JP5078882B2 - 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置 - Google Patents

離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5078882B2
JP5078882B2 JP2008512310A JP2008512310A JP5078882B2 JP 5078882 B2 JP5078882 B2 JP 5078882B2 JP 2008512310 A JP2008512310 A JP 2008512310A JP 2008512310 A JP2008512310 A JP 2008512310A JP 5078882 B2 JP5078882 B2 JP 5078882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
puncture
tissue
closure device
tamping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008512310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008540031A (ja
Inventor
オー ホワイト ジョン
ディー ターウェイ ラッセル
Original Assignee
セイント ジュード メディカル プエルト リコ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セイント ジュード メディカル プエルト リコ エルエルシー filed Critical セイント ジュード メディカル プエルト リコ エルエルシー
Publication of JP2008540031A publication Critical patent/JP2008540031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5078882B2 publication Critical patent/JP5078882B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/0057Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00367Details of actuation of instruments, e.g. relations between pushing buttons, or the like, and activation of the tool, working tip, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/0057Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
    • A61B2017/00637Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect for sealing trocar wounds through abdominal wall
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/0057Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
    • A61B2017/00646Type of implements
    • A61B2017/00654Type of implements entirely comprised between the two sides of the opening
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/0057Implements for plugging an opening in the wall of a hollow or tubular organ, e.g. for sealing a vessel puncture or closing a cardiac septal defect
    • A61B2017/00646Type of implements
    • A61B2017/00659Type of implements located only on one side of the opening

