JP5085449B2 - 中継装置およびバッファ量制御方法 - Google Patents

中継装置およびバッファ量制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、TCP/IPを利用する中継装置およびバッファ量制御方法に関する。
近年、インターネット等の通信ネットワークのブロードバンド化が進んでいる。これを実現する手段として、FTTH(Fiber To The Home)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の有線接続を利用した有線ブロードバンドシステムと、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、WiMAX等に代表される無線通信を通じた無線ブロードバンドシステムとが構築され、また利用されている。
かかるブロードバンドシステムにおいて、Web閲覧、映像配信等を試みる場合、通信端末は、中継装置を介してWebサーバに接続し、目的とするデータやコンテンツをダウンロードする。
上述したような通信端末とWebサーバとのデータの送受信を中継する中継装置には、送信側と受信側の処理速度や転送速度の差を補うために、データを一時的に保持しておくバッファが設けられている。中継装置が上記バッファを備えることで、ある程度スムーズなデータの送受信が遂行可能となるが、中継装置から通信端末(受信側)への通信速度がWebサーバ(送信側)から中継装置への通信速度よりも極端に小さい場合、バッファがその差分を吸収しきれず、バッファに保持しきれないデータが破棄される、所謂オーバーフローを起こしてしまう。
特に無線ブロードバンドシステムの場合、PHS(Personal Handy-phone System)端末や携帯電話等の通信端末と、基地局やアクセスポイントといった中継装置との無線通信区間が様々な通信障害を受けて通信品質が劣化し、通信速度が急激に低下することがある。したがって、無線ブロードバンドシステムでは、上述したバッファのオーバーフローが発生しやすい。
そこで、例えば特許文献1には、TCP/IPを利用したシステムにおいて、予めデータ転送処理に利用されるネットワークの伝送媒体の最大転送量、ネットワークの種別、ネットワークにおける伝送速度等の環境条件に対応したバッファサイズを関連付けたバッファサイズテーブルを設けておき、送受信する際の環境条件に基づいて、バッファサイズテーブルから対応するバッファサイズを抽出し決定することにより、最適な通信環境を提供する技術が開示されている。
また、特許文献2には、受信端末が送信端末に送信する確認応答(ACK)に設定された受信ウインドサイズを、受信端末と送信端末の中継装置であるゲートウェイのバッファ量によりゲートウェイが変更し送信端末に通知したり、ゲートウェイが送信端末へのACKの送信を遅延したりすることで、バッファのオーバーフローを回避する技術が開示されている。
特開平8−331164号公報 特開2002−77263号公報
上述した特許文献1に記載されたような技術では、中継装置に設けられたアダプタ制御部に直接接続された機器の環境条件のみからバッファサイズを抽出しているため、アダプタ制御部にブリッジを接続し、その先にさらに他の機器を接続した場合には、他の機器の環境条件をバッファサイズに反映することができない。したがって、実環境に基づく最適なバッファサイズを決定することはできない。
また、特許文献2に記載されたような技術では、ゲートウェイが、自身が有するバッファ量に基づいてACKに設定された受信ウインドサイズを変更するため、全てのACKを監視しなければならず、ゲートウェイから送信端末へ送信するACKに遅延が生じる。また、無線ブロードバンドシステムのような、1つの中継装置が多数の通信端末と通信を行うようなシステムの場合、中継装置の計算負荷が著しく増加してしまう。
さらに、ゲートウェイが送信端末へのACKの送信を遅延する方式では、中継装置のバッファのオーバーフローを回避することはできるものの通信速度が低下することになり、システム全体の性能は低下してしまう。
本発明は、このような問題に鑑み、受信側の端末の状態によって動的にバッファ量を確保することで、バッファのオーバーフローを回避しかつ有効にバッファを利用することができ、安定かつ迅速なデータ通信を遂行することが可能な中継装置およびバッファ量制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置であって、送信端末が受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを受信端末から取得する容量情報取得部と、送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファと、バッファにおける受信端末に用いられるバッファ量として少なくともRWIN分を確保するバッファ量確保部と、を備え、バッファ量確保部は、当該中継装置から受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、バッファ量として少なくとも前記RWIN分を確保することを特徴とする。
TCP/IPでは、送信端末は、送信したデータに対する受信端末からの確認応答(ACK)を受けてデータが正しく受信端末に届いていることを把握し、次のデータを送信する。ここで、受信端末は、自体の受信容量を踏まえて、1回の確認応答を送信するまでに受信可能なデータの容量すなわちRWIN(Receive WINdow)を決めており、受信端末が送信するRWINを送信端末が受信することで、送信端末は、受信端末が確認応答を送信するまでに受信可能なデータ量すなわち受信可能な最大データ量を把握することができる。しかし、RWINが小さい場合、受信端末は確認応答を頻繁に送信するため、スループットが低下してしまう。そこで、受信端末は可能なかぎりRWINを大きくしたいが、中継装置のバッファが足りないとオーバーフローを起こしてしまう。
