JP5071202B2 - ルータ - Google Patents
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Description
ルータAがデフォルトルータに設定されていると、端末がネットワークB、Cと通信を行う場合であっても、必ずルータAをまず経由してから通信を行う必要がある。これは、端末がネットワークB、Cと通信を行う場合であっても、直接端末−ルータBの経路を経て通信することができず、最短経路ではない(1ホップ)多い非効率な通信となることを示している。
タAからルータB)への転送パケットが増加し、通信遅延やルータ装置の通信負荷が高くなることによるフォワーディング性能の劣化等が発生するという問題がある。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るルータを含むネットワーク構成図である。図1に示すネットワークシステムは、ルータ1(ルータA)、ルータ2(ルータB)、ルータ3A、3B及び端末(実施例ではパーソナルコンピュータPC)4を含む。このうち、本実施形態に係るルータは、ルータ1であり、ルータ2、3A、3Bについては、従来技術に係るルータである。以降の説明においても、本実施形態に係るルータを従来技術に係るルータと区別するために、符号「1」を付して表すこととする。
図2(a)、(b)及び(c)は、それぞれルータ1(ルータA)、ルータ2(ルータB)及び端末4が保有するルーティングテーブルを示す。ルータ1、2は、それぞれ宛先ネットワークと中継ゲートウェイとを対応付けて格納している。端末4は、ルータ1、2から受信したルータプレファレンス値により決定したデフォルトルータ情報を保有している。デフォルトルータは、宛先ネットワーク数(経路数)の多いルータ2が設定されている。
切り替え条件種別は、ルータプレファレンス値を動的に変更するか否かを判断する基準となるネットワーク状態を示す情報が格納される。本実施形態においては、ルータ1の「インタフェースごとの受信経路数」が格納される。
上記のとおり、図1に示す構成の下でルータ1がデフォルトルータに設定されている場合、端末4がルータ2を経由するネットワークB、Cと通信を行う際には、ルータ2がデフォルトルータに設定されている場合と比べると、ルータ1−ルータ2間の1ホップ多い通信となる。
図4は、本実施形態に係るルータ1が定期的にRAメッセージを端末4に送信する処理を示したフローチャートである。
略記)を参照し、ステップS2で、プレファレンステーブルの定義情報を1つ取り出す。先に図3を参照して述べたとおり、プレファレンステーブルは、インタフェースごとに定義されている。
図5は、本実施形態に係るルータ1が保有するルーティングテーブルに変更が発生した場合に、端末4にRAメッセージを送信する処理を示したフローチャートである。
図6は、第2の実施形態に係るルータを含むネットワーク構成図である。なお、図1に示すネットワーク構成と異なり、本実施形態に係るルータはルータBである。
をバックアップルータであるルータ2のそれよりも低く設定することで、端末4は、ルータ2をデフォルトルータに設定することができる。すなわち、従来は、各ルータのルータプレファレンス値は固定されていたため、ルータ1とルータ3との間に異常が発生している場合には、端末4は端末4−ルータ1(ルータB)−ルータ2(ルータA)−ネットワークA、B、Cの経路を経て通信を行う必要があった。これに対し、本実施形態に係るルータ1においてルータプレファレンス値をルータ2のそれよりも低く変更することで、ルータ1(ルータB)−ルータ2(ルータA)の1ホップの通信を削減することができる。
図7は、本実施形態に係るルータ1において保有される動的プレファレンステーブルを示す図である。1つの定義情報を構成する項目は、図3に示す上記の実施形態と同様である。
図8のステップS41からステップS44までの処理は、図4のステップS1からステップS4までの処理とそれぞれ同様である。ステップS44において、経路総数以外の条件が設定されている場合は、ステップS50に進み、図4のステップS13と同様に、ルータプレファレンスに「中(middle)」を設定する。そして、ステップS51に進む。
ステップS45で、宛先ネットワークと中継ゲートウェイとを対応付けて格納するルーティングテーブルに基づいて、経路総数を獲得する。上記のネットワーク構成では、経路総数「4」を獲得する。
ステップS51で、図4のステップS14と同様に、取得したルータプレファレンス値でRAを広報し、処理を終了する。
図8に示す定期的にRAメッセージを送信する処理と異なり、まず、ステップS61で、ルータ1が保有するルーティングテーブルに変更が発生したことを認識する。ステップS62以降の処理は、図8のステップS42以降の処理と同様であるが、ステップS62において定義情報なしと判定された場合、及びステップS65において切り替え条件種別に経路総数以外が設定されていた場合には、特に処理は行わず、RAを送信せずに処理を終了する点で異なる。
図10は、第3の実施形態に係るルータ1を含むネットワーク構成図である。ルータや端末等の各装置の配置については、図6に示す第2の実施形態と同様であり、本実施形態に係るルータ1がメインルータであり、ルータ2はバックアップルータである。本実施形態においては、センターネットワーク宛の経路は、いずれもスタティック経路である。
