JP5084514B2 - 無線通信システムにおける電力制御の方法およびデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムのトランシーバ(通信装置)における電力制御コマンドの生成方法に関する。本発明は、また電力制御ユニットおよび本方法を実施するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体および電力制御ユニットを備えた無線通信装置にも関連する。本発明は、無線通信システムの第1の通信装置から第2の通信装置への送信信号の電力レベルの制御方法にも関連する。
無線通信システムでは、通信装置の送信機と別の通信装置の受信機との間の伝送チャネルは、無線リンクにより形成される。例として、(ダウンリンク伝送方向に対しては)送信機を基地局に備えることができ、受信機を移動局などのユーザ機器に備えることができ、反対に、(アップリンク伝送方向に対しては)、送信機を移動局が備え、受信機を基地局が備えることになる。
無線通信システムにおける送信電力制御を使用して、チャネルにおける変動(伝播遅延およびフェーディングの影響など)を補正し、システムの全てのユーザに受容可能な伝送品質を維持することを保証する。
マルチパスフェーディングは送信機から受信機への無線信号が反射して伝播することが原因で発生する。マルチパスフェーディングは、時々深いフェーディングによって、受信信号の電力レベルを低下させるなど非常に急速に電力レベルを変動させる。この影響を補正するために、閉ループ電力制御を典型的には使用する。
WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)などの多くの無線通信システムでは、種々のチャネルにおける種々のユーザが同じ周波数で同時に送信を行っているので、送信電力は最も重要なリソースである。それ故、各チャネルの送信電力レベルを可能な限り低く保ち、その一方で受信機に受容可能な性能品質を維持することが重要である。またWCDMAでは、「遠近」問題を最少化する必要がある。遠近とは、基地局から遠く離れた移動局に対する、基地局に近い移動局からの信号強度の比を意味し、この比は可能な限り1に近いことを必要とする(即ち、基地局は、一人のユーザが他をブロックするのを避けるために、基地局からの距離に関わらず全ての移動局から同じオーダの信号電力を受信する必要がある)。
ソリューションは、閉ループ電力制御が典型的であり、これは送信電力を調整し、信号対干渉比(Signal-to-Interference Ratio、SIR)の推定値を受信し、それが所与の目標値(SIR参照値)となるように維持する。WCDMAシステム仕様書番号25.214「物理レイヤ手順(Physical layer procedures、FDD)に対する3GPP(Third Generation Partnership Project、第3世代共同プロジェクト)のソリューションには、WCDMAシステムの送信電力制御を記載している。WCDMAのアップリンクおよびダウンリンクにおける閉ループ電力制御は、典型的には、無線通信システムのデバイスに備えられた受信機におけるインナーループ電力制御およびアウターループ電力制御といった各制御ループを形成するための要素を備える。
アウターループ電力制御は、典型的には、推定されたブロック誤り率(block error rate、BLER)のBLER参照値からの偏差に基づいて、SIR参照値を設定する。インナーループ電力制御はSIR推定値をSIR参照値と比較する。この比較に基づいて、インナーループは無線通信システムにおける別のデバイスの送信機へ送信する電力要求、即ち送信電力制御(Transmit Power Control、TPC)コマンドを設定する。TPCコマンドは変更要求が送信電力の増加か、または削減かを示す。アウターループは典型的にはインナーループの速度より遥かに遅い速度で動作する。3GPPWCDMAシステムでは、アウターループの動作は10−100Hzの速度で実行するが、インナーループの動作は1500Hzの速度で実行することがある。
WCDMAシステムでは、典型的には幾つかのデータビットを伝送ブロックへと集約し、幾つかの伝送ブロックを送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)に含める。伝送ブロックはTTI中に送信する幾つか(1個〜8個)のフレーム(それぞれ10ms)を含む。伝送ブロックのデータを復号化するために、受信機は典型的にはTTIを完全に受信する必要がある。3GPPWCDMAシステムによれば、アウターループ電力制御は、10−80msのTTI毎に一度SIR参照値を更新する。
しかしながら、たとえSIR参照値がこの時間内で一定に保たれても、SIRの実際値は1つのTTIの期間内で変動することになる。従って、TTI中にスロット毎に作成するTPCコマンドは第1のスロットでは最適でありうるが、同一TTIの残りのスロットでは最適でありえない。
公開特許出願、国際公開第WO03/055098号、国際公開第WO01/20808号および米国特許出願第2002/0187802号は同じ技術分野の従来技術を示した特許文献の例である。
国際公開第WO03/055098号は電力制御方法を記載している。この方法はソフト(軟)情報の(非符号化ビット誤り率などの)推定と追加のレギュレーションを用いることで、非符号化ビット誤り率の推定値と非符号化ビット誤り率の参照値との比較に基づいてSIR参照値を作成するものである。
TTI中に幾度かSIR参照値を生成および更新または修正し、TTI期間内で変動するSIR値の影響を最少化する方法を提供することが本発明の1つ以上の実施形態の目的である。
本発明の1つ以上の実施形態によれば、以上の課題およびその他の課題は無線通信システムの(移動局または基地局などの)通信装置における電力制御コマンドの生成方法により解決される。本方法は事前に定義された時間期間の始めに品質測定参照値を計算する工程、事前に定義された時間期間内で繰り返し通信装置の受信信号の品質測定推定値を生成する工程、品質測定推定値および品質測定参照値に応じて電力制御コマンドを生成する工程、および事前に定義された時間期間内で幾度か品質測定参照値から品質測定修正参照値を生成する工程を含む。電力制御コマンドを生成する工程は、品質測定推定値を品質測定修正参照値と比較する工程を含む。
品質測定修正参照値を生成する工程は、事前に定義された時間期間中の時間の所与のポイントで以前に生成した品質測定推定値から品質測定実効値を計算する工程、および品質測定実効値と前記品質測定参照値との差分に応じて品質測定修正参照値を生成する工程を含む。本方法は、このようにある定数値の品質測定結果に対応するこの品質測定実効値を生成することにより品質測定推定値の変動を考慮して品質測定の参照値を調整しようとするものである。
品質測定実効値を計算する工程は、以前に生成した品質測定推定値から線形平均、指数平均または対数平均の1つ以上を計算する工程を含むことができる。
品質測定修正参照値を生成する工程は、また事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割することができ、次のサブ期間の品質測定修正参照値がゼロまたは負になる場合に、事前に定義された時間期間の残りの時間に対して品質測定修正参照値を所定の閾値に設定する工程を含むことができる。所定の閾値を例えばゼロに設定することができる。