Description

本発明は、一般的に医療装置に関するものであり、とくに、組織壁の穿刺部または切開部を封止するための装置に関するものである。
脈管内または腔内において、種々の外科的処置が日常的に行われている。例えば、動脈硬化症等の血管系疾患の治療において、動脈内に器具(例えば、バルーンまたは他のタイプのカテーテル)を挿入し、動脈内で処置を行うことは、一般的な方法である。このような処置は、通常、経皮的な動脈穿刺必要とし、これにより挿入シースを動脈内に配置することができ、その後、器具(例えば、カテーテル)をシース内に通し、動脈内の処置位置に移動することができる。脈管内処置および管腔内処置には、処置を完了し、器具(および器具と共に使用した挿入シース)を取り外した後に、経皮的穿刺部での出血を止めるという不可避の問題が存在する。穿刺部からの出血、とくに大腿動脈穿刺からの出血の場合、脈管閉鎖装置、例えば、本明細書に参考として付記する、特許文献1(米国特許第6,179,963号)、特許文献2(米国特許第6,090,130号)、特許文献3(米国特許第6,045,569号)および関連特許文献等に記載の装置を利用して、止血するのが一般的である。
米国特許番号6,179,963号明細書 米国特許番号6,090,130号明細書 米国特許番号6,045,569号明細書
上記特許に記載したような代表的な閉鎖装置では、封止プラグを組織穿刺部に配置する。しかし、封止プラグを良好に配置するには、装置シース内から封止プラグを手動で排出させ、タンピング管を用いて組織穿刺部の外表面を詰め込むタンピングの必要がある。しかし、タンピング管を露出させて手で掴めるようにするために、(タンピング管を内部に配置した)装置シースを取り外すまで、タンピング処理を開始することが出来ない。ある条件の下では、封止プラグをタンピングする前にシースを取り外してしまうと、組織穿刺から封止プラグ自体を、基端方向に移動してしまい、その後の封止プラグの配置を妨げて、結果的に部分的にしか封止できず、組織穿刺部から事後出血が起こる可能性がある。したがって、封止プラグを組織穿刺部に展開するための機構を改善する必要がある。
本発明は、上述のおよび他のニーズを満たすものである。とくに、本発明は、内部組織穿刺部を閉鎖するための方法およびシステムを提供するものである。しかし、従来のシステムとは異なり、本発明は、閉鎖装置を後退させるとき、封止プラグに対する自動タンピングを行う。さらに、本発明の実施形態によれば、自動タンピングシステムを離脱可能とし、これにより、閉鎖装置のより完全な後退が容易となり、かつ閉鎖装置の残りの部分から封止プラグを容易に分離することができる。
多くの実行可能な実施形態の1つとして、本発明は、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための、組織穿刺部閉鎖装置を提供する。組織穿刺部装置は、閉鎖装置の第1端部から第2端部に延在するフィラメントと、組織穿刺部から挿入するアンカーであって、閉鎖装置の第2端部でフィラメントに取り付けた該アンカーと、このアンカーに隣接するフィラメントに摺動可能に取り付けた封止プラグと、内部組織壁穿刺部から閉鎖装置を引き抜く際に、封止プラグを第2端部に向けて自動的にタンピングまたはシンチングするための、選択的離脱可能な自動駆動機構とを備える。装置は、自動駆動機構により駆動して封止プラグをタンピングするように、封止プラグに隣接して配置するタンピング管を備えることができる。
幾つかの実施形態においては、自動駆動機構は、組織壁穿刺部から閉鎖装置を引き抜く際に、封止プラグに対してタンピング力を加えるための変換器を有する構成とする。変換器は、フィラメントの一部を巻き付けた第1ギアおよびスプール組立体と、第1ギアによって直接的または間接的に駆動されるタンピング管ドライバとを有する構成とすることができる。このタンピング管ドライバは、フィラメントの周りに摺動可能に配置したラックを有する構成とすることができる。閉鎖装置の後退に応じてスプールが回転すると、スプールが第1ギアを第1方向に駆動して、第1ギアがタンピング管ドライバを第2方向に直接的または間接的に駆動する。タンピング管ドライバまたはラックは、タンピング管により構成することもできる。
幾つかの実施形態によると、実際、ギアは、スプールに対して少なくとも2.5:1のギア比を有するギア列により構成することができる。トルク制御のクラッチおよび/または手動で操作できるクラッチは、幾つかの実施形態において、スプールとギアとの間に配置することができる。ギア列は、組織壁穿刺部からの閉鎖装置を引き抜く際に、第1方向の後退力を、封止プラグに対する、第2方向の末端方向力に変換することができる。ギア列は、フィラメントの一部を巻き付けた第1ギアおよびスプール組立体と、第1ギアに隣接する第2軸線上の第2ギアと、第2ギアに隣接する第3軸線上の第3ギアとを有する構成とすることができる。第1ギア、第2ギア、第3ギアのうち少なくとも1個は、各軸線に沿って移動して、第1ギア、第2ギア、および第3ギアと動作可能に連結および分離することができる構成とする。クラッチは、スプールを第1ギアから選択的に連結または分離することができる。
幾つかの実施形態においては、第2ギアを第1ギアおよび第3ギアと噛合関係となるよう偏倚させるよう、第2軸線上に設けたバイアス部材と、このバイアス部材に選択的に打ち勝って、第2ギアを、第1ギアおよび第3ギアのうち少なくとも1つとの噛合関係から逸脱するよう軸線方向に移動するよう、第2ギアに連結したアクチュエータとを設けることができる。幾つかの実施形態においては、第3ギアと噛合するラックを設け、このラックが第2ギアに連動し、アクチュエータを第1ラック位置にロックする。ラックによって、ラックが第2ラック位置にあるとき、アクチュエータを移動可能にすることができる。第1ラック位置は初期位置とすることができ、第2ラック位置はプラグ展開位置とすることができる。タンピング管は、ラックと封止プラグとの間に配置することができる。
本発明の他の実施態様は、経皮部切開からアクセスできる内部組織穿刺壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置であって、内部組織壁の末端側に配置するアンカーと、内部組織壁の基端側に配置する封止プラグと、フィラメント末端部をアンカーおよび封止プラグに連結および係止し、前記封止プラグを、前記アンカーよりも基端側でフィラメントに摺動可能に配置し、組織穿刺の周りで、アンカーおよび封止プラグをともに摺動可能に締め上げるようにしたフィラメントと、を備える組織穿刺部閉鎖装置を提供する。封止プラグは、アンカー基端側でフィラメント上に摺動可能に配置し、タンピング装置は、フィラメントに沿って、封止プラグをアンカーに向けて末端方向に駆動するよう、フィラメント上に配置する。フィラメントの基端部は収納スプールに巻き付けて、これによって、第1ギアと共通の第1回転軸を共有することができる。装置は、第2回転軸線を有する第2ギアを備えることができ、第2ギアは、第2回転軸線に沿って選択的に移動し、第1ギアと係合または分離して、タンピング装置にタンピング力を加える。他の実施形態としては、さらに、第2ギアに係合する第3ギアと、ラックとを備えることができる。
幾つかの実施形態において、第2ギアに連結したアクチュエータと、第2ギアを第1位置に偏倚させるばねとを備える。ばねに打ち勝つのに十分な力をアクチュエータに加えることにより、第2ギアを、第2位置まで第2回転軸線に沿って移動する構成とする。しかし、ラックと第2ギアとの間に相互連結構成を設けることができて、この相互連結構成は、ラックが第1ラック位置にあるとき、第2ギアが第2回転軸線に沿って少なくとも一方向に移動するのを阻止するが、ラックが第2ラック位置にあるとき、少なくとも一方の方向に第2ギアが移動するのを可能にする構成とする。環状溝を有する第2ギアハブを設け、ラックは、第1ラック位置にあるとき、環状溝に少なくとも部分的に配置される構成とする。ラックは、第3ギアの回転に応じて、環状溝から第2ラック位置に移動する。
本発明の他の態様は、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部を封止する方法を提供する。この方法は、組織穿刺部から閉鎖装置を引き抜くステップと、閉鎖装置の第1方向への引き抜きにより生ずる原動力を、第2方向のシンチングまたはタンピング力に自動的に変換するステップと、第2方向のタンピング力を手動で無効化するステップとを備える。この方法は、第2方向のシンチングまたはタンピング力を封止プラグに加えるステップを備えることができる。原動力を、封止プラグに連結したフィラメントの周りに摺動可能に配置したラックに伝達するステップを備える。伝達ステップは、組織穿刺部の内側に、フィラメントに取り付けたアンカーを展開し、そして組織穿刺部から閉鎖装置を引き抜くことにより、フィラメントをスプールから自動的に繰り出すステップと、を備えることができる。伝達ステップは、さらに、スプールの繰り出しにより、ラックおよびスプールに係合するギア列を駆動するステップを備えることができる。第2方向のタンピング力の手動による無効化ステップは、ギア列のうち少なくとも1個のギアを離脱するステップを備えることができ、例えば、少なくとも1個のギアを、隣接するギアから軸線方向に移動するステップを備えることができる。
本発明の他の態様は、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部を封止するための方法を提供する。この方法は、組織穿刺閉鎖器具で、フィラメント末端部をアンカーに連結し、またアンカーよりも基端側に配置した封止プラグに連結したフィラメントを備え、組織穿刺部の周りに前記アンカーおよび前記封止プラグを係留させる組織穿刺部閉鎖であって、さらに自動タンピング装置も備える組織穿刺部閉鎖装置を準備するステップと、経皮的切開部に組織穿刺部閉鎖装置を挿入するステップと、組織穿刺部内にアンカーを展開するステップと、閉鎖装置を経皮的切開部から少なくとも部分的に引き抜くステップと、内部組織壁穿刺部から閉鎖装置を引き抜く際に、自動タンピング装置により、封止プラグをアンカーの方向に自動的にタンピングするステップと、自動タンピング装置を離脱させるステップと、組織穿刺部閉鎖装置を後退させるステップと、フィラメントを露出させるステップと、フィラメントを切断するステップと、アンカーおよび封止プラグを組織穿刺部に留置するステップとを備える。
本発明のさらなる利点および新規な特徴を、以下の記載で説明するが、当業者であれば、これらの文献を読むか本発明を実施することによって、理解できるであろう。本発明の利点は、特許請求の範囲に詳述した手段によって達成することができる。
添付図面は、本発明の種々の実施例を説明するものであり、明細書の一部である。図示した実施例は、本発明の例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。
図面全体にわたって、同一の符号は、類似の要素を示すものであり、必ずしも同一の要素を示しているわけではない。
上記のように、血管処置は、世界中で行っており、穿刺部を経て動脈に到達(アクセス)することが必要となる。多くの場合、動脈は、大腿動脈である。処置完了後に穿刺部を閉鎖するために、多くの場合、閉鎖装置を用いて、穿刺部を、アンカーと封止プラグとの間に挟み込む。しかし、時として封止プラグは封止装置から排出させることが困難であり、動脈切開部の外側位置に対して適切に着座しないことがよくある。動脈切開部に対してプラグを適切に着座しない場合、術後も出血を起こす可能性がある。本発明に、封止プラグの排出、および封止プラグの適切な配置を容易にする方法および装置を記載する。以下に示し、記述する脈管機器は、処置シースと穿刺部密閉装置を有するが、本明細書に記載する原理の用途は、以下に説明する特定の器具に限定されない。本明細書に記載する原理は、任意の医療機器に使用することができる。したがって、以下の説明は、主に動脈処置および脈管閉鎖装置のいくつかの実施態様を説明することを目的とするが、本発明方法および装置は、添付した特許請求の範囲によってのみ限定される。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用する、用語「タンピングする」または「タンピング」は、1回または連続して、突き(ブロー)、タップ、または滑らかで安定した圧力を、ただし過剰な力ではなく加えることによって詰め込むことを意味するために広く使用する。「係合する」および「係合可能な」はまた、2個の装置間を相互連結する、噛合する、または接触することを意味するために広く使用している。同様に、「離脱する」または「離脱可能な」は、相互連結、噛合、または接触を解除する、または解除可能であることを意味する。「スプール」は、なにか他のもの(例えば、フィラメント、縫合糸等)を、少なくとも部分的に巻き付けるシリンダまたはその他の装置である。「管」は、通路を有する細長い器具である。通路は、閉鎖型、または開放型(例えばトラフ)にすることができる。「管腔(ルーメン)」は、身体の器官内、特に血管内における空間または空洞を指す。「摺動可能に取り付ける」は、適当な支持体に対して移動可能であることを意味する。「戻り止め」は、機構の一部の動きを、少なくとも一時的にロックする、キャッチまたはレバーである。「浮動性」は、少なくとも任意の初期ホルダに打ち勝った後に、少なくとも1個の自由度に従って自由に動くことが可能であることを意味する。「浮動性」の動きは、必ずしも無制限である必要はなく、特定範囲内のみにおける自由な動きとすることができる。「変換する」は、ある形態の力またはその他の入力エネルギーを、他の形態または他の方向の出力エネルギーまたは力に変換することを意味する。用語「もたらす」は、結果を生み出すこと、成果を得ること、または果たすことを意味する。単語「含む」および「有する」は、特許請求の範囲を含め、本明細書で使用しているように、単語「備える」と同様の意味を持つ。
つぎに、図面、とくに図1〜4に、従来技術の脈管穿刺部閉鎖器具100を示す。脈管穿刺部閉鎖器具100は、キャリア管102を有し、このキャリア管102内にフィラメントまたは縫合糸104が少なくとも部分的に貫通する。閉鎖装置100はまた、第1端部または基端部106と、第2端部または末端部107とを有する。キャリア管102の第2端部または末端部107の外部に、アンカー108を設ける。アンカーは、細長く硬質な薄型の部材であり、中央部に形成した眼口部(アイ)109を有する。アンカー108は、一般的に、生体再吸収可能なポリマーで形成する。
縫合糸104を、アンカー108に通して、コラーゲンパッド110に戻す。コラーゲンパッド110は、ランダムに配向する繊維状材料を化学的手段によって結合して構成することができる。コラーゲンパッド110を、縫合糸104に摺動可能に取り付け、縫合糸をアンカー108に通過させてキャリア管102に再び進入させるとき、コラーゲンパッド110の基端部側に確実に引き結びノット(滑りノット)を形成し、閉鎖装置100を適切に配置して、アンカー108を展開するとき(図4参照)、コラーゲンパッド110の締め上げ(シンチング)を容易にする。
