JP5078027B2 - プロセス解析プログラムならびにプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置 - Google Patents

プロセス解析プログラムならびにプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置 Download PDF

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Description

この発明は、化学プラントなどに向けられたプロセス解析プログラムならびにプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置に関し、特に混合・分離・物質移動・化学反応を含む単相流または単相流を内包したプラントの解析技術に関する。
このような混相流の解析では、流れの流構造が複雑であるので、実験的手法を用いて大規模な解析を行なうことは困難である。そのため、数値計算(シミュレーション)を用いて、気泡塔の解析を行なうことが注目されている。このようなシミュレーションにより気泡塔を解析する際には、対象の気泡塔についての計算モデルを高度化することが重要となっている。
このような状況下において、非特許文献1および非特許文献2などには、非圧縮性流れ解法の枠内で各相密度の温度・圧力依存性を解析する計算モデルが提案されている。
島田他、「気泡塔内気泡流数値予測に必要となる相関式の感度解析」、社団法人 化学工学会、化学工学論文集、第29巻、第6号、pp.778−785、2003年 島田他、「化学反応・ガス吸収・熱輸送を伴う気泡塔内気泡流の数値解析」、社団法人 化学工学会、化学工学論文集、第31巻、第6号、pp.377−387、2005年
ところで、実際の化学プラントでは、多くの製品は複数の装置でのプロセスを経て生成される。そのため、複数のプロセスを含む化学プラント全体を解析したいというニーズが高い。
従来から、大規模な化学プラントを建設する際には、予めパイロットプラントと称される規模の小さなプラントを試験的に建設し、そのパイロットプラントでその製造能力などが評価される。
上述したような化学プラント全体の挙動を予めシミュレーションできれば、このようなパイロットプラントを建設する必要がなくなり、より安価かつ迅速に化学プラントを建設することができる。
しかしながら、上述したような先行技術には、化学プラントに含まれる1つの反応器内のプロセスを解析することを目的とするものであり、このような化学プラント全体での挙動をシミュレーションによって解析することを意図するものではない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の装置を含む系に対するプロセス解析が可能なプロセス解析プログラムならびにプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、複数の装置を含む系に対してプロセス解析を実行するためのプロセス解析プログラムを提供する。プロセス解析プログラムは、コンピュータに、第1群の装置の内部の1〜3次元的な物質移動、化学変化、状態変化および相挙動の少なくとも1つを含む特性を示す計算モデルを受付けるステップと、第1群の装置の下流側に配置される第2群の装置の特性を示す計算モデルを受付けるステップと、第1群の装置と第2群の装置との間の接続関係を受付けるステップと、第1群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算するステップと、第1群の装置についての出口側のそれぞれの状態値を接続関係に基づいて補正することで、第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算するステップと、計算されたそれぞれの状態値を用いて、第2群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算するステップとを実行させる。
好ましくは、状態値は、各装置についての流量および圧力を含み、第1群の装置は、複数の装置を含み、第2群の装置は、複数の装置を含む。接続関係は、第1群の装置のそれぞれの出口側を1つにまとめた上で、第2群の装置のそれぞれに分配する構成を含む。第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算するステップでは、第2群の装置のそれぞれの入口側に与えられる流量の総和を第1群の装置のそれぞれの出口側における流量の総和に一致させ、第1群の装置の出口側における圧力から圧力損失を考慮して、第2群の装置の入口側に与えられる圧力を決定する。