図11は、本実施形態に係るルータ1において保有される動的プレファレンステーブルを示す図である。1つの定義情報を構成する項目は、上記の実施形態と同様である。
ステップS81からステップS84までの処理は、それぞれ図4のステップS1からステップS4までの処理、及び図8のステップS41からステップS44までの処理と同様である。
ステップS85で、ステップS82において取得した定義情報の中から「切り替え条件」として設定されているインタフェース名(図11の例では「lan1」)を取得し、ステップS86で、取得したインタフェース名「lan1」に対応するインタフェースの状態をルータ1のシステムから取得する。そして、ステップS87で、ステップS86で取得したインタフェースの状態とプレファレンステーブルに定義されている切り替え条件とを比較する。比較した結果、切り替え条件と一致する場合はステップS88に進み、切り替え条件と不一致の場合はステップS89に進む。以降の処理は、上記の実施形態と同様である。
図12に示す定期的にRAメッセージを送信する処理と異なり、まず、ステップS101で、インタフェースの状態変更が発生したことを認識する。ステップS102以降の処理については、ステップS103において定義情報なしと判定された場合、及びステップS105において切り替え条件種別にインタフェース監視以外が設定されていた場合には、特に処理を行わず、RAを送信せずに終了する点で図12に示す処理と異なる。メインフローであるステップS102からステップS112までの処理については、図12に示すステップS81からステップS92までの処理とそれぞれ同様である。
図14は、第4の実施形態に係るルータ1を含むネットワーク構成図である。ルータや端末等の各装置の配置については、第2及び第3の実施形態と同様であり、本実施形態に係るルータ1がメインルータであり、ルータ2はバックアップルータである。
図15は、本実施形態に係るルータ1において保有される動的プレファレンステーブルを示す図である。1つの定義情報を構成する項目は、上記の実施形態と同様である。
ステップS121からステップS124までの処理は、それぞれ図4のステップS1からステップS4までの処理、図8のステップS41からステップS44までの処理、図12のステップS81からステップS84までの処理とそれぞれ同様である。
ステップS125で、ステップS122において取得した定義情報の中から「切り替え条件」として設定されている宛先アドレス(図15の例では「ネットワークAのアドレス」)を取得し、ステップS126で、取得したネットワークAのアドレスが、ルータ1の保有するルーティングテーブルに存在するか否かをチェックする。ネットワークAのアドレスがルーティングテーブルに存在しない場合は、とくに処理を行わず、ステップS129に進む。
図16に示す定期的にRAメッセージを送信する処理と異なり、まず、ステップS141で、ルーティングテーブルに変更が発生したことを認識する。ステップS142以降の処理については、ステップS143において定義情報なしと判定された場合、及びステップS145において切り替え条件種別に特定経路以外が設定されていた場合には、特に処理を行わず、RAを送信せずに終了する点で図16に示す処理と異なる。メインフローであるステップS142からステップS153までの処理については、図16に示すステップS121からステップS133までの処理とそれぞれ同様である。
本実施形態は、端末4にRAメッセージを送信するルータが3台存在するネットワーク構成であり、このうち、本実施形態に係るルータが1台備えられ、ネットワークの状態が変化した場合にその変化に応じて自装置のルータプレファレンス値を設定する方法に関わる。
ある。端末4は、図18に示すネットワーク状態の下では、ルータ1をデフォルトルータに設定して各ネットワークと通信を行う。
図19は、本実施形態に係るルータ1において保有される動的プレファレンステーブルを示す図である。1つの定義情報を構成する項目は、上記の実施形態と同様である。また、各項目に設定される情報は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態は、第5の実施形態と同様に、端末4にRAメッセージを送信するルータが3台存在するネットワーク構成であり、このうち、本実施形態に係るルータが2台備えられている場合に、ルータのそれぞれがルータプレファレンス値を設定する方法に関わる。
図21は、本実施形態に係るルータ1A、1Bにおいて保有される動的プレファレンステーブルを示す図である。このうち、図21(a)は、ルータ1Aが保有する動的プレファレンステーブルであり、図21(b)は、ルータ1Bが保有する動的プレファレンステーブルである。いずれのルータにおいて保有されるテーブルについても、1つの定義情報を構成する項目は、上記の実施形態と同様である。
この場合は、ルータ1Aについては、インタフェースlan0及びlan1の受信経路数は、それぞれ「3(ネットワークE、F、G)」及び「0(なし)」となる。図21(a)の動的プレファレンステーブル中の切り替え条件に一致することとなるため、ルータ1Aが端末4に送信するRAメッセージのルータプレファレンス値は、「中(middle)」となる。
他の例として、ルータ1Aのインタフェースlan1から受信する経路のうち、2経路(ネットワークA、B)が存在しなくなり、ルータ1Bを経由してネットワークA、Bを受信する構成に変更された場合について考える。
ただし、上記のルータプレファレンス値の切り替えを実現するためには、図20に示す