キャリア管102は、一般的に、内部に配置したタンピング管112を有する。タンピング管112は、縫合糸104に摺動可能に取り付けて、術者(オペレータ)が使用することで、適切な時点でコラーゲンパッド110をアンカー108に向けてタンピングして、経皮的組織穿刺部を封止することができる。
アンカー108を動脈内に展開する前には、アンカー108の眼口部109は、キャリア管102の末端部107の外側に休止する。アンカー108は、キャリア管102の末端部107上に配置したバイパス管114によって、キャリア管102と同一平面上となる所定位置に一時的に固定することができる。
アンカー108およびキャリア管102が同一平面上に配置する構成により、アンカー108を、図2〜4に示す挿入シース116等の処置シース内に挿入することができ、最終的には、動脈穿刺部118内に挿入することができる。図2〜4に示すように、挿入シース116は、経皮的切開部119を通して動脈128内に挿入する。しかし、バイパス管114(図1参照)は、過大ヘッド120を有しており、バイパス114が挿入シース116の内部通路を通過するのを妨げる。従って、穿刺部閉鎖装置100を挿入シース116に挿入する際に、過大ヘッド120は、挿入シース116の表面122に圧着する。さらに、穿刺部閉鎖装置100を挿入した結果、キャリア管102(図1)とバイパス管114との間で滑り運動が生じ、アンカー108をバイパス管114(図1)から排出する。しかし、アンカー108は、バイパス管114から排出された後も、挿入シース116によって動作が制限され、図1に示す同一平面上の状態に留まる。
挿入シース116は、その第2端部または末端部126に単一折り曲げ部124を有する。単一折り曲げ部124は、アンカー108に対して一方向弁として機能する。単一折り曲げ部124は、挿入シース116の一部を塑性変形させたものであり、アンカー108が挿入シース116の末端部126から押し出されるときに、弾性的に曲げられる。一般的に、アンカー108が挿入シース116の末端部126を通過し、動脈128に入った後、アンカー108は、もはやキャリア管102に対して同一平面上の位置に拘束されず、図2に示す位置に回転して展開する。
次に図3〜4を参照すると、アンカー108を展開することにより、穿刺部閉鎖装置100および挿入シース116を一緒に引き出すことができ、コラーゲンパッド110をキャリア管102から切開路119内に配置するとともに、タンピング管112を露出する。図4に示すように完全に露出したタンピング管112により、コラーゲンパッド110を手動でタンピングして、アンカー108およびコラーゲンパッド110をともに締め上げ(シンチングし)、縫合糸104の自己締め付け引き結びノットにより所定位置に保持する。このように、組織穿刺部をアンカー108とコラーゲンパッド110との間に挟み込むことにより、組織穿刺部118を封止する。その後、縫合糸104を切断し、切開路119を閉鎖することができる。縫合糸104、アンカー108、およびコラーゲンパッド110は、一般的に再吸収性材料で形成するため、所定位置に留まって穿刺部118を治癒する。
しかし、上記の代表的な組織穿刺部閉鎖装置100を使用する場合、コラーゲンパッド110の排出およびタンピングが困難である。コラーゲンパッド110をキャリア管から排出する際に、挿入シース116は変形を阻止しようとする。また、タンピング管112を露出して手で掴めるようにするためにシース116を患者の皮膚表面より上の位置に取り外すまで、タンピングを開始することができない。一定の条件の下で、コラーゲンパッド110のタンピングに先立つシース116の取り外しによって、コラーゲンパッド110を組織穿刺部118から後退させ、または基端部側に移動させ、コラーゲンパッド110と穿刺部118との間に好ましくない間隙120を生ずることがある。この間隙120は、図4に示すように、タンピング後も残る可能性があり、また時として、部分的封止しか生ぜず、組織穿刺部118から出血することがあり得る。
従って、本明細書は、閉鎖装置に対して処置シースを後退させ、封止プラグを排出する前に閉鎖装置の末端部を露出することができる組織穿刺部閉鎖装置のような医療器具を記載する。閉鎖装置は、さらに、組織穿刺部位からの組織穿刺部閉鎖装置の引き抜きの際に、組織穿刺部に向けて封止プラグを自動的に駆動する。封止プラグを自動的に駆動するための機構は、選択的に離脱可能にすることができる。
上記の通り、皮膚の切開部を経てアクセス可能な内部組織壁の組織穿刺部を封止するために使用する組織閉鎖装置の一般的な構造および機能は、当業界でよく知られている。本明細書に記載の実施原理を含む閉鎖装置の用途としては、生体を2個の内部部分に分断する経皮的な組織穿刺部または切開部の閉鎖、例えば血管、管路、または管腔(ルーメン)、胆嚢、肝臓、心臓等における穿刺部または切開部の閉鎖がある。
以下に、図5A〜5Bを参照して、医療装置、例えば組織壁穿刺部閉鎖装置200を、本発明の一実施例に従って示す。閉鎖装置200を、図5Aに分解図として示す。図5B〜5Gは、組み立てて、処置シース216を通して管腔232内に挿入した閉鎖装置200を示す。閉鎖装置200は、血管(例えば、動脈)穿刺部を直接止血するように設計したので、血管内処置、例えば、血管造影剤注射、心臓カテーテル、バルーン血管形成、およびほかのアテローム硬化性動脈再疎通等に関連して使用する場合、閉鎖装置200は、特に有用である。しかし、以下の好ましい実施例の説明では、動脈経皮的穿刺部の封止を目的としているが、この装置は、よりいっそう広範囲な用途があり、他の組織壁における穿刺部または切開部を封止するためにも使用することができることを理解されたい。このように、本明細書に示す経皮的な動脈穿刺部の封止は、本発明の閉鎖装置200の、ある特定の一用途を単に例示しただけのものである。
閉鎖装置200は、第1端部または基端部206、および第2端部または末端部207を有する。キャリア管202は、基端部206から末端部207まで延在し、末端部207に出口213を有する。末端部207には、スリット209を設けることができる。
キャリア管202は、プラスチック材、または他の材料で形成することができ、処置シース216(図5B参照)に挿入するよう設計する。処置シース216(図5B)は、組織層230における経皮的切開部219(図5B)から、管腔232内に挿入するよう設計する。図5B〜5Gによると、管腔232は、大腿動脈228の内側部分を構成する。
キャリア管202の末端部207には、アンカー208および封止プラグ210(図5B参照)が存在する。この実施例のアンカー208は、細長く硬い薄型の部材であり、動脈228(図5B)内側で穿刺部218(図5B)に連続する動脈壁234(図5B)に着座する。アンカー208は、好ましくは生体再吸収可能なポリマーで形成する。封止プラグ210(図5B)は、コラーゲン等の、非止血に対する生体再吸収可能な材料で形成した、圧縮可能なスポンジ、発泡体、または繊維性マットにより構成し、組織穿刺部218の封止を容易にする、任意の形状に構成することができる。
封止プラグ210およびアンカー208を、生体再吸収可能なフィラメントまたは縫合糸204で互いに連結する。アンカー208、封止プラグ210、および縫合糸204は、以下、集合的に「閉鎖素子」と称する。図5Aに示すように、アンカー208を、初期的に、キャリア管202の末端部207の外側に隣接させて配置するとともに、封止プラグ210(図5B参照)を、初期的にはキャリア管202内に配置する。アンカー208は、図5Aにおいては、管腔232内に挿入し易くなるように、キャリア管202に沿ってロープロファイル(低丈)形態となるように休止した状態を示し、図5B〜5Gに、アンカー208の第1表面236が動脈壁234に衝合して展開した状態を示す。縫合糸204は、閉鎖装置200の第1端部206からキャリア管202を通って末端方向に延在する。縫合糸204は、封止プラグ210の1個またはそれ以上の孔に通し、アンカー208の眼口部に通して、キャリア管202の方に基端部に向かって封止プラグ210まで逆戻りさせる。縫合糸204は、封止プラグ210において、再び1個または一連の孔に通すのが好ましい。縫合糸204は、さらに、縫合糸自体の周りに通過させ、自己締め付け引き結びノット(スリップノット)を形成することもできる。このようにして、キャリア管202をアンカー208および封止プラグ210から引き抜くとき、縫合糸204は、アンカー208と封止プラグ210とプーリ状に連結し、アンカー208と、封止プラグ210とを共に締め上げる(シンチングする)ことができる。アンカー208および封止プラグ210は、アンカーとプラグとを共に挟み込んで係止し、組織穿刺部218を封止する。
キャリア管202は、封止プラグ210を縫合糸204に沿ってアンカー208の方向に進めるタンピング装置、例えばタンピング管212(図5C)収容することができる。タンピング管212は、図示すように、部分的にキャリア管202内にあり、また封止プラグ210の基端側に配置する。しかし、タンピング管212は、さらに、閉鎖装置200のハンドル252に貫通する。タンピング管212は、剛性または可撓性のある、任意の適切な材料で形成することができる、細長い管状のラック、または細長い半管状のラックとすると好適である。例えば、一実施例によれば、タンピング管212は、ポリウレタンで形成する。縫合糸204は、タンピング管212の少なくとも一部分に貫通する。例えば、図5A〜5Gに示すように、縫合糸204は、タンピング管212に沿って、第1端部206と第2端部207との間に延在する。しかし、縫合糸204は、タンピング管212とは直接連結しない。したがって、縫合糸204およびタンピング管212は、互いに相対摺動する。
図5A〜5Gの実施例によると、縫合糸204を、自動タンピング組立体に取り付ける。自動タンピング組立体は、自動駆動機構630または他の変換器(トランスデューサ)、およびタンピング管212を有することができる。自動駆動機構630は、閉鎖装置200の第1端部206におけるハウジングまたはハンドル252内に配置する。自動駆動機構630の実施例を、以下に、図6〜9につき詳細に説明する。タンピング管212は、ギア歯を係合するラックを有するものとすることができる(以下により詳しく述べる)。
実際、(上記閉鎖素子を有する)閉鎖装置200のキャリア管202は、既に動脈228内に挿入した挿入シース216内に挿入する(図5B〜5C参照)。閉鎖装置200および関連する閉鎖素子を処置シース216内に挿入し、アンカー208を、処置シース216に貫通させて末端部から抜き出し、動脈管腔232内に挿入する。図5Aにつき上述したように、アンカー208は、初期的にはキャリア管と同一平面上に配置した状態にし、経皮的切開部219から管腔232内にアンカー208を挿入し易くする。
しかし、アンカー208が処置シース216の末端部から抜け出た後、アンカー208は、図5B〜5Cに示す位置に展開または回転しようとする。閉鎖装置200を、挿入シース206から部分的に引き出し、これにより、アンカー208は挿入シース216の末端部に引っ掛かり、図5B〜Cに示す位置に回転する。しかし、閉鎖装置200には、バイアスを付与した1対のフィンガ215を設け、これらフィンガ215は、処置シース216に形成した整合する1対の窪み217でロックを生ずるように収容されるものとする。バイアスを付与したフィンガ215と、これらフィンガに整合する窪み217とのロック構成によれば、処置シース216に対するハンドル252の位置を固定するので好ましい。
アンカー208の展開に続いて、ハンドル252と挿入シース216とを一緒に引き抜く。ハンドル252を引き抜くことで、アンカー208は、動脈228内で動脈壁234に対してアンカー208自体を係留する。アンカー208が穿刺部218で動脈228内に係留した状態で、さらにハンドル252および挿入シース216を後退させると、キャリア管202の末端部207から封止プラグ210を排出しようとし、それによって、切開部または穿刺路219内にプラグ210を配置する。キャリア管202のスリット209(図5A参照)によって、キャリア管の末端部207は、撓むまたは開くことができ、封止プラグ210の排出が容易になる。しかし、キャリア管202の末端部207におけるスリット209(図5A)は、キャリア管202と同軸状の処置シース216が存在することにより、開くことまたは撓むことを阻止される可能性がある。従って、本発明の原理によれば、ハンドル252および挿入シース216の後退により、挿入シース216をキャリア管202に対して、図5D〜5Eに示す第2位置に後退させる。
図5D〜5Eを参照すると、ハンドル252および処置シース216を後退させるとき、キャリア管202の末端部207は、(切開路219内で)露出する。キャリア管202は、ハンドル252および処置シース216を所定距離だけ後退させるまでは、穿刺部218に対して位置を保持する。ハンドル252/処置シース216とキャリア管202との相対運動は、自動駆動機構630とハンドル252との間の摺動可能な取り付け構成によって容易となる。しかし、幾つかの実施例においては、自動駆動機構630は、ハンドル252に固定する。
図5B〜図5Gの全体で示すように、(キャリア管202に取り付けた)自動駆動機構630は、ハンドル252および処置シース216を後退させる際に、自由に浮動または変位することができ、ハンドル252に対して摺動できるようにするのが好ましい。しかし、自動駆動機構630は、初期的には、図5Bおよび図8に示すように、ハンドル252に対して、第1位置に保持する。例えば、図8に示すように、自動駆動機構630は、トラックに摺動可能に取り付けた収容戻り止め255のような一時的なホルダを有するものとすることができる。トラックは、水掻き状トラック253として図8に示す。この水掻き状トラック253を、ハンドル252に配置する。水掻き状トラック253は、第1幅W1と、第2幅W2とを有するものとすることができる。収容戻り止め255は、突出部259を設けた指状突起257を有し、この突出部259により、第1幅W1よりも広く、第2幅W2よりも狭い、第3幅W3に偏倚される。指状突起257は、第2幅W2を有する水掻き状トラック253内に少なくとも部分的に突出し、自動駆動機構630を図5Bおよび図8に示す第1位置に少なくとも一時的に保持して、ハンドル252内での尚早の摺動を阻止する。
指状突起257は、図5Bおよび図8に示す第1位置で自動駆動機構630を保持するか、または一時的にロックしようとするが、所定の十分な力がハンドル252と自動駆動機構630との間に加わるとき、指状突起257は釈放される。例えば、アンカー208の展開に伴って、使用者がハンドル252に後退力を加えると、指状突起257は内側に転向し、水掻き状トラック253の第1幅W1の部分に向けて末端方向に摺動する。指状突起の突出259が第1幅W1に入ると、収容戻り止め255は「釈放」されて、自動駆動機構630およびハンドル252間の摺動に対して極めて僅かな抵抗を与える。したがって、ハンドル252を後退させることで、(ハンドル252に固着した)処置シース216が後退するが、自動駆動機構630およびキャリア管202は、ハンドル252に対して摺動するため、穿刺部218に対して適切な位置に留まる。自動駆動機構630が止め部261に到達するまで、自動駆動機構630は、ハンドル252に対して所定距離だけ摺動することができる。所定距離は、キャリア管202内でスリット209(図5A参照)を完全に露出できるほど、十分長いことが好ましい。
自動駆動機構630が止め部261(図5D参照)に到達すると、ハンドル252を後退させることによって、さらにキャリア管202も同様に引き抜き、図5F〜5Gに示すように、自動的に封止プラグを排出してタンピングする。封止プラグ210の配置に続く、個別の手動タンピング処置を必要とする従来の閉鎖装置とは異なり、本発明閉鎖装置200は、自動的に封止プラグ210をタンピングする。キャリア管202を引き抜く間に封止プラグ210をタンピングし、このようにしない場合には封止プラグ210と大腿動脈228の穿刺部218との間に生じる可能性がある間隙を少なくするするまたは排除する。
さらに、縫合糸204に張力を加える、すなわち穿刺路219から離れる方向に縫合糸204を引っ張ることで、縫合糸204は、(スリップノット等により)アンカー208および封止プラグ210を共に締め上げ(シンチングし)てロックすることができ、アンカー208と封止プラグ210との間に動脈壁234を挟み込む。タンピング管212により加わる力、およびフィラメント204によるアンカー208および封止プラグ210の締め上げ(シンチング)は、封止プラグ210を穿刺路219内で半径方向外方に変形させ、図5F〜5Gに示すように、組織穿刺部218の基端側におけるアンカーとして機能する。
タンピング管212は、自動駆動機構630によって、封止プラグ210に向けて自動的に駆動される。自動駆動機構630の一実施例を、図6に詳しく示す。自動駆動機構630は、ギアボックス組立体629を有するものとすることができ、ギアボックス組立体629は、選択的に離脱することができる。図6の実施例によると、自動駆動機構630が止め部261に一旦接触すると、閉鎖装置200のさらなる後退によって、封止プラブ210のタンピングを自動的に行う(図5F参照)。
図6のギアボックス組立体629によれば、縫合糸204を、第1ギアおよびスプール組立体631のスプール632に連結し、また部分的にスプール632の周りに巻き付ける。第1ギアおよびスプール組立体631は、第1軸635上に配置したスプール632および第1ギア636を有する。図6の実施例においては、第1ギア636をスプール632に連結し、これによって第1ギア636およびスプール632が一緒に回転する。組織穿刺部218から閉鎖装置200(図5F参照)を引き抜くことにより、(ただし、アンカー208(図5F)を展開して、かつギアボックス組立体629が止め部261に接触したものとして、)縫合糸204がスプール632から繰り出される。縫合糸204が繰り出されるとき、スプール632は回転し、直線タンピング力に変換するねじり原動力(トルク)を生ずる。
スプール632により生ずるねじり原動力は、図6の実施例によるギアボックス組立体629によって、直線タンピング力に変換する。ギアボックス組立体629は、スプール632と同軸状に配置した第ギア636を有する。図6に示すように、第1ギア636は、第2ギア642に隣接して配置することができる。第2ギア642は、組み立てた際、第1ギア636と噛合する。第2ギア642は、第2軸線640上に配置する。第2ギア642は、二段式ギアとすることができ、図示のように、各段は、隣接の異なるギアに噛合する。第1ギア636および第2ギア642は、摩擦嵌合、または図示した噛合ギア歯により互いに噛合することができる。第2ギア642は、第3軸線645上の第3ギアに隣接して配置する。組み立てた際、第2ギア642は、第3ギア643に係合して、この第3ギア643を駆動する。
タンピング管212は、第3ギアとガイド646との間に配置する。タンピング管212は、図示のような歯を有し、第3ギア643の歯に噛合させるのが好ましい。凹状ホルダ647により、タンピング管212を支持することができる。スプール632が回転するとき、スプール632がタンピング管212を駆動し、これにより、封止プラグをタンピングする(図5F参照)。代案として、タンピング管212は、ハウジング252内に突入させず、その代わりに別個のラックを第3ギア643に噛合させることができる。この別個のラックが、タンピング管212を駆動する。
タンピング管212は、半管状で、縫合糸204の軸線に沿って、縫合糸204の周りに部分的に配置することが好ましい。タンピング管212の半管状の形は、一般的にU字状断面であり、縫合糸204が出入りすることができる開放チャネルまたはトラフ648とする。開放チャネル648によって、スプール632が繰り出しを行うとき、縫合糸およびタンピング管212は合流することが可能となる。縫合糸204およびタンピング管212は、互いに固着していないため、互いに自由に摺動することができる。したがって、アンカー208を展開した状態で(図5D参照)、ギアボックス組立体629が止め部261(図5F参照)に圧着するまで第1方向に閉鎖装置200を後退させるとき、縫合糸204がスプール632から繰り出され、これによりギアボックス組立体629を駆動する。ギアボックス組立体629は、第2方向、つまり反対方向にタンピング管212を駆動し、タンピング管は、封止プラグ210をタンピングする(図5F参照)。
場合によっては、閉鎖装置200(図5F参照)を引き抜く線速度に対して、タンピング管212の線速度を増大させることが望ましい場合がある。タンピング管212の線速度を増大させることによって、閉鎖装置200を反対方向に引き抜く際に(図5F参照)、封止プラグ(図5F)をアンカー208(図5F)に向かって押圧することをいっそう確実なものとする。したがって、幾つかの実施例においては、ギアボックス組立体629は、1:1以上の総ギア比を有するものとすることができる。例えば、ギア比をおよそ1.5:1〜3.0:1との間の範囲にし、また他の実施例では、ギア比を約2.1:1とする。
しかし、過剰な速度は、場合によっては、封止プラグ(図5F参照)を組織穿刺部218(図5F)から、動脈232(図5F)の管腔232(図5F)内に押し入れる可能性があるため、タンピング管212の線速度は、閉鎖装置の引き抜き線速度よりも極端に大きくすべきではないことに注意されたい。同様に、アンカー208(図5F参照)に対する対向力が不十分である場合、アンカー208(図5F)が動脈228(図5F)内から不適切に抜けてしまう可能性がある。したがって、幾つかの用途においては、引き抜き力は、およそ2.5ポンド(1134g)を超過すべきではない。
本明細の恩恵を受ける当業者にとって、図6に示すギアボックス組立体629の構造は、事実上例示的なものであり、限定するものではないことは明らかであろう。閉鎖装置(図5F参照)から縫合糸204を後退させることによって生じる原動力を伝達して、タンピング管212を介して封止プラグ210(図5F参照)に自動駆動力を与えるために、(単一ギアを含む)任意のギア構造を使用することができる。
上記したように、ギアボックス組立体629は、選択的に離脱することができる。したがって、スプール632、第1ギア636、第2ギア642、第3ギア643のうち1個またはそれ以上は、隣接のギアと離脱する、または隣接のギアを手動で不作動にするように、移動することができる。例えば、第1ギア636、第2ギア642、第3ギア643のうち1個またはそれ以上は、各々の軸線に沿って移動可能にし、隣接のギアから離脱することができるようにする。図6に示すように、ばね649のようなバイアス部材を、第2軸線640上に配置して、第2ギア642を、第1ギア636および第3ギア643に噛合する関係となるよう偏倚する。しかし、第2ギア642は、第2ギア642に連結したアクチュエータ651を操作することによって、第2軸線640に沿って動かすことができる。したがって、(ギアボックス629の摺動によって止め部261に到達し、それによってアクチュエータ651がハンドル252のアクセス孔253に整列した後)アクチュエータ651に、第2ギア642に対して側面から力を加えて、ばね649により生ずるバイアス力に打ち勝って、第2ギア642を第1ギア636および第3ギア643のうち少なくとも一方との噛合関係、または接触関係から逸脱するよう軸線方向に移動または変位させる。図6の実施例においては、第2ギア642の軸線方向移動により、この第2ギア642を第1ギア636から離脱することのみを行う。ギアボックス組立体629の離脱は、タンピング管212を駆動することなく、閉鎖装置200(図5F)を後退させ、縫合糸204をスプール632から繰り出すことが可能となる。この離脱の利点を、閉鎖装置200の動作につき、以下に説明する。
しかし、図6〜7に示すように、タンピング管212は、図示する第1ラック位置で、第2ギア642と連動することができ、アクチュエータ651の時期尚早な作動を防ぐ。この連動関係のジオメトリ(構成配置)は、図7に明示する。第2ギア642は、環状溝655を設けた第2ギアハブ653を有する。タンピング管212を第1ラック位置の環状溝655に配置して、アクチュエータ651をロックする。タンピング管は、凹状ホルダ647に載置する。したがって、タンピング管212が環状溝655に位置する限り、アクチュエータ651を押すことができない。タンピング管212が環状溝655に位置する状態では、アクチュエータに加える力は第2ギア642に伝達されるが、第2ギア642の軸線方向への動きは、環状溝655に位置し、また、凹状ホルダ647によって支持されたラックによって阻止される。それでもなお、閉鎖装置200(図5F)を後退させることにより、結果的にギアボックス629のギアが回転して、タンピング管212の直線運動を生ずる。封止プラグ210(図5F参照)の効果的なタンピングが生じるのに十分な第2タンピング管位置までタンピング管212を所定距離移動したとき、タンピング管212は、環状溝655(図5F参照)からも抜け出る移動を生ずる。したがって、アクチュエータ651のロックはもはや解除され、一旦タンピング管が所定距離だけ直線的に移動した後には、第2ギア642は離脱することができる。
図5A〜8の実施例の動作は、以下の通りである。図5Bに示すように、閉鎖装置200のハンドル252を穿刺路219から後退させるとき、戻り止め255が釈放される。自動タンピング機構630およびキャリア管202は、動かずに残るため、ハンドル252に対して浮動する。ハンドル252を引き抜く際に処置シース216は後退し、キャリア管202の末端部207が露出する。自動タンピング機構630は最終的に止め部261に接触して、さらに後退させることで、自動タンピング機構630およびキャリア管202も同様に後退する。自動タンピング機構630が後退するとき、アンカー208に通した縫合糸204はスプール632から繰り出され、スプール632を回転させる。スプール632は、スプール632と第1ギア636との間の同軸連結により回転するとき、第1ギア636を駆動する。第1ギア636が回転するとき、第1ギア636が第2ギア642を駆動する。第2ギア642は第3ギア643を駆動し、第3ギア643はタンピング管212を駆動する。タンピング管212は、封止プラグ210をタンピングする。したがって、閉鎖装置200を穿刺路219から後退させると、処置シースが後退し(図5D〜5E参照)、封止プラグ210が自動的にタンピングされる(図5F〜5G参照)。この封止プラグ210は、個別の手動タンピング手順では生じ得る隙間が、アンカー208に対して生じることなしに、動脈を十分に封止する可能性が高い。
さらに、封止プラグ210を十分にタンピングしたとき、選択的離脱可能なギアボックス組立体629を離脱させることができ、追加のタンピングをすることなく、閉鎖装置200を後退させることができる。封止プラグ210を完全にタンピングした状態では、縫合糸204の、組織層230の外側に延在してオペレータに露出する部分がほとんどないか、まったくないようにすることができる。したがって、オペレータにとって、閉鎖装置200の残りの部分から封止プラグ210およびアンカー208を分離するのが困難になることがある。さらに、使用可能な、選択的離脱可能なギアボックス組立体629で後退させ過ぎてしまうと、封止プラグ210を動脈228内に過剰にタンピングしてしまう可能性がある。したがって、アクセス孔253からアクチュエータ651を操作し、選択的離脱可能なギアボックス組立体629を無効化することは、有利である。アクチュエータ651を操作することによって、縫合糸204は、タンピング管212を駆動することなくスプール632から完全に繰り出すことが可能となる。スプール632の繰り出しによって、縫合糸204が十分な長さ露出するため、術者(オペレータ)は、容易に縫合糸204を切断して、封止プラグ210およびアンカー208を、閉鎖装置200の残りの部分から分離することができる。
次に図9を参照して、選択的離脱可能な自動駆動機構930の他の実施例を示す。図9の選択的離脱可能な自動駆動機構930は、閉鎖装置200(図5A参照)内で、図6に示す選択的離脱可能なギアボックス組立体629に代替させることができる。図6の実施例と同様に、図9の選択的離脱可能な自動駆動機構930は、第1ギアおよびスプール組立体931のスプール932の周りに少なくとも部分的に巻き付ける縫合糸204を有する。第1ギアおよびスプール組立体931は、第1軸線935上に配置したスプール932および第1ギア936の双方を有する。しかし、図9の実施例においては、第1ギア936とスプール932との間に、手動で操作するクラッチを形成する。このクラッチを使用して、第1ギア936を、スプール932に対して連結および分離を行う。このクラッチは、図9に示すように、複数の釈放フィンガ961を有する。釈放フィンガ961は、ほぼ円を描くように配列する。釈放フィンガ961の第1構成コンポーネント963は、第1ギア936から片持ち状に設け、第1ギア936に直交する方向に突出させる。第1構成コンポーネント963の突起965は、半径方向外方に突出し、スプール932の整合溝967に収容する。釈放フィンガ961の第2構成コンポーネント969は、第1構成コンポーネント963および第1ギア936に直交する方向に円弧状をなす。各釈放フィンガ961の第2構成コンポーネント969は、スプール932の中央孔971に突入する。アクチュエータボタン951を、各釈放フィンガ961の第2構成コンポーネント969上に嵌合して接触する。

第1ギア936の突起965がスプール932の整合溝967と嵌合することによって、第1ギア936およびスプール932が、同じ角速度で一緒に回転する。しかし、アクチュエータボタンを押し込むとき、アクチュエータボタンは第2構成コンポーネント969の円弧に沿って摺動し、釈放フィンガ961の各々を半径方向内方に押す。釈放フィンガ961半径方向内方への変位により、突起965は整合溝967から少なくとも部分的に外れ、第1ギア936に対してスプール932が独立して回転することを可能とする。したがって、図5A〜8につき説明した構成と同様に、封止プラグ210をアンカー208に向けて駆動した後で、選択的離脱可能な自動駆動機構930を離脱させ、または無効化し、縫合糸204を、さらにタンピングすることなしに、安全に繰り出すことができる。このとき、術者(オペレータ)が切断し易いように、縫合線204は露出する。
選択的離脱可能な自動駆動機構930の残りのコンポーネントは、図6の実施例と同様なものにすることができる。スプール932が与えるねじり原動力の、直線タンピング力への変換は、ギア列934によって達成する。ギア列934は、第1ギア936、第2ギア942および第3ギア943を有するものとすることができる。図示するように、第2ギア942は第3ギア943に噛合してこの第3ギア943を駆動し、第3ギア943はタンピング管212、またはその他の封止プラグ駆動装置を駆動する。しかし、図9の第2ギア942は、タンピング管212と連動する環状溝を含まない。
上述した記載は、発明の例示的実施例を示し、説明するためだけに示した。本発明は、上述の実施形態に限定することを目的としたものではない。上述の教示から、多くの変更および改変が考えられる。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって定義されるものとする。
従来技術による、組織閉鎖装置の一部断面とする側面図である。 従来技術による、図1の組織閉鎖を動脈に係合させた状態を示す側面図である。 従来技術による、図1の組織閉鎖装置を動脈から引き抜いて、コラーゲンスポンジを配置する状態を示す側面図である。 従来技術による、図1の組織閉鎖装置でコラーゲンスポンジをタンピングしている状態を示す側面図である。 本発明の一実施例による、自動タンピングまたは駆動機構を有する組織穿刺部閉鎖装置の分解斜視図である。 本発明の一実施例による、図5Aの組織閉鎖装置を、処置シースに挿入し、動脈と係合させた第1位置における状態を示す、側面図である。 図5Bの部分詳細図である。 本発明の一実施例による、図5Aの組織閉鎖装置の、動脈と係合し、処置シースを後退させた第2位置における状態を示す側面図である。 図5Dの部分詳細図である。 本発明の一実施例による図5Aの組織閉鎖装置の、第3ポジションで動脈と係合し、封止プラグをタンピングしている第3位置における状態を示す側面図である。 図5Fの部分詳細図である。 本発明の一実施例による図5Aの駆動機構の、明確にするためにキャリア管を取り外した状態での分解斜視図である。 本発明の一実施例による、図6の駆動機構の縦断面図である。 本発明の一実施例による、図5Aの駆動機構およびハンドルの一部の拡大斜視図である。 本発明の他の実施例による、自動タンピング駆動機構を有する組織穿刺部閉鎖装置の分解斜視図である。

Claims (22)

  1. 内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して、封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、
    この閉鎖装置の第1端部から第2端部に延在するフィラメントと、
    前記組織壁穿刺部から挿入するアンカーであって、前記閉鎖装置の前記第2端部で前記フィラメントに取り付けた該アンカーと、
    このアンカーに隣接して前記フィラメントに摺動可能に取り付けた封止プラグと、
    前記フィラメントの軸線に沿って前記フィラメントの周りに部分的に配置し、また前記封止プラグに隣接して配置するタンピング管と、
    前記内部組織壁穿刺部から前記閉鎖装置を引き抜く際に、前記タンピング管を駆動して、前記封止プラグを前記第2端部に向けて自動的にタンピングまたはシンチングするための、選択的離脱可能な自動駆動機構であって、前記フィラメントの一部を巻き付けた第1ギアおよびスプール組立体、並びに第1ギアによって、直接的または間接的に駆動されるタンピング管ドライバを含む変換器を有して、前記アンカーが前記内部組織に展開圧着した状態で前記閉鎖装置を前記組織壁穿刺部から引き抜く際に、前記フィラメントがスプールから繰り出されてスプールが回転し、この回転を前記変換器によって前記封止プラグに対して末端方向への直線タンピング力に変換して前記タンピング管に伝達し、このタンピング管の直線的駆動により自動的に前記封止プラグをタンピングまたはシンチングする、該自動駆動機構と、
    前記封止プラグの追加のタンピングまたはシンチングをすることなく、前記閉鎖装置を内部組織壁穿刺部から一層後退させることができるよう前記選択的離脱可能な自動駆動機構の前記変換器による前記タンピング管に対する変換駆動伝達選択的に釈放するよう操作可能なアクチュエータと
    を備えたことを特徴とする組織穿刺部閉鎖装置。
  2. 請求項1に記載の、組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記タンピング管ドライバは、前記フィラメントの周りに摺動可能に配置したラックを有する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  3. 請求項1に記載の、組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記変換器は、前記アンカーを展開して、前記閉鎖装置を前記組織壁穿刺部から後退させる際に、前記スプールが回転して前記第1ギアを第1方向に駆動して、この第1ギアは前記タンピング管ドライバを第2方向に駆動する構成とした、組織穿刺部閉鎖装置。
  4. 請求項に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記タンピング管ドライバは、歯を設けた前記タンピング管により構成した組織穿刺部閉鎖装置。
  5. 請求項1に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記選択的分離可能自動駆動機構は、前記閉鎖装置を前記組織壁穿刺から引き抜く際に、第1方向への後退力を、前記封止プラグに対して第2方向に向かう末端方向力に変換することができるギア列を有する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  6. 請求項1に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記選択的離脱可能な自動駆動機構は、
    前記フィラメントの一部を巻き付ける第1ギアおよびスプール組立体と、
    前記第1ギアに隣接する第2軸線上の第2ギアと、
    この第2ギアに隣接する第3軸線上の第3ギアと
    を有する構成とし、
    前記第1ギア、第2ギア、または第3ギアのうち1個は、各対応の軸線に沿って移動可能であり、前記第1ギア、第2ギア、および第3ギアと動作可能に連結および分離する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  7. 請求項1に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記選択的離脱可能な自動駆動機構は、
    前記フィラメントの一部を巻き付ける第1ギアおよびスプール組立体であって、前記組織穿刺部閉鎖装置の後退で前記フィラメントが前記スプール組立体から繰り出されることにより回転可能な、該第1ギアおよびスプール組立体と、
    前記第1ギアに隣接する第2軸線上の第2ギアと、
    この第2ギアに隣接する第3軸線上の第3ギアと、
    前記第2ギアを前記第1ギアおよび前記第3ギアと噛合関係となるよう偏倚する、前記第2軸線上のバイアス部材と、
    を備え、前記アクチュエータは、第2ギアに連結し、前記バイアス部材に対して選択的に打ち勝ち、前記第1ギアおよび第3ギアのうち少なくとも1個との噛合関係から逸脱するよう前記第2ギアを軸線方向に移動させる構成としたことを特徴とする組織穿刺部閉鎖装置。
  8. 請求項に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、さらに、
    前記第3ギアと噛合するラックを備え、
    このラックは前記第2ギアと連動して、アクチュエータを第1ラック位置にロックする構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  9. 請求項に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記ラックは、前記アクチュエータが第2ラック位置に移動することを可能にする構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  10. 請求項に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記第1ラック位置は初期位置をなし、前記第2ラック位置はプラグ展開位置をなすものとしたことを特徴とする組織穿刺閉鎖器具。
  11. 請求項に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、さらに、前記ラックと前記封止プラグとの間に配置するタンピング管を備える組織穿刺部閉鎖装置。
  12. 請求項に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記第1ギア、第2ギア、および第3ギアは、前記スプールに対して、少なくとも2.5:1のギア比を有するギア列により構成することを特徴とする組織穿刺部閉鎖装置。
  13. 請求項1に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記選択的離脱可能自動駆動機構は、
    前記フィラメントの一部を巻き付ける、第1軸線上の第1ギアおよびスプール組立体と、
    前記第1ギアと前記スプール組立体との間の、手動で操作するクラッチと
    を備え、
    このクラッチは、前記スプールを動作可能に前記第1ギアに連結および分離する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  14. 請求項13に記載の、内部組織壁穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖において、さらに、
    前記第1ギアに隣接する第2軸線上の第2ギアと、
    この第2ギアに隣接する第3軸線上の第3ギアと
    を備える組織穿刺部閉鎖装置。
  15. 経皮的切開部をからアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、
    前記内部組織壁の末端側に配置するアンカーと、
    前記内部組織壁の基端側に配置する封止プラグと、
    フィラメント末端部を前記アンカーおよび封止プラグに連結および係止し、前記封止プラグを、前記アンカーよりも基端側でフィラメントに摺動可能に配置し、前記組織穿刺部の周りで前記アンカーおよび封止プラグをともに摺動可能に締め上げるようにしたフィラメントと、
    前記封止プラグを、前記アンカーに向けて、前記フィラメントに沿って末端方向に駆動するよう、前記フィラメント上に配置するタンピング装置と、
    前記フィラメントの基端部分を巻き付けた収納スプールであって、前記アンカーが前記内部組織に展開圧着した状態で前記組織穿刺部閉鎖装置後退させるとき前記フィラメントが前記スプール組立体から繰り出されることにより回転可能な、該収納スプールと、
    第1回転軸線を有する前記収納スプール上に配置した第1ギアと、
    第2回転軸線を有し、前記タンピング装置に連係動作する第2ギアであって、前記第2回転軸線に沿って選択的に移動して、前記第1ギアと係合および離脱することができるが、平素前記第1ギアと係合する構成とし、前記フィラメントが繰り出されて回転する前記収納スプールと一緒に回転する前記第1ギアによって前記第2回転軸線の周りに回転するとき、前記タンピング装置に直線タンピング力を加えるよう構成し、該第2ギアと、
    タンピング力を前記タンピング装置に加えた後、追加のタンピング力を加えることなく、前記閉鎖装置を一層後退させるため、前記第2ギアが前記第1ギアによって回転できないように前記第2ギアを前記第1ギア
    から離脱させるよう操作可能なアクチュエータと
    を備えたことを特徴とする組織穿刺部閉鎖装置。
  16. 請求項15に記載の、経皮的切開部からアクセスすることができる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、さらに、
    前記第2ギアに係合する第3ギアと、
    ラックと、
    を備える組織穿刺部閉鎖装置。
  17. 請求項15に記載の、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記アクチュエータを第2ギアに連結し、さらに、
    前記第2ギアを第1位置に偏倚させるばねを備え、
    このばねに打ち勝つのに十分な力を前記アクチュエータに加えることにより、前記第2ギアを前記第2回転軸線に沿って、前記第1ギアに係合しない第2位置に移動する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  18. 請求項15に記載の、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記アクチュエータを第2ギアに連結し、
    さらに、
    前記第2ギアおよびラックに噛合する第3ギアと、
    前記第2ギアを第1位置に偏倚させるばねと、
    前記ラックと前記第2ギアとの間の相互連結構成と
    を備え、
    前記相互連結構成は、前記ラックが第1ラック位置にあるとき、前記第2回転軸線に沿って、少なくとも一方の方向に前記第2ギアが移動するのを阻止するが、前記ラックが第2ラック位置にあるとき、前記少なくとも一方の方向に、前記第2ギアが移動するのを可能にする構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  19. 請求項15に記載の、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記アクチュエータを第2ギアに連結し、
    さらに、
    前記第2ギアおよびラックと係合する第3ギアと、
    前記第2ギアを第1位置に偏倚させるばねと、
    環状溝を設けた第2ギアハブと
    を備え、
    前記ラックは、第1ラック位置にあるとき、前記環状溝に少なくとも部分的に配置される構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  20. 請求項19に記載の、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、前記第3ギアの回転に応答して、前記ラックは、前記環状溝から前記第2ラック位置まで移動する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  21. 請求項15に記載の、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖において、前記アンカーが前記内部組織に圧着した状態で、前記組織穿刺部から前記閉鎖装置を引き抜くことにより、前記収納スプールから前記フィラメントを繰り出し、そして前記第1ギアを作動させ、前記タンピング装置に対して直接的または間接的にタンピング力を加える構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
  22. 請求項21に記載の、経皮的切開部からアクセスできる内部組織壁の組織穿刺部に部分的に挿入して封止するための組織穿刺部閉鎖装置において、さらに、前記第2ギアと噛合する第3ギアと、前記フィラメントの周りに配置したラックと、を備え、前記第3ギアの作動により前記ラックを駆動し、また前記組織穿刺部からの前記閉鎖装置の引き抜きの際に、該ラックが、自動的に、前記タンピング装置を前記フィラメントに沿って末端方向に前記アンカーに向けて駆動する構成とした組織穿刺部閉鎖装置。
JP2008512310A 2005-05-17 2006-04-28 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置 Active JP5078882B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/130,688 2005-05-17
US11/130,688 US7618438B2 (en) 2005-05-17 2005-05-17 Tissue puncture closure device with disengagable automatic tamping system
PCT/US2006/016383 WO2006124245A2 (en) 2005-05-17 2006-04-28 Tissue puncture closure device with disengagable automatic tamping system