また好ましくは、状態値は、各装置についての流量および圧力を含み、第1群の装置は、1つの装置からなり、第2群の装置は、1つの装置からなる。接続関係は、第1群の装置の出口側と第2群の装置の入口側とを直結する構成を含む。第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算するステップでは、第2群の装置の入口側に与えられる流量を第1群の装置の出口側における流量に一致させ、第1群の装置の出口側における圧力から圧力損失を考慮して、第2群の装置の入口側に与えられる圧力を決定する。
この発明の別の局面に従えば、複数の装置を含む系に対してプロセス解析を実行するためのプロセス解析装置を提供する。プロセス解析装置は、第1群の装置の内部の1〜3次元的な物質移動、化学変化、状態変化および相挙動の少なくとも1つを含む特性を示す計算モデルを受付ける手段と、第1群の装置の下流側に配置される第2群の装置の特性を示す計算モデルを受付ける手段と、第1群の装置と第2群の装置との間の接続関係を受付ける手段と、第1群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段と、第1群の装置についての出口側のそれぞれの状態値を接続関係に基づいて補正することで、第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算する手段と、計算されたそれぞれの状態値を用いて、第2群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段とを含む。
この発明のさらに別の局面に従えば、複数の装置を含むプラントを模擬する運転シミュレータ装置を提供する。運転シミュレータ装置は、表示装置と、第1群の装置の内部の1〜3次元的な物質移動、化学変化、状態変化および相挙動の少なくとも1つを含む特性を示す計算モデルを受付ける手段と、第1群の装置の下流側に配置される第2群の装置の特性を示す計算モデルを受付ける手段と、第1群の装置と第2群の装置との間の接続関係を受付ける手段と、第1群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段と、第1群の装置についての出口側のそれぞれの状態値を接続関係に基づいて補正することで、第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算する手段と、計算されたそれぞれの状態値を用いて、第2群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段と、第1群および第2群の装置の少なくとも一方について計算された状態値を表示装置に表示する手段とを含む。
この発明によれば、複数の装置を含む系に対するプロセス解析が可能である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<解析対象>
この発明の実施の形態に従うプロセス解析は、化学プラントなどの複数の装置を含む系を解析対象とする。
図1は、この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系の一例を示す模式図である。
図1を参照して、解析対象の一例として、直列的に接続された2つの装置(反応工程および精製工程)を含む一般的な化学プラントである系SYSを考える。図1には、反応工程で用いられる装置10の代表例として気泡塔を図示し、精製工程で用いられる装置20の代表例として蒸留塔を図示する。
気泡塔には、液相の原料2が供給ライン14を通じて供給されており、この液相の原料2の垂直下方側から気相の原料1が供給ライン12を通じて供給される。この原料1が気泡流となって気泡塔内を流れることにより、原料1と原料2との化学反応が生じ、この結果生成された生成物が排出ライン16を通じて、次工程へ送られる。このように装置10では、少なくとも液相および気相を含む物質の流れが生じるとともに、液相と気相との間での物質移動および化学反応が生じている。このような装置内の流動状態は複雑であるために、従来採用されてきた、単純化された完全混合モデルや段数モデルでは、十分に精度の高い反応収率を推定することが難しい。
蒸留塔には、水平なトレイ22が垂直方向に複数段配置されている。この蒸留塔では、上流工程から搬送された生成物に含まれる成分のうち、より沸点の低いもの(揮発性のより高いもの)は、上部方向に移動し、一方より沸点の高いもの(揮発性のより低いもの)は、下部方向に移動する。
蒸留塔の底部は、抽出ライン24を通じて図示しない加熱器の入口側(低温側)と連通するとともに、蒸留塔の下部の側面は、戻りライン26を通じて加熱器(高温側)の出口側と連通する。これにより、蒸留塔の底部に滞留する液相の成分が加熱される。
また、蒸留塔の頂点部は、抽出ライン28通じて図示しない凝縮器の入口側(高温側)と連通するとともに、蒸留塔の上部の側面は、戻りライン30を通じて凝縮器で凝縮された成分の一部が還流する。
