JP5058266B2 - 反転可能なランプ口金 - Google Patents

Description

本発明は電球に関する。とりわけ、本発明は反転可能な口金を備えた電球に関する。

連邦施行規則第３７巻の１．９７及び１．９８に基づいて開示された情報を含む関連技術の説明
比較的高温の支持領域を備えるランプカプセル（ガラス球）が、一般にセラミック口金に保持されている。セラミック口金は、多くの場合、特定のランプカプセルと特定のソケットの間に機械的に結合して、電気接続部を適正に接続及び保護するように独自の設計が施される。結果として、各ランプタイプ毎に、個別に設計された口金になり、独自の口金で構成される。これはコストが高くつく。場合によって、ソケットの前面またはソケットの背面のどちらからでもソケットにランプを取り付けることができるのが好都合になる。ある例では、開放された前面または閉鎖された背面から反射鏡にランプを取り付けることになる。

ランプは、一般に特定のソケットに合わせて設計された口金に取り付けられる。従って、各ソケット毎に独自の口金が存在する。これは、個別部品を設計し、製造し、保管しなければならないことを意味する。従って、部品供給系を単純化することが必要になる。二重用途口金は、ランプ生産における供給系コストを低下させることになる。

ランプカプセル用の反転可能な口金は、ランプカプセル用の第１のレセプタクル及びランプカプセル用の第２のレセプタクルを備えた絶縁体から製造することが可能であり、第２のレセプタクルは第１のレセプタクルとは反対側に面するように軸線方向に位置決め（位置合わせ）される。絶縁体は、第１のレセプタクルと第２のレセプタクルとの間の中間領域から半径方向に延びる支持体を含んでいる。この支持体に電気接触子が保持され、この電気接触子は、第１のレセプタクル内に電気接触のため露出し及び第２のレセプタクル内に電気接触のために露出したランプ接点に電気的に結合される。

図１は、反転可能なランプ口金の断面図である。 図２は、反転可能なランプ口金と上方位置または内部位置にある電気接触子とが位置合わせされるように反転可能なランプ口金に取り付けられたランプカプセルの略断面図である。 図３は、反転可能なランプ口金と下方位置または外部位置にある電気接触子とが位置合わせされるように反転可能なランプ口金に取り付けられたランプカプセルの略断面図である。 図４は、代替例としての反転可能なランプ口金の略断面図である。

図１には、反転可能なランプ口金１０の断面図が示されている。図２には、反転可能なランプ口金と上方位置または内部位置にある電気接触子とが位置合わせされるように反転可能なランプ口金に取り付けられたランプの略断面図が示されている。ランプカプセル１８用の反転可能な口金１０は、ランプカプセル１８用の第１のレセプタクル１４とランプカプセル１８用の第２のレセプタクル１６とを有する絶縁体１２を含んでいる。絶縁体１２は、高温に耐えることが可能である電気絶縁性セラミックスから成形することが好ましいが、耐熱性プラスチックまたは他の適合材料から形成することも可能である。

第１のレセプタクル１４は、ランプカプセル１８を収容して支持する形状及び寸法を有している。ランプレセプタクルは、一般に、例えば成形によってほぼ軸線方向に平行な側壁２０を備えるように成形され、支持すべきランプカプセル１８の圧潰封止部を収容する寸法を有する空洞２２である。適切なセメント２４が、ランプカプセル１８の圧潰封止部を包囲するようにレセプタクル空洞２２に充填され、第１のレセプタクル１４の所定位置にランプカプセル１８を保持することが可能である。

ランプカプセル１８用の第２のレセプタクル１６が絶縁体１２に同様に形成されている。第２のレセプタクル１６は第１のレセプタクル１４とは反対側に面するように軸線方向（軸線４０）に位置決め（位置合わせ）されている。第１のレセプタクル１４の空洞２２は軸線方向に延びて、第２のレセプタクル１６を形成する第２の空洞２６につながるかまたは第２の空洞２６を形成する。望ましい実施形態の場合、第１のレセプタクル１４の寸法及び形状は第２のレセプタクル１６の寸法及び形状と同様であり、同じランプカプセル１８を第１のレセプタクル１４または第２のレセプタクル１６のどちらにでも任意に装着することが可能である。第１のレセプタクル１４は、対応するソケットに軸線方向に挿入するように構成された外壁１７を備えている。同様に、第２のレセプタクル１６は、対応するソケットに軸線方向に挿入するように構成された外壁１９を備えている。実施形態の１つでは、外壁１７の寸法及び形状は外壁１９の寸法及び形状と同様である。

