JP5078766B2 - タービン静翼構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンのタービン静翼構造に係り、特に、タービン静翼の外側シュラウド面に温度分布が生じないよう効率よく冷却する技術に関する。
従来、発電等に用いられるガスタービンは、タービン部を高温高圧の燃焼ガスが通過するため、安定した運転を継続するためにはタービン静翼等の冷却が重要となる。
タービン静翼の冷却に関する従来技術としては、冷却効率を向上させて冷却空気の使用量を抑え、ガスタービンの性能を向上させるものがある。この従来技術によれば、衝突板の小穴からチャンバへ流入してインピンジメント冷却を行った冷却空気が、前縁側、両側部を通って冷却した後に後縁側へ送り込まれて冷却するので、インピンジメント冷却に用いた冷却空気をそのまま後縁側へ送り込んで放出する場合と比較すれば、冷却空気の使用量を大幅に低減できるとされる。(たとえば、特許文献1参照)
また、タービン静翼の冷却構造においては、熱応力に起因するクラックの発生を防止するため、2段静翼の外側、内側シュラウド及び翼の構造を改良して冷却効率を高めることが開示されている。(たとえば、特許文献2参照)
特開2004−60638号公報 特開2001−254605号公報
ところで、従来のガスタービン静翼においては、外側シュラウド全体で1つのキャビティを形成し、衝突板の全面をインピンジメント冷却した後の冷却空気が翼本体を冷却している。すなわち、キャビティが1つの外側シュラウドは、熱負荷の大きい翼前縁側及び熱負荷の小さい翼後縁側が冷却空気を共用するので、熱負荷が小さく負圧を受ける翼後縁側に多くの冷却空気が分配されることとなり、翼前縁側と翼後縁側との間に温度分布(温度差)を生じていた。このような温度分布は、熱応力を発生させる原因となるため好ましいことではなく、しかも、温度分布を抑制するためには、熱負荷の大きい翼前縁側に十分な冷却空気量を配分する必要がある。
しかし、翼前縁側に十分な冷却空気量を供給すると、分配量の多い(分配比が大きい)翼後縁側には過剰な冷却空気が流れることとなり、この過剰分だけ多量の冷却空気が必要となる。
また、冷却空気量の増加により外側シュラウド面等の冷却能力を向上させると、冷却空気量の増加分がタービン部を通過する燃焼ガス温度を低下させることとなる。従って、燃焼器から供給される燃焼ガス温度を高く設定しても、多量の冷却空気を使用して燃焼ガス温度が低下すれば、ガスタービンの運転効率向上が妨げられるため好ましくない。
近年においては、ガスタービンの効率向上を目指してタービン部に供給される燃焼ガス温度が上昇する傾向にあるため、タービン静翼の熱的環境はますます厳しいものとなり、特に、外側シュラウド面の冷却不足が懸念される。従って、ガスタービンの安定した運転を継続するためには、外側シュラウド面の冷却不足を解消し、タービン静翼等の冷却効率及び冷却能力をより一層向上させることが望まれる。
このような背景から、ガスタービンのタービン静翼構造においては、冷却空気の使用量を最小限に抑えるとともに、タービン静翼の冷却効率及び冷却能力をより一層向上させて外側シュラウド面の温度分布を均一化することが望まれる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却空気の使用量を最小限に抑えるとともに、タービン静翼の冷却効率及び冷却能力をより一層向上させて、外側シュラウド面の温度分布を均一化することができるガスタービンのタービン静翼構造を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係るタービン静翼冷却構造は、翼部の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド及び外側シュラウドを有し、前記外側シュラウド側に送り込まれる冷却空気によって前記外側シュラウド、前記翼部及び前