JP5085460B2 - 共焦点走査型顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液侵対物レンズを用いた共焦点顕微鏡技術に関する。
生物標本の観察ツールの1つとして共焦点走査型顕微鏡がある。
生物標本の観察に用いられる共焦点走査型顕微鏡は、一般に、レーザ光源より射出された励起光を対物レンズの焦点位置に配置された標本に照射し、標本から生じた蛍光を光検出器により検出することで標本を観察する。この際、焦点位置と共役な位置に設けられたピンホールにより焦点位置からずれた位置から生じる光は遮断される。このため、共焦点走査型顕微鏡は、標本中の焦点位置以外の部位からの光が重畳して像がぼやけてしまうことがなく、コントラストのよい画像が得られるという特徴がある。
このような共焦点走査型顕微鏡では、焦点位置への高い集光性能と高い解像度が必要とされるため、対物レンズと標本の間を、例えば、水や油などの液体(以降、液浸と称する。)で満たした液浸対物レンズが用いられることも少なくない。
液浸対物レンズを用いた共焦点走査型顕微鏡で標本を観察する場合、液浸が十分に満たされている状態を前提としているため、液浸が満たされていない状態、または、液浸が十分に満たされていない状態では、光が正常に標本に集光せず、共焦点走査型顕微鏡本来の性能が損なわれてしまう。このような不適切な状態はさまざまな要因により発生しうる。例えば、標本を走査するためのステージや対物レンズの移動による液浸の飛散や、標本の経時変化を見るための長期間にわたるタイムラプス観察における液浸の蒸発などがある。
このような技術的な課題を解決するため、標本で反射した励起光の強度を検出し液浸の有無を判定する技術が特許文献1で開示されている。
特開2005−227098号公報
ところで、特許文献1で開示された技術では、蛍光とは別の経路に反射された励起光を観測することにより液浸の有無を判定する。このため、蛍光観察用とは別の励起光観測用の光検出器が必要となり、システムが過度に複雑化するといった課題がある。また、液浸の有無を判定するための励起光は、蛍光と異なりピンホールを介さずに光検出器に到達することになるため、ピンホールを介した場合のような高精度な光の検出が困難である。
このような課題を踏まえ、過度にシステムを複雑化することなく、高精度に液浸の有無を判定する技術が必要とされている。
以上を踏まえ、本発明の目的は、過度にシステムの複雑化を伴うことなく、液浸の有無を高精度に検出する技術を提供することにある。
本発明の第1の態様は、光源と、標本を保持する標本保持部材と、光源から射出される光を標本に集光する対物レンズと、対物レンズにより集光された集光光を標本面上で走査する第1の走査手段と、集光光の集光位置と共役な位置に配置された共焦点ピンホールと、標本から射出される蛍光と標本保持部材の表面で反射した反射光とを共焦点ピンホールを介して検出する光検出器と、光検出器による反射光の検出結果に基づいて、対物レンズと標本保持部材との間に液体が満たされているか否かを判断する制御装置と、を具備する共焦点走査型顕微鏡装置を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、第1の走査手段は、ガルバノミラーである共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第3の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、表面は、標本と標本保持部材との境界面である共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第4の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、表面は、標本保持部材の対物レンズ側の表面である共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第5の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、さらに、光軸方向に集光光を走査する第2の走査手段を備え、検出結果は、第2の走査手段により集光光を走査して取得した、集光位置と光検出器で検出される反射光の強度との関係を示すI−Zプロファイルであり、制御装置は、基準となるI−Zプロファイルと現在のI−Zプロファイルとの比較結果により、対物レンズと標本保持部材との間に液体が満たされているか否かを判断する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、比較結果は、基準となるI−Zプロファイルの半値幅に対する撮影前のI−Zプロファイルの半値幅の増加率であり、増加率が一定値以上の場合に対物レンズと標本保持部材との間に液体が満たされていないと判断する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第7の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、基準となるI−Zプロファイルは、対物レンズと標本保持部材との間に液体が満たされている状態のI−Zプロファイルであり、観察開始時に取得される共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第8の