このように装置20では、少なくとも液相および気相を含む物質の流れが生じるとともに、液相と気相との間での物質移動が生じている。なお、装置20では、化学反応を伴う反応蒸留を含んでもよい。
<ハードウェア構成>
本実施の形態に従うプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置は、代表的にコンピュータによって実現される。
図2は、この発明の実施の形態に従うプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置を実現するための代表的なハードウェア構成であるコンピュータ100の概略構成図である。
図2を参照して、コンピュータ100は、FD(Flexible Disk)駆動装置111およびCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置113を搭載したコンピュータ本体101と、モニタ102と、キーボード103と、マウス104とを含む。
コンピュータ本体101は、FD駆動装置111およびCD−ROM駆動装置113に加えて、相互にバスで接続された、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)105と、メモリ106と、記憶装置である固定ディスク107と、通信インターフェース109とを含む。
本実施の形態に従うプロセス解析処理は、CPU105がメモリ106などのコンピュータハードウェアを用いて、プログラムを実行することで実現される。一般的に、このようなプログラムは、FD112やCD−ROM114などの記録媒体に格納されて、またはネットワークなどを介して流通する。そして、このようなプログラムは、FD駆動装置111やCD−ROM駆動装置113などにより記録媒体から読取られて、または通信インターフェース109にて受信されて、固定ディスク107に格納される。さらに、このようなプログラムは、固定ディスク107からメモリ106に読出されて、CPU105により実行される。
CPU105は、様々な数値論理演算を行なう演算処理部であり、プログラムされた命令を順次実行することで、本実施の形態に従う制御機能を提供する。メモリ106は、CPU105のプログラム実行に応じて各種の情報を記憶する。
モニタ102は、CPU105が出力する情報を表示するための表示部であって、一例としてLCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。すなわち、モニタ102には、プロセス制御の状態などが表示される。
マウス104は、クリックやスライドなどの動作に応じたユーザから指令を受付ける。キーボード103は、入力されるキーに応じたユーザから指令を受付ける。
通信インターフェース109は、コンピュータ100と他の装置との間の通信を確立するための装置であり、各種データを外部から受付可能である。
なお、上述したようなコンピュータに代えて、その一部または全部を専用のハードウェアによって実現してもよい。
<制御構造>
図3は、この発明の実施の形態に従うプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置を実現するための機能ブロック図である。図3に示す各機能ブロックは、上述したようなコンピュータ100がプログラムを実行することで実現される。
図3を参照して、本実施の形態に従うプロセス解析装置は、その制御機能として、第1モデル計算部(モデル計算部1)151と、第2モデル計算部(モデル計算部2)152と、データ格納部164と、描画部160と、入力部162と、データ受渡部171とを含む。モデル計算部151および152、ならびにデータ格納部164が本実施の形態に従うプロセス解析装置を実現するための構成である。また、入力部162および描画部160は、本実施の形態に従う運転シミュレータ装置を実現するための構成である。
第1モデル計算部151は、入力部162を介して入力されるユーザ指示による各種設定、およびデータ格納部164に予め格納される初期値などを用いて、対応する装置(図1の示す例では、装置10)で生じる化学反応をシミュレーションする。そして、第1モデル計算部151は、このシミュレーションによって得られたデータ(計算値)をデータ格納部164へ格納するとともに、その一部または全部をデータ受渡部171および描画部160へ出力する。
データ受渡部171は、図1に示す装置10と装置20との間の接続関係に応じた条件を提供する。すなわち、データ受渡部171は、第1モデル計算部151から出力されたデータ(計算値)を、接続関係に応じた条件に従って必要な補正をした上で、第2モデル計算部152に入力する。
第2モデル計算部152は、入力部162を介して入力されるユーザ指示による各種設定、およびデータ格納部164に予め格納される初期値に加えて、データ受渡部171から入力されるデータを用いて、対応する装置(図1の示す例では、装置20)で生じる化学反応をシミュレーションする。そして、第2モデル計算部152は、このシミュレーションによって得られたデータ(計算値)をデータ格納部164へ格納するとともに、その一部または全部を描画部160へ出力する。