本発明では、中継装置のバッファのうち1の受信端末に割り当てられるバッファ量を、少なくともRWIN分とすることで、中継装置における1の受信端末が利用するバッファ量は、送信端末から送信されるデータ量の最大値となる。これにより、中継装置のバッファのオーバーフローを回避することが可能となる。また、受信端末のRWINの変化や中継装置が中継する受信端末の数の変化に対して、バッファ量を動的に変更することができるので、安定かつ迅速なデータ通信を遂行することが可能となる。
受信レートが送信レートよりも大きい場合、データは、中継装置のバッファに蓄積されることなく送信されるため、オーバーフローが発生することはない。しかし、上述したレート判定部が、受信レートが送信レートよりも小さいと判定した場合は、積算的にバッファにデータが蓄積することになるため、バッファが必要となる。そこで、バッファ量確保部が、バッファ量として少なくともRWIN分を確保することにより、中継装置のバッファのオーバーフローを回避することができる。
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置であって、送信端末が受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを受信端末から取得する容量情報取得部と、送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファと、バッファにおける受信端末に用いられるバッファ量として少なくともRWIN分を確保するバッファ量確保部と、を備え、バッファ量確保部は、当該中継装置から受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、バッファ量として、RWIN×(1−受信レート/送信レート)分を確保することを特徴とする
受信レートが送信レートよりも小さい場合に、中継装置が送信端末から送信レートでデータを受けつつ受信端末に受信レートでデータを転送すると、必要なバッファ量は、RWIN×(1−受信レート/送信レート)分で済む。したがって、RWIN分を確保しなくとも、かかるバッファ量を確保するだけで、受信レートと送信レートの差分を吸収することができる。こうして、1の受信端末に与えるバッファ量を最小限に抑えることができ、中継装置のバッファリソースを他の受信端末に割り当てることが可能となる。
上記受信端末へのデータの転送は無線通信によって為されてもよい。本発明は、送信レートと受信レートとに著しい差があったとしても、中継装置のバッファのオーバーフローの発生を回避し、中継装置を介した送信端末と受信端末のデータ通信をスムーズに行うことができるものである。したがって、無線通信といった通信品質が劣化し通信速度が比較的急激に低下しやすい通信方式を中継装置の出口側すなわち中継装置と受信端末との通信に用いたとしても、中継装置のバッファのオーバーフローを回避することができる。
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置が、当該送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファのバッファ量を制御するバッファ量制御方法であって、送信端末が受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを受信端末から取得し、当該中継装置から受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、バッファにおける受信端末に用いられるバッファ量として少なくともRWIN分を確保することを特徴とする。また、上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置が、当該送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファのバッファ量を制御するバッファ量制御方法であって、送信端末が受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを受信端末から取得し、当該中継装置から受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、バッファにおける受信端末に用いられるバッファ量として、RWIN×(1−受信レート/送信レート)分を確保することを特徴とする。
上述した中継装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該バッファ量制御方法にも適用可能である。
以上のように本発明の中継装置では、受信側の端末の状態によって動的にバッファ量を確保することで、バッファのオーバーフローを回避しかつ有効にバッファを利用することができ、安定かつ迅速なデータ通信を遂行することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(無線通信システム100)
図1は、実施形態にかかる無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。かかる無線通信システム100は、受信端末として通信端末110と、中継装置としての基地局120と、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網130と、中継サーバ140と、送信端末としての配信サーバ150と、を含んで構成される。
