以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示処理システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる表示処理装置は、各機能の複数の処理にそれぞれ対応する処理アイコンを複数配置した複数処理アイコンを表示して、その複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで複数の処理を同時または連続で実行するものである。本実施の形態では、表示処理装置を、コピー、ファクシミリ、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(MFP)に適用した場合について説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる複合機の機能ブロック図である。図1に示すように複合機100は、構成としてオペレーティングシステム153と、サービス層152と、アプリケーション層151と、記憶部104と、操作パネル200とを備えている。
図1に示すように、複合機100の機能は階層関係となっており、オペレーティングシステム153の上層にサービス層152が構築され、サービス層152の上層に後述する本実施の形態の特徴部分が含まれたアプリケーション層151が構築されている。
オペレーティングシステム153は、ハードウェアリソースを含めた複合機100の資源を管理し、サービス層152やアプリケーション層151に対して当該資源を利用した機能を提供する。
サービス層152は、複合機100が備えているハードウェアリソースを制御するドライバーに相当する。後述するアプリケーション層151の実行処理部105からの出力処理の要求に応じて、スキャナ制御部121、プロッタ制御部122、蓄積制御部123、配信/メール送受信制御部124、FAX送受信制御部125、通信制御部126等から複合機100が備えているハードウェアリソースを制御して、様々な機能が実行される。
記憶部104は、紙原稿から読み込まれた、またはメール若しくはFAXから受信した画像データや、各種設定を行う画面等の画面画像等を記憶する。また、記憶部104は、操作パネル200(後述)に表示するための画像として、入力処理アイコンの画像、出力処理アイコンの画像、複数処理アイコンの画像等の各アイコン画像を記憶する。
ここで、アイコンとは、表示される画面上に、各種のデータや処理機能を絵又は絵文字として表示したものであり、イメージを含む広い概念であるシンボルに含まれる概念である。また、複数の処理には、装置(複合機)に対する入力処理や出力処理が含まれており、処理アイコンとは、装置(複合機)の各機能の複数の処理(入力処理や出力処理)それぞれに対応し、各機能の処理の選択指示を行うアイコンを示している。また、複数処理アイコンとは、複数の処理アイコンを含んで構成されたアイコンであって、選択指示された場合には、構成された複数の処理アイコンに対応する処理を同時または連続して実行するためのアイコンである。また、本実施の形態では、画面にアイコンを表示するものであるが、これに限定されるものでなく、各種のデータや処理機能を記号や文字列、イメージ等によって表示したアイコン以外のシンボルを表示するように構成してもよい。
また、処理アイコンである入力処理アイコンとは、複合機100の機能のうちスキャンなどの入力処理に対応する処理アイコンである。処理アイコンである出力処理アイコンとは、複合機100の機能のうち印刷などの出力処理に対応する処理アイコンである。また、本実施の形態の複数処理アイコンは、入力処理アイコンの画像と出力処理アイコンの画像とを含んで構成されたアイコンであって、この複数処理アイコンが利用者により選択指示された場合には、複数処理アイコンを構成する複数の入力処理アイコンおよび出力処理アイコンのそれぞれに対応する処理が同時または連続して実行されることになる。
また、記憶部104は、複数処理アイコンや、入力処理アイコン、出力処理アイコンなどのアイコンに固有のアイコン識別情報であるキーイベントおよびアイコン名と、同時または連続して実行する複数の処理や、入力処理および出力処理などの各アイコンの処理識別情報である処理内容と、アイコン画像とを対応付けて登録した処理対応テーブルを記憶する。
ここで、処理対応テーブルの詳細について説明する。図2は、第1の実施の形態における処理対応テーブルの一例を示すデータ構造図である。図2に示すように、処理対応テーブルは、複数処理アイコンや各処理アイコンに固有のアイコン識別情報であるキーイベント「0x0001」「0x0002」等、同じくアイコン識別情報であるアイコン名「スキャン」「印刷」「スキャン to eメール」等と、同時または連続して実行する複数の処理や、入力処理および出力処理などの各処理アイコンの処理識別情報である処理内容「原稿のスキャン処理」「印刷処理」「原稿をスキャン処理して、eメール送信処理」等と、アイコン画像「in001.jpg」「out001.jpg」「icon001.jpg」等とを対応付けて登録している。
ここで、図2の例では、処理内容としては、理解容易のため、上記の通り処理内容の名称を登録した例を示しているが、具体的には、各処理内容を実行するプログラム名が登録されている。すなわち、「原稿のスキャン処理」はスキャン処理プログラム、「印刷処理」は印刷処理プログラムの各プログラム名が登録されている。また、複数処理アイコンに登録されている処理内容である「原稿をスキャン処理して、eメール送信処理」としては、スキャン処理プログラムとeメール送信処理プログラムの2つのプログラム名が登録されている。
なお、記憶部104は、画像データ等のデータを記憶可能な記憶手段であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカードなどの一般的に用いられるあらゆる記憶媒体で構成することができる。
操作パネル200は、選択画面の表示、選択画面上での入力の受け付けを行うユーザインターフェースである。
図3は、複合機の操作パネルの一例を示した図である。図3に示したように、かかる操作パネル200は、初期設定キー201、コピーキー202、コピーサーバーキー203、プリンタキー204、送信キー205、テンキー206、クリア/ストップキー207、スタートキー208、予熱キー209、リセットキー210および液晶タッチパネル220を有する。そして、液晶タッチパネル220に本実施の形態の特徴となる複数処理アイコンが初期メニュー画面等に表示されることになるが、この画面については後述する。また、操作パネル200の内部には、液晶タッチパネル220への各種画面の表示の制御や各キーあるいは液晶タッチパネル220からのキー入力を制御するCPU(Central Processing Unit)がMFP本体のCPUとは別個に装備されている。この操作パネル200のCPUは、画面表示制御やキー入力制御のみを行うため、複合機本体のCPUの性能より低い性能となっている。
なお、複合機100は、記憶部104、操作パネル200以外にもスキャナ、プロッタなどの様々なハードウェアリソースを備えているが、説明は省略する。
図1に戻り、アプリケーション層151は、表示処理部101と、アイコン生成部102と、入力受付部103と、実行処理部105と、利用者認証部106とを備えている。
利用者認証部106は、複合機100を使用する際に、利用者認証を行う。利用者認証の方法としては、当業者で周知な技術であるか否かを問わず、どのような認証の方法を用いてもよい。利用者認証部106で利用者認証が成功した場合、複合機100で所定の機能の使用が許可される。許可される機能としては、例えば、eメールの送受信等が存在する。また、利用者認証部106による利用者認証は最初に行うこととし、後述する処理を行う場合、原則として、すでに利用者認証は済んでいるものとする。
表示処理部101は、複合機の設定を行うための初期メニュー画面(後述)を液晶タッチパネル220に表示し、その初期メニュー画面上に入力処理アイコン、出力処理アイコンを表示するものである。また、表示処理部101は、液晶タッチパネル220に初期メニュー画面を表示し、その初期メニュー画面上に、入力処理や出力処理を含む複数の処理のうち、入力処理アイコンと出力処理アイコンとを含んで構成され、構成された入力処理アイコンに対応する入力処理と、構成された出力処理アイコンに対応する出力処理とを同時または連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを表示するものである。
また、表示処理部101は、液晶タッチパネル220に表示した初期メニュー画面上に、入力処理や出力処理を含む複数の処理のうち、入力処理アイコンと出力処理アイコンと、さらに入力処理アイコンまたは出力処理アイコンを1または複数含んで構成され、構成された合計3以上の入力処理および出力処理とを同時または連続して実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを表示することもできる。
図4は、初期メニュー画面の一例を示す模式図である。初期メニュー画面とは、表示処理部101により表示される画面であって、利用者認証部106による利用者認証が成功した場合に、複合機100で実行する機能を選択指示するためのアイコンが表示される選択画面である。
図4に示す初期メニュー画面では、利用者固有のHome画面を表示するメニューアイコン304、Functions画面を表示するメニューアイコン303、Jobs画面を表示するメニューアイコン302、History画面を表示するメニューアイコン301の4つのメニューアイコンを備えており、メニューアイコン302が選択されてJob画面が表示されているものとする。ここで、メニューアイコンとは、装置(複合機100)の各機能の項目であるメニュー項目のそれぞれに対応し、各メニュー項目の選択指示を行うアイコンである。
また、初期メニュー画面(選択画面)には、メニューアイコン301、302、303、304の下方に、「Job」のメニューアイコン302に対応するアイコンであって、複合機100で実行する機能を選択指示するための複数処理アイコン41、42、入力処理アイコン群A(31、32)、出力処理アイコン群B(33、34、35)が配置されて表示されている。
そして、複数処理アイコン、入力処理アイコン、出力処理アイコンの右側にスクロールバー320を表示し、液晶タッチパネル220に表示しきれない複数処理アイコン、入力処理アイコン、出力処理アイコンの表示をスクロールさせて表示可能とする。
ここで、複数処理アイコン、入力処理アイコン、出力処理アイコンの詳細について図4を参照して説明する。まず、入力処理アイコン31は、利用者により載置された原稿をスキャン処理する入力処理を実行するものであり、入力処理アイコン32は、ネットワークを介してeメールの受信処理をする入力処理を実行するものであり、これらを入力処理アイコン群Aとする。また、出力処理アイコン33は、入力処理がなされて取得したデータ(例えば、原稿をスキャンしたデータ等)を印刷処理する出力処理を実行するものであり、出力処理アイコン34は、入力処理がなされて取得したデータを記憶媒体等へ保存処理する出力処理を実行するものであり、出力処理アイコン35は、ネットワークを介していずれかの宛先へ取得したデータをeメールで送信処理をする出力処理を実行するものであり、これらを出力処理アイコン群Bとする。
さらに、複数処理アイコン41は、入力処理アイコン31の画像と出力処理アイコン35の画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者により載置された原稿をスキャンする入力処理と、スキャンしたデータをeメールで送信する出力処理とを連続して実行する処理を指示するためのアイコンを意味している。また、複数処理アイコン42は、入力処理アイコン32の画像と出力処理アイコン33の画像とを含めて構成したアイコンであって、ネットワークを介してeメールを受信する入力処理と、受信したeメールを印刷する出力処理とを連続して実行する処理を指示するためのアイコンを意味している。
ここで、複数処理アイコンを構成する入力処理アイコンの画像(以下、「入力処理アイコン画像」という。)と出力処理アイコンの画像(以下、「出力処理アイコン画像」という。)の配置について説明する。図5は、複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。図5に示すように、複数処理アイコン401は、例えば、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1を、右下に出力処理アイコン画像2を配置している。このように入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像の位置を定めて配置することによって、複数処理アイコン401が選択指示された場合に、左上の入力処理アイコン画像に対応する入力処理を実行した後、右下の出力処理アイコン画像に対応する出力処理を実行するなどの処理内容が一目で把握できる。また、入力処理と出力処理とを同時に実行する設定にしてもよい。
入力受付部103は、表示処理部101により表示された初期メニュー画面等における複数のメニューアイコンから、利用者による所望のメニューのメニューアイコンの選択入力によるキーイベントを受け付ける。また、入力受付部103は、初期メニュー画面上に表示された入力処理アイコン、出力処理アイコン、または複数処理アイコンの選択入力によるキーイベントを受け付ける。具体的には、表示処理部101により液晶タッチパネル220に表示された複数処理アイコン等を利用者により押下された場合、入力受付部103は、その押下された複数処理アイコン等が選択入力されたものとして当該複数処理アイコン等に対応するキーイベントを受け付ける。また、入力受付部103は、初期設定キー201等の各種ボタンからの入力キーイベントを受け付ける。さらに、入力受付部103は、利用者による後述する実行処理部105により実行された入力処理および出力処理に対応する入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを含む複数処理アイコンの生成を行う旨の選択入力を受け付ける。なお、かかる複数処理アイコンの生成を行う旨は、入力処理および出力処理の実行時に、操作パネルの液晶表示部に表示された複数処理アイコン生成指示画面(図示せず)で利用者の選択入力により受け付ける。
実行処理部105は、入力処理部111および出力処理部112を備え、複合機100が有する機能を用いた入力処理アイコンに対応する入力処理、または出力処理アイコンに対応する出力処理を実行する。また、実行処理部105は、入力受付部103によって複数処理アイコンを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる入力処理アイコン画像に対応する入力処理と出力処理アイコン画像に対応する出力処理を、同時または連続して実行する。具体的には、実行処理部105は、入力受付部103によって複数処理アイコンを受け付けた場合、記憶部104に記憶されている処理対応テーブルを参照して、受け付けた複数処理アイコンのアイコン名に対応する複数の処理を、同時または連続して実行する。入力処理アイコン、出力処理アイコンも同様に処理対応テーブルを参照して、各アイコン名に対応する処理を実行する。そして、実行処理部105で処理した内容に基づいて、サービス層152に備えられた各制御部が、ハードウェアリソースを制御することで、ハードウェアを用いた上記入力処理および出力処理が実行される。
また、実行処理部105は、入力受付部103によって合計三つ以上の入力処理アイコン画像および出力処理アイコン画像を含む複数処理アイコンを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる合計3以上の入力処理アイコン画像に対応する入力処理と出力処理アイコン画像に対応する出力処理とを、同時または連続して実行する。
アイコン生成部102は、実行処理部105によって、入力受付部103により受け付けた入力処理アイコンに対応する入力処理と、受け付けた出力処理アイコンに対応する出力処理を実行した場合に、実行した入力処理アイコンと実行した出力処理アイコンとを含めた複数処理アイコンを生成するものである。具体的には、アイコン生成部102は、記憶部104に記憶されている処理対応テーブルを参照して、実行処理部105により実行した入力処理および出力処理のアイコン名に対応する処理内容とアイコン画像とを読み出して、読み出した入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを含めて配置した複数処理アイコンを生成する。
そして、アイコン生成部102は、生成した複数処理アイコンの画像(複数処理アイコン画像)を記憶部104の処理対応テーブルに格納するとともに、生成した複数処理アイコンのアイコン名に対応する処理内容とを対応付けて処理対応テーブルに登録する。なお、アイコン生成部102は、実行処理部105により実行されていない処理であっても、利用者が複数処理アイコンを生成するために選択した入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを含めて配置した複数処理アイコンを生成するように構成してもよい。
次に、このように構成された第1の実施の形態にかかる複合機100による表示処理について説明する。図6は、第1の実施の形態における表示処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、入力受付部103が、利用者が入力したログイン情報を受け付ける(ステップS10)。具体的には、入力受付部103は、ログイン画面上で入力されたユーザ名およびパスワードをログイン情報として受け付ける。ログイン画面とは、例えば、初期画面に表示されるログイン用のボタンを利用者が選択した際などに表示される画面である。
次に、利用者認証部106が、入力受付部103により受け付けたログイン情報を元に利用者認証の処理を行う(ステップS11)。利用者認証が成功すると、表示処理部101は、その利用者のHome画面を表示した後、利用者により選択された初期メニュー画面を表示する。すなわち、メニューアイコン、複数処理アイコン、入力処理アイコン、出力処理アイコンを配置した初期メニュー画面を表示する(ステップS12)。この初期メニュー画面の一例が図4で説明した画面である。