すなわち、第2モデル計算部152は、第1モデル計算部151によって計算されたデータを用いてシミュレーションを行い、装置20についての解析を行なう。このように、上流側に配置された工程における結果を用いて、それに引き続く下流側の工程での挙動をシミュレーションするので、実際の系(化学プラント)全体の解析を精度よく行なうことができる。
データ格納部164は、上述したように、モデル計算部151および152のそれぞれで計算された計算値を格納するとともに、必要に応じて、格納された計算値を読み出して出力する。また、データ格納部164には、対象とする装置の特性を示す初期値(後述するシミュレーションを行なうためのパラメータを含む)が格納されている。
入力部162は、ユーザが操作して、解析対象の化学プラントを示す計算モデルの各種パラメータなどを入力する。また、後述するように、運転シミュレータ装置として機能する場合には、入力部162は、画面表示すべきデータを切換えなども入力する。
描画部160は、主として、運転シミュレータ装置として機能する場合に有効化され、後述するように、対象とする化学プラントの全体画面などを含む表示データをモニタ102(図2)などに出力する。この描画部160は、グラフィック用のメモリ160aを含んでおり、このメモリ160aには、運転シミュレータ装置として機能するための画面データなどが格納される。また、描画部160は、シミュレーション結果に基づいて、各装置における時間的および空間的な挙動を視覚化してもよい。
<全体処理手順>
図4は、本実施の形態に従うプロセス解析の全体処理手順を示すフローチャートである。
図4を参照して、ユーザは、解析対象とする化学プラントを構成する各装置の特性を示す計算モデルを設定する(ステップS2)。すなわち、プロセス解析装置は、各装置の特性を示す計算モデルを受付ける。なお、本実施の形態に従うプロセス解析装置をプログラムとして提供する場合には、各装置を解析する処理は独立したライブラリとして提供されることが好ましく、ユーザは、このライブラリを呼び出して、対象とする各装置をモデル化するためのパラメータを設定する。そして、ユーザは、解析対象とする化学プラントを構成するすべての装置の特性を示す計算モデルの設定が完了するまで(ステップS4においてYESとなるまで)、ステップS2の処理を繰返す。
さらに、各装置の特性を示す計算モデルの設定後、ユーザは、解析対象とする化学プラントに対応させて、装置間の接続関係を設定する(ステップS6)。すなわち、プロセス解析装置は、装置間の接続関係を受付ける。
続いて、各装置に対するシミュレーションが上流側から順次実行される。具体的には、まず、最上流側の装置の計算モデルが選択される(ステップS8)。また、対象の装置を空間的に所定単位のセルに分割する(ステップS10)。
当該選択された装置について、最上流側のセルを選択し(ステップS12)、選択されたセルに対して、後述する計算モデルを用いたシミュレーションを実行する(ステップS14)。これにより、選択されたセルにおける時間的変化が計算される。
次に、選択された装置のすべてのセルについてシミュレーションが完了しているか否かが判断される(ステップS16)。シミュレーションが完了していないセルが残っている場合(ステップS16においてNOの場合)には、次のセルを選択し(ステップS18)、ステップS14以下の処理を再度実行する。
一方、選択された装置のすべてのセルについてシミュレーションが完了している場合(ステップS16においてYESの場合)には、計算されたデータを格納する(ステップS20)。
続いて、設定されたすべての装置についてシミュレーションが完了しているか否かが判断される(ステップS22)。シミュレーションが完了していない装置が残っている場合(ステップS22においてNOの場合)には、装置間の接続関係に基づいて、次の装置を選択し(ステップS24)、ステップS6に入力された接続関係に応じて必要なデータ補正を実行する(ステップS26)。このデータ補正によって得られるデータが、次の装置のシミュレーションにおける入力値として用いられる。さらに、ステップS10以下の処理を再度実行する。
設定されたすべての装置についてシミュレーションが完了している場合(ステップS22においてYESの場合)には、解析対象とする化学プラントの必要とする部位におけるプロセスの状態値(瞬間値、時間的変化、空間的変化など)を出力または表示する(ステップS28)。そして、処理は終了する。
<計算モデル>
図4に示すフローチャートのステップS14で実行される各装置のシミュレーションについては、任意の公知の方法を用いることができる。すなわち、装置に入力する物質を示すパラメータと装置から出力される物質を示すパラメータとの関係を数学的に算出できるものであればいずれのものであってもよい。
