JP5051666B2 - アンテナ整合装置 - Google Patents

アンテナ整合装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5051666B2
JP5051666B2 JP2009211495A JP2009211495A JP5051666B2 JP 5051666 B2 JP5051666 B2 JP 5051666B2 JP 2009211495 A JP2009211495 A JP 2009211495A JP 2009211495 A JP2009211495 A JP 2009211495A JP 5051666 B2 JP5051666 B2 JP 5051666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
insulating material
cylindrical
material pipe
antenna matching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009211495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011061662A (ja
Inventor
義則 出野
Original Assignee
義則 出野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 義則 出野 filed Critical 義則 出野
Priority to JP2009211495A priority Critical patent/JP5051666B2/ja
Publication of JP2011061662A publication Critical patent/JP2011061662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5051666B2 publication Critical patent/JP5051666B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、HF帯無線機のアンテナ整合装置に関するものである。
1.6MHz〜30MHzのHF帯においてアマチュア無線に利用できる周波数の範囲が拡大され、従来のアンテナではバンド幅を十分にカバーできない問題が出てきた。適切に調整されていないアンテナを用いて電波を発射すると、送受信機の故障や電波障害に発展しかねない。もしも電波障害が発生した場合には、送受信機の運用を行っている者は直ちに電波の発射を停止し、対策を行わなければならない。そして、電波障害が発生しないことを確認しなければ、送受信機の運用を再開することが法令で禁止されている。そこで、アンテナ調整のためにアンテナの給電部に装着され、或いはアンテナと送受信機との間の伝送路に挿入されるアンテナチューナーやアンテナカプラーと呼ばれるアンテナ整合装置が従来から広く使われている。ところが、これらの従来のアンテナ整合装置は、500W以上の大電力で利用でき、且つ、送信する周波数の変更に伴ってアンテナの共振周波数やインピーダンス整合を遠隔から操作して調整できるものは高価である。
従来のHF帯無線機のアンテナ整合装置の一例は、実開平5−28141号公報(特許文献1)に記載されている。即ち、このアンテナ整合装置は短波無線送受信機のアンテナ接続端子とアンテナとの間に、スイッチを切り替えてインピーダンス変成比の異なる複数のトランスのいずれか1つを選択するトランス群と、インダクタンスとコンデンサからなるインピーダンス整合器とが縦続接続され、使用周波数に対応して前記スイッチを切り替えることにより前記アンテナと前記短波無線送受信機のインピーダンスとの整合をとるように構成したことを特徴とするものである。この従来のアンテナ整合装置は小型軽量化を実現するものである。しかしながら、前記インピーダンス整合器を構成するインダクタンスは大電流で飽和するために、この従来のアンテナ整合装置は500W以上の大電力の送受信アンテナに適用することはできないという問題がある。また、インピーダンス変成比の異なる複数のトランスを用いるものであるから前記トランス群は大型になるという問題もある。
大電流で飽和するために大きなインダクタンス値が得られない従来の可変インダクターは、例えば特開平5−17688号公報(特許文献2)の図4に示されている如く、絶縁導線を円筒状に巻回した円筒状コイル部材と、前記円筒状コイル部材に同軸に挿入される強磁性体ロッドと、前記強磁性体ロッドの挿入量を可変にする部材移動手段とで構成されたものである。
大電流で飽和しない従来の可変インダクターは、特許文献2の図1に記載されている。この可変インダクターは、絶縁導線を円筒状に巻回した円筒状コイル部材と、前記円筒状コイル部材に同軸に挿入される超導電体ロッドと、前記超導電体ロッドの挿入量を可変にする部材移動手段とで構成されたものである。しかしながら、低価格の超導電体ロッドが得られないため、実用化されていないようである。
実開平5−28141号公報 特開平5−17688号公報
