JP5040743B2 - タービンのコーティング施工方法 - Google Patents

タービンのコーティング施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5040743B2
JP5040743B2 JP2008062832A JP2008062832A JP5040743B2 JP 5040743 B2 JP5040743 B2 JP 5040743B2 JP 2008062832 A JP2008062832 A JP 2008062832A JP 2008062832 A JP2008062832 A JP 2008062832A JP 5040743 B2 JP5040743 B2 JP 5040743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
seal fin
turbine
seal
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008062832A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009216047A (ja
Inventor
秀雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2008062832A priority Critical patent/JP5040743B2/ja
Publication of JP2009216047A publication Critical patent/JP2009216047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5040743B2 publication Critical patent/JP5040743B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

本発明は、ケーシング内にロータを回転自在に配置したタービンのコーティング施工方法であって、特にシールフィン部のエロージョン・コロージョン等の腐食又は熱影響等による損傷を受け易い部位に適用するコーティング施工方法に関する。
従来のタービンを構成するロータ及びケーシングの対向面の損傷防止対策としてコーティング材をコーティングするコーティング施工方法としては、例えばタービンシャフトと動翼とを含む回転構造物の外周面に周接された円環状のシールフィンと、静翼と静翼内輪と静翼外輪とを含む静止構造物の内周面に、シールフィンに離間対向して周接された円環状のハニカムセルとを有し、シールフィンの表面に炭化クロムなどの高硬度皮膜を溶射によって形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、静止側グランド部と対向する部位の本体部に対して着脱自在に嵌まり合う円筒状体に形成した回転側グランド部を装着するタービンロータを有し、回転グランド部の外周部に凸条状を形成し、この凸条を含む外周部に耐食性金属材を溶射法によって薄膜(例えば、1mm程度あるいはそれ以下)状の耐食層を形成することが知られている(例えば特許文献2参照)。
さらに、シールフィンとしては、動翼の外周端に設ける外側シュラウドの外周面又は翼間の内周面並びにロータ外周面の平滑部に、全周に亘り削設されたシールフィン溝内にその基端部が挿入され、この基端部をかしめワイヤでかしめることにより、シールフィン装置をシールフィン溝内に、固設するようにした構成が知られている。
特開2001−123803号公報(段落番号「0040」,「0042」) 特開2002−206406号公報(段落番号「0015」,「0021」)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、シールフィンを断面が鋭角な針状に近い三角形状で円環状に形成しているので、炭化クロムなどの高硬度皮膜を溶射した場合に、壁面に所定膜厚の高硬度皮膜を形成することは困難であり、シールフィン周辺のエロージョン・コロージョン等による腐食損傷を確実に防ぐことはできないという未解決の課題がある。
また、特許文献2に記載の従来例にあっては、シールフィン部として凸条を形成するので、この凸条の外周面には耐食性金属材の溶射を確実に付着させることができるものであるが、シールフィンとして凸条を形成する必要があり、シールフィン構造が大型化してしまうという未解決の課題がある。
この特許文献2に記載の従来例の未解決の課題を解決するために、植え込み型のシールフィンを適用することが考えられるが、この場合には、シールフィンをシールフィン溝内に植え込み、かしめワイヤでかしめるので、シールフィン構造を簡略化することができる反面、シールフィン溝を形成する必要がある。このため、このシールフィン溝を構成する側壁が垂直面となり、溶射方向と平行な面となることから、シールフィン溝の側壁に高硬度皮膜を形成することができないという未解決の課題がある。特に、使用条件の厳しいプラント(例えば地熱タービン)においては、ロータ、ケーシングのエロージョン・コロージョン等による損傷により、植え込み式シールフィン構造ではシールフィンの脱落、削り出し式シールフィン構造ではシールフィン自身の損傷等のトラブルが発生する場合がある。
このようなトラブルを解決するためには、シールフィンを植え込んだり、削り出したりするロータやケーシングの材料を高耐食性材料にグレードアップするか、シールフィン周辺部のみステンレス肉盛溶接を実施するしか方法がない。しかし、材料のグレードアップには大幅なコストアップに繋がり、ステンレスの肉盛溶接は細心の注意を払わないと溶接変形等に繋がる可能性があり、何れも好ましいものではない。
他の対策として、植え込み式シールフィン構造の場合、シールフィン溝部周辺のロータ、ケーシング表面をコーティング層で覆うことが考えられる。しかし、シールフィン植え込み前にコーティング施工を行なった場合、エロージョン・コロージョン等の防止を目的とした範囲であるロータ・ケーシング表面のみならず、シールフィン溝内部にもコーティングが施されてしまう。この場合、シールフィン溝内部の寸法精度を保つことができず、その後のシールフィン植え込みが精度良く実施できないという問題がある。
また、シールフィン溝内部に堆積したコーティング層を除去しようとした場合、一般的にコーティング層はロータ、ケーシング材料よりも硬いため、コーティング層の除去が困難であり、多大な追加作業となる。シールフィン溝へのコーティング層堆積防止対策としてシールフィン溝のマスキング方法が考えられるが、マスキングした際に、ロータ、ケーシングとマスキング間に跨がって付着するコーティング層を縁切りすることもまた困難であり、無理な縁切りは健全なコーティング装置の剥離にもつながるため、マスキングによるコーティング層の付着防止もまた困難である。
さらに、コーティング施工後のシールフィン植え、翼植え時のかしめ等による衝撃によりコーティング層の損傷に繋がる可能性がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、植え込み式又は削り出し式のシールフィン構造を採用しても、コストアップや溶接変形等を考慮することなく、シールフィン周辺部に正確なコーティング皮膜を形成することができるタービンのコーティング施工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るタービンのコーティング施工方法は、ケーシング内にロータを回転自在に配置したタービンのコーティング施工方法であって、前記ケーシング及びロータの対向面の少なくとも一方にシールフィン挿入溝を形成し、該シールフィン挿入溝に植え込み式シールフィンを植え、次いで前記植え込み式シールフィンをコーキングワイヤでかしめてシールフィン部を形成した状態で、コーティング材を用いてコーティング施工を行なうことを特徴としている。
また、請求項2に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項1に係る発明において、前記コーキングワイヤが、シールフィン溝の開放端面よりも内部側に位置し、前記シールフィン溝の軸方向の前記コーキングワイヤ側の端部にコーティング方向に対向して前記コーティング材が付着し易い面取り部が形成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項1に係る発明において、前記シールフィン溝に植え込み式シールフィンを植え込み、前記コーキングワイヤでかしめたときに、当該コーキングワイヤのシールフィン溝の開放端面側の端面が前記ロータ及びケーシングの何れかの対向面と面一となるように調整されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、前記コーティング施工を行なう際に、前記シールフィン部に隣接するタービン翼を植えたままの状態でコーティング材によるコーティング施工を行なうことを特徴としている。
また、請求項に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項1乃至の何れか1つの発明において、前記コーティング施工は、溶射法により行なうことを特徴としている。
さらに、請求項に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項に係る発明において、前記溶射法は高速フレーム溶射法及びプラズマ溶射法の何れか一方であることを特徴としている。
さらにまた、請求項に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項1乃至の何れか1つに係る発明において、前記コーティング施工時のコーティング皮膜厚さが0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴としている。
なおさらに請求項8に係るタービンのコーティング施工方法は、請求項1乃至6の何れか1つに係る発明において、前記コーティング施工時のコーティング皮膜厚さが0.2mm以上0.3mm以下であることを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、植え込み式シールフィン構造を採用したタービンにおいて、シールフィン溝のエロージョン及びコロージョン等による損傷を防止するために、コーティング施工を行なうが、このコーティング施工をシールフィン植え込み前ではなく、シールフィン植え込み後に施工するので、シールフィン植え込み精度を確保しながらコーティング施工を行なうことができるという効果が得られる。さらに、コーキングワイヤ間のコーティング施工漏れを防止することができ、コーティング層によるシールフィン脱落防止効果も期待できる。このため、前述したように、シールフィン植え込み前にコーティング施工を行なう場合の、コーティング層の除去作業、シールフィン溝部にマスキングを施す場合のマスキング除去時のマスキング材とコーティング層の縁切り精度の悪化を招くことなく精度のよいコーティング施工を行なうことができる。しかも、シールフィン植え込み前にコーティング施工を行なう場合には、後のシールフィン植え込みを行なう際に、コーキングワイヤのかしめ時にコーティング層の割れ又はシールフィン植えかしめ時のタガネ誤打によるコーティング層の損傷も防止することができる。
また、シールフィン溝の軸方向のコーキングワイヤ側の端部にコーティング方向に対向してコーティング材が付着し易い面取り部を形成することにより、シールフィン溝部の開口側にも正確にコーティング材を付着させることができる。
さらに、シールフィン溝に植え込み式シールフィンを植え込み、コーキングワイヤでかしめたときに、コーキングワイヤのシールフィン溝の開放端面側の端面がロータ及びケーシングの何れかの対向面と面一となるように調整することにより、シールフィン溝の垂直面が露出することがなくなり、この垂直面へのコーティング材の付着を考慮する必要がなくなり、コーティング施工を容易に行なうことができる。
さらにまた、シールフィンを削り出しによって形成した削り出し式シールフィン構造を有する場合も、削り出しシールフィンを形成してシールフィン部を構成した後に、当該削り出しシールフィン部全体にコーティング材を用いてコーティング施工を行なうことにより、全てのシールフィン部に確実にコーティング層を形成することができる。
なおさらに、コーティング施工を行なう際に、前記シールフィン部に隣接するタービン翼を植えたままの状態でコーティング材によるコーティング施工を行なうことにより、翼脚溝のマスキングが不要となり、また翼植え時の衝撃によるコーティング層の割れ、剥離を防止することができる。
また、コーティング施工を溶射法によって行なうことにより、高硬度皮膜を形成することができ、エロージョン・コロージョン等による腐食損傷を確実に防止することができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図面について説明する。
図1は、地熱蒸気タービンのロータに適用した場合の第1の実施形態を示す断面図である。
図中、1は地熱蒸気タービンロータであって、この地熱蒸気タービンロータ1は、外周部に軸方向に複数の翼溝2を形成したロータシャフト3と、翼溝2と嵌合する翼脚4をそれぞれ基部に有する複数の動翼5とを備えており、ロータシャフト3の翼溝2に動翼5の翼脚4が嵌合されている。
そして、ロータシャフト3の各動翼5間には、ケーシング(図示せず)に配設された静翼の先端と対向してラビリンスを形成する植え込み式シールフィン部7が配設されている。これら植え込み式シールフィン部7は、図2に示すように、隣接する翼溝2間に軸方向に所定間隔を保って例えば4本の円環状のシールフィン溝8が穿設され、これらシールフィン溝8内に高さの小さい植え込みシールフィン9と高さの高い植え込みシールフィン10とが交互に配設され、各シールフィン9及び10がコーキングワイヤ11によってかしめることにより、シールフィン溝8内に固定されている。
また、シールフィン溝8の植え込みシールフィン9及び10のコーキングワイヤ11側の端面に、後述するコーティング噴射方向に対向するロータシャフトの外周面からコーキングワイヤ11の外周側端面に至るC面取り部12が形成されている。
そして、上記構成を有する植え込み式シールフィン部7の全てに対する植え込みシールフィン9及び10の植え込みが完了し、且つロータシャフト3の翼溝2に対する動翼5の翼脚4の嵌合が完了した時点で、図示しないグランド部を含めて、図3に示すように、ロータシャフト3の軸直角方向をコーティング噴射方向としてコーティング材をコーティングするコーティング施工を行なうことにより、コーティング層13を形成する。ここで、コーティング施工時のコーティング皮膜厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であり、好ましくは0.2mm以上0.3mm以下に設定することが好ましい。
このコーティング施工としては、高速フレーム溶射法、プラズマ溶射法等の溶射法を適用する。高速フレーム(HVOF:High Velocity Oxygen Fuel)溶射法は、酸素と燃料を使用した高速度ジェットフレーム溶射であって、高圧の酸素及び燃料の混合ガスを燃焼室内で燃焼させ、その燃焼炎をノズルによって絞って大気にでた瞬間に急激なガス膨張が発生し、超音速のジェットとなり、高速エネルギーにより加速された溶射材料は殆ど酸化や組成変化せず高密度皮膜を形成することができる。基礎温度は150℃以下で制御するため、熱歪みや基材の劣化を生じることがない特徴を有する。高速フレーム溶射材料としては、皮膜硬度の高い(Hv1000〜1300)WC/10Ni、WC/12Co、WC/14CoCr、WC/17Co、WC/17CoWC、WC/20Cr7Ni、Cr3C2/NiCr等がある。
一方、プラズマ溶射法は、プラズマジェットを用いて溶射材料を加熱・加速し、溶融又はそれに近い状態にして基材に吹き付ける溶射法であり、陰極と陽極間に電圧をかけ直流アークを発生させることにより、後方から送給されるアルゴンガス等の作動ガスが電離しプラズマジェットを発生し、そのプラズマフレーム中に溶射粉末材料をアルゴンガスなどで送給することにより、基材に吹き付けて溶射皮膜を形成する。このプラズマ溶射材料としては、エロージョンによる腐食損傷に効果があるZrO2/20Y2O、ZrO2/24MgO、NiCrAlMoSiBFe等があげられる。
このように、植え込みシールフィン9及び10を全ての植え込み式シールフィン部7に植え込んだ状態で、溶射法によってコーティング施工を行なうことにより、図3に示すように、ロータシャフト3の外周面は勿論、シールフィン溝8のC面取り部12及びコーキングワイヤ11の外周面に連続するコーティング層13を形成することができ、正確なコーティングを行なうことができる。この場合には、植え込みシールフィン9及び10を植え込み式シールフィン部7に全て植え込み、さらに、翼溝2に動翼5の翼脚4を嵌合させた後にコーティング施工を行なうので、シールフィン植え込み精度を確保しながらコーティング施工を行なうことができると共に、コーキングワイヤ間のコーティング施工漏れを防止することができ、さらに、コーティング層によるシールフィン脱落防止効果も期待できる。
したがって、前述したように、シールフィン植え込み前にコーティング施工を行なう場合の、コーティング層の除去作業、シールフィン溝部にマスキングを施す場合のマスキング除去時のマスキング材とコーティング層の縁切り精度の悪化を招くことなく精度のよいコーティング施工を行なうことができる。しかも、シールフィン植え込み前にコーティング施工を行なう場合の、後のシールフィン植え込みを行なう際に、コーキングワイヤのかしめ時に生じるコーティング層の割れ又はシールフィン植えかしめ時のタガネ誤打によるコーティング層の損傷も防止することができる。
また、動翼5も配置した状態で行なうので、翼溝2のマスキングが不要となり、また翼植え時の衝撃によるコーティング層の割れや剥離を防止することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、シールフィン溝8のコーキングワイヤ11側にC面取り12を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、C面取り部12に代えてR面取り部15を形成するようにしても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図5について説明する。
この第2の実施形態においては、植え込みシールフィン9及び10を植え込み式シールフィン部7に植え込む際に、コーキングワイヤ11の外周面とロータシャフト3の外周とに段差を生じないようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5に示すように、植え込みシールフィン9及び10を植え込み式シールフィン部7に植え込む際に、植え込みシールフィン9及び10を固定するためのコーキングワイヤ11をその外周側端面がロータシャフト3の外周面と面一となるように巻回してかしめるようにし、これに応じて面取り部12を省略したことを除いては、前述した第1の実施形態と同様の構成を有し、図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
この第2の実施形態によると、植え込みシールフィン9及び10をシールフィン溝8に植え込む際に、コーキングワイヤ11がその外周面がロータシャフト3の外周面と面一となるように巻回しているので、このコーキングワイヤ11によってシールフィン溝8の垂直な側面が外部に露出することがないので、前述した第1の実施形態のように面取り部を形成する必要がなく、均一なコーティング層を形成することができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、植え込み式シールフィン部7を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第3の実施形態として、図6に示すように、ロータシャフト3をシールフィン10の突出長さと等しい外径に形成し、このロータシャフト3のシールフィン以外の部分を旋削することにより、削り出しシールフィン20及び21を有する削り出し式シールフィン部22を形成する場合には、前述した第1及び第2の実施形態と同様に、削り出しシールフィン部22を形成し、ロータシャフト3の翼溝2に動翼5の翼脚4を嵌合させた状態で、軸直角方向から高速フレーム溶射法又はプラズマ溶射法によって、溶射材料を溶射する。これにより、図6に示すように、一様なコーティング層23を形成することができると共に、シールフィン部に隣接するタービン翼を植えたままの状態でコーティング材によるコーティング施工を行なうことにより、翼脚溝のマスキングが不要となり、また翼植え時の衝撃によるコーティング層の割れ、剥離を防止することができる。
また、上記第1〜第3の実施形態においては、植え込みシールフィン又は削り出しシールフィン単独でシールフィン部を形成している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、植え込みシールフィンと削り出しシールフィンを混在させるようにしてもよい。
さらに、上記第1〜第3の実施形態においては、動翼5をロータシャフト3に装着した後に、コーティング施工を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではなく、シールフィン部へのシールフィンの形成が完了した後に、動翼5をロータシャフト3へ装着する前に、コーティング施工を行なうようにしてもよい。この場合には、コーティング施工の際に、翼溝2をマスキングする必要がある。
さらにまた、上記実施形態においては、タービンロータ1に形成したシールフィン部をコーティング施工する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、タービンロータ1を収容するケーシングのシールフィン部にコーティング施工する場合にも本発明を適用することができる。
なおさらに、上記第1〜第3の実施形態においては本発明を地熱蒸気タービンに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の用途のタービンにも本発明を適用することができる。
本発明の第1の実施形態を示すタービンロータの断面図である。 図1のシールフィン部の拡大断面図である。 シールフィン部にコーティング施工を行なった状態の拡大断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す図2と同様のシールフィン部の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態を示すシールフィン部の拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態を示すコーティング施工後のシールフィン部の拡大断面図である。
符号の説明
1…地熱蒸気タービンロータ、2…翼溝、3…ロータシャフト、4…翼脚、5…動翼、7…植え込み式シールフィン部、8…シールフィン溝、9,10…植え込みシールフィン、11…コーキングワイヤ、12…C面取り部、13…コーティング層、15…R面取り部、20,21…削り出しシールフィン、22…削り出し式シールフィン部、23…コーティング層

Claims (8)

  1. ケーシング内にロータを回転自在に配置したタービンのコーティング施工方法であって、
    前記ケーシング及びロータの対向面の少なくとも一方にシールフィン挿入溝を形成し、該シールフィン挿入溝に植え込み式シールフィンを植え、次いで前記植え込み式シールフィンをコーキングワイヤでかしめてシールフィン部を形成した状態で、コーティング材を用いてコーティング施工を行なうことを特徴とするタービンのコーティング施工方法。
  2. 前記コーキングワイヤが、シールフィン溝の開放端面よりも内部側に位置し、前記シールフィン溝の前記コーキングワイヤ側の端部にコーティング方向に対向して前記コーティング材が付着し易い面取り部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタービンのコーティング施工方法。
  3. 前記シールフィン溝に植え込み式シールフィンを植え込み、前記コーキングワイヤでかしめたときに、当該コーキングワイヤのシールフィン溝の開放端面側の端面が前記ロータ及びケーシングの何れかの対向面と面一となるように調整されていることを特徴とする請求項1に記載のタービンのコーティング施工方法。
  4. 前記コーティング施工を行なう際に、前記シールフィン部に隣接するタービン翼を植えたままの状態でコーティング材によるコーティング施工を行なうことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のタービンのコーティング施工方法。
  5. 前記コーティング施工は、溶射法により行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のタービンのコーティング施工方法。
  6. 前記溶射法は高速フレーム溶射法及びプラズマ溶射法の何れか一方であることを特徴とする請求項5に記載のタービンのコーティング施工方法。
  7. 前記コーティング施工時のコーティング皮膜厚さが0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のタービンのコーティング施工方法。
  8. 前記コーティング施工時のコーティング皮膜厚さが0.2mm以上0.3mm以下であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のタービンのコーティング施工方法。
JP2008062832A 2008-03-12 2008-03-12 タービンのコーティング施工方法 Active JP5040743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008062832A JP5040743B2 (ja) 2008-03-12 2008-03-12 タービンのコーティング施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008062832A JP5040743B2 (ja) 2008-03-12 2008-03-12 タービンのコーティング施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009216047A JP2009216047A (ja) 2009-09-24
JP5040743B2 true JP5040743B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=41188146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008062832A Active JP5040743B2 (ja) 2008-03-12 2008-03-12 タービンのコーティング施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5040743B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110666123A (zh) * 2019-09-29 2020-01-10 燕山大学 一种用于增强连铸机拉矫辊的阻热及耐磨性能的方法及所得拉矫辊

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7211877B2 (ja) * 2019-04-11 2023-01-24 三菱重工業株式会社 蒸気タービンロータ及び蒸気タービン
CN114278393A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种汽轮机轴封通流区域密封结构

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650702U (ja) * 1979-09-28 1981-05-06
JPS57153706U (ja) * 1981-03-24 1982-09-27
JPS5979503U (ja) * 1982-11-20 1984-05-29 三菱重工業株式会社 地熱タ−ビンシ−ル装置
JPS6116205A (ja) * 1984-07-04 1986-01-24 Toshiba Corp 地熱タ−ビン用ロ−タ
JP2858697B2 (ja) * 1988-12-23 1999-02-17 富士電機株式会社 地熱蒸気タービン静翼の翼端部シールフィン構造
JPH08334004A (ja) * 1995-06-06 1996-12-17 Hitachi Ltd 蒸気タービン及びその表面硬化処理法
JPH1113409A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Fuji Electric Co Ltd 蒸気タービンの翼部シール構造
US6037004A (en) * 1997-12-19 2000-03-14 United Technologies Corporation Shield and method for protecting an airfoil surface
EP1152124A1 (de) * 2000-05-04 2001-11-07 Siemens Aktiengesellschaft Dichtungsanordnung
JP4096301B2 (ja) * 2002-10-09 2008-06-04 株式会社Ihi 動翼及びそのコーティング方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110666123A (zh) * 2019-09-29 2020-01-10 燕山大学 一种用于增强连铸机拉矫辊的阻热及耐磨性能的方法及所得拉矫辊
CN110666123B (zh) * 2019-09-29 2021-03-19 燕山大学 一种用于增强连铸机拉矫辊的阻热及耐磨性能的方法及所得拉矫辊

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009216047A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8322977B2 (en) Seal structure for preventing leakage of gases across a gap between two components in a turbine engine
US7500824B2 (en) Angel wing abradable seal and sealing method
US8511993B2 (en) Application of dense vertically cracked and porous thermal barrier coating to a gas turbine component
RU2454547C2 (ru) Деталь газотурбинного двигателя, газотурбинный двигатель, содержащий такую деталь, а также способ изготовления кольцевого гребешка лабиринтного уплотнения на такой детали
US10113435B2 (en) Coated gas turbine components
US7749565B2 (en) Method for applying and dimensioning an abradable coating
US20080081109A1 (en) Porous abradable coating and method for applying the same
JP2007046604A (ja) 冷却式タービンシュラウド
US8282356B2 (en) Apparatus and method for reducing wear in disk lugs
US10406555B2 (en) Spray masking for rotors
JP2006329195A (ja) コーティング施工された前部スタブシャフトダブテールスロット
JP5040743B2 (ja) タービンのコーティング施工方法
US10215033B2 (en) Stator seal for turbine rub avoidance
US20180258783A1 (en) Abradable material coating repair and steam turbine stationary component
US11280210B2 (en) Rotor for a turbomachine, and turbomachine having such a rotor
US7231713B2 (en) Method of reconditioning a turbine blade
US20190195080A1 (en) Ceramic coating system and method
EP2952341A1 (en) Blade outer air seal and method of manufacture
JP4995557B2 (ja) タービンエンジン構成部材を含む組立体
US20170370238A1 (en) Thickened radially outer annular portion of a sealing fin
EP2867381B1 (en) Process for selectively producing thermal barrier coatings on turbine hardware
US9273559B2 (en) Turbine blade cooling channel formation
US11821337B1 (en) Internal aluminide coating for vanes and blades and method of manufacture
EP3702585B1 (en) Ceramic coating system and method
JP2010203309A (ja) 蒸気タービン動翼及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20101015

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5040743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250