このようなシミュレーションに用いる方法として、たとえば装置内についての状態方程式を考えて、装置に入力される流量および圧力と装置から出力される流量および圧力との関係を算出するものであってもよい。
なお、このようなシミュレーションの方法としては、文献(保原充・大宮司久明編、「数値流体力学−基礎と応用−」、東京大学出版会、1992年11月10日 3版)などに詳しいので、そちらを参照されたい。
あるいは、より詳細なシミュレーションを行なう必要がある場合には、非特許文献1および非特許文献2などに開示されている、非圧縮性流れ解法の枠内で各相密度の温度・圧力依存性を考慮した計算モデルを用いて、装置内の各セルにおける物質の挙動を数値計算により従来の手法に比べ効率的に算出することもできる。さらに、各相密度の化学種濃度依存性を考慮したモデルを用いて、装置内の物質移動および化学反応を数値計算により効率的に算出することもできる。
<装置間のデータ補正・分配>
図1に示すような2つの装置が直列的に接続された系では、上流側の装置10で生成された生成物が排出ライン16を通じて、下流側の装置20へ供給される。そのため、排出ライン16における圧力損失や熱放散を考慮して、上流側の装置10についてのシミュレーションによって得られたデータを補正して、下流側の装置20のシミュレーションの入力値が生成される。
同様にして、上流側に複数の装置が配置され、共通の排出ラインを介して、下流側に複数の装置が配置されたような系についても、その接続関係を考慮して、各装置についてのシミュレーションを連係させることができる。
図5は、この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系の別の一例を示す模式図である。図6は、図5に示す系に対応する機能ブロック図である。
図5を参照して、上流側にy個の装置301,302,…,30yが配置され、下流側にx個の装置321,322,…,322xが配置され、これらの装置間は、配管モジュール310を介して連結されているとする。なお、図5には、各装置の入口側と出口側のそれぞれにおける状態値を示す。具体的には、入口側を示す添え字iおよび出口側を示す添え字o、ならびに上流側を示す添え字(1)および下流側を示す添え字(2)を用いて、流量Q、圧力P、体積率α、温度T、組成Cを示す。流量Qは、たとえば流出部における速度分布を積分処理することにより算出できる。たとえば、流量Q(1) i1は、上流側の1番目の装置301についての、入口側の流量を表わし、流量Q(1) o1は、上流側の1番目の装置301についての、出口側の流量を表わす。
また、配管モジュール310では、上流側の装置群で生じた生成物は、共通の1つの配管ラインにまとめられる。さらに、この1つの配管ラインにまとめられた生成物は、下流側の装置群の各々に向けて分配される。
この上流側の装置群の出口側の状態値と、下流側の装置群の入口側の状態値との間には、以下のような関係式が成立する。但し、j=1,2,…,x、またはj=1,2,…,yである。
流量Qについて:ΣQ(1) oj=ΣQ(2) oj
圧力Pについて:P(1) =P(2) +ΔP
体積率αについて:α(2) =f(α(1)
温度Tについて:Σ(T(1) oj・Q(1) oj)/ΣQ(1) oj=T(2)
組成Cについて:Σ(C(1) oj・Q(1) oj)/ΣQ(1) oj=C(2)
なお、上式において、ΔPは圧力損失を示し、図5に示す配管モジュール310では、装置321および322の入力側に流量コントローラFCが設けられているので、圧力損失ΔPの値は流量コントローラFCなどの開度などに応じて定められる。
fは任意の関数を示し、関数fを構成する各項は配管モジュール310の配管径や流量コントローラFCの開度などに応じて定められる。
図3に示す機能ブロック図を図5に示す系に対応させると、図6に示すような機能ブロックのように変形することができる。図6に示す機能ブロックでは、モデル計算部151が、上流側のy個の装置301,302,…,30yにそれぞれ対応するモデル1,2,…,yを含むとともに、モデル計算部152が、下流側のx個の装置321,322,…,30yにそれぞれ対応するモデル1,2,…,yを含む。
上述のように、上流側の装置群301,302,…,30yの出口側の状態値と、下流側の装置群321,322,…,32xの入口側の状態値との間には、1対1の対応関係ではない対応関係が生じているので、データ受渡部171は、このような装置の間の接続関係に応じて、上流側の1つまたは複数の装置の出口側の状態値を所定の関数に従って補正および必要に応じて分配することで、下流側の1つまたは複数の装置の入口側の状態値を算出する。そして、この算出された状態値に基づいて、シミュレーションが実行される。