記内側シュラウドの冷却が行われるガスタービンのタービン静翼構造において、前記外側シュラウドは、該外側シュラウドを上部外側キャビティと下部外側キャビティとに仕切るインピンジメント板を備え、該インピンジメント板の下流側に設けられた前記下部外側キャビティは、翼前縁側に位置して熱負荷の大きい高熱負荷キャビティ領域及び翼後縁側に位置して熱負荷の小さい低熱負荷キャビティ領域を含む互いに連通しない複数のキャビティ領域に区分され、前記高熱負荷キャビティ領域をインピンジメント冷却した冷却空気の全量が前記外側シュラウドの前縁端部、両側部端部及び後縁端部に廻されて端部冷却を行い、かつ、前記低熱負荷キャビティ領域をインピンジメント冷却した冷却空気の全量が翼後縁側キャビティに入って翼面冷却を行うことを特徴とするものである。
このようなタービン静翼構造によれば、外側シュラウドは、外側シュラウドを上部外側キャビティと下部外側キャビティに仕切るインピンジメント板を備え、該インピンジメント板の下流側に設けられた下部外側キャビティが、翼前縁側に位置して熱負荷の大きい高熱負荷キャビティ領域及び翼後縁側に位置して熱負荷の小さい低熱負荷キャビティ領域を含む互いに連通しない複数のキャビティ領域に区分され、前記高熱負荷キャビティ領域をインピンジメント冷却した冷却空気の全量が前記外側シュラウドの前縁端部、両側部端部及び後縁端部に廻されて端部冷却を行い、かつ、前記低熱負荷キャビティ領域をインピンジメント冷却した冷却空気の全量が翼後縁側キャビティに入って翼面冷却を行うように構成したので、熱負荷が異なる翼前縁側及び翼後縁側に各々独立した冷却空気流路を形成し、熱負荷に応じて冷却空気を有効に使い廻すことができる。
上記の発明において、前記インピンジメント板は、前記高熱負荷キャビティ領域及び前記低熱負荷キャビティ領域に対応するようにして前縁側インピンジメント板及び後縁側インピンジメント板に区分され、前記前縁側インピンジメント板に穿設された小穴の合計開口面積が前記後縁側インピンジメント板に穿設された小穴の合計開口面積より大きく設定されていることが好ましく、これにより、熱負荷の条件が厳しい領域でインピンジメント冷却を強化することができる。
上記の発明において、前記前縁側インピンジメント板は、前記後縁側インピンジメント板より前縁側外側シュラウド底面に近づけられていることが好ましく、これにより、熱負荷の条件が厳しい領域でインピンジメント冷却を強化することができる。
上記の発明において、前記インピンジメント板は、前記翼部に形成されて翼面のフィルム冷却を行う冷却空気を流出させる前縁通路に挿入されたインサートに連通する開口を備えていることが好ましく、これにより、インサート内には外側シュラウドから直接冷却空気が供給され、この冷却空気で前縁側翼面のインピンジメント冷却が行われるので、最も熱負荷の厳しい前縁側翼面冷却を充分に行うことができる。
上述した本発明によれば、冷却空気の使用量を最小限に抑えるとともに、タービン静翼の冷却効率及び冷却能力をより一層向上させて外側シュラウド面の温度分布を均一化することができる。この結果、ガスタービンの燃焼ガス温度を高くしても、最小限の冷却空気量による効率のよいタービン静翼の冷却を行って、信頼性が高く安定した高効率の運転が可能となる。
以下、本発明に係るガスタービンのタービン静翼構造について、その一実施形態を図1から図6に基づいて説明する。
図6に示すように、ガスタービン1は、燃焼用空気を圧縮する圧縮部(圧縮機)2と、この圧縮部2から送られてきた高圧空気中に燃料を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼部(燃焼器)3と、この燃焼部3の下流側に位置し、燃焼部3を出た燃焼ガスにより駆動されるタービン部(タービン)4とを主たる要素とするものである。
