JP5080408B2 - 発信規制方法およびシステム - Google Patents

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本発明は、ユーザ端末からエンドサーバへの同時接続セッション数をエンドサーバの処理能力以下に規制する発信規制方法およびシステムに関する。
通信回線としてインターネットが普及し、TV番組やラジオ番組でヒットチャートを発表した直後に人気曲の配信を要求するダウンロードのリクエストや、視聴者参加番組において視聴者が自身のメッセージを投稿するアップロードのリクエストなど、特定のイベントを契機とするリクエストメッセージは短時間に集中する傾向がある。しかしながら、これらの宛先でリクエストを受け付けるサーバ(エンドサーバ)では、ユーザ端末からのリクエスト数が急増して同時接続セッション数がエンドサーバの処理能力(例えば、システム容量)以上になると輻輳負荷状態が急激に悪化し、最悪の場合にはサーバの運用停止に追い込まれてしまう。
このような技術課題に対して、コンテンツ配信や投稿のリクエストを受け付けるエンドサーバとは別に、リクエストの受付専用にアクセスパスサーバを設け、このアクセスパスサーバが、リクエストに応答してエンドサーバへのアクセス順序やアクセスタイミングを決定すると共に、これをアクセスパスとして各ユーザ端末へ通知し、各ユーザ端末では、このアクセスパスにしたがってエンドサーバへアクセスする技術が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2にはユーザ端末からのアクセスが集中発生する際、全部または一部のユーザ端末からのアクセスを当該ユーザ端末側で一旦保留し、その後、放送波などを用いてユーザ端末へ制御情報を送信し、アクセスがエンドサーバのシステム容量以下となるよう保留を解除することにより、エンドサーバのシステム容量を超過するようなアクセス集中を防ぐ順次受付型の発信規制技術が開示されている。
特願2007−207986号 特願2007−48808号
上記した特許文献1,2の技術では、エンドサーバの負荷が主にユーザ端末からエンドサーバへの発信数に基づいて判定され、ユーザ端末からの発信数が増すほどエンドサーバの負荷も増すものとみなして発信規制が行われる。しかしながら、エンドサーバの負荷はユーザ端末からの発信数のみならず、ユーザ端末から発信されたサービス要求の処理にエンドサーバが要した時間やデータ転送に要した時間(以下、合わせてサービス時間と表現する)にも依存する。
例えば、ユーザ端末からエンドサーバへ発信されたサービス要求がコンテンツのダウンロードであると、コンテンツのデータサイズが大きいほど、エンドサーバではダウンロード時間、すなわち処理時間が長くなって負荷が大きくなる。しかしながら、従来技術ではサーバ負荷が発信数に基づいて求められていたので、コンテンツのデータサイズ(ダウンロード時間)を考慮することなくサーバ負荷が見積もられてしまう。
また、コンテンツのデータサイズが同一であっても、これを要求するユーザ端末が光ファイバーによるブロードバンド回線のような高速網に接続されている場合と、携帯電話網のような低速網に接続されている場合とではサーバ負荷が大きく異なる。具体的には、低速網経由の配信では高速網経由の配信よりも配信時間(通信セッションの接続時間)が長くなるので、エンドサーバでも、その処理時間が長くなって負荷が大きくなる。したがって、従来技術では低速網経由の発信については負荷が実際よりも小さく見積もられてしまう。
このように、エンドサーバの負荷は、ユーザ端末が接続されている網の速度、送受信データのサイズ、エンドサーバのアクセス回線の速度、さらにはユーザ端末から発信されたサービス要求の処理に要する時間に依存する。しかしながら、上記した従来技術では、エンドサーバへの発信数のみに基づいて発信制御が行われていたので、例えばダウンロード時間が長いサービスと短いサービスとが混在する場合など、アクセスの状況によってはサーバの負荷を正確に検知・制御することが難しかった。
一方、上記した技術課題は、各ユーザ端末からエンドサーバへの発信を全て測定・監視して厳密に解析し、各ユーザ端末の接続網の速度、送受信するデータサイズ、アクセス回線の速度、サービスの処理に要する時間等を見極めれば解決できるものの、大量のアクセスが発生する場合、全ての発信やアクセス回線の詳細を厳密に解析し、リアルタイムで制御に反映することは実質的に困難である。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、各ユーザ端末からエンドサーバへの発信を厳密に解析することなく、ユーザ端末からエンドサーバへの発信を制御し、ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立される通信セッション数をエンドサーバの処理能力以下に規制する発信規制方法およびシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、ユーザ端末からエンドサーバへの発信動作を全て一旦保留し、その後、制御スロット単位で発信動作の保留を順次に解除することで、ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立される通信セッション数をエンドサーバの処理能力以下に規制する発信規制システムにおいて、以下のような手段を講じた点に特徴がある。
(1)所定の注目スロットに関してユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッション数を検知する手段と、エンドサーバの処理能力および前記確立されているセッション数に基づいて、前記注目スロットにおいて新規に確立できるセッション接続残数を推定する手段と、注目スロットよりも前の各制御スロットで発生して保留中の発信動作数を、制御スロット単位で発生時刻の古い順に累積したときに、累積数が前記セッション接続残数を最初に超えた制御スロットを特定する手段と、特定された制御スロットについて、さらに発信動作の保留を一部解除することで累積数が前記セッション接続残数に達する保留解除確率を算出する手段と、特定された制御スロットの番号および保留解除確率を制御情報として各ユーザ端末へ通知する手段と、各ユーザ端末が前記制御情報を受信し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットよりも前に発生した発信動作を全て解除し、制御スロット番号に対応した制御スロットよりも後に発生した発信動作を全て保留継続し、制御スロット番号に対応した制御スロットで発生した発信動作を前記保留解除確率で解除する手段とを含むことを特徴とする。
(2)注目スロットよりも前の制御スロットτx,τy(τx≦τy)に関して、制御スロットτxで発生し、制御スロットτyで保留解除される発信動作数ρτx[τy]を管理する手段と、発信動作ごとに確立される通信セッションが継続するサービス時間を管理する手段とを具備し、前記ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッション数を検知する手段は、保留解除された発信動作数ρτx[τy]およびサービス時間に基づいて通信セッション数を算出することを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
上記の特徴(1)によれば、エンドサーバとユーザ端末との間に確立されている通信セッション数を検知し、この通信セッション数とエンドサーバの処理能力とに基づいてエンドサーバの余剰能力を正確に見積もることが可能になるので、ユーザ端末からエンドサーバへの発信数を、エンドサーバの処理能力限界、すなわちエンドサーバに同時接続可能な最大セッション数に近い値に規制できるようになる。
上記の特徴(2)によれば、ユーザ端末からエンドサーバへの発信を厳密に解析することなく、エンドサーバとユーザ端末との間に確立されている通信セッション数を各通信セッションのサービス時間に基づいて正確に検知でき、その結果、エンドサーバの余剰能力を正確に見積もることが可能になるので、ユーザ端末からエンドサーバへの発信数を、エンドサーバに同時接続可能な最大セッション数に近い値に規制できるようになる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の発信規制システムが適用されるネットワークの主要部の構成を示したブロック図であり、ここでは、ユーザ端末MNからエンドサーバES(サービス提供サーバ)へコンテンツ配信サービスを要求する場合の発信規制を例にして説明する。
各ユーザ端末MN1は、ユーザの発信操作に応答して、所望のサービスをエンドサーバES2へ要求するための発信動作を実行する。ただし、本実施形態では全ての発信動作が各ユーザ端末MN1において一旦保留され、かつユーザ端末MN1の一部が所定の確率Rsampleでサンプル端末MN(s)に分類され、サンプル端末MN(s)のみが前記発信動作に応答してポーリングサーバPS3にネットワークNW経由でポーリングする。ポーリングサーバPS3は、所定の制御スロットごとにポーリング数Npog[x]を計測して制御サーバCS4へ報告する。
制御サーバCS4は、後にフローチャートを参照して詳述するように、各ユーザ端末MN1において保留されている発信動作を解除するタイミングを、各ユーザ端末MN1とエンドサーバES2との間に確立される通信セッションの継続時間(サービス時間)とエンドサーバESに同時接続可能なセッション数とに基づいて制御スロット単位で決定し、これを放送サーバBS5へ通知する。放送サーバBS5は、前記通知された保留解除タイミングを含む制御情報を放送局6から放送波で送信する。各ユーザ端末MN1は、前記保留解除タイミングを放送波で受信すると、保留中の発信動作の発生時刻が当該保留解除タイミングよりも前であれば保留を解除し、当該保留解除タイミングよりも後であれば保留を継続する。なお、制御サーバCS4から各ユーザ端末1への制御情報の通知方法は放送波に限定されず、インターネット等の他の適宜の通知手段により通知されるようにしても良い。
保留解除されたユーザ端末MN1からは、エンドサーバES2へサービス要求の発信動作が実行され、ユーザ端末MN1とエンドサーバES2との間に通信セッションが確立される。エンドサーバES2は、各ユーザ端末MN1から要求されたサービスが、例えばコンテンツのダウンロード要求であれば当該コンテンツをユーザ端末MN1へダウンロードし、その完了後に通信セッションを遮断する。本実施形態では、エンドサーバES2が各ユーザ端末MN1からの要求に応じてサービスを提供するのに要する時間、換言すれば通信セッションが確立されている時間が「サービス時間(TAT)として定義される。
図2は、前記ユーザ端末MN1の動作を示したフローチャートであり、前記制御スロットとは非同期に所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS11では、保留継続中の発信動作の有無が判定され、最初は保留継続中の発信動作が無いと判定されるのでステップS18へ進む。ステップS18では新たな発信操作の有無が判定され、ユーザによる発信操作が検知されるとステップS19へ進み、当該発信操作を契機とする発信動作が一旦保留される。ステップS20では、所定の乱数シードを乱数関数に適用して乱数rand1(0<rand1≦1)が発生される。
ステップS21では、前記乱数rand1と既知のサンプル確率Rsampleとが比較される。このサンプル確率Rsampleは、ユーザ端末MN1の一部をサンプル端末MN(S)に分類する確率であり、rand1≦Rsampleであれば、サンプル端末MN(S)として振る舞うためにステップS22へ進む。サンプル確率Rsampleは放送波などでユーザ端末へ事前に通知しておくことが望ましい。
ステップS22では、サンプル端末MN(S)に分類されたユーザ端末MNのみがポーリングサーバPS3にポーリングする。このポーリングは、例えばポーリングサーバPS3を発呼して接続が確認されると直ぐに切断する簡易アクセスである。ポーリングサーバPS3では、各ユーザ端末MN1からのポーリング総数が制御スロット単位で計測される。この計測結果は、所定のタイミングで制御サーバCS4へ通知される。
次の制御周期では、前記ステップS11において、保留継続中の発信動作が有ると判定されるのでステップS12へ進む。ステップS12では、後に詳述する制御情報の受信の有無が判定される。制御情報が受信されなければ前記ステップS18へ進み、更なる発信動作が検知されれば、その発信動作の保留処理が実行される。ステップS13〜S17の処理については後述する。
図3は、前記制御サーバCS4の動作を示したフローチャートであり、制御サーバCS4は今回の制御スロット[τ0]が終了するごとに、次回の制御スロット[τ1]において保留解除する発信動作を特定するための保留解除処理を実行する。
ステップS31において、今回の制御スロットτ0の終了タイミングが検知されると、ステップS32では、当該制御スロットτ0でサンプル端末MN(s)により送信され、前記ポーリングサーバPSで測定されたポーリング数Npog[τ0]が取得される。ステップS33では、このポーリング数Npog[τ0]およびサンプル端末MN(s)の比率Rsampleを次式(1)に適用して、当該制御スロットτ0における発信動作の総数Nreq[τ0]が推定される。
Figure 0005080408
ステップS34では、x番目の制御スロットτxで発生し、かつy番目の制御スロットτyの終了時も保留継続される発信動作数ψτx[τy] (x≦y) の一つとして、制御スロットτ0で発生し、かつ制御スロットτ0の終了時も保留継続される発信動作数ψτ0[τ0]が算出される。この保留継続される発信動作数ψτx[τy]の初期値は全て「0」であり、各ユーザ端末MNにおいて発信動作が発生し、その処理が進行するに従って値が徐々に埋まる。本実施形態では、各ユーザ端末MNで発生した発信動作が全て一旦保留されるので、保留継続される発信動作数ψτ0[τ0]は次式(2)で算出される。
Figure 0005080408
ステップS35では、次の制御スロットτ1においてサービス時間が継続中と思われるセッション数Cin_service[τ1]が参照される。このセッション数Cin_service[τ1]は、前回の制御周期(制御スロット)において、後述するステップS41で求められて一時記憶されている。
ステップS36では、エンドサーバES2に関する既知の処理能力Cmaxおよび前記Cin_service[τ1]を次式(3)に適用して、次の制御スロットτ1におけるシステムの空き容量C[τ1]が推定される。なお、本実施形態では処理能力Cmaxとして、エンドサーバES2に同時接続できるセッション数の上限値を採用しているので、空き容量C[τ1]は、前記エンドサーバES2に同時接続できるセッション数の残数となる。
Figure 0005080408
ステップS37では、制御スロットτ0以前の各制御スロットτk(k≦0)で発生し、制御スロットτ0の終了後も保留継続されている発信動作のうち、発生時刻の古い順に制御スロット単位で保留を解除したときに次の制御スロットτ1において保留中の全ての発信動作を解除できるスロット番号の最大値nが算出される。
ここで、少なくとも一つの発信動作を保留継続している制御スロットのうち、全ての発信動作を次の制御スロットτ1で保留解除できる制御スロット番号の最大値nは、保留されている全ての発信動作の数を、発信動作の古い順に制御スロット単位で時系列で累積したときに、n番目の制御スロットまでの総和は制御スロットτ1におけるシステムの空き容量C[τ1]以下であるものの、n+1番目の制御スロットで発生し、制御スロットτ0の終了後も保留継続される全ての発信動作数を更に累積してしまうと前記システム空き容量C[τ1]を超えてしまう制御スロット番号nである。
すなわち、図4に一例を示したように、制御スロットτp (p+2≦k) で保留されている発信動作数を「20」、制御スロットτp+1におけるそれを「15」,制御スロットτp+2におけるそれを「30」とし、制御スロットτ1におけるシステムの空き容量C[τ1]を「50」とすれば、制御スロットτpから保留を解除し始めて次の制御スロットτp+1の保留を全て解除しても、その総容量は「35」であって空き容量C[τ1]に達しない。しかしながら、さらに次の制御スロットτp+2の保留を全て解除してしまうと、その総容量は「65」となって空き容量C[τ1]を超えてしまうので、このような場合には[p+1]が前記最大値nとなる。
したがって、制御スロットτxで発生し、かつ制御スロットτ0の終了後も保留継続される発信動作数をψτx[τ0]とすれば、次式(4)を満足する最大のn(n≦0)が、保留中の全ての発信動作を解除できるスロット番号の最大値となる。そして、この最大値nが求まれば、第n制御スロットまでは、保留中の全ての発信動作を解除でき、第(n+2)制御スロット以降については、全ての発信動作が保留を継続される。
一方、第(n+1)制御スロットについては、制御スロット番号nまで保留解除された発信動作数の総和が前記空き容量C[τ1]に満たない場合、一部の発信動作に関してのみ保留解除されることになる。なお、保留解除の対象である前記保留継続中の発信動作数ψτx[τ0]は、前記ステップS34の式(2)、および前回の制御周期(制御スロット)において、後述するステップS38で式(5),(6),(7)に基づいて求められる。
Figure 0005080408
図3へ戻り、ステップS38では、前記一部の発信動作のみ保留解除される第(n+1)制御スロットに関して、保留解除できる発信動作の割合R_releaseを算出するために、制御スロットτ1の終了時も保留継続する発信動作数ψτm[τ1] (k≦m≦0)、および制御スロットτ1で保留解除される発信動作数ρτm[τ1]が次式(5)〜(10)に基づいて算出され、記憶される。ここで、ρτx[τy]は、制御スロットxで発生し、かつ制御スロットyで保留解除される発信動作数であって、その初期値は全て「0」であり、処理の進行に伴って値が徐々に埋まる。
Figure 0005080408
Figure 0005080408
上式(5),(8)は、スロット番号mがm≦nの全ての制御スロットに適用され、保留中の全ての発信動作が制御スロットτ1で解除され、制御スロットτ1の終了時も保留継続する発信動作数はゼロとなる。式(7),(10)は、スロット番号mがm>n+1の全ての制御スロットに適用され、保留中の全ての発信動作が制御スロットτ1で解除されず、制御スロットτ1の終了時も制御スロットτ0の終了時と同数の発信動作が保留継続される。
上式(6)は、スロット番号m=n+1の制御スロットに適用され、制御スロットτ0の終了時に保留継続されている全ての発信動作のうち、スロット番号n+1までの発信動作数の総和から空き容量C[τ1]を減じた発信動作数、すなわち制御スロット番号τn+1で発生して制御スロットτ0の終了時に保留継続されている発信動作数ψτn+1[τ0]から、制御スロットτ1で保留解除される発信動作数を減じた数の発信動作が、制御スロットτ1の終了時も保留継続されることになる。
上式(9)は、スロット番号m=n+1の制御スロットに適用され、制御スロットτ1において、空き容量C[τ1]から、制御スロットτ0の終了時に保留継続されている全ての発信動作数のうちスロット番号nまでの発信動作数の総和を減じた数の発信動作が保留解除されることになる。
ステップS39では、第(n+1)制御スロットで発生し、かつ制御スロットτ0の終了時に保留継続中の発信動作数ψτn+1[τ0] のうち、制御スロットτ1で保留解除される発信動作数ρτn+1[τ1]の割合R_releaseが、次式(11)で求められる。
Figure 0005080408
ステップS40では、前記τn+1およびR_releaseのペア[τn+1,R_release]が制御情報として放送サーバBS5へ通知され、放送局6からユーザ端末MN1へ送信される。ステップS41では、次式(12)に基づいて、制御スロットτ1で保留解除された発信動作により確立されたセッション数のうち、制御スロットτ1以降もサービス時間が継続するセッション数Cin_service[τ1+i]が算出される。
換言すれば、例えば制御スロットτ1で保留解除された発信動作により新たに確立されたセッション数が全て制御スロットτ1で終了する場合、Cin_service[τ1]は、制御スロットτ0までに保留解除された発信動作により確立されたセッション数で制御スロットτ1においてもサービス時間が継続するセッション数に、制御スロットτ1で保留解除された発信動作により確立されたセッション数を加えた数となる。このセッション数Cin_service[τx]も初期値は全て「0」であり、処理の進行に伴って値が徐々に埋まる。
なお、TATはサービス時間(秒)であり、過去の実績データを引用したり、TATを観測するサーバを別途に設けて一部または全部のセッションのサービス時間を測定したりすることで得られる。Δτは制御周期(制御スロットτ)の時間幅(秒)である。なお、TAT/Δτは、これが0または小数点を含む場合には繰り上げの整数値とされる。
Figure 0005080408
例えば、サービス時間TATが10(秒)、制御周期Δτが5(秒)であれば、制御スロットτ1で保留解除された発信動作に応答してエンドサーバがコンテンツ配信(ダウンロード)等のサービスを提供する時間(サービス時間)は制御スロット数で「2」に相当するので、制御スロットτ1で開始されたサービス時間は制御スロットτ1,τ2において継続されることになる。したがって、ここではCin_service[τ1],Cin_service[τ2]が求められて一時記憶され、次回の制御周期τ2において、ステップS35でCin_service[τ2]として利用される。
図2へ戻り、各ユーザ端末MN1は、ステップS12で前記制御情報を受信するとステップS13へ進む。ステップS13では、保留中の発信動作ごとに、その保留を解除するか否かが判定される。
図5は、この保留解除判定の手順を示したフローチャートであり、ステップS51では、前記制御情報に登録されていた保留解除タイミングτn+1よりも前に発生した発信動作が保留中であるか否かが判定される。保留中であればステップS52へ進み、その全ての保留が解除される。ステップS53では、前記制御情報に登録されていた保留解除タイミングτn+1で発生した発信動作が保留中であるか否かが判定され、保留中であればステップS54へ進む。
ステップS54では、所定の乱数シードを乱数関数に適用して乱数rand2(0<rand2≦1)が発生される。ステップS55では、この乱数rand2と前記制御情報に登録されていた保留解除率R_releaseとが比較され、rand2≦R_releaseと判定されれば、ステップS56へ進んで保留解除される。なお、前記ステップS55においてrand2>R_releaseと判定されると、前記τn+1よりも後に発生した発信動作と共に保留解除が見送られて保留が継続される。
図2へ戻り、ステップS14では、前記保留解除された発信動作が実行される。ステップS15でエンドサーバES2との間に通信セッションが確立されるとステップS16へ進み、要求したサービスを享受する。ステップS17において、サービスが完了すると、エンドサーバES2との間に確立されていた通信セッションが遮断される。
なお、上記の実施形態では、エンドサーバES2においてサービス時間が継続中のセッション数Cin_service[τ1]を制御サーバCS4が上式(12)に基づいて算出するものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、図6に一例を示したように、エンドサーバES2の接続セッション数Cin_serviceを監視する監視サーバHS7を別途に設け、当該監視サーバHS7が接続セッション数Cin_serviceを検知して制御サーバCS4へ報告するようにしても良い。
このような場合、前記ステップS35の式(3)において、Cin_service[τ1]の代わりに、直近の観測値Cin_serviceを用いて計算処理を行う。また、エンドサーバES2の接続セッション数が実際に観測されることから、前記ステップS41の式(12)における計算処理は不要となる。
さらに、上記の実施形態では各制御スロットを識別する識別子として時系列の序数nを採用したが、各序数nは発信動作の保留時間と一義的に対応するので、各制御スロットを識別する識別子として、前記序数nに代えて待ち時間を採用しても良い。
本発明の第1実施形態に係る発信規制システムが適用されるネットワークの構成を示したブロック図である。 ユーザ端末MNの動作を示したフローチャートである。 制御サーバCSの動作を示したフローチャートである。 発信動作の保留を解除する制御スロットの決定方法を説明するための図である。 保留解除判定の手順を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る発信規制システムが適用されるネットワークの構成を示したブロック図である。
符号の説明
MN1…ユーザ端末,ES2…エンドサーバ,PS3…ポーリングサーバ,CS4…制御サーバ,BS5…放送サーバ,6…放送局,HS7…監視サーバ

Claims (7)

  1. ユーザ端末からエンドサーバへの発信動作を全て一旦保留し、その後、制御スロット単位で発信動作の保留を順次に解除することで、ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立される通信セッション数をエンドサーバの処理能力以下に規制する発信規制システムにおいて、
    所定の注目スロットに関してユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッション数を検知する手段と、
    エンドサーバの処理能力および前記確立されているセッション数に基づいて、前記注目スロットにおいて前記エンドサーバとの間に新規に確立できるセッション接続残数を推定する手段と、
    前記注目スロットよりも前の各制御スロットで発生して保留中の発信動作数を、制御スロット単位で発生時刻の古い順に累積したときに、累積数が前記セッション接続残数を最初に超えた制御スロットを特定する手段と、
    前記特定された制御スロットについて、さらに発信動作の保留を一部解除することで累積数が前記セッション接続残数に達する保留解除確率を算出する手段と、
    前記特定された制御スロットの番号および保留解除確率を制御情報として各ユーザ端末へ通知する手段と、
    各ユーザ端末が前記制御情報を受信し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットよりも前に発生した発信動作を全て解除し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットよりも後に発生した発信動作を全て保留継続し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットで発生した発信動作を前記保留解除確率で解除する手段とを含むことを特徴とする発信規制システム。
  2. 注目スロットよりも前の制御スロットτx,τy(τx≦τy)に関して、制御スロットτxで発生し、制御スロットτyで保留解除される発信動作数ρτx[τy]を管理する手段と、
    発信動作ごとに確立される通信セッションが継続するサービス時間を管理する手段とを具備し、
    前記ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッション数を検知する手段は、前記発信動作数ρτx[τy]およびサービス時間に基づいて通信セッション数を算出することを特徴とする請求項1に記載の発信規制システム。
  3. 前記発信動作を全て一旦保留されるユーザ端末が所定の確率で所定の宛先へポーリングしたポーリング数と前記所定の確率とに基づいて各制御スロットの発信動作数を推定する手段をさらに具備押したことを特徴とする請求項1または2に記載の発信規制システム。
  4. 前記ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッション数を検知する手段は、前記ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッションを監視する監視サーバであることを特徴とする請求項1に記載の発信規制システム。
  5. 前記制御情報が放送波で各ユーザ端末へ通知されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の発信規制システム。
  6. 前記エンドサーバの処理能力が、当該エンドサーバに同時に接続可能な最大セッション数であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の発信規制システム。
  7. ユーザ端末からエンドサーバへの発信動作を全て一旦保留し、その後、制御スロット単位で発信動作の保留を順次に解除することで、ユーザ端末とエンドサーバとの間に確立される通信セッション数をエンドサーバの処理能力以下に規制する発信規制方法において、
    所定の注目スロットに関してユーザ端末とエンドサーバとの間に確立されている通信セッション数を検知する手順と、
    エンドサーバの処理能力および前記確立されているセッション数に基づいて、前記注目スロットにおいて前記エンドサーバとの間に新規に確立できるセッション接続残数を推定する手順と、
    前記注目スロットよりも前の各制御スロットで発生して保留中の発信動作数を、制御スロット単位で発生時刻の古い順に累積したときに、累積数が前記セッション接続残数を最初に超えた制御スロットを特定する手順と、
    前記特定された制御スロットについて、さらに発信動作の保留を一部解除することで累積数が前記セッション接続残数に達する保留解除確率を算出する手順と、
    前記特定された制御スロットの番号および保留解除確率を制御情報として各ユーザ端末へ通知する手順と、
    各ユーザ端末が前記制御情報を受信し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットよりも前に発生した発信動作を全て解除し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットよりも後に発生した発信動作を全て保留継続し、前記制御スロット番号に対応した制御スロットで発生した発信動作を前記保留解除確率で解除する手順とを含むことを特徴とする発信規制方法。
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