すなわち、モデル計算部151は、保有するモデルの各々について、独立してシミュレーションを実行し、それぞれのモデルについての結果をデータ受渡部171へ出力する。さらに、データ受渡部171は、各モデルについてのシミュレーション結果に対して補正を行なった上で、当該補正後のシミュレーション結果をモデル計算部152が保有するそれぞれのモデルについての入力値に分配する。
なお、図5に示す模式図は、複数の装置と複数の装置とが共通の配管ラインを介して接続されている場合を示すものであるが、図1に示すように、上流側と下流側の装置が1対1で対応する場合には、より簡素化したモデル(補正式)を用いることができる。
図7は、この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系のさらに別の一例を示す模式図である。
図7を参照して、上流側に1個の装置300Aが配置され、下流側に1個の装置320Axが配置され、流量コントローラFCなどの無い配管ラインからなる配管モジュール310Aを介して両者が連結されているものとする。このような系においては、配管ライン310Aにおける圧力損失のみを考慮すればよく、上流側の装置300Aの出口側の状態値と下流側の装置320Aの入口側の状態値との間には、以下のような関係式を導出できる。
流量Qについて:Q(1) =Q(2)
圧力Pについて:P(1) =P(2) +ΔP
体積率αについて:α(2) =α(1)
温度Tについて:T(1) =T(2)
組成Cについて:C(1) =C(2)
すなわち、図7に示すモデルを用いた場合には、データ受渡部171(図6)は、上述のような変換式を用いて、上流側の装置300Aの出口側の状態値を補正することで、下流側の装置320Aの入口側の状態値を算出する。そして、この算出された状態値に基づいて、シミュレーションが実行される。
さらに、図5に示す模式図は、各装置について、流量Q、圧力P、体積率α、温度T、組成Cをパラメータとするシミュレーションを用いる場合を示すものであり、より少ないパラメータについてシミュレーションを行なう場合には、より簡素化した補正式を用いることができる。
図8は、この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系のさらに別の一例を示す模式図である。
図8を参照して、上流側に1個の装置300Bが配置され、下流側に1個の装置320Bが配置され、流量コントローラFCなどの無い配管ラインからなる配管モジュール310Aを介して両者が連結されているものとする。図8に示すシミュレーションでは、体積率α=1、温度T=一定、組成C=一定として、流量Qおよび圧力Pを解析対象とした場合を示す。そのため、上流側の装置300Bの出口側の状態値(流量Q(1) および圧力P(1) )と、下流側の装置320Bの入口側の状態値(流量Q(2) および圧力P(2) )との関係のみを考えればよく、ここで図7と同様に、配管ライン310Bにおける圧力損失のみを考慮すれば、以下のような関係式を導出できる。
流量Qについて:Q(1) =Q(2)
圧力Pについて:P(1) =P(2) +ΔP
<変形例>
図9は、この発明の実施の形態の変形例に従うプロセス解析装置を実現するための機能ブロック図である。図9に示す機能ブロック図は、図3に示す機能ブロックは、装置が2段接続された化学プロセスを解析対象とするものであったが、図9に示す機能ブロックは、装置がN段接続された化学プロセスを解析対象とするものである。
より具体的には、本実施の形態の変形例に従うプロセス解析装置は、その制御機能として、N個のモデル計算部(第1モデル計算部151,第2モデル計算部152,・・・,第Nモデル計算部15N)と、隣接する2つのモデル計算部の間にそれぞれ配置されたM(=N−1)個のデータ受渡部171,172,…,17Mを含む。
これらのモデル計算部151〜15Nの各々は、上流側に配置されたものから、対応する装置で生じる化学反応を順次シミュレーションする。このとき、モデル計算部151を除く他のモデル計算部152〜15Nの各々は、各上流側に位置するモデル計算部によって計算されたデータを用いてシミュレーションを実行する。
また、データ受渡部171,172,…,17Mの各々は、隣接する2つの装置の間の接続関係に応じた条件に従って、直近の上流側のモデル計算部から出力されたデータ(計算値)について必要な補正をした上で、直近の下流側のモデル計算部に入力する。
このように、実際の化学プラントにおける装置間の接続関係に従って、順次解析を行なう。このように、多くの装置を含む化学プラントであっても、前工程における結果を用いて、次工程での挙動をシミュレーションするので、実際の化学プラント全体の解析を精度よく行なうことができる。
<運転シミュレータ装置>
本実施の形態に従うプロセス解析装置を用いて、運転シミュレータ装置を実現することも可能である。この運転シミュレータ装置は、化学プラントのオペレータ(操作者)が、実際の化学プラントを稼動させてその操作技術を習得する方法に代えて、擬似的に化学プラントが稼動している状態を提供するものである。すなわち、運転シミュレータ装置は、化学プラントを模擬する。
このような運転シミュレータ装置を用いることで、化学プラントの設計に先だって、その操作技術を習得でき、その結果、新たに化学プラントが建設された場合などに、迅速に実操業に入ることができる。また、未経験のオペレータが運転シミュレータ装置を用いて、実操業を擬似的に体験し、その操作技術を習得することで、熟練したオペレータと同じようなレベルで、実際の化学プラントを操作することができる。さらに、本発明によれば、従来のシミュレータでは困難であった、より合理的な運転体験が可能となる。
図10は、この発明の実施の形態に従う運転シミュレータ装置に表示される画面例を示す図である。
図10を参照して、本実施の形態に従う運転シミュレータ装置では、対象とする化学プラントのイメージが表示されるとともに、プロセス上の各部における状態値(温度や収率など)を示すウィンドウ202,204,206,208,210が表示される。
この画面上では、混合器230のイメージがマウスなどで選択されると、混合器230内での混合状態を視覚化したアニメーションを表示するウィンドウ220が表示される。また、装置232のイメージがマウスなどで選択されると、装置232内での反応状態を視覚化したアニメーションを表示するウィンドウ222が表示される。また、分離器226のイメージがマウスなどで選択されると、分離器226内での分離状態を視覚化したアニメーションを表示するウィンドウ226が表示される。また、蒸留塔236のイメージがマウスなどで選択されると、蒸留塔236内での蒸留状態を視覚化したアニメーションを表示するウィンドウ228が表示される。
なお、これらの視覚化したアニメーションは、各装置についてシミュレーションを行なった結果得られる計算データに基づいて生成される。
また、状態値を示すウィンドウ204がマウスなどで選択されると、各状態値の時間的変化を示すグラフ224が表示される。
<本実施の形態による効果>
本実施の形態によれば、複数の相を含む流れが生じるとともに、相間の物質移動および化学反応が生じている装置を複数含む系(プラント)に対して、その全体プロセスを高精度で解析することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系の一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態に従うプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置を実現するための代表的なハードウェア構成であるコンピュータの概略構成図である。 この発明の実施の形態に従うプロセス解析装置およびそれを用いた運転シミュレータ装置を実現するための機能ブロック図である。 本実施の形態に従うプロセス解析の全体処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系の別の一例を示す模式図である。 図6に示す系に対応する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系のさらに別の一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態に従うプロセス解析が解析対象とする系のさらに別の一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態の変形例に従うプロセス解析装置を実現するための機能ブロック図である。 この発明の実施の形態に従う運転シミュレータ装置に表示される画面例を示す図である。
符号の説明
10,20 装置、12,14 供給ライン、16 排出ライン、22 トレイ、24,28 抽出ライン、26,30 戻りライン、100 コンピュータ、101 コンピュータ本体、102 モニタ、103 キーボード、104 マウス、106 メモリ、107 固定ディスク、109 通信インターフェース、111 FD駆動装置、113 CD−ROM駆動装置、151〜15N モデル計算部、160 描画部、160a メモリ、162 入力部、164 データ格納部、SYS 系。

Claims (5)

  1. 複数の装置を含む系に対してプロセス解析を実行するためのプロセス解析プログラムであって、
    前記プロセス解析プログラムは、コンピュータに、
    第1群の装置の内部に対し空間的に所定単位のセルに分割し、選択されたセルにおける1〜3次元的な物質移動、化学変化、状態変化および相挙動の少なくとも1つを含む特性を示す計算モデルを各セルを対象に受付けるステップと、
    前記第1群の装置の下流側に配置される第2群の装置の前記特性を示す計算モデルを受付けるステップと、
    前記第1群の装置と前記第2群の装置との間の接続関係を受付けるステップと、
    前記第1群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算するステップと、
    前記第1群の装置についての前記出口側のそれぞれの状態値を前記接続関係に基づいて補正することで、前記第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算するステップと、
    前記計算されたそれぞれの状態値を用いて、前記第2群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算するステップとを実行させる、プロセス解析プログラム。
  2. 前記状態値は、各装置についての流量および圧力を含み、
    前記第1群の装置は、複数の装置を含み、
    前記第2群の装置は、複数の装置を含み、
    前記接続関係は、前記第1群の装置のそれぞれの出口側を1つにまとめた上で、前記第2群の装置のそれぞれに分配する構成を含み、
    前記第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算するステップでは、
    前記第2群の装置のそれぞれの入口側に与えられる流量の総和を前記第1群の装置のそれぞれの出口側における流量の総和に一致させ、
    前記第1群の装置の出口側における圧力から圧力損失を考慮して、前記第2群の装置の入口側に与えられる圧力を決定する、請求項1に記載のプロセス解析プログラム。
  3. 前記状態値は、各装置についての流量および圧力を含み、
    前記第1群の装置は、1つの装置からなり、
    前記第2群の装置は、1つの装置からなり、
    前記接続関係は、前記第1群の装置の出口側と前記第2群の装置の入口側とを直結する構成を含み、
    前記第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算するステップでは、
    前記第2群の装置の入口側に与えられる流量を前記第1群の装置の出口側における流量に一致させ、
    前記第1群の装置の出口側における圧力から圧力損失を考慮して、前記第2群の装置の入口側に与えられる圧力を決定する、請求項1に記載のプロセス解析プログラム。
  4. 複数の装置を含む系に対してプロセス解析を実行するためのプロセス解析装置であって、
    第1群の装置の内部に対し空間的に所定単位のセルに分割し、選択されたセルにおける1〜3次元的な物質移動、化学変化、状態変化および相挙動の少なくとも1つを含む特性を示す計算モデルを各セルを対象に受付ける手段と、
    前記第1群の装置の下流側に配置される第2群の装置の前記特性を示す計算モデルを受付ける手段と、
    前記第1群の装置と前記第2群の装置との間の接続関係を受付ける手段と、
    前記第1群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段と、
    前記第1群の装置についての前記出口側のそれぞれの状態値を前記接続関係に基づいて補正することで、前記第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算する手段と、
    前記計算されたそれぞれの状態値を用いて、前記第2群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段とを備える、プロセス解析装置。
  5. 複数の装置を含むプラントを模擬する運転シミュレータ装置であって、
    前記運転シミュレータ装置は、
    表示装置と、
    第1群の装置の内部に対し空間的に所定単位のセルに分割し、選択されたセルにおける1〜3次元的な物質移動、化学変化、状態変化および相挙動の少なくとも1つを含む特性を示す計算モデルを各セルを対象に受付ける手段と、
    前記第1群の装置の下流側に配置される第2群の装置の前記特性を示す計算モデルを受付ける手段と、
    前記第1群の装置と前記第2群の装置との間の接続関係を受付ける手段と、
    前記第1群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段と、
    前記第1群の装置についての前記出口側のそれぞれの状態値を前記接続関係に基づいて補正することで、前記第2群の装置の入口側へ与えるそれぞれの状態値を計算する手段と、
    前記計算されたそれぞれの状態値を用いて、前記第2群の装置について、対応の計算モデルに基づいて出口側の状態値をそれぞれ計算する手段と、
    前記第1群および第2群の装置の少なくとも一方について計算された状態値を前記表示装置に表示する手段とを備える、運転シミュレータ装置。
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