次に、入力受付部103は、利用者からの複数処理アイコンの選択入力を受け付けたか否かを複数処理アイコンのキーイベントの受付けにより判断する(ステップS13)。入力受付部103により複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合(ステップS13:Yes)、実行処理部105は、処理対応テーブル(図2)を参照して、受け付けたキーイベントに対応する複数処理アイコンの処理内容(複数処理アイコンに含まれる入力処理アイコン画像に対応する入力処理と、複数処理アイコンに含まれる出力処理アイコン画像に対応する出力処理)を読み出し、入力処理部111による入力処理と出力処理部112による出力処理を連続して実行するように制御する。これにより、実行処理部105の入力処理部111は、選択された複数処理アイコンに含まれる入力処理アイコン画像に対応する入力処理を実行し、これと連続して、実行処理部105の出力処理部112は、選択された複数処理アイコンに含まれる出力処理アイコン画像に対応する出力処理を実行する(ステップS14)。そして、ステップS21の処理へ進む。
一方、複数処理アイコンの選択入力を受け付けなかった場合(ステップS13:No)、入力受付部103は、入力処理アイコンの選択入力を受け付けたか否かの判断をする(ステップS15)。入力処理アイコンの選択入力を受け付けなかった場合(ステップS15:No)、ステップS13に戻って再度処理を繰り返す。
一方、入力受付部103により入力処理アイコンの選択入力を受け付けた場合(ステップS15:Yes)、実行処理部105の入力処理部111は、選択された入力処理アイコンに対応する入力処理を実行する(ステップS16)。次に、入力受付部103は、出力処理アイコンの選択入力を受け付けたか否かの判断をする(ステップS17)。出力処理アイコンの選択入力を受け付けなかった場合(ステップS17:No)、ステップS17に戻って再度処理を繰り返す。
一方、入力受付部103により出力処理アイコンの選択入力を受け付けた場合(ステップS17:Yes)、実行処理部105の出力処理部112は、選択された出力処理アイコンに対応する出力処理を実行する(ステップS18)。
次に、入力受付部103は、操作パネル200の液晶タッチパネル220から、実行処理部105によって実行された入力処理に対応する入力処理アイコン画像と出力処理に対応する出力処理アイコン画像とを含む複数処理アイコンの生成を行う旨の利用者による選択入力を受け付けたか否かの判断をする(ステップS19)。入力受付部103による複数処理アイコンの生成を行う旨の選択入力を受け付けなかった場合は(ステップS19:No)、ステップS21の処理へ進む。一方、入力受付部103による複数処理アイコンの生成を行う旨の選択入力を受け付けた場合(ステップS19:Yes)、アイコン生成部102は、複数処理アイコンの生成を行う(ステップS20)。複数処理アイコンの生成処理については後述する。
そして、入力受付部103は、ログアウト要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS21)。ログアウト要求は、例えば、画面の下部に表示されるログアウト用のボタンが選択されたときに受け付ける。
ログアウト要求を受け付けていない場合(ステップS21:No)、複数処理アイコンの入力受付処理に戻り処理が繰り返される(ステップS13)。一方、ログアウト要求を受け付けた場合(ステップS21:Yes)、表示処理部101は、ログイン前の初期画面を表示する。
次に、第1の実施の形態にかかる複合機100による複数処理アイコンの生成処理(図6、ステップS20)について説明する。図7は、第1の実施の形態における複数処理アイコン生成処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、図6のステップS19において、入力受付部103による複数処理アイコンの生成を行う旨の選択入力を受け付けた場合、アイコン生成部102は、記憶部104に記憶されている処理対応テーブルを参照して、実行処理部105により実行した入力処理に対応する入力処理アイコンのアイコン名に対応する処理内容と入力処理アイコン画像とを読み出して取得する(ステップS30)。次に、アイコン生成部102は、記憶部104に記憶されている処理対応テーブルを参照して、実行処理部105により実行した出力処理に対応する出力処理アイコンのアイコン名に対応する処理内容と出力処理アイコン画像とを読み出して取得する(ステップS31)。
そして、アイコン生成部102は、取得した入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを含めて配置した複数処理アイコンを生成する(ステップS32)。そして、アイコン生成部102は、生成した複数処理アイコンの複数処理アイコン画像を記憶部104の処理対応テーブルに保存し(ステップS33)、さらに、生成した複数処理アイコンの一意なキーイベント、アイコン名を生成し、生成したキーイベント、アイコン名、複数処理アイコンに含まれる入力処理および出力処理を処理内容として、それぞれ対応付けて処理対応テーブルに登録する(ステップS34)。
次に、上述した複数処理アイコンの生成処理について、図を参照して説明する。図8は、複数処理アイコンの生成処理の説明図である。入力処理アイコン群Aには、選択指示された場合にスキャン処理を行う入力処理アイコン31と、eメール受信処理を行う入力処理アイコン32がある。また、出力処理アイコン群Bには、選択指示された場合に印刷処理を行なう出力処理アイコン33と、保存処理を行う出力処理アイコン34と、eメール送信処理を行う出力処理アイコン35とがある。そして、入力処理としてeメール受信処理が行われ、出力処理として保存処理が行われた場合、アイコン生成部102は、複数のアイコンのうち、実行された入力処理アイコン32の画像と出力処理アイコン34の画像とを取得して配置して、複数処理アイコン501を生成する。
ここで、複数処理アイコンを生成する際における入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像の配置等について説明する。上述した複数処理アイコンは、正方形の枠内の左上と右下に処理アイコン画像を配置した複数処理アイコンを生成しているが(図5参照)、以下のような複数処理アイコンを生成してもよい。
図9は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図9に示すように、複数処理アイコン402は、円形の枠があって、その円形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1を、右下に出力処理アイコン画像2を配置している。このように入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像の位置を定めて配置することによって、正方形の枠内への配置と同様に、複数処理アイコン402が選択指示された場合に、左上の入力処理アイコン画像に対応する入力処理を実行した後、右下の出力処理アイコン画像に対応する出力処理を実行するなどの処理内容と処理手順などが一目で把握できる。
実際に入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを配置した場合の一例が複数処理アイコン502である。複数処理アイコン502は、円形の枠内における左上にeメール受信処理を行う入力処理アイコン32の画像を、右下に受信したデータを保存する出力処理アイコン34の画像を配置している。このように配置された複数処理アイコン502が表示されることによって、eメール受信処理を実行した後に、受信したデータを記憶媒体等に保存する処理を実行することが一目で把握できる。
図10は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図10に示すように、複数処理アイコン403は、正方形や円形の枠を設けず、さらに背景色を透明にした上で入力処理アイコン画像1の右下に出力処理アイコン画像2を配置している。
図11は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図11に示すように、複数処理アイコン404は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左中央に入力処理アイコン画像1を、右中央に出力処理アイコン画像2を配置している。また、複数処理アイコン405は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における上部中央に入力処理アイコン画像1と、下部中央に出力処理アイコン画像2を配置している。
図12は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図12に示すように、複数処理アイコン406は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1を配置し、右下に入力処理アイコン画像1の一部分に重畳させて、入力処理アイコン画像1の画像サイズよりも大きい画像サイズの出力処理アイコン画像2を配置している。
また、一つの入力処理アイコン画像と二つの出力処理アイコン画像とを配置した複数処理アイコンについて説明する。図13は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図13に示すように、複数処理アイコン407は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左側に入力処理アイコン画像1を、右側に出力処理アイコン画像2、3を並べて配置している。また、複数処理アイコン408は、正方形の枠内における上部に入力処理アイコン画像1を、下部に出力処理アイコン画像2、3を並べて配置している。また、複数処理アイコン409は、正方形の枠内における右側に入力処理アイコン画像1を、左側に出力処理アイコン画像2、3を並べて配置している。
また、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像を配置し、さらに入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像の関係を示す関係画像を配置した複数処理アイコンについて説明する。関係画像とは、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像との処理の実行順序などの関係を示すものであって、矢印や境界線画像、文字、線状画像等のアイコンである。
まず、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像との関係を矢印で示すことによって処理の順序を示す複数処理アイコンについて説明する。図14は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図14に示すように、複数処理アイコン410は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1を、右下に出力処理アイコン画像2を配置し、さらに、左上から右下に向かう矢印601(関係画像)を配置している。これは、矢印601によって、左上の入力処理アイコン画像1に対応する入力処理を実行した後、右下の出力処理アイコン画像2に対応する出力処理を実行する旨を示しており、複数処理アイコンの処理内容と処理順序とがより把握し易くなる。
実際に入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを配置した場合の一例が複数処理アイコン503である。複数処理アイコン503は、円形の枠内における左上にeメール受信処理を行う入力処理アイコン32の画像を、右下に受信したデータを保存する出力処理アイコン34の画像を配置し、さらに、左上から右下に向かう矢印601を配置している。このように配置された複数処理アイコン503が表示されることによって、eメール受信処理を実行した後に、受信したデータを記憶媒体等に保存する処理を実行することが矢印601によってよりわかり易く把握できることになる。
また、図14に示すように、複数処理アイコン411は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における下部に入力処理アイコン画像1を、上部に出力処理アイコン画像2を配置し、さらに、下から上に向かう三角形の矢印602(関係画像)を配置している。
さらに、複数処理アイコン412は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左側に入力処理アイコン画像1を、右側に出力処理アイコン画像2を配置し、さらに、左から右に向かう矢印603(関係画像)を配置している。また、複数処理アイコン413は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における右側に入力処理アイコン画像1を、左側に出力処理アイコン画像2を配置し、さらに、右から左に向かう矢印604(関係画像)を配置している。
次に、正方形の枠内の領域を分割して入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを配置した複数処理アイコンについて説明する。図15は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図15に示すように、複数処理アイコン414は、正方形の枠があって、その正方形の枠内を左上領域と右下領域とに分割する境界線画像605(関係画像)を配置し、左上に入力処理アイコン画像1を、右下に出力処理アイコン画像2を配置している。また、複数処理アイコン415は、正方形の枠があって、その正方形の枠内を、左上領域606の色を替えることによって右下領域と分割して、左上に入力処理アイコン画像1を、右下に出力処理アイコン画像2を配置している。
また、一つの入力処理アイコン画像と二つの出力処理アイコン画像とを配置した複数処理アイコンを生成する場合には、複数処理アイコン416は、正方形の枠があって、その正方形の枠内を左上領域、中央領域、右下領域の3つの領域に分割する境界線画像607、608(関係画像)を配置し、左上領域に入力処理アイコン画像1を、中央領域に出力処理アイコン画像2を、右下領域に出力処理アイコン画像3を配置している。
また、一つの入力処理アイコン画像と三つの出力処理アイコン画像とを配置した複数処理アイコンを生成する場合には、複数処理アイコン417は、正方形の枠があって、その正方形の枠内を縦境界線画像609と横境界線画像610(関係画像)とによって4つの領域に分割し、それぞれの領域に入力処理アイコン画像1、出力処理アイコン画像2、3、4を配置している。
次に、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像の近傍に文字を配置した複数処理アイコンについて説明する。図16は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図16に示すように、複数処理アイコン418は、正方形の枠があって、その正方形の枠内の左側に入力処理アイコン画像1を、右側に出力処理アイコン画像2を配置し、さらに、入力処理アイコン画像の下方には入力処理であることを示す「in」の文字611(関係画像)を、出力処理アイコン画像の下方には出力処理であることを示す「out」の文字612(関係画像)を配置している。これにより、表示されているアイコンが入力処理を実行するものであるか出力処理を実行するものであるかを容易に把握することができる。
次に、色の異なる入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを配置した複数処理アイコンについて説明する。図17は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図17に示すように、複数処理アイコン419は、正方形の枠があって、その正方形の枠内の左上に入力処理アイコン画像1を、右下に入力処理アイコン画像1と異なる色の出力処理アイコン画像2を配置している。これにより、表示されているアイコンが入力処理を実行するものであるか出力処理を実行するものであるかを容易に把握することができる。
次に、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを重畳させて配置した複数処理アイコンについて説明する。図18は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図18に示すように、複数処理アイコン420は、正方形の枠があって、その正方形の枠内の左上に入力処理アイコン画像1を、右下に入力処理アイコン画像1に重畳させた出力処理アイコン画像2を配置している。また、複数処理アイコン421は、正方形の枠内の左下に入力処理アイコン画像1を、右上に入力処理アイコン画像1に重畳させた出力処理アイコン画像2を配置している。これによって、奥側に配置されているのが入力処理アイコン画像であって、手前に配置されているのが出力処理アイコン画像であることがわかる。つまり、重畳させたアイコンの上下の位置関係で、表示されているアイコンが入力処理を実行するものであるか出力処理を実行するものであるかを容易に把握することができる。
次に、大きさの異なる入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを配置した複数処理アイコンについて説明する。図19は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図19に示すように、複数処理アイコン422は、正方形の枠があって、その正方形の枠内の左上に入力処理アイコン画像1を、右下に入力処理アイコン画像1より大きい出力処理アイコン画像2を配置している。また、複数処理アイコン423は、右側に入力処理アイコン画像1を、左側に入力処理アイコン画像1より大きい出力処理アイコン画像2を配置している。これにより、小さいほうのアイコンが入力処理を実行するものであって、比較して大きい方のアイコンが出力処理を実行するものであることが容易に把握することができる。
