JP5089231B2 - 信号分析装置 - Google Patents

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この発明は、複数の電波源から放射された放射信号が混在する受信信号の中から、信号の到来した到来時刻が周期的な周期信号の系列数を推定し、周期信号がある場合にはその到来時刻の周期を推定する信号分析装置に関する。
従来、このような周期信号の系列数を推定する方法では、2つの信号の到来時刻の差を到来時刻間隔として、その到来時刻間隔の頻度を基に周期信号の系列数とその周期求める(例えば、特許文献1参照)。
特開昭56-80925号公報
しかし、放射信号は幅を持つため、複数の系列の周期信号が混在する状況では、信号同士の衝突が発生し、信号の衝突により組合せ数が減ってしまう。そのため、組合せ数を基に処理を行うときに前述のような衝突が生じると、十分な性能を確保すすることができないという問題がある。
この発明の目的は、信号が衝突した影響を、従来方式よりも軽減することができる信号分析装置を提供することである。
この発明に係る信号分析装置は、受信信号に混在する複数の放射信号からそれぞれ抽出した立ち上がり時刻および立ち下り時刻に基づいて上記立ち上がり時刻が周期的な信号の系列数および到来時刻間隔を推定する信号分析装置において、立ち上がり時刻間隔の分析範囲、立ち下がり時刻間隔の分析範囲、上記立ち上がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち上がり細分区間に分割する幅、上記立ち下がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち下がり細分区間に分割する幅を設定する間隔設定部と、2つの放射信号の立ち上がり時刻の差を計算する立ち上がり間隔算出部と、2つの放射信号の立ち下がり時刻の差を計算する立ち下がり間隔算出部と、上記立ち上がり時刻差に基づき対応する上記立ち上がり細分区間を選出する立ち上がり細分区間選出部と、上記立ち下がり時刻差に基づき対応する上記立ち下がり細分区間を選出する立ち下がり細分区間選出部と、上記立ち上がり時刻差と上記立ち上がり時刻とに基づき立ち上がり評価値を算出するとともに上記立ち上がり評価値を累積して立ち上がりスペクトラム値を算出する立ち上がり位相累積算出部と、上記立ち下がり時刻差と上記立ち下がり時刻とに基づき立ち下がり評価値を算出するとともに上記立ち下がり評価値を累積して立ち下がりスペクトラム値を算出する立ち下がり位相累積算出部と、上記立ち上がりスペクトラム値と上記立ち下がりスペクトラム値とを合算して合算スペクトラム値を算出する位相合計算出部とを備えた。
この発明に係る信号分析装置は、放射信号の立ち上がり時刻及び立ち下がり時刻の両方の情報を用いて処理を実施するため、仮に放射信号の衝突により立ち上がり時刻または立ち下がり時刻のいずれか一方が欠損しても、他方の時刻が残り、放射信号の衝突による影響を従来方式よりも軽減することができることである。
実施の形態1.
この発明に係る実施の形態1による信号分析装置の説明に先立ち、この発明の原理について説明する。
1つの電波源だけから放射信号を受信している場合を考える。そして、この1つの電波源からの放射信号は、信号の到来時刻が周期的な周期信号で、周期信号の到来時刻の間隔がrであるとする。受信した信号の総数をN(Nは1以上の整数)とし、受信した信号に受信した順番に1からNまでの連番を付与する。
周期信号n(1≦n≦N)の到来時刻(以下、「立ち上がり時刻」と称す)をt(UP) とすると、立ち上がり時刻t(UP) は、式(1)で表すことができる。
周期信号nが消えた時刻である消滅時刻(以下、「立ち下がり時刻」と称す)をt(DOWN) とすると、立ち下がり時刻t(DOWN) は、式(2)で表すことができる。
周期信号nの立ち下がり時刻と立ち上がり時刻の差を継続時間と称し、t(DOC) とすると、継続時間t(DOC) は、式(3)で表すことができる。
(UP) =t(UP) +(n−1)・r (1)
(DOWN) =t(DOWN) +(n−1)・r (2)
(DOC) =t(DOWN) −t(UP) (3)
2つの信号nと信号mの立ち上がり時刻の差Δt(UP) n,mは、式(4)で表すことができる。また、立ち上がり評価値p(UP) n,mは、式(5)で表すことができる。
Δt(UP) n,m=t(UP) −t(UP) (4)
(UP) n,m=exp(2πjt(up) /Δt(UP) n,m) (5)
ここで、信号nと信号mが隣り合う信号、つまり、m=n+1であるとすると、式(4)と式(5)は、それぞれ式(6)と式(7)に変形できる。
Δt(UP) n,n+1=t(UP) +n・r−(t(UP) +(n−1)・r)=r (6)
(UP) n,n+1=exp(2πjt(up) /Δt(UP) n,n+1
=exp(2πj(t(UP) +(n−1)・r)/r)
=exp(2πjt(UP) /r) (7)
以上のことから、2つの信号の立ち上がり時刻の差がrと等しくなるような2つの信号が隣り合う場合では、式(7)のように立ち上がり評価値は等しい値となる。
