JP5051091B2 - 撮像装置、画像信号処理装置、撮像方法、および画像信号処理方法 - Google Patents

撮像装置、画像信号処理装置、撮像方法、および画像信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、人物像を含む動画像や静止画像を撮像または処理する撮像装置、画像信号処理装置、撮像方法、および画像信号処理方法に関する。
デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置では、主たる被写体に焦点を合わせるオートフォーカス(AF)機能や、シャッタ速度、絞りの大きさにより露光を調整するオートエキスポージャ(AE)機能が搭載され、撮像環境の違いをこのような撮像制御(焦点調整、露光調整等)を用いて補正し、被写体をきれいに撮像することができる。このうち露光調整は、露出計により計測された露出値を用いて、撮像時におけるCCD(Charge Coupled Devices)等の撮像素子への光の受光時間、所謂、露光時間を変更することで為される。
また、被写体の露光が少なく露光時間が長く設定される場合に、手ぶれによって撮像素子に当たる光が変動すると画像のぶれが生じてしまう。ここでは、手ぶれによるぶれ量を検出し、そのぶれ量を相殺する方向に撮像素子を駆動することで、ぶれの無い画像を生成することができる。
しかし、上述した技術では被写体すべてに対する手ぶれは除去できるものの、露光時間内における被写体の移動による背景に対するぶれは回避できない。そこで、露光時間を分割して、分割した露光時間に基づく複数回の撮像を行い、撮像された複数の画像のずれを考慮しつつ合成する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
2006−54518号公報
上述した技術を用いて、例えば、露出計により適正な露光時間が1/8秒間とされたとき、その露光時間を1/32秒間の4つのフレームに時分割して連続撮像を行うことを想定する。このとき、被写体が背景に対して変動したとしても、被写体の動きベクトルと背景の動きベクトルとを個別に検出し、それぞれの動きベクトルを相殺するようにずらしながら合成する。かかる技術では、適切な露光を維持しつつ、被写体の背景に対するぶれを削除することができる。
ところで、このような撮像時において、被写体である人物は無意識に瞬きをしてしまうことがある。このような瞬きにおいて目を閉じている時間は約0.2秒間と言われているので、上述した時分割撮像を行うと、1/32秒間の4つのピクチャのうち1または複数が目を閉じた状態で撮像される可能性がある。このような状況下においても上述した時分割撮像の技術を一様に用いてしまうと、人物全体は鮮明であるが、目の部分だけがぼけた画像しか得られず、却って違和感を覚える結果を招いていた。
本発明は、このような課題に鑑み、露光時間中に被写体である人物が瞬きを行った場合においても、目の領域が鮮明な画像を得ることが可能な撮像装置、画像信号処理装置、撮像方法、および画像信号処理方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置の代表的な構成は、露出値から露光時間を導出する駆動制御部と、導出された露光時間を複数に時分割した分割露光時間で撮像部に時分割画像を撮像させる時分割撮像部と、露光時間に撮像された複数の時分割画像それぞれから人物の目を示す領域を検出する目検出部と、検出された領域の面積を複数の時分割画像間で比較し、それら複数の時分割画像中に、他の時分割画像よりも面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、その時分割画像における目を示す領域を合成しない領域と判定する判定部(開閉判定部)と、判定部により合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて複数の時分割画像を合成する画像合成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、露光時間を時分割した分割露光時間で時分割画像を連続的に取得し、それらを合成することで、適切な露光を維持しつつ、ノイズ低減、撮像者による手ぶれ、被写体の背景に対するぶれを回避することができる。また、複数の時分割画像から目が閉状態にある時分割画像を除くことで、目が開状態にある時分割画像のみを合成することが可能となり、目の領域が鮮明な合成画像を得ることができる。
定部(開閉判定部)は、少なくとも人物の目を示す領域における虹彩色部分の面積の比較に基づいて判定を行うとしてもよい。
かかる構成により、画像合成部は、虹彩色の画素数、即ち虹彩の面積を通じて目の開閉状態を確実に認識することが可能となり、目が開状態にある適切な時分割画像を合成することができる。
本発明の撮像方法の代表的な構成は、露出値から露光時間を導出し、導出された露光時間を複数に時分割した分割露光時間で時分割画像を撮像させ、露光時間に撮像された複数の時分割画像それぞれから人物の目を示す領域を検出し、検出された領域の面積を複数の時分割画像間で比較し、それら複数の時分割画像中に、他の時分割画像よりも面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、その時分割画像における目を示す領域を合成しない領域と判定し、合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて複数の時分割画像を合成することを特徴とする。