次に、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを繋ぐ線状画像を配置した複数処理アイコンについて説明する。図20は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図20に示すように、複数処理アイコン424は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1を、右下に入力処理アイコン画像1より大きい出力処理アイコン画像2を配置して、さらに、入力処理アイコン画像1と出力処理アイコン画像2とを連結する線状画像613(関係画像)を配置している。これにより、入力処理アイコン画像1に対応する入力処理を実行した後、出力処理アイコン画像2に対応する出力処理を実行する旨を示しており、つまり処理順序と処理が連続して実行されることとを把握できる。
また、複数処理アイコン425は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1を、右下に出力処理アイコン画像2を配置して、さらに、入力処理アイコン画像1と出力処理アイコン画像2とを連結する線状画像614(関係画像)を配置している。これにより、上記と同様、処理順序と処理が連続して実行されることとを把握できる。実際に入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを配置した場合の一例が複数処理アイコン504である。複数処理アイコン504は、正方形の枠内における左上にeメール受信処理を行う入力処理アイコン32の画像を、右下に受信したデータを保存する出力処理アイコン34の画像を配置し、さらに、入力処理アイコン32の画像と出力処理アイコン34の画像とを連結する線状画像614を配置している。このように配置された複数処理アイコン504が表示されることによって、eメール受信処理を実行した後に、受信したデータを記憶媒体等に保存する処理を連続して実行することが線状画像614によってよりわかり易く把握できることになる。
また、複数処理アイコン426は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における左側に入力処理アイコン画像1を、右側に出力処理アイコン画像2を配置して、さらに、入力処理アイコン画像1と出力処理アイコン画像2とを連結する線状画像615(関係画像)を配置している。これにより、上記と同様、処理順序と処理が連続して実行されることを把握できる。
次に、入力処理と出力処理を対等の処理とした場合、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを繋ぐ線状画像を配置した複数処理アイコンについて説明する。つまり、例えば、複数処理アイコンにおける処理を同時に行う場合などが考えられる。図21は、複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。図21に示すように、複数処理アイコン427は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における上部に入力処理アイコン画像1を、下部に出力処理アイコン画像2、3を配置して、さらに、それらのアイコンを円形に繋ぐように線状画像616(関係画像)を配置している。これにより、全ての処理が対等であることを示し、さらにそれらの処理内容を一覧することができる。
また、複数処理アイコン428は、正方形の枠があって、その正方形の枠内における上部に入力処理アイコン画像1を、下部に出力処理アイコン画像2、3を配置して、さらに、それらのアイコンを三角形に繋ぐように線状画像617(関係画像)を配置している。また、複数処理アイコン429は、正方形の枠内における左上に入力処理アイコン画像1、中央に出力処理アイコン画像2、右下に出力処理アイコン画像3を配置し、さらに、それらのアイコンを直線状に繋ぐように線状画像618(関係画像)を配置している。
また、入力処理アイコン画像や出力処理アイコン画像を動画で構成した複数処理アイコンを生成してもよい。
上述したように、複数処理アイコンは、正方形や円形等の形状で表示することが可能であり、さらに、複数処理アイコンに含まれる入力処理アイコン画像および出力処理アイコン画像は、様々な位置に配置することで、処理内容や実行順序を把握させることができる。また、入力処理アイコン画像、出力処理アイコン画像の関係を示す矢印等の関係画像を複数処理アイコンに含めて表示することで、処理内容や実行順序をより把握させ易くすることができる。
このように、第1の実施の形態にかかる表示処理装置(複合機)は、複数の処理内容を簡潔に表示した複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、複数の処理を一度に選択して実行できるため、操作手順を簡略化でき、複数の処理の同時または連続実行の際の操作性を向上させることができる。また、入力処理に対応する入力処理アイコン画像および出力処理に対応する出力処理アイコン画像を含む複数処理アイコンを液晶タッチパネル220に表示することによって、実行される複数の処理内容が把握し易く、このような複数処理アイコンによる複数の処理の選択入力を受け付けることで誤操作を防止することができる。さらに、実行した入力処理と出力処理とを組み合わせて複数処理アイコンを生成して登録できるため、再度同じ複数の処理を実行する場合には、その生成した複数処理アイコンを利用できるため、操作手順をさらに簡略化して誤操作を防止することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態の複合機は、入力処理アイコン画像と出力処理アイコン画像とを含む複数処理アイコンを表示して、利用者からの複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、複合機において複数の処理を実行するものである。これに対し、第2の実施の形態では、携帯電話と複合機でそれぞれ実行される処理に対応する処理アイコンの画像(以下、「処理アイコン画像」という。)を含む複数処理アイコンを携帯電話に表示して、利用者からの複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、携帯電話と複合機において複数の処理を連続して実行するものである。本実施の形態では、携帯端末を携帯電話に適用し、画像形成装置を、コピー、ファクシミリ、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(MFP)に適用した場合について説明する。
まず、本実施の形態の携帯電話と複合機とで実行される処理の概要を、図を参照して説明する。図22は、第2の実施の形態にかかる携帯電話と複合機とで実行される処理の概要の説明図である。
図22に示すように、本実施の形態では、携帯電話700におけるi-mode(登録商標)等のインターネット(Internet)機能などを利用して、携帯電話700で各種料金の支払い(例えば、物の購入料金や交通料金、宿泊料金、公共料金などの支払い、クレジット支払いなど)をして、支払った料金等の明細のデータ(明細データ)を保存する。そして、携帯電話700において利用者から複数処理アイコン510(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、携帯電話700から複合機100に明細データを送信して、複合機100が明細データを印刷する。すなわち、携帯電話700による明細データの送信処理と複合機100による明細データの印刷処理を連続して実行するように複数処理アイコンで指定する。このとき、複合機100にも、複数処理アイコン510が表示され、受信した明細データをそのまま印刷すること(自動印刷)も可能であり、また、受信した明細データの印刷設定を複合機100側で行ってから印刷すること(手動印刷)も可能である。
次に、携帯電話700の詳細について説明する。図23は、第2の実施の形態にかかる携帯電話の機能ブロック図である。図23に示すように、携帯電話700は、液晶ディスプレイ701と、操作部702と、マイク703と、スピーカ704と、メモリ705と、表示処理部710と、入力受付部711と、実行制御部712と、送受信部713とを主に備えている。
液晶ディスプレイ701は、文字や画像を表示するものである。操作部702は、キー、ボタン等によりデータを入力するものである。マイク703は、音声データを受信するものである。スピーカ704は、音声データを出力するものである。
メモリ705は、ネットワークを介して送受信するメッセージや、液晶ディスプレイ701に表示する文字や画像を記憶する記憶媒体である。また、メモリ705は、処理アイコンや複数処理アイコン、支払いをした明細データを記憶する。ここで、処理アイコンとは、携帯電話700や複合機100の各機能の複数の処理(入力処理や出力処理)それぞれに対応し、各機能の処理の選択指示を行うアイコンであって、複数処理アイコンとは、複数の処理アイコン画像を含んで構成されたアイコンであって、選択指示された場合には、構成された複数の処理アイコン画像に対応する複数の処理を連続して実行するためのアイコンである。
表示処理部710は、液晶ディスプレイ701に、送受信するメッセージ等の各種データや画面を表示するものである。また、表示処理部710は、処理アイコン、複数処理アイコンを表示するものである。具体的には、例えば、表示処理部710は、携帯電話700において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)と、複合機100において実行する印刷処理に対応する印刷処理アイコンの画像(印刷処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ701に表示する。
ここで、本実施の形態で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図24は、携帯電話に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン510は、送信処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、携帯電話700から複合機100にネットワークを介して明細データを送信する送信処理と、複合機100が携帯電話700から明細データを受信して、受信した明細データを印刷する印刷処理とを実行するものである。図24に示すように、複数処理アイコン510は、処理アイコン511が携帯電話と携帯電話から複合機へ向けた矢印とにより明細データの送信処理を示し、処理アイコン512が複合機と明細データとにより明細データの印刷処理を示している。また、この複数処理アイコン510は、複合機100の液晶タッチパネルにも表示され、複合機100においてこの機能が備えられていることを示すものである。
入力受付部711は、利用者からメッセージの送受信や各種画面の表示指示等を受け付けるものである。また、入力受付部711は、利用者から印刷を所望する明細データの指定入力や、複数処理アイコンの選択入力を受け付ける。
実行制御部712は、入力受付部711によって複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる処理アイコン画像に対応する処理を実行するように各構成部を制御するものである。例えば、具体的には、入力受付部711によって、明細データの指定入力と、上述した送信処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図24参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、指定された明細データと、印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理を実行するための印刷指示とを複合機100に送信するように後述する送受信部713を制御する。
送受信部713は、メールの送受信や明細データの受信等を実行するものである。また、送受信部713は、送信処理アイコン画像に対応する送信処理、例えば、明細データと印刷指示と送信する送信処理を実行する。
ここで、携帯電話700は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、上述した複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。本実施の形態では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、明細データの送信処理と複合機100に対する明細データの印刷指示送信処理とが登録されている。なお、印刷処理は複合機100側で実行される処理であるため、処理対応テーブルの処理内容には、明細データの印刷指示送信処理を登録している。
次に、複合機100の詳細について説明する。複合機100は、第1の実施の形態における複合機と構成が同様であるため、図1を参照して、機能が異なる構成のみ以下に説明する。
通信制御部126は、携帯電話700からデータ等を受信するものであって、例えば、携帯電話700から指定された明細データと印刷指示とを受信する。そして、受信した明細データと印刷指示とを入力処理部111により入力する。
出力処理部112は、プロッタ制御部122により処理を行う印刷部(不図示)を含んで構成されており、印刷部は、データの印刷処理を実行するものであって、例えば、携帯電話700から受信した印刷指示に従って、受信した明細データの印刷処理を実行する。
表示処理部101は、第1の実施の形態の機能に加えて、液晶タッチパネル220に表示するだけの表示用複数処理アイコンを表示するものである。具体的には、例えば、表示処理部710は、携帯電話700において実行する送信処理に対応する送信処理アイコン画像と、複合機100において実行する印刷処理に対応する印刷処理アイコン画像とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理とを連続で実行する機能を複合機100が備えている旨を表示するための表示用複数処理アイコンを表示する。なお、表示用複数処理アイコンは、図24の複数処理アイコンと構成は同様であるが、選択指示が不可能なアイコンである。
また、他の表示用複数処理アイコンについて説明する。図25は、複合機に表示される表示用複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。表示用複数処理アイコン513は、送信処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、携帯電話700から複合機100にネットワークを介して明細データを送信する送信処理と、複合機100が携帯電話700から明細データを受信して、受信した明細データに複合機100側で印刷設定が行われた場合に明細データを印刷する印刷処理とを表示するものである。図25に示すように、表示用複数処理アイコン513は、処理アイコン511が携帯電話と携帯電話から複合機へ向けた矢印とにより携帯電話700からの明細データの送信処理を示し、処理アイコン514が複合機と明細データとレンチにより、複合機100側で印刷設定が可能な明細データの印刷処理を示している。この表示用複数処理アイコン513が表示されることで、受信した明細データの印刷設定が可能なことが把握できる。
また、図26は、複合機に表示される表示用複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。表示用複数処理アイコン515は、複数処理アイコン510(図24参照)と構成が同様であるが、図26に示すようにグレーの配色で表示される。これによって、複合機100側では、受信した明細データがモノクロで印刷されることを示している。
次に、このように構成された第2の実施の形態にかかる携帯電話700および複合機100による表示実行処理について説明する。図27は、第2の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図24で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、受信した明細データをそのまま印刷する自動印刷について説明する。また、携帯電話700における複数処理アイコンの表示処理は、実行制御部712によって以下のように制御されている。
まず、携帯電話700において各種料金の支払いが行われた後に、携帯電話700の入力受付部711は、利用者から印刷を所望する明細データの指定入力と複数処理アイコンとを受け付ける(ステップS40)。そして、送受信部713は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、入力受付部711によって受け付けた明細データと、印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理を実行するための印刷指示を複合機100に送信する(ステップS41)。
次に、複合機100の受信部は、携帯電話700から明細データと印刷指示とを受信する(ステップS42)。表示処理部101は、携帯電話700において実行する送信処理に対応する送信処理アイコン画像と、複合機100において実行する印刷処理に対応する印刷処理アイコン画像とを含む表示用複数処理アイコンを表示する(ステップS43)。印刷部は、受信した印刷指示に従って受信した明細データを印刷する(ステップS44)。
このように、第2の実施の形態にかかる携帯電話700と複合機100では、携帯電話700において各種料金の支払いを行った後に、複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、明細データと印刷指示とを複合機100に送信し、複合機100で明細データを印刷する。従って、複数の処理内容を簡潔に示した複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、異なる装置における複数の処理を一度に選択して実行できるため、操作手順を簡略化でき、複数の処理の同時または連続実行の際の操作性を向上させることができる。また、入力処理に対応する入力処理アイコン画像および出力処理に対応する出力処理アイコン画像を含む複数処理アイコンを液晶ディスプレイ701に表示することによって、実行される複数の処理内容が把握し易く、このような複数処理アイコンによる複数の処理の選択入力を受け付けることで誤操作を防止することができる。さらに、複数の装置間でも簡便に複数の処理が実行できることにより、携帯電話700で支払った各種料金の明細データを簡易に印刷することが可能であるため、定期的に出費を確認することが容易となり、支払い明細を一覧することができる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、携帯電話と複合機とで実行される処理の複数処理アイコンを表示して、それぞれの機器で処理を実行するものであったが、第3の実施の形態では、デジタルカメラとPC(Personal Computer)とプロジェクタ等とによって実行される処理の複数処理アイコンを表示して、それぞれの機器で処理を実行するものである。本実施の形態では、撮像装置をデジタルカメラに適用し、情報処理装置をPC(Personal Computer)に適用し、表示装置をプロジェクタに適用し、出力装置をプリンタに適用した場合について説明する。
まず、本実施の形態のデジタルカメラとPCとプロジェクタ等とで実行される処理の概要を、図を参照して説明する。図28は、第3の実施の形態にかかるデジタルカメラとPCとプロジェクタ等とで実行される処理の概要の説明図である。
図28に示すように、本実施の形態では、デジタルカメラ750で被写体を撮影し、利用者からの複数処理アイコン516、520(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、デジタルカメラ750がPC800に撮像した画像のデータ(画像データ)を送信して、PC800が画像データを編集して編集したデータ(編集データ)をプロジェクタ900で表示したり、CD−R901に保存したり、プリンタ902で印刷したりする。また、デジタルカメラ750で被写体を撮影し、利用者からの複数処理アイコン525(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、デジタルカメラ750で画像データを編集した編集データを、PC800を介さず直接プリンタ902に送信して印刷することもできる。すなわち、デジタルカメラ750における画像データの送信処理と、PC800における画像データ編集処理、プロジェクタ900による画像データ表示処理、CD−Rへの保存処理、プリンタ902による印刷処理を、デジタルカメラ750に表示される複数処理アイコンにより指定することができる。
本実施の形態における処理は、例えば、結婚式やイベント会場などにおいてデジタルカメラで撮像した画像を、リアルタイムにPCやデジタルカメラで編集して、編集した画像をその場で来場者に表示したり、プリントした画像(写真)やCD−Rに保存したものを来場者に配布することができる。
次に、デジタルカメラ750の詳細について説明する。図29は、第3の実施の形態にかかるデジタルカメラの機能ブロック図である。図29に示すように、デジタルカメラ750は、液晶ディスプレイ751と、操作部752と、撮像部753と、ROM(Read Only Memory)754と、SDRAM(SynchronousDRAM)755と、外部メモリ756と、表示処理部761と、入力受付部762と、画像処理部763と、送受信部764と、実行制御部765と、データ編集部766とを主に備えている。
液晶ディスプレイ751は、文字や画像を表示したり、撮像した画像データを表示するものである。操作部752は、ボタン等によりデータや指示等を入力するものである。撮像部753は、被写体を撮像するものである。
ROM754は、デジタルカメラ750で実行されるプログラムなどを保存するメモリ等の記憶媒体である。SDRAM755は、プログラムを実行する際に必要なデータや画像データを一時格納するものである。外部メモリ756は、デジタルカメラ750で撮影された画像データを保存するメモリカード等の記憶媒体である。
表示処理部761は、液晶ディスプレイ751に、文字や画像等の各種データや画面、撮像した画像データを表示するものである。また、表示処理部761は、処理アイコン、複数処理アイコンを表示するものである。ここで、処理アイコンとは、デジタルカメラ750、PC800、プロジェクタ900、およびプリンタ902の各機能の複数の処理(入力処理や出力処理)それぞれに対応し、各機能の処理の選択指示を行うアイコンであって、複数処理アイコンとは、複数の処理アイコンの画像(処理アイコン画像)を含んで構成されたアイコンであって、選択指示された場合には、構成された複数の処理アイコン画像に対応する複数の処理を連続して実行するためのアイコンである。
具体的には、例えば、表示処理部761は、デジタルカメラ750において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)と、プロジェクタ900において実行する表示処理に対応する表示処理アイコンの画像(表示処理アイコン画像)と、PC800において実行する保存処理に対応する保存処理アイコンの画像(保存処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された表示処理アイコン画像に対応する表示処理と、構成された保存処理アイコン画像に対応する保存処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ751に表示する。
また、例えば、表示処理部761は、デジタルカメラ750において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)と、PC800において実行する編集処理アイコンの画像(編集処理アイコン画像)と、プリンタ902において実行する印刷処理に対応する印刷処理アイコンの画像(印刷処理アイコン画像)と、PC800において実行する保存処理に対応する保存処理アイコンの画像(保存処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された編集処理アイコン画像に対応する編集処理と、構成された印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理と、構成された保存処理アイコン画像に対応する保存処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ751に表示する。
また、例えば、デジタルカメラ750において実行する編集処理に対応する編集処理アイコンの画像(編集処理アイコン画像)と、デジタルカメラ750において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)と、プリンタ902において実行する印刷処理に対応する印刷処理アイコンの画像(印刷処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された編集処理アイコン画像に対応する編集処理と、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理を連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ751に表示する。
ここで、本実施の形態で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図30は、デジタルカメラに表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン516は、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像と保存処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、デジタルカメラ750からPC800にネットワークを介して画像データを送信する送信処理と、PC800で画像データを編集した編集データをプロジェクタ900が受信して、受信した編集データを表示する表示処理と、PC800で画像データを編集した編集データをCD−Rに保存する保存処理とを実行するものである。図30に示すように、複数処理アイコン516は、処理アイコン517がデジタルカメラで撮像し編集された編集データと、プロジェクタとCD−Rへ向けた矢印とにより編集データの送信処理を示し、処理アイコン518がプロジェクタにより編集データの表示処理を示し、処理アイコン519がCD−Rにより編集データの保存処理を示している。なお、複数処理アイコン516は、処理を抽象的に表現したアイコンの例であり、実際に行われるPCでの画像データの編集処理についてはアイコンに表示されていない。
ここで、デジタルカメラ750は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、上述した複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。図30の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、画像データ送信処理と画像データ表示指示送信処理と画像データ保存指示送信処理とが登録されている。なお、画像データ表示処理と画像データ保存処理はデジタルカメラ750側で実行される処理でないため、処理対応テーブルの処理内容には、画像データ表示指示送信処理と画像データ保存指示送信処理を登録している。
図31は、デジタルカメラに表示される複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。複数処理アイコン520は、送信処理アイコン画像と編集処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像と保存処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、デジタルカメラ750からPC800にネットワークを介して画像データを送信する送信処理と、PC800で画像データを編集する編集処理と、編集した編集データをプリンタ902が受信して印刷する印刷処理と、編集データをPC800でCD−Rに保存する保存処理とを実行するものである。図31に示すように、複数処理アイコン520は、処理アイコン521がデジタルカメラで撮像した画像データと、PCへ向けた矢印とにより画像データの送信処理を示し、処理アイコン522がPCにより編集処理を示し、処理アイコン523がプリンタにより編集データの印刷処理を示し、処理アイコン524がCD−Rにより編集データの保存処理を示している。なお、複数処理アイコン520は、処理を実行する機器によって表現したアイコンの例である。
図31の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、画像データ送信処理と画像データ編集指示送信処理と画像データ印刷指示送信処理と画像データ保存指示送信処理とが処理対応テーブルに登録されている。なお、画像データ編集処理と画像データ印刷処理と画像データ保存処理はデジタルカメラ750側で実行される処理でないため、処理対応テーブルの処理内容には、画像データ編集指示送信処理と画像データ印刷指示送信処理と画像データ保存指示送信処理を登録している。
図32は、デジタルカメラに表示される複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。複数処理アイコン525は、編集処理アイコン画像と送信処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、デジタルカメラ750で画像データを編集する編集処理と、編集した編集データをプリンタ902に送信する送信処理と、プリンタ902が編集データを受信して印刷する印刷処理とを実行するものである。図32に示すように、複数処理アイコン525は、処理アイコン526がデジタルカメラ750を示し、処理アイコン527がデジタルカメラで撮像した画像データの編集処理を示し、処理アイコン528がデジタルカメラからPCへ編集データを送信する送信処理を示し、処理アイコン529がプリンタにより編集データの印刷処理を示している。なお、複数処理アイコン525は、詳細な処理の工程によって表現したアイコンの例である。
図32の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、画像データ編集処理と画像データ送信処理と画像データ印刷指示送信処理とが処理対応テーブルに登録されている。なお、画像データ印刷処理はデジタルカメラ750側で実行される処理でないため、処理対応テーブルの処理内容には、画像データ印刷指示送信処理を登録している。
入力受付部762は、利用者からの各種画面の表示指示等を受け付けるものである。また、入力受付部762は、利用者から所望する画像データの指定入力や、複数処理アイコンの選択入力を受け付ける。
画像処理部763は、撮像部753によって撮像した被写体の画像を画像処理して画像データを生成し、生成した画像データを外部メモリ756に保存するものである。
データ編集部766は、画像処理部763によって生成された画像データを印刷や表示等に適したデータに編集して、編集データを生成するものである。
実行制御部765は、入力受付部762によって複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる処理アイコン画像に対応する処理を実行するように各構成部を制御するものである。例えば、具体的には、入力受付部762によって画像データの指定入力と、上述した送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像と保存処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図30参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、指定された画像データと、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示と、保存処理アイコン画像に対応する保存処理を実行するための保存指示とを、PC800に送信するように後述する送受信部764を制御する。
また、例えば、実行制御部765は、入力受付部762によって画像データの指定入力と、上述した送信処理アイコン画像と編集処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像と保存処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図31参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、指定された画像データと、編集処理アイコン画像に対応する編集処理を実行するための編集指示と、印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理を実行するための印刷指示と、保存処理アイコン画像に対応する保存処理を実行するための保存指示とを、PC800に送信するように後述する送受信部764を制御する。
また、実行制御部765は、入力受付部762によって画像データの指定入力と、上述した編集処理アイコン画像と送信処理アイコン画像と印刷処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図32参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる編集処理アイコン画像に対応する編集処理として指定された画像データを編集し、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、編集された編集データと印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理を実行するための印刷指示とをプリンタ902に送信するように後述する送受信部764を制御する。
送受信部764は、送信処理アイコンに対応する送信処理を実行するものである。例えば、送信処理として、画像データと表示指示と保存指示とを送信する送信処理、画像データと編集指示と印刷指示と保存指示とを送信する送信処理、編集データと印刷指示とを送信する送信処理などである。
次に、PC800の詳細について説明する。図33は、第3の実施の形態にかかるPCの機能ブロック図である。図33に示すように、PC800は、モニタ801と、入力デバイス802と、外部記憶装置803と、記憶部820と、表示処理部811と、入力受付部812と、制御部813と、データ編集部814と、送受信部815とを主に備えている。
モニタ801は、文字や画像を表示するディスプレイ装置である。入力デバイス802は、マウス、トラックボールやトラックパッドなどのポインティングデバイスやキーボード等であり、利用者がモニタ801に表示された画面に対する操作を行うものである。外部記憶装置803は、画像データや編集した編集データを保存するものであり、CD−R等の外部記憶媒体にそれらを保存するものである。
記憶部820は、種々のデータを保存するハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体である。
表示処理部811は、モニタ801に、各種データや画面等を表示するものである。
入力受付部812は、利用者が入力デバイス802を操作することにより、モニタ801に表示された画面に対する入力を受け付けるものである。
制御部813は、入力受付部812によって受け付けた入力により、各構成部の制御を行うものである。
データ編集部814は、後述する送受信部815によってデジタルカメラ750から画像データと表示指示と保存指示とを受信した場合、画像データをプロジェクタ900で表示可能なデータやCD−R等に保存可能なデータに編集して編集データを生成し、生成した編集データを記憶部820、外部記憶媒体であるCD−R等に保存するものである。また、データ編集部814は、後述する送受信部815によってデジタルカメラ750から画像データと編集指示と印刷指示と保存指示とを受信した場合、画像データをプリンタ902で印刷可能なデータやCD−R等に保存可能なデータに編集して編集データを生成し、生成した編集データを記憶部820、外部記憶媒体であるCD−R等に保存するものである。
送受信部815は、各種データ等を送受信するものであり、例えば、利用者により指定入力された画像データと表示指示と保存指示とをデジタルカメラ750から受信し、データ編集部814によって編集された編集データと表示指令とをプロジェクタ900に送信するものである。また、例えば、送受信部815は、利用者により指定入力された画像データと編集指示と印刷指示と保存指示とをデジタルカメラ750から受信し、データ編集部814によって編集された編集データと印刷指令とをプリンタ902に送信するものである。
次に、図28におけるプロジェクタ900について説明する。プロジェクタ900は、画像等のデータを表示する装置であって、編集データと表示指示とをPC800から受信する受信部(不図示)を備えている。またプロジェクタ900は、受信部によって編集データと表示指示を受信した場合に、受信した表示指示に従って編集データを表示部(不図示)に表示する表示処理を実行する表示処理部(不図示)を備えている。また、他の構成部については、公知のものと同様であるため説明を省略する。
次に、図28におけるプリンタ902について説明する。プリンタ902は、画像等のデータを印刷する装置であって、編集データと印刷指示とをPC800またはデジタルカメラ750から受信する受信部(不図示)を備えている。また、プリンタ902は、受信部によって編集データと印刷指示を受信した場合、受信した印刷指示に従って編集データの印刷処理を実行する印刷処理部(不図示)を備えている。また、他の構成部については、公知のものと同様であるため説明を省略する。
次に、このように構成された第3の実施の形態にかかるデジタルカメラ750とPC800とプロジェクタ900等による表示実行処理について説明する。図34は、第3の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図30で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、デジタルカメラ750とPC800とプロジェクタ900との間で行われる処理について説明する。また、デジタルカメラ750における複数処理アイコンの表示処理は、実行制御部765によって以下のように制御されている。
まず、デジタルカメラ750の入力受付部762は、利用者からプロジェクタ900での表示等を所望する画像データの指定入力と複数処理アイコン(図30参照)とを受け付ける(ステップS50)。そして、送受信部764は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、入力受付部762によって受け付けた画像データと、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示と、保存処理アイコン画像に対応する保存処理を実行するための保存指示とをPC800に送信する(ステップS51)。このとき、編集処理を実行するための編集指示も同時に送信するように構成してもよい。
次に、PC800の送受信部815は、デジタルカメラ750から画像データと表示指示と保存指示とを受信する(ステップS52)。画像データと表示指示と保存指示を受信すると、データ編集部814は、画像データをプロジェクタ900で表示可能なデータやCD−R等に保存可能なデータに編集して編集データを生成する(ステップS53)。そして、送受信部815は、データ編集部814で編集された編集データと表示指示とをプロジェクタ900に送信する(ステップSS54)。データ編集部814は、生成した編集データをCD−Rに保存する(ステップS55)。
次に、プロジェクタ900の受信部は、編集データと表示指示とをPC800から受信する(ステップS56)。そして、表示処理部は、受信した表示指示に従って編集データを表示部に表示する(ステップS57)。
次に、第3の実施の形態にかかるデジタルカメラ750とPC800とプリンタ902による表示実行処理について説明する。図35は、第3の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図31で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、デジタルカメラ750とPC800とプリンタ902との間で行われる処理について説明する。また、デジタルカメラ750における複数処理アイコンの表示処理は、実行制御部765によって以下のように制御されている。
まず、デジタルカメラ750の入力受付部762は、利用者からプリンタ902での印刷等を所望する画像データの指定入力と複数処理アイコン(図31参照)とを受け付ける(ステップS60)。そして、送受信部764は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、入力受付部762によって受け付けた画像データと、編集処理アイコン画像に対応する編集処理を実行するための編集指示、印刷処理アイコンに対応する印刷処理を実行するための印刷指示と、保存処理アイコン画像に対応する保存処理を実行するための保存指示とをPC800に送信する(ステップS61)。
次に、PC800の送受信部815は、デジタルカメラ750から画像データと編集指示と印刷指示と保存指示とを受信する(ステップS62)。画像データと編集指示と印刷指示と保存指示を受信すると、データ編集部814は、編集指示に従って画像データをプリンタ902で印刷可能なデータやCD−R等に保存可能なデータに編集して編集データを生成する(ステップS63)。そして、送受信部815は、データ編集部814で編集された編集データと印刷指示とをプリンタ902に送信する(ステップSS64)。データ編集部814は、生成した編集データをCD−Rに保存する(ステップS65)。
次に、プリンタの受信部は、編集データと印刷指示とをPC800から受信する(ステップS66)。そして、印刷処理部は、受信した印刷指示に従って編集データを印刷する(ステップS67)。
次に、第3の実施の形態にかかるデジタルカメラ750とプリンタ902による表示実行処理について説明する。図36は、第3の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図32で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、デジタルカメラ750とプリンタ902との間で行われる処理について説明する。また、デジタルカメラ750における複数処理アイコンの表示処理は、実行制御部765によって以下のように制御されている。
まず、デジタルカメラ750の入力受付部762は、利用者からプリンタ902での印刷を所望する画像データの指定入力と複数処理アイコン(図32参照)とを受け付ける(ステップS70)。次に、データ編集部766は、画像データをプリンタ902で印刷可能なデータに編集して編集データを生成する(ステップS71)。そして、送受信部764は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、データ編集部766で編集した編集データと、印刷処理アイコン画像に対応する印刷処理を実行するための印刷指示とをプリンタ902に送信する(ステップS72)。
次に、プリンタの受信部は、編集データと印刷指示とをデジタルカメラ750から受信する(ステップS73)。そして、印刷処理部は、受信した印刷指示に従って編集データを印刷する(ステップS74)。
このように、第3の実施の形態にかかるデジタルカメラ750とPC800とプロジェクタ900等では、デジタルカメラ750において被写体を撮像した後に、複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、画像データと表示指示や印刷指示をPC800に送信し、PC800で編集された編集データをプロジェクタ900で表示したり、プリンタ902で印刷する。また、デジタルカメラ750において被写体を撮像した後に、複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、画像データを編集し、編集した編集データをプリンタ902に送信して印刷をする。従って、複数の処理内容を簡潔に示した複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、異なる装置における複数の処理を一度に選択して実行できるため、操作手順を簡略化でき、複数の処理の同時または連続実行の際の操作性を向上させることができる。また、入力処理に対応する入力処理アイコン画像および出力処理に対応する出力処理アイコン画像を含む複数処理アイコンを液晶ディスプレイ751に表示することによって、実行される複数の処理内容が把握し易く、このような複数処理アイコンによる複数の処理の選択入力を受け付けることで誤操作を防止することができる。さらに、複数の装置間でも簡便に複数の処理が実行できることより、デジタルカメラ750で撮像した画像をその場で簡易に表示または印刷することが可能であるため、画像を確認したり入手することが容易となる。
(第4の実施の形態)
第3の実施の形態では、デジタルカメラとPCとプロジェクタ等とによって実行される処理の複数処理アイコンを表示して、それぞれの機器で処理を実行するものであったが、第4の実施の形態では、PCとカーナビゲーション装置と携帯電話等によって実行される処理の複数処理アイコンを表示して、それぞれの機器で処理を実行するものである。本実施の形態では、情報処理装置をPCに適用し、ナビゲーション装置をカーナビゲーション装置に適用し、携帯端末を携帯電話に適用した場合について説明する。
まず、本実施の形態のPCとカーナビゲーション装置と携帯電話等とで実行される処理の概要を、図を参照して説明する。図37、図38、図39は、第4の実施の形態にかかるPCとカーナビゲーション装置と携帯電話等とで実行される処理の概要の説明図である。
図37に示すように、本実施の形態では、PC830で目的地までの経路を取得し、利用者からの複数処理アイコン530(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、PC830からカーナビゲーション装置850に取得した経路のデータ(経路データ)を送信して、カーナビゲーション装置850が経路データを表示しナビゲーションを行う。また、カーナビゲーション装置850で目的地周辺の情報を検索し、利用者からの複数処理アイコン533(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、カーナビゲーション装置850から検索した周辺情報のデータ(周辺データ)を携帯電話730に送信して、携帯電話730が周辺データを表示してナビゲーションを行う。また、携帯電話730で利用者からの複数処理アイコン536(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、携帯電話730で目的地から車までの帰路を検索し、検索した帰路データを表示してナビゲーションを行う。
また、本実施の形態の他の処理では、図38に示すように、経路データと周辺データの表示までは、図37における処理の流れと同様である。そして、携帯電話730で利用者からの複数処理アイコン539(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、携帯電話730はカーナビゲーション装置850に携帯電話730の位置情報等を送信して、カーナビゲーション装置850で目的地から車までの帰路を検索し、検索した帰路のデータ(帰路データ)を携帯電話730に送信し、携帯電話730が帰路データを表示してナビゲーションを行う。
また、本実施の形態の他の処理では、図39に示すように、経路データと周辺データの表示までは、図37における処理の流れと同様である。そして、携帯電話730で利用者からの複数処理アイコン542(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、携帯電話730はサーバ910に携帯電話730の位置情報等を送信して、サーバ910で目的地から車までの帰路を検索し、検索した帰路のデータ(帰路データ)を携帯電話730に送信し、携帯電話730が帰路データを表示してナビゲーションを行う。
本実施の形態における処理は、例えば、レジャーに行く等の場合に、目的地までの経路情報や目的地周辺の店舗情報など、その時と場所によって所望する情報をPCやカーナビゲーション装置、携帯電話によって表示して活用するものである。
次に、PC830の詳細について説明する。図40は、第4の実施の形態にかかるPCの機能ブロック図である。図40に示すように、PC830は、モニタ801と、入力デバイス802と、記憶部820と、表示処理部816と、入力受付部817と、実行制御部810と、経路取得部818と、送受信部819とを主に備えている。ここで、モニタ801と、入力デバイス802とは、第3の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
記憶部820は、種々のデータ、例えば、目的地までの経路データ、処理アイコンや複数処理アイコンを保存するハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体である。ここで、処理アイコンとは、PC830、カーナビゲーション装置850、携帯電話730での各機能の複数の処理(入力処理や出力処理)それぞれに対応し、各機能の処理の選択指示を行うアイコンであって、複数処理アイコンとは、複数の処理アイコン画像を含んで構成されたアイコンであって、選択指示された場合には、構成された複数の処理アイコン画像に対応する複数の処理を連続して実行するためのアイコンである。
経路取得部818は、ネットワークを介して、目的地、例えばスキー場などまでの経路を示す経路データを取得するものである。
表示処理部816は、モニタ801に、各種データや画面等を表示するものである。また、表示処理部816は、処理アイコン、複数処理アイコンを表示するものである。具体的には、例えば、表示処理部816は、PC830において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)と、カーナビゲーション装置850において実行する表示処理に対応する表示処理アイコンの画像(表示処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された表示処理アイコン画像に対応する表示処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、モニタ801に表示する。
ここで、本実施の形態のPC830で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図41は、PCに表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン530は、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、PC830からカーナビゲーション装置850にネットワークを介して経路データを送信する送信処理と、カーナビゲーション装置850で経路データを表示する表示処理とを実行するものである。図41に示すように、複数処理アイコン530は、処理アイコン531がPCと、PCからカーナビゲーション装置へ向けた矢印とにより経路データの送信処理を示し、処理アイコン532がカーナビゲーション装置により経路データの表示処理を示している。
ここで、PC830は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、上述した複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。上述の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、送信処理と表示指示送信処理とが登録されている。
入力受付部817は、利用者が入力デバイス802を操作することにより、モニタ801に表示された画面に対する入力を受け付けるものである。また、入力受付部817は、利用者から所望する経路データの指定入力や、複数処理アイコンの選択入力を受け付ける。
実行制御部810は、入力受付部817によって複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる処理アイコン画像に対応する処理を、処理対応テーブルを参照して実行するように各構成部を制御するものである。例えば、具体的には、入力受付部817によって経路データの指定入力と、上述した送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図41参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、指定された経路データと、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示とを、カーナビゲーション装置850に送信するように後述する送受信部819を制御する。
送受信部819は、各種データ等を送受信するものであり、送信処理アイコンに対応する送信処理を実行するものである。例えば、送信処理として、経路データと表示指示とを送信する送信処理などを実行する。
次に、カーナビゲーション装置850の詳細について説明する。図42は、第4の実施の形態にかかるカーナビゲーション装置の機能ブロック図である。図42に示すように、カーナビゲーション装置850は、液晶モニタ851と、操作部852と、スピーカ853と、GPS受信機854と、記憶部870と、表示処理部861と、入力受付部862と、出力処理部863と、実行制御部864と、経路検索部865と、送受信部866と、ナビゲーション処理部867とを主に備えている。
液晶モニタ851は、文字や画像を表示するディスプレイ装置であって、例えば、目的地までの経路データを表示する。操作部852は、キー、ボタン等によりデータを入力するものである。スピーカ853は、音声データを出力するものである。GPS受信機854は、カーナビゲーション装置850の地球上での位置(経度/緯度等)を受信する機器である。
記憶部870は、種々のデータ、例えば、目的地までの経路データや周辺データ、帰路データ、処理アイコンや複数処理アイコンを保存するメモリ等の記憶媒体である。
経路検索部865は、目的地周辺の情報、例えば店舗や公共施設などを検索して周辺情報のデータである周辺データを生成し、生成した周辺データを記憶部870に保存するものである。また、経路検索部865は、送受信部866(後述)によって携帯電話730の位置情報と検索指示とを受信した場合、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路(経路)を検索して帰路データを生成し、生成した帰路データを記憶部870に保存するものである。
表示処理部861は、液晶モニタ851に、各種データや画面等を表示するものである。また、表示処理部861は、処理アイコン、複数処理アイコンを表示するものである。また、送受信部866(後述)によって経路データと表示指示とを受信した場合、経路データを液晶モニタ851に表示する表示処理を実行するものである。また、例えば、表示処理部861は、カーナビゲーション装置850において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)と、携帯電話730において実行する表示処理に対応する表示処理アイコンの画像(表示処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された表示処理アイコン画像に対応する表示処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶モニタ851に表示する。
ここで、本実施の形態のカーナビゲーション装置850で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図43は、カーナビゲーション装置に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン533は、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、カーナビゲーション装置850から携帯電話730にネットワークを介して周辺データを送信する送信処理と、携帯電話730で周辺データを表示する表示処理とを実行するものである。図43に示すように、複数処理アイコン533は、処理アイコン534がカーナビゲーション装置と、カーナビゲーション装置から携帯電話へ向けた矢印とにより経路データの送信処理を示し、処理アイコン535が携帯電話により周辺データの表示処理を示している。
ここで、カーナビゲーション装置850は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、上述した複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。上述の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、周辺データ送信処理と周辺データ表示指示送信処理とが登録されている。
入力受付部862は、利用者が操作部852を操作することにより、液晶モニタ851に表示された画面に対する入力を受け付けるものである。また、入力受付部862は、利用者からの所望する周辺データの指定入力や、複数処理アイコンの選択入力を受け付ける。
ナビゲーション処理部867は、表示処理部861によって液晶モニタ851に表示された経路データに基づき、目的地までの経路についてのナビゲーションを行うものである。
出力処理部863は、ナビゲーション処理部867によって行われたナビゲーションを音声としてスピーカ853から出力するものである。
実行制御部864は、入力受付部862によって複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる処理アイコン画像に対応する処理を実行するように各構成部を制御するものである。例えば、具体的には、入力受付部862によって周辺データの指定入力と、上述した送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図43参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、指定された周辺データと、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示とを、携帯電話730に送信するように後述する送受信部866を制御する。
送受信部866は、各種データ等を送受信するものであり、利用者により指定された経路データと表示指示とをPC830から受信するものである。また、送信処理アイコンに対応する送信処理を実行する。例えば、送信処理として、周辺データと表示指示とを送信する送信処理などである。また、送受信部866は、携帯電話730の位置情報と検索指示と表示指示とを携帯電話730から受信し、経路検索部865によって検索された帰路データと表示指示とを携帯電話730に送信する。
次に、携帯電話730の詳細について説明する。図44は、第4の実施の形態にかかる携帯電話の機能ブロック図である。図44に示すように、携帯電話730は、液晶ディスプレイ701と、操作部702と、マイク703と、スピーカ704と、メモリ705と、表示処理部714と、入力受付部715と、制御部721と、送受信部716と、経路検索部717と、GPS受信部718と、ナビゲーション処理部719と、位置情報取得部720とを主に備えている。ここで、液晶ディスプレイ701と、操作部702と、マイク703と、スピーカ704とは、第2の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
メモリ705は、処理アイコンや複数処理アイコン、周辺データ、帰路データを記憶するものである。
表示処理部714は、液晶ディスプレイ701に、送受信する各種データや画面を表示するものである。具体的には、例えば、表示処理部714は、送受信部716(後述)によって利用者により指定された周辺データと表示指令とを受信した場合、受信した表示指示に従って周辺データを液晶ディスプレイ701に表示する。
また、表示処理部714は、処理アイコン、複数処理アイコンを表示するものである。具体的には、例えば、表示処理部714は、携帯電話730において実行する帰路検索処理に対応する帰路検索処理アイコンの画像(帰路検索処理アイコン画像)と、携帯電話730において実行する帰路表示処理に対応する帰路表示処理アイコンの画像(帰路表示処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された帰路検索処理アイコン画像に対応する帰路検索処理と、構成された帰路表示処理アイコン画像に対応する帰路表示処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ701に表示する。そして、表示処理部714は、入力受付部715によって帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、帰路表示処理アイコン画像に対応する帰路表示処理として、帰路データを液晶ディスプレイ701に表示する。
また、表示処理部714は、カーナビゲーション装置850において実行する帰路検索処理に対応する帰路検索アイコン画像と、携帯電話730において実行する帰路表示処理に対応した帰路表示処理アイコン画像とを含んで構成され、構成された帰路検索処理アイコン画像に対応する帰路検索処理と、構成された帰路表示処理アイコン画像に対応する帰路表示処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ701に表示する。そして、表示処理部714は、入力受付部715によって帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、帰路表示処理アイコン画像に対応する帰路表示処理として、カーナビゲーション装置850から受信した帰路データを液晶ディスプレイ701に表示する。
また、表示処理部714は、サーバ910において実行する帰路検索処理に対応する帰路検索アイコン画像と、携帯電話730において実行する帰路表示処理に対応した帰路表示処理アイコン画像とを含んで構成され、構成された帰路検索処理アイコン画像に対応する帰路検索処理と、構成された帰路表示処理アイコン画像に対応する帰路表示処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶ディスプレイ701に表示する。そして、表示処理部714は、入力受付部715によって帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、帰路表示処理アイコン画像に対応する帰路表示処理として、サーバ910から受信した帰路データを液晶ディスプレイ701に表示する。なお、サーバ910は、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路(経路)を検索して生成した帰路データを携帯電話730に送信する装置である。
ここで、本実施の形態の携帯電話730で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図45は、携帯電話に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン536は、帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、携帯電話730において帰路データを検索する帰路検索処理と、携帯電話730において帰路データを表示する帰路表示処理とを実行するものである。図45に示すように、複数処理アイコン536は、処理アイコン537が利用者と車と携帯電話とにより帰路データの帰路検索送信処理を示し、処理アイコン538が携帯電話により帰路データの表示処理を示している。
ここで、携帯電話730は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、上述した複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。図45の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、帰路検索処理と帰路検索送信処理とが処理対応テーブルに登録されている。
また、本実施の形態の携帯電話730で表示される他の複数処理アイコンの詳細について説明する。図46は、携帯電話に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン539は、帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、カーナビゲーション装置850において帰路データを検索する帰路検索処理と、携帯電話730において帰路データを表示する帰路表示処理とを実行するものである。図46に示すように、複数処理アイコン539は、処理アイコン540が利用者と車とカーナビゲーション装置とにより帰路データの帰路検索送信処理を示し、処理アイコン541が携帯電話により帰路データの表示処理を示している。
図46の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、帰路検索指示送信処理と帰路表示処理とが処理対応テーブルに登録されている。
また、本実施の形態の携帯電話730で表示される他の複数処理アイコンの詳細について説明する。図47は、携帯電話に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン542は、帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、サーバ910において帰路データを検索する帰路検索処理と、携帯電話730において帰路データを表示する帰路表示処理とを実行するものである。図47に示すように、複数処理アイコン542は、処理アイコン543が利用者と車とサーバとにより帰路データの帰路検索送信処理を示し、処理アイコン544が携帯電話により帰路データの表示処理を示している。
図47の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、帰路検索指示送信処理と帰路表示処理とが処理対応テーブルに登録されている。
入力受付部715は、利用者からメッセージの送受信や各種画面の表示指示等を受け付けるものである。また、入力受付部715は、利用者から複数処理アイコンの選択入力を受け付ける。
制御部721は、入力受付部715によって受け付けた入力により、各構成部の制御を行うものである。
送受信部716は、利用者から指定された周辺データと表示指示とをカーナビゲーション装置850から受信するものである。また、送受信部716は、入力受付部715によって帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図46参照)の選択入力を受け付けた場合、携帯電話730の位置情報と、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路データを検索する検索指示と、帰路データの表示指示とを、カーナビゲーション装置850に送信する。また、送受信部716は、帰路データと表示指示とをカーナビゲーション装置850から受信する。
また、送受信部716は、入力受付部715によって帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図47参照)の選択入力を受け付けた場合、携帯電話730の位置情報と、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索する検索指示と、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路のデータ(帰路データ)の表示指示とを、サーバ910に送信し、帰路データと表示指示とをサーバ910から受信する。
経路検索部717は、入力受付部715によって帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図45参照)を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる帰路検索処理アイコン画像に対応する帰路検索処理として、携帯電話730の位置情報とカーナビゲーション装置850の位置情報に基づいて、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索して帰路データを生成し、生成した帰路データをメモリ705に保存するものである。
GPS受信部718は、一定時間ごとにGPS衛星から電波を受信して、携帯電話730の地球上での位置(経度/緯度等)を受信するものである。
位置情報取得部720は、GPS受信部718によって受信した電波に基づいて携帯電話730の位置を緯度、経度などで示した位置情報を算出して取得し、メモリ(図示せず)に逐次保存しておくものである。また、位置情報取得部は、同様に、カーナビゲーション装置850の位置情報を取得する。
ナビゲーション処理部719は、表示処理部714によって液晶ディスプレイ701に表示された周辺データに基づき、目的地周辺の情報についてのナビゲーションを行うものである。また、ナビゲーション処理部719は、表示処理部714によって液晶ディスプレイ701に表示された帰路データに基づき、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路についてのナビゲーションを行う。
次に、サーバ910の詳細について説明する。サーバ910は、携帯電話730の位置情報と、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索する検索指示と、帰路データの表示指示とを携帯電話730から受信し、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索して、検索した帰路データと表示指示とを携帯電話730に送信するものである。
次に、このように構成された第4の実施の形態にかかるPC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730等による表示実行処理について説明する。図48は、第4の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図41、43、45で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、PC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730との間で行われる処理について説明する。また、PC830における複数処理アイコンの表示処理は実行制御部810によって以下のように制御され、カーナビゲーション装置850における複数処理アイコンの表示処理は実行制御部864によって以下のように制御されている。
まず、PC830において、経路取得部818は、利用者がカーナビゲーション装置850を搭載した自動車で移動する目的地までの経路データを取得する(ステップS80)。次に、PC830の入力受付部817は、利用者からカーナビゲーション装置850で表示を所望する経路データの指定入力と、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図41参照)とを受け付ける(ステップS81)。そして、送受信部819は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、入力受付部817によって受け付けた経路データと、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示とをカーナビゲーション装置850に送信する(ステップS82)。
そして、カーナビゲーション装置850の送受信部866は、PC830から経路データと表示指示を受信する(ステップS83)。経路データと表示指示を受信すると、表示処理部861は、経路データを液晶モニタ851に表示して、ナビゲーション処理部867は、液晶モニタ851に表示された経路データに基づいて、目的地までの経路についてナビゲーションを行う(ステップS84)。
次に、カーナビゲーション装置850において、経路検索部865は、目的地周辺の情報を検索し周辺データを生成する(ステップS85)。次に、カーナビゲーション装置850の入力受付部862は、利用者から携帯電話730で表示を所望する周辺データの指定入力と、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図43参照)とを受け付ける(ステップS86)。そして、送受信部866は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、入力受付部862によって受け付けた周辺データと、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示とを携帯電話730に送信する(ステップS87)。
そして、携帯電話730の送受信部716は、カーナビゲーション装置850から周辺データと表示指示を受信する(ステップS88)。周辺データと表示指示を受信すると、表示処理部714は、周辺データを液晶ディスプレイ701に表示して、ナビゲーション処理部719は、液晶ディスプレイ701に表示された周辺データに基づいて、目的地周辺の情報についてナビゲーションを行う(ステップS89)。
次に、携帯電話730の位置情報取得部720は、カーナビゲーション装置850と携帯電話730の位置情報を取得する(ステップS90)。次に、入力受付部715は、利用者から帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図45参照)を受け付ける(ステップS91)。
複数処理アイコンを受け付けると、経路検索部717は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる帰路検索処理アイコン画像に対応する帰路検索処理として、携帯電話730とカーナビゲーション装置850の位置情報に基づき、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索して帰路データを生成する(ステップS92)。そして、表示処理部714は、帰路データを液晶ディスプレイ701に表示して、ナビゲーション処理部719は、液晶ディスプレイ701に表示された帰路データに基づいて、カーナビゲーション装置850までの帰路(車までの帰路)についてナビゲーションを行う(ステップS93)。
次に、第4の実施の形態にかかるPC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730とによる他の表示実行処理について説明する。図49は、第4の実施の形態における他の表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図41、43、46で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、PC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730との間で行われる処理について説明する。また、PC830における複数処理アイコンの表示処理は実行制御部810によって以下のように制御され、カーナビゲーション装置850における複数処理アイコンの表示処理は実行制御部864によって以下のように制御されている。
まず、PC830の経路取得部818による経路データの取得から、携帯電話730の表示処理部714による周辺データの表示およびナビゲーション処理部719によるナビゲーションを行うまでの処理(ステップS100〜109)は、図48における処理と同様であるため省略する(ステップS80〜89)。
次に、携帯電話730の位置情報取得部720は、携帯電話730の位置情報を取得する(ステップS110)。次に、入力受付部715は、利用者から帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図46参照)を受け付ける(ステップS111)。
複数処理アイコンを受け付けると、送受信部716は、携帯電話730の位置情報と、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路データを検索する検索指示と、帰路データの表示指示とを、カーナビゲーション装置850に送信する(ステップS112)。
そして、カーナビゲーション装置850の送受信部866は、携帯電話730の位置情報と、帰路データの検索指示と、帰路データの表示指示とを携帯電話730から受信する(ステップS113)。次に、経路検索部717は、受信した検索指示と携帯電話730の位置情報に基づき、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索して帰路データを生成する(ステップS114)。送受信部866は、検索した帰路データと帰路データの表示指示とを携帯電話730に送信する(ステップS115)。
携帯電話730の送受信部716は、帰路データと帰路データの表示指示とをカーナビゲーション装置850から受信する(ステップS116)。そして、表示処理部714は、帰路データを液晶ディスプレイ701に表示して、ナビゲーション処理部719は、液晶ディスプレイ701に表示された帰路データに基づいて、カーナビゲーション装置850までの帰路(車までの帰路)についてナビゲーションを行う(ステップS117)。
次に、第4の実施の形態にかかるPC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730とサーバ910とによる他の表示実行処理について説明する。図50は、第4の実施の形態における他の表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図41、43、47で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行い、PC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730とサーバ910との間で行われる処理について説明する。また、PC830における複数処理アイコンの表示処理は実行制御部810によって以下のように制御され、カーナビゲーション装置850における複数処理アイコンの表示処理は実行制御部864によって以下のように制御されている。
まず、PC830の経路取得部818による経路データの取得から、携帯電話730の表示処理部714による周辺データの表示およびナビゲーション処理部719によるナビゲーションを行うまでの処理(ステップS120〜129)は、図48における処理と同様であるため省略する(ステップS80〜89)。
次に、携帯電話730の位置情報取得部720は、携帯電話730の位置情報を取得する(ステップS130)。次に、入力受付部715は、利用者から帰路検索処理アイコン画像と帰路表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図47参照)を受け付ける(ステップS131)。
複数処理アイコンを受け付けると、送受信部716は、携帯電話730の位置情報と、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路データを検索する検索指示と、帰路データの表示指示とを、サーバ910に送信する(ステップS132)。
そして、サーバ910は、携帯電話730の位置情報と、帰路データの検索指示と、帰路データの表示指示とを携帯電話730から受信する(ステップS133)。そして、サーバ910は、カーナビゲーション装置850の位置情報を取得する(ステップS134)。次に、サーバ910は、受信した検索指示と携帯電話730とカーナビゲーション装置850の位置情報に基づき、携帯電話730からカーナビゲーション装置850までの帰路を検索して帰路データを生成する(ステップS135)。サーバ910は、検索した帰路データと帰路データの表示指示とを携帯電話730に送信する(ステップS136)。
携帯電話730の送受信部716は、帰路データと帰路データの表示指示とをサーバ910から受信する(ステップS137)。そして、表示処理部714は、帰路データを液晶ディスプレイ701に表示して、ナビゲーション処理部719は、液晶ディスプレイ701に表示された帰路データに基づいて、カーナビゲーション装置850までの帰路(車までの帰路)についてナビゲーションを行う(ステップS138)。
このように、第4の実施の形態にかかるPC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730等では、PC830で経路データを取得した後に、複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、経路データと表示指示をカーナビゲーション装置850に送信し、カーナビゲーション装置850で経路データを表示してナビゲーション処理をする。また、カーナビゲーション装置850で複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、目的地周辺を検索した周辺データを携帯電話730に送信し、携帯電話730で周辺データを表示してナビゲーション処理をする。また、携帯電話730で複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、携帯電話730やカーナビゲーション装置850やサーバ910で検索した車までの帰路データを携帯電話730で表示してナビゲーション処理をする。従って、複数の処理内容を簡潔に示した複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、異なる装置における複数の処理を一度に選択して実行できるため、操作手順を簡略化でき、複数の処理の同時または連続実行の際の操作性を向上させることができる。また、入力処理に対応する入力処理アイコン画像および出力処理に対応する出力処理アイコン画像を含む複数処理アイコンをモニタ801、液晶モニタ851や液晶ディスプレイ701に表示することによって、実行される複数の処理内容が把握し易く、このような複数処理アイコンによる複数の処理の選択入力を受け付けることで誤操作を防止することができる。さらに、複数の装置間でも簡便に複数の処理が実行できることより、PC830とカーナビゲーション装置850と携帯電話730等でデータの送受信を行うので、それぞれの場所において必要なデータを容易に表示できる。
(第5の実施の形態)
第4の実施の形態では、PCとカーナビゲーション装置と携帯電話等によって実行される処理の複数処理アイコンを表示して、それぞれの機器で処理を実行するものであったが、第5の実施の形態では、複合機と車載複合機とカーナビゲーション装置とによって実行される処理の複数処理アイコンを表示して、それぞれの機器で処理を実行するものである。ここで、車載複合機とは、移動が可能な自動車等に載置された複合機を示している。本実施の形態では、表示処理装置を複合機に適用し、車載画像形成装置を車載複合機に適用し、ナビゲーション装置をカーナビゲーション装置に適用した場合について説明する。
まず、本実施の形態の複合機と車載複合機とカーナビゲーション装置とで実行される処理の概要を、図を参照して説明する。図51は、第5の実施の形態にかかる複合機と車載複合機とカーナビゲーション装置とで実行される処理の概要の説明図である。
図51に示すように、本実施の形態では、複合機160が故障した場合、複合機160において利用者からの複数処理アイコン545(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、複合機160は、利用者により故障部位を撮像した画像データを受信し、複合機160の修理を行う修理センター920に画像データを送信する。次に、修理に向かう車に載置された車載複合機170に利用者(サービスマン等)から複合機160の目的地等の情報(目的地情報)が入力され、車載複合機170において利用者からの複数処理アイコン548(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、車載複合機170から目的地情報をカーナビゲーション装置850に送信して、カーナビゲーション装置850が目的地までの経路を検索し、検索した経路データを表示してナビゲーションを行う。さらに、複合機160の修理がなされた場合、複合機160において利用者からの複数処理アイコン551(詳細は後述)の選択入力を受け付けると、複合機160は、修理明細をスキャンし、複合機160の修理明細のデータ(明細データ)を修理センター920に送信する。
本実施の形態における処理は、複合機等が不調の場合に、故障部位をデジタルカメラ等で撮影した画像を修理センターに送信すると、サービスマンがその故障部位を診断する。また、サービスマンの自動車内に車載複合機があり、車載複合機で故障した複合機の場所(目的地)などの情報を検索してカーナビゲーション装置に送信して、ナビゲーションを行って目的地に向かう。そして、複合機の修理後には、修理明細をスキャンして修理センターに送信することで、修理報告をする。
次に、複合機160の詳細について説明する。複合機160は、第1の実施の形態における複合機と構成が同様であるため、図1を参照して、機能が異なる構成のみ以下に説明する。
また、複合機160は、スキャナ制御部121からの指令によりスキャン処理を行うスキャナ部(不図示)を含んでおり、スキャナ部は、複合機160に載置された原稿をスキャンするものであって、例えば、修理がなされた複合機160の修理明細をスキャンする。
通信制御部126は、ネットワークを介してデータ等を受信するものであって、例えば、デジタルカメラから複合機160の故障部位を撮影した撮影データを受信する。そして、受信した撮影データを入力処理部111により入力する。
また、通信制御部126は、ネットワークを介してデータ等を送信するものであって、受信した撮像データやスキャナ部によってスキャンされた修理明細のデータ(明細データ)を修理センターに送信する。
表示処理部101は、第1の実施の形態の機能に加えて、複合機160が故障した場合に故障部位の撮影指示のガイダンス、例えば、「故障部を撮影してください」とのガイダンスを液晶タッチパネル220に表示するものである。また、表示処理部101は、処理アイコン、複数処理アイコン等を液晶タッチパネル220に表示するものである。ここで、処理アイコンとは、複合機160、車載複合機170、およびカーナビゲーション装置850の各機能の複数の処理(入力処理や出力処理)それぞれに対応し、各機能の処理の選択指示を行うアイコンであって、複数処理アイコンとは、複数の処理アイコン画像を含んで構成されたアイコンであって、選択指示された場合には、構成された複数の処理アイコン画像に対応する複数の処理を連続して実行するためのアイコンである。
具体的には、例えば、表示処理部101は、複合機160において実行する受信処理に対応する受信処理アイコンの画像(受信処理アイコン画像)と、複合機160において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成された受信処理アイコン画像に対応する受信処理と、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶タッチパネル220に表示する。
また、例えば、表示処理部101は、複合機160において実行するスキャン処理に対応するスキャン処理アイコンの画像(スキャン処理アイコン画像)と、複合機160において実行する送信処理に対応する送信処理アイコンの画像(送信処理アイコン画像)とを含んで構成され、構成されたスキャン処理アイコン画像に対応するスキャン処理と、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコンを、液晶タッチパネル220に表示する。
ここで、本実施の形態の複合機で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図52は、複合機に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン545は、受信処理アイコン画像と送信処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、複合機160にデジタルカメラ等からネットワークを介して故障部位を撮影した画像データを受信する受信処理と、複合機160から修理センターへ画像データを送信する送信処理とを実行するものである。図52に示すように、複数処理アイコン545は、処理アイコン546が複合機の故障部位の画像データの受信処理を示し、処理アイコン547が修理センターと修理センターに向かう矢印とにより複合機から修理センターへの画像データの送信処理を示している。
ここで、複合機160は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、図52の複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。図52の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、画像データ受信処理と画像データ送信処理とが処理対応テーブルに登録されている。
図53は、複合機に表示される複数処理アイコンの構成の他の一例を示す説明図である。複数処理アイコン551は、スキャン処理アイコン画像と送信処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、複合機160に載置された修理明細をスキャンするスキャン処理と、複合機160から修理センターに明細データを送信する送信処理とを実行するものである。図53に示すように、複数処理アイコン551は、処理アイコン552が複合機の修理明細のスキャン処理を示し、処理アイコン553が修理センターと修理センターに向かう矢印とにより複合機から修理センターへの明細データの送信処理を示している。
図53の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、スキャン処理と画像データ送信処理とが処理対応テーブルに登録されている。
実行処理部105は、入力受付部103によって複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる処理アイコン画像に対応する処理を実行するように各構成部を制御するものである。具体的には、例えば、入力受付部103によって上述した受信処理アイコン画像と送信処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図52参照)の選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる受信処理アイコン画像に対応する受信処理として、複合機160の故障部位を撮影した画像データを受信(取得)するように受信部(入力処理部111)を制御し、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、受信部によって受信した画像データを、修理センターに送信するように送信部(出力処理部112)を制御する。
また、例えば、実行処理部105は、入力受付部103によって上述したスキャン処理アイコン画像と送信処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図53参照)の選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれるスキャン処理アイコン画像に対応するスキャン処理として、複合機160に載置された修理明細をスキャンするようにスキャナ部(入力処理部111)を制御し、受け付けた複数処理アイコンに含まれる前記送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、スキャナ部によってスキャンした明細データを、修理センターに送信するように送信部(出力処理部112)を制御する。
次に、車載複合機170の詳細について説明する。車載複合機170は、第1の実施の形態における複合機と構成が同様であるため、複合機160と同様に図1を参照して、機能が異なる構成のみ以下に説明する。車載複合機170は、移動可能な自動車などに載置され、顧客の複合機の修理履歴等の印刷が可能である。
入力受付部103は、利用者(修理を行うサービスマン等)から故障した複合機160を所有する利用者(顧客)の住所(目的地)などの情報である目的地情報と、複数処理アイコンの選択入力を受け付ける。
出力処理部112は、通信制御部126により処理を行う送信部(不図示)を含んで構成されており、送信部は、ネットワークを介してデータ等を送信するものであって、例えば、車載複合機170で検索した複合機160までの経路データをカーナビゲーション装置850に送信する。
表示処理部101は、第1の実施の形態の機能に加えて、液晶タッチパネル220に処理アイコン、複数処理アイコンを表示するものである。具体的には、例えば、表示処理部101は、車載複合機170において実行する送信処理に対応する送信処理アイコン画像と、カーナビゲーション装置850において実行する表示処理に対応する表示処理アイコン画像とを含んで構成され、構成された送信処理アイコン画像に対応する送信処理と、構成された表示処理アイコンに対応する表示処理とを連続で実行する選択指示を行うための複数処理アイコン画像を、液晶タッチパネル220に表示する。
ここで、本実施の形態の車載複合機で表示される複数処理アイコンの詳細について説明する。図54は、車載複合機に表示される複数処理アイコンの構成の一例を示す説明図である。複数処理アイコン548は、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含めて構成したアイコンであって、利用者からの選択指示を受け付けた場合、車載複合機170からカーナビゲーション装置850に目的地情報と表示指示とを送信する送信処理と、カーナビゲーション装置850で目的地までの経路データを表示する表示処理とを実行するものである。図54に示すように、複数処理アイコン548は、処理アイコン549が車載複合機とカーナビゲーション装置への矢印とにより目的地情報等の送信処理を示し、処理アイコン550がカーナビゲーション装置により目的地までの経路データの表示処理を示している。
ここで、車載複合機170は、第1の実施の形態と同様の図2に示した処理対応テーブルをメモリ等の記憶媒体に保持し、図54の複数処理アイコンに対して、キーイベント、アイコン名、複数の処理の処理内容を登録している。図54の複数処理アイコンの例では、複数処理アイコンに対応する処理内容として、送信処理と表示指示送信処理とが処理対応テーブルに登録されている。
実行処理部105は、入力受付部103によって複数処理アイコンの選択入力を受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる処理アイコン画像に対応する処理を実行するように各構成部を制御するものである。例えば、具体的には、入力受付部103によって目的地情報の指定入力と、上述した送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図54参照)の選択入力とを受け付けた場合、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、指定された目的地情報と、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示とを、カーナビゲーション装置850に送信するように送信部(出力処理部112)を制御する。
次に、カーナビゲーション装置850の詳細について説明する。カーナビゲーション装置850は、第4の実施の形態におけるカーナビゲーション装置と構成が同様であるため、図42を参照して、機能が異なる構成のみ以下に説明する。
送受信部866は、第4の実施の形態における機能に加え、利用者(サービスマン)により指定された目的地情報と表示指示とを車載複合機170から受信するものである。
経路検索部865は、第4の実施の形態における機能に加え、送受信部866によって目的地情報と表示指示とを受信した場合、カーナビゲーション装置850から複合機160(目的地)までの経路を検索して経路データを生成し、生成した経路データを記憶部870に保存するものである。
表示処理部861は、第4の実施の形態における機能に加え、経路検索部865によって検索した経路データを液晶モニタ851に表示するものである。
次に、このように構成された第5の実施の形態にかかる複合機160による表示実行処理について説明する。図55は、第5の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図52で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行っている。また、複合機160における複数処理アイコンの受信処理および送信処理は実行処理部105によって以下のように制御されている。
まず、複合機160が故障した場合、複合機160の入力受付部103は、利用者から受信処理アイコン画像と送信処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図52参照)を受け付ける(ステップS140)。表示処理部101は、故障部位の撮影指示である「故障部を撮影してください」とのガイダンスを、液晶タッチパネル220に表示する(ステップS141)。
利用者がデジタルカメラで故障部位を撮像して、撮像した画像データを複合機160に送信すると、入力処理部111の受信部は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる受信処理アイコン画像に対応する受信処理として、故障部位の画像データを受信する(ステップS142)。そして、出力処理部112の送信部は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、受信した画像データを、複合機160の修理を行う修理センターへ送信する(ステップS143)。
次に、第5の実施の形態にかかる車載複合機170とカーナビゲーション装置850とによる表示実行処理について説明する。図56は、第5の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図54で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行っている。また、車載複合機170における複数処理アイコンの受信処理および送信処理は実行処理部105によって以下のように制御されている。
まず、入力受付部103は、利用者(修理を行うサービスマン等)から故障した複合機160を所有する利用者(顧客)の住所(目的地)などの情報である目的地情報と、送信処理アイコン画像と表示処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図54参照)を受け付ける(ステップS150)。そして、出力処理部112の送信部は、受け付けた複数処理アイコンに含まれる送信処理アイコン画像に対応する送信処理として、目的地情報と、表示処理アイコン画像に対応する表示処理を実行するための表示指示とをカーナビゲーション装置850に送信する(ステップS151)。
そして、カーナビゲーション装置850の送受信部866は、車載複合機170から目的地情報と表示指示を受信する(ステップS152)。次に、経路検索部865は、送受信部866によって目的地情報と表示指示を受信すると、目的地情報に基づき、カーナビゲーション装置850から複合機160までの経路を検索して経路データを生成する(ステップS153)。そして、表示処理部861は、経路データを液晶モニタ851に表示して、ナビゲーション処理部867は、液晶モニタ851に表示された経路データに基づいて、目的地までの経路についてナビゲーションを行う(ステップS154)。
次に、第5の実施の形態にかかる複合機160による表示実行処理について説明する。図57は、第5の実施の形態における表示実行処理の全体の流れを示すフローチャートである。以下では、図53で説明したアイコンを複数処理アイコンとして処理を行っている。また、複合機160における複数処理アイコンのスキャン処理および送信処理は実行処理部105によって以下のように制御されている。
まず、複合機160の修理がなされた場合、複合機160の入力受付部103は、利用者からスキャン処理アイコン画像と送信処理アイコン画像とを含む複数処理アイコン(図53参照)を受け付ける(ステップS160)。入力処理部111のスキャナ部は、利用者により載置された修理明細をスキャンする(ステップS161)。
そして、出力処理部112の送信部は、スキャンした修理明細のデータ(明細データ)を、複合機160の修理を行う修理センターへ送信する(ステップS162)。
このように、第5の実施の形態にかかる複合機160と車載複合機170とカーナビゲーション装置850では、複合機160で複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、画像データを受信して、修理センターへ送信する。また、車載複合機170で目的地情報と複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、車載複合機は、目的地情報と表示指示とをカーナビゲーション装置850に送信し、目的地(複合機160)までの経路を検索して経路データを生成して表示する。また、複合機160の修理がなされた後、複数処理アイコンの選択入力を受け付けると、修理明細をスキャンして修理センターへ送信する。従って、複数の処理内容を簡潔に示した複数処理アイコンの選択入力を受け付けることで、異なる装置における複数の処理を一度に選択して実行できるため、操作手順を簡略化でき、複数の処理の同時または連続実行の際の操作性を向上させることができる。また、入力処理に対応する入力処理アイコン画像および出力処理に対応する出力処理アイコン画像を含む複数処理アイコンを液晶タッチパネル220に表示することによって、実行される複数の処理内容が把握し易く、このような複数処理アイコンによる複数の処理の選択入力を受け付けることで誤操作を防止することができる。さらに、複数の装置間でも簡便に複数の処理が実行できることより、複合機100の修理の際に必要な情報を得ることが容易となる。
第5の実施の形態は、デジタルカメラから複合機160の故障部位の画像データを、ネットワークを介して受信することによって複合機160が画像データを取得しているが、カード型の記憶装置などであるSDカード(Secure Digital memory card)などのメモリカードを利用して、画像データを取得する構成としてもよい。
また、第2〜5の実施の形態では、複数処理アイコンを表示して各機器で実行する処理を説明したが、第2〜5の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、実行した処理アイコン画像を複数配置した複数処理アイコンを生成してもよい。複数処理アイコンの生成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
図58は、第1、2、5の実施の形態にかかる複合機100、複合機160、および車載複合機170のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100、複合機160、および車載複合機170は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100、複合機160、および車載複合機170全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bとをさらに有する。
CPU11は、複合機100、複合機160、および車載複合機170の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作パネル200はASIC16に直接接続されている。
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
なお、第1、2、5の実施の形態の複合機および車載複合機で実行される表示処理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
第1、2、5の実施の形態の複合機および車載複合機で実行される表示処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、第1、2、5の実施の形態の複合機および車載複合機で実行される表示処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第1、2、5の実施の形態の複合機および車載複合機で実行される表示処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
第1、2、5の実施の形態の複合機および車載複合機で実行される表示処理プログラムは、上述した各部(表示処理部101、アイコン生成部102、入力受付部103、利用者認証部106、実行処理部105)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから表示処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされて、表示処理部101、アイコン生成部102、入力受付部103、利用者認証部106、実行処理部105が主記憶装置上に生成されるようになっている。
図59は、第3、4の実施の形態のPC800、830のハードウェア構成を示す図である。第3、4の実施の形態のPC800、830は、CPU(Central Processing Unit)5001などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)5002やRAM(Random Access Memory)5003などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、CDドライブ装置などの外部記憶装置5004と、ディスプレイ装置などの表示装置5005と、キーボードやマウスなどの入力装置5006と、通信I/F5007と、これらを接続するバス5008を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
第4の実施の形態のPC830で実行される表示処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、第4の実施の形態のPC830で実行される表示処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第4の実施の形態のPC830で実行される表示処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、第4の実施の形態のPC830で実行される表示処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
第4の実施の形態のPC830で実行される表示処理プログラムは、上述した各部(表示処理部816、入力受付部817、実行制御部810、経路取得部818、送受信部819)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から表示処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、表示処理部816、入力受付部817、実行制御部810、経路取得部818、送受信部819が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以下は、本実施の形態における複写機の外観図である。図60は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す斜視図である。図61は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す正面図である。図62は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す背面図である。図63は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す右側面図である。図64は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す左側面図である。図65は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す平面図である。図66は、操作パネルを備えた複写機の一例を示す底面図である。