そこで、2つの信号の立ち上がり時刻差を求め、立ち上がり評価値p(UP) n,mを計算し、更に2つの信号の立ち上がり時刻差Δt(UP) n,m毎に立ち上がり評価値p(UP) n,mを加算すれば、Δt(UP) n,mが周期rと等しくなる場合に、p(UP) n,mの累積値(以下、「立ち上がりスペクトラム値」と称す)の絶対値は時刻差Δt(UP) n,mで大きな値を示す。
一方、信号の立ち上がり時刻が周期的ではない信号は、式(7)で求められる立ち上がり評価値が互いに等しくなるようなことはないため、立ち上がりスペクトラム値の絶対値が特定の立ち上がり時刻差で大きな値を示すことはない。
ゆえに、立ち上がりスペクトラム値の絶対値が大きい場合は、受信信号中に周期信号が存在すると認識でき、時刻差毎に立ち上がりスペクトラムを加算するため、その時刻差から周期信号の間隔を知ることができる。
次に、立ち下がり時刻を用いた場合について、立ち上がり時刻と同様な変換を考える。
2つの信号nと信号mの立ち下がり時刻の差Δt(DOWN) n,mは、式(8)で表すことができる。また、立ち下がり評価値p(DOWN) n,mは、式(9)で表すことができる。
Δt(DOWN) n,m=t(DOWN) −t(DOWN) (8)
(DOWN) n,m=exp(2πjt(DOWN) /Δt(DOWN) n,m) (9)
そして、信号nと信号mが隣り合う信号、つまり、m=n+1であるとすると、式(8)と式(9)は、それぞれ式(10)と式(11)に変形できる。
Δt(DOWN) n,n+1=t(DOWN) +n・r−(t(DOWN) +(n−1)・r)
=r (10)
(DOWN) n、n+1=exp(2πjt(DOWN) /Δt(DOWN) n,n+1
=exp(2πj(t(DOWN) +(n−1)・r)/r)
=exp(2πjt(DOWN) /r) (11)
このことから、2つの信号の立ち下がり時刻の差がrと等しくなるような2つの信号が隣り合う場合では、式(11)のように立ち下がり評価値は等しい値となる。そこで、2つの信号の立ち下がり時刻差を求め、立ち下がり評価値p(DOWN) n,mを計算し、更に2つの信号の立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,m毎に立ち下がり評価値p(DOWN) n,mを累積すれば、立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mが周期rと等しくなる場合に、立ち下がり評価値p(DOWN)n,mの累積値(以下、「立ち下がりスペクトラム値」と称す)の絶対値は特定の立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mで大きな値を示す。
一方、信号の立ち下がり時刻が周期的ではない信号は、式(11)で求められる立ち下がり評価値p(DOWN) n,mは互いに等しくなるようなことはないため、立ち下がりスペクトラム値の絶対値は特定の立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mで大きな値を示すことはない。
ゆえに、立ち下がりスペクトラム値の絶対値が大きい場合は、受信信号中に周期信号が存在すると認識でき、時刻差毎に立ち下がりペクトラム値を加算するため、その時刻差から周期信号の間隔を知ることができる。
ところで、式(11)は、式(12)に変換できる。
(DOWN) n,n+1=exp(2πj(t(UP) +t(DOC) )/r)
=exp(2πjt(UP) /r)×exp(2πjt(DOC) /r)
=p(UP) n,n+1×exp(2πjt(DOC) /r) (12)
このことから、立ち上がりスペクトラム値と立ち下がりスペクトラム値は、継続時間の情報を用いれば、位相をそろえて加算することができ、この加算したスペクトラム値を用いて周期信号の系列数の推定に用いれば、立ち上がり時刻または立ち下がり時刻のみを用いた方式と比較して、精度が改善すると考えられる。
特に信号同士が衝突し、立ち上がり時刻または立ち下がり時刻のいずれか一方が欠損するような場合は、この発明では立ち上がり時刻と立ち下がり時刻の両方を用いるため、欠損せず残った情報を使うことができ、従来の方式と比較して精度が改善する。
図1は、この発明に係る実施の形態1による信号分析装置の構成図である。
この発明に係る実施の形態1においては、立ち上がり時刻間隔の分析範囲および立ち下がり時刻間隔の分析範囲をそれぞれK個に分割してK個の立ち上がり細分区間およびK個の立ち下がり細分区間を用いて立ち上がり評価値および立ち下がり評価値を累積している。
この発明に係る実施の形態1による信号分析装置は、間隔設定部10、立ち上がり間隔算出部1、立ち下がり間隔算出部4、立ち上がり細分区間選出部2、立ち下がり細分区間選出部5、K個の立ち上がり位相累積算出部3、K個の立ち下がり位相累積算出部6、K個の位相合計算出部7を備える。
立ち上がり間隔算出部1は、複数の受信信号のうち、任意の2つの信号の立ち上がり時刻を用いて立ち上がり時刻差を算出する。
立ち下がり間隔算出部4は、複数の受信信号のうち、任意の2つの信号の立ち下がり時刻を用いて立ち下がり時刻差を算出する。
間隔設定部10は、分析に用いる立ち上がり時刻間隔の範囲、立ち下がり時刻間隔の範囲、立ち上がり時刻間隔の範囲を複数個に分割した立ち上がり細分区間の幅、立ち下がり時刻間隔の範囲を複数個に分割した立ち下がり細分区間の幅を設定する。
立ち上がり細分区間選出部2は、立ち上がり間隔算出部1から出力された立ち上がり時刻差に対応した立ち上がり位相累積算出部3を選ぶ。
立ち下がり細分区間選出部5は、立ち下がり間隔算出部4から出力された立ち下がり時刻差に対応した立ち下がり位相累積算出部6を選ぶ。
K個の立ち上がり位相累積算出部3は、立ち上がり細分区間選出部2から出力された立ち上がり時刻および立ち上がり時刻差に基づいて、所定の方法で立ち上がり評価値を算出し、算出した立ち上がり評価値を累積して立ち上がりスペクトラム値を算出する。
K個の立ち下がり位相累積算出部6は、立ち下がり細分区間選出部5から出力された立ち下がり時刻および立ち下がり時刻差に基づいて、所定の方法で立ち下がり評価値を算出し、算出した立ち下がり評価値を累積して立ち下がりスペクトラム値を算出する。
K個の位相合計算出部7は、立ち上がり位相累積算出部3から出力される立ち上がりスペクトラム値と、立ち下がり位相累積算出部6から出力される立ち下がりスペクトラム値とを合計して合計スペクトラム値を算出する。
受信信号に含まれる信号の総数をNとし、受信信号n(1≦n≦N)の立ち上がり時刻がt(UP) 、継続時間がt(DOC) 、立ち下がり時刻がt(DOWN) として観測されている場合を例に、この発明に係る実施の形態1による信号分析装置の動作を説明する。
間隔設定部10では、立ち上がり時刻間隔の分析範囲、立ち下がり時刻間隔の分析範囲、立ち上がり時刻間隔の分析範囲を複数個に分割した立ち上がり細分区間の幅、立ち下がり時刻間隔の分析範囲を複数個に分割した立ち下がり細分区間の幅を設定する。
分析に用いる立ち上がり時刻間隔および立ち下がり時刻間隔の分析範囲は、分析対象とする周期信号を想定して設定する。
立ち上がり細分区間および立ち下がり細分区間の幅は、信号の立ち上がり時刻および立ち下がり時刻などの時刻情報の分解能と等しい値、または、分解能を所定の値で乗算または除算した値である。
以下の説明では、立ち上がり時刻間隔の分析範囲と立ち下がり時刻間隔の分析範囲をτ〜τに設定し、第k(1≦k≦K)の立ち上がり細分区間および第kの立ち下がり細分区間の範囲を、τk−1以上、τ未満に設定して説明を進める。なお、第kの立ち上がり細分区間および第kの立ち下がり細分区間の幅は、τ−τk−1で表す。
ここで、具体的な例を用いて立ち上がり細分区間の設定の仕方を説明する。図2は、立ち上がり時刻間隔の分析範囲に立ち上がり細分区間を5個設定した例を示す。
立ち上がり時刻間隔の分析範囲はτ〜τと設定し、立ち上がり細分区間の幅を(τ−τ)/3と設定する。そして、隣接する立ち上がり細分区間は互いに幅(τ−τ)/3の1/2だけ重なるように配置される。すなわち、隣接する立ち上がり細分区間は(τ−τ)/6だけそれぞれ重なっている。
なお、立ち下がり細分区間も立ち上がり細分区間と同様に幅の1/2だけ隣接するもの同士が重なるように配置されても良い。
立ち上がり間隔算出部1は、複数の受信信号のうちから任意の2つの信号nと信号mを選択し、式(4)により立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mを計算する。
なお、立ち上がり間隔算出部1では、間隔設定部10で設定された立ち上がり時刻間隔の分析範囲内のみの立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mを計算しても良い。
立ち下がり間隔算出部4は、複数の受信信号のうちから任意の2つの信号nと信号mを選択し、式(8)により立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mを計算する。
なお、立ち下がり間隔算出部4では、間隔設定部10で設定された立ち下がり時刻間隔の分析範囲内のみの立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mを計算するものであってよい。
立ち上がり細分区間選出部2では、立ち上がり間隔算出部1から出力された立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mに基づいて、対応する第kの立ち上がり細分区間を選出する。第kの立ち上がり細分区間の範囲は、間隔設定部10によりτk−1以上、τ未満に設定されているので、式(13)を満たす第kの立ち上がり細分区間を選出する。
τk−1≦Δt(UP) n,m<τ (13)
そして第kの立ち上がり細分区間に対応した第kの立ち上がり位相累積算出部3に、立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mおよび立ち上がり時刻t(UP) を出力する。
立ち下がり細分区間選出部5では、立ち下がり間隔算出部4から出力された立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mに基づいて、対応する第kの立ち下がり細分区間を選出する。第kの立ち下がり細分区間の範囲は、間隔設定部10によりτk−1以上、τ未満に設定されているので、式(14)を満たす第kの立ち下がり細分区間を選出する。
τk−1≦Δt(DOWN) n,m<τ (14)
そして第kの立ち下がり細分区間に対応した第kの立ち下がり位相累積算出部6に、立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mおよび立ち下がり時刻t(DOWN) を出力する。
第kの立ち上がり位相累積算出部3では、立ち上がり細分区間選出部2から出力された立ち上がり時刻差Δt(UP) n,m、立ち上がり時刻t(UP) を用いて、式(5)により立ち上がり評価値p(UP) n,mを計算する。
また、第kの立ち上がり位相累積算出部3では、複数の受信信号のうちの既に選択した信号のうち第kの立ち上がり位相累積算出部3で求めた立ち上がり評価値を累積した立ち上がりスペクトラム値に、今回選択した2つの信号の立ち上がり評価値を加算し、立ち上がりスペクトラム値を更新すると共に、その立ち上がりスペクトラム値を第kの位相合計算出部7に出力する。
第kの立ち下がり位相累積算出部6では、立ち下がり細分区間選出部5から出力された立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,m、立ち下がり時刻t(DOWN) 、および継続時間t(DOC) 、t(DOC) を用いて、式(15)により立ち下がり評価値p(DOWN) n,mを計算する。
(DOWN) n,m=exp(2πj(t(DOWN) −min(t(DOC) 、t(DOC) ))/Δt(DOWN) n,m) (15)
ここでmin(t(DOC) 、t(DOC) )は、2つの継続時間t(DOC) とt(DOC) のうちの小さい方を選択し出力する処理である。なお、2つの継続時間のうち小さい値を選択するのは、2つの放射信号が衝突した場合、継続時間は必ず大きくなるためであり、衝突がない正しい継続時間は、必然的に小さい値の方になるからである。
また、第kの立ち下がり位相累積算出部6では、複数の受信信号のうちの既に選択した信号のうち第kの立ち下がり位相累積算出部6で求めた立ち下がり評価値を累積した立ち下がりスペクトラム値に、今回選択した2つの信号の立ち下がり評価値を加算し、立ち下がりスペクトラム値を更新すると共に、その立ち下がりスペクトラム値を第kの位相合計算出部7に出力する。
第kの位相合計算出部7では、第kの立ち上がり位相累積算出部3から出力された立ち上がりスペクトラム値と、第kの立ち下がり位相累積算出部6から出力された立ち下がりスペクトラム値を合算し、合計スペクトラム値を算出する。第kの位相合計算出部7は、第kの立ち上がり位相累積算出部3と第kの立ち下がり位相累積算出部6とが接続されており、第kの立ち上がり位相累積算出部3からは立ち上がり時刻間隔の範囲がτk−1以上、τ未満の立ち上がりスペクトラム値が、第kの立ち下がり位相累積算出部6からは立ち下がり時刻間隔の範囲がτk−1以上、τ未満の立ち下がりスペクトラム値が出力される。ゆえに、第kの位相合計算出部7では、信号の到来時刻間隔がτk−1以上、τ未満の範囲の合計スペクトラム値が得られる。
このように受信信号の到来時刻間隔毎の合計スペクトラム値が得られるので、合計スペクトラム値の絶対値が大きな到来時刻間隔の数から、受信信号に含まれる周期信号の系列数が分かり、且つ、絶対値が大きな到来時刻間隔の範囲から周期信号の到来時刻間隔が分かる。
この発明に係る実施の形態1による信号分析装置は、立ち上がり時刻差と立ち上がり時刻とに基づき立ち上がり評価値を算出するとともに立ち上がり評価値を累積して立ち上がりスペクトラム値を算出し、立ち下がり時刻差と立ち下がり時刻とに基づき立ち下がり評価値を算出するとともに立ち下がり評価値を累積して立ち下がりスペクトラム値を算出し、立ち上がりスペクトラム値と立ち下がりスペクトラム値とを合算して合算スペクトラム値を算出し、大きな合算スペクトラム値を示す時刻差の数から周期信号の系列数および大きな合算スペクトラム値を示す時刻差から到来時刻間隔を推定するので、仮に放射信号の衝突により立ち上がり時刻または立ち下がり時刻のいずれか一方が欠損しても、合算スペクトラム値には大きな影響を与えずに、放射信号の衝突による影響を軽減することができることである。
また、立ち上がりスペクトラム値と立ち下がりスペクトラム値とを、継続時間を用いて、位相を揃えて合算することができるので、合算スペクトラム値を用いて系列数を推定するとき、位相を揃えない場合に比べて推定の精度を改善するができる。
なお、上述の立ち上がり細分区間は隣接するもの同士が幅の1/2だけ重なるように配置されているが、重ならなくても良い。但し、重なっていないと時刻の観測誤差などの影響により立ち上がり時刻差が2つの立ち上がり細分区間に分かれてしまい、処理を誤ってしまう場合がある。一方、互いに幅の1/2だけ重なるようにすることにより、時刻の観測誤差が生じてもいずれかの細分区間には立ち上がり時刻差が集中し、正しく処理することができる。