上述した撮像装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該撮像方法にも適用可能である。
本発明の画像信号処理装置の代表的な構成は、動画像データから、時間的に連続する複数のピクチャを抽出するピクチャ抽出部と、ピクチャ抽出部が抽出した複数のピクチャそれぞれから人物の目を示す領域を検出する目検出部と、検出された領域の面積を複数のピクチャ間で比較し、それら複数のピクチャ中に、他のピクチャよりも面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、そのピクチャにおける目を示す領域を合成しない領域と判定する判定部と、判定部により合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて複数のピクチャを合成する画像合成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、動画像データ中の複数のピクチャを連続的に取得し、それらを合成することで、ノイズ低減、撮像者による手ぶれ、被写体の背景に対するぶれを回避することができる。また、複数のピクチャから目が閉状態にあるピクチャを除くことで、目が開状態にあるピクチャのみを合成することが可能となり、目の領域が鮮明な合成画像を得ることができる。
定部は、少なくとも人物の目を示す領域における虹彩色部分の面積の比較に基づいて判定を行うとしてもよい。
かかる構成により、画像合成部は、虹彩色の画素数、即ち虹彩の面積を通じて目の開閉状態を確実に認識することが可能となり、目が開状態にある適切なピクチャを合成することができる。
本発明の画像信号処理方法の代表的な構成は、動画像データから、時間的に連続する複数のピクチャを抽出し、抽出された複数のピクチャそれぞれから人物の目を示す領域を検出し、検出された領域の面積を複数のピクチャ間で比較し、それら複数のピクチャ中に、他のピクチャよりも面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、そのピクチャにおける目を示す領域を合成しない領域と判定し、合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて複数のピクチャを合成することを特徴とする。
上述した画像信号処理装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該画像信号処理方法にも適用可能である。
本発明では、露光時間中に被写体である人物が瞬きを行った場合においても、目の領域が鮮明な画像を得ることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
被写体を撮像する時間は、非常に短時間であるが、その短時間の間に被写体としての人物が無意識に瞬きをしてしまうことがある。露出計を通じて導出された露光時間すべてを使って行う単純な撮像では、その間に瞬きをしてしまうと目を閉じた画像が生成されてしまう。
そこで、露光時間を時分割して、時分割した露光時間に基づく複数回の撮像を行い、撮像された複数の画像のずれを考慮しつつ合成する技術を採用すれば、複数の画像によって被写体のノイズを低減できる。しかし、目の開閉といった差が明確な画像を単純にフィルタリングすると、人物全体は鮮明であるが、目の部分だけがぼけた画像しか得られず、却って違和感を覚える結果を招くこととなる。
以下の実施形態では、露光時間中に被写体である人物が瞬きを行った場合においても、目の領域が鮮明な画像を得ることを目的としている。以下、第1の実施形態として、撮像装置の構成とその撮像装置を用いた撮像方法を述べ、その後、第2の実施形態として、画像信号処理装置の構成とその画像信号処理装置を用いた画像信号処理方法を述べる。
(第1の実施形態:撮像装置100)
図1は、撮像装置100の一例を示した外観図である。図1(a)は所謂デジタルカメラを、図1(b)はビデオカメラを示している。撮像装置100は、携帯性を有し、本体102と、撮像レンズ104と、操作部106と、ビューファインダ108とを含んで構成される。
本体102は、撮像レンズ104を通じて撮像された画像信号を再視聴可能に記憶すると共に、操作部106へのユーザ入力に応じてその記憶タイミングや画角を調整する。また、ユーザからの野外、屋内、夜景等の撮像モードの切り換え入力を受付けてそれに対応した処理を実行する。ユーザは、撮像時において、ビューファインダ108に表示された画像を参照し、実録される画像信号を視認することができ、被写体を所望する位置および占有面積で捉えることが可能となる。かかるビューファインダ108は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成される。
図2は、撮像装置100の構成を示すブロック図である。撮像装置100は、撮像部120と、信号処理部122と、画像記憶部124と、操作部106と、画像処理部126と、記憶I/F部128と、画像出力部130と、撮像制御部132と、メイン記憶部134とを含んで構成される。なお、画像記憶部124、操作部106、画像処理部126、記憶I/F部128、画像出力部130、撮像制御部132、およびメイン記憶部134は、システムバス136を介して接続されている。