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、基準となるI−Zプロファイルは、対物レンズと標本保持部材との間に液体が満たされている状態のI−Zプロファイルであり、観察開始前に予め取得されたI−Zプロファイルである共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第9の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、第2の走査手段は、光軸方向に駆動される対物レンズである共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第10の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、さらに、標本を配置するステージを備え、第2の走査手段は、光軸方向に駆動されるステージである共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第11の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、反射光の検出は、タイムラプス観察時のインターバル中に行う共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第12の態様は、第1の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、さらに、液体を供給する供給手段を具備し、制御装置は、液体が満たされていないと判断した場合に、供給手段により液体を供給する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第13の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、制御装置は、第1の走査手段を制御して表面上の複数点における検出結果を取得し、複数点の各々に対して液体が満たされているか否かを判断する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第14の態様は、第13の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、さらに、液体を供給する供給手段を具備し、複数点は、同一視野内に位置し、制御装置は、複数点の少なくとも1点で液体が満たされていないと判断した場合に、液体を供給する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第15の態様は、第5の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、さらに、標本を配置するステージを備え、制御装置は、ステージを制御して表面上の複数点における検出結果を取得し、複数点の各々に対して液体が満たされているか否かを判断する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明の第16の態様は、第15の態様に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、さらに、液体を供給する供給手段を具備し、複数点は、それぞれ異なる視野内に位置し、制御装置は、液体が満たされていないと判断した場合に、液体を供給する共焦点走査型顕微鏡装置である。
本発明によれば、励起光観測用の光検出器など、液浸の有無を検出するための追加の構成要素を必要とせず、蛍光と同様に共焦点ピンホールを介して同一の光検出器により励起光を観測するため、過度にシステムの複雑化を伴うことなく、液浸の有無を高精度に検出する技術を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態では、タイムラプス観察における液浸の有無の判定方法について説明する。
図1は、本実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡の構成について例示した図である。以下、図1を参照しながら本実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡の構成と動作について説明する。
図1で例示される共焦点走査型顕微鏡1は、レーザ光源2と、ダイクロイックミラー3と、ガルバノミラー4と、瞳投影レンズ5と、結像レンズ6と、対物レンズ7と、カバーガラス8と、コンフォーカルレンズ9と、共焦点ピンホール10、光検出器11と、制御装置12と、給水装置13と、水補給ノズル14を含んで構成されている。対物レンズ7とカバーガラス8の間は、水15で満たされた状態で使用され、標本16側からカバーガラス8、水15、対物レンズ7の順に並べられている。
なお、本実施形態では、液浸として水15を例示したが、特にこれに限定されるものではない。標本16によっては、例えば、油を用いても良い。また、標本16と液浸の間にカバーガラス8を用いた構成を例示したが、特にこれに限定されるものではない。また、標本保持部材としてカバーガラス8を例示したが、ガラスボトムディッシュの底面やウェルプレパラートの底面など、厚さや屈折率などにより入射する光に対する光学的な影響を考慮して設計された、その他の標本保持部材により標本を固定しても良い。