本発明の1つ以上の実施形態によれば、コンピュータ可読記憶媒体に電力制御コマンドの生成方法を実施するためのコンピュータプログラムを記憶する。
本発明の代替実施形態によれば、無線通信システムにおける第2の通信装置から第1の通信装置への送信信号の電力レベルの制御方法を提供する。本方法は、事前に定義された時間期間の始めに品質測定参照値を計算する工程、事前に定義された時間期間中に繰り返し第1の通信装置における受信信号の品質測定推定値を生成する工程、品質測定推定値および品質測定参照値に応じて電力制御コマンドを生成する工程、電力制御コマンドを第2の通信装置へ送信する工程、電力制御コマンドに応じて第2の通信装置で第1の通信装置への送信信号の電力レベルを調節する工程、および事前に定義された時間期間中に幾度か品質測定参照値から品質測定修正参照値を生成する工程を含む。電力制御コマンドを生成する工程は、品質測定推定値を品質測定修正参照値と比較する工程を含む。
第1の通信装置は移動局でありえ、第2の通信装置は無線通信システムの基地局でありうるか、または第1の通信装置は基地局でありえ、第2の通信装置は移動局でありうる。
品質測定修正参照値を生成する工程は、事前に定義された時間期間中の時間の所与のポイントで以前に生成した品質測定推定値から品質測定実効値を計算する工程、および品質測定実効値と前記品質測定参照値との差分に応じて品質測定修正参照値を生成する工程を含むことができる。
本方法は、このようにある定数値の品質測定結果に対応するこの品質測定実効値を生成することにより品質測定推定値の変動を考慮して品質測定の参照値を調整しようとする。
さらに、品質測定実効値を計算する工程は、以前に生成した品質測定推定値から線形平均、指数平均または対数平均の1つ以上を計算する工程を含むことができる。
品質測定修正参照値を生成する工程は、また事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割することができ、次のサブ期間の品質測定修正参照値がゼロまたは負になる場合に、事前に定義された時間期間の残りの時間に対して品質測定修正参照値を所定の閾値に設定する工程を含むことができる。所定の閾値を例えばゼロに設定することができる。
さらなる代替実施形態では、無線通信システムの(移動局または基地局などの)通信装置における電力制御ユニットを提供する。電力制御ユニットは、事前に定義された時間期間の始めに品質測定参照値を計算するように構成した第1のコントローラおよび事前に定義された時間期間中に繰り返し通信装置の受信信号の品質測定推定値を生成するように構成した品質測定推定器を備える。電力制御ユニットは、また品質測定推定値および品質測定参照値に応じて電力制御コマンドを生成するように構成されたインナーループ要素を備える。電力制御ユニットは、事前に定義された時間期間中に幾度か品質測定参照値から品質測定修正参照値を生成するように構成された第2のコントローラをさらに備えることができる。第3のコントローラでありうるインナーループ要素は、品質測定推定値と品質測定修正参照値との比較により電力制御コマンドを生成するように構成することができる。
電力制御ユニットは、事前に定義された時間期間中の時間の所与のポイントで以前に生成した品質測定推定値から品質測定実効値を計算するように構成する計算装置をさらに備える。第2のコントローラは、品質測定実効値と前記品質測定参照値との差分に応じて品質測定修正参照値を生成するように構成する。
特に、計算装置は、以前に生成した品質測定推定値の線形平均、指数平均または対数平均の1つ以上の計算により品質測定実効値を生成するように構成することができる。
さらに、第2のコントローラは、事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割することができ、次のサブ期間の品質測定修正参照値がゼロまたは負になる場合に、事前に定義された時間期間の残りの時間に対する所定の閾値として品質測定修正参照値を生成するようにさらに構成することができる。所定の閾値を例えばゼロに設定することができる。
電力制御ユニットを、さらに無線通信システムの通信装置に含むことができ、通信装置は移動局または基地局でありうる。
種々の実施形態に対して、品質測定推定値は信号対干渉比(SIR)の推定値でありえ、品質測定参照値はSIR参照値でありうる。SIR推定値は受信パイロットシンボルに基づいて推定することができる。同様に、品質測定実効値はSIR実効値でありえ、品質測定修正参照値はSIR修正参照値でありうる。
さらに種々の実施形態に対して、事前に定義された時間期間は幾つかのサブ期間に分割することができる。品質測定修正参照値の生成はサブ期間毎に実施することができる。より詳細には、事前に定義された時間期間は広帯域符号分割多元接続(WCDMA)システムの1つ以上の送信時間間隔でありえ、サブ期間はWCDMAシステムのスロットまたはスロットの一部でありうる。
本発明の種々の実施形態によれば、SIR参照値などの品質測定参照値を調整し、従来技術のソリューションと比較してより頻繁に更新し、電力制御コマンドをより正確に生成することができるようになる。これによって、以上の方法を実装した電力制御システムはより効率的に動作し、無線通信システム全体の容量は増加することになる。さらに、無線通信システムの多様なユーザからの不要な電力要求を回避することができる。
以上の特徴および利点は本発明を限定するものではなく、当業者であれば以下の詳細な記述を読み、添付の図面を見れば、さらなる特徴および利点を認識できるであろう。
以下では、本発明の実施形態を、図面を参照しながらさらに完全に説明することにする。
図1は、無線通信システムの1方向において送信電力制御閉ループとして動作する電力制御システム600を示す。電力制御システム600は、少なくとも第1の通信装置601および第2の通信装置602を備える。これら通信装置は、無線通信チャネル603を経て種々の種類の情報を搬送する無線信号により相互に通信する。第1の通信装置601は、少なくとも第1の受信機604、少なくとも第1の送信機605および少なくとも1台の電力制御ユニット606を備え、電力制御ユニット606は、例えば図2および図4に関して以下に記述する電力制御ユニット100または300でありうる。第2の通信装置602は、少なくとも第2の受信機607、少なくとも第2の送信機608を備える。第1の通信装置601が無線通信システムの基地局および/または無線ネットワーク制御装置であれば、電力制御システム600をアップリンク送信方向で使用し、逆に第1の通信装置601が移動通信システムの移動ユニットであれば、電力制御システム600をダウンリンク送信方向で使用する。とはいえ、電力制御システムはアップリンクおよびダウンリンクの双方で有効に使用できる。そうであれば、アップリンクシナリオの第2の通信装置は、また第2の電力制御ユニットを備えることとなる。しかしながら、電力制御システム600の記述を簡潔化するために、図1の第1の通信装置601のみに電力制御ユニット606が備えられているように示す。情報信号609を第2の送信機608から無線送信チャネル603を経て送信し、無線送信チャネル603は、信号を第1の受信機604により受信するまでランダムで、未知の方法で信号に影響を及ぼす。第1の受信機604は、例えば増幅、フィルタリング、周波数下方変換(ダウンコンバート)、標本化、逆拡散、復号化およびインターリーブ解除(デインタリーブ)により信号を処理し、処理受信信号610を形成し、これを電力制御ユニット606に入力し、電力制御ユニット606は送信電力制御(transmit power control、TPC)コマンド611を作成する。TPCコマンド611を第1の送信機により処理し、無線信号612を形成し、無線信号612は無線送信チャネル603を経て送信するTPCコマンドを有する。TPC無線信号612を第2の受信機607により受信、処理し、制御信号613を形成し、これを入力し、第2の送信機608の電力レベルを制御する。送信データ信号609の送信電力を次に制御する。