本実施形態において、通信端末110は、通信機器としてのノート型パーソナルコンピュータ112に設けられたPCMCIAスロットまたはUSB(Universal Serial Bus)に装着する増設デバイスを挙げている。しかし、かかる場合に限らず、PHS端末、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等無線通信可能な様々な電子機器を通信端末として用いることもできる。
上記無線通信システム100において、ユーザが通信端末110を通じて、Web閲覧、映像配信等を実行しようと試みた場合、通信端末110は、まず、通信可能範囲内にある基地局120に無線接続要求を行う。無線接続要求を受信した基地局120は、通信網130を介して、配信サーバ150との通信を確立したり、通信網130を介して中継サーバ140に通信相手との通信接続を要求し、中継サーバ140が、配信サーバ150との通信経路を確保したりして、通信端末110と配信サーバ150との通信を確立する。
このような無線通信システム100においては、通信端末110と基地局120との通信速度および通信品質を向上させるため様々な技術が採用されている。本実施形態では、例えば、iBurst(登録商標)を採用する。iBurst(登録商標)は、通信可能な距離が数km程度と広く、下り(基地局から通信端末への送信)の通信速度として最大2Mbpsが確保され、高速なデジタル通信を行うことが可能である。したがって、iBurst(登録商標)を利用した無線通信システムにおいて、通信端末110は、PHSや携帯電話のような移動性、携帯性を備えつつ、電子メール、Web閲覧、IP電話、映像配信等のデータを高速で通信することができる。また、通信端末110と基地局120との間ではTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)−TDD(Time Division Duplex:時分割複信)方式に基づいた無線通信が実行される。
上述したような無線通信システム100において、基地局120から通信端末110(受信側)への通信速度(受信レート)が、配信サーバ150(送信側)から基地局120への通信速度(送信レート)よりも極端に小さい場合、基地局120に設けられたバッファが差分を吸収しきれず、保持しきれない分のデータが破棄される、所謂オーバーフローを起こしてしまう。
そこで本実施形態では、基地局120が、確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINによって動的にバッファ量を確保することで、バッファのオーバーフローを回避することが可能となる。
以下、無線通信システム100における中継装置としての基地局120の構成を説明する。
(基地局120)
図2は、本実施形態にかかる基地局のハードウェア構成を示したブロック図である。図2に示すように、基地局120は、制御部210と、メモリ212と、無線通信部214と、有線通信部216と、を含んで構成される。
制御部210は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により基地局120全体を管理および制御する。
メモリ212は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、制御部210で処理されるプログラムや音声データ等を記憶する。また、本実施形態において、メモリ212は、バッファ220を含んで構成される。
バッファ220は、配信サーバ150から受信したデータを一時的に保持する。本実施形態においてバッファ220は、所定量(例えば30000Kbyte)のデータを保持可能であり、送信相手としての接続可能な多数(本実施形態では1000台)の通信端末110でシェアして利用する。
無線通信部214は、通信端末110との通信を確立する。また、通信が確立した後は、音声通信またはデータ通信を実行する。
有線通信部216は、は、通信網130を介して中継サーバ140、配信サーバ150を含む様々なサーバと接続することができる。
本実施形態において、制御部210は、容量情報取得部230と、通信レート取得部232と、レート判定部234と、バッファ量確保部236としても機能する。
容量情報取得部230は、通信端末110から配信サーバ150へ送信されるデータに含まれるRWINを取得する。RWINは、TCP/IPにおいて、送信端末としての配信サーバ150が、受信端末としての通信端末110からの確認応答(ACK)を受けることなく送信することができるデータ量である。すなわち、RWINは、通信端末110の受信容量を示す情報であって、配信サーバ150は、かかるRWINを参照して通信端末110への送信データ量を調整する。
通信レート取得部232は、配信サーバ150から基地局120への通信レートである送信レートおよび基地局120から通信端末110への通信レートである受信レートを取得する。
レート判定部234は、通信レート取得部232が取得した受信レートが送信レートよりも小さいか否かを判定する。
バッファ量確保部236は、レート判定部234が、受信レートが送信レートよりも小さいと判定した場合に、通信端末110に用いられるバッファ量として少なくともRWIN分を確保する。
受信レートが送信レートよりも大きい場合、データは、基地局120のバッファ220に蓄積されることなく送信されるため、オーバーフローが発生することはない。しかし、上述したレート判定部234が、受信レートが送信レートよりも小さいと判定した場合は、積算的にバッファ220にデータが蓄積することになるため、バッファ220が必要となる。そこで、バッファ量確保部236が、通信端末110が利用するバッファ量として少なくともRWIN分を確保することにより、基地局120のバッファ220のオーバーフローを回避することができる。
以上説明した無線通信システム100では、基地局120のバッファ220のうち1の通信端末110に割り当てられるバッファ量を、少なくともRWIN分とすることで、基地局120における1つの通信端末110が利用するバッファ量は、配信サーバ150から送信されるデータ量の最大値となる。これにより、基地局120のバッファのオーバーフローを回避することが可能となる。また、通信端末110のRWINの変化や基地局120が無線通信を確立する通信端末110の数の変化に対して、バッファ量を動的に変更することができるので、安定かつ迅速なデータ通信を遂行することができる。次に、上述した基地局120がバッファ220のバッファ量を制御するバッファ量制御方法を説明する。
(バッファ量制御方法)
図3は、本実施形態にかかるバッファ量制御方法の処理の流れを示したフローチャートである。
基地局120が配信サーバ150からのパケットを受信すると(S300:パケット受信ステップ)、受信したパケットのパケット種別を求め(S302:パケット種別判定ステップ)、TCP/IPであると(S302のYES)、通信レート取得部232が配信サーバ150から基地局120への通信レートである送信レートおよび基地局120から通信端末110への通信レートである受信レートを取得する(S304:通信レート取得ステップ)。
通信レート取得ステップS304で取得した受信レートが送信レートよりも小さいか否かをレート判定部234が判定する(S306:レート判定ステップ)。レート判定ステップS306において、受信レートが送信レートよりも小さいと判定した場合、容量情報取得部230が、通信端末110から配信サーバ150へ送信されるデータに含まれる通信端末110のRWINを取得し(S308:RWIN取得ステップ)、バッファ量確保部236が、バッファ220における通信端末110に用いられるバッファ量として少なくともRWIN分を確保する(S310:バッファ確保ステップ)。
パケット種別判定ステップS302において受信したパケットのパケット種別がTCP/IPでない場合(S302のNO)、UDP(User Datagram Protocol)、すなわち送達確認や再送要求を行わないリアルタイム性を重視したプロトコルであるため、バッファ量を所定値(たとえば、30kbyte)に設定する(S312:所定量確保ステップ)。また、レート判定ステップS306において、受信レートが送信レート以上であると判定した場合(S306のNO)も、基地局120におけるバッファ220のオーバーフローが発生しないため、バッファ量を所定値に設定する(S312)。
上述した如く、本実施形態にかかるバッファ量制御方法においても、基地局120は、確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINによって動的にバッファ量を確保することで、バッファ220のオーバーフローを回避しかつ有効にバッファ220を利用することができ、安定かつ迅速なデータ通信を遂行することが可能となる。
(他の実施形態:基地局)
上述した実施形態では、基地局120が、確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINによって動的にバッファ量を確保することで、バッファ220のオーバーフローを回避する技術について説明した。本実施形態においては、通信端末110へデータの送信量も考慮に入れてバッファ量を確保することで、1つの通信端末110に与えるバッファ量を最小限に抑えることができる基地局120の構成について説明する。ここではバッファ量確保部236の処理動作が相異する。
図4および図5は、バッファ量確保部の他の処理動作を説明するための説明図である。配信サーバ150は通信端末110からRWINを受けると、そのRWIN分のデータを送信して通信端末110からの確認応答(ACK)を待つ。したがって、配信サーバ150から基地局120までは、RWIN分のデータが送信レートAで送信される。
このとき、配信サーバ150からのデータをすべて基地局120で保持するとRWIN/Aの時間でRWIN分のデータが基地局120に蓄積される。しかし、実際には基地局120から通信端末110にもデータが受信レートBで送信されている。そうすると、配信サーバ150からデータが送信されている間(RWIN/A)、基地局120のバッファにはA−Bのレートでデータが蓄積され、それ以降はBのレートでデータが減じられることとなる。したがって、基地局120に蓄積されるデータ量(バッファとして必要な量)は、図5に示したように、(A−B)に時間(RWIN/A)を乗じたRWIN×(1−B/A)となる。
また図4に示すように、1つの基地局120と通信を行う通信端末110が複数台ある場合には、基地局120に蓄積されるデータ量は、通信端末110それぞれのRWIN×(1−B/A)の総和となる。
このように、基地局120が配信サーバ150からデータを受けつつ通信端末110にデータを転送すると、必要なバッファ量は、RWIN×(1−受信レート/送信レート)分で済む。したがって、RWIN分を確保しなくとも、かかるバッファ量RWIN×(1−受信レート/送信レート)を確保するだけで、受信レートと送信レートの差分を吸収することができる。これにより、1つの通信端末110に与えるバッファ量を最小限に抑えることができ、基地局120のバッファリソースを他の通信端末110に割り当てることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において無線通信システムとしてiBurst(登録商標)を挙げているが、これに限定されずWiMAX等無線ブロードバンドシステムにも好適に利用することができる。
また、上述した無線通信システムにおいては、通信端末が配信サーバからデータをダウンロードする構成について説明したため、受信端末として通信端末を、送信端末として配信サーバを挙げて説明したが、通信端末から配信サーバにデータをアップロードする際においては、送信端末が通信端末となり、受信端末が配信サーバとなる。したがって、通信端末および配信サーバは、送信端末の機能および受信端末の機能の両方を備えていてもよい。
なお、本明細書のバッファ量制御方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、TCP/IPを利用する中継装置およびバッファ量制御方法に利用可能である。
実施形態にかかる無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 実施形態にかかる基地局のハードウェア構成を示したブロック図である。 実施形態にかかるバッファ量制御方法の処理の流れを示したフローチャートである。 バッファ量確保部の他の処理動作を説明するための説明図である。 バッファ量確保部の他の処理動作を説明するための説明図である。
符号の説明
110 …通信端末、112 …ノート型パーソナルコンピュータ、120 …基地局、130 …通信網、140 …中継サーバ、150 …配信サーバ、210 …制御部、212 …メモリ、214 …無線通信部、216 …有線通信部、220 …バッファ、230 …容量情報取得部、232 …通信レート取得部、234 …レート判定部、236 …バッファ量確保部

Claims (5)

  1. 送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置であって、
    前記送信端末が前記受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを前記受信端末から取得する容量情報取得部と、
    前記送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファと、
    前記バッファにおける前記受信端末に用いられるバッファ量として少なくとも前記RWIN分を確保するバッファ量確保部と、を備え
    前記バッファ量確保部は、当該中継装置から前記受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、前記送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、前記バッファ量として少なくとも前記RWIN分を確保することを特徴とする中継装置。
  2. 送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置であって、
    前記送信端末が前記受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを前記受信端末から取得する容量情報取得部と、
    前記送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファと、
    前記バッファにおける前記受信端末に用いられるバッファ量として少なくとも前記RWIN分を確保するバッファ量確保部と、を備え、
    前記バッファ量確保部は、当該中継装置から前記受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、前記送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、前記バッファ量として、RWIN×(1−受信レート/送信レート)分を確保することを特徴とする中継装置。
  3. 前記受信端末へのデータの転送は無線通信によって為されることを特徴とする請求項1または2に記載の中継装置。
  4. 送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置が、当該送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファのバッファ量を制御するバッファ量制御方法であって、
    前記送信端末が前記受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを前記受信端末から取得し、
    当該中継装置から前記受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、前記送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、前記バッファにおける前記受信端末に用いられるバッファ量として少なくとも前記RWIN分を確保することを特徴とするバッファ量制御方法。
  5. 送信端末から受信端末へ転送されるデータを中継する中継装置が、当該送信端末から受信したデータを一時的に保持するバッファのバッファ量を制御するバッファ量制御方法であって、
    前記送信端末が前記受信端末からの確認応答を受けることなく送信可能なデータ量であるRWINを前記受信端末から取得し、
    当該中継装置から前記受信端末へデータを送信する通信レートを示す受信レートが、前記送信端末から当該中継装置へデータを送信する通信レートを示す送信レートよりも小さい場合に、前記バッファにおける前記受信端末に用いられるバッファ量として、RWIN×(1−受信レート/送信レート)分を確保することを特徴とするバッファ量制御方法。
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