JP5051745B2 - 光伝送路の光軸調整方法および装置 - Google Patents
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Description
まず、一光軸方向に、所定の送りピッチで、光ファイバを受光素子に対して相対移動し、移動したそれぞれの位置で受光素子の受光強度を比較しピークの得られる位置を探索する。これを、X,Y,Zの三軸についてそれぞれ独立に同様の手順を受光強度が増加する限り繰り返す。また、特許文献1に示すように、探索時間を短縮するために送りピッチを数段階に設定し、祖調整、微調整の順で行う場合もある。
まずステップS21で、確率的探索手法の探索の初期位置(t:=0)として、基準位置(θAx0、θAy0、θBx0、θBy0)を設定する。その状態において、光位置ずれ量計測装置6Bから送られてきた評価信号3(評価値)と、基準位置座標を1組みとしてデータベース5DBに記憶する。このデータベース5DBは、図4に示すように、調整装置5が保持しているデータベースで、それまでに探索した、光軸座標値と評価値の組を、すべて記憶している。
ステップS24では、データベース5DBの探索履歴である二分木5Tを用いて、探索空間内で、これまで一度も探索されていない一番広い領域内に、次の探索点(θAx、θAy、θBx、θBy)を設定する。以下に詳細を説明する。
ステップS36〜ステップS38では、ステップS34で決定された探索点を基準とし、ステップS33で決定された領域(探索空間)をある座標軸に対して2分割する。本実施形態では、調整は4自由度のため探索空間は4次元となるので、領域を2分割する方法は4通り存在する。つまり、θAx軸に対して2分割するか、θAy軸に対して2分割するか、θBx軸に対して2分割するか、θBy軸に対して2分割するか、の4通りである。
ステップS30において前述した終了条件を満たさなかった場合は、ステップS31に進み、繰り返し回数tに1を加算して、ステップS22に戻る。
ステップS29では、調整装置5において、計測された光位置ずれ量ならびに光入射角度ずれ量それぞれを、光軸変更後の光軸座標値x=(θAx、θAy、θBx、θBy)に対する評価値f1(x)、f2(x)とし、光軸座標値xと組にしてデータベース5DBに記憶する。具体的には、ステップS35もしくはステップS48において更新された、二分木5Tのノードに、探索点の光軸座標値xと組にしてf1(x)、f2(x)が保持される。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で当業者が容易に改変し得る他の構成をも含むものである。
3 評価信号
4A、4B ミラー微調整装置
5 調整装置
5DB データベース
5T 二分木
6B 光位置ずれ量計測装置
6C 光位置ずれ量・入射角計測装置
7L レーザ光源
8 伝送光
13A、13B 自動調整ミラー
Claims (9)
- 光軸座標値を調整することによりレーザ光の光軸を調整する光軸調整機構と、該光軸調整機構を介して伝送されたレーザ光の目標照射位置からの光位置ずれ量を検出する光位置ずれ量計測装置と、その光位置ずれ量を評価する信号に基づき、光軸座標の最適値を探索し、光軸座標値を設定する制御信号を前記光軸調整機構に出力して前記探索結果を探索履歴として記憶する調整装置とを備えて、レーザ光の光軸を調整する光伝送路の光軸調整方法において、
探索方法を選択するための単調に減少する遷移関数P(t)(0≦P≦1,tは繰り返し回数)を演算して、この遷移関数P(t)に従って、光軸座標の最適値を探索する大域探索か局所探索のいずれを行うかを確率的に判断し、
前記大域探索による、または、局所探索による次の探索点を前記探索履歴に基づいて決定し、
前記決定された次の探索点に光軸座標値を変化させ、
光軸の変化及び評価値の計測をして、光位置ずれ量が所定値内におさまったときに、調整処理を終了し、
大域探索を行うフェーズから局所探索を行うフェーズに確率的に徐々に遷移させることにより光軸の調整時間を短縮させることから成る光伝送路の光軸調整方法。 - 前記光位置ずれ量を検出する光位置ずれ量計測装置は、光位置ずれ量と共に光入射ずれ量角を計測し、前記調整装置に送る評価信号として、光位置ずれ量と光入射角ずれ量の2つの評価値を用いて、この2つの評価値を同時に最適化する請求項1に記載の光伝送路の光軸調整方法。
- 光軸座標値を調整することによりレーザ光の光軸を調整する光軸調整機構と、該光軸調整機構を介して伝送されたレーザ光の目標照射位置からの光位置ずれ量を検出する光位置ずれ量計測装置と、その光位置ずれ量を評価する信号に基づき、光軸座標の最適値を探索し、光軸座標値を設定する制御信号を前記光軸調整機構に出力して前記探索結果を探索履歴として記憶する調整装置とを備えて、
レーザ光の光軸を調整する光伝送路の光軸調整装置において、
探索方法を選択するための単調に減少する遷移関数P(t)(0≦P≦1,tは繰り返し回数)を演算して、この遷移関数P(t)に従って、光軸座標の最適値を探索する大域探索か局所探索のいずれを行うかを確率的に判断する手段と、
前記大域探索による、または、局所探索による次の探索点を前記探索履歴に基づいて決定し、
前記決定された次の探索点に光軸座標値を変化させる手段と、
光軸の変化及び評価値の計測をして、光位置ずれ量が所定値内におさまったときに、調整処理を終了する手段と、を備え、
大域探索を行うフェーズから局所探索を行うフェーズに確率的に徐々に遷移させることにより光軸の調整時間を短縮させることから成る光伝送路の光軸調整装置。 - 前記光軸調整機構は、前記光軸座標値としてX軸を中心とした回転の量θx及びY軸を中心とした回転の量θyを調整することによりレーザ光の光軸をそれぞれ調整する2つのミラー微調整機構から構成される請求項3に記載の光伝送路の光軸調整装置。
- 前記大域探索または局所探索による次の探索点を決定した際、探索領域を2分割することで次に決定される探索領域を限定する請求項3に記載の光伝送路の光軸調整装置。
- 前記大域探索は、一度も探索されていない領域を選出し、かつ、選出された複数の探索されていない領域の中から最も超体積が大きい領域を探して大域探索領域とし、この領域内に探索点を決定する請求項5に記載の光伝送路の光軸調整装置。
- 前記局所探索における探索点の決定は、探索履歴の中からランダムにNp個の組を重複しないように選択し、選択されたNp個それぞれの組の評価値である光位置ずれ量の加重平均値g(x)に基づき決定される請求項5に記載の光伝送路の光軸調整装置。
- 前記光位置ずれ量を検出する光位置ずれ量計測装置は、光位置ずれ量と共に光入射ずれ量角を計測し、前記調整装置に送る評価信号として、光位置ずれ量と光入射角ずれ量の2つの評価値を用いて、この2つの評価値を同時に最適化する請求項3に記載の光伝送路の光軸調整装置。
- 前記調整装置は、光位置ずれ量と光入射角ずれ量の2つの評価値に関する複数の非劣位解を求める請求項8に記載の光伝送路の光軸調整装置。
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