本発明が解決しようとする第1の課題は、HF帯のアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる低価格の大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第2の課題は、HF帯のアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置を構成する低価格の高周波インピーダンス整合トランスを提供することである。
上述の第1の課題を解決するアンテナ整合装置は、短波無線送受信機のアンテナ接続端子とアンテナとの間に高周波インピーダンス整合トランスと一対の可変インダクターとが縦続接続された大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置において、
前記一対の可変インダクターはいずれも第1の絶縁材パイプに絶縁導線を巻回した円筒状コイル部材と第2の絶縁材パイプに導電性薄板を貼り付けた円筒状導電部材とを筐体内に非接触にして同軸に配置し、共通の部材移動手段によって前記円筒状導電部材を軸方向に移動させることによってインダクタンスを可変にするものであること、及び、
前記高周波インピーダンス整合トランスは複数の送受信機側中間タップと複数のアンテナ側中間タップを備え、使用周波数に対応して前記送受信機側中間タップとアンテナ側中間タップを選択することにより前記アンテナと前記短波無線送受信機のインピーダンスとの整合をとるものであることを特徴とする。
上述の第2の課題を解決するHF帯のアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置を構成する低価格の高周波インピーダンス整合トランスは、フェライトのトロイダルコアに8本の絶縁導線を束ねて8回バイ・ファイラ巻きにし、且つ、所定の変換率表に基づいて送受信機側巻線とアンテナ側巻線に夫々8個の接続タップを設け、前記接続タップを適宜選択することによって高周波インピーダンス変換を行うようにしたものである。
本発明により、HF帯のアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる低価格の大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置を提供された。
また、本発明により、HF帯においてアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる低価格のアンテナ整合装置であって、送受信する周波数の変更に伴ってアンテナの共振周波数とインピーダンスを遠隔から操作して調整できる大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置を提供された。
更に、本発明により、HF帯のアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置を構成する低価格の高周波インピーダンス整合トランスが提供された。
本発明の一実施例のアンテナ整合装置の回路構成図である。 高周波インピーダンス整合トランスの一実施例の回路図である。 可変インダクターを構成する円筒状コイル部材の一実施例の斜視図である。 本発明の一実施例のアンテナ整合装置の斜視図である。
本発明に係るHF帯のアマチュア無線に利用できる周波数に適用できる低価格のアンテナ整合装置を、複数の送受信機側中間タップと複数のアンテナ側中間タップを備えた高周波インピーダンス整合トランスと、低価格で且つ大電流で飽和しない可変インダクターとで構成した。そして、前記可変インダクターを、円筒状コイル部材、前記円筒状コイル部材と同軸に且つ移動可能に配置された円筒状導電部材、及び前記円筒状導電部材を移動させる部材移動手段とで構成した。より具体的には、前記可変インダクターを、円筒状コイル部材と、前記円筒状コイル部材に同軸に挿入配置された円筒状導電部材と、前記円筒状導電部材の挿入量を可変にする部材移動手段とで構成した。
本発明の一実施例のアンテナ整合装置は、7MHz帯のアンテナエレメントを利用し、給電部分に可変インダクターを加え、目的周波数に共振させておき、インピーダンスを50Ωに調整することによって、7/14/21/28/50MHzをカバーするV型ダイポール・アンテナ(以下、対象V型ダイポール・アンテナと記載する)を3.5MHz〜3.8MHzで使用できるようにした。なお、前記7/14/21/28/50MHzをカバーするV型ダイポール・アンテナは、具体的には、クリエート・デザイン社の730V-1Aと呼ばれるアンテナである。3.5MHz、3.6MHz、3.7MHz、3.8MHzへの周波数変更は、可変インダクターにより行う。
即ち、本発明の実施例のアンテナ整合装置は、図1と図4に示す如く、短波無線送受信機10とアンテナ20との間とに、複数の送受信機側中間タップと複数のアンテナ側中間タップを備えた高周波インピーダンス整合トランス30と一対の可変インダクター40A,40Bとが縦続接続されて構成されたアンテナ整合装置であって、使用周波数に対応して前記送受信機側中間タップとアンテナ側中間タップを選択することによりアンテナ20と短波無線送受信機10とのインピーダンスの整合をとるようにした整合装置である。なお、図4において、46Aと46Bはアンテナへの接続端子である。
(高周波インピーダンス整合トランス)
3.5MHz〜3.8MHzで使用する高周波インピーダンス整合トランス30の一実施例は、図1の模式的な斜視図と図2の回路図に示す如くである。