撮像部120は、撮像レンズ104を通じて被写体を撮像し画像信号を生成する。撮像部120は、具体的に、近赤外光を遮るIRカットフィルタ140、焦点調整に用いられるフォーカスレンズ142、露光調整に用いられる絞り144、複数のシャッタ羽根158の開閉により露光時間(光量)を調整可能なシャッタ146、撮像レンズ104を通じて入射する被写体像等の光を光電変換し画像信号を生成するCCD等で構成される撮像素子(撮像回路)148、撮像素子148からの画像信号を増幅する増幅器150、増幅された画像信号をデジタルの画像信号に変換するA/D変換器152、ならびに、フォーカスレンズ142、絞り144、シャッタ146の駆動を制御する駆動制御部154およびその駆動回路156、を含んで構成される。
ここで、駆動制御部154は、操作部106に含まれるレリーズスイッチを通じたユーザ入力に応じて、即ち、レリーズスイッチの半押しを検知したとき、信号処理部122で処理される画像信号に基づいて被写体の焦点調節や輝度測定(測光)を行い、この測光結果である露出値に基づいてシャッタ146の開閉時間、即ち露光時間を導出している。そして、ユーザがレリーズスイッチを押し進めると、駆動制御部154は、画像記憶のための露光動作、即ちシャッタ羽根158の開口を開始し、導出された露光時間が経過した後、シャッタ羽根158を閉じる。
信号処理部122は、入力された信号に対して輝度信号や色信号を形成し、さらなる信号処理を行ってカラー映像信号を形成し、画像記憶部124に格納する。また、画面の平均輝度を求める等して、その制御信号を駆動制御部154へ出力する。
画像記憶部124は、SDRAM(Synchronous-DRAM)等のバッファメモリで構成され、画像データを一時的に記憶し、画像処理部126等にその画像信号を参照させることができる。
操作部106は、レリーズスイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
画像処理部126は、画像記憶部124からの画像信号をMPEG−2、MPEG−4、MPEG−4/AVC等の形式で符号化および圧縮して記憶用の画像データを生成する。また、画像処理部126は、撮像制御部132の指示により画像データを縮小してビューファインダ108に表示するためのビュー画像を生成する。一方、記憶用のデータを再生する際、画像処理部126は、圧縮された画像データを伸長および復号する処理を実行する。
記憶I/F部128は、画像処理部126を通じて符号化された記憶信号(データストリーム)を任意の記憶媒体160に記憶する。任意の記憶媒体160としては、DVDやBDといった光ディスク媒体や、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等の媒体を適用することができる。
画像出力部130は、D/A変換器を含んで構成され、画像記憶部124から取得したデジタルの画像信号を視聴可能な画像信号に加工して、ビューファインダ108に出力する。撮像者(ユーザ)は、かかるビューファインダ108の映像を視認しながら撮像対象を特定することができる。ここでは、画像信号の出力先をビューファインダ108としたが、画像出力部130は、外部に画像出力を行うための映像端子を有しているため、別体のモニタ等様々な画像表示装置に接続することも可能である。
撮像制御部132は、半導体集積回路により撮像装置100全体を管理および制御し、撮像等に必要となる各種演算を実行する。メイン記憶部134は、撮像制御部132で処理されるプログラム等を記憶する。
また、撮像制御部132は、時分割撮像部170、動きベクトル導出部172、顔検出部174、目検出部176、開閉判定部178、画像合成部180、画像変換部182としても機能する。
時分割撮像部170は、駆動制御部154において導出された露光時間を複数に時分割した分割露光時間で、撮像部120に時分割画像を撮像させる。露出値を用いて得られた露光時間が所定の閾値よりも長い場合には、手ぶれによる画質の劣化が問題となる。本実施形態では、導出された露光時間、例えば1/8秒間を複数に時分割し、時分割された短い露光時間、例えば1/32秒間で複数回(例えば4回)連続して撮像を実行し、その複数の画像(時分割画像)を合成することで、ノイズの影響を低減し画質の改善を図る。
図3は、時分割撮像部170の指示に応じて撮像された時分割画像200の例を示した説明図である。ここでは、例えば1/32秒間の露光時間で4枚の時分割画像200が撮像されている。撮像された各時分割画像200の画素数が異なる場合、画素の補間等を行って画素数を等しくする。図3を参照すると、被写体としての3人の人物のうち、右に位置する子供は、図3(c)および図3(d)で目が閉じられた状態で撮像されている。これは撮像中に子供が瞬きをしたものと考えられる。
かかる4枚の時分割画像200は、総和時間としても約1/8秒間といった短時間の画像なので、時分割画像200中のそれぞれの位置の大きな移動はなく、かかる4つの時分割画像200を合成すると、適切な露光を維持しつつ、ノイズの低減を図ることができる。しかし、4つの時分割画像200を単純なフィルタリング、例えば、加算平均すると開いた状態と閉じた状態が平均化される子供の目の部分だけがぼけた画像となり、違和感を覚えることとなる。そこで本実施形態では以下の構成を用いてかかる問題を回避する。
動きベクトル導出部172は、時分割撮像部170によって撮像された複数の時分割画像200間の動きベクトルを導出する。この動きベクトルの導出は、例えば図3において、任意の時分割画像200、例えば1枚目の時分割画像200を中心に、1枚目と2枚目、1枚目と3枚目、1枚目と4枚目といった3つの時分割画像200間のブロックマッチングによって為される。ブロックマッチングは、所定の大きさの矩形領域のブロックについて、参照画像と元の画像との相関を算出する方法である。
図4は、ブロックマッチングを説明するための説明図である。例えば、図4(a)、(b)といった撮像時刻が異なる2つの時分割画像200があり、時分割画像200中で被写体が移動したとする。ブロックマッチングでは、まず、元の時分割画像(図4(a))の任意の位置で、水平方向の複数画素および垂直方向の複数ラインからなる所定の大きさの矩形領域からなるターゲットブロック202が設定される。
これに対して、参照時分割画像(図4(b))では、元の時分割画像のターゲットブロック202の位置と同じ位置に、ターゲットブロック202を射影した射影イメージブロック204を想定し、このターゲットブロック202の射影イメージブロック204を中心としたサーチ範囲206を設定する。
そして、ターゲットブロック202と同じ大きさの参照ブロック208を仮定し、参照ブロック208の位置をサーチ範囲206内において移動させ、各位置において参照ブロック208に含まれる画像内容と、ターゲットブロック202の画像内容との相関を求め、最も相関が強いとして検出された参照ブロック208の位置を、元の時分割画像のターゲットブロック202が、参照時分割画像において移動した位置と特定する。
そして、その検出した参照ブロック208の位置と、ターゲットブロック202の位置との変位量を、方向成分を含む移動量としての動きベクトルとする。
ここで、ターゲットブロック202と、サーチ範囲206内を移動する各参照ブロック208との相関は、ターゲットブロック202内の各画素の輝度値と、参照ブロック208内の対応する各画素の輝度値との差分の絶対値の、ブロック内の全画素における総和(この差分の絶対値の総和を差分絶対値和と呼び、以下、この差分絶対値和を単にSAD(Sum of Absolute Difference)値という。)を求めることにより検出する。即ち、SAD値が最小となる位置の参照ブロック208が最も相関が強い参照ブロックとして検出される。
このようなブロックマッチングによって動きベクトルが求まると、その動きベクトルを相殺するように画像を加工することで、撮像者の手ぶれによる画像のぶれを回避することができる。しかし、被写体の移動によるぶれ、即ち同一画像内の例えば背景に対する相対的な移動は単純な手ぶれ補正では回避することができない。そこで、移動している物体と静止している背景とを分離して、それぞれ個別に動きベクトルを推定することで被写体の背景に対するぶれをも回避することができる。
図5は、時分割画像200の各ブロックの動きベクトルを示した説明図である。図5における矩形は水平方向の複数画素および垂直方向の複数ラインからなるブロック210を表し、矢印は各ブロック210の動きベクトル212を表す。
ここでは、各ブロック210の動きベクトル212を、周辺のブロック210の動きベクトル212と比較する。任意のブロック210と、動きベクトル212の向きおよび大きさが類似する、隣接するブロック210については、その任意のブロック210を一つのグループとして扱うことができる。こうして、変位量が等しい移動体毎の複数のグループを生成することができる。
例えば、図5の例では、動きベクトルが右斜め上に向いているa行3列〜4列、b行2列〜5列、c行3列〜5列、d行3列〜6列、e行1列〜6列の破線で囲まれたブロック210群を一つのグループとし、他と区別して考えることができる。
ここで、任意のブロック210の周辺のブロック210同士は動きベクトルの向きおよび大きさが類似しているのに、そのうちの少数のブロック214の動きベクトルだけが類似していない場合、そのブロック214の動きベクトルを周辺のブロック210の動きベクトルに置き換えることができる。
例えば、図5の例では、b行3列のブロック214については、上下左右のブロック210の動きベクトル212が類似している中で、類似していない動きベクトル212となっている。そこで、b行3列のブロック214の動きベクトル212を上下左右のブロック210の動きベクトル212のいずれか、あるいはそれらの平均と置き換える。d行4列のブロック214についても同様に動きベクトル212の置き換えを実行する。このような処理を行うことで、移動体を確実に一つのグループとして扱うことができ、動きベクトルの誤検出を防止することができる。
ただし、動きベクトルを置き換えたブロック214に対応する参照ブロック208とのSAD値が設定した閾値よりも大きい場合には、そのブロック214の動きベクトルは無効とする。
例えば図5の例では、c行2列やd行2列のブロック210の動きベクトル212については、それぞれ上下左右のブロック210の動きベクトル212と類似していない。また、上下左右のブロック210の動きベクトルいずれか、あるいはそれらの平均と置き換えて、参照ブロック208とのSAD値を算出すると、そのSAD値が閾値よりも大きくなり得る。この場合、動きベクトルを置き換えず、動きベクトル212を無効にする。無効な動きベクトル212のブロック210については、後述する画像合成部180での加算平均処理の対象から除外することとなる。このような処理を行うことで、1枚目の時分割画像200には存在しない物体が2枚目の時分割画像200に唐突に出現した場合に、誤って加算平均してしまう事態を回避することができる。
動きベクトル導出部172は、このようにして1枚目の時分割画像200と2枚目の時分割画像200間の動きベクトル212を導出すると、導出されたブロック210毎の動きベクトル212の情報を、一旦メイン記憶部134に格納する。そして、同様に、1枚目と3枚目、または1枚目と4枚目の時分割画像200間の動きベクトル212も導出する。