図1は、タービン部4のタービン静翼(以下、「静翼」と省略する)10を示す断面図(図2のC−C断面)である。この静翼10は、たとえばタービン部4における第1段静翼であり、翼部11の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド12及び外側シュラウド13を有している。この場合の内側は、ガスタービン1の半径方向においてロータ軸中心側を意味しているので、外側はガスタービン1のケーシング側となる。なお、図中符号32は動翼である。
外側シュラウド13には、リブ14及び外側シュラウド内壁13c,13dに当接してインピンジメント板40が取り付けられている。インピンジメント板40は、冷却空気を通す多数の小穴41が穿設された板状部材であり、前縁側インピンジメント板40Fと後縁側インピンジメント板40Rとにより形成されている。
外側シュラウド13内の空間は、インピンジメント板40により、冷却空気流の上流側に位置する上部外側キャビティ50と、下流側に位置する下部外側キャビティ60とに区分けされている。下部外側キャビティ60は、さらに前縁キャビティ領域61と後縁キャビティ領域62とに区分けされている(図3参照)。
前縁キャビティ領域61は、外側シュラウド内壁13c、前縁側インピンジメント板40F及び前縁側外側シュラウド底面13aにより囲まれた空間であり、後縁キャビティ領域62は、外側シュラウド内壁13c、後縁側インピンジメント板40R及び後縁側外側シュラウド底面13bにより囲われた空間である(詳細は後述する)。
翼部11の内部には、リブ14によって分割された前縁通路15及び後縁通路16が形成されている。これら前縁通路15及び後縁通路16には、筒状のインサート17,18が外側シュラウド13側から挿入されている。
前縁通路15に挿入されたインサート17の周面には、複数の冷却空気穴17aが形成されている。また、インサート17は、その上端17dが外側シュラウド13の前縁側インピンジメント板40Fの上面で上部外側キャビティ50に連通する開口17bを備えている。さらに、インサート17は、その下端17eが内側シュラウド12の内側キャビティ28に連通する開口17cを備えている。
後縁通路16に挿入されたインサート18は有底筒状体であり、その上端18bが外側シュラウド13側の後縁キャビティ領域62に開口している。また、インサート18の周面及び底面には、複数の冷却空気穴18aが形成されている。
翼部11の前縁側となる翼内壁11aには、フィルム冷却穴11bが穿設され、インサート17から前縁通路15に吹出した冷却空気は、翼内壁11aをインピンジメント冷却した後、冷却空気穴11bから流出する際に翼面をフィルム冷却する。また、翼部11の後縁側には、複数のピン19が設けられた流路からなるピンフィン冷却部20を備えている。
内側シュラウド12には、その内側に設けられたシール部29を支持するリング部材31と内側シュラウド12とによって囲われた内側キャビティ28が形成されている。
内側シュラウド12の底面12aは、翼部11と一体に形成され、翼部11の後縁側と内側キャビティ28とを縁切りしている。すなわち、内側キャビティ28は、インサート17の冷却空気穴17aを介して翼部11の前縁側に配置されている前縁通路15と連通しているが、翼部11の後縁側に配置された後縁通路16には連通せず、完全に縁切りされている。
内側キャビティ28には、多数の小穴21を有するインピンジメント板22が配置されている。このインピンジメント板22は、内側シュラウド12の底面12aとの間でチャンバ23を形成している。このチャンバ23は、接続流路25を介して内側シュラウド12の前縁側に形成された前縁流路24に連通している。
内側シュラウド12の後縁側には、内側シュラウド12の幅方向に沿ってヘッダ26が形成されている。ヘッダ26の下流側には、燃焼ガス中に開口する後縁流路27が設けられている。また、ヘッダ26は、内側シュラウド12の両側部に形成された側部流路(不図示)を介して前縁流路24と連通しているので、前縁流路24を流れる冷却空気は、側部流路(不図示)からヘッダ26を経て、後縁流路27から燃焼ガス中に放出される。
図2は、外側シュラウド13の上部外側キャビティ50について、インピンジメント板40に平行な面で断面視した場合の翼面断面構造(図1のA−A断面)を示している。
インピンジメント板40は、前縁側インピンジメント板40Fと後縁側インピンジメント板40Rとに区分される板状体である。前縁側インピンジメント板40Fは、前述した前縁キャビティ領域61を形成する面の一部を構成し、後縁側インピンジメント板40Rは、後縁キャビティ領域62を形成する面の一部を構成する。
前縁側インピンジメント板40Fは、図2において、主に前縁端部側の点P1,P2を結ぶ辺P1−P2、前縁側端側の辺P1−P6、前縁側端部の辺P2−P3及び翼部11の前縁背側の内壁11aに沿った辺P3−P5で囲われた面(P1,P2,P3,P5,P6の各点を通る辺で囲われた面)から形成される。
また、後縁側インピンジメント板40Rは、主に後縁端部側の辺P7−P8、後縁側端側の辺P3−P8、後縁側端側の辺P6−P7、翼部11の前縁腹側の内壁11aに沿った辺P3−P4及びリブ14に沿った辺P4−P5で囲われた面(P3,P4,P5,P6,P7,P8の各点を通る辺で囲われた面)から形成される。
前縁通路15の内壁11aに相当する辺P3−P4−P5(前縁通路15の内壁11aの輪郭を前縁インピンジメント板に投影させた場合の前縁側インピンジメント板40F上の輪郭)で囲まれた面(P3,P4,P5を通る辺で囲まれた面)は、前縁側インピンジメント板40Fにも含まれず、後縁側インピンジメント板40Rにも含まれない領域である。この領域は、前縁側となるインサート17の開口17bを囲むように設けた蓋板40Mで構成されている。
前縁側インピンジメント板40Fの表面には、略全面に渡ってインピンジメント冷却を目的とした小穴41aが穿設されている。また、後縁側インピンジメント板40Rにも、同様の小穴41bが穿設されている。これらの小穴41a,41bから吹出す冷却空気流により、それぞれ前縁キャビティ領域61を構成する前縁側外側シュラウド底面13a及び後縁キャビティ領域62を構成する後縁側外側シュラウド底面13bに対するインピンジメント冷却が行われる。
このインピンジメント冷却においては、前縁キャビティ領域61(前縁側外側シュラウド底面13a)の方が後縁キャビティ領域62(後縁側外側シュラウド底面13b)よりも熱負荷が大きくなるので、より強力に冷却する必要がある。従って、前縁側インピンジメント板40Fに穿設する小穴41aは、インピンジメント板単位面積当たりの穴径及び/または穴数について、後縁側インピンジメント板40Rに穿設する小穴41bよりも大きくすることにより、インピンジメント板40Fにおける単位面積当たりの全開口面積をインピンジメント板40Rより大きく設定して冷却能力を上げている。すなわち、インピンジメント板40F,40Rの全開口面積は、インピンジメント板40の単位面積に対して設ける小穴41a,41bの穴径及び/または穴数から、その開口面積を合計した面積により決定される。この場合、開口面積の選定は、インピンジメント板40の単位面積に対して同一の穴径で穴数を変えてもよく、あるいは、穴径を変えて穴数を同じとしてもよい。また、熱負荷の程度によっては、インピンジメント板40の単位面積に対する小穴41a,41bの穴径及び穴数について、両方を変えてもよい。
蓋板40Mは、前縁側となるインサート17に形成された開口17bの周囲を、インピンジメント冷却用の小穴41が設けられていない板材で囲ったものであり、上部外側キャビティ50と前縁通路15との間を仕切っている。
上部外側キャビティ50に供給される冷却空気は、前縁通路15に直接流入することはなく、開口17bからいったん前縁側のインサート17内に流入した後、前縁通路15内に流入する。また、蓋板40Mの領域は、前縁キャビティ領域61及び後縁キャビティ領域62に対するインピンジメント冷却の機能を備えていない。
