JP5062018B2 - 放音システム、放音装置及び音信号供給装置 - Google Patents
放音システム、放音装置及び音信号供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5062018B2 JP5062018B2 JP2008113799A JP2008113799A JP5062018B2 JP 5062018 B2 JP5062018 B2 JP 5062018B2 JP 2008113799 A JP2008113799 A JP 2008113799A JP 2008113799 A JP2008113799 A JP 2008113799A JP 5062018 B2 JP5062018 B2 JP 5062018B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- sound signal
- unit
- attribute information
- superimposing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 title claims description 203
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 84
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 32
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 21
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 4
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 37
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 23
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 16
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 13
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 description 8
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 6
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 6
- 230000008859 change Effects 0.000 description 4
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 3
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- OJIJEKBXJYRIBZ-UHFFFAOYSA-N cadmium nickel Chemical compound [Ni].[Cd] OJIJEKBXJYRIBZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 1
- 230000005237 high-frequency sound signal Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000005238 low-frequency sound signal Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 229910044991 metal oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000004706 metal oxides Chemical class 0.000 description 1
- 231100000989 no adverse effect Toxicity 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Telephone Function (AREA)
Description
そこで、本発明は、放音装置の種類に応じて音響特性をより適切に補正することを目的とする。
また、本発明に係る放音システムの第5の構成は、上述の第1の構成において、前記音信号供給装置は、前記供給手段によって前記放音装置に供給される音信号の特性に基づいて、音信号に対し前記属性情報を重畳する期間を特定する期間特定手段と、前記放音装置に対して、前記期間特定手段によって特定された期間において前記重畳手段に前記属性情報を重畳させるよう指示する指示手段とを備え、前記放音装置の前記重畳手段は、前記指示手段によって指示された期間の前記音信号に対し、前記属性情報を重畳することを特徴とする。
まず、実施形態の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る電話会議システム1の全体構成を示すブロック図である。
電話会議システム1は、会議端末10Aと会議端末10Bと通信網20とからなり、会議端末10Aおよび会議端末10Bは通信網20にそれぞれ有線接続されている。会議端末10A,10Bは、お互いのユーザの声と画像を、この会議端末10A,10Bによって相互に遣り取りすることができ、これにより会議が進行する。会議端末10Aおよび会議端末10Bは互いに同じ構成からなり、以下では会議端末10Aおよび会議端末10Bを区別する必要が無いときには、両者を「会議端末10」と総称する。
なお、ここでは2台の会議端末が通信網20に接続されている場合について例示されているが、3台以上の会議端末が接続されているとしてもよい。
同図に示すように、会議端末10は、制御部101、通信インタフェース(IF)部102、操作部103、記憶部104、表示部105、Webカメラ106、音声処理部107を備える。
制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)やメモリを備え、後述する記憶部104に格納されている各種制御プログラムを実行することにより、会議端末10の各部の動作を制御する。通信IF部102は、例えばNIC(Network Interface Card)であり、図示せぬ通信線により通信網20に接続されている。制御部101は、通信IF部102をよって、通信網20を介して相手方の会議端末10(自装置が会議端末10Aの場合、会議端末10B)とのデータの遣り取りを行う。操作部103は、例えばキーボードやマウスなどであり、会議端末10の操作者によって操作が行われると、その操作内容に応じた操作信号を制御部101へ供給する。
記憶部104は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリなどの記憶手段であり、制御部101によって使用される制御プログラムのほかに、音響特性補正テーブル1041を記憶している。会議端末10は、音響特性補正テーブル1041に基づいて、スピーカ装置109から放音される音に対する補正を行う。
また、スピーカ装置109は、音声処理部107に対して着脱自在であり、自身のプラグPが接続端子t2に差し込まれることにより、外部装置として音声処理部107に接続されている。スピーカ装置109は、この音信号に応じた音を放音する放音装置である。制御部101は、通信IF部102によって受信した音声データを音声処理部107に供給し、アナログ形式の音信号としてスピーカ装置109に供給する。なお、音声処理部107に対しては、様々な種類のスピーカ装置が接続され得る。
図3に示すように、この音響特性補正テーブル1041には、「属性情報」と、「補正量」とが対応付けられて記述されている。「属性情報」は、会議端末10に接続されたスピーカ装置の属性を表す情報のことであり、ここでは、接続され得るスピーカ装置を識別するための識別情報としてシリアル番号を用いる。「補正量」は、各スピーカ装置に対する周波数特性の補正量が書き込まれている。この音響特性補正テーブル1041において、第1行に示すように属性情報「SP1」には補正量「A」が対応付けられており、第2行においては、属性情報「SP2」には補正量「B」が対応付けられている。なお、ここでは、会議端末10Aのスピーカ装置109には、属性情報「SP1」が割り当てられているものとする。
スピーカ装置109は、重畳部1091と、属性情報記憶部1092と、スピーカ1093と、電源部1094とを備える。重畳部1091は、CPUやメモリを有しており、接続端子t2及びプラグPを介して音声処理部107から供給された音信号に基づいて、放音手段であるスピーカ1093に放音させる。また、重畳部1091は、属性情報記憶部1092に記憶された属性情報を読み出し、音信号に対し、この属性情報を重畳する重畳手段である。電源部1094は、図示せぬ電源コードを介して外部の商用電源から供給される電力を重畳部1091に供給する。この電力を用いて重畳部1091は駆動する。
重畳部1091は、音声処理部107から音信号が供給されると、属性情報記憶部1092から読み出した属性情報を例えばASK(Amplitude Shift Keying)方式で変調した信号(以下、「属性変調信号」という)を生成し、音信号をこの属性変調信号に基づいて変調させてから、スピーカ1093に放音させる。
同図に示す音信号取得部1011は、スピーカ装置109によって放音され、マイクロホン108によって収音された音を表す音信号SAを取得し、取得した音信号SAをデジタル形式の音データSDに変換して抽出部1012及びエコーキャンセラ1014に供給する。
抽出部1012は、音信号取得部1011から取得した音データSDからスピーカ装置109の属性を表す属性情報を抽出し、これを補正部1013に供給する。ここでは、抽出部1012は、スピーカ装置109の属性情報「SP1」を抽出する。補正部1013は、抽出部1012から属性情報SP1を取得するとともに、通信IF部102から音データD(補正前)を取得し、属性情報SP1に応じた補正量で音データを補正する。具体的には、補正部1013は、記憶部104から音響特性補正テーブル1041を取得し、音響特性補正テーブル1041において属性情報SP1に対応付けられた補正量Aで、音データDを補正する。そして、補正部1013は、放音させるための音データとして、補正後の音データDを音信号に変換してスピーカ装置109に供給する。このようにして補正された音データDに応じて、スピーカ装置109による放音が行われる。エコーキャンセラ1014は、補正部1013によって出力される補正後の音データDを取得し、この音データDを用いて、音信号取得部1011から取得した音データSDから、スピーカ装置109からの放音がマイクロホン108によって収音されたことによる音声結合によって生じるエコー成分を除去する。エコーキャンセラ1014は、エコー成分を除去した音データを通信IF部102に供給し、通信IF部102によってこの音データは相手方の会議端末10に送信される。