即ち、この一実施例の高周波インピーダンス整合トランス30は、外径62.5mm、内径35.5mmのフェライトのトロイダルコア32に、8本の絶縁導線31を束ねて8回バイ・ファイラ巻きにし、且つ、所定の変換率表に基づいて送受信機側巻線に(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)の8個の接続タップ(IN側接続タップ)を設け、且つアンテナ側巻線に(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)の8個の接続タップ(OUT側接続タップ)を設け、更にIN側トランス端子35,36とOUT側トランス端子37,38を設けて構成されている。IN側トランス端子35,36は短波無線送受信機10の一対のアンテナ接続端子11,12に接続される端子、OUT側トランス端子37,38はアンテナ20の一対のアンテナ端子21,22に接続される端子である。なお、絶縁導線31には、テフロン(登録商標)線と呼ばれているものを使用した。
図2では、IN側トランス端子35はIN側接続タップ(1)に接続され、IN側トランス端子36はOUT側接続タップ(16)に接続されている。また、OUT側トランス端子37はOUT側接続タップ(12)に接続され、OUT側トランス端子38はOUT側接続タップ(16)に接続されている。以下に説明する如く、IN側トランス端子35はIN側接続タップ(1)〜(8)の中から選択された1個の接続タップに接続され、且つOUT側トランス端子37はOUT側接続タップ(9)〜(15)の中から選択された1個の接続タップに接続される。言わば、IN側接続タップ(1)〜(8)とOUT側接続タップ(9)〜(15)は、高周波インピーダンス整合トランス30の複数の送受信機側中間タップと複数のアンテナ側中間タップとして機能するものである。なお、高周波インピーダンス整合トランス30は、その接続タップがリレーで切り替えられるように配線されており、オペレータは手元のロータリースイッチを操作して遠隔からタップ切換を行うことができる。
このように構成した高周波インピーダンス整合トランス30は、これら接続タップを適宜選択することによって、さまざまな比率に高周波インピーダンス変換を行うことができる。例えば、接続タップ(12)に一対のアンテナ端子の他方を接続すると、表1の変換率表を参照すれば明らかな如く、64:16、即ち4:1のインピーダンス変換が行われる。この接続タップの状態で、INとOUTを逆にして高周波インピーダンス整合トランスを使えば、1:4のインピーダンス変換が行われる。また、接続タップ(13)に一対のアンテナ端子の他方を接続すると、表1の変換率表を参照すれば明らかな如く、64:9、即ち7:1のインピーダンス変換が行われる。この接続タップの状態で、INとOUTを逆にして高周波インピーダンス整合トランスを使えば、1:7のインピーダンス変換が行われる。
Figure 0005051666
アンテナは、設置する環境からさまざまな影響を受け、インピーダンスが変化する。そこで、本発明を構成する高周波インピーダンス整合トランスを用いることによって、アンテナ環境に応じて、最適なインピーダンス変換を行うことができるのである。接続タップの選び方とインピーダンス変換率を示した表1からも分かるように、目的周波数に共振しているヘルツ式アンテナであれば、殆どのケースでインピーダンス整合を実現させることができる。LCを用いたアンテナ整合方式ではどうしてもバンドの端でSWR(定在波)は1.5程度になるが、本発明を構成する高周波インピーダンス整合トランスを用いたアンテナ整合方式では広帯域の3.5〜3.8MHzでSWRを1.1以内にすることができる。また、LCを用いたアンテナ整合方式では共振点がずれることがあるが、本発明を構成する高周波インピーダンス整合トランスを用いたアンテナ整合方式ではリアクタンス成分がゼロのところ、即ち共振点でインピーダンス整合を実現させることができる。
(可変インダクター)
本発明に係るアンテナ整合装置を構成する可変インダクターは、第1の絶縁材パイプに絶縁導線を巻回した円筒状コイル部材と第2の絶縁材パイプに導電性薄板を貼り付けた円筒状導電部材とを筐体内に同軸に配置し、部材移動手段によって前記円筒状導電部材を軸方向に移動させることによってインダクタンスを可変にするものである。要するに、本発明に係るアンテナ整合装置を構成する可変インダクターは、前記円筒状コイル部材と前記円筒状導電部材の軸方向の相対位置関係を変更させることによって、インダクタンスを可変にするものである。
図1に示すアンテナ整合装置を構成する可変インダクター、即ち3.5MHz、3.6MHz、3.7MHz、3.8MHzへの周波数変更を行うための可変インダクター40(40A,40B)は、円筒状コイル部材41、円筒状導電部材42、部材移動手段43、及び図示しない筐体とで構成されている。
円筒状コイル部材41は、図3に示す如く、ボビンとなる第1の絶縁材パイプ412と、これに直径2mmのホルマル線を12巻されたコイル411とで構成されている。具体的には、第1の絶縁材パイプ412は外径48mm、内径46mm、長さ90mmの塩化ビニールパイプである。第1の絶縁材パイプ412の片側端部は塩化ビニールキャップの如き絶縁材キャップ413が接着され封止されている。415と416は、コイル411の巻線端子である。
一対の円筒状コイル部材41A、41Bは、図3に示す如く、図示しない筐体の天板に所定距離だけ隔てて固定されている。円筒状コイル部材41A、41Bの筐体の天板への固定は、第1の絶縁材パイプ412の片側端部を封止している塩化ビニールキャップの如き絶縁材キャップ413を筐体の天板に例えばネジで固着することによって行われている。
円筒状導電部材42は、外径42mm、内径30mm、長さ90mmのパイプの如き第2の絶縁材パイプの外表面の全面に、厚さ0.1mmの薄い銅板を貼り付けて構成されている。第2の絶縁材パイプの片側端部は塩化ビニールキャップの如き絶縁材キャップが接着され封止されている。
一対の円筒状導電部材42A、42Bは、図3に示す如く、対応する一対の円筒状コイル部材41A、41Bの中に同軸に位置するようにして、絶縁材支持板431に所定距離だけ隔てて固定されている。円筒状導電部材42A、42Bの絶縁材支持板431への固定は、上述の第2の絶縁材パイプの片側端部を封止している絶縁材キャップを絶縁材支持板431に例えばネジで固着することによって行われている。絶縁材支持板431の中央には、内周面に雌ネジが形成された移動量調整用円筒部材432の一端が固着されている。移動量調整用円筒部材432の雌ネジと螺合する雄ネジが形成された移動量調整用円柱部材433は、その一端をギヤードモータ434の回転軸に固定されている。
絶縁材支持板431、移動量調整用円筒部材432、移動量調整用円柱部材433、及びギヤードモータ434は、部材移動手段43を構成する。部材移動手段43は、一対の円筒状導電部材42A、42Bを同時に移動させるものであり、従って一対の可変インダクター4A,4Bに共用のものである。
本発明を構成する可変インダクター40の一実施例は、上述の如く、円筒状コイル部材41、円筒状コイル部材41内に同軸に移動可能に挿入配置された円筒状導電部材42、円筒状導電部材42の挿入量を可変にする部材移動手段43、及び図示しない筐体とで構成されている。そして、円筒状コイル部材41は第1の絶縁材パイプ412に直径2mmのホルマル線を12巻されたコイル411とで構成され、また、円筒状導電部材42は第2の絶縁材パイプの全表面に薄い銅板が貼り付けられて構成されている。
円筒状導電部材42を円筒状コイル部材41内に深く挿入すると、インダクタンスは円筒状コイル部材単独のものよりも小さくなる。逆に、円筒状導電部材42を円筒状コイル部材41内に浅く挿入すると、インダクタンスは円筒状コイル部材41単独のインダクタンスに近い値を示すことになる。これは、円筒状コイル部材41と円筒状導電部材42の全表面に貼り付けられた薄い銅板との間の静電気的又は電磁気的な位置関係が変化するからである。円筒状コイル部材41に大電力が供給されても、円筒状導電部材42は磁性体コアとことなり飽和しない。従って、本発明を構成する可変インダクター40は大電力で使用できるという特長を有するのである。なお、円筒状導電部材42は、薄い銅板の代わりにアルミニウム箔を第2の絶縁材パイプの全表面に貼り付けても構成することができる。
(ギヤードモータの遠隔制御)
ギヤードモータ434は図示しないコントロールユニットにより遠隔制御される。本発明に係るアンテナ整合装置は、短波無線送受信機10から離れた場所に設置されているアンテナ20の近傍に配置されている。このため、オペレータは送受信機側からアンテナ整合装置の可変インダクター40A,40Bのインダクタンス値の変更を遠隔から行う必要がある。そこで、短波無線送受信機10の近傍にコントロールユニットを配置し、このコントロールユニットにより、可変インダクター40A,40Bを遠隔制御するようにした。より具体的には、コントロールユニットにロータリースイッチを設け、このロータリースイッチが1の位置では3.5MHz〜3.8MHzで使用、2の位置では7.0MHz〜7.06MHzと14MHz、21MHz、28MHz、50MHzで使用、3の位置では7.06MHz〜7.1MHzで使用、4の位置では7.1MHz〜7.2MHzで使用する。このロータリースイッチによりリレーを駆動してモータ操作スイッチを制御する。このモータ操作スイッチは、中間点が停止、右側に倒すと正回転、左側に倒すと逆回転するようにギヤードモータ434を操作する。
(アンテナ整合の調整)
図1において、高周波インピーダンス整合トランス30を取り外し、短波無線送受信機10から可変インダクター40A,40Bを介してアンテナ20に給電できるようにする。最初に、アンテナアナライザを3.5MHz〜3.8MHzの中間点3.65MHzに合わせ、ギヤードモータ434を上述のコントロールユニットから遠隔制御し、共振点、即ちリアクタンス成分がゼロになるところを探す。概ね、円筒状導電部材42A、42Bの挿入位置が円筒状コイル部材41A,41Bの中間点で共振点は見つかる。この状態で、高周波インピーダンス整合トランス30を図1の如く結線し、接続タップを切り替えながらSWRの最良点を探し出す。概ね4:1のタップで最良点が得られる。アンテナ周辺の環境(地上高、家に近い、上空に電線があるなど)により、タップ位置を変えて確認する。次に、バンドエッジでの状況を確認するために、アンテナアナライザの周波数を3.5MHzにし、ギヤードモータ434を操作して円筒状導電部材42A、42Bの挿入位置を変更させ、SWRが1.1程度になることを確認する。最後にアンテナアナライザの周波数を3.8MHzにし、ギヤードモータ434を操作して円筒状導電部材42A、42Bの挿入位置を変更させ、SWRが1.1程度に収まることを確認する。