後縁側インピンジメント板40Rは、その下流側に位置する後縁通路16の内壁11aに相当する領域(後縁通路16の内壁11aの輪郭を後縁側インピンジメント板40Rに投影させた場合の後縁側インピンジメント板40R上の輪郭)には、インピンジメント冷却用の小穴41bが設けられていない。これは、上述した領域に小穴41bを設けても、インピンジメント冷却の効果が得られないためである。
なお、前述のように、後縁側インピンジメント板40R上のその他の領域には、インピンジメント冷却用の小穴41bが穿設されている。
ところで、上述したインピンジメント板40は、前縁側インピンジメント板40Fと後縁側インピンジメント板40Rとの2分割に構成されるとして説明したが、この例に限定されることはない。すなわち、前縁キャビティ領域61と後縁キャビティ領域62とが連通せずに仕切られる構造である限り、分割部のない一枚板で形成してもよいし、3分割以上の板で形成してもよい。
また、外側シュラウド13のインピンジメント冷却は、前縁キャビティ領域61と後縁キャビティ領域62の2分割で行う例を説明したが、下部外側キャビティ60の空間が、前縁側から後縁側に亘って、互いに連通しない2以上の複数の領域に仕切る構造である限り、本発明の範囲内に含まれる。
外側シュラウド13の前縁側には、前縁通路15と流路15aを介して連通する前縁流路42が設けられ、後縁側には、幅方向に沿ってヘッダ43が形成されている。このヘッダ43は、たとえば図2に示すように、外側シュラウド13の両側部に形成された側部流路44を介して前縁流路42に連通している。
なお、ヘッダ44には、外側シュラウド13の後縁にて開口する後縁流路43aが設けられている。
図3は、外側シュラウド13の下部外側キャビティ60をインピンジメント板40に平行な面でロータ中心線方向に断面視した場合について、翼面の断面構造(図1のB−B断面)を示している。
上述したように、前縁キャビティ領域61は、翼前縁側に位置して熱負荷の大きい領域(高負荷キャビティ領域)であり、後縁キャビティ領域62は、翼後縁側に位置して熱負荷の小さい領域(低負荷キャビティ領域)である。図3に示す外側シュラウド13の底面において、前縁キャビティ領域61を構成する前縁側外側シュラウド底面13aは、主に前縁側端部の辺P11−P12、前縁側部の辺P11−P16、前縁通路15の翼面背側に沿った辺P13−P14で囲われた面(P11,P12,P13,P15,P16で囲われた面)により形成される。
後縁キャビティ領域62を構成する後縁側外側シュラウド底面13bは、主に後縁側端部の辺P17−P18、後縁側部の辺P16−P17及び辺P13−P18、前縁通路15の翼面腹側に沿った辺P13−P14、リブ14に沿った辺P14−P15で囲われた面(P13,P14,P15,P16,P17,P18を通る辺で囲われた面)により形成される。なお、図3に示す外側シュラウド13の底面上に設定した点P11,P12,P13,P14,P15,P16,P17,P18について、各点の平面上の位置は、図2に示すインピンジメント板40上の点P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8の平面上の位置に対応している。
前縁キャビティ領域61は、前縁側外側シュラウド底面13a、前縁側インピンジメント板40F、外側シュラウド内壁13c及び翼部11の前縁背側の翼壁で囲まれた空間であり、後縁キャビティ領域62は、後縁側外側シュラウド底面13b、後縁側インピンジメント板40R、外側シュラウド内壁13d及び翼部11の前縁腹側の翼壁で囲まれた空間をいう。
前縁キャビティ領域61と後縁キャビティ領域62は、互いに連通せずに、完全に仕切られている。また、前縁キャビティ領域61と前縁通路15との間も縁切りされている。
すなわち、上述のように、前縁通路15は、外側シュラウド13の上部外側キャビティ50に、インサート17に設けた冷却空気孔17aおよび開口17bを介して連通しているが、前縁キャビティ領域61との間は前縁背側翼部11で完全に縁切りされている。後縁キャビティ領域62と後縁通路16の間は、直接連通してはいないが、後縁側となるインサート18の上端18bが後縁キャビティ領域62に開口しているので、後縁キャビティ領域62は、インサート18の冷却空気穴18aを介して後縁通路16に連通している。
図4は、タービン静翼(静翼)10の翼構造を示している。
熱負荷の大きい翼部11の前縁側には、冷却空気穴11bが穿設されている。インサート17内に供給された冷却空気は、インサート17に穿設された冷却空気穴17aを通過し、翼内壁11aをインピンジメント冷却する。その後、冷却空気は、冷却空気穴11bを通過する際に翼部11の外面をフィルム冷却した後、燃焼ガス中に放出される。
上述したように、図1に示す外側シュラウド13の上部から導入された冷却空気は、いったんは上部外側キャビティ50に供給された後、主に次の3系統よりなる冷却空気系統に配分され、静翼10内の冷却必要個所を冷却してから燃焼ガス中へ放出される。
第1の冷却空気系統(図2に矢印A1で示す)は、前縁インピンジメント板40Fに穿設された小穴41aを通って前縁側外側シュラウド底面13aをインピンジメント冷却した後、この冷却空気の全量が外側シュラウド13の端部に廻されて端部冷却を行う。
すなわち、外側シュラウド13側では、インピンジメント冷却後の冷却空気が前縁キャビティ領域61から流路15aを通って前縁流路42に導かれる。この冷却空気が前縁流路42を流れることにより、外側シュラウド13の前縁端部が端部冷却される。
この冷却空気は、前縁端部の端部冷却を行った後、左右の側部端部に設けた側部流路44を通って後縁端部側のヘッダ43に導かれ、後縁流路43aから燃焼ガス中へ流出する。この結果、冷却空気が側部流路44及びヘッダ43を通って後縁流路43aから流出する過程において、外側シュラウド13の両側部端部及び後縁端部の端部冷却が行われる。
この場合、冷却空気量の調整は、前縁側インピンジメント板40Fに穿設されたインピンジメント冷却用の小穴41aの穴径及び/または穴数を変えることにより調整可能であるが、この系統の下流端となる後縁流路43aの断面積を変えても流量の調整が可能である。
第2の冷却空気系統(図2に矢印A3,A4,A5で示す)は、上部外側キャビティ50内の冷却空気が、後縁側インピンジメント板40Rに穿設された小穴41bを通過して後縁キャビティ領域62に供給される。後縁キャビティ領域62の後縁側外側シュラウド底面13bをインピンジメント冷却した冷却空気の全量は、インサート18内に流入し、翼面冷却を行う。すなわち、後縁キャビティ領域62に供給された冷却空気は、インサート18内に流入し、インサート18の冷却空気穴18aを通って後縁通路16内の翼部11の壁面11aをインピンジメント冷却した後、翼部11の後縁側に設けられたピンフィン冷却部20を通って流出する。
この場合、冷却空気量の調整は、後縁側インピンジメント板40Rに穿設されたインピンジメント冷却用の小穴41bの穴径及び/または穴数を変えることにより調整が可能である。さらに、冷却空気量の調整は、インサート18に穿設された冷却空気穴18aの穴径及び/または穴数によっても調整可能である。
第3の冷却空気系統(図2に矢印A2で示す)は、上部外側キャビティ50の冷却空気が、開口17bを介して直接インサート17内に供給される。この冷却空気は、インサート17に穿設された冷却空気穴17aを通過して前縁通路15に供給され、翼部11の前縁内壁11aをインピンジメント冷却する。さらに、この冷却空気は、翼部11に穿設された冷却空気穴11bから燃焼ガス中へ放出される際、翼部11の外面をフィルム冷却する。
一方、インサート17内の残りの冷却空気は、内側シュラウド12内の内側キャビティ28に直接供給される。内側キャビティ28に供給された冷却空気は、内側インピンジメント板22に穿設された小穴21を通過してチャンバ23内に供給され、内側シュラウド底面12aをインピンジメント冷却する。このようにしてインピンジメント冷却した冷却空気は、接続流路25を通って前縁流路24に流れた後、図示しない側部流路及びヘッダ26を通って後縁流路27から燃焼ガス中へ流出する。この結果、内側シュラウド12の前縁部、両側部及び後縁部は、上述した外側シュラウド13と同様に、冷却空気による端部冷却が行われる。また、内側キャビティ28内の冷却空気の一部は、シールガスとして空気流路30から燃焼ガス中へ放出される。
冷却空気量の流量調整は、インサート17に穿設された冷却空気穴17aの穴径及び/または穴数を変えるか、あるいは、内側シュラウド12の後縁端部にある後縁流路27の流路断面積を変えることにより可能となる。
このように、上述したタービン静翼構造によれば、外側シュラウド13において、下部外側キャビティ60が、熱負荷の大きい前縁キャビティ領域61と、熱負荷の小さい後縁キャビティ領域62とに区分され、両者の間は完全に縁切りされ連通していないので、熱負荷のレベルに応じて前縁キャビティ領域61と後縁キャビティ領域62は互いに独立に冷却空気流量の調整ができる。すなわち、前縁キャビティ領域61及び外側シュラウド13の端部を主たる冷却対象とする第1の冷却空気系統と後縁キャビティ領域62及び後縁側の翼面を主たる冷却対象とする第2の冷却空気系統とは、独立した流路経路を備えているので、各々が独立して適正な空気量の選定ができ、冷却空気量の低減ができる。
また、前縁側の翼面及び内側シュラウド12の端部を冷却対象とする第3の冷却空気系統は、第1の冷却空気系統及び第2の冷却空気系統とは区分けされて独立した流路系統を備え、互いに独立して冷却空気量の調整が可能である。従って、翼面、外側シュラウド及び内側シュラウドの熱負荷の状況を見ながら、上記3系統の各々の冷却空気量を独立に調整できるので、静翼廻りの最適な冷却空気量の選定が可能であり、静翼全体の冷却空気量の低減に有効である。
この結果、翼部11の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド12及び外側シュラウド13を有し、外側シュラウド13側に送り込まれる冷却空気によって、外側シュラウド13、翼部11及び内側シュラウド12の冷却が行われるガスタービン1の静翼10において、外側シュラウド13は、熱負荷の大きい翼前縁側及び熱負荷の小さい翼後縁側に最適な冷却空気量の供給を受けて冷却され、特に、最も熱負荷の大きい前縁側翼面の冷却に対しては、冷却空気が外側シュラウド13の上部外側キャビティ50からインピンジメント板40(小穴41)を介することなく、開口17bを介してインサート17に直接供給されるので、他の冷却対象部位から独立して前縁側翼面の翼面冷却が可能である。そのため、熱負荷の差による温度分布が解消または低減され、熱応力の発生を最小限に抑えることができる。また、冷却空気の使用量を最小限に抑えるとともに、静翼10の冷却効率及び冷却能力をより一層向上させて外側シュラウド面13の温度分布を均一化することができる。従って、ガスタービン1の燃焼ガス温度を高く設定しても、最小限の冷却空気量による効率のよい静翼冷却が可能になるので、信頼性が高く安定した高効率の運転を実施することができる。
また、上述したタービン静翼構造においては、たとえば図5に示す変形例のように、前縁キャビティ領域61に設置されるインピンジメント板40Fが、後縁キャビティ領域62に設置されるインピンジメント板40Rより外側シュラウド13の壁面(前縁側外側シュラウド底面13a)に近づけられていることが好ましい。
このような構成とすれば、熱負荷の厳しい前縁キャビティ領域61において、インピンジメント板40Fが前縁側外側シュラウド底面13aと近い位置に設置されているので、インピンジメント冷却の冷却効果を増すことができる。この結果、冷却空気量を低減するなど、冷却空気の有効利用が可能となる。
ところで、上述した実施形態では、外側シュラウド面13が、翼前縁側に位置して熱負荷の大きい前縁キャビティ領域61及び翼後縁側に位置して熱負荷の小さい低熱負荷キャビティ領域62に区分された構成例を示して説明したが、前縁キャビティ領域61及び後縁キャビティ領域62を含む互いに連通しない複数のキャビティ領域に区分し、シュラウド端部の冷却を行う冷却空気及び翼面冷却を行う冷却空気が、各々異なる冷却空気系統を流れるようにしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明に係るタービン静翼構造の一実施形態を示す縦断面図(図2のC−C断面図)である。 外側シュラウドの上部断面を示す図(図1のA−A断面図)である。 外側シュラウドの下部断面を示す図(図1のB−B断面図)である。 静翼の断面形状を示す図である。 図2のD−D断面図である。 ガスタービンの概要を示す部分断面斜視図である。
符号の説明
10 タービン静翼(静翼)
11 翼部
11a 翼内壁
11b 冷却空気穴
12 内側シュラウド
13 外側シュラウド
14 リブ
15 前縁通路
16 後縁通路
17,18 インサート
17a,18a 冷却空気穴
17b、17c 開口
19 ピン
20 ピンフィン冷却部
21,41 小穴
22,40 インピンジメント板
24,42 前縁流路
26,43 ヘッダ
27,43a 後縁流路
40F 前縁側インピンジメント板
40R 後縁側インピンジメント板
40M 蓋板
44 側部流路
50 上部外側キャビティ
60 下部外側キャビティ
61 前縁キャビティ領域(高熱負荷キャビティ領域)
62 後縁キャビティ領域(低熱負荷キャビティ領域)

Claims (4)

  1. 翼部の内側及び外側にそれぞれ内側シュラウド及び外側シュラウドを有し、前記外側シュラウド側に送り込まれる冷却空気によって前記外側シュラウド、前記翼部及び前記内側シュラウドの冷却が行われるガスタービンのタービン静翼構造において、
    前記外側シュラウドは、該外側シュラウドを上部外側キャビティと下部外側キャビティとに仕切るインピンジメント板を備え、
    該インピンジメント板の下流側に設けられた前記下部外側キャビティは、翼前縁側に位置して熱負荷の大きい高熱負荷キャビティ領域及び翼後縁側に位置して熱負荷の小さい低熱負荷キャビティ領域を含む互いに連通しない複数のキャビティ領域に区分され、
    前記高熱負荷キャビティ領域をインピンジメント冷却した冷却空気の全量が前記外側シュラウドの前縁端部、両側部端部及び後縁端部に廻されて端部冷却を行い、かつ、前記低熱負荷キャビティ領域をインピンジメント冷却した冷却空気の全量が翼後縁側キャビティに入って翼面冷却を行うことを特徴とするタービン静翼構造。
  2. 前記インピンジメント板は、前記高熱負荷キャビティ領域及び前記低熱負荷キャビティ領域に対応するようにして前縁側インピンジメント板及び後縁側インピンジメント板に区分され、前記前縁側インピンジメント板に穿設された小穴の合計開口面積が前記後縁側インピンジメント板に穿設された小穴の合計開口面積より大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン静翼構造。
  3. 前記前縁側インピンジメント板が、前記後縁側インピンジメント板より前縁側外側シュラウド底面に近づけられていることを特徴とする請求項2に記載のタービン静翼構造。
  4. 前記インピンジメント板は、前記翼部に形成されて翼面のフィルム冷却を行う冷却空気を流出させる前縁通路に挿入されたインサートに連通する開口を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタービン静翼構造。
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