また、立ち下がり細分区間を隣接するもの同士幅の1/2だけ重なるようにすることにより、時刻の観測誤差が生じてもいずれかの細分区間には立ち下がり時刻差が集中し、正しく処理することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態1では、細分区間を信号の到来時刻間隔のみで分割して処理していた。しかし、信号の到来時刻間隔に加えて、更に信号の継続時間でも分割して処理することも可能である。発明の実施の形態2では、信号の継続時間でも細分区間を設けて処理する方法を説明する。
図3は、本発明の実施の形態2における信号分析装置の構成図である。
この発明に係る実施の形態2による信号分析装置は、継続時間間隔設定部11、立ち上がり間隔算出部1、立ち下がり間隔算出部4、立ち上がり継続時間細分区間選出部8、立ち下がり継続時間細分区間選出部9、K×L個の立ち上がり位相累積算出部3、K×L個の立ち下がり位相累積算出部6、K×L個の位相合計算出部7を備える。
立ち上がり間隔算出部1は、複数の受信信号のうち、任意の2つの信号の立ち上がり時刻を用いて立ち上がり時刻差を算出する。
立ち下がり間隔算出部4は、複数の受信信号のうち、任意の2つの信号の立ち下がり時刻を用いて立ち下がり時刻差を算出する。
継続時間間隔設定部11は、分析に用いる立ち上がり時刻間隔の分析範囲、立ち下がり時刻間隔の分析範囲、立ち上がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち上がり細分区間に分割する幅、立ち下がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち下がり細分区間に分割する幅、継続時間の分析範囲、継続時間の分析範囲を複数個の継続時間細分区間に分割する幅を設定する。
立ち上がり継続時間細分区間選出部8は、立ち上がり間隔算出部1から出力された立ち上がり時刻差と2つの信号の継続時間に対応した立ち上がり細分区間と継続時間細分区間を選び、立ち上がり細分区間と継続時間細分区間とに対応した立ち上がり位相累積算出部3を選ぶ。
立ち下がり継続時間細分区間選出部9は、立ち下がり間隔算出部4から出力された立ち下がり時刻差と2つの信号の継続時間に対応した立ち下がり細分区間と継続時間細分区間を選び、立ち下がり細分区間と継続時間細分区間とに対応した立ち下がり位相累積算出部6を選ぶ。
K×L個の立ち上がり位相累積算出部3は、立ち上がり継続時間細分区間選出部8から出力された立ち上がり時刻および立ち上がり時刻差に基づいて、所定の方法で立ち上がり評価値を求め、更に求めた立ち上がり評価値の累積した立ち上がりスペクトラム値を算出する。
K×L個の立ち下がり位相累積算出部6は、立ち下がり継続時間細分区間選出部9から出力された立ち下がり時刻および立ち下がり時刻差に基づいて、所定の方法で立ち下がり評価値を求め、更に求めた立ち下がり評価値の累積した立ち下がりスペクトラム値を算出する。
K×L個の位相合計算出部7は、立ち上がり位相累積算出部3から出力される立ち上がりスペクトラム値と、立ち下がり位相累積算出部6から出力される立ち下がりスペクトラム値を合算して合計スペクトラム値を算出する。
受信信号に含まれる信号の総数がNで、受信信号n(1≦n≦N)の立ち上がり時刻がt(UP) 、継続時間がt(DOC) 、立ち下がり時刻がt(DOWN) として観測されている場合を例に、この発明に係る実施の形態2による信号分析装置の動作を説明する。
継続時間間隔設定部11では、分析に用いる立ち上がり時刻間隔の分析範囲、立ち下がり時刻間隔の分析範囲、立ち上がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち上がり細分区間に分割する幅、立ち下がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち下がり細分区間に分割する幅、継続時間の分析範囲、継続時間の分析範囲を複数個の継続時間細分区間に分割する幅を設定する。
分析に用いる立ち上がり時刻間隔および立ち下がり時刻間隔の分析範囲は、分析対象とする周期信号を想定して設定する。
立ち上がり細分区間および立ち下がり細分区間の幅は、信号の立ち上がり時刻および立ち下がり時刻などの時刻情報の分解能と等しい値、または、分解能を所定の値で乗算または除算した値である。
継続時間の分析範囲は、分析対象とする周期信号を想定して設定する。
継続時間の分析範囲を複数個の継続時間細分区間に分割する幅は、信号の継続時間や立ち上がり時刻などの時刻情報の分解能と等しい値、または分解能を所定の値で乗算または除算した値である。
以下の説明では、立ち上がり時刻間隔の分析範囲および立ち下がり時刻間隔の分析範囲をτ〜τに設定し、立ち上がり時刻間隔の分析範囲および立ち下がり時刻間隔の分析範囲をそれぞれK個の細分区間に分割している。
そして第kの立ち上がり細分区間(1≦k≦K)の時刻間隔の範囲をτk−1以上、τ未満に、第kの立ち下がり細分区間の時刻間隔の範囲をτk−1以上、τ未満に設定している。
継続時間の分析範囲をβ〜βに設定し、継続時間の分析範囲をL個の細分区間に分割している。そして第lの継続時間細分区間(1≦l≦L)の範囲をβl−1以上、β未満に設定している。
ここで、具体的な例を用いて立ち上がり細分区間の設定の仕方を説明する。図4は、継続時間の分析範囲に継続時間細分区間を5個設定した例を示す。
継続時間の分析範囲はβ〜βと設定し、継続時間細分区間の幅を(β−β)/3と設定する。そして、隣接する継続時間細分区間は互いに幅(β−β)/3の1/2だけ重なるように配置される。すなわち、隣接する継続時間細分区間は(β−β)/6だけそれぞれ重なっている。
立ち上がり間隔算出部1では、複数の受信信号のうちから任意の2つの信号nと信号mを選択し、式(4)により立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mを計算する。
なお、立ち上がり間隔算出部1では、継続時間間隔設定部11で設定された立ち上がり時刻間隔の分析範囲内のみの立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mを計算しても良い。
立ち下がり間隔算出部4では、複数の受信信号のうちから任意の2つの信号nと信号mを選択し、式(8)により立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mを計算する。
なお、立ち下がり間隔算出部4では、継続時間間隔設定部11で設定された立ち下がり時刻間隔の分析範囲内のみの立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mを計算するものであってよい。
立ち上がり継続時間細分区間選出部8では、立ち上がり間隔算出部1から出力された立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mと、2つの信号の継続時間t(DOC) 、t(DOC) に基づいて、対応する第kの立ち上がり細分区間と第lの継続時間細分区間を選出する。第kの立ち上がり細分区間の範囲は継続時間間隔設定部11によりτk−1以上、τ未満に設定されているので、式(16)を満たす第kの立ち上がり細分区間を選出する。
τk−1≦Δt(UP) n,m<τ (16)
また、第lの継続時間細分区間の範囲は継続時間間隔設定部11によりβl−1以上、β未満に設定されているので、式(17)を満たす第lの継続時間細分区間を選出する。
βl−1≦min(t(DOC) 、t(DOC) )<β (17)
そして、第kの立ち上がり細分区間と第lの継続時間細分区間に対応した第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3に、立ち上がり時刻差Δt(UP) n,mおよび立ち上がり時刻t(UP) を出力する。
立ち下がり継続時間細分区間選出部9では、立ち下がり間隔算出部4から出力された立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mと、2つの信号の継続時間t(DOC) 、t(DOC) に基づいて、対応する第kの立ち下がり細分区間と第lの継続時間細分区間を選出する。
第kの立ち下がり細分区間の範囲は継続時間間隔設定部11によりτk−1以上、τ未満に設定されているので、式(18)を満たす第kの立ち下がり細分区間を選出する。
τk−1≦Δt(DOWN) n,m<τ (18)
また、第lの継続時間細分区間の範囲は継続時間間隔設定部11によりβl−1以上、β未満に設定されているので、式(19)を満たす第lの継続時間細分区間を選出する。
βl−1≦min(t(DOC) 、t(DOC) )<β (19)
そして、第kの立ち下がり細分区間と第lの継続時間細分区間に対応した第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6に、立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,mおよび立ち下がり時刻t(DOWN) 、継続時間t(DOC) 、t(DOC) を出力する。
第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3では、立ち上がり継続時間細分区間選出部8から出力された立ち上がり時刻差Δt(UP) n,m、立ち上がり時刻t(UP) を用いて、式(20)により立ち上がり評価値p(UP) n,mを計算する。
(UP) n,m=exp(2πjt(UP) /Δt(UP) n,m) (20)
また、第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3では、複数の受信信号のうちの既に選択した信号のうちの第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3で計算した立ち上がり評価値を累積した立ち上がりスペクトラム値に、今回選択した2つの信号の立ち上がり評価値を加算し、立ち上がりスペクトラム値を更新すると共に、その立ち上がりスペクトラム値を第(k・l)の位相合計算出部7に出力する。
第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6では、立ち下がり継続時間細分区間選出部9から出力された立ち下がり時刻差Δt(DOWN) n,m、立ち下がり時刻t(DOWN) 、および継続時間t(DOC) 、t(DOC) を用いて、式(21)により立ち下がり評価値p(DOWN) n,mを計算する。
(DOWN) n,m=exp(2πj(t(DOWN) −min(t(DOC) 、t(DOC) ))/Δt(DOWN) n,m) (21)
ここでmin(t(DOC) 、t(DOC) )は、2つの継続時間t(DOC) とt(DOC) のうちの小さい方を選択し出力する処理である。なお、2つの継続時間のうち小さい方を選択するのは、2つの放射信号が衝突した場合、継続時間は必ず大きくなるためで、衝突がない正しい継続時間は、必然的に小さい値の方になるためである。
また、第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6では、複数の受信信号のうちの既に選択した信号のうちの第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6で計算した立ち下がり評価値を累積した立ち下がりスペクトラム値に、今回選択した2つの信号の立ち下がり評価値を加算し、立ち下がりスペクトラム値を更新すると共に、その立ち下がりスペクトラム値を第(k・l)の位相合計算出部7に出力する。
第(k・l)の位相合計算出部7では、第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3から出力された立ち上がりスペクトラム値と、第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6から出力された立ち下がりスペクトラム値とを合算し、合計スペクトラム値を算出する。 第(k・l)の位相合計算出部7は、第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3と第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6とが接続されており、第(k・l)の立ち上がり位相累積算出部3からは立ち上がり時刻間隔がτk−1以上、τ未満の範囲で、且つ、継続時間がβl−1以上、β未満の立ち上がりスペクトラム値が、第(k・l)の立ち下がり位相累積算出部6からは立ち下がり時刻間隔がτk−1以上、τ未満の範囲で、且つ、継続時間がβl−1以上、β未満の立ち下がりスペクトラム値が出力される。ゆえに、第(k・l)の位相合計算出部7では、信号の到来時刻間隔がτk−1以上、τ未満の範囲で、継続時間がβl−1以上、β未満の範囲の合計スペクトラム値が得られる。
このように受信信号の到来時刻間隔毎、継続時間毎に合計スペクトラム値が得られるため、合計スペクトラム値の絶対値が大きくなった合計スペクトラム値の数から、受信信号に含まれる周期信号の系列数が分かりかつ絶対値が大きくなった到来時刻間隔から周期信号の到来時刻間隔ともに、継続時間も分かる。
なお、上述の継続時間細分区間は隣接するもの同士が幅の1/2だけ重なるように配置されているが、重ならなくても良い。但し、重なっていないと時刻の観測誤差などの影響により継続時間が2つの継続時間細分区間に分かれてしまい、処理を誤ってしまう場合がある。一方、互いに幅の1/2だけ重なるようにすることにより、時刻の観測誤差が生じてもいずれかの細分区間には継続時間が集中し、正しく処理することができる。
また、上述の実施の形態1、2では、立ち上がりスペクトラム値の位相に合うように継続時間の情報を用いて立ち下がりスペクトラム値を補正しているが、逆に立ち下がりスペクトラム値は継続時間による補正を行わず、立ち上がりスペクトラム値を継続時間により補正するような方式でも、同様の効果が得られる。
また、上述では電波の場合について説明したが、電波に限らず、音波を受信した信号、光波を受信した信号などに本方式を適応することも可能である。
この発明に係る実施の形態1による信号分析装置の構成図である。 立ち上がり時刻間隔の分析範囲に立ち上がり細分区間を5個設定した例を示す図である。 この発明に係る実施の形態1による信号分析装置の構成図である。 継続時間の分析範囲に継続時間細分区間を5個設定した例を示す図である。
符号の説明
1 立ち上がり間隔算出部、2 立ち上がり細分区間選出部、3 立ち上がり位相累積算出部、4 立ち下がり間隔算出部、5 立ち下がり細分区間選出部、6 立ち下がり位相累積算出部、7 位相合計算出部、8 立ち上がり継続時間細分区間選出部、9 立ち下がり継続時間細分区間選出部、10 間隔設定部、11 継続時間間隔設定部。

Claims (7)