顔検出部174は、画像記憶部124に記憶された1枚目の時分割画像200から顔領域を検出する。このように顔領域が検出されると、顔検出部174は、顔領域の位置情報と、顔領域の大きさ情報とを目検出部176に伝達する。
かかる領域の検出は、例えば、テレビジョン学会誌Vol.49、No.6、pp.787−797(1995)の「顔領域抽出に有効な修正HSV表色系の提案」に示される、カラー画像をモザイク画像化し、肌色領域に着目して顔領域を抽出する方法や、電子情報通信学会誌Vol.74−D−II、No.11、pp.1625−1627(1991)の「静止濃淡情景画像からの顔領域の抽出」に示される、髪や目や口等正面人物像の頭部を構成する各部分に関する幾何学的な形状特徴を利用して正面人物の頭部領域を抽出する方法等、既存の様々な技術を単独または組み合わせて用いることができる。
目検出部176は、複数の時分割画像200それぞれから人物の目を検出する。目検出部176は、まず、顔検出部174から伝達された1枚目の時分割画像200における顔領域中の目の検出を行う。目の検出は、例えば、特開平9−251342号公報等に記載されている技術等、既存の様々な技術を利用することができる。
続いて、目検出部176は、目領域のうち虹彩(黒目)部分の面積を測定する。これは、検出された目領域内の画素を輝度の値で2値化し、2値化の結果から目の領域内の虹彩色(黒)の画素数を数えることで為される。
図6は、虹彩部分の画素数計算の一例を示したイメージ図である。例えば、図6中「×」で示した部分が各画素の中心点とする。すると、図6の目領域250中の虹彩部分252は、10の画素を占有しているので、画素数は「10」となる。
次に、目検出部176は、検出した目に対して、時分割画像200内の位置に対応するインデックスを付す。
図7は、目検出部176によって付されるインデックスを示したイメージ図である。例えば、図7のように時分割画像200をさらに小さな領域270に領域分割し、その領域分割した領域の左上から右下に向かって識別番号を付す。従って、最上部の行には1からnの識別番号が付され、次の行には、n+1から2・nの識別番号が付される。その下の行も同様に識別番号が付されるので、最下部の行は(m−1)・n+1からm・nとなる(n、mは整数)。
この領域分割した領域270のうち、最も小さい番号が付された領域270内で検出された目に「A」のインデックスを、次に小さい番号がふられた領域内で検出された目に「B」のインデックスをつける。以下、同様にして、C、D、E、F、…と、検出された目にアルファベットのインデックスをつける。図7の例では、3人の人物による6つの目に対して、AからFのインデックスがつけられている。そして、先程計算されたそれぞれ目に対する虹彩部分252の画素数(面積)は、インデックスおよび目の位置情報と共にメイン記憶部134に一時的に記憶される。
1枚目の時分割画像200に関するインデックス処理までを終えた目検出部176は、次に2枚目の時分割画像200について、動きベクトル導出部172が導出したブロック210毎の動きベクトルの情報と、1枚目の時分割画像200内で検出された目の位置情報とに基づいて、1枚目の時分割画像200内のそれぞれの目に対応する2枚目の時分割画像200内の目の位置を算出する。また、目検出部176は、2枚目の画像について、動きベクトル導出部172が検出したブロック210毎の動きベクトルの情報と、1枚目の画像内で検出された顔の位置情報とから、1枚目の画像内のそれぞれの顔に対応する顔の位置を算出し、その後で、その顔領域内における目の検出を行うこともできる。いずれの場合においても、1枚目の時分割画像200でインデックスがつけられた目それぞれに対応する2枚目の時分割画像200における目を検出する。
続いて、目検出部176は、2枚目の時分割画像200における上記検出された目に関して、虹彩部分252の画素数を導出する。測定した虹彩部分252それぞれの画素数は、1枚目の時分割画像200同様、インデックス情報および目の位置情報と共にメイン記憶部134に一時的に記憶される。
こうして1枚目の時分割画像200と、1枚目の時分割画像200から2枚目の時分割画像200への動きベクトルとによって2枚目の時分割画像200の目に関する情報を生成すると、目検出部176は、同様の処理によって3枚目および4枚目の時分割画像200の目に関する情報を生成する。
開閉判定部178は、目検出部176によって検出された目の開閉状態を時分割画像200毎に判定する。詳細に、開閉判定部178は、複数の時分割画像200それぞれの虹彩部分252の面積、即ち虹彩部分252の画素数を比較して目の開閉を判定する。本実施形態では目の開閉判定に虹彩部分252の面積を用いているが、かかる場合に限られず、虹彩部分252に網膜部分(白目部分)を合わせた目全体の面積によって開閉判定を行ってもよい。
開閉判定部178は、「A」のインデックスが付された目についての開閉判定を試み、「A」のインデックスが付された虹彩部分252の画素数を1〜4枚目の時分割画像200で比較する。比較した結果、1〜4枚目の時分割画像200で画素数がほぼ等しければ、例えば、±10%の範囲内であれば、インデックス「A」の目に関しては4枚すべて開状態“1”と判定し、画素数比較情報として4ビットのフラグ“1111”を生成し、メイン記憶部134に一時的に記憶する。かかるフラグはそれぞれ各時分割画像200の目の開状態を示し、例えば、最上位ビットは1枚目の時分割画像200の開状態を示す。かかる開状態“1“は、後述する画像合成部180における加算平均時に利用できることを表す。
一方、時分割画像200を比較した結果、任意の時分割画像200の虹彩部分252の画素数だけが他の時分割画像200の虹彩部分252の画素数より10%以上小さい場合、そのインデックスの画素数比較情報の画素数の少ない時分割画像200に対応するビットが“0”となる。従って、例えば、インデックス「E」の3枚目および4枚目の時分割画像200の虹彩部分252の画素数が少ない場合、画素数比較情報は“1100”となって、後半2つの時分割画像200に関する目領域250の画像は、瞬きしたときの目を閉じた画像であると見なされ、画像合成部180では利用されないこととなる。
このような開閉判定部178による判定を例えば図3および図7の時分割画像200に適用すると、インデックス「A」の画素数比較情報は“1111”となり、同様に、インデックス「B」、「C」、「D」、「E」、「F」の画素数比較情報は“1111”、“1111”、“1111”、“1100”、“1100”となる。
画像合成部180は、動きベクトル導出部172が導出した動きベクトル212に基づいて、開閉判定部178によって目が閉状態にあると判定された時分割画像200の目の部分を除いて、複数の時分割画像200を合成する。詳細に、開閉判定部178が虹彩部分252の画素数比較処理を終了した後、画像合成部180は、画像記憶部124から合成対象となる4枚の時分割画像200を読み出すと共に、メイン記憶部134から動きベクトル導出部172で導出された動きベクトル情報を読み出す。画像合成部180は、さらに、メイン記憶部134から、合成対象となる4枚の時分割画像200の目のインデックス、目の位置情報、虹彩部分252の画素数、画素数比較情報を読み出す。
以後の合成処理では、動きベクトル212が類似するブロック210を合わせたグループ毎に合成が行われるが、ここでは理解を容易にするため単なるブロック210毎の合成のみを説明する。
画像合成部180は、1枚目の時分割画像200に対して、2枚目の時分割画像200の各ブロックを、その動きベクトルに基づいて重畳する。同様に、3枚目および4枚目の時分割画像200のブロックもそれぞれの動きベクトルに基づいて重畳する。ここで、1枚目の時分割画像200の任意の画素Y1に、2〜4枚目の時分割画像200の対応した画素Y2、Y3、Y4を重畳する場合、重畳後の画素の値は、Y1、Y2、Y3、Y4の加算平均(Y1+Y2+Y3+Y4)/4となる。
また、上記と同様の状況下で、画素数比較情報が“1100”であった場合、加算平均の対象は1枚目と2枚目のみとなり、重畳後の画素の値は、2枚分のみの加算平均(Y1+Y2)/2となる。ここでは、加算される画素が2枚分と少なくなるが、除数もそれに合わせて「2」となるので、重畳後の画素の値は4枚の場合とほぼ等しいレベルになる。例えば、画素数比較情報が“1001”であった場合にも、重畳後の画素の値は、(Y1+Y4)/2となり、やはり4枚の場合とほぼ等しいレベルの画素の値を得ることができる。
ここで、すべての時分割画像200の目が閉じられていた場合、目が閉じられた状態の画素数で各時分割画像200が等しくなるので画素数比較情報は“1111”となり、目が閉じられた鮮明な画像を得ることができる。これは、目が開いた時分割画像200が1つでもあれば目が開いた鮮明な画像を得ることができ、目を閉じたまま撮像するとそのままの画像になることを示している。画像合成部180は、こうして重畳された画像を画像変換部182に伝達する。
画像変換部182は、画像合成部180からの画像にガンマ補正等の画像補整を施し、さらに符号化および圧縮処理を実行する。こうして生成された画像データは、記憶I/F部128を通じて記憶媒体160に記憶される。
以上、説明した撮像装置100によって、露光時間中に被写体である人物が瞬きを行った場合においても、目の領域が鮮明な画像を得ることが可能となる。以下、撮像装置100を用いた具体的な処理動作を説明する。
(撮像方法)
図8は、撮像方法の処理の流れを説明したフローチャートである。撮像装置100は、ユーザによる撮像入力(レリーズスイッチの押下)を受け付けると(S300のYES)、撮像装置100の駆動制御部154は、信号処理部122で処理される画像信号に基づいて被写体の輝度測定(測光)を行い、この測光結果である露出値に基づいてシャッタ146の開閉時間、即ち露光時間を導出する(S302)。そして、時分割撮像部170は、導出された露光時間を複数に時分割した分割露光時間で撮像部120に時分割画像200を撮像させ、その時分割画像200を画像記憶部124に記憶させる(S304)。
そして、顔検出部174は、複数の時分割画像200のうち1枚目を抽出し(S306)、顔領域の位置情報、顔領域の大きさ情報を生成する(S308)。目検出部176は、顔検出部174から伝達された1枚目の時分割画像200における顔領域中の目の検出を行い(S310)、検出された目それぞれの虹彩部分252の画素数を計算し、インデックス情報、目の位置情報と共に記憶する(S312)。
かかる1枚目の時分割画像200の目に関する情報の生成と並行して、動きベクトル導出部172は、ブロックマッチングを用いて複数の時分割画像200間の動きベクトルを導出する(S314)。動きベクトル導出部172は、さらに、各ブロック210の周囲ブロックの動きベクトルと比較してブロック210をグループ化する(S316)。目検出部176は、1枚目の時分割画像200の目に関する情報と、このようにして導き出された動きベクトルに基づいて、複数の時分割画像200のうち2枚目以降の目に関する情報を生成する(S318)。
続いて、開閉判定部178は、検出された複数の時分割画像200における目の開閉状態を判定し(S320)、画像合成部180は、動きベクトル導出部172が導出した動きベクトルに基づいて、複数の時分割画像200を合成する(S322)。このとき画像合成部180は、開閉判定部178が生成した画素数比較情報を参照し、目領域250に関して、目が閉状態にある時分割画像200を除き、目が開状態にある時分割画像200のみの加算平均をとる。
かかる撮像方法を用いると、4つの時分割画像200を撮像した際、例えば、図3(a)、(b)、(c)、(d)のように、1または複数、目を閉じた画像が存在したとしても、最終的な合成画像は、図3(a)の如く目が開いた状態のみの画像となる。また、同一の撮像において、複数の人物が被写体となる場合、それぞれが異なるタイミングで瞬きすることも考えられるが、本実施形態では、目1つ1つについて個々に開閉判定され、開状態の目が参照されるため、目の開閉タイミングの相異に拘わらず、目の領域が鮮明な画像を得ることが可能である。
(第2の実施形態:画像信号処理装置400)
第1の実施形態では、撮像者が所望する被写体を所望するタイミングで撮像可能な撮像装置100を通じて目の領域が鮮明な画像を得る技術を説明した。第2の実施形態では、予め動画として撮像された連続する複数のピクチャから目の領域が鮮明な1つの画像を得る技術を説明する。かかる第2の実施形態による画像信号処理装置400では、動画像データから静止画像データを生成することが可能となる。
図9は、画像信号処理装置400の構成を示すブロック図である。画像信号処理装置400は、読出I/F部410と、画像記憶部124と、操作部106と、画像処理部126と、画像出力部130と、再生制御部412と、メイン記憶部134とを含んで構成される。なお、画像記憶部124、操作部106、画像処理部126、画像出力部130、再生制御部412、およびメイン記憶部134はシステムバス136を介して接続されている。
第1の実施形態における構成要素として既に述べた、画像記憶部124、操作部106、画像処理部126と、画像出力部130と、メイン記憶部134とは、合成対象がピクチャであることを除き実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する読出I/F部410と、再生制御部412とを主に説明する。
読出I/F部410は、任意の記憶媒体160から符号化された記憶信号(データストリーム)を読み出し、画像記憶部124に記憶する。画像記憶部124に記憶された画像データは、画像処理部126によって伸張、復号され、画像出力部130を通じてモニタ450等に出力される。
再生制御部412は、半導体集積回路により画像信号処理装置400全体を管理および制御し、画像信号を再生または処理するときに必要となる各種演算を実行する。また、再生制御部412は、ピクチャ抽出部414、動きベクトル導出部172、顔検出部174、目検出部176、開閉判定部178、画像合成部180、画像変換部182としても機能する。ここでも、動きベクトル導出部172、顔検出部174、目検出部176、開閉判定部178、画像合成部180、画像変換部182は第1の実施形態で既に説明しているので、構成が相異するピクチャ抽出部414のみ説明する。
ピクチャ抽出部414は、ユーザの静止画像の生成を所望する旨の入力に応じて、画像記憶部124に記憶されている画像データ、特に動画像データから生成を所望する画像をユーザに選択させ、選択決定されたピクチャの前後の所定数のピクチャを抽出する。こうして抽出された複数のピクチャは、第1の実施形態同様、動きベクトル導出部172、顔検出部174、目検出部176、開閉判定部178、画像合成部180を通じて1の合成画像を取得する。
このような画像信号処理装置400においても、撮像装置100同様、動画像データの一部(複数のピクチャ)を切り出し、合成することで、ノイズ低減、撮像者による手ぶれ、被写体の背景に対するぶれを回避することができ、さらに、その複数のピクチャ中に被写体である人物が瞬きを行った場合においても、目の領域が鮮明な画像を得ることが可能となる。
(画像信号処理方法)
図10は、画像信号処理方法の処理の流れを説明したフローチャートである。第1の実施形態において図8を用いて既に説明した処理に関しては、処理対象が時分割画像200ではなくピクチャであることを除いて実質的に処理が等しいので、同一の符号を付しその説明を省略する。
画像信号処理装置400では、ユーザの静止画像の生成を所望する旨の入力を受け付けると、画像記憶部124に記憶されている動画像データから、生成を所望する画像をユーザに選択させ(S500)、選択決定入力があると(S500のYES)、選択決定されたピクチャの前後の所定数のピクチャを抽出する(S502)。
そして、第1の実施形態同様、動きベクトル導出部172、顔検出部174、目検出部176、開閉判定部178、画像合成部180を通じて複数のピクチャを合成する(S308〜S322)。
かかる画像信号処理方法を用いると、ユーザにより選択決定された画像の前後複数のピクチャに目を閉じた画像が存在したとしても、最終的な合成画像は、目が開いた状態のみの画像となる。また、第1の実施形態同様、複数の連続したピクチャにおいて、複数の人物それぞれが異なるタイミングで瞬きすることも考えられるが、目1つ1つについて個々に開閉判定され、開状態の目が参照されるため、目の開閉タイミングの相異に拘わらず、目の領域が鮮明な画像を得ることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の撮像方法や画像信号処理方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、人物像を含む動画像や静止画像を撮像または処理する撮像装置、画像信号処理装置、撮像方法、および画像信号処理方法に利用することができる。
第1の実施形態における撮像装置の一例を示した外観図である。 第1の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における時分割撮像部の指示に応じて撮像された時分割画像の例を示した説明図である。 第1の実施形態におけるブロックマッチングを説明するための説明図である。 第1の実施形態における時分割画像の各ブロックの動きベクトルを示した説明図である。 第1の実施形態における虹彩部分の画素数計算の一例を示したイメージ図である。 第1の実施形態における目検出部によって付されるインデックスを示したイメージ図である。 第1の実施形態における撮像方法の処理の流れを説明したフローチャートである。 第2の実施形態における画像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における画像信号処理方法の処理の流れを説明したフローチャートである。
符号の説明
100 …撮像装置
120 …撮像部
154 …駆動制御部
170 …時分割撮像部
172 …動きベクトル導出部
174 …顔検出部
176 …目検出部
178 …開閉判定部
180 …画像合成部
200 …時分割画像
400 …画像信号処理装置
414 …ピクチャ抽出部

Claims (6)

  1. 露出値から露光時間を導出する駆動制御部と、
    前記導出された露光時間を複数に時分割した分割露光時間で撮像部に時分割画像を撮像させる時分割撮像部と、
    前記露光時間に撮像された複数の時分割画像それぞれから人物の目を示す領域を検出する目検出部と、
    前記検出された領域の面積を前記複数の時分割画像間で比較し、それら複数の時分割画像中に、他の時分割画像よりも前記面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、その時分割画像における目を示す領域を合成しない領域と判定する判定部と、
    前記判定部により合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて前記複数の時分割画像を合成する画像合成部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 記判定部は、少なくとも前記人物の目を示す領域における虹彩色部分の面積の比較に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 露出値から露光時間を導出し、
    前記導出された露光時間を複数に時分割した分割露光時間で時分割画像を撮像させ、
    前記露光時間に撮像された複数の時分割画像それぞれから人物の目を示す領域を検出し、
    前記検出された領域の面積を前記複数の時分割画像間で比較し、それら複数の時分割画像中に、他の時分割画像よりも前記面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、その時分割画像における目を示す領域を合成しない領域と判定し、
    前記合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて前記複数の時分割画像を合成することを特徴とする撮像方法。
  4. 動画像データから、時間的に連続する複数のピクチャを抽出するピクチャ抽出部と、
    前記ピクチャ抽出部が抽出した複数のピクチャそれぞれから人物の目を示す領域を検出する目検出部と、
    前記検出された領域の面積を前記複数のピクチャ間で比較し、それら複数のピクチャ中に、他のピクチャよりも前記面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、そのピクチャにおける目を示す領域を合成しない領域と判定する判定部と、
    前記判定部により合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて前記複数のピクチャを合成する画像合成部と、
    を備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  5. 記判定部は、少なくとも前記人物の目を示す領域における虹彩色部分の面積の比較に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像信号処理装置。
  6. 動画像データから、時間的に連続する複数のピクチャを抽出し、
    前記抽出された複数のピクチャそれぞれから人物の目を示す領域を検出し、
    前記検出された領域の面積を前記複数のピクチャ間で比較し、それら複数のピクチャ中に、他のピクチャよりも前記面積が所定の割合以下のものが存在する場合には、そのピクチャにおける目を示す領域を合成しない領域と判定し、
    前記合成しない領域であると判定された目を示す領域を除いて前記複数のピクチャを合成することを特徴とする画像信号処理方法。
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