次に、本実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡1の動作について説明する。まず、レーザ光源2から射出されたレーザ光が標本16に入射するまでの動作について説明する。
レーザ光源2から射出されたレーザ光は、ダイクロイックミラー3に入射する。レーザ光の光軸に対して傾いて配置されたダイクロイックミラー3は、レーザ光のうち少なくとも標本16を励起する励起波長成分を反射し、且つ、蛍光を透過する性質を有している。本明細書では、ダイクロイックミラー3で反射された標本16を励起する励起波長成分を含むレーザ光を励起光と称する。このようなダイクロイックミラー3の性質により、ダイクロイックミラー3に入射したレーザ光は、励起光とそれ以外に分離される。励起光はダイクロイックミラー3により標本方向へ反射され、それ以外の成分はダイクロイックミラー3を透過して不要光として処理される。
なお、レーザ光源2とダイクロイックミラー3の間には、さらに励起フィルタを設けても良い。この場合、励起波長成分以外の波長成分の少ない励起光を得ることができる。
ダイクロイックミラー3を反射した励起光は、ガルバノミラー4に入射する。共焦点走査型顕微鏡1は、入射光束の焦点位置にある標本16の一点を観察する構成となっている。このため、観察用の画像を生成するに当たっては、焦点位置を標本16面上で走査する必要がある。ガルバノミラー4は標本16面上における焦点位置の走査手段であり、制御装置12により制御されている。
なお、標本16面に垂直な方向、つまり光軸方向については、対物レンズ7を光軸方向に移動させることにより走査する。その他にも、標本16やカバーガラス8が配置される不図示のステージを移動させることにより光軸方向に走査することも可能である。また、この際の対物レンズ7や不図示のステージの移動も制御装置12により制御される。
ガルバノミラー4により焦点位置を制御された励起光は、瞳投影レンズ5、結像レンズ6、対物レンズ7、水15、カバーガラス8を順番に経由して標本16へ入射する。
以上のようにして入射した励起光により、標本16側からは、標本16が励起されたことにより生じる蛍光や、標本16面及びカバーガラス8表面で反射された励起光などが光検出器11側に向けて射出される。
次に、光検出器11に向けて射出された光が光検出器11に入射するまでの動作について説明する。
標本16側から射出された蛍光と励起光は、入射時と同様の経路を遡ってダイクロイックミラー3へ入射する。
ダイクロイックミラー3は、上述したとおり、励起光を反射し、蛍光を透過する性質を有している。このため、蛍光はダイクロイックミラー3を透過しコンフォーカルレンズ9へ入射する。一方、励起光については、入射した励起光の大部分はダイクロイックミラー3で反射されるが、ごく一部の励起光はダイクロイックミラー3を透過し、蛍光同様にコンフォーカルレンズ9へ入射する。このようにごく一部の励起光がダイクロイックミラー3を透過する理由は、励起光の波長に対するダイクロイックミラー3の透過率が0%ではなく、わずかであるが透過率を有しているためである。
以上のようにしてコンフォーカルレンズ9に入射した励起光と蛍光は、共焦点ピンホール10上に集光され、共焦点ピンホール10を介して光検出器11に入射し検出されることになる。
ここで、共焦点ピンホール10は焦点位置と共役な位置に配置されているため、焦点位置からずれた位置から生じた蛍光や励起光は共焦点ピンホール10により遮断される。これにより焦点位置からの光のみを高精度に検出することができる。
次に、対物レンズ7とカバーガラス8の間の水15の有無についての判定方法について説明する。なお、以降では、対物レンズ7とカバーガラス8の間の水15の有無についての判定を、液浸判定と称する。
図2は、図1で例示した共焦点走査型顕微鏡1の対物レンズ7と、水15と、カバーガラス8と、標本16との位置関係とそれぞれの屈折率について示した概略図である。ここでは、水15、カバーガラス8、標本16の屈折率を、それぞれnw、nc、nsで示している。
図2に例示したように水15、カバーガラス8、標本16はそれぞれ異なる屈折率を有している。光が屈折率の異なる物質間を通過するとき、屈折率差に応じた反射光が発生する。このため、レーザ光源2から標本16へ励起光を照射すると、水15とカバーガラス8との境界面である第1の境界面17や、カバーガラス8と標本16との境界面である第2の境界面18で、境界を構成する物質の屈折率差に応じた割合だけ反射光が発生する。
本実施形態における液浸判定では、これらの反射光を利用する。具体的には、対物レンズ7や不図示のステージなどの光軸方向の走査手段により、入射光の焦点位置を図2に示される光軸19に沿って、カバーガラス8内部のC点から標本16内部のE点まで移動させる。その際に光検出器11で検出される光検出の強度を、制御装置12と連携して焦点位置と関連付けて記録する。この焦点位置と光検出の強度の情報(以降、I−Zプロファイルと称する。)を分析することにより液浸判定を行う。
図3は、本実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡1で記録されるI−Zプロファイルの特性を示した概念図である。縦軸は光検出の強度(I)、横軸は光軸方向(Z軸方向)の焦点位置(Z)を示している。
まず、図3を参照しながら、本実施形態で記録されるI−Zプロファイルの形状について説明する。