図2は、電力制御をアップリンクおよびダウンリンクの双方の伝播方向においてサポートする、3GPP仕様に基づくWCDMA無線通信システムのデバイスの通信装置で使用する従来技術の電力制御ユニット100の概要ブロック図を示す。電力制御ユニット100はアップリンク電力制御のための基地局受信機およびダウンリンク電力制御のための移動局受信機と接続する。
無線通信システムにおけるデバイスのアウターループ電力制御の目的は、インナーループ電力制御がターゲットとして使用する信号品質測定のための参照値を設定し、連続的に調整することである。典型的には、品質測定値は信号対干渉比(SIR)の値であり、品質測定参照値はSIR参照値102である。SIR推定装置106は、受信パイロットシンボル107からSIR推定値103を生成し、SIR推定値103をインナーループ電力制御部104に供給する。パイロットシンボル107は受信機で既知であり、無線送信チャネルで情報信号と同じ伝播条件を経験しているので、情報信号のSIR値を推定することができる。
インナーループ電力制御部104は、無線通信システムにおける別のデバイス(図示せず)へ、そのデバイスのその送信電力の調整方法を通知するための送信電力(TPC)コマンド105を作成して送信することにより、新たなSIR値に影響を及ぼす。送信電力は、典型的には、所定の方法により調整される。SIR推定値103がSIR参照値102を下回れば、電力を増大させるためのTPCコマンド105を他のデバイスの通信装置に送信し、その電力を増大させ、SIR推定値103がSIR参照値102を上回れば、電力を減少させるためのTPCコマンド105を他のデバイスの通信装置に送信し、その電力を減少させる。送信電力をデシベル(dB)の個別ステップで典型的には調整する。電力調整の幅(ステップサイズ)は無線通信システムにより設定されるネットワークパラメータであり、WCDMAの場合±0.5、1、1.5または2dBである。新たなTPCコマンド105を、それぞれ10/15=0.667msまたはこれに等価なスロット毎に送信し、インナーループ制御部104は、1500Hzの周波数で動作し、高速フェーディングを補正する。
SIR参照値102は、無線通信システムにより設定するネットワークパラメータであるブロック誤り率(BLER)参照値108および受信データブロックの追加品質測定結果であるBLER推定値109に基づきアウターループ制御部101により生成し、制御する。BLER推定装置110は、各データブロックの循環冗長性検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)誤りビットに基づき、伝送チャネルのBLER推定値を推定する。これらビットは特殊な符号化特性を有し、ビットが誤りであると分かれば、伝送ブロックのビットを受信機により誤って復号化したものと考える。受信機はCRC誤りビットを処理し、CRC誤りフラッグ111を立てる。このフラッグが「非設定」の状態にあれば、データブロックを受信機で正しく回復することが可能であると仮定する。そうではなく、フラッグを「設定」すれば、全データブロックが誤りであると考える。伝送チャネルのBLER推定値は、BLER推定装置110のCRC誤りフラッグ111の処理により求める。
アウターループ制御部101は、3GPPWCDMAシステムの場合10乃至80msである送信時間間隔(TTI)毎に一度SIR参照値102を更新する。伝送または符号ブロックはTTI中に送信する幾つか(1乃至8)のフレーム(各10msの継続時間)を含む。アウターループはこのようにインナーループより遥かにゆっくり動作し、インナーループは代わってスロット(0.667ms)毎にTPCコマンドを更新する。
図3に、WCDMAシステムの代表的なタイミング構成を示す。TTI201は構成上1乃至8の無線フレーム202を含む。10msの各フレーム202を15のスロット203に分割し、各スロットは2560チップ(チップ当り0.26μs)の長さまたは10/15=0.667msの時間である。各スロット203は、インナーループの1電力制御期間に相当する。例えば、専用ダウンリンクのWCDMA物理チャネル(dedicated physical channel、DPCH)では、各スロット203はデータビット、TPCコマンド、パイロットビットおよび伝送チャネル指示情報(Transport Channel Indicator、TPCI)を有する。データおよびパイロットビットを、それぞれビット数を表すシンボル(図示せず)として符号化する。スロットのビット総数は、WCDMA拡散率(spreading factor、SF)により決定する。SF値は、WCDMAの場合2乃至512の範囲である。
無線通信システムの電力制御の主目的は、典型的には、送信機の送信電力を制御することであり、受信機での品質測定結果が所与の参照値を維持し、これに従うようにすることである。システムが異なれば、異なる品質測定および種々の品質測定の組み合わせを使用することができる。WCDMAのソリューションでは、BLER参照値108は例えばTTI毎に更新できるが、実際にはBLER参照値108の更新はより少ない頻度によっても行う。SIR参照値102は、従来技術のソリューションによれば、典型的には各TTIに対し一定に保持し、TTIはTTI当りのフレーム数に応じて80msまでの長さとなりうる。実際には、現実のSIR値および従ってSIR推定値103はこの時間の間に変動する。これはフェーディング、雑音およびその他の擾乱の影響によるものであり、この影響は、一方のデバイスの受信機と他方のデバイスの送信機との相対的な移動に依存し、電力制御により完全に補正するのは通常困難である。
このため、TPCコマンド105をSIR参照値102に基づいて更新することができるが、SIR参照値102はTTIの残りの時間に対して最早理想的な参照値ではない。BLER値は品質測定の測定結果または推定であり、これは、受信伝送ブロックの場合、対応するTTI中のSIRの変動に依存する。これは、BLER値がTTI間で同一SIR参照値により変動することになり、大きすぎるBLER、または送信機の不要に大きな電力要求のいずれかになり、システム容量の削減、例えば通信システムの同時ユーザ数の削減となりうる、ことを意味する。
本発明の実施形態に係る1つの目的は、それ故これらの変動を考慮して、品質測定の参照値を調整することである。これを同じBLER値を得る一定の品質測定値に対応する効果的で、新たな品質測定値の計算により達成する。品質測定の参照値を、アウターループ制御部の第1のコントローラによりさらに生成し、新たな第2のコントローラまたはアウターループ制御部若しくはインナーループ制御部に含むかまたは接続した調整器に入力する。品質測定参照値は、例えば事前に定義された時間期間毎に一度生成することができ、BLER推定値のBLER参照値に向けた調整に基づいて生成する。事前に定義された時間期間はTTIまたはTTIのある倍数でありうる。第2のコントローラは、次に品質測定実効計算値と(第1のコントローラにより生成した)元の品質測定参照値との間の差分に基づいて、サブ期間毎に一度、例えばスロット当りに一度などの事前に定義された時間期間中に幾度か品質測定修正参照値を生成する。アウターループ制御部またはインナーループ制御部に含むかまたは接続することができる品質測定実効値の計算装置は、以下に詳細に記述するように、品質測定推定値に基づいて品質測定実効値を導出する。品質測定修正参照値および品質測定推定値を第3のコントローラ、即ちインナーループ制御部へさらに入力し、第3のコントローラは品質測定修正参照値を品質測定推定値と比較し、サブ期間毎に一度比較に応じて電力制御コマンドを生成する。電力制御コマンドは別の無線通信送信デバイスの信号に必要な電力調整を示す。
図示するために、次にインナーループ制御部の品質測定としてSIRを、アウターループ制御部の追加品質測定としてBLERを参照するが、品質測定のこの組み合わせに本発明が限定されないことを理解すべきである。ビット誤り率(bit error rate、BER)は、例えばアウターループ制御部における品質測定の別の可能な選択肢である。
BLER値は、対応するTTI中のSIR値に依存する。SIR値が一定であるとすれば、SIR値とBLER値との間には、SIR値が大きければ、BLER値が低いことを表し、また逆も成り立つ関係が存在する。とはいえ、SIR値は実際には変動するが、受信機は一定の(小さな)BLERを維持する必要がある。例えばSIR値がTTI中に変動する場合、あるBLERに対応するであろう一定のSIR値を計算するか、または予測することは有益であろう。本発明の実施形態によれば、そのようなSIR値を計算し、品質測定実効値、即ち以下でSIRキャップバー(キャップバーは上線を意味するが明細書中ではSIRのように下線で示すことがある。)と表記する実効SIRを形成する。このようにしてあるBLERを取得することは、ある所望のSIR実効値を得るのに等しい。このSIR実効値は、現在の時間期間内で、例えばTTI中に、幾つかのSIR推定値に基づいて計算する。SIRの値は、サブ期間毎、例えばスロット毎に更新する。本発明の1つ以上の実施形態では、SIR参照値は、時間期間中に何度か、即ちTTI中に何度か調整する。新しいSIR修正参照値は、例えばスロットまたはスロットの一部でありうるサブ期間毎に一度など、事前に定義された時間期間中に何度か、ある実効SIRに基づいて、生成される。
SIRの値は、例えば1、2、4または8フレームでありうるTTIの継続時間中の種々のSIR値の平均値でありうる。SIRの値を予測し、事前に定義された時間期間内で、例えばTTI内で、SIR参照値の更新を許容することにより、変動するSIR推定値の効果を電力制御システムにおいて考慮する。
SIRの値は、種々の方法で定義し、予測するか、または計算することができる。定義の例を式1、式2および式3に示す。線形実効SIRは、線形平均であり、次式で定義する。
Figure 0005084514
上式で、Nは事前に定義された時間期間内で、例えばTTI内で、取得されるSIR値の数である。Nは、TTIに含まれるサブ期間の数に等しくなりうる。例えば新たなSIR値をスロット毎に推定すれば、NはTTIのスロット数に等しくなることになり、この数はWCDMAでは1から8の間の整数である。とはいえ、SIRは任意の期間に対して計算でき、Nは時間期間のサブ期間の数である必要はない、ことに注意すべきである。
代わりに、対数実効SIRを使用することができる。対数実効SIRは次式で定義する。
Figure 0005084514
さらに別の代替案として、指数実効SIRを使用することができ、指数実効SIRは次式により定義する。
Figure 0005084514
これらの定義は、若干異なる方法で実効SIRをBLERに対応付けられることが経験上分かっており、従って種々の実装は種々の定義を使用することができる。SIRの変動が小さく、SIR値の小さな範囲であれば、線形実効SIRおよび対数実効SIRが最も有用であることが分かっており、一方、指数実効SIRはSIRの大きな変動に対しても不確定性の小さな対応付けを提供する。これに代えて、定義の種々の組み合わせを、SIR推定値の範囲に基づいて実効SIRの計算に使用してもよい。
次に図4を参照して、本発明の1つ以上の実施形態による電力制御ユニット300の実施例のブロック図を示す。電力制御ユニット300は、第1のコントローラ303、第2のコントローラ302および第3のコントローラ312を備えることが示されている。他の調整装置を使用することもできるが、コントローラは例えばPIまたはPID調整装置として実現することができる。電力制御ユニット300は、BLERコントローラ(アウターループコントローラ)として機能しうる第1のコントローラ303を備え、BLERコントローラは(CRC誤りフラッグ115に基づきBLER推定装置316において推定する)BLER推定値304をBLER参照値305と比較し、事前に定義された時間期間毎に一度、例えばTTI当りに一度、本明細書でSIR参照値と表記する、品質測定参照値306を生成する。図2の従来技術と比較すると、電力制御ユニット300は、SIRコントローラでありうる、追加調整装置要素、即ち第2のコントローラ302を備える。SIR参照値306を第2のコントローラ、即ちSIRコントローラ302に入力する。さらに、SIR推定値307を、サブ期間毎に一度、例えばスロット毎に一度などTTI中に繰り返し受信し、処理するパイロットシンボル314に基づいてSIR推定装置308により作成する。SIR推定値307を第3のコントローラ、即ちインナーループ要素312に入力する。本発明の1つ以上の実施形態によれば、SIR推定値307をまたSIR計算装置310に入力する。SIR計算装置310は、SIR推定値307に基づき例えば式1、式2または式3の中の任意の式によりSIR実効値、即ちSIR311を計算する。SIR311はサブ期間当りに一度生成し、更新する。SIR計算装置310および第2のコントローラ302は、アウターループコントローラ303またはインナーループ制御部312に備えられるか、またはこれらと接続することができる。SIRの値311をSIRコントローラ302に入力し、SIRコントローラ302はSIRの値311をSIR参照値306と比較し、SIR修正参照値309を作成する。これを、スロット当りに一度などTTI内で幾度か実行する。この修正参照値を、従ってTTIの時間期間内で何度か更新する。SIR修正参照値309をサブ期間毎に一度生成することができ、この参照値を第3のコントローラ104、即ちインナーループ制御部に入力する。SIRコントローラ302により実行する制御の目的は、事前に定義された時間期間内で何度かSIR修正参照値309を更新することによりSIR参照値306であるSIR要求実効値と実際のSIR実効値311との間の誤差(SIR実効誤差)を最少化することである。
以下では、SIR参照値に対する用語をSIR ref、SIR修正参照値に対する用語をSIRrefとすることにする。
SIR計算装置310は、現在のSIRの値が関係するTTI内での瞬時値のタイミング記憶がさらに必要である。電力制御ユニット300は、それ故事前に定義された時間期間の満了の登録およびサブ期間の登録のタイマと接続することができる。タイマを、従って事前に定義された時間期間内の可能なNサブ期間の内の処理中であるサブ期間を記憶するために更新する。
電力制御ユニット300を、ハードウエアまたはソフトウエア、またはそのある組み合わせのいずれによって実装するかに応じて、図4の例は、物理的回路実装を表すこともあるし、物理的回路実装を表すものではないこともあることを理解すべきである。例えばソフトウエアに基づく実装では、図示した要素はストアード・コンピュータ・プログラム命令またはマイクロコードなどにより実装する処理機能を備えることができる。
各スロットにおけるSIR修正参照値に関する最適化は多数のTTIを経て行うことができる。SIR修正参照値への加重(重み)についても最適化してもよい。これにより、SIR修正参照値を可能な限り小さく保つことができる。
本発明の実施例によれば、最適化処理は、SIR実効誤差を最少化するように動作し、M個のTTI期間を経てSIR実効誤差の絶対値を最少化する。この誤差を式4に示す。
Figure 0005084514
以上の基準により最適化された新たなSIR修正参照値を選択することは、新しいSIRの測定または推定を行うたびに、即ちサブ期間ごと、例えばスロット毎に一度計算して実行することができる。
最適化では、SIR修正参照値と実際のSIR値との間のダイナミックス、およびSIR値およびSIR値の変化率への制限および制約などの幾つかの条件を考慮する必要がある。例えば、WCDMAシステムでは、許容電力ステップサイズおよびSIR値の変更頻度などの制限がある。WCDMAでは、SIR参照値の変更は連続したスロット間においてのみ可能である。電力は通常1dBの固定ステップで増減する。
本発明の別の実施形態では、最適化処理は、現在のTTI(M=1)のみを考慮し、時間期間の特定のサブ期間におけるそのTTIの残りのSIR修正参照値、N−n個ある残りのSIR修正参照値、
Figure 0005084514
に関して実行する。Nは、時間期間、例えばTTI中のSIR値の総数を表す。正確な実効SIRを取得するための時間切れとなるTTIの終わりでは、SIR修正参照最適値309は典型的には元のSIR参照値306からより多く乖離する。最終SIR修正参照値SIRref(N)は、元のSIR参照値SIR参照値306からは遥かに離れることがありうる。SIR値の瞬間的変化はダイナミックスにより防止されるので、これはその後のTTIに制御上の問題を惹起することがある。それ故、本発明のなお別の実施形態では、適した重みまたは制約を最終のSIR修正参照値に課し、以後の送信時間間隔において制御ループの性能を改善する。
以上に提案したソリューションは時間に応じて変化する制御アルゴリズムに帰着するが、時間に応じて変化しない制御アルゴリズムもまた考慮することができる。
次に、SIRコントローラ302の制御アルゴリズムの実施例に対するさらに詳しい説明を行うことにする。このアルゴリズムは、現在のTTI(M=1)のみを考慮する場合のソリューションを、複雑さを少なくして、そのTTIの残存SIR修正参照値に関して実現することができる。例えばTTIのスロットでありうるサブ期間毎に推定する新たなSIR参照値があり、TTIなどの事前に定義された時間期間の残存スロットに対して(特定のスロット番号nにおいて)、SIR(n)=SIRref(n)を取得することが可能であると仮定すれば、その場合、SIR値の瞬間的変化がある場合にも、このアルゴリズムの実現は可能であることになる。その場合、最適化は各TTIに対して個々に行うことができる。
再度、SIR参照値306に対する用語をSIR refおよびSIR参照値309に対する用語をSIRrefとすることにする。
図5aおよび図5bは、スロット番号nまでの情報に基づくスロット番号n+1におけるSIR修正参照値の選択方法の背後にある基準をグラフで示す2つの実施例を示す。例示するために、SIR値を非現実的な直線で示す。n番目のスロットにおいて、SIRコントローラ302の目標を満たすように、SIR修正参照値を選択する必要がある。目標は、SIRrefの値を作成し、時間期間のN個のサブ期間中において、SIRrefの曲線およびSIR曲線下部のN・SIR参照値に等しい同じ領域の値を取得することである。この目標を取得するために、以後△S(n+1)と表記する残存SIR修正参照値の値を、n+1={1...N}であるスロット番号n+1において、次式が成立するように選択する必要があり、
Figure 0005084514
上式で、Sは、累積SIR値であるn個のSIR値への寄与項であり、△S(n+1)はなお取得すべき残存しているN−n個のSIR参照値への寄与項である。図5aおよび図5bは、スロット番号nにおける領域へのSIRの寄与項に関する2つのシナリオを示す。Sは、式1乃至3の内の1式により例えば計算する。SIR参照値はBLERコントローラにおけるBLER推定値のBLER参照値との比較により取得した。図5bは、図5aの状況と比較してより大きな△S(n+1)を必要とする場合の状況を示す。
スロット番号n+1の△S(n+1)の値がゼロまたは負になれば、信号対干渉比の修正参照値を、時間期間の残存時間に対して所定の閾値に設定する必要がある。閾値を例えばゼロに設定することができる。
線形実効SIRをSIRの定義として使用すれば、残存SIR修正参照値、即ち△S(n+1)は次式を満たすことになるように選択すべきである。
Figure 0005084514
式6bの右手側の第1の部分は、この場合線形実効SIRによるSの定義に等しく、第2の部分は△S(n+1)の設計上の選択に等しい。
式6bは次式のように書き換えることが得きる。
Figure 0005084514
全ての残存SIR修正参照値を等しく選択すれば、実際のSIRの最小二乗偏差が得られる。これは、次の時間瞬間、即ちスロットn+1の新しいSIR修正参照値を次式のように選択すべきである、ことを意味する。
Figure 0005084514
式8は、式6aの定義により次式のように表すことができる。
Figure 0005084514
あるいは、代わりに指数実効SIRを使用して、新しいSIR修正参照値を次式のように選択すれば、SIRの最小二乗偏差が得られる。
Figure 0005084514
ここで、対応するSの定義は:
Figure 0005084514
および
Figure 0005084514
であり、これらは次に以下のように設計することができる。
Figure 0005084514
対数実効SIRに基づく場合に、n+1において取得すべき新しいSIR修正参照値に対するさらなる代替式を式11に示す。
Figure 0005084514
ここで、対応する定義は、
Figure 0005084514
および
Figure 0005084514
のようになり、△S(n+1)は
Figure 0005084514
のように設計することができる。
計数Kは定数であり、この定数はスロットの数を決定し、そのスロット数の中で正しくない実効SIRを訂正することができる。訂正は幾つかのスロットに広がることがある。1スロット中の訂正はK=1に相当する、即ち全ての訂正を一度だけで実行し、固定数のスロット中の訂正は定数K≦1に相当する。次スロットn+1のSIRrefの計算は以前のスロットの推定SIRおよびSIR refに関して実行する。
負のSIR修正参照値は、現在のTTIのSIR実効値が十分大きいであろうというシステムに関する情報を把握済みである状況に対応する。その場合、送信機は電源を切断することができ、SIR値はゼロになる。
図6は、SIR実効値の使用によるスロットn+1のSIR修正参照値を決定する方法500の実施例を図示したフローチャートである。以下では、線形の実効SIRの例を使用する。サブ期間は事前に定義された時間期間内にあり、方法500は事前に定義された時間期間内のN個ある全サブ期間に対してサブ期間毎に一度動作する。以下では、サブ期間はスロットであると仮定し、事前に定義された時間期間はWCDMA無線システムのTTIであるが、本発明の時間期間はこれらの時間期間にのみ限定される発明ではない。
工程501で、SIR推定値を受信パイロットシンボルに基づいて生成し、推定結果をスロットnにおいてSIR計算装置に入力する。さらに、BLER参照値およびBLER推定値に基づいてBLERコントローラにより生成したSIR参照値をSIRコントローラに入力する。次に、本方法は工程502に進み、ここでSIR計算装置はSIR現推定値により累積SIR値Sを更新する。Sはスロット番号1...nに基づくSIRである。SSIRコントローラに入力し、次に本方法は工程504に進む。工程504で、工程が新TTIの開始であるか否かのチェックを行う。n=Nであれば、前のTTIが丁度終了したところであり、従って新TTIが始まる。これが事実であれば、累積SIR値Sおよびnを初期化工程503でゼロに設定する。工程504で、新TTIの始めでないことが分れば、△S(n+1)を式6aにより工程505で計算する。この計算は、図5aまたは図5bのいずれの図においても最も右の領域としてグラフ中で確認することができる。この領域は残存SIR修正参照値にTTIの残りの時間を乗算したものを示している。次に工程506で、スロット番号n+1に有効なSIR修正参照値を、使用した実効SIRの定義に応じて式8、9、10、または11のいずれかに従いSIRコントローラにより生成する。
SIR修正参照値を、次にSIRコントローラから出力し、工程507でインナーループコントローラに入力する。次に、タイムスロット番号nを工程508で更新する。次に、処理は工程501から繰り返し開始する。このSIR修正参照値は、次にNまでの全ての残存スロットに有効と仮定するが、次の動作ではSIR修正参照値を再び新しい値により変更する。このように、処理は全TTIを通じてスロット毎にSIR修正参照値を新たに変更して動作する。
実際、SIR修正参照値の瞬間的変更は以前に説明したように、利用しないが、代わってSIR修正参照値を例えば1dBによる固定ステップで変更する必要があるであろう。所望のレベルのSIR参照値に達するのに限られた量の時間を残して、TTIの終了に近づくと、SIR値に望まない大きな上下変動の問題がありうる。従って、最終値の制約を設定することにより終了条件を満たす必要がありうる。
それ故、本発明のなお別の実施形態では、以下でさらに詳細に説明することにするように、SIR値の最終値の制約を満たす必要がある。本明細書では、式2により定義するように対数実効SIRを例示に使用する。
TTIの終了に近づくまで現SIR修正参照値を保持し、次いで現SIR修正参照値を正しい値、即ちSIR参照値に(一歩ずつ)傾けると、SIR値がSIR参照値に等しければ、実効SIRへの以下の寄与A(n)を得る。
Figure 0005084514
上式で、SIRdB stepはデシベル(dB)によるSIRのステップサイズであり、式12の右手側の第1の部分は、傾斜させない場合のSIR対時間曲線の下部領域に相当し、第2の部分は傾斜部の寄与領域である。A(n)は、このようにデシベル(dB)で測定する。
SIR修正参照値の増減はいずれも、寄与期待値が過小か、または過大かに応じて実行する。
これにより、次タイムスロットn+1のSIR修正参照値(デシベル)が得られ、これは次式に等しい。
Figure 0005084514
nがNに近づくと、最終条件を満たす必要があり、最終条件は以下の不等式で与えられる。
Figure 0005084514
近似により、式12の簡易化アルゴリズムは例えば次式のように書くことができる。
Figure 0005084514
上式で、nrampは、仮定する平均値、または、TTIの終わりにおける傾斜(ランプ)によって必要とされるステップの数である。この実施形態では、所望の領域と最終SIR修正参照値との間に妥協が存在することになる。SIR修正参照値がTTIの最終スロットでSIR参照値のレベルにあり、次のTTIの開始において最適な開始値であれば、その場合、最後の傾斜の上下により、意図する、最適な領域より僅かに異なる総領域になることがある。
さらに別の実施形態では、本発明を、送信電力を節約するように利用すれば、本発明はさらにシステム容量を増加させることができる。符号化により、符号化ブロックの全ビットを受信する前に、現在の送信ブロックの成功を予測することが可能な場合もある。デコーダは、全ビットを受信する前に、例えば完全なブロックを再構築することが可能な場合もある。その場合、TTIの残存部分における送信電力または等価的なSIR値を削減することも可能である。これは残存ビットの品質が現在のブロックの受信の成功に影響を及ぼさないことになるといった事実に基づいている。これは必要な電力を減少させ、従ってシステム容量を増加させることになる。
さらに別の実施形態では、SIR実効値を基地局により利用する追加網計画パラメータとして使用することができる。その場合、SIR実効値と、従ってBLER値が同じであれば、ある移動ユニットに関連するSIR値をTTIの一部の期間で増加させ、TTIのその他の部分の期間で減少させることができる。システムの各移動ユニットからの送信電力をこのようにスケジューリングすることで、システム容量がさらに改善する。
再び図1を参照して、本発明の実施形態による電力制御アルゴリズムが動作するであろう、電力制御システムを概略的に説明する。少なくとも1台の電力制御ユニット606は、例えば図4に関して上述した電力制御ユニット300でありうる。
本発明の実施形態を記述し、提案したが、本発明はこれらに限定されることはなく、添付の特許請求の範囲で明らかにする主題の範囲内において他の方法でも実施することができる。例えば、本発明の実施形態をWCDMAに関して記述したが、本発明はそれに限ることはなく、他の無線通信システムおよび種々の無線通信システムの組み合わせに確に適用することができる。さらに、本電力制御法をアップリンクおよびダウンリンクの双方でサポートすることができる。
この明細書で使用する用語「通信装置」は移動通信システムに存在する多様な種類の移動通信ユニットを含む。また、本発明は単一帯域または単一モードの通信装置に限らず、2台以上の無線通信システムに役立つ通信装置を含む。
この明細書で使用する用語「移動ユニット」または「移動局」は、移動電話機、ページャ、電子オーガナイザ、スマート電話機、コミュニケータ、ヘッドセットおよびその他の通信機器などの多様な種類の携帯または無線通信機器を含む。
無線通信システムで使用する電力制御システムの例を示した図である。 3GPPWCDMA無線通信システムにおける従来技術の電力制御ユニットのブロック図である。 3GPPWCDMA無線通信システムにおけるタイミング構成を示す図である。 本発明の実施形態による電力制御ユニットのブロック図である。 本発明の実施形態により得るSIR値、SIR参照値およびSIR実効参照値対時間のグラフである。 本発明の実施形態により得るSIR値、SIR参照値およびSIR実効参照値対時間の代替グラフである。 本発明の実施形態による外部制御ループにより実行するSIR参照の調整に関するフローチャートである。

Claims (32)

  1. 無線通信システムの通信装置(601,602)における電力制御コマンドを生成する方法であって、
    事前に定義された時間期間の始めに品質測定参照値(306)を計算する工程と、
    前記事前に定義された時間期間内で繰り返し前記通信装置の受信信号の品質測定推定値(307)を生成する工程と、
    前記事前に定義された時間期間内における時間の所与のポイントで以前に生成した品質測定推定値(307)から品質測定実効値(311)を計算する工程と、
    前記品質測定実効値(311)と前記品質測定参照値(306)との差分に応じて、前記事前に定義された時間期間内で幾度か品質測定修正参照値(309)を生成する工程と、
    前記品質測定推定値(307)を前記品質測定修正参照値(309)と比較することにより、前記事前に定義された時間期間内に生成された複数の前記品質測定修正参照値のそれぞれについて、前記事前に定義された時間期間内で複数の電力制御コマンドを生成する工程と、
    前記事前に定義された時間期間の次の事前に定義された時間期間の開始時点で、前記品質測定修正参照値を前記品質測定参照値にリセットする工程と、
    を含む、ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記品質実効値(311)を計算する前記工程が、以前に生成した前記品質測定推定値(307)から線形平均値、指数平均値および対数平均値の少なくとも1つを算出する工程を含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、前記品質測定推定値(307)が信号対干渉比の推定値であり、前記品質測定参照値(306)が信号対干渉比の参照値であることを特徴とする方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、前記事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割し、所与のサブ期間n+1に対して、前記信号対干渉比の修正参照値(309)を生成する前記工程が、次式を計算する工程を含み、
    Figure 0005084514
    上式で、SIRrefは前記信号対干渉比の修正参照値(309)であり、SIRrefは前記信号対干渉比の参照値(306)であり、Kは定数であり、SIR(k)は前記k番目のサブ期間に対する前記信号対干渉比の推定値(307)である、ことを特徴とする方法。
  5. 請求項3に記載の方法であって、前記事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割し、所与のサブ期間n+1に対して、前記信号対干渉比の修正参照値(309)を生成する前記工程が、次式を計算する工程を含み、
    Figure 0005084514
    上式で、SIRrefは前記信号対干渉比の修正参照値(309)であり、SIRrefは前記信号対干渉比の参照値(306)であり、Kは定数であり、SIR(k)は前記k番目のサブ期間に対する前記信号対干渉比の推定値(307)である、ことを特徴とする方法。
  6. 請求項3に記載の方法であって、所与のサブ期間n+1に対して、前記信号対干渉比の修正参照値(309)を生成する前記工程が、次式を計算する工程を含み、
    Figure 0005084514
    上式で、SIRrefは前記信号対干渉比の修正参照値(309)であり、SIRrefは前記信号対干渉比の参照値(306)であり、Kは定数であり、SIR(k)は前記k番目のサブ期間に対する前記信号対干渉比の推定値(307)である、ことを特徴とする方法。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載の方法であって、K=1/(N−n)であり、Nは前記事前に定義された時間期間に含まれるサブ期間の数であり、nは現在のサブ期間を示す番号である、ことを特徴とする方法。
  8. 請求項4から7のいずれか1項に記載の方法であって、前記信号対干渉比の修正参照値を生成する前記工程が、SIRref(n+1)の前記値がゼロか負になれば、前記事前に定義された時間期間の残りの時間に対して前記信号対干渉比の修正参照値を所定の閾値に設定する工程をさらに含む、ことを特徴とする方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、前記所定の閾値をゼロに設定する、ことを特徴とする方法。
  10. 請求項1に記載の方法であって、前記品質測定修正参照値(309)を生成する前記工程が、前記事前に定義された時間期間における第1の部分に対して前記品質測定修正参照値を最大値に設定し、前記事前に定義された時間期間における第2の部分に対して前記品質測定修正参照値を最小値に設定する工程を含む、ことを特徴とする方法。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の方法であって、前記無線通信システムが広帯域符号分割多元接続システムである、ことを特徴とする方法。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の方法であって、前記事前に定義された時間期間が広帯域符号分割多元接続システムにおける少なくとも1つの送信時間間隔(201)である、ことを特徴とする方法。
  13. 請求項4から9のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブ期間が広帯域符号分割多元接続システムのスロット(203)である、ことを特徴とする方法。
  14. 請求項4から9のいずれか1項に記載の方法であって、前記サブ期間が広帯域符号分割多元接続システムにおけるスロットの一部である、ことを特徴とする方法。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の方法であって、前記通信装置が移動局である、ことを特徴とする方法。
  16. 請求項1から14のいずれか1項に記載の方法であって、前記通信装置が基地局である、ことを特徴とする方法。
  17. 無線通信システムの通信装置に備えられる電力制御ユニット(300)であって、
    事前に定義された時間期間の始めに品質測定参照値(306)を計算するように構成された第1のコントローラ(303)と、
    前記事前に定義された時間期間内で繰り返し前記通信装置の受信信号の品質測定推定値(307)を生成するように構成された品質測定推定器(308)と、
    前記事前に定義された時間期間内における時間の所与のポイントで以前に生成した品質測定推定値から品質測定実効値(311)を計算するように構成された計算装置と、
    前記品質測定実効値(311)と前記品質測定参照値(306)との差分に応じて、前記事前に定義された時間期間内で幾度か品質測定修正参照値(309)を生成するように構成された第2のコントローラと、
    前記品質測定推定値(307)前記品質測定参照値(306)とを比較することにより、前記事前に定義された時間期間内に生成された複数の前記品質測定修正参照値のそれぞれについて、前記事前に定義された時間期間内で複数の電力制御コマンド(313)を生成するように構成されたインナーループ要素(312)と、
    を備え、
    前記電力制御ユニットは、前記事前に定義された時間期間の次の事前に定義された時間期間の開始時点で、前記品質測定修正参照値を前記品質測定参照値にリセットするように構成されている
    ことを特徴とする電力制御ユニット。
  18. 請求項17に記載の電力制御ユニットであって、前記計算装置(310)を以前に生成した前記品質測定推定値(307)の線形平均値、指数平均値および対数平均値の少なくとも1つを算出することにより前記品質測定実効値(311)を生成するように構成されたことを特徴とする電力制御ユニット。
  19. 請求項17又は18に記載の電力制御ユニットであって、前記品質測定推定値(307)が信号対干渉比の推定値であり、前記品質測定参照値(306)が信号対干渉比の参照値であることを特徴とする電力制御ユニット。
  20. 請求項19に記載の電力制御ユニットであって、前記事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割し、前記第2のコントローラ(302)が、所与のサブ期間n+1に対する前記信号対干渉比の修正参照値(309)を、次式を計算することにより生成するように構成されており、
    Figure 0005084514
    上式で、SIRrefは前記信号対干渉比の修正参照値(309)であり、SIRrefは前記信号対干渉比の参照値(306)であり、Kは定数であり、SIR(k)は前記k番目のサブ期間に対する前記信号対干渉比の推定値(307)である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  21. 請求項19に記載の電力制御ユニットであって、前記事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割し、前記第2のコントローラが、所与のサブ期間n+1に対する前記信号対干渉比の修正参照値(309)を、次式を計算することにより生成するように構成されており、
    Figure 0005084514
    上式で、SIRrefは前記信号対干渉比の修正参照値(309)であり、SIRrefは前記信号対干渉比の参照値(306)であり、Kは定数であり、SIR(k)が前記k番目のサブ期間に対する前記信号対干渉比の推定値(307)である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  22. 請求項19に記載の電力制御ユニットであって、前記事前に定義された時間期間を幾つかのサブ期間に分割し、前記第2のコントローラが、所与のサブ期間n+1に対する前記信号対干渉比の修正参照値(309)を、次式を計算することにより生成するように構成されており、
    Figure 0005084514
    上式で、SIRrefは前記信号対干渉比の修正参照値(309)であり、SIRrefは前記信号対干渉比の参照値(306)であり、Kは定数であり、SIR(k)は前記k番目のサブ期間に対する前記信号対干渉比の推定値(307)である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  23. 請求項20から22のいずれか1項に記載の電力制御ユニットであって、K=1/(N−n)であり、
    Nは前記事前に定義された時間期間に含まれたサブ期間の数であり、nは現在のサブ期間を示す番号である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  24. 請求項19から23のいずれか1項に記載の電力制御ユニットであって、SIRref(n+1)の前記値がゼロか負になれば、前記事前に定義された時間期間の前記残りの時間に対する所定の閾値として前記信号対干渉比の修正参照値を生成するようにさらに前記第2のコントローラ(302)が構成されている、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  25. 請求項24に記載の電力制御ユニットであって、前記所定の閾値をゼロに設定する、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  26. 請求項17から25のいずれか1項に記載の電力制御ユニットであって、前記時間期間が広帯域符号分割多元接続システムにおける少なくとも1つの送信時間間隔(201)である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  27. 請求項20から23のいずれか1項に記載の電力制御ユニットであって、前記サブ期間が広帯域符号分割多元接続システムのスロット(203)である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  28. 請求項20から23のいずれか1項に記載の電力制御ユニットであって、前記サブ期間が広帯域符号分割多元接続システムのスロットの一部である、ことを特徴とする電力制御ユニット。
  29. 無線通信装置が、請求項17から28のいずれか1項に記載の電力制御ユニットを備える、ことを特徴とする無線通信装置。
  30. 請求項29に記載の無線通信装置であって、該無線通信装置が無線通信システムの移動局である、ことを特徴とする無線通信装置。
  31. 請求項29に記載の無線通信装置であって、該無線通信装置が無線通信システムの基地局である、ことを特徴とする無線通信装置。
  32. プログラムコードを格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムコードがコンピュータのプロセッサ上で実行されると、請求項1から16のいずれか1項に記載した方法を実施することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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