10 短波無線送受信機
11,12 アンテナ接続端子
20 アンテナ
21,22 アンテナ端子
30 高周波インピーダンス整合トランス
31 コイル
32 トロイダルコア
35,36 IN側接続端子
37,38 OUT側接続端子
40,40A,40B 可変インダクター
41,41A,41B 円筒状コイル部材
411 巻線
412 絶縁材パイプ
413 絶縁材キャップ
415,416 巻線端子
42A,42B 円筒状導電部材
43 部材移動手段
431 絶縁材支持板
432 移動量調整用円筒部材
433 移動量調整用円柱部材
434 ギヤードモータ
46A,46B アンテナへの接続端子





















Claims (8)

  1. 短波無線送受信機のアンテナ接続端子とアンテナとの間に高周波インピーダンス整合トランスと一対の可変インダクターとが縦続接続された大電力の送受信アンテナ用アンテナ整合装置において、
    前記一対の可変インダクターはいずれも第1の絶縁材パイプに絶縁導線を巻回した円筒状コイル部材と第2の絶縁材パイプに導電性薄板を貼り付けた円筒状導電部材とを筐体内に非接触にして同軸に配置し、共通の部材移動手段によって前記円筒状導電部材を軸方向に移動させることによってインダクタンスを可変にするものであること、及び、
    前記高周波インピーダンス整合トランスは複数の送受信機側中間タップと複数のアンテナ側中間タップを備え、使用周波数に対応して前記送受信機側中間タップとアンテナ側中間タップを選択することにより前記アンテナと前記短波無線送受信機のインピーダンスとの整合をとるものであることを特徴とするアンテナ整合装置。
  2. 前記部材移動手段は遠隔操作手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ整合装置。
  3. 前記高周波インピーダンス整合トランスはフェライトのトロイダルコアに8本の絶縁導線を束ねて8回バイ・ファイラ巻きにし、且つ、所定の変換率表に基づいて送受信機側巻線とアンテナ側巻線に夫々8個の接続タップを設け、前記接続タップを適宜選択することによって高周波インピーダンス変換を行うものであることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ整合装置。
  4. 前記可変インダクターは、筐体内に一端を固定された第1の絶縁材パイプに絶縁銅線を巻回した円筒状コイル部材と、第2の絶縁材パイプに導電性薄板を貼り付けた円筒状導電部材であって前記円筒状コイル部材に同軸に挿入された円筒状導電部材と、前記円筒状導電部材を軸方向に移動させる部材移動手段とで構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ整合装置。
  5. 前記円筒状導電部材は第2の絶縁材パイプの全表面に薄い銅板を貼り付けたものであることを特徴とする請求項1又は4に記載のアンテナ整合装置。
  6. 前記円筒状導電部材は第2の絶縁材パイプの全表面にアルミニウム箔を貼り付けたものであることを特徴とする請求項1又は4に記載のアンテナ整合装置。
  7. 前記部材移動手段はギヤードモータを含むことを特徴とする請求項1又は4に記載のアンテナ整合装置。
  8. 前記ギヤードモータは遠隔制御されることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ整合装置。
JP2009211495A 2009-09-14 2009-09-14 アンテナ整合装置 Expired - Fee Related JP5051666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009211495A JP5051666B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 アンテナ整合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009211495A JP5051666B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 アンテナ整合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011061662A JP2011061662A (ja) 2011-03-24
JP5051666B2 true JP5051666B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=43948754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009211495A Expired - Fee Related JP5051666B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 アンテナ整合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5051666B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012153692A1 (ja) * 2011-05-09 2014-07-31 株式会社村田製作所 インピーダンス整合切替回路、アンテナ装置、高周波電力増幅装置および通信端末装置
RU2689969C9 (ru) * 2018-07-16 2019-07-23 Дмитрий Витальевич Федосов Резонансная многодиапазонная антенна

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS575315A (en) * 1980-06-11 1982-01-12 Shinko Electric Co Ltd Variable reactor
JPS59107483U (ja) * 1983-01-08 1984-07-19 アルプス電気株式会社 コネクタ
JPH09260989A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Kokusai Electric Co Ltd インピーダンス整合回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011061662A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11316271B2 (en) Multi-mode wireless antenna configurations
US11469598B2 (en) Device having a multimode antenna with variable width of conductive wire
US6956535B2 (en) Coaxial inductor and dipole EH antenna
US11205849B2 (en) Multi-coil antenna structure with tunable inductance
US20170040694A1 (en) Electrical system incorporating a single structure multimode antenna for wireless power transmission using magnetic field coupling
US9941590B2 (en) Single structure multi mode antenna for wireless power transmission using magnetic field coupling having magnetic shielding
CN104303365B (zh) 具有阻抗校正器的可重构谐振天线
US9960629B2 (en) Method of operating a single structure multi mode antenna for wireless power transmission using magnetic field coupling
US9960628B2 (en) Single structure multi mode antenna having a single layer structure with coils on opposing sides for wireless power transmission using magnetic field coupling
US5300940A (en) Broadband antenna
US8860618B2 (en) Internal FM antenna
JP7067670B2 (ja) アンテナ結合回路、アンテナ結合素子及びアンテナ装置
JP5051666B2 (ja) アンテナ整合装置
US10446922B1 (en) Flexible antenna assembly
RU2696882C1 (ru) Резонансная перестраиваемая антенна
JPH1155024A (ja) ヘリカル式アンテナ
JPH11261326A (ja) ヘリカル式アンテナ
WO2013098784A4 (en) An antenna on a removable card
JP2007019572A (ja) 密巻きヘリカルアンテナ
JPH10341105A (ja) アンテナ装置
RU2566434C1 (ru) Емкостная антенна для дв и св диапазонов частот и способ ее перестройки
Thrower History of tuning
WO2024057204A1 (en) Low loss impedance adapter device for compact vehicle antenna
JP3046611U (ja) 広帯域同調アンテナ用可変コイル
WO2003096481A1 (en) Improvements to hf whip antenna

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees