JP5047716B2 - 診断指標取得装置 - Google Patents

診断指標取得装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5047716B2
JP5047716B2 JP2007189661A JP2007189661A JP5047716B2 JP 5047716 B2 JP5047716 B2 JP 5047716B2 JP 2007189661 A JP2007189661 A JP 2007189661A JP 2007189661 A JP2007189661 A JP 2007189661A JP 5047716 B2 JP5047716 B2 JP 5047716B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
region
fat
distribution
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007189661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009022576A (ja
Inventor
潤 桝本
仁樹 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007189661A priority Critical patent/JP5047716B2/ja
Publication of JP2009022576A publication Critical patent/JP2009022576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5047716B2 publication Critical patent/JP5047716B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は診断指標取得方法に関し、詳しくは、被験者の腹部領域の断面画像から被験者の肥満の状態を示す診断指標を得る診断指標取得方法に関するものである。
従来より、体重に占める体脂肪の重さの割合を示す体脂肪率を測定する種々の方式が知られている。体脂肪率を求める方式としては、例えば、人体の水中での体重と陸上での体重との違いを測定して得られた体密度から体脂肪率を推定する方式や、人体に微小電流を流したときの電気抵抗が体脂肪の量に応じて変化することを利用して体脂肪率を推定するインピーダンス法等が知られている。なお、体脂肪は、内臓脂肪と皮下脂肪とを合わせたものであり人体を構成する脂肪の総称である。
また、体脂肪の一部である内臓脂肪の人体に占める比率を推定する方式も知られている(特許文献1参照)。この方式は、X線CTを用いた人体の断層撮影により、内臓脂肪を示す領域の境界を明確に識別できるようにした断面画像を得、この断面画像中の内臓脂肪を示す領域の面積と他の領域の面積とから人体に占める内臓脂肪の比率を求めて内臓脂肪率を推定するものである。上記方式は、人体のへそを通る1枚の断面画像から内臓脂肪率を推定するものである。
また、被験者の腹部領域中の1断面を示す1枚の断面画像からこの被験者の内臓脂肪および皮下脂肪を示す領域の面積を求めて被験者の肥満の状態を示す診断情報を得るような手法も知られている(特許文献2参照)。
このように、体脂肪率、内臓脂肪率、および皮下脂肪率等は、直接測定することが困難なので、間接的に得られた種々の測定データから推定して求めている。
特開2004−254933号公報 特開2002−191563号公報
ところで、腹部領域中における皮下脂肪や内臓脂肪の占める範囲を把握することにより、被験者の肥満の状態をより正確に示す診断指標を得たいという要請がある。しかしながら、被験者の腹部領域の1断面を示す断面画像を用いた診断では、腹部領域中における皮下脂肪や内臓脂肪の範囲を把握することは難しいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被験者の肥満の状態を示す診断指標の品質を高めることができる診断指標取得方法を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の診断指標取得方法は、被験者の体脂肪に関する診断指標を取得する診断指標取得方法であって、被験者の腹部領域中の2つ以上の断面を示す断面画像を用意し、これらの断面画像を用いて、腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求め、被験者に関する2種類の分布と、その2種類の分布に対応する予め求めておいた人体モデルについての2種類の分布とを比較して、被験者の肥満の状態を示す診断指標を得ることを特徴とするものである。
本発明の第1の診断指標取得装置は、被験者の体脂肪に関する診断指標を取得する診断指標取得装置であって、被験者の腹部領域中の2つ以上の断面を示す断面画像それぞれについて、腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求める手段と、被験者に関する前記皮下脂肪領域の分布と該皮下脂肪領域の分布に対応する予め求めておいた人体モデルに関する皮下脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、被験者の皮下脂肪領域の肥満の状態を示す皮下脂肪比率曲線を得るとともに、被験者に関する前記内臓脂肪領域の分布と該内臓脂肪領域の分布に対応する予め求めておいた人体モデルに関する内臓脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、被験者の内臓脂肪領域の肥満の状態を示す内臓脂肪比率曲線を得る手段と、皮下脂肪比率曲線と内臓脂肪比率曲線とを用いて、被験者の皮下脂肪肥満の部位と状態または内臓脂肪肥満の部位と状態を示す診断指標を得る手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の第2の診断指標取得方法は、被験者の体脂肪に関する診断指標を取得する診断指標取得方法であって、被験者の腹部領域中の2つ以上の断面を示す断面画像を用意し、これらの断面画像を用いて、腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求め、被験者に関する2種類の分布と、その2種類の分布に対応する被験者に関する過去における2種類の分布とを比較して、被験者の肥満の状態を示す診断指標を得ることを特徴とするものである。
本発明の第2の診断指標取得装置は、被験者の体脂肪に関する診断指標を取得する診断指標取得装置であって、被験者の腹部領域中の2つ以上の断面を示す断面画像それぞれについて、腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求め、被験者に関する前記皮下脂肪領域の分布と該皮下脂肪領域の分布に対応するこの被験者に関する過去の皮下脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、被験者の皮下脂肪領域の肥満の状態を示す皮下脂肪比率曲線を得るとともに、被験者に関する前記内臓脂肪領域の分布と該内臓脂肪領域の分布に対応するこの被験者に関する過去の内臓脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、被験者の内臓脂肪領域の肥満の状態を示す内臓脂肪比率曲線を得る手段と、皮下脂肪比率曲線と内臓脂肪比率曲線とを用いて、被験者の皮下脂肪肥満の部位と状態または内臓脂肪肥満の部位と状態を示す診断指標を得る手段とを備えたことを特徴とするものである。
前記被験者の腹部領域中の各断面は、この被験者の身長方向に対して直交する断面とすることができる。
前記断面画像は、被験者のへそを通り身長方向に対して直交する断面よりも頭部側の断面を示す断面画像と、このへそを通る断面よりも脚部側の断面を示す断面画像とを含むものであることが望ましい。
前記腹部領域中の皮下脂肪領域の分布は、腹部領域中における皮下脂肪領域の占める範囲を示すものとすることができ、腹部領域中の内臓脂肪領域の分布は、腹部領域中における内臓脂肪領域の占める範囲を示すものとすることができる。
前記断面画像は、被検者の身長方向に対して直交する断面を示す断面画像としたり、被験者の身長方向に対して傾斜した断面を示す断面画像とすることができる。
また、被検者の腹部領域は、この被検者の肝臓上部辺縁、横隔膜下部、脊椎の椎間のうちのいずれかを通り被検者の身長方向に対して直交する断面と、腸骨上部、腸骨下部、仙骨下部のうちのいずれかを通り被検者の身長方向に対して直交する断面との間の領域とすることができる。
本発明の第1および第2の診断指標取得方法によれば、用意された被験者の腹部領域中の互に異なる2つ以上の断面を示す断面画像を用いて、腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求め、被験者に関する2種類の分布と、これらの2種類の分布に対応する予め求めておいた人体モデルについての2種類の分布あるいは過去の被験者についての2種類の分布とを比較して、被験者の肥満の状態を示す診断指標を得るようにしたので、被験者の肥満の状態を、一般的に、あるいは自身との過去との比較で示す診断指標の品質を高めることができる。
すなわち、被験者の腹部領域を通る互に異なる2種類以上の各断面を示す断面画像を用いて各脂肪領域の分布を求めることにより、従来とは異なり、腹部領域中の各脂肪領域の立体的な分布を知ることができ、このような立体的な各脂肪領域の分布を用いて被験者の肥満の状態を示す診断指標を得ることができるので、被験者の肥満の状態を示す診断指標の品質を高めることができる。
また、断面画像を、被験者のへそを通り身長方向に対して直交する断面よりも頭部側の断面を示す断面画像と、へそを通る断面よりも脚部側の断面を示す断面画像とを含むものとすれば、被験者のへそを通る断面よりも脚部側と頭部側の両方についてより確実な皮下脂肪領域と内臓脂肪領域の分布についての情報を得ることができ、これにより、被験者の肥満の状態を示す診断指標の品質をさらに高めることができる。
以下、本発明の実施の形態による診断指標取得方法について説明する。図1(a)は断面画像が取得される被験者の腹部領域中の断面の位置を示す図、図1(b)は人体モデルを示す図、図2(a)は断面H1を表す断面画像G1を示す図、図2(b)は断面H2を表す断面画像G2を示す図、図2(c)は断面H3を表す断面画像G3を示す図、図3(a)は被験者の皮下脂肪領域の3次元分布を示す図、図3(b)は被験者の内臓脂肪領域の3次元分布を示す図、図4(a)は被験者の身長方向に沿った各脂肪領域の分布を示す図、図4(b)は人体モデルの身長方向に沿った各脂肪領域の分布を示す図、図5(a)、(b)、(c)は身長方向に沿った、人体モデルの各脂肪領域の大きさに対する被験者の各脂肪領域の大きさの比率を示す図である。
図示の診断指標取得方法は、はじめに、被検者Hの腹部領域Hb中の互に異なる2つ以上の断面H1、H2,H3,・・・を示す断面画像G1,G2,G3・・・を用意する。
ここで、各断面画像G1,G2,G3・・・は、X線CTによる断層撮影で得られたものとすることができる。
次に、断面画像G1,G2,G3・・・を用いて、腹部領域Hb中の皮下脂肪領域Fpの分布と内臓脂肪領域Foの分布とを求める。ここで、断面H1とH2の間の領域における皮下脂肪領域Fpや内臓脂肪領域Foの分布(立体的な範囲)は、断面H1、H2における皮下脂肪領域Fpと内臓脂肪領域Foの分布(平面的な範囲)を表す断面画像G1,G2における皮下脂肪領域Fp1、Fp2の範囲や内臓脂肪領域Fo1、Fo2の範囲を補間して得る。
また、同様に、他の断面H2とH3の間の領域等における皮下脂肪領域Fpや内臓脂肪領域Foの分布(立体的な範囲)についても断面画像G2,G3等が表す皮下脂肪領域Fp2、Fp3の範囲や内臓脂肪領域Fo2、Fo3の範囲を補間して得る。
このようにして、図3(a)、(b)に示すような、被験者Hを前後方向(背腹方向、図中矢印X方向)から見たときの、この被験者Hの腹部領域Hb中の皮下脂肪領域Fpの立体的な分布と内臓脂肪領域Foの立体的な分布を示す被験者皮下脂肪分布画像Ghpと被験者内臓脂肪分布画像Ghoとを得る。
ここで、被験者皮下脂肪分布画像Ghpおよび被験者内臓脂肪分布画像Ghoにおける濃度の高いところは被験者Hの前後方向(背腹方向、図中矢印X方向)に脂肪が厚く堆積している領域であり、濃度が薄い領域ほど被験者Hの前後方向に堆積する脂肪の厚さが薄いことを表している。
次に、被験者皮下脂肪分布画像Ghpを用いて、被験者Hの身長方向(図中矢印Z方向)に沿った皮下脂肪領域の分布を示す被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)を、また、被験者内臓脂肪分布画像Ghoを用いて、被験者Hの身長方向に沿った内臓脂肪領域の分布を示す被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z)を求める。
図4(a)は、縦軸Qに脂肪の堆積量、横軸Zに被験者Hの身長方向の位置を示すQ−Z座標上に被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)と被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z)とを示したものであり、各曲線Khp(z)、およびKho(z)は、Y−X断面における被験者Hの皮下脂肪領域、および内臓脂肪の大きさの身長方向(Z方向)に沿った変化を示すものである。
なお、Q−Z座標上において、被験者皮下脂肪分布曲線は、Q=Khp(z)、被験者内臓脂肪分布曲線は、Q=Kho(z)の式で示されるものである。
また、上記被験者Hに関する2種類の分布である被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)および被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z)に対応する、予め求めておいた人体モデルMについての2種類の分布を示す曲線である人体モデル皮下脂肪分布曲線Kmp(z)および人体モデル内臓脂肪分布曲線Kmo(z)を図4(b)に示す。
なお、ここでは、人体モデルMは、腹部領域、皮下脂肪領域および内臓脂肪領域の大きさや分布状態が標準的な人体を示すものとする。ただし、人体モデルは、肥満状態の人体を示すものであってもよい。
図4(b)は縦軸Qに脂肪の堆積量、横軸Zに人体モデルMの身長方向の位置を示すQ−Z座標上に人体モデル皮下脂肪分布曲線Kmp(z)および人体モデル内臓脂肪分布曲線Kmo(z)を示したものである。上記人体モデル皮下脂肪分布曲線Kmp(z)および人体モデル内臓脂肪分布曲線Kmo(z)は、上記被験者Hの場合と同様に人体モデルM(図1(b)参照)のY−X断面における皮下脂肪領域と内臓脂肪領域それぞれの大きさの身長方向(Z方向)に沿った変化を示すものである。
上記被験者Hの場合と同様に、Q−Z座標上において、人体モデル皮下脂肪分布曲線は、Q=Kmp(z)、人体モデル内臓脂肪分布曲線は、Q=Kmo(z)の式で示されるものである。
次に、被験者Hに関する2種類の分布(被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)および被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z))と、これら2種類の分布に対応する予め求めておいた人体モデルMについての2種類の分布(人体モデル皮下脂肪分布曲線Kmp(z)および人体モデル内臓脂肪分布曲線Kmo(z))とを比較する。この比較は、以下のようにして行う。
ここで、Q−Z座標上において、人体モデルMの腹部領域MbのZ軸方向における大きさが、被験者Hの腹部領域HbのZ軸方向の大きさと違う場合には、両者の大きさを一致させるように、人体モデルMの大きさを拡大あるいは縮小させる。すなわち、人体モデル皮下脂肪分布曲線Q=Kmp(z)および人体モデル内臓脂肪分布曲線Q=Kmo(z)をQ軸方向およびZ軸方向へ同じ倍率で拡大あるいは縮小させて、Q−Z座標上において、人体モデルMの腹部領域MbのZ軸方向大きさと、被験者Hの腹部領域HbのZ軸方向大きさとが一致するようにする。
ここでは、既に、被験者Hの腹部領域の身長方向(座標Z方向)の大きさと、人体モデルの腹部領域の身長方向(座標Z方向)の大きさとが一致しているものとする。
次に、予め求められている人体モデル皮下脂肪分布曲線Kmp(z)に対する被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)の比率を示す皮下脂肪比率曲線Ps(z)を求める。ここで、皮下脂肪比率曲線Ps(z)は、Ps(z)=Khp(z)/Kmp(z)の式で定められる。
これとともに、予め求められている人体モデル内臓脂肪分布曲線Kmo(z)に対する被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z)の比率を示す内臓脂肪比率曲線Os(z)を求める。ここで、内臓脂肪比率曲線Os(z)は、Os(z)=Kho(z)/Kmo(z)の式で定められる。
図5(a)、(b)、(c)ぞれぞれは、縦軸Rに上記比率、横軸Zに被験者Hおよび人体モデルの身長方向の位置を示すR−Z座標軸上に、皮下脂肪比率曲線Ps(z)および内臓脂肪比率曲線Os(z)を示したものである。R−Z座標軸上において、皮下脂肪比率曲線はR=Ps(z)、内臓脂肪比率曲線はR=Os(z)の式で表される。
皮下脂肪比率曲線Ps(z)の値が1となる位置は、人体モデルの皮下脂肪の堆積量と被験者の皮下脂肪の堆積量とが一致している位置である。また、皮下脂肪比率曲線Ps(z)の値が1を超える位置は、人体モデルよりも被験者の方が皮下脂肪の堆積量が大きい位置である。
内臓脂肪比率曲線Os(z)の値が1となる位置は、人体モデルの内臓脂肪の堆積量と被験者の内臓脂肪の堆積量とが一致している位置である。また、皮下脂肪比率曲線Ps(z)の値が1を超える位置は、人体モデルよりも被験者の方が皮下脂肪の堆積量が大きい位置である。
次に、皮下脂肪比率曲線Ps(z)と内臓脂肪比率曲線Os(z)とから、被験者の肥満の状態を示す診断指標を得る。
例えば、皮下脂肪比率曲線Ps(z)または内臓脂肪比率曲線Os(z)が、腹部領域中のいずれの位置においても1.2以上の値を示すときには、被験者が肥満であることを示す診断指標が対応付けられる。
また、Z軸上における腹部領域Hbを示す領域中の80%以上の領域において、皮下脂肪比率曲線Ps(z)の値よりも内臓脂肪比率曲線Os(z)の値の方が大きいときには、被験者が内臓肥満であることを示す診断指標が対応付けられる。一方、腹部領域を示すZ軸の領域中の80%以上の領域において、内臓脂肪比率曲線Os(z)の値よりも皮下脂肪比率曲線Ps(z)の値の方が大きいときには、被験者が皮下脂肪肥満であることを示す診断指標が対応付けられる。
さらに、例えば、皮下脂肪比率曲線Ps(z)(あるいは内臓脂肪比率曲線Os(z))の示すR軸方向の値が、Z軸方向の値(zの値)が大きくなるにしたがって概略単調増加するときには、被験者が腹部上方皮下脂肪肥満(あるいは腹部上方内臓脂肪肥満)であることを示す診断指標が対応付けられる。
これとは反対に、皮下脂肪比率曲線Ps(z)(あるいは内臓脂肪比率曲線Os(z))の示すR軸方向の値が、Z軸方向の値(zの値)が大きくなるにしたがって概略単調減少するときには、被験者が腹部下方皮下脂肪肥満(あるいは腹部下方内臓脂肪肥満)であることを示す診断指標が対応付けられる。
図5(a)の皮下脂肪比率曲線Ps(z)および内臓脂肪比率曲線Os(z)は、腹部領域中のいずれの位置においても1.2以上の値を示しているので、被験者Hが肥満であることを示す指標を与える。
図5(b)の皮下脂肪比率曲線Ps(z)および内臓脂肪比率曲線Os(z)は、皮下脂肪肥比率が内臓脂肪比率を上回っていることを示しているので、被験者Hが皮下脂肪肥満であることを示す指標を与える。
図5(c)の皮下脂肪比率曲線Ps(z)は、皮下脂肪比率が腹部上方に向かって単調増加するので被験者Hが腹部上方皮下脂肪肥満であることを示す指標を与える。また、図5(c)の内臓脂肪比率曲線Os(z)は、内臓脂肪比率が腹部下方に向かって単調増加するので被験者Hが腹部下方内臓脂肪肥満であることを示す指標を与える。
なお、被験者の脂肪の分布状態と人体モデルの脂肪の分布状態とを比較する代わりに、被験者の脂肪の分布状態と過去における被験者の脂肪の分布状態とを比較してもよい。
すなわち、予め求めておいた人体モデルについての2種類の分布を、予め求めておいた被験者に関する過去における2種類の分布に変更してもよい。
このような場合には、上記と同様に、被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)と被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z)とを求め、その後、これら2種類の分布を示す曲線と、予め求めておいた被験者に関する過去における2種類の分布を示す過去皮下脂肪分布曲線KKhp(z)と過去内臓脂肪分布曲線KKho(z)とを比較する。
すなわち、予め求められている過去皮下脂肪分布曲線KKhp(z)に対する被験者皮下脂肪分布曲線Khp(z)の比率を示す皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)を求める。ここで、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)は、PKs(z)=Khp(z)/KKhp(z)の式で定められる。
これとともに、過去内臓脂肪分布曲線KKho(z)に対する被験者内臓脂肪分布曲線Kho(z)の比率を示す内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)を求める。ここで、内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)は、OKs(z)=Kho(z)/KKho(z)の式で定められる。
図6(a)、(b)ぞれぞれは、縦軸Rに上記比率、横軸Zに被験者Hの身長方向の位置を示すR−Z座標軸上に、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)および内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)を示したものである。R−Z座標軸上において、皮下脂肪新旧比率曲線はR=PKs(z)、内臓脂肪新旧比率曲線はR=OKs(z)の式で表される。
皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)の値が1となる位置は、被験者Hの過去と現在の皮下脂肪の堆積量が一致している位置である。また、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)の値が1を超える位置は、過去よりも現在の方が被験者Hの皮下脂肪の堆積量が大きい位置である。
上記と同様に内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)の値が1となる位置は、被験者Hの過去と現在の内臓脂肪の堆積量が一致している位置である。また、内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)の値が1を超える位置は、過去よりも現在の方が被験者Hの内臓脂肪の堆積量が大きい位置である。
次に、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)と内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)とから、被験者の肥満の状態を示す診断指標を得る場合について説明する。
例えば、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)(あるいは内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z))が、腹部領域中のいずれの位置においても1.0を超える値を示すときには、被験者Hの皮下脂肪(あるいは内臓脂肪)が増加して肥満が進行していることを示す診断指標が対応付けられる。
さらに、例えば、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)(あるいは内臓脂新旧肪比率曲線OKs(z))のR軸の値が、Z軸の値(zの値)が大きくなるにしたがって1を超えて概略単調増加するときには、被験者Hの腹部上方の皮下脂肪肥満(あるいは内臓脂肪肥満)が進行していることを示す診断指標が対応付けられる。
これとは反対に、皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)(あるいは内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z))の示すR軸の値が、Z軸の値(zの値)が大きくなるにしたがって減少し1未満となるときには、被験者Hの腹部上方の皮下脂肪肥満(あるいは内臓脂肪肥満)が解消しつつあることを示す診断指標が対応付けられる。
図6(a)の皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)および内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)は、被験者Hの肥満が進行していることを示す診断指標を与えるものである。
図6(b)の皮下脂肪新旧比率曲線PKs(z)は、被験者Hの腹部上方の皮下脂肪肥満が進行していることを示す。また、図6(b)の内臓脂肪新旧比率曲線OKs(z)は、被験者Hの腹部上方の内臓脂肪肥満が解消しつつあることを示す診断指標を与えるものである。
なお、上記実施の形態においては、皮下脂肪および内臓脂肪の分布を示す曲線が、身長方向に沿った皮下脂肪領域および内臓脂肪領域の大きさの変化を示すものとしたが、必ずしもこのような場合に限らない。
また、断面画像は、被験者のへそを通り身長方向に対して直交する断面よりも頭部側の断面を示す断面画像と、このへそを通る断面よりも脚部側の断面を示す断面画像とを含むものとすることが望ましい。
さらに、各断面画像は、被検者の身長方向(背骨の伸びる方向)に対して直交する断面とすることが望ましいが、必ずしもそのような場合に限らず、被検者の身長方向に対して傾斜した断面を示す断面画像を採用してもよい。
なお、被検者の腹部領域は、肝臓上部辺縁、横隔膜下部、脊椎の椎間のうちのいずれかを通る被検者の身長方向に対して直交する断面と、腸骨上部、腸骨下部、仙骨下部のうちのいずれかを通る被検者の身長方向に対して直交する断面との間の領域とすることができる。
断面画像が取得される被験者の腹部領域中の断面の位置を示す図 図2(a)は断面H1を表す断面画像G1を示す図、図2(b)は断面H2を表す断面画像G2を示す図、図2(c)は断面H3を表す断面画像G3を示す図 図3(a)は被験者の皮下脂肪領域の3次元分布を示す図、図3(b)は被験者の内臓脂肪領域の3次元分布を示す図 図4(a)は被験者の身長方向に沿った各脂肪領域の分布を示す図、図4(b)は人体モデルの身長方向に沿った各脂肪領域の分布を示す図 図5(a)、(b)、(c)それぞれは、人体モデルの各脂肪領域の大きさに対する被験者の各脂肪領域の大きさの比率を身長方向に沿って示す図 図6(a)、(b)ぞれぞれは、皮下脂肪比率曲線および内臓脂肪比率曲線を示す図
符号の説明
H 被験者
Hb 腹部領域
Ghp 被験者皮下脂肪分布画像
Gho 被験者内臓脂肪分布画像
Kho(z) 被験者内臓脂肪分布曲線
Khp(z) 被験者皮下脂肪分布曲線
Fp 皮下脂肪領域
Fo 内臓脂肪領域

Claims (5)

  1. 被験者の体脂肪に関する診断指標を取得する診断指標取得装置であって、
    前記被験者の腹部領域中の2つ以上の断面を示す断面画像それぞれについて、前記腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求める手段と
    前記被験者に関する前記皮下脂肪領域の分布と該皮下脂肪領域の分布に対応する予め求めておいた人体モデルに関する皮下脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、前記被験者の皮下脂肪領域の肥満の状態を示す皮下脂肪比率曲線を得るとともに、前記被験者に関する前記内臓脂肪領域の分布と該内臓脂肪領域の分布に対応する予め求めておいた人体モデルに関する内臓脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、前記被験者の内臓脂肪領域の肥満の状態を示す内臓脂肪比率曲線を得る手段と、
    前記皮下脂肪比率曲線と前記内臓脂肪比率曲線とを用いて、前記被験者の皮下脂肪肥満の部位と状態または内臓脂肪肥満の部位と状態を示す診断指標を得る手段とを備えたことを特徴とする診断指標取得装置
  2. 被験者の体脂肪に関する診断指標を取得する診断指標取得装置であって、
    前記被験者の腹部領域中の2つ以上の断面を示す断面画像それぞれについて、前記腹部領域中の皮下脂肪領域の分布と内臓脂肪領域の分布とを求め、
    前記被験者に関する前記皮下脂肪領域の分布と該皮下脂肪領域の分布に対応する該被験者に関する過去の皮下脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、前記被験者の皮下脂肪領域の肥満の状態を示す皮下脂肪比率曲線を得るとともに、前記被験者に関する前記内臓脂肪領域の分布と該内臓脂肪領域の分布に対応する該被験者に関する過去の内臓脂肪領域の分布とを身長方向について比較して、前記被験者の内臓脂肪領域の肥満の状態を示す内臓脂肪比率曲線を得る手段と、
    前記皮下脂肪比率曲線と前記内臓脂肪比率曲線とを用いて、前記被験者の皮下脂肪肥満の部位と状態または内臓脂肪肥満の部位と状態を示す診断指標を得る手段とを備えたことを特徴とする診断指標取得装置
  3. 前記被験者の腹部領域中の各断面が、該被験者の身長方向に対して直交する断面であることを特徴とする請求項1または2記載の診断指標取得装置
  4. 前記断面画像が、前記被験者のへそを通り身長方向に対して直交する断面よりも頭部側の断面を示す断面画像と、前記へそを通る断面よりも脚部側の断面を示す断面画像とを含むものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の診断指標取得装置
  5. 前記診断指標を得る手段が、前記皮下脂肪比率曲線と前記内臓脂肪比率曲線とを比較して、前記診断指標を得るものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の診断指標取得装置。
JP2007189661A 2007-07-20 2007-07-20 診断指標取得装置 Expired - Fee Related JP5047716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007189661A JP5047716B2 (ja) 2007-07-20 2007-07-20 診断指標取得装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007189661A JP5047716B2 (ja) 2007-07-20 2007-07-20 診断指標取得装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009022576A JP2009022576A (ja) 2009-02-05
JP5047716B2 true JP5047716B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40394976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007189661A Expired - Fee Related JP5047716B2 (ja) 2007-07-20 2007-07-20 診断指標取得装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5047716B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008449A1 (ja) * 2011-07-08 2013-01-17 国立大学法人豊橋技術科学大学 脂肪検査方法、脂肪検査装置および脂肪検査プログラム
DE112013003448T5 (de) 2012-07-09 2015-04-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Verfahren zum Fertigen eines dreidimensionalen Formgegenstands
RU2699727C2 (ru) * 2018-02-06 2019-09-09 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Алтайский государственный медицинский университет" Министерства здравоохранения Российской Федерации Способ ультразвуковой диагностики забрюшинного висцерального ожирения

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004254932A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Shimadzu Corp X線ct装置
JP2004254933A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Shimadzu Corp X線ct装置
EP1839578B1 (en) * 2005-01-19 2015-07-15 Hitachi Medical Corporation Image diagnosis support device and image diagnosis support program
JP2007105164A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Hitachi Medical Corp 医用画像診断支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009022576A (ja) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jerome et al. Comparison of free‐breathing with navigator‐controlled acquisition regimes in abdominal diffusion‐weighted magnetic resonance images: effect on ADC and IVIM statistics
Ewers et al. Multicenter assessment of reliability of cranial MRI
Jacquesson et al. Overcoming challenges of cranial nerve tractography: a targeted review
WO2014065317A1 (ja) 画像処理装置及び脊柱管評価方法
EP2647335B1 (en) Medical image processing device
Geissler et al. Influence of fMRI smoothing procedures on replicability of fine scale motor localization
JP2022095871A (ja) 診断支援プログラム
JP5047716B2 (ja) 診断指標取得装置
Puigdellívol-Sánchez et al. Three-dimensional magnetic resonance image of structures enclosed in the spinal canal relevant to anesthetists and estimation of the lumbosacral CSF volume
US20160035091A1 (en) Methods and Apparatus for Quantifying Inflammation
JP2008529611A (ja) 検体のモーションアーチファクト補正の方法およびシステム
US8634609B2 (en) Apparatus for acquiring a diagnostic index for body fat
CN103284737B (zh) 医用图像处理装置
Borges et al. Sonoanatomy of the lumbar spine of pregnant women at term
JP2007152105A (ja) 脳出血部位体積計算方法および装置
WO2009120635A2 (en) Diagnostic imaging method
Stoner et al. Measurement of in vivo spinal cord displacement and strain fields of healthy and myelopathic cervical spinal cord
US20070223796A1 (en) Method and system for automatic evaluation of an image data set of a subject
Niemann et al. A brainstem stereotactic atlas in a three-dimensional magnetic resonance imaging navigation system: first experiences with atlas-to-patient registration
KR102214436B1 (ko) Dxa영상을 활용한 골밀도 분포도 평가 및 이를 이용한 골절 예측 방법
JP6629247B2 (ja) 微細構造解析データのデータ品質を評価し向上させる方法
Lee et al. Echotexture and correlated histologic analysis of peripheral nerves important in regional anesthesia
JP4735181B2 (ja) 内臓脂肪推定方法
JP5016971B2 (ja) 体脂肪率取得方法
JP5209245B2 (ja) 診断指標取得方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees