JP5052837B2 - Chain abnormality diagnosis device - Google Patents
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Description
この発明はエスカレーターのチェーンの異常を診断するチェーン異常診断装置に関するものである。 The present invention relates to a chain abnormality diagnosis apparatus for diagnosing an abnormality in an escalator chain.
従来のチェーン異常診断装置として、例えば特許文献1では、駆動機を介してチェーンを駆動する搬送装置に備えられ、チェーンの伸長度を診断するチェーンの伸長度診断装置において、チェーンの内リンク部分と外リンク部分の通過を検出する通過検出器と、この通過検出器から出力されるパルス信号によりチェーンの内リンク部分と外リンク部分のパルス周期を測定する通過測定部と、チェーンの内リンク部分と外リンク部分のパルス周期の変化及び判定値に基づきチェーンの異常伸長を判定する判定部と、駆動機に設けられる回転軸の回転を検出する回転検出器と、この回転検出器から出力される出力信号により回転軸の一定時間の回転数及び回転速度を測定する回転測定部と、この回転測定部の測定値により速度係数を算出すると共に、この速度係数に基づきパルス周期を補正する補正部とを備えた構成にしている。
As a conventional chain abnormality diagnosing device, for example, in
従来のチェーン異常診断装置は以上のように構成されているので、チェーンの異常を診断するために、エスカレーターの内部を開放し、通過検出器及び回転検出器をチェーンを駆動する搬送装置内部に固定設置する必要があるが、これらの通過検出器及び回転検出器を搬送装置内部に固定設置するために時間を要するため、既設のエスカレーターのチェーンの異常を短時間で診断することができないという課題があった。 Since the conventional chain abnormality diagnosis device is configured as described above, in order to diagnose the chain abnormality, the inside of the escalator is opened, and the passage detector and rotation detector are fixed inside the transport device that drives the chain. It is necessary to install, but it takes time to fix and install these passage detectors and rotation detectors inside the transport device, so there is a problem that it is not possible to diagnose the abnormality of the existing escalator chain in a short time there were.
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間で高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるチェーン異常診断装置を得ることを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and is capable of diagnosing an abnormality of a chain of an existing escalator in a short time and with high accuracy without opening the interior of the escalator. The purpose is to obtain.
この発明に係るチェーン異常診断装置は、エスカレーターの一方の手摺に設置され、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度を検出して加速度信号を出力する加速度検出手段と、該加速度検出手段から出力された加速度信号に基づき上記手摺が動作開始するまでの起動遅延時間を算出する起動遅延時間検出手段と、該起動遅延時間検出手段により算出された起動遅延時間と予め設定した閾値を比較してチェーンの弛み又は伸びを判定する判定手段と、を備えたチェーン異常診断装置において、上記起動遅延時間検出手段は、上記手摺の動作開始に伴う振動周波数成分F1と、上部スプロケットの動作に伴う振動周波数成分F2において、F1とF2の間にカットオフ周波数を有するローパスフィルタを備え、加速度信号の絶対値が予め設定した閾値を超えた場合にエスカレーターの上部スプロケット動作開始時刻として検出し、上記加速度信号に上記ローパスフィルタを適用したローパス信号の絶対値が予め設定した閾値を超えた場合に手摺動作開始時刻として検出し、上記上部スプロケット動作開始時刻と上記手摺動作開始時刻との差分を起動遅延時間として算出するものである。 The chain abnormality diagnosis device according to the present invention is installed on one handrail of an escalator, detects an acceleration when the driving direction when starting operation is opposite to the driving direction immediately before the stop state, and outputs an acceleration signal An acceleration detection means for calculating, an activation delay time detection means for calculating an activation delay time until the handrail starts to operate based on an acceleration signal output from the acceleration detection means, and an activation calculated by the activation delay time detection means A determination unit for determining slack or elongation of the chain by comparing a delay time with a preset threshold value, wherein the activation delay time detection unit includes a vibration frequency component associated with the start of operation of the handrail. A low-pass filter having a cutoff frequency between F1 and F2 in F1 and the vibration frequency component F2 accompanying the operation of the upper sprocket. The absolute value of the acceleration signal is detected as the upper sprocket operation start time of the escalator when the absolute value of the acceleration signal exceeds a preset threshold value, and the absolute value of the low-pass signal obtained by applying the low-pass filter to the acceleration signal is a preset threshold value Is detected as the hand sliding action start time, and the difference between the upper sprocket operation start time and the hand sliding action start time is calculated as the activation delay time .
この発明により、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間で高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。 According to the present invention, it is possible to diagnose an abnormality of a chain of an existing escalator with high accuracy in a short time without opening the inside of the escalator.
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるチェーン異常診断装置の構成とエスカレーターの構成を示す図である。図1において、エスカレーターは、手摺1、ドライブユニット2、駆動チェーン3、上部スプロケット4、第1手摺チェーン5、手摺駆動主軸6、第2手摺チェーン7及び手摺駆動ローラ8を備えている。
FIG. 1 is a diagram showing the configuration of a chain abnormality diagnosis device and the configuration of an escalator according to
このエスカレーターでは、ドライブユニット2を駆動して回転させると、駆動チェーン3が循環して上部スプロケット4が回動し、第1手摺チェーン5が循環して手摺駆動主軸6が回動し、第2手摺チェーン7が循環して手摺駆動ローラ8が回動して手摺1が動作するよう構成されている。
In this escalator, when the
エスカレーターのチェーンの弛み又は伸びを診断するチェーン異常診断装置100は、エスカレーターの手摺1上に設置され、加速度センサ(加速度検出手段)101、起動遅延時間検出手段102、判定手段103及び部位特定手段104を備えている。
なお、図1では図示されていないが、チェーン異常診断装置100はエスカレーターの両側の左側手摺1A及び右側手摺1Bに設置されているものとする。
A chain
Although not shown in FIG. 1, it is assumed that the chain
図1に示すチェーン異常診断装置100において、加速度センサ101は、手摺1の進行方向又は進行方向に対して鉛直上向きの加速度感度を持つように設置されており、エスカレーターを停止状態から運転開始させたときの加速度を検出して加速度信号201を出力する。このとき、加速度センサ101は、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度を検出して加速度信号201aを出力し、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度を検出して加速度信号201bを出力するものとする。
In the chain
起動遅延時間検出手段102は、加速度センサ101から出力されたエスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号201aに基づき手摺1が動作開始するまでの起動遅延時間203aを算出し、算出した起動遅延時間203aを、判定手段103及び部位特定手段104に出力すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100に有線又は無線で送信する。
The activation delay time detection means 102 starts the operation of the
判定手段103は、起動遅延時間検出手段102により算出された起動遅延時間203aが予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定して判定結果205を出力する。
The
部位特定手段104は、起動遅延時間検出手段102により算出された起動遅延時間203aと予め設定した閾値を比較し、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の起動遅延時間204aと予め設定した閾値を比較して、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定して部位特定結果206を出力する。
The part specifying means 104 compares the
図2はエスカレーターを停止状態から運転開始させたときに加速度センサ101が出力する加速度信号201の一例を示す図である。運転開始時刻231の時点でエスカレーターを運転開始させると、駆動チェーン3が循環を開始して所定時間後に上部スプロケット4が動作開始する。上部スプロケット4は、エスカレーターの各ステップとステップチェーンを介して連結されているため、動作に伴ってエスカレーター全体に振動が発生する。これにより、上部スプロケット動作開始時刻232において、チェーン異常診断装置100の加速度センサ101から出力される加速度信号201の振幅が増大することになる。よって、起動遅延時間検出手段102は、停止状態から運転開始させたときの加速度信号201について、加速度信号201の絶対値が予め設定された閾値を超えた時点を上部スプロケット動作開始時刻(第1の上部スプロケット動作開始時刻、第2の上部スプロケット動作開始時刻)232として検出することができる。
FIG. 2 is a diagram illustrating an example of an
次に、上部スプロケット4が回動すると、第1手摺チェーン5が循環して手摺駆動主軸6が回動し、第2手摺チェーン7が循環して手摺駆動ローラ8が回動して手摺1が動作開始する。手摺1はゴムでできているため、手摺1の動作開始に伴う振動周波数成分F1は上部スプロケット4の動作に伴う振動周波数成分F2と比較して低い性質がある。よって、起動遅延時間検出手段102は、加速度信号201に周波数F1と周波数F2の間にカットオフ周波数を有するローパスフィルタ(図示せず)を適用することで、手摺1の動作開始に伴う振動のみを抽出することができる。
Next, when the
このローパスフィルタ適用後の信号を図2に示すようにロ−パス信号207とする。起動遅延時間検出手段102は、停止状態から運転開始させたときのローパス信号207について、ローパス信号207の絶対値が予め設定された閾値を超えた時点を手摺動作開始時刻(第1の手摺動作開始時刻、第2の手摺動作開始時刻)233として検出することができる。
The signal after this low-pass filter is applied is a low-
起動遅延時間検出手段102は、以上によって得られた上部スプロケット動作開始時刻232と手摺動作開始時刻233の差を、手摺1が動作開始するまでの起動遅延時間(第1の起動遅延時間、第2の起動遅延時間)203として算出する。
The activation delay time detection means 102 determines the difference between the upper sprocket
なお、エスカレーターを停止状態から運転開始させたときの加速度センサ101から出力される加速度信号201については、上述のように、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号201aと、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度信号201bを区別して用いることとし、起動遅延時間検出手段102は、加速度信号201aにより起動遅延時間203aを算出し、加速度信号201bにより起動遅延時間203bを算出するものとする。
As for the
判定手段103は、上述のように、起動遅延時間検出手段102により算出された起動遅延時間203aが予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定しているが、次に図3及び図4を用いて、例えばエスカレーターの第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生した際に起動遅延時間が増加する理由を説明する。
As described above, the
図3はエスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の運転開始させたときの加速度センサ101が出力する加速度信号201aの一例を示す図である。図3における上の波形は第1手摺チェーン5が正常であって弛み又は伸びが発生していない状態で得られた波形である。一方、図3における下の波形は第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生している状態で得られた波形である。
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of an
図4はエスカレーターの第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生している状態でのエスカレーターの挙動を示す図である。エスカレーターを下降運転させると、第1手摺チェーン5の上部が弛んだまま循環し、エスカレーターを停止させると第1手摺チェーン5の上部に弛み又は伸びが発生した状態で停止することになる。この状態から、エスカレーターを停止状態直前の運転方向と逆方向に運転開始させる、すなわちエスカレーターを上昇運転させると、上部スプロケット4の回動開始直後に、第1手摺チェーン5上部に発生している弛み又は伸びを巻き取ることになる。
FIG. 4 is a diagram showing the behavior of the escalator in a state where the
第1手摺チェーン5の弛み又は伸びを巻き取っている間は手摺駆動主軸6は停止していて手摺1は動作しない。完全に第1手摺チェーン5の弛み又は伸びを巻き取った時点で手摺駆動主軸6が回動し、第2手摺チェーン7が循環して手摺駆動ローラ8が回動して手摺1が動作することになる。このとき、第1手摺チェーン5の弛み又は伸びを巻き取る時間が余分に発生するため、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生時には、正常時よりも起動遅延時間203aが増加することになる。図3においても、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生しているときは、正常時よりも起動遅延時間203aが増加していることが確認できる。なお、図3に示すピーク値P1(241)、ピーク値P2(242)については後述する。
While winding up the slack or elongation of the
上記の説明では、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生している場合に、下降運転→停止→上昇運転させた場合の例を示しているが、上昇運転→停止→下降運転させた場合でも同様の結果となることはいうまでもないし、第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生した場合でも、起動遅延時間203aが増加する傾向を示すことはいうまでもない。
In the above description, when the
図5は部位特定手段104の動作を説明するための図である。図5に示すように、手摺1には左側手摺1Aと右側手摺1Bがあり、手摺駆動主軸6には左側第2手摺チェーン7Aと右側手摺チェーン7Bが巻かれていて、両側の手摺駆動ローラ8を介して左側手摺1Aと右側手摺1Bを駆動する構成となっている。
FIG. 5 is a diagram for explaining the operation of the
左側手摺1Aと右側手摺1Bにチェーン異常診断装置100を設置し、各チェーン異常診断装置100の起動遅延時間検出手段102は、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の各加速度センサ101から出力された加速度信号201a,202aに基づき、手摺1が動作開始するまでの起動遅延時間203a,204aをそれぞれ算出する。左側手摺1Aに設置されたチェーン異常診断装置100の起動遅延時間検出手段102で得られた起動遅延時間203aをTLとし、右側手摺1Bに設置されたチェーン異常診断装置100の起動遅延時間検出手段102で得られた起動遅延時間204aをTRとする。
The chain
第1手摺チェーン5は左側手摺1Aと右側手摺1Bに駆動力を伝達しているので、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生すると、起動遅延時間TL,TR共に増加する。それに対して、左側第2手摺チェーン7Aは左側手摺1Aのみ駆動力を伝達しているので、左側第2手摺チェーン7Aに弛み又は伸びが発生すると、起動遅延時間TLは増加するが起動遅延時間TRは増加しない。逆に、右側第2手摺チェーン7Bに弛み又は伸びが発生すると、起動遅延時間TRは増加するが起動遅延時間TLは増加しない。
Since the
以上の特徴より、部位特定手段104は、起動遅延時間TLと起動遅延時間TRを予め設定した閾値と比較し、起動遅延時間TLと起動遅延時間TRが共に予め設定した閾値を越えた場合には、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生していると特定し、起動遅延時間TLのみが予め設定した閾値を越えた場合には、左側第2手摺チェーン7Aに弛み又は伸びが発生していると特定し、起動遅延時間TRのみが予め設定した閾値を越えた場合には、右側第2手摺チェーン7Bに弛み又は伸びが発生していると特定することにより、弛み又は伸びが発生している部位を特定することができる。
From the above characteristics, the
ところで、上記では、判定手段103が、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の起動遅延時間検出手段102で得られた起動遅延時間203aが、予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定して判定結果205を出力しているが、しかし、各エスカレーター毎にドライブユニットの起動トルクや駆動系の寸法誤差等の多少の差異が存在しているため、異なるエスカレーター間では、正常時における起動遅延時間203aの大きさが異なる可能性がある。
By the way, in the above, the
このような問題を回避するために、加速度センサ101が、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度を検出して加速度信号(第1の加速度信号)201aを出力すると共に、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度を検出して加速度信号(第2の加速度信号)201bを出力し、起動遅延時間検出手段102が、加速度信号201aに基づき起動遅延時間(第1の起動遅延時間)203aを算出すると共に、加速度信号201bに基づき起動遅延時間(第2の起動遅延時間)203bを算出し、判定手段103が、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の起動遅延時間検出手段102で得られた起動遅延時間203aと、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の起動遅延時間検出手段102で得られた起動遅延時間203bとの差である起動遅延時間差分値を算出し、算出した起動遅延時間差分値が予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定して判定結果205を出力するようにしても良い。
In order to avoid such a problem, the
このとき、部位特定手段104も、判定手段103と同様に、起動遅延時間検出手段102により算出された起動遅延時間203aと起動遅延時間203bとの差である起動遅延時間差分値を算出し、算出した起動遅延時間差分値と予め設定した閾値とを比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の起動遅延時間204aと運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の起動遅延時間204bとの差である起動遅延時間差分値を算出し、算出した起動遅延時間差分値と予め設定した閾値とを比較し、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、上記と同様に弛み又は伸びが発生している部位を特定して部位特定結果206を出力しても良い。
At this time, similarly to the
例えば、エスカレーターを下降運転中に停止させ、次に上昇運転を開始させたときの加速度信号201aを用いて算出された起動遅延時間203aをT1とし、エスカレーターを上昇運転中に停止させ、次に上昇運転を開始させたときの加速度信号201bを用いて算出された起動遅延時間203bをT2とする。このとき、起動遅延時間差分値は(T1−T2)となる。起動遅延時間差分値は第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びに起因する時間が支配的となるため、異なるエスカレーター間における起動遅延時間差分値のばらつきが小さくなる。よって、異なるエスカレーター間で同一の閾値を用いて第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定する場合には、起動遅延時間差分値を用いた方が、起動遅延時間203aのみを用いる場合に比べて、より精度の高い判定が可能になる。
For example, the starting
また、上記の判定では、判定手段103は、起動遅延時間差分値(T1―T2)を用いて第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定しているが、起動遅延時間比(T1/T2)を算出し、算出した起動遅延時間比(T1/T2)と予め設定した閾値を比較して、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定するようにしても良い。このとき、部位特定手段104も、判定手段103と同様に、起動遅延時間比(T1/T2)を用いて、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定しても良い。
In the above determination, the
なお、この実施の形態1では、部位特定手段104が第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について弛み又は伸びが発生している部位を特定するために、両側の手摺1にそれぞれチェーン異常診断装置100を設置しているが、1個のチェーン異常診断装置100を、例えば最初に左側手摺1Aに設置し、部位特定手段104が起動遅延時間検出手段102により出力された起動遅延時間203を取得し、次に右側手摺1Bに設置して、部位特定手段104が起動遅延時間検出手段102により出力された起動遅延時間203を取得して、部位を特定することも可能である。
In the first embodiment, the part specifying means 104 determines the part where the slack or the extension of the
図6はエスカレーターの構成を示す図である。この実施の形態1では、手摺1上にチェーン異常診断装置100を設置しているが、図6に示す手摺駆動ローラ8近傍のインナーデッキ11又はスカートガード12上に、チェーン異常診断装置100を設置しても同様の効果を得ることができる。
FIG. 6 is a diagram showing the configuration of the escalator. In the first embodiment, the chain
以上のように、この実施の形態1によれば、手摺1に設置された加速度センサ101がエスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号201aを出力し、起動遅延時間検出手段102が加速度信号201aに基づき手摺1が動作開始するまでの起動遅延時間203aを算出し、判定手段103が起動遅延時間203aと予め設定した閾値を比較して第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定することにより、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間で高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。
As described above, according to the first embodiment, the acceleration signal when the driving direction when the
また、この実施の形態1によれば、部位特定手段104が、起動遅延時間検出手段102により算出された起動遅延時間203aと予め設定した閾値を比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の起動遅延時間204aと予め設定した閾値を比較することにより、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定することができるという効果が得られる。
Further, according to the first embodiment, the
さらに、この実施の形態1によれば、手摺1に設置された加速度センサ101が、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号201aと、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度信号201bを出力し、起動遅延時間検出手段102が、加速度信号201aに基づき手摺1が動作開始するまでの起動遅延時間203aを算出し、加速度信号201bに基づき手摺1が動作開始するまでの起動遅延時間203bを算出し、判定手段103が、起動遅延時間203aと起動遅延時間203bとの差分である起動遅延時間差分値を求め、求めた起動遅延時間差分値と予め設定した閾値を比較して第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定することにより、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間でより高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。
Furthermore, according to the first embodiment, the acceleration signal 101a installed in the
さらに、この実施の形態1によれば、部位特定手段104が、起動遅延時間検出手段102により算出された起動遅延時間203aと起動遅延時間203bとの差分である起動遅延時間差分値を求め、求めた起動遅延時間差分値と予め設定した閾値を比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の起動遅延時間204aと運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の起動遅延時間204bとの差分である起動遅延時間差分値を求め、求めた起動遅延時間差分値と予め設定した閾値を比較することにより、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定することができるという効果が得られる。
Further, according to the first embodiment, the
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるチェーン異常診断装置の構成とエスカレーターの構成を示す図である。図7に示すエスカレーターの構成は上記実施の形態1の図1に示すエスカレーターの構成と同じであり、図7に示すチェーン異常診断装置100の構成は、図1に示すチェーン異常診断装置100の構成から起動遅延時間検出手段102を削除し、加速度センサ101(加速度検出手段)からの加速度信号201を、直接、判定手段103及び部位特定手段104に出力すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100に有線又は無線で送信する。また、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された加速度信号202が部位特定手段104に入力されている。
FIG. 7 is a diagram showing the configuration of the chain abnormality diagnosis device and the configuration of the escalator according to
上記実施の形態1では、判定手段103は、起動遅延時間203a又は起動遅延時間差分値を用いて、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びの判定を行っているが、この実施の形態2では、判定手段103は、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の運転開始させたときの加速度信号201aのピーク値が予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定する。
In the first embodiment, the
図7に示すチェーン異常診断装置100において、加速度センサ101は、図1に示す加速度センサ101と同様に、エスカレーターを停止状態から運転開始させたときの加速度を検出して加速度信号201を出力する。このとき、加速度センサ101は、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合に加速度信号201aを出力し、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合に加速度信号201bを出力するものとする。
In the chain
判定手段103は、加速度センサ101からの加速度信号201aの絶対値の最大値であるピーク値を検出し、検出したピーク値が予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定して判定結果205を出力する。
The determination means 103 detects a peak value that is the maximum absolute value of the
部位特定手段104は、加速度センサ101からの加速度信号201aの絶対値の最大値であるピーク値を検出し、検出したピーク値と予め設定した閾値を比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号202aの絶対値の最大値であるピーク値を検出し、検出したピーク値と予め設定した閾値を比較し、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定して部位特定結果206を出力する。
The part specifying means 104 detects a peak value that is the maximum absolute value of the
左側手摺1Aで得られたピーク値をPL、右側手摺1Bで得られたピーク値をPRとすると、第1手摺チェーン5は両側の左側手摺1A及び右側手摺1Bに駆動力を伝達しているので、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生すると、ピーク値PL及びピーク値PR共に増加する。それに対して、左側第2手摺チェーン7Aは左側手摺1Aにのみ駆動力を伝達しているので、左側第2手摺チェーン7Aに弛み又は伸びが発生すると、ピーク値PLは増加するがピーク値PRは増加しない。逆に、右側第2手摺チェーン7Bに弛み又は伸びが発生すると、ピーク値PRは増加するがピーク値PLは増加しない。
If the peak value obtained with the
以上の特徴より、部位特定手段104は、ピーク値PLとピーク値PRの値を予め設定した閾値と比較し、ピーク値PLとピーク値PRが共に予め設定した閾値を越えた場合には、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生していると特定し、ピーク値PLのみが予め設定した閾値を越えた場合には、左側第2手摺チェーン7Aに弛み又は伸びが発生していると特定し、ピーク値PRのみが予め設定した閾値を越えた場合には、右側第2手摺チェーン7Bに弛み又は伸びが発生していると特定することにより、弛み又は伸びが発生している部位を特定することができる。
From the above characteristics, the part specifying means 104 compares the peak value PL and the peak value PR with a preset threshold value, and if both the peak value PL and the peak value PR exceed the preset threshold value, When one
図3、図4及び図7を用いて具体的に説明する。まず、加速度センサ101はエスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の運転開始させたときの加速度を検出して加速度信号201aを出力し、判定手段103は加速度センサ101からの加速度信号201aの絶対値の最大値であるピーク値を検出する。例えば図3において、第1手摺チェーン5の正常時のピーク値はP1(241)で、第1手摺チェーン5の弛み又は伸びが発生時のピーク値はP2(242)となる。
This will be specifically described with reference to FIGS. 3, 4 and 7. First, the
図4に示すように、停止状態直前の運転方向と逆方向に運転開始させると、この例では上昇運転を開始させると、上部スプロケット4の回転速度はゼロの状態から徐々に上昇しながら、第1手摺チェーン5上部に発生している弛み又は伸びを巻き取ることになる。第1手摺チェーン5の弛み又は伸びを巻き取っている間は、手摺駆動主軸6は停止していて手摺1は動作しないが、完全に第1手摺チェーン5の弛み又は伸びを巻き取った時点で、手摺駆動主軸6が回動し始めることになる。この瞬間において、上部スプロケット4の回転速度はすでに上昇しているため、手摺駆動主軸6は急激に回転速度が上昇しながら回動し始めることになる。この駆動力が第2手摺チェーン7を介して手摺駆動ローラ8を回動させて、手摺1が動作するので、手摺1の動作開始時における加速度、すなわちピーク値P2(242)は大きなものとなる。
As shown in FIG. 4, when the operation is started in the direction opposite to the operation direction immediately before the stop state, in this example, when the ascending operation is started, the rotation speed of the
一方、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びがなければ、上部スプロケット4の回転速度がゼロの状態から徐々に上昇していくのと同じくして手摺駆動主軸6の回転速度も上昇していくので、手摺1の動作開始時における加速度、すなわちピーク値P1(241)はピーク値P2(242)よりも小さくなる。以上の根拠より、ピーク値P1<ピーク値P2なる傾向を示すので、予めピーク値P1とピーク値P2の間の閾値を設定しておき、判定手段103は、検出したピーク値が予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びが発生していると判定して判定結果205を出力する。
On the other hand, if the
上記では、第1手摺チェーン5に弛み又は伸びが発生しているときに、下降運転→停止→上昇運転させた場合の例を説明したが、上昇運転→停止→下降運転させた場合でも同様の結果となることはいうまでもないし、第2手摺チェーン7に弛み又は伸びは発生した場合でも、ピーク値が増加する傾向を示すことはいうまでもなく、判定手段103は同様にして判定できる。
In the above description, an example in which the lowering operation → stop → upward operation is performed when the
また、上記実施の形態1において起動遅延時間差分値を用いたときと同様の理由で、判定手段103は、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の運転開始させたときの加速度センサ101からの加速度信号201aのピーク値P3と、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の運転開始させたときの加速度センサ101からの加速度信号201bのピーク値P4との差であるピーク差分値(P3−P4)≧0が、予め設定した閾値を超えた場合に、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に弛み又は伸びが発生していると判定して判定結果205を出力するようにしても良い。異なるエスカレーター間で同一の閾値を用いて第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定する場合には、ピーク差分値を用いた方が、ピーク値P3のみを用いる場合に比べて、より精度の高い判定が可能になる。
Further, for the same reason as when using the start delay time difference value in the first embodiment, the determination means 103 has the driving direction when the escalator is started to run in the opposite direction to the driving direction immediately before the stop state. The peak value P3 of the
このとき、部位特定手段104も、判定手段103と同様に、加速度センサ101からの加速度信号201aのピーク値と加速度信号201bのピーク値との差であるピーク差分値を算出し、算出したピーク差分値と予め設定した閾値を比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号202aのピーク値と運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度信号202bのピーク値との差であるピーク差分値を算出し、算出したピーク差分値と予め設定した閾値を比較し、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定して部位特定結果206を出力する。
At this time, similarly to the
また、上記の判定では、判定手段103は、ピーク差分値(P3−P4)を用いて第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定しているが、代わりにピーク値比(P3/P4)を算出し、算出したをピーク値比(P3/P4)と予め設定した閾値を比較して、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定するようにしても良い。このとき、部位特定手段104も、判定手段103と同様に、ピーク値比(P3/P4)を用いて、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定しても良い。
In the above determination, the
なお、この実施の形態2では、部位特定手段104が第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について弛み又は伸びが発生している部位を特定するために、両側の手摺1にそれぞれチェーン異常診断装置100を設置しているが、1個のチェーン異常診断装置100を、例えば最初に左側手摺1Aに設置し、部位特定手段104が加速度センサ101により出力された加速度信号201を取得し、次に右側手摺1Bに設置し、部位特定手段104が加速度センサ101により出力された加速度信号201を取得して、部位を特定することも可能である。
In the second embodiment, in order for the part specifying means 104 to specify the part where the
また、この実施の形態2では、手摺1上にチェーン異常診断装置100を設置しているが、図6に示す手摺駆動ローラ8近傍のインナーデッキ11又はスカートガード12上に、チェーン異常診断装置100を設置しても同様の効果を得ることができる。
In the second embodiment, the chain
以上のように、この実施の形態2によれば、手摺1に設置された加速度センサ101がエスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度を検出して加速度信号201aを出力し、判定手段103が加速度信号201aの絶対値の最大値であるピーク値を検出し、検出したピーク値と予め設定した閾値を比較して第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定することにより、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間で高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。
As described above, according to the second embodiment, the acceleration when the driving direction when the
また、この実施の形態2によれば、部位特定手段104が、加速度信号201aの絶対値の最大値であるピーク値を検出し、検出したピーク値と予め設定した閾値を比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号202aの絶対値の最大値であるピーク値を検出し、検出したピーク値と予め設定した閾値を比較することにより、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定することができるという効果が得られる。
Further, according to the second embodiment, the part specifying means 104 detects the peak value that is the maximum absolute value of the
さらに、この実施の形態2によれば、手摺1に設置された加速度センサ101が、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度を検出して加速度信号201aを出力し、運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度を検出して加速度信号201bを出力し、判定手段103が、加速度信号201aのピーク値と加速度信号201bのピーク値との差であるピーク差分値と予め設定した閾値を比較して第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定することにより、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間でより高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。
Further, according to the second embodiment, the
さらに、この実施の形態2によれば、部位特定手段104が、加速度センサ101からの加速度信号201aのピーク値と加速度信号201bのピーク値との差であるピーク差分値を算出し、算出したピーク差分値と予め設定した閾値を比較すると共に、反対側の手摺1に設置されたチェーン異常診断装置100から送信された、エスカレーターを運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と逆方向である場合の加速度信号202aのピーク値と運転開始させたときの運転方向が停止状態直前の運転方向と同一方向である場合の加速度信号202bのピーク値との差であるピーク差分値を算出し、算出したピーク差分値と予め設定した閾値を比較することにより、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7について、弛み又は伸びが発生している部位を特定することができるという効果が得られる。
Furthermore, according to the second embodiment, the
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3によるチェーン異常診断装置の構成とエスカレーターの構成を示す図である。図8に示すエスカレーターの構成は上記実施の形態1の図1に示すエスカレーターの構成と同じであり、図8に示すチェーン異常診断装置100の構成は、図1に示すチェーン異常診断装置100の構成の加速度センサ101を削除し、代わりに手摺速度検出器111及び手摺速度微分手段112を追加したものである。
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a chain abnormality diagnosis apparatus and an escalator according to
図1に示すチェーン異常診断装置100では、手摺1上に設置した加速度センサ101を用いて加速度信号201を出力しているが、図8に示すように、手摺1上に設置した手摺速度検出器111により手摺速度を検出して手摺速度信号211を出力し、手摺速度微分手段112により手摺速度信号211を微分して加速度信号201を得るように構成しても良い。起動遅延時間検出手段102、判定手段103及び部位特定手段104の処理については、図1に示す構成と同様であるので説明を省略する。
In the chain
以上のように、この実施の形態3によれば、上記実施の形態1で使用した加速度センサ101の代わりに、手摺速度検出器111及び手摺速度微分手段112を使用して加速度信号201を得るように構成しても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
As described above, according to the third embodiment, the
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4によるチェーン異常診断装置の構成とエスカレーターの構成を示す図である。図9に示すエスカレーターの構成は上記実施の形態2の図7に示すエスカレーターの構成と同じであり、図9に示すチェーン異常診断装置100の構成は、図7に示すチェーン異常診断装置100の構成の加速度センサ101を削除し、代わりに手摺速度検出器111及び手摺速度微分手段112を追加したものである。
FIG. 9 is a diagram showing the configuration of a chain abnormality diagnosis device and the configuration of an escalator according to
図7に示すチェーン異常診断装置100では、手摺1上に設置した加速度センサ101を用いて加速度信号201を出力しているが、図9に示すように、手摺1上に設置した手摺速度検出器111により手摺速度を検出して手摺速度信号211を出力し、手摺速度微分手段112により手摺速度信号211を微分して加速度信号201を得るように構成しても良い。判定手段103及び部位特定手段104の処理については、図7に示す構成と同様であるので説明を省略する。
In the chain
以上のように、この実施の形態4によれば、上記実施の形態2で使用した加速度センサ101の代わりに、手摺速度検出器111及び手摺速度微分手段112を使用して加速度信号201を得るように構成しても、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
As described above, according to the fourth embodiment, the
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5によるチェーン異常診断装置の構成とエスカレーターの構成を示す図である。図10に示すエスカレーターの構成は上記実施の形態1の図1に示すエスカレーターの構成と同じである。
FIG. 10 is a diagram showing the configuration of the chain abnormality diagnosis device and the configuration of the escalator according to
エスカレーターのチェーンの弛み又は伸びを診断するチェーン異常診断装置100は、エスカレーターの手摺1上に設置されており、加速度センサ(加速度検出手段)121、フィルタ手段122及び判定手段123を備えている。上記実施の形態1では、加速度センサ101から出力されるエスカレーターの運転開始の場合の加速度信号201により、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の弛み又は伸びを判定しているが、この実施の形態5では、加速度センサ121から出力されるエスカレーターの定常運転の場合の加速度信号221により、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の部分伸びを判定する。
A chain
図10において、加速度センサ121は、手摺1の進行方向又は進行方向に対して鉛直上向きの加速度感度を持つように設置され、エスカレーターの定常運転の場合の加速度を検出して加速度信号221を出力する。
In FIG. 10, the acceleration sensor 121 is installed so as to have a vertical upward acceleration sensitivity with respect to the traveling direction of the
フィルタ手段122は、加速度センサ121により出力される加速度信号221から特定の周波数帯域の信号であるフィルタ信号222を抽出する。
The
エスカレーターの定常運転状態においては、ドライブユニット2は一定の回転速度で回動している。よって、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7のチェーンリンク間隔が一定であれば、手摺駆動ローラ8は一定の回転速度で回動することになり、結果として手摺1の手摺速度は一定となる。
In the steady operation state of the escalator, the
一方、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7のチェーンリンク間隔が不均一な状態、すなわちチェーンに部分伸びが発生している状態では、ドライブユニット2が一定の回転速度で回動していても、手摺駆動ローラ8の回転速度は変動することになる。結果として手摺1の手摺速度が変動するため、加速度センサ121により出力される加速度信号221には、手摺速度の微分値、すなわち手摺速度の変動成分が重畳される。
On the other hand, in the state where the chain link interval of the
フィルタ手段122は、加速度センサ121により出力された加速度信号221から、重畳されている手摺速度の変動成分をフィルタ信号222として抽出する。このとき、フィルタ手段122が取り出す周波数帯域は、例えば1Hz〜5Hz付近とすれば良い。
The
判定手段123は、エスカレーターの定常運転状態におけるフィルタ信号222の平均振幅が予め設定され閾値を超えた場合に、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7に部分伸びが発生していると判定して判定結果223を出力する。このように判定するのは、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の部分伸びが発生していると、上述のように、加速度信号221には、手摺速度の変動成分が重畳されるので、フィルタ信号222の平均振幅が増加しているためである。
When the average amplitude of the
以上のように、この実施の形態5によれば、手摺1に設置された加速度センサ121がエスカレーターの定常運転の場合の加速度を検出して加速度信号221を出力し、フィルタ手段122が加速度センサ121により出力された加速度信号221から重畳されている手摺速度の変動成分をフィルタ信号222として抽出し、判定手段123がフィルタ信号222の平均振幅と予め設定され閾値を比較して、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の部分伸びを判定することにより、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間で高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。
As described above, according to the fifth embodiment, the acceleration sensor 121 installed on the
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6によるチェーン異常診断装置の構成を示す図である。図11において、エスカレーターの構成は省略しているが、上記実施の形態1のエスカレーターの構成と同じである。
FIG. 11 is a diagram showing a configuration of a chain abnormality diagnosis device according to
また、図11に示すチェーン異常診断装置の構成は、上記実施の形態5の図10に示す加速度センサ121を削除し、代わりに手摺速度検出器124を追加したものである。図11において、手摺1上に設置された手摺速度検出器124はエスカレーターの定常運転場合の手摺速度を検出して手摺速度信号224を出力する。この手摺速度信号224には手摺速度の変動成分が重畳されている。
Further, the configuration of the chain abnormality diagnosis device shown in FIG. 11 is obtained by deleting the acceleration sensor 121 shown in FIG. 10 of the fifth embodiment and adding a
フィルタ手段122は、手摺速度検出器124により出力された手摺速度信号224から、重畳されている手摺速度の変動成分をフィルタ信号222として抽出する。判定手段123は、上記実施の形態5と同様の処理を行うことより、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の部分伸びの発生を判定する。
The filter means 122 extracts the superimposed handrail speed fluctuation component as the filter signal 222 from the
以上のように、この実施の形態6によれば、手摺1に設置された手摺速度検出器124がエスカレーターの定常運転の場合の手摺速度を検出して手摺速度信号224を出力し、フィルタ手段122が手摺速度検出器124により出力された手摺速度信号224から重畳されている手摺速度の変動成分をフィルタ信号222として抽出し、判定手段123がフィルタ信号222の平均振幅と予め設定され閾値を比較して、駆動チェーン3、第1手摺チェーン5又は第2手摺チェーン7の部分伸びを判定することにより、エスカレーターの内部を開放することなく、短時間で高精度に既設のエスカレーターのチェーンの異常を診断することができるという効果が得られる。
As described above, according to the sixth embodiment, the
なお、エスカレーターの種類によっては、手摺駆動主軸6から下部乗場に向かってさらに第3手摺チェーン及び第4手摺チェーンが取り付けられている場合もある。上記実施の形態1から上記実施の形態6では、簡略化のため第3手摺チェーン及び第4手摺チェーンを省略しているが、このチェーン異常診断装置を用いれば、第1手摺チェーン及び第2手摺チェーンと同様に、チェーンの異常を診断することができることはいうまでもない。
Depending on the type of escalator, a third handrail chain and a fourth handrail chain may be further attached from the handrail drive
1 手摺、1A 左側手摺、1B 右側手摺、2 ドライブユニット、3 駆動チェーン、4 上部スプロケット、5 第1手摺チェーン、6 手摺駆動主軸、7 第2手摺チェーン、7A 左側第2手摺チェーン、7B 右側第2手摺チェーン、8 手摺駆動ローラ、11 インナーデッキ、12 スカートガード、100 チェーン異常診断装置、101 加速度センサ、102 起動遅延時間検出手段、103 判定手段、104 部位特定手段、111 手摺速度検出器、112 手摺速度微分手段、121 加速度センサ、122 フィルタ手段、123 判定手段、124 手摺速度検出器、201 加速度信号、202 加速度信号、203 起動遅延時間、204 起動遅延時間、205 判定結果、206 部位特定結果、207 ローパス信号、211 手摺速度信号、221 加速度信号、222 フィルタ信号、223 判定結果、224 手摺速度信号、231 運転開始時刻、232 上部スプロケット動作開始時刻、233 手摺動作開始時刻。
1 handrail, 1A left handrail, 1B right handrail, 2 drive unit, 3 drive chain, 4 upper sprocket, 5 first handrail chain, 6 handrail drive main shaft, 7 second handrail chain, 7A left second handrail chain, 7B right second Handrail chain, 8 handrail drive roller, 11 inner deck, 12 skirt guard, 100 chain abnormality diagnosis device, 101 acceleration sensor, 102 start delay time detection means, 103 determination means, 104 site identification means, 111 handrail speed detector, 112 handrail Speed differentiation means, 121 acceleration sensor, 122 filter means, 123 judgment means, 124 handrail speed detector, 201 acceleration signal, 202 acceleration signal, 203 start delay time, 204 start delay time, 205 judgment result, 206 site identification result, 207 Low-pass signal, 211
Claims (12)
該加速度検出手段から出力された加速度信号に基づき上記手摺が動作開始するまでの起動遅延時間を算出する起動遅延時間検出手段と、
該起動遅延時間検出手段により算出された起動遅延時間と予め設定した閾値を比較してチェーンの弛み又は伸びを判定する判定手段と、を備えたチェーン異常診断装置において、
上記起動遅延時間検出手段は、上記手摺の動作開始に伴う振動周波数成分F1と、上部スプロケットの動作に伴う振動周波数成分F2において、F1とF2の間にカットオフ周波数を有するローパスフィルタを備え、加速度信号の絶対値が予め設定した閾値を超えた場合にエスカレーターの上部スプロケット動作開始時刻として検出し、上記加速度信号に上記ローパスフィルタを適用したローパス信号の絶対値が予め設定した閾値を超えた場合に手摺動作開始時刻として検出し、上記上部スプロケット動作開始時刻と上記手摺動作開始時刻との差分を起動遅延時間として算出することを特徴とするチェーン異常診断装置。 An acceleration detecting means that is installed on one handrail of the escalator and detects the acceleration when the driving direction when starting operation is opposite to the driving direction immediately before the stop state, and outputs an acceleration signal;
An activation delay time detection means for calculating an activation delay time until the handrail starts to operate based on the acceleration signal output from the acceleration detection means;
In chain troubleshooting apparatus and a determining means for determining slack or elongation of the chain by comparing the preset threshold value and has been activated delay calculated by the start-up delay time detecting means,
The activation delay time detecting means includes a low-pass filter having a cutoff frequency between F1 and F2 in the vibration frequency component F1 accompanying the start of the handrail operation and the vibration frequency component F2 accompanying the operation of the upper sprocket. When the absolute value of the signal exceeds a preset threshold, it is detected as the upper sprocket operation start time of the escalator, and when the absolute value of the low-pass signal obtained by applying the low-pass filter to the acceleration signal exceeds a preset threshold detected as handrail operation start time, Ji En troubleshooting apparatus and calculates the difference between the upper sprocket operation start time and the handrail operation start time as the start-up delay.
該加速度検出手段から出力された第1の加速度信号に基づき上記手摺が動作開始するまでの第1の起動遅延時間を算出すると共に、上記加速度検出手段から出力された第2の加速度信号に基づき上記手摺が動作開始するまでの第2の起動遅延時間を算出する起動遅延時間検出手段と、
該起動遅延時間検出手段により算出された第1の起動遅延時間及び第2の起動遅延時間から起動遅延時間差分値又は起動遅延時間比を求めて予め設定した閾値と比較して、チェーンの弛み又は伸びを判定する判定手段とを備えたチェーン異常診断装置。 Installed on one handrail of the escalator and detected the acceleration when the driving direction when starting operation is opposite to the driving direction immediately before the stop state, and output the first acceleration signal and started driving. Acceleration detecting means for detecting the acceleration when the driving direction is the same as the driving direction immediately before the stop state and outputting a second acceleration signal;
Based on the first acceleration signal output from the acceleration detection means, a first activation delay time until the handrail starts to operate is calculated, and on the basis of the second acceleration signal output from the acceleration detection means. An activation delay time detecting means for calculating a second activation delay time until the handrail starts to operate;
The start delay time difference value or the start delay time ratio is calculated from the first start delay time and the second start delay time calculated by the start delay time detecting means, and compared with a preset threshold value. A chain abnormality diagnosis device comprising a determination means for determining elongation.
該加速度検出手段により出力された加速度信号のピーク値と予め設定した閾値を比較してチェーンの弛み又は伸びを判定する判定手段とを備えたチェーン異常診断装置。 An acceleration detecting means that is installed on one handrail of the escalator and detects the acceleration when the driving direction when starting operation is opposite to the driving direction immediately before the stop state, and outputs an acceleration signal;
A chain abnormality diagnosis apparatus comprising: a determination unit that compares the peak value of the acceleration signal output by the acceleration detection unit with a preset threshold value to determine whether the chain is slack or stretched.
該加速度検出手段により出力された第1の加速度信号のピーク値及び第2の加速度信号のピーク値からピーク差分値又はピーク値比を求めて予め設定した閾値と比較して、チェーンの弛み又は伸びを判定する判定手段とを備えたチェーン異常診断装置。 Installed on one handrail of the escalator and detected the acceleration when the driving direction when starting operation is opposite to the driving direction immediately before the stop state, and output the first acceleration signal and started driving. Acceleration detecting means for detecting the acceleration when the driving direction is the same as the driving direction immediately before the stop state and outputting a second acceleration signal;
The peak difference value or peak value ratio is obtained from the peak value of the first acceleration signal and the peak value of the second acceleration signal output by the acceleration detecting means, and compared with a preset threshold value. A chain abnormality diagnosis apparatus comprising: a determination unit that determines
手摺速度を検出して手摺速度信号を出力する手摺速度検出器と、
該手摺速度検出器により出力された手摺速度信号を微分して加速度信号を出力する手摺速度微分手段とを備えたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項6、請求項8のうちのいずれか1項記載のチェーン異常診断装置。 The acceleration detection means
A handrail speed detector that detects the handrail speed and outputs a handrail speed signal;
Claim 1, characterized in that a handrail speed differential means for outputting an acceleration signal by differentiating the handrail speed signal output by該手sliding speed detector, according to claim 3, claim 6, claim 8 The chain abnormality diagnosis device according to any one of the preceding claims.
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