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012097041A Division JP5349639B2 (ja) 2005-05-17 2012-04-20 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008540031A JP2008540031A (ja) 2008-11-20
JP5078882B2 true JP5078882B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=37431766

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008512310A Active JP5078882B2 (ja) 2005-05-17 2006-04-28 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置
JP2012097041A Active JP5349639B2 (ja) 2005-05-17 2012-04-20 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012097041A Active JP5349639B2 (ja) 2005-05-17 2012-04-20 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置

Country Status (8)

Country Link
US (2) US7618438B2 (ja)
EP (2) EP1893100B1 (ja)
JP (2) JP5078882B2 (ja)
AT (1) ATE550995T1 (ja)
AU (1) AU2006247978B2 (ja)
CA (1) CA2608517C (ja)
ES (1) ES2384882T3 (ja)
WO (1) WO2006124245A2 (ja)

Families Citing this family (97)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7790192B2 (en) 1998-08-14 2010-09-07 Accessclosure, Inc. Apparatus and methods for sealing a vascular puncture
US7942888B2 (en) 1999-09-13 2011-05-17 Rex Medical, L.P. Vascular hole closure device
US7267679B2 (en) 1999-09-13 2007-09-11 Rex Medical, L.P Vascular hole closure device
US7662161B2 (en) 1999-09-13 2010-02-16 Rex Medical, L.P Vascular hole closure device
US7931670B2 (en) * 2003-10-15 2011-04-26 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Tissue puncture closure device with automatic tamping
US7250057B2 (en) * 2005-04-11 2007-07-31 St. Jude Medical Puerto Rico B.V. Tissue puncture closure device with automatic torque sensing tamping system
US7988706B2 (en) 2005-04-11 2011-08-02 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Tissue puncture closure device with automatic torque sensing tamping system
US7749247B2 (en) * 2005-08-04 2010-07-06 St. Jude Medical Puerto Rico, Llc Tissue puncture closure device with coiled automatic tamping system
JP4955328B2 (ja) * 2005-09-29 2012-06-20 テルモ株式会社 生体内組織閉鎖装置
US9179897B2 (en) 2005-12-13 2015-11-10 Cardiva Medical, Inc. Vascular closure devices and methods providing hemostatic enhancement
US7691127B2 (en) * 2005-12-13 2010-04-06 Cardiva Medical, Inc. Drug eluting vascular closure devices and methods
AU2008276658B2 (en) 2007-07-13 2013-10-03 Rex Medical, Lp Vascular hole closure device
US7771455B2 (en) * 2007-08-31 2010-08-10 Ken Christopher G M Closure medical device
US8876861B2 (en) 2007-09-12 2014-11-04 Transluminal Technologies, Inc. Closure device, deployment apparatus, and method of deploying a closure device
KR101240150B1 (ko) 2007-09-12 2013-03-07 트랜스루미널 테크놀로지스, 엘엘씨 봉합 장치, 전개 장치 및 봉합 장치를 전개하기 위한 방법
US9456816B2 (en) 2007-09-12 2016-10-04 Transluminal Technologies, Llc Closure device, deployment apparatus, and method of deploying a closure device
US8920463B2 (en) 2008-02-15 2014-12-30 Rex Medical, L.P. Vascular hole closure device
US8491629B2 (en) 2008-02-15 2013-07-23 Rex Medical Vascular hole closure delivery device
US8070772B2 (en) 2008-02-15 2011-12-06 Rex Medical, L.P. Vascular hole closure device
US8920462B2 (en) 2008-02-15 2014-12-30 Rex Medical, L.P. Vascular hole closure device
US20110029013A1 (en) 2008-02-15 2011-02-03 Mcguckin James F Vascular Hole Closure Device
US9226738B2 (en) 2008-02-15 2016-01-05 Rex Medical, L.P. Vascular hole closure delivery device
US9364206B2 (en) * 2008-04-04 2016-06-14 Access Closure, Inc. Apparatus and methods for sealing a vascular puncture
US8029533B2 (en) 2008-04-04 2011-10-04 Accessclosure, Inc. Apparatus and methods for sealing a vascular puncture
US9271706B2 (en) 2008-08-12 2016-03-01 Covidien Lp Medical device for wound closure and method of use
US9943302B2 (en) * 2008-08-12 2018-04-17 Covidien Lp Medical device for wound closure and method of use
WO2010027693A2 (en) 2008-08-26 2010-03-11 Killion Douglas P Method and system for sealing percutaneous punctures
JP2012508618A (ja) 2008-11-12 2012-04-12 アクセスクロージャー,インク. 脈管穿刺を閉鎖する装置及び方法
WO2010083114A1 (en) * 2009-01-13 2010-07-22 Innovative Implant Technology, Llc Maxillary bone cutting and injection system and method of using the same
US9913634B2 (en) 2009-02-20 2018-03-13 Boston Scientific Scimed, Inc. Locking element for vascular closure device
US8375553B2 (en) 2009-02-20 2013-02-19 Boston Scientific Scimed, Inc. Locking element for vascular closure device
US8529598B2 (en) 2009-02-20 2013-09-10 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue puncture closure device
US8317824B2 (en) 2009-02-20 2012-11-27 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue puncture closure device
US8292918B2 (en) 2009-02-20 2012-10-23 Boston Scientific Scimed, Inc. Composite plug for arteriotomy closure and method of use
US8052914B2 (en) 2009-02-20 2011-11-08 Boston Scientific Scimed, Inc. Modified plug for arteriotomy closure
EP2427121B1 (en) 2009-05-05 2016-08-03 St. Jude Medical Puerto Rico LLC Tissue puncture closure device with actuatable automatic spool driven compaction system
EP2263608B1 (en) * 2009-06-19 2016-09-07 Arthrex, Inc. Bone-tendon-bone suture button construct
WO2011014244A1 (en) * 2009-07-28 2011-02-03 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Vascular closure device with automatic suture cutter
US9078631B2 (en) * 2009-07-28 2015-07-14 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Dual hypotube suture cutting device and methods
EP2464296B1 (en) 2009-08-14 2018-09-19 Terumo Puerto Rico L.L.C. Carrier tube for vascular closure device
US9468435B2 (en) 2009-12-23 2016-10-18 Cook Medical Technologies Llc Wound closure device
EP2533698B1 (en) 2010-02-11 2018-03-28 Boston Scientific Scimed, Inc. Automatic vascular closure deployment devices
WO2012009007A1 (en) 2010-07-12 2012-01-19 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Compactionless tissue puncture closure device and methods
JP5946832B2 (ja) 2010-08-20 2016-07-06 セイント ジュード メディカル プエルト リコ エルエルシー 脈管閉鎖装置のためのクラッチ釈放機構
AU2011296556B2 (en) * 2010-08-30 2014-04-03 Terumo Puerto Rico L.L.C. Disengagable cam system for tissue puncture closure device
US8597340B2 (en) 2010-09-17 2013-12-03 Boston Scientific Scimed, Inc. Torque mechanism actuated bioabsorbable vascular closure device
US9149264B2 (en) 2010-10-08 2015-10-06 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Cam driven compaction tube for vascular closure device
US8696511B2 (en) 2010-10-29 2014-04-15 Warsaw Orthopedic, Inc. Surgical instrument with plantary gear system
US8591519B2 (en) 2010-10-29 2013-11-26 Warsaw Orthopedic, Inc. Surgical instrument with cycloidal gear system
MX356254B (es) 2010-11-09 2018-05-21 Transluminal Tech Llc Aleaciones de magnesio-aluminio diseñadas especialmente y usos medicos de las mismas en un ambiente hemodinamico.
US8758402B2 (en) 2010-12-17 2014-06-24 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue puncture closure device
US9402606B2 (en) * 2011-03-23 2016-08-02 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Snap-on vascular closure device and methods
US8974476B2 (en) 2011-03-23 2015-03-10 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Vascular closure device with compaction tube suture cutting port and methods
EP3028648B1 (en) * 2011-05-19 2019-07-10 Terumo Puerto Rico L.L.C. Procedural sheath adapter for vascular closure device
EP2717782B1 (en) * 2011-06-07 2016-08-10 St. Jude Medical Puerto Rico LLC Circumferentially located suture release mechanism for vascular closure device
US8998059B2 (en) 2011-08-01 2015-04-07 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Adjunct therapy device having driver with cavity for hemostatic agent
US9492170B2 (en) 2011-08-10 2016-11-15 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Device for applying adjunct in endoscopic procedure
US8998060B2 (en) 2011-09-13 2015-04-07 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Resistive heated surgical staple cartridge with phase change sealant
US9101359B2 (en) 2011-09-13 2015-08-11 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical staple cartridge with self-dispensing staple buttress
US9999408B2 (en) 2011-09-14 2018-06-19 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical instrument with fluid fillable buttress
US9254180B2 (en) 2011-09-15 2016-02-09 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical instrument with staple reinforcement clip
US9125649B2 (en) 2011-09-15 2015-09-08 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical instrument with filled staple
US8814025B2 (en) 2011-09-15 2014-08-26 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Fibrin pad matrix with suspended heat activated beads of adhesive
US9198644B2 (en) 2011-09-22 2015-12-01 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Anvil cartridge for surgical fastening device
US9393018B2 (en) 2011-09-22 2016-07-19 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical staple assembly with hemostatic feature
US8985429B2 (en) 2011-09-23 2015-03-24 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical stapling device with adjunct material application feature
US8899464B2 (en) 2011-10-03 2014-12-02 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Attachment of surgical staple buttress to cartridge
US9089326B2 (en) 2011-10-07 2015-07-28 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Dual staple cartridge for surgical stapler
US10485524B2 (en) 2011-10-25 2019-11-26 Essential Medical, Inc. Instrument and methods for surgically closing percutaneous punctures
EP2747668B1 (en) 2011-11-16 2017-01-04 St. Jude Medical Puerto Rico LLC Large bore vascular closure device with inner seal
EP2747669B1 (en) 2011-11-28 2017-01-04 St. Jude Medical Puerto Rico LLC Anchor device for large bore vascular closure
US9757105B2 (en) 2012-03-23 2017-09-12 Accessclosure, Inc. Apparatus and methods for sealing a vascular puncture
US8721680B2 (en) 2012-03-23 2014-05-13 Accessclosure, Inc. Apparatus and methods for sealing a vascular puncture
US9586033B2 (en) 2012-08-24 2017-03-07 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Collapsible sheath and tapered dilator for tissue puncture access
US9138215B2 (en) 2013-01-21 2015-09-22 Vi Bravoseal, Llc Vessel sealing device
US10307145B2 (en) 2013-01-21 2019-06-04 Cyndrx, Llc Vessel sealing device
US11253242B2 (en) 2013-01-21 2022-02-22 Cyndrx, Llc Vessel sealing device
US9131931B2 (en) 2013-01-21 2015-09-15 Vi Bravoseal, Llc Vessel sealing device with automatic deployment
US9131932B2 (en) * 2013-02-01 2015-09-15 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Dual lumen carrier tube with retractable sleeve and methods
US9980719B2 (en) 2013-03-12 2018-05-29 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Non-invasive suture cutter and related methods for cutting a suture below the skin
US20140277111A1 (en) * 2013-03-12 2014-09-18 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Oval vascular closure device and methods
US10639019B2 (en) 2013-03-15 2020-05-05 Arrow International, Inc. Vascular closure devices and methods of use
US10154835B2 (en) 2013-05-09 2018-12-18 Essential Medical, Inc. Vascular closure device with conforming plug member
EP3858254B1 (en) 2013-12-23 2024-04-24 Teleflex Life Sciences LLC Vascular closure device
MA40946A (fr) 2014-11-14 2017-09-19 Access Closure Inc Appareil et procédés permettant de rendre étanche une ponction vasculaire
US10555727B2 (en) 2015-06-26 2020-02-11 Essential Medical, Inc. Vascular closure device with removable guide member
USD847988S1 (en) 2015-11-13 2019-05-07 Access Closure, Inc. Handle grip
USD865166S1 (en) 2015-11-13 2019-10-29 Access Closure, Inc. Sheath adapter
USD843573S1 (en) 2015-11-13 2019-03-19 Access Closure, Inc. Vascular closure apparatus
EP3490461B1 (en) * 2016-08-12 2019-12-25 Essential Medical, Inc. Vascular closure device with locking assembly for a tamper
HRP20220731T1 (hr) 2017-05-30 2022-09-02 Li-Cycle Corp. Postupak, uređaj i sustav za povrat materijala iz baterija
AU2019212628A1 (en) 2018-01-29 2020-08-13 Access Closure, Inc. Apparatus and method for sealing a vascular puncture
CN117322933A (zh) * 2018-03-23 2024-01-02 康曼德公司 缝线锚驱动器
JP7192104B2 (ja) 2018-05-16 2022-12-19 スウォープ マンデー,ジョージ 縫合装置
US11504105B2 (en) 2019-01-25 2022-11-22 Rex Medical L.P. Vascular hole closure device
US20220387023A1 (en) 2021-06-08 2022-12-08 George Swope MUNDAY Apparatus for closing a surgical site
US11701104B2 (en) 2021-06-08 2023-07-18 George Swope MUNDAY Apparatus for closing a surgical site

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4890612A (en) 1987-02-17 1990-01-02 Kensey Nash Corporation Device for sealing percutaneous puncture in a vessel
US4744364A (en) 1987-02-17 1988-05-17 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Device for sealing percutaneous puncture in a vessel
US5021059A (en) 1990-05-07 1991-06-04 Kensey Nash Corporation Plug device with pulley for sealing punctures in tissue and methods of use
US5290310A (en) 1991-10-30 1994-03-01 Howmedica, Inc. Hemostatic implant introducer
US5411520A (en) 1991-11-08 1995-05-02 Kensey Nash Corporation Hemostatic vessel puncture closure system utilizing a plug located within the puncture tract spaced from the vessel, and method of use
US5222974A (en) 1991-11-08 1993-06-29 Kensey Nash Corporation Hemostatic puncture closure system and method of use
US5282827A (en) 1991-11-08 1994-02-01 Kensey Nash Corporation Hemostatic puncture closure system and method of use
US5676689A (en) 1991-11-08 1997-10-14 Kensey Nash Corporation Hemostatic puncture closure system including vessel location device and method of use
US5531759A (en) 1994-04-29 1996-07-02 Kensey Nash Corporation System for closing a percutaneous puncture formed by a trocar to prevent tissue at the puncture from herniating
US6162192A (en) 1998-05-01 2000-12-19 Sub Q, Inc. System and method for facilitating hemostasis of blood vessel punctures with absorbable sponge
EP0774540B1 (de) 1995-11-17 2002-02-27 Voith Paper Patent GmbH Verfahren zur Beeinflussung des Reisslängen-Querprofiles einer laufenden Faserstoffbahn
US5662681A (en) 1996-04-23 1997-09-02 Kensey Nash Corporation Self locking closure for sealing percutaneous punctures
EP1196092A1 (en) * 1999-06-18 2002-04-17 Radi Medical Systems Ab A tool, a sealing device, a system and a method for closing a wound
DE60205780T2 (de) 2001-01-12 2006-05-18 Radi Medical Systems Ab Mit Positionsanzeigeeinrichtung versehene Verschliessungsvorrichtung für die Arterienwand
US7931670B2 (en) * 2003-10-15 2011-04-26 St. Jude Medical Puerto Rico Llc Tissue puncture closure device with automatic tamping

Also Published As

Publication number Publication date
EP1893100A4 (en) 2009-12-02
CA2608517A1 (en) 2006-11-23
EP2428167A1 (en) 2012-03-14
AU2006247978B2 (en) 2013-02-21
US7618438B2 (en) 2009-11-17
CA2608517C (en) 2014-07-08
US20100023051A1 (en) 2010-01-28
WO2006124245A3 (en) 2007-07-12
JP5349639B2 (ja) 2013-11-20
EP1893100B1 (en) 2012-03-28
EP2428167B1 (en) 2018-01-10
US20060265006A1 (en) 2006-11-23
WO2006124245A2 (en) 2006-11-23
US8591542B2 (en) 2013-11-26
AU2006247978A1 (en) 2011-07-14
ATE550995T1 (de) 2012-04-15
JP2012179374A (ja) 2012-09-20
ES2384882T3 (es) 2012-07-13
EP1893100A2 (en) 2008-03-05
JP2008540031A (ja) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5078882B2 (ja) 離脱可能な自動タンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置
JP5619708B2 (ja) 後退可能なシースを有する組織穿刺部閉鎖システム
JP5205263B2 (ja) コイル式の自動タンピングシステムを備えた組織穿刺閉鎖装置
JP4934128B2 (ja) マガジン送りタンピングシステムを有する組織穿刺部閉鎖装置
EP2427121B1 (en) Tissue puncture closure device with actuatable automatic spool driven compaction system
US20070032824A1 (en) Tissue puncture closure device with track plug
AU2012202872B2 (en) Tissue puncture closure system with retractable sheath

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110817

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120321

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120328

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120828

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5078882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250