLR)として知られている。本明細書に開示されるデータは、個体に由来するT細胞は、異なる個体から取得されたLSCと反応しないことを示している。従って、本明細書に記載の開示に基づけば、LSCはT細胞応答の発現に関して、免疫系に対して免疫原性ではない。
本発明の方法において有用なLSCを、当業者には公知の様々な方法を用いて単離することができる。好ましい方法においては、LSCを哺乳動物被験体、好ましくはヒト被験者から単離する。
本発明に包含されるように、典型的には、LSCをヒトから単離する。本発明の細胞をヒト被験者に移植しようとする場合、自己由来移植物を提供するために、同じ被験者からLSCを単離するのが好ましい。しかしながら、同種異系移植物も本発明により意図される。
本発明の別の実施形態においては、LSCを、移植物よりも前に、または移植物と同時に、レシピエントに投与して、該移植物の宿主による拒絶を減少および/または排除する。いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、移植物の移植の前に、またはそれと同時に、レシピエントに対してLSCを、該レシピエントのT細胞による移植物に対する免疫応答を減少させ、阻止し、または排除するのに有効な量で投与することにより、該移植物に対してレシピエントの免疫系を条件付けするのにLSCを用いることができる。LSCは、移植物と共に提供された場合にT細胞応答を減少させ、阻止し、または排除するように、レシピエントのT細胞に影響を与える。かくして、移植の前に、またはそれと同時に、LSCをレシピエントに投与することにより、移植物の宿主による拒絶を回避するか、またはその重篤度を減少させることができる。
移植物の宿主による拒絶を減少させ、および/または排除する方法に加えて、本発明はまた、そのレシピエントに対するドナーの移植物による免疫応答(すなわち、移植片対宿主反応)を減少させ、および/または排除する方法も提供する。従って、本発明は、ドナーの移植物、例えば、生体適合性格子またはドナーの組織、臓器もしくは細胞を、LSCと接触させた後、レシピエントに該移植物を移植する方法を包含する。LSCは、レシピエントに対するドナーの移植物による有害な応答を軽減し、阻止し、または減少させるのに役立つ。
本明細書の開示に基づいて、本発明のLSCを、ドナーの組織に対する宿主による拒絶または移植片対宿主疾患の治療のために、現在の方法と、例えば、免疫抑制剤治療の使用と組合わせて用いることができる。移植において免疫抑制剤と組合わせてLSCを用いる利点は、移植のレシピエントにおける免疫応答の重篤度を軽減するために本発明の方法を用いることによるものであり、用いる免疫抑制剤治療の量および/または免疫抑制剤治療の投与頻度を減少させることができる。免疫抑制剤治療の使用を減少させる利益は、全身的な免疫抑制および免疫抑制剤治療に関連する望ましくない副作用の緩和である。
本発明のさらに別の実施形態においては、哺乳動物における外因性遺伝子の発現のための遺伝子治療ビヒクルとして、LSCを用いることができる。現在用いられている細胞を超える、遺伝子治療のためのビヒクルとしてLSCを用いる利益は、遺伝子治療用途のために当業界で現在用いられている細胞と比較した場合、LSCがより長い時間生存することができるという新しい発見に基づく。
LSCの産生
Hu027およびHu029と命名した異なるドナーに由来する成人死体ヒト肝臓を用いた。肝臓を、34℃でEGTA含有バッファーを用いて15分間、および0.06%コラゲナーゼ(Sigma Chemical Company, St. Louis, MO)を用いて30分間、門脈および肝動脈を通じて灌流した。次いで、細胞を1000、500、250および150μmのフィルターに通過させた。生細胞を、2段階(9%および17%;Hu027およびHu029細胞)または12.5%(H0107細胞)OptiPrep勾配(Axis-Shield PoC AS, Oslo, Norway)を用いるCOBE細胞プロセッサー(Gambro BCT, Lakewood, CO)を用いて500 x g下で分画した。細胞を、液体窒素中での保存のために80%Hypothermosol(Bio Life Solutions Inc, Binghamton, NY)、10%ヒトAB血清および10%ジメチルスルホキシド(Sigma)を含む培地中で凍結させた。
簡単に述べると、細胞を、5%FBSを含むPBS中で洗浄し、免疫グロブリンでブロックした後、蛍光色素タグ付き抗体を用いて染色した。アイソタイプが一致した蛍光色素標識免疫グロブリンと共に細胞をインキュベートすることにより、バックグラウンド染色を決定した。約50000個のイベント(細胞)を、Cell Quest獲得ソフトウェアを用いるBecton Dickinson FACSCaliberフローサイトメーター上でのLSCの分析に用いた。フロー分析の結果を表1にまとめる。表1中の記号「NEG」は0.01%未満の陽性染色を示す。表面マーカーCD14が、試験したBMSCおよび線維芽細胞系からLSCを区別することが観察された。さらに、CD133が、BMSCと比較してより低い濃度でLSC上に存在するマーカーであることが観察され、従って、BMSCからLSCを区別するためのマーカーとして用いることができる。
ヒトBMSCおよびヒトLSCに対して分化アッセイを行った。このアッセイは、細胞の脂肪生成能および/または骨形成分化能を試験した。
本明細書に提示された実験により、LSCがin vitroで新規な免疫学的特性を示すことが証明された。例えば、LSCは同種異系T細胞と接触させた場合、同種異系PBMCと接触させた場合のT細胞の増殖量と比較してT細胞の増殖を誘導しないことが観察されたことから、LSCが同種異系T細胞と混合した場合は非免疫原性であることが認められた。また、LSCは同種反応性T細胞応答に関して免疫抑制的であることが発見された。同様の免疫学的特性が、様々な組織起源に由来する線維芽細胞集団の大多数についてではなく、間葉系幹細胞(MSC)について記載されている(Di Nicolaら、2002 Blood 99:3838; Tseら、2003 Transplantation 75:389; Le Blancら、2003 Scand. J. Immunol. 57:11)。
LSCの免疫原性を、応答細胞としてT細胞を、また刺激細胞として同種異系PBMCを用いる混合リンパ球反応(MLR)により評価した。T細胞を、単球(CD14)、B細胞(CD19)、MHCクラスII、およびNK細胞(CD56)に特異的なマウスモノクローナル抗体(Serotec, Raleigh, NC)を用いる陰性選択によりロイコフェレーシス(leukopheresis)・パック(AllCells, LLC, Berkeley, CA; Poietics, Rockville, MD)から精製し、モノクローナル抗マウスIgG抗体(Dynal Biotech, Inc, Lake Success, NY)でコーティングした磁性ビーズを用いて、除去のために非T細胞を標識した。枯渇後の細胞の残存集団は、典型的には、フローサイトメトリー分析により85%を超えてCD3陽性であった。T細胞を培養培地(ピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸、2-メルカプトエタノール、抗生物質/抗真菌剤、および5%ヒトAB血清(全ての補給物はGibco, Carlsbad, CAから取得したが、但しヒトAB血清はPelFreez, Brown Deer, WIから取得した)を補給したイスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)中に懸濁した。T細胞を、同種異系刺激細胞と共に、96穴低蒸発性平底プレート(BD Falcon, Franklin Lakes, NJ)中のマイクロタイターウェル(2 x 105/ウェル)中に播種した。刺激細胞に、セシウム源(Isomedix Gammator B, Parsippany, NY)を用いて5000ラドのγ線を照射した後、それを実験に必要な数でプレーティングした(通常、5 x 104細胞/ウェルの高用量から漸減させる)。培養を1処理あたり3個のウェルで行った。同種異系抗原に対するT細胞の増殖を、培養の6日目に3H-チミジンを用いて培養物をパルスすることにより決定した。細胞を、96穴細胞回収器(Skatron, Molecular Devices Corp, Sunnyvale, CA)を用いて16時間後にフィルターマット上に回収し、フィルターマット上の細胞をMicrobetaシンチレーションカウンター(Perkin Elmer, Turku, Finland)を用いて計数した。
一方向MLRアッセイを用いて、同種異系LSCに対するT細胞の増殖を評価した。簡単に述べると、T細胞(2 x 105/ウェル)を、照射した(5000ラドのγ線照射)同種異系LSC、自己PBMC、または同種異系PBMC(30,000細胞/ウェル)と共に、96穴マイクロタイター培養プレート中で培養した。LSCを、027および029と命名した2人の異なるドナーから取得した。T細胞を、002、004、005および006と命名した4人の異なるドナーから取得したPBMCから精製した。T細胞富化を、磁性ビーズ(Dynal, Inc)を用いて、陰性選択により達成して、非T細胞を除去した。マクロファージ/単球/樹状細胞(抗CD14)、B細胞(抗CD19)、NK細胞(抗CD56)、およびMHCクラスII抗原(抗DR)に特異的なマウスモノクローナル抗体(mAb)を用いて、これらの細胞を標識した。ヤギ抗マウスIgG抗体でコーティングした磁性粒子を用いて、磁場中で細胞を取り出した。通常、得られる細胞集団は、T細胞を検出するためのフルオレセイン化抗CD3 mAbを用いるフローサイトメトリー分析によれば、T細胞が90%を超えていた。用いた細胞培養培地は、5%ヒトAB血清、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム、ペン-ストレップ/フンギゾン、および2-メルカプトエタノールを補給したイスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)であった。培養物を5%CO2の加湿雰囲気下、37℃にて6日間インキュベートし、3H-チミジン(1μCi/ウェル)で16時間パルスし、細胞を、自動96穴細胞回収器を用いて7日目に回収した。取り込まれた放射活性をシンチレーション計測により測定し、その結果を1分あたりのカウント(cpm)として報告する。
1)試験細胞は自己応答を少なくとも750 cpm上回るT細胞増殖応答を誘導しなければならない;
2)刺激指数(T細胞+試験細胞cpm/T細胞+自己細胞cpm)は3.0以上でなければならない;および
3)T細胞+自己PBMCとT細胞+試験細胞(P<0.05、スチューデントt検定)の間には統計学的な有意差が存在しなければならない。
LSCを一方向MLRアッセイに加えて、これらが同種反応性T細胞増殖を抑制することができるかどうかを決定した。簡単に述べると、2人の異なるドナー(027および029)に由来するLSCに照射し(5000R)、精製されたT細胞(応答細胞)および照射した同種異系PBMC(刺激細胞)を含む一方向MLR培養物にそれを添加した。T細胞の精製およびMLRのための培養条件は、本明細書の他の箇所に記載されている。結合組織、胎児組織、肺、皮膚および脾臓に由来する線維芽細胞もMLR培養物に添加して、その相対抑制特性を測定した。これらの一次細胞系は全て、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection; ATCC)から購入した。同様に、BMSCをその抑制特性について試験した。LSC、線維芽細胞、およびBMSCをそれぞれ、T細胞とPBMCの異なる組合せ間のMLR培養物に、30,000細胞/ウェルの用量で添加した。結果を、線維芽細胞/間質細胞を添加しなかった基礎MLR応答の抑制パーセントとして示す。各バーは、それぞれの細胞型による4つの異なるMLR培養物の平均抑制を表す(例外的に、肺の線維芽細胞では平均を3つの異なるMLR培養物から算出した)。抑制を、下記式:
抑制パーセント=[1-(試験細胞を含むMLR培養物のcpm/対照MLR培養物のcpm)] X 100
に従って、対照MLRに対して試験細胞を含む応答を比較することにより、決定した。
本明細書の他の箇所に考察するように、LSCが同種反応性T細胞応答を抑制するならば、LSCを免疫原性の細胞、組織、または臓器と共に同時移植して、移植された材料の免疫拒絶を予防することができる。当業界で現在用いられているものを超えるこの手法の利点は、細胞を用いて、宿主に対して有害であり得る免疫系の全身抑制をすることなく、移植領域に免疫権限のある限定された領域を確立できることである。
本明細書の他の箇所で考察されるようにして、Hu027およびHu029と命名した成人死体ヒト肝臓からLSCを単離した。簡単に述べると、肝臓を門脈および肝動脈を通じて灌流し、その細胞を、1000、500、250および150μmのフィルターに通過させた。生細胞を2段階(9%および17%;Hu027およびHu029細胞)または12.5%(H0107細胞)OptiPrep勾配(Axis-Shield PoC AS, Oslo, Norway)を用いるCOBE細胞プロセッサー(Gambro BCT, Lakewood, CO)を用いて、500 x g下で分画した。
ヒト胎児の脳組織を、Advanced Bioscience Resources (Alameda, CA)から購入することができる。この組織をPBS/抗体で洗浄し、髄膜を除去した後、所望の脳組織を用いる。残りの組織を一対の鉗子を用いて裂き、パスツールピペットを用いる磨砕によりさらに分離させる。次いで、細胞を室温にて5分間、1000 rpmで遠心分離することによりペレット化する。細胞ペレットを、10 mlのNSC増殖培地(DMEM/F12、8 mMグルコース、グルタミン、20 mM重炭酸ナトリウム、15 mM HEPES、8μg/mlヘパリン、N2補給物、10 ng/ml bFGF、20 ng/ml EGF)中に再懸濁する。細胞を、通気キャップ付きのコーティングされた(15μg/mlポリオルニチンで一晩、次いで10μg/mlヒトフィブロネクチンで4時間以上)T-25 cm2フラスコ上にプレーティングし、37℃にて5%CO2インキュベーター中で増殖させる。白血病抑制因子(LIF)と共に増殖させた細胞を、bFGFおよびEGFのみの存在下で最初にそれらを増殖させた(1〜2回の継代)後、10 ng/mlのLIFを含む完全増殖培地中にプレーティングする。培地の50%を新鮮な完全増殖培地と交換することにより、培養物に一日おきに栄養補給する。PBS中の0.05%トリプシン-EDTAを用いて2〜3分間トリプシン処理することにより細胞を継代した後、大豆トリプシン阻害剤を添加してトリプシンを不活化する。細胞を室温にて5分間、1200 rpmでペレット化し、増殖培地中に再懸濁し、コーティングされたフラスコ上に1.0〜1.25 x 105細胞/cm2でプレーティングする。細胞を10%DMSO+90%完全増殖培地中で凍結保存する。
幹細胞の免疫原性を、応答細胞としてのT細胞および刺激細胞としての同種異系PBMC、NSC、またはLSCを用いる混合リンパ球反応(MLR)により評価することができる。刺激細胞がT細胞に対して免疫原性である場合、刺激細胞はT細胞を活性化し、T細胞の増殖を誘導するであろう。これらの実験に用いられるT細胞を、本明細書の他の箇所に記載のロイコフェレーシス・パックから精製する。
このアッセイを、ヒトMLRと同様の様式で準備する。簡単に述べると、応答細胞を、頸部および腸間膜リンパ節細胞(LNC)を回収することにより生成する。その応答細胞を、6穴プレート中で細胞ストレーナー(BD Falcon)に対してシリンジプランジャを用いてそれらを粉砕することにより単細胞懸濁液へと分離させる。応答細胞を、血清が10%FBS (HyClone, Logan, UT)である以外はヒトMLR培地と同様の培養培地中に懸濁する。LNCを、実験に必要な数の同種異系刺激細胞と共に、マイクロタイターウェル中に播種する(4 x 105/ウェル)。刺激細胞は照射(5000 ラド)した後、プレーティングする。培養を1処理あたり3個のウェルを用いて行う。同種異系抗原に対するT細胞増殖を、本明細書の他の箇所に記載のようにして評価する。
ラット肝臓中のヒトNSCの数を、Walkerら(2003, Analytical Biochem. 315:122-128)により記載されたAlu内エレメントに基づくPCRアッセイを用いて定量することができる。ヒトDNA中に存在する天然の反復Alu配列により、単一コピーの配列/遺伝子よりも高い検出感度が得られる。かくして、ヒト起源のゲノムDNAを、ヒト特異的Alu反復配列についてリアルタイムPCRによって定量する。このアッセイに用いられるプライマーは、Yb8 Aluサブファミリー内の約200 bpのAlu内コア反復配列を増幅する。これらのプライマーの使用により、2 ngの混合種サンプルDNA中で少なくとも10 pg(約1細胞等量)までヒトDNAを特異的に検出することができるとWalkerら(2003, Analytical Biochem. 315:122-128)により報告された。Puregene DNA Isolationキット(Gentra Systems)を用いて、簡易凍結されたラット肝臓からゲノムDNAを単離する。ヒトDNAを、既知数のヒト細胞を用いてスパイクされた(10倍増加)ラット細胞の集団から作製されたAlu特異的DNA標準曲線との比較により定量する。
NSCは有意義な臨床用途を有する幹細胞の一代表であるため、NSCを以下の実験のために選択した。しかしながら、任意の細胞、組織または臓器を以下の実験で用いることができることが想定される。以下の実験は、レシピエントに移植されたNSCに対する免疫応答の抑制におけるLSCの役割を検討するものである。
NSCを、当業界でよく知られた方法を用いてヒト胎児組織から調製し、約13代の継代数に渡って培養した。フローサイトメトリーを用いて免疫学的に関連する細胞膜分子について細胞を評価した。NSCの集団は造血マーカー(CD45、CD14、CD34)、共刺激分子(CD80、CD86)、またはMHCクラスII分子を発現しないことが観察された。しかしながら、NSCは幹細胞マーカーCD133、ならびにMHCクラスI抗原を発現した。クラスI分子の発現は通常、前記細胞が同種反応性T細胞により認識されるであろうこと、そしてそれが同種異系レシピエントに移植されれば拒絶されるであろうことを示す。本明細書に示される開示に基づけば、LSCはMLRにおいてT細胞に対して免疫原性ではないことが証明されたため、LSCはこの定説の例外である。
NSCの免疫原性を、応答細胞としてのT細胞および刺激細胞としての照射されたNSCを用いて一方向混合リンパ球反応(MLR)により評価した。同種異系抗原に対するT細胞増殖応答を測定するMLRは、in vivoでの同種異系細胞の生存を予測するものである。NSCをヒト胎児組織から調製し、約13代の継代数に渡って培養した。約5 x 104細胞/ウェルの高用量から開始して、細胞を3倍ずつ漸減させたものを刺激細胞とした。関連のないドナー由来の精製T細胞(2 x 105細胞/ウェル)を応答細胞として調製した。自己PBMCを対照刺激細胞として用いた。図3に示されるように、NSCは、自己PBMCと比較して有意な程度のT細胞増殖を誘導したが、最も高い細胞用量でさえ有意な量のT細胞増殖を誘導しなかった(P<0.05、スチューデントt検定)。これらの結果は、同種異系NSCがT細胞により認識され、機能的免疫応答を誘導することを示している。
1)ドナー細胞としてのヒトNSC;
2)ラットLSC、これはヒトLSCが同種反応性T細胞応答に関して抑制的であることが示されたためである;ならびに
3)門脈を通じた細胞の投与の容易性、注入された細胞の免疫系へのアクセス可能性、および注入された細胞を回収する能力のため、移植部位として肝臓を選択した。いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、門脈内注入されたLSCは肝臓に留まるようになる。さらに、NSCはLSCとほぼ同じ大きさであるので、NSCも門脈送達後に肝臓中に捕捉されるようになる。このモデルにおける唯一のヒト細胞としてのヒトNSCの使用により、ヒトAlu DNA配列に特異的なPCR技術を用いて移植を評価することが可能になる。また、本明細書に記載のモデルを用いて、NSCおよびLSCを一方向MLRアッセイにおいて用いることにより、これらの細胞がレシピエント動物のリンパ節中でT細胞応答を誘導するかどうかを決定することができる。
異種MLRを、ラットとヒトの細胞間で設定して、ラットLSCがこの応答を抑制できるかどうかを評価することができる。この実験においては、レシピエントに対して同種異系のラットLSCを用いるが、任意の起源に由来するLSCを用いてMLR応答を抑制することができる。例えば、レシピエントに対して自己由来のラットLSCを用いることもできる。
対照線維芽細胞またはLSCを用いる投与後のin vivoでのNSCの生存を評価するための実験を設計した。1:1の比のLSCとNSCを用いることができるが、これはin vitroでMLRを抑制するのに十分であるLSCと刺激因子PBMCの1:3の比を考慮すると、in vivoでの抑制にとって十分であるはずである。さらに、PBMCはNSCよりも強いT細胞刺激因子であると考えられ、従って、LSCとNSCの1:1の比は正当に理由付けられると考えられる。
ラット線維芽細胞、またはラットLSCと共に同時移植されたヒトNSCが、レシピエントラットの末梢リンパ節において反応性T細胞をプライミングしたかどうかを判定するための実験を設計する。一方向MLRを用いてそのようなプライミングを評価することができる。
糖尿病の治療のために、同種異系島細胞との同時投与にLSCを用いることができる。肝臓に細胞を運搬するレシピエントの門脈中に膵島と共にLSCを注入することにより、同種異系の膵島をレシピエントに導入すると、膵島は肝臓に住み着き、そこでグルコースに応答してインスリンを産生するように機能する。いかなる特定の理論にも束縛されることは望まないが、LSCと同種異系島細胞との同時移植は、免疫抑制剤を用いずに宿主による拒絶から膵島を保護するように機能し得る。LSCはまた、肝臓がその起源組織であるため、肝臓中で長時間生存することができる。
Claims (26)
- 移植物のレシピエントにおける、エフェクター細胞にとっての同種異系抗原に対する該エフェクター細胞の免疫応答を減少させるように該レシピエントを治療するための医薬を製造するための、単離された成体肝臓間質細胞の使用。
- 前記エフェクター細胞がT細胞である、請求項1に記載の使用。
- 前記T細胞がドナーに由来するものであり、同種異系抗原が前記レシピエントに由来するものである、請求項2に記載の使用。
- 前記T細胞が前記レシピエントに由来するものであり、同種異系抗原がドナーに由来するものである、請求項2に記載の使用。
- 前記T細胞が移植物中に存在する、請求項2に記載の使用。
- 前記移植物が骨髄である、請求項1に記載の使用。
- 前記移植物が造血幹細胞である、請求項1に記載の使用。
- 前記移植物が神経幹細胞である、請求項1に記載の使用。
- 前記肝臓間質細胞を培養中で増殖させる、請求項1に記載の使用。
- 前記エフェクター細胞が、ドナーから単離されたT細胞をレシピエントに由来する細胞または組織と接触させることにより移植に先立って事前に活性化させたT細胞であり、さらに前記免疫応答が該T細胞の再活性化である、請求項1に記載の使用。
- 前記医薬が、肝臓間質細胞を移植物のレシピエントに投与して、該レシピエントによる該移植物の拒絶を治療するためのものである、請求項1に記載の使用。
- 前記肝臓間質細胞がヒトの肝臓間質細胞である、請求項1に記載の使用。
- 前記治療が、前記レシピエントに免疫抑制剤を投与することをさらに含む、請求項1に記載の使用。
- 前記移植物が固形臓器である、請求項1に記載の使用。
- 前記固形臓器が心臓、膵臓、腎臓、肺および肝臓からなる群より選択される、請求項14に記載の使用。
- 前記治療において、前記肝臓間質細胞を前記レシピエントに投与した後、前記移植物を投与する、請求項1に記載の使用。
- 前記治療において、前記肝臓間質幹細胞を、前記移植物と同時に前記レシピエントに投与する、請求項1に記載の使用。
- 前記治療において、前記肝臓間質細胞を、前記移植物の一部として投与する、請求項17に記載の使用。
- 前記治療において、前記肝臓間質細胞を前記レシピエントに投与した後、前記移植物を移植する、請求項1に記載の使用。
- 前記治療において、前記肝臓間質細胞を前記レシピエントに静脈内投与する、請求項1に記載の使用。
- 前記エフェクター細胞が前記ドナー移植物のレシピエントの細胞である、請求項1に記載の使用。
- 前記肝臓間質細胞を遺伝的に改変する、請求項1に記載の使用。
- 移植物のレシピエントにおいて、エフェクター細胞にとっての同種異系抗原に対する該エフェクター細胞の免疫応答を減少させるように該移植物のレシピエントを治療するための医薬を製造するための、単離された成体肝臓間質細胞と接触させたドナー由来移植物の使用であって、該移植物が、該レシピエントに由来する細胞または組織と接触させることによって活性化させたT細胞を含む、使用。
- 前記エフェクター細胞がT細胞である、請求項23に記載の使用。
- 同種異系抗原に対するエフェクター細胞の免疫応答を減少させるための医薬の製造方法であって、レシピエントに由来する細胞または組織と接触させることによって活性化させたエフェクター細胞を単離された成体肝臓間質細胞とin vitroで接触させることを含む、前記方法。
- 前記エフェクター細胞がT細胞である、請求項25に記載の方法。
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