図3で例示されるように、本実施形態で記録されるI−Zプロファイルは、第2の境界面18上のD点で光検出の強度(I)が最高値を示し、D点から両側のC点及びE点に向けて光検出の強度(I)が低下する形状を示す。
C点からD点(D点を含まない)までは屈折率が均一であるとみなすことのできるカバーガラス8内部であり、このような位置からはほとんど反射光は生じない。このため、記録されるI−Zプロファイルでは、C点からD点(D点を含まない)までの光検出の強度(I)は0になるように思われる。
しかし、実際には、C点からD点(D点を含まない)の間においても、D点から発生した反射光の一部が共焦点ピンホール10を通過し、光検出器11で検出されるため、図3で例示されるような形状となる。このような理由から、I−Zプロファイルは、焦点位置からずれた位置からの光を共焦点ピンホールでより多く遮断できるほどD点からの広がりの小さい形状を示すことになる。
ところで、焦点位置からずれた位置からの光を共焦点ピンホールによりどの程度遮断できるかについては、光の波長や共焦点ピンホールの径、対物レンズの開口数などに依存することが知られている。このうち、対物レンズの開口数は、液浸の有無によって変動する値である。
そこで、本実施形態では、開口数の違いによるI−Zプロファイルの形状の変化を分析し、液浸の有無を判定する。
図4Aは、対物レンズ7とカバーガラス8の間に水15が満たされている(水切れなし)場合のI−Zプロファイルを例示した図である。図4Bは、対物レンズ7とカバーガラス8の間に水15が満たされていない(水切れあり)場合のI−Zプロファイルを例示した図である。
以下では、図4A及び図4Bを参照して、水15の有無によるI−Zプロファイルの形状の違いについて具体的に説明する。
対物レンズの開口数は、対物レンズ7と標本16の間の媒体の屈折率に比例する。このため、水15が満たされている場合と、満たされていない場合(つまり、空気が満たされている場合)では、水15が満たされている場合の方が、高い開口数を示す。
開口数が高いほど、焦点位置からずれた位置からの光をより多く共焦点ピンホールで遮断できるため、図4Aに例示される水15が満たされている場合のI−Zプロファイルは、図4Bに例示される水15が満たされていない場合のI−Zプロファイルと比べて、D点を中心とした狭い範囲で反射光が検出される形状となる。
また、ここでは図示しないが、液浸中に泡などが混入している場合、対物レンズ7と標本16の間の一部が水15で満たされていないため、水15が完全に満たされている場合に比べて開口数が低下する。
このため、図4Aに例示される水15が満たされている場合のI−Zプロファイルに比べて広い範囲で反射光が検出され、図4Bに例示される水15が満たされていない場合のI−Zプロファイルに比べて狭い範囲で反射光が検出される形状となる。
次に、液浸判定のためのI−Zプロファイルの形状の変化の分析方法について説明する。
I−Zプロファイルの形状の定量化は、以下の方法で行う。まず、I−Zプロファイルが示す光検出の強度(I)の最大値Imを取得し、取得した最高値の半分の値(以降、半値Ihと称する。)を算出する。次に、半値Ihを検出した際の焦点位置Zh1、焦点位置Zh2を取得し、焦点位置Zh1と焦点位置Zh2間の距離(以降、半値幅Whと称する。)を算出する。この半値幅WhをI−Zプロファイルの形状の指標、特にI−Zプロファイルの広がりを示す指標と定義する。このようにしてI−Zプロファイルの形状を定量化した上で、I−Zプロファイルの形状の変化を分析する。
すでに説明したように、水15が満たされていない状態では、水15が満たされている状態と比較して開口数が低下するため、半値幅Whが増加する。これを利用して、予め設定された閾値Rth[%]以上に半値幅Whが増加したか否かで水15の有無を判定する。以上の方法による液浸判定は、光検出器11と制御装置12が連携して行う。また、閾値Rth[%]を比較的小さく設定することで、液浸の有無だけではなく、泡の混入も検出することができる。
なお、本実施形態では、図2におけるC点からE点の間のI−Zプロファイルを取得し、D点(第2の境界面18)で発生した反射光により、液浸の有無を判断したが、特にこれに限定されるものではない。図2におけるA点からC点の間のI−Zプロファイルを取得し、B点(第1の境界面17)で発生した反射光により、液浸の有無を判断してもよい。前者の場合、観察条件に近い状態でI−Zプロファイルを評価できる利点があるのに対して、後者の場合、焦点位置が標本16の手前にあるため、標本16から生じた蛍光の影響を受けにくく、反射光のみの強度をより高い精度で検出することができる利点がある。
図5は、定点タイムラプス観察における液浸判定についてのフローチャートの例である。以下では、図5を参照しながら、液浸判定についてのフローについて具体的に説明する。
液浸判定は、タイムラプス観察の準備が整った状態から開始する。具体的には、標本16をカバーガラス8により保持し、対物レンズ7とカバーガラス8の間に水15を満たした状態から開始する。
まず、ステップS1では、制御装置12が、予め設定されている閾値Rth[%]を不図示の記録装置から取得する。
ステップS2では、制御装置12の制御のもと、光検出器11により基準I−Zプロファイルを取得し、基準となる半値幅(以降、基準半値幅Whb)を算出して、不図示の記録装置に記録する。
なお、基準半値幅Whbについては、予め観察環境に応じた値をデータベース化し、不図示の記録装置に記録しておいてもよい。その場合、ステップS2では、不図示の記録装置から基準半値幅Whbを取得する。
ステップS3では、標本16を撮影する。
ステップS4では、次回の撮影時間に近づくまで一定時間待機する。なお、この際の一定の待機時間は、タイムラプス観察のインターバルなどに応じて決定される時間である。
ステップS5では、制御装置12の制御のもと、光検出器11によりI−Zプロファイルを取得し、半値幅Whを算出する。
ステップS6では、制御装置12は、不図示の記録装置から基準半値幅Whbを取得し、半値幅Whの基準半値幅Whbからの増加率Rgr[%]を算出する。
ステップS7では、増加率Rgr[%]が閾値Rth[%]以上か否かを判断する。増加率Rgr[%]が閾値Rth[%]以上の場合は、水15が適切に満たされていないと判断し、給水動作を行うステップS8へ遷移する。増加率Rgr[%]が閾値Rth[%]未満の場合は、水15が適切に満たされていると判断しステップS3へ遷移する。
ステップS8では、制御装置12の制御のもと、給水装置13から水補給ノズル14を介して、対物レンズ7とカバーガラス8の間に水15を供給する。この際、一旦、対物レンズ7とカバーガラス8の間の水15をすべて排水してから水15を供給しても良い。水15の供給動作が終了するとステップS3へ遷移する。
以上の処理をタイムラプス観察が終了するまで繰り返す。
このように、タイムラプス観察の撮影毎に液浸判定処理を実施することにより、撮影時には、常に水15が満たされた環境を維持し、共焦点走査型顕微鏡1本来の性能で撮影することが可能となる。
以上、本実施形態の共焦点走査型顕微鏡1では、共焦点ピンホール10を介して光を検出することにより、焦点位置における液浸の有無を高い位置精度で判定することで適切な撮影環境を維持することが可能となる。これにより、液浸の消失による共焦点走査型顕微鏡の性能の劣化を防止する効果が得られる。
また、閾値Rth[%]の設定によっては、水切れだけではなく泡の混入も検出するできるため、泡の混入による共焦点走査型顕微鏡の性能の劣化を防止することができる。
また、本実施形態の共焦点走査型顕微鏡1では、液浸判定のためだけに必要とされる追加の構成要素は特に必要とされない。このため、過度に共焦点走査型顕微鏡1のシステムを複雑化することなく、液浸判定を行うことができる。
なお、本実施形態の液浸判定処理は、タイムラプス観察のインターバル中に実施する。このため、タイムラプス観察で設定した撮影タイミングに影響を及ぼすことなく、上記の効果を得ることができる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、定点タイムラプス観察における液浸の有無の判定方法について説明する。なお、本実施形態は、同一視野内の複数点で液浸の有無の判定を行う点が第1の実施形態と異なっている。
本実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡の構成や液浸の有無の判定方法は、第1の実施形態と同様であり、ここでは説明を割愛する。
図6は、定点タイムラプス観察における複数点での液浸判定についてのフローチャートの例である。以下では、図6を参照しながら、液浸判定についてのフローについて具体的に説明する。
液浸判定は、タイムラプス観察の準備が整った状態から開始するのは、第1の実施形態における定点タイムラプス観察の場合と同様である。
まず、ステップS1では、各種初期化処理を行う。具体的には、制御装置12は、予め設定されている閾値Rth[%]を不図示の記録装置から取得する。その他、同一視野内で液浸の有無を判定する複数の観測点の座標などを取得する。
なお、以降では、同一視野内での複数の観測点を識別する一時変数として観測点変数Vを導入する。例えば、同一視野内のN点(ここで、Nは自然数。)の観測点で液浸判定を行う場合、観測点変数Vは0からN−1までのいずれかの整数値をとり、N点の各々はそれぞれ異なる観測点を示すものとする。ここでは、観測点変数Vを初期値0に設定する。
ステップS2では、制御装置12の制御のもと、ガルバノミラー4により観測点変数Vに対応する観測点に焦点位置を移動して光検出器11により基準I−Zプロファイルを取得する。さらに、観測点変数Vでの基準半値幅Whb(V)を算出して、不図示の記録装置に記録する。
ステップS3では、観測点変数Vを1だけインクリメントする。
ステップS4では、観測点変数VがN以上か否かを判定する。観測点変数VがN以上であればステップ5へ遷移し、N未満であればステップ2へ遷移する。
なお、基準半値幅Whb(V)については、予め観察環境に応じた値をデータベース化し、不図示の記録装置に記録しておいてもよい。その場合、ステップS2では、不図示の記録装置から基準半値幅Whb(V)を取得する。
ステップS5では、観測点変数Vを0にリセットする。
ステップS6では、制御装置12の制御のもと、ガルバノミラー4により観測点変数Vに対応する観測点に焦点位置を移動して光検出器11によりI−Zプロファイルを取得する。さらに、観測点変数Vでの半値幅Wh(V)を算出する。
ステップS7では、制御装置12は、不図示の記録装置から基準半値幅Whb(V)を取得し、半値幅Wh(V)の基準半値幅Whb(V)からの増加率Rgr(V)[%]を算出する。
ステップS8では、増加率Rgr(V)[%]が閾値Rth[%]以上か否かを判断する。増加率Rgr(V)[%]が閾値Rth[%]以上の場合は、水15が適切に満たされていないと判断し、給水動作を行うステップS9へ遷移する。増加率Rgr(V)[%]が閾値Rth[%]未満の場合は、水15が適切に満たされていると判断しステップS10へ遷移する。
ステップS9では、制御装置12の制御のもと、給水装置13から水補給ノズル14を介して、対物レンズ7とカバーガラス8の間に水15を供給する。この際、一旦、対物レンズ7とカバーガラス8の間の水15をすべて排水してから水15を供給しても良い。水15の供給動作が終了するとステップS12へ遷移する。
ステップS10では、観測点変数Vを1だけインクリメントする。
ステップS11では、観測点変数VがN以上か否かを判定する。観測点変数VがN以上であればステップS12へ遷移し、N未満であればステップS6へ遷移する。
ステップS12では、制御装置12の制御のもと、標本16を撮影する。
ステップS13では、次回の撮影時間に近づくまで一定時間待機した後、ステップ5へ遷移する。なお、この際の一定の待機時間は、タイムラプス観察のインターバルなどに応じて決定される時間である。
以上の処理をタイムラプス観察が終了するまで繰り返す。
以上、本実施形態の共焦点走査型顕微鏡1によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、同一視野内の複数の観測点で液浸判定処理を実施することにより、特定の観測点における部分的な水切れについても検出可能となり、液浸の部分的な消失による共焦点走査型顕微鏡の性能の劣化を防止することができる。
<第3の実施形態>
第1及び第2の実施形態では、標本16内の一領域(一視野)を経時的に観察する定点タイムラプスにおける液浸の有無の判定方法について説明した。
本実施形態では、標本16内の複数の領域を経過時的に観察する多点タイムラプスにおける液浸の有無の判定方法について説明する。なお、本実施形態では、各々の領域において第2の実施形態と同様に複数点で液浸の有無の判定を行う例を示すが、特にこれに限定されるものではない。第1の実施形態と同様に各々の領域の1点で液浸の有無の判定を行ってもよい。
本実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡の構成や液浸の有無の判定方法は、第1の実施形態と同様であり、ここでは説明を割愛する。
図7は、多点タイムラプス観察における複数点での液浸判定についてのフローチャートの例である。以下では、図7を参照しながら、液浸判定についてのフローについて具体的に説明する。
液浸判定は、タイムラプス観察の準備が整った状態から開始するのは、第1の実施形態の場合と同様である。
まず、ステップS1では、各種初期化処理を行う。具体的には、制御装置12により、予め設定されている閾値Rth[%]を不図示の記録装置から取得する。その他、複数の観察領域の位置情報や、一観察領域内で液浸の有無を判定する複数の観測点の位置情報を取得する。
なお、以降では、同一視野内での複数の観測点を識別する一時変数として観測点変数Vを、多点観察のための複数の観察領域を識別する一時変数として観察領域変数Wを導入する。例えば、同一視野内のN点(ここで、Nは自然数。)の観測点で液浸判定を行う場合、観測点変数Vは0からN−1までのいずれかの整数値をとる。また、多点観察をM個(ここで、Mは自然数。)の観察領域で行う場合、観察領域変数Wは0からM−1までのいずれかの整数値をとる。ここでは、観測点変数V及び観察領域変数Wをともに初期値0に設定する。
ステップS2では、制御装置12の制御のもと、不図示のステージを移動することにより観察領域変数Wに対応する観察領域に視野を移動する。
ステップS3では、制御装置12の制御のもと、ガルバノミラー4により観測点変数Vに対応する観測点に焦点位置を移動して光検出器11により基準I−Zプロファイルを取得する。さらに、観測領域変数W、観測点変数Vでの基準半値幅Whb(V,W)を算出して、不図示の記録装置に記録する。
ステップS4では、観測点変数Vを1だけインクリメントする。
ステップS5では、観測点変数VがN以上か否かを判定する。観測点変数VがN以上であればステップS6へ遷移し、N未満であればステップS3へ遷移する。
ステップS6では、観察領域変数Wを1だけインクリメントし、且つ、観測点変数Vを0にリセットする。
ステップS7では、観察領域変数WがM以上か否かを判定する。観察領域変数WがM以上であればステップS8へ遷移し、M未満であればステップS2へ遷移する。
なお、基準半値幅Whb(V,W)については、予め観察環境に応じた値をデータベース化し、不図示の記録装置に記録しておいてもよい。その場合、ステップS2及びステップS3では、不図示の記録装置から基準半値幅Whb(V,W)を取得する。
ステップS8では、観察領域変数Wを0にリセットする。
ステップS9では、制御装置12の制御のもと、不図示のステージを移動することにより観測領域変数Wに対応する観察領域に視野を移動する。
ステップS10では、制御装置12の制御のもと、ガルバノミラー4により観測点変数Vに対応する観測点に焦点位置を移動して光検出器11によりI−Zプロファイルを取得する。さらに、観測領域変数W、観測点変数Vでの半値幅Wh(V,W)を算出する。
ステップS11では、制御装置12は、不図示の記録装置から基準半値幅Whb(V,W)を取得し、半値幅Wh(V,W)の基準半値幅Whb(V,W)からの増加率Rgr(V,W)[%]を算出する。