  1. 受信信号に混在する複数の放射信号からそれぞれ抽出した立ち上がり時刻および立ち下り時刻に基づいて上記立ち上がり時刻が周期的な信号の系列数および到来時刻間隔を推定する信号分析装置において、
    立ち上がり時刻間隔の分析範囲、立ち下がり時刻間隔の分析範囲、上記立ち上がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち上がり細分区間に分割する幅、上記立ち下がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち下がり細分区間に分割する幅を設定する間隔設定部と、
    2つの放射信号の立ち上がり時刻の差を計算する立ち上がり間隔算出部と、
    2つの放射信号の立ち下がり時刻の差を計算する立ち下がり間隔算出部と、
    上記立ち上がり時刻差に基づき対応する上記立ち上がり細分区間を選出する立ち上がり細分区間選出部と、
    上記立ち下がり時刻差に基づき対応する上記立ち下がり細分区間を選出する立ち下がり細分区間選出部と、
    上記立ち上がり時刻差と上記立ち上がり時刻とに基づき立ち上がり評価値を算出するとともに上記立ち上がり評価値を累積して立ち上がりスペクトラム値を算出する立ち上がり位相累積算出部と、
    上記立ち下がり時刻差と上記立ち下がり時刻とに基づき立ち下がり評価値を算出するとともに上記立ち下がり評価値を累積して立ち下がりスペクトラム値を算出する立ち下がり位相累積算出部と、
    上記立ち上がりスペクトラム値と上記立ち下がりスペクトラム値とを合算して合算スペクトラム値を算出する位相合計算出部と
    を備えたことを特徴とする信号分析装置。
  2. 上記立ち下がり累積算出部は、上記立ち下がり時刻差および上記立ち下がり時刻以外に、2つの放射信号の継続時間の一方または2つの放射信号の継続時間のうちの小さい方に基づいて上記立ち下がり評価値を算出することを特徴とする請求項1に記載の信号分析装置。
  3. 上記間隔設定部は、隣接する上記立ち上がり細分区間または隣接する上記立ち下がり細分区間の少なくともいずれか一方を互いに上記幅の1/2だけ重なるように設定することを特徴とする請求項1に記載の信号分析装置。
  4. 受信信号に混在する複数の放射信号からそれぞれ抽出した立ち上がり時刻および立ち下り時刻に基づいて上記立ち上がり時刻が周期的な信号の系列数および到来時刻間隔を推定する信号分析装置において、
    立ち上がり時刻間隔の分析範囲、立ち下がり時刻間隔の分析範囲、上記立ち上がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち上がり細分区間に分割する幅、上記立ち下がり時刻間隔の分析範囲を複数個の立ち下がり細分区間に分割する幅、上記立ち下がり時刻と上記立ち上がり時刻の差からなる継続時間の分析範囲、上記継続時間の分析範囲を複数個の継続時間細分区間に分割する幅を設定する継続時間間隔設定部と、
    2つの放射信号の立ち上がり時刻の差を計算する立ち上がり間隔算出部と、
    2つの放射信号の立ち下がり時刻の差を計算する立ち下がり間隔算出部と、
    上記立ち上がり時刻差と上記継続時間とに基づきそれぞれ対応する上記立ち上がり細分区間と上記継続時間細分区間とを選出する立ち上がり継続時間細分区間選出部と、
    上記立ち下がり時刻差と上記継続時間とに基づきそれぞれ対応する上記立ち下がり細分区間と上記継続時間細分区間とを選出する立ち下がり継続時間細分区間選出部と、
    上記立ち上がり時刻差と上記立ち上がり時刻とに基づき立ち上がり評価値を算出するとともに上記立ち上がり評価値を累積して立ち上がりスペクトラム値を算出する立ち上がり位相累積算出部と、
    上記立ち下がり時刻差、上記立ち下がり時刻および上記継続時間に基づき立ち下がり評価値を算出するとともに上記立ち下がり評価値を累積して立ち下がりスペクトラム値を算出する立ち下がり位相累積算出部と、
    上記立ち上がりスペクトラム値と上記立ち下がりスペクトラム値とを合算して合算スペクトラム値を算出する位相合計算出部と
    を備えたことを特徴とする信号分析装置。
  5. 上記立ち上がり継続時間細分区間選出部は、上記立ち上がり時刻差および2つの継続時間のうちの小さい方に基づいて対応する上記立ち上がり細分区間と上記継続時間細分区間とを選出し、
    上記立ち下がり継続時間細分区間選出部は、上記立ち下がり時刻差および2つの継続時間のうちの小さい方に基づいて対応する上記立ち下がり細分区間と上記継続時間細分区間とを選出することを特徴とする請求項4に記載の信号分析装置。
  6. 上記継続時間間隔設定部は、隣接する上記継続時間細分区間を互いに上記幅の1/2だけ重なるように設定することを特徴とする請求項4に記載の信号分析装置。
  7. 上記継続時間間隔設定部は、隣接する上記立ち上がり細分区間または隣接する上記立ち下がり細分区間の少なくともいずれか一方を互いに上記幅の1/2だけ重なるように設定することを特徴とする請求項4に記載の信号分析装置。
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