JP5081930B2 - 心不全の評価におけるslim−1の使用 - Google Patents
心不全の評価におけるslim−1の使用Info
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Description
本発明は、a)個体から得られた試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、b)任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびに工程(a)で測定された濃度および任意に工程(b)で測定された濃度(1つまたは複数)を、対照試料において確立されたこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより心不全を評価する工程を含む、個体において心不全を評価するための方法に関する。また、心不全の評価におけるマーカータンパク質としてのSLIM-1の使用、SLIM-1を含むマーカー組合せ、およびSLIM-1を測定するためのキットが開示される。
心不全(HF)は、増加している主な公衆衛生問題である。米国では、例えば、およそ500万人の患者がHFを有し、毎年、新たに55万人を超える患者がHFと診断されている(In:American Heart Association、Heart Disease and Stroke Statistics:2005年最新情報、Dallas、Texas、American Heart Association (2005))。同様に、米国の統計により、HFは、1200万〜1500万件の来診の主な理由であり、毎年、650万人が在院していると示されている。1990年から1999年までで、年間の入院数は、一次診断としてのHFでは、およそ81万人から100万人を超えるまで増加し、一次または二次診断としてのHFでは240万人から360万人に増加している。2001年では、ほぼ5万3000人の患者が、主な原因としてHFで死亡している。心不全は、主に高齢者の病気であり、したがって、広く認識される「集団の加齢」もまた、HFの発病の増加に寄与する。HFの発病は、65歳を超える集団では1000人あたり10人に近い。米国単独では、2005年のHFの直接および間接コストの推定総額は、およそ279億ドルであり、年間およそ29億ドルがHFの治療薬に費やされている(上記のAHA統計参照)。
心不全は、身体が必要とするだけ多くの血液をポンプ輸送する心臓の能力の低下を特徴とする。不全は、心臓がポンプ輸送を停止したことを意味するのではなく、心臓が本来ほど有効に血液をポンプ輸送することができなくなりつつあることを意味する。
医学的には、心不全(HF)は、複合疾患と理解されるべきである。これは、心筋梗塞(心臓発作)などの誘発事象の発生によって引き起こされ得るか、または高血圧、糖尿病もしくは弁の疾患などの心臓の先天異常などの他の原因に続発性であり得る。心筋梗塞またはHFの他の原因により、例えば、心臓の筋肉の損傷により、最初に心臓のポンプ輸送能力の低下がもたらされる。ポンプ輸送能力におけるこの低下は、1つ以上の代償機構の活性化のため、すぐには気付かれ得ない。しかしながら、HFの進行は、患者の血行力学的状態とは独立していることがわかった。したがって、患者が無症候性のままであっても、該疾患によって引き起こされる損傷性の変化が存在し進行している。実際、HF初期の間で正常な心血管機能を維持する代償機構は、実際には、例えば、心臓および循環系中で血流の充分なレベルを維持する心臓の能力に対して有害な影響を及ぼすことにより、長期的には該疾患の進行に寄与し得る。
上記のように、筋細胞肥大は、HFへの道の第1段階の1つを示すようである。筋細胞肥大は、細胞の大きさの増加および細胞骨格の改変によって、p-ミオシン重鎖およびトロポニンT(TnT)などの収縮性タンパク質、ならびにA型およびB型ナトリウム利尿ペプチドなどのいくつかの非収縮性タンパク質をコードするいくつかの遺伝子の発現の増大を特徴とする(Piano,M.R.,et al.,J. Cardiovasc. Nurs. 14 (2000)1-23, quiz 119-120;Molkentin,J.D.,Ann. Rev. Physiol. 63 (2001)391-426)。
HFを有する患者の評価において単独で最も有用な診断試験は、心筋層、心臓弁または心膜の異常が存在するかどうか、どの房室が関与しているかを調べるためのドップラー血流試験とカップリングさせた包括的2次元心エコー図である。3つの基本的な問題:1)LVEFは保持されているか低下しているか、2)LVの構造は正常であるか異常であるか、および3)弁、心膜または右心室異常などの臨床的提示を説明し得る他の構造的異常があるかに取り組まなければならない。この情報は、EFの推定値、心室の寸法および/または容積の測定、壁厚の測定、ならびに房室外形および局所の壁運動の評価で定量されるべきである。右心室の大きさおよび収縮期の動作が評価されるべきである。また、心房の大きさが半定量的に測定されるべきであり、左心房の寸法および/または容積も測定されるべきである。
心不全のリスクがある患者の早期評価は、この病期では、心不全を発症するリスクのある個体はまだ臨床的HF症状がないため、生化学的マーカーのみによって可能なようである。該疾患の症状が出る前の確実な評価に現在利用可能な確立された生化学的マーカーはない。現在、HFの診断が確立される時点までに、該疾患はすでに進行している。
少なくとも一部は診断の遅れにより、HFの患者の50%は診断の2年以内に死亡する。5年生存率は30%未満である。心不全の早期診断を補助する新たな生化学的マーカーの有意な必要性がある。
マーカーSLIM-1により心不全の評価が補助され得ることが見出され、確立された。一態様において、個体が心不全を発症するリスクがあるかどうかの評価が補助され得る。さらなる局面において、疾患進行の評価が補助され得る。別の態様において、心不全の発症の予測が補助され得る。別の態様において、心不全を予防または治療するための適切な治療計画の評価および選択が補助され得る。
第1の態様において、本発明は、a)個体から得られた試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、b)任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびにc)工程(a)で測定された濃度および任意に工程(b)で測定された濃度(1つまたは複数)を、対照試料において確立されたこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより心不全を評価する工程を含む、個体において心不全を評価するための方法に関する。
SLIM-1、SLIM-2およびSLIM-3のタンパク質配列は、各々、4つの完全なLIMドメインおよび第5のLIMドメインの後半部分を含む(FHL、4.5LIMタンパク質)。SLIM-1は、36kDの分子量を有し、280個のアミノ酸(配列番号:1参照)からなる。
好ましい態様において、本発明は、試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびにSLIM-1の濃度および任意に1種類以上の他のマーカーについて任意に測定された濃度(1つまたは複数)を、その参照値(1つもしくは複数)に対する(to)このマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより心不全を発症する前記個体のリスクを評価する工程を含む、個体に心不全を発症するリスクがあるかどうかを評価するためのインビトロ方法に関する。
好ましい態様において、本発明は、a)試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、b)任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびに工程(a)で測定された濃度および任意に工程(b)で測定された濃度(1つまたは複数)を、その参照値(1つもしくは複数)に対するこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより心不全を病期分類する工程を含む、心不全患者の病期分類を補助するインビトロ方法に関する。好ましくは、マーカーSLIM-1のレベルは、調査される個体を、臨床的に「正常な」個体(すなわち、ACA/ACC分類による病期Aの個体)、構造的心臓疾患を有する無症候性の患者(ACA/ACC分類による病期B)、および心不全を有する患者(すなわち、ACA/ACC分類による病期Cまたは病期Dの患者)の群に分類することにおける補助として使用される。
好ましい態様において、本発明は、試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびに工程(a)で測定された濃度および任意に工程(b)で測定された濃度(1つまたは複数)を、その参照値(1つもしくは複数)に対するこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより急性心臓事象と慢性心臓疾患の鑑別診断を確立する工程を含む、急性心臓事象と慢性心臓疾患の鑑別診断を補助するインビトロ方法に関する。
好ましい態様において、本発明は、試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびにSLIM-1の濃度および任意に1種類以上の他のマーカーについて任意に測定された濃度(1つまたは複数)を、その参照値(1つもしくは複数)に対するこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより前記個体の疾患進行のリスクを確立する工程を含む、HF-患者のリスクを疾患進行について評価するためのインビトロ方法に関する。
疾患が進行し、患者の健康状態が結果として悪化し得るかどうかを妥当な尤度で評価すること、または予測さえすることは非常に困難である。心不全の重症度および進行は、通常、臨床的症状を評価することにより、または心エコー検査などの画像化技術を使用することによる有害な変化の同定によって臨床的に確立される。一態様において、心不全の悪化は、左心室駆出率(LVEF)をモニタリングすることにより確立される。LVEFの5%以上の悪化は疾患進行とみなされる。
好ましい態様において、本発明は、試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびにSLIM-1の濃度および任意に1種類以上の他のマーカーについて任意に測定された濃度(1つまたは複数)を、その参照値(1つもしくは複数)に対するこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより適切な治療を選択する工程を含む、適切なHF治療の選択を補助するインビトロ方法に関する。
好ましい態様において、本発明は、a)試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、b)任意に、試料中の心不全の1種類以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、ならびに工程(a)で測定された濃度および任意に工程(b)で測定された濃度(1つまたは複数)を、その参照値(1つもしくは複数)に対するこのマーカーまたはこれらのマーカーの濃度と比較することにより、HF治療に対する患者の応答をモニタリングする工程を含む、HF治療に対する患者の応答をモニタリングするためのインビトロ方法に関する。
生化学的マーカーは、個々に測定され得るか、または本発明の好ましい態様においてチップ系またはビーズ系アレイ技術を用いて同時に測定され得るかのいずれかである。次いで、バイオマーカーの濃度は、各マーカーの個々のカットオフを用いて独立して解釈されるか、または解釈のために組合される、すなわち、マーカー組合せを形成する。
ナトリウム利尿ペプチドマーカーは、本発明の意味において、心房ナトリウム利尿ペプチド(ANP)ファミリーから選択されるマーカーまたは脳ナトリウム利尿ペプチド(BNP)ファミリーから選択されるマーカーのいずれかである。
用語心臓トロポニンは、心臓アイソフォームのトロポニンIおよびトロポニンTに関する。既に先に示したように、用語マーカーはまた、生理学的断片または複合体等のマーカー分子の生理学的バリアントに関する。心臓トロポニンマーカーについて、生理学的に生じる複合体は、診断に関連することが公知であり、本明細書に表現上含まれる。
当業者は、用語炎症マーカーに精通している。好ましい炎症マーカーは、インターロイキン-6、C反応性タンパク質、血清アミロイドAおよびS100タンパク質である。
心不全のマウスモデル
1.1 R9Cマウスモデル
遺伝性ヒト拡張型心筋症は、ヒトホスホランバン(PLN)遺伝子(PLN-R9C)のArg9からCysへの変換から生じることが報告されている(Schmitt, J.P.ら, Science 299 (2003) 1410-1413)。罹患患者における拡張型心筋症の発症は、典型的に青年期に始まり、重症および致死をもたらす心臓機能の進行性悪化が後に続く。この変異のトランスジェニックマウスモデルは、罹患患者と同様な心臓表現型を示し、拡張型心筋症を発現し、心臓収縮を減少し、早熟な死を示した(Schmitt, 2003, 上掲)。
このマウスモデルでは、大動脈バンディング(AB)によって生じた負荷圧が心臓拡張を誘導する。
一次肥大応答ならびに後の段階の拡張応答を調べるために、バンディングした動物および偽操作対照を、介入後1週、2週、4週、および8週で屠殺する。心臓機能および肥大の進行を、超音波心臓検査分析で評価し、組織学を調べることによって死後確認する。表2は、超音波心臓検査による様々な時点で評価した心臓機能に対する概説を示す。表2に示す超音波心臓検査の詳細は、当業者に公知であり、例えば、Asahi, M.ら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 101 (2004) 9199-9204、およびOudit, G.Y.ら, Nat. Med. 9 (2003) 1187-1194に見ることができる。
試料調製および質量分析
心臓ホモジナイゼーションおよび細胞小器官単離:
心臓を単離し、大動脈を除去し、心室を剃刀で注意深く細かくきざみ、氷冷PBS(リン酸緩衝化生理食塩水)で徹底的にすすぎ、過剰血液を除去する。ゆるく取り付けられた手動ガラスホモジナイザーを用いて、組織を10ml溶解バッファ(250mMスクロース、50mM Tris-HCl pH7.6、1mM MgCl2、1mM DDT(ジチオスレイトール)、および1mM PMSF(フェニルメチルスルホニルフルオリド)中で30秒間ホモジナイズする。次の全ての工程を4℃で行なう。溶解物を15分間800xgでベンチトップの遠心分離機で遠心分離する; 上清は、細胞質、ミトコンドリア、およびミクロソーム分画の供給源として使用する。核を含むペレットを、8mlの溶解バッファに希釈し、4mlの0.9Mスクロースバッファ(0.9Mスクロース、50mM Tris-HCl pH7.6、1mM MgCl2、1mM DDT、および1mM PMSF)に重層し、4℃で20分間1000xgで遠心分離する。得られたペレットを、8mlの2Mスクロースバッファ(2Mスクロース、50mM Tris-HCl pH7.4、5mM MgCl2、1mM DTT、および1mM PMSF)中に再懸濁し、4mlの2Mスクロースバッファ上に重層し、超遠心分離(Beckman SW40.1ローター)によって1時間150,000xgでペレット化する。核をペレットとして回収する。ミトコンドリアは4℃20分間で7500xgでの上清の再遠心分離から単離され、得られたペレットを、溶解バッファで2回洗浄する。Beckman SW41ローター中で、ミクロソームを、1時間100,000xgでミトコンドリア後細胞質の超遠心分離によってペレット化する。上清は細胞質分画(=サイト)として使用した。
可溶性ミトコンドリアタンパク質を、低張溶解バッファ(10mM HEPES、pH7.9、1mM DTT、1mM PMSF)中でミトコンドリアを氷上で30分間インキュベートすることによって抽出する。懸濁液は簡単に超音波処理され、残屑を30分間13,000xgでの遠心分離によって除去する。上清は「ミト1」分画として使用する。得られた不溶性ペレットを膜界面活性剤抽出バッファ(20mM Tris-HCl、pH7.8、0.4M NaCl、15% グリセロール、1mM DTT、1mM PMSF、1.5% Triton-X-100)中に再懸濁し、30分間温和に振って、次に30分間13,000xgでの遠心分離を行ない; 上清は「ミト2」分画として使用した。
各分画からの約100μg全タンパク質(Bradfordアッセイによって測定される)のアリコートを、約20℃での5倍容量の氷冷アセトンで一晩沈殿させ、次に13,000xgで15分間遠心分離を行う。タンパク質ペレットを、小容量の8M尿素、50mM Tris-HCl、pH8.5、1mM DTT中37℃で1時間可溶化し、次に暗所で5mMのヨードアセトアミドを用いたカルボキシアミドメチル化を37℃で1時間行なう。次に試料を、等容量の100mM 炭酸水素アンモニウム, pH8.5を含む4Mの尿素に希釈し、1:150倍比のエンドプロテイナーゼLys-C(Roche Diagnostics, Laval, Quebec, Canada)で37℃で一晩消化する。翌日、試料を、等容量の50mM炭酸水素アンモニウムpH8.5を含む2M尿素に希釈し、最終濃度の1mMまでCaCl2を添加し、30℃で撹拌しながらPoroszymeトリプシンビーズ(Applied Biosystems, Streetsville, Ontario, Canada)と一晩インキュベートする。得られたペプチド混合物は、製造業者の説明書によってSPEC-Plus PT C18カートリッジ(Ansys Diagnostics, Lake Forest, CA)を用いて固相抽出され、更なる使用まで-80℃で保存する。完全自動化20時間12段階多数サイクルMudPIT手順を記載(Mol. Cell Proteom. 2 (2003) 96-106)の通りに設定する。簡単に、HPLCの4個のポンプが1つになったポンプを、LCQ DECA XPイオン捕捉質量分析器(Thermo Finnigan, San Jose, CA)と接続する。100-μm内径溶融シリカキャピラリーマイクロカラム(Polymicro Technologies, Phoenix, AZ)を、P-2000レーザープラー(Sutter Instruments, Novato, CA)を用いて微細なチップに引っ張り、8cmの5μm Zorbax Eclipse XDB-C18樹脂(Agilent Technologies, Mississauga, Ontario, Canada)を充填し、次に6cmの5μm不完全球(Partisphere)強力カチオン交換樹脂(Whatman, Clifton, NJ)を充填する。圧力容器を用いて、個々の試料を、別々のカラムに手動で負荷する。クロマトグラフィー溶媒条件は、正確にKislinger, T.ら, Mol. Cell Proteom. 2 (2003) 96-106に記載される通りである。
SEQUESTデータベース検索アルゴリズムを使用して、Swiss-Prot/TrEMBLおよびIPIデータベースから得られたマウスおよびヒトタンパク質配列を集団とする局所管理された最小余剰FASTA形式データベース中のペプチド配列に、ペプチドタンデム質量スペクトルを適合させる。対照に対する実験偽発見率を統計的に評価するために、つまり、偽陽性確認を最小化するために、スペクトルの全てを、正常(フォワード)および逆(リバース)アミノ酸方向の両方のタンパク質配列に対して検索する(Kislinger, T.ら, Mol. Cell Proteom. 2 (2003) 96-106)。次に、STATQUESTフィルター化アルゴリズムを全ての推定検索結果に適用し、各候補確認について統計的信頼性の評価(信頼スコア)を得る(カットオフp値≦15、85%以上の正確な適合である可能性に対応する)。高い信頼適合が、Perl系スクリプトを用いたインハウスSQL型データベースに構文解析される。データベースは、試料名、実験番号、MudPITステップ、細胞小器官供給源、アミノ酸配列、分子質量、等電点、電荷、および信頼レベルに関する情報と共に、所定のタンパク質に適合する多数のペプチドのためのデータベース検索結果およびスペクトル情報(スキャンヘッダー)を収容するように設計される。予測信頼度p値が95%以上を有し、少なくとも2つのスペクトルが集合的に検出されるタンパク質だけを、さらなる解析のために保持する。
モデル系で得られたデータの統計評価
3.1 R9Cマウスモデルでの識別的発現(differential expression)のp値を得るために使用される統計的方法
実施例2に記載される方法で得られた生データは、137の異なる実験実施(run)のそれぞれについて、スペクトル数(count)、タンパク質と関連する全てのスペクトルの合計それぞれを有する6190個のタンパク質からなる。6190サブセットのタンパク質である生データは、スペクトル数に基づいて本発明の分析のために100に設定した等しい数の群に各実施のデータをまず分ける包括正規化に供される。次に、LOESS(Cleveland, W.S.およびDevlin, S.J., Journal of the American Statistical Association 83 (1988) 596-610)を各群(1〜100)について行い、同様なスペクトル数を有する一組の遺伝子に対してスペクトル数の差異を調節する。
実施数=β0+β1時間+β2時間2+β3位置+β4対照 (1)
を用いて示され、
第二モデルは、因子として時間(8W、16W、終了)および位置(サイト、ミクロ、ミトI、ミトII)だけを使用し、
実施数=β0+β1時間+β2時間2+β3位置 (2)
を用いて示され、
ここで、β0は切片の項(intercept term)であり、β1、β2、β3、およびβ4は、変数である時間、時間二乗、位置、および対照/疾患のための勾配推定値である。
同じデータ解析が、R9Cマウスモデルについて先に記載される大動脈バンディングマウスモデルのデータセットに適用される。
ウェスタンブロットアッセイによるマーカーSLIM-1の検出
粗組織溶解物を、R9Cマウス心臓組織試料から得る。簡単に、心臓組織を細かくきざみ、ダウンスホモジナイザー中ですりつぶし、30分間8,000gの遠心分離スピンに供して、核および細胞残屑を除去する。上清を、ウェスタンブロットに使用する。
ヒト血清および血漿試料中のSLIM-1の測定のためのELISA
ヒト血清または血漿中のSLIM-1の検出のために、サンドイッチELISAを、開発する。抗原の捕捉のために、HEK細胞において産生されたSLIM-1でのウサギの免疫化によって得られた抗SLIM-1ポリクローナル抗体のアリコートを、および抗原の検出のために、アミノ酸233〜246からなるSLIM断片を用いてヤギにおいて生成させた血清をそれぞれ使用し、ビオチンおよびジゴキシゲニンそれぞれとコンジュゲートする。
心不全の評価におけるマーカーSLIM-1を含むマーカー組み合わせ
実施例6.1マーカー組み合わせNT-proBNPおよびSLIM-1
マーカー組み合わせNT-proBNPおよびSLIM-1を、病期Bならびに病期CおよびDそれぞれの患者の違いについて評価する。十分に特徴付けされた群の個体、即ち、HFの分類のACA/ACC基準による病期Bの50人の個体およびHFに罹患し、HFの分類のACA/ACC基準による病期Cを有する50人の患者から得られた個体の液体試料を分析することによって診断精度を評価する。市販アッセイ(Roche Diagnostics, NT-proBNP-assay(カタログ番号 03 121 640 160 Elecsys(登録商標)Systems immunoassay analyzer用)によって測定されるNT-proBNPおよび上記の通りに測定されるSLIM-1を、これらの個体のそれぞれから得られた血清試料中で定量する。ROC分析を、Zweig, M.H., およびCampbell, G.,上掲に従って行なう。SLIM-1と確立されたマーカーNT-proBNPとの組み合わせについて、病期Cの患者と病期Bの個体を区別する識別力を、正規化識別分析によって計算する (Friedman, J. H., J. of the American Statistical Association 84 (1989) 165-175)。
マーカー組み合わせトロポニンTおよびSLIM-1を、急性心臓事象に罹患する患者と慢性心臓疾患に罹患する患者それぞれの違いについて評価する。十分に特徴付けされた群の個体、即ち、急性心臓事象を有すると診断された50人の個体および慢性心臓疾患を有すると診断された50人の個体から得られた個体の液体試料を分析することによって診断精度を評価する。市販アッセイ(Roche Diagnostics, トロポニンT-アッセイ(カタログ番号 201 76 44 Elecsys(登録商標)Systems immunoassay analyzer用)によって測定されたトロポニンTおよび上記の通りに測定されたSLIM-1を、これらの個体のそれぞれから得られた血清試料中で定量する。ROC分析を、Zweig, M. H.,およびCampbell, G.,上掲に従って行なう。SLIM-1と確立されたマーカーNT-proBNPとの組み合わせについて病期Cの患者と病期Bの個体を区別する識別力を、正規化識別分析によって計算する(Friedman, J.H., J. of the American Statistical Association 84 (1989) 165-175)。
マーカー組み合わせC反応性タンパク質およびSLIM-1は、心筋症を有すると診断された患者対任意の混同する心疾患に罹患しない対照それぞれの違いについて評価される。心筋症を有する50人の個体および50人の健常対照個体の十分に特徴付けされた群から得られた個体の液体試料を分析することによって診断精度を評価する。市販アッセイ(Roche Diagnostics, CRP-アッセイ(Tina-quant C反応性タンパク質(latex)高感度アッセイ-Rocheカタログ番号 11972855 216)によって測定されたCRPおよび上記の通りに測定されたSLIM-1を、これらの個体のそれぞれから得られた血清試料中で定量する。ROC分析を、Zweig, M.H.,およびCampbell, G.,上掲に従って行なう。SLIM-1と確立されたマーカーNT-proBNPとの組み合わせについて病期Cの患者と病期Bの個体を区別する識別力を、正規化識別分析によって計算する(Friedman, J.H., J. of the American Statistical Association 84 (1989) 165-175)。
Claims (12)
- a)個体から得られた試料中のマーカーSLIM-1の濃度を測定する工程、および
b)工程(a)で測定された濃度を対照試料中で確立されたSLIM-1の濃度と比較することによって心不全を評価する工程
を含み、前記試料が血清、血漿および全血からなる群より選択されるものである、個体における心不全を評価するための方法。 - a')該試料中の心不全の1つ以上の他のマーカーの濃度を測定する工程、および
b')工程(a')で測定された1つまたは複数の濃度を対照試料中で確立された該マーカーまたは該複数のマーカーの濃度と比較することによって心不全を評価する工程
をさらに含む、請求項1記載の方法。 - 前記1つ以上の他のマーカーが、ナトリウム利尿ペプチドマーカー、心臓トロポニンマーカー、および炎症マーカーからなる群より選択されることをさらに特徴とする、請求項2記載の方法。
- 前記1つ以上の他のマーカーがNT-proBNPであることをさらに特徴とする、請求項3記載の方法。
- 前記1つ以上の他のマーカーがトロポニンTであることをさらに特徴とする、請求項3記載の方法。
- 血清、血漿および全血からなる群より選択される試料を使用する、心不全の評価におけるマーカー分子としてのタンパク質SLIM-1の使用。
- 血清、血漿および全血からなる群より選択される試料を使用する、心不全の評価におけるSLIM-1および心不全の1つ以上の他のマーカーを含むマーカー組み合わせの使用。
- 1つ以上の他のマーカーが、ナトリウム利尿ペプチドマーカー、心臓トロポニンマーカー、および炎症マーカーからなる群より選択される、請求項7記載のマーカー組み合わせの使用。
- 該マーカー組み合わせが少なくともSLIM-1およびNT-proBNPを含む、請求項8記載のマーカー組み合わせの使用。
- SLIM-1を特異的に測定するために必要な試薬を含む、請求項1記載の方法を行なうためのキット。
- SLIM-1を特異的に測定するために必要な試薬および心不全の1つ以上の他のマーカーを特異的に測定するために必要な試薬を含む、請求項2記載の方法を行なうためのキット。
- マーカーSLIM-1が心不全のリスクがある個体から得られた試料中で測定される、請求項1記載の方法。
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