ネットワーク構成のように、実施形態に係るルータ以外のルータ(図20においてはルータ2)については、ルータプレファレンス値を他の2台のルータ1A、1Bよりも低い値を設定しておく必要がある。また、実施形態に係る2台のルータのうち、一方についてはルータプレファレンス値を高に設定した場合に他方については中に設定される構成とするために、一方のルータの受信経路数は他方のルータの受信経路数の倍程度である必要がある。これらの条件を満たす場合には、上記のとおり、3台中2台を実施形態に係るルータ1で構成することも可能である。
2、2A、2B、3、3A、3B ルータ
4 端末(PC)
Claims (6)
- 優先度に基づいて複数のルータの中からデフォルトルータを選択する端末装置に、該優先度を送信するルータであって、
宛先ネットワークと中継ルータとを対応付けて記録したルーティングテーブルを参照し、同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数及び同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数をそれぞれ集計して、両者の大小関係を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定において、前記同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多いと判定された場合には前記優先度に低い値を設定し、前記同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多いと判定された場合には前記優先度に高い値を設定する設定手段と、
前記設定手段により値を設定された前記優先度を前記端末装置に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするルータ。 - 宛先ネットワークと中継ルータとを対応付けて記録したルーティングテーブルを参照し、同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数及び同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数をそれぞれ集計して、両者の大小関係を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定において、前記同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多いと判定された場合には優先度に低い値を設定し、前記同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多いと判定された場合には前記優先度に高い値を設定する設定手段と、
前記設定手段により値を設定された前記優先度を前記同一セグメント内に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするルータ。 - 優先度に基づいて複数のルータの中からデフォルトルータを選択する端末装置に、該優先度を送信するルータであって、
宛先ネットワークと中継ルータとを対応付けて記録したルーティングテーブルを参照し、同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数及び同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数をそれぞれ集計する集計手段と、
前記集計手段による集計結果に基づき設定された前記優先度を前記端末装置に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするルータ。 - 請求項3記載のルータであって、前記送信手段は、前記集計手段による前記集計結果において、前記同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多い場合には前記優先度に低い値を設定し、前記同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多い場合には前記優先度に高い値を設定することを特徴とするルータ。
- 宛先ネットワークと中継ルータとを対応付けて記録したルーティングテーブルを参照し、同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数及び同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数をそれぞれ集計する集計手段と、
前記集計手段による集計結果に基づき設定された自装置の優先度を前記同一セグメント内に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とするルータ。 - 請求項5記載のルータであって、前記送信手段は、前記集計手段による前記集計結果において、前記同一セグメント内の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多い場合には前記優先度に低い値を設定し、前記同一セグメント外の中継ルータに対応する宛先ネットワーク数が多い場合には前記優先度に高い値を設定することを特徴とするルータ。
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