望ましい絶縁体１２は、第１のレセプタクル１４の軸線方向端３２と第２のレセプタクル１６の軸線方向端３４の間に支持体２８を含んでいる。支持体２８は、第１のレセプタクル１４と第２のレセプタクル１６の間の中間領域から半径方向の外側に延びている。望ましい支持体２８は、面３８と半径方向の側壁４２とを備え半径方向に延びるフランジ３６を含んでいる。望ましい実施形態の場合、フランジ面３８は平らで軸線４０に対して直角方向に延びることにより、組み付けられるランプの位置決め面を形成している。半径方向の側壁４２は、キー止めをしてまたはキー止めせずにソケット４６に嵌合するように形成することが可能である。半径方向の側壁４２は、従って、設計上の選択に応じて円形、楕円形、正方形、または、同様の半径方向の形状を有することが可能である。半径方向のフランジ３６は、スナップ結合またはクリップ結合で、ランプ口金１０をソケット４６に結合させることが可能である。

実施形態の１つでは、フランジ３６には、第１の貫通孔５０と、貫通孔５０からフランジ３６の表面に沿って延びる細い溝５２とが形成されている。溝５２は、レセプタクル壁１７を貫通して口金１０の内部に至る通路５４まで延びている。フランジ３６の反対側にも、同様に第２の貫通孔、第２の溝、及び、第２の通路が形成されている。

図２には、反転可能なランプ口金と上方位置または内部位置にある電気接触子とが位置合わせされるように反転可能なランプ口金１２に取り付けられたランプカプセルの略断面図が示されている。電気接触子４８はフランジ３６に保持されている。電気接触子４８は好ましくは、フランジ３６の面３８から延び軸線方向に位置決めされたピンである。ピンは、貫通孔５０内に金属管状本体を挿入し、所定位置においてリベットピンをなすようにセラミック絶縁体に押し当てて管の端部に圧延または据込みを施すことによって取り付けることが可能である。電気接触子４８は軸線４０の両側において直径方向に正反対の位置にある。電気接触子４８は、絶縁体１２を通って、場合に応じて第１のレセプタクル内に露出したまたは第２のレセプタクル内に露出したランプリード線６０に電気的に結合される。実施形態の１つでは、電気接触子４８は、溝５２内に配置され、レセプタクル内部のランプリード線６０との接続に利用可能であり通路５４に通されたワイヤ６２に電気的に結合することも可能である。第２の電気接触子も第２のランプリード線に対して同様に接続することが可能である。ワイヤ６２が電気接触子４８に接続され、溝５２内に配置されると、ワイヤ６２を安全に密閉するために、溝５２にセラミックセメント６４を充填することが可能になる。所定位置に成形されたコネクタを利用して、ランプカプセルリード線に対するランプ接触子（ピン）間の他の電気接続を設計することも可能である。図３には、反転可能なランプ口金と下方位置または外部位置にある電気接触子４８とが位置合わせされるように反転可能なランプ口金に取り付けられたランプカプセルの略断面図が示されている。

ランプは、絶縁体１２を成形し電気接触子４８、ワイヤ６２を取り付けそしてセメント６４を入れることによって組み立てられる。次に、ランプ口金１０は、要求に応じて電気接触子４８がランプカプセル１８の方に向くかまたはランプカプセル１８とは逆方向に向くように軸線方向において所望の方向に向けられる。次に、ランプカプセル１８は、絶縁体１２内に軸線方向に挿入され、所定位置にセメントで固定される。ランプリード線６０がワイヤ６２に接続される。望ましい実施形態の場合、フランジ面３８がランプの位置決め面として用いられるので、組立て時に、ランプカプセル１８をフランジ面３８に対して相対的に軸線方向に位置決めして、ランプカプセル１８が光学系内に適切に光学的に位置決めされる。カプセル１８が絶縁体１２に対して相対的に位置決めされると、ランプリード線６０がワイヤ６２に溶接、ハンダ付けまたは圧着される。次に、レセプタクル空洞（２２、２６）にセメント２４を充填して、レセプタクル内部側壁と隣接カプセル１８との間の領域が充填される。第２の（残りの）レセプタクル空洞も、例えばポッティングによって充填することが可能である。次に、単一絶縁体１２は、ピンを上にするか又は下にしてランプカプセル１８に取り付けることが可能である。こうして、１つの絶縁体１２を用いて、２つの異なるランプアセンブリ、すなわち、内部または外部で電気的に結合されるランプを組み立てることが可能になる。

図４には、代替例としての反転可能なランプ口金の略断面図が示されている。この代替実施形態の場合、絶縁体には、軸線方向において相対的に長い長さ７４を有する第２のレセプタクル７６に比べて相対的に短い長さ７２を有する第１のレセプタクル７０が形成されている。軸線方向に短い長さ７２と長い長さ７４との長さ差は、ピンを下にしたランプ（短い側のレセプタクル）がソケットの上側に用いられるか、ピンを上にしたランプ（長い側のレセプタクル）がソケットの下側から装着されるかにかかわらず、光源（フィラメント、アーク等）が軸線方向の同じ点に配置されるように設定することが可能である。下にした電気接触子を利用して短い側のレセプタクルに取り付けられるランプカプセルをソケットの上側に結合することもできるし、上にした電気接触子を利用して長い側のレセプタクルに取り付けられるランプカプセルに切り換えて、ソケットの下側からソケットに装着し、結合することも可能である。こうして、ランプカプセルを同じ最終光学位置に配置する前面取り付けまたは背面取り付けランプアセンブリに、同じランプカプセル、口金、及び、ソケット構成部品を利用することが可能になる。

現時点で本発明の望ましい実施形態であるとみなされるものについて示し、解説してきたが、当該技術者には明らかなように、付属の請求項によって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな変更及び修正を加えることが可能である。

１０ 反転可能な口金
１２ 絶縁体
１４ 第１のレセプタクル
１６ 第２のレセプタクル
１８ ランプカプセル
２２ 空洞
２４ セメント
２６ 第２の空洞
２８ 支持体
３６ フランジ
３８ フランジ面
４２ フランジ側壁
４６ ソケット
４８ 電気接触子
５０ 貫通孔
５２ 溝
５４ 通路
６０ ランプリード線
６２ ワイヤ
６４ セメント
７０ 第１のレセプタクル
７６ 第２のレセプタクル

Claims (4)

1. ランプカプセル用の第１のレセプタクル、
   この第１のレセプタクルとは反対側に面するように軸線方向に位置決めされたランプカプセル用の第２のレセプタクル、
   前記第１のレセプタクルと前記第２のレセプタクルとの間の中間領域から半径方向に延びる支持体、
   を有する絶縁体と、
   前記支持体に保持され、前記第１のレセプタクルと前記第２のレセプタクルとの少なくとも一方内に電気接続のために露出し口金を通って延びる電気接続部を有する電気接触子とを含み、
   前記支持体は、半径方向に延び１つの面を備えるフランジを含み、前記第１のレセプタクルの軸線方向端と前記第２のレセプタクルの軸線方向端との間の中央に位置しており、
   前記電気接触子は、前記フランジの面から延び軸線方向に位置決めされたピンを含んでいるランプカプセル用の口金。
2. 前記第２のレセプタクルの寸法及び形状が前記第１のレセプタクルの寸法及び形状と同様であることを特徴とする請求項１に記載の口金。
3. ランプカプセル用の前記第１のレセプタクルは、前記絶縁体を貫通する空洞の第１の端部を形成する壁によって形成され、前記空洞がこの空洞の第２の端部に前記第２のレセプタクルを形成していることを特徴とする請求項１に記載の口金。
4. ランプカプセル用の第１のレセプタクルおよびこの第１のレセプタクルとは反対側に面するように軸線方向に位置決めされ前記第１のレセプタクルの寸法及び形状と同様の寸法及び形状を有するランプカプセル用の第２のレセプタクルを形成する壁、及び、
   １つの面及び１つの側壁を有し半径方向に延びるフランジを含み、前記第１のレセプタクルの軸線方向端と前記第２のレセプタクルの軸線方向端との間に位置し、前記第１のレセプタクルと前記第２のレセプタクルとの間の中間領域から半径方向に延びている支持体を備える絶縁体と、
   前記フランジの面から延び軸線方向に位置決めされた結合部および前記第１のレセプタクルと前記第２のレセプタクルとの少なくとも一方内に電気接続のために露出し口金を通って延びる電気接続部を有し、前記支持体に保持された電気接触子と
   を含んでいるランプカプセル用の口金。

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