ステップS12では、増加率Rgr(V,W)[%]が閾値Rth[%]以上か否かを判断する。増加率Rgr(V,W)[%]が閾値Rth[%]以上の場合は、水15が適切に満たされていないと判断し、給水動作を行うステップS13へ遷移する。増加率Rgr(V,W)[%]が閾値Rth[%]未満の場合は、水15が適切に満たされていると判断しステップS14へ遷移する。
ステップS13では、制御装置12の制御のもと、給水装置13から水補給ノズル14を介して、対物レンズ7とカバーガラス8の間に水15を供給する。この際、一旦、対物レンズ7とカバーガラス8の間の水15をすべて排水してから水15を供給しても良い。水15の供給動作が終了するとステップS16へ遷移する。
ステップS14では、観測点変数Vを1だけインクリメントする。
ステップS15では、観測点変数VがN以上か否かを判定する。観測点変数VがN以上であればステップ16へ遷移し、N未満であればステップS10へ遷移する。
ステップS16では、制御装置12の制御のもと、標本16を撮影する。
ステップS17では、観察領域変数Wを1だけインクリメントし、且つ、観測点変数Vを0にリセットする。
ステップS18では、観察領域変数WがM以上か否かを判定する。観察領域変数WがM以上であればステップS19へ遷移し、M未満であればステップS9へ遷移する。
ステップS19では、次回の撮影時間に近づくまで一定時間待機した後、ステップS8へ遷移する。なお、この際の一定の待機時間は、タイムラプス観察のインターバルなどに応じて決定される時間である。
以上の処理をタイムラプス観察が終了するまで繰り返す。
このように、タイムラプス観察の撮影毎に液浸判定処理を実施することにより、多点観察のような液浸の飛散が発生しやすい環境においても、撮影時には、常に水15が満たされた環境を維持し、共焦点走査型顕微鏡1本来の性能で撮影することが可能となる。
以上、本実施形態の共焦点走査型顕微鏡1によっても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡の構成について例示した図である。 本発明の実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡の対物レンズと水とカバーガラスと標本の位置関係とそれぞれの屈折率について示した概略図である。 本発明の実施形態に係る共焦点走査型顕微鏡で記録されるI−Zプロファイルの形状を示した概念図である。 本発明の実施形態に係る焦点走査型顕微鏡において、対物レンズとカバーガラスの間に水が満たされている場合のI−Zプロファイルの形状を例示した図である。 本発明の実施形態に係る焦点走査型顕微鏡において、対物レンズとカバーガラスの間に水が満たされていない場合のI−Zプロファイルの形状を例示した図である。 本発明の実施形態に係る焦点走査型顕微鏡における定点タイムラプス観察時の液浸判定についてのフローチャートを例示した図である。 本発明の実施形態に係る焦点走査型顕微鏡における定点タイムラプス観察時の液浸判定についてのフローチャートの変形例を示した図である。 本発明の実施形態に係る焦点走査型顕微鏡における多点タイムラプス観察時の液浸判定についてのフローチャートを例示した図である。
符号の説明
1 共焦点走査型顕微鏡
2 レーザ光源
3 ダイクロイックミラー
4 ガルバノミラー
5 瞳投影レンズ
6 結像レンズ
7 対物レンズ
8 カバーガラス
9 コンフォーカルレンズ
10 共焦点ピンホール
11 光検出器
12 制御装置
13 給水装置
14 水補給ノズル
15 水
16 標本
17 第1の境界面
18 第2の境界面
19 光軸

Claims (16)

  1. 光源と、
    標本を保持する標本保持部材と、
    前記光源から射出される光を前記標本に集光する対物レンズと、
    前記対物レンズにより集光された集光光を前記標本面上で走査する第1の走査手段と、
    前記集光光の集光位置と共役な位置に配置された共焦点ピンホールと、
    前記標本から射出される蛍光と前記標本保持部材の表面で反射した反射光とを前記共焦点ピンホールを介して検出する光検出器と、
    前記光検出器による前記反射光の検出結果に基づいて、前記対物レンズと前記標本保持部材との間に液体が満たされているか否かを判断する制御装置と、を具備することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  2. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記第1の走査手段は、ガルバノミラーであることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  3. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記表面は、前記標本と前記標本保持部材との境界面であることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  4. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記表面は、前記標本保持部材の前記対物レンズ側の表面であることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  5. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    さらに、光軸方向に前記集光光を走査する第2の走査手段を備え、
    前記検出結果は、前記第2の走査手段により前記集光光を走査して取得した、前記集光位置と前記光検出器で検出される前記反射光の強度との関係を示すI−Zプロファイルであり、
    前記制御装置は、基準となる前記I−Zプロファイルと現在の前記I−Zプロファイルとの比較結果により、前記対物レンズと前記標本保持部材との間に液体が満たされているか否かを判断することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  6. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記比較結果は、基準となる前記I−Zプロファイルの半値幅に対する撮影前の前記I−Zプロファイルの半値幅の増加率であり、
    前記増加率が一定値以上の場合に前記対物レンズと前記標本保持部材との間に液体が満たされていないと判断することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  7. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記基準となる前記I−Zプロファイルは、前記対物レンズと前記標本保持部材との間に液体が満たされている状態のI−Zプロファイルであり、観察開始時に取得されることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  8. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記基準となる前記I−Zプロファイルは、前記対物レンズと前記標本保持部材との間に液体が満たされている状態のI−Zプロファイルであり、観察開始前に予め取得されたI−Zプロファイルであることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  9. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記第2の走査手段は、光軸方向に駆動される前記対物レンズであることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  10. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    さらに、前記標本を配置するステージを備え、
    前記第2の走査手段は、光軸方向に駆動される前記ステージであることを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  11. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記反射光の検出は、タイムラプス観察時のインターバル中に行うことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  12. 請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    さらに、前記液体を供給する供給手段を具備し、
    前記制御装置は、前記液体が満たされていないと判断した場合に、前記供給手段により前記液体を供給することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  13. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記第1の走査手段を制御して前記表面上の複数点における前記検出結果を取得し、前記複数点の各々に対して前記液体が満たされているか否かを判断することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  14. 請求項13に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    さらに、前記液体を供給する供給手段を具備し、
    前記複数点は、同一視野内に位置し、
    前記制御装置は、前記複数点の少なくとも1点で前記液体が満たされていないと判断した場合に、前記液体を供給することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  15. 請求項5に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    さらに、前記標本を配置するステージを備え、
    前記制御装置は、前記ステージを制御して前記表面上の複数点における前記検出結果を取得し、前記複数点の各々に対して前記液体が満たされているか否かを判断することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
  16. 請求項15に記載の共焦点走査型顕微鏡装置において、
    さらに、前記液体を供給する供給手段を具備し、
    前記複数点は、それぞれ異なる視野内に位置し、
    前記制御装置は、前記液体が満たされていないと判断した場合に、前記液体を供給することを特徴とする共焦点走査型顕微鏡装置。
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