次に、会議端末10の動作について説明する。
会議端末10Aが相手側の会議端末10Bに映像データ及び音データを送信するときには、制御部101は、マイクロホン108に収音させた音の音データからエコー成分を除去する等の処理を施した音データを、Webカメラ106によって生成された映像データとともに、通信IF部102によって会議端末10Bに送信させる。
まず、会議端末10Aの制御部101は、通信IF部102によって会議端末10Bからの音データを受信すると(ステップS1;YES)、音データに音声処理部107によってD/A変換および増幅処理を施してアナログ形式の音信号を生成させ、これをスピーカ装置109に供給する(ステップS2)。
以上の処理により、会議端末10Aに接続されるスピーカ装置の周波数特性がいかなるものであっても、会議端末10Aは、この周波数特性を、意図する周波数特性FC’に補正して放音することができる。
なお、上記実施形態を次のように変形してもよい。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
(3−1)変形例1
上述した実施形態では、スピーカ装置109は、電源部1094に外部の商用電源から供給された電力を利用して駆動していたが、電力の取得の態様を以下のようにしてもよい。
例えば、スピーカ装置が音信号から電力を抽出するようにしてもよい。この態様について具体的に説明する。
同図に示すように、このスピーカ装置109aは、重畳部1091、属性情報記憶部1092、スピーカ1093の他に、電源部1096を備える。電源部1096は、電力抽出部1097、整流回路1098、過充電保護回路1099、蓄電部1100、電源制御部1101を有する。
電源部1096の電力抽出部1097は、送電用コイルTCと受電用コイルRCとを有する。送電用コイルTCは、重畳部1091と音声処理部107とを接続する接続線の一部を構成する。会議端末10からスピーカ装置109の重畳部1091に音信号が供給されたとき、その音信号により送電用コイルTCのコイル端どうしの間には、音信号の信号レベルに応じた電位差が発生する。このとき、送電用コイルTCと、受電用コイルRCとの間で生じる電磁誘導により、送電用コイルTCから受電用コイルRCに対し、上記電位差の大きさに応じた電力が供給される。すなわち、電力抽出部1097は電磁誘導を利用して音信号から電力を抽出する。
なお、スピーカ装置109aにおいては、重畳部1091が音信号に対して属性情報を重畳するための処理を行うのに十分な電力が蓄電されていればよいから、大きな電力は要求されない。よって、スピーカ装置109aは音信号からでも駆動に必要な十分な電力を取得することができる。この構成を採ることにより、商用電源を使用しなくて済むから、その設置位置の自由度が増えるというメリットがあるし、わざわざユーザが電源コードをコンセントに差し込むといった煩雑な作業が不要となる。また、電磁誘導方式を採ることで、既存のスピーカに対しても、比較的容易に電力抽出用の回路を組み込むことができる。
また、非可聴周波数域の高周波数の音信号の音圧が高すぎると、会議端末10や周囲に置いてある装置の動作に影響を与える可能性もあるので、必要以上に高い音圧とすることは好ましくないといえる。そこで、スピーカ装置109aの重畳部1091がLPF(Low Pass Filter)を備え、放音時においては、重畳部1091がこのLPFを介して高域の非可聴周波数域の音信号を或る程度のレベルまで減衰させてから放音するようにしてもよい。また、非可聴周波数域の低周波数の音信号も放音において必要としない。よって、スピーカ装置109aの重畳部1091がHPF(High Pass Filter)を備え、放音時において、重畳部1091が、このHPFを介して低域の非可聴周波数域の音信号を減衰させてから放音するようにしてもよい。もちろん、これらLPF及びHPFに代えて、可聴周波数域のみの音信号を通過させるBPF(Band Pass Filter)を用いてもよい。
上述した実施形態では、所定タイミング毎に、音信号に対して属性情報を重畳していたが、例えば、放音の開始から或る決められた時間だけとしてもよい。会議端末10は、一度、音信号から属性情報を抽出して適切な補正量を特定すれば、この補正量で音信号を補正すればよいから、以降においては属性情報を特定する必要がないのである。このようにすれば、スピーカ装置109が要する電力は小さくてよいし、属性情報の重畳に関する処理量を減らすことができる。また、スピーカ装置109は、上記と同様の理由で、或る決められた回数(例えば3回)だけ、音信号に対して属性情報を重畳するようにしてもよい。要するに、重畳部1091は、スピーカ装置による放音の開始から決められた期間又は決められた回数だけ音信号に属性情報を重畳する。
上述した実施形態において、属性情報の種別は、スピーカ装置109のシリアル番号等の識別情報であってもよいし、メーカー名や型番等であってもよい。
また、スピーカ装置109が放音を行った累積期間(すなわち、スピーカ装置109の使用期間)が長いと、その構成部品の経時劣化や特性変化等を原因として出力音圧が変化することがあるから、会議端末10は、属性情報としてスピーカ装置109による放音が行われた累積期間を特定するための情報を用い、この累積期間に応じた音響特性の変化の傾向に基づいて設定された補正量で音信号を補正するようにしてもよい。この場合、累積期間を特定するための属性情報として、例えばスピーカ装置109の製造年月日を用いるとすると、音響特性補正テーブルにおいては、スピーカ装置109が放音を行った累積期間と、補正量とが対応付けておく。会議端末10は属性情報を抽出すると、タイマ等の計時手段によって計測された現在の年月日と属性情報に含まれる製造年月日とに基づいて特定される放音を行った累積期間と、音響特性補正テーブルとに基づいて、その累積期間に応じた補正量で音信号を補正する。
また、同様の目的により、累積期間そのものを属性情報としてもよい。この態様においては、スピーカ装置109は放音を行った累積期間として、例えば音信号が供給された期間を測定する測定手段を有し、音信号に対し属性情報を重畳する際には、この測定手段が測定した期間を表す属性情報を音信号に対して重畳する。
スピーカ装置109が音データに対して重畳する属性情報の種別や、属性情報を重畳する期間を、会議端末100が制御するようにしてもよい。具体的には、制御部101は、スピーカ装置109に対して、例えば変形例3で説明したような、様々な種別の属性情報のうちのどれを用いるかを指示したり、変形例2で説明したような、属性情報を重畳する期間をどの程度にするかを指示したりする指示手段として機能する。以下、この構成について具体的に説明する。
制御部101は、放音を行うに際しては、音信号をスピーカ装置109に供給するに先立って、まず属性情報の重畳の態様を指示する指示信号を出力する。この指示のために、制御部101は、指示信号としてDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号を用いる。DTMF信号を用いた通信においては、例えば16種類(例えば0〜9、*、#、A〜D)の符号が低群・高群の2つの周波数帯域の音信号の組み合わせによって表現される。制御部101は、音声処理部107によってDTMF信号を音信号に対し重畳して、これをスピーカ装置109に供給する。この重畳の原理は、重畳部1091が音信号に対し属性情報を重畳する原理と同じでよい。
スピーカ装置109の重畳部1091においては、例えば、DTMF信号「1」に制御内容として「属性情報の重畳開始」を記憶し、DTMF信号「2」に制御内容「属性情報の重畳停止」、DTMF信号「3」に制御内容「シリアル番号を重畳」、DTMF信号「4」に制御内容「温度情報を重畳」・・・等という具合に、DTMF信号と制御内容とをそれぞれ対応付けて自身のメモリに記憶する。
例えば、会議端末10の使用前において、ユーザによって属性情報としてシリアル番号を用いること、及び放音開始時から「10秒間」に亘って属性情報を重畳することが設定されたとする。この場合、制御部101は音信号を供給する前に、まず重畳部1091に重畳させる属性情報の種別をスピーカ装置109に指示するべく、音声処理部107によりDTMF信号「3」を音信号に重畳して出力する。重畳部1091は、この音信号を復調してDTMF信号「3」を認識すると、それに対応付けて記憶している制御内容に基づいて、音信号に対してシリアル番号を重畳することを認識する。続いて、制御部101は属性情報の重畳を開始することを指示する、DTMF信号「1」を重畳した音信号を出力する。重畳部1091はDTMF信号「1」を認識すると、この指示に従って属性情報としてシリアル番号を音信号に重畳し、その音信号に応じて放音する。そして、制御部101は放音開始から10秒間が経過すると、制御部101は属性情報の重畳停止を意味するDTMF信号「2」を重畳した音信号を出力し、重畳部1091はこれを認識すると、この指示に従って属性情報の重畳を停止する。すなわち、ここではDTMF信号「1」及び「2」を送信することにより、制御部101は重畳部1091に属性情報を重畳させる期間をスピーカ装置109に指示したことになる。
一方、ユーザによって属性情報として温度情報を用いることが設定された場合には、制御部101はDTMF信号「3」に代えて「4」を供給することにより、属性情報の種別を「温度情報」とすることを指示する。また、制御部101は、DTMF信号「1」及び「2」を用いて属性情報を重畳する期間を指示していたが、例えば、“属性情報を重畳する期間を10秒間とする”という旨を指示するDTMF信号を用いれば、この信号のみで属性情報を重畳する期間を指示することもできる。
例えば、制御部101は、スピーカ装置109に供給する音信号を解析し、音信号が表す音の音量(音信号の振幅)が所定値以上の大きさの期間を特定して、その期間の音信号に対し、属性情報を重畳するよう指示する。また、制御部101は、音信号の周波数成分を解析し、所定の周波数帯域の音圧が所定値以上の区間に属性情報を重畳するようにしてもよい。このようにすれば、音声波形に対する属性情報による波形の変化の度合いが小さくなるので、放音に与える影響をより小さくすることができる。また、音圧がゼロ乃至ゼロに近いような低い音圧の周波数帯域の音信号に属性情報を重畳しようとしても、正常に属性情報が重畳されずに、会議端末10が属性情報を抽出することができないことがある。これでは、会議端末10の動作において、不具合の原因となってしまう。したがって、制御部101が、音量や音圧に基づいて属性情報を重畳する期間を特定することは、会議端末10の正常な動作を実現するためにも効果的である。
また、制御部101は、音信号が表す音が会話を表す音声か、音楽を表す音声であるかといった音声の種類(内容)を特定して、例えば音楽を表す音信号のみに属性情報を重畳するよう指示する。この場合において、制御部101は、会話を表す音声の音信号に属性情報を重畳するよう指示してもよい。制御部101が、音声が会話と音楽とのどちらであるかを判断するには、例えば音声波形を参照すればよい。音楽においては断続的に音声が放音されるのに対し、会話においては、話者が変わるとき等に一時的に音が途絶えるし、また、人間の声音特有の音声波形をなすことがある。よって、制御部101は、音声波形の特徴から、音信号が表す音声が音楽か又は会話であるかを特定するとよい。また、この構成において、会議端末10は、会話や音楽以外の音声の種類を特定して、特定した種類に応じて属性情報を重畳する期間を特定してもよい。また、制御部101が属性情報を重畳する期間を特定するための音信号の条件は、前掲したものに限らない。つまり、制御部101が、音信号の特性が或る条件を満たす期間を属性情報を重畳する期間として特定し、スピーカ装置109に対して、特定した期間の音信号に対して、属性情報を重畳するよう指示する構成とすることができる。
また、ここでは制御信号としてDTMF信号を用いたが、これ以外の規格の信号を用いてもよく、要するに、制御部101が音信号に対して重畳する属性情報の種別や、属性情報を重畳する期間をスピーカ装置109に指示し、スピーカ装置109がこの指示に従って音信号に対して属性情報を重畳して放音する構成であればよい。
上述した実施形態では、補正量が音響特性補正テーブル1041において予め決められていたが、会議端末10が収音した音信号に基づいて、補正量を調整するようにしてもよい。この場合、会議端末10の制御部101は、補正量の調整用の音をスピーカ装置109に放音させて、この調整用の音を表す音信号と、調整用の音を収音した音信号とに基づいて、スピーカ装置109によって放音された音の周波数特性を検出する。具体的には、制御部101は、スピーカ装置109に、所定の音圧で低周波数帯域から高周波数帯域へと連続的に変化するような調整用の音を放音させて、マイクロホン108によってこれを収音させる。そして、制御部101は、収音した音の周波数毎の音圧と、スピーカ装置109に放音させた調整用の音の音圧とに基づいて、スピーカ装置109によって放音された音の周波数特性が意図するものとなるよう、音響特性補正テーブル1041に記述された補正量を調整して書き換える。この構成によれば、実際に放音された音をも参照して補正量を調整するので、会議端末10はさらに精度良く意図する周波数特性となるよう音信号を補正することができる。例えば、図4(c)に示すように、周波数依存性のない特性にしたい場合には、会議端末10はマイクロホンに108によって収音された音にも周波数依存性がなくなるように補正量を調整し、音響特性補正テーブル1041の補正量を書き換える。
また、属性情報は、補正量や周波数特性そのものを表すものとしても良い。例えば、属性情報が補正量であれば、会議端末10は音信号から抽出した補正量で音信号を補正すればよいから、音響特性補正テーブル1041を備えなくて良い。また、属性情報が周波数特性を表す場合にも、例えば、図4(c)に示すように周波数依存性をなくすといったような、補正後の周波数特性が決まっていれば、会議端末10は、音響特性補正テーブル1041を備えなくても、周波数特性に基づいて音信号を補正することができる。
上述した実施形態では、スピーカ装置109が音信号に対して属性情報を重畳していたが、会議端末10の制御部101等の、スピーカ装置109以外でこの処理を行うようにしてもよい。この態様において、制御部101が属性情報を重畳する場合、制御部101がどの属性情報を用いるかを特定するために、例えばユーザがスピーカ装置109の種別や識別情報等の属性情報を操作部103によって入力し、制御部101がこの操作内容に基づいて属性情報を特定するようにすればよい。そして、制御部101は、入力された属性情報をメモリ又は記憶部104に記憶しておき、これを音信号に対して重畳する。また、この場合においては、スピーカ装置109は供給された音信号に応じた音を放音するだけでよいので、スピーカ装置109に代えて市販の放音のみを行うスピーカを用いることができる。
上述した実施形態では、会議端末10は音響特性として周波数特性を補正していたが、これ以外にも、音響特性として、音圧や残響特性を補正するようにしてもよい。特に、音圧を補正するのであれば、本発明の音信号供給装置を、オーディオアンプ等の増幅器にも利用することができる。また、会議端末10に代えて、音信号供給装置として、テレビやCD(Compact Disc)プレーヤ、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ等のAV(Audio Visual)機器を用いてもよく、音信号をスピーカ装置に供給する装置であれば、その態様は前掲したものに限らない。
また、実施形態では、補正後において周波数依存性のないような音となるよう、会議端末10は音信号を補正していたが、目的や用途に応じて補正量は適宜決められるものである。例えば、マルチチャネルフォーマットの音信号を再生する場合には、音信号供給装置には複数のスピーカ装置が接続され、それぞれについて理想的な周波数特性は異なるから、会議端末10は、意図する周波数特性で放音が行われるよう、用途に応じた補正量で音信号を補正するとよい。
上述した実施形態における会議端末10の制御部101、スピーカ装置109の重畳部1091によって実行される制御プログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスク(CD、DVD)など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。また、重畳部は、CPUがソフトウェアによって実現する態様に代えて、音声処理回路等のハードウェアによって実現するようにしてもよい。
Claims (9)
- 放音装置と、音信号供給装置とを備え、
前記放音装置は、
前記音信号供給装置から供給されてくる音信号に対し、自放音装置の属性を表す属性情報を重畳する重畳手段と、
前記重畳手段によって放音装置毎に異なる前記属性情報が重畳された音信号に応じて放音を行う放音手段と
を有し、
前記音信号供給装置は、
音信号を前記放音装置に供給する供給手段と、
前記供給手段が供給した音信号に応じて前記放音装置の前記放音手段によって放音され、収音手段によって収音された音を表す音信号を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した音信号から、当該音信号に応じた放音を行った前記放音装置の属性情報を抽出する抽出手段と、
前記供給手段によって供給する音信号を、前記抽出手段により抽出された前記属性情報に応じた補正量で補正する補正手段と
を有することを特徴とする放音システム。 - 前記放音装置は、
前記音信号から電力を抽出する電力抽出手段を備え、
前記重畳手段は、前記電力抽出手段によって抽出された電力を用いて、前記音信号に前記属性情報を重畳することを特徴とする請求項1に記載の放音システム。 - 前記音信号供給装置は、前記放音装置の前記重畳手段に重畳させる属性情報の種別を、前記放音装置に指示する指示手段を備え、
前記放音装置の前記重畳手段は、前記指示手段によって指示された種別の属性情報を前記音信号に対し重畳することを特徴とする請求項1に記載の放音システム。 - 前記音信号供給装置は、前記放音装置の前記重畳手段に前記属性情報を重畳させる期間を、前記放音装置に指示する指示手段を備え、
前記放音装置の前記重畳手段は、前記指示手段によって指示された期間の前記音信号に対し、前記属性情報を重畳することを特徴とする請求項1に記載の放音システム。 - 前記音信号供給装置は、前記供給手段によって前記放音装置に供給される音信号の特性に基づいて、音信号に対し前記属性情報を重畳する期間を特定する期間特定手段と、
前記放音装置に対して、前記期間特定手段によって特定された期間において前記重畳手段に前記属性情報を重畳させるよう指示する指示手段と
を備え、
前記放音装置の前記重畳手段は、前記指示手段によって指示された期間の前記音信号に対し、前記属性情報を重畳することを特徴とする請求項1に記載の放音システム。 - 前記音信号供給装置は、
前記補正量を記憶する補正量記憶手段と、
前記取得手段が取得した音信号に基づいて、前記放音装置の前記放音手段によって放音された音の音響特性を検出する音響特性検出手段と、
前記音響特性検出手段によって検出された音響特性に基づいて、前記補正量記憶手段に記憶されている補正量を書き換える記憶制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の放音システム。 - 音を表す音信号に対し、自放音装置の属性を表す属性情報を重畳する重畳手段と、
前記重畳手段によって放音装置毎に異なる前記属性情報が重畳された音信号に応じて放音を行う放音手段と
を備えることを特徴とする放音装置。 - 音を表す音信号を放音装置に供給する供給手段と、
前記供給手段が供給した音信号に応じて前記放音装置によって放音され、収音手段によって収音された音を表す音信号を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記音信号から、当該音信号に応じた放音を行った前記放音装置の属性を表す属性情報を抽出する抽出手段と、
前記供給手段によって供給される音信号を、前記抽出手段により抽出された属性情報に応じた補正量で補正する補正手段と
を備えることを特徴とする音信号供給装置。 - 前記音信号に対し、当該音信号に応じた放音を行う前記放音装置の属性を表す属性情報を重畳する重畳手段を備え、
前記供給手段は、前記重畳手段によって属性情報が重畳された音信号を前記放音装置に供給することを特徴とする請求項8に記載の音信号供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113799A JP5062018B2 (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 放音システム、放音装置及び音信号供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113799A JP5062018B2 (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 放音システム、放音装置及び音信号供給装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012175975A Division JP5761137B2 (ja) | 2012-08-08 | 2012-08-08 | 放音システム、放音装置、音信号供給装置、放音方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009267687A JP2009267687A (ja) | 2009-11-12 |
JP5062018B2 true JP5062018B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=41392994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008113799A Active JP5062018B2 (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 放音システム、放音装置及び音信号供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5062018B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5750589B2 (ja) * | 2010-12-17 | 2015-07-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 拡声通話装置 |
JP5364141B2 (ja) * | 2011-10-28 | 2013-12-11 | 楽天株式会社 | 携帯端末、店舗端末、送信方法、受信方法、決済システム、決済方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 |
KR101351894B1 (ko) * | 2012-06-18 | 2014-01-20 | 주식회사 이엠텍 | 온도를 기준으로 하는 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 |
KR101351890B1 (ko) * | 2012-06-18 | 2014-01-22 | 주식회사 이엠텍 | 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 및 음향변환장치의 음압 보정 방법 |
KR101436866B1 (ko) * | 2012-06-18 | 2014-09-11 | 주식회사 이엠텍 | 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 및 음향변환장치의 음압 보정 방법 |
KR101351891B1 (ko) * | 2012-06-14 | 2014-01-27 | 주식회사 이엠텍 | 용적에 대응하는 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 |
WO2013187718A1 (ko) * | 2012-06-14 | 2013-12-19 | 주식회사 이엠텍 | 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 |
KR101355136B1 (ko) * | 2012-08-14 | 2014-01-29 | 주식회사 이엠텍 | 독립적인 전기 신호 처리 기능을 지닌 음향변환장치 |
KR101376179B1 (ko) | 2012-08-20 | 2014-03-20 | 주식회사 이엠텍 | 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 |
KR101355135B1 (ko) * | 2012-08-14 | 2014-01-29 | 주식회사 이엠텍 | 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 |
WO2014027793A1 (ko) * | 2012-08-14 | 2014-02-20 | 주식회사 이엠텍 | 음압 조절 기능을 지닌 음향변환장치 |
KR101409247B1 (ko) * | 2012-08-20 | 2014-06-24 | 주식회사 이엠텍 | 스피커 및 리시버 기능 선택이 가능한 음향변환장치 |
JP2015206989A (ja) | 2014-04-23 | 2015-11-19 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005117361A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-04-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 音響装置及び音響装置の音響特性設定方法 |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008113799A patent/JP5062018B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009267687A (ja) | 2009-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5062018B2 (ja) | 放音システム、放音装置及び音信号供給装置 | |
CN1933507B (zh) | 移动终端设备 | |
US9071900B2 (en) | Multi-channel recording | |
AU2009233644B2 (en) | Detecting the repositioning of an earphone using a microphone and associated action | |
KR20170115480A (ko) | 이어폰 작동 모드의 전환 방법 및 이어폰 | |
JP2014064093A (ja) | 信号処理装置およびプログラム | |
KR101739942B1 (ko) | 오디오 노이즈 제거 방법 및 이를 적용한 영상 촬영 장치 | |
JP2008510335A (ja) | 音源選択 | |
US20170350925A1 (en) | Hearing aid and a method of operating a hearing aid system | |
CN113411726A (zh) | 一种音频处理方法、装置及系统 | |
CN113194383A (zh) | 一种声音播放方法、装置、电子设备及可读存储介质 | |
JP5761137B2 (ja) | 放音システム、放音装置、音信号供給装置、放音方法及びプログラム | |
CN110996308A (zh) | 声音播放设备及其控制方法、控制装置和可读存储介质 | |
US20140270255A1 (en) | Digital Gain Control Device and Method for Controlling an Analog Amplifier with a Digital Processor to Prevent Clipping | |
JP2005318521A (ja) | 増幅装置 | |
US8144904B2 (en) | Method for generating an individual hearing device program | |
JP4961813B2 (ja) | オーディオ再生装置 | |
KR101442027B1 (ko) | 음향패턴을 이용하여 휴대형 단말기용 이어폰 인식하는 음향처리 시스템, 음향패턴을 이용한 휴대형 단말기용 이어폰 인식방법 및 이를 이용한 입력음향 처리 방법. | |
JP4802848B2 (ja) | コントロール機器、音量制御可否判定方法および音量制御可否判定プログラム | |
US20180018143A1 (en) | Audio Device with Music Listening Function and Surroundings Hearing Function | |
CN112954577B (zh) | 评测设备和耳机评测实时展示方法 | |
EP3901946B1 (en) | Voice recognition device, control method of voice recognition device, content reproducing device, and content transmission/reception system | |
JP2012099926A (ja) | コミュニケーション装置およびコミュニケーションシステム | |
WO2022230275A1 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム | |
US20240089669A1 (en) | Method for customizing a hearing apparatus, hearing apparatus and computer program product |